JP2012006068A - 通電拡散接合装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉パイプ材などからなる被接合部材を高精度に接合することが可能な通電拡散接合装置及び方法を提供する。
【解決手段】通電拡散接合装置1は、被接合部材M,Mを挟持して、被接合部材M,Mと電気的に導通可能な上下電極11,12と、電極11,12に電流を供給する電源ユニット20と、接合面に圧力を付与する加圧ユニット30とを備える。加圧ユニット30は、温度センサ45の検知した温度Tが第1設定温度T1以下であるとき、被接合部材M,Mの変位を規制して接合面Sに圧力を付与し、第1設定温度T1を超えるとき、被接合部材M、Mの変位に応じて弾性変形するスプリング35dの弾性力に基く圧力を接合面Sに付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通電拡散接合装置及び方法に関する。
従来、金属部材を固相温度範囲で加熱して原子の拡散現象により接合を行う通電拡散接合が知られている。通電拡散接合は、難溶接性金属材料からなる同種材又は異種材の接合に好適である。
通電拡散接合では、電極の間に被接合部材が挟まれ、加圧機構により電極を介して接合面に圧力が付与された状態で、電極間にパルス電流を流して被接合部材を加熱させる。そして、被接合部材の溶融温度以下の固相温度範囲で、材料の軟化、変形による接合面の密着と固相拡散現象により接合する。
ところで、接合面間に僅かな隙間でも生じると接合不良となるので、加圧機構から大きな圧力を付与されながら被接合部材は加熱される。しかし、母材温度が軟化開始温度を超えると、付与される圧力によって被接合部材に歪み、屈曲、圧縮などの変形が生じる。
そこで、特許文献1には、被接合部材に付与される圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力センサの検知値に基き、被接合部材の材質及び寸法により決まる値で押圧力をフィードバック制御するパルス通電接合装置が開示されている。具体的には、被接合部材の熱膨張により被接合部材に付与される圧力が増加することを防止するために、通電開始後、圧力センサの検知値が一定になるように、押圧力をフィードバック制御している(特に特許文献1の段落0017参照)。押圧力の制御は、押圧装置のボールねじ装置を駆動する電動モータを制御することにより行われる。
また、特許文献2には、接合部の温度を検出する温度検出手段と、被接合部材の変位を監視する部材変位監視部とを備え、接合部の温度の時間変化が正である状態において、被接合部材の変位が負であることを検知したとき、被接合部材への加圧力を減少させる通電接合装置が開示されている。加圧は、油圧式、空圧式、機械式など一般的に用いられる機構を用いて行われる(特許文献2の段落0021参照)。
特開2007−253240号公報 特開2007−175740号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたパルス通電接合装置においては、電動モータにより押圧力を制御するので、圧力センサの検出値に応答して押圧力を変更するまでにタイムラグが発生し、その間に被接合部材が変形するという問題があった。また、上記特許文献2に開示された通電接合装置においては、部材変位監視部が被接合部材の変位が負となったこと、即ち圧縮変形が生じたことを検知した後に、加圧力を減少させるので、被接合部材に圧縮変形が生じることが避けられないという問題があった。
特に、被接合部材が薄肉パイプ材などの薄肉部材である場合、瞬間的に変形し、変形の程度も顕著となる。近年、電気自動車の隆盛など環境意識が高まっており、薄肉部材を高精度に接合する要請は高まっているが、変形を数十ミクロンメートル以内に抑える方策は実現されていない。
本発明は、以上の点に鑑み、薄肉パイプ材などからなる被接合部材を高精度に接合することが可能な通電拡散接合装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の通電拡散接合装置は、接合面を当接された複数の被接合部材に通電して接合する通電拡散接合装置であって、前記被接合部材を挟持して、前記被接合部材と電気的に導通可能な複数の電極と、前記電極に電流を供給する電源部と、前記被接合部材の変位を規制して前記接合面に圧力を付与する第1の加圧部と、前記被接合部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を、前記電極を介して前記接合面に付与する第2の加圧部と、前記第1又は第2の加圧部の何れかにより前記接合面に圧力を付与するかを選択する加圧選択部とを備えることを特徴とする。
本発明の通電拡散接合装置によれば、第1及び第2の加圧部と、これら加圧部の何れかにより接合面に圧力を付与するかを選択する加圧選択部を備える。第1の加圧部は、被接合部材の変位を規制して圧力を付与するので、接合面に大きな圧力を付与することになる。従って、第1の加圧部により、通電開始時など、接合面を密接させる必要がある場合に、接合面に大きな圧力を付与することが可能となる。
一方、第2の加圧部は被接合部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を接合面に付与するので、電源部から電極への通電により被接合部材が加熱され熱膨張しても、接合面に付与される圧力は大きく変化しない。従って、被接合部材の温度が軟化開始温度に近付いた後など、接合面に過大な圧力を付与することが好ましくない場合には、第2の加圧部により接合面に比較的小さな圧力を付与することが可能となる。
弾性部材は被接合部材の熱膨張に応じて弾性変形するが、その変形による弾性力の変化は微小である。そのため、第2の加圧部により接合面に付与される圧力は、被接合部材の熱膨張に拘わらず略一定となるので、上記特許文献1及び2に開示された装置と異なり、過大な圧力が付与されるおそれがない。従って、被接合部材が薄肉パイプ材などからなるものであっても、高精度に接合することが可能となる。
