JP2014193923A - ホセチル−アルミニウム、プロパモカルブ−HCl及び殺虫剤活性物質を含んでいる殺有害生物剤組成物 - Google Patents

ホセチル−アルミニウム、プロパモカルブ−HCl及び殺虫剤活性物質を含んでいる殺有害生物剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】植物病原性菌類又は有害な昆虫から植物、作物又は種子を保護するための殺有害生物剤組成物、及び、そのような組成物に対応する処理方法の提供。
【解決手段】ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及び殺虫剤活性物質(チアメトキサム、クロチアニジン、チアクロプリド、イミダクロプリド、リナキシピル、スピロテトラマト等)からなる殺有害生物剤組成物。及び、場合により、さらなる殺菌剤活性物質を含有する殺有害生物剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、菌類による病害又は昆虫による損傷から植物、作物又は種子を保護するための殺有害生物剤組成物、及び、そのような組成物を施用することによる対応する保護方法に関する。より明確には、本発明の対象は、ホセチル−Alとプロパモカルブ−HClと殺虫剤活性物質又は殺虫剤活性化合物に基づき、及び、場合により、さらなる殺菌剤活性物質又は殺菌剤活性化合物にも基づく、殺有害生物剤組成物である。
殺有害生物剤活性、特に、作物を保護するための殺有害生物剤活性に関して、この技術分野において実施されている研究の核心にある問題のうちの1つは、性能を向上させること、特に、生物学的活性に関する性能を向上させること、特に、時間が経過してもそのような活性を維持することに関する性能を向上させることである。
本発明は、作物を侵襲する有害生物を防除するために、特に、トウモロコシ、ビート、棉、カノラ、豆類、ピーナッツ類、野菜類、ムラサキウマゴヤシ、大豆、市場向け菜園の作物、芝、木材植物、樹木植物及び園芸植物の昆虫又は病害(例えば、トウモロコシのピシウム(Pythium))を防除するために、特に農業従事者が使用することが可能な、殺有害生物剤組成物を提供する。
植物を保護するのに有用な殺有害生物剤化合物の場合、その生態毒性は最小限に低減されているものでなければならない。可能な限り、そのような化合物は、使用に際して当該作業者に対して危険であってはならず、又は、毒性を示してはならない。もちろん、新しい殺有害生物剤の探求において、経済的要因を見過ごしてはならない。
ホセチル−アルミニウム(即ち、ホセチル−Al)は、化学名として「ホスホン酸水素エチルアルミニウム」を有し(ホセチル−Alは、英国特許第1449394号に記載されている)、下記式で表される既知化合物である。
Figure 2014193923
プロパモカルブ−ヒドロクロリド(即ち、プロパモカルブ−HCl)は、化学名「[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルバミン酸プロピル塩酸塩」を有し(プロパモカルブは、英国特許第1212708号に記載されている)、下記式で表される既知化合物である。
Figure 2014193923
ホセチル−Alとプロパモカルブの混合物は、米国特許第6358938号に記載されており、この特許では、当該混合物の活性は、数種類の植物病害に対して報告されている。この文献は、可能性を有するそのような混合物の結果又は生物学的活性については、一切言及していない。特に、この文献は、とりわけホセチル−Alとプロパモカルブ−HClの混合物を用いて種子の病害を防除する活性については一切報告しておらず、また、ホセチル−Al及びプロパモカルブ−HClと殺虫剤活性物質の混合物についても全く開示していない。
同様に、1991年、Couch及びSmithは、ホセチル−Alとプロパモカルブの混合物の種々の薬量を用いて芝の病害を相乗的に防除することについて記載した。この論文においては、さらに殺虫剤物質を使用することについては全く言及していない。
国際特許出願WO−2006/024333においては、特定のネオニコチノイド系 殺虫剤化合物と既知殺菌剤物質の混合物が包括的に開示されており、ホセチル−Al及びプロパモカルブ−HClは、そのような既知殺菌剤物質の長いリストの一部分である。しかしながら、この文献においては、ホセチル−Alとプロパモカルブ−HClを殺虫剤物質と混合して含んでいる組合せについては具体的な開示は一切なされていない。
国際特許出願WO−2004/080181においては、数種類のフタルアミド系殺虫剤化合物と既知殺菌剤物質の多くの種類の混合物について包括的に開示されている。そのような殺虫剤化合物とホセチル−Al及びプロパモカルブ−HClの組合せについての開示はなされておらず、また、そのような組合せはどのような実験にも付されていない。そのような組合せは、本発明の一部分を形成しない。
英国特許第1449394号明細書 英国特許第1212708号明細書 米国特許第6358938号明細書 国際公開第2006/024333号 国際公開第2004/080181号
主要な態様において、本発明は、
(A) 化合物
(A1) ホセチル−Al
(A2) プロパモカルブ−HCl
(ここで、A1/A2の重量比は、1/12〜12/1の範囲である);
及び、
(B) 殺虫剤化合物;
を1/1000〜1000/1の範囲のA/Bの重量比で含んでいる組成物を提供する〔但し、殺虫剤化合物Bは、一般式(I)
Figure 2014193923
[式中、
・ Halは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し;
・ Rは、水素又はメチルを表し、及び、は、R配置又はS配置にある炭素原子を表し得る]
で表される化合物とは異なっている〕。
本明細書中に記載されている本発明の組成物についての種々の態様に関し、ホセチル−Alは、亜リン酸誘導体、例えば、金属亜リン酸塩(例えば、ホセチル−ナトリウム)並びに亜リン酸自体及びそのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩などで置き換えることができる。置き換える場合、亜リン酸自体がホセチル−Alの好ましい代替であり、亜リン酸を含んでいる組成物は全て本発明の一部分である。
本発明では、プロパモカルブ−HClとプロパモカルブは、同じように使用することができる。これらはいずれも、そのさまざまな態様又は好ましい態様において、本発明の一部分を形成する。
本発明は、植物又は作物の有害生物による損傷又は攻撃と闘うために環境中に散布される化学製品の薬量を低減させることができるように、有利には、特に有害生物に対する効力及びその効力の持続性が極めて優れている殺有害生物剤組成物を提供する。
本発明は、より活性が高く且つ活性がより長く持続することが可能で、従って、特に、植物の処理において、特に、菌類病の茎葉処理及び種子処理において、又は、昆虫類の防除において、例えば、禾穀類、棉、ピーナッツ、豆、ビート、カノラ、ナス科植物、葡萄の蔓、野菜類、ムラサキウマゴヤシ、大豆、市場向け菜園の作物、芝、木材植物若しくは園芸植物の昆虫類の防除において、薬量がより少なく、さらには、毒性がより低い、殺有害生物剤組成物を提供する。
本発明の組成物によって、広範囲の種類の昆虫又は菌類を防除することが可能である。例えば、本発明の殺有害生物剤組成物は、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)及び子嚢菌類(Ascomycetes)などの菌類に対して改善された効力を示す。
とりわけ上記目的及び有利点の全ては、ホセチル−Alとプロパモカルブ−HCl及び殺虫剤化合物を含み、場合により、さらなる殺菌剤化合物も含んでいる殺有害生物剤組成物を見いだすことによって達成された。そのような組成物によって、驚くべきことに、及び、予想外に、広範囲の種類の昆虫類又は菌類に対して、特に、トウモロコシの病害又は損傷に関与する昆虫類又は菌類(例えば、卵菌類(Oomycetes))に対して、極めて高く且つ持続的な殺虫効力又は抗真菌効力が可能となる。トウモロコシの別の有害昆虫又は病害も、本発明の殺有害生物剤組成物を用いて防除することができる(特に、子嚢菌類(Ascomycetes)及び担子菌類(Basidiomycetes)の防除が可能である)。
本発明の殺有害生物剤組成物は、さらにまた、細菌類又はウイルス類による病害を治療するために使用することもできる。
本発明の殺有害生物剤組成物を用いて防除することが可能な昆虫又は線虫には、広範囲の種類の上記有害な生物が包含される。
本発明の組成物に関し、殺虫剤化合物Bは、好ましくは、以下のものからなるリストの中で選択する:
(B1) アセチルコリン受容体作動薬又は拮抗薬として作用し得る化合物、例えば、クロロニコチニル類の化合物、例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、イミダクロチズ(imidaclothiz)(これは、「(2E)−1−[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−N−ニトロイミダゾリジン−2−イミン」としても知られている)、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド;チアメトキサム;ニコチン、ベンスルタップ、カルタップ、(2E)−1−[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−3,5−ジメチル−N−ニトロ−1,3,5−トリアジナン−2−イミン;
(B2) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)を阻害し得る化合物、例えば、カーバメート類の化合物、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム−ナトリウム、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロメカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ;トリアザメート;有機リン酸エステル類の化合物、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル,−エチル)、ブロモホス−エチル、ブロムフェンビンホス(−メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル/−エチル)、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、ジメトン−S−メチル、ジメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、O−サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン−メチル、パラチオン(−メチル/−エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ(phosphocarb)、ホキシム、ピリミホス(−メチル/−エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタムホス、プロチオホス、プロトエート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン(pyridathion)、キナルホス、セブホス(sebufos)、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロロビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
(B3) ナトリウムチャンネルをモジュレートし得るか又は電位依存性ナトリウムチャンネルを遮断し得る化合物、例えば、ピレスロイド類の化合物、例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス,d−トランス)、ベータ−シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン−S−シクロペンチル異性体、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロバポルトリン(chlovaporthrin)、シス−シペルメトリン、シス−レスメトリン、シス−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン(アルファ−,ベータ−,シータ−,ゼータ−)、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン(1R異性体)、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン(fenfluthrin)、フェンプロパトリン、フェンピリトリン、フェンバレレート、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、ガンマ−シハロトリン、イミプロトリン、カデトリン、ラムダ−シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(シス−,トランス−)、フェノトリン(1R−トランス異性体)、プラレトリン、プロフルトリン、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピレスメトリン、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン(1R−異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI 8901、ピレトリン類(除虫菊(pyrethrum));例えば、DDT;例えば、オキサジアジン類の化合物、例えば、インドキサカルブ;
