以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限ない。
図1は、通信システム10の構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、通信システム10は、第1通信デバイス100、第2通信デバイス200、及びサーバ300を含む。サーバ300は、通知サーバの一例であってよい。
第1通信デバイス100は、ユーザが所持する携帯電話であってよい。第2通信デバイス200は、第1通信デバイス100の置き忘れ及び紛失などを防止するためにユーザが所持するデバイスであってよい。本実施形態では、例えば、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との間の距離が予め定められた距離よりも長くなった場合に、第2通信デバイス200が振動及び音声などによって通知することにより、置き忘れ及び紛失などを防止する。
第2通信デバイス200は、例えば、携帯電話に比べて、置き忘れ及び紛失などが発生しにくい物であることが望ましい。第2通信デバイス200は、キーホルダー、メガネ、アクセサリー、及び財布に入れられるカードなどに組み込められたデバイスであってよい。また、第2通信デバイス200は、携帯電話であってもよい。
第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200は、ネットワーク12を介して通信可能であってよい。ネットワーク12は、3G、LTE、及び4Gなどの携帯電話回線ネットワーク、WiFi(登録商標)及びWiMAX(登録商標)などの無線LANネットワーク、及びインターネットを含んでよい。第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200は、携帯電話回線ネットワークに接続可能であってよい。また、第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200は、無線LANネットワークに接続可能であってよい。また、第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200は、携帯電話回線ネットワーク及び無線LANネットワークの両方に接続可能であってもよい。
第1通信デバイス100は、第1通信デバイス100の位置を示す位置情報を定期的に取得する。第1通信デバイス100の位置を示す位置情報を「第1位置情報」と呼ぶ場合がある。第1通信デバイス100は、例えば、第1位置情報として、第1通信デバイス100の位置を示すGPSデータを定期的に受信する。
また、第1通信デバイス100は、第1位置情報として、通信接続を確立しているWiFiのアクセスポイントから、WiFiのアクセスポイントの位置情報を受信してもよい。WiFiのアクセスポイントを「WiFiAP」と呼ぶ場合がある。WiFiAPの位置情報は、例えば、WiFiAPの位置を示すGPSデータである。
また、WiFiAPの位置情報は、WiFiAPの位置を示す任意のデータであってよい。例えば、WiFiAPの位置情報は、WiFiAPを設置した設置者によって登録された、設置場所を示す情報である。WiFiAPが会社の会議室に設置された場合、設置場所を示す情報は、会社の会議室を識別する情報であってよい。第1通信デバイス100は、WiFiAPの位置情報を定期的に受信してよく、また、異なるWiFiAPに対して通信接続を確立する毎に受信してもよい。
第1通信デバイス100は、第2通信デバイス200の位置を示す位置情報を定期的に取得する。第2通信デバイス200の位置を示す位置情報を「第2位置情報」と呼ぶ場合がある。第1通信デバイス100は、例えば、第2通信デバイス200の位置を示すGPSデータを、第2通信デバイス200から定期的に受信する。第1通信デバイス100は、第2通信デバイス200がWiFiAPから受信したWiFiAPの位置情報を、第2通信デバイス200の位置情報として、第2通信デバイス200から受信してもよい。
第1通信デバイス100は、サーバ300を介して、第2通信デバイス200の位置情報を受信してよい。サーバ300は、第2通信デバイス200から定期的に受信した第2位置情報を、第1通信デバイス100に定期的に送信してよい。
第1通信デバイス100は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との間の距離を特定する。第1通信デバイス100は、特定した距離が予め定められた閾値より長い場合に、第1通信デバイス100のユーザ及び第2通信デバイス200の少なくともいずれかに通知してよい。
第1通信デバイス100は、表示、音声、及び振動などによって、第1通信デバイス100のユーザに通知してよい。例えば、第1通信デバイス100は、置き忘れ及び紛失などをされた可能性がある旨をディスプレイに表示してよく、さらに、ユーザの連絡先を表示させてもよい。
また、第1通信デバイス100は、第2通信デバイス200に通知情報を送信することによって、第2通信デバイス200に通知してよい。第2通信デバイス200は、第1通信デバイス100から通知情報を受信した場合、第2通信デバイス200を所持するユーザに通知する。例えば、第2通信デバイス200は、振動、発光及び音声などによってユーザに通知する。第2通信デバイス200を所持したユーザは、第2通信デバイス200が振動したり、発光したり、音声を発したりした場合に、第1通信デバイス100の置き忘れ及び紛失などに気づくことができる。
