JP2014191121A - 酸拡散制御剤、フォトレジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物及び化合物の製造方法 - Google Patents

酸拡散制御剤、フォトレジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物及び化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れるフォトレジスト組成物を形成可能な酸拡散制御剤の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基を含む含窒素化合物からなる酸拡散制御剤である。上記含窒素化合物は下記式(1)で表される化合物が好ましい。式(1)中R及びRは水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。RとRとが互いに結合してこれらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Yは炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基である。この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。
Figure 2014191121

【選択図】なし

Description

本発明は、酸拡散制御剤、フォトレジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物及び化合物の製造方法に関する。
化学増幅型フォトレジスト組成物は、ArFエキシマレーザー光、KrFエキシマレーザー光等の遠紫外光などの露光光の照射により、露光部において酸発生剤から酸を生成させ、この酸を触媒とする反応により、露光部と未露光部との現像液に対する溶解速度を変化させ、基板上にレジストパターンを形成する組成物である。
かかるフォトレジスト組成物には、加工技術の微細化に伴い、単に解像性能に優れるだけでなく、レジストパターンの線幅のバラつきを示すラインウィドゥスラフネス(LWR)性能に優れることも要求される。この要求に対し、フォトレジスト組成物には、上記酸発生剤から生成した酸の拡散を適度に制御する目的で酸拡散制御剤を含有させることが行われている。このような酸拡散制御剤について、その性能を高めるべく、構造が種々検討されており、ヒドロキシ基及びモルホリン構造を有する酸拡散制御剤を含有するフォトレジスト組成物等が検討されている(特開2011−170315号公報参照)。
このような中、レジストパターンの微細化がますます進行する現在にあっては、トップロス等のパターン形状の悪化を抑制すること、さらには、加工プロセスの安定性の観点から焦点余裕度(Exposure Latitude(EL))性能に優れることも要求されるようになってきている。しかし、上記従来のフォトレジスト組成物ではこれらの要求を満足させることはできていない。
特開2011−170315号公報
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れるフォトレジスト組成物を形成可能な酸拡散制御剤を提供することである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基を含む含窒素化合物(以下、「含窒素化合物(S)」ともいう)からなる酸拡散制御剤(以下、「酸拡散制御剤(I)」ともいう)である。
本発明の酸拡散制御剤は、上記特定構造を有する化合物からなることで、これを含有するフォトレジスト組成物は、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れる。当該酸拡散制御剤が上記特定構造を有することで、上記効果を奏する理由については必ずしも明確ではないが、例えば、当該酸拡散制御剤を構成する含窒素化合物(S)が、酸と相互作用する窒素含有基に加えて、スルホニル基又はスルホネート基を有することで、この含窒素化合物(S)とレジスト膜を構成する重合体等との親和性が高くなると考えられ、その結果、含窒素化合物(S)のレジスト膜中での拡散及び偏在が適度に抑制されること等が挙げられる。
上記含窒素化合物(S)は、下記式(1)で表されることが好ましい(以下、下記式(1)で表される化合物を「化合物(1)」ともいう)。
Figure 2014191121
(式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Yは、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。)
上記化合物(1)は、上記特定構造を有する化合物からなることで、これを含有するフォトレジスト組成物は、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れる。当該酸拡散制御剤が上記特定構造を有することで、上記効果を奏する理由については必ずしも明確ではないが、例えば、当該酸拡散制御剤を構成する化合物(1)が、酸と相互作用するアミノ基に加えて、スルホニル基又はスルホネート基を有することで、この化合物(1)とレジスト膜を構成する重合体等との親和性が高くなると考えられ、その結果、化合物(1)のレジスト膜中での拡散及び偏在が適度に抑制されること等が挙げられる。
上記式(1)におけるYは、下記式(2)で表されることが好ましい。
Figure 2014191121
(式(2)中、Rは、炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基である。Zは、−SO−又は−SO−である。Rは、炭素数1〜20の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R及びRが有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合してこれらが結合しているZと共に環構造を形成していてもよい。)
上記化合物は上記特定構造を有することで、上述の親和性がより高まると考えられ、その結果、当該酸拡散制御剤を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状がより向上する。
上記式(1)で表される化合物は、下記式(3)で表されることが好ましい。
Figure 2014191121
(式(3)中、R1’及びR2’は、それぞれ独立して、炭素数1〜10の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R1’とR2’とが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Rは、水素原子、カルボキシ基、シアノ基、炭素数1〜15の1価の炭化水素基又は炭素数1〜15の1価の複素環基である。この炭化水素基及び複素環基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。R及びRは、それぞれ独立して、単結合、炭素数1〜10の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜15の2価の脂環式炭化水素基である。但し、この鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合して、これらが結合する炭素原子と共に環構造を形成してもよい。Eは、−SO−又は−SO−である。Xは、上記式(1)と同義である。)
上記化合物が、嵩高い環状スルホニル構造又はスルトン構造を有することで、化合物(1)のレジスト膜中での拡散がより適度に抑制されると考えられ、その結果、当該酸拡散制御剤を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状がさらに向上する。
上記式(1)で表される化合物は、下記式(4)で表されることが好ましい。
Figure 2014191121
(式(4)中、Gは、−O−又は−CH−である。Rは、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子又は炭素数1〜10の1価の炭化水素基である。kは、0〜9の整数である。nは、1〜4の整数である。mは、1〜6の整数である。)
上記化合物は上記特定構造を有することで、分子の嵩高さによりレジスト膜中での拡散がさらに適度に抑制されると共に、酸発生体から発生する酸との相互作用もより適度に高まると考えられる。その結果、当該酸拡散制御剤を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状がさらに向上する。
本発明のフォトレジスト組成物は、
[A]酸解離性基を有する重合体(以下、「[A]重合体」ともいう)、
[B]酸発生体、及び
[C]当該酸拡散制御剤(以下、「[C]酸拡散制御剤」ともいう)
を含有する。
当該フォトレジスト組成物は、上述の当該酸拡散制御剤を含有しているので、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れる。
当該フォトレジスト組成物は、
[D][C]酸拡散制御剤以外の酸拡散制御剤(以下、「[D]他の酸拡散制御剤」ともいう)
をさらに含有することが好ましい。
当該フォトレジスト組成物は、[C]酸拡散制御剤に加えて、[D]他の酸拡散制御剤を含有することで、LWR性能、EL性能及びパターン形状が向上する。当該フォトレジスト組成物がさらに[D]他の酸拡散制御剤を含有することで、上記効果が向上する理由については必ずしも明確ではないが、例えば、酸拡散制御剤を構成する化合物全体としての拡散度合いを調整することができること等が考えられる。
本発明のレジストパターン形成方法は、
(1)当該フォトレジスト組成物を用い、レジスト膜を形成する工程、
(2)上記レジスト膜を露光する工程、及び
(3)上記露光されたレジスト膜を現像する工程
を有する。
当該レジストパターン形成方法によれば、上述のフォトレジスト組成物を用いているので、LWRが小さく、かつパターン形状に優れるレジストパターンを、広い露光余裕度を確保しつつ形成することができる。
本発明の化合物は、下記式(i)で表される。
Figure 2014191121
(式(i)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Y’は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。)
当該化合物は、上記特定構造を有することで、レジスト膜を構成する重合体等との親和性が高いと考えられる。従って、上述のように、酸拡散制御剤として好適に用いることができ、その結果、これを含有するフォトレジスト組成物は、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れる。
本発明の下記式(i)で表される化合物の製造方法は、
下記式(a)で表されるアミン化合物と、下記式(b)で表される有機ハロゲン化物とを反応させる工程を有する。
Figure 2014191121
(式(a)、式(b)及び式(i)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Y’は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。Lは、ハロゲン原子である。)
当該化合物の製造方法によれば、上記特定のアミン化合物と、上記特定の有機ハロゲン化物とを反応させることで、上記式(i)で表される化合物を簡便かつ収率よく製造することができる。
以上説明したように、本発明の酸拡散制御剤、フォトレジスト組成物及びレジストパターン形成方法によれば、LWRが小さく、パターン形状に優れるレジストパターンを、広い焦点余裕度を確保しつつ形成することができる。本発明の化合物は、当該酸拡散制御剤として好適に用いることができ、本発明の化合物の製造方法によれば、この化合物を簡便かつ収率よく製造することができる。これらは、今後更なる微細化が進行する微細加工分野において好適に用いることができる。
<酸拡散制御剤(I)>
本発明の酸拡散制御剤(I)は、含窒素化合物(S)からなる。酸拡散制御剤(I)は、上記特定構造を有することで、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れるフォトレジスト組成物を形成することができる。酸拡散制御剤(I)を構成する含窒素化合物(S)が上記特定構造を有することで、上記効果を奏する理由については必ずしも明確ではないが、例えば、含窒素化合物(S)が、酸と相互作用する窒素含有基に加えて、スルホニル基又はスルホネート基を有することで、この含窒素化合物(S)とレジスト膜を構成する重合体等との親和性が高くなると考えられ、その結果、上記含窒素化合物(S)のレジスト膜中での拡散及び偏在が適度に抑制されること等が挙げられる。
<含窒素化合物(S)>
上記含窒素化合物(S)は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基(以下、「基(x)」ともいう)を含む含窒素化合物である。含窒素化合物(S)としては、基(x)及び窒素原子を含む化合物である限り特に限定されない。
上記炭素数2〜30の1価の炭化水素基としては、例えば、炭素数2〜30の1価の鎖状炭化水素基、炭素数3〜30の1価の脂環式炭化水素基、炭素数6〜30の1価の芳香族炭化水素基等が挙げられる。
