JP2014190493A - 開閉装置および開閉装置を製造する方法 - Google Patents

開閉装置および開閉装置を製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複写機の蓋体などを開閉させる用途において簡易な構成の開閉装置を提供する。
【解決手段】一対の孔11、12および一対の突起21、22により相対的に回転可能に接続された第1のユニット10および第2のユニット20と、第1のユニット10に収納された第3のユニット30であって、第1のユニット10に対して第2のユニット20の開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、開閉角度が予め定められた角度よりも小さいときには第2のユニット20が自重により閉じるように第2のユニット20を開閉可能に支持する第3のユニット30とを有する開閉装置1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、開閉装置および開閉装置を製造する方法に関するものである。
特許文献1には、余分な部品点数を減らして構成を簡単にし、より安価に製造できる、OA機器の原稿圧着板開閉装置を提供することが記載されている。そのため、特許文献1には、中心部軸方向へ上部開放の収装孔を設けた筒状の取付脚部を有する取付部材と、この取付部材の上部に設けた両側板部にヒンジピンを介して回動可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材と前記取付部材との間に設けられた回転制御手段とから成り、この回転制御手段を、前記取付脚部の前記収装孔内部に収装された圧縮コイルスプリングからなる弾性手段と、この弾性手段と対向させて前記支持部材に設けたローラと、このローラと前記圧縮コイルスプリングの間に当該圧縮コイルスプリングに被せて取り付けた筒状のスプリングガイドとで構成することが記載されている。
特許文献2には、長期間安定した機能を発揮できるだけでなく、外形変更がないために各種の機器に汎用できる原稿圧着板の開閉装置を提供することが記載されている。そのため、特許文献2には、機器本体に取付けられると共に上部が開口したヒンジケースと、ヒンジケースの上部に設けた取付ブラケットに挿設される枢着軸と、枢着軸に回動自在に取り付けられると共に原稿圧着板を一体的に取り付ける回動アームと、回動アームの下側に一体的に設けられるカム部材と、ヒンジケース内にスライド自在に収められるスライダーと、ヒンジケース内に収められると共にスライダーの上面を上記カム部材に弾性的に当接せしめる圧縮スプリングから成り、回転しないように固定された枢着軸に第1作動バネを取り付け、第1作動バネの他端部をその軸方向に平行に延設した作動ピンに、低角度にまで回転下降したカム部材の下面を当接せしめて、カム部材の自由落下速度を緩衝せしめるように構成することが記載されている。
特開2010−282158号公報 特開2011−28078号公報
複写機の蓋体などを開閉させる用途において簡易な構成の開閉装置が求められている。
本発明の態様の1つは、一対の孔および一対の突起により相対的に回転可能に接続された第1のユニットおよび第2のユニットと、第1のユニットに収納された第3のユニットであって、第1のユニットに対して第2のユニットの開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、開閉角度が予め定められた角度よりも小さいときには第2のユニットが自重により閉じるように第2のユニットを開閉可能に支持する第3のユニットとを有する開閉装置である。
この開閉装置においては、第1のユニットと第2のユニットとが一対の孔および一対の突起により相対的に回転可能に接続されている。このため、第1のユニットおよび第2のユニットを回転可能に接続するためにヒンジピンなどの軸部材を省略できる。したがって、簡易な構成で低コストの開閉装置を提供できる。
第1のユニットは、一対の孔を含み、第2のユニットは、一対の突起を含み、一対の突起のそれぞれは一対の孔のそれぞれに対して同じ向きに挿入されているものであってもよい。一対の突起が一対に孔に対して同じ向きに接続されたデザインの開閉装置を提供できる。さらに、ヒンジピンなどの挿通(貫通)タイプの軸部材を省略できるので、第2のユニットからヒンジピンを通すための孔を省略でき、断面欠損を少なくできる。
