JP2014187840A - 固定子コア製造方法 - Google Patents

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伸吾 橋本
Keiichiro Shito
啓一朗 紫藤
Masaki Saito
正樹 斉藤
賢人 ▲高▼瀬
Yoshito Takase
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Abstract

【課題】焼き嵌めリングの周方向での不均一な熱収縮に起因した真円度の悪化を低減することができる固定子コア製造方法の提供。
【解決手段】内径側治具の外周面に沿うように複数の分割コアを円環状に配置した後、周方向の一部にて外径側に突出したフランジを有する焼き嵌めリングを嵌めて、固定子コアを製造する固定子コア製造方法であって、前記内径側治具は、前記複数の分割コアが配置された状態において、周方向の所定位置にて径方向外側に突出した状態とされ、前記円環状に配置した複数の分割コアの外周面を外径側治具により内径側に押圧し、前記外径側治具により内径側に押圧された複数の分割コアの軸方向の端面を軸方向の上下から把持し、前記軸方向の端面が把持された後、前記複数の分割コアの外周面から前記外径側治具を離し、前記外径側治具を離した後、前記複数の分割コアの外周面に、前記所定位置に対応した周方向の位置に、前記フランジの周方向位置が合うように、前記焼き嵌めリングを嵌めることを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、固定子コア製造方法に関する。
従来から、分割コア(分割コア組立)の内周を外側に押圧する内径治具と、分割コア(分割コア組立)の外周を内側に押圧する外周治具とにより、分割コア(分割コア組立)を位置決めする第1工程と、位置決めされた分割コア(分割コア組立)を、上押え部材と下押え部材により上下に挟んで保持する第2工程と、外周治具を外して、加熱膨張させた焼き嵌めリングを嵌める第3工程を有する固定子コア製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010‐104102号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の方法では、第3工程を終えた時点では、固定子コアの内周の良好な真円度が実現されうるが、第3工程を終えた時点後に内径治具を外すと、焼き嵌めリングの周方向での不均一な熱収縮に起因して、真円度が悪化する虞がある。即ち、焼き嵌めリングは、固定子コアの固定用のフランジを備え、フランジがある周方向位置において収縮応力が他の周方向位置よりも大きくなるため、焼き嵌めリングの収縮応力は周方向で一定に生じない。従って、第3工程を終えた後に内径治具を外すと、周方向でフランジに対応する位置にある分割コアが、他の分割コアよりも内径側に移動され、第3工程を終えた時点で得られていた真円度が悪化する虞がある。
そこで、本発明は、焼き嵌めリングの周方向での不均一な熱収縮に起因した真円度の悪化を低減することができる固定子コア製造方法の提供を目的とする。
本発明の一局面によれば、内径側治具の外周面に沿うように複数の分割コアを円環状に配置した後、周方向の一部にて外径側に突出したフランジを有する焼き嵌めリングを嵌めて、固定子コアを製造する固定子コア製造方法であって、
前記内径側治具は、前記複数の分割コアが配置された状態において、周方向の所定位置にて径方向外側に突出した状態とされ、
前記円環状に配置した複数の分割コアの外周面を外径側治具により内径側に押圧し、
前記外径側治具により内径側に押圧された複数の分割コアの軸方向の端面を軸方向の上下から把持し、
前記軸方向の端面が把持された後、前記複数の分割コアの外周面から前記外径側治具を離し、
前記外径側治具を離した後、前記複数の分割コアの外周面に、前記所定位置に対応した周方向の位置に、前記フランジの周方向位置が合うように、前記焼き嵌めリングを嵌めることを含む、固定子コア製造方法が提供される。
