JP2014188536A - 金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置 - Google Patents

金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置 Download PDF

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Akitsu Shigetou
暁津 重藤
Jun Mizuno
潤 水野
Akiko Okada
愛姫子 岡田
Shoji Nimura
将次 仁村
Shuichi Shoji
習一 庄子
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Abstract

【課題】均一な厚さの合金層が形成されることにより、機械的、電気的な信頼性に優れた接合が可能な、金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1の金属材と、第2の金属材とを離間させた状態で、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面と、を還元性ガスに曝す曝露工程と、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面とを当接させ、加圧する加圧工程と、を有し、前記曝露工程において、前記還元性ガスは、前記第1の金属材の一方の面上において、前記第1の金属材の一方の面の面方向に沿って、前記第1の金属材の一方の面の外側に流れており、前記第2の金属材の一方の面上において、前記第2の金属材の一方の面の面方向に沿って、前記第2の金属材の一方の面の外側に流れている、金属材の拡散接合方法。
【選択図】図2

Description

この発明は、金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置に関する。
拡散接合は、金属材同士を当接させ、所定の温度に加熱した状態で所定時間加圧することで、接合界面で原子を相互拡散させて、全体の変形を抑制しつつ接合させる技術である。異種金属材間の接合が可能なことや、接合変形率が小さいこと等の理由から、半導体基板の配線、微小な精密部品や複雑形状の部品の製造等に用いることが注目されている。
従来、拡散接合方法を用いて金属材を接合するためには、金属材同士を当接させ、400〜700℃程度で加熱した状態で、数十分から数時間の間加圧する必要があった。これは、金属材の表面が酸化していることにより、接合界面における金属材原子の相互拡散が阻害され、十分な接合強度を得るために高い加熱温度と時間を要するためである。
これに対して、非特許文献1に示す方法によれば、金属材の表面をギ酸に曝すことにより、金属材の表面の酸化被膜を還元できる。その結果、従来よりも低い温度で、かつ短い時間で金属材を接合できる。
N. Unami, H. Noma, K. Sakuma, A. Shigetou, S. Shoji and J. Mizuno, "Investigations of Fluxless Flip-chip Bonding Using Vacuum Ultraviolet and Formic Acid Vapor Surface Treatment", APM 2011, Xiamen, China
しかし、非特許文献1に示す金属材の拡散接合方法においては、金属材の表面をギ酸に曝すことにより、ギ酸と金属材の表面に形成された酸化被膜とが反応して化合物が生成される。該化合物は、金属材の表面に再付着し、金属材の表面が、付着する該化合物によって凹凸を有することとなる。そのため、金属材同士の接合界面に形成される合金層の厚さが不均一になり、接合界面の機械的、電気的な信頼性が低下するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであって、均一な厚さの合金層が形成されることにより、機械的、電気的な信頼性に優れた接合が可能な、金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置を提供することを目的とする。
本発明の金属材の拡散接合方法は、第1の金属材と、第2の金属材とを離間させた状態で、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面と、のうち少なくとも一方を還元性ガスに曝す曝露工程と、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面とを当接させ、加圧する加圧工程と、を有し、前記曝露工程において、前記還元性ガスは、前記第1の金属材の一方の面上において、前記第1の金属材の一方の面の面方向に沿って、前記第1の金属材の一方の面の外側に流れており、前記第2の金属材の一方の面上において、前記第2の金属材の一方の面の面方向に沿って、前記第2の金属材の一方の面の外側に流れている。
前記還元性ガスの流れは、前記第1の金属材の一方の面上から、前記第1の金属材の一方の面より下方側に向かう流れであり、前記第2の金属材の一方の面上から、前記第2の金属材の一方の面より下方側に向かう流れであってもよい。
前記曝露工程において、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面と、の両方を前記還元性ガスに曝してもよい。
