JP2014186000A - 量子型赤外線ガス濃度計 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことができるようにした小型量子型赤外線ガス濃度計を提供する。
【解決手段】量子型赤外線センサ12の出力電流によって充電される充電部15を、増幅器14の入力端および出力端間に並列接続し、赤外線光源13を停止した状態で、コンデンサC15を第1の極性で所定時間充電した後、赤外線光源13を駆動しコンデンサC15を第1の極性とは逆の第2の極性で、同様に前記所定時間だけ充電する。第1の極性および第2の極性で充電した後の、増幅器14の出力は、外乱等の影響が除去された測定対象ガスの特性を反映した値となるため、この増幅器14の出力をA/D変換器16で数値化した値を用いて測定対象ガスの濃度を演算することにより、濃度を高精度に測定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、量子型赤外線ガス濃度計に関し、より詳細には、小型でかつ簡便な量子型赤外線センサを有し、測定ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことのできる量子型赤外線ガス濃度計に関する。
従来から大気中のガス濃度の測定を行う赤外線ガス濃度計として、ガスの種類によって吸収される赤外線(IR;Infrared Ray)の波長が異なることを利用し、この吸収量を検出することによりそのガス濃度を測定するNDIR(非分散赤外線吸収型;Non−Dispersive InfraRed))ガス濃度計が使用されている。
このNDIRガス濃度計は、検出するガスの波長に限定した赤外線を透過するフィルタと赤外線センサとを組み合わせ、赤外線の吸収量を測定することによってガスの濃度を測定するようにしたものである。
このNDIRガス濃度計は、小型かつ高精度で、種々の環境でも安定して測定できるものが求められている。この種のものとして、大気中等のガス濃度を、波長選択型赤外線検出素子を用いて測定する赤外線ガス分析計が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、光源からの赤外線を波長選択的に透過させる波長選択フィルタと、この波長選択フィルタを透過した赤外線を検出する赤外線検出器とを一体に構成した赤外線ガスセンサが開示されている。つまり、赤外線センサとしてボロメータを用いたNDIR方式のガス分析計が開示されている。しかしながら、赤外線センサは、赤外線検出部を、封止室に中空で浮かせた構造であり、しかも、真空封止や不活性ガス封止する必要がある。
一般に、赤外線センサは、熱型赤外線センサと量子型赤外線センサとに分けられる。
熱型赤外線センサは、赤外線のエネルギを熱として利用したセンサであり、赤外線の熱エネルギによりセンサ自体の温度が上昇し、その温度上昇による効果(抵抗変化、容量変化、起電力、自発分極)を電気信号に変換する素子である。この熱型赤外線センサには、焦電型(PZT、LiTaO3)、熱起電力型(サーモパイル、熱電対)、導電型(ボロメータ、サーミスタ)があり、感度に波長依存性がなく、冷却は不要である。しかし、応答速度が遅く検出能力もあまり高くない。
一方、量子型赤外線センサは、半導体に赤外線が照射されるとその光量子によって発生する電子や正孔を利用するセンサであり、光導電型(HgCdTe等)や光起電力型(InAs等)がある。この量子型赤外線センサは感度の波長依存性があり、高感度で応答速度が速いという特長があるが、冷却する必要がありペルチェ素子やスターリングクーラー等の冷却機構とともに用いられるのが一般的であった。したがって、上述したNDIR方式のガスセンサには応用しにくくなっていた。
また、NDIRガス濃度計は、赤外線光源の光量や周囲温度の変動等により赤外線センサの出力信号のオフセットがドリフトすることが知られている。
この補正を行うために、光源をON/OFFし、赤外線の受光時と遮光時との差分を取る信号処理等とともに、感度変化を補正するようにした炭酸ガス濃度を測定できる炭酸ガス濃度測定装置が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
図10は、上述した特許文献2に記載された従来の炭酸ガス濃度測定装置の構成を示すブロック図である。
この炭酸ガス濃度測定装置は、呼吸ガスに赤外線を照射し、透過量に応じた信号を検出して炭酸ガス濃度を測定するものである。この炭酸ガス濃度測定装置は、赤外線の透過量を検出するサーモパイル1002と、光源1001をオン/オフさせるスイッチSW1001と、を備える。さらに、炭酸ガス濃度測定装置は、サーモパイル1002の検出信号から、現在の吸気時の最大値を検出して記憶させ、最大値検出時点に続く検出信号と記憶されている最大値との差を算定して時系列的に変化する濃度信号を求めるドリフト補正手段と、光源を瞬時オフにしてオフ時のサーモパイル1002の最小値を検出し、記憶されている吸気時の最大値との差を算定して炭酸ガス濃度「0」でその時点の最大受光量における基準値として記憶させ、この基準値と濃度信号との比を算定して感度補正した濃度成分求める感度補正手段と、を備え、この濃度成分に基づき炭酸ガス濃度を算定する制御部1006と、最大値及び基準値を記憶するRAM1008と、を備える。
光源駆動部1003は、スイッチSW1001により制御部1006から出力される制御信号によりオフ/オンされるものである。A/D変換器1005は、増幅器1004の出力をデジタル信号に変換するものである。制御部1006は、ROM1009に記憶された炭酸ガス濃度の測定を行う制御プログラムに基づき装置の制御を行うものである。操作部1007は、光源1001のオフ/オンの周期やサーモパイル1002の検出信号の上限値等のパラメータの設定、所要データの設定等を行うものである。
さらに、RAM1008は、設定されたパラメータ、サーモパイル1002の検出信号から検出される最大値、算定された基準値、測定された炭酸ガス濃度のデータ等を一時的に記憶保持するものである。ROM1009は、サーモパイル1002の検出信号に対してドリフト補正及び感度補正を行って炭酸ガス濃度の測定を自動的に行う制御プログラムが予め記憶されているものである。表示部1010は、測定された炭酸ガス濃度を濃度変化に応じたバーグラフ表示を行い、又はブザーにより濃度変化に応じた変調音を報知するものである。
また、上述した特許文献1における、NDIRガス濃度計において、赤外線センサの出力信号のオフセットがドリフトするという課題を改善した濃度計として、図11に示す濃度計が提案されている(特許文献4参照)。
この濃度計は、測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル内の一端に赤外線光源2015を配置するとともに、前記サンプルセル内の他端に量子型赤外線センサ2012を配置し、測定対象ガスの吸収帯の透過光量の信号と前記測定対象ガスの吸収のない波長帯の透過光量の信号とに基づいてガスの濃度の定量を行うようにした量子型赤外線ガス濃度計である。この量子型赤外線ガス濃度計は、前記量子型赤外線センサ2012からのセンサ信号を増幅する増幅器2121a、2121bを介して入力され、前記センサ信号から前記赤外線光源2015のオフレベル値を保持する信号処理部2120と、該信号処理部2120により保持された前記オフレベル値と前記増幅器2121a、2121bを介して入力する信号とを減算する減算手段2123a、2123bと、前記赤外線光源2015の電源制御信号と該電源制御信号から前記赤外線光源2015が赤外線を出力している区間を設定する区間設定器2126と、前記減算手段2123a、2123bからの信号を前記区間設定器2126の信号に基づいて積算する積算器2124a、2124bと、前記測定対象ガスの吸収帯の透過光量の信号と前記測定対象ガスの吸収のない波長帯域の透過光量の信号に基づいて、それぞれの前記積算器2124a、2124bの出力信号の比を演算する演算器2125とを備えている。
