JP2014192965A - 駆動装置およびこれを搭載する車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの耐久性の低下を抑制する。
【解決手段】走行中にイグニッションオフされたときに、モータ逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VHより大きいときにはモータに対してゼロトルク制御を実行し(S140)、ゼロトルク制御を実行している最中に電池電圧系電圧VLが閾値Vref1未満に至ったときにインバータと昇圧コンバータをゲート遮断する(S150)。これにより、高電圧バッテリの電圧が迅速に低下するのを抑制することができ、極低温時でも高電圧バッテリの電圧が著しく低下して高電圧バッテリの耐久性が低下するのを抑制することができる。そして、電池電圧系電圧VLが閾値Vref2未満に至ると、低電圧系電力ラインに電力を供給するDC/DCコンバータを作動停止すると共にSMRをオフする(S170)。これにより、それ以上の高電圧バッテリの電圧低下をより確実に抑止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動装置およびこれを搭載する車両に関し、詳しくは、逆起電圧を発生する電動機と、電動機を駆動するインバータと、バッテリと、インバータ側とバッテリ側とに接続された昇圧コンバータと、を備える駆動装置およびこうした駆動装置を搭載する車両に関する。
従来、この種の駆動装置を搭載する車両としては、駆動輪を駆動する電動機を非駆動状態に制御する際には、電動機とこれに電力を供給するバッテリとを、インバータをシャットダウン制御することにより電気的に遮断すると共に、電動機の回転速度が所定値以上となった時には、電気的遮断を禁止し、弱め界磁制御を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、弱め界磁制御を行なうことにより、電動機を駆動しないときには電動機が発電機として機能しないようにしている。
また、バッテリの電力を昇圧して走行用のモータのインバータに供給する昇圧コンバータを備える車両において、走行中にシフトポジションがNポジションに変更されたときに、モータの回転に伴って発生する逆起電圧がインバータ側の高電圧系電力ラインの最大許容電圧より高いときには、モータからトルクが出力されないようインバータを制御するゼロトルク制御を実行するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−161249号公報 特開2012−095443号公報
しかしながら、上述の車両では、電動機の逆起電圧がバッテリ電圧以下に至ると、電動機の逆起電圧を打ち消すためにバッテリからの電力が消費され、バッテリの電圧低下が生じてしまう。特に−10℃や−20℃などの極低温時では、バッテリの電圧低下が著しいものとなり、バッテリの耐久性を低下させてしまう。
本発明の駆動装置およびこれを搭載する車両は、バッテリの耐久性の低下を抑制することを主目的とする。
本発明の駆動装置およびこれを搭載する車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置は、
逆起電圧を発生する電動機と、前記電動機を駆動するインバータと、第1バッテリと、スイッチング素子を有し前記インバータ側と前記第1バッテリ側とに接続されて前記インバータ側の電圧を前記第1バッテリの電圧以上に調整することにより前記第1バッテリ側と前記インバータ側との電力のやりとりを行なう昇圧コンバータと、を備える駆動装置であって、
前記電動機の駆動が不要なとき、前記電動機の逆起電圧が前記昇圧コンバータより前記インバータ側の電圧である高電圧系電圧より大きいときには前記電動機からの出力トルクが値0となるよう前記インバータを制御するゼロトルク制御を実行し、前記ゼロトルク制御を実行している最中に前記昇圧コンバータより前記第1バッテリ側の電圧である電池電圧系電圧が第1所定電圧以下に至ったときには前記インバータと前記昇圧コンバータとをゲート遮断する制御手段、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、電動機の駆動が不要なときには、電動機の逆起電圧が昇圧コンバータよりインバータ側の電圧である高電圧系電圧より大きいときには電動機からの出力トルクが値0となるようインバータを制御するゼロトルク制御を実行する。これにより、電動機が発電機として駆動することにより第1バッテリが過充電されるのを抑止することができる。そして、ゼロトルク制御を実行している最中に昇圧コンバータより第1バッテリ側の電圧である電池電圧系電圧が第1所定電圧以下に至ったときにはインバータと昇圧コンバータとをゲート遮断する。これにより、第1バッテリの電圧が第1所定電圧から急速に低下するのを抑制することができ、第1バッテリの電圧が著しく低下することによるバッテリの耐久性の低下を抑制することができる。ここで、「電動機の駆動が不要なとき」としては、駆動装置に対してシステムオフされたときや、電動機が走行用のモータとして駆動装置が車両に搭載されているときにはシフトポジションがニュートラルポジションとされたときなどが該当する。
こうした本発明の駆動装置において、前記第1バッテリより低電圧で補機に接続された第2バッテリと、前記昇圧コンバータより前記第1バッテリ側に接続されて前記第1バッテリ側の電力を降圧して前記第2バッテリ側に降圧コンバータと、を備え、前記制御手段は、前記電池電圧系電圧が前記第1所定電圧より小さい第2所定電圧以下に至ったときに前記降圧コンバータを作動停止する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、第1バッテリの電圧が第2所定電圧未満に低下するのを抑止することができる。この結果、第1バッテリの電圧が第2所定電圧から著しく低下することによるバッテリの耐久性の低下を抑制することができる。この場合、前記第1バッテリと前記昇圧コンバータとの間に取り付けられたリレーを備え、前記制御手段は、前記電池電圧系電圧が前記第2所定電圧以下に至ったときに前記リレーをオフする手段である、ものとすることもできる。こうすれば、第1バッテリの電圧が第2所定電圧以下に著しく低下するのをより確実に抑制することができる。
