JP2014190256A - カム構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空のカムシャフト20にカムローブ30が組み付けられるカム構造10である。カムローブ30は、ベース円部31aとバルブリフト部31bとから形成されたベースカム31と、バルブリフト部31bの先端部31cに形成された切欠部31nに設けられ、取付孔31hの中心軸と平行な軸を持ちベースカム31に対して回転自在なローラ32とを有する。カムシャフト20及びベースカム31には、カムシャフト20の中空内部と切欠部31nとを連通し、中空内部のオイルをローラ32の摺動部へ供給するためのオイル通路34が設けられる。オイル通路34は、ローラ32の外周面に対向する切欠部31nの対向面31fに開口した油溜り部34bと、油溜り部34bよりも中空内部側に形成され油溜り部34bよりも流路断面積が小さい絞り部34aとを有する。
【選択図】図1
Description
(3)前記油溜り部は、前記取付孔に開口するように前記ベースカムに形成された貫通孔であり、前記絞り部は、前記カムシャフトの外周面を貫通する貫通孔であることが好ましい。
[1.構成]
[1−1.全体構造]
図3に示すように、本実施形態にかかるカム構造10は、車両に搭載されるエンジン(何れも図示略)の動弁機構1を構成する部品の一つであり、エンジンのクランクシャフト(図示略)と連動して回転するカムシャフト20と、カムシャフト20に組み付けられるカムローブ30とを備えている。
次に、本実施形態に係るカム構造10のオイル通路34について、図1(a),(b)及び図2を用いて説明する。オイル通路34は、カムシャフト20の中空内部を流通するオイルをローラ32の摺動部へ供給するための流路であり、カムローブ30がカムシャフト20に組み付けられた状態でカムシャフト20の中空内部とベースカム31に形成された切欠部31nとが連通するように設けられている。つまり、カムシャフト20とベースカム31とには、予めオイル通路34を構成する部分がそれぞれ形成されており、カムシャフト20とカムローブ30とが組み付けられることで一つの流路(すなわちオイル通路34)を形成するようになっている。
まず、本カム構造10を備えた動弁機構1の動作について、図3を用いて説明する。図3に示すように、エンジンのクランクシャフトと連動してカムシャフト20が矢印Cの方向に回転すると、カムシャフト20とともにカムローブ30が回転する。このとき、ベースカム31のベース円部31aがタペット11の頂面と対向している間(すなわち図3の状態となる前)は、上記のようにベース円部31aとタペット11の頂面との間に隙間が設けられているため、ベース円部31aからタペット11への押圧力は生じない。したがって、バルブ2は開閉動作をせず、スプリング13の弾性力により全閉状態に保持される。
したがって、本実施形態に係るカム構造10によれば、カムシャフト20の中空内部とベースカム31の切欠部31nとを連通するオイル通路34の絞り部34aによって、ローラ32側に供給されるオイルの流量を制限することができ、エンジンオイルの油圧低下を防止することができる。これにより、オイルポンプの駆動仕事を低減することができ、さらに燃費を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、カム構造10に設けられるオイル通路34の変形例を図5及び図6に示す。これらは、上述したカム構造10のうちオイル通路34の形状のみが異なるため、同一の構成については上記の実施形態と同一の符号を付して説明は省略する。
図5に示すように、この変形例(第一変形例)にかかるカム構造10のオイル通路35は、ローラ32側へ供給されるオイルの流量を制限するための絞り部35aと、オイルを蓄えておくための油溜り部35bとに加え、絞り部35aにオイルを供給する給油部35cを備えている。絞り部35a及び給油部35cはカムシャフト20に設けられ、油溜り部35bはベースカム31に設けられている。なお、油溜り部35bは上記実施形態の油溜り部34bと同一であるため、その説明は省略する。
さらに、ここでは絞り部35aがカムシャフト20の外周面に凹設された溝であるため、上記実施形態のように絞り部34aを貫通孔として形成する場合と比較して、絞り部35aを形成する回転方向位置をカムローブ30の向きに合わせる必要がない。また、給油部35cの回転方向位置も任意に設定可能であるため、オイル通路35の加工をより簡単にすることができる。