(B4) アセチルコリン受容体をモジュレートし得る化合物、例えば、スピノシン類の化合物、例えば、スピノサド;
(B5) GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬として作用し得る化合物、例えば、シクロジエン有機塩素類の化合物、例えば、カンフェクロル、クロルダン、エンドスルファン、ガンマ−HCH、HCH、ヘプタクロル、リンダン、メトキシクロル;フィプロール類の化合物、例えば、アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール(vaniliprole);
(B6) 塩化物チャンネルを活性化し得る化合物、例えば、メクチン類の化合物、例えば、アベルメクチン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン、ミルベマイシン;
(B7) 幼若ホルモンを模倣し得る化合物、例えば、ジオフェノラン、エポフェノナン(epofenonane)、フェノキシカルブ、ハイドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェン、トリプレン(triprene);
(B8) エクジソン作動薬又はディスラプターとしてし得る化合物、例えば、ジアシルヒドラジン類の化合物、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
(B9) キチン生合成を阻害し得る化合物、例えば、ベンゾイル尿素類の化合物、例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン(chlofluazuron)、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン;シロマジン;
(B10) 酸化的リン酸化を阻害し得るか又はATPを破壊し得る化合物、例えば、ジアフェンチウロン;例えば、有機スズ類の化合物、例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ;
(B11) H−プロトン勾配を破壊することにより酸化的リン酸化を脱共役させ得る化合物、例えば、ピロール類の化合物、例えば、クロルフェナピル;ジニトロフェノール類の化合物、例えば、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、DNOC;
(B12) site−I 電子伝達を阻害し得る化合物、例えば、METI類の化合物、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド;ヒドラメチルノン;ジコホル;
(B13) site−II 電子伝達を阻害し得る化合物、例えば、ロテノン;
(B14) site−III 電子伝達を阻害し得る化合物、例えば、アセキノシル、フルアクリピリム;
(B15) 昆虫の中腸又は腸管膜の微生物ディスラプターとして作用し得る化合物、例えば、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)の株;
(B16) 脂質合成を阻害し得る化合物、例えば、テトロン酸系殺虫剤類の化合物、例えば、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、又は、テトラミン酸系殺虫剤類の化合物、例えば、スピロテトラマト(これは、「炭酸シス−3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デク−3−エン−4−イルエチルエステル」としても知られている)(CAS Reg.No.:203313−25−1)及び3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デク−3−エン−4−イルエチルカルボネート(これは、「炭酸3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デク−3−エン−4−イルエチルエステル」としても知られている)(CAS Reg.No.:382608−10−8);
(B17) カルボキサミド類の化合物、例えば、フロニカミド;
(B18) オクトパミン作動薬として作用し得る化合物、例えば、アミトラズ;
(B19) マグネシウム刺激ATPアーゼを阻害し得る化合物、例えば、プロパルギット;
(B20) BDCA類の化合物又はリアノジン受容体作動薬として作用し得る化合物、例えば、リナキシピル(rynaxypyr)、又は、フタルアミド類、例えば、フルベンジアミド(これは、「N2−[1,1−ジメチル−2−(メチルスルホニル)エチル]−3−ヨード−N1−[2−メチル−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1,2−ベンゼンジカルボキサミド」としても知られている)(CAS Reg.No.:272451−65−7);
(B21) ネライストキシン類似体殺虫剤類の化合物、例えば、チオシクラムシュウ酸水素塩(thiocyclam hydrogen oxalate)、チオスルタップ−ナトリウム(thiosultap-sodium);
(B22) 生物学的薬剤類、ホルモン類又はフェロモン類の化合物、例えば、アザジラクチン、バシルス属種(Bacillus spec.)、ベアウベリア属種(Beauveria spec.)、コドレモン(codlemone)、メタリジウム属種(Metarrhizium spec.)、パエシロマイセス属種(Paecilomyces spec.)、チューリンギエンシン(thuringiensin)、ベルチシリウム属種(Verticillium spec.);
(B23) 作用機序が知られていないか又は特定されていない化合物、例えば、燻蒸剤類の化合物、例えば、リン化アルミニウム、臭化メチル、フッ化スルフリル;選択的摂食阻害薬類の化合物、例えば、氷晶石(cryolite)、フロニカミド、ピメトロジン;ダニ成長阻害薬類の化合物、例えば、クロフェンテジン、エトキサゾール、ヘキシチアゾクス;アミドフルメト、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、キノメチオネート、クロルジメホルム、クロロベンジレート、クロロピクリン、クロチアゾベン(clothiazoben)、シクロプレン(cycloprene)、シフルメトフェン、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル(fentrifanil)、フルベンジアミド、フルベンジミン、フルフェネリム、フルテンジン(flutenzin)、ゴシプルレ(gossyplure)、ヒドラメチルノン、ジャポニルレ(japonilure)、メトキサジアゾン、石油、ピペロニルブトキシド、オレイン酸カリウム、ピラフルプロール、ピリダリル、ピリプロール、スルフルラミド、テトラジホン、テトラスル、トリアラセン、ベルブチン(verbutin)。
さらに好ましくは、本発明の組成物は、以下のものを含んでいる:ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアバメクチン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアセフェート;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアセタミプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアクリナトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアルジカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアルファ−シペルメトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びベータ−シフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びビフェントリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びカルバリル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びカルボフラン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロルフェナピル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロルフルアズロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロルピリホス−E;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロチアニジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びシフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びシペルメトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びシロマジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びデルタメトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びジフルベンズロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びジノテフラン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びエマメクチン安息香酸塩;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びエチプロール;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びフェンピロキシメート;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びフィプロニル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びフロニカミド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びフルベンジアミド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びフルフェノクスロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びガンマ−シハロトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びヘキサフルムロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びイミダクロプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びインドキサカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びL−シハロトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びレピメクチン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びルフェヌロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメタミドホス;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメチオカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメソミル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメトキシフェノジド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びミルベマイシン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びニテンピラム;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びノバルロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びプロフェノホス;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びピメトロジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びリナキシピル(rynaxapyr);ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピノサド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロジクロフェン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロメシフェン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロテトラマト;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェノジド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェノジド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェンピラド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェンピラド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブピリムホス;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテフルベンズロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチアクロプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチアメトキサム;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチオジカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びトリアゾホス トリフルムロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びイミダクロチズ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及び(2E)−1−[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−3,5−ジメチル−N−ニトロ−1,3,5−トリアジナン−2−イミン。
さらに一層好ましくは、本発明の組成物は、以下のものを含んでいる:ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアバメクチン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアセタミプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアルジカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びベータ−シフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びカルボフラン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロルピリホス−E;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロチアニジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びシペルメトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びシロマジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びデルタメトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びジフルベンズロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びエマメクチン安息香酸塩;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びエチプロール;ホセチル−Al及びフィプロニル;ホセチル−Al及びガンマ−シハロトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びイミダクロプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びL−シハロトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びルフェヌロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメチオカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメトキシフェノジド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びピメトロジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びリナキシピル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピノサド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロジクロフェン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロメシフェン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロテトラマト;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェノジド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェンピラド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチアクロプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチアメトキサム;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチオジカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びトリフルムロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びイミダクロチズ;本発明の好ましい組成物は、ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及び(2E)−1−[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−3,5−ジメチル−N−ニトロ−1,3,5−トリアジナン−2−イミンを含んでいる。
さらに一層好ましくは、本発明の組成物は、以下のものを含んでいる:ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアバメクチン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びアルジカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びベータ−シフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロルピリホス−E;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びクロチアニジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びシロマジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びデルタメトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びジフルベンズロン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びエマメクチン安息香酸塩;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びフィプロニル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びガンマ−シハロトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びイミダクロプリド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びL−シハロトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びメチオカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びピメトロジン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びリナキシピル;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピノサド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロジクロフェン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロメシフェン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びスピロテトラマト;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェノジド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテブフェンピラド;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びテフルトリン;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチアメトキサム;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びチオジカルブ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及びイミダクロチズ;ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及び(2E)−1−[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−3,5−ジメチル−N−ニトロ−1,3,5−トリアジナン−2−イミン。
本発明の組成物に関して、A1/A2の重量比は、好ましくは、1/3〜3/1の範囲であり;さらに好ましくは、1に等しい。
本発明の組成物に関して、A/Bの重量比は、好ましくは、1/125〜125/1の範囲であり;さらに好ましくは、1/25〜25/1の範囲である。
本発明の別の態様によれば、本発明の殺有害生物剤組成物において、化合物の比率A/Bは、有利には、相乗効果をもたらすように選択することができる。用語「相乗効果」は、特に、論文〔表題“Calculation of the synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations”Weeds, (1967), 15, pages 20-22〕でコルビー(Colby)により定義されたものを意味するものと理解される。
この論文には、下記式が記載されている:
Figure 2014193923
式中、Eは、定められた薬量(例えば、それぞれ、x及びyに等しい)の2種類の化合物の組合せについての有害生物の期待される阻害割合(%)を表し、Xは、定められた薬量(xに等しい)の化合物Aによる有害生物について観察された阻害割合(%)であり、Yは、定められた薬量(yに等しい)の化合物Bによる有害生物ついて観察された阻害割合(%)である。上記組合せについて観察された阻害割合(%)がEを超えている場合、相乗効果が存在している。
用語「相乗効果」は、タメス(Tammes)の方法("Isoboles, a graphic representation of synergism in pesticides", Netherlands Journal of Plant Pathology, 70 (1964), pages 73-80)を適用することによって定義される効果も意味する。
さらなる態様において、本発明は、
(A) 化合物
(A1) ホセチル−Al
(A2) プロパモカルブ−HCl
(ここで、A1/A2の重量比は、1/12〜12/1の範囲である);
(B) 殺虫剤化合物;
及び、
(C) さらなる殺菌剤化合物;
を1/1000/1000〜1/0.001/0.001の範囲のA/B/Cの重量比で含んでいる組成物を提供する〔但し、殺虫剤化合物Bは、一般式(I)
Figure 2014193923
[式中、
・ Halは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し;
・ Rは、水素又はメチルを表し、及び、は、R配置又はS配置にある炭素原子を表し得る]
で表される化合物とは異なっている〕。