第1のユニットは、一対の孔の内の第1の孔と、一対の突起の内の第1の突起とを含み、第2のユニットは、一対の孔の内の第2の孔と、一対の突起の内の第2の突起とを含むものであってもよい。第1の突起および第2の突起は向かい合うように第2の孔および第1の孔に挿入されていることが望ましい。一対の突起が向かい合って接続されているため、孔を介して突起が外観上表れにくいデザインの開閉装置を提供できる。
一対の突起は、一対の孔のそれぞれに対してそれぞれ挿入された一対の軸部と、一対の孔を通過した一対の軸部の少なくともいずれかの一部が一対の孔の径方向に拡がるように形成された突出部とを含むことが望ましい。第1のユニットと第2のユニットとの接続が外れることを抑制できる。
一対の孔は、突出部が通過する開口部を含み、第1のユニットおよび第2のユニットは、開口部を通過した突出部が開口部の縁に引っ掛かるように軸部が開口部に当たった状態で接続されているものであってもよい。第3のユニットは、軸部が開口部に当たるように第2のユニットを押圧する弾性ユニットを含むことが望ましい。
本発明の他の態様の1つは、上記の開閉装置と、第1のユニットが取り付けられた複写機本体と、複写機本体に対して開閉するように第2のユニットにより支持された蓋体とを有する複写機である。
本発明の他の態様の1つは、一対の孔または一対の突起を含む第1のユニットおよび第2のユニットと、第1のユニットに収納される第3のユニットであって、第1のユニットに対して第2のユニットの開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、開閉角度が予め定められた角度よりも小さいときには第2のユニットが自重により閉じるように第2のユニットを開閉可能に支持する第3のユニットとを有する開閉装置を製造する方法である。当該方法は、一対の突起のそれぞれを一対の孔のそれぞれに対して挿入することを含む。一対の突起のそれぞれを一対の孔のそれぞれに対して挿入することにより、第1のユニットおよび第2のユニットを相対的に回転可能に接続できる。したがって、第1のユニットおよび第2のユニットを回転可能に接続する際にピン止めなどの工程を省略できる。
第1のユニットは、一対の孔を含み、第2のユニットは、一対の突起を含み、挿入することは、一対の突起のそれぞれを一対の孔のそれぞれに対して同じ向きに挿入することを含むことが望ましい。一対の突起を一対の孔に対して同じ向きに挿入することにより第1のユニットおよび第2のユニットを相対的に回転可能に接続できる。したがって、開閉装置の製造効率を向上させやすい。
一対の突起は、一対の孔のそれぞれに対してそれぞれ挿入される一対の軸部を含み、当該方法は、挿入することの後に、一対の孔を通過した一対の軸部の少なくともいずれかの一部が一対の孔の径方向に拡がるように熱変形させることを含むことが望ましい。
開閉装置を用いた複写機の概要を示す図。 第1の実施形態に係る開閉装置の概要を示す図。 図2に示す開閉装置を、開閉装置を構成する主なパーツに展開して示す図であり、図3(a)は開閉装置を側方から見た図、図3(b)はカム部材を上方から見た図。 図3(a)に示す開閉装置のIV−IV断面図(図3(a)のIV−IV断面)。 図2に示す開閉装置を組み立てる様子を示す図。 突起部の先端部を熱変形させる様子を示す図。 第2の実施形態に係る開閉装置を、開閉装置を構成する主なパーツに展開して示す図。 第3の実施形態に係る開閉装置を、開閉装置を構成する主なパーツに展開して示す図。 第4の実施形態に係る開閉装置を組み立てる様子を示す図。 突出部を通過させる様子を示す図。 突出部を開口部の縁に引っ掛ける様子を示す図。
図1に、本発明に係る開閉装置を用いた複写機100の概要を示している。複写機100は、複写機本体80と、複写機本体80の原稿台81を覆う蓋体(原稿台カバー)90と、蓋体90を複写機本体80に対して開閉可能に支持する開閉装置(ヒンジ)1とを有する。ヒンジ1は、複写機本体80に取り付けられた第1のユニット10と、蓋体90に取り付けられた第2のユニット20とを含む。第2のユニット20は、第1のユニット10に対して回転可能に接続されている。