そして、第1及び第2の加圧部が付与する圧力の特性を考慮して、加圧選択部が何れの加圧部により圧力を付与させるかを選択することにより、被接合部材の状態に適した圧力を接合面に付与することが可能となる。
また、本発明の通電拡散接合装置において、前記被接合部材の温度を検知する温度センサを備え、前記加圧選択部は、前記温度センサの検知した温度に基き、前記第1又は第2の加圧部の何れかにより前記接合面に圧力を付与することが好ましい。
この場合、加圧選択部は、温度センサが検知した温度が予め設定された温度、例えば被接合部材の軟化開始温度より所定温度だけ低い温度などを超えたとき、第1の加圧部から第2の加圧部に切替えて接合面に圧力を付与させることが可能となる。そのため、被接合部材が変形することなく、良好に接合することができる。
尚、加圧選択部は、電極通電開始から予め設定された時間を経過したときに、第1の加圧部から第2の加圧部に切替えを行うものなど、温度以外の条件、又は温度以外の条件を含めた条件に基き第1の加圧部から第2の加圧部に切替えるものであってもよい。更に、加圧選択部は、被接合部材の変位量が予め設定された量を超えたときなどに、第2の加圧部から第1の加圧部に切替えることを含むものであってもよい。
また、本発明の通電拡散接合装置において、前記第1の加圧部は、前記電極が固定された部材の位置を規制して前記接合面に圧力を付与し、前記第2の加圧部は、前記部材に前記弾性部材の弾性力を付与して前記接合面に圧力を付与することが好ましい。
この場合、第1及び第2の加圧部を簡易にコンパクト化して構成することが可能となる。
本発明の通電拡散接合方法は、接合面を当接された複数の被接合部材に通電して接合する通電拡散接合方法であって、前記被接合部材の変位を規制し、前記接合面に圧力を付与して、前記被接合部材と電気的に導通可能な複数の電極間に前記被接合部材を挟持し、 前記電極に電流を供給し、前記被接合部材の温度が予め設定した温度を超えたとき、前記被接合部材の変位規制を解除するとともに、前記被接合部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を、前記電極を介して前記接合面に付与することを特徴とする。
本発明の通電拡散接合方法によれば、被接合部材の温度が予め設定した温度を超えるまでは、被接合部材の変位を規制することにより、接合面に圧力を付与する。そのため、接合面に大きな圧力を付与して、接合面を密接させることができる。
そして、被接合部材の温度が予め設定した温度を超えたとき、被接合部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を接合面に付与する。弾性部材は被接合部材の熱膨張に応じて弾性変形するが、その変形による弾性力の変化は微小であり、接合面に付与される圧力は、被接合部材の熱膨張に拘わらず略一定となるので、上記特許文献1及び2に開示された方法と異なり、過大な圧力が付与されるおそれがない。従って、被接合部材が薄肉パイプ材などからなるものであっても、高精度に接合することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る通電拡散接合装置の正面図。 図1の押圧ユニット周囲を示す拡大図。 通電拡散接合のブロック図。 本発明の第1実施形態に係る通電拡散接合方法を示すフローチャート。 通電拡散接合方法における接合部の温度と圧力との時間変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係る通電拡散接合装置の側面図。 本発明の第3実施形態に係る通電拡散接合装置の電極ユニット周囲を示す拡大正面図。 本発明の第3実施形態に係る通電拡散接合方法を示すフローチャート。
以下、本発明の第1実施形態である通電拡散接合装置1について説明する。
図1から図3を参照して、通電拡散接合装置1は、複数、ここでは2個の被接合部材M,Mを当接させた状態で当接部を接合する。通電拡散接合装置1は、電極ユニット10、電源ユニット20、加圧ユニット30、真空化ユニット40及び制御ユニット50を備えている。これらユニット10〜50は架台60に搭載されている。
被接合部材Mは、通電可能であれば、その材質や形状等は特に限定されない。被接後部材Mの材質として、例えば、ステンレス鋼などの鉄鋼材料、 銅、アルミニウム、亜鉛などの単体非鉄金属、アルミニウム、 ニッケル、クロム、チタン、銅等を含む各種合金などの金属材料のほか、高温導電性を有するセラミック、 半導体、 単結晶材などの非金属材料が挙げられる。被接合部材M,Mは、同じ材質のものであっても、異なる材質のものであってもよい。
被接合部材Mの形状として、例えば、パイプ状、バルク状、厚板状、薄板状が挙げられ、溝加工、穴開け加工など任意の加工が施されていてもよい。接合面Sは、平坦であることが好ましいが、隙間が形成されなければ曲面、例えば同じ曲率の曲面であってもよい。また、接合面Sは、鏡面であることが好ましいが、粗面であってもよい。尚、3個以上の被接合部材を直列に配置して各被接合部材を接合するものであってもよい。更に、被接合部材の位置決めのために位置決めピンなどを用いてもよい。
電極ユニット10は、上下一対の電極11,12から構成されている。上電極11は、ここでは、銅、モリブデン、タングステンなどからなる円柱形状の上通電電極11aと、上通電電極11aの下部に固定された抵抗体11bとからなり、上通電電極11aの上部が絶縁体13を介して架台60の天板61に固定されている。
下電極12は、ここでは、銅、モリブデン、タングステンなどからなる円柱形状の下通電電極12aと、下通電電極12aの上部に固定された抵抗体12bとからなり、下通電電極12aの下部が絶縁体14を介して後述する可動テーブル31に固定されている。
抵抗体11b,12bは、通電により発熱する材質からなり、例えば炭素複合材、炭化ケイ素、ステンレスからなる。
