JP2014188792A - 支持装置および記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持対象物が載置される板状部材上面の平面度を、簡易な構成によって確保することができる支持装置等を提供する。
【解決手段】上面が開放された箱状のボックス部52と、ボックス部52の上面を覆うように設けられ、支持対象物が載置される支持面を有する板状部材53と、ボックス部52を下方から支持するX軸延在部材56と、Y軸方向に延在し且つX軸方向に並ぶようにしてボックス部52内に設けられ、板状部材53を支持する複数のY軸延在部材55と、を備えた。
【選択図】図10

Description

本発明は、記録媒体などの支持対象物を支持する支持装置、および該支持装置を備えた記録装置に関するものである。
従来、記録媒体であるロール紙を支持するテーブル装置として、上面に連通溝が形成されたベースパネルと、ベースパネルの上面を覆うように設けられ、複数の孔が開口した上面にロール紙を吸着するパネルと、ベースパネルを下方から支持するフレームとを備えたものが知られている。パネルは、その縁部において連通溝の周縁部に支持されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−148217号公報
従来のテーブル装置(支持装置)では、パネル(板状部材)が、その縁部において連通溝の周縁部に支持されているだけであるため、特にパネルが大型化した場合には、パネルが下方に撓んでしまい、パネル上面の平面度を確保することが困難であった。この問題に対し、パネルを、連通溝内に島状に分散配置された複数のスペーサーにより支持することが考えられる。しかしながら、この場合、パネル上面の平面度を確保するためには、スペーサーを、相当程度、密に配置する必要があるため、コスト高となってしまう。
本発明は、支持対象物が載置される板状部材上面の平面度を、簡易な構成によって確保することができる支持装置、および該支持装置を備えた記録装置を提供することを課題としている。
本発明の支持装置は、上面が開放された箱状のボックス部と、ボックス部の上面を覆うように設けられ、支持対象物が載置される支持面を有する板状部材と、ボックス部を下方から支持するベース部と、水平面内における第1の方向に延在し且つ水平面内において第1の方向と直交する第2の方向に並ぶようにしてボックス部内に設けられ、板状部材を支持する複数の第1延在部材と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、板状部材が複数の第1延在部材により支持されていることで、板状部材が下方に撓むことが防止される。さらに、第1の方向に延在した複数の第1延在部材により板状部材を支持することで、島状に分散配置された複数のスペーサーにより板状部材を支持する場合に比べ、部品点数を削減することができる。したがって、支持対象物が載置される板状部材上面の平面度を、簡易な構成によって確保することができる。
この場合、ベース部は、第2の方向に延在し且つ第1の方向に並ぶようにして設けられた複数の第2延在部材を有することが好ましい。
この構成によれば、複数の第1延在部材および板状部材が、第1の方向に並んだ複数の第2延在部材によりボックス部を介して支持されていることで、複数の第1延在部材および板状部材が、第1の方向において下方に撓むことが防止される。したがって、板状部材上面の平面度をより良好に確保することができる。
この場合、板状部材をベース部に締結する締結部材は、第2の方向に並んだ複数の第1延在部材同士の間を通って、ベース部と接続されていることが好ましい。
この場合、複数の第1延在部材は、相互の間隔が広狭混在するようにして、第2の方向に並んでおり、締結部材は、間隔が広い第1延在部材同士の間隙および間隔が狭い第1延在部材同士の間隙のうち、間隔が狭い第1延在部材同士の間隙を通って、ベース部と接続されていることが好ましい。
この構成によれば、第2の方向において、締結部材による締結箇所の両側近傍が、第1延在部材によって支持される。これにより、板状部材が締結部材の締結力によって変形することが防止される。したがって、板状部材上面の平面度をより良好に確保することができる。