特開2001−228022号公報 特開平8−233810号公報 特開2008−292321号公報 特開2011−203004号公報
上述した特許文献1に見られるようなボロメータ等を利用したNDIRガス濃度計は、測定する気体の温度や流量や周囲の温度環境が変化した場合に、光源、センサ、センサ視野内の温度変動等により、出力が大きく変動する問題があり、このような状況下で使用する場合には実用的な測定が行えないという問題があった。
また、上述した特許文献2には、赤外線センサの出力電圧のドリフト補正を行うことが開示されているが、サーモパイルを使用するものであるため、呼気ガス検出部の窓の曇り或いは汚れにより、透過光量が低下してサーモパイルの出力感度が変化するので測定した炭酸ガス濃度も変化して安定した測定ができないという問題があった。
また、測定する気体の温度や流量や周囲の温度環境が変化した場合に、オフセットドリフトがありA/D変換器の入力範囲を広くとる必要があるため、分解能の低下があった。また、光源の劣化や、サンプルセルの汚れ等による出力信号の経時変化を正確に補正することができないといった問題があった。
また、特許文献3には、赤外線光源の入射されているときと入射されていないときの量子型赤外線センサの出力をサンプルホールドし、差動増幅してガス濃度を測定することが開示されているが、ガス濃度が低い場合、赤外線吸収量が少ないためセンサ出力変化が微弱になり、実用的な測定を行うためには複数回の測定を多重測定する等の処理が必要になり、測定時間がかかるという問題があった。
さらに、特許文献4は、上述の特許文献1から3の課題を解決するものである。この特許文献4では、量子型赤外線センサ2012を配置して、前記量子型赤外線センサ2012からのセンサ信号を増幅する増幅器2121a、2121bと、前記センサ信号から前記赤外線光源2015のオフレベル値を保持する信号処理部2120と、該信号処理部2120により保持された前記オフレベル値と前記増幅器2121a、2121bを介して入力する信号とを減算する減算手段2123a、2123bと、前記減算手段2123a、2123bからの信号を前記区間設定器2126の信号に基づいて積算する積算器2124a、2124bと、からなる信号処理回路が、信号切換器や区間設定器で制御され、前記信号処理回路の信号を演算しているが、信号処理回路が複数のブロックからなり回路規模が大きいという問題点があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型でかつ簡便な量子型赤外線センサを有し、測定ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことができるようにした小型量子型赤外線ガス濃度計を提供することにある。
本発明の一態様は、測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル(例えば図1に示す、サンプルセル11)内の一端に赤外線光源(例えば図1に示す、赤外線光源13)を配置するとともに、前記サンプルセル内の他端に量子型赤外線センサ(例えば図1に示す、量子型赤外線センサ12)を配置し、当該量子型赤外線センサの出力信号に基づいて前記測定対象ガスの濃度の測定を行う量子型赤外線ガス濃度計であって、前記量子型赤外線センサに一端が接続される出力制御スイッチ(例えば図1に示す、出力制御スイッチSW2)と、前記出力制御スイッチの他端に接続され、前記量子型赤外線センサの出力電流によって充電される充電部(例えば図1に示す、充電部15)と、前記充電部の充電量を電圧で出力する増幅器(例えば図1に示す、増幅器14)と、前記増幅器の出力を数値化する数値化処理部(例えば図1に示す、A/D変換器16)と、前記数値化処理部の出力に基づいて前記測定対象ガスの濃度演算を行う演算器(例えば図1に示す、演算器18)と、制御器(例えば図1に示す、制御器19)と、前記赤外線光源を駆動制御する光源駆動部(例えば図1に示す、光源駆動部20)と、を備え、前記充電部は、第1のスイッチ群(例えば図1に示す、切換えスイッチSW1−2、SW1−3)、第2のスイッチ群(例えば図1に示す、切換えスイッチSW1−1、SW1−4)およびコンデンサ(例えば図1に示す、コンデンサC15)を有し、前記制御器は、前記出力制御スイッチ、前記第1のスイッチ群および前記第2のスイッチ群を制御して、前記コンデンサを第1の極性で充電する第1の状態と前記コンデンサを前記第1の極性とは逆の第2の極性で充電する第2の状態とに切換え、前記光源駆動部が前記赤外線光源を停止しているときには前記第1の状態で充電し、前記赤外線光源を駆動しているときには前記第2の状態で充電することを特徴とする量子型赤外線ガス濃度計、である。
前記サンプルセルの温度を検出する温度センサ(例えば図1に示す、温度センサ17)を備え、前記演算器は、前記温度センサの出力も用いて前記測定対象ガスの濃度演算を行うようになっていてよい。
前記数値化処理部は、前記コンデンサに前記第1の状態で第1の時間充電を行い、続いて前記第2の状態で第2の時間充電を行った後の前記増幅器の出力を、数値化するようになっていてよい。
前記第1の時間と前記第2の時間とは同一時間であってよい。
前記コンデンサの充電容量は、100〔pF〕以下であってよい。
前記赤外線光源と前記量子型赤外線センサとの光路間に前記測定対象ガスによる赤外線吸収が生じる波長帯域の赤外線を透過する光学フィルタ(例えば図5に示す、光学フィルタF)を配置してもよい。
前記赤外線光源から発せられる赤外線を受光し、かつ、前記測定対象ガスによる赤外線吸収が実質的に生じない波長帯域の赤外線のみを入射する参照信号検出部(例えば図6に示す、量子型赤外線センサ12b)と、前記参照信号検出部に一端が接続される参照信号用出力制御スイッチ(例えば図6に示す、出力制御スイッチSW2b)と、当該参照信号用出力制御スイッチの他端に接続され、前記参照信号検出部の出力電流によって充電される、前記充電部と同一性能を有する参照信号用充電部(例えば図6に示す充電部15b)と、前記参照信号用充電部の充電量を電圧で出力し、前記増幅器と同一性能を有する参照信号用増幅器(例えば図6に示す増幅部14b)と、をさらに備え、前記数値化処理部は、前記増幅器の出力と前記参照信号用増幅器の出力とをそれぞれ数値化するようになっていてよい。
前記数値化処理部は、A/D変換器(例えば図1に示す、A/D変換器16)を含んでいてよい。
前記数値化処理部は、前記増幅器の出力と基準値とを比較する比較器(例えば図7に示す、比較器31)と、当該比較器の出力をカウントするカウンタ(例えば図7に示す、カウンタ32)と、前記充電部に接続され前記コンデンサから電荷を放電する定電流バイアス回路(例えば図7に示す定電流バイアス回路33)と、を含んでいてよい。
