JP2014190770A - 着用物品の快適性評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】近赤外線分光法(NIRS)に基づく測定値と、着用物品の物性とを対応付けることによって、着用物品の快適性を客観的に評価し得る着用物品の快適性評価方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る快適性評価方法は、着用物品の肌当接面の表面を第1方向に沿って撫でることによって、第1方向と正反対の第2方向に発生する摩擦抵抗力の時間軸における波形データを取得するステップと、取得した波形データに対してフーリエ変換を実行するステップと、フーリエ変換の実行によって得られた周波数スペクトルの第1所定数の振幅ピークの和、及び第1所定数よりも少ない第2所定数の振幅ピークの和の第1所定数の振幅ピークの和に対する割合とを算出するステップと、第1所定数の振幅ピークの和及び第2所定数の振幅ピークの和と、近赤外線分光法による脳機能の測定値との対応付けに基づいて、着用物品の快適性を評価するステップとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、近赤外線分光法(NIRS)に基づく測定値と、吸収性物品などの着用物品の物性とを対応付けることによって、着用物品の快適性を客観的に評価する着用物品の快適性評価方法に関する。
使い捨ておむつなどの吸収性物品では、肌触り(触感)によって着用者の快適性が大きく左右される。従来、開発者の知見や感覚に基づいて、肌触りが良好な不織布が用いられてきた。
また、客観的な指標に基づいて不織布などの部材の物性を規定する方法も試みられてきた。例えば、KES(参考:「風合い評価の標準化と解析」第2版(社団法人日本繊維機械学会 風合い計量と規格化研究委員会 昭和55年7月10日発行)による曲げ剛性などに基づいて不織布などの部材の物性を規定する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2008-43674号公報(請求項1など)
ところで、近年、普及してきた新しい脳機能の測定方法として、近赤外線分光法(NIRS)が知られている。NIRSによる測定は、脳波の測定と比較して簡易な測定が可能なため、長時間の測定が難しい乳幼児などにも親和性が高い。
吸収性物品(使い捨ておむつ)を着用した乳幼児の脳の状態をNIRSによって測定すると、従来、快適性が高いと考えられていた肌触りを有する不織布(吸収性物品)が必ずしも良好な値、つまり快適性が高い値を示さない場合があることが分かってきた。
すなわち、従来の曲げ剛性値、或いは開発者の知見や感覚による吸収性物品(不織布)の物性の設定は、必ずしも吸収性物品の着用時の快適性向上に寄与しない場合があることが分かってきた。特に、乳幼児や高齢者は、自身の感情を他人に正確に伝えることが難しい場合も多く、吸収性物品の着用時の快適性を客観的に評価し得る方法の確立が強く望まれていた。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、近赤外線分光法(NIRS)に基づく測定値と、着用物品の物性とを対応付けることによって、吸収性物品の快適性を客観的に評価し得る着用物品の快適性評価方法の提供を目的とする。
本発明の第1の特徴は、所定の測定条件に基づいて、着用物品の肌当接面の表面を第1方向に沿って撫でることによって、前記第1方向と正反対の第2方向に発生する摩擦抵抗力の時間軸における波形データを取得するステップと、取得した前記波形データに対してフーリエ変換を実行するステップと、前記フーリエ変換の実行によって得られた周波数スペクトルの第1所定数の振幅ピークの和、及び前記第1所定数よりも少ない第2所定数の振幅ピークの和の第1所定数の振幅ピークの和に対する割合とを算出するステップと、前記第1所定数の振幅ピークの和及び前記第2所定数の振幅ピークの和と、近赤外線分光法による脳機能の測定値との対応付けに基づいて、前記着用物品の快適性を評価するステップとを備える着用物品の快適性評価方法であることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、所定の測定条件に基づいて、着用物品の肌当接面の表面を第1方向に沿って撫でることによって、前記第1方向と正反対の第2方向に発生する摩擦抵抗力の時間軸における波形データを取得するステップと、取得した前記波形データに対してフーリエ変換を実行するステップと、前記フーリエ変換の実行によって得られた周波数スペクトルの振幅ピークの和、及び前記フーリエ変換の実行後のデータのx軸及びy軸を対数とした場合における前記周波数スペクトルの線形近似直線の傾きを算出するステップと、周波数スペクトルの振幅ピークの和及び前記線形近似直線の傾きと、近赤外分光法による脳機能の測定値との対応付けに基づいて、前記着用物品の快適性を評価するステップとを備える着用物品の快適性評価方法であることを要旨とする。
本願発明の特徴によれば、近赤外線分光法(NIRS)に基づく測定値と、着用物品の物性とを対応付けることによって、着用物品の快適性を客観的に評価し得る着用物品の快適性評価方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る着用物品の快適性評価方法において用いられる測定装置100及び評価装置200の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る着用物品の快適性評価方法フロー図である。 本発明の実施形態に係る測定装置100を用いて取得された波形データの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るフーリエ変換後のデータの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る0.333Hzの倍数の周波数の振幅ピークが当該5つのピークに占める割合(3_sum/sum)と、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づく着用物品の快適性の評価結果を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る実施例及び比較例のNIRS測定値を示す図である。 本発明の実施形態に係るフーリエ変換後のデータのx軸(周波数軸)及びy軸(振幅軸)を対数とした場合における線形近似直線を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る線形近似直線の傾きと、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づく着用物品の快適性の評価結果を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る線形近似直線の傾きと、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づく着用物品の快適性の評価結果を示すグラフである。
次に、本発明に係る着用物品の快適性評価方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)快適性評価方法の概略
図1は、本実施形態に係る吸収性物品(例えば、使い捨ておむつ)などの着用物品の快適性評価方法において用いられる測定装置100及び評価装置200の概略構成図である。
測定装置100は、測定の対象となる素材(不織布など)の摩擦抵抗力や摩擦係数を測定する。本実施形態では、測定装置100として、トリニティーラボ製の3Dモーション摩擦測定器を用いる。具体的には、トリニティーラボ製TL701xを用いる。なお、測定装置100の具体的な仕様については、さらに後述する。
評価装置200は、測定装置100と接続される。評価装置200は、測定装置100によって測定されたデータを取得し、当該データの記憶、加工(フーリエ変換など)及び解析などを実行する。評価装置200としては、一般的なパーソナルコンピュータ(例えば、Windows(登録商標))を用いることができる。
図2は、本実施形態に係る着用物品の快適性評価方法フロー図である。図2に示すように、測定装置100を用いて対象素材、具体的には、使い捨ておむつの肌当接面のシート(表面シート)の摩擦抵抗力(単位:gf)を測定する(S10)。
具体的には、後述する所定の測定条件に基づいて、着用物品の肌当接面(表面シート)の表面を、Y方向、具体的には着用物品の製造時における搬送方向(第1方向)に沿って撫でることによって、Y方向と正反対(180度反対)の方向(第2方向)に発生する摩擦抵抗力の時間軸における波形データを取得する(S20)。