この場合、板状部材には、複数の吸引孔が形成されており、板状部材とボックス部との間に構成された吸引チャンバーを介して、複数の吸引孔に負圧吸引力を作用させる吸引部を、備えたことが好ましい。
この構成によれば、載置された支持対象物を、板状部材の上面に吸着させることができる。
本発明の記録装置は、上記の支持装置と、板状部材の支持面に支持された支持対象物である記録媒体に対し、記録を行う記録部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、板状部材上面の平面度を、簡易な構成によって確保することができる支持装置を備えたことで、板状部材上面に載置された記録媒体表面の平面度も確保される。したがって、平面度が確保された記録媒体に対して、記録が行われるため、良好な記録結果を得ることができる。
本発明の他の記録装置は、上記の支持装置と、板状部材の支持面に支持された支持対象物である記録媒体に対し、紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドを有する記録部と、板状部材の支持面に向けて紫外線を照射する照射部と、を備え、複数の吸引孔は、第1の方向に延在し且つ第2の方向に並んだ複数の吸引孔列を構成しており、各第1延在部材は、第2の方向において各吸引孔列と重複しない位置に設けられていることを特徴とする。
紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドにより記録を行う場合、板状部材のサイズよりも記録媒体のサイズが小さいと、照射部から照射された紫外線が、板状部材の表面等で反射して、インクジェットヘッドのノズルに入射するおそれがある。この場合、ノズル内の紫外線硬化型インクが硬化してしまい、吐出不良となる。このため、板状部材の表面を、紫外線を反射しないよう、黒色等に形成することが考えられる。しかしながら、このようにしても、板状部材を支持する第1延在部材が、板状部材に形成された吸引孔から上方に覗いている場合には、第1延在部材の上面を黒色等に形成しないと、照射部から照射された紫外線が、吸引孔を通って第1延在部材の上面で反射し、インクジェットヘッドのノズルに入射するおそれがある。
これに対し、本構成によれば、各第1延在部材が、第2の方向において各吸引孔列と重複しない位置に設けられていることで、第1延在部材が吸引孔から上方に覗くことがない。これにより、第1延在部材の上面を黒色等に形成することなく、照射部から照射された紫外線が第1延在部材の上面で反射してインクジェットヘッドのノズルに入射することを防止できる。したがって、ノズル内での紫外線硬化型インクの硬化による吐出不良を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る記録装置の斜視図である。 記録装置の背面図である。 記録装置における記録処理部の斜視図である。 記録処理部の正面図である。 記録装置におけるY軸移動部廻りを後方から見た断面図である。 記録装置における支持ステージの一部分解斜視図である。 板状部材を取り除いた支持ステージの一部分解斜視図である。 支持ステージにおけるY軸延在部材およびX軸延在部材を示す斜視図である。 (a)は板状部材およびY軸延在部材を示す平面図であり、(b)は(a)において一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。 板状部材の締結状態を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係る記録装置について説明する。この記録装置は、紫外線硬化型インク(UVインク)をインクジェット方式で吐出することにより、記録媒体に所望の画像を記録するものである。記録媒体としては、例えばサイン・ディスプレイ用のボード材等、様々な厚みのものを想定している。以下の説明では、水平面内における記録装置の長手方向(前後方向)をY軸方向と定義し、水平面内においてY軸方向と直交する方向(左右方向)をX軸方向と定義し、鉛直方向(上下方向)をZ軸方向と定義する。なお、Y軸方向は、特許請求の範囲における「第1の方向」の一例であり、X軸方向は、特許請求の範囲における「第2の方向」の一例である。