本発明によれば、焼き嵌めリングの周方向での不均一な熱収縮に起因した真円度の悪化を低減することができる固定子コア製造方法が得られる。
固定子コア1の一例を概略的に示す上面図である。 固定子コア1の第1段階の状態の一例を概略的に示す図である。 図2(B)のY部の拡大図である。 固定子コア1の製造工程の第2段階(図2の次の段階)の状態の一例を概略的に示す図である。 固定子コア1の製造工程の第3段階(図4の次の段階)の状態の一例を概略的に示す図である。 比較例の場合の真円度が悪化した固定子コアを概略的に示す上面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
先ず、固定子コア製造方法の説明に先立って、固定子コア製造方法により製造される固定子コア(ステータコア)の一例について説明する。
図1は、固定子コア1の一例を概略的に示す上面図である。固定子コア1は、図1に示すように、円環状の形態を有し、複数の分割コア10と、焼き嵌めリング20とを含む。以下では、径方向、周方向及び軸方向は、固定子コア1の中心軸Iを基準とし、中心軸Iを中心として内径側及び外径側を定義する。例えば、内径側とは、中心軸Iの径方向で中心軸Iに近い側を指す。
複数の分割コア10は、図1に示すように、周方向に隣接して円環状をなす。各分割コア10は、例えば積層鋼板により形成されるコア部12(図2(B)参照)と、巻線14(図2(B)参照)とを含む。尚、コア部12及び巻線14の図示は、図1では省略されている。各コア部12は、円環状に配置された状態で分割コア10の内周面にステータティースが形成されるように構成される。このステータティースに巻線14が巻回される。巻線14の構成は、任意である。例えば、巻線14は、特開2010‐104102号公報に開示されるような成形済みのエッジワイズコイルにより形成されてもよいし、特開2012‐235696号公報に開示されるような円環状に一体化された巻線集積体により形成されてもよい。尚、巻線14が巻線集積体により形成される場合、各コア部12が巻線集積体内に差し込まれることで複数の分割コア10が一体化されてもよい。
焼き嵌めリング20は、典型的には、金属材料から形成される。焼き嵌めリング20は、円筒状(リング状)の形態を有し、周方向の所定位置にフランジ22を有する。図1に示す例では、フランジ22は、3箇所設けられており、3つのフランジ22は、120度間隔で配置されている。フランジ22は、固定子コア1をケース(図示せず)等に固定(締結)するために形成される。このため、フランジ22は、締結具が通過する孔23を有してよい。尚、フランジ22の数や形成位置は任意である。また、フランジ22は、焼き嵌めリング20の軸方向の任意の位置に形成されてもよい。
図2は、固定子コア1の製造工程の第1段階の状態の一例を概略的に示す図であり、(A)は、シャフト40の中心軸(中心軸Iと同一)を含む面で切断した断面図であり、(B)は、図2(A)のラインA−Aに沿って切断した断面図である。尚、以下では、便宜上、シャフト40の軸方向を鉛直方向の上下方向とし、図2(A)の上側を「上側」とする。
ここで、先ず、図2乃至図5を参照して説明する固定子コア製造方法で用いられてよい固定子コア製造装置について説明する。固定子コア製造装置は、シャフト40と、ロッド部50と、内径側治具部(コレット)60と、外径側治具部70と、アクチュエータ80と、固定子コア支持部82と、上押え部84と、スライドガイド機構90とを含む。
シャフト40は、固定子コア1の中心軸Iと同軸に設けられる。シャフト40は、製造工程中、固定状態とされてよい。
ロッド部50は、周方向に隣接して円環状をなす態様で複数個設けられ、各ロッド部50は、同一の構成を有してよい。本例では、各ロッド部50は、図2(B)に示すように、上面視で、シャフト40の中心軸を中心として円環形状を等角度間隔で放射状に分割して得られる形状を有する。各ロッド部50は、シャフト40の外周面に径方向で接する内周面を備える。各ロッド部50の内周面とシャフト40の外周面とは、軸方向の摺動が可能に構成される。各ロッド部50は、図2(A)に示すように、テーパの付いた外周面を備える。図2(A)に示す例では、テーパは、下方に行くほどロッド部50の外径が小さくなる向きに形成されている。各ロッド部50は、対応するアクチュエータ80により軸方向(上下方向)に移動可能である。