本発明の一態様によれば、測定ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことができる小型量子型赤外線ガス濃度計を実現することができる。
第1実施形態における量子型赤外線ガス濃度計の一例を示す構成図である。 動作状態を説明するためのコンデンサ帰還型電流電圧変換回路の一例を示す回路図である。 図1に示す量子型赤外線ガス濃度計の動作を説明するための各ブロック出力を表すタイミングチャートである。 図1に示す量子型赤外線ガス濃度計の信号処理系の動作を説明するためのフローチャートである。 量子型赤外線センサに光学フィルタを設けた一例を示す図である。 第2実施形態における量子型赤外線ガス濃度計の一例を示す構成図である。 第3実施形態における量子型赤外線ガス濃度計の一例を示す構成図である。 図7に示す量子型赤外線ガス濃度計の動作を説明するための各ブロック出力を表すタイミングチャートである。 図7に示す量子型赤外線ガス濃度計の信号処理系の動作を説明するためのフローチャートである。 従来のガス濃度測定装置の構成例を示すブロック図である。 従来のガス濃度測定装置の構成例を示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る量子型赤外線ガス濃度計1の一例を示す構成図である。
この量子型赤外線ガス濃度計1はNDIRガス濃度計であって、量子型赤外線センサ12を備えている。
本発明における量子型赤外線ガス濃度計すなわちNDIRガス濃度計1は、以下のような演算により測定の対象となるガスのガス濃度の定量を行なうことができる。
ランバートベール(Lambert−Beer)則によれば、ガス濃度cは、ガス吸収帯の入射光度Ig0、ガス吸収帯の透過光度Ig、吸光度係数ε、ガス路長Lとすると、次式(1)で表すことができる。
Figure 2014186000
赤外線の光量に比例した電流を出力する量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流は出力制御スイッチSW2を介して充電部15に充電され、充電量が増幅器14によって電圧で出力される。
したがって、本発明に係る量子型赤外線ガス濃度計1は、測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル11内の一端に赤外線光源13を配置するとともに、サンプルセル11内の他端に量子型赤外線センサ12を配置して、測定対象ガスによる赤外線吸収量に基づいてガスの濃度の定量を行うようにしている。
つまり、測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル11内の一端に赤外線光源13を配置するとともに、前記サンプルセル11内の他端に量子型赤外線センサ12を配置して、前記測定対象ガスの透過光量の信号に基づいてガスの濃度の定量を行うようにした量子型赤外線ガス濃度計1において、前記量子型赤外線センサ12からのセンサ出力電流を切り換える出力制御スイッチSW2と、前記センサ出力電流が充放電されるコンデンサC15と、前記コンデンサC15の接続極性及び電荷をリセットする切換えスイッチSW1−1〜SW1−4と、前記コンデンサC15の電圧を出力する増幅器14と、前記増幅器14の電圧をデジタル変換するA/D変換器16と、温度センサ17と、前記A/D変換器16の出力を前記温度センサ17から出力される温度に基づき補正したり外部出力形式に応じた信号に変換する等、各種演算を行う演算器18と、前記測定対象ガスの測定タイミングや信号の取込タイミング等を制御する制御器19と、前記制御器19のタイミングに応じて前記赤外線光源13を駆動する光源駆動部20と、を備えている。
前記切換えスイッチSW1−1〜SW1−4と前記コンデンサC15とを含んで充電部15が構成され、この充電部15と増幅器14と出力制御スイッチSW2とを含んで、電流検出部21が構成されている。
切換えスイッチSW1−1〜SW1−4は、前記切換えスイッチSW1−1の一端とSW1−3の一端とが接続され、切換えスイッチSW1−2の一端とSW1−4の一端とが接続される。切換えスイッチSW1−1の他端およびSW1−2の他端と、増幅器14の反転入力端とが出力制御スイッチSW2の一端に共通に接続される。切換えスイッチSW1−3およびSW1−4の他端が、増幅器14の出力端に接続される。
そして、増幅器14の非反転入力端はGNDに接続されている。さらに、前記切換えスイッチSW1−1およびSW1−3の接続点と切換えスイッチSW1−2およびSW1−4の接続点との間に、コンデンサC15が接続される。
なお、前記量子型赤外線センサ12、増幅器14、A/D変換器16の基準電圧は、GNDまたは増幅器14やA/D変換器16の信号飽和やダイナミックレンジを考慮した電圧である。
また、前記赤外線光度を検出する量子型赤外線センサ12の出力は、外乱変化に対して高速に切り換える赤外線光源13のオン/オフ時の光度の差分とすることにより、外乱によるドリフトがキャンセルされ、検出に有効な赤外線量のみを出力するようになっている。
つまり、本発明に係る量子型赤外線ガス濃度計1は、前記量子型赤外線センサ12からのセンサ出力電流を切り換える出力制御スイッチSW2と、前記センサ出力電流が充放電されるコンデンサC15と、前記コンデンサC15の接続極性及び電荷をリセットする切換えスイッチSW1−1〜SW1−4と、前記コンデンサC15の電圧を出力する増幅器14とにより、赤外線光源13のオン/オフ時の光度の差分を前記増幅器14から電圧出力することができる。さらに、前記増幅器14の電圧をデジタル変換するA/D変換器16と、温度センサ17と、前記A/D変換器16の出力を前記温度センサ17から出力される温度による補正や外部出力形式に応じた信号へ演算する演算器18と、前記測定対象ガスの測定タイミングや信号の取込タイミング等を制御する制御器19と、前記制御器19のタイミングに応じて前記赤外線光源13を駆動する光源駆動部20と、を備えているので、外乱によるドリフトがキャンセルされ、検出に有効な赤外線量のみからガス濃度を定量化することができる。その結果、簡易で小型の構成で測定ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことができる小型量子型赤外線ガス濃度計を実現することが可能である。
ここで、前記増幅器14及び前記コンデンサC15は、前記量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流を積算して電圧変換する構成をとっている。この構成は、微弱電流を高い電圧に簡便に変換する手段として、オペアンプ等の増幅器14とコンデンサC15とからなる電流電圧変換回路を用いて電圧に変換している。すなわち、図2に示すように、増幅器14の一方の入力端と出力端とがコンデンサC15を介して接続されてなる、コンデンサ型の電流電圧変換回路30を構成している。
この場合、電流電圧変換回路30の出力電圧Voutは、入力電流をIin、コンデンサC15の容量をCfとすると、次式(2)で表すことができる。
Figure 2014186000
