JP2014189922A - 襟用仮固定具 - Google Patents
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Abstract
【目的】着衣状態のワイシャツの襟を常時、整然とした状態に維持することができる襟用仮固定具を提供すること。
【構成】ベースシート部11の両面に粘着層12が装着されると共にワイシャツBの襟5の剣先51から縦辺52又は下辺53に沿って貼着される帯状の接合シート1と、該接合シート1の両面に装着される剥離シート2とからなること。該剥離シート2は前記接合シート1よりも長手方向において長く形成されると共に前記両剥離シート2は前記接合シート1の長手方向両端部の少なくとも一方から突出させて剥し代部Pを形成してなること。
【選択図】 図1
【構成】ベースシート部11の両面に粘着層12が装着されると共にワイシャツBの襟5の剣先51から縦辺52又は下辺53に沿って貼着される帯状の接合シート1と、該接合シート1の両面に装着される剥離シート2とからなること。該剥離シート2は前記接合シート1よりも長手方向において長く形成されると共に前記両剥離シート2は前記接合シート1の長手方向両端部の少なくとも一方から突出させて剥し代部Pを形成してなること。
【選択図】 図1
Description
本発明は、着衣状態のワイシャツの襟を常時、整然とした状態に維持することができる襟用仮固定具に関する。
ワイシャツは、着衣した状態において、ネクタイを装着又は外したときのいずれについても、襟の状態が整っていることが極めて重要である。襟は、型崩れの無い、整然とした状態であることが身だしなみからも大切なものである。よって、襟は、大切に扱われ、ワイシャツの他の部位よりも硬く仕上げられ、クリーニングの際にも、特に綿密に手入れが行われる部分となる。
そして、交渉,商談,会議,面談,面会等において、服装は相手に対する礼儀として極めて重要なものであり、特にワイシャツの場合では、その襟に他人の目が集中することが多い。したがって、ワイシャツの襟全体の形が崩れていたり、又は襟の剣先が捻じれたりしていると、相手にはだらしなく映るものである。
また、近年、夏季においては、ネクタイを装着しないことも多くなっており、特にワイシャツの襟が乱れがちになる。つまり、ネクタイをしない場合では、ワイシャツの襟元のボタンは、外された状態となるので、襟の形も乱れやすくなり、より一層、注意が必要となる。
特に、ワイシャツの襟の剣先は、捻じれたりしていなくとも、ワイシャツの前身ごろで首回り付近に略当接した状態であることが美しく好ましいものといえる。これに対して、襟の剣先がワイシャツの前身ごろで首回り付近から離れて浮き上がっていると、極めてみっともないものである。そこで、ワイシャツの襟の乱れを防止し、常時整然とした形状に維持するためのものが、特許文献1及び特許文献2等に開示されている。
特許文献1は、カッターシャツの襟を平坦に広げた形状に略合わせた形状及び大きさを有するポリエチレン樹脂製の弾性シートよりなる襟補強シート本体を形成し、この襟補強用シート本体の裏面における左右両端縁近傍における少なくとも一部面に、当該襟補強シート本体を前記襟の裏面に貼り付けて使用するための粘着剤層を積層固定させたものである。
特許文献1は、カッターシャツの襟の裏面(内側面)に粘着テープなどによる粘着力或いはクリップを利用して着脱自在に貼り付け、襟を補強しようとするものである。そのために、襟補強シート本体は、ワイシャツの襟と略同等の形状且つ大きさを有するものであり、襟補強シート本体を襟に装着するときも、面倒であり、ワイシャツを着衣したままでは、装着が困難である等の欠点が存在する。
次に、特許文献2では、外襟端部の内側及び外襟端部先端が接する位置の前身ごろ上に設置した布テープが設けられ、襟を布テープで固定する構成とし、襟元の歪みと共にネクタイの緩みも防止しようとするものである。しかし、特許文献2では、外襟の内側と前身ごろに布テープを縫い付ける必要がある。これは、ワイシャツ自体を改造するに等しく、布テープが不要になった時に、容易に取り外すことができず、また、縫い付け跡が残ってしまうことになるという欠点が存在する。
