JP2014191902A - 通気部材 - Google Patents

通気部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2014191902A
JP2014191902A JP2013064211A JP2013064211A JP2014191902A JP 2014191902 A JP2014191902 A JP 2014191902A JP 2013064211 A JP2013064211 A JP 2013064211A JP 2013064211 A JP2013064211 A JP 2013064211A JP 2014191902 A JP2014191902 A JP 2014191902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
repellent
ventilation
support
oil repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013064211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6121210B2 (ja
Inventor
Yozo Yano
陽三 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2013064211A priority Critical patent/JP6121210B2/ja
Priority to CN201410117202.4A priority patent/CN104080291A/zh
Priority to EP14161821.5A priority patent/EP2785161A3/en
Priority to KR1020140035107A priority patent/KR20140117304A/ko
Publication of JP2014191902A publication Critical patent/JP2014191902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6121210B2 publication Critical patent/JP6121210B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/02Details
    • H05K5/0213Venting apertures; Constructional details thereof
    • H05K5/0216Venting plugs comprising semi-permeable membranes
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/02Details
    • H05K5/0213Venting apertures; Constructional details thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S45/00Arrangements within vehicle lighting devices specially adapted for vehicle exteriors, for purposes other than emission or distribution of light
    • F21S45/30Ventilation or drainage of lighting devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Abstract

【課題】カバー部材の内部に侵入したオイルの通気膜への付着の防止に適した通気部材を提供する。
【解決手段】支持体4は、ベース部11の通気膜2が配置される側の第1表面11Aにおいて、通気膜2の周囲を囲むように形成され表面が撥油処理された第1撥油部分31と、第1撥油部分31の周囲に間隔をあけて形成され表面が撥油処理された第2撥油部分32とをさらに有している。第1撥油部分31は、通気膜2の外周に沿うようにリング状に形成されている。第2撥油部分32は、カバー部材6の開口6Bに面する部分に形成され、第1撥油部分31の周囲に間隔をあけて形成された3つの円弧状に形成された部分である。
【選択図】図5