上記炭素数2〜30の1価の鎖状炭化水素基としては、例えば、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基;
プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;
プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基等のアルキニル基などが挙げられる。
上記炭素数3〜30の1価の脂環式炭化水素基としては、例えば、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の単環のシクロアルキル基;
ノルボルニル基、アダマンチル基、トリシクロデシル基、テトラシクロドデシル基、トリシクロ[2.2.1.03,5]ヘプタン−2−イル基、トリシクロ[2.2.1.13,5]ヘプタン−2−イル基等の多環のシクロアルキル基;
シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等の単環のシクロアルケニル基;
ノルボルネニル基、トリシクロデセニル基等の多環のシクロアルケニル基などが挙げられる。
上記炭素数6〜30の1価の芳香族炭化水素基としては、例えば、
フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントリル基等のアリール基;
ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等のアラルキル基などが挙げられる。
上記1価の炭化水素基としては、酸拡散制御剤(I)のLWR性能、EL性能及びパターン形状の向上の観点から、これらの中で、1価の鎖状炭化水素基、1価の脂環式炭化水素基が好ましく、1価の脂環式炭化水素基がより好ましく、シクロアルキル基がさらに好ましく、多環のシクロアルキル基が特に好ましい。
上記炭化水素基における−SO−及び−SO−を間に有する炭素−炭素結合としては特に限定されないが、炭素−炭素単結合が好ましい。
上記基(x)としては、例えば、
−SO−を有する基として、スルホンに由来する基、環状スルホンに由来する基等が挙げられ、
−SO−を有する基として、スルホン酸エステルに由来する基、スルトンに由来する基等が挙げられる。
含窒素化合物(S)における窒素原子の含有形態としては、特に限定されないが、例えば、アミノ基、置換アミノ基、アンモニウム基、アミド基、イミド基、ヒドラジル基、カーバメート基、ウレア基、チオウレア基、シアノ基、含窒素複素環基等を構成する窒素原子として含まれることなどが挙げられる。これらの中で、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、イミド基、ヒドラジル基が好ましく、アミノ基、置換アミノ基がより好ましい。
含窒素化合物(S)としては、化合物(1)が好ましい。
<化合物(1)>
化合物(1)は、上記式(1)で表される。
上記式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Yは、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。
以下、化合物(1)について、(R)(R)N−基、X基及びY基の部分を順に説明する。
[(R)(R)N−基]
上記R及びRで表される炭素数1〜20の1価の有機基としては、例えば、炭素数1〜20の鎖状炭化水素基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、これらの基が有する炭素−炭素結合間にヘテロ原子を含む基を1種以上有する基、これらの基が有する水素原子の一部又は全部を置換基で置換された基等が挙げられる。
上記鎖状炭化水素基としては、例えば、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数2〜20のアルキニル基等が挙げられる。上記脂環式炭化水素基としては、例えば、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基等が挙げられる。上記芳香族炭化水素基としては、例えば、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基等が挙げられる。
上記炭素数1〜20のアルキル基としては、例えば、
メチル基、エチル基、直鎖状又は分岐状のプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、テトラデシル基、イコシル基等が挙げられる。
上記炭素数2〜20のアルケニル基としては、例えば、
エテニル基、直鎖状又は分岐状のプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、デセニル基、イコセニル基等が挙げられる。
上記炭素数2〜20のアルキニル基としては、例えば、
エチニル基、プロピニル基、直鎖状又は分岐状のブチニル基、ヘキシニル基、デシニル基、イコシニル基等が挙げられる。
上記炭素数3〜20のシクロアルキル基としては、例えば、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロデシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、トリシクロデシル基、テトラシクロドデシル基等が挙げられる。
上記炭素数3〜20のシクロアルケニル基としては、例えば、
シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロオクテニル基、シクロデセニル基、ノルボネニル基等が挙げられる。
上記炭素数6〜20のアリール基としては、例えば、
フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、エチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、アントリル基等が挙げられる。
上記炭素数7〜20のアラルキル基としては、例えば、
ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、アントリルメチル基等が挙げられる。
上記基が炭素−炭素結合間に有していてもよいヘテロ原子を含む基としては、例えば、
−O−、−NR”−(R”は、1価の炭化水素基である)、−S−、−CO−、−CS−、これらを組み合わせた基等が挙げられる。
上記基が有していてもよい置換基としては、例えば、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、無置換アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基等のアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルキル置換されていてもよいフリル基、イミダゾーリル基、ピラゾーリル基等の芳香族複素環基、アシル基、アセトキシ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
上記RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に形成してもよい環構造としては、例えば、
アザシクロペンタン構造、アザシクロヘキサン構造、アザシクロヘプタン構造、アザシクロオクタン構造等のアザシクロアルカン構造;ピペラジン構造、イミダゾリジン構造等のジアザシクロアルカン構造;モルホリン構造等のアザオキサシクロアルカン構造等が挙げられる。
上記(R)(R)N−で表される基としては下記式で表される基等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式中、Rαは、それぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基である。X’は、ハロゲン原子である。nは、1〜4の整数である。gは、1〜4の整数である。
αで表される炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
上記(R)(R)N−で表される基としては、下記式(A)で表される基が好ましい。上記(R)(R)N−で表される基が下記式(A)で表される基であることで、アミノ基の塩基性が適度に高くなり、[B]酸発生体から生成する酸との相互作用がより適度に高まると考えられる。結果として、酸拡散制御剤(I)を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能、パターン形状が向上する。
Figure 2014191121
上記式(A)中、R1’及びR2’は、それぞれ独立して、炭素数1〜10の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R1’とR2’とが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。
上記R1’及びR2’で表される炭素数1〜10の1価の鎖状炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のR及びRで表される鎖状炭化水素基として例示した基のうち、炭素数1〜10のもの等が挙げられる。
上記R1’及びR2’で表される炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のR及びRで表される脂環式炭化水素基として例示した基等が挙げられる。
上記R1’とR2’とが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に形成してもよい環構造としては、例えば、上記式(1)のRとRとが互いに結合して形成してもよい環構造として例示したもの等が挙げられる。
れる。
上記式(A)で表される基としては、1−アザシクロアルキル基が好ましく、5〜8員環の1−アザシクロアルキル基がより好ましく、1−アザシクロペンチル基、1−アザシクロヘキシル基がさらに好ましく、1−アザシクロヘキシル基が特に好ましい。
[X基]
Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。
上記Xで表される炭素数1〜20の2価の炭化水素基としては、例えば、炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基、炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の2価の芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記2価の鎖状炭化水素基としては、例えば、炭素数1〜20のアルカンジイル基、炭素数2〜20のアルケンジイル基、炭素数2〜20のアルキンジイル基等が挙げられる。上記2価の脂環式炭化水素基としては、例えば、炭素数3〜20のシクロアルカンジイル基、炭素数3〜20のシクロアルケンジイル基等が挙げられる。上記2価の芳香族炭化水素基としては、例えば、炭素数6〜20のアレーンジイル基、炭素数7〜20のアレーンジイルアルカンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数1〜20のアルカンジイル基としては、例えば、
メタンジイル基、直鎖状又は分岐状のエタンジイル基、プロパンジイル基、ブタンジイル基、ペンタンジイル基、ヘキサンジイル基、オクタンジイル基、デカンジイル基、ヘキサデカンジイル基、イコサンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数2〜20のアルケンジイル基としては、例えば、
直鎖状又は分岐状のエテンジイル基、プロペンジイル基、ブテンジイル基、ヘキセンジイル基、デセンジイル基、イコセンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数2〜20のアルキンジイル基としては、例えば、
エチンジイル基、プロピンジイル基、直鎖状又は分岐状のブチンジイル基、ヘキシンジイル基、デシンジイル基、イコシンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数3〜20のシクロアルカンジイル基としては、例えば、
シクロプロパンジイル基、シクロブタンジイル基、シクロペンタンジイル基、シクロヘキサンジイル基、シクロヘプタンジイル基、シクロオクタンジイル基、シクロデカンジイル基、ノルボルナンジイル基、アダマンタンジイル基、トリシクロデカンジイル基、テトラシクロドデカンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数3〜20のシクロアルケンジイル基としては、例えば、
シクロプロペンジイル基、シクロブテンジイル基、シクロペンテンジイル基、シクロヘキセンジイル基、シクロオクテンジイル基、シクロデセンジイル基、ノルボルネンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数6〜20のアレーンジイル基としては、例えば、
ベンゼンジイル基、メチルベンゼンジイル基、ジメチルベンゼンジイル基、ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基等が挙げられる。
上記炭素数7〜20のアレーンジイルアルカンジイル基としては、例えば、
ベンゼンジイルメタンジイル基、ベンゼンジイルエタンジイル基、ナフタレンジイルメタンジイル基、アントラセンジイルエタンジイル基等が挙げられる。