図2に、第1の実施形態に係るヒンジ1の概要を示している。ヒンジ(開閉装置)1は、有底筒状のケース(第1のユニット)10と、ケース10に対して回転可能に取り付けられたカム部材(第2のユニット)20と、ケース10に対してカム部材20の開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、開閉角度が予め定められた角度よりも小さいときにはカム部材20が自重により閉じるようにカム部材20を開閉可能に支持する弾性ユニット(第3のユニット)30とを有する。弾性ユニット30は、ケース10の内部空間10aに収納されており、コイルばね(弾性部材)40と、コイルばね40により弾性的に変位するように支持されたスライダー50とを含む。
このヒンジ1は、スライダー50の押圧面59aとカム部材20のカム面29aとが接触しており、スライダー50の直線往復運動とカム部材20の回転運動とが押圧面59aおよびカム面29aを介して変換されることにより、カム部材20がケース10に対して開閉(回転)する。本例では、ケース10に対するカム部材20の開閉角度が所定の角度範囲、たとえば約7度から約42度の範囲ではカム部材20が開状態を維持した状態で停止し、開閉角度が約7度より小さい位置ではカム部材20が急激に落下せず緩やかに閉じるように、押圧面59aおよびカム面29aの形状(曲率)やコイルばね40のばね定数などが設計されている。
図3に、ヒンジ1を、ヒンジ1を構成する主なパーツに展開して示しており、図3(a)はヒンジ1を側方(右方)から見た図であり、図3(b)はカム部材20を上方から見た図である。図4に、図3(a)に示すヒンジ1のIV−IV断面図(図3(a)のIV−IV断面)を示している。
ケース(ばねケース)10は、全体が熱可塑性の樹脂により有底四角筒状に一体成形されており、コイルばね40を下方113bから支持する底壁部15と、コイルばね40を収納する内部空間10aを底壁部15とともに形成する4つの側壁部16〜19とを含む。第1の側壁部(左側壁部)16と第2の側壁部(右側壁部)17とは内部空間10aを隔てて左右方向111に対峙し、前側壁部18と後側壁部19とは内部空間10aを隔てて前後方向112に対峙している。ケース10は、第1の側壁部16を左右方向111に円形状に貫通して形成された第1の孔部(孔)11と、第1の孔部11と対峙する位置に第2の側壁部17を左右方向111に円形状に貫通して形成された第2の孔部(孔)12とを含む。孔部11および12は、内部空間10aの中心軸10cに対して後方112bに偏心した位置に配置されている。ケース10は、さらに、後側壁部19の第1の側壁部16の側に上下方向113に延びるようにレール状に形成されたガイド部19aを含む。
スライダー50は、全体が下方113bに開口した逆有底筒状であり、コイルばね40に載せる(被せる)上壁部55と、コイルばね40の周囲を覆う側壁部56と、上壁部55の一部が上方113aに突出することにより凹状の押圧面59aが上方113aに向けて形成された押圧部59とを含む。スライダー50は、上壁部55がコイルばね40により支持された状態で、側壁部56がケース10のガイド部19aに沿って上下方向113にスライドすることにより、ケース10の内部空間10aを上下方向113に移動する。
カム部材(カムベース)20は、全体が熱可塑性の樹脂によりコの字型(門型)に一体成形されており、第1の側壁部(左側壁部)26と、第1の側壁部26に対して空間20aを隔てて左右方向111に対峙する第2の側壁部(右側壁部)27と、第1および第2の側壁部26および27を接続する前側壁部28と、前側壁部28の一部が下方113bに突出することにより凸状のカム面29aが下方113bに向けて形成されたカム部29とを含む。カム部材20は、カム面29aと接触する押圧面59aを介してスライダー50から回転トルクが供給され回転する。カム部材20は、さらに、第1の側壁部26の一部が第1の向き(左方)111aに円柱状に突出して形成された第1の突起部(突起)21と、第1の突起部21と対峙する位置に第2の側壁部27の一部が第1の向き(左方)111aに円柱状に突出して形成された第2の突起部(突起)22とを含む。