Description

本発明は、通気部材に関する。
従来、例えば自動車用ランプやECU(Electrical Control Unit)などの自動車電装部品、OA(オフィスオートメーション)機器、家電製品、医療機器などでは、電子部品や制御基板などを収容する筐体に、温度変化による筐体内の圧力変動を緩和したり筐体内を換気したりする目的で開口が設けられ、この開口に通気部材が取り付けられることが行われている。この通気部材は、筐体の内外での通気を確保しつつ筐体内への塵や水などの異物の侵入を防ぐものである。そのような通気部材の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された通気部材を図8に示す。
通気部材110は、支持体104と、支持体104の上に配置された通気膜102と、通気膜102を覆っているカバー部材106と、支持体104と筐体120との間の隙間に装着されるシール部材108とを備えている。通気部材110は、シール部材108を介して、筐体120の開口部121に固定される。通気部材110が筐体120から抜けないように、支持体104の脚部112が開口部121に係合している。また、カバー部材106の側部には、複数の開口106Aが形成されている。通気膜102を透過した気体がカバー部材106の開口106Aを通過することにより、筐体120内外の通気を確保できる。
特開2004−47425号公報
ところで、例えば自動車電装部品では、オイルを交換するときにオイルが飛散し、自動車電装部品にオイルが付着することがある。従来の通気部材では、カバー部材の側部に開口が形成されているため、カバー部材の開口からカバー部材の内部にオイルが侵入し、浸入したオイルが通気膜に付着することがある。
本発明は、このような事情に鑑み、カバー部材の内部に侵入したオイルの通気膜への付着の防止に適した通気部材を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
筐体の開口部に取り付け可能な通気部材であって、
前記開口部に装着され、前記筐体の内部空間と外部空間との間の通気経路としての貫通孔を有する支持体と、
前記貫通孔を前記外部空間側で閉塞するように前記支持体上に配置された通気膜と、
前記通気膜が配置されている側から前記支持体との間に前記通気経路としての通気空間が確保されるように前記支持体の表面を覆うカバー部材と、を備え、
前記支持体は、前記通気膜の周囲を囲むように形成された、表面が撥油処理された第1撥油部分を有している、通気部材を提供する。
本発明によれば、通気膜の周囲を囲むように表面が撥油処理された第1撥油部分を設けることにより、カバー部材と支持体との間の通気空間にオイルが侵入したときでも、第1撥油部分によってオイルの通気膜への付着を防止できる。
本発明の実施形態に係る通気部材の分解斜視図である。 図1に示す通気部材の断面図である。 図1に示す通気膜の断面図である。 図1に示すカバー部材及び支持体の一部の斜視図である。 図1に示す支持体の正面図である。 図1に示す支持体の背面図である。 本発明の変形例に係る支持体の背面図である。 従来の通気部材の断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明は本発明の実施形態に関するものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本実施形態に係る通気部材10は、図1及び図2に示すように、筐体20の開口部21に取り付けられるものである。開口部21は、図2に示すように、筐体20の内部空間22と外部空間24とを連通する貫通孔である。通気部材10は、通気膜2と、支持体4と、カバー部材6及びシール部材8と、を備えている。通気膜2、支持体4及びカバー部材6は、それぞれ、平面視で外周が円形の形状を有している。通気膜2、支持体4及びカバー部材6は、共通の中心軸Oを有している。通気膜2の厚さ方向は、中心軸Oに平行である。支持体4は、内部空間22と外部空間24との間の通気経路としての貫通孔である通気孔3を有している。通気膜2は、通気孔3を外部空間24側で閉じるように支持体4上に配置されており、通気膜2を通じて、内部空間22と外部空間24との間を通気できる。筐体20としては、例えば自動車のECU(Electric Control Unit)ボックスがあるが、図1及び図2には筐体20の一部のみが示されている。
図2に示すように、支持体4は、ベース部11及び複数の脚部12を有している。ベース部11は、通気膜2を支持している部分である。脚部12は、筐体20の開口部21に通気部材10を固定するための部分である。脚部12は、ベース部11から筐体20の内部空間22側に向かって延びている。
図1及び図2に示すように、カバー部材6は、通気膜2を覆うように支持体4に取り付けられている。カバー部材6は、支持体4に弾性係合するための3つの係止部6Aと、係止部6Aの間に設けられた3つの開口6Bとを有している。係止部6Aは、それぞれが等間隔(等角度間隔)で設けられ、開口6Bは、それぞれが等間隔(等角度間隔)で設けられている。図2に示すように、カバー部材6の外周部と通気膜2との間と、カバー部材6の外周部と支持体4の外周部との間とには、通気空間23が形成されている。通気空間23は、カバー部材6の側部に形成された開口6Bにおいて、外部空間24と連通している。通気空間23は、内部空間22と外部空間24との間の通気経路として機能する。
図4及び図5に示すように、支持体4は、ベース部11の通気膜2が配置される側の第1表面11Aにおいて、カバー部材6の開口6Bに面する部分に形成され表面が撥油処理された第1撥油部分31と、第1撥油部分31の周囲に間隔をあけて形成され表面が撥油処理された第2撥油部分32とをさらに有している。なお、ベース部11の第1表面11Aにおいて、第1撥油部分31及び第2撥油部分32が形成されていない部分は、表面が撥油処理されていない。
