JP2014194303A - 表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム - Google Patents

表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014194303A
JP2014194303A JP2013070932A JP2013070932A JP2014194303A JP 2014194303 A JP2014194303 A JP 2014194303A JP 2013070932 A JP2013070932 A JP 2013070932A JP 2013070932 A JP2013070932 A JP 2013070932A JP 2014194303 A JP2014194303 A JP 2014194303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
duct
cold
hot air
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013070932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5466776B1 (ja
Inventor
Masayuki Hirano
眞幸 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inter Central Inc
Original Assignee
Inter Central Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inter Central Inc filed Critical Inter Central Inc
Priority to JP2013070932A priority Critical patent/JP5466776B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5466776B1 publication Critical patent/JP5466776B1/ja
Publication of JP2014194303A publication Critical patent/JP2014194303A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】床仕上材全面を効率よく平均して冷却または加熱して、該床仕上材から生じる冷輻射や温輻射により居室内を輻射冷暖房する。
【解決手段】冷・温風生成機7で生成された冷風または温風が流れ込む開口部12を備えた気流方向変換器16を、筒状のガラスクロスより成るダクト9内に、間隔を有して複数個、下流側に行くに従い、前記開口部12の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置し、冷風または温風の水平気流を前記気流方向変換器16で垂直気流に変換し、その風速をほぼ均一にして床下地ボード4に噴射して放射状に拡散させて、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材5全面を平均して冷却または加熱して、該床仕上材5から生じる冷輻射や温輻射により居室1内を輻射冷暖房する。
【選択図】図1

Description

本発明は、居室の床下空間または天井空間に、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した不燃性、強度性、耐熱性および断熱性を備えた筒状のガラスクロスより成るダクトを敷設し、該ダクト内に空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成された冷風または温風を送気し、前記ダクト内に複数個間隔をおいて設置された気流方向変換器で、前記冷風または温風の水平気流を垂直気流に変換し、床下地ボードまたは天井材に前記各気流方向変換器からほぼ均一風速で噴射して放射状に拡散させて、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材または天井材の全面を効率よく平均して冷却または加熱して、該床仕上材または天井材から生じる冷輻射や温輻射により居室内を輻射冷暖房すると共に、前記床仕上材または天井材を冷却また加温した後の冷風または温風を、前記床下空間または天井空間に送気して、吹出口より居室内に吹き出して、居室の冷暖房を行う冷暖房システムに関するものである。
空気調和や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成した冷風や温風を送気する不燃性樹脂フィルムダクトを床下空間や天井空間に敷設し、該フィルムダクト内に気流方向変換器を複数個設置し、前記ダクト内の冷風や温風の水平気流を気流方向変換器で垂直気流に変換し、床下地ボードの下面または天井材の上面に垂直に噴流させて冷風や温風を放射状に拡散させ、床仕上材または天井材を効率良く冷却または加熱して、床仕上材または天井材から生じる冷輻射や温輻射熱の効果を高めて、居室の床輻射冷暖房を行うという先行技術文献を遡及検索したところ、下記の特許文献1に記載された不燃性樹脂フィルムダクトを利用した空気噴流式輻射空調(冷暖房)システムが開示されている。
前記特許文献1記載の冷暖房システムでは、冷風や温風を送気するダクトの素材として、不燃性樹脂フィルムを使用しているが、耐熱性および断熱性を備えていないために、空気調和機または蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成された冷風または温風による冷気または暖気の一部が、気流方向変換器に到達する前に抜けてしまうことがあるので、前記冷・温風生成機で生成された冷風または温風が、その温度を維持して各気流方向変換器に送風されない場合があり、そのため前記冷風または温風の有効利用を図ることができないという課題があった。