このヒンジ1は、第1の突起部21が第1の孔部11に対して第1の向き111aに挿入され、第2の突起部22が第2の孔部12に対して第1の向き111aに挿入されている。このため、左右方向111に対峙する孔部11および12を中心として突起部21および22が回転することにより、ケース10に対してカム部材20が回転する。さらに、孔部11および12が内部空間10aの中心軸10cに対して後方112bに偏心した位置に配置されているため、回転中心となる突起部21および22とカム面29aとの距離を長くしやすい。このため、カム部材20の回転トルクを向上させやすい。
第2の突起部22は、円柱状の軸部22aと、第2の孔部12を通過した軸部22aの外周壁部(先端部)22bの一部が第2の孔部12の径方向に拡がるように形成(熱変形、塑性変形)された突出部(出っ張り)22cとを含む。すなわち、第2の突起部22の突出部22cの径d1は、第2の孔部12の直径d2よりも長くなっている。このため、第2の突起部22が第2の孔部12から右方111bに抜け出る(抜去する)ことを抑制できる。さらに、第1の突起部21は前側壁部28を介して第2の突起部22と一体成形されているため、第2の突起部22に突出部22cを形成することにより第1の突起部21が第1の孔部11から右方111bに抜け出ることも抑制できる。
このヒンジ1においては、カム部材20が左右方向111に対峙する突起部21および22を含み、孔部11および12が左右方向111に対峙する位置に配置されているので、孔部11および12を回転中心にできる。このため、カム部材20をケース10に回転可能に接続(連結)するための軸部材を省略できる。したがって、ピンやシャフトなどの別部品を用いることなく、カム部材20とケース10とを直に接続できるので、軽量で低コストのヒンジ1を提供できる。
さらに、このヒンジ1においては、ピンなどの軸部材を用いることなく、突起部21および22を孔部11および12に挿入することにより、カム部材20をケース10に対して回転可能に接続できる。このため、カム部材20の側壁部26および27に軸部材を挿入するための孔部(開口)を形成する必要がなく、カム部材20の断面欠損を少なくできる。
さらに、このヒンジ1においては、突起部21および22を孔部11および12に挿入することにより、カム部材20をケース10に対して回転可能に接続できる。このため、孔部11および12をピンなどの軸部材により貫通させる必要がない。したがって、第1の孔部11と第2の孔部12との間に非貫通の空間20aを配置できる。このため、第1の側壁部26と第2の突起部22との間の空間20aを、ガイド部19aなどを配置するスペースとして利用できる。したがって、コンパクトでスペース効率の高いヒンジ1を提供できる。
さらに、このヒンジ1においては、突起部21および22が同じ第1の向き(左方)111aを向いているため、孔部11および12に対して突起部21および22が同じ向きに挿入される。このため、ケース10の側壁部16および17と、カム部材20の側壁部26および27とは左右方向111に互い違いに、すなわち左方111aから右方111bに向けて側壁部16、26、17および27の順に配置される。したがって、第2の突起部22は第1の側壁部16と第2の側壁部17との間に挟まれるように配置される。このため、第1の突起部21が第1の孔部11を通して見え、第2の突起部22が側壁部11および12に挟まれて見えないデザインのヒンジ1を提供できる。
さらに、このヒンジ1においては、突起部21および22と孔部11および12とを直に接続することにより、カム部材20とケース10との接触箇所を左右方向111の2箇所に集約できる。このため、カム部材20とケース10とをピンなどの軸部材により貫通して接続する場合と比べて、部材同士の接触箇所を半減できる。したがって、部品間のクリアランスなどに起因してガタつきなどが発生し得る箇所も削減できる。このため、部品公差や組立公差などの影響を小さくしやすいヒンジ1を提供できる。
