JP2014194350A - 孔の検査方法及び検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空の円筒形状を備えた被検査体の孔の検査を適切且つ効率よく行う。
【解決手段】中空の円筒形状を備えた被検査体Wにおいて、当該被検査体Wの周方向に並べて形成された複数の孔Hを検査する検査方法であって、照明部33から被検査体Wの内部に光を照射しながら、回転機構32によって被検査体Wの軸を中心に当該被検査体Wを回転させ、撮像部34において被検査体Wを撮像して、画像処理部35において被検査体Wの画像処理を行い、孔Hから出た光を検出して当該孔Hを検査する。この際、先ず、被検査体Wを低速回転させて、複数の孔Hのうち正常な一の孔Hを特定し、当該一の孔Hの位置を検査開始位置として決定し、その後、被検査体Wを高速回転させて、複数の孔Hのうち前記一の孔H以外の他の孔Hを検査する。
【選択図】図4

Description

本発明は、中空の円筒形状を備えた被検査体において、当該被検査体の周方向に並べて形成された複数の孔を検査する検査方法、及び当該検査方法を実行するための検査装置に関する。
自動変速機用のギヤには、例えば潤滑油を供給するための複数の孔が周方向に並べて形成されている。そして、潤滑油を適切に供給するため、孔内の異物詰まりの検査が行われている。かかる孔内の異物詰まりの検査は、従来、全て目視により行われていた。
ここで、孔の検査方法としては、例えば特許文献1に記載されているように、タービンエンジンの中空翼のせん孔を光学的に検査することが提案されている。かかる場合、中空翼の内部に光を照射し、せん孔から出た光に基づいて当該せん孔を検査している。
また、別の孔の検査方法としては、例えば特許文献2に記載されているように、ワークの複数の透孔に光を照射して透過させ、各透孔に対応する受光領域同士の偏差から透孔内の異物の有無を判定することが提案されている。
特開平3−170005号公報 国際公開WO01/084127号公報
しかしながら、上述したように目視によってギヤの孔の検査を行った場合、当該検査が適切に行われず、欠陥のある孔が見落とされる場合があった。かかる場合、再検査する工程に時間がかかる。しかも、このような目視による検査自体にも時間がかかり、作業効率が悪かった。
一方、特許文献1と特許文献2に記載されたように目視によらず光を用いてギヤの孔を検査する場合であっても、検査開始位置を決定するのに時間がかかるという問題がある。すなわち、ギヤは円筒形状を有しているため、複数の孔から出た光を検出するためには、例えばギヤを回転させる必要がある。このようにギヤを回転させて孔を検査する場合、複数の孔のうち、どの孔から検査を開始し、さらに検査を開始する孔の位置決めをするのは手動で行う必要があり、時間がかかる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、自動変速機用のギヤ等、中空の円筒形状を備えた被検査体の孔の検査を適切且つ効率よく行うことを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、中空の円筒形状を備えた被検査体において、当該被検査体の周方向に並べて形成された複数の孔を検査する検査方法であって、被検査体の内部に光を照射しながら、被検査体の軸を中心に当該被検査体を回転させ、被検査体を撮像して当該被検査体の画像処理を行い、前記孔から出た光を検出して当該孔を検査するにあたり、先ず、被検査体を低速回転させて、前記複数の孔のうち正常な一の孔を特定し、当該一の孔の位置を検査開始位置として決定し、その後、被検査体を高速回転させて、前記複数の孔のうち前記一の孔以外の他の孔を検査することを特徴としている。
ここで、前記検査開始位置の決定は、被検査体を撮像する撮像部の撮像能力、すなわち撮像範囲に律即される。例えば所定時間当たりの被検査体における孔の移動距離が、撮像部による被検査体の撮像範囲よりも大きい場合、撮像部が一の孔を撮像しようとする際に、当該一の孔が撮像部を通過している場合がある。かかる場合、当該一の孔を撮像することができず、検査開始位置となる一の孔を特定することができない。そこで、被検査体を低速回転させて、被検査体における孔の移動距離を撮像部による被検査体の撮像範囲よりも小さくすることによって、撮像部が正常な一の孔を確実に撮像することができる。したがって、被検査体の検査開始位置を適切に決定することができる。しかも、このように自動で検査開始位置を決定することができるので、当該決定に時間がかからず、効率よく行うことができる。