前記還元性ガスの流れは、前記第1の金属材の一方の面より上方側から、前記第1の金属材の一方の面上に向かう流れであり、前記第2の金属材の一方の面より上方側から、前記第2の金属材の一方の面上に向かう流れであってもよい。
前記第1の金属材と、前記第2の金属材とを、前記第1の金属材および前記第2の金属材の表面に形成された酸化被膜が、前記還元性ガスと反応して還元される最低温度である還元開始温度以上に加熱する第1加熱工程を有していてもよい。
前記第1の金属材と、前記第2の金属材とを、前記加圧工程における加圧下において、前記第1の金属材と、前記第2の金属材と、が拡散接合される温度以上に加熱する第2加熱工程を有していてもよい。
前記還元性ガスは、酸性であってもよい。
前記還元性ガスは、ギ酸を含んでいてもよい。
本発明の金属材の拡散接合装置は、第1の金属材が設置される第1のホルダーと、前記第1のホルダーに対向して設けられ、第2の金属材が設置される第2のホルダーと、前記第1の金属材と前記第2の金属材とが離間する第1位置と、前記第1の金属材と前記第2の金属材とが当接する第2位置との間で、前記第1のホルダーと前記第2のホルダーとの少なくとも一方を移動させる移動機構と、前記第1の金属材と前記第2の金属材とを加熱する加熱機構と、前記第1位置において、前記第1の金属材と前記第2の金属材との間に還元性ガスの流れを生成するフロー機構と、を備える。
少なくとも前記第1のホルダーと、前記第2のホルダーとを収容するチャンバーを備え、前記フロー機構は、前記第1のホルダーにおいて前記第1の金属材を設置する面の面方向の一方側に位置する前記チャンバーの外壁に設けられた還元性ガス流入口と、前記面方向の他方側に位置する前記チャンバーの外壁に設けられた還元性ガス流出口と、を備えていてもよい。
前記還元性ガス排出口は、前記第1のホルダーおよび前記第2のホルダーより下方側に設けられていてもよい。
前記還元性ガス流入口は、前記第1のホルダーおよび前記第2のホルダーより上方側に設けられていてもよい。
前記加熱機構は、前記第1のホルダーおよび前記第2のホルダーに備えられていてもよい。
本発明によれば、均一な厚さの合金層が形成されることにより、機械的、電気的な信頼性に優れた接合が可能な、金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置を提供できる。
本実施形態の金属材の拡散接合装置を示す概略図である。 本実施形態の金属材の拡散接合方法を示す断面図である。 本実施例におけるスペクトル分析結果を示すグラフである。 本実施例における金属膜の接合界面を示す走査型電子顕微鏡写真である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る金属材の拡散接合方法および金属材の拡散接合装置について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
なお、本実施形態は、後述する還元性ガスGrをギ酸とした場合を例示するものである。
本明細書における、「拡散接合」とは、JISZ3001−2「溶接用語−第2部:溶接方法 4.2.7固相接合」に定義された「母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法。」を意味する。
本実施形態において、母材は金属材(金属膜)である。
本明細書における、「還元性ガス」とは、還元性を有する物質の気体が含まれたガスを意味し、酸性を有する物質の気体との混合ガスも含まれるものとする。混合される気体は、1種類であっても、2種類以上であってもよい。還元性を有する物質としては、たとえば、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどのアルデヒド類、水素、塩素、フッ素、があげられる。また、酸性を有する物質としては、たとえば、塩酸などの無機酸や、酢酸などの有機酸があげられる。還元性および酸性の両方を有する物質としては、たとえば、ギ酸、シュウ酸があげられる。
(拡散接合装置)
図1は、本実施形態の金属材の拡散接合装置100を示す概略図である。
本実施形態の金属材の拡散接合装置100は、図1に示すように、チャンバー20と、支持台27と、第1の基板ホルダー(第1のホルダー)10aと、第2の基板ホルダー(第2のホルダー)10bと、制御装置25と、移動機構24と、を備えている。
チャンバー20は、フロー機構21と、不活性ガス流入口22と、を備える。
フロー機構21は、還元性ガス流入口21aと、還元性ガス排出口21bと、を備える。還元性ガス流入口21aは、チャンバー20の外壁の、図示右側(面方向の一方側)の、第2の基板ホルダー10bより上方側(後述する離間状態P1における位置より上方側)に設けられている。還元性ガス流入口21aには、還元性を有する物質の液体Lが入った容器が接続されており、液体Lに不活性ガスGiをバブリングすることによって、液体Lの一部を蒸発させて還元性ガスGrを発生させ、還元性ガスGrをチャンバー20内に還元性ガスGrを流入できるようになっている。
還元性ガス排出口21bは、チャンバー20の外壁の、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bを挟んだ逆側である、図示左側(面方向の他方側)の、第1の基板ホルダー10aより下方側に設けられている。還元性ガス排出口21bには、不図示の真空ポンプが接続されている。