内径側治具部60は、周方向に隣接して円環状をなす態様で複数個設けられ、各内径側治具部60は、同一の構成を有してよい。本例では、各内径側治具部60は、図2(B)に示すように、上面視で、シャフト40の中心軸を中心として円環形状を等角度間隔で放射状に分割して得られる形状を有する。内径側治具部60の数は、ロッド部50の数に対応する。各内径側治具部60は、図2(B)に示すように、各ロッド部50と一対一で対応する。即ち、1つの内径側治具部60は、対応する1つのロッド部50とのみ径方向に対向し、他のロッド部50と径方向に対向しない。但し、各内径側治具部60と各ロッド部50との対応関係は、一対一以外であってもよい。例えば、1つのロッド部50に対して2つ以上の内径側治具部60が対応してもよい。
各内径側治具部60は、各ロッド部50の外周面に径方向で接する内周面を備える。各内径側治具部60の内周面は、テーパの付いた各ロッド部50の外周面に対応して、テーパを備える。図2(A)に示す例では、各内径側治具部60のテーパは、下方に行くほど内径側治具部60の内径が小さくなる向きに形成されている。各内径側治具部60の内周面と各ロッド部50の外周面とは、テーパ面に沿った摺動が可能となるように構成される。各内径側治具部60は、各分割コア10の内周面に径方向で接する外周面(テーパの無い外周面)を有する。尚、各内径側治具部60により協動して形成される1周の外周面は、各ロッド部50が同一の軸位置にあるとき(即ち各内径側治具部60が同一の径位置に位置するとき)、断面が円形となる。
各内径側治具部60は、スライドガイド機構90により径方向に沿って移動可能である。例えば、図2(A)に示す例では、各内径側治具部60は、対応する各スライド部材92に固定される。各スライド部材92は、スライド台94に形成された径方向の案内溝(図示せず)に沿って径方向に移動可能である。従って、アクチュエータ80によりロッド部50が下方に移動されると、対応する内径側治具部60(当該ロッド部50と径方向で接する内径側治具部60)は、径方向外側へ移動される。このようにして、各内径側治具部60の径位置は、対応する各ロッド部50の軸方向の位置を調整することで調整することができる。
外径側治具部70は、周方向に隣接して円環状をなす態様で複数個設けられ、各外径側治具部70は、同一の構成を有してよい。本例では、各外径側治具部70は、図2(B)に示すように、上面視で、シャフト40の中心軸を中心として円環形状を等角度間隔で放射状に分割して得られる形状を有する。外径側治具部70の数は、内径側治具部60の数に対応する。各外径側治具部70は、好ましくは、図2(B)に示すように、各内径側治具部60と一対一で対応する。即ち、1つの外径側治具部70は、対応する1つの内径側治具部60とのみ径方向に対向し、他の内径側治具部60と径方向に対向しない。
各外径側治具部70は、各分割コア10の外周面に径方向で接する内周面(テーパの無い内周面)を備える。外径側治具部70の数は、分割コア10の数に対応してもよいが、図2(B)に示すように、対応していなくてもよい。図2(B)に示す例では、分割コア10の数の方が外径側治具部70の数よりも大きく、従って、1つの外径側治具部70は、2つ以上の分割コア10と径方向に対向する。
アクチュエータ80は、各ロッド部50に対応して設けられる。各アクチュエータ80は、対応するロッド部50の上下位置を制御するために設けられる。各アクチュエータ80は、駆動時、対応するロッド部50を上下移動させる。アクチュエータ80は、任意のアクチュエータであってよく、モータやソレノイド等であってよい。尚、各アクチュエータ80は、図示しない制御装置により制御されてよい。