次いで、評価装置200を用いて、取得した波形データに対してフーリエ変換を実行する(S30)。取得した波形データに対してフーリエ変換を実行することによって、時間軸から周波数軸を基準としたデータ、具体的には周波数スペクトルを得る。
さらに、評価装置200を用いて、フーリエ変換の実行後の波形データを解析する(S40)。具体的には、周波数スペクトルのデータ(具体的には振幅のデータ)を加工し、快適性評価に用いられるグラフなどを生成する。
評価装置200は、解析されたデータと、近赤外線分光法(NIRS)による脳機能の測定値との対応付けを保持しており、当該対応付けに基づいて、着用物品の快適性を評価する(S50)。具体的には、評価装置200は、加工された周波数スペクトルのデータの値と、NIRSの測定値として酸化ヘモグロビン濃度の変化量(Oxy-Hb concentration (z-score))との対応付けを保持している。
(2)測定方法
次に、測定装置100を用いた測定方法の詳細について説明する。表1は、測定装置100を用いた具体的な測定環境及び測定条件を示す。
Figure 2014190770
表1に示す測定条件(所定の測定条件)に基づいて、着用物品の肌当接面(表面シート)の摩擦抵抗力(単位:gf)を測定し、波形データを取得する。図3(a)及び(b)は、測定装置100を用いて取得された波形データの例を示す。図3(a)は、実施例に係る波形データの例を示し、図3(b)は、比較例に係る波形データの例を示す。図3(a)及び(b)に示すように、x軸は時間であり、y軸はY方向(MD方向)に沿った摩擦抵抗力である。
次に、このように測定装置100を用いて取得された波形データに対して、評価装置200を用いてフーリエ変換を実行する。図4(a)及び(b)は、フーリエ変換後のデータの例を示す。図4(a)は、図3(a)と対応し、実施例に係るフーリエ変換後のデータの例を示す。図4(b)は、図3(b)と対応し、比較例に係るフーリエ変換後のデータの例を示す。図4(a)及び(b)に示すように、フーリエ変換が実行されることによって周波数軸を基準としたデータに変換され、x軸は周波数となり、y軸は周波数スペクトルの振幅となる。
(3)解析方法
次に、上述のフーリエ変換後の波形データの解析方法について説明する。本実施形態では、二種類の解析方法が用いられる。具体的には、周波数スペクトルの複数の振幅ピークの和を占める所定数の振幅ピークの割合に基づく解析(解析方法1)、及びフーリエ変換の実行後のデータのx軸及びy軸を対数とした場合における線形近似直線の傾きに基づく解析(解析方法2)が用いられる。
(3.1)解析方法1
解析方法1では、フーリエ変換後のデータ(図4(a)及び(b)参照)を用いて、複数の振幅ピークうち、大きいピークから順に5つのピークを抽出する。抽出した5つのピークのうち、周波数が0.333Hz(具体的には0.333Hz±0.005(5×10-3)Hz)の倍数の周波数のピークを抽出する。
次いで、抽出した0.333Hzの倍数の周波数のピークが当該5つのピークに占める割合を算出する。具体的には、(式1)に基づいて当該割合を算出する。
(0.333Hzの倍数の振幅ピークの和/5つの振幅ピークの総和)×100(%)…(式1)
このように、フーリエ変換の実行によって得られた周波数スペクトルの第1所定数の振幅ピークの和(大きいピークから順に5つの振幅ピークの和)、及び第1所定数よりも少ない第2所定数の振幅ピークの和(0.333Hzの倍数の振幅ピークの和)の第1所定数の振幅ピークの和に対する割合を算出する。また、第2所定数の振幅ピークは、0.333Hzの倍数の周波数を基準として選択される。なお、周波数は、必ずしも0.333Hzの倍数に限定されない。
次いで、第1所定数の振幅ピークの和及び第2所定数の振幅ピークの和、具体的には、0.333Hzの倍数の周波数のピークが当該5つのピークに占める割合と、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づいて、着用物品の快適性を評価する。
表2は、本解析方法に基づく解析結果の例を示す。また、表3は、各実施例及び各比較例の構成を示す。
Figure 2014190770