例えば、センサ出力電流Iinが1〔nA〕と微弱な場合、サンプリング時間が1〔ms〕で、帰還コンデンサとしてのコンデンサC15の容量Cfが1〔pF〕とすれば、出力電圧Voutは1〔V〕になる。そのため、後段のA/D変換器16でA/D変換するための電圧レベルとしては十分であることから、センサ出力電流Iinをそのままサンプルホールドし、そのまま電流電圧変換回路30へ入力すれば良い。
サンプリング時間の間、センサ出力電流Iinを積分するためノイズ低減効果もあり、S/N向上と言った利点もある。
第1実施形態の量子型赤外線ガス濃度計1では、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流は1〔nA〕から10〔nA〕程度となる。また、赤外線光源13の応答は、タングステン光源の場合で応答時間は100〔ms〕から500〔ms〕程度となるため、電流取込時間は10〔ms〕から100〔ms〕程度に設定することが好ましい。
また、中赤外線受光の量子型赤外線センサは、抵抗が数100〔kΩ〕程度なので、ノイズレベルは数〔mV〕レベルとなる。精度の高いAD変換を実現するためには、AD変換時の前記出力電圧Voutは、100〔mV〕以上あることが好ましい。そのため、この場合の帰還コンデンサ(コンデンサC15)の容量Cfは、次式(3)で示すとおり100〔pF〕以下である必要がある。
Cf≦(10〔nA〕/100〔mV〕)×100〔ms〕=100〔pF〕
……(3)
なお、赤外線光源13がLEDの場合は、赤外線光源13の応答時間が早いため、帰還コンデンサ(コンデンサC15)の容量Cfの回路動作に応じた時間設定で規定されるが、前記タングステン光源の応答より動作が速いため、帰還コンデンサの容量Cfをさらに小さい値に設定する。
次に、図1に示した量子型赤外線ガス濃度計1の動作について、図3のタイミングチャート及び図4のフローチャートを用いて説明する。図3は、図1に示す量子型赤外線ガス濃度計1の動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。図4は、図1に示す量子型赤外線ガス濃度計1においてセンサ出力信号の信号処理を行う信号処理系の、動作を説明するためのフローチャートの一例である。
図3において、(a)〜(d)は、切換えスイッチSW1−1〜SW1−4の動作を表す。(e)は、出力制御スイッチSW2の動作を表す。(f)は、赤外線光源13の駆動状況、(g)は、増幅器14の出力電圧Vout、(h)は、A/D変換器16による電流値の数値化タイミング、(i)は、処理の状態を表す。
量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の取込みを行う前の段階では、切換えスイッチSW1−1〜SW1−4をON、出力制御スイッチSW2をOFFとし、この状態で待機する(図4のステップS1)。
切換えスイッチSW1−1〜SW1−4をONとすることによって、コンデンサC15の両端がショートされリセット状態となる。さらに、出力制御スイッチSW2をOFFとすることによって量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の電流検出部21への供給が遮断される。これによって、量子型赤外線ガス濃度計1の増幅器14の出力Voutは、図3に示すように、基準電位になっている。
この状態から、赤外線光源13がOFF時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流であるOFF電流の取込開始タイミングとなると、ステップS2からステップS3に移行する。前記OFF電流の取込開始タイミングであるか否かの判断は、例えば、スタート後の経過時間や、A/D変換器16や演算器18の動作準備状態に基づいて行う。
ステップS3では、OFF電流の取込みが開始される。電流取込時(図3の時点t1−t2間)は、第2のスイッチ群(SW1−1、SW1−4)をOFFとし、第1のスイッチ群(SW1−2、SW1−3)と出力制御スイッチSW2とをONとする(図3の時点t1)。これによって、量子型赤外線センサ12の充電部15のコンデンサC15に充電される。
この時、図3(g)に示す増幅器14の基準電圧に対する出力電圧をVout、コンデンサC15のコンデンサ容量をCf、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流をIin_offとすると、出力電圧Voutは、次式(4)で示される。
Figure 2014186000
なお、電流取込時間は、測定する量子型赤外線センサ12の動作タイミングと、コンデンサC15の容量と、制御器19と、が動作可能な範囲で設定すれば良い。また、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流にノイズが多いため、積算時間を長くして平均化したい場合にも、測定時間を必要な長さに設定すれば良い。
続いて、ステップS4に移行し、OFF電流の取込みが終了したかどうかを判定する。この赤外線光源13がOFF時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流であるOFF電流の取込終了は、電流測定を開始してから所定の電流取込時間が経過したかで判断される。
そして、OFF電流の取込みが終了するまで、各スイッチの状態はそのままで量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の取込みを継続する。量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の取込みが終了したならば、ステップS4からステップS5に移行し、出力制御スイッチSW2をOFFにする(図3の時点t2)。
また、赤外線光源13がON時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流であるON電流の取込開始タイミングであると判断される前に、コンデンサC15の極性切り換えを行うとともに(ステップS6、図3の時点t3)、赤外線光源13をONに切り換える(ステップS7)。
コンデンサC15の極性切り換えは、第2のスイッチ群(SW1−1、SW1−4)をON、第1のスイッチ群(SW1−2、SW1−3)をOFFすることによって行う。なお、出力制御スイッチSW2はOFFのままとする。
なお、ここでは、図3に示すように、まず、第1のスイッチ群および第2のスイッチ群の切り換えを行った後、赤外線光源13をONに切り換えているが、赤外線光源13をONにした後にコンデンサC15の極性切り換えを行ってもよい。要は、時点t4でのON電流の取込開始までに赤外線光源13のONとコンデンサC15の極性切り換えとが終了していれば良く、赤外線光源13のONとコンデンサC15の極性切り換えとを同時に行ってもよい。
コンデンサC15の極性の切り換えにより、増幅器14の出力は、次式(5)で示される。
Figure 2014186000
そして、図4のステップS8で、ON電流の取込開始タイミングとなると、ステップS8からステップS9に移行し、出力制御スイッチSW2をONとする。このとき、第1のスイッチ群はOFF、第2のスイッチ群はONのままである。なお、ON電流の取込開始タイミングであるか否かの判断は、赤外線光源13をONしてからの経過時間や赤外線光源13の駆動電圧や電流などに基づいて行う。
これによって、赤外線光源13がON時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流がコンデンサC15に充電される。