図1に示すように、記録装置1は、上面に載置された記録媒体を水平に支持する支持ステージ2(支持装置)と、支持ステージ2の四隅に設けられ、支持ステージ2を水平に支持する4本の脚材3と、X軸方向に延在し、支持された記録媒体に対して記録を行う記録処理部4と、支持ステージ2の下側に設けられ、支持ステージ2に対し記録処理部4をY軸方向に移動させるY軸移動部5(図5参照)とを備えている。記録装置1は、支持ステージ2に支持された記録媒体に対し、記録処理部4に搭載されたインクジェットヘッド16(図4参照)を移動させて記録を行う、いわゆるフラットベッドタイプのものである。なお、図1では、記録処理部4が、記録装置1の後端部に移動した状態を示している。
記録処理部4の右端部には、インクジェットヘッド16に紫外線硬化型インクを供給するインク供給部6が収容されている。4本の脚材3には、それぞれキャスター7が設けられており、作業者が、記録装置1を簡易に移動できるようになっている。
また、記録装置1の前端部には、左右両端部において2本の脚材3に支持された操作部8が設けられている。操作部8は、作業者による入力操作を受け付ける操作パネル9を有している。操作パネル9には、各種操作ボタン11や後述する吸着切換レバー12などが配置されている。
図2に示すように、記録装置1の後端部には、2本の脚材3の間を塞ぐようにして、取付プレート13が固定されている。取付プレート13の内側には、電装ボックス14が取り付けられている。さらに、電装ボックス14内には、支持ステージ2上に記録媒体を吸着するための吸引ブロアー15(吸引部)が収容されている。
図3および図4に示すように、記録処理部4は、インクジェットヘッド16および紫外線照射ユニット17(照射部)を有する記録ユニット18と、記録ユニット18をX軸方向に往復動させるX軸移動部19と、右端部に設けられ、インクジェットヘッド16の機能の保守および回復を図るメンテナンスユニット21とを備えている。
さらに、記録処理部4は、支持ステージ2上を横断するようにX軸方向に延在し、X軸移動部19を支持する横架フレーム22と、それぞれ支持ステージ2の下方まで延在し、横架フレーム22を左右両側で支持する左右一対のサイドフレーム23と、支持ステージ2の下側でサイドフレーム23同士を連結する連結フレーム24とを備えている。すなわち、横架フレーム22、一対のサイドフレーム23および連結フレーム24により、支持ステージ2を囲い込む「口」の字状(方形状)のフレーム部が構成されている。また、各サイドフレーム23と連結フレーム24との間には、記録ユニット18を、支持ステージ2に対してZ軸方向に移動させる昇降移動部25が組み込まれている。
記録ユニット18は、2つのインクジェットヘッド16と、2つのインクジェットヘッド16をX軸方向に並べて搭載したキャリッジ26と、2つのインクジェットヘッド16をX軸方向に挟むようにして設けられた2つの紫外線照射ユニット17とを有している。
各インクジェットヘッド16は、例えば圧電素子により吐出駆動するものであり、Y軸方向に延在する色別複数のノズル列(図示省略)を有している。すなわち、複数色の紫外線硬化型インクを吐出可能に構成されている。また、2つのインクジェットヘッド16は、相互にY軸方向(ノズル列方向)に位置ズレして配置されている。
各紫外線照射ユニット17は、紫外線照射ランプを有し、支持ステージ2の上面に向けて紫外線を照射する。これにより、インクジェットヘッド16から記録媒体に吐出・着弾した紫外線硬化型インクを硬化(定着)させる。
X軸移動部19は、記録ユニット18をX軸方向に往復動させるX軸移動機構27と、記録ユニット18の往復動をガイドする上下一対のガイド軸28とを有している。X軸移動機構27は、ベルト機構で構成されており、キャリッジ26および各紫外線照射ユニット17が連結されたタイミングベルト29と、タイミングベルト29が架け渡された駆動プーリー31および従動プーリー32と、駆動プーリー31を駆動する正逆回転可能なX軸モーター33と、で構成されている。X軸モーター33が正逆回転することで、タイミングベルト29が正逆走行し、記録ユニット18がガイド軸28に沿ってX軸方向に往復動する。また、この往復動に伴って、インクジェットヘッド16が紫外線硬化型インクを吐出すると共に紫外線照射ユニット17が紫外線を照射する。