固定子コア支持部82は、各分割コア10の下面を支持する。即ち、固定子コア支持部82は、各分割コア10の軸方向の位置を規定する。固定子コア支持部82は、好ましくは、同一高さで各分割コア10を支持するように水平に形成される。固定子コア支持部82は、複数の部材で形成されてもよいし、単一の部材で形成されてもよい。
上押え部84は、図示しない機構により上下動可能に構成される。上押え部84は、下降時、各分割コア10の上面に当接し、固定子コア支持部82との間に各分割コア10を把持する。上押え部84は、複数の分割コア10に同時に当接する単一の部材により形成されてもよいし、所定数の分割コア10毎に当接する複数の部材により形成されてもよい。
スライドガイド機構90は、上述の如く、各内径側治具部60の径方向の移動をガイドする。各内径側治具部60の径方向の移動は、シャフト40の中心軸を通る半径方向に沿った移動である。スライドガイド機構90は、上述の如く、各スライド部材92と、各スライド部材92を径方向に摺動可能に保持するスライド台94とを含む。尚、各スライド部材92は、スプリング等により径方向内側に付勢されてもよい。
次に、図2の参照を続けて、固定子コア製造方法について説明する。尚、以下での説明では、各種部材の移動等は、基本的には、各種機構(ロボット等を含む)を用いて、図示しない制御装置による制御下で実現されるが、作業員による手作業で部分的に実現されてもよい。
図2に示す状態では、各分割コア10は、既に固定子コア製造装置に対してセットされている。セット時の手順は任意であるが、各外径側治具部70が退避位置にある状態(図4等参照)で、各分割コア10を各内径側治具部60の外径側に並べることとしてよい。尚、図2に示す状態では、上押え部84が上方の退避位置にあり、各分割コア10は、上方向については拘束されていない。
各分割コア10がセットされると、図示しない制御装置による制御下で、アクチュエータ80が駆動され(図2(A)のF1参照)、各ロッド部50の軸方向の位置(即ち各内径側治具部60の径位置)が調整される。尚、この調整は、各分割コア10がセットされる前に実現されてもよい。この調整態様については、図3を参照して後述する。
次いで、各外径側治具部70は、対応する各分割コア10の外周面に当接し、対応する各分割コア10を内径側に押圧する(図2(A)のF2参照)。これにより、各分割コア10の径位置が固定(位置決め)される。尚、各外径側治具部70の動作は、図示しない制御装置による制御下で、例えばアクチュエータ(図示せず)の駆動により実現されてよい。
図3は、図2(B)のY部の拡大図である。図3においては、便宜上、分割コア10は、コア部12のみが図示され、巻線14の図示は省略されている。また、図3においては、後述の焼き嵌め工程で焼き嵌めされる焼き嵌めリング20のフランジ22の位置が模式的に一点鎖線で図示されている。尚、図3と図2等とのロッド部50や内径側治具部60の個数が違うが、図2では略図だが、図3では詳細に記載している便宜上の理由である。
本実施例では、各ロッド部50の軸方向の位置(即ち各内径側治具部60の径位置)は、図3に示すように、後述の焼き嵌め工程で焼き嵌めされる焼き嵌めリング20のフランジ22の周方向位置に対応する周方向位置にある分割コア10が他の分割コア10よりも径方向外側に突出するように、調整される。図3に示す例では、フランジ22の周方向位置に対応するA2,A3,A4の各ロッド部50は、フランジ22の周方向位置に対応しない他のA0,A1,A5,A6の各ロッド部50よりも下方に移動されている。これにより、フランジ22の周方向位置に対応するA2,A3,A4の各内径側治具部60の径位置は、フランジ22の周方向位置に対応しない他のA0,A1,A5,A6の各内径側治具部60の径位置よりも径方向外側に突出する。その結果、フランジ22の周方向位置に対応する周方向位置にある分割コア10が他の分割コア10よりも径方向外側に突出することになる。
