JP2014188008A - 保護キャップおよびスプリンクラーヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンシールド型スプリンクラーヘッドに保護キャップを取付けた状態で締結工具と係合可能であり、かつ筒部材の内周部に塗料の付着を防止して作業者の負担を軽減可能な保護キャップおよび該保護キャップが取付け可能なスプリンクラーヘッドの提供。
【解決手段】 スプリンクラーヘッド本体1とその外側に設けられる筒部材2とを備えたスプリンクラーヘッドを保護する保護キャップ4であって、底面と円筒を有する有底円筒形状であり、その外周部42は筒部材2の端部または内部と嵌合され、スプリンクラーヘッド本体1を収容するヘッド収容部43と、スプリンクラーヘッドを給水配管Pに取り付けるための締結工具Rが挿入される締結工具挿通部(穴44)とを備え、締結工具挿通部にその締結工具挿通部を閉じる蓋41を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 スプリンクラーヘッド本体1とその外側に設けられる筒部材2とを備えたスプリンクラーヘッドを保護する保護キャップ4であって、底面と円筒を有する有底円筒形状であり、その外周部42は筒部材2の端部または内部と嵌合され、スプリンクラーヘッド本体1を収容するヘッド収容部43と、スプリンクラーヘッドを給水配管Pに取り付けるための締結工具Rが挿入される締結工具挿通部(穴44)とを備え、締結工具挿通部にその締結工具挿通部を閉じる蓋41を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、消火用のスプリンクラーヘッドを外的衝撃から保護する保護キャップと、該保護キャップが装着されるスプリンクラーヘッドに関するものである。
スプリンクラーヘッドは、建物内の天井面や壁面に設置され、一端に給水源に続いた配管と接続可能なノズルを有し、他端には感熱作動部が設けられている。平時において感熱作動部はノズルを閉止する弁体を支持している。
上記スプリンクラーヘッドの一例として、天井面や壁面に埋め込んで設置したスプリンクラーヘッドをカバープレートで覆い隠したコンシールド型スプリンクラーヘッドがある。コンシールドヘッドは意匠性に優れたスプリンクラーヘッドとして用いられており、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載されているコンシールド型スプリンクラーヘッドは、給水配管と接続される本体の外部に筒部材が設置されており、筒部材の内部に締結工具の係合部が形成されている。該締結工具の係合部は、保護キャップを筒部材に取付けた状態で締結工具と係合することができる構造になっている。
これにより、コンシールド型スプリンクラーヘッドは保護キャップを取外すことなく締結工具と係合可能であり、保護キャップが取付けてあるコンシールド型スプリンクラーヘッドに締結工具を係合させて給水配管へ螺合させることができ、作業者の負担を軽減することができた。
しかしながら、上記のコンシールド型スプリンクラーヘッドにおいて、スプリンクラーヘッドを給水配管に接続した後に天井面をスプレー塗装すると、コンシールド型スプリンクラーヘッドの筒部材の内部に塗料が付着する場合がある。天井面の塗装後に筒部材へカバープレートユニットを係合させるときに、カバープレートユニットの筒部が筒部材の内部と擦れ合って塗料が剥れ落ち、カバープレートユニットの取付け作業に支障をきたして作業性が低下してしまう問題があった。
上記の問題を解決するために、保護キャップを有底円筒形状にして保護キャップの外周面を筒部材の内周面に沿うように嵌合させることが考えられるが、これだと筒部材の内部に形成された締結工具の係合部に締結工具を係止させることができなくなるという新たな問題が生じる。
そこで本発明では、上記問題に鑑み、コンシールド型スプリンクラーヘッドに保護キャップを取付けた状態で締結工具と係合可能であり、かつ筒部材の内周部に塗料の付着を防止して作業者の負担を軽減可能な保護キャップおよび該保護キャップが取付け可能なスプリンクラーヘッドを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の保護キャップおよびスプリンクラーヘッドを提供する。