各昇降移動部25は、連結フレーム24に対してサイドフレーム23をZ軸方向に駆動する昇降駆動機構34と、サイドフレーム23を昇降可能に保持する昇降ガイド35とを有している。詳細は省略するが、昇降駆動機構34は、ボールネジ機構で構成され、昇降ガイド35は、LMガイド(登録商標)などのリニアガイドで構成されている。各昇降移動部25により、各サイドフレーム23を昇降させることで、横架フレーム22およびX軸移動部19を介して、インクジェットヘッド16を昇降させる。これにより、支持ステージ2に対してインクジェットヘッド16が離接され、支持ステージ2に支持された記録媒体とインクジェットヘッド16とのギャップが調整される。
図5に示すように、Y軸移動部5は、支持ステージ2の下側の左右中間に設けられたY軸移動機構36と、支持ステージ2の下側の左右両端に設けられた左右一対のY軸ガイド37とを有している。
Y軸移動機構36は、ボールネジ機構により構成されており、記録処理部4をY軸方向に移動させる。Y軸移動機構36は、Y軸方向に延在するように支持ステージ2の下側に固定されたボールネジ38と、ボールネジ38に螺合するナット部材39と、ナット部材39を回転駆動する正逆回転可能なY軸モーター41とを有している。ナット部材39は、連結部材42を介して連結フレーム24に回転可能に連結されている。
各Y軸ガイド37は、LMガイドにより構成されており、支持ステージ2に対し、記録処理部4をY軸方向にスライド可能に支持する。各Y軸ガイド37は、Y軸方向に延在するように支持ステージ2(後述するレール取付ベース49)の下面に固定されたガイドレール43と、連結フレーム24が固定されると共にガイドレール43上をスライドするスライダー44とを有している。
Y軸モーター41が正逆回転することで、ナット部材39が回転しながらボールネジ38に沿ってY軸方向に往復動し、連結フレーム24においてナット部材39に連結された記録処理部4が、Y軸ガイド37にガイドされてY軸方向に往復動する。
以上のように構成された記録装置1により記録媒体に記録を行う場合、まず、記録媒体を支持ステージ上に吸着セットする。続いて、昇降移動部25により、記録媒体の厚みに応じて、記録媒体とインクジェットヘッド16とのギャップを調整する。この状態で、記録処理部4のY軸方向への移動及び停止と、記録処理部4が停止した状態において記録ユニット18をX軸方向へ移動させ、記録ユニット18のX軸方向への移動に同期して、インクジェットヘッド16の吐出駆動および紫外線照射ユニット17の紫外線照射を行う。これにより、記録媒体に対し、所望の画像が記録される。
図6ないし図8に示すように、支持ステージ2は、Y軸方向において、記録装置1の後端部に移動した記録処理部4が臨む待機エリアAと、記録媒体が吸着セットされる吸着エリアBとに区画されている。
支持ステージ2は、Y軸方向に梁状に延在する左右一対の構造形材45と、一対の構造形材45により下方から支持され、記録媒体が吸着セットされる吸着テーブル46と、吸着テーブル46の下方でX軸方向に延在し、吸着テーブル46を支持する複数のX軸延在部材56(第2延在部材)とを備えている。また、一対の構造形材45の間には、右方寄りに位置してY軸方向に延在し、構造形材45と共に後述する吸引流路を構成する中間形材47が設けられている。
各構造形材45および中間形材47は、断面方形の鋼管で構成されている。一対の構造形材45の前端部には、両者を接続するようにして固定フレーム48が固定されている。一対の構造形材45の前端部は、固定フレーム48を介して、脚材3に支持されている。一方、一対の構造形材45の後端部は、それぞれ脚材3に支持されている。
一対の構造形材45の下面には、上記のガイドレール43が取り付けられるレール取付ベース49(図5参照)がそれぞれ固定されている。一方、一対の構造形材45の上面には、吸着テーブル46が載置されるテーブル取付ベース51がそれぞれ固定されている。
吸着テーブル46は、テーブル取付ベース51上に取り付けられたボックス部52と、上面に記録媒体が載置される5枚の板状部材53と、ボックス部52と板状部材53との間に設けられた格子状のシール材54と、ボックス部52と各板状部材53との間でY軸方向に延在し、板状部材53を支持する複数のY軸延在部材55(第1延在部材)とを備えている。