また、前記特許文献1記載の冷暖房システムにおいては、冷・温風生成機で生成された冷風または温風は、該冷・温風生成機の近くではその風速が速く、離れるに従い徐々に風速が遅くなるのにも拘らず、前記風速の違いに対応する手段が備わっていないため、各気流方向変換器の開口部から流れ込んだ冷風または温風は、上流側と下流側では各気流方向変換器から吹き出される冷風または温風の風速が異なることになり、その結果、前記各気流方向変換器から吹き出される冷風または温風が均一風速で床仕上材または天井材に噴射されて、これら全面を平均して冷却または加熱することができないので、該床仕上材または天井材からの冷輻射または温輻射にむらがあり、効率よく居室の冷暖房ができないという課題があった。
特開2005−337690号公報
本発明は前記各課題を解決すべくなされたものであって、空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成された冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器を、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクト内に、間隔を有して複数個、下流側に行くに従い、前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置し、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を前記各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からその風速をほぼ均一にして床下地ボードまたは天井材に噴射して放射状に拡散させて、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材または天井材の全面を平均して冷却または加熱することができる共に、耐熱性および断熱性を備えた塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを使用することにより、空気調和機または蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成された冷風または温風による冷気または暖気が、前記各気流方向変換器に到達する前に抜けてしまうことがなく、そのため前記冷風または温風の有効利用を図ることができるという塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムを提供することにある。
本発明は、請求項1において、冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部に排気開口を備えて形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の下面に断熱材を上面に貼着したコンクリートスラブと、下面に床下地ボードを設置した床仕上材との間に形成された床下空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、前記床下地ボードとの間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、前記各気流方向変換器は金属製の有底の円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、上部円筒部を下部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト上面に前記各気流方向変換器の上方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の上方部をコンクリートスラブの上面に立設固定された金属製支持金物に固定して形成され、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして床下地ボードの下面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の床輻射冷暖房を行うと共に、前記床仕上材を冷却また加温した後の冷風または温風と、前記各気流方向変換器で捕捉されず前記ダクトの先端部の排気開口から排気された冷風または温風とを床下空間に送気して、これら冷風または温風を前記床仕上材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
請求項2において、冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部に排気開口を備えて形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の上面において断熱材を下面に貼着した天井仕切り板と天井材との間に形成された天井空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、天井材との間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、前記各気流方向変換器は金属製の天板を備えた円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、下部円筒部を上部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト下面に前記各気流方向変換器の下方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の下方部を天井仕切り板の下面に垂設固定された金属製支持金物に固定して形成され、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして天井材の上面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、前記天井材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の天井輻射冷暖房を行うと共に、前記天井材を冷却また加温した後の冷風または温風と、前記気流方向変換器で捕捉されず前記ダクトの先端部の排気開口から排気した冷風または温風とを天井空間に送気して、これら冷風または温風を前記天井材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
