JP2014194320A - 熱交換器 - Google Patents

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Tatsuo Kawaguchi
達生 川口
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Abstract

【課題】 液体−気体間で容易に状態変換可能な特性を有する冷媒を用いる場合であっても、十分高い冷却効果を得ることができる熱交換器を提供する。
【解決手段】 熱交換器1は、車両を走行させる電動駆動源に電力を供給する電気部品を冷却水で冷却する。このため、複数のプレート21、22を交互に積層してこれら間に冷却水が流れる冷却水室23および気体―液体間で状態変化可能な冷媒が流れる冷媒室24を交互に形成して冷却水と冷媒との間で熱交換を行うコア部2と、このコア部2の中央部分位置で上下方向に伸びる貫通部9aと、コア部2の上下端部側をそれぞれ覆う2つの蓋部材3、4と、を備える。 冷媒は、上側蓋部材3の貫通部9aおよび外周側部分の一方から流入させ、コア部2内を上下方向に蛇行させた後に、貫通部9aおよび外周側部分の他方から重力に逆らって流出させる。冷却水は、上側蓋部材3側の別の外周側部分からコア部2を経由して流出入させる。流入は重力方向へ、流出は重力に逆らう方向とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されたバッテリやインバータ等の電気部品を冷却する冷却システムで使用する冷却水と、他の冷却システムで使用する冷媒と、の間で熱交換を可能として、冷媒で冷却水を冷却するようにした熱交換器に関する。
従来、異なる冷却媒体のうち、一方の冷却媒体で他方の冷却媒体を冷却するようにした熱交換器としては、特許文献1に記載のものが知られている。
この従来の熱交換器は、冷却水とオイルとの間で熱交換を行うようにしたオイル・クーラであって、このコア部の中央に貫通孔を有し、このコア部が、複数のプレートを交互に積層し、これらプレート間に冷却室およびオイル室を交互に形成して、これらの室を複数の冷却水通路およびオイル通路により連通し、オイル通路の一部を所定の蓋部材で閉塞することで構成されている。
貫通孔の一側(上方側)および他側(下方側)は蓋部材でそれぞれ密封されるとともに、一側蓋部材にはオイル流出部またはオイル流入部が配置され、他側蓋部材にはターン部が設けられてコア部の他側のオイル通路が貫通孔に連通されるようにされている。
このような構成にあって、オイルは、貫通孔の一側方のオイル流入管から下方へ向かう間に上下各位置に渡って貫通孔の他側方のオイル通路へ流れ込む。この際、オイルは、プレート間のオイル室を通るとき、隣接する冷却室の冷却水により冷却された後、このオイル通路の下端部からターン部を通って貫通孔下端からこの貫通孔の内部に入り、この中を上昇してコア部の一側蓋部材に設けたオイル流出部から流出する。
特開2007−277177号公報
しかしながら、上記従来の熱交換器と同様の構成にて、異なる冷却媒体間での冷却に適用しようとすると、以下に説明するような問題がある。
すなわち、上記従来の熱交換器にあっては、熱交換を行うのは冷却水とオイルである。
これに対し、上記従来の熱交換器を使用する冷却媒体が異なるシステムで用いる場合、冷却媒体によっては、その物性や状態が異なることから、一方の冷却媒体で他方の冷却媒体を十分冷却を行うことができない場合がある。
すなわち、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されたバッテリやインバータ等の電気部品を冷却する冷却システムでは冷却水を使用する一方、他の冷却システム、たとえば空調システムでは気体−液体間で容易に状態変換可能な冷媒(たとえばHFC-134a)を使用し、これら冷却水と冷却媒体との間で熱交換を行う。このような場合、空調システムの冷媒は、気体と液体とが混合された状態で熱交換器に入ることになる。
そうすると、気体と液体が混合した冷媒が、熱交換器の中央に配置した貫通孔の周りにあるコア部を下方へ流れながらコア部を流れる冷却水との間で熱交換を行い、底部で貫通孔の下端口から上昇してその上端口から排出される。