上下電極11,12は、その軸線が同一線上となるように配置されており、その間に被接合部材M,Mが挟持される。そして、上下通電電極11a,12aは、それぞれ図示しないケーブルを介して電源ユニット20に接続されており、通電可能に構成されている。被接合部材M,Mを抵抗体11b,12bで挟んだ状態で上下通電電極11a,12aに通電することにより、接合面Sを直接加熱すると共に被接合材全体M,Mを均一に加熱することができ、同一工程での連続的な接合が可能となる。
尚、上下通電電極11a,12aは、それぞれ図示しない冷却機構により純水や水道水などの冷却流体が循環されて、冷却可能に構成されている。
電源ユニット20は、ここでは、インバータ制御パルス電源である。この電源ユニット20は、整流回路、ダイオードやサイリスタを有するインバータを備えており、発生させるパルスのパルス波形、パルス幅、パルス間隔、電流、電圧等のパルス特性調整要素が制御ユニット50により変更可能に構成されている。電源ユニット20として、市販のインバータ電源の量産品を用いることができる。
加圧ユニット30は、下通電電極12aが固定された可動テーブル31と、可動テーブル31に圧力を伝達するための加圧プレート32と、加圧プレート32を駆動させるための駆動源33と、駆動源33の駆動力を伝達し、加圧プレート32を上下動させるボールねじ機構34と、加圧プレート32から可動テーブル31に伝達される圧力を調整する加圧調整体35とから構成されている。
可動テーブル31は、その四隅部に軸受(ブッシュ)31aが設けられ、これら軸受31aを介して架台60の上板62と下板63との間を垂直に連結する4本のガイドロッド64に対して上下方向摺動可能に構成されている。尚、可動テーブル31は、本発明の部材に相当する。
加圧プレート32は、その四隅部に軸受(ブッシュ)32aが設けられ、これら軸受32aを介して4本のガイドロッド64に対して上下方向摺動可能に構成されている。加圧プレート32は、加圧調整体35を介して可動テーブル31の下方に位置している。
駆動源33は、ここでは減速機付きのサーボモータである。サーボモータ33は、エンコーダ33aが付設されており、図示しない公知の固定手段により架台60の下部に固定されている。
ボールねじ機構34は、上下方向に延び外周面にねじ溝が形成されたねじ軸34aと、加圧プレート32の下部に固定され、内周面にねじ溝が形成されたナット34bと、これらのねじ溝間に収容された複数のボール34cとから構成されている。ねじ軸34aは、サーボモータ33の回転軸に減速機を介して接続されている。サーボモータ33が回転駆動することにより、ねじ軸34aが回転して、ナット34b、ひいては加圧プレート32がねじ軸34aに対して相対的に上下移動する。
加圧調整体35は、加圧プレート32の上部中央に形成された凸部に嵌合する嵌合凹部を有する基台35aと、基台35aに形成されたねじ穴にねじ部が螺合して基台35aに固定されるスプリングロッド35bと、基台35aの上面とスプリングロッド35bの上部鍔部の下面との間に所定距離を上下方向に摺動自在に、スプリングロッド35bの軸部に貫挿されたスプリングブロック35cと、基台35aの上面とスプリングブロック35cの上部鍔部の下面との間に圧縮介装されて配置され、スプリングブロック35cの下部本体を外挿するスプリング35dとから構成されている。
スプリング35dは、本発明の弾性部材に相当し、ここではコイルスプリングであるが、他の形式のスプリングであってもよい。上下電極11,12、ボールねじ機構34及び加圧調整体35の軸線は同一線上に位置するように構成されている。尚、基台35a、スプリングロッド35b及びスプリングブロック35cは、金属などの硬質材料から形成されている。
スプリングブロック35cの上面には、金属などの硬質材料からなる介在ブロック36が当接しており、この介在ブロック36は圧力センサ37を介して可動テーブル31の下面に固定されている。圧力センサ37は、例えば、上下方向の圧力を測定する一軸のロードセルであるが、多軸の圧力センサを用いてもよい。圧力センサ37により、接合面Sに付与される圧力を間接的に検知することができる。
尚、加圧調整体35は被接合部材M,Mに応じて交換されるものであり、図示しないが、加圧調整体35の有無を検知するセンサを設けることが好ましい。
サーボモータ33の回転駆動力がボールねじ機構34で上下方向の駆動力に変換され、加圧プレート32が上昇する。このとき、スプリング35dのばね全長がスプリングブロック35cの下部本体の全長Lに圧縮されるまで加圧プレート32が上昇した状態では、可動テーブル31には、基台35a、スプリングブロック35c、介在ブロック36を介して、加圧プレート32の加圧力が減少することなく伝達される。
そして、サーボモータ33の駆動を停止させると、その後、加圧プレート32、ひいては可動テーブル31の位置が維持される。このとき、加圧ユニット30は、被接合部材M,Mの変位を規制して接合面Sに圧力を付与しており、本発明の第1の加圧部として機能する。尚、第1の加圧部として機能する加圧ユニット30が付与する圧力は、被接合部材Mに応じて異なるが、例えば5000N乃至10000Nである。
一方、スプリング35dのばね全長がスプリングブロック35cの下部本体の全長Lより長い状態では、可動テーブル31には、スプリングブロック35c、介在ブロック36を介して、スプリング35dの付勢力(弾性力)と同じ圧力が付与される。このとき、加圧ユニット30は、スプリング35dの付勢力に基く圧力を接合面Sに付与しており、本発明の第2の加圧部として機能する。尚、第2の加圧部として機能する加圧ユニット30が付与する圧力は、被接合部材Mに応じて異なるが、例えば数十N乃至数百Nである。
尚、可動テーブル31の位置を検知する位置センサ38が架台60の支柱65に設置されている。位置センサ38は、例えば、磁気式のリニアスケール(リニアエンコーダ)であり、可動テーブル31の上下方向の位置を検知する。
また各ガイドロッド64には、可動テーブル31の所定位置を超えた下降を規制するために、可動テーブル31と加圧プレート32との間にストッパ66が固定されている。ここでは、軸受31aがストッパ66と当接することにより、可動テーブル31の下降が規制されている。加圧プレート32と下降させるとき共に下降する可動テーブル31の下降を規制することにより、加圧調整体35の交換が可能となる。