サーバ300は、第2通信デバイス200から受信した第2位置情報を、第1通信デバイス100に送信してよい。また、サーバ300は、第1通信デバイス100から第1位置情報を受信して、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との間の距離を特定してよい。また、サーバ300は、特定した距離が予め定められた距離より長い場合に、第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200の少なくともいずれかに通知情報を送信してもよい。
図2は、第1通信デバイス100の機能構成の一例を概略的に示す。第1通信デバイス100は、第1位置情報受信部102、第2位置情報受信部104、距離特定部106、通知判定部108、位置範囲格納部110、閾値設定部112、閾値格納部114、使用状態検出部116、通知部118、第1位置情報送信部120、通知取得部122及び使用状態送信部124を備える。
第1位置情報受信部102は、第1位置情報を受信する。第1位置情報受信部102は、第1位置情報として、第1通信デバイス100の位置を示すGPSデータを受信してよい。また、第1位置情報受信部102は、第1位置情報として、第1通信デバイス100が通信接続を確立しているWiFiAPの位置情報を受信してもよい。
第2位置情報受信部104は、第2位置情報を受信する。第2位置情報受信部104は、ネットワーク12を介して、第2通信デバイス200から第2位置情報を受信してよい。
距離特定部106は、第1位置情報受信部102から第1位置情報を受信する。距離特定部106は、第2位置情報受信部104から第2位置情報を受信する。距離特定部106は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との間の距離を特定する。第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との間の距離を「対象距離」と呼ぶ場合がある。
距離特定部106は、第1位置情報及び第2位置情報のそれぞれについてGPSデータを受信した場合、2つのGPSデータが示す2つの緯度経度間の距離を、対象距離として算出してよい。距離特定部106は、公知の算出手法を用いて、2つの緯度経度間の距離を算出してよい。
また、距離特定部106は、第1位置情報及び第2位置情報のそれぞれについて、WiFiAPの位置情報を受信した場合、2つのWiFiAPの位置情報に基づいて、対象距離を算出してよい。例えば、2つのWiFiAPの位置情報がそれぞれGPSデータである場合、距離特定部106は、2つの緯度経度間の距離を、対象距離として算出する。
また、距離特定部106は、2つのWiFiAPの位置情報が、WiFiAPの設置場所を識別するデータであった場合、設置場所間の距離を、対象距離として算出してよい。例えば、一方の位置情報が例えばユーザが所属する会社内の会議室Aを示し、他方の位置情報がユーザが所属する会社内の会議室Bを示す場合、距離特定部106は、会議室Aと会議室Bとの間の距離を、対象距離として算出してよい。距離特定部106は、予め記憶された、会議室の位置が登録された地図データを参照することなどによって、会議室Aと会議室Bとの間の距離を算出してよい。
距離特定部106は、第1位置情報及び第2位置情報の一方としてGPSデータを受信し、他方としてWiFiAPの位置情報を受信した場合、GPSデータ及びWiFiAPの位置情報に基づいて、対象距離を算出してよい。例えば、WiFiAPの位置情報がGPSデータである場合、距離特定部106は、2つの緯度経度間の距離を、対象距離として算出する。また、WiFiAPの位置情報が、WiFiAPの設置場所を識別するデータであった場合、距離特定部106は、GPSデータが示す地点と、設置場所との間の距離を、対象距離として算出してよい。
通知判定部108は、距離特定部106から、特定された対象距離を受信する。通知判定部108は、受信した対象距離と予め定められた閾値とを比較することによって、通知するか否かを判定する。通知判定部108は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合に通知すると判定し、対象距離が予め定められた閾値よりも短い場合に通知しないと判定する。
通知判定部108は、対象距離及び第1位置情報に基づいて、通知するか否かを判定してもよい。通知判定部108は、第1位置情報受信部102から第1位置情報を受信する。通知判定部108は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であって、第1位置情報が予め定められた条件を満たす場合に、通知すると判定してよい。通知判定部108は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であっても、第1位置情報が予め定められた条件を満たさない場合に、通知しないと判定してよい。
通知判定部108は、第1位置情報によって示される位置が、予め定められた範囲外である場合に、条件を満たすと判定してよい。例えば、予め定められた範囲がユーザの自宅の敷地内を示す場合、通知判定部108は、第1位置情報が自宅の敷地外を示すときには条件を満たすと判定し、自宅の敷地内を示すときには条件を満たさないと判定する。なお、予め定められた範囲は、位置範囲格納部110に予め格納されてよい。