請求項3において、冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部を密閉して形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の下面に断熱材を上面に貼着したコンクリートスラブと、下面に床下地ボードを設置した床仕上材との間に形成された床下空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、前記床下地ボードとの間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、前記各気流方向変換器は金属製の有底の円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、上部円筒部を下部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト上面に前記各気流方向変換器の上方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の上方部をコンクリートスラブの上面に立設固定された金属製支持金物に固定して形成され、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして床下地ボードの下面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の床輻射冷暖房を行うと共に、前記床仕上材を冷却また加温した後の冷風または温風を床下空間に送気して、これら冷風または温風を前記床仕上材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
請求項4において、冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部を密閉して形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の上面において断熱材を下面に貼着した天井仕切り板と天井材との間に形成された天井空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、天井材との間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、前記各気流方向変換器は金属製の天板を備えた円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、下部円筒部を上部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト下面に前記各気流方向変換器の下方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の下方部を天井仕切り板の下面に垂設固定された金属製支持金物に固定して形成され、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして天井材の上面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、前記天井材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の天井輻射冷暖房を行うと共に、前記天井材を冷却また加温した後の冷風または温風を前記天井材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
を提供することにより、前記課題を解決した。
前記構成より成る本発明は、空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成された冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器を、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクト内に、間隔を有して複数個、下流側に行くに従い、前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置し、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を前記各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からその風速をほぼ均一にして床下地ボードまたは天井材に噴射して放射状に拡散させて、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材または天井材の全面を平均して冷却または加熱することができ、更に前記ダクトは耐熱性および断熱性を備えているため、前記冷・温風生成機で生成された冷風または温風による冷気または暖気が、前記各気流方向変換器に到達する前に該ダクト外へ抜けてしまうことがないので、床仕上材または天井材から生じる冷輻射や温輻射の効果を高めて居室内の床輻射冷暖房を行うことができる。
本発明の実施例1の表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムを示す概略縦断面図である。 図1のA―A線拡大縦断面図である。 本発明実施例1の表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムにおける気流方向変換器の拡大斜視図である。 本発明の実施例2の表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムを示す概略縦断面図である。 図4のB―B線拡大縦断面図である。 本発明実施例2の表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムにおける気流方向変換器の拡大斜視図である。 本発明の実施例3の表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムを示す概略縦断面図である。 本発明の実施例4の表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システムを示す概略縦断面図である。