また、本発明の駆動装置において、前記制御手段は、前記電動機の逆起電圧が前記高電圧系電圧より小さいときには前記インバータをゲート遮断する手段である、ものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の駆動装置、即ち、基本的には、逆起電圧を発生する電動機と、前記電動機を駆動するインバータと、第1バッテリと、スイッチング素子を有し前記インバータ側と前記第1バッテリ側とに接続されて前記インバータ側の電圧を前記第1バッテリの電圧以上に調整することにより前記第1バッテリ側と前記インバータ側との電力のやりとりを行なう昇圧コンバータと、を備える駆動装置であって、前記電動機の駆動が不要なとき、前記電動機の逆起電圧が前記昇圧コンバータより前記インバータ側の電圧である高電圧系電圧より大きいときには前記電動機からの出力トルクが値0となるよう前記インバータを制御するゼロトルク制御を実行し、前記ゼロトルク制御を実行している最中に前記昇圧コンバータより前記第1バッテリ側の電圧である電池電圧系電圧が第1所定電圧以下に至ったときには前記インバータと前記昇圧コンバータとをゲート遮断する制御手段、を備える駆動装置を搭載し、前記電動機から走行用の動力を出力して走行することを要旨とする。
この本発明の車両では、上述した本発明のいずれかの態様の駆動装置を搭載するから、本発明の駆動装置が奏する効果、例えば、第1バッテリが過充電されるのを抑止することができる効果や、第1バッテリの電圧が第1所定電圧から急速に低下するのを抑制することができ、第1バッテリの電圧が著しく低下することによるバッテリの耐久性の低下を抑制することができる効果などを奏することができる。
本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータ32やインバータ34を中心とした電機駆動系の構成図である。 電子制御ユニット50により実行される走行中イグニッションオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、例えば同期発電電動機として構成されて駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して接続された駆動軸22に動力を入出力可能なモータ32と、モータ32を駆動するためのインバータ34と、例えばリチウムイオン二次電池として構成された高電圧バッテリ26と、インバータ34が接続された電力ライン(以下、高電圧系電力ラインという)42と高電圧バッテリ36が接続された電力ライン(以下、電池電圧系電力ラインという)44とに接続されて高電圧系電力ライン42の電圧VHを電池電圧系電力ライン44の電圧VL以上かつ最大許容電圧VHmax以下の範囲内で調節すると共に高電圧系電力ライン42と電池電圧系電力ライン44との間で電力のやりとりを行なう昇圧コンバータ40と、電池電圧系電力ライン44に取り付けられたシステムメインリレー(以下、SMRという)43と、高電圧バッテリ36より低電圧な例えば鉛蓄電池として構成された低電圧バッテリ56と、電池電圧系電力ライン44と低電圧バッテリ56が接続された電力ライン(以下、低電圧系電力ラインという)54に接続されて電池電圧系電力ライン44の電力を降圧して低電圧系電力ライン54に供給するDC/DCコンバータ52と、低電圧系電力ライン54に接続された補機58と、車両全体をコントロールする電子制御ユニット70と、を備える。ここで、最大許容電圧VHmaxは、後述のコンデンサ46の耐圧以下の電圧として予め定められたものを用いることができる。
モータ32は、永久磁石が埋め込まれたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されており、回転に伴って逆起電圧を発生する。インバータ34は、図2のモータ32やインバータ34を中心とした電機駆動系の構成図に示すように、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、トランジスタT11〜T16に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16と、により構成されている。トランジスタT11〜T16は、高電圧系電力ライン42の正極母線と負極母線とに対してソース側とシンク側となるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータ32の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用している状態でトランジスタT11〜T16のオン時間の割合を制御することにより、三相コイルに回転磁界を形成でき、モータ32を回転駆動することができる。高電圧系電力ライン42の正極母線と負極母線とには平滑用のコンデンサ46が接続されている。