通知判定部108は、第1位置情報によって示される位置が、予め定められた範囲内である場合に、条件を満たすと判定してもよい。例えば、予め定められた範囲がユーザの自宅の敷地内を示す場合、通知判定部108は、第1位置情報が自宅の敷地内を示すときには条件を満たすと判定し、自宅の敷地外を示すときには条件を満たさないと判定する。通知判定部108が、第1位置情報が予め定められた範囲外である場合に条件を満たすと判定するか範囲内である場合に条件を満たすと判定するかは、予めユーザによって設定されてよい。
通知判定部108は、対象距離と、第2位置情報受信部104から受信した第2位置情報とに基づいて、通知するか否かを判定してもよい。通知判定部108は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であって、第2位置情報が予め定められた条件を満たす場合に、通知すると判定してよい。通知判定部108は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であっても、第2位置情報が予め定められた条件を満たさない場合に、通知しないと判定してよい。
位置範囲格納部110は、位置の範囲を格納する。位置の範囲とは、例えば、緯度経度の範囲である。位置範囲格納部110は、例えば、位置の範囲として、3点以上の緯度経度情報を格納する。位置範囲格納部110は、複数の位置の範囲を格納してよい。例えば、位置範囲格納部110は、第1通信デバイス100のユーザの自宅の敷地内を示す範囲、及び第1通信デバイス100のユーザが所属する会社の敷地内を示す範囲を格納する。
閾値設定部112は、通知判定部108による対象距離との比較の対象になる閾値を設定する。閾値設定部112は、例えば、閾値格納部114に格納された複数の閾値から一の閾値を選択することによって、閾値を設定する。
閾値設定部112は、第1位置情報に基づいて閾値を設定してもよい。閾値設定部112は、第1位置情報受信部102から第1位置情報を受信してよい。例えば、閾値設定部112は、第1位置情報が自宅の敷地内を示す場合の方が、敷地外を示す場合に比べて低くなるべく閾値を設定する。
これにより、第1通信デバイス100が自宅の敷地内に置かれている場合に、自宅の敷地外に置かれている場合に比べて、通知を行わないエリアを広くすることができる。よって、第1通信デバイス100が自宅の敷地内にあり、ユーザが自宅の敷地内にいるにもかかわらず、対象距離が閾値を越えてしまうことによって、誤通知してしまう可能性を低減できる。閾値設定部112は、第2位置情報に基づいて閾値を設定してもよい。閾値設定部112は、第2位置情報受信部104から第2位置情報を受信してよい。
使用状態検出部116は、第1通信デバイス100の使用状態を検出する。使用状態検出部116は、例えば、第1通信デバイス100が充電中か否かを検出する。使用状態検出部116が検出した第1通信デバイス100の使用状態は、通知判定部108に送信されてよい。通知判定部108は、第1通信デバイス100の使用状態が予め定められた条件を満たす場合に、通知すると判定してよい。例えば、通知判定部108は、第1通信デバイス100が充電中である場合に通知しないと判定し、充電中でない場合に通知すると判定してよい。これにより、ユーザが、第1通信デバイス100を充電している場所から一時的に離れた場合などに、誤通知してしまうことを防止できる。
また、使用状態検出部116が検出した第1通信デバイス100の使用状態は、閾値設定部112に送信されてよい。閾値設定部112は、第1通信デバイス100の使用状態に基づいて閾値を設定してよい。例えば、閾値設定部112は、第1通信デバイス100が充電中である場合の閾値が、第1通信デバイス100が充電中でない場合の閾値よりも長くなるべく設定してよい。これにより、ユーザが、第1通信デバイス100を充電している場所から一時的に離れた場合などに、誤通知してしまうことを防止できる。
通知部118は、通知判定部108が通知すると判定した場合に、第1通信デバイス100のユーザ及び第2通信デバイス200の少なくともいずれかに通知する。通知部118は、表示、発光、音声、及び振動などによって、第1通信デバイス100のユーザに通知してよい。また、通知部118は、第2通信デバイス200に通知情報を送信することによって、第2通信デバイス200に通知してよい。
第1位置情報送信部120は、第1位置情報受信部102が受信した第1位置情報をサーバ300に送信してよい。第1位置情報受信部102は定期的に第1位置情報を受信してよく、第1位置情報送信部120は定期的に第1位置情報をサーバ300に送信してよい。
通知取得部122は、サーバ300から通知情報を受信する。通知取得部122が、サーバ300から通知情報を受信した場合、通知部118は、第1通信デバイス100のユーザに通知してよい。
使用状態送信部124は、使用状態検出部116が検出した第1通信デバイス100の使用状態を送信する。使用状態送信部124は、第1通信デバイス100の使用状態を、サーバ300に送信してよい。
図3は、第2通信デバイス200の機能構成の一例を概略的に示す。第2通信デバイス200は、位置情報取得部202、位置情報送信部204、通知取得部206、及び通知部208を備える。
位置情報取得部202は、第2位置情報を取得する。位置情報取得部202は、第2位置情報として、GPS衛星からGPSデータを受信してよい。また、位置情報取得部202は、第2位置情報として、第2通信デバイス200が通信接続を確立しているWiFiAPの位置情報を受信してもよい。