図5に示すように、第1撥油部分31は、通気膜2の周囲を囲むように形成され、表面が撥油処理された部分であり、具体的には、第1撥油部分31は、通気膜2の外周に沿うようにリング状に形成されている。図4に示すように、第2撥油部分32は、カバー部材6の開口6Bに面する部分に形成され、表面が撥油処理された部分であり、具体的には、図5に示すように、第2撥油部分32は、第1撥油部分31の周囲に間隔をあけて形成された3つの円弧状に形成された部分である。第2撥油部分32は、隣り合う第2撥油部分32との間には隙間が形成されている。隣り合う第2撥油部分32の間の距離Aは、2mm以上6mm以下であり、好ましくは2mm以上3mm以下であることが望ましい。隣り合う第2撥油部分32の間の距離Aが上記範囲に属しているときには、隣り合う第2撥油部分32の間の隙間からオイルが侵入しにくい。第1撥油部分31と第2撥油部分32との間の距離Bは、2mm以上6mm以下であり、好ましくは3mm以上6mm以下であることが望ましい。第1撥油部分31と第2撥油部分32との間の距離Bが上記範囲に属しているときには、第1撥油部分31と第2撥油部分32との間に侵入したオイルが流れやすい。隣り合う第2撥油部分32の間の隙間、及び第1撥油部分31と第2撥油部分32との間の部分は、前述したように、表面が撥油処理されていない。
図6に示すように、支持体4は、ベース部11の内部空間22側(通気膜2が配置されない側)の第2表面11Bにおいて、内周部に通気孔3が設けられた脚部12の周囲を囲むようにリング状に形成され表面が撥油処理された第3撥油部分33と、第3撥油部分33の周囲に間隔をあけて形成され表面が撥油処理された第4撥油部分34とをさらに有している。なお、ベース部11の第2表面11Bにおいて、第3撥油部分33及び第4撥油部分34が形成されていない部分は、表面が撥油処理されていない。
図6に示すように、第4撥油部分34は、第3撥油部分33の周囲に間隔をあけて形成された3つの円弧状に形成された部分である。第4撥油部分34は、隣り合う第4撥油部分34との間には隙間が形成されている。隣り合う第4撥油部分34の間の距離は、隣り合う第2撥油部分32の間の距離Aの範囲に属している。第3撥油部分33と第4撥油部分34との間の距離は、第1撥油部分31と第2撥油部分32との間の距離Bの範囲に属している。隣り合う第4撥油部分34の間の隙間、及び第3撥油部分33と第4撥油部分34との間の部分は、前述したように、表面が撥油処理されていない。
本実施形態では、カバー部材6は、支持体4の第1表面11Aと対向する全面が撥油処理されているが、支持体4の第1撥油部分31及び第2撥油部分32と対向する部分が撥油処理されていてもよい。また、第1撥油部分31、第2撥油部分32、第3撥油部分33及び第4撥油部分34の形状は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1撥油部分31は、通気膜2の周囲を囲むように矩形状に形成されていてもよい。あるいは、第1撥油部分31は、通気膜2の周囲に間隔をあけて形成された複数(例えば、3つ)の円弧状に形成された部分であってもよい。
第1撥油部分31、第2撥油部分32、第3撥油部分33、第4撥油部分34及びカバー部材6に行われる撥油処理は、公知の方法により実施できる。撥油処理に用いる撥油剤は特に限定されず、典型的には、パーフルオロアルキル基を有する高分子を含む材料である。撥油処理は、パーフルオロアルキル基を有する高分子を含む撥油皮膜を形成する処理である。撥油皮膜を形成する方法は、エアースプレー法、静電スプレー法、ディップコート法、スピンコート法、ロールコート法(キスコート法やグラビアコート法を含む)、カーテンフローコート法、含浸法などによるパーフルオロアルキル基を有する高分子の溶液もしくはディスパージョンのコーティングや、電着塗装法やプラズマ重合法による皮膜形成方法等が挙げられるが、所望の皮膜を形成することが出来るのであれば、その方法は特に限定されない。なお、第1撥油部分31、第2撥油部分32、第3撥油部分33及び第4撥油部分34を上述の形状になるように形成するために、第1撥油部分31、第2撥油部分32、第3撥油部分33及び第4撥油部分34が形成されない部分をマスキングした状態で上記撥油処理を行う。
本実施形態では、カバー部材6の開口6Bからカバー部材6の通気空間23にオイルが侵入すると、オイルは図5の矢印方向に向かって流れる。詳細には、オイルは、カバー部材6の開口6Bから隣り合う第2撥油部分32の間の隙間を通過し、第1撥油部分31と第2撥油部分32との間の部分を流れる。そして、オイルは、第1撥油部分31と第2撥油部分32との間の部分から隣り合う第2撥油部分32の間の隙間を通過し、カバー部材6の開口6Bから外部空間24へ排出される。本実施形態では、第1撥油部分31を設けることにより、カバー部材6と支持体4との間の通気空間23にオイルが侵入したときでも、第1撥油部分31によってオイルの通気膜2への付着を防止できる。
また、本実施形態では、支持体4と筐体20との間の隙間13(図2参照)からシール部材8と筐体20との間の隙間14(図2参照)にオイルが侵入すると、オイルは図6の矢印方向に向かって流れる。詳細には、オイルは、支持体4と筐体20との間の隙間13から隣り合う第4撥油部分34の間の隙間を通過し、シール部材8と筐体20との間の隙間14における、第3撥油部分33と第4撥油部分34との間の部分を流れる。そして、オイルは、シール部材8と筐体20との間の隙間14における、第3撥油部分33と第4撥油部分34との間の部分から隣り合う第4撥油部分34の間の隙間を通過し、支持体4と筐体20との間の隙間13から外部空間24へ排出される。本実施形態では、第3撥油部分33及び第4撥油部分34を設けることにより、支持体4と筐体20との間の隙間13からシール部材8と筐体20との間の隙間14にオイルが侵入したときでも、第3撥油部分33及び第4撥油部分34によってオイルの通気孔3への侵入を防止できる。
(変形例)
変形例としての通気部材を図7に示す。なお、変形例の通気部材は、支持体4以外の形状は上記実施形態と同一であって、同一の構成については、その説明を省略する。
図7に示すように、支持体4は、ベース部11の第2表面11Bにおいて、第4撥油部分34の周囲に間隔をあけて形成され、表面が撥油処理された第5撥油部分35をさらに有している。第5撥油部分35は、支持体4の外縁部に沿うように形成されている。第5撥油部分35は、第4撥油部分34の周囲に間隔をあけて形成された3つの円弧状に形成された部分である。第5撥油部分35は、隣り合う第5撥油部分35との間には隙間が形成されている。第5撥油部分35は、隣り合う第4撥油部分34の間の隙間に面する部分に形成されている。
なお、図示しないが、支持体4は、ベース部11の第1表面11Aにおいて、第4撥油部分34の周囲に間隔をあけて形成され、表面が撥油処理された撥油部分をさらに有していてもよい。