昇圧コンバータ40は、図2に示すように、2つのトランジスタT21,T22とトランジスタT21,T22に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとからなる昇圧コンバータとして構成されている。2つのトランジスタT21,T22は、それぞれ高電圧系電力ライン42の正極母線と高電圧系電力ライン42および電池電圧系電力ライン44の負極母線とに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと高電圧系電力ライン42および電池電圧系電力ライン44の負極母線とにはそれぞれ高電圧バッテリ36の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、トランジスタT21,T22をオンオフ制御することにより、電池電圧系電力ライン44の電力を昇圧して高電圧系電力ライン42に供給したり、高電圧系電力ライン42の電力を降圧して電池電圧系電力ライン44に供給したりすることができる。リアクトルLと高電圧系電力ライン42および電池電圧系電力ライン44の負極母線とには平滑用のコンデンサ48が接続されている。
電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートと、を備える。電子制御ユニット70には、モータ32のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサ32aからのモータ32のロータの回転位置や、モータ32とインバータ34との接続ライン(電力ライン)に取り付けられた図示しない電流センサからの相電流,高電圧バッテリ36の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,高電圧バッテリ36の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,高電圧バッテリ36に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度,コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46の電圧(高電圧系電力ライン42の電圧、以下、高電圧系電圧という)VHやコンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48の電圧(電池電圧系電力ライン44の電圧、以下、電池電圧系電圧という))VL,イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70からは、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号や昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、電子制御ユニット70は、回転位置検出センサ32aからのモータ32のロータの回転位置に基づいてモータ32の回転数Nmも演算している。また、実施例の電気自動車20では、シフトポジションセンサ62により検出するシフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)やニュートラルポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに応じて駆動軸22に出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*をモータ32から出力すべきトルク指令Tm*として設定し、設定したトルク指令Tm*と回転数Nmとからなる動作点でモータ32を駆動するのに必要な電圧を高電圧系電力ライン42の目標電圧VH*として設定し、設定したトルク指令Tm*でモータ32が駆動されるようインバータ34のトランジスタT11〜T16をスイッチング制御すると共に高電圧系電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるよう昇圧コンバータ40のトランジスタT21,T22をスイッチング制御する。
ここで、実施例の駆動装置としては、モータ32と、インバータ34と、高電圧バッテリ36と、昇圧コンバータ40と、SMR43と、低電圧バッテリ56と、DC/DCコンバータ52と、補機58と、電子制御ユニット70と、が相当する。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、走行中にイグニッションスイッチ60がオフされたときの動作について説明する。図3は、実施例の電子制御ユニット70により実行される走行中イグニッションオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、走行中にイグニッションスイッチ60がオフされたときに所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。なお、実施例では、イグニッションスイッチがオフとされたときには、高電圧系電圧VHはそのときの目標電圧VH*が保持されるよう昇圧コンバータ40を制御するものとした。
走行中イグニッションオフ時制御ルーチンが実行されると電子制御ユニット70のCPU72は、まず、電圧センサ46aからの高電圧系電圧VHや、電圧センサ48aからの電池電圧系電圧VL,モータ32の回転数Nmを入力すると共に(ステップS100)、入力したモータ32の回転数Nmに基づいてモータ32の回転に伴って発生する逆起電圧Vbeを推定する(ステップS110)。ここで、モータ32の回転数Nm2は、図示しない回転数演算ルーチンにより、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置に基づいて演算されたものを入力するものとした。また、逆起電圧Vbeは、モータ32の回転数Nmと逆起電圧Vbとの関係を予め実験や解析などによって定めて逆起電圧推定用マップとしてROM74に記憶しておき、モータ32の回転数Nmが与えられると記憶したマップから対応する逆起電圧Vbeを導出して推定するものとした。