尚、図3に示す例では、フランジ22の形成されている周範囲内においてもフランジ22の幅(径方向の幅)に応じて各分割コア10の径方向の突出量が可変されている。即ち、フランジ22の幅が大きいほど(フランジ22の周方向の中央部に来るほど)、分割コア10の径方向の突出量が大きくなるように構成されている。フランジ22の周方向の中央部ほど熱収縮応力が大きいためである(熱収縮応力に関しては後述)。具体的には、A3のロッド部50は、隣接するA2,A4の各ロッド部50よりも下方に移動されている。これにより、A3の内径側治具部60の径位置は、隣接するA2,A4の各内径側治具部60の径位置よりも径方向外側に突出する。その結果、A3の分割コア10が、隣接するA2,A4の各分割コア10よりも径方向外側に位置することになる。
尚、図3に示す例では、1つのフランジ22の周方向位置に対して3つの分割コア10が径方向外側に突出されているが、1つのフランジ22の周方向位置に対して1つの分割コア10(例えば、A3の分割コア10)のみが径方向外側に突出されてもよい。
図4は、固定子コア1の製造工程の第2段階(図2の次の段階)の状態の一例を概略的に示す図であり、(A)は、シャフト40の中心軸を含む面で切断した断面図であり、(B)は、図4(A)のラインA−Aに沿って切断した断面図である。
上述の如く各外径側治具部70の内径側への押圧により各分割コア10の径位置が固定(位置決め)されると、上押え部84が下降し、図4(A)に示すように、上押え部84が各分割コア10の上面に当接して下方に押圧する(F3参照)。これにより、各分割コア10が上押え部84と固定子コア支持部82との間で把持される。尚、上押え部84の動作は、図示しない制御装置による制御下で、例えばアクチュエータ(図示せず)の駆動により実現されてよい。
次いで、各外径側治具部70が各分割コア10から離れ、図4(A)に示すように、退避位置へと移動される。尚、このとき、各分割コア10が上押え部84と固定子コア支持部82により拘束されているので、各分割コア10の径位置は変化しない。即ち各分割コア10の位置決め状態が上押え部84と固定子コア支持部82により維持される。
図5は、固定子コア1の製造工程の第3段階(図4の次の段階)の状態の一例を概略的に示す図であり、(A)は、シャフト40の中心軸を含む面で切断した断面図であり、(B)は、図5(A)のラインA−Aに沿って切断した断面図である。
上述の如く各分割コア10の位置決め状態が上押え部84と固定子コア支持部82により維持された状態(図5(A)のF3参照)で、焼き嵌めリング20が各分割コア10の外周面に嵌められる。焼き嵌めリング20は、加熱膨張された状態(拡径された状態)で各分割コア10の外周面に嵌められる。この際、焼き嵌めリング20は、図5(B)に示すように、フランジ22が所定の周方向位置に来るような回転位置で嵌められる(図3参照)。即ち、他の分割コア10よりも外径側に突出するように調整された分割コア10の周方向位置にフランジ22が来るように、焼き嵌めリング20の回転位置(各分割コア10に対する周方向の位置)が決定される。焼き嵌めリング20が冷却すると、焼き嵌めリング20は内径方向に熱収縮し、各分割コア10の外周面を内径側に押圧して各分割コア10を固定(拘束)する(即ち、“焼き嵌め”が完了となる)。
次いで、焼き嵌めリング20が冷却すると、図示を省略するが、各ロッド部50は、アクチュエータ80により上方に移動される。これにより、各内径側治具部60は、内径側に移動可能となる。また、上押え部84が上方の退避位置に移動される。これにより、焼き嵌めリング20で一体化された各分割コア10は、固定子コア製造装置から取り外すことができる。
ところで、各分割コア10は、焼き嵌めリング20で一体化された後、上述の如く各内径側治具部60からの内径側からの拘束が無くなると、焼き嵌めリング20の熱収縮により径方向内側へと移動される。このとき、焼き嵌めリング20が周方向で均一に熱収縮するのであれば、各分割コア10の内径側への移動量は各分割コア10間で大きく相違しない。