本発明の実施例1を図1〜図3を用いて詳細に説明する。実施例1は、空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成した冷風や温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを、床下空間に設置するタイプの冷暖房システムである。
すなわち、実施例1による冷暖房システムは、空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、先端部に排気開口を備えた筒状のガラスクロスより成るダクトを床下空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向を変換する気流方向変換器を、間隔を有して複数個、下流側に行くに従い、前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置し、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして床下地ボードの下面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材の全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材から生じる冷輻射や温輻射の効果を高めて居室内の床輻射冷暖房を行うと共に、前記床仕上材を冷却また加温した後の冷風または温風と、前記筒状のダクトの先端部の排気開口から前記気流方向変換器で捕捉されなかった冷風または温風を床下空間に送気して、これら冷風または温風を前記床仕上材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行う冷暖房システムである。以下、実施例1の冷暖房システムにつき、図を用いて更に詳細に説明する。
図1に示すように、居室1の下面に、断熱材2を上面に貼着したコンクリートスラブ3と、下面に床下地ボード4を設置した床仕上材5との間に床下空間6を形成し、前記居室1の壁際に設置された空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機7の送気管8に、筒状のガラスクロスより成るダクト9の基端部を連結して、該ダクト9内に前記冷風または温風が送気できるよう形成されている。
前記ダクト9は、前記冷風または温風が送気されてチューブ状に膨らむことができるよう、柔軟性を有すると共に、不燃性、強度性、耐熱性および断熱性を備え、更に該ダクト9内に送気された冷風または温風が漏洩するのを防止すべく、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施したガラスクロスにより横長筒状に形成されている。なお、前記ダクト9の先端部は密封することなく開口されて、排気開口10が形成されている。
前記ダクト9内の適位置には、金属製の有底の円筒状の器11の側面に開口部12を開口すると共に、上部円筒部13を下部円筒部14の1/2径程度の小径に絞り込んだ吹出口15を備えてボトル状に形成された気流方向変換器16が、床下地ボード4との間に隙間を設けて間隔を置いて複数個設置され、更に図2に示すように前記ダクト9内に配置された各気流方向変換器16の外周面と該ダクト9の内周面間には、送気用通路17が形成されている。
前記各気流方向変換器16は、前記冷・温風生成機7から送気された冷風または温風が流れ込む開口部12を、その開口面積を送風方向に対して上流側が狭く、下流側に行くに従い広くなるよう、図1に示すように、該開口部12の位置をずらして、水平気流と対向するようダクト9内にそれぞれ間隔を有して配置すると共に、前記各気流方向変換器16の上部を前記ダクト9を破断して、該ダクト9上面に突出させて、該ダクト9のガラスクロスを前記各気流方向変換器16の上部の外周面に紐あるいは接着剤等により、締め付けあるいは貼着して密着固定し、更に前記コンクリートスラブ3上に立設固定された金属製支持金物18の上端部を、前記気流方向変換器16の前記突出した前記上部の外周面に固着して、該気流方向変換器16が前記ダクト9内において動揺することなく固定されている。なお、図2においては、ダクト9のガラスクロスを前記各気流方向変換器16の上部の外周面に紐19で締め付けている状態が図示されている。
前記のように、前記ダクト9内に前記複数個の気流方向変換器16を、風速が早い上流側から風速が遅い下流側への送風が、前記各気流方向変換器16の各開口部12から流れ込む量を調整するために、前記各開口部12の位置を上流側から下流側方向に行くに従い徐々に開口面積が広がるよう、図1に示すように、間隔を有してその位置をずらして配置することにより、前記冷・温風生成機7に近接した位置の送風量は多く、且つ流速も速く、下流側に行くに従い、徐々に送風量も少なく、風速も遅くなるので、前記各開口部12から平均に送風が流れ込むことができる。また、前記ダクト9は、耐熱性および断熱性を備えているため、ダクト9内に送気された冷風または温風による冷気または暖気が、前記各気流方向変換器16に到達する前に該ダクト9外へ抜けてしまうことがない。なお、図中、50は断熱材51を付設した居室1の壁であり、また、52は断熱材53を付設した天井部材である。
前記構成より成るダクト9内に冷・温風生成機7で生成された冷風または温風を送気すると、先ず1番上流側の気流方向変換器16へ流れてその開口部12へ流れ込むが、前記1番上流側の気流方向変換器16の開口部12へ流れ込まなかった前記冷風または温風は、前記1番上流側の気流方向変換器16の外周面と前記ダクト9の内周面間の送気用通路17を経て、2番目に位置する気流方向変換器16へ流れ、その開口部12へ流れ込む。以下同様にして、最終位置の気流方向変換器16へ流れて、その開口部12へ流れ込むよう形成されている。