続いて、推定したモータ32の逆起電圧Vbeと高電圧系電圧VHとを比較すると共に(ステップS120)、電池電圧系電圧VLと閾値Vref1とを比較する(ステップS130)。ここで、閾値Vref1は、高電圧バッテリ36の定格値としての電圧より低く高電圧バッテリ36の耐久性を十分保つのに必要な電圧として予め定められるものである。推定したモータ32の逆起電圧Vbeと高電圧系電圧VHより大きく且つ電池電圧系電圧VLが閾値Vref1以上のときには、インバータ34についてはモータ32からトルクが出力されないよう(モータ32にd軸電流が流れるよう)トランジスタT11〜T16を制御するゼロトルク制御を実行して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。走行中にイグニッションスイッチ60がオフされたときにおいて、逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VHより大きく且つ電池電圧系電圧VLが閾値Vref1以上のときにゼロトルク制御を実行することにより、逆起電圧Vbeに基づく電流が高電圧系電力ライン42から電池電圧系電力ライン44に流れて高電圧バッテリ36が過充電されえるのを抑制することができる。
ゼロトルク制御を実行している最中にモータ32の逆起電圧Vbeは高電圧系電圧VHより大きいが電池電圧系電圧VLが閾値Vref1未満に至ると、インバータ34と昇圧コンバータ40をゲート遮断する(ステップS150)。このようにインバータ34と昇圧コンバータ40をゲート遮断することにより、高電圧バッテリ36の電圧が閾値Vref1から著しく低下するのを抑制することができる。なお、インバータ34と昇圧コンバータ40をゲート遮断しても、補機49が作動していればDC/DCコンバータ52が作動して電池電圧系電力ライン44の電力を降圧して低電圧系電力ライン54に供給するするから、高電圧バッテリ36の電力が消費され、電池電圧系電圧VLは更に低下する。
インバータ34と昇圧コンバータ40をゲート遮断した後は、電池電圧系電圧VLと閾値Vref2とを比較し(ステップS160)、電池電圧系電圧VLが閾値Vref2未満に至ったときに、DC/DCコンバータ52を作動停止すると共にSMR43をオフ(遮断)する(ステップS170)。ここで、閾値Vref2は、閾値Vref1より小さく高電圧バッテリ36の耐久性が低下してしまう上限電圧より若干大きな電圧として予め定められるものである。このように、DC/DCコンバータ52を作動停止すると共にSMR43をオフ(遮断)することにより、高電圧バッテリ36の電圧が閾値Vref2から更に低下するを抑制することができる。
ゼロトルク制御を実行している最中にステップS120でモータ32の逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VH以下であると判定されたときや、始めてこのルーチンが実行されたときにステップS120でモータ32の逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VH以下であると判定されたときには、インバータ34をゲート遮断し、車両が停車するのを待って昇圧コンバータ40をゲート遮断すると共にDC/DCコンバータ52を作動停止し、SMR43をオフ(遮断)する(ステップS200)。このようにモータ32の逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VH以下のときに直ちにインバータ34をゲート遮断することにより、高電圧バッテリ36の電圧低下を抑制することができる。
以上説明した実施例の電気自動車20に搭載された駆動装置によれば、走行中にイグニッションスイッチ60をオフされたときに、モータ32の逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VHより大きいときにはモータ32に対してゼロトルク制御を実行し、ゼロトルク制御を実行している最中に電池電圧系電圧VLが閾値Vref1未満に至ったときに、インバータ34と昇圧コンバータ40とをゲート遮断することにより、高電圧バッテリ36の電圧が閾値Vref1から迅速に低下するのを抑制することができる。この結果、極低温時でも高電圧バッテリ36の電圧が著しく低下して高電圧バッテリ36の耐久性が低下するのを抑制することができる。しかも、その後に、電池電圧系電圧VLが閾値Vref2未満に至ると、低電圧バッテリ56に接続された低電圧系電力ライン54に電力を供給するDC/DCコンバータ52の作動を停止すると共にシステムメインリレー43をオフするから、それ以上の高電圧バッテリ36の電圧が低下するのをより確実に抑止することができ、高電圧バッテリ36の電圧が著しく低下することによって高電圧バッテリ36の耐久性が低下するのを抑制することができる。
実施例の電気自動車20では、走行中にイグニッションスイッチ60をオフされたときに、モータ32の逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VHより大きいときにはモータ32に対してゼロトルク制御を実行し、ゼロトルク制御を実行している最中に電池電圧系電圧VLが閾値Vref1未満に至ったときに、インバータ34と昇圧コンバータ40とをゲート遮断するものとしたが、走行中にシフトレバー61がドライブポジション(Dポジション)からニュートラルポジション(Nポジション)に変更されたときに、モータ32の逆起電圧Vbeが高電圧系電圧VHより大きいときにはモータ32に対してゼロトルク制御を実行し、ゼロトルク制御を実行している最中に電池電圧系電圧VLが閾値Vref1未満に至ったときに、インバータ34と昇圧コンバータ40とをゲート遮断するものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、電池電圧系電圧VLが閾値Vref2未満に至ったときに、DC/DCコンバータ52の作動を停止すると共にSMR43をオフするものとしたが、電池電圧系電圧VLが閾値Vref2未満に至ったときに、DC/DCコンバータ52の作動を停止するだけで、SMR43をオフしないものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、イグニッションスイッチがオフとされたときには、高電圧系電圧VHはそのときの目標電圧VH*が保持されるよう昇圧コンバータ40を制御するものとしたが、イグニッションスイッチがオフとされたときには、高電圧系電圧VHとして許容される最高電圧を目標電圧VH*に設定し、高電圧系電圧VHが許容される最高電圧となるよう昇圧コンバータ40を制御するものとしたり、高電圧系電圧VHとして許容される最低電圧(例えば電池電圧系電圧VL)を目標電圧VH*に設定し、高電圧系電圧VHが許容される最低電圧となるよう昇圧コンバータ40を制御するものとしたり、高電圧系電圧VHとして許容される最低電圧から最高電圧の範囲内で予め定められた所定電圧を目標電圧VH*に設定し、高電圧系電圧VHが所定電圧となるよう昇圧コンバータ40を制御するものとしたりしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「電動機」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、高電圧バッテリ36が「第1バッテリ」に相当し、昇圧コンバータ40が「昇圧コンバータ」に相当し、走行中にイグニッションスイッチ60がオフされたときに図3の走行中イグニッションオフ時制御ルーチンを実行する電子制御ユニット70が「制御手段」に相当する。また、低電圧バッテリ56が「第2バッテリ」に相当し、DC/DCコンバータ52が「降圧コンバータ」に相当する。そして、「閾値Vref2」が「第1所定電圧」に相当し、「閾値Vref1が「第2所定電圧」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置や車両の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22 駆動軸、24 デファレンシャルギヤ、26 バッテリ、26a,26b 駆動輪、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、34 インバータ、36 バッテリ、40 昇圧コンバータ、42 高電圧系電力ライン、43 システムメインリレー、44 電池電圧系電力ライン、46 コンデンサ、46a 電圧センサ、48 コンデンサ、48a 電圧センサ、52 DC/DCコンバータ、54 低電圧系電力ライン、56 低電圧バッテリ、58 補機、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、70 電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、120,220 ハイブリッド自動車、122 エンジン、124 モータ、126 遊星歯車機構、229 クラッチ、D11〜D16 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T21,T22 トランジスタ。

Claims (5)

  1. 逆起電圧を発生する電動機と、前記電動機を駆動するインバータと、第1バッテリと、スイッチング素子を有し前記インバータ側と前記第1バッテリ側とに接続されて前記インバータ側の電圧を前記第1バッテリの電圧以上に調整することにより前記第1バッテリ側と前記インバータ側との電力のやりとりを行なう昇圧コンバータと、を備える駆動装置であって、
    前記電動機の駆動が不要なとき、前記電動機の逆起電圧が前記昇圧コンバータより前記インバータ側の電圧である高電圧系電圧より大きいときには前記電動機からの出力トルクが値0となるよう前記インバータを制御するゼロトルク制御を実行し、前記ゼロトルク制御を実行している最中に前記昇圧コンバータより前記第1バッテリ側の電圧である電池電圧系電圧が第1所定電圧以下に至ったときには前記インバータと前記昇圧コンバータとをゲート遮断する制御手段、
    を備える駆動装置。
  2. 請求項1記載の駆動装置であって、
    前記第1バッテリより低電圧で補機に接続された第2バッテリと、
    前記昇圧コンバータより前記第1バッテリ側に接続されて前記第1バッテリ側の電力を降圧して前記第2バッテリ側に降圧コンバータと、
    を備え、
    前記制御手段は、前記電池電圧系電圧が前記第1所定電圧より小さい第2所定電圧以下に至ったときに前記降圧コンバータを作動停止する手段である、
    駆動装置。
  3. 請求項2記載の駆動装置であって、
    前記第1バッテリと前記昇圧コンバータとの間に取り付けられたリレーを備え、
    前記制御手段は、前記電池電圧系電圧が前記第2所定電圧以下に至ったときに前記リレーをオフする手段である、
    駆動装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
    前記制御手段は、前記電動機の逆起電圧が前記高電圧系電圧より小さいときには前記インバータをゲート遮断する手段である、
    駆動装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の駆動装置を搭載し、前記電動機から走行用の動力を出力して走行する車両。
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