シール部材8は、通気部材10を筐体20に取り付けたときに支持体4と筐体20との間の隙間を封じるための弾性部材である。シール部材8は、例えば、ニトリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、水素化ニトリルゴム等のエラストマーでできている。エラストマーに代えて、シール部材8が発泡体でできていてもよい。
筐体20の開口部21に支持体4の脚部12を差し込むと、支持体4と筐体20との間に挟まれたシール部材8の弾性力によって、支持体4は筐体20から抜ける方向に押し返される。このとき、筐体20の内部空間22側において、脚部12の爪部が筐体20に係止されて通気部材10が筐体20から外れるのを防止する。なお、二色成形やインサート成形などの手法により、シール部材8に相当する部分が、支持体4に一体的に設けられていてもよい。また、シール部材8が支持体4に接着されていてもよい。
次に、通気膜2について説明する。通気膜2は、気体の透過を許容し、液体の透過を阻止する性質を有するものであればよく、その構造や材料は特に限定されない。図3に示すように、通気膜2は、膜本体2aと、膜本体2aに重ね合わされた補強材2bとを有していてもよい。補強材2bを設けることにより、通気膜2の強度が向上する。もちろん、通気膜2が膜本体2aのみで構成されていてもよい。
膜本体2aには、撥油処理や撥水処理が施されていてもよい。これらの撥液処理は、表面張力の小さい物質を膜本体2aに塗布し、乾燥後、キュアすることにより行える。撥油処理に用いる撥油剤は、膜本体2aよりも低い表面張力の皮膜を形成できるものであればよく、例えば、パーフルオロアルキル基を有する高分子を含む撥油剤が好適である。撥油剤は、含浸、スプレー等の公知の方法で膜本体2aに塗布される。
膜本体2aの典型例は、フッ素樹脂またはポリオレフィンでできた多孔質膜である。十分な防水性を確保する観点から、0.01〜10μmの平均孔径を有する樹脂多孔質膜を膜本体2aに使用できる。
膜本体2aに好適なフッ素樹脂として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体が挙げられる。膜本体2aに好適なポリオレフィンとして、エチレン、プロピレン、4−メチルペンテン−1,1ブテンなどのモノマーの重合体または共重合体が挙げられる。ポリアクリロニトリル、ナイロン、ポリ乳酸を用いたナノファイバーフィルム多孔体を用いてもよい。中でも、小面積で高い通気性が確保でき、筐体の内部への異物の侵入を阻止する能力にも優れているPTFEが好ましい。PTFE多孔質膜は、延伸法や抽出法等の公知の成形方法によって製造できる。
補強材2bは、ポリエステル、ポリエチレン、アラミドなどの樹脂で作られた部材でありうる。補強材2bの形態は、通気膜2の通気性を維持できるものであれば特に限定されず、例えば、織布、不織布、ネット、メッシュ、スポンジ、フォームまたは多孔体である。膜本体2aと補強材2bとは、熱ラミネーション、熱溶着、超音波溶着または接着剤によって貼り合わされているとよい。
通気膜2の厚さは、強度やハンドリングの容易性を考慮して、1μm〜5mmの範囲にあるとよい。通気膜2の通気度は、JIS(Japanese Industrial Standards)P 8117に規定されたガーレー試験機法で得られるガーレー値にて0.1〜300sec/100cm3の範囲にあるとよい。通気膜2の耐水圧は、1.0kPa以上あるとよい。
次に、通気部材10の製造方法を説明する。まず、支持体4及びカバー部材6を別々に製造する。支持体4及びカバー部材6は、それぞれ、公知の射出成形法で製造できる。支持体4及びカバー部材6の材料として、典型的には、熱可塑性樹脂を使用できる。熱可塑性樹脂としては、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
筐体20も公知の射出成形法で製造できる。図1及び図2に示すように、外部空間24側における開口部21の開口径は、内部空間22側における開口部21の開口径よりも大きい。そのため、脚部12を開口部21に挿入しやすい。また、このような開口部21によれば、通気孔3から内部空間22に至る通気経路の断面積もある程度広く確保できる。さらに、内部空間22側における開口部21の開口径を小さくすると、中心軸Oに対する脚部12の傾きも小さくできる。このことは、脚部12の爪部を開口部21に確実に係合させて、筐体20への通気部材10の取り付け強度を高める上で好ましい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
(実施例)
テフロン(登録商標)AF(三井デュポンフロロケミカル社製)をフロリナート(登録商標、住友3M社製)で溶解させ3重量%溶液にし、通気部材として図1及び図2に示した構成を有するZ-PLUG(日東電工株式会社製)の支持体の第1撥油部分及び第2撥油部分が形成されない部分をマスキングした状態で支持体を浸漬し、支持体の第1撥油部分及び第2撥油部分を撥油処理した。両撥油部分の配置は、図5に示したとおりとした。ベース部の側部が上方に位置するように支持体を固定した状態で、上部よりATF(Automatic Transmission Fluid,オートフルードD-II,トヨタ自動車株式会社製)を約2ml垂らした。ATFは通気膜に付着しなかった。
(比較例)
撥油処理を行っていない通気部材としてのZ-PLUGの支持体をベース部の側部が上方に位置するように固定した状態で、上部よりATFを約2ml垂らした。ATFは通気膜に付着した。
以上の結果から、実施例の通気部材では、第1撥油部分及び第2撥油部分を設けることによって、オイルの通気膜への付着の防止という効果が得られることが確認できた。
本発明の通気部材は、ランプ、モータ、センサ、スイッチ、ECU、ギアボックス等の自動車部品の筐体に使用できる。また、自動車部品だけでなく、移動体通信機器、カメラ、電気剃刀、電動歯ブラシ等の電気製品にも本発明の通気部材を使用できる。
2 通気膜
2a 膜本体
2b 補強材
3 通気孔
4 支持体
6 カバー部材
6A 係止部
6B 開口
8 シール部材
10 通気部材
11 ベース部
11A 第1表面
11B 第2表面
12 脚部
13 隙間
14 隙間
20 筐体
21 開口部
22 内部空間
23 通気空間
24 外部空間
31 第1撥油部分
32 第2撥油部分
33 第3撥油部分
34 第4撥油部分
35 第5撥油部分
102 通気膜
104 支持体
106 カバー部材
106A 開口
108 シール部材
110 通気部材
112 脚部
120 筐体
121 開口部
A 隣り合う第2撥油部分の間の距離
B 第1撥油部分と第2撥油部分との間の距離
O 中心軸