本発明の組成物には、ホセチル−Al、プロパモカルブ−HCl及び本明細書中で定義されている殺虫剤化合物Bに加えて、さらなる殺菌剤化合物Cも含ませることが可能であり、ここで、該殺菌剤化合物Cは、好ましくは以下のものからなるリストの中で選択される:
(C1) 核酸合成を阻害し得る化合物、例えば、ベナラキシル、ベナラキシル−M、ブピリメート、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メフェノキサム、メタラキシル、メタラキシル−M、オフラセ、オキサジキシル、オキソリン酸;
(C2) 有糸分裂及び細胞分裂を阻害し得る化合物、例えば、ベノミル、カルベンダジム、ジエトフェンカルブ、エタボキサム、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、ゾキサミド;
(C3) 呼吸を阻害し得る化合物、例えば、
CI−呼吸阻害薬、例えば、ジフルメトリム;
CII−呼吸阻害薬、例えば、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、フルメシクロックス、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド;
CIII−呼吸阻害薬、例えば、アミスルブロム、アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロビン(enestrobin)、ファモキサドン、フェンアミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン;
(C4) 脱共役剤として作用し得る化合物、例えば、ジノカップ、フルアジナム、メプチルジノカップ(meptyldinocap);
(C5) ATP産生を阻害し得る化合物、例えば、酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、シルチオファム;
(C6) AA及びタンパク質の生合成を阻害し得る化合物、例えば、アンドプリム(andoprim)、ブラストサイジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリム、ピリメタニル;
(C7) シグナル伝達を阻害し得る化合物、例えば、フェンピクロニル、フルジオキソニル、キノキシフェン;
(C8) 脂質及び膜の合成を阻害し得る化合物、例えば、ビフェニル、クロゾリネート、エジフェンホス、エトリジアゾール、ヨードカルブ(iodocarb)、イプロベンホス、イプロジオン、イソプロチオラン、プロシミドン、ピラゾホス、トルクロホス−メチル、ビンクロゾリン;
(C9) エルゴステロールの生合成を阻害し得る化合物、例えば、アルジモルフ、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ナフチフィン、ヌアリモール、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、シメコナゾール、スピロキサミン、テブコナゾール、テルビナフィン、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ビニコナゾール、ボリコナゾール;
(C10) 細胞壁の合成を阻害し得る化合物、例えば、ベンチアバリカルブ、ビアラホス、ジメトモルフ、フルモルフ(flumorph)、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、ポリオキシン類、ポリオキソリム、バリダマイシンA;
(C11) メラニンの生合成を阻害し得る化合物、例えば、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フタリド、ピロキロン、トリシクラゾール;
(C12) 宿主の防御を誘発し得る化合物、例えば、アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾール、チアジニル;
(C13) 多部位に作用し得る化合物、例えば、ボルドー液、カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、ナフテン酸銅、酸化銅、塩基性塩化銅、銅剤、例えば、水酸化銅、硫酸銅、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、ファーバム、フルオロホルペット、ホルペット、グアザチン、酢酸グアザチン、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、マンカッパー、マンゼブ、マンネブ、メチラム、メチラム亜鉛(metiram zinc)、オキシン銅、プロピネブ、硫黄及び硫黄剤、例えば、多硫化カルシウム、チウラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラム;
(C14) ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン(capsimycin)、カルボン、キノメチオネート、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、デバカルブ(debacarb)、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジクロラン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチル硫酸塩、ジフェニルアミン、エタボキサム、フェリムゾン、フルメトベル、フルスルファミド、フルオピコリド、フルオピラム(fluopyram)(これは、「N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド」としても知られている)、フルオルイミド、ヘキサクロロベンゼン、8−ヒドロキシキノリンスルフェート、イルママイシン、イソチアニル、メタスルホカルブ、メトラフェノン、イソチオシアン酸メチル、ミルディオマイシン、ナタマイシン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタル−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ(oxamocarb)、オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、ペンタクロロフェノール及び塩、2−フェニルフェノール及び塩、亜リン酸及びその塩、ピペラリン、プロパモカルブ−ホセチレート(propamocarb-fosetylate)(これは、「[3−(プロポキシカルボニルアミノ)プロピル]アンモニウム−O−エチルホスホン酸ジメチル」としても知られている)、プロパノシン−ナトリウム(propanosine-sodium)、プロキナジド、ピリベンカルブ、ピロールニトリン、キントゼン、テクロフタラム、テクナゼン、トリアゾキシド、トリクラミド、バリフェナール(valiphenal)、ザリラミド、及び、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、2−アミノ−4−メチル−N−フェニル−5−チアゾールカルボキサミド、2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル、3,4,5−トリクロロ−2,6−ピリジンジカルボニトリル、2−[[[シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル]チオ]メチル]−α−(メトキシメチレン)−ベンゼン酢酸メチル、4−クロロ−α−プロピニルオキシ−N−[2−[3−メトキシ−4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]エチル]−ベンゼンアセトアミド、(2S)−N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピニル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]−ブタンアミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−N−[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、5−クロロ−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロニコチンアミド、N−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル−2,4−ジクロロニコチンアミド、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−ベンゾピラノン−4−オン、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−{2−[1,1’−ビ(シクロプロピル)−2−イル]フェニル}−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(ジフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル)−3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシ−ベンズアミド、N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、2−[[[[1−[3−(1−フルオロ−2−フェニルエチル)オキシ]フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]−α−(メトキシイミノ)−N−メチル−αE−ベンゼンアセトアミド、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルアセトアミド、1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボン酸、O−[1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル]−1H−イミダゾール−1−カルボチオ酸、[S−(R,S)]−[3−(N−イソプロポキシカルボニルバリニル)−アミノ]−3−(4−クロロ−フェニル)プロパン酸メチルのジペプチック混合物(dipeptic mixture)、(2−クロロ−5−{(1E)−N−[(6−メチルピリジン−2−イル)メトキシ]−エタンイミドイル}ベンジル)カルバミン酸メチル、4−クロロ−α−メトキシ−N−[2−[3−メトキシ−4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]エチル]−ベンゼンアセトアミド、3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)イソチアゾール−5−カルボキサミド、N−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)−フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
本発明の組成物中の最も好ましい化合物Cは、ベナラキシル、ベナラキシル−M、ベンチアバリカルブ、カルボキシン、クロロタロニル、シアゾファミド、シモキサニル、ジメトモルフ、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イプコナゾール、マンゼブ、マンジプロパミド、マンネブ、メフェノキサム、メタラキシル、メチラム、ペンコナゾール(peconazole)、ペンチオピラド、亜リン酸、プロパモカルブ−ホセチレート、プロピネブ、プロチオコナゾール、テブコナゾール、チウラム、トリアジメノール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール及びN−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)−フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドからなるリストの中で選択され得る。
本発明の組成物は、好ましくは、以下のものを含んでいる:
(A) ホセチル−Al及びプロパモカルブ−HCl;
(B) アバメクチン、アルジカルブ、ベータ−シフルトリン、クロルピリホス−E、クロチアニジン、シロマジン、デルタメトリン、ジフルベンズロン、エマメクチン安息香酸塩、フィプロニル、ガンマ−シハロトリン、イミダクロプリド、L−シハロトリン、メチオカルブ、ピメトロジン、リナキシピル、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルトリン、チアメトキサム、チオジカルブ、イミダクロチズ、(2E)−1−[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−3,5−ジメチル−N−ニトロ−1,3,5−トリアジナン−2−イミンからなるリストの中で選択される殺虫剤化合物;及び、