不活性ガス流入口22は、チャンバー20の外壁のどの位置に設けられていてもよく、特に限定されない。たとえば、図1では、チャンバー20の外壁における、図示左側の上方側に設けられている。
第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bは、それぞれが接合対象となる金属材を保持するものであって、チャンバー20内に設けられ、それぞれ加熱機構26を備えている。
第1の基板ホルダー10aは、支持台27上に設置されている。第1の基板ホルダー10aの上側の面には、一面に第1の金属膜(第1の金属材)12aが形成された第1の基板11aが、第1の金属膜12aが形成された一面が鉛直方向上側となるようにして設置されている。
第2の基板ホルダー10bは、第1の基板ホルダー10aと上下方向に対向するようにして設置されている。第2の基板ホルダー10bは、移動機構24に支持されている。第2の基板ホルダー10bの下側の面には、一面に第2の金属膜(第2の金属材)12bが形成された第2の基板11bが、第2の金属膜12bが形成された一面が鉛直方向下側となるようにして(第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとが対向するようにして)設置されている。
第1の基板11aおよび第2の基板11bの材質は、後述する加圧工程、第1加熱工程および第2加熱工程に耐えられる範囲内において、特に限定されず、たとえば、シリコン基板を用いることができる。
第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの材質は、特に限定されない。たとえば、Sn、Cu、Al、In、およびこれらの合金等を選択できる。第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの形成方法は、特に限定されず、たとえば、蒸着法を用いることができる。
第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面(一方の面)には、空気に曝されることによって、酸化被膜が形成されている。
第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bに備えられた加熱機構26は、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bを、後述する第1加熱工程および第2加熱工程において必要な温度以上に加熱できる範囲内において、特に限定されない。
移動機構24は、第2の基板ホルダー10bを上方から支持している。移動機構24が上下動することにより、第2の基板ホルダー10bが上下方向に移動する。第2基板ホルダー10bの位置は、後述する曝露工程を行う離間状態P1における位置(第1位置)と、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとが当接し、後述する加圧工程および第2加熱工程を行う当接状態P2の位置(第2位置)と、の間で変更可能である。
離間状態P1においては、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとは離間しており、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとの間には流動空間14が形成されている。第2の基板ホルダー10bの、離間状態P1における位置(最も高い位置)は、チャンバー20に備えられた還元性ガス流入口21aよりも下方の位置となっている。離間状態P1における、第1の金属膜12aの上側の面と第2の金属膜12bの下側の面との距離D1(流動空間14の鉛直方向長さ)は、長すぎると第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの両方を還元性ガスGrに曝すのが困難となる。そのため、たとえば、距離D1は、50mm以下であると好ましい。
当接状態P2において、移動機構24をさらに鉛直方向下向きに移動させようとすることで、第2の基板ホルダー10bに、鉛直方向下向きの圧力を加えることができる。移動機構24としては、所定の圧力まで圧力を加えることができる範囲内において、特に限定されず、たとえば、油圧式や機械式のものを選択できる。所定の圧力としては、たとえば、1.6×10Paである。
制御装置25は、移動機構24、加熱機構26、フロー機構21のそれぞれと接続されており、それぞれの機構を制御することができる。
(拡散接合方法)
次に、上記の金属材の拡散接合装置100を用いて、第1の金属膜12aと、第2の金属膜12bとを拡散接合する方法について、図1,2を参照して説明する。
図2は、本実施形態の金属材の拡散接合方法を示す図であって、図1の拡散接合装置100を部分的に示した断面図である。
本実施形態の金属材の拡散接合方法は、雰囲気置換工程と、曝露工程と、第1加熱工程と、加圧工程と、第2加熱工程と、を有する。
図2(a)は、曝露工程および第1加熱工程を示す断面図である。図2(b)は、加圧工程および第2加熱工程を示す断面図である。図2(a)においては、第2の基板ホルダー10bの位置は、図1に示す離間状態P1における位置となっており、図2(b)においては、第2の基板ホルダー10bの位置は、図1に示す当接状態P2における位置となっている。
雰囲気置換工程は、チャンバー20内の空気を不活性ガスGiに置換する工程である。