また、前記ダクト9内に送気された冷風または温風は、水平気流となって流れ、前記各開口部12に平均に送風が流れ込むことができるよう、その開口部12の位置をずらして間隔を有して複数個配置された各気流方向変換器16の開口部12から前記冷風または温風が流れ込み、そして前記流れ込んだ冷風または温風は、図3の矢印で示すように、前記気流方向変換器16の内周壁面に沿って流れを垂直気流に変換して上昇し、口径を絞り込んだ吹出口15より流速を速めて床下地ボード4の下面に風速をほぼ均一にして垂直に噴射されて、該床下地ボード4の下面で冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボード4からの熱伝導により床仕上材5全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材5から生じる冷輻射または温輻射熱の効果を高めて、居室1の床輻射冷暖房を行うことができる。
そして、前記床仕上材5を冷却または加熱した後の冷風または温風、および前記各気流方向変換器16で捕捉されず、ダクト9の先端の排気開口10から排気される冷風または温風は、床下空間6を通過して、床仕上材5の下流側先端部に設けられた吹出開口20から居室1内に吹き出されて、該居室1内の空気を冷却または加熱し、その後、前記冷却または加熱した後の空気は、冷・温風生成機7に吸気されて再び冷却または加温して循環利用される。
なお、前記説明においては、冷・温風生成機7に1本のダクト9が連結されているものとして説明したが、冷・温風生成機7に図示していない分岐管を設け、該分岐管を介して、複数本のダクト9を連結することも可能である。
次に本発明の実施例2を図4〜図6を用いて詳細に説明する。実施例2は、空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成した冷風や温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを天井空間に設置するタイプの冷暖房システムである。
すなわち、実施例2による冷暖房システムは、空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、先端部に排気開口を備えた筒状のガラスクロスより成るダクトを天井空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向を変換する気流方向変換器を、間隔を有して複数個、下流側に行くに従い、前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置し、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして天井材の上面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、天井材の全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材から生じる冷輻射や温輻射の効果を高めて居室内の天井輻射冷暖房を行うと共に、前記天井材を冷却また加温した後の冷風または温風と、前記筒状のダクトの先端部の排気開口から前記各気流方向変換器で捕捉されなかった冷風または温風を天井空間に送気して、これら冷風または温風を前記天井材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行う冷暖房システムである。以下、実施例2の冷暖房システムにつき、図を用いて更に詳細に説明する。
図4に示すように、居室1の上面において、断熱材21を下面に貼着した天井仕切り板22および天井材23との間に天井空間24を形成し、前記居室1の壁際に設置された空気調和機や蓄熱暖房機等の冷・温風生成機25の上方に送気延長管26を前記天井空間24まで延設して、該天井空間24内の送気延長管26に、筒状のガラスクロスより成るダクト27の一端部を連結して、該ダクト27内に前記冷風または温風が送気できるよう形成されている。
前記ダクト27は、前記冷風または温風が送気されてチューブ状に膨らむことができるよう、柔軟性を有すると共に、不燃性、強度性、耐熱性および耐熱性を備え、更に該ダクト27内に送気された冷風または温風が漏洩するのを防止すべく、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施したガラスクロスにより形成されている。なお、前記ダクト27の他端部は密封することなく開口されて、排気開口28が形成されている。
前記ダクト27内の適位置には、金属製の天板29を備えた円筒状の器30の側面に開口部31を開口すると共に、下部円筒部32を上部円筒部33の1/2径程度の小径に絞り込んだ吹出口34を備えて逆ボトル状に形成された気流方向変換器35が、天井材23との間に隙間を設けて間隔を置いて複数個設置され、更に図5に示すように前記ダクト27内に配置された各気流方向変換器35の外周面と該ダクト27の内周面間には、送気用通路36が形成されている。
前記各気流方向変換器35は、前記冷・温風生成機25から送気された冷風または温風が流れ込む開口部31を、その開口面積を送風方向に対して上流側が狭く、下流側に行くに従い広くなるよう、図4に示すように、該開口部31の位置をそれぞれずらして、水平気流と対向するようそれぞれ間隔を有してダクト27内に配置すると共に、前記各気流方向変換器35の下部を前記ダクト27を破断して、該ダクト27下面に突出させて、該ダクト27のガラスクロスを前記下部の外周面に紐あるいは接着剤等により、締め付けあるいは貼着して密着固定し、更に前記天井仕切り板22の下面に垂設固定された金属製支持金物37の下端部を、前記気流方向変換器35の前記突出した下部の外周面に固着して、該気流方向変換器35が前記ダクト27内において動揺することなく固定されている。なお、図5においては、ダクト27のガラスクロスを前記各気流方向変換器35の下部の外周面に紐38で締め付けている状態が図示されている。
前記のように、前記ダクト27内に前記複数個の気流方向変換器35を、風速が速い上流側から風速が遅い下流側への送風が、前記各気流方向変換器35の各開口部31から流れ込む量を調整するために、前記各開口部31の位置を上流側から下流側方向に行くに従い徐々に開口面積が広がるよう、図4に示すように、間隔を有してその位置をずらして配置することにより、前記冷・温風生成機25に近接した位置の送風量は多く、且つ流速も速く、下流側に行くに従い、徐々に送風量も少なく、流速も遅くなるので、前記開口部31に平均に送風が流れ込むことができる。また、前記ダクト27は、耐熱性および断熱性を備えているため、ダクト27内に送気された冷風または温風による冷気または暖気が、前記各気流方向変換器34に到達する前に該ダクト27外へ抜けてしまうことがない。なお、図中、50は断熱材51を付設した居室1の壁であり、また、54は断熱材55を付設した床部材である。