図5に、ヒンジ1を組み立てる様子を示している。まず、コイルばね40をケース10の内部空間10aに配置し、スライダー50をコイルばね40に被せる。次に、カム部材20のカム部29をスライダー50の押圧部59に押し当てて、コイルばね40を圧縮させながらスライダー50をガイド部19aに沿って押し下げる。カム部材20の突起部21および22は、側壁部26および27に対して同じ第1の向き(左方)111aに突出している。このため、孔部11および12と突起部21および22とが左右方向111に並んだところで、突起部21を孔部11の右方111bから左方111aに向けて挿入し、突起部22を孔部12の右方111bから左方111aに向けて挿入することができる。したがって、カム部材20を第1の向き(左方)111aに動かすことにより、両方の突起部21および22を両方の孔部11および12に対して同時に挿入できる。これにより、カム部材20をケース10に対して回転可能に接続できる。このため、ピン止めなどの工程を省略でき、ヒンジ1を製造する工数を削減できる。したがって、ヒンジ1の製造効率を向上でき、ヒンジ1を安価に製造できる。
図6に、突起部22の先端部22bを熱変形させる様子を示している。第1の突起部21と第2の突起部22とは左右方向111に非連続であるため、第1の側壁部26と第2の突起部22との間には空間20aが形成される。このため、第2の突起部22を第2の孔部12に挿入した後に、カム部材20の熱変形温度を超える温度に加熱した治具70を空間20aに挿入し、第2の孔部12を通過した第2の軸部22aの先端部22bに押し当てることにより、先端部22bを第2の孔部12の径方向に拡げるように塑性変形させることができる。したがって、第2の突起部22の左方111aに形成される空間20aを利用することにより、第2の突起部22の突出部22cを容易に形成できる。このため、ピンなどの軸部品を省略でき、さらに、抜け止め用のリングなどの部品も省略でき、ヒンジ1をいっそう低コストに製造できる。さらに、突出部22cを側壁部26および27の間の空間20aに配置できるため、突出部22cを外観上目立ちにくくできる。
図7に、第2の実施形態に係るヒンジ2を、ヒンジ2を構成する主なパーツに展開して示している。ヒンジ(開閉装置)2も、有底筒状のケース(第1のユニット)10と、ケース10に対して回転可能に取り付けられたカム部材(第2のユニット)20と、ケース10に対してカム部材20の開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、開閉角度が予め定められた角度よりも小さいときにはカム部材20が自重により閉じるようにカム部材20を開閉可能に支持する弾性ユニット(第3のユニット)30とを有する。なお、上記の実施形態と共通の構成については共通の符号を付して説明を省略する。以降の実施形態においても同様である。
このケース10は、第1の側壁部16を左右方向111に円形状に貫通して形成された第1の孔部(孔)11と、第1の孔部11と対峙する位置に第2の側壁部17の一部が第2の向き(右方)111bに円柱状に突出して形成された第1の突起部(突起)21とを含む。さらに、このカム部材20は、第2の側壁部27を左右方向111に円形状に貫通して形成された第2の孔部(孔)12と、第2の孔部12と対峙する位置に第1の側壁部26の一部が第1の向き(左方)111aに円柱状に突出して形成された第2の突起部(突起)22とを含む。
このヒンジ2においては、第2の突起部22が第1の孔部11に対して第1の向き111aに挿入され、第1の突起部21が第2の孔部12に対して第2の向き111bに挿入されることにより、カム部材20がケース10に対して回転可能に接続されている。したがって、カム部材20をケース10に回転可能に接続するための軸部材を省略でき、軽量で低コストのヒンジ2を提供できる。
図8に、第3の実施形態に係るヒンジ3を、ヒンジ3を構成する主なパーツに展開して示している。ヒンジ3のケース10は、第2の側壁部17を左右方向111に円形状に貫通して形成された第1の孔部(孔)11と、第1の孔部11と対峙する位置に第1の側壁部16の一部が第2の向き(右方)111bに円柱状に突出して形成された第1の突起部(突起)21とを含む。さらに、ヒンジ3のカム部材20は、第1の側壁部26を左右方向111に円形状に貫通して形成された第2の孔部(孔)12と、第2の孔部12と対峙する位置に第2の側壁部27の一部が第1の向き(左方)111aに円柱状に突出して形成された第2の突起部(突起)22とを含む。