上記Xで表される基のうち、上記炭化水素基以外の基を組み合わせた基としては、例えば、エステル基、アミド基、カーボネート基、カーバメート基、ウレア基等が挙げられる。これらの中で、エステル基、アミド基が好ましく、エステル基がより好ましい。
上記Xで表される上記基を組み合わせた基としては、例えば、
−(CH)m−COO−、−(CH)m−OCO−、−(CH)m−CONH−、−(CH)m−NHCO−、−(CH)m−O−、−(CH)m−NH−、−(CH)m−OCOO−、−(CH)m−OCONH−、−(CH)m−NHCOO−、−(CH)m−NHCONH−(以上、mは、1〜6の整数である。)等が挙げられる。これらの中でも、化合物(1)の製造容易性の観点からは、−(CH)m−COO−が好ましい。mとしては1〜4が好ましく、1又は2がより好ましく、1がさらに好ましい。
[Y基]
Yは、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。Yとしては、上記構造を有する限り特に限定されず、−SO−又は−SO−を1個有していてもよく、2個以上有していてもよい。また、Yとしては、−SO−及び−SO−の両方を有していてもよい。
上記Yとしては、例えば、下記式で表される基等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式中、Rβは、それぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基である。Arは、1価の芳香族基又は1価の芳香族複素環基である。hは、0〜3の整数である。R及びkは、上記式(4)と同義である。
Yとしては、上記式(2)で表される基が好ましい。Yが上記式(2)で表される基であることで、化合物(1)のレジスト膜を構成する重合体等との親和性がより高まると考えられ、その結果、酸拡散制御剤(I)を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状が向上する。
上記式(2)中、Rは、単結合、炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基である。Zは、−SO−又は−SO−である。Rは、炭素数1〜20の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R及びRが有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合してこれらが結合しているZと共に環構造を形成していてもよい。
上記Rで表される炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のXにおいて2価の鎖状炭化水素基として例示した基と同じもの等が挙げられる。
上記Rで表される炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のXにおいて2価の脂環式炭化水素基として例示した基と同じもの等が挙げられる。
上記Rで表される炭素数1〜20の1価の鎖状炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のR及びRにおいて1価の鎖状炭化水素基として例示した基と同じもの等が挙げられる。
上記Rで表される炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のR及びRにおいて1価の脂環式炭化水素基として例示した基と同じもの等が挙げられる。
上記R及びRが有していてもよい置換基としては、例えば、上記式(1)のR及びRにおいて、炭化水素基が有していてもよい置換基として例示した基と同じもの等が挙げられる。
上記式(2)で表される基としては、下記式(Ya)で表される基が好ましい。上記式(2)で表される基が下記式(Ya)で表されることで、化合物(1)は嵩高い環状スルホニル構造又はスルトン構造を有することにより、化合物(1)のレジスト膜中での拡散がより適度に抑制されると考えられ、その結果、酸拡散制御剤(I)を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状がさらに向上する。
Figure 2014191121
式(Ya)中、Rは、水素原子、カルボキシ基、シアノ基、炭素数1〜15の1価の炭化水素基又は炭素数1〜15の1価の複素環基である。この炭化水素基又は複素環基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。R及びRは、それぞれ独立して、単結合、炭素数1〜10の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜15の2価の脂環式炭化水素基である。但し、この鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合して、これらが結合する炭素原子と共に環構造を形成してもよい。Eは、−SO−又は−SO−である。
上記Rで表される炭素数1〜15の1価の炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のR及びRにおいて炭化水素基として例示した基のうち、炭素数1〜15のもの等が挙げられる。
これらの中で、アルキル基、アリール基が好ましく、メチル基、エチル基、フェニル基、ナフチル基がより好ましい。
上記Rで表される炭素数1〜15の1価の複素環基としては、例えば、
芳香族複素環基として、
ピローリル基、ピリジル基等の窒素原子含有基;フリル基、フルフリル基、ピラニル基等の酸素原子含有基;チエニル基、テニル基等の硫黄原子含有基等が、
脂肪族複素環基として、
ピロリジル基、ピペリジル基等の窒素原子含有基;テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基等の酸素原子含有基;テトラヒドロチオフェニル基、テトラヒドロチオフェニルメチル基等の硫黄原子含有基、モルホリル基等の窒素酸素原子含有基等が挙げられる。
これらの中で、芳香族複素環基が好ましく、ピリジル基、フリル基、チエニル基がより好ましい。
上記Rが有していてもよい置換基としては、例えば、上記式(1)のR及びRにおいて炭化水素基が有していてもよい置換基として例示したもの等が挙げられる。これらの中で、アミノ基が好ましく、無置換アミノ基がより好ましい。
としては、水素原子、カルボキシ基、シアノ基、アルキル基、アミノアルキル基、アリール基、芳香族複素環基が好ましく、水素原子、アルキル基、アリール基、芳香族複素環基がより好ましく、水素原子がさらに好ましい。
上記R及びRで表される炭素数1〜10の2価の鎖状炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のXで表される2価の鎖状炭化水素基について、炭素数1〜10のもの等が挙げられる。
上記R及びRで表される炭素数3〜15の2価の脂環式炭化水素基としては、例えば、上記式(1)のXで表される2価の脂環式炭化水素基について、炭素数3〜15のもの等が挙げられる。
上記鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が有していてもよい置換基としては、例えば、上記R及びRが有していてもよい置換基として例示した基と同じもの等が挙げられる。
上記RとRとが互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に形成してもよい環構造としては、例えば、−SO−又は−SO−を構造内に含むノルボルナン構造、アダマンタン構造、トリシクロデカン構造、テトラシクロドデカン構造等が挙げられる。
[化合物(1)]
化合物(1)としては、例えば、下記式で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式中、Gは、−O−又は−CH−である。Rは、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子又は炭素数1〜10の1価の炭化水素基である。kは、0〜9の整数である。nは、1〜4の整数である。mは、1〜6の整数である。Rγは、それぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基である。Eは、アミノアルキル基、カルボキシ基又はシアノ基である。X”は、ハロゲン原子である。Arは、1価の芳香族基又は1価の芳香族複素環基である。hは、0〜3の整数である。fは、1〜10の整数である。
これらの中でも、上記式(3)で表される化合物が好ましい。
上記式(3)中、R1’及びR2’は、それぞれ独立して、炭素数1〜10の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R1’とR2’とが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Rは、水素原子、カルボキシ基、シアノ基、炭素数1〜15の1価の炭化水素基又は炭素数1〜15の1価の複素環基である。この炭化水素基及び複素環基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。R及びRは、それぞれ独立して、単結合、炭素数1〜10の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜15の2価の脂環式炭化水素基である。但し、この鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合して、これらが結合する炭素原子と共に環構造を形成してもよい。Eは、−SO−又は−SO−である。Xは、上記式(1)と同義である。
また、上記式(3)で表される化合物の中でも、上記式(4)で表される化合物がより好ましい。上記式(4)で表される化合物は上記特定構造を有することで、分子の嵩高さによりレジスト膜中での拡散がさらに適度に抑制されると共に、[B]酸発生体から発生する酸との相互作用もより適度に高まると考えられる。その結果、酸拡散制御剤(I)を含有するフォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状がさらに向上する。
上記式(4)中、Gは、−O−又は−CH−である。Rは、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子又は炭素数1〜10の1価の炭化水素基である。kは、0〜9の整数である。nは、1〜4の整数である。mは、1〜6の整数である。
[化合物(1)の製造方法]
上記化合物(1)は、例えば、下記反応スキームに従い、下記式(a)で表されるアミン化合物と、下記式(B)で表される有機ハロゲン化物とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2014191121
上記式(a)、式(B)及び式(1)中、R、R、X及びYは、上記式(1)と同義である。Lは、ハロゲン原子である。
Lで表されるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。これらの中でも、塩素原子、臭素原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。
上記式(a)で表されるアミン化合物と、上記式(B)で表される有機ハロゲン化物とを、トルエン等の溶媒中で反応させることにより上記式(1)で表される化合物を製造することができる。この反応は容易に進行させることができるので、この製造方法により、化合物(1)を簡便かつ収率よく得ることができる。
上記式(B)で表される有機ハロゲン化物は、例えば、X基を含むジハロゲン化物と、Y基を含むヒドロキシ化合物とから、トリエチルアミン等の塩基化合物の存在下、ジクロロメタン等の溶媒中で反応させることにより得ることができる。
<フォトレジスト組成物>
本発明のフォトレジスト組成物は、[A]重合体、[B]酸発生体及び[C]当該酸拡散制御剤を含有する。当該フォトレジスト組成物は、これらの成分以外にも、好適成分として、[D]他の酸拡散制御剤及び[E]溶媒をさらに含有してもよく、また、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の任意成分をさらに含有してもよい。以下、各成分について説明する。
<[A]重合体>
[A]重合体は、酸解離性基を有する重合体である。[A]重合体は、酸解離性基を含む構造単位(以下、「構造単位(I)」ともいう)以外にも、ラクトン構造、環状カーボネート構造及びスルトン構造からなる群より選ばれる少なくとも1種の構造を含む構造単位(II)をさらに有していることが好ましく、極性基を有する構造単位等のその他の構造単位をさらに有していてもよい。[A]重合体は、各構造単位をそれぞれ1種又は2種以上有していてもよい。以下、各構造単位について説明する。
[構造単位(I)]
構造単位(I)は、酸解離性基を含む構造単位である。構造単位(I)としては、下記式(5)で表される構造単位(I−1)等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式(5)中、Rは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Rp1、Rp2及びRp3は、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数4〜20のシクロアルキル基である。但し、Rp2及びRp3が互いに結合してそれらが結合している炭素原子と共に炭素数4〜20のシクロアルカンジイル基を形成してもよい。