(C) ベナラキシル、ベナラキシル−M、ベンチアバリカルブ、カルボキシン、クロロタロニル、シアゾファミド、シモキサニル、ジメトモルフ、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イプコナゾール、マンゼブ、マンジプロパミド、マンネブ、メフェノキサム、メタラキシル、メチラム、ペンコナゾール(peconazole)、ペンチオピラド、亜リン酸、プロパモカルブ−ホセチレート、プロピネブ、プロチオコナゾール、テブコナゾール、チウラム、トリアジメノール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール及びN−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)−フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドからなるリストの中で選択されるさらなる殺菌剤化合物。
本発明の組成物に関して、A/B/Cの重量比は、好ましくは、1/100/100〜1/0.01/0.01の範囲であり;さらに好ましくは、1/80/80〜1/0.05/0.05の範囲であり;さらに一層好ましくは、1/50/100〜1/1.5/2.5の範囲であり;さらに一層好ましくは、1/12/25〜1/6/12の範囲である。
本発明の別の態様によれば、本発明の殺有害生物剤組成物において、化合物の比率A/B/Cは、有利には、相乗効果をもたらすように選択することができる。用語「相乗効果」は、特に、論文〔表題“Calculation of the synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations”Weeds, (1967), 15, pages 20-22〕でコルビー(Colby)により定義されたものを意味するものと理解される。
この論文には、下記式が記載されている:
Figure 2014193923
式中、Eは、定められた薬量(例えば、それぞれ、x、y及びzに等しい)の3種類の化合物の組合せについての有害生物の期待される阻害割合(%)を表し、Xは、定められた薬量(x=x1+x2に等しい)の化合物A1及び化合物A2による有害生物について観察された阻害割合(%)であり、Yは、定められた薬量(yに等しい)の化合物Bによる有害生物ついて観察された阻害割合(%)であり、Zは、定められた薬量(zに等しい)の化合物Cによる有害生物について観察された阻害割合(%)である。上記組合せについて観察された阻害割合(%)がEを超えている場合、相乗効果が存在している。
用語「相乗効果」は、タメス(Tammes)の方法("Isoboles, a graphic representation of synergism in pesticides", Netherlands Journal of Plant Pathology, 70 (1964), pages 73-80)を適用することによって定義される効果も意味する。
本発明の殺有害生物剤組成物には、当該活性化合物が組み合わされていようとも又は当該活性化合物が別々に使用される2種類以上の活性成分の形態にあろうとも、0.00001〜100%、好ましくは、0.001〜80%の活性化合物を含有させることができる。
より一般的に、本発明の殺有害生物剤組成物には、最終的には、殺菌剤活性化合物、除草剤活性化合物、殺虫剤活性化合物又は植物成長調節剤活性化合物から選択される1種類以上の別の活性物質も含有させることができる。
本発明の殺有害生物剤組成物には、これらの付加的な活性剤に加えて、植物保護製剤において有用な別の任意のアジュバント又は補助剤、例えば、農業上適切な不活性担体及び、場合により、農業上適切な界面活性剤なども含有させることができる。
実際の使用に際しては、本発明の殺有害生物剤組成物は、所望の用途に適しており且つ農業での使用に対して許容される1種類以上の別の適合性成分(ここで、該適合性成分は、例えば、固体若しくは液体の増量剤若しくは希釈剤、アジュバント、界面活性剤又は同等物である)と組み合わせて、単独で使用し得るか又は当該活性成分の一方若しくは他方若しくは両方を一緒に含んでいる製剤中に含ませて使用し得る。その様な製剤は、全ての種類の栽培又は作物に施用するのに適した当該分野で既知の任意のタイプのものであることができる。これらの製剤は、当業者には知られている任意の方法で調製することが可能であるが、そのような製剤も、本発明の一部分を形成する。
該製剤には、さらにまた、保護コロイド、粘着剤、増粘剤、揺変剤、浸透剤、噴霧用油、安定化剤、防腐剤(特に、抗黴剤(mould-proofing agent)又は殺生物剤)、金属イオン封鎖剤又はキレート剤などの別の種類の成分も含有させることができる。さらに一般的には、本発明において使用される化合物は、通常の製剤技術に対応する固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
用語「増量剤」は、該活性成分と合することで、その活性成分の施用、例えば、植物、種子又は土壌への施用をより容易なものとする、天然又は合成の有機成分又は無機成分を意味する。従って、そのような増量剤は、一般に不活性であり、また、許容されなければならない(例えば、栽培学的な使用、特に、植物への処理に関して許容されなければならない)。
そのような増量剤は、固体、例えば、クレー、天然若しくは合成のシリケート、シリカ、樹脂、蝋、固形肥料(例えば、アンモニウム塩)、天然の固体鉱物、例えば、カオリン、クレー、タルク、石灰、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト、ベントナイト若しくはケイ藻土、又は、合成鉱物、例えば、シリカ、アルミナ若しくはシリケート(特に、ケイ酸アルミニウムケイ酸マグネシウム)などであることができる。粒剤に適している固体増量剤は、以下のとおりである:粉砕して分別した天然石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及びドロマイト;無機及び有機の粗挽き粉からなる合成顆粒;おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシの穂若しくは外皮又はタバコの柄などの有機材料からなる顆粒;ケイソウ土、リン酸三カルシウム、粉末状コルク若しくは吸着性カーボンブラック;水溶性ポリマー、樹脂、蝋;又は、固形肥料。そのような組成物には、必用に応じて、固体である場合には希釈剤としても作用し得る1種類以上の適合性作用物質、例えば、湿潤剤、分散剤、乳化剤又は着色剤などを含ませることができる。
上記増量剤は、さらにまた、液体〔例えば、水、アルコール類(特に、ブタノール又はグリコール)及びそれらのエーテル又はエステル、特に、酢酸メチルグリコール;ケトン類、特に、アセトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はイソホロン;石油留分、例えば、パラフィン系炭化水素又は芳香族炭化水素、特に、キシレン類又はアルキルナフタレン類;鉱油又は植物油;脂肪族塩素化炭化水素、特に、トリクロロエタン又は塩化メチレン;芳香族塩素化炭化水素、特に、クロロベンゼン類;水溶性又は高極性の溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル−アセトアミド又はN−メチルピロリドン;N−オクチルピロリドン、液化ガスなど(これらは、独立して用いられ得るか又は混合物として用いられ得る)〕であることもできる。
上記界面活性剤は、イオン性若しくは非イオン性のタイプの乳化剤、分散剤若しくは湿潤剤であることが可能であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物であることが可能である。これら界面活性剤の中で、例えば、以下のものを使用する:ポリアクリル酸塩、リグノスルホン酸塩、フェノールスルホン酸塩若しくはナフタレンスルホン酸塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸のエステル塩、タウリン誘導体(特に、アルキルタウレート)、アルコールのリン酸エステル若しくはエチレンオキシドとフェノールの重縮合物のリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、又は、上記化合物の硫酸官能化誘導体、スルホン酸官能化誘導体若しくはリン酸官能化誘導体。該活性成分及び/又は該不活性増量剤が水に不溶性であるか又は水に僅かしか溶けない場合、並びに、施用される当該組成物のための増量剤が水である場合、一般に、少なくとも1種類の界面活性剤を存在させることが必要である。
上記製剤にはさらに、別の添加剤、例えば、粘着剤又は着色剤なども含ませることができる。上記製剤においては、カルボキシメチルセルロース、又は、粉末若しくは顆粒若しくはマトリックスの形態にある天然ポリマー若しくは合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ラテックス、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール若しくはポリ酢酸ビニル、天然のリン脂質、例えば、セファリン若しくはレシチン、又は、合成リン脂質などの粘着剤を使用することができる。着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー(Prussian Blue)、有機染料、例えば、アリザリン型の染料、アゾ型の染料若しくは金属フタロシアニン型の染料、又は、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩若しくは亜鉛塩などを使用することができる。
本発明の殺有害生物剤組成物の形態は、多くの種類の製剤の中で、例えば、エーロゾルディスペンサー、カプセルの懸濁液剤、冷煙霧濃厚剤(cold fogging concentrate)、散粉性粉剤、乳剤、水性/水性型エマルション剤、油/逆型エマルション剤、カプセル化粒剤、細粒剤、種子処理用懸濁製剤、圧縮ガス剤、ガス生成剤(gas generating product)、粒剤、温煙霧濃厚剤(hot fogging concentrate)、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性懸濁製剤、油混和性液剤、ペースト剤、植物用棒状剤(plant rodlet)、乾燥種子処理用粉剤、農薬で被覆された種子、スモークメイドル剤(smoke maydle)、スモークカートリッジ剤(smoke cartridge)、発煙剤(smoke generator)、スモークペレット剤(smoke pellet)、スモーク棒状剤(smoke rodlet)、燻煙錠剤(smoke tablet)、スモーク缶剤(smoke tin)、可溶性濃厚剤、可溶性粉剤、種子処理用溶液剤、懸濁製剤(=フロアブル剤)、微量散布用液剤、微量散布用懸濁液剤、蒸気放出剤(vapour releasing product)、顆粒水和剤、水分散性錠剤、スラリー処理用水和剤、水溶性顆粒剤、水溶性錠剤、種子処理用水溶性粉剤及び水和剤などの中で選択することができる。
本発明の殺有害生物剤組成物には、噴霧装置などの適切な装置を用いて作物に対して直ぐに施用される状態にある組成物のみではなく、作物に対して施用する前に希釈することが必要な商業用の濃厚組成物も包含される。
本明細書中に記載されている殺有害生物剤組成物は、一般に、生長している植物に施用するために、又は、作物が栽培されている場所若しくは作物を栽培するための場所に施用するために、又は、種子を処理するか若しくは種子にコーティングを施すか若しくは種子にフィルムコーティングを施すために、使用される。
本発明によれば、種子には、例えば種子、果実、塊茎、穀粒、根、根茎、植物の一部分などのような任意の繁殖器官(propagation material)が包含され得る。
本発明の殺有害生物剤組成物は、さらにまた、植生に対して、特に、植物病原性菌類又は有害な昆虫に侵襲されているか又は侵襲され得る葉に対しても施用され得る。本発明の殺有害生物剤組成物を施用する別の方法は、当該活性成分を含んでいる製剤を灌漑用水に添加することである。
本発明の別の対象よれば、植物、作物又は種子の植物病原性菌類又は有害昆虫を防除する方法が提供され、ここで、該方法は、栽培学的に有効で且つ植物に対して実質的に毒性を示さない量の本発明による殺有害生物剤組成物を、種子、植物若しくは植物の果実に対して、又は、植物がそこで生育しているか若しくは植物をそこで栽培するのが望ましい土壌若しくは不活性底土(例えば、無機底土、例えば、砂、ロックウール、グラスウール;発泡鉱物、例えば、パーライト、バーミキュライト、ゼオライト又は発泡クレー)、軽石、火砕性の物質若しくは材料、合成有機底土(例えば、ポリウレタン)、有機底土(例えば、泥炭、堆肥、木製廃棄物、例えば、コイア、木繊維若しくは木材チップ、樹皮)若しくは液体底質(例えば、浮遊水耕システム、Nutrient Film Technique、Aeroponics)に対して、種子処理として、茎葉散布として、茎散布(stem application)として、又は、灌注若しくは滴下施用(ケミゲーション(chemigation))として施用することを特徴とする。
「処理対象の植物に施用する」という表現は、本発明の目的のためには、
・ 上記組成物のうちの1種類を含んでいる液体を当該植物の地上部に噴霧すること;
・ 散粉すること、粒剤又は粉剤を土壌中に混和すること、当該植物の周囲に噴霧すること、及び、樹木の場合には、注入すること又は塗りつけること;
・ 上記組成物のうちの1種類を含んでいる植物保護混合物を用いて当該植物の種子にコーティング又はフィルムコーティングを施すこと;
などのさまざまな処理方法を用いて、本発明の対象である殺有害生物剤組成物を施用することが可能であるということを意味するものと理解される。
本発明の方法は、治療方法、予防方法又は根絶する方法のいずれかであり得る。