Figure 2014190770
表2のsumは、5つの振幅ピークの総和を示し、3_sumは、0.333Hzの倍数の振幅ピークの和を示す。また、3_sum/sumは、(0.333Hzの倍数の振幅ピークの和/5つの振幅ピークの総和)×100(%)を示す。表1に示す例では、同様の測定を3回実行し、各値の平均値を用いている。なお、数値が「0」となっている例は、0.333Hzの倍数の周波数が出現しなかったことを意味する。
また、表3に示すように、実施例1及び実施例2は、不織布を用いて出願人が製造した使い捨ておむつである。比較例1,3〜5も不織布を用いた使い捨ておむつである。比較例2,6は、使い捨ておむつではなく、パイル織物やニットといった布地である。
以下、実施例1及び実施例2に係る使い捨ておむつの構成について説明する。実施例1の不織布シートは、以下に示す上層の繊維構成と下層の繊維構成とによって構成されており、上層が7g/m2、下層が15g/m2の22g/m2にある凹凸パターンが付与され、隣り合う凸部のピッチが約3mmとされた不織布シートである。
(a)下層の構成
後述の第1工程にて、第1カード機に第3繊維(下層用の繊維構成)として下記構成の複合繊維を供給して、単位面積当たりの質量が15g/m2の第1ウエブとし、所定の加工により実施例1の不織布シートの下層とした。
・繊維の芯成分:ポリエチレンテレフタレート(PET、融点約260℃)
・繊維の鞘成分:高密度ポリエチレン(HDPE、融点約130℃)
・繊度:2.2dtex
・繊維長:45mm
(b)第2上層繊維
・芯成分:PET(融点260℃)
・鞘成分:HDPE(融点130℃)
・繊度:2.2dtex
・繊維長:45mm
また、第1上層繊維と第2上層繊維の上層繊維中における繊維重量比率は、第1上層繊維が70%、第2上層繊維が30%とした。
(c)不織布シートの製造方法
第1工程では、第3繊維を第1カード機に供給し、第1ウエブを得る。
第2工程では、第1上層繊維・第2上層繊維を所定の混合比率にて第2カード機に供給し、第2ウエブを得て、それを第1ウエブに重ね、複合ウエブを得る。
第3工程では、複合ウエブをサクションドラムの周面に載せる。サクションドラムは、固定された状態にある内筒と、内筒と同心であって機械方向MDへ回転する通気性の外筒とを有する。複合ウエブは、外筒の周面に載せられて外筒とともに所要の速度で、例えば100m/分の速度で機械方向MDへ進む。内筒には、サクションゾーンが形成されている。サクションゾーンの上方には、第1マニホールドと第2マニホールドとが設置され、サクションゾーンと第1、第2マニホールドとの間に外筒が介在している。
第1,第2マニホールドのそれぞれは、サクションドラムの軸方向、すなわち機械方向MDに直交する交差方向CDに所要のピッチで並ぶ複数のノズルを有する。第1マニホールドのノズルと第2マニホールドのノズルとは、機械方向MDと平行となるように整列していて、各ノズルが所要の開口径、例えば直径1mmを有している。第1マニホールドの各ノズルからは所要温度、例えば200℃に設定された加熱機を通過した加熱空気が第1ジェットエアとなって複合ウエブに向かって噴射される。第1ジェットエアの噴射量は、噴射圧力によって調整され、複合ウエブの単位表面積に対して例えば10Nl/m2の割合で噴射される。続いて、第2マニホールドの各ノズルからは、所要温度、例えば280℃に設定された加熱機を通過した加熱空気が第2ジェットエアとなって複合ウエブに向かって噴射される。第2ジェットエアは、噴射圧力を調整されて、複合ウエブの単位表面積に対して例えば23Nl/m2の割合で噴射される。複合ウエブでは、第1ジェットエアと第2ジェットエアとが順次噴射されることによって、ノズルの直下に位置する第1上層繊維、第2上層繊維、第3繊維とが複合ウエブの幅方向へ順次移動して、ノズルの直下には第1次の谷部が予め形成され、交差方向CDに並ぶノズルとノズルとの間には隆起部が予め形成される。第1マニホールド・第2マニホールドのノズルピッチは、3mmとした。
第4工程では、複合ウエブがドライヤーを通過する。ドライヤーでは、ウェブを構成する繊維の表面を溶融させることのできる温度(例えば140℃)の加熱空気が複合ウエブに吹き付けられて、各種繊維どうしが溶着して、既に形成されている第1次の隆起部や第1次の谷部が容易に変形することのない安定した状態になる。これら隆起部と谷部とは、不織布シートの隆起部と谷部とになる。