スペース上や熱効率上から熱交換器とエキスパンション・バルブとを一体に取り付けた場合、冷媒の熱交換器への出入り口を同じ側に設けてその反対側で冷媒をターンさせることになる。冷媒でなくオイルの場合には、上記従来技術のように、オイルを、熱交換器のコア部の上方面側から下方に流入させて下方面側でターンさせ、中央の貫通孔をこの下端口から上端口へ向けて上方へ流出させるようにしても、オイルと冷却水とは、コア部全体で熱交換が行われるが、気体と液体が混在した状態の冷媒では、相対的に軽い気体がコア部の上方部分に溜まってとどまりやすく、相対的に重い液体は下方へ容易に流れ、ターンして貫通孔から排出される。
この場合、エキスパンション・バルブから出た冷媒は、冷媒の流速が早く、また熱交換器では入口側では液体であったものが、出口側では容易に気体へ状態変化するため、上記のように熱交換器のコア部の上方部分にはさらに気体がたまりやすく、その下方側には液体がたまりやすいといった偏った分布になってしまう。
この結果、従来の熱交換器では、熱交換器のコア部の上方側部分、さらに冷媒の入口がある側面側とは反対側の側面側の内部ではその底部近くに至る部分まで、冷媒が十分流れず、熱交換効率が低下して所望の冷却効果が得られないといった問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、上記のように液体−気体間で容易に状態変換可能な特性を有する冷媒を用いる場合であっても、冷却水との間で十分高い冷却効果を得て冷媒を順次低温化することで、気体冷媒を気液二層の冷媒あるいは液体冷媒にすることができるようにした熱交換器を得ることにある。
この目的のため、請求項1に記載の本発明による熱交換器は、
車両を走行させる電動駆動源に電力を供給する電気部品を冷却水で冷却する熱交換器であって、
複数のプレートを交互に積層してこれらのプレート間に冷却水が流れる冷却水室および気体―液体間で状態変化可能な冷媒が流れる冷媒室を交互に形成して冷却水と冷媒との間で熱交換を行うように構成されたコア部と、
このコア部の中央部分位置で上下方向に伸びる貫通部と、
コア部の上下端部側をそれぞれ覆う2つの蓋部材と、
を備え、
冷媒を、2つの蓋部材のうちの上側蓋部材の貫通部および外周側部分の一方から流入させ、コア部内を上下方向に蛇行させた後に、貫通部および外周側部分の他方から重力に逆らって流出させ、
冷却水を、上側蓋部材側の別の外周側部分からコア部を経由して流出入させ、流入を重力方向へ、また流出を重力に逆らう方向とした、
ことを特徴とする。
好ましくは、コア部が、上下方向の途中に冷媒を蛇行させる仕切り板を有する、
ことを特徴とする。
好ましくは、冷媒を、貫通部から下方に流入させ、上側蓋部材の外周側部分から上方に流出させ、
冷却水を、上側蓋部材の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、上側蓋部材のさらに別の外周側部分から上方へ流出させた、
ことを特徴とする。
好ましくは、冷媒を、上側蓋部材の外周側部分から下方に流入させ、貫通部から上方に流出させ、
冷却水を、上側蓋部材の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、上側蓋部材のさらに別の外周側部分から上方へ流出させた、
ことを特徴とする。
好ましくは、貫通部とコア部の下端側の冷媒通路の開口とが、2つの蓋部材のうちの下側蓋部材に形成した底部ターン通路を介して連通されて、底部ターン部で冷媒の流れ方向を変える、
ことを特徴とする。
好ましくは、冷媒を、車両用空調装置の冷媒とした、
ことを特徴とする。
本発明の熱交換器においては、高温で流入される冷媒がコア部で上下方向に蛇行することで、冷媒通路同士の温度差が高い部分の面積を抑制するようにしたので、気液間で状態変化する冷媒を、たとえばバッテリやインバータ等の電気部品を冷却する冷却水にて効率よく順次冷却して、気液二層の冷媒または液体冷媒にすることが可能となる。
また、冷媒をコア部内で蛇行させるのに仕切り板を設けたので、コア部は簡単かつ安価な構成で済む。
また、冷媒を、貫通部から下方に流入させ、上側蓋部材の外周側部分から上方に流出させるとともに、 冷却水を、上側蓋部材の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、上側蓋部材のさらに別の外周側部分から上方へ流出させるようにしたので、冷媒を重力に逆らって上方へ蛇行・移動させながらコア部でよく冷却することができる。