この方法において、使用する組成物は、本発明による2種類以上の活性化合物を混合させることによって予め調製することができる。
上記方法の代替的な方法では、2種類又は3種類の活性成分(A1及びA2)又は(B)、場合により(C)のうちの1種類をそれぞれが含んでいる別個の組成物の複合的な(A1及びA2)/(B)(場合により(C))の効果を示すように、化合物(A1及びA2)及び化合物(B)及び場合により化合物(C)を同時に、順次に又は別々に施用することも可能である。そのような方法は、化合物(C)をさらに施用することまで拡大され得る。
本発明による処理方法において通常施用される活性化合物の薬量は、一般に、また、有利には、
・ 茎葉処理では、0.1〜10000g/ha、好ましくは、10〜1000g/ha、さらに好ましくは、50〜300g/haであり;灌注又は滴下施用の場合、特に、ロックウール又はパーライトなどの不活性底土を用いる限り、該薬量は低減させることも可能であり;
・ 種子処理では、種子100kg当たり2〜200g、好ましくは、種子100kg当たり3〜150gであり;
・ 土壌処理では、0.1〜10000g/ha、好ましくは、1〜5000g/haである。
本明細書中に示されている薬量は、本発明の方法を例証するための例として与えられている。当業者は、特に処理対象の植物又は作物の種類に応じて、該施用薬量を適合させる方法を理解するであろう。
特定の条件下、例えば、処理対象の植物病原性菌類又は防除すべき昆虫の種類に応じて、より少ない薬量で充分な保護を提供できる場合がある。特定の気候条件、抵抗性、又は、別の要因、例えば、排除すべき植物病原性菌類若しくは有害昆虫の種類又は侵襲の程度(例えば、上記菌類による植物の侵襲の程度)などによって、組み合わせられた活性成分のより多い薬量が必要となる場合がある。
最適な薬量は、通常、幾つかの要因、例えば、処理対象の植物病原性菌類若しくは防除すべき昆虫の種類、侵襲されている植物の種類若しくは生育の程度、植生の密度、又は、施用方法などに依存する。
限定するものではないが、本発明の殺有害生物剤組成物又は組合せで処理される作物は、例えば、葡萄の蔓である。しかしながら、そのような作物は、穀類、野菜類、ムラサキウマゴヤシ、大豆、市場向け菜園作物、芝、樹木、木又は園芸植物でもあり得る。
本発明による処理方法は、さらにまた、塊茎又は根茎のような繁殖器官を処理するのにも有効であり得、さらには、種子、実生又は移植実生(seedlings pricking out)及び植物又は移植植物(plants pricking out)を処理するのにも有効であり得る。この処理方法は、根を処理するのにも有効であり得る。本発明による処理方法は、関係している植物の樹幹、茎又は柄、葉、花及び果実のような植物の地上部を処理するのにも有効であり得る。
本発明の方法で保護可能な植物の中で、以下のものを挙げることができる:ワタ;アマ;ブドウ;果実又は野菜作物、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、ピップフルーツ(pip fruit)、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、アーモンド及びモモ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランタン)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウ)、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、イチゴ);主要作物、例えば、イネ科各種(Graminae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、又は、禾穀類、例えば、コムギ、イネ、オオムギ及びライコムギ)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)(例えば、ナタネ)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、ピーナッツ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、ダイズ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、ビートの根);園芸作物及び森林作物(forest crops);さらに、これら作物の遺伝子組み換えが行われた相同物。
本発明の組成物は、さらにまた、遺伝子組み換え生物の本発明化合物又は本発明農薬組成物による処理においても使用することができる。遺伝子組み換え植物は、興味深いタンパク質をコードする異種の遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。「興味深いタンパク質をコードする異種の遺伝子(heterologous gene encoding a protein of interest)」という表現は、本質的に、形質転換された植物に新しい作物学的特性を付与する遺伝子を意味するか、又は、遺伝子組み換えされた植物の作物学的特性を改善するための遺伝子を意味する。
本発明の組成物は、さらにまた、材木の表面又は内部で発生するであろう菌類病に対しても使用することができる。用語「材木(timber)」は、全ての種類の木材、そのような木材を建築用に加工した全てのタイプのもの、例えば、ソリッドウッド、高密度木材、積層木材及び合板などを意味する。本発明による材木の処理方法は、主に、本発明の1種類以上の化合物又は本発明の組成物を接触させることにより行う。これには、例えば、直接的な塗布、噴霧、浸漬、注入、又は、別の適切な任意の方法が包含される。
本発明の方法で防除可能な植物又は作物の病害の中で、以下のものを挙げることができる:
・ うどんこ病(powdery mildew disease)、例えば、
ブルメリア(Blumeria)病、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)に起因するもの;
ポドスファエラ(Podosphaera)病、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)に起因するもの;
スファエロテカ(Sphaerotheca)病、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に起因するもの;
ウンシヌラ(Uncinula)病、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)に起因するもの;
・ さび病(rust disease)、例えば、
ギムノスポランギウム(Gymnosporangium)病、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)に起因するもの;
ヘミレイア(Hemileia)病、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)に起因するもの;
ファコプソラ(Phakopsora)病、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)又はファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)に起因するもの;
プッシニア(Puccinia)病、例えば、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)に起因するもの;
ウロミセス(Uromyces)病、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)に起因するもの;
・ 卵菌類による病害(Oomycete disease)、例えば、
ブレミア(Bremia)病、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)に起因するもの;
ペロノスポラ(Peronospora)病、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に起因するもの;
プラスモパラ(Plasmopara)病、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に起因するもの;
プセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)病、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
・ 葉斑点性、葉汚斑性及び葉枯れ性の病害(leafspot, leaf blotch and leaf blight disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に起因するもの;
セルコスポラ(Cercospora)病、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)に起因するもの;
クラジオスポルム(Cladiosporum)病、例えば、クラジオスポルム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium)に起因するもの;
シクロコニウム(Cycloconium)病、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)に起因するもの;
ジアポルテ(Diaporthe)病、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)に起因するもの;
エルシノエ(Elsinoe)病、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii)に起因するもの;
グロエオスポリウム(Gloeosporium)病、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor)に起因するもの;
グロメレラ(Glomerella)病、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)に起因するもの;
グイグナルジア(Guignardia)病、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli)に起因するもの;
レプトスファエリア(Leptosphaeria)病、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)又はレプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)に起因するもの;
マグナポルテ(Magnaporthe)病、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に起因するもの;
ミコスファエレラ(Mycosphaerella)病、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)又はミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)に起因するもの;
ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)病、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)に起因するもの;
ラムラリア(Ramularia)病、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo-cygni)に起因するもの;
リンコスポリウム(Rhynchosporium)病、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)又はセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopercisi)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベンツリア(Venturia)病、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)に起因するもの;
・ 根及び茎の病害(root and stem disease)、例えば、
コルチシウム(Corticium)病、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に起因するもの;
ガエウマンノミセス(Gaeumannomyces)病、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
タペシア(Tapesia)病、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)に起因するもの;
チエラビオプシス(Thielaviopsis)病、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)に起因するもの;
・ 穂の病害(ear and panicle disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.)に起因するもの;
クラビセプス(Claviceps)病、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