すなわち、スプリンクラーヘッド本体とその外側に設けられる筒部材とを備えたスプリンクラーヘッドを保護する保護キャップであって、保護キャップは底面と円筒を有する有底円筒形状であり、筒部材の端部または内部と嵌合される外周部と、スプリンクラーヘッド本体を収容するヘッド収容部と、スプリンクラーヘッドを給水配管に取り付けるための締結工具が挿入される締結工具挿通部と、を備え、締結工具挿通部にその締結工具挿通部を閉じる蓋を設けた保護キャップである。
すなわち、スプリンクラーヘッド本体とその外側に設けられる筒部材とを備えたスプリンクラーヘッドを保護する保護キャップであって、保護キャップは底面と円筒を有する有底円筒形状であり、筒部材の端部または内部と嵌合される外周部と、スプリンクラーヘッド本体を収容するヘッド収容部と、スプリンクラーヘッドを給水配管に取り付けるための締結工具が挿入される締結工具挿通部と、を備え、締結工具挿通部にその締結工具挿通部を閉じる蓋を設けた保護キャップである。
これによれば、スプリンクラーヘッドを給水配管に取り付けるための締結工具が挿入される締結工具挿通部を設けたため、保護キャップを筒部材に取り付けた状態でスプリンクラーヘッドを給水配管に取り付け、取り外すことができる。
またスプリンクラーヘッドを給水配管に取り付けた後、天井を塗装するときに保護キャップの締結工具挿通部から保護キャップ内部に侵入する塗料を蓋によって遮り、保護キャップ内部に収容されているスプリンクラーヘッド本体への塗料の付着を防ぐことができる。
以上説明したように本発明によれば、コンシールド型スプリンクラーヘッドに保護キャップを取付けた状態で締結工具と係合可能であり、かつ筒部材の内周部に塗料の付着を防止して作業者の負担を軽減可能な保護キャップおよび該保護キャップが取り付け可能なスプリンクラーヘッドを実現することができる。
本発明の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。図1に示すスプリンクラーヘッドSHは、WO2011/125169号に記載されているスプリンクラーヘッドと略同じ構成である。ここでは本発明に関する部分のみを説明し、その他の部分については説明を省略する。
スプリンクラーヘッドSHは、スプリンクラーヘッド本体1、筒部材2、カバープレートユニット3、保護キャップ4から構成される。
スプリンクラーヘッド本体1は、筒状をしており内部には給水配管Pから供給される水を放出するノズル11が設けられている。ノズル11の一端側には給水配管Pと接続する牡ネジ12が形成されており、他端側の端面はノズル11を閉塞する弁体13が当接する弁座14となっている。
スプリンクラーヘッド本体1は、筒状をしており内部には給水配管Pから供給される水を放出するノズル11が設けられている。ノズル11の一端側には給水配管Pと接続する牡ネジ12が形成されており、他端側の端面はノズル11を閉塞する弁体13が当接する弁座14となっている。
弁体13は円盤形状をしており、一面側は前述のようにノズル11の弁座14に当接される。反対側の面はコンプレッションスクリュー15により弁座側14へ押圧されている。コンプレッションスクリュー15は板状のサドル16の牝ネジにねじ込まれている。サドル16の下部には感熱分解部5が設置されており、図3に示すように感熱分解部5のレバー51の端はスプリンクラーヘッド本体1の外周部からノズル11の放出方向に延出された筒状部の内側に形成された段部17に係止されている。
これによりサドル16にコンプレッションスクリュー15をねじ込んでコンプレッションスクリュー15の先端を弁体13側に移動させると、弁体13が弁座14側に押圧されるとともに、サドル16の下方に配置された感熱分解部分5のレバー51の端はスプリンクラーヘッド本体1の段部17側に押圧される。弁体13によりノズル11が閉塞されるとともに感熱分解部5にも荷重が付与される。