位置情報送信部204は、位置情報取得部202が取得した第2位置情報を送信する。位置情報送信部204は、第1通信デバイス100に対して第2位置情報を送信してよい。また、位置情報送信部204は、サーバ300に対して第2位置情報を送信してよい。
通知取得部206は、通知情報を取得する。通知取得部206は、通知部118から通知情報を受信してよい。また、通知取得部206は、サーバ300から通知情報を受信してもよい。
通知部208は、通知取得部206が通知情報を受信した場合に通知する。通知部208は、振動、発光、及び音声の少なくともいずれかによって通知してよい。
図4は、サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。サーバ300は、第1位置情報受信部302、第2位置情報受信部304、距離特定部306、通知判定部308、位置範囲格納部310、閾値設定部312、閾値格納部314、使用状態受信部316、通知部318、及び第2位置情報送信部320を備える。サーバ300が備える一部の構成の処理は、第1通信デバイス100が備える一部の構成の処理と同様である。図4では、第1通信デバイス100と異なる処理について主に説明する。
第1位置情報受信部302は、第1通信デバイス100の第1位置情報送信部120から第1位置情報を受信する。第1位置情報受信部302は、第1位置情報送信部120から定期的に第1位置情報を受信してよい。
第2位置情報受信部304は、第2通信デバイス200の位置情報送信部204から第2位置情報を受信する。第2位置情報受信部304は、位置情報送信部204から定期的に第2位置情報を受信してよい。
距離特定部306は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、対象距離を特定する。距離特定部306は、第1位置情報受信部302及び第2位置情報受信部304が、第1位置情報及び第2位置情報を受信する毎に、対象距離を特定してよい。
通知判定部308は、距離特定部306から、特定された対象距離を受信する。通知判定部308は、受信した対象距離と予め定められた閾値とを比較することによって、通知の要否を判定する。通知判定部108は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合に通知すると判定し、対象距離が予め定められた閾値よりも短い場合に通知しないと判定する。
通知判定部308は、対象距離及び第1位置情報に基づいて、通知の要否を判定してもよい。通知判定部308は、第1位置情報受信部302から第1位置情報を受信する。通知判定部308は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であって、第1位置情報が予め定められた条件を満たす場合に、通知すると判定してよい。通知判定部308は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であっても、第1位置情報が予め定められた条件を満たさない場合には、通知しないと判定してよい。
通知判定部308は、第1位置情報が、予め定められた範囲外である場合に、条件を満たすと判定してよい。予め定められた範囲は、位置範囲格納部110に予め格納されてよい。通知判定部308は、第1位置情報が予め定められた範囲内である場合に、条件を満たすと判定してもよい。通知判定部308が、第1位置情報が予め定められた範囲外である場合に条件を満たすと判定するか範囲内である場合に条件を満たすと判定するかは、予めユーザによって設定されてよい。
通知判定部308は、対象距離と、第2位置情報受信部304から受信した第2位置情報とに基づいて、通知の要否を判定してもよい。通知判定部308は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であって、第2位置情報が予め定められた条件を満たす場合に、通知すると判定してよい。通知判定部308は、対象距離が予め定められた閾値よりも長い場合であっても、第2位置情報が予め定められた条件を満たさない場合には、通知しないと判定してよい。
通知判定部308は、第1位置情報受信部302が第1位置情報を受信できかつ第2位置情報受信部304が第2位置情報を受信できない場合に、通知すると判定してもよい。また、通知判定部308は、第1位置情報受信部302が第1位置情報を受信できずかつ第2位置情報受信部304が第2位置情報を受信できた場合に、通知すると判定してもよい。第1通信デバイス100と第2通信デバイス200とが物理的に近傍に位置する場合、位置情報の受信環境が近似することになる。したがって、一方が位置情報を受信できれば他方も位置情報を受信でき、一方が位置情報を受信できなければ他方も位置情報を受信できないことになる。
したがって、第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200の一方が位置情報を受信でき、他方が位置情報を受信できない場合、位置情報の受信環境が類似しないことになるので、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200の物理的な距離が離れていることになる。よって、通知判定部308が、第1位置情報受信部302が第1位置情報を受信できかつ第2位置情報受信部304が第2位置情報を受信できない場合、又は、第1位置情報受信部302が第1位置情報を受信できずかつ第2位置情報受信部304が第2位置情報を受信できた場合に、通知すると判定することにより、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との物理的な距離が離れている蓋然性が高いことを通知することができる。