・ 黒穂病(smut and bunt disease)、例えば、
スファセロテカ(Sphacelotheca)病、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)に起因するもの;
チレチア(Tilletia)病、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)に起因するもの;
ウロシスチス(Urocystis)病、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta)に起因するもの;
ウスチラゴ(Ustilago)病、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)に起因するもの;
・ 果実の腐敗性及び黴性の病害(fruit rot and mould disease)、例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
スクレロチニア(Sclerotinia)病、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticilium)病、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)に起因するもの;
・ 種子及び土壌が媒介する腐朽性、黴性、萎凋性、腐敗性及び苗立ち枯れ性の病害(seed and soilborne decay, mould, wilt, rot and damping-off disease)、
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)に起因するもの;
ミクロドキウム(Microdochium)病、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale)に起因するもの;
・ 腐乱性病害、開花病及び枯れ込み性病害(canker, broom and dieback disease)、例えば、
ネクトリア(Nectria)病、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)に起因するもの;
・ 枯損性病害(blight disease)、例えば、
モニリニア(Monilinia)病、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)に起因するもの;
・ 葉水泡性病害又は縮葉病(leaf blister or leaf curl disease)、例えば、
タフリナ(Taphrina)病、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans)に起因するもの;
・ 木本植物の衰退性病害(decline disease of wooden plant)、例えば、
エスカ(Esca)病、例えば、ファエモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydospora)に起因するもの;
ユーティパダイバック病(Eutypa dyeback)、例えば、ユーティパ・ラタ(Eutypa lata)に起因するもの;
オランダ病(Dutch elm disease)、例えば、セラトシストス・ウルミ(Ceratocystsc ulmi)に起因するもの;
・ 花及び種子の病害、例えば、
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
・ 塊茎の病害、例えば、
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)病、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)に起因するもの。
本発明の殺有害生物剤組成物を用いて任意の発育段階において防除可能な作物の有害昆虫としては、以下のものを挙げることができる:
・ 等脚目(Isopoda)の害虫、例えば、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、アルマジリジウム・ブルガレ(Armadillidium vulgare)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
・ 倍脚目(Diplopoda)の害虫、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus);
・ 唇脚目(Chilopoda)の害虫、例えば、ゲオフィルス・カルポファグス(Geophilus carpophagus)、スクチゲラ属種(Scutigera spp);
・ コムカデ目(Symphyla)の害虫、例えば、スクチゲレラ・イマクラタ(Scutigerella immaculata);
・ シミ目(Thysanura)の害虫、例えば、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina);
・ トビムシ目(Collembola)の害虫、例えば、オニキウルス・アルマツス(Onychiurus armatus);
・ バッタ目(Orthoptera)の害虫、例えば、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、ロクスタ・ミグラトリア・ミグラトリオイデス(Locusta migratoria migratorioides)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、シストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria);
・ ゴキブリ目(Blattaria)の害虫、例えば、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、レウコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica);
・ ハサミムシ目(Dermaptera)の害虫、例えば、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia);
・ シロアリ目(Isoptera)の害虫、例えば、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp.);
・ シラミ目(Phthiraptera)の害虫、例えば、ペジクルス・フマヌス・コルポリス(Pediculus humanus corporis)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)、ダマリニア属種(Damalinia spp.);
・ アザミウマ目(Thysanoptera)の害虫、例えば、ヘルシノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、トリプス・タバシ(Thrips tabaci)、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、フランクリニエラ・アシデンタリス(Frankliniella accidentalis);
・ 異翅目(Heteroptera)の害虫、例えば、エウリガステル属種(Eurygaster spp.)、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysdercus intermedius)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、シメキス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、ロドニウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)、トリアトマ属種(Triatoma spp.);
・ 同翅目(Homoptera)の害虫、例えば、アレウロデス・ブラシカエ(Aleurodes brassicae)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopterus arundinis)、フィロキセラ・バスタトリクス(Phylloxera vastatrix)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)、マクロシフム・アベナエ(Macrosiphum avenae)、ミズス属種(Myzus spp.)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli)、ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi)、エムポアスカ属種(Empoasca spp.)、エウスセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、ネフォテッチキス・シンクチセプス(Nephotettix cincticeps)、レカニウム・コルニ(Lecanium corni)、サイセチア・オレアエ(Saissetia oleae)、ラオデルファキス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、アオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)、アスピジオツス・ヘデラエ(Aspidiotus hederae)、プセウドコックス属種(Pseudococcus spp.)、プシラ属種(Psylla spp.);
・ チョウ目(Lepidoptera)の害虫、例えば、ペクチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、エウプロクチス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、ブクラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、エウキソア属種(Euxoa spp.)、フェルチア属種(Feltia spp.)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana)、ヘリオチス属種(Heliothis spp.)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、キロ属種(Chilo spp.)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、エフェスチア・クエニエラ(Ephestia kuehniella)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、チネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、ホフマノフィラ・プセウドスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia podana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、ホモナ・マグナニマ(Homona magnanima)、トルトリキス・ビリダナ(Tortrix viridana)、クナファロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae);
・ コウチュウ目(Coleoptera)の害虫、例えば、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchidius obtectus)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)、ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、アントノムス属種(Anthonomus spp.)、シトフィルス属種(Sitophilus spp.)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、コスモポリテス・ソルジズス(Cosmopolites sordidus)、セウトリンクス・アシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、プチヌス属種(Ptinus spp.)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、アンフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitialis)、コステリトラ・ゼアランジカ(Costelytra zealandica)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus);
・ ハチ目(Hymenoptera)の害虫、例えば、ジプリオン属種(Diprion spp.)、ホプロカンパ属種(Hoplocampa spp.)、ラシウス属種(Lasius spp.)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ベスパ属種(Vespa spp.);