ボックス部52は、上面が開放された浅い箱状に形成されている。5枚の板状部材53は、Y軸方向に並設されている。各板状部材53は、例えばパンチングメタルで構成されており、複数の吸引孔57が上下に貫通形成されている。各板状部材53の上面、すなわち記録媒体が吸着される吸着面53a(図10参照)は、黒色など、紫外線の反射率が低い色に形成されている。これにより、紫外線照射ユニット17から板状部材53の上面に向けて照射された紫外線が、板状部材53の上面で反射してインクジェットヘッド16のノズルに入射することが防止されている。
図9に示すように、複数の吸引孔57は、Y軸方向にそれぞれ延び且つX軸方向に並んだ複数の吸引孔列58を構成している。各吸引孔列58は、Y軸方向に等ピッチで並んだ複数の吸引孔57から成る。隣接する吸引孔列58同士は、Y軸方向に半ピッチ位置ズレして設けられている。
図10に示すように、各板状部材53の前後両端部には、固定ネジ59(締結部材)が挿通する挿通孔61が複数形成されている。固定ネジ59は皿小ネジで構成され、挿通孔61はザグリ孔に形成されており、固定ネジ59の頭部が各板状部材53の上面から突出しないようになっている。各板状部材53の前後両端部に設けられた固定ネジ59は、X軸延在部材56(後述する支持ブロック67)に形成された固定孔62に螺合し、図示省略したが、各板状部材53の前後中間部に設けられた固定ネジ59は、ボックス部52に形成された固定孔62に螺合している。この固定ネジ59により、板状部材53がX軸延在部材56やボックス部52に締結される。
図7および図10に示すように、シール材54は、例えば断面方形の硬質スポンジ材で構成され、5枚の板状部材53に対応した格子状に形成されている。シール材54は、ボックス部52と各板状部材53との間隙を封止する。このシール材54により、ボックス部52と板状部材53との間には、5枚の板状部材53に対応して5つに区画された吸引チャンバー63(図10参照)が構成される。さらに、ボックス部52の底面には、各吸引チャンバー63と上記の吸引ブロアー15とを連通する5本の吸引枝管(図示省略)がそれぞれ接続される接続孔64(図7参照)が開口している。吸引ブロアー15により、各吸引チャンバー63内を排気することで、板状部材53に形成された複数の吸引孔57に負圧吸引力が作用する。
5本の吸引枝管のうち、上流端が前側3つの吸引チャンバー63にそれぞれ接続された吸引枝管は、下流端が左側に設けられた構造形材45に接続されている。また、5本の吸引枝管のうち、上流端が後側2つの吸引チャンバー63にそれぞれ接続された吸引枝管は、下流端が中間形材47に接続されている。左側に設けられた構造形材45の前端部と、中間形材47の前端部とは、操作パネル9の下方を通る操作管(図示省略)により接続されている。さらに、左側に設けられた構造形材45の後端部近傍には、下流端が電装ボックス14に接続された接続管(図示省略)の上流端が接続されている。すなわち、各吸引チャンバー63と吸引ブロアー15とを連通する吸引流路が、中間形材47と、操作管と、構造形材45と、接続管とにより構成されている。さらに、操作管には、操作パネル9に設けられた吸着切換レバー12の操作により、吸引流路を開閉する開閉弁(図示省略)が介設されている。
前側3つの吸引チャンバー63は、常時、吸引ブロアー15と連通している。このため、吸着エリアBのうち、前側3つの吸引チャンバー63に対応した領域は、吸引ブロアー15の駆動時には、常時、負圧吸引力が作用する常時吸着エリアB1となる。これに対し、後側2つの吸引チャンバー63は、吸着切換レバー12の操作により、吸引ブロアー15との連通状態と非連通状態とが切換可能となっている。このため、吸着エリアBのうち、後側2つの吸引チャンバー63に対応した領域は、吸着切換レバー12の操作により、負圧吸引力が作用する状態と作用しない状態とが切り換わる吸着切換エリアB2となる。
作業者は、吸着エリアBに対して記録媒体が小さい場合には、吸引孔57からの空気漏れを防ぐため、記録媒体の周囲をフィルム材等で目張りする必要がある。この点、吸着切換エリアB2に記録媒体が載置されない場合には、吸着切換レバー12の操作により、吸着切換エリアB2に負圧吸引力が作用しない状態とすることで、吸着切換エリアB2においては、目張りをする手間を省くことができる。具体的には、記録媒体のサイズが、板状部材53の2枚分に相当する場合には、記録媒体を、常時吸着エリアB1のうち前から1枚目および2枚目の板状部材53上に載置すると共に、吸着切換エリアB2には負圧吸引力が作用しない状態とすることで、前から3枚目の板状部材53にのみ目張りをすればよいことになる。