また、冷媒を、上側蓋部材の外周側部分から下方に流入させ、貫通部から上方に流出させるとともに、冷却水を、上側蓋部材の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、上側蓋部材のさらに別の外周側部分から上方へ流出させるようにしたので、高温の冷媒が最初にコア部に流入するため、冷媒を冷却水でよりよく冷却することができる。
また、貫通部とコア部の下端側の冷媒通路の開口とが、2つの蓋部材のうちの下側蓋部材に形成した底部ターン通路を介して連通されて、底部ターン部で冷媒の流れ方向を変えるようにしたので、底部ターン部を設けた下側蓋部材を介して外側との間で、冷媒をさらに冷却することが可能であり、熱交換器自体もコンパクトに構成することができる。
また、冷媒を車両用空調装置の冷媒としたので、車両用空調装置の冷却性能を向上させることが可能となる。
本発明の実施例1に係る熱交換器を示す斜視図である。 実施例1の熱交換器であって冷媒の流れが見える面での断面図である。 実施例1の熱交換器であって冷却水の流れが見える面での断面図である。 本発明の実施例2に係る熱交換器を示す斜視図である。 実施例2の熱交換器であって冷媒の流れが見える面での断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
本発明の実施例1に係る熱交換器は、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されたバッテリやインバータ等の電気部品を冷却する冷却水回路と、図示しない空調システムの冷媒回路とにそれぞれ接続され、冷却水回路の冷却水と空調システムの冷媒との間で熱交換を行うようにしたものである。
実施例1の熱交換器の構成について、図1〜図3に基づいて説明する。
図1において、熱交換器1は、コア部2と、上側蓋部材3と、下側蓋部材4と、冷却水流入管5と、冷却水流出管6と、冷媒流入部7と、冷媒流出部8と、を備えている。
コア部2の上端には上側蓋部材3が、またその下端には下側蓋部材4がろう付等でそれぞれ固定されている。 コア部2の中央には、円筒状の補強部材9が配置されて、この補強部材9の内部を貫通し上端側および下端側が開口する貫通孔9aが形成されている。
なお、貫通孔9aを有する補強部材9は、本発明の貫通部に相当する。
図1〜図3に示すように、上側蓋部材3に、冷却水流入管5と、冷却水流出管6と、冷媒流入部7および冷媒流出部8が形成されたブロック部材10と、が、固着される。
すなわち、冷却水流入管5が上側蓋部材3の一方の外周側部分に、また冷却水流出管6が一側方と180度反対側の他方の外周側部分にそれぞれ固着されて、これらの流出入管5、6同士は、コア部2の冷却水室23を介して連通させられている。
また、冷媒流入部7はコア部2の中心に設けられた補強部材9の貫通孔9aの上端開口に接続され、冷媒流出部8は冷却水流入管5と冷却水流出管6を結ぶ線に対して90度ずれた上側蓋部材3の外周側部分に接続される。
冷媒流入部7と冷媒流出部8とは、貫通孔9aから底部ターン通路14、第1冷媒通路11、コア部2の下方側の冷媒室24、第2冷媒通路12、コア部2の上方側の冷媒室24、そして第3冷媒通路13を介して連通する。
なお、冷媒流入部7は、空調システムの図示しないエキスパンション・バルブに接続し、冷媒流出部8は、その圧縮機に接続される
一方、コア部2の下端側には、下側蓋部材4が固着される。
下側蓋部材4は、図2、図3に示すように、重ね合わせた2枚のプレート4a、4bからなり、上側のプレート4aがコア部2の下端側に、また下側のプレート4bが上側のプレート4aに、それぞれろう付け等で固着されている。
下側蓋部材4の一部は下方へ突出されてこの内側に底部ターン通路14が形成されて、貫通孔9aの下端側開口を、コア部2の図2中の左側方に設けた第1冷媒通路12の下端側開口に連通する。
なお、第1冷媒通路11の上端側開口は、コア部2の上下方向中央位置付近に設けた仕切り板17で閉塞される。
一方、第2冷媒通路12は、下端側開口が下側のプレート4bおよび下側蓋部材4で閉塞されるとともに、その上端側開口が上側のプレート4aおよび上側蓋部材3で閉塞されている。
また、第3冷媒通路13は、第1冷媒通路11の上方にこれと一体で形成された柱状の孔を仕切り板17で分割して形成されており、その下端側開口は仕切り板17で閉塞され、その上端側開口は冷媒流出部8に接続されている。