構造単位(I−1)としては、下記式(5−1)〜(5−4)で表される構造単位が好ましい。
Figure 2014191121
上記式(5−1)〜(5−4)中、R、Rp1、Rp2及びRp3は上記式(5)と同義である。i及びjは、それぞれ独立して、1〜4の整数である。
上記式(5−1)〜(5−4)で表される構造単位としては、例えば、下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 2014191121
Figure 2014191121
上記式中、Rは、上記式(5)と同義である。
構造単位(I)としては、上記式(5−1)で表される構造単位、式(5−2)で表される構造単位が好ましく、1−アルキル−1−シクロペンチル(メタ)アクリレートに由来する構造単位、2−アルキル−2−アダマンチル(メタ)アクリレートに由来する構造単位がより好ましい。
構造単位(I)の含有割合としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、10モル%〜100モル%が好ましく、20モル%〜80モル%がより好ましく、30モル%〜70モル%がさらに好ましい。構造単位(I)の含有割合が上記下限未満だと、当該フォトレジスト組成物のパターン形成性が低下する場合がある。また、上記レジスト膜の現像液への可溶性を高めることができる。
[構造単位(II)]
構造単位(II)は、ラクトン構造、環状カーボネート構造及びスルトン構造からなる群より選ばれる少なくとも1種の構造を含む構造単位である。[A]重合体は、構造単位(II)を有することで、当該フォトレジスト組成物から形成されるレジスト膜と基板との密着性等のレジスト基本特性を向上させることができる。
構造単位(II)としては、例えば、下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 2014191121
Figure 2014191121
Figure 2014191121
上記式中、RL1は、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
構造単位(II)としては、これらの中で、ラクトン構造を含む構造単位、スルトン構造を含む構造単位が好ましく、ノルボルナンラクトン構造を含む構造単位、ノルボルナンスルトン構造を含む構造単位がより好ましい。
構造単位(II)の含有割合としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、30モル%〜80モル%が好ましく、40モル%〜70モル%がより好ましく、45モル%〜65モル%がさらに好ましい。構造単位(II)の含有割合が上記下限未満だと、当該フォトレジスト組成物から形成されるレジストパターンの基板への密着性が低下する場合がある。また、構造単位(II)の含有割合が上記上限を超えると、当該フォトレジスト組成物のパターン形成性が低下する場合がある。
[その他の構造単位]
[A]重合体は、上記構造単位(I)及び(II)以外のその他の構造単位を有していもよい。上記その他の構造単位としては、例えば、極性基を有する構造単位等が挙げられる。上記極性基としては、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基、スルホンアミド基等が挙げられる。これらの中で、ヒドロキシ基、カルボキシ基が好ましく、ヒドロキシ基がより好ましい。
この極性基を有する構造単位としては、例えば、下記式で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式中、Rは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Rは、水素原子又はメチル基である。
上記その他の構造単位の含有割合としては、[A]重合体を構成する全構造単位に対して、通常30モル%以下であり、20モル%以下が好ましい。上記その他の構造単位の含有割合が上記上限を超えると、当該フォトレジスト組成物のパターン形成性が低下する場合がある。
[A]重合体の含有量としては、当該フォトレジスト組成物中、通常70質量%以上であり、80質量%以上が好ましく、85質量%以上がより好ましい。
<[A]重合体の合成方法>
[A]重合体は、例えば、各構造単位を与える単量体を、ラジカル重合開始剤を用い、適当な溶媒中で重合することにより合成できる。
上記ラジカル重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ系ラジカル開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の過酸化物系ラジカル開始剤等が挙げられる。これらの中で、AIBN、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレートが好ましく、AIBNがより好ましい。これらのラジカル開始剤は1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
上記重合に使用される溶媒としては、例えば
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等のアルカン類;
シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素類;
クロロブタン類、ブロモヘキサン類、ジクロロエタン類、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;
酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;
アセトン、メチルエチルケトン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン等のケトン類;
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン類、ジエトキシエタン類等のエーテル類;
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、4−メチル−2−ペンタノール等のアルコール類等が挙げられる。これらの重合に使用される溶媒は、1種単独で又は2種以上を併用してもよい。
上記重合における反応温度としては、通常40℃〜150℃、50℃〜120℃が好ましい。反応時間としては、通常1時間〜48時間、1時間〜24時間が好ましい。
[A]重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、1,000以上50,000以下が好ましく、2,000以上30,000以下がより好ましく、3,000以上20,000以下がさらに好ましい。[A]重合体のMwが上記下限未満だと、得られるレジスト膜の耐熱性が低下するおそれがある。逆に、[A]重合体のMwが50,000を超えると、レジスト膜の現像性が低下するおそれがある。
[A]重合体のGPCによるポリスチレン換算数平均分子量(Mn)に対するMwの比(Mw/Mn)は、通常、1以上5以下であり、1以上3以下が好ましく、1以上2以下がさらに好ましい。
本明細書における重合体のMw及びMnは、以下の条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定される値である。
GPCカラム:G2000HXL 2本、G3000HXL 1本、G4000HXL 1本(以上、東ソー製)
カラム温度:40℃
溶出溶媒:テトラヒドロフラン(和光純薬工業製)
流速:1.0mL/分
試料濃度:1.0質量%
試料注入量:100μL
検出器:示差屈折計
標準物質:単分散ポリスチレン
<[B]酸発生体>
[B]酸発生体は、露光により酸を発生し、その酸により[A]重合体中の酸解離性基を解離させてカルボキシ基等の極性基を生成させ、その結果[A]重合体の現像液への溶解性が変化する。当該フォトレジスト組成物における[B]酸発生体の含有形態としては、後述するような低分子化合物の形態(以下、適宜「[B]酸発生剤」ともいう)でも、重合体の一部として組み込まれた酸発生基の形態でも、これらの両方の形態でもよい。
[B]酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、N−スルホニルオキシイミド化合物、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物等が挙げられる。
オニウム塩化合物としては、例えば、スルホニウム塩、テトラヒドロチオフェニウム塩、ヨードニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、ピリジニウム塩等が挙げられる。
スルホニウム塩としては、例えばトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムカンファースルホネート、4−シクロヘキシルフェニルジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニルジフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニルジフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、4−シクロヘキシルフェニルジフェニルスルホニウムカンファースルホネート、4−メタンスルホニルフェニルジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニルジフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニルジフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、4−メタンスルホニルフェニルジフェニルスルホニウムカンファースルホネート、トリフェニルホスホニウム1,1,2,2−テトラフルオロ−6−(1−アダマンタンカルボニロキシ)−ヘキサン−1−スルホネート等が挙げられる。
テトラヒドロチオフェニウム塩としては、例えば1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウムカンファースルホネート、1−(6−n−ブトキシナフタレン−2−イル)テトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−(6−n−ブトキシナフタレン−2−イル)テトラヒドロチオフェニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、1−(6−n−ブトキシナフタレン−2−イル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、1−(6−n−ブトキシナフタレン−2−イル)テトラヒドロチオフェニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−(6−n−ブトキシナフタレン−2−イル)テトラヒドロチオフェニウムカンファースルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、1−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)テトラヒドロチオフェニウムカンファースルホネート等が挙げられる。
ヨードニウム塩としては、例えばジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムカンファースルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムカンファースルホネート等が挙げられる。
スルホンイミド化合物としては、例えばN−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(ノナフルオロ−n−ブタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(パーフルオロ−n−オクタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(2−(3−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカニル)−1,1−ジフルオロエタンスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(カンファースルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等を挙げることができる。
[B]酸発生剤としては、これらの中でも、オニウム塩化合物が好ましく、スルホニウム塩がより好ましく、トリフェニルスルホニウム塩がさらに好ましく、トリフェニルスルホニウムアダマンタン−1−イルオキシカルボニルジフルオロメタンスルホネートが特に好ましい。
[B]酸発生体の含有量としては、[B]酸発生体が[B]酸発生剤の場合、当該フォトレジスト組成物の感度及び現像性を確保する観点から、[A]重合体100質量部に対して、0.1質量部以上30質量部以下が好ましく、0.5質量部以上20質量部以下がより好ましく、1質量部以上15質量部以下がさらに好ましい。[B]酸発生剤の含有量が0.1質量部未満だと、当該フォトレジスト組成物の感度及び現像性が低下する傾向がある。逆に、[B]酸発生剤の含有量が30質量部を超えると、露光光に対する透明性が低下して、所望のレジストパターンを得られ難くなる傾向がある。[B]酸発生体は、1種又は2種以上を用いることができる。