なお、本実施形態では、5つの吸引チャンバー63のうち、前側3つの吸引チャンバー63を常時吸着エリアB1とし、後側2つの吸引チャンバー63を吸着切換エリアB2としたが、その配置割合はこれに限定されるものではなく、各吸引枝管の接続先を構造形材45とするか中間形材47とするかで、適宜変更可能である。
複数のY軸延在部材55は、それぞれ断面矩形状の細長い板状に形成されており、断面長手方向が上下となる姿勢でY軸方向に延在している。また、複数のY軸延在部材55は、相互の間隔が広狭交互になるようにして、X軸方向に並んでいる。すなわち、複数のY軸延在部材55は、固定ネジ59が挿通する挿通孔61の左右両側近傍を支持するように設けられている。なお、Y軸延在部材55相互の広狭の間隔のうち、広い方の間隔は、板状部材53が所定の平面度を確保できる範囲内で、設定することが好ましい。
ボックス部52の前後両端部には、それぞれX軸方向に延在する前後一対の保持部材65が設けられている。一対の保持部材65には、各Y軸延在部材55の前後両端部をそれぞれ係止する係止部(図示省略)が複数形成されている。すなわち、各Y軸延在部材55は、ボックス部52の底面に載置されると共に、一対の保持部材65により保持されている。そして、複数のY軸延在部材55の各上面は、水平面内に位置しており、上面に載置された板状部材53を水平に支持している。
このように、支持ステージ2では、板状部材53が複数のY軸延在部材55により支持されていることで、板状部材53が下方に撓むことが防止される。さらに、Y軸方向に延在した複数のY軸延在部材55により板状部材53を支持することで、島状に分散配置された複数のスペーサーにより板状部材53を支持する場合に比べ、部品点数を削減することができる。したがって、記録媒体が載置される板状部材53上面の平面度を、簡易な構成によって確保することができる。
各Y軸延在部材55は、X軸方向において、板状部材53に形成された各吸引孔列58と重複しない位置に設けられている(図9参照)。すなわち、各Y軸延在部材55が吸引孔57から上方に覗かないようになっている。これにより、紫外線照射ユニット17から板状部材53の上面に向けて照射された紫外線が、Y軸延在部材55の上面で反射してインクジェットヘッド16のノズルに入射することを防止できる。したがって、ノズル内での紫外線硬化型インクの硬化による吐出不良を防止することができる。
さらに、X軸方向において、間隔が狭いY軸延在部材55同士の間隙には、固定ネジ59が挿通している。すなわち、板状部材53は、固定ネジ59による締結箇所の左右両側近傍において、Y軸延在部材55によって支持されている。これにより、板状部材53が固定ネジ59の締結力によって変形することが防止される。したがって、板状部材53上面の平面度をより良好に確保することができる。
複数のX軸延在部材56は、断面矩形状に形成された複数の支持ブロック67と、断面「L」字状に形成された複数のL字部材68とで構成されており、支持ブロック67とL字部材68とが、Y軸方向に交互に並んでいる。すなわち、Y軸方向において、各板状部材53の前後両端部に相当する位置には、支持ブロック67がそれぞれ設けられ、各板状部材53の前後中間部に相当する位置には、L字部材68が設けられている。各支持ブロック67の下方には、X軸方向に延在し、支持ブロック67を支持するX軸鋼管69が設けられている。支持ブロック67、L字部材68およびX軸鋼管69は、それぞれの左右両端部が、左右の構造形材45の内側面に接合されている。そして、複数の支持ブロック67の各上面および複数のL字部材68の各上端面は、上記のテーブル取付ベース51の各上面と共に、水平面内に位置しており、上面に載置されたボックス部52を水平に支持している。
このように、支持ステージ2では、複数のY軸延在部材55および板状部材53が、Y軸方向に並んだ複数のX軸延在部材56によりボックス部52を介して支持されていることで、複数のY軸延在部材55および板状部材53が、X軸方向において下方に撓むことが防止される。したがって、板状部材53上面の平面度をより良好に確保することができる。