本発明が目的(解決しようとする技術的課題)は、ワイシャツの襟を極めて簡単に固定し、襟の形状乱れたり、剣先が浮き上がったりすることを防止し、常時、美しい襟の形状を維持することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、ベースシート部の両面に粘着層が装着されると共にワイシャツの襟の剣先から下辺又は縦辺に沿って貼着される帯状の接合シートと、該接合シートの両面に装着される剥離シートとからなり、該剥離シートは前記接合シートよりも長手方向において長く形成されると共に、前記両剥離シートは前記接合シートの長手方向両端部の少なくとも一方から突出させて剥し代部を形成してなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記接合シートの長手方向両端部の少なくとも一方の短辺は、傾斜状としてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1において、前記剥離シートの長手方向両端部の一方は前記接合シートの傾斜状の短辺と同等位置とすると共に同等角度の傾斜角度としてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記接合シート及び剥離シートはその幅方向のいずれか一方の端部が弧状に屈曲形成されてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記接合シートの両面に装着される前記両剥離シートの一方のみに剥し代部が設けられてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記接合シートと剥離シートとが交互に配置されるように積層されると共に両外面は剥離シートが位置され、前記接合シートは、常時、剥し側の剥離シートに貼着されてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか1項の記載において、前記剥離シートは、長手方向中間箇所で2つのピースに分離されると共に、一方のピースはその端部が他方のピース端部の表面上に重なる摘み代が形成されてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項8の発明を、ベースシート部の両面に粘着層が装着されると共にワイシャツの襟の剣先から縦辺又は下辺に沿って貼着される帯状の接合シートと、ロール状に巻き付けられた剥離シートとからなり、前記接合シートは、前記剥離シートに等間隔をおいて配置されてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。請求項9の発明を、請求項8において、前記剥離シートの長手方向両端部の少なくとも一方は傾斜状端縁としてなる襟用仮固定具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、剥離シートは接合シートよりも長手方向において長く形成されると共に、前記両剥離シートは前記接合シートの長手方向両端部の少なくとも一方から突出させて剥し代部を形成したものである。これによって、本発明の襟用仮固定具は剥し代部から剥離シートを極めて容易に剥すことができる。
そして、襟用仮固定具から1枚の剥離シートを剥すことで、接合シート1はいずれか一方の剥離シートに貼着された状態となり、剥離シートと共に接合シートをワイシャツの襟を立てて、襟の裏面側で剣先部から襟の縦辺又は下辺に沿って貼着し、そのまま剥離シートを剥すと、襟の剣先部の裏面側に接合シートのみが貼着された状態にできる。
これによって、襟の剣先部分をワイシャツの前身頃の首回り箇所に押圧するのみで、襟の剣先は、ワイシャツの前身頃の首回り箇所に前記接合シートを介して接合され、襟が固定され、襟の乱れを防止することができる。
このように、本発明の襟用仮固定具は、ワイシャツを着用したままの状態であっても、襟を立てることにより、鏡を見ながら極めて簡単に装着することができる。したがって、朝の支度で極めて短時間にワイシャツの襟の固定を行うことができる。また、本発明の襟用仮固定具の使用後はワイシャツの襟から接合シートを剥すのみで容易に除去することができる。したがって、接合シートの除去後には、使用した跡が一切残らないものである。
請求項2の発明では、接合シートの長手方向両端部の少なくとも一方の短辺は、傾斜状としたことにより、接合シートを襟の剣先から縦辺又は下辺に沿った形状に合わせて貼着することができる。これは、襟の剣先は、一般的に直角ではなく鋭角であり、本発明における接合シートの短辺を傾斜状とすることで、剣先部分の形状に適正に合わせることができ、剣先部分を有効的に前身頃に貼着させることができる。
請求項3の発明を、剥離シートの長手方向両端部の一方は前記接合シートの傾斜状の短辺と同等位置とすると共に同等角度の傾斜角度とすることで、襟の剣先の位置に剥離シートの傾斜短辺を合わせるのみで、接合シートを剣先部分に略正確に貼着させることができる。つまり、剥離シートの傾斜短辺を襟の剣先に貼着するための位置合わせとしての役目とすることができる。