このように一旦検査開始位置が決定されると、前記一の孔以外の他の孔を検査する際には、被検査体を高速回転させることができる。例えば被検査体における孔の移動距離が撮像部による被検査体の撮像範囲よりも大きい場合であっても、被検査体における複数の孔の配置は予め分かっているので、前記他の孔が撮像部に到達したタイミングに合わせて、撮像部が他の孔を撮像することができる。そして、この撮像された画像を処理し、他の孔から出た光を検出して当該他の孔を適切に検査することができる。また、このように被検査体を高速回転させて被検査体の孔を検査することができるので、検査時間を短縮することができ、検査コストも低廉化することができる。したがって、被検査体において他の孔を適切且つ効率よく行うことができる。
前記検査開始位置を決定する際、所定光量以上の光が所定回数検出された最初の孔を前記一の孔と特定してもよい。
前記検査開始位置を決定する際、前記被検査体が撮像される撮像範囲は下記式(1)を満たすようにしてもよい。
L≧ωrt ・・・・(1)
但し、L:被検査体の撮像範囲、ω:被検査体の回転速度、r:被検査体の半径、t:被検査体の回転時間
前記他の孔を検査する場合において、前記他の孔を移動させる際の被検査体の回転速度は、当該他の孔を撮像する際の被検査体の回転速度より速くてもよい。
被検査体は自動変速機用のギヤであってもよい。
別な観点による本発明は、中空の円筒形状を備えた被検査体において、当該被検査体の周方向に並べて形成された複数の孔を検査する検査装置であって、被検査体の内部に光を照射する照明部と、被検査体の軸を中心に当該被検査体を回転させる回転機構と、被検査体を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された画像を処理し、前記孔から出た光を検出して当該孔を検査する画像処理部と、先ず、被検査体の内部に光を照射しながら被検査体を低速回転させて、前記複数の孔のうち正常な一の孔を特定し、当該一の孔の位置を検査開始位置として決定し、その後、被検査体の内部に光を照射しながら被検査体を高速回転させて、前記複数の孔のうち前記一の孔以外の他の孔を検査するように、前記照明部、前記回転機構、前記撮像部及び前記画像処理部を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
前記画像処理部は、前記検査開始位置を決定する際、所定光量以上の光が所定回数検出された最初の孔を前記一の孔と特定してもよい。
前記検査開始位置を決定する際、前記撮像部によって被検査体が撮像される撮像範囲は、下記式(1)を満たすようにしてもよい。
L≧ωrt ・・・・(1)
但し、L:被検査体の撮像範囲、ω:被検査体の回転速度、r:被検査体の半径、t:被検査体の回転時間
前記制御部は、前記他の孔を検査する場合において、前記他の孔を移動させる際の被検査体の回転速度が、当該他の孔を撮像する際の被検査体の回転速度より速くなるように前記回転機構を制御してもよい。
被検査体は自動変速機用のギヤであってもよい。
本発明によれば、中空の円筒形状を備えた被検査体の孔の検査を適切且つ効率よく行うことができる。
本実施の形態で検査される被検査体の側面図である。 本実施の形態で検査される被検査体の縦断面図(図1のA−A’断面図)である。 本実施の形態にかかる検査装置を備えた検査システムの構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかる検査装置の構成の概略を示す説明図である。 被検査体と撮像部との関係を示す説明図である。 被検査体を検査する様子を示す説明図であって、(a)は被検査体を低速回転させ、当該被検査体の検査開始位置を決定する様子を示し、(b)は被検査体を高速回転させ、当該被検査体の孔を検査する様子を示している。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面において、各構成要素の数量や寸法は、技術の理解の容易さを優先させるため、必ずしも実際の数量や寸法に対応していない。
本実施の形態では、図1及び図2に示す被検査体Wに形成された複数の孔Hの検査が行われる。被検査体Wは、例えば自動変速機用(ミッション用)のギヤであり、中空の円筒形状を有している。また被検査体Wは、表面にらせん状の歯車が形成された第1の歯車部Wと、表面に軸方向に直線状の歯車が形成された第2の歯車部Wと、第1の歯車部Wと第2の歯車部Wを連結する連結部Wとから構成されている。なお、図示の例において、第1の歯車部Wの外径は第2の歯車部W及び連結部Wの外径より大きいが、これらの外径は同一であってもよい。