しかしながら、焼き嵌めリング20は、剛性の高いフランジ22を周方向で局所的に有するので、フランジ22のある周方向位置において熱収縮応力が他の周方向位置よりも大きくなる。従って、焼き嵌めリング20の熱収縮応力は周方向で一定に生じない。従って、焼き嵌めリング20は、焼き嵌めリング20で一体化された後、上述の如く各内径側治具部60からの内径側からの拘束が無くなると、周方向でフランジに対応する位置にある分割コア10が、他の分割コアよりも内径側に移動される。
この点、図3を参照して説明した調整を行わない比較例の場合、即ち各内径側治具部60の径位置を同一にセットする比較例の場合、各内径側治具部からの内径側からの拘束が無くなると、図6に模式的に示すような状態となる。即ち、焼き嵌めリングのフランジの熱収縮応力により、周方向でフランジに対応する位置にある分割コアが、他の分割コアよりも内径側に移動される。この結果、固定子コアの内周面の真円度及び円筒度が悪化する(図6には、誇張して図示)。
これに対して、本実施例によれば、図3を参照して説明した調整を行うことで、かかる固定子コア1の内周面の真円度及び円筒度の悪化を低減することができる。即ち、本実施例によれば、フランジ22の部分の収縮応力が大きくなることを見越して、上述の如く、フランジ22の部分に対応する周方向位置の各分割コア10を、予め(焼き嵌めリング20を嵌める前に)径方向外側に突出させておく。これにより、焼き嵌めリング20が熱収縮する際、フランジ22の部分に対応する周方向位置の各分割コア10の径方向内側への移動が抑制され、固定子コア1の内周面の真円度及び円筒度の悪化を低減することができる。
より具体的には、各分割コア10は、焼き嵌めリング20が熱収縮する際、径方向に沿って内径側に移動するので、各分割コア10間の周方向の間隔が狭くなることにより(円周が短くなることにより)、接線方向に内力が発生する。しかしながら、複数の分割コア10のうちの径方向外側に突出している分割コア10が存在すると、その突出した分割コア10は、隣接する分割コア10よりも突出しているが故に、隣接する分割コア10(相対的に内径側に突出する分割コア10)によって径方向外側に押出されるように力を受ける。即ち、フランジ22の部分に対応する周方向位置の各分割コア10は、焼き嵌めリング20が熱収縮する際、突出していない隣接する各分割コア10により径方向外側へ押圧される。これは、フランジ22の部分に対応する周方向位置の各分割コア10は、突出していない隣接する各分割コア10によりも大きい熱収縮応力に対抗することができることを意味する。従って、フランジ22の部分に対応する周方向位置の各分割コア10は、焼き嵌めリング20が熱収縮する際、径方向内側への移動が抑制される。
尚、フランジ22の部分に対応する周方向位置の各分割コア10の突出量は、焼き嵌めリング20の熱収縮応力の周方向の分布や大きさ等に依存し、試験や解析等を用いて適合されてよい。例えば、各ロッド部50の軸方向の位置(即ち各内径側治具部60の径位置)を多様に変化させて、所望の真円度及び円筒度が実現される各ロッド部50の軸方向の位置を試行的に見出す方法も可能である。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、好ましい実施例として、周方向に複数に分割された各ロッド部50、周方向に複数に分割された各内径側治具部60、及び、周方向に複数に分割された各外径側治具部70が使用されている。これにより、フランジ22の周方向位置が異なる複数種類の固定子コア1の製造にも対応することができる。また、量産中の突出量の微調整等も容易に可能となる。しかしながら、各ロッド部50が一部材として一体化された構成が採用されてもよい。この場合、複数の内径側治具部60のうちの、フランジ22の部分に対応する周方向位置の内径側治具部60について、予め径方向の長さ(突出量)を他の内径側治具部60よりも長く形成しておけばよい。
また、各内径側治具部60が一部材として一体化されてもよい。この場合、各ロッド部50と各内径側治具部60が一部材として一体化されてもよい。この場合、フランジ22の部分に対応する周方向位置において突出する外周面を有する内径側治具(一部材)を予め作成しておけばよい。