真空化ユニット40は、少なくとも被接合部材M,Mの接合面Sを含む部分を真空雰囲気にする。これにより、接合面Sに酸化被膜が発生することが抑制され、接合が容易且つ強固となる。真空化ユニット40は、ここでは、被接合部材M,M全体を取り囲むチャンバ41と、チャンバ41内を真空化させる真空化装置42と、チャンバ41内の真空状態を破壊する真空破壊装置43とから構成されている。
真空化装置42は、例えば、チャンバ41内の気体を図示しない給排気管を介して排出する真空ポンプである。真空破壊装置43は、例えば、給排気管を介してチャンバ41内に気体を供給する気体供給ポンプである。真空破壊装置43は、、チャンバ41内に外気を導入させるために、給排気管に設けたバルブなどであってもよい。
チャンバ41内の真空度(圧力)を検知するピラニー式などの真空センサ44が設置されている。また、チャンバ41の側面のぞき窓の外部に、チャンバ41内に配置された被接合部材M,Mの接合面S近傍の温度を検知するための温度センサ45が設置されている。温度センサ45は、ここでは、赤外線放射温度計などの非接触式のものである。尚、温度センサ45は、被接合部材の接合面S近傍に接触させて温度を測定する熱電対等の接触式センサで代用してもよく、非接触式のものと接触式のものを併用してもよい。
また、図示しないが、チャンバ41の正面側には、被接合部材M,Mを出し入れするための扉が設けられている。尚、真空化ユニット40の代わりに、チャンバ41内を窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気化させるものを用いてもよい。
制御ユニット50は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成されており、操作部51及び表示部52が電気的に接続されている。操作部51は、ここでは、起動スイッチ、スタートスイッチ等の各種の操作スイッチ、タッチパネル等からなる入力盤などから構成されている。操作部51から入力された情報は、制御ユニット50に送信される。
また、制御ユニット50には、エンコーダ33a、圧力センサ37、位置センサ38、真空センサ44及び温度センサ45から検知信号が入力される。制御ユニット50は、これら検知信号、操作部51から入力された情報及びその記憶部に格納された設定圧力P1、第1設定温度T1、第2設定温度T2などの制御情報に基き、電源ユニット20、サーボモータ33、真空化装置42及び真空破壊装置43に制御信号を出力する。尚、制御部50は、本発明の加圧選択部に相当する。
温度センサ45は、検知温度が目標温度を超えたとき、電源をオフさせるオフ信号を電源ユニット20に直接出力する。また、温度センサ45は、検知温度が目標温度より低くなったとき、電源をオンさせるオン信号を電源ユニット20に直接出力する。このように、制御ユニット50を介することなく温度センサ45から電源ユニット20に信号を直接出力するので、被接合部材M,Mの接合面S近傍の温度を目標温度に素早く復帰させることが可能となる。従って、被接合部材M,Mの接合面S近傍の温度が目標温度に常に維持されることになる。
また、制御ユニット50には、表示部52が電気的に接続されている。表示部52は、ここでは、デジタル表示パネル、ランプなどから構成されている。表示部52は、制御ユニット50への入力、又は制御ユニット50での演算結果に基く情報を制御ユニット50から受信し、その情報を表示する。
次に、上述した通電拡散接合装置1を用いて、本発明の第1実施形態に係る通電拡散接合方法を実施する際の処理について図4及び図5を参照して説明する。尚、以下のS4〜S12の処理は、制御ユニット50により実行される。
先ず、作業者は、被接合部材M,Mに適した加圧調整体35を設置する(S1)。そして、作業者は、上下電極11,12の間に被接合部材M,Mを設置する(S2)。尚、このとき、位置決めピンなどによって被接合部材M,Mの挟持を補助してもよい。そして、作業者は、チャンバ41の扉(不図示)を閉める。
作業者により操作部51のスタートスイッチがONされると(S3:YES)、サーボモータ33を駆動させ、スプリング35dのばね全長をスプリングブロック35cの下部本体の全長Lまで圧縮させ、圧力センサ37が検知する圧力Pが所定の設定圧力P1を超えるまで(S5:YES)、加圧プレート32、ひいては可動テーブル31を上昇させる(S4)。これにより、可動テーブル31を介して被接合部材M,Mに所定の大きな圧力が付与され、接合面Sが密接する。尚、エンコーダ33aからの検知信号を参照して、サーボモータ33をフィードバック制御する。
次に、真空化装置42を始動させる。真空センサ44が検知するチャンバ41内の真空度が所定値になると、真空化装置42を停止させる。これにより、チャンバ41内が真空化される(S6)。
被接合部材M,Mに所定の圧力を付与させた状態を保ちながら、電源ユニット50を始動させて上下電極11,12を通電する(S7)。これにより、被接合部材M,Mが加熱されて温度が上昇し、熱膨張する。
その後、温度センサ45が検知する温度Tが、被接合部材M,Mの軟化開始温度Tsより所定温度低い第1設定温度T1を超えたとき(S8:YES)、サーボモータ33を駆動させ、スプリング35dのばね全長がスプリングブロック35cの下部本体の全長Lを超えるまで伸長するように、加圧プレート32を所定の微小距離だけ下降させる(S9)。ただし、スプリングブロック35cの上面が介在ブロック36に当接した状態は維持させる。
これにより、可動テーブル31にスプリング35dの付勢力が付与され、この付勢力により接合面Sが密接した状態は維持される。しかし、スプリング35dの付勢力は小さいので、被接合部材M,Mの温度が軟化開始温度Tsに更に近付いても、被接合部材M,Mの母材に歪み、屈曲、圧縮などの変形が生じない。