<[C]酸拡散制御剤>
[C]酸拡散制御剤は、本発明の酸拡散制御剤(I)である。当該フォトレジスト組成物は、[A]重合体及び[B]酸発生体に加えて、酸拡散制御剤(I)を含有することで、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れる。[C]酸拡散制御剤については、上述の酸拡散制御剤(I)の項で説明している。
当該フォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状を向上する観点からは、[C]酸拡散制御剤の含有量の下限としては、[A]重合体100質量部に対して、0.1質量部が好ましく、0.2質量部がより好ましく、0.3質量部がさらに好ましく、0.6質量部が特に好ましく、1.2質量部がさらに特に好ましい。一方、[C]酸拡散制御剤の含有量の上限としては、30質量部が好ましく、20質量部がより好ましく、15質量部がさらに好ましい。[C]酸拡散制御剤の含有量が上記上限を超えると、当該フォトレジスト組成物の感度が低下する場合がある。
<任意成分>
[[D]他の酸拡散制御体]
当該フォトレジスト組成物は、必要に応じて、[D]他の酸拡散制御体を含有してもよい。当該フォトレジスト組成物は、[C]酸拡散制御剤に加えて、さらに[D]他の酸拡散制御体を含有することで、LWR性能、EL性能及びパターン形状をさらに向上させることができる。[D]他の酸拡散制御体をさらに含有することで、上記効果をさらに向上させることができる理由については必ずしも明確ではないが、例えば、酸拡散制御剤を構成する化合物全体としての拡散度合いを調整することができること等が考えられる。[D]他の酸拡散制御体の当該フォトレジスト組成物における含有形態としては、後述するような低分子化合物である酸拡散制御剤の形態(以下、適宜「[D]他の酸拡散制御剤」ともいう)でも、重合体の一部として組み込まれた酸拡散制御基の形態でも、これらの両方の形態でもよい。
[D]他の酸拡散制御剤としては、例えば、下記式(6)で表される化合物(以下、「含窒素化合物(I)」ともいう)、同一分子内に窒素原子を2個有する化合物(以下、「含窒素化合物(II)」ともいう)、窒素原子を3個有する化合物(以下、「含窒素化合物(III)」ともいう)、アミド基含有化合物、ウレア化合物、含窒素複素環化合物等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式(6)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよい直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、アリール基又はアラルキル基である。
含窒素化合物(I)としては、例えば、n−ヘキシルアミン等のモノアルキルアミン類;ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類;トリエチルアミン等のトリアルキルアミン類;アニリン等の芳香族アミン類等が挙げられる。
含窒素化合物(II)としては、例えば、エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン等が挙げられる。
含窒素化合物(III)としては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン等のポリアミン化合物;ジメチルアミノエチルアクリルアミド等の重合体等が挙げられる。
アミド基含有化合物としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
ウレア化合物としては、例えば、尿素、メチルウレア、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア、1,1,3,3−テトラメチルウレア、1,3−ジフェニルウレア、トリブチルチオウレア等が挙げられる。
含窒素複素環化合物としては、例えば、ピリジン、2−メチルピリジン等のピリジン類;モルホリン、N−ウンデシルカルボニルオキシエチルモルホリン等のモルホリン類;ピラジン、ピラゾール等があげられる。
また上記含窒素有機化合物として、酸解離性基を有する化合物を用いることもできる。このような酸解離性基を有する含窒素有機化合物としては、例えば、N−t−ブトキシカルボニルピペリジン、N−t−ブトキシカルボニルイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−ジ−n−オクチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−ジエタノールアミン、N−t−ブトキシカルボニル−ジシクロヘキシルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−ジフェニルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、N−t−アミルオキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン等が挙げられる。
また、[D]他の酸拡散制御体として、露光により感光し弱酸を発生する光崩壊性塩基を用いることもできる。光崩壊性塩基としては、例えば、露光により分解して酸拡散制御性を失うオニウム塩化合物等が挙げられる。オニウム塩化合物としては、例えば、下記式(D1)で表されるスルホニウム塩化合物、下記式(D2)で表されるヨードニウム塩化合物等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式(D1)及び式(D2)中、R〜R12は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子である。Z及びQは、それぞれ独立して、OH、Rδ−COO、Rδ−SO 又は下記式(D3)で表されるアニオンである。但し、Rδは、アルキル基、アリール基又はアラルキル基である。
Figure 2014191121
上記式(D3)中、R13は、水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基である。uは0〜2の整数である。
[D]他の酸拡散制御体の含有量としては、[D]他の酸拡散制御体が[D]他の酸拡散制御剤である場合、[A]重合体100質量部に対して、0〜20質量部が好ましく、0.1質量部〜15質量部がより好ましく、0.3質量部〜10質量部がさらに好ましい。[D]他の酸拡散制御剤の含有量が上記上限を超えると、当該フォトレジスト組成物の感度が低下する場合がある。
また、[D]他の酸拡散制御剤の含有量としては、当該フォトレジスト組成物のLWR性能、EL性能及びパターン形状を向上する観点からは、[C]酸拡散制御剤1質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下が好ましく、0.2質量部以上5質量部以下がより好ましい。
[[E]含フッ素重合体]
当該フォトレジスト組成物は、[E]含フッ素重合体([A]重合体を除く。)を含有してもよい。当該フォトレジスト組成物が、[E]含フッ素重合体を含有することで、レジスト膜を形成した際に、膜中の含フッ素重合体の撥油性的特徴により、その分布がレジスト膜表面近傍で偏在化する傾向があり、液浸露光時における酸発生剤や酸拡散制御剤等が液浸媒体に溶出することを抑制することができる。また、この[E]含フッ素重合体の撥水性的特徴により、レジスト被膜と液浸媒体との前進接触角が所望の範囲に制御でき、バブル欠陥の発生を抑制できる。さらに、レジスト膜と液浸媒体との後退接触角が高くなり、水滴が残らずに高速でのスキャン露光が可能となる。このように当該フォトレジスト組成物が[E]含フッ素重合体を含有することにより、液浸露光法に好適なレジスト被膜を形成することができる。
[E]含フッ素重合体としては、フッ素原子を有する重合体である限り、特に限定されないが、当該フォトレジスト組成物中の[A]重合体よりも、フッ素原子含有率(質量%)が高いことが好ましい。[A]重合体よりもフッ素原子含有率が高いことで、上述の偏在化の度合いがより高くなり、得られるレジスト膜の撥水性及び溶出抑制性等の特性が向上する。
[E]含フッ素重合体のフッ素原子含有率としては、1質量%以上が好ましく、2〜60質量%がより好ましく、4〜40質量%がさらに好ましく、7〜30質量%が特に好ましい。[E]含フッ素重合体のフッ素原子含有率が上記下限未満だと、レジスト膜表面の疎水性が低下する場合がある。なお、重合体のフッ素原子含有率(質量%)は、13C−NMRスペクトル測定により重合体の構造を求め、その構造から算出することができる。
[E]含フッ素重合体としては、下記構造単位(Ea)及び構造単位(Eb)からなる群より選ばれる少なくとも1種を有することが好ましい。[E]含フッ素重合体は、構造単位(Ea)及び構造単位(Eb)を1種又は2種以上有していてもよい。
[構造単位(Ea)]
構造単位(Ea)は、下記式(7a)で表される構造単位である。[E]含フッ素重合体は、構造単位(Ea)を有することでフッ素原子含有率を調整することができる。
Figure 2014191121
(式(7a)中、Rは、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Gは、単結合、酸素原子、硫黄原子、−CO−O−、−SO−O−NH−、−CO−NH−又は−O−CO−NH−である。Rは、少なくとも1個のフッ素原子を有する炭素数1〜6の1価の鎖状炭化水素基又は少なくとも1個のフッ素原子を有する炭素数4〜20の1価の脂肪族環状炭化水素基である。
上記Rで表される少なくとも1個のフッ素原子を有する炭素数1〜6の鎖状炭化水素基の具体例としては、例えば、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、パーフルオロn−プロピル基、パーフルオロi−プロピル基、パーフルオロn−ブチル基、パーフルオロi−ブチル基、パーフルオロt−ブチル基、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられる。
上記Rで表される少なくとも1個のフッ素原子を有する炭素数4〜20の脂肪族環状炭化水素基の具体例としては、例えば、モノフルオロシクロペンチル基、ジフルオロシクロペンチル基、パーフルオロシクロペンチル基、モノフルオロシクロヘキシル基、ジフルオロシクロペンチル基、パーフルオロシクロヘキシルメチル基、フルオロノルボルニル基、フルオロアダマンチル基、フルオロボルニル基、フルオロイソボルニル基、フルオロトリシクロデシル基、フルオロテトラシクロデシル基等が挙げられる。
上記構造単位(Ea)を与える単量体としては、例えば、トリフルオロメチル(メタ)アクリル酸エステル、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロエチル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロn−プロピル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロi−プロピル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロn−ブチル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロi−ブチル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロt−ブチル(メタ)アクリル酸エステル、2−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル)(メタ)アクリル酸エステル、1−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロシクロヘキシルメチル(メタ)アクリル酸エステル、1−(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)(メタ)アクリル酸エステル、モノフルオロシクロペンチル(メタ)アクリル酸エステル、ジフルオロシクロペンチル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロシクロペンチル(メタ)アクリル酸エステル、モノフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリル酸エステル、ジフルオロシクロペンチル(メタ)アクリル酸エステル、パーフルオロシクロヘキシルメチル(メタ)アクリル酸エステル、フルオロノルボルニル(メタ)アクリル酸エステル、フルオロアダマンチル(メタ)アクリル酸エステル、フルオロボルニル(メタ)アクリル酸エステル、フルオロイソボルニル(メタ)アクリル酸エステル、フルオロトリシクロデシル(メタ)アクリル酸エステル、フルオロテトラシクロデシル(メタ)アクリル酸エステル等を挙げることができる。
上記構造単位(Ea)の含有割合としては、[E]含フッ素重合体を構成する全構造単位に対して、0〜50モル%が好ましく、0〜40モル%がより好ましく、5〜35モル%がさらに好ましい。このような含有割合にすることによって液浸露光時においてレジスト被膜表面のより高い動的接触角を発現させることができる。
[構造単位(Eb)]