位置範囲格納部310は、位置の範囲を格納する。位置範囲格納部310は、複数の位置の範囲を格納してよい。例えば、位置範囲格納部110は、第1通信デバイス100のユーザの自宅の敷地内を示す範囲、及び第1通信デバイス100のユーザが所属する会社の敷地内を示す範囲を格納する。
閾値設定部312は、通知判定部308による対象距離との比較の対象になる閾値を設定する。閾値設定部312は、例えば、閾値設定部312に格納された複数の閾値から一の閾値を選択することによって、閾値を設定する。
閾値設定部312は、第1位置情報に基づいて閾値を設定してよい。閾値設定部312は、第1位置情報受信部302から第1位置情報を受信してよい。閾値設定部312は、第2位置情報に基づいて閾値を設定してもよい。閾値設定部312は、第2位置情報受信部304から第2位置情報を受信してよい。
使用状態受信部316は、第1通信デバイス100の使用状態を、使用状態送信部124から受信する。使用状態受信部316が受信した第1通信デバイス100の使用状態は、通知判定部308に送信されてよい。
通知判定部308は、第1通信デバイス100の使用状態が予め定められた条件を満たす場合に、通知すると判定してよい。例えば、通知判定部308は、第1通信デバイス100が充電中である場合に通知しないと判定し、充電中でない場合に通知すると判定してよい。
また、使用状態受信部316が受信した第1通信デバイス100の使用状態は、閾値設定部312に送信されてよい。閾値設定部312は、第1通信デバイス100の使用状態に基づいて閾値を設定してよい。例えば、閾値設定部312は、第1通信デバイス100が充電中である場合の閾値を、第1通信デバイス100が充電中でない場合の閾値よりも長く設定してよい。
通知部318は、通知判定部308が通知すると判定した場合に、第1通信デバイス100のユーザ及び第2通信デバイス200の少なくともいずれかに通知する。通知部318は、第1通信デバイス100に通知情報を送信することによって、第1通信デバイス100に通知してよい。また、通知部318は、第2通信デバイス200に通知情報を送信することによって、第2通信デバイス200に通知してよい。
第2位置情報送信部320は、第2位置情報受信部304から受信した第2位置情報を第1通信デバイス100に送信する。
図5は、第1通信デバイス100の処理の一例を概略的に示す。図5は、ユーザからの開始指示に従って開始する。図5に示す処理は、第1通信デバイス100が備える制御部が主体となって実行されてよい。
ステップ402(ステップをSと省略して表記する場合がある。)では、第1位置情報受信部302が第1位置情報を受信したか否かを判定する。第1位置情報受信部302は、予め定められた時間継続して第1位置情報を受信できなかった場合に、受信できなかったと判定してよい。S402で受信したと判定した場合、S404に進み、受信できなかったと判定した場合、S412に進む。
S404では、第2位置情報受信部304が第2位置情報を受信したか否かを判定する。第2位置情報受信部304は、予め定められた時間継続して第2位置情報を受信できなかった場合に、受信できなかったと判定してよい。S404で受信したと判定した場合、S406に進み、受信できなかったと判定した場合、S406に進む。
S406では、距離特定部106及び通知判定部108が通知判定処理を実行する。通知判定処理の実行によって、通知するか否かが判定される。S408では、S406において通知すると判定された場合、S410に進み、通知しないと判定された場合、S416に進む。
S410では、通知部118が第1通知処理を実行する。通知部118は、第1通知処理として、第1通信デバイス100のユーザ及び第2通信デバイス200の少なくともいずれかに通知してよい。
S402において、第1位置情報を受信できなかったと判定された場合、S412に進む。S412では、第2位置情報受信部104が第2位置情報を受信したか否かを判定する。第2位置情報受信部304は、予め定められた時間継続して第2位置情報を受信できなかった場合に、受信できなかったと判定してよい。S412で受信したと判定した場合、S414に進み、受信できなかったと判定した場合、S416に進む。
S414では、通知部118が第2通知処理を実行する。第2通知処理は、第1通知処理とは異なる形態であってよい。例えば、通知部118は、第1通信デバイス100のユーザに通知する場合、第1通知処理と第2通知処理とで、異なる表示内容、異なる振動パターン、異なる発光パターン、異なる音声パターンの通知をしてよい。通知部118は、第2通知処理の方が第1通知処理に比べて、第1通信デバイス100を置き忘れ及び紛失などした可能性が低いことが、識別できるように、第2通知処理を実行してよい。例えば、通知部118は、第2通知処理の方が第1通知処理に比べて、振動強度、発光強度、音声ボリュームが低くなるべく、第2通知処理を実行する。
また、通知部118は、第2通信デバイス200に通知する場合、第1通知処理と第2通知処理とで、異なる振動パターン、異なる発光パターン、異なる音声パターンの出力を第2通信デバイス200にさせるべく、異なる通知情報を送信してよい。