前記構成より成るダクト27内に冷・温風生成機25で生成された冷風または温風を送気すると、先ず1番上流側の気流方向変換器35へ流れてその開口部31へ流れ込むが、前記1番上流側の気流方向変換器35の開口部31へ流れ込まなかった前記冷風または温風は、前記1番上流側の気流方向変換器35の外周面と前記ダクト27の内周面間の送気用通路36を経て、2番目に位置する気流方向変換器35へ流れ、その開口部31へ流れ込む。以下同様にして、最終位置の気流方向変換器35へ流れて、その開口部31へ流れ込むよう形成されている。
また、前記ダクト27内に送気された冷風または温風は、水平気流となって流れ、前記各開口部31に平均に送風が流れ込むことができるよう、その開口部31の位置をずらして間隔を有して複数個配置された各気流方向変換器35の開口部31から前記冷風または温風が流れ込み、そして前記流れ込んだ冷風または温風は、図6の矢印で示すように、気流方向変換器35の内周壁面に沿って流れを垂直気流に変換して下降し、口径を絞り込んだ吹出口34より流速を速めて天井材23の上面に風速をほぼ均一にして噴射されて、該天井材23の上面で冷風または温風を放射状に拡散させ、天井材23全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材23から生じる冷輻射または温輻射熱の効果を高めて、居室1内の天井輻射冷暖房を行うことができる。
そして、前記天井材23を冷却または加熱した後の冷風または温風、および前記各気流方向変換器35で捕捉されず、ダクト27の先端の排気開口28から排気される冷風または温風は、天井空間24を通過して、天井材23の下流側先端部に設けられた吹出開口39から居室1内に吹き出されて、該居室1内の空気を冷却または加熱し、その後、前記冷却または加熱した後の空気は、冷・温風生成機25に吸気されて再び冷却または加温して循環利用される。
なお、前記説明においては、冷・温風生成機25に1本のダクト27が連結されているものとして説明したが、冷・温風生成機25に図示していない分岐管を設け、該分岐管を介して、複数本のダクト27を連結することも可能である。
本発明の実施例3を図7を用いて詳細に説明する。本発明の実施例3は実施例1の変形であって、実施例1によるダクトの他端部は開口されて排気開口が形成されているのに対し、実施例3のダクト41は他端部が密封42されている点のみが異なり、他の構成は実施例1と同一であるので、同一符号を付したが、同一符号を付した部材の作用も実施例1と同一であるので説明は省略する。すなわち、実施例3によるダクト41は他端部が密封42されているので、冷・温風生成機7で生成された冷・温風の風量が少ない場合に採用され、冷・温風はすべて各気流方向変換器15の開口部12から流れ込み、床下地ボード4の下面に風速をほぼ均一にして垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボード4からの熱伝導により床仕上材5全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材5から生じる冷輻射または温輻射熱の効果を高めて、居室1内の床輻射冷暖房を行うことができる。
本発明の実施例4を図8を用いて詳細に説明する。本発明の実施例4は実施例2の変形であって、実施例2によるダクトの他端部は開口されて排気開口が形成されているのに対し、実施例4のダクト46は他端部が密封47されている点のみが異なり、他の構成は実施例2と同一であるので、同一符号を付したが、同一符号を付した部材の作用も実施例2と同一であるので説明は省略する。すなわち、実施例4によるダクト46は他端部が密封47されているので、冷・温風生成機25で生成された冷・温風の風量が少ない場合に採用され、冷・温風はすべて各気流方向変換器35の開口部31から流れ込み、天井材23の上面に風速をほぼ均一にして垂直に噴射されて、該天井材23の上面で冷風または温風を放射状に拡散させ、天井材23全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材23から生じる冷輻射または温輻射熱の効果を高めて、居室1内の床輻射冷暖房を行うことができる。
1 居室、 2 断熱材、 3 コンクリートスラブ、4 床下地ボード、5 床仕上材、6 床下空間、 7 冷・温風生成機、 8 送気管、9 ダクト、 10 排気開口、 11 器、 12 開口部、 13 上部円筒部、 14 下部円筒部、 15 吹出口、 16 気流方向変換器、 17 送気用通路、 18 金属製支持金物、 19 紐、 20 吹出開口、 21 断熱材、
22 天井仕切り板、 23 天井材、 24 天井空間、 25 冷・温風生成機、 26 送気延長管、 27 ダクト、 28 排気開口、 29 天板、 30 器、 31 開口部、 32 下部円筒部、 33 上部円筒部、 34 吹出口、 35 気流方向変換器、 36 送気用通路、 37 金属製支持金物、 38 紐、 39 吹出開口、 41 ダクト、 42 密封、 46 ダクト、 47 密封、 50 居室の壁、 51 断熱材、 52
天井部材、 53 断熱材、 54 床部材、 55 断熱材。

Claims (4)

  1. 冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部に排気開口を備えて形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の下面に断熱材を上面に貼着したコンクリートスラブと、下面に床下地ボードを設置した床仕上材との間に形成された床下空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、前記床下地ボードとの間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、