そして、温度センサ45が検知する温度Tが第1設定温度T1より所定温度高い第2設定温度T2を超えたとき(S10:YES)、温度センサ45が検知する温度Tが第2設定温度T2に維持される状態を所定時間継続する(S11)。尚、これは、温度センサ45が、オフ信号又はオン信号を電源ユニット20に直接出力することによって行われる。この間、被接合部材M,Mは、熱膨張により収縮し圧力Pは徐々に減少する。そして、被接合部材M,Mの接合面Sが強固に接合される。
尚、位置センサ38からの検知値を監視して、この状態が開始したときから、可動テーブル31が上下方向にそれぞれ予め設定された範囲を超えて移動したか否かを検知する。可動テーブル31が設定範囲を超えて移動したことを検知した場合、異常発生を表示部52に表示させる。
また、圧力センサ37からの検知値を監視して、圧力センサ37が検出した圧力Pが上限、下限がそれぞれ予め設定された範囲を超えたか否かを検知する。圧力センサ37が検出した圧力が、上限を超えた場合、サーボモータ33を駆動させて加圧プレート32を下降させる。一方、下限を超えた場合、サーボモータ33を駆動させて加圧プレート32を上昇させる。圧力センサ37が設定範囲を超えた圧力Pを検知した場合、異常発生を表示部52に表示させる。
ただし、これらの処理は、異常発生時の緊急避難処理であり、位置センサ38が検知する可動テーブル31の移動量及び圧力センサ37が検知する圧力Pは、正常処理時は設定された範囲内に収まる。
その後、電源ユニット20を停止し、真空破壊装置43を始動させてチャンバ41内の真空状態を解除し、サーボモータ33を駆動させて加圧プレート32、ひいては可動テーブル31を下降させる(S12)。そして、作業者がチャンバ41内から接合部材を取り出す(S13)。
以上説明したように、温度センサ45が検知する温度Tが第1設定温度T1を超えるまでは(S8:NO)、加圧ユニット30は加圧プレート32により被接合部材M,Mの変位を規制して接合面Sに大きな圧力を付与するので、接合面Sを密接させることができる。
そして、温度センサ45が検知する温度Tが第1設定温度T1を超えた後は(S8:YES)、被接合部材M,Mの変位に応じて弾性変形するスプリング35dの弾性力に基く圧力を接合面Sに付与するので、被接合部材M,Mが熱膨張しても、接合面Sに付与する圧力は大きく変化しない。
スプリング35dは被接合部材M,Mの熱膨張に応じて弾性変形するが、その変形による弾性力の変化は微小である。そのため、接合面Sに付与される圧力は被接合部材M,Mの熱膨張に拘わらず略一定となり、上記特許文献1及び2に開示された装置と異なり、過大な圧力が付与されるおそれがない。従って、被接合部材M,Mが薄肉パイプ材などからなるものであっても、高精度に接合することが可能となる。
従来、薄肉パイプ材などからなる薄肉部材は、電子ビームやろう付けによって接合されており、高度の技能が必要であり、且つ高コストであった。通電拡散接合装置1を用いて、薄肉パイプ材などからなる薄肉部材の接合を自動的に、且つ低コストで行うことが可能となる。
以下、本発明の第2実施形態である通電拡散接合装置101について説明する。
図6を参照して、通電拡散接合装置101は、多数の被接合部材Mを直列状に連接させて、長尺部材を形成するものである。通電拡散接合装置101は、上述した通電拡散接合装置1と類似するので、同一又は対応する部材には同一の符号を付し、異なる箇所についてのみ説明する。
通電拡散接合装置101は、被接合部材Mを挟持して通電させる電極ユニット110を備えている。被接合部材Mは、ここでは、円筒状部材である。
電極ユニット110は、3つの電極111,112,113を備えている。上下に対向する電極111,112は、ここでは、それぞれ銅、モリブデン、タングステンなどからなる円柱形状の通電電極111a,112aと、通電電極111a,112aの対向する側部に固定された抵抗体111b,112bとからなる。
上側の通電電極111aの上端部は絶縁体114を介して上下方向に摺動可能なエアシリンダ115のピストンに固定されている。下側の通電電極112aの下端部は絶縁体116を介して受台117に固定されている。
電極113は、ここでは、銅、モリブデン、タングステンなどからなる円柱形状の通電電極113aと、通電電極113aの一側端部に固定された抵抗体113bとからなり、通電電極113aの他側端部が絶縁体118を介して後述する可動プレート131に固定されている。
電極111,112は、その軸線が同一線上となるように配置されており、エアシリンダ115により電極111を押し下げることにより、電極111,112の間に被接合部材Mが上下に挟持される。そして、電極113は、その軸線が被接合部材Mの軸線と同一線上となるように配置されており、被接合部材Mの接合面Sと反対側の面が接する。
これらにより、被接合部材Mは、その軸線が水平に電極111,112,113により挟持される。尚、被接合部材Mを支持する受治具119も備えられている。
そして、通電電極111a,112a,113aは、それぞれ図示しないケーブルを介して電源ユニット20に接続されており、通電可能に構成されている。被接合部材Mを抵抗体111b,112b,113bで挟んだ状態で通電電極111a,112a,113aに通電することにより、接合面S近傍を加熱すると共に被接合材全体Mを均一に加熱することができ、同一工程での連続的な接合が可能となる。
通電拡散接合装置101は、接合後の被接合部材Mを冷却する冷却ユニット120を備えている。冷却ユニット120は、被接合部材Mの上下にそれぞれ当接し、図示しない冷却機構により純水や水道水などの冷却流体が循環されて冷却可能に構成された冷却体121,122を備えている。
冷却体121,122は、同一線上に配置されており、エアシリンダ123により上方の冷却体121を押し下げることにより、受台124に支持された下方の冷却体122との間に被接合部材Mが上下に挟持される。このように、冷却ユニット120は、接合後の被接合部材Mを支持する機能も有する。