このとき、図3に示す増幅器14の基準電圧に対する出力電圧をVout、コンデンサC15の容量をCf、赤外線光源13がON時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流をIin_onとすると、出力電圧Voutは、次式(6)で示される。
Figure 2014186000
式(6)からわかるように、ON電流の取込時間をOFF電流の取込時間と同じにすることにより、ON電流の外乱要因であるOFF電流分がキャンセルされ、増幅器14より出力される。
ON電流の取込終了は、電流測定を開始してから所定の電流取込時間が経過したかで判断される。図4のステップS10で、ON電流の取込み終了と判断されると、ステップS10からステップS11に移行し、ON電流の取込み終了として出力制御スイッチSW2をOFFにする。このとき、第1のスイッチ群はOFF、第2のスイッチ群はONのままとする。
また、ON電流の取込終了後は、出力制御スイッチSW2の切り換えとともに、赤外線光源13をOFFする(ステップS12、図3の時点t5)。
そして、所定の待機時間が経過した時点t6で、増幅器14の出力電圧をA/D変換する(ステップS13)。なお、時点t5−t6の待機時間は、ON電流の取込終了後出力制御スイッチSW2がOFFで増幅器出力が一定となり、かつ、A/D変換器の取り込み可能な状態に基づいて設定される。
この増幅器14の出力電圧に対するA/D変換終了後は、コンデンサC15に充電された電流をリセットするため、所定の待機時間が経過した時点t7で第1および第2のスイッチ群SW1−1〜SW1−4をONにし、出力制御スイッチSW2をOFFとする(ステップS14)。これにより、増幅器14の出力を基準電圧に設定する。なお、A/D変換処理終了から時点t7で第1および第2のスイッチ群SW1−1〜SW1−4をONにするまでの待機時間は、切換えにより発生するノイズ等回路動作上の影響が無ければ測定周期などを考慮して任意の時間に設定して良い。
その後さらに測定を行うかが判断され(ステップS15)、測定を行う場合はステップS1に戻り、測定を行わない場合は終了する。
測定終了後、増幅器14の出力に基づき、演算器18において所定の演算処理が行われ、増幅器14の出力は、ガス濃度に応じた数値に変換されて出力される。
このように、制御器19により制御されたコンデンサC15の充放電により、センサ出力電流のオフレベル値とオンレベル値の差分を増幅器14が出力するため、外乱によるドリフトがキャンセルされ、検出に有効な赤外線量のみを出力することができる。そのため、簡易で小型な構成で、検出に有効な赤外線を有効に積算測定することができる。
また、増幅器14とコンデンサC15と切換えスイッチSW1−1〜SW1−4との単純な構成により、赤外線光源13のON時とOFF時の差分出力をA/D変換に十分な電圧でA/D変換器16に出力することによって、微弱な量子型赤外線センサ12の出力を演算することができる。そのため、簡易で小型の構成で測定ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことができる小型量子型赤外線ガス濃度計1を実現することができる。
さらに、小型でかつ簡便で応答性の優れた量子型赤外線センサ12を用いるため、赤外線光源13として、高速応答性の優れた赤外線光源を用いれば、短時間のパルス動作で測定可能な小型ガス濃度計を実現することができる。
さらに、ガス濃度や赤外線光源13や量子型赤外線センサ12は温度による特性変動があるため、温度センサ17を用いて、予め設定した、温度による特性変動を補正する演算式を用いて出力補正を行うことによって、広い温度範囲に対しても測定精度を維持することが可能となる。
なお、測定対象ガスの赤外線吸収を測定するために、赤外線光源13又は量子型赤外線センサ12に赤外線吸収帯域の赤外線波長を制限する機能があることは言うまでもなく、その方法はLED光源や量子型赤外線センサの帯域調整や例えば図5に示すように、光学フィルタF等の光学部材との組み合わせでも良い。このように、光学フィルタ等、赤外線吸収帯域の赤外線波長を制限する機能を設けることによってより高精度に測定を行うことができる。
また、第1実施形態における量子型赤外線ガス濃度計1における基準電位は、図1ではGNDで示している。GNDの電圧レベルは0〔V〕にする場合が多いが、これに限定されるものではなく、設定しやすい電圧レベルであれば任意の値でよい。同様に、構成する各ブロックの電源電圧も、基準電位と各ブロックの動作を制限しないレベルであれば任意の値でよい。
また、センサや外乱等によるノイズの影響を低減させる手段として、増幅器や信号保持手段や減算手段等に、本発明に影響がない程度のフィルタ機能を兼用することがあることは言うまでもない。
また、濃度演算の際には、A/D変換器16でA/D変換後に、演算器18でデジタル処理での演算を行っているが、演算機能を持ったアナログ信号処理の手段を用いても良い。
また、図1では、温度センサ17を別ブロックで記載しているが、温度センサ17を設けずに、例えば量子型赤外線センサ12や赤外線光源13等の温度動作特性を用いて、温度を推定し推定した温度に基づいて補正を行うように構成してもよい。
また、演算補正として温度センサ17による信号を用いて濃度補正しているが、濃度に影響のある気圧や湿度や干渉ガスによる影響を合わせて補正するために、これら濃度に影響を与える各種パラメータの値を考慮して、各種センサや外部信号等を演算器18で補正しても良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る量子型赤外線ガス濃度計1の一例を示す構成図である。
第2実施形態における量子型赤外線ガス濃度計1は、第1実施形態と同様に、NDIRガス濃度計であるが、2つの量子型赤外線センサ12a、12bを備えている。さらに、第1実施形態で説明した電流検出部21と同様の機能構成を有する、2系統の電流検出部21a、21bを備えている。
つまり、測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル11内の一端に赤外線光源13を配置するとともに、前記サンプルセル11内の他端に量子型赤外線センサ12aと12bとを配置し、赤外線光源13による赤外線を、量子型赤外線センサ12aと12bとの2系統で受光するように構成される。
さらに、量子型赤外線センサ12a、12bのそれぞれに対応して、電流検出部21a、21bが設けられている。そして、量子型赤外線センサ12aのセンサ出力電流は、出力制御スイッチSW2aを介して充電部15aに供給されるとともに、増幅器14aの反転入力端に入力される。増幅器14aの非反転入力端はGNDに接続される。参照信号検出部としての量子型赤外線センサ12bのセンサ出力電流は、出力制御スイッチSW2bを介して、電流検出部21bに入力され、量子型赤外線センサ12bのセンサ出力電流は、参照信号用出力制御スイッチとしての出力制御スイッチSW2bを介して、参照信号用充電部としての充電部15bに入力される。
電流検出部21a、21bがそれぞれ上記第1実施形態における電流検出部21と同様に動作することによって、センサ出力電流のオフレベル値とオンレベル値の差分を増幅器14a、14bそれぞれが出力するため、外乱によるドリフトがキャンセルされ、検出に有効な赤外線量のみを出力するようになっている。