被検査体Wの第1の歯車部Wには、例えば潤滑油を供給するための複数の孔Hが形成されている。これら複数の孔Hは、第1の歯車部Wの周方向に等間隔に形成されている。なお、図示の例においては、孔Hは12個形成されているが、孔Hの個数はこれに限定されず、任意に設定できる。
被検査体Wは、図3に示す検査システム1で検査される。検査システム1は、載置台10を有している。載置台10の底面にはキャスタ11が設けられ、載置台10は移動自在に構成されている。
載置台10上には、被検査体Wを検査するための検査装置20と、検査前の被検査体Wを複数収容する搬入部21と、検査後の被検査体Wを複数収容する搬出部22とが設けられている。搬入部21から検査装置20に対して、図示しない搬送機構によって検査前の被検査体Wが搬入されるようになっている。また、検査装置20から搬出部22に対して、図示しない搬送機構によって検査後の被検査体Wが搬出されるようになっている。なお、これら搬入部21と検査装置20との間の被検査体Wの搬送と、検査装置20と搬出部22との間の被検査体Wの搬送は、それぞれ手動で行ってもよい。
検査装置20には、図4に示すようにベースプレート30の上面に設けられ、被検査体Wを固定して支持する支持台31が設けられている。支持台31は、被検査体Wの第1の歯車部Wが支持台31の上方に位置するように被検査体Wを支持する。ベースプレート30の下面には、支持台31に連結された被検査体Wを回転させる回転機構32が設けられている。回転機構32には、例えばモータが用いられる。そして、回転機構32は、被検査体Wの軸を中心に当該被検査体Wを回転させることができる。
支持台31に支持された被検査体Wの上方には、被検査体Wの内部に光を照射する照明部33が設けられている。照明部33は、任意の波長の光を照射することができる。また照明部33は、図示しない移動機構によって移動自在に構成されている。
また、支持台31に支持された被検査体Wの第1の歯車部Wの側方には、被検査体Wを撮像する撮像部34が設けられている。撮像部34には、例えば画像センサカメラが用いられる。撮像部34は、図5に示すように被検査体Wの第1の歯車部Wの両側に一対に設けられている。なお、撮像部34で被検査体Wを撮像する際には、一対の撮像部34、34の両方で被検査体Wを撮像してもよいし、或いはいずれか一方の撮像部34で被検査体Wを撮像してもよい。
撮像部34による被検査体Wの撮像範囲Lは、少なくとも被検査体Wの孔Hの径aよりも大きく設定される。
また撮像部34による被検査体Wの撮像範囲Lは、後述するように被検査体Wを低速回転させる場合において、下記式(1)を満たしている。このように撮像範囲Lが式(1)を満たす場合、撮像部34が被検査体Wを1回撮像すると、少なくとも1個以上の孔Hが撮像される。
L≧ωrt ・・・・(1)
但し、L:被検査体Wの撮像範囲、ω:被検査体Wの回転速度、r:被検査体Wの半径、t:被検査体Wの回転時間
上記式(1)について換言すれば、被検査体Wの撮像範囲L、被検査体Wの半径r、被検査体の回転時間tがそれぞれ設定されると、当該式(1)を満たすように被検査体Wの回転速度ωが設定される。なお、本実施の形態において、被検査体Wの撮像範囲Lは例えば5mm〜30mm(被検査体Wの幅方向に略垂直な方向の長さ)である。また、被検査体Wの半径rは例えば5mm〜50mmである。
図4に示すように撮像部34で撮像された画像は、画像処理部35に出力される。画像処理部35では、撮像部34で撮像された画像を処理し、被検査体Wの孔Hから出た光を検出して、当該孔Hを検査する。
ベースプレート30上には、ブザー36とパトライト(登録商標)37が設けられている。パトライト37は、青ランプ、黄ランプ、赤ランプの3つのランプを有している。そして、上述した画像処理部35での検査結果に基づいて、被検査体Wの全ての孔Hが正常であると判断された場合、パトライト37の青ランプが点灯する。一方、被検査体Wの複数の孔Hのうち、1つでも孔Hに異物詰まりの異常があった場合、パトライト37の赤ランプが点灯し、ブザー36が鳴る。なお、パトライト37の黄ランプは、検査装置20に何らかの異常が発生した場合に点灯する。