通電拡散接合装置101は、被接合部材Mの接合面Sに圧力Pを付与する加圧ユニット130を備えている。加圧ユニット130は、通電電極113aが固定された可動プレート131と、可動プレート131に圧力を伝達するための加圧プレート132と、加圧プレート132を駆動させるための駆動源133と、駆動源133の駆動力を伝達し、加圧プレート132を図6の左右方向に動作させるボールねじ機構134と、加圧プレート132から可動プレート131に伝達される圧力を調整する加圧調整体135とから構成されている。
可動プレート131は、土台102に固定された直線運動ガイド136に対して左右方向摺動可能に構成されている。尚、可動プレート131は、本発明の部材に相当する。
加圧プレート132は、直線運動ガイド136に対して左右方向摺動可能に構成されている。加圧プレート132は、加圧調整体135を介して可動プレート131の電極ユニット110と反対側に位置している。
駆動源133は、ここでは減速機付きのサーボモータである。サーボモータ133は、エンコーダが付設されており、図示しない公知の固定手段により土台102に固定されている。
ボールねじ機構134は、上述したボールねじ機構34とは、加圧プレート132を左右方向に移動させるように変更させた以外は同様であるので、説明は省略する。加圧調整体135も、上述した加圧調整体35と同様であるので、説明は省略する。尚、図示しないが、可動テーブル131の位置を検知する位置センサが設けられている。
通電拡散接合装置101は、少なくとも被接合部材Mの接合面Sを含む部分を真空雰囲気にする真空化ユニット140を備えている。真空化ユニット140は、接合すべき接合面Sを有する2つの被接合部材M全体を取り囲むチャンバ141を備えている。尚、真空化ユニット140は、図示しないが、上述した真空化ユニット40と同様に、真空化装置42、真空破壊装置43、真空センサ44及び温度センサ45も備えている。
チャンバ141は、ここでは、電極111,113及び冷却体121が摺動可能なように、これらと密着する穴が形成されている。チャンバ141は、電極112、冷却体122及びこれらの受台117,124、並びに受治具119を内包している。
更に、真空化ユニット140は、接合後の被接合部材Mを支持するための支持部142を備えている。支持部142は、硬質材からなる円筒状部材142aと、この円筒状部材142aの内周面と被接合部材Mの外周面との間に位置するドーナツ状の弾性部材142bとを備えている。
この弾性部材142bは、図示しないエアポンプにより内部にエアを注入することが可能であり、これにより、弾性部材142bを円筒状部材142aと被接合部材Mとに密着させ、真空漏れを防止することが可能となる。更に、支持部142は、チャンバ141から離れた部位にも適宜設けられている。
尚、チャンバ141内を真空化したときに、接合した被接合部材Mの端部から真空漏れする場合には、図示しないが、その端部に円筒状の弾性部材を配置させればよい。この弾性部材に、図示しないエアポンプにより内部にエアを注入することにより、弾性部材と被接合部材Mの内周面を密着させることが可能となる。
更に、通電拡散接合装置101は、図示しないが、上述した通電拡散接合装置1と同様に、制御ユニット50、操作部51及び表示部52も備えている。
上述した通電拡散接合装置101を用いて、本発明の実施形態に係る通電拡散接合方法を実施する際の処理は、図3を参照して説明した方法と同様であるので、その説明は省略する。
これにより、通電拡散接合装置101は、上述した通電拡散接合装置1と同様の利点を有する。更に、通電拡散接合装置101を用いることにより、多数の被接合部材Mを直列状に連接させて、長尺部材を容易に連続的に形成することが容易となる。
以下、本発明の第3実施形態である通電拡散接合装置201について説明する。
図7を参照して、通電拡散接合装置201は、多数組の被接合部材M,Mを並列状に同時的に接合することが可能なものである。通電拡散接合装置201は、上述した通電拡散接合装置1と類似するので、下部は図示を省略し、同一又は対応する部材には同一の符号を付し、異なる箇所についてのみ説明する。
通電拡散接合装置201は、上下一対の電極11,12を複数組有する電極ユニット210を備えている。各電極11,12の間に被接合部材M,Mが挟持され通電される。
上電極11を構成する上通電電極11aの上部が、それぞれ絶縁体13を介して加圧調整体231に固定されている。下電極12を構成する下通電電極12aの下部が、それぞれ絶縁体14を介して加圧調整体232に固定されている。
上下電極11,12は、その軸線が同一線上となるように配置されており、その間に被接合部材M,Mが挟持される。被接合部材M,Mを抵抗体11b,12bで挟んだ状態で上下通電電極11a,12aに通電することにより、接合面Sを直接加熱すると共に被接合材全体M,Mを均一に加熱することができ、同一工程での連続的な接合が可能となる。
通電拡散接合装置201は、被接合部材M,Mの接合面Sに圧力Pを付与する加圧ユニット230を備えている。加圧ユニット230は、複数の加圧調整体231と、複数の加圧調整体232と、各加圧調整体231の上部が固定された第1加圧プレート233と、各加圧調整体232の下部が固定された第2加圧プレート234と、第2加圧プレート234を駆動させるためのサーボモータ33(図1参照)と、サーボモータ33の駆動力を伝達し、第2加圧プレート234を上下動させるボールねじ機構34とから構成されている。
加圧調整体231,232は、共に上述した加圧調整体35と同様に構成されている。ただし、加圧調整体231のスプリング231aの弾性係数は、加圧調整体232のスプリング232aの弾性係数よりも小さくなっている。加圧調整体231を用いることにより、各接合部材M,Mを均等に加圧することが可能となる。
第1加圧プレート233は、架台60に固定されており、ここでは、架台60の天板として構成されている。
第2加圧プレート234は、その四隅部に軸受(ブッシュ)234aが設けられ、これら軸受234aを介して4本のガイドロッド64に対して上下方向摺動可能に構成されている。