感熱分解部5の内部には、低融点合金52が組み込まれており、低融点合金52が火災の熱によって溶融すると感熱分解部5は分解作動して、レバー51等の構成部品はスプリンクラーヘッド本体1の外部に放出される。また感熱分解部5が分解するとサドル16およびコンプレッションスクリュー15、弁体13は脱落してノズル11が開放する。感熱分解部5の構成については公知であり、また特開平7−294545号公報に詳細な説明が記載されているのでここでの説明は省略する。
ノズル11の放水方向の延長上には板状のデフレクター6が設置されている。該デフレクター6はスプリンクラーヘッド本体1の外部に形成された突起18の穴にピン61を挿通させて、該ピン61の下端側にデフレクター6を固定設置し、ピン61の上端側に形成した鍔部62により突起18の上面に鍔部62を係止することができる。デフレクター6はノズル11から放出された水を衝突させて四方へ飛散させる作用を有する。
筒部材2は筒状をしており内部にスプリンクラーヘッド本体1が収容される。筒部材2の一端側には平面21が形成されスプリンクラーヘッド本体1と供回り可能に係止される。より具体的に説明すると牡ネジ12の根元に形成された多角形部19の外形と同じ形状の穴21Aを平面21に穿設し、多角形部19と穴21Aを嵌合する。該穴21Aの周縁には多角形部19の側面に沿って立ち上がる延出部2Bが形成されている。該延出部2Bは多角形部19に挿通された後に延出部2Bの先端を穴21Aの内側に向かって屈曲させ、筒部材2をスプリンクラーヘッド本体1に固定設置している。
筒部材2の平面21から側面22にかけて複数の開口2Cが形成されている。開口2Cは同じ形状で均等間隔で配置されている。
開口2Cは平面21の周縁に均等間隔で配置されており、本実施形態においては開口2Cが6箇所設けられている。
開口2Cは平面21の周縁に均等間隔で配置されており、本実施形態においては開口2Cが6箇所設けられている。
また、平面21には後述する締結工具Rとの係合部としてサポートベース23が設置されている。サポートベース23は図4に示すように、板状で中心には前記穴21Aと同形状をした穴が穿設されており多角形部19に挿通される。サポートベース23の外形は、開口2Cの縁に沿った形状に切欠かれている。また、サポートベース23には平面21側に突出する突起23Cが形成されており、該突起23Cは隣り合う開口2Cの間に形成された梁部2Fに穿設された穴と係合され、筒部材2とサポートベース23が供回り可能となっている。
本実施形態においては、サポートベース23は平面21の内側に設置されているが、これに限らず平面21の外側に設置することもできる。
サポートベース23を介在させたことで後述する締結工具RによりスプリンクラーヘッドSHを給水配管へ取付・取外しする際に筒部材2に過負荷が加わり、締結工具係合部である開口2C(梁部2Fの縁)が変形・破損することを防止できる。また、サポートベース23により締結工具係合部の補強を行うことで筒部材2を薄肉に形成することができる。
サポートベース23を設置しないで上記と同様の効果を得るために、開口2Cの縁を屈曲させて縁部を立設させたり、該立設部分を開口2C間の梁部2F側に屈曲させると開口2Cの縁部分の強度が向上する。また、締結工具RによりスプリンクラーヘッドSHを給水配管へ取付・取外しする際に梁部2Fの変形を防止するために筒部材2の穴2Aの近傍から平面21の縁に向かう補強用のリブを梁部2Fに形成してもよい。このようにサポートベース23を除いて構成する場合は、開口2Cの縁が保護キャップ4との係合部となる。
筒部材2の側面22には、リテーナー31との接続手段として螺旋溝2Dが刻設されている。螺旋溝2Dは筒部材2を薄肉の部材にすることで転造加工が可能となる。螺旋溝2Dはリテーナー31の外周面に形成された突起3Aと螺合され、カバープレートユニット3の高さ位置調整が可能となっている。筒部材2の下部は開口2Eとなっている。
カバープレートユニット3は、リテーナー31とカバープレート32から構成される。リテーナー31は前述の通り筒部材2と接続される。リテーナー31は筒形状をしており外周面には斜め下方へ屈曲して形成した突起3Aが設けられている。リテーナー31の下端には鍔部3Bが形成されている。さらに鍔部3Bから複数の脚3Cが下方に延出して設けられている。