後述する曝露工程において第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成された酸化被膜を還元した後に、再び第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に酸化被膜が形成されるのを抑制するために、チャンバー20内から酸素を排除する。
図1に示すように、チャンバー20内の空気を還元性ガス排出口21bから排出し、その後、不活性ガス流入口22から、不活性ガスGiをチャンバー20内に流入させる。空気の排出には、不図示の真空ポンプを用いる。不活性ガスGiとしては、特に限定されず、たとえば、高純度窒素を用いることができる。
雰囲気置換工程においては、第2の基板ホルダーの位置は、離間状態P1の位置であっても、当接状態P2の位置であってもよく、またはその中間の位置であってもよい。
次に、曝露工程は、図2(a)に示すように、第1の基板11aの上面に形成された第1の金属膜12aと、第2の基板11bの下面に形成された第2の金属膜12bと、を離間させた状態で還元性ガスGr(ギ酸)に曝す工程である。
まず、移動機構24を用いて、第2の基板ホルダー10bを離間状態P1の位置に移動させ、流動空間14を形成する。
そして、図1に示すように、還元性ガス流入口21aから還元性ガスGrをチャンバー20内に流入させる。還元性ガスGrは、還元性を有する物質の液体(ギ酸またはギ酸溶液)Lに不活性ガスGiをバブリングさせることによって、発生させる。そのため、還元性ガスGrと共に不活性ガスGiも還元性ガス流入口21aからチャンバー20内に流入する。
また、還元性ガスGrをチャンバー20内に流入させると共に、不図示の真空ポンプを用いて、還元性ガス排出口21bから、還元性ガスGrおよび不活性ガスGiをチャンバー20の外部へ排出する。
これにより、図2(a)に示す矢印方向に沿って、還元性ガスGrが流れるダウンフローが形成される。
本明細書における、「ダウンフロー」とは、流動空間14から、第1の金属膜12aの上面(酸化被膜が形成されている面)よりも下方側に流れる還元性ガスGrの流れを意味する。
すなわち、還元性ガスGrは、流動空間14の流入側(一方側)14aから流動空間14に流入され、流入側14aと反対側の流出側(他方側)14bから流出される。このとき、還元性ガスGrが流動空間14に流入するまでの還元性ガスGrの流れは、第2の基板ホルダー10bが設置されているよりも上方から、流動空間14の流入側14aに向かう流れとなる。また、還元性ガスGrが流動空間14から流出した後の還元性ガスGrの流れは、流動空間14の流出側14bから第1の基板ホルダー10aよりも下方に向かう流れとなる。
形成された還元性ガスGrのダウンフローによって、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bが還元性ガスGrに曝される。
次に、第1加熱工程は、図2(a)に示すように、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bが還元性ガスGrに曝されている状態で、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを加熱する工程である。
加熱機構26を動作させ、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bを加熱する。これにより、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bにそれぞれ設置された第1の基板11aおよび第2の基板11bが加熱され、その結果、第1の基板11aおよび第2の基板11bの表面にそれぞれ形成された、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bが加熱される。
加熱は、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの温度が、それぞれの金属膜の表面に形成された酸化被膜が還元性ガスGrと反応して還元し始める温度(還元開始温度)以上の温度となるように行う。還元開始温度は、たとえば、金属膜がSnである場合には、150℃である。
上記工程により、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成された酸化被膜が還元性ガスGrと反応し、還元される。このとき、還元性ガスGrと酸化被膜とが反応することにより化合物15が生成される。化合物15は、還元性ガスGrのダウンフローによって、流出側14bから、流動空間14の外部へと排出される。
次に、加圧工程は、図2(b)に示すように、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとを当接させて、加圧する工程である。
移動機構24によって、第2の基板ホルダー10bを鉛直方向下向きに距離D1の分だけ移動させて、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとが当接する当接状態P2にする。そして、さらに移動機構24によって、第2の基板ホルダー10bを移動させる方向(図2(b)の矢印方向)に圧力を加える。これにより、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとが当接している接合界面16に金属膜同士が密着するようにして圧力が加えられる。加圧は、次の第2加熱工程が終了するまで行う。