構造単位(Eb)は、下記式(7b)で表される構造単位である。[E]含フッ素重合体は、構造単位(Eb)を有することで疎水性が上がるため、当該フォトレジスト組成物から形成されたレジスト膜表面の動的接触角をさらに向上させることができる。
Figure 2014191121
上記式(7b)中、Rは、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。R14は、炭素数1〜20の(s+1)価の炭化水素基であり、R14のR15側の末端に酸素原子、硫黄原子、−NR’−、カルボニル基、−CO−O−又は−CO−NH−が結合された構造のものも含む。R’は、水素原子又は1価の有機基である。R15は、単結合、炭素数1〜10の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数4〜20の2価の脂肪族環状炭化水素基である。Xは、少なくとも1個のフッ素原子を有する炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基である。Aは、酸素原子、−NR’’−、−CO−O−*又は−SO−O−*である。R”は、水素原子又は1価の有機基である。*は、R16に結合する結合部位を示す。R16は、水素原子又は1価の有機基である。sは、1〜3の整数である。但し、sが2又は3の場合、複数のR15、X、A及びR16はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
上記R16が水素原子である場合には、[E]含フッ素重合体のアルカリ現像液に対する溶解性を向上させることができる点で好ましい。
上記R16で表される1価の有機基としては、例えば、酸解離性基、アルカリ解離性基又は置換基を有していてもよい炭素数1〜30の炭化水素基を挙げることができる。
上記構造単位(Eb)としては、例えば、下記式(7b−1)〜(7b−3)で表される構造単位等が挙げられる。
Figure 2014191121
上記式(7b−1)〜(7b−3)中、R14’は、炭素数1〜20の2価の直鎖状、分岐状若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基である。R、X、R16及びsは、上記式(7b)と同義である。sが2又は3である場合、複数のX及びR16はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
上記構造単位(7b)の含有割合としては、[E]含フッ素重合体を構成する全構造単位に対して、0〜90モル%が好ましく、5〜85モル%がさらに好ましく、10〜80モル%が特に好ましい。このような含有割合にすることによって、当該フォトレジスト組成物から形成されたレジスト膜表面は、アルカリ現像において動的接触角の低下度を向上させることができる。
[構造単位(Ec)]
[E]含フッ素重合体は、上記構造単位(Ea)及び(Eb)以外にも、酸解離性基を含む構造単位(以下、「構造単位(Ec)」ともいう。)を有してもよい。[E]含フッ素重合体が構造単位(Ec)を有することで、得られるレジストパターンの形状がより良好になる。構造単位(Ec)の好ましい例としては、上述した[A]重合体における構造単位(I)が挙げられる。
上記構造単位(Ec)の含有割合としては、[E]含フッ素重合体を構成する全構造単位に対し、0〜80モル%が好ましく、10〜80モル%がより好ましく、20〜75モル%がさらに好ましく、30〜75モル%が特に好ましい。構造単位(Ec)の含有割合が上記上限を超えると、得られるレジスト膜表面の疎水性が低下する場合がある。
[他の構造単位]
また、[E]含フッ素重合体は、上記構造単位以外にも、例えば、アルカリ可溶性基を含む構造単位、ラクトン構造、環状カーボネート構造及びスルトン構造からなる群より選ばれる少なくとも1種の構造を含む構造単位、脂環式基を含む構造単位等の他の構造単位を有していてもよい。上記アルカリ可溶性基としては、例えば、カルボキシ基、スルホンアミド基、スルホ基等が挙げられる。ラクトン構造、環状カーボネート構造及びスルトン構造からなる群より選ばれる少なくとも1種の構造を有する構造単位の好ましい例としては、上述した[A]重合体における構造単位(II)が挙げられる。
上記他の構造単位の含有割合としては、[E]含フッ素重合体を構成する全構造単位に対して、通常、30モル%以下であり、20モル%以下が好ましい。上記他の構造単位の含有割合が上記上限を超えると、レジスト膜のパターン形成性が低下する場合がある。
当該フォトレジスト組成物における[E]含フッ素重合体の含有量としては、[A]重合体の100質量部に対して、0〜20質量部が好ましく、1質量部〜15質量部がより好ましく、2質量部〜10質量部がさらに好ましい。[E]含フッ素重合体の含有量が上記上限を超えると、当該フォトレジスト組成物のパターン形成性が低下する場合がある。
<[F]溶媒>
当該フォトレジスト組成物は、通常、[F]溶媒を含有する。[F]溶媒は、少なくとも[A]重合体、[B]酸発生体及び[C]酸拡散制御剤、並びに所望により含有される[D]他の酸拡散制御体等を溶解又は分散可能な溶媒であれば特に限定されない。
[F]溶媒としては、例えば、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系有機溶媒、アミド系溶媒、エステル系有機溶媒、炭化水素系溶媒等が挙げられる。
アルコール系溶媒としては、例えば、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、iso−ペンタノール、2−メチルブタノール、sec−ペンタノール、tert−ペンタノール、3−メトキシブタノール、n−ヘキサノール、2−メチルペンタノール、sec−ヘキサノール、2−エチルブタノール、sec−ヘプタノール、3−ヘプタノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、sec−オクタノール、n−ノニルアルコール、2,6−ジメチル−4−ヘプタノール、n−デカノール、sec−ウンデシルアルコール、トリメチルノニルアルコール、sec−テトラデシルアルコール、sec−ヘプタデシルアルコール、フルフリルアルコール、フェノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール等のモノアルコール系溶媒;
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2,4−ヘプタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール等の多価アルコール系溶媒;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等の多価アルコール部分エーテル系溶媒等が挙げられる。
エーテル系溶媒としては、例えばジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジフェニルエーテル、メトキシベンゼン、アニソール(メチルフェニルエーテル)等が挙げられる。
ケトン系溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−iso−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケトン(2−ヘプタノン)、エチル−n−ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−iso−ブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、メチルシクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン、アセトニルアセトン、アセトフェノン等のケトン系溶媒が挙げられる。
アミド系溶媒としては、例えばN,N’−ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
エステル系溶媒としては、例えばジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、酢酸メチル、酢酸エチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、酢酸n−プロピル、酢酸iso−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸n−ペンチル、酢酸i−ペンチル、酢酸sec−ペンチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸メチルペンチル、酢酸2−エチルブチル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸n−ノニル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジ酢酸グリコール、酢酸メトキシトリグリコール、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸iso−アミル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−n−ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−ブチル、乳酸n−アミル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル等が挙げられる。
炭化水素系溶媒としては、例えば
n−ペンタン、iso−ペンタン、n−ヘキサン、iso−ヘキサン、n−ヘプタン、iso−ヘプタン、2,2,4−トリメチルペンタン、n−オクタン、iso−オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;
ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼン、メチルエチルベンゼン、n−プロピルベンゼン、iso−プロピルベンゼン、ジエチルベンゼン、iso−ブチルベンゼン、トリエチルベンゼン、ジ−iso−プロピルベンセン、n−アミルナフタレン等の芳香族炭化水素系溶媒等が挙げられる。
これらの中で、エステル系溶媒、ケトン系溶媒が好ましく、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトンがより好ましい。当該フォトレジスト組成物は、[F]溶媒を1種又は2種以上含有していてもよい。
[その他の任意成分]
当該フォトレジスト組成物は、上記[A]〜[F]以外にも、その他の任意成分を含有していてもよい。上記その他の任意成分としては、例えば、界面活性剤、脂環式骨格含有化合物、増感剤等が挙げられる。これらのその他の任意成分は、それぞれ1種又は2種以上を併用してもよい。
(界面活性剤)
界面活性剤は、塗布性、ストリエーション、現像性等を改良する効果を奏する。界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のノニオン系界面活性剤;市販品としては、KP341(信越化学工業製)、ポリフローNo.75、同No.95(以上、共栄社化学製)、エフトップEF301、同EF303、同EF352(以上、トーケムプロダクツ製)、メガファックF171、同F173(以上、DIC製)、フロラードFC430、同FC431(以上、住友スリーエム製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(以上、旭硝子工業製)等が挙げられる。当該フォトレジスト組成物における界面活性剤の含有量としては、[A]重合体100質量部に対して通常2質量部以下である。
(脂環式骨格含有化合物)
脂環式骨格含有化合物は、ドライエッチング耐性、パターン形状、基板との接着性等を改善する効果を奏する。
脂環式骨格含有化合物としては、例えば
1−アダマンタンカルボン酸、2−アダマンタノン、1−アダマンタンカルボン酸t−ブチル等のアダマンタン誘導体類;
デオキシコール酸t−ブチル、デオキシコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、デオキシコール酸2−エトキシエチル等のデオキシコール酸エステル類;
リトコール酸t−ブチル、リトコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、リトコール酸2−エトキシエチル等のリトコール酸エステル類;
3−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)エチル〕テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカン、2−ヒドロキシ−9−メトキシカルボニル−5−オキソ−4−オキサ−トリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン等が挙げられる。当該フォトレジスト組成物における脂環式骨格含有化合物の含有量としては、[A]重合体100質量部に対して通常5質量部以下である。
(増感剤)
増感剤は、[B]酸発生剤等からの酸の生成量を増加する作用を示すものであり、当該フォトレジスト組成物の「みかけの感度」を向上させる効果を奏する。
増感剤としては、例えばカルバゾール類、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ナフタレン類、フェノール類、ビアセチル、エオシン、ローズベンガル、ピレン類、アントラセン類、フェノチアジン類等が挙げられる。これらの増感剤は、単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。当該フォトレジスト組成物における増感剤の含有量としては、[A]重合体100質量部に対して通常2質量部以下である。