脚3Cの先端は鍔部3Bと略平行に折り曲げられており、カバープレート32との接続面が形成されている。該接続面とカバープレート32の間には低融点合金33が介在しており、低融点合金33によってカバープレート32と接続面が接合されている。
低融点合金33は火災時の熱で溶融され、カバープレート32をリリースすることから低融点合金33の溶融温度は、感熱分解部5に組み込まれた低融点合金52が溶融する温度よりも低い温度で溶融するものを選定する。
カバープレート32は円盤状の薄板であり、周縁がリテーナー31側に屈曲している。カバープレート32のリテーナー31と接続される面と反対の面(室内側から見える面)は、天井ボードCの色と略同じ色で装飾されている。カバープレート32の材質は、低融点合金33との接合性が良い銅や銅合金が適している。またカバープレート32とリテーナー31の鍔部3Bとの間に板バネ34等の弾発体を設置すると、火災時に低融点合金33が溶融したときにカバープレート32の落下を促すことができる。
保護キャップ4は、保護キャップ4の締結工具挿通部の入口に開閉可能な蓋41を設置して保護キャップの内部への塗料の侵入を防止したものである。保護キャップ4は、有底円筒状をしており外周部42は筒部材2の内部に嵌合される。外周部42は図において筒部材2の平面21付近までの長さを有するが、これに限らず開口2Eを塞ぐことができればさらに短く構成することもできる。
保護キャップ4の内部は、スプリンクラーヘッド本体1およびデフレクター6が収容されるヘッド収容部43となっており、ヘッド収容部43の下端側に設けた底面43Aには「締結工具挿通部」である穴44が複数穿設されている。
穴44に締結工具Rの先端部R1を挿通させて、先端部R1をヘッド収容部43内に導入し締結工具Rとの係合部であるサポートベース23と係合させることで締結工具Rとスプリンクラーヘッド本体1が供回り可能に構成される。
蓋41は穴44の近傍に設置され、常時は穴44を閉塞している。蓋41は平板状をしており、ヘッド収容部43の内部に設置されている。より具体的に説明すると蓋41は中心部に突起部41Aが形成されており、該突起部41Aはヘッド収容部43の底面43Aの中心に穿設された穴43Bに挿通され固定設置されている。蓋41はゴムのような弾性を有する部材から形成されており容易に変形可能である。蓋41の形状は、蓋41の縁部に穴44が配置される形状となっている。
穴44に締結工具Rの先端部R1が挿通されると、蓋41は先端部R1によって図5(a)中に点線で示すように上方へ変形し、締結工具Rの先端部R1はスプリンクラーヘッド本体1のサポートベース23と係合することができる。締結工具Rの先端部R1を穴44から引き抜くと、蓋41は弾性により元の平板形状に戻るので穴44は塞がれる。
保護キャップ4の底面43Aと反対側の端には外周部42の端より延出して形成された舌状部45が形成されている。舌状部45と穴44は保護キャップの仮想中心軸CLと平行な直線上に配置される。保護キャップ4を筒部材2の内部に嵌合する際には舌状部45を筒部材2の開口2Cに挿通して舌状部45を開口2Cから突出させる。その後、穴44に締結工具Rの先端部R1を挿通させると先端部R1が舌状部45に沿って配置され、先端部R1を開口2Cの縁部に沿った形状をしたサポートベース23と係合させることができる。
保護キャップ4では穴44と蓋41の間に隙間46があり、蓋41が穴44を塞いだ状態であっても隙間46からヘッド収容部43内の水が流出することができることから穴44は水抜き穴の作用を有している。
外周部42の下部には、筒部材2の外径と略同じかそれよりも大径をした拡張部47が形成されている。拡張部47と外周部42の境は段47Aとなっており、段47Aには筒部材2の下端が当接される。これにより、天井Cに穿設されたスプリンクラーヘッドSHが挿通される穴Hの周縁をパテで埋める際には、拡張部47の外周部と穴Hの内周部の間がパテによって埋められ、筒部材2の内部にパテの侵入や付着を防止することができる。