S410で第1通知処理が実行された後、S412で第2位置情報を受信できなかったと判定された場合、及びS414で第2通知処理が実行された後、S416に進む。S416では、ユーザから終了指示を受け付けたか否かを判定する。S416で、ユーザから終了指示を受け付けていないと判定された場合、S402に戻り、終了指示を受け付けたと判定された場合、処理が終了する。
図6は、通知判定処理の一例を概略的に示す。S502では、距離特定部106が、S402及びS404で受信した第1位置情報及び第2位置情報に基づいて対象距離を特定する。S504では、閾値設定部112が、閾値を設定する。閾値設定部112は、ユーザによって予め閾値が指定されている場合、指定された閾値を設定してよい。また、閾値設定部112は、S402で受信した第1位置情報に基づいて、閾値を設定してもよい。また、閾値設定部112は、S404で受信した第2位置情報に基づいて、閾値を設定してもよい。
S506では、通知判定部108が、S502で特定した対象距離が、S504で設定した閾値よりも長いか否かを判定する。S506で、対象距離が閾値よりも長いと判定された場合、S508に進み、対象距離が閾値より長いと判定されなかった場合、S510に進む。
S508では、通知判定部108が、通知すると決定する。S510では、通知判定部108が、通知しないと決定する。そして、通知判定処理が終了する。
図7は、位置情報と閾値とを対応付けて格納した位置情報テーブル132の一例を概略的に示す。位置情報テーブル132は、閾値格納部114が格納していてよい。位置情報テーブル132は、位置情報欄と閾値欄とを含む。図7に示す例では、自宅の敷地内に対して50mが登録されており、会社の敷地内に対して200mが登録されており、その他の範囲対して10mが登録されている。
閾値設定部112が、図7に示す位置情報テーブル132及び第1位置情報に基づいて閾値を設定する場合、第1位置情報が自宅の敷地内及び会社の敷地内以外を示すときは、10mが設定される。また、第1位置情報が自宅の敷地内を示すときは、50mが設定される。また、第1位置情報が会社の敷地内を示すときは、200mが設定される。
これにより、第1通信デバイス100が自宅の敷地内及び会社の敷地内以外に位置する場合、対象距離が10m以上になると通知が行われる。これにより、例えば、飲食店などに第1通信デバイス100を置き忘れた場合に、飲食店から10m離れた時点で通知が行われることになり、ユーザは第1通信デバイス100の置き忘れに迅速に気づくことができる。
また、第1通信デバイス100が自宅の敷地内に位置する場合、対象距離が50m未満の場合は通知が行われず、50m以上の場合に通知が行われる。これにより、ユーザが自宅にいるにもかかわらず、10m以上第1通信デバイス100から離れたことによって、通知が行われてしまうことを防止できる。また、自宅に第1通信デバイス100を置いたまま自宅の近辺を移動する場合には通知を行わず、第1通信デバイス100を置き忘れて出かけてしまった場合に、50m離れた時点でユーザに気付かせることができる。
また、第1通信デバイス100が会社の敷地内に位置する場合、対象距離が200m未満の場合は通知が行われず、200m以上の場合に通知が行われる。これにより、ユーザが自分のデスクに第1通信デバイス100を置いたまま、会社内を移動しても、対象距離が200mを超えなければ、通知を行わないようにできる。また、会社に第1通信デバイス100を置き忘れて帰路についた場合に、200m離れた時点でユーザに気付かせることができる。
このように、第1通信デバイス100の位置情報に応じた閾値を設定することによって、場所に適した通知をユーザに提供することができる。
図8は、通知判定処理の他の一例を概略的に示す。S602では、距離特定部106が、S402及びS404で受信した第1位置情報及び第2位置情報に基づいて対象距離を特定する。
S604では、使用状態検出部116が、第1通信デバイス100の使用状態を検出する。S606では、閾値設定部112が、S604で検出した使用状態に基づいて、閾値を設定する。
S608では、通知判定部108が、S602で特定した対象距離が、S606で設定した閾値よりも長いか否かを判定する。S608で、対象距離が閾値よりも長いと判定された場合、S610に進み、対象距離が閾値より長いと判定されなかった場合、S612に進む。
S610では、通知判定部108が、通知すると決定する。S612では、通知判定部108が、通知しないと決定する。そして、通知判定処理が終了する。
図9は、使用状態と閾値とを対応付けて格納した使用状態テーブル134の一例を概略的に示す。使用状態テーブル134は、閾値格納部114が格納していてよい。使用状態テーブル134は、使用状態欄及び閾値欄を含む。図9に示す例では、充電中に対して50mが登録されており、非充電中に対して10mが登録されている。
閾値設定部112が、図9に示す使用状態テーブル134に基づいて閾値を設定する場合、使用状態が充電中を示すときは、50mが設定される。また、使用状態が充電中を示さないときは、10mが設定される。これにより、第1通信デバイス100を充電中に、第1通信デバイス100から10m以上離れたことによって、通知してしまうことを防止できる。また、充電中の第1通信デバイス100から50m以上離れた場合には、通知が行われることから、第1通信デバイス100を充電したまま、携帯するのを忘れて出かけてしまうことなどを防止できる。