ドライヤーを出た複合ウエブは、それが室温にまで冷却されることによって着用物品として使用することのできる不織布シートとなる。
また、実施例2の不織布シートは、特開2011-226011号公報に記載されている「伸縮性繊維」と「伸長性繊維」とを用いたものである。但し、ギア延伸装置のギアピッチを2.2mmとし、水蒸気処理のノズル間隔を1.0mmとしたものである。
表4は、表2に示す1回目の測定において抽出された0.333Hzの倍数の振幅ピークの例を示す。なお、表2では、実施例1、比較例1、比較例3及び比較例4のみが示されている。
Figure 2014190770
表4に示すように、0.333Hz(333×10-3)±0.005(5×10-3)Hzの倍数の振幅ピークの和が3_sumとして算出される。例えば、実施例1であれば、665Hz、997Hz及び1,662(×10-3)Hzが当該周波数として抽出される。
図5は、0.333Hzの倍数の周波数の振幅ピークが当該5つのピークに占める割合(3_sum/sum)と、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づく着用物品の快適性の評価結果を示すグラフである。また、表5は、当該割合及びNIRSによる脳機能の測定値(Oxy-Hb concentration (z-score))を示す。
Figure 2014190770
図5のグラフに示す「1」〜「8」の番号は、表5に示す「番号」であり、実施例1,2及び比較例1〜6と対応する。また、図6は、表5に示した各実施例及び比較例のNIRS測定値を示す。
図5、6及び表5に示すように、sumが0.025gf・s(25×10-3 gf・s)以下であり、かつ3_sum/sumが20%以上となる素材(実施例1,2及び比較例2)を被験者の腰部の肌表面に当接させた場合、NIRS測定値(Oxy-Hb concentration (z-score))が、右半球(右側頭部)及び左半球(左側頭部)の両方において高い値(0.3以上)を示した。なお、被験者は、生後2〜6ヶ月の乳幼児44名の結果の平均である。
このようなデータの解析結果に基づいて、sumが0.025gf・s(25×10-3 gf・s)以下であり、かつ3_sum/sumが20%以上である領域を、NIRS測定値が高値となると対応付けた。具体的には、Oxy-Hb concentration (z-score)が0.3以上を「高値」と分類し、0.3未満を「低値」と分類する。
すなわち、快適性を評価するステップでは、第1所定数の振幅ピークの和(sum)が0.025gf・s以下であり、かつ第1所定数の振幅ピークの和に対する周波数スペクトルの第2所定数の振幅ピークの和の割合(3_sum/sum)が20%以上である領域と、所定値(0.3)よりも高いNIRS測定値との対応付けに基づいて、使い捨ておむつなどの着用物品の快適性を評価する。
(3.2)解析方法2
解析方法2では、フーリエ変換後のデータ(図4(a)及び(b)参照)を用いて、当該フーリエ変換の実行後のデータのx軸及びy軸を対数とした場合における周波数スペクトルの線形近似直線の傾きを算出する。つまり、本解析方法では、フーリエ変換の実行によって得られた振幅ピークの和、具体的には、全ての周波数における振幅ピークの和(総和)、及び当該フーリエ変換の実行後のデータのx軸及びy軸を対数とした場合における周波数スペクトルの線形近似直線の傾きを算出する。
次いで、当該振幅ピークの和及び周波数スペクトルの線形近似直線の傾きと、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づいて、着用物品の快適性を評価する。
表6は、本解析方法に基づく解析結果の例を示す。
Figure 2014190770
表6の振幅の総和は、全ての周波数における振幅の和を示し、近似直線傾きは、フーリエ変換後のデータのx軸(周波数軸)及びy軸(振幅軸)を対数とした場合における線形近似直線の傾きを示す。表6に示す例では、同様の測定を3回実行し、各値の平均値を用いている。