次に、第2加熱工程は、加圧工程により加圧されている状態の第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを加熱する工程である。加熱機構26を制御し、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bを加熱する。加熱する温度としては、たとえば、金属膜がSnである場合には、150℃とできる。
上記工程により、当接している第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの原子が接合界面16において相互に拡散し、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの接合界面16に合金層が形成される。
以上の工程により、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとが、拡散接合によって接合される。
雰囲気置換工程におけるチャンバー20内の空気を排出した際の真空度と、曝露工程における還元性ガスGrの濃度と、を調整することで、曝露工程における第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成された酸化被膜の還元される割合の最大値(還元限界)を調整できる。これらのパラメーターによって、還元性ガスGrによって酸化被膜が還元される速度と、チャンバー20内に残存した酸素によって酸化被膜が形成される速度との平衡点が変化するためである。
還元性ガスGrの濃度は、還元性ガスGrのフローの速度(第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bが曝される単位時間あたりのフロー量)によって調整可能である。還元性ガスGrのフローの速度は、還元性ガス流入口21aから流入する単位時間あたりの流入量を変えることによっても、離間状態P1における流動空間14の鉛直方向の距離D1を変えることによっても調整可能である。
曝露工程において、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとを還元性ガスGrに曝す時間を長くすることにより、還元限界の範囲内において、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成された酸化被膜をより多く還元できる。これにより、加圧工程および第2加熱工程の時間を短くでき、第2加熱工程において最低限必要となる加熱温度を下げることができる。
第2加熱工程において、加熱温度を高くすることにより、加圧工程および第2加熱工程の時間を短くすることができる。
上記各パラメーターを相互に調整することによって、拡散接合に要する時間や温度を調整することが可能である。
以上に詳細に説明した、本実施形態の金属材の拡散接合方法によれば、還元性ガスGrを流動させて、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを還元性ガスGrに曝す。そのため、還元性ガスGrと、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成されている酸化被膜と、が反応して生成される化合物15が、還元性ガスGrの流れによって、流動空間14の外側に排出される。これにより、化合物15が第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に再付着することが抑制され、化合物15の再付着による第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの凹凸形成が抑制される。そして、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを還元性ガスGrに曝した後に、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを当接させて、加圧・加熱することで、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとの接合界面16に、均一な厚さの合金層が形成される。したがって、信頼性に優れた金属材の拡散接合方法が実現できる。
また、本実施形態では、還元性ガス排出口21bが、第1の基板ホルダー10aより下方側に設けられている。そのため、還元性ガスGrの流れは、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの面上から、流動空間14を介して、下方側に流れるダウンフローとなる。したがって、化合物15が流動空間14から排出されやすくなり、化合物15の第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bへの再付着を抑制できる。
また、本実施形態では、還元性ガス流入口21aが、還元性ガス排出口21bと第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bを挟んで逆側の、第2の基板ホルダー10bより上方側に設けられている。そのため、還元性ガス流入口21aと、流動空間14と、還元性ガス排出口21bと、がチャンバー20の略対角線上に配置されている。したがって、還元性ガス流入口21aから流入した還元性ガスGrは、流動空間14を介して、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの面上より下方側に流れるダウンフローを形成しやすい。