上記コア部2の詳細構造について、以下に説明する。
コア部2は、ろう材をクラッドしたアルミニウムからなる第1プレート21と第2プレート22とを交互に複数組積層して構成されている。第1プレート21と第2プレート22との間には、環状の冷却水室23と冷媒室24とが上下方向に沿って交互に形成されている。また、冷媒室24内には、インナ・フィン25が介在している。
コア部2は、この内部を、補強部材9を中心とする対称位置にあってそれぞれ上下方向に伸びる円柱状の上記第1冷媒通路11および第3冷媒通路17と第2冷媒通路12とが貫通し、また、これらの第1、第2冷媒通路12、13と90度をなす周方向位置で補強部材9を中心とする対称位置にあって、それぞれ上下方向に伸びる円柱状の第1冷却水通路15と第2冷却水通路16が貫通する。
図3に示すように、第1冷却水通路15の上端側開口は冷却水流入管5に接続され、その下側開口は下側プレート4bおよび下側蓋部材4で閉塞される。また、第1冷却水通路15のコア部2の中心側部分は、コア部2の冷却水室23に連通している。また、冷却水室23は、貫通孔9aに対し第1冷却水通路15とは反対側の部分が第2冷却水路16に連通している。
この第2冷却水路16は、この下端側開口が一番下の第2プレート22を介して下側プレート4bおよび下側蓋部材4で閉塞され、その上端側開口が冷却水流出間6に接続されている。
したがって、冷却水は、第1冷却水通路15からコア部2の冷却水室23を、補強部材9の周周りに流れて第2冷却水通路16へ流れるようにしてある。
次に、実施例1の熱交換器1の作用を説明する。
図示しない電源がONになり、空調システムが稼働状態にされると、空調システム内を循環する冷媒は、気体―液体間で状態変化する。この冷媒は、エキスパンション・バルブを出た略液体の状態で、熱交換器1の冷媒流入部7を介して貫通孔9a内に流入し、図2中に矢印Aで示すように、その上方端側からその下方端側へ向かう。
貫通孔9a内をこれと熱交換しながら下端部まで降下した冷媒は、底部ターン部14を通って、図2中に矢印Bで示すように流れ方向が変えられて第1冷媒通路11に流れ込む。
冷媒は、第1冷媒通路11を重力に逆らって、図2中に矢印Cで示すように上昇するが、第1冷媒通路11の上端側開口が仕切板17で閉塞されているので、コア部2の冷媒室24を、図2中に矢印Dで示すように補強部材9の回りを通って第2通路12の下半部に流れ込み、この中を図2中に矢印Eで示すように重力に逆らって上昇する。
第2冷媒通路12の下半部に流入した冷媒は、その上半部に流れ、この上端側開口が閉塞されているので、図2中に矢印Fで示すようにコア部2の冷媒室24を通って第3冷媒室13に流れ込む。第3冷媒室13に流れ込んだ冷媒は、重力に逆らって図2中に矢印Gで示すように上昇し、冷媒流出口8から流出し、熱交換器1の外側にある圧縮機へ排出される。
冷媒は、上記のように、底部ターン通路14、第1冷媒通路11、第2冷媒通路12、第3冷媒通路13と蛇行して流れ、コア部2の冷媒室24を流れるとき、これに隣接する冷却水室23を流れる冷却水との間で大量の熱交換が行われ、順次冷却されて行き、気液二層の冷媒または液体冷媒となっていく。
一方、図示しないバッテリやインバータ等の電気部品を冷却する冷却水回路内を流れる冷却水は、熱交換器1の冷却水流入管5を通じて第1冷却水通路15内に流れ込み、この上端側開口からその下端側開口に向かって、図3中に矢印Hで示すように下降するが、その間、第1冷却水通路15の周りに上下方向に沿って配置されたコア部2の冷却水室23のそれぞれに流れ出て行く。
この冷却水は、図3中に矢印Iで示すように、コア部2の冷却水室23内を、補強部材9の周りを回って第2冷却水通路16に流れ込む。第2冷却水通路16に入った冷却水は、ここを図3中に矢印Jで示すように重力に逆らって上昇し、冷却水流出管6を通じて熱交換器1の外へ排出され、図外の車両用バッテリやインバータ等の電気部品を冷却する。
上記のように、冷媒と冷却水とが、熱交換器1内を通過するが、この際、冷媒室24内を流れる冷媒と冷却水室23内を流れる冷却水との間、冷却水室23内を流れる冷却水と補強部材9の貫通孔9a内を流れる冷媒との間、第1、第2冷却水通路15、16と冷媒室24との間、そして下側蓋部材4を介して外側と冷媒との間で、それぞれ熱交換が行われる。
したがって、冷媒が蛇行しながら重力に逆らって上昇し冷却水との間で熱交換を行う。