検査装置20には、タッチパネル38が設けられている。タッチパネル38には、上述した画像処理部35での検査結果が表示されるようになっている。またタッチパネル38は、作業者が検査装置20における検査条件の設定を行うことができるように構成されている。検査条件としては、例えば回転機構32による被検査体Wの回転速度ωや、撮像部34における撮像タイミング等が設定される。
タッチパネル38で設定された検査条件は、制御部39に出力される。制御部39は、タッチパネル38から出力された検査条件に基づいて回転機構32、撮像部34を制御すると共に、その他の検査装置20の各機構、照明部33、画像処理部35、ブザー36、パトライト37も制御する。そして、制御部39はシーケンサとして機能する。なお、図示の例においては、図面の見やすさを優先して、制御部39からの矢印としては画像処理部35への矢印しか描図していない。
本実施の形態にかかる検査装置20は以上のように構成されており、次にこの検査装置20で行われる被検査体Wの検査方法について説明する。
検査装置20に搬入された被検査体Wは、支持台31に固定して支持される。続いて、照明部33を支持台31に支持された被検査体Wの上方に移動させ、当該照明部33から被検査体Wの内部に光を照射する。そうすると、被検査体Wにおいて異物が詰まっていない正常な孔Hであれば、当該正常な孔Hから所定光量以上の光が漏れ出る。一方、異物が詰まっている異常な孔Hであれば、当該異常な孔Hから上記のような光が漏れでない。また、このように被検査体Wの内部に光を照射すると共に、回転機構32によって被検査体Wを回転速度ωの例えば2.0rad/s〜7.0rad/sで、回転時間tの例えば1.0秒間〜3.0秒間、低速回転させる(図6(a))。そして、撮像部34によって、例えば0.1秒の間隔で被検査体Wを断続的に撮像する。なお、回転時間tは検査処理のタクト時間に基づいて設定される。
このように撮像部34で被検査体Wを撮像する際、当該撮像部34による被検査体Wの撮像範囲Lは、上記式(1)の回転速度ωにωを代入し、回転時間tにtを代入した下記式(2)を満たしている。このように撮像範囲Lが式(2)を満たし、撮像部34が被検査体Wを撮像すると、少なくとも1個以上の孔Hが撮像される。すなわち、撮像部34が孔Hを適切に撮像することができる。
L≧ωrt ・・・・(2)
撮像部34で撮像された画像は、画像処理部35に順次出力される。画像処理部35では、撮像部34で撮像された画像を処理し、被検査体Wの孔Hから出た光を検出して、当該孔Hを検査する。そして、撮像された画像において、所定光量以上の画素が例えば100画素以上検出された正常な孔Hを検査開始孔Hと特定する。このとき、検査開始孔Hが正常であることを確実にするため、繰り返して撮像して所定光量の光が所定回数、例えば2回検出された最初の孔Hを検査開始孔Hとする。そして、この検査開始孔Hの位置を検査開始位置として決定する。なお、検査開始孔Hを特定する際の光の検出回数は、本実施の形態に限定されず、3回以上であってもよい。
その後、照明部33から被検査体Wの内部への光の照射を継続しつつ、回転機構32によって被検査体Wの回転を加速させ、回転速度ωの例えば7.0rad/s〜70.0rad/sで、回転時間tの例えば0.05秒間〜1.0秒間、高速回転させる(図6(b))。このように被検査体Wを高速回転させる際、上記式(1)を満たしていなくてもよい。すなわち、被検査体Wにおける孔Hの移動距離が撮像部34による被検査体Wの撮像範囲Lよりも大きくてもよい。被検査体Wにおける複数の孔Hの位置は予め分かっているので、次の孔Hが撮像部34に到達したタイミングに合わせて撮像部34が孔Hを撮像すれば、当該孔Hが適切に撮像される。
続いて被検査体Wを高速回転させた状態で、後続の孔H〜孔H12を撮像部34において同様に撮像する。
撮像部34で撮像された画像は、画像処理部35に順次出力される。画像処理部35では、撮像部34で撮像された画像を処理し、被検査体Wの孔H〜孔H12から出た光を検出して、当該孔H〜孔H12を検査する。そして、所定光量以上の光が検出された孔Hを異物詰まりのない正常な孔と判定し、当該光が検出されなかった孔Hを異物詰まりのある異常な孔と判定する。
画像処理部35での検査結果に基づいて、被検査体Wの全ての孔Hが正常であると判断された場合、パトライト37の青ランプが点灯する。一方、被検査体Wの複数の孔Hのうち、1つでも孔Hに異物詰まりの異常があった場合、パトライト37の赤ランプが点灯し、ブザー36が鳴って警告される。
また、画像処理部35における検査結果はタッチパネル38に出力され、タッチパネル38に当該検査結果が表示される。