なお、ここでは、使用状態テーブル134に、第1通信デバイス100が充電中である場合の閾値と、非充電中である場合の閾値とが登録された例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1通信デバイス100が、ボイスレコーダ機能などによって録音中である場合の閾値と、録音中でない場合の閾値が登録されてもよい。そして、使用状態検出部116は、第1通信デバイス100の使用状態として、第1通信デバイス100が録音中であるか否かを検出してよく、通知判定部108は、第1通信デバイス100が録音中であるか否かと使用状態テーブル134とに基づいて、通知するか否かを判定してもよい。
図10は、第1通信デバイス100によるGPSデータの受信強度と閾値とを対応付けて格納した受信強度テーブル136の一例を概略的に示す。受信強度テーブル136は、閾値格納部114が格納していてよい。受信強度テーブル136は、受信強度欄及び閾値欄を含む。図10に示す例では、受信強度が弱に対して100m、受信強度が中に対して50m、受信強度が強に対して20mが登録されている。このように、受信強度テーブル136には、受信強度が強いほど短い閾値が登録されてよい。
閾値設定部112が、受信強度テーブル136に基づいて閾値を設定する場合、第1通信デバイス100によるGPSデータの受信強度が弱の場合100mが設定され、中の場合50mが設定され、強の場合20mが設定される。これにより、第1通信デバイス100によるGPSデータの受信強度が弱く、位置の誤差が大きい場合に、誤通知してしまう事態の発生を低減できる。第1通信デバイス100は、公知の手法によって、GPSデータの受信強度を検出してよい。
図11は、通知判定処理の他の一例を概略的に示す。S702では、S402で受信した第1位置情報が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。S702で、条件を満たすと判定された場合、S704に進み、条件を満たすと判定されなかった場合、S712に進む。
S704では、S404で受信した第2位置情報が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。S704で、条件を満たすと判定された場合、S706に進み、条件を満たすと判定されなかった場合、S712に進む。
S706では、使用状態検出部116が、第1通信デバイス100の使用状態を取得する。S708では、S706で取得した使用状態が、予め定められた条件を満たすか否かを判定する。S708で条件を満たすと判定された場合、S710に進み、条件を満たさないと判定された場合、S712に進む。
S710では、通知判定部108が、通知すると決定する。S712では、通知判定部108が、通知しないと決定する。そして、通知判定処理が終了する。このように第1通信デバイス100は、第1通信デバイス100の位置情報、第2通信デバイス200の位置情報、及び第1通信デバイス100の使用状態に基づいて、通知するか否かを決定してよい。これにより、第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200の状況に応じた適切な通知をユーザに提供することができる。
なお、図11では、通知判定部108が、S702で第1位置情報が条件を満たすか否かを判定し、S704で第2位置情報が条件を満たすか否かを判定し、S708で使用状態が条件を満たすか否かを判定する例を挙げて説明したが、これに限らない。通知判定部108は、S702、S704、及びS708のうちのいずれか1つによって通知するか否かを決定してよく、いずれか2つによって通知するか否かを決定してもよい。
図12は、第1通信デバイス100のハードウェア構成の一例を概略的に示す。第1通信デバイス100は、ホストコントローラ1102、CPU1104、RAM1106、入出力コントローラ1108、ROM1110、GPSアンテナ1112、通信ユニット1114、ディスプレイ1116、スピーカ1118、発光部材1120、振動部材1122を備える。ホストコントローラ1102は、RAM1106と、RAM1106にアクセスするCPU1104とを接続する。CPU1104は、ROM1110及びRAM1106に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。入出力コントローラ1108は、ホストコントローラ1102と、ROM1110、GPSアンテナ1112、通信ユニット1114、ディスプレイ1116、スピーカ1118、発光部材1120、振動部材1122とを接続する。
GPSアンテナ1112は、第1位置情報受信部102の一例であってよい。通信ユニット1114は、通知部118、第1位置情報送信部120、通知取得部122、及び使用状態送信部124の一例であってよい。ディスプレイ1116、スピーカ1118、発光部材1120、及び振動部材1122は、通知部118の一例であってよい。
第1通信デバイス100にインストールされて実行されるプログラムは、CPU1104などに働きかけて、第1通信デバイス100を、図1から図11にかけて説明した、第1位置情報受信部102、第2位置情報受信部104、距離特定部106、通知判定部108、位置範囲格納部110、閾値設定部112、閾値格納部114、使用状態検出部116、通知部118、第1位置情報送信部120、通知取得部122及び使用状態送信部124として機能させる。