また、上述した実施例では、各ロッド部50を軸方向に駆動して、各内径側治具部60の径位置を可変しているが、各内径側治具部60の径位置を直接制御することも可能である。例えば、各内径側治具部60の各スライド部材92をアクチュエータにより径方向に駆動すれば、各内径側治具部60の径位置を直接制御することは可能である。また、各内径側治具部60の所望の径位置にて、各内径側治具部60をボルト等で固定する方法も可能である。この場合、各内径側治具部60の径位置の調整は、ボルトで固定する径位置を変化させることで実現される。
また、上述した実施例では、各ロッド部50の外周面のテーパは、下方に行くほど各ロッド部50の外径が小さくなる向きに形成され、各内径側治具部60のテーパは、下方に行くほど内径側治具部60の内径が小さくなる向きに形成されている。しかしながら、これらは逆であってもよい。即ち、各ロッド部50の外周面のテーパは、下方に行くほど各ロッド部50の外径が大きくなる向きに形成され、各内径側治具部60のテーパは、下方に行くほど内径側治具部60の内径が大きく向きに形成されてもよい。この場合、各ロッド部50を上方に移動させると、内径側治具部60の径位置が外径側に移動されることになる。
1 固定子コア
10 分割コア
12 コア部
14 巻線
20 焼き嵌めリング
22 フランジ
40 シャフト
50 ロッド部
60 内径側治具部
70 外径側治具部
80 アクチュエータ
82 固定子コア支持部
84 上押え部
90 スライドガイド機構
92 スライド部材
94 スライド台

Claims (4)

  1. 内径側治具の外周面に沿うように複数の分割コアを円環状に配置した後、周方向の一部にて外径側に突出したフランジを有する焼き嵌めリングを嵌めて、固定子コアを製造する固定子コア製造方法であって、
    前記内径側治具は、前記複数の分割コアが配置された状態において、周方向の所定位置にて径方向外側に突出した状態とされ、
    前記円環状に配置した複数の分割コアの外周面を外径側治具により内径側に押圧し、
    前記外径側治具により内径側に押圧された複数の分割コアの軸方向の端面を軸方向の上下から把持し、
    前記軸方向の端面が把持された後、前記複数の分割コアの外周面から前記外径側治具を離し、
    前記外径側治具を離した後、前記複数の分割コアの外周面に、前記所定位置に対応した周方向の位置に、前記フランジの周方向位置が合うように、前記焼き嵌めリングを嵌めることを含む、固定子コア製造方法。
  2. 前記内径側治具は、周方向に隣接して円環状をなす複数の内径側治具部を含み、
    前記内径側治具が前記突出した状態とされることは、前記複数の内径側治具部のうちの、前記周方向の所定位置に対応する内径側治具部を外径側に移動させることを含む、請求項1に記載の固定子コア製造方法。
  3. 前記内径側治具が前記突出した状態とされることは、前記内径側治具の内径側に設けられる複数のロッド部であって、シャフトまわりに周方向に隣接して円環状をなす態様で設けられる複数のロッド部のうち、前記周方向の所定位置に対応するロッド部の軸方向の位置を変化させることを含み、
    前記複数のロッド部の外周面と、前記内径側治具部の内周面は、互いに逆向きのテーパ面で当接し合う、請求項2に記載の固定子コア製造方法。
  4. 前記外径側治具は、周方向に隣接して円環状をなす複数の外径側治具部であって、それぞれが前記複数の内径側治具部のそれぞれと径方向内外で対をなす複数の外径側治具部を含み、
    前記複数の分割コアの外周面を外径側治具により内径側に押圧することは、各対の前記外径側治具部と前記内径側治具部との間に前記複数の分割コアを径方向に挟みこむ態様で、前記複数の外径側治具部をそれぞれ内径側に押圧することを含む、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の固定子コア製造方法。
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