・ ハエ目(Diptera)の害虫、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、クレキス属種(Culex spp.)、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosophila melanogaster)、ムスカ属種(Musca spp.)、ファニア属種(Fannia spp.)、カリフォラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocephala)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、クリソミイア属種(Chrysomyia spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ガストロフィルス属種(Gastrophilus spp.)、ヒポボスカ属種(Hyppobosca spp.)、ストモキス属種(Stomoxys spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、タニア属種(Tannia spp.)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、フォルビア属種(Phorbia spp.)、ペゴミイア・ヒオスシアミ(Pegomyia hyoscyami)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae)、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、ヒレミイア属種(Hylemyia spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.);
・ ノミ目(Siphonaptera)の害虫、例えば、キセノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)、セラトフィルス属種(Ceratophyllus spp.);
・ クモ綱(Arachnida)の害虫、例えば、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus)、ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans)、アカルス・シロ(Acarus siro)、アルガス属種(Argas spp.)、オルニトドロス属種(Ornithodoros spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、エリオフィエス・リビス(Eriophyes ribis)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ボオフィルス属種(Boophilus spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イクソデス属種(Ixodes spp.)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryobia praetiosa)、パノニクス属種(Panonychus spp.)、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)、ヘミタルソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.);
・ 植物寄生性線虫、例えば、プラチレンクス属種(Pratylenchus spp.)、ラドフォルス・シミリス(Radopholus similis)、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、チレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)、ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、グロボデラ属種(Globodera spp.)、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.)、キシフィネマ属種(Xiphinema spp.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、ブルサフェレンクス属種(Bursaphelenchus spp.)。
さらなる態様として、本発明は、植物、作物又は種子の植物病原性菌類又は有害昆虫を特定の場所で防除する上で同時に、別々に又は順次に使用するための組合せ調製物としての、本明細書中で定義されている化合物(A1及びA2)、化合物(B)及び場合により化合物(C)を含んでいる製品を提供する。
本発明の殺有害生物剤組成物は、作物の植物病原性菌類を治療的又は予防的に防除するためのキット・オブ・パーツを用いて使用直前に調製することができる。そのようなキット・オブ・パーツには、合することを目的とした、又は、作物の植物病原性菌類を特定の場所で防除する上で同時に、別々に若しくは順次に使用することを目的とした、少なくとも化合物(A1及びA2)及び少なくとも1種類の化合物(B)及び場合により化合物(C)を含ませることができる。
従って、それは、作物に対して施用することが望まれる殺菌剤製剤を調製するための全ての成分を使用者がその中に見いだすパックである。これらの成分は、特に、活性剤(A1及びA2)及び活性剤(B)及び場合により活性剤(C)を含んでいて、別々に容器に入れられているが、そのような成分は、多かれ少なかれ濃厚化されている液体形態又は粉末形態で提供される。使用者は、単に、所定の薬量で混合させ、且つ、作物に対して施用可能な直ぐに使用し得る製剤を得るために必要な量の液体(例えば、水)を加えなければならない。
以下の非限定的な実施例によって、本発明について例証することができる。
効力実施例A: シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)試験
溶媒: 7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤: 2重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を乳化剤を含有している水で稀釈して、所望の濃度とする。
所望濃度の活性化合物調製物中に浸漬することによりキャベツ(Brassica oleracea)の葉を処理し、その葉がまだ湿っている間に、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)の幼虫を寄生させる。
4日間の期間が経過した後、殺虫率を求める。100%は、全てのシロイチモジヨトウ幼虫が死んだことを意味し、0%は、シロイチモジヨトウ幼虫が1匹も死ななかったことを意味する。
本出願では、この試験において、例えば、下記組合せは、単独の当該化合物と比較して相乗効果を示す。結果は、表1に示されている。
Figure 2014193923
効力実施例B: ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)試験
溶媒: 7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤: 2重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を乳化剤を含有している水で稀釈して、所望の濃度とする。
所望濃度の活性化合物調製物中に浸漬することによりキャベツ(Brassica oleracea)の葉を処理し、その葉がまだ湿っている間に、ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)の幼虫を寄生させる。
4日間の期間が経過した後、殺虫率を求める。100%は、全てのツマジロクサヨトウ幼虫が死んだことを意味し、0%は、ツマジロクサヨトウ幼虫が1匹も死ななかったことを意味する。
本出願では、この試験において、例えば、下記組合せは、単独の当該化合物と比較して相乗効果を示す。結果は、表2に示されている。
Figure 2014193923
効力実施例C: コナガ(Plutella xylostella)試験
溶媒: 7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤: 2重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を乳化剤を含有している水で稀釈して、所望の濃度とする。
所望濃度の活性化合物調製物中に浸漬することによりキャベツ(Brassica oleracea)の葉を処理し、その葉がまだ湿っている間に、コナガ(Plutella xylostella)の幼虫を寄生させる。
6日間の期間が経過した後、殺虫率を求める。100%は、全てのコナガ幼虫が死んだことを意味し、0%は、コナガ幼虫が1匹も死ななかったことを意味する。
本出願では、この試験において、例えば、下記組合せは、単独の当該化合物と比較して相乗効果を示す。結果は、表3に示されている。
Figure 2014193923

Claims (15)

  1. 殺虫剤組成物であって:
    (A) 化合物
    (A1) ホセチル−Al
    (A2) プロパモカルブ−HCl
    (ここで、A1/A2の重量比は、1/12から12/1の範囲である);
    及び、
    (B) 殺虫剤化合物
    を1/1000から1000/1の範囲のA/Bの重量比で含んでいる前記殺虫剤組成物であって、該殺虫剤化合物Bが、
    (B16) スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、及び
    (B20) リナキシピル
    から選択される、殺虫剤組成物。
  2. 化合物Bが、リナキシピルである請求項1に記載の組成物。
  3. 化合物Bが、スピロテトラマトである請求項1に記載の組成物。
  4. 化合物Bが、スピロメシフェンである請求項1に記載の組成物。
  5. A1/A2の重量比が1/3から3/1の範囲である、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
  6. A1/A2の重量比が1に等しい、請求項1から5のいずれかにに記載の組成物。
  7. A/Bの重量比が1/125から125/1の範囲である、請求項1から6のいずれかに記載の組成物。
  8. A/Bの重量比が1/25から25/1の範囲である、請求項1から7のいずれかに記載の組成物。
  9. さらなる殺菌剤化合物Cを1/1000/1000から1/0.001/0.001の範囲のA/B/Cの重量比でさらに含んでいる、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
  10. 化合物Cが、ベナラキシル、ベナラキシル−M、ベンチアバリカルブ、カルボキシン、クロロタロニル、シアゾファミド、シモキサニル、ジメトモルフ、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イプコナゾール、マンゼブ、マンジプロパミド、マンネブ、メフェノキサム、メタラキシル、メチラム、ペンコナゾール、ペンチオピラド、亜リン酸、プロパモカルブ−ホセチレート、プロピネブ、プロチオコナゾール、テブコナゾール、チウラム、トリアジメノール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール及びN−[2−(1,3−ジメチル−ブチル)−フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドからなるリストの中で選択される、請求項9に記載の組成物。
  11. A/B/Cの重量比が1/100/100から1/0.01/0.01の範囲である、請求項9又は10に記載の組成物。
  12. A/B/Cの重量比が1/80/80から1/0.05/0.05の範囲である、請求項9から11のいずれかに記載の組成物。
  13. A/B/Cの重量比が1/50/100から1/1.5/2.5の範囲である、請求項9から12のいずれかに記載の組成物。
  14. A/B/Cの重量比が1/12/25から1/6/12の範囲である、請求項9から13のいずれかに記載の組成物。
  15. 植物、作物又は種子の有害昆虫を防除する方法であって、栽培学的に有効で且つ植物に対して実質的に毒性を示さない量の請求項1から14に記載の殺虫剤組成物を、種子、植物若しくは植物の果実に対して、又は、植物がそこで生育しているか若しくは植物をそこで栽培するのが望ましい土壌若しくは不活性底土、軽石、火砕性の物質若しくは材料、合成有機底土、有機底土若しくは液体底質に対して、種子処理として、茎葉散布として、茎散布として、灌注若しくは滴下施用として、又は、ケミゲーションとして施用することを含み、活性成分は、茎葉処理の場合、0.1〜10000g/ha、好ましくは、10〜1000g/ha、さらに好ましくは、50〜300g/ha施用され、種子処理の場合、種子100kg当たり2〜200g、好ましくは、種子100kg当たり3〜150g施用され、土壌処理の場合、0.1〜10000g/ha、好ましくは、1〜5000g/ha施用される方法。
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