また、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを還元性ガスGrに曝すことによって、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面の酸化被膜を還元できる。これにより、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを当接させ、加圧した後に、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bを加熱する温度が低温であっても、第1の金属膜12aの原子と第2の金属膜12bの原子とが接合界面16で相互に拡散しやすく、短時間で十分な接合強度を有する合金層を形成できる。したがって、低温で、かつ短時間での金属材の拡散接合が実現できる。
また、金属膜表面の酸化被膜を除去する方法としては、アルゴンイオンビームやプラズマ照射等を用いたドライエッチングが広範に用いられているが、これらの方法は、高真空雰囲気が必要である。これに対して、本実施形態の金属材の拡散接合方法によれば、大気圧雰囲気下であっても、還元性ガスGrと酸化被膜との還元反応が生じるため、簡便である。
また、還元性ガスGrを一定の流量で流動空間14内に供給できるため、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとの両方を安定して還元性ガスGrに曝すことができ、還元反応の速度や酸化被膜表面における還元反応の均一性を向上することができる。
また、本実施形態において例示した、還元性ガスGrとしてギ酸を用いる金属材の拡散接合方法によれば、還元性ガスGrがギ酸であるため酸性を有している。そのため、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に付着している皮脂等の有機汚染物を溶解できる。したがって、有機汚染物による第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面の凹凸が軽減され、接合界面16に、均一な厚さの合金層が形成される金属材の拡散接合が実現できる。
また、本実施形態において例示した、還元性ガスGrとしてギ酸を用いる金属材の拡散接合装置100によれば、ギ酸は腐食性が低い。そのため、安全性が高く、大型スクラバー等の大型除害装置が不要である。そのため、金属材の拡散接合装置の製造が簡便である。
また、本実施形態によれば、条件によって、たとえば、260℃で拡散接合することが可能である。260℃は、はんだ接合温度と同程度の温度である。そのため、はんだ接合に耐える材料であれば、併用することができる。また、条件次第では、260℃より低い温度での拡散接合も可能であるため、はんだ接合には用いることができない低融点を有する材料等も用いることができる。
また、本実施形態の金属の拡散接合装置100によれば、加熱機構26が第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bにそれぞれ設けられているため、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10b上に設けられた第1の基板11aおよび第2の基板11bに熱を加えることが容易であり、その結果、第1の基板11aおよび第2の基板11bの表面上に形成された第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bに熱を加えることが容易である。
なお、本実施形態においては、下記の構成を採用してもよい。
移動機構24は、第1の基板ホルダー10aに設けてもよい。この場合においては、第1の基板ホルダー10aを移動させることにより、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとを当接させる。
移動機構24は、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bの両方に設けてもよい。この場合においては、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bを移動させることにより、第1の金属膜12aと第2の金属膜12bとを当接させる。
第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bは、それぞれの基板を設置する面が鉛直方向と平行になるようにして、左右方向に対向して設けてもよい。この場合においては、還元性ガス流入口21aが流動空間14の真上に、還元性ガス排出口21bが流動空間14の真下になるようにして、設けられてもよい。
加熱機構26は、第1の基板ホルダー10aおよび第2の基板ホルダー10bに設けられていなくてもよい。たとえば、チャンバー20に設けられ、チャンバー20内全体を加熱できるようなものであってもよい。
還元性ガス流入口21aは、ダウンフローを発生させられる範囲内において、第2の基板ホルダー10bよりも下方側に設けられていてもよい。たとえば、流動空間14と略同一の高さの位置に設けられていてもよい。
曝露工程においては、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に化合物15が再付着しない範囲内において、還元性ガスGrの流れは、ダウンフローでなくてもよい。たとえば、流動空間14を介して左右方向に直線的に流れるような流れであってもよい。この場合においては、還元性ガス流入口21aおよび還元性ガス排出口21bは、流動空間14と略同一の高さの位置に設けることができる。