図7(a)及び(b)は、フーリエ変換後のデータのx軸及びy軸を対数とし、フーリエ変換で得られた値をプロットした場合における線形近似直線を示すグラフである。図7(a)は実施例(実施例1)に係る線形近似直線を示すグラフであり、図7(b)は比較例(比較例4)に係る線形近似直線を示すグラフである。また、図7(a)及び(b)に示すグラフでは、線形近似直線の数式及びRの2乗値が示されている。
図7(a)及び(b)に示すように、実施例における線形近似直線の傾きは、-0.856であり、比較例における線形近似直線の傾きは、-0.975である。
図8は、線形近似直線の傾きと、NIRSによる脳機能の測定値との対応付けに基づく着用物品の快適性の評価結果を示すグラフである。また、表7は、当該傾き及びNIRSによる脳機能の測定値(Oxy-Hb concentration (z-score))を示す。
Figure 2014190770
図8のグラフに示す「1」〜「8」の番号は、表7に示す「番号」であり、実施例1,2及び比較例1〜6と対応する。
図8及び表7に示すように、振幅の総和が0.07gf・s以下であり、かつ線形近似直線の傾きが-0.90未満となる素材(実施例1,2及び比較例2)を被験者の腰部の肌表面に当接させた場合、NIRS測定値(Oxy-Hb concentration (z-score))が、右半球(右側頭部)及び左半球(左側頭部)の両方において高い値(0.3以上)を示した。
このようなデータの解析結果に基づいて、振幅の総和が0.07gf・s以下であり、かつ線形近似直線の傾きが-0.90未満である領域を、NIRS測定値が高値となると対応付けた。具体的には、解析方法1と同様に、Oxy-Hb concentration (z-score)が0.3以上を「高値」と分類し、0.3未満を「低値」と分類する。
すなわち、快適性を評価するステップでは、周波数スペクトルの振幅の総和が0.07gf・s以下であり、かつ線形近似直線の傾きが-0.90未満である領域と、所定値(0.3)よりも高いNIRS測定値との対応付けに基づいて、使い捨ておむつなどの着用物品の快適性を評価する。
(4)作用・効果
次に、上述した吸収性物品(使い捨ておむつ)などの着用物品の快適性評価方法の作用及び効果について説明する。
まず、NIRSによる測定によれば、使い捨ておむつを着用する乳幼児は、使い捨ておむつの表面シートなどに用いられる不織布の触感の違いを区別して感じていることが分かっている。図9は、乳幼児に使い捨ておむつを着用した場合におけるNIRS測定値(Oxy-Hb concentration (z-score))、及び乳幼児の母親が乳幼児の臀部を撫でた場合におけるNIRS測定値を示す。
図9の「おむつ1」及び「おむつ2」は、使い捨ておむつ着用した場合におけるOxy-Hb concentration (z-score)の値である。「おむつ1」のz-scoreは、0.14であるのに対して、「おむつ2」のz-scoreは、0.94と良好である。一方、「母親の掌」は、母親が乳幼児の臀部を撫でた場合におけるOxy-Hb concentration (z-score)である。図9に示すように、母親の掌で乳幼児の臀部の撫でた場合におけるz-scoreは、高い値(約1.17)を示すが、使い捨ておむつの表面シートに用いられている仕様の違いなどによってもz-scoreが異なることが分かる。一般的に、z-scoreの値が高い程、脳が心地良さを感じていることが分かっており、本実施形態に係る快適性評価方法では、このような使い捨ておむつ(不織布)の仕様によるz-scoreの違いに着目したものである。
具体的には、上述したように、z-scoreが高くなるような摩擦抵抗力の周波数スペクトルに関連する値と、z-scoreとを対応付けることによって、使い捨ておむつなどの着用物品の着用時における快適性を評価する。上述した測定条件に基づいて測定された摩擦抵抗力は、母親が乳幼児の臀部を撫でた場合や、使い捨ておむつを着用した場合における状況を擬似的に表したものと言える。
従って、このような摩擦抵抗力の周波数スペクトルに基づく範囲、具体的には、sumが0.025gf・s(25×10-3 gf・s)以下であり、かつ3_sum/sumが20%以上である領域(解析方法1の場合)や、周波数スペクトルの振幅の総和が0.07gf・s以下であり、かつ線形近似直線の傾きが-0.90未満である領域(解析方法2の場合)をNIRS測定値が高値となると対応付けることによって、当該領域の値を示す周波数スペクトルを有する素材(使い捨ておむつ)は、快適性が高いと評価することができる。