この場合、冷媒通路同士の温度差が高い部分の面積は、コア部2の上半部に抑制されるので、効率よく冷媒を冷却することになる。
もし、コア部2に仕切り板17を設けないと、高温、したがって最も熱交換が可能な冷媒がコア部2の上下方向全体にわたって中温の冷媒が存在するコア部分からの熱伝導によって冷媒同士の温度差により熱交換されてしまい、冷却水との熱交換が阻害されることとなって、冷却効率が悪化する。
これに対し、実施例1の熱交換器1にあっては、上記説明のように高効率で冷媒を冷却することが可能となる。
以上説明したように、実施例1の熱交換器1にあっては、以下の効果が得られる。
(1)すなわち、実施例1の熱交換器1では、車両を走行させる電動駆動源に電力を供給する電気部品を冷却水で冷却する熱交換器であって、複数のプレート21、22を交互に積層してこれらのプレート21、22間に冷却水が流れる冷却水室23および気体―液体間で状態変化可能な冷媒が流れる冷媒室24を交互に形成して冷却水と冷媒との間で熱交換を行うように構成されたコア部2と、このコア部2の中央部分位置で上下方向に伸びる貫通孔9aと、コア部2の上下端部側をそれぞれ覆う2つの蓋部材3、4と、を備え、 冷媒を、上側蓋部材3の貫通部9aおよび外周側部分の一方から流入させ、コア部2内を上下方向に蛇行させた後に、貫通孔9aおよび外周側部分の他方から重力に逆らって流出させるとともに、冷却水を、上側蓋部材側3の別の外周側部分からコア部2を経由して流出入させ、流入を呪力方向へ、また流出を重力に逆らう方向としたので、冷媒通路同士の温度差が高い部分の面積を抑制することができ、気液間で状態変化する冷媒を、バッテリやインバータ等の電気部品を冷却する冷却水にて効率よく順次冷却して、気液二層の冷媒または液体冷媒にすることが可能となる。
(2)コア部2が、上下方向の途中に冷媒を蛇行させる仕切り板17を有するので、コア部2は簡単かつ安価な構成で済む。
(3)冷媒を、貫通孔9aから下方に流入させ、上側蓋部材3の外周側部分から上方に流出させ、冷却水を、上側蓋部材3の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、上側蓋部材3のさらに別の外周側部分から上方へ流出させたので、冷媒を重力に逆らって上方へ蛇行・移動させながらコア部2でよく冷却することができる。
(4)貫通孔9aとコア部2の第1冷媒通路11の下端側開口とが、2つの蓋部材のうちの下側蓋部材4に形成した底部ターン通路14を介して連通されて、底部ターン部14で冷媒の流れ方向を変えるようにしたので、底部ターン部14を設けた下側蓋部材4を介して外側との間で、冷媒をさらに冷却することが可能であり、熱交換器1自体もコンパクトに構成することができる。
(5)冷媒を車両用空調装置の冷媒としたので、車両用空調装置の冷却性能を向上させることが可能となる。
次に、他の実施例について説明する。この他の実施例の説明にあたっては、前記実施例1と同様の構成部分については図示を省略し、もしくは同一の符号を付けてその説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
この実施例2では、実施例1と同様の構造の熱交換器1を用いるが、冷媒の流入・流出の位置および流れ方向を変更した点が実施例1のものと異なる。ただし、冷却水の流入・流出の位置および流れ方向は、実施例1の場合、したがって図3に示すものと同じである。
すなわち、冷媒の流入部と流出部が、図1の場合と入れ替わる。したがって、コア部2内の流れも実施例1の場合とは逆になる。
実施例2の熱交換器1は、図4及び図5に示すように、冷媒流入部7は、上側蓋部3の外周側部分に接続されて、コア部2の第3冷媒通路13に連通する。
図5中に矢印Kで示すように第3冷媒通路13に下方に向かって流入した冷媒は、図5中に矢印Lで示すようにコア部2の上半部の冷媒室24を通って第2冷媒通路12へ流れた後、図5中に矢印Mで示すように下降し、図5中に矢印Nで示すようにコア部2の下半部の冷媒室24を通って第1冷媒通路11に流れ込む。
第1冷媒通路11に流れ込んだ冷媒は、図5中に矢印Oで示すように下降し、底部ターン部14で図5中に矢印Pで示すように方向を変えられて貫通孔9aの下端側開口に導かれる。貫通孔9a内に入った冷媒は、この中を上昇して冷媒流出部8から外へ流出する。