第1加熱工程は、曝露工程の前に行ってもよく、または同時に行ってもよい。
また、第2加熱工程は、加圧工程の前に行ってもよく、または同時に行ってもよい。
このとき、第1加熱工程と、第2加熱工程とが連続して行われる場合においては、制御装置25によって、加熱温度を第2加熱工程における加熱温度に変化させた時点で、第2加熱工程に切り替わる。また、第1加熱工程および第2加熱工程における加熱温度が同一である場合には、第2加熱工程に切り替わる時点を外部から観測することはできないが、加熱している間のいずれかの時点において、第2加熱工程に切り替わっている。
曝露工程においては、還元性ガスGrの入ったボンベを還元性ガス流入口21aに接続する等によって、還元性ガスGrをチャンバー20内に流入してもよい。また、同様にして還元性ガスGrと不活性ガスGiとの混合ガスをチャンバー20内に流入してもよい。
曝露工程において、還元性ガスGrと、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成された酸化被膜と、が常温で反応する場合には、第1加熱工程は省略してもよい。
曝露工程において、第1の金属膜12aおよび第2の金属膜12bの表面に形成された酸化被膜が還元され、常温で拡散接合が可能な場合においては、第2加熱工程は省略してもよい。
曝露工程において、第1の金属膜12aと、第2の金属膜12bと、のうちどちらか一方だけを還元性ガスGrに曝してもよい。
(実施例)
本実施例においては、第1の金属膜12aをSnの薄膜電極(錫薄膜電極)、第2の金属膜12bをCuの薄膜電極(銅薄膜電極)、還元性ガスGrをギ酸、不活性ガスGiを高純度窒素、第1の基板11aおよび第2の基板11bをシリコン基板とし、本実施形態の金属材の拡散接合方法の検証を行った。
まず、雰囲気置換工程において、チャンバー20内の空気を排出し、チャンバー20内を真空度が1×10−1Paの真空状態とした後、チャンバー20内に高純度窒素を流入し、大気圧とした。
次に、曝露工程および第1加熱工程において、錫薄膜電極および銅薄膜電極を200℃に加熱し、5分間、ギ酸のダウンフローに曝した。
図3は、本実施例における、錫薄膜電極の表面をX線電子分光法で測定した、錫と錫酸化物とのスペクトル分析結果である。図3(a)は、錫薄膜電極をギ酸に曝す前、図3(b)は、5分間、ギ酸に曝した後のものである。横軸は、結合エネルギー(単位:eV)を示しており、縦軸は光電子強度(規格化)を示している。光電子強度は、図3(a)(b)共に錫酸化物の光電子強度で規格化したものである。それぞれ、錫に対応する光電子分光スペクトルSa,Sb、錫酸化物に対応する光電子分光スペクトルOa,Obが示されている。
測定は、PerkinElmer社製のX線電子分光分析装置(機種5400MC)を用いて行った。励起X線は、AlのKα線とし、1.0×10−7Pa以上、4.0×10−7Pa以下の雰囲気下において、出力400Wで照射した。
錫に対応する光電子分光スペクトルSa,Sbと、錫酸化物に対応する光電子分光スペクトルOa,Obとの光電子強度のピーク面積比から、薄膜電極をギ酸に曝す前後それぞれにおける、錫薄膜電極に含まれる錫と錫酸化物の構成比(Atomic%)を算出した。その結果、図3(a)においては、錫の構成比は1%、錫酸化物の構成比は99%であったのに対して、図3(b)においては、錫の構成比は7%、錫酸化物の構成比は93%であった。これより、ギ酸によって、酸化被膜が還元され、錫の構成比が6%増加したことが確かめられた。
次に、加圧工程において、錫薄膜電極と、銅薄膜電極とを当接させ、1.6×10Paに加圧した。
次に、第2加熱工程において、加圧した状態で、5分間、錫薄膜電極および銅薄膜電極を260℃に加熱した。
以上の工程により、錫薄膜電極と、銅薄膜電極とを、本実施形態の金属材の拡散接合方法を用いて接合した。
図4は、拡散接合後の金属膜の接合界面を示す走査型電子顕微鏡写真である。図4(a)は、金属膜の接合界面を示す断面図、図4(b)は、図4(a)の部分拡大図である。図4(b)から、錫と銅の薄膜電極の接合界面に形成された合金層の厚さを計測した。
具体的な計測方法としては、図4(b)に示す、走査型電子顕微鏡写真の左右両端における、合金層の下端(合金層と錫との境界)を結んだ線の法線方向を、合金層の厚さ方向と定義し、図4(b)における合金層の厚さを20点計測した。そして、計測した値を用いて、図4(b)の縮尺から、実際の合金層の厚さを算出した。
その結果、本実施例における合金層の算術平均厚さは0.6μmであり、相対標準偏差は21%であった。なお、相対標準偏差の値が低いほど、厚さのばらつきが小さく、厚さの均一性が高いことを意味する。
これに対して、金属膜をギ酸に曝す際にダウンフローを形成しないことを除き、同一の条件で行った拡散接合方法では、同様にして計測した合金層の厚さの相対標準偏差は、30%以上であった。したがって、本実施例によれば、合金層の厚さの相対標準偏差を、ダウンフローを形成しない場合に比べて低くでき、合金層の厚さの均一性を向上できることが確かめられた。
以上のことから、本実施例によれば、錫と銅の薄膜電極をダウンフローによってギ酸に曝すことで、ギ酸とそれぞれの薄膜電極表面に形成されている酸化被膜との化合物が薄膜電極表面に再付着することを抑制できる結果、従来の拡散接合よりも合金層が均一な厚さとなる拡散接合方法を実現できることが確かめられた。