こうして検査装置20における一連の被検査体Wの検査が終了する。
以上の実施の形態によれば、被検査体Wを回転速度ωで低速回転させており、また撮像部34による被検査体Wの撮像範囲Lは上記式(2)を満たしているので、撮像部34が一の孔Hを確実に撮像し、当該一の孔Hを検査開始孔Hと特定することができる。したがって、被検査体Wの検査開始位置を適切に決定することができる。また、このように自動で検査開始位置を決定することができるので、当該決定に時間がかからず、効率よく行うことができる。
また、所定光量の光が2回検出された最初の孔Hを検査開始孔Hと特定するので、当該検査開始孔Hが正常であることを確実にできる。したがって、被検査体Wの検査開始位置をより適切に決定することができる。
そして、このように一旦被検査体Wの検査開始位置が決定されると、他の孔H〜孔H12を検査する際には、被検査体Wを高速回転させることができる。このとき、このように被検査体Wを高速回転させる際、上記式(1)を満たしていない場合でも、孔H〜孔H12が撮像部34に到達したタイミングに合わせて、撮像部34が孔H〜孔H12を撮像することができる。また、このように被検査体Wを高速回転させて孔H〜孔H12を検査することができるので、検査時間を短縮することができ、検査コストを低廉化することができる。したがって、被検査体Wにおいて孔H〜孔H12を適切且つ効率よく行うことができる。
以上の実施の形態では、被検査体Wの検査開始孔Hの検査開始位置を決定後、撮像部34で被検査体Wの孔H〜孔H12を撮像する際、被検査体Wを回転速度ωで高速回転させていたが、回転速度ωよりも遅い回転速度ωで被検査体Wを回転させてもよい。かかる場合、被検査体Wの検査開始孔Hの検査開始位置を決定後、次の孔Hを撮像部34に移動させる際には、被検査体Wを回転速度ωで回転させる。その後孔Hが撮像部34に到達すると、被検査体Wの回転を減速させ、回転速度ωの例えば7.0rad/s〜13.0rad/sで被検査体Wを回転させる。そして、このように回転速度ωで被検査体Wを回転させた状態で、撮像部34において孔Hを撮像し、画像処理部35において孔Hが検査される。同様に回転速度ωで被検査体Wを回転させて孔H〜孔H12を移動させ、回転速度ωで被検査体Wを回転させた状態で撮像部34において孔H〜孔H12を撮像し、画像処理部35においてこれら孔H〜孔H12が検査される。
本実施の形態によれば、撮像部34において孔H〜孔H12撮像する際には、被検査体Wの回転が減速されるので、当該孔H〜孔H12をより確実に撮像することができる。したがって、これら孔H〜孔H12をより適切に検査することができる。
以上の実施の形態では、被検査体Wとして自動変速機用のギヤを用いた場合について説明したが、検査対象の被検査体Wはこれに限定されない。本発明は、例えば筒状物質の異物詰まりを検査する際にも適用することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
以下、本発明の検査装置及び検査方法を用いた場合の効果について説明する。本実施例においては、先に図4に示した検査装置20(図3に示した検査システム1)を用いて、且つ上記実施の形態の図6に示した検査方法を用いて、ミッション用ギヤである被検査体Wの全ての孔Hの検査を行った。また、従来の比較例としては、目視によって被検査体Wの全ての孔Hの検査を行った。さらに、被検査体Wの半径rは14mmであり、被検査体Wの回転速度ωは4.0rad/sであり、被処理体Wの回転時間tは1.5秒であり、被検査体Wの回転速度ωは63.0rad/sであり、被処理体Wの回転時間tは0.1秒であり、被検査体Wの撮像範囲Lは10mmである。
以上の条件で検査を行った結果を表1に示す。表1中、検査時間(検査工数)は、被検査体Wの孔Hの検査に加えて、検査前の被検査体Wを保管してから、検査後の被検査体Wに対する防錆、箱詰めまでの作業を考慮している。選別時間(選別工数)は、異常な孔Hの見落としにより、被検査体Wの再選別を行った場合の工程である。
表1を参照すると、従来の目視による検査に比べて、本発明の検査装置20を用いた場合、検査時間が50%以上も減少する。また、本発明の検査装置20は異常な孔Hの見落としがなく、被検査体Wを再選別する必要がないので、従来の選別時間を省略することができる。したがって、本発明によれば、全体として検査にかかる時間を減少させることができ、被検査体Wの検査を効率よく行うことができることが分かった。なお、検査開始位置の決定にかかる時間のみを比較すると、従来と比べて60%時間を短縮できた。また本発明によれば、検査時間が減少するに伴い、被検査体Wの検査にかかるランニングコストも検査時間と比例して低廉化できることも分かった。