サーボモータ33及びボールねじ機構34は、上述した駆動源モータ33及びボールねじ機構34と同様であるので、説明は省略する。サーボモータ33が回転駆動することにより、ねじ軸34aが回転して、第2加圧プレート234がねじ軸34aに対して相対的に上下移動する。
通電拡散接合装置201は、少なくとも全ての被接合部材Mの接合面Sを含む部分を真空雰囲気にする真空化ユニット240を備えている。真空化ユニット240は、接合すべき接合面Sを有する複数組の被接合部材M,M全体を取り囲むチャンバ241を備えている。尚、真空化ユニット240は、図示しないが、上述した真空化ユニット40と同様に、真空化装置42、真空破壊装置43、真空センサ44及び温度センサ45も備えている。
チャンバ241は、全ての上下電極対11,12、加圧調整体231,232、第1加圧プレート233及び第2加圧プレート234を内包している。
更に、通電拡散接合装置201は、図示しないが、上述した通電拡散接合装置1と同様に、制御ユニット50、操作部51及び表示部52も備えている。
上述した通電拡散接合装置201を用いて、本発明の実施形態に係る通電拡散接合方法を実施する際の処理を、図8を参照して説明する。
先ず、作業者は、被接合部材M,Mに適した加圧調整体231,232を設置する(S1)。そして、作業者は、上下電極11,12の間に被接合部材M,Mを設置する(S2)。尚、このとき、位置決めピンなどによって被接合部材M,Mの挟持を補助してもよい。そして、作業者は、チャンバ241の扉(不図示)を閉める。
作業者により操作部51のスタートスイッチがONされると(S3:YES)、サーボモータ33を駆動させ、加圧調整体231,232の各スプリング231a,232aのばね全長をスプリングブロックの下部本体の全長まで圧縮させ、圧力センサ37が検知する圧力Pが所定の設定圧力P1を超えるまで(S5:YES)、第2加圧プレート234を上昇させる(S4)。これにより、第1加圧プレート231と第2加圧プレート234を介して被接合部材M,Mに所定の大きな圧力が付与され、接合面Sが密接する。
次に、真空化装置42を始動させる。真空センサ44が検知するチャンバ41内の真空度が所定値以下になると、真空化装置42を停止させる。これにより、チャンバ41内が真空化される(S6)。
被接合部材M,Mに所定の圧力を付与させた状態を保ちながら、電源ユニット50を始動させて上下電極11,12を通電する(S7)。これにより、被接合部材M,Mが加熱されて温度が上昇し、熱膨張する。
その後、温度センサ45が検知する温度Tが、被接合部材M,Mの軟化開始温度Tsより所定温度低い第1設定温度T1を超えたとき(S8:YES)、サーボモータ33を駆動させ、加圧調整体231のスプリング231aのばね全長がスプリングブロックの下部本体の全長を超えるまで伸長するように、第2加圧プレート234を所定の微小距離だけ下降させる(S9)。ただし、スプリングブロックの上面が介在ブロックに当接した状態は維持させる。これにより、スプリング231aの付勢力により接合面Sが密接した状態は維持される。しかし、スプリング231aの付勢力は小さいので、被接合部材M,Mの温度が軟化開始温度Tsに更に近付いても、被接合部材M,Mの母材に歪み、屈曲、圧縮などの変形が生じない。
そして、各被接合部材M,Mを挟持する上下通電電極11a,12aに通電させる電流を増加させることにより、温度センサ45が検知する当該被接合部材M,Mの接合面S近傍の温度Tが第1設定温度T1より所定温度高い第2設定温度T2を超えたとき(S10:YES)、温度センサ45が検知する温度Tが第2設定温度T2に維持される状態を所定時間継続する(S11)。尚、これは、温度センサ45が、オフ信号又はオン信号を電源ユニット20に直接出力することによって行われる。この間、被接合部材M,Mは、熱膨張により収縮し圧力Pは徐々に減少する。そして、被接合部材M,Mの接合面Sが強固に接合される。
そして、これを繰り返して、全ての被接合部材M,Mの接合面Sを順次接合する。尚、位置センサ38又は圧力センサ37が異常値を検知した場合、異常発生を表示部52に表示させる。
その後、電源ユニット20を停止し、真空破壊装置43を始動させてチャンバ241内の真空状態を解除し、サーボモータ33を駆動させて第2加圧プレート234を下降させる(S12)。そして、作業者がチャンバ241内から接合部材を取り出す(S13)。
これにより、通電拡散接合装置201は、上述した通電拡散接合装置1と同様の利点を有する。更に、通電拡散接合装置201を用いることにより、多数の被接合部材Mを多数組の被接合部材M,Mを並列状に同時的に接合することが容易となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、被接合部材Mに対する電極の個数や設置部位などに関して限定されない。
また、複数組の被接合部材M,Mを同時的に接合する通電拡散接合装置201では、各組の被接合部材M,Mに対してそれぞれ加圧調整体231,232を備える場合について説明した。しかし、これに限定されず、複数組の被接合部材M,Mに共通する加圧調整体231,232を備えるものであってもよい。
また、通電拡散接合装置1では下電極12を動作させる場合について説明した。しかし、これに限定されず、上電極11を動作させてもよく、上下電極11,12を共に動作させてもよい。
また、通電拡散接合装置1では加圧ユニット30が上下電極11,12を介して接合面Sに圧力を付与する場合について説明した。しかし、これに限定されず、上下電極11,12を介することなく被接合部材M,Mに直接的に可動テーブル31に相当する部材を接触させて接合面Sに圧力を付与してもよい。
また、通電拡散接合装置1では加圧調整体35を可動テーブル31と加圧プレート32との間に位置させる場合について説明した。しかし、これに限定されず、例えば、加圧調整体を上電極11と天板61との間に位置させ、可動テーブル31と加圧プレート32とを一体化させてもよい。