すなわち、充電部15aは、センサ出力電流が充放電されるコンデンサC15aと、前記コンデンサC15aの接続極性及び電荷をリセットする第1および第2のスイッチ群SW1a−1〜SW1a−4と、前記コンデンサC15aの電圧を出力する増幅器14aとを備える。充電部15bは、センサ出力電流が充放電されるコンデンサC15bと、前記コンデンサC15bの接続極性及び電荷をリセットする第1および第2のスイッチ群SW1b−1〜SW1b−4と、前記コンデンサC15bの電圧を出力する参照信号用増幅器としての増幅器14bとを備える。
さらに、2系統の増幅器14a、14bの出力電圧をデジタル変換するA/D変換器16と、温度センサ17と、前記A/D変換器16の出力を前記温度センサ17から出力される温度に基づいて補正したり、外部出力形式に応じた信号に変換する等の演算処理を行う演算器18と、前記測定対象ガスの測定タイミングや信号の取込タイミング等を制御する制御器19と、前記制御器19のタイミングに応じて前記赤外線光源13を駆動する光源駆動部20とを備えている。
ここで、測定ガスが赤外線吸収する帯域と、測定ガスが赤外線吸収しない帯域とについて、量子型赤外線センサを用いて光度を測定することにより、測定中の光源やセンサの変動や、経時変化に対して測定安定性を向上させることができる。
赤外線吸収する帯域と、測定ガスが赤外線吸収しない帯域とが近接し、光源や量子型赤外線センサでの波長選択性が得られない場合、光学フィルタを赤外線光源と量子型赤外線センサ間に設ける事により、測定ガスの選択性や感度や安定性をさらに向上することができる。
また、複数の赤外線光源や量子型赤外線センサや光学フィルタを用い、複数の赤外線帯域を選択的に検出することにより、測定ガスの選択性や感度や安定性向上や複数ガスの濃度検出が可能となる。
例えば、ガス吸収帯と吸収のない波長帯を検出する場合、ガス吸収帯の入射光度Ig0は、吸収のない波長帯の透過光度Ibに比例するので、比例係数をαとすると、次式(7)で示される。
Figure 2014186000
したがって、ガスの吸収帯の透過光量とガスの吸収のない波長帯の透過光量とを用いて、ガスの濃度の定量が次式(8)によって求められる。
Figure 2014186000
この演算は、吸収のない波長帯の透過光度Ibとガス吸収帯の透過光度Igとの比のlog値であるLog(Ib/Ig)と、オフセットlogαと、吸光度係数εと、ガス路長Lとからガス濃度cを得るものである。吸収のない波長帯の透過光度Ibとガス吸収帯の透過光度Igとの比を取ることにより、光源やセンサ等に含まれる変動要因をキャンセルすることができる。
この第2実施形態では、ガス濃度cは、次式(9)に示すように、ガスの吸収帯を測定する増幅器14aの出力電圧(V1)と、ガスの吸収のない波長帯を測定する増幅器14bの出力電圧(V2)とから演算する。
Figure 2014186000
このようにして、ガスの吸収帯の透過光量とガスの吸収のない波長帯の透過光量とを用いてガスの濃度の定量分析を行うことができる。現実には、ランバートベール則からずれる部分があるため、必要に応じて補正演算を行っても良い。
また、ガス濃度の温度依存性等比を取ることではキャンセルできない要因は、温度センサ17を用いて温度を検出し、予め設定した補正演算を行っても良い。
このように、測定された参照光と吸収特性とを用いて演算することによって、光源の温度特性や劣化やサンプルセルの汚れ等による出力信号の変化を補正することが可能となり、より精度や安定性の高い小型ガス濃度計を実現できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る量子型赤外線ガス濃度計1の一例を示す構成図である。
この第3実施形態における量子型赤外線ガス濃度計1は、第1実施形態および第2実施形態と同様に、NDIRガス濃度計であって、1つの量子型赤外線センサ12を備えている。
第3実施形態における量子型赤外線ガス濃度計1は、測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル11内の一端に赤外線光源13を配置するとともに、前記サンプルセル11内の他端に量子型赤外線センサ12を配置して、前記測定対象ガスの透過光量の信号に基づいてガスの濃度の定量を行う。
量子型赤外線ガス濃度計1は、さらに、前記第1実施形態における電流検出部21と同一機能構成を有する電流検出部21を備える。この電流検出部21は、前記量子型赤外線センサ12からのセンサ出力電流を切り換える出力制御スイッチSW2と、前記センサ出力電流が充放電されるコンデンサC15と、前記コンデンサC15の接続極性及び電荷をリセットする切換えスイッチSW1−1〜SW1−4と、前記コンデンサC15の電圧を出力する増幅器14と、を含む。
量子型赤外線ガス濃度計1は、さらに、前記増幅器14の出力(Vout)と基準電圧とを比較してその比較結果を出力する比較器31と、測定時間が終了した後に比較器31の出力を受けて時間を計測(所定周期でカウント)し電流を数値化するカウンタ32と、前記コンデンサC15の充電された電流を一定電流で放電するための定電流バイアス回路33と、一端が定電流バイアス回路33に接続され他端が切換えスイッチSW1−1、SW1−2、増幅器14の反転入力端とに共通に接続される放電スイッチSW3と、温度センサ17と、前記カウンタ32の数値出力を前記温度センサ17から出力される温度に基づき補正したり、外部出力形式に応じた信号に変換する等の演算処理を行う演算器18と、前記測定対象ガスの測定タイミングや信号の取込タイミング等を制御する制御器19と、前記制御器19のタイミングに応じて前記赤外線光源13を駆動する光源駆動部20と、を備えている。
次に、図7に示した量子型赤外線ガス濃度計1の動作について、図8のタイミングチャート及び図9のフローチャートを用いて説明する。図8は、図7に示す量子型赤外線ガス濃度計1の動作を説明するためのタイミングチャートの一例である。図9は、図7に示す量子型赤外線ガス濃度計1においてセンサ出力信号の信号処理を行う信号処理系の、動作を説明するためのフローチャートの一例である。
図8において、(a)〜(d)は、切換えスイッチSW1−1〜SW1−4の動作を表す。(e)は、出力制御スイッチSW2の動作を表す。(f)は、放電スイッチSW3の動作を表す。(g)は、赤外線光源13の駆動状況、(h)は、増幅器14の出力電圧Vout、(i)は、比較器31の出力、(j)は、カウンタ32の動作、(k)は、処理の状態を表す。
量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の取込みを行う前の段階では、切換えスイッチSW1−1〜SW1−4をON、出力制御スイッチSW2をOFFとし、この状態で待機する(図9ステップS21)。
切換えスイッチSW1−1〜SW1−4をONとすることによって、コンデンサC15の両端がショートされリセット状態となる。また、出力制御スイッチSW2をOFFとすることによって量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の電流検出部21への供給が遮断される。さらに、放電スイッチSW3をOFFとして無バイアスとすることによって、量子型赤外線ガス濃度計1の増幅器14の出力Voutは、図8に示すように、基準電位になっている。