<フォトレジスト組成物の調製方法>
当該フォトレジスト組成物は、例えば、[A]重合体、[B]酸発生体、[C]酸拡散制御剤、必要に応じて含有される任意成分及び[F]溶媒を所定の割合で混合することにより調製できる。当該フォトレジスト組成物は、混合後に、例えば、孔径0.2μm程度のフィルター等でろ過することが好ましい。当該フォトレジスト組成物の全固形分濃度としては、通常0.1質量%〜50質量%であり、0.5質量%〜30質量%が好ましく、1質量%〜20質量%がより好ましい。
<レジストパターン形成方法>
本発明のレジストパターンの形成方法は、
(1)当該フォトレジスト組成物を用い、レジスト膜を形成する工程、
(2)上記レジスト膜を露光する工程、及び
(3)上記露光されたレジスト膜を現像する工程
を有する。
当該レジストパターン形成方法によれば、上述した当該フォトレジスト組成物を用いているので、LWRが小さく、かつパターン形状に優れるレジストパターンを、広い露光余裕度を確保しつつ形成することができる。以下、各工程について説明する。
[(1)工程]
(1)工程では、当該フォトレジスト組成物を用い、レジスト膜を形成する。回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の適宜の塗布手段によって、基板上に塗布することにより、レジスト膜を形成する。レジスト膜を形成する基板としては、例えばシリコンウェハ、二酸化シリコン、反射防止膜で被覆されたウェハ等が挙げられる。基板への塗布方法としては、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等が挙げられる。具体的には、得られるレジスト膜が所定の膜厚となるように当該フォトレジストを塗布した後、例えば、ソフトベーク(SB)することにより塗膜中の溶媒を気化させ、レジスト膜を形成する。SBの温度としては、通常60℃〜150℃であり、80℃〜130℃が好ましい。SBの時間としては、通常5秒〜600秒であり、10秒〜300秒が好ましい。
[(2)工程]
(2)工程では、(1)工程で形成されたレジスト膜を露光する。この露光は、例えば、所定のパターンを有するフォトマスクを介して(場合によっては、水等の液浸媒体を介して)、露光光を照射して行う。露光光としては、目的とするパターンの線幅に応じて、例えば、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、荷電粒子線等から適宜選択して照射する。これらの中でも、ArFエキシマレーザー光(波長193nm)、KrFエキシマレーザー光(波長248nm)等の遠紫外線が好ましく、特にArFエキシマレーザー光が好ましい。
上記露光の後、ポストエクスポージャーベーク(PEB)を行い、レジスト膜の露光された部分において、露光により発生した酸による[A]重合体の酸解離性基の解離を促進させることが好ましい。このPEBによって、露光された部分(露光部)と露光されていない部分(未露光部)のアルカリ現像液に対する溶解性に差が生じる。PEBの温度としては、通常50℃〜180℃であり、80℃〜130℃が好ましい。PEBの時間としては、通常5秒〜600秒であり、10秒〜300秒が好ましい。
[(3)工程]
(3)工程では、露光されたレジスト膜を、現像液で現像することにより、所定のレジストパターンを形成する。現像後は、水等で洗浄し、乾燥することが一般的である。現像液としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、けい酸ナトリウム、メタけい酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、エチルジメチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)、ピロール、ピペリジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等のアルカリ性化合物の少なくとも1種を溶解したアルカリ水溶液が好ましい。また、現像液として、炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、アルコール系溶媒等の有機溶媒、又は有機溶媒を含有する溶媒を用いることもできる。
また、液浸露光を行う場合は、(2)工程の前に、液浸液とレジスト膜との直接の接触を保護するために、液浸液に不溶性の液浸用保護膜をレジスト膜上に設けてもよい。液浸用保護膜としては、(3)工程の前に溶媒により剥離する溶媒剥離型保護膜(例えば特開2006−227632号公報参照)、(3)工程の現像と同時に剥離する現像液剥離型保護膜(例えばWO2005−069076号公報、WO2006−035790号公報参照)のいずれを用いてもよい。但し、スループットの観点からは、現像液剥離型液浸用保護膜を用いることが好ましい。
<化合物>
本発明の化合物は、上記式(i)で表される。当該化合物は、上記特定構造を有することで、レジスト膜を構成する重合体等との親和性が高いと考えられる。従って、上述のように、酸拡散制御剤として好適に用いることができ、その結果、これを含有するフォトレジスト組成物は、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れる。
上記式(i)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Y’は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。
<化合物の製造方法>
本発明の上記式(i)で表される化合物の製造方法は、
上記式(a)で表されるアミン化合物と、上記式(b)で表される有機ハロゲン化物とを反応させる工程を有する。当該化合物の製造方法によれば、上記特定のアミン化合物と、上記特定の有機ハロゲン化物とを反応させることで、上記式(i)で表される化合物を簡便かつ収率よく製造することができる。
上記式(a)、式(b)及び式(i)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Y’は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。Lは、ハロゲン原子である。
当該化合物及び当該化合物の製造方法については、上述の化合物(1)及び化合物(1)の製造方法におけるYが炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である場合であり、上述しているので、ここでは説明を省略する。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。下記実施例及び比較例における各物性値は、下記方法により測定した。
[重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)]
東ソー製GPCカラム(G2000HXL 2本、G3000HXL 1本、G4000HXL 1本)を用い、流量:1.0ミリリットル/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
13C−NMR分析]
重合体の構造単位の含有割合及びフッ素原子含有率を求めるための13C−NMR分析は、核磁気共鳴装置(日本電子製「JNM−ECP500」)を使用して行った。
[マススペクトロメトリ分析]
化合物のマススペクトロメトリ分析は、GC−MS(アジレント・テクノロジー製、7890A GC、240MSシステム)を使用して行った。
<化合物(i)の製造>
[実施例1]
(1)5,5−ジオキソ−4−オキサ−5λ−チアトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル−クロロアセテートの合成
真空加熱により内部を十分に乾燥させた反応器を乾燥窒素で置換した後、2−ヒドロキシ−4−オキサ−5λ−チアトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5,5−ジオン(クラレ製)9.51gをジクロロメタン50mLに溶解させた溶液を仕込み、0℃に冷却した。そこへ、反応液の温度が上昇しないようにトリエチルアミン6.07gを加え、続いてクロロアセチルクロリド5.93gを同様に反応温度が上昇しないように加えた。0℃を維持したまま1時間撹拌し、超純水100mL及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mLを加えて分液操作により有機層を回収した。有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、ろ過してろ液をエバポレーターにより減圧濃縮し、10.00gの5,5−ジオキソ−4−オキサ−5λ−チアトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル−クロロアセテート(下記式(s−a)で表される化合物)(純度90%)を得た。
GC−MS(MeOH−CI)m/z(rel.intensity):269([M+1],2),267([M+1],8),173(100).
Figure 2014191121
(2)5,5−ジオキソ−4−オキサ−5λ−チアトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル−2−(ピペリジン−1−イル)アセテートの合成
真空加熱により内部を十分に乾燥させた反応器を乾燥窒素で置換した後、5,5−ジオキソ−4−オキサ−5λ−チアトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル−クロロアセテート11.2gと乾燥トルエン100mLとを仕込んで溶解させた後、反応溶液の温度を23℃に維持したままピペリジンを4.54g滴下した。滴下後、2時間撹拌し、反応終了後、1N−HClを100mL加えた。分液操作により有機層を回収し、そこへ超純水100mLと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLとを加え、分液操作により有機層を回収した。回収した有機層に無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、ろ過してろ液をエバポレーターにより濃縮した。濃縮後の残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン=2/1(体積比))で精製し、5,5−ジオキソ−4−オキサ−5λ−チアトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−2−イル−−(ピペリジン−1−イル)アセテート(下記式(S−1)で表される化合物)を9.9g(純度98%)を得た。
GC−MS(MeOH−CI)m/z(rel.intensity):316([M+1],7),231(2),173(100),126(44).
Figure 2014191121
<重合体の合成>
[[A]重合体の合成]
[合成例1]
下記化合物(M−1)11.92g(20モル%)、化合物(M−2)41.07g(30モル%)、化合物(M−3)15.75g(15モル%)、化合物(M−4)11.16g(10モル%)、化合物(M−5)20.10g(25モル%)及びジメチル2,2’−アゾビス(2−イソブチロニトリル)3.88gを2−ブタノン200gに溶解して単量体溶液を調製した。1,000mLの三口フラスコに2−ブタノン100gを仕込み、30分窒素パージした後、反応釜を攪拌しながら80℃に加熱した。そこへ、上記調製した単量体溶液を4時間かけて滴下し、さらに滴下終了後2時間80℃にて熟成した。重合終了後、重合反応液を水冷することにより30℃以下に冷却した。その重合反応液をエバポレーターにて重合反応液の質量が200gになるまで減圧濃縮した。その後、この濃縮した重合反応液を1,000gのメタノールへ投入し、再沈操作を行った。得られたスラリーを吸引濾過して濾別し、固形分をメタノールにて3回洗浄した。得られた粉体を60℃15時間真空乾燥し、白色粉体である重合体(A−1)を88.0g(収率88%)得た。重合体(A−1)のMwは9,300、Mw/Mnは1.60であった。13C−NMR分析の結果、化合物(M−1)、(M−2)、(M−3)、(M−4)及び(M−5)に由来する構造単位の含有割合はそれぞれ16モル%、26モル%、19モル%、11モル%及び28モル%であった。重合体(A−1)のフッ素原子含有率は0質量%であった。
Figure 2014191121
[[E]含フッ素重合体の合成]
[合成例2]
100mLの三口フラスコに、下記化合物(M−6)3.8g(70モル%)、化合物(M−7)1.2g(30モル%)及び2−ブタノン10gを仕込んで溶解させ、さらに2,2’−アゾビス(2−イソブチロニトリル)0.09gを投入した。30分窒素パージした後、反応釜を攪拌しながら80℃に加熱し、加熱開始を重合開始時間として、重合反応を6時間実施した。重合終了後、重合反応液を水冷することにより30℃以下に冷却し、エバポレーターにて重合反応液の質量が12.5gになるまで減圧濃縮した。濃縮した重合反応液を0℃に冷却したn−ヘキサン75gへゆっくり投入し、固形分を析出させた。得られたスラリーを濾過し、固形分をn−ヘキサンで洗浄し、得られた粉体を40℃で15時間真空乾燥し、白色の粉体である重合体(E−1)を3.75g(収率75%)得た。重合体(E−1)のMwは9,400、Mw/Mnは1.50であった。13C−NMR分析の結果、化合物(M−6)及び(M−7)に由来する構造単位の含有割合はそれぞれ68.5モル%及び31.5mol%であった。重合体(E−1)のフッ素原子含有率は21.4質量%であった。