請求項4の発明では、接合シート及び剥離シートはその幅方向のいずれか一方の端部が弧状に屈曲形成されることにより、襟の剣先から縦辺又は下辺の縁部分に沿って接合シートを貼着させることができる。請求項5の発明では、前記接合シートの両面に装着される前記両剥離シートの一方のみに剥し代部が設けられることにより、剥し代部が設けられた剥離シートを接合シートから極めて剥しやすい構造にできるものである。
請求項6の発明では、接合シートと剥離シートとが交互に配置されるように積層されると共に両外面は剥離シートが位置され、前記接合シートは、常時、剥し側の剥離シートに貼着される構成としたことにより、本発明の襟用仮固定具の積層状態をコンパクトにまとめることができる。
つまり、接合シートと剥離シートとが交互に配置されるように積層されることにより、一枚の剥離シートは、2枚の接合シートの剥離シートとしての役目を兼用する。したがって、襟用仮固定具の多数個を単に積み重ねた場合よりも、剥離シートの枚数を格段に減少させることができ、多数個を積層した襟用仮固定具を極めて小型なものにすることができる。
請求項7の発明では、前記剥離シートは、長手方向中間箇所で2つのピースに分離されると共に、一方のピースはその端部が他方のピース端部の表面上に重なる摘み代が形成される構成としたものである。これによって、剥離シートを簡易且つ迅速に剥すことができる。
請求項8の発明では、本発明の多数の襟用仮固定具をロール状にまとめることができ、特に本発明を大量に使用する場合に好適である。これによって、職場などで、まとめて購入し、職場にて、必要に応じて多数の人が使用できる。
請求項9の発明では、剥離シートの長手方向両端部の少なくとも一方は傾斜状端縁としてなる構成により、前述した請求項2の効果と略同様に、剣先部分の形状に適正に合わせることができ、剣先部分を有効的に前身頃に貼着させることができる。
以下、本発明の襟用仮固定具Aの実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の襟用仮固定具Aでは、複数の実施形態が存在する。そして、全実施形態において、襟用仮固定具Aは、接合シート1と剥離シート2とから構成される。
まず、第1実施形態を図1,図2に基いて説明する。前記接合シート1は、ベースシート部11の両面に粘着層12,12が設けられたものである〔図1(D),(E),図2(A),(B),(C),(D)参照〕。ベースシート部11は、紙材であり、極めて薄いシート状に形成されたものであり、具体的には、薄葉紙が好適である。また、ベースシート部11は、合成樹脂のフィルム材を使用してもよい。
また、ベースシート部11は、合成樹脂製のフィルム材又は、スポンジ状のシート等から形成されることもある。粘着層12,12は、通常の粘着テープに施されている粘着力と同程度のものであり、前記ベースシート部11の両面に粘着層12,12が設けられ、接合シート1が構成される。
このようにして構成された接合シート1は、帯状で且つ四辺形に形成されたものである〔図2(A)参照〕。接合シート1の長手方向の両端辺は、該接合シート1が略台形状となるように、傾斜状の辺として形成される。
その接合シート1の長手方向両端を短辺11aとし、接合シート1の長手方向に直交する幅方向両端の辺を長辺11bとする。そして、前記短辺11aと、長辺11bとのなす角度で鋭角となる側を傾斜角度θとする。該傾斜角度θは、接合シート1を貼着するワイシャツBの襟5の剣先51の剣先角度θwに略等しくなるように設定される。
また、ワイシャツBの襟5には、複数の種類(パターン)が存在し、剣先角度θwもそれぞれ異なるものである。よって、接合シート1については、その傾斜角度θを、ワイシャツBの襟5の種類に合わせて複数種類、用意されることが好ましく、前記傾斜角度θは、鋭角又は略直角に近い鋭角等のもの等、複数種類を揃えておくとあらゆる襟5のパターンに適応することができる〔図2(D)参照〕。
剥離シート2は、接合シート1の両面に貼着される。つまり、襟用仮固定具Aは、接合シート1と該接合シート1を挟持する2枚の剥離シート2,2による3層構造となる〔図1(E),図2(A),(B)参照〕。剥離シート2は、紙材からなり、前記接合シート1と同様に帯状に形成されたものである。