    前記各気流方向変換器は金属製の有底の円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、上部円筒部を下部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト上面に前記各気流方向変換器の上方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の上方部をコンクリートスラブの上面に立設固定された金属製支持金物に固定して形成され、
    前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして床下地ボードの下面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の床輻射冷暖房を行うと共に、前記床仕上材を冷却また加温した後の冷風または温風と、前記各気流方向変換器で捕捉されず前記ダクトの先端部の排気開口から排気された冷風または温風とを床下空間に送気して、これら冷風または温風を前記床仕上材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
  2. 冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部に排気開口を備えて形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の上面において断熱材を下面に貼着した天井仕切り板と天井材との間に形成された天井空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、天井材との間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、
    前記各気流方向変換器は金属製の天板を備えた円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、下部円筒部を上部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト下面に前記各気流方向変換器の下方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の下方部を天井仕切り板の下面に垂設固定された金属製支持金物に固定して形成され、
    前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして天井材の上面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、前記天井材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の天井輻射冷暖房を行うと共に、前記天井材を冷却また加温した後の冷風または温風と、前記気流方向変換器で捕捉されず前記ダクトの先端部の排気開口から排気した冷風または温風とを天井空間に送気して、これら冷風または温風を前記天井材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
  3. 冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部を密閉して形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の下面に断熱材を上面に貼着したコンクリートスラブと、下面に床下地ボードを設置した床仕上材との間に形成された床下空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、前記床下地ボードとの間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、
    前記各気流方向変換器は金属製の有底の円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、上部円筒部を下部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト上面に前記各気流方向変換器の上方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の上方部をコンクリートスラブの上面に立設固定された金属製支持金物に固定して形成され、
    前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして床下地ボードの下面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、該床下地ボードからの熱伝導により床仕上材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該床仕上材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の床輻射冷暖房を行うと共に、前記床仕上材を冷却また加温した後の冷風または温風を床下空間に送気して、これら冷風または温風を前記床仕上材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
  4. 冷・温風生成機で生成した冷風または温風を送気する、表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施し、且つ先端部を密閉して形成された筒状のガラスクロスより成るダクトを、居室の上面において断熱材を下面に貼着した天井仕切り板と天井材との間に形成された天井空間に敷設し、該ダクト内に前記冷風または温風が流れ込む開口部を備えた気流方向変換器が、天井材との間に隙間を設けて複数個間隔を置いて、下流側に行くに従い前記開口部の位置を送風方向に対して徐々に面積が広がる位置に配置するようにして設置され、前記各気流方向変換器は金属製の天板を備えた円筒状の器の側面に開口部を開口すると共に、下部円筒部を上部円筒部の径より小径に絞り込んだ吹出口を備え、且つ前記ダクトを破断して、該ダクト下面に前記各気流方向変換器の下方部を突出させてダクトに密着固定する一方、前記ダクト内に配置された前記各気流方向変換器の外周面と該ダクトの内周面間に送気用通路を備え、更に該各気流方向変換器の下方部を天井仕切り板の下面に垂設固定された金属製支持金物に固定して形成され、前記ダクト内に送気された冷風または温風の水平気流を、前記各開口部より流れ込ませて各気流方向変換器で垂直気流に変換し、該各気流方向変換器からの風速をほぼ均一にして天井材の上面に垂直に噴射させて、冷風または温風を放射状に拡散させ、前記天井材全面を平均してむらなく冷却または加熱して、該天井材から生じる冷輻射または温輻射で居室内の天井輻射冷暖房を行うと共に、前記天井材を冷却また加温した後の冷風または温風を前記天井材の下流側先端部に設けられた吹出開口より居室内に吹き出して、居室内の冷暖房を行うことを特徴とする表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム。