この状態から、赤外線光源13のOFF電流の取込開始タイミングとなると、図9のステップS22からステップS23に移行する。このステップS23では、OFF電流の取込みが開始される。電流取込時(図8の時点t11−t12間)は、第2のスイッチ群(SW1−1、SW1−4)と放電スイッチSW3とをOFFとし、第1のスイッチ群(SW1−2、SW1−3)と出力制御スイッチSW2とをONとする(図8の時点t11)。これによって、量子型赤外線センサ12の充電部15の帰還コンデンサとしてのコンデンサC15に充電される。
この時、図8(h)に示す増幅器14の基準電圧に対する出力電圧をVout、コンデンサC15のコンデンサ容量をCf、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流をIin_offとすると、出力電圧Voutは、次式(10)で示される。
Figure 2014186000
なお、電流取込時間は、測定する量子型赤外線センサ12の動作タイミングと、コンデンサC15の容量と、制御器19とが動作可能な範囲で設定すれば良い。また、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流にノイズが多いため、積算時間を長くして平均化したい場合にも、測定時間を必要な長さに設定すれば良い。
続いて、図9のステップS24に移行し、OFF電流の取込みを終了するか否かを判定する。このOFF電流の取込みを終了するか否かは、電流測定を開始してから所定の電流取込時間が経過したかで判断される。
そして、OFF電流の取込みが終了するまで、各スイッチの状態はそのままで量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の取込みを継続する。量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流の取込みが終了したならば、ステップS24からステップS25に移行し、出力制御スイッチSW2をOFFにする(図7の時点t12)。
また、赤外線光源13がON時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流であるON電流の取込開始タイミングと判断される前に、コンデンサC15の極性切り換えを行うとともに(図9のステップS26、図7の時点t13)、赤外線光源13をONに切り換える(ステップS27)。
コンデンサC15の極性切り換えは、第2のスイッチ群(SW1−1、SW1−4)をON、第1のスイッチ群(SW1−2、SW1−3)をOFFすることによって行う。なお、ここでは、図8に示すように、まず、第1のスイッチ群および第2のスイッチ群の切り換えを行って、コンデンサC15の極性切り換えを行った後、赤外線光源13をONに切り換えているが、赤外線光源13をONにした後に、コンデンサC15の極性切り換えを行ってもよい。要は、時点t14でのON電流取込開始までに赤外線光源13のONとコンデンサC15の極性切り換えとが終了していれば良く、赤外線光源13のONとコンデンサC15の極性切り換えとを同時に行ってもよい。
コンデンサC15の極性の切り換えにより、増幅器14の出力は、次式(11)で示される。
Figure 2014186000
そして、図9のステップS28で、ON電流の取込開始タイミングと判断されると、ステップS28からステップS29に移行し、出力制御スイッチSW2をONとする。このとき、第1のスイッチ群はOFF、第2のスイッチ群はON、放電スイッチSW3はOFFのままである。なお、ON電流の取込開始タイミングであるか否かの判断は、赤外線光源13をONしてからの経過時間や赤外線光源13の駆動電圧や電流などに基づいて行う。
これによって、赤外線光源13がON時における、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流がコンデンサC15に充電される。
この時、図7に示す増幅器14の基準電圧に対する出力電圧をVout、コンデンサC15の容量をCf、赤外線光源13がONである時の量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流をIin_onとすると、出力電圧Voutは、次式(12)で示される。
Figure 2014186000
式(12)からわかるように、ON電流の取込時間をOFF電流の取込時間と同じにすることにより、ON電流の外乱要因であるOFF電流分がキャンセルされ、増幅器14より出力される。
ON電流の取込終了は、電流測定を開始してから所定の電流取込時間が経過したかで判断される。図9のステップS30で、ON電流の取込終了と判断されると、ステップS30からステップS31に移行し、ON電流の取込終了として、出力制御スイッチSW2をOFFにする。このとき、第1のスイッチ群はOFF、第2のスイッチ群はON、放電スイッチSW3はOFFのままとする。
また、ON電流の取込終了後は、出力制御スイッチSW2の切り換えとともに、赤外線光源13をOFFする(図9のステップS32、図7の時点t15)。
そして、コンデンサC15の充電電流を数値化するため、所定の待機時間が経過した時点t16で、放電スイッチSW3をONにし、定電流バイアス回路33による定電流放電と、カウンタ32によるカウントを開始する。
このとき、図8(h)に示すように、増幅器14の出力電圧Voutと基準電圧との間には差があり、基準電圧の方が、出力電圧Voutよりも大きいため、比較器31の出力はHレベルとなる。
定電流バイアス回路33による放電電流は定電流なので、放電スイッチSW3がONになることにより、コンデンサC15に充電された電流は定電流バイアス回路33による放電電流により放電される。この時、図8(h)に示す増幅器14の出力電圧Voutのレベルは、ON電流取込終了時の増幅器14の最終電圧をVout_sens、コンデンサC15の容量をCf、定電流バイアス回路33による放電電流をIin_constとすると、次式(13)で示される。
Figure 2014186000
そして、定電流バイアス回路33による定電流放電電流により放電され増幅器14の出力電圧が基準電圧になると、比較器31の出力はLレベルになる。図8の時点t17で、比較器31の出力がLレベルになると、図9のステップS34からステップS35に移行し、数値化を終了する。すなわち、カウンタを停止し、放電スイッチSW3をOFFにする。また、第1および第2のスイッチ群SW1−1〜SW1−4をONにし、コンデンサC15をリセットした状態で待機状態に移行する。
ここで、前記(13)式に示すように、定電流バイアス回路33による放電電流は定電流なので、増幅器14の出力電圧Voutが基準電位になるまでの時間は、増幅器14の出力Voutと定電流バイアス回路33による放電電流Iin_constとに比例することになる。
したがって、カウンタ32のカウンタ値も定電流バイアス回路33による放電電流Iin_constに比例することになるため、カウンタ32はカウンタ値を出力することで、量子型赤外線センサ12の赤外線光源13がON時とOFF時との差分電流値を数値化することになる。
カウンタ32による電流数値化終了後は、カウンタ32によるカウント値を、演算器18に出力し(ステップS36)、カウンタ32のカウント値をリセットする(ステップS37)。