以上のように、本実施形態の記録装置1によれば、板状部材53上面の平面度を、簡易な構成によって確保することができる支持ステージ2を備えたことで、板状部材53上面に載置された記録媒体表面の平面度も確保される。したがって、平面度が確保された記録媒体に対して、インクジェットヘッド16から紫外線硬化型インクが適切に着弾し、良好な記録結果を得ることができる。
なお、本実施形態では、記録装置1として、インクジェット方式で紫外線硬化型インクを吐出するものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、他のインクを吐出するものであってもよく、インクジェット方式以外のものであってもよい。また、支持ステージ2として、記録媒体を支持するものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、シート状、板状など、上面の平面度が要求される支持対象物を支持する装置に対して、本発明を適用可能である。
また、本実施形態においては、記録ユニット18をXY方向に移動して記録を行う記録装置1に本発明を適用したが、ラインヘッドを有した記録ユニット18を、Y軸方向のみに移動して記録を行う記録装置1(いわゆるラインプリンター)に本発明を適用する構成であってもよい。
1:記録装置、2:支持ステージ、52:ボックス部、53:板状部材、55:Y軸延在部材、56:X軸延在部材

Claims (7)

  1. 上面が開放された箱状のボックス部と、
    前記ボックス部の上面を覆うように設けられ、支持対象物が載置される支持面を有する板状部材と、
    前記ボックス部を下方から支持するベース部と、
    水平面内における第1の方向に延在し且つ水平面内において第1の方向と直交する第2の方向に並ぶようにして前記ボックス部内に設けられ、前記板状部材を支持する複数の第1延在部材と、
    を備えたことを特徴とする支持装置。
  2. 前記ベース部は、第2の方向に延在し且つ第1の方向に並ぶようにして設けられた複数の第2延在部材を有することを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記板状部材を前記ベース部に締結する締結部材は、第2の方向に並んだ複数の前記第1延在部材同士の間を通って、前記ベース部と接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の支持装置。
  4. 前記複数の第1延在部材は、相互の間隔が広狭混在するようにして、第2の方向に並んでおり、
    前記締結部材は、間隔が広い第1延在部材同士の間隙および間隔が狭い第1延在部材同士の間隙のうち、間隔が狭い第1延在部材同士の間隙を通って、前記ベース部と接続されていることを特徴とする請求項3に記載の支持装置。
  5. 前記板状部材には、複数の吸引孔が形成されており、
    前記板状部材と前記ボックス部との間に構成された吸引チャンバーを介して、複数の前記吸引孔に負圧吸引力を作用させる吸引部を、備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の支持装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の支持装置と、
    前記板状部材の支持面に支持された支持対象物である記録媒体に対し、記録を行う記録部と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項5に記載の支持装置と、
    前記板状部材の支持面に支持された支持対象物である記録媒体に対し、紫外線硬化型インクを吐出するインクジェットヘッドを有する記録部と、
    前記板状部材の支持面に向けて紫外線を照射する照射部と、を備え、
    複数の前記吸引孔は、第1の方向に延在し且つ第2の方向に並んだ複数の吸引孔列を構成しており、
    前記各第1延在部材は、第2の方向において前記各吸引孔列と重複しない位置に設けられていることを特徴とする記録装置。
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