また、拡張部47および締結工具Rには、締結工具Rの先端部R1を保護キャップ4に差し込む際のマーキングが施してある。具体的には拡張部47の内側に溝47Bを刻設した。溝47Bは締結工具Rの先端部R1よりやや底面側の外周面に形成された突起R2と係合可能となっている。図5(b)に示すように溝47Bは保護キャップ4の底面から目視可能となっている。
図6に示すように締結工具Rの先端部R1と突起R2は、直線L上に配置されており、溝47Bに隣接して穴44が形成されている。これにより溝47Bを目印に締結工具Rの先端部R1を保護キャップ4内に挿通させると、先端部R1が穴44に挿通されるとともに、先端部R1は舌状部45に沿って配置され、突起R2は溝47B内に収容される。また突起R2の先端部R1側の端が、拡張部47の段47Aの内側に係合され、保護キャップ4に対して締結工具Rの挿通可能な範囲を規制している。逆に、突起R2が拡張部47内に収容されていない場合は、締結工具Rの先端R1が保護キャップ4の連結部46、46の間に正しく挿通されていないことを示しており、作業者が保護キャップ4と締結工具Rとの係合状態が正しいかどうかを認識可能となっている。
拡張部47の外周面には、天井下面位置に対してコンシールド型スプリンクラーヘッドSHの取付け範囲を表すマーキングが設置されている。マーキングは3本の線によって表されており、真ん中の線が取付け基準位置を示し、上下の線が取付け範囲の限界位置を示している。
次に、上記のコンシールド型スプリンクラーヘッドSHの設置の手順について説明する。
コンシールド型スプリンクラーヘッドSHは筒部材2に保護キャップ4を嵌合した状態となっており、筒部材2とカバープレートユニット3とは分離した状態で納入される。
まずコンシールド型スプリンクラーヘッドSHを給水配管Pに接続する。保護キャップ4が筒部材2に嵌合された状態で締結工具Rを保護キャップ4の穴44に挿通させる。その際、締結工具Rの先端部R1を保護キャップ4の溝47Bの位置に合わせて挿通させると先端部R1が穴44に導かれ、差込みがスムーズに行える。これによりサポートベース23と締結工具Rの先端部R1とが係合され、締結工具Rを回転させて給水配管Pにスプリンクラーヘッド本体1の牡ネジ12を螺合する。
上記においては、保護キャップ4に締結工具Rを挿通させてから給水配管Pに牡ネジ12を螺合させたが、これとは別に初めはコンシールド型スプリンクラーヘッドSHを手で持って給水配管Pに牡ネジ12をねじ込み、ある程度ねじ込んだら保護キャップ4に締結工具Rを挿通させてさらにねじ込むこともできる。
次の工程として、天井ボードCが設置される。天井ボードCにおいてコンシールド型スプリンクラーヘッドSHが設置される場所には穴Hが穿設され、天井ボードCの設置後には保護キャップ4の拡張部47が天井ボードCの下面から突出した状態になる。
次に、保護キャップ4を取外してカバープレートユニット3を筒部材2に設置するが、その前に天井ボードCにスプリンクラーヘッドSHを挿通させるための穴Hを穿設する。穴Hは天井ボードCを天井下地材に固定する前に穿設されるので、天井ボードCに穿設された穴Hが天井裏に設置されたスプリンクラーヘッドSHの位置とずれる場合がある。その際は、天井ボードCの適切な位置に穴をあけ、先に穿設した穴はパテで埋められる。その後、天井ボードCの表面をスプレー塗装する。このとき、外周部42により筒部材2の内周部が覆われているので、筒部材2の内周部に塗料が付着することを防止できる。
保護キャップ4を外す際は、保護キャップ4の拡張部47を掴んで下に引き抜いて外すことができる。
次の工程として、カバープレートユニット3を筒部材2に設置する。リテーナー31の側面に形成された突起3Aを筒部材2の螺旋溝2Dに螺合させて、リテーナー31の下部に接続されている鍔部3Bが天井ボードCに接触する位置になるよう調整を行なう。これによりコンシールド型スプリンクラーヘッドSHの設置が完了する。
上記スプリンクラーヘッドの作動については、特開2011−218062号公報や特開平7−284545号公報に記載されているので説明は省略する。