図13は、第2通信デバイス200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。第2通信デバイス200は、ホストコントローラ1202、CPU1204、RAM1206、入出力コントローラ1208、ROM1210、GPSアンテナ1212、通信ユニット1214、及び通知ユニット1216を備える。ホストコントローラ1202は、RAM1206と、RAM1206にアクセスするCPU1204とを接続する。CPU1204は、ROM1210及びRAM1206に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。入出力コントローラ1208は、ホストコントローラ1202と、ROM1210、GPSアンテナ1212、通信ユニット1214、通知ユニット1216とを接続する。
GPSアンテナ1212は、位置情報取得部202の一例であって良い。通信ユニット1214は位置情報送信部204及び通知取得部206の一例であってよい。通知ユニット1216は、通知部208の一例であってよい。通知ユニット1216は、振動部材、発光部材、通知ユニット1216のいずれかを備えてよく、また、これらのうち複数を備えてもよい。
図14は、サーバ300のハードウェア構成の一例を概略的に示す。サーバ300は、ホストコントローラ1302、CPU1304、RAM1306、入出力コントローラ1308、ROM1310、及び通信ユニット1312を備える。ホストコントローラ1302は、RAM1306と、RAM1306にアクセスするCPU1304とを接続する。CPU1304は、ROM1310及びRAM1306に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。入出力コントローラ1308は、ホストコントローラ1302と、ROM1310、通信ユニット1312とを接続する。
サーバ300にインストールされて実行されるプログラムは、CPU1304などに働きかけて、サーバ300を、図1から図11にかけて説明した、第1位置情報受信部302、第2位置情報受信部304、距離特定部306、通知判定部308、位置範囲格納部310、閾値設定部312、閾値格納部314、使用状態受信部316、通知部318、及び第2位置情報送信部320として機能させる。
上記実施形態では、サーバ300が、対象距離と予め定められた閾値との比較及び第1通信デバイス100及び第2通信デバイス200への通知を実行する例を挙げて説明したが、サーバ300は、当該比較及び通知を実行しなくてもよい。サーバ300は、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200との間の通信の仲介のみを実行してもよい。
また、上記実施形態では、第2通信デバイス200が、サーバ300を介して、第1通信デバイス100に第2位置情報を送信する例を挙げて説明したが、これに限らない。第2通信デバイス200は、位置情報を中継する専用のサーバを介して、第2位置情報を第1通信デバイス100に送信してもよく、メールサーバを介して、第2位置情報を第1通信デバイス100に送信してもよい。
また、上記実施形態では、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200とがサーバ300などを介して通信する例を挙げて説明したが、第1通信デバイス100と第2通信デバイス200とは、通信網を介さないデバイス間直接通信をしてもよい。デバイス間直接通信とは、通信網又は中継装置を介さずにデバイス間で直接データを送受信する通信をいう。デバイス間直接通信は、いわゆる近距離無線通信であってよく、例えば、Bluethooth(登録商標)による通信である。
第1通信デバイス100は、Bluetooth(登録商標)によって第2通信デバイス200から直接第2位置情報を受信してよい。なお、第1通信デバイス100は、Bluetooth(登録商標)による第2通信デバイス200との通信が切断されたことを検出した場合に、第1通信デバイス100のユーザに通知してもよい。第1通信デバイス100と第2通信デバイス200とは、Bluetooth(登録商標)による通信が切断された場合に、サーバ300などを介して通信に切り換えてもよい。
また、上記実施形態では、第1通信デバイス100が通信判定及び通知を実行する場合と、サーバ300が通信判定及び通知を実行する場合を例に挙げて説明したが、第2通信デバイス200が通信判定及び通知を実行してもよい。この場合、第2通信デバイス200は、第1通信デバイス100から第1位置情報を受信して、対象距離を特定し、対象距離が予め定められた閾値より長い場合に、通知を行ってよい。
また、上記実施形態では、対象距離が予め定められた閾値より長い場合に、第1通信デバイス100に通知する例を挙げて説明したが、さらに、第1通信デバイス100の機能を制限させてもよい。例えば、第1通信デバイス100が機能制限部をさらに備えてよく、機能制限部は、対象距離が予め定められた閾値より長い場合に、第1通信デバイス100の操作をロックさせてよい。また、第1通信デバイス100が携帯電話である場合に、機能制限部は、対象距離が予め定められた閾値より長い場合に、着信機能のみを有効にしてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。