Figure 2014194350
本発明は、中空の円筒形状を備えた被検査体において、当該被検査体の周方向に並べて形成された複数の孔を検査する際に有用である。
1 検査システム
10 載置台
11 キャスタ
20 検査装置
21 搬入部
22 搬出部
30 ベースプレート
31 支持台
32 回転機構
33 照明部
34 撮像部
35 画像処理部
36 ブザー
37 パトライト(登録商標)
38 タッチパネル
39 制御部
H 孔
W 被検査体
第1の歯車部
第2の歯車部
連結部

Claims (10)

  1. 中空の円筒形状を備えた被検査体において、当該被検査体の周方向に並べて形成された複数の孔を検査する検査方法であって、
    被検査体の内部に光を照射しながら、被検査体の軸を中心に当該被検査体を回転させ、被検査体を撮像して当該被検査体の画像処理を行い、前記孔から出た光を検出して当該孔を検査するにあたり、
    先ず、被検査体を低速回転させて、前記複数の孔のうち正常な一の孔を特定し、当該一の孔の位置を検査開始位置として決定し、
    その後、被検査体を高速回転させて、前記複数の孔のうち前記一の孔以外の他の孔を検査することを特徴とする、孔の検査方法。
  2. 前記検査開始位置を決定する際、所定光量以上の光が所定回数検出された最初の孔を前記一の孔と特定することを特徴とする、請求項1に記載の孔の検査方法。
  3. 前記検査開始位置を決定する際、前記被検査体が撮像される撮像範囲は下記式(1)を満たすことを特徴とする、請求項1又は2に記載の孔の検査方法。
    L≧ωrt ・・・・(1)
    但し、L:被検査体の撮像範囲、ω:被検査体の回転速度、r:被検査体の半径、t:被検査体の回転時間
  4. 前記他の孔を検査する場合において、前記他の孔を移動させる際の被検査体の回転速度は、当該他の孔を撮像する際の被検査体の回転速度より速いことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の検査方法。
  5. 被検査体は自動変速機用のギヤであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の孔の検査方法。
  6. 中空の円筒形状を備えた被検査体において、当該被検査体の周方向に並べて形成された複数の孔を検査する検査装置であって、
    被検査体の内部に光を照射する照明部と、
    被検査体の軸を中心に当該被検査体を回転させる回転機構と、
    被検査体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された画像を処理し、前記孔から出た光を検出して当該孔を検査する画像処理部と、
    先ず、被検査体の内部に光を照射しながら被検査体を低速回転させて、前記複数の孔のうち正常な一の孔を特定し、当該一の孔の位置を検査開始位置として決定し、その後、被検査体の内部に光を照射しながら被検査体を高速回転させて、前記複数の孔のうち前記一の孔以外の他の孔を検査するように、前記照明部、前記回転機構、前記撮像部及び前記画像処理部を制御する制御部と、を有することを特徴とする、孔の検査装置。
  7. 前記画像処理部は、前記検査開始位置を決定する際、所定光量以上の光が所定回数検出された最初の孔を前記一の孔と特定することを特徴とする、請求項6に記載の孔の検査装置。
  8. 前記検査開始位置を決定する際、前記撮像部によって被検査体が撮像される撮像範囲は、下記式(1)を満たすことを特徴とする、請求項6又は7に記載の孔の検査装置。
    L≧ωrt ・・・・(1)
    但し、L:被検査体の撮像範囲、ω:被検査体の回転速度、r:被検査体の半径、t:被検査体の回転時間
  9. 前記制御部は、前記他の孔を検査する場合において、前記他の孔を移動させる際の被検査体の回転速度が、当該他の孔を撮像する際の被検査体の回転速度より速くなるように前記回転機構を制御することを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の孔の検査装置。
  10. 被検査体は自動変速機用のギヤであることを特徴とする、請求項6〜9のいずれかに記載の孔の検査装置。
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