また、通電拡散接合装置1,101,201では可動テーブル31,131及び第2加圧プレート234をボールねじ機構34,134で往復動作させる場合について説明した。しかし、可動テーブル31,131及び第2加圧プレート234を往復動作させる機構は、これに限定されず、公知の機構を用いればよい。例えば、直線移動ガイド機構を用いてもよい。
また、本発明の弾性部材に相当するものがスプリング35d,231a,232aである場合について説明した。しかし、弾性部材は、これに限定されず、ゴム等の弾性材料からなるものや油圧シリンダ、空気シリンダ等を用いた流体クッションなどであってもよく、その形式は、機械式、油圧式、空気圧式等などを含み何ら限定されない。だたし、機械式のスプリングを用いることにより、繰り返し使用時の再現性に優れるという利点がある。
1,101,201…通電拡散接合装置、 11…上電極(電極)、 12…下電極(電極)、 20…電源ユニット(電源部)、 30,130,230…加圧ユニット(第1の加圧部、第2の加圧部)、 31…可動テーブル(部材)、 32,132…加圧プレート、 33,133…駆動源、サーボモータ、 34,134…ボールねじ機構、 35,135,231,232…加圧調整体、 35d,231a,232a…スプリング(弾性部材)、 45…温度センサ、 50…制御ユニット(加圧選択部)、 111,112,113…電極、 131…可動プレート(部材)、 233…第1加圧プレート、 234…第2加圧プレート、 M…被接合部材、 S…接合面。
本発明の通電拡散接合装置は、接合面を当接された複数の被接合部材に通電して接合する通電拡散接合装置であって、前記複数の被接合部材を挟持して、前記複数の被接合部材と電気的に導通可能な複数の電極と、前記複数の電極に電流を供給する電源部と、前記複数の電極に挟持された前記複数の被接合部材の挟持された方向に対して膨張する方向の変位を規制して前記接合面に圧力を付与する第1の加圧部と、前記複数の電極に挟持された前記複数の被接合部材の挟持された方向に対して膨張する方向の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を、前記複数の電極を介して前記接合面に付与する第2の加圧部と、前記第1又は第2の加圧部の何れにより前記接合面に圧力を付与するかを選択する加圧選択部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の通電拡散接合装置において、前記複数の被接合部材の接合面近傍の温度を検知する温度センサを備え、前記加圧選択部は、前記温度センサの検知した温度に基き、前記第1又は第2の加圧部の何れかにより前記接合面に圧力を付与することが好ましい。
本発明の通電拡散接合方法は、接合面を当接された複数の被接合部材に通電して接合する通電拡散接合方法であって、前記複数の被接合部材の挟持された方向に対して膨張する方向の変位を規制し、前記接合面に圧力を付与して、前記複数の被接合部材と電気的に導通可能な複数の電極間に前記被接合部材を挟持し、前記複数の電極に電流を供給し、前記複数の被接合部材の接合面近傍の温度が予め設定した温度を超えたとき、前記複数の被接合部材の変位規制を解除するとともに、前記複数の電極に挟持された前記複数の被接合部材の挟持された方向に対して膨張する方向の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を、前記複数の電極を介して前記接合面に付与することを特徴とする。
本発明の通電拡散接合装置は、前記被接合部材の温度を検知する温度センサを備え、前記加圧選択部は、前記温度センサの検知した温度に基き、前記第1又は第2の加圧部の何れかにより前記接合面に圧力を付与する。
圧選択部は、温度センサが検知した温度が予め設定された温度、例えば被接合部材の軟化開始温度より所定温度だけ低い温度などを超えたとき、第1の加圧部から第2の加圧部に切替えて接合面に圧力を付与させることが可能となる。そのため、被接合部材が変形することなく、良好に接合することができる。

Claims (4)

  1. 接合面を当接された複数の被接合部材に通電して接合する通電拡散接合装置であって、
    前記被接合部材を挟持して、前記被接合部材と電気的に導通可能な複数の電極と、
    前記電極に電流を供給する電源部と、
    前記被接合部材の変位を規制して前記接合面に圧力を付与する第1の加圧部と、
    前記被接合部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を、前記電極を介して前記接合面に付与する第2の加圧部と、
    前記第1又は第2の加圧部の何れかにより前記接合面に圧力を付与するかを選択する加圧選択部とを備えることを特徴とする通電拡散接合装置。
  2. 前記被接合部材の温度を検知する温度センサを備え、
    前記加圧選択部は、前記温度センサの検知した温度に基き、前記第1又は第2の加圧部の何れかにより前記接合面に圧力を付与するかを選択することを特徴とする請求項1に記載の通電拡散接合装置。
  3. 前記第1の加圧部は、前記電極が固定された部材の位置を規制して前記接合面に圧力を付与し、
    前記第2の加圧部は、前記部材に前記弾性部材の弾性力を付与して前記接合面に圧力を付与することを特徴とする請求項1又は2に記載の通電拡散接合装置。
  4. 接合面を当接された複数の被接合部材に通電して接合する通電拡散接合方法であって、
    前記被接合部材の変位を規制し、前記接合面に圧力を付与して、前記被接合部材と電気的に導通可能な複数の電極間に前記被接合部材を挟持し、
    前記電極に電流を供給し、
    前記被接合部材の温度が予め設定した温度を超えたとき、前記被接合部材の変位規制を解除するとともに、前記被接合部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材の弾性力に基く圧力を、前記電極を介して前記接合面に付与することを特徴とする通電拡散接合方法。
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