また、本実施例によれば、還元性ガスGrとしてギ酸を用いて、高純度窒素の大気圧雰囲気下で5分間、錫と銅の薄膜電極を曝すことで、拡散接合(加圧工程、第2加熱工程)に要する時間と温度を5分間、260℃にまで低減できることが確かめられた。
また、本実施例によれば、雰囲気置換工程において、チャンバー20内を真空にする際に、1×10−1Pa程度の低い真空度でよい。また、その後の各工程は上述したように、大気圧雰囲気下で行われ、還元性ガスGr(ギ酸)を流動させる以外の目的でチャンバー内から排気を行うことがない。そのため、チャンバー20内を高い真空度の真空にする必要がなく、大型ターボ分子真空ポンプの設置や、加熱機構等を、高真空状態に耐えるものとする必要がない。したがって、拡散接合装置を製造することが簡便である。
10a,10b…基板ホルダー(ホルダー)、12a,12b…金属膜(金属材)、20…チャンバー、21…フロー機構、21a…流入口、21b…排出口、24…移動機構、26…加熱機構、100…拡散接合装置、Gr…還元性ガス

Claims (13)

  1. 第1の金属材と、第2の金属材とを離間させた状態で、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面と、のうち少なくとも一方を還元性ガスに曝す曝露工程と、
    前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面とを当接させ、加圧する加圧工程と、
    を有し、
    前記曝露工程において、前記還元性ガスは、前記第1の金属材の一方の面上において、前記第1の金属材の一方の面の面方向に沿って、前記第1の金属材の一方の面の外側に流れており、前記第2の金属材の一方の面上において、前記第2の金属材の一方の面の面方向に沿って、前記第2の金属材の一方の面の外側に流れている、金属材の拡散接合方法。
  2. 前記曝露工程において、前記第1の金属材の一方の面と、前記第2の金属材の一方の面と、の両方を前記還元性ガスに曝す、請求項1に記載の金属材の拡散接合方法。
  3. 前記還元性ガスの流れは、前記第1の金属材の一方の面上から、前記第1の金属材の一方の面より下方側に向かう流れであり、前記第2の金属材の一方の面上から、前記第2の金属材の一方の面より下方側に向かう流れである、請求項1または2に記載の金属材の拡散接合方法。
  4. 前記還元性ガスの流れは、前記第1の金属材の一方の面より上方側から、前記第1の金属材の一方の面上に向かう流れであり、前記第2の金属材の一方の面より上方側から、前記第2の金属材の一方の面上に向かう流れである、請求項3に記載の金属材の拡散接合方法。
  5. 前記第1の金属材と、前記第2の金属材とを、前記第1の金属材および前記第2の金属材の表面に形成された酸化被膜が、前記還元性ガスと反応して還元される最低温度である還元開始温度以上に加熱する第1加熱工程を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の金属材の拡散接合方法。
  6. 前記第1の金属材と、前記第2の金属材とを、前記加圧工程における加圧下において、前記第1の金属材と、前記第2の金属材と、が拡散接合される温度以上に加熱する第2加熱工程を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の金属材の拡散接合方法。
  7. 前記還元性ガスは、酸性である、請求項1から6のいずれか1項に記載の金属材の拡散接合方法。
  8. 前記還元性ガスは、ギ酸を含む、請求項7に記載の金属材の拡散接合方法。
  9. 第1の金属材が設置される第1のホルダーと、
    前記第1のホルダーに対向して設けられ、第2の金属材が設置される第2のホルダーと、
    前記第1の金属材と前記第2の金属材とが離間する第1位置と、前記第1の金属材と前記第2の金属材とが当接する第2位置との間で、前記第1のホルダーと前記第2のホルダーとの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
    前記第1の金属材と前記第2の金属材とを加熱する加熱機構と、
    前記第1位置において、前記第1の金属材と前記第2の金属材との間に還元性ガスの流れを生成するフロー機構と、
    を備える金属材の拡散接合装置。
  10. 少なくとも前記第1のホルダーと、前記第2のホルダーとを収容するチャンバーを備え、
    前記フロー機構は、前記第1のホルダーにおいて前記第1の金属材を設置する面の面方向の一方側に位置する前記チャンバーの外壁に設けられた還元性ガス流入口と、
    前記面方向の他方側に位置する前記チャンバーの外壁に設けられた還元性ガス流出口と、を備える、請求項9に記載の金属材の拡散接合装置。
  11. 前記還元性ガス排出口は、前記第1のホルダーおよび前記第2のホルダーより下方側に設けられている、請求項10に記載の金属材の拡散接合装置。
  12. 前記還元性ガス流入口は、前記第1のホルダーおよび前記第2のホルダーより上方側に設けられている、請求項11に記載の金属材の拡散接合装置。
  13. 前記加熱機構は、前記第1のホルダーおよび前記第2のホルダーに備えられている、請求項9から12のいずれか1項に記載の金属材の拡散接合装置。
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