その後さらに測定を行うかが判断され、測定を行う場合はステップS21に戻り、測定を行わない場合は、終了する(ステップS38)。
カウンタ32による電流数値化の分解能を向上させるためには、カウンタ32のカウント周波数を上げることで実現可能となる。また、定電流バイアス回路33の定電流値を小さくして、増幅器14の出力レベルVoutが基準電位となるまでの時間を長くすることでも、カウンタ値を大きくできるため、分解能を向上させることが可能である。
このように、微弱な量子型赤外線センサ12の出力を、増幅器14とコンデンサC15と切換えスイッチSW1−1〜SW1−4との単純な構成により、赤外線光源13のON時とOFF時との差分電流を出力し、カウンタ32により数値化することによって、量子型赤外線センサ12の出力を演算することができる。
そのため、高分解能なA/D変換器は不要となり、簡易で小型の構成で測定ガスの流量変化や温度変化等の外乱変化に対して高速・高精度・高安定な測定を行なうことができる小型量子型赤外線ガス濃度計1を実現することができる。さらに、小型でかつ簡便で応答性の優れた量子型赤外線センサ12を用いるため、高速応答性の優れた赤外線光源を用いれば、短時間のパルス動作で測定可能な小型ガス濃度計を実現できる。
また、比較器31とカウンタ32と定電流バイアス回路33とにより、数値化処理を行うことによって、効率よく充電部をリセットすることができる。
なお、第3実施形態においては、図7では、基準電位はGNDで示している。GNDの電圧レベルは0〔V〕にする場合が多いが、これに限定されるものではなく、設定しやすい電圧レベルであれば任意の値でよい。同様に、構成する各ブロックの電源電圧も、基準電位と各ブロックの動作を制限しないレベルであれば任意の値でよい。
また、比較器31の出力は、増幅器14の出力と基準電位のレベル差の区別ができればよく、HレベルとLレベルの状態は上記に限定しない。
第3実施形態によれば、量子型赤外線センサ12の微少出力電流を中間増幅段無しに初段増幅器14のみで数値化に十分な電圧まで増幅できる。また、サンプルホールドが不要で、カウンタ32のカウント刻みを細かくすることで容易で簡便に読み取り精度を上げることができ、微少電流出力のセンサ素子の出力電流を小型でかつ簡便な方式で高精度・高安定な測定を行なうことのできる小型ガス濃度計を実現することが可能である。
なお、量子型赤外線センサ12のセンサ出力電流がコンデンサC15からの電流放電であれば、前記定電流バイアス回路33は定電流充電に置き換わることは言うまでもない。
1 量子型赤外線ガス濃度計
11 サンプルセル
12、12a、12b 量子型赤外線センサ
13 赤外線光源
14、14a、14b 増幅器
15、15a、15b 充電部
16 A/D変換器
17 温度センサ
18 演算器
19 制御器
20 光源駆動部
21、21a、21b 電流検出部
30 電流電圧変換回路
31 比較器
32 カウンタ
33 定電流バイアス回路
C15、C15a、C15b コンデンサ
SW1−1〜SW−4 切換えスイッチ
SW2、SW2a、SW2b 出力制御スイッチ
SW3 放電スイッチ

Claims (9)

  1. 測定対象ガスの流路を構成するサンプルセル内の一端に赤外線光源を配置するとともに、前記サンプルセル内の他端に量子型赤外線センサを配置し、当該量子型赤外線センサの出力信号に基づいて前記測定対象ガスの濃度の測定を行う量子型赤外線ガス濃度計であって、
    前記量子型赤外線センサに一端が接続される出力制御スイッチと、
    前記出力制御スイッチの他端に接続され、前記量子型赤外線センサの出力電流によって充電される充電部と、
    前記充電部の充電量を電圧で出力する増幅器と、
    前記増幅器の出力を数値化する数値化処理部と、
    前記数値化処理部の出力に基づいて前記測定対象ガスの濃度演算を行う演算器と、
    制御器と、
    前記赤外線光源を駆動制御する光源駆動部と、を備え、
    前記充電部は、第1のスイッチ群、第2のスイッチ群およびコンデンサを有し、
    前記制御器は、前記出力制御スイッチ、前記第1のスイッチ群および前記第2のスイッチ群を制御して、前記コンデンサを第1の極性で充電する第1の状態と前記コンデンサを前記第1の極性とは逆の第2の極性で充電する第2の状態とに切換え、
    前記光源駆動部が前記赤外線光源を停止しているときには前記第1の状態で充電し、前記赤外線光源を駆動しているときには前記第2の状態で充電することを特徴とする量子型赤外線ガス濃度計。
  2. 前記サンプルセルの温度を検出する温度センサを備え、
    前記演算器は、前記温度センサの出力も用いて前記測定対象ガスの濃度演算を行うことを特徴とする請求項1記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  3. 前記数値化処理部は、
    前記コンデンサに前記第1の状態で第1の時間充電を行い、続いて前記第2の状態で第2の時間充電を行った後の前記増幅器の出力を、数値化することを特徴とする請求項1または請求項2記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  4. 前記第1の時間と前記第2の時間とは同一時間であることを特徴とする請求項3記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  5. 前記コンデンサの充電容量は、100〔pF〕以下であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  6. 前記赤外線光源と前記量子型赤外線センサとの光路間に前記測定対象ガスによる赤外線吸収が生じる波長帯域の赤外線を透過する光学フィルタを配置したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  7. 前記赤外線光源から発せられる赤外線を受光し、かつ、前記測定対象ガスによる赤外線吸収が実質的に生じない波長帯域の赤外線のみを入射する参照信号検出部と、
    前記参照信号検出部に一端が接続される参照信号用出力制御スイッチと、
    当該参照信号用出力制御スイッチの他端に接続され、前記参照信号検出部の出力電流によって充電される、前記充電部と同一性能を有する参照信号用充電部と、
    前記参照信号用充電部の充電量を電圧で出力し、前記増幅器と同一性能を有する参照信号用増幅器と、をさらに備え、
    前記数値化処理部は、前記増幅器の出力と前記参照信号用増幅器の出力とをそれぞれ数値化することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  8. 前記数値化処理部は、A/D変換器を含むことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の量子型赤外線ガス濃度計。
  9. 前記数値化処理部は、前記増幅器の出力と基準値とを比較する比較器と、当該比較器の出力をカウントするカウンタと、前記充電部に接続され前記コンデンサから電荷を放電する定電流バイアス回路と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の量子型赤外線ガス濃度計。
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