Claims (8)

  1. 筐体の開口部に取り付け可能な通気部材であって、
    前記開口部に装着され、前記筐体の内部空間と外部空間との間の通気経路としての貫通孔を有する支持体と、
    前記貫通孔を前記外部空間側で閉塞するように前記支持体上に配置された通気膜と、
    前記通気膜が配置されている側から前記支持体との間に前記通気経路としての通気空間が確保されるように前記支持体の表面を覆うカバー部材と、を備え、
    前記支持体は、前記通気膜の周囲を囲むように形成された、表面が撥油処理された第1撥油部分を有している、通気部材。
  2. 前記第1撥油部分は、前記通気膜の外周に沿うように形成されている、請求項1に記載の通気部材。
  3. 前記第1撥油部分は、リング状に形成されている、請求項1または2に記載の通気部材。
  4. 前記支持体は、前記第1撥油部分の周囲に間隔をあけて形成され、表面が撥油処理された第2撥油部分を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通気部材。
  5. 前記カバー部材は、側部に形成され、前記通気空間と前記外部空間とを連通する開口を有し、
    前記第2撥油部分は、前記カバー部材の前記開口に面する部分に形成されている、請求項4に記載の通気部材。
  6. 前記第2撥油部分は、円弧状に形成されている、請求項4または5に記載の通気部材。
  7. 前記支持体は、前記内部空間側の前記貫通孔の周囲を囲むように形成され、表面が撥油処理された第3撥油部分を有している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の通気部材。
  8. 前記支持体は、前記第3撥油部分の周囲に間隔をあけて形成され、表面が撥油処理された第4撥油部分を有している、請求項7に記載の通気部材。
JP2013064211A 2013-03-26 2013-03-26 通気部材 Active JP6121210B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013064211A JP6121210B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 通気部材
CN201410117202.4A CN104080291A (zh) 2013-03-26 2014-03-26 透气构件
EP14161821.5A EP2785161A3 (en) 2013-03-26 2014-03-26 Ventilation member
KR1020140035107A KR20140117304A (ko) 2013-03-26 2014-03-26 통기 부재