図7に示す保護キャップ90Aは先に説明した保護キャップ4の変形例であり、底面92Aに穿設された穴93の内側に開閉可能な蓋96を有する。蓋96は2つの板状部96A、96Bから成り、平時において板状部96A、96Bの先端は接触した状態にあり、穴93は閉じられている。このとき板状部96A、96Bは傾いた状態で支えあっており、その根元付近には隙間95を有する。図7(b)に示すように底面92A側から見ると板状部96A、96Bの縁はH型の切込みに見える。
締結工具Rの先端部R1が穴93に挿通されると、板状部96A、96Bは弾性変形してその先端は接触した状態から離れた状態となり穴93が開く。締結工具Rの先端部R1を穴93から引き抜くと、板状部96A、96Bは元の先端が接触した状態に戻り、穴93は閉じる。
上記に換えて、保護キャップ90Aの全体または底面92Aのみをゴム等の伸縮自在な材料にて形成し、穴93を切込みで形成することもできる。より具体的に説明すると、切込みに締結工具Rの先端部R1を挿通させると切込みの周囲が弾性変形して切込みが開き、サポートベース23の縁に締結工具Rを係合できる。締結工具Rの先端部R1を切込みから引き抜くことで開いた切込みを元の形状に戻すことができる。切込みの具体的形状としてはH型、I型、Y型、O型、円弧型、等で形成することができる。
上記実施形態で説明した各部の形状、構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば上記以外の公知の形状に変更したり、上記各実施形態で示した一部の構成を入れ替えたり、採用したり、削除したりすることができ、こうした変更も本発明の技術的思想の範囲に含まれるものである。
1 スプリンクラーヘッド本体
2 筒部材
3 カバープレートユニット
4、90A 保護キャップ
5 感熱分解部
6 デフレクター
11 ノズル
41、96 蓋
42 外周部
43 ヘッド収容部
44、93 穴(締結工具挿通部)
45 舌状部
46、95 隙間
47 拡張部
2 筒部材
3 カバープレートユニット
4、90A 保護キャップ
5 感熱分解部
6 デフレクター
11 ノズル
41、96 蓋
42 外周部
43 ヘッド収容部
44、93 穴(締結工具挿通部)
45 舌状部
46、95 隙間
47 拡張部
Claims (9)
- スプリンクラーヘッド本体とその外側に設けられる筒部材とを備えたスプリンクラーヘッドを保護する保護キャップであって、
保護キャップは底面と円筒を有する有底円筒形状であり、筒部材の端部または内部と嵌合される外周部と、スプリンクラーヘッド本体を収容するヘッド収容部と、スプリンクラーヘッドを給水配管に取り付けるための締結工具が挿入される締結工具挿通部と、を備え、
締結工具挿通部にその締結工具挿通部を閉じる蓋を設けたことを特徴とする保護キャップ。 - 蓋は、締結工具挿通部に締結工具を挿通しているときは開き、締結工具を取り除くときは閉じるものである請求項1記載の保護キャップ。
- 底面に締結工具挿通部を有する請求項1または請求項2記載の保護キャップ。
- 蓋は、締結工具を締結工具挿通部に挿通すると、弾性変形するものである請求項1〜請求項3何れか1項記載の保護キャップ。
- 締結工具挿通部を拡開可能な切込みで形成した請求項1〜請求項4何れか1項記載の保護キャップ。
- 締結工具を締結工具挿通部に挿通する動作により蓋が移動して締結工具挿通部を開く請求項11〜請求項5何れか1項記載の保護キャップ。
- 筒部材の下端位置から垂下する拡張部を円筒に有する請求項1〜請求項6何れか1項記載の保護キャップ。
- 筒部材の上部に設けた開口から突出する舌状部を有しており、舌状部と締結工具相通部が保護キャップの中心軸と平行な同一直線上に配置されている請求項1〜請求項7何れか1項記載の保護キャップ。
- スプリンクラーヘッド本体とその外側に設けられる筒部材とを備え、請求項1〜請求項8何れか1項記載の保護キャップを取付可能なスプリンクラーヘッド。
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