図6に示すように、この変形例(第二変形例)にかかるカム構造10のオイル通路36は、ローラ32側へ供給されるオイルの流量を制限するための絞り部36aと、オイルを蓄えておくための油溜り部36bと、絞り部36aにオイルを供給する給油部36cとを備えて構成されている。給油部36cはカムシャフト20に設けられ、絞り部36a及び油溜り部36bはベースカム31に設けられている。
上記実施形態及び各変形例では、ベースカム31に形成された切欠部31nが、バルブリフト部31bの先端部31cの幅方向中間部のうち中央に位置している場合を例示しているが、切欠部31nの位置は中央に限られず、片寄って設けられていてもよい。また、切欠部31nがバルブリフト部31bの先端部31cからベース円部31aの一部にかけて形成されているベースカム31を例示しているが、バルブリフト部31bのみを欠成して設けられていてもよい。また、切欠部31nの対向面31fの形状も上記したものに限られず、平面であってもよい。
2 バルブ(吸気バルブ又は排気バルブ)
10 カム構造
11 タペット
20 カムシャフト
30 カムローブ
31 ベースカム
31a ベース円部
31b バルブリフト部
31c 先端部
31f 対向面
31h カムシャフト取付孔
31m ローラシャフト取付孔
31n 切欠部
31y ヨーク部
32 ローラ
32h 貫通孔
33 ローラシャフト
34,35,36 オイル通路
34a,35a,36a 絞り部
34b,35b,36b 油溜り部
35c,36c 給油部
40 支持部
44 貫通孔部
Claims (6)
- エンジンのクランクシャフトと連動して回転する中空のカムシャフトと、
前記カムシャフトに組み付けられるカムローブと、を備えたカム構造であって、
前記カムローブが、前記カムシャフトの取付孔を有するベース円部とバルブリフト部とから形成されたベースカムと、前記バルブリフト部の先端部に形成された切欠部に設けられ、前記取付孔の中心軸と平行な軸を持ち前記ベースカムに対して回転自在なローラと、を有し、
前記カムシャフト及び前記ベースカムには、前記カムシャフトの中空内部と前記切欠部とを連通し、前記中空内部を流通するオイルを前記ローラの摺動部へ供給するためのオイル通路が設けられ、
前記オイル通路は、前記ローラの外周面に対向する前記切欠部の対向面に開口した油溜り部と、該油溜り部よりも前記中空内部側に形成され前記油溜り部よりも流路断面積が小さい絞り部と、を有する
ことを特徴とする、カム構造。 - 前記油溜り部は、前記ベースカムに形成されるとともに、
前記絞り部は、前記カムシャフトに形成される
ことを特徴とする、請求項1記載のカム構造。 - 前記油溜り部は、前記取付孔に開口するように前記ベースカムに形成された貫通孔であり、
前記絞り部は、前記カムシャフトの外周面を貫通する貫通孔である
ことを特徴とする、請求項2記載のカム構造。 - 前記オイル通路は、前記絞り部よりも前記中空内部側において前記カムシャフトの外周面を貫通するように形成された給油部をさらに有し、
前記絞り部は、少なくとも前記給油部と前記油溜り部との間において前記カムシャフトの外周面又は前記取付孔に凹設された溝である
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のカム構造。 - 前記オイル通路は、前記絞り部よりも前記中空内部側において前記カムシャフトの外周面を貫通するように形成された給油部をさらに有し、
前記絞り部及び前記油溜り部は、何れも前記ベースカムに形成され、一端が前記取付孔に開口し他端が前記切欠部に開口した一つの段付き貫通孔を構成する
ことを特徴とする、請求項1記載のカム構造。 - 前記カムシャフトを支持する支持部を備え、
前記カムシャフトの前記支持部が取り付けられる部分には、前記カムシャフトの外周面と前記支持部の内周面との接触部にオイルを供給する貫通孔部が設けられ、
前記貫通孔部は、前記絞り部よりも流路断面積が大きい
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のカム構造。
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2013
- 2013-03-27 JP JP2013066858A patent/JP6115240B2/ja active Active
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