Figure 2014191121
[合成例3]
100mLの三口フラスコに、下記化合物(M−8)4.06g(70モル%)、上記化合物(M−7)0.94g(30モル%)及び2−ブタノン10gに仕込んで溶解させ、さらに2,2’−アゾビス(2−イソブチロニトリル)0.07gを投入した。30分窒素パージした後、反応釜を攪拌しながら80℃に加熱し、加熱開始を重合開始時間として、重合反応を6時間実施した。重合終了後、重合反応液を水冷することにより30℃以下に冷却し、エバポレーターにて重合反応液の質量が12.5gになるまで減圧濃縮した。濃縮した重合反応液を0℃に冷却したn−ヘキサン75gへゆっくり投入し、固形分を析出させた。得られたスラリーを濾過し、固形分をn−ヘキサンで洗浄し、得られた粉体を40℃で15時間真空乾燥し、白色の粉体である重合体(E−2)を3.5g(収率70%)得た。重合体(E−2)のMwは11,400、Mw/Mnは1.50であった。13C−NMR分析の結果、化合物(M−8)及び(M−7)に由来する構造単位の含有割合はそれぞれ70.9モル%及び29.1%であった。重合体(E−2)のフッ素原子含有率は19.4質量%であった。
Figure 2014191121
[合成例4]
100mLの三口フラスコに、下記化合物(M−9)1.42g(30モル%)、化合物(M−10)3.58g(70モル%)及び2−ブタノン10gに仕込んで溶解させ、さらに2,2’−アゾビス(2−イソブチロニトリル)0.14gを投入した。30分窒素パージした後、反応釜を攪拌しながら80℃に加熱し、加熱開始を重合開始時間として、重合反応を6時間実施した。重合終了後、重合反応液を水冷することにより30℃以下に冷却し、エバポレーターにて重合反応液の質量が12.5gになるまで減圧濃縮した。濃縮した重合反応液を0℃に冷却したn−ヘキサン75gへゆっくり投入し、固形分を析出させた。得られたスラリーを濾過し、固形分をn−ヘキサンで洗浄し、得られた粉体を40℃で15時間真空乾燥し、白色の粉体である重合体(E−3)を3.85g(収率77%)得た。重合体(E−3)のMwは7,400、Mw/Mnは1.50であった。13C−NMR分析の結果、化合物(M−9)及び(M−10)に由来する構造単位の含有割合はそれぞれ30.5モル%及び69.5モル%であった。重合体(E−3)のフッ素原子含有率は10.3質量%であった。
Figure 2014191121
Figure 2014191121
<フォトレジスト組成物の調製>
フォトレジスト組成物の調製に用いた[B]酸発生剤、[C]酸拡散制御剤、[D]他の酸拡散制御剤及び[F]溶媒について以下に示す。
[[B]酸発生剤]
B−1:トリフェニルスルホニウムアダマンタン−1−イルオキシカルボニルジフルオロメタンスルホネート(下記式(B−1)で表される化合物)
Figure 2014191121
[[C]酸拡散制御剤]
S−1:上記式(S−1)で表される化合物
[[D]他の酸拡散制御剤]
D−1:N−ウンデシルカルボニルオキシエチルモルホリン(下記式(D−1)で表される化合物)
D−2:N−t−アミルオキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(下記式(D−2)で表される化合物)
D−3:トリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネート(下記式(D−3)で表される化合物)
Figure 2014191121
[[F]溶媒]
F−1:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
F−2:シクロヘキサノン
F−3:γ−ブチロラクトン
[実施例2]
[A]重合体としての(A−1)100質量部、[B]酸発生剤としての(B−1)9.9質量部、[C]酸拡散制御剤としての(S−1)1.91質量部、[E]含フッ素重合体としての(E−1)5質量部並びに[F]溶媒としての(F−1)1,981質量部、(F−2)849質量部及び(F−3)100質量部を混合し、フォトレジスト組成物(J−1)を調製した。
[実施例3及び4並びに比較例1]
実施例2において、下記表2に示す種類及び配合量の各成分を用いた以外は実施例2と同様にして、フォトレジスト組成物(J−2)及び(J−3)並びにフォトレジスト組成物(CJ−1)を調製した。なお、表2中の「−」は、該当する成分を用いなかったことを示す。
Figure 2014191121
<評価>
上記調製したフォトレジスト組成物を用い、下記方法に従い、レジストパターンを形成した。得られたレジストパターンについて下記測定を行うことにより、フォトレジスト組成物についての各評価を行った。評価結果を下記表3に示す。
[レジストパターンの形成]
直径12インチのシリコンウエハ上に表3に示した各フォトレジスト組成物をスピンコートした後、120℃で60秒間SBを行い、膜厚75nmのレジスト膜を形成した。次に、このレジスト膜をArFエキシマレーザー液浸露光装置(NSR−S610C、NIKON製)を用い、NA=1.3、ratio=0.800、Annularの条件により、50nmLine100nmPitchのパターン形成用のマスクパターンを介して露光した。次いで、露光されたレジスト膜を90℃で60秒間PEBを行った。その後、2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により現像し、水洗し、乾燥して、ポジ型のレジストパターンを形成した。このとき、50nmLine100nmPitchのパターン形成用のマスクパターンを介して露光した部分が線幅50nmのLineを形成する露光量を最適露光量(Eop)とした。この最適露光量を感度(mJ/cm)とした。
[LWR性能]
上記最適露光量にて形成された線幅50nmLine100nmPitchのレジストパターンを、走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ製、CG4000)を用い、パターン上部から観察し、任意の10点において線幅を測定した。測定された線幅の分布度を表す3シグマ値(ばらつき)をLWR性能(nm)とした。
[EL性能]
上記最適露光量の±10mJ/cmの範囲で、1.0mJ/cmステップで露光量を変化させて、上記同様の方法により、ポジ型のレジストパターンを形成した。露光量の値を横軸に、得られたラインパターンの大きさを縦軸にプロットし、得られる直線の傾きをEL性能(nm/(mJ/cm))とした。
[パターン形状]
上記方法により得られたポジ型のレジストパターンの断面形状を、電子顕微鏡(S−4800、日立ハイテクノロジーズ製)にて観察し、レジストパターンの高さ方向の中間での線幅Lbと、パターンの上部での線幅Laを測り、(La/Lb)の値を算出した。パターン形状は、0.9≦(La/Lb)≦1.1である場合は「良好」と、(La/Lb)<0.9又は1.1<(La/Lb)の場合は「不良」と評価した。
Figure 2014191121
表3の結果から分かるように、本発明の酸拡散制御剤を用いた実施例のフォトレジスト組成物は、LWR性能及びEL性能に優れることが分かる。また、実施例のフォトレジスト組成物により形成されるレジストパターンのパターン形状は良好であるのに対し、比較例のフォトレジスト組成物では、パターン形状がトップラウンディングしたものとなり不良であった。
本発明によれば、LWR性能、EL性能及びパターン形状に優れるフォトレジスト組成物を形成可能な酸拡散制御剤並びにフォトレジスト組成物が提供される。また、この酸拡散制御剤に好適な化合物及びこの化合物の製造方法が提供される。従って、本発明は、今後更なる微細化が進行する微細加工分野において好適に用いることができる。

Claims (10)

  1. 炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基を含む含窒素化合物からなる酸拡散制御剤。
  2. 上記含窒素化合物が、下記式(1)で表される化合物である請求項1に記載の酸拡散制御剤。
    Figure 2014191121
    (式(1)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Yは、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−又は−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。)
  3. 上記式(1)におけるYが、下記式(2)で表される請求項2に記載の酸拡散制御剤。
    Figure 2014191121
    (式(2)中、Rは、炭素数1〜20の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の2価の脂環式炭化水素基である。Zは、−SO−又は−SO−である。Rは、炭素数1〜20の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R及びRが有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合してこれらが結合しているZと共に環構造を形成していてもよい。)
  4. 上記式(1)で表される化合物が、下記式(3)で表される請求項2又は請求項3に記載の酸拡散制御剤。
    Figure 2014191121

    (式(3)中、R1’及びR2’は、それぞれ独立して、炭素数1〜10の1価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基である。但し、R1’とR2’とが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Rは、水素原子、カルボキシ基、シアノ基、炭素数1〜15の1価の炭化水素基又は炭素数1〜15の1価の複素環基である。この炭化水素基及び複素環基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。R及びRは、それぞれ独立して、単結合、炭素数1〜10の2価の鎖状炭化水素基又は炭素数3〜15の2価の脂環式炭化水素基である。但し、この鎖状炭化水素基及び脂環式炭化水素基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。また、RとRとが互いに結合して、これらが結合する炭素原子と共に環構造を形成してもよい。Eは、−SO−又は−SO−である。Xは、上記式(1)と同義である。)
  5. 上記式(1)で表される化合物が、下記式(4)で表される請求項2、請求項3又は請求項4に記載の酸拡散制御剤。
    Figure 2014191121
    (式(4)中、Gは、−O−又は−CH−である。Rは、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子又は炭素数1〜10の1価の炭化水素基である。kは、0〜9の整数である。nは、1〜4の整数である。mは、1〜6の整数である。)
  6. [A]酸解離性基を有する重合体、
    [B]酸発生体、及び
    [C]請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の酸拡散制御剤
    を含有するフォトレジスト組成物。
  7. [D][C]酸拡散制御剤以外の酸拡散制御剤
    をさらに含有する請求項6に記載のフォトレジスト組成物。
  8. (1)請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフォトレジスト組成物を用い、レジスト膜を形成する工程、
    (2)上記レジスト膜を露光する工程、及び
    (3)上記露光されたレジスト膜を現像する工程
    を有するレジストパターン形成方法。
  9. 下記式(i)で表される化合物。
    Figure 2014191121
    (式(i)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Y’は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。)
  10. 下記式(a)で表されるアミン化合物と、下記式(b)で表される有機ハロゲン化物とを反応させる工程を有する下記式(i)で表される化合物の製造方法。
    Figure 2014191121

    (式(a)、式(b)及び式(i)中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基である。但し、RとRとが互いに結合して、これらが結合している窒素原子と共に環構造を形成していてもよい。Xは、単結合、カルボニル基、エーテル基、イミノ基、炭素数1〜20の2価の炭化水素基又はこれらを組み合わせた基である。Y’は、炭素数2〜30の1価の炭化水素基の炭素−炭素結合間に−SO−を有する基である。但し、この基が有する水素原子の一部又は全部は置換されていてもよい。Lは、ハロゲン原子である。)
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