したがって、この場合にも、コア部2の冷媒室24を流れる冷媒と冷媒室24に隣接する冷却水室23を流れる間で熱交換がおこなわれ、冷媒を順次冷却して気液二層の冷媒または液体冷媒に変える。
また、仕切り板17を用いて冷媒通路同士の温度差が高い部分の面積を抑制することになる。
したがって、実施例2の熱交換器1にあっては、実施例1の上記(1)、(2)、(4)、(5)に記載した効果と同一の効果を得ることができ、またそれらに加えて下記(6)に記載した効果を得ることができる。
(6) 冷媒を、上側蓋部材3の外周側部分から下方に流入させ、貫通孔9aから上方に流出させるとともに、冷却水を、上側蓋部材3の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、上側蓋部材3のさらに別の外周側部分から上方へ流出させたので、高温の冷媒が最初にコア部2に流入するため、冷媒を冷却水でよりよく冷却することができる。
以上、本発明を上記各実施例に基づき説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更等があった場合でも、本発明に含まれる。
1 熱交換器
2 コア部
3 上側蓋部材
3a フランジ部
3b 取付孔
4 下側蓋部材
5 冷却水流入管
6 冷却水流出管
7 冷媒流入部
8 冷媒流出部
9 補強部材(貫通部)
9a 貫通孔(貫通部)
10 ブロック材
11 第1冷媒通路
12 第2冷媒通路
13 第3冷媒通路
14 底部ターン通路
15 第1冷却水通路
16 第2冷却水通路
17 仕切り板
21 第1プレート
22 第2プレート
23 冷却水室
24 冷媒室
25 インナ・フィン

Claims (6)

  1. 車両を走行させる電動駆動源に電力を供給する電気部品を冷却水で冷却する熱交換器であって、
    複数のプレートを交互に積層してこれらのプレート間に冷却水が流れる冷却水室および気体―液体間で状態変化可能な冷媒が流れる冷媒室を交互に形成して冷却水と冷媒との間で熱交換を行うように構成されたコア部と、
    該コア部の中央部分位置で上下方向に伸びる貫通部と、
    前記コア部の上下端部側をそれぞれ覆う2つの蓋部材と、
    を備え、
    前記冷媒は、前記2つの蓋部材のうちの上側蓋部材の貫通部および外周側部分の一方から流入させ、前記コア部内を上下方向に蛇行させた後に、前記貫通部および前記外周側部分の他方から重力に逆らって流出させ、
    前記冷却水は、前記上側蓋部材側の別の外周側部分から前記コア部を経由して流出入させ、重力方向へ流入し、重力に逆らって流出させるようにした、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    前記コア部は、上下方向の途中に冷媒を蛇行させる仕切り板を有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換器において、
    冷前記媒は、前記貫通部から下方に流入させ、前記上側蓋部材の外周側部分から上方に流出させ、
    前記冷却水は、前記上側蓋部材の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、前記上側蓋部材のさらに別の外周側部分から上方へ流出させた
    ことを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1または2に記載の熱交換器において、
    前記冷媒は、前記上側蓋部材の前記外周側部分から下方に流入させ、前記貫通部から上方に流出させ、
    前記冷却水は、前記上側蓋部材の別の外周側部分から下方に向けて流入させ、前記上側蓋部材のさらに別の外周側部分から上方へ流出させた、
    ことを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記貫通部と前記コア部の下端側の冷媒通路の開口とが、前記2つの蓋部材のうちの下側蓋部材に形成した底部ターン通路を介して連通されて、前記底部ターン部で冷媒の流れ方向を変える、
    ことを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1または2に記載の熱交換器において、
    前記冷媒は、車両用空調装置の冷媒である、
    ことを特徴とする熱交換器。
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