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013064211A JP6121210B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 通気部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014191902A true JP2014191902A (ja) 2014-10-06
JP6121210B2 JP6121210B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=50349535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013064211A Active JP6121210B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 通気部材

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2785161A3 (ja)
JP (1) JP6121210B2 (ja)
KR (1) KR20140117304A (ja)
CN (1) CN104080291A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021504965A (ja) * 2017-11-30 2021-02-15 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフトTdk Electronics Ag ハウジング

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3236722B1 (en) * 2016-04-18 2020-09-30 W.L. Gore & Associates GmbH Vent

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141629A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Nitto Denko Corp 通気部材
JP2008180050A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Matsushita Electric Works Ltd 防汚性建築材料
WO2012157149A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 日東電工株式会社 通気構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4213488B2 (ja) 2002-05-15 2009-01-21 日東電工株式会社 通気部材、これを用いた通気筐体、通気部材の抜け防止具および通気構造形成キット
JP2007201110A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Nitto Denko Corp 通気部材および通気構造
JP5122347B2 (ja) * 2008-04-04 2013-01-16 日東電工株式会社 通気部材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141629A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Nitto Denko Corp 通気部材
JP2008180050A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Matsushita Electric Works Ltd 防汚性建築材料
WO2012157149A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 日東電工株式会社 通気構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021504965A (ja) * 2017-11-30 2021-02-15 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフトTdk Electronics Ag ハウジング
JP7084996B2 (ja) 2017-11-30 2022-06-15 ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト ハウジング

Also Published As

Publication number Publication date
EP2785161A2 (en) 2014-10-01
KR20140117304A (ko) 2014-10-07
CN104080291A (zh) 2014-10-01
EP2785161A3 (en) 2018-04-11
JP6121210B2 (ja) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101958036B1 (ko) 통기 유닛
US9332662B2 (en) Ventilation member
US8814993B2 (en) Vent structure
US9120060B2 (en) Ventilation unit
US9528622B2 (en) Ventilation member
JP6130183B2 (ja) 通気部材
US9052119B2 (en) Ventilation member
JP6132615B2 (ja) 通気部材
WO2017104457A1 (ja) 通気部材、ランプ
US9242198B2 (en) Ventilation member
JP6121210B2 (ja) 通気部材
JP5710359B2 (ja) 通気部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6121210

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150