剥離シート2は、その長手方向において、前記接合シート1よりも長く形成されている〔図1(D),(E),図2(A)参照〕。そして、接合シート1の両面に剥離シート2が貼着された状態で、該剥離シート2の長手方向端部は、前記接合シート1の長手方向端部から突出する構成とする〔図1(D),(E),図2(A)参照〕。この構成によって、2枚の剥離シート2,2の間には、接合シート1が挟持された領域と、該接合シート1が存在しない領域が備えられることとなる。
前述した2枚の剥離シート2,2において接合シート1が存在しない領域を剥離シート2における剥し代部(はがししろぶ)Pと称する。剥し代部Pは、換言するならば、剥離シート2が接合シート1よりも長手方向に長く形成され、剥離シート2の接合シート1からの突出した部分が剥し代部Pとなる。前記剥し代部Pは、前述したように、2枚の剥離シート2のみによって構成される部分であり、2枚の剥離シート2,2を相互に引き離し易い部分である〔図1(D),(E)参照〕。したがって、2枚の剥離シート2の内の1枚を接合シート1から引き剥がす作業が容易にできる。
前記剥し代部Pは、接合シート1の両面に装着される前記両剥離シート2,2の両方に設けられている〔図1(D),図2(A),図3等参照〕。また、前記接合シート1の両面に装着される前記両剥離シート2,2の一方のみに剥し代部Pが設けられた実施形態も存在する〔図9(A),(B)参照〕。さらに、その変形例として、前記接合シート1の両面に装着される前記両剥離シート2,2の剥し代部Pの長さを異なるように設けられることもある〔図9(C)参照〕。
剥離シート2は、長手方向に直交する幅方向の寸法は、接合シート1と同等であるが、該接合シート1の幅方向を剥離シート2の幅方向よりも僅かに小さくする略同等の構成も含むものとする。また、剥離シート2の長手方向において剥し代部Pが設けられた部分とは反対側の短辺は、接合シート1の傾斜状の短辺11aと同等位置(略同等位置も含む)で且つ同等角度(略同等角度も含む)となるように形成されている〔図1(D),図2(A)参照〕。
第1実施形態には、変形例が存在し、その第1変形例では、2枚の剥離シート2,2の長手方向両端に前記剥し代部P,Pが設けられたものである〔図3(A)参照〕。この変形例では、剥離シート2の長手方向両端のいずれにおいても、剥離シート2の剥し作業を行い易いものにできる。
第2変形例では、接合シート1の長手方向いずれか一方の短辺11aは、傾斜角度θを設けず、該短辺11aは長手方向に直角となるものとする〔図3(B)参照〕。これによって、接合シート1の形状は、簡単なものとなり、製造工程も簡単にできる。
第3変形例では、接合シート1の長手方向両端の短辺11a,11aは、共に傾斜角度θを設けず、長手方向に直角となるものとする〔図3(C)参照〕。これによって、接合シート1の形状は、より一層簡単なものとなり、製造工程もより一層簡単にできる。
次に、本発明の第2実施形態では、複数の個数の襟用仮固定具A,A,…が積み重ねられて積層構成としたものである〔図5(A),(B)参照〕。具体的には、剥離シート2,接合シート1,剥離シート2,接合シート1となるように交互に積み重ねられる〔図5(B)参照〕。
そして、積層構成とした上端面2uと,下端面2dは、共に剥離シート2が位置する。積層構成の上下端を除いて、内部に位置する剥離シート2は、両面に接合シート1が位置することとなる。つまり、内部の剥離シート2は、2組の襟用仮固定具の接合シート1の剥離シート2としての役目を兼用する。
この、第2実施形態では、接合シート1は、常時、剥し側の剥離シート2に貼着されるようになっている。この剥し側の剥離シート2とは、積層された束の最外部分に位置して、実際に剥す動作する剥離シート2のことである。具体的には、第2実施形態の構成にて積層された襟用仮固定具A,A,…では、最外面に位置する(剥し側の)剥離シート2を剥すと、剥した側の剥離シート2に接合シート1が貼着されるものである。
これによって、そのまま、襟5の剣先51に剥離シート2と共に接合シート1を貼着することができる。このような構成とするには、第2実施形態の構成にて積層された襟用仮固定具A,A,…のいずれか一方側を剥し側として決めておく。例えば、図5では、積層された襟用仮固定具A,A,…の上面側を剥し側としている。
剥し側の剥離シート2に接合シート1が常時、必ず付いてくる構成にするためには、以下のような構造にする。まず、剥離シート2の両剥離面において、接合シート1の粘着層12との粘着力に強弱の差が生じるように表面処理を施す。つまり、剥離シート2の一方の面と他方の面の粗さに変化を与える。