このヒンジ3においては、第1の突起部21が第2の孔部12に対して第2の向き111bに挿入され、第2の突起部22が第1の孔部11に対して第1の向き111aに挿入されることにより、カム部材20がケース10に対して回転可能に接続されている。したがって、カム部材20をケース10に回転可能に接続するための軸部材を省略でき、軽量で低コストのヒンジ3を提供できる。
さらに、このヒンジ3においては、第1の突起部21および第2の突起部22が向かい合うように第2の孔部12および第1の孔部11に挿入されている。このため、ケース10の側壁部16および17と、カム部材20の側壁部26および27とは左右方向111に互い違いに、すなわち左方111aから右方111bに向けて側壁部16、26、17および27の順に配置される。したがって、第1の突起部21および第2の突起部22は第1の側壁部16と第2の側壁部27との間に挟まれるように配置される。このため、突起部21および22が側壁部16および27に挟まれて外観上表れないデザインのヒンジ3を提供できる。さらに、孔部11および12が側壁部16および27により覆われて露出しないため、孔部11および12を介して外部から塵や埃などの異物が侵入することも抑制できる。
図9に、第4の実施形態に係るヒンジ4を組み立てる様子を示している。図10に、突出部を通過させる様子を示しており、図10(a)はヒンジ4を前方112aから見た図であり、図10(b)はヒンジ4を右方111bから見た図である。図11に、突出部を開口部の縁に引っ掛ける様子を示しており、図11(a)はヒンジ4を前方112aから見た図であり、図11(b)はヒンジ4を右方111bから見た図である。
図9に示すように、第2の突起部22は、第2の孔部12に挿入される円柱状の軸部22aと、軸部22aの外周壁部(先端部)22bの一部が上方113aに突出することにより形成された突出部22cとを含む。さらに、第2の孔部(長孔部)12は、軸部22aが突出部22cを含めて通過する開口部12aを含む。すなわち、第2の突起部22の突出部22cの径d1は、第2の孔部12の開口部12aの径(長径)d2よりも短くなっている。
このため、図10に示すように、第1の突起部21を第1の孔部11に対して第1の向き(左方)111aに挿入し、第2の突起部22を第2の孔部12に対して第1の向き111aに挿入することにより、突出部22cを通過させることができる。第2の孔部12の開口部12aは、軸部22aが突出部22cを含めて通過可能な程度に上下方向113に延びた長孔状(楕円状)に形成されている。
このため、軸部22aと開口部12aの内周壁部12bとの間には隙間(空間)99が形成されるが、図11に示すように、カム部材20がコイルばね40の反発力(復元力)により上方113aに押圧される(押し上げられる)ことにより、軸部22aが隙間99を埋めるように上方113aに偏る(シフトする)。その結果、軸部22aを開口部12aの内周壁部12bに当てることができる。したがって、第2の孔部12の開口部12aを通過した突出部22cが開口部12aの縁12cに引っ掛かった状態で、カム部材20をケース10に対して回転可能に接続できる。このため、突出部22cが予め形成された第2の突起部22を用いることにより、第2の突起部22が第2の孔部12から右方111bに抜け出る(脱落する)ことを抑制可能なヒンジ4を製造できる。したがって、第2の孔部12に第2の突起部22を挿入した後で、熱変形などにより突出部22cを形成する工程も省略できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に規定されたものを含む。上記の実施形態に係るヒンジにおいては、第2の突起部22の先端部22bに抜け止め用の突出部22cを形成しているが、第1の突起部21の先端部21bに突出部を形成することも可能である。また、ケース10およびカム部材20は、樹脂製に限定されず、金属製であってもよく、たとえば加熱コマを当てて脈動させることにより摩擦熱で突出部を形成するようにしてもよい。
1、2、3、4 開閉装置(ヒンジ)