すなわち、上述した着用物品の快適性評価方法によれば、NIRSに基づく測定値と、使い捨ておむつ(表面シートなど)の物性とを対応付けることによって、着用物品の快適性を客観的に評価し得る。
(5)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施形態では、測定装置100としてトリニティーラボ製TL701xを用いるとともに、バイオスキンプレート(人工皮膚)によって構成された接触端子を用いたが、測定装置100は、当該製品に必ずしも限定されない。トリニティーラボ製TL701xと同等の測定結果を取得することができる場合には、他の測定装置を用いても構わない。
上述した実施形態(解析方法1)では、0.333Hzの倍数の周波数を基準として振幅ピークを選択したが、当該周波数は、必ずしも0.333Hzに限定されない。例えば、図4(a)及び(b)に示したデータに基づいて、倍数が重複する振幅ピークが多い周波数を決定してもよい。
上述した実施形態では、使い捨ておむつを例として説明してきたが、本発明の適用範囲は、使い捨ておむつに限定されるものではなく、着用者の肌に触れる他の吸収性物品、例えば、生理用ナプキンなどにも適用することができる。また、上述した実施形態では、乳幼児用の使い捨ておむつを例として説明してきたが、本発明は、乳幼児に限らず、例えば、高齢者用の使い捨ておむつにも適用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
100…測定装置
200…評価装置

Claims (5)

  1. 所定の測定条件に基づいて、着用物品の肌当接面の表面を第1方向に沿って撫でることによって、前記第1方向と正反対の第2方向に発生する摩擦抵抗力の時間軸における波形データを取得するステップと、
    取得した前記波形データに対してフーリエ変換を実行するステップと、
    前記フーリエ変換の実行によって得られた周波数スペクトルの第1所定数の振幅ピークの和、及び前記第1所定数よりも少ない第2所定数の振幅ピークの和の第1所定数の振幅ピークの和に対する割合とを算出するステップと、
    前記第1所定数の振幅ピークの和及び前記第2所定数の振幅ピークの和と、近赤外線分光法による脳機能の測定値との対応付けに基づいて、前記着用物品の快適性を評価するステップと
    を備える着用物品の快適性評価方法。
  2. 前記算出するステップでは、前記第2所定数の振幅ピークは、0.333Hzの倍数の周波数を基準として選択される請求項1に記載の着用物品の快適性評価方法。
  3. 前記快適性を評価するステップでは、前記第1所定数の振幅ピークの和が0.025gf・s以下であり、かつ前記第1所定数の振幅ピークの和に対する前記周波数スペクトルの第2所定数の振幅ピークの和の割合が20%以上である領域と、所定値よりも高い前記脳機能の測定値との対応付けに基づいて、前記着用物品の快適性を評価する請求項1または2に記載の着用物品の快適性評価方法。
  4. 所定の測定条件に基づいて、着用物品の肌当接面の表面を第1方向に沿って撫でることによって、前記第1方向と正反対の第2方向に発生する摩擦抵抗力の時間軸における波形データを取得するステップと、
    取得した前記波形データに対してフーリエ変換を実行するステップと、
    前記フーリエ変換の実行によって得られた周波数スペクトルの振幅ピークの和、及び前記フーリエ変換の実行後のデータのx軸及びy軸を対数とした場合における前記周波数スペクトルの線形近似直線の傾きを算出するステップと、
    周波数スペクトルの振幅ピークの和及び前記線形近似直線の傾きと、近赤外分光法による脳機能の測定値との対応付けに基づいて、前記着用物品の快適性を評価するステップと
    を備える着用物品の快適性評価方法。
  5. 前記快適性を評価するステップでは、前記周波数スペクトルの振幅ピークの和が0.07gf・s以下であり、かつ前記線形近似直線の傾きが-0.90未満である領域と、所定値よりも高い前記脳機能の測定値との対応付けに基づいて、前記着用物品の快適性を評価する請求項4に記載の着用物品の快適性評価方法。
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