これによって、接合シート1の粘着層12との粘着力に差が生じる。そして、剥し側の剥離シート2の剥し面側を常時、接合シート1の粘着層12との粘着力が大きくなるように設定しておく。このようにすることで、剥し側の剥離シート2を剥すと、該剥離シート2に必ず接合シート1が付いてくることになる。そして積層束の次の剥離シート2も同様に積層束から剥すことで、該剥離シート2に接合シート1が必ず付いてくることになる。
また、剥し側の剥離シート2に接合シート1が常時、必ず付いてくる別の構成としては、接合シート1の粘着層12,12は、上面と下面とで粘着力に強弱を与えておく。つまり、上面側の粘着層12の粘着力を大とし、下面側の粘着層12の粘着力を小とする。その粘着力の差は僅かで構わない。これによって、積層された襟用仮固定具A,A,…の上面側を剥し側とし、剥離シート2を剥すと、剥がした剥離シート2側に接合シート1が貼着することになる〔図5(C),(D)参照〕。
そして、剥離シート2と共に接合シート1を襟5の剣先51に貼着したときには、接合シート1は襟5側との貼着力が剥離シート2との貼着力を上回り、襟5の剣先51に接合シート1のみを貼着できる。
この第2実施形態についても、前述した第1実施形態の変形例を含むものである。この第2実施形態では、複数個の襟用仮固定具が前述したように、剥離シート2と接合シート1とが交互に積み重ねられ、その上端及び下端の面は共に剥離シート2,2としたものであり、内部の剥離シート2は、2枚の接合シート1の剥離シート2を兼用するものである。したがって、同一個数の襟用仮固定具をそのまま積層した場合に比較して、その積層高さは、低くなり、小型にまとめることができる。
次に、第3実施形態は、接合シート1及び剥離シート2はその幅方向のいずれか一方の端部が弧状に屈曲又はロール形成されたものである〔図6(A),(B)参照〕。具体的には、接合シート1及び剥離シート2の幅方向の一方の端部箇所が、その幅方向に沿って弧状に屈曲又はロール形成され、長手方向に直交する断面形状が略「J」字形状に形成されたものである。
弧状部分を弧状長辺Arと称する。該弧状長辺Arは、特に、剥離シート2側に曲りくせとして形成されたものであり、一方の剥離シート2を剥した残りの剥離シート2とこれに貼着している接合シート1には弧状長辺Arが備わっている。
そして、そのまま、接合シート1を襟5の剣先51の縦辺52の端縁又は下辺53の端縁に沿って貼着され、剥離シート2を剥すと、剣先51の裏面側のみではなく、縦辺52の端縁又は下辺53の端縁の部分まで、ワイシャツBの前身頃6の首回り位置に貼着することができる〔図6(C),(D)参照〕。
本発明の第4実施形態では、前記剥離シート2において、長手方向中間箇所で2つのピース21,22に分離されると共に、一方のピース21はその端部が他方のピース22の端部の表面上に重なる摘み代23が形成されたものである〔図7(A)参照〕。これによって接合シート1から剥離シート2を剥がし易くすることができる〔図7(B)参照〕。
次に、本発明の第5実施形態では、粘着層12,12装着されると共にワイシャツBの襟5の剣先51から縦辺52又は下辺53に沿って貼着される帯状の接合シート1と、ロール状に巻き付けられた剥離シート2とから構成される。
そして、接合シート1は、剥離シート2に等間隔をおいて配置されたものである。この実施形態では、剥離シート2は、長尺帯で、ロール芯部3に巻き付けられている。剥離シート2には、前述したように、接合シート1が等間隔となるように配置されており、前述した第2実施形態と同様に、接合シート1の粘着層12,12は、ロール芯部3側と外面側とで粘着力に強弱を与えておく。
そして、ロール状とした剥離シート2を剥すと、剥がした剥離シート2側に接合シート1が貼着することになる。剥離シート2は、隣接する接合シート1,1間を鋏やカッターナイフ等にて切断して、1個の襟用仮固定具Aとして使用する。剥離シート2には、ミシン目24を形成しておくこともある。
次に、本発明の使用について説明する。本発明の襟用仮固定具Aは、剥離シート2剥し代部Pを介して、まず一方の剥離シート2を剥す〔図1(D),(E)参照〕。これによって、他方の剥離シート2には接合シート1が貼着された状態である。
そして、ワイシャツBの襟5を立てて、剥離シート2と共に接合シート1の粘着層12を襟5の裏面側で剣先部51から襟5の縦辺52又は下辺53に沿って貼着する。そのまま残りの剥離シート2を剥すと、襟5の剣先5の裏面側に接合シート1のみが貼着された状態となる。
そのまま立てた襟5を下に折り返し、剣先51の裏面側を前身頃6の首回り部に押圧するのみで、接合シート1によって襟5の剣先51と前身頃6の首回り部分とが接合され、襟5がきれいな状態で固定され、襟5の乱れを防止することができる。また、本発明の襟用仮固定具Aの使用後は、ワイシャツBの襟5の剣先51から接合シート1を剥すのみで容易に除去することができる。したがって、接合シート1の除去後には、使用した跡が一切残らないものである。