10 第1のユニット(ケース)、 20 第2のユニット(カム部材)、 30 第3のユニット(弾性ユニット)
11 第1の孔、 12 第2の孔、 21 第1の突起、 22 第2の突起
100 複写機

Claims (11)

  1. 一対の孔および一対の突起により相対的に回転可能に接続された第1のユニットおよび第2のユニットと、
    前記第1のユニットに収納された第3のユニットであって、前記第1のユニットに対して前記第2のユニットの開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、前記開閉角度が前記予め定められた角度よりも小さいときには前記第2のユニットが自重により閉じるように前記第2のユニットを開閉可能に支持する第3のユニットとを有する開閉装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1のユニットは、前記一対の孔を含み、
    前記第2のユニットは、前記一対の突起を含み、
    前記一対の突起のそれぞれは前記一対の孔のそれぞれに対して同じ向きに挿入されている、開閉装置。
  3. 請求項1において、
    前記第1のユニットは、前記一対の孔の内の第1の孔と、前記一対の突起の内の第1の突起とを含み、
    前記第2のユニットは、前記一対の孔の内の第2の孔と、前記一対の突起の内の第2の突起とを含む、開閉装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1の突起および前記第2の突起は向かい合うように前記第2の孔および前記第1の孔に挿入されている、開閉装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記一対の突起は、前記一対の孔のそれぞれに対してそれぞれ挿入された一対の軸部と、
    前記一対の孔を通過した前記一対の軸部の少なくともいずれかの一部が前記一対の孔の径方向に拡がるように形成された突出部とを含む、開閉装置。
  6. 請求項5において、
    前記一対の孔は、前記突出部が通過する開口部を含み、
    前記第1のユニットおよび前記第2のユニットは、前記開口部を通過した前記突出部が前記開口部の縁に引っ掛かるように前記軸部が前記開口部に当たった状態で接続されている、開閉装置。
  7. 請求項6において、
    前記第3のユニットは、前記軸部が前記開口部に当たるように前記第2のユニットを押圧する弾性ユニットを含む、開閉装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の開閉装置と、
    前記第1のユニットが取り付けられた複写機本体と、
    前記複写機本体に対して開閉するように前記第2のユニットにより支持された蓋体とを有する複写機。
  9. 一対の孔または一対の突起を含む第1のユニットおよび第2のユニットと、前記第1のユニットに収納される第3のユニットであって、前記第1のユニットに対して前記第2のユニットの開閉角度が予め定められた角度よりも大きいときには開状態を維持し、前記開閉角度が前記予め定められた角度よりも小さいときには前記第2のユニットが自重により閉じるように前記第2のユニットを開閉可能に支持する第3のユニットとを有する開閉装置を製造する方法であって、
    前記一対の突起のそれぞれを前記一対の孔のそれぞれに対して挿入することを含む、方法。
  10. 請求項9において、
    前記第1のユニットは、前記一対の孔を含み、
    前記第2のユニットは、前記一対の突起を含み、
    前記挿入することは、前記一対の突起のそれぞれを前記一対の孔のそれぞれに対して同じ向きに挿入することを含む、方法。
  11. 請求項9または10において、
    前記一対の突起は、前記一対の孔のそれぞれに対してそれぞれ挿入される一対の軸部を含み、
    当該方法は、前記挿入することの後に、前記一対の孔を通過した前記一対の軸部の少なくともいずれかの一部が前記一対の孔の径方向に拡がるように熱変形させることを含む、方法。
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