JP2013070932A 2013-03-29 2013-03-29 表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム Active JP5466776B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070932A JP5466776B1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070932A JP5466776B1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5466776B1 JP5466776B1 (ja) 2014-04-09
JP2014194303A true JP2014194303A (ja) 2014-10-09

Family

ID=50619478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013070932A Active JP5466776B1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5466776B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7188674B1 (ja) 2021-08-10 2022-12-13 株式会社インターセントラル 冷暖房システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0428940A (ja) * 1990-05-21 1992-01-31 Matsushita Electric Works Ltd 天井冷暖房システム
JP2004132680A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Tadashi Tsunoda 空調空気噴流式ふく射冷暖房システム
JP2004232989A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Inter Central:Kk 全空気方式床冷暖房装置
JP4327792B2 (ja) * 2005-12-09 2009-09-09 正 角田 輻射冷暖房システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7188674B1 (ja) 2021-08-10 2022-12-13 株式会社インターセントラル 冷暖房システム
JP2023025562A (ja) * 2021-08-10 2023-02-22 株式会社インターセントラル 冷暖房システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5466776B1 (ja) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080200112A1 (en) Supply Air Terminal Device
JP5466776B1 (ja) 表裏面に塩化ビニール樹脂系塗装を施した筒状のガラスクロスより成るダクトを用いた冷暖房システム
CN105805927A (zh) 辐射组件及具有其的空调系统
CN104048352A (zh) 一种强化对流换热的踢脚线式散热器
JP2004132680A (ja) 空調空気噴流式ふく射冷暖房システム
JP7168530B2 (ja) 床吹出放射空調システム
JP2004294033A (ja) 全空気方式床冷暖房装置
JP2005337690A (ja) 不燃性樹脂フィルムダクトを利用した空気噴流式輻射空調(冷暖房)システム
JP7468870B2 (ja) 床ふく射対流式冷暖房システム
JP7188674B1 (ja) 冷暖房システム
JP2001317765A (ja) オフイスビルの床面とフロアパネル間に設置する冷暖房装置用冷温水パイプおよび事務機器用コードの保持体
CN105555423B (zh) 用于基材辐射处理设备的气流装置
CN207501284U (zh) 风道系统、空调室内机及空调器
CN208295868U (zh) 灯具内部散热结构
CN205599470U (zh) 一种用于灭火器瓶体加工用的喷漆烘干房
CN106989462B (zh) 吊顶辐射板及吊顶采暖/制冷系统
JP2010190534A (ja) 冷暖房システム
CN203731550U (zh) 踢脚线散热器
JP2006189212A (ja) 天井吹出し方式の空調用天井構造及びこれを用いた冷暖房設備
CN212979725U (zh) 石墨烯远红外发热装饰画
JP2006132822A (ja) 建物の室内空調システム
JP2004232989A (ja) 全空気方式床冷暖房装置
JP2016133245A (ja) 床置き型室内空調機接続用床下チャンバ
CN218013879U (zh) 一种用于喷涂粉末固化的恒温固化炉
JP2008209048A (ja) 縦型放射パネル及び縦型放射パネルを備えた放射空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5466776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250