このように、本発明の襟用仮固定具Aは、ワイシャツBを着用したままの状態であっても、襟5を立てることにより、鏡を見ながら極めて簡単に装着することができる。したがって、朝の支度で極めて短時間にワイシャツの襟の固定を行うことができる。また、接合シート1の長手方向両端部の少なくとも一方の縦辺52は、傾斜状としたことにより、接合シートを襟の剣先から縦辺又は下辺に沿った形状に合わせて貼着することができる。
これはワイシャツBの襟5の剣先51は、一般的に直角ではなく鋭角であり、本発明における接合シート1の短辺11aを傾斜状とすることで、剣先51部分の形状に対して適正に合わせることができ、剣先51部分を有効的に前身頃6に貼着させることができる。
また、襟用仮固定具Aを襟5の剣先51から下辺53に沿って貼着する実施形態も存在する(図10参照)。この実施形態では、襟5の下辺53に沿って襟5が前身頃6に固定されることにより、特にネクタイを外した状態で襟5の形状を整えることができる。
A…襟用仮固定具、1…接合シート、11…ベースシート部,11a…短辺、
11b…長辺、12…粘着層、2…剥離シート、21…ピース、22…ピース、
23…摘み代、B…ワイシャツ、5…襟、51…剣先、52…縦辺、53…下辺。
11b…長辺、12…粘着層、2…剥離シート、21…ピース、22…ピース、
23…摘み代、B…ワイシャツ、5…襟、51…剣先、52…縦辺、53…下辺。
Claims (9)
- ベースシート部の両面に粘着層が装着されると共にワイシャツの襟の剣先から縦辺又は下辺に沿って貼着される帯状の接合シートと、該接合シートの両面に装着される剥離シートとからなり、該剥離シートは前記接合シートよりも長手方向において長く形成されると共に、前記両剥離シートは前記接合シートの長手方向両端部の少なくとも一方から突出させて剥し代部を形成してなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項1において、前記接合シートの長手方向両端部の少なくとも一方の短辺は、傾斜状としてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項1において、前記剥離シートの長手方向両端部の一方は前記接合シートの傾斜状の短辺と同等位置とすると共に同等角度の傾斜角度としてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記接合シート及び剥離シートはその幅方向のいずれか一方の端部が弧状に屈曲形成されてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記接合シートの両面に装着される前記両剥離シートの一方のみに剥し代部が設けられてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記接合シートと剥離シートとが交互に配置されるように積層されると共に両外面は剥離シートが位置され、前記接合シートは、常時、剥し側の剥離シートに貼着されてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか1項の記載において、前記剥離シートは、長手方向中間箇所で2つのピースに分離されると共に、一方のピースはその端部が他方のピース端部の表面上に重なる摘み代が形成されてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- ベースシート部の両面に粘着層が装着されると共にワイシャツの襟の剣先から縦辺又は下辺に沿って貼着される帯状の接合シートと、ロール状に巻き付けられた剥離シートとからなり、前記接合シートは、前記剥離シートに等間隔をおいて配置されてなることを特徴とする襟用仮固定具。
- 請求項8において、前記剥離シートの長手方向両端部の少なくとも一方は傾斜状端縁としてなることを特徴とする襟用仮固定具。
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-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013066482A patent/JP2014189922A/ja active Pending
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