JP2014185626A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の点火前に、そのサイクルでの点火プラグ近傍の空燃比の変化を推定する。
【解決手段】この発明の制御装置は、内燃機関の各気筒に点火プラグを有する火花点火式内燃機関に適用される。この内燃機関の制御装置では、点火時期より前の期間に、前記点火プラグへの通電が行われ、これにより点火プラグに電流が流れている期間のうち、容量放電が生じる前の期間の長さが、期間長として検出される。検出された期間長に応じて筒内の空燃比が推定される。
【選択図】図4

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。具体的には、火花点火式内燃機関の制御装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、希薄空燃比域においては、点火時の絶縁破壊電圧が空燃比に応じて変化することが開示されている。これを利用して、特許文献1のシステムは、点火時の筒内圧と絶縁破壊電圧とを検出し、これらに応じて空燃比を求める制御を行う。特許文献1のシステムにおいて算出された空燃比は空燃比フィードバック補正に利用されている。
特開昭60―198347号公報
内燃機関がリーン限界付近の空燃比で制御されるような場合、燃焼室内の燃料密度が小さくなる。このため、燃料分布や残留ガス量のサイクル間の変動による点火プラグ近傍での空燃比の変動が燃焼に与える影響が大きくなる。このため、リーン限界付近での燃焼の安定化を図り、リーン限界を拡大するためには、点火直前の点火プラグ近傍での筒内の空燃比の変動を把握できることが望しい。
この点、上記特許文献1の技術では、あるサイクルでの点火時の絶縁破壊電圧に基づいて空燃比が検出される。しかしながら、あるサイクルの点火前の段階でそのサイクルにおける筒内の空燃比を把握することはできない。つまり、特許文献1の手法によりあるサイクルで検出された空燃比を、同じサイクルでの制御に直接利用することはできない。この点、リーン限界を拡大し、リーン限界付近での燃焼の安定化を図るためには、内燃機関の点火前に、そのサイクルでの点火プラグ近傍における空燃比の変化に影響する筒内ガスの変動を検知できるシステムの開発が望まれる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の点火前に、そのサイクルでの点火プラグ近傍の空燃比の変化を推定できるよう改良した内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の各気筒に点火プラグを有する火花点火式内燃機関を制御する制御装置であって、
燃料噴射から前記点火プラグによる点火までの期間に、前記点火プラグへの通電を行い、これにより前記点火プラグに電流が流れている期間のうち、第1時点から第2時点までの期間の長さを第1期間長として検出する第1検出手段と、
前記第1期間長に応じて、筒内の空燃比を推定する第1推定手段と、を備え、
前記第1時点は、前記点火プラグに電流が流れ始めた時点であり、
前記第2時点は、前記点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点であるものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2時点を、前記電流の値が、所定電流値より小さくなった時点とするものである。
第3の発明は、第2の発明において、前記所定電流値をゼロとするものである。
第4の発明は、第1の発明において、前記第2時点を、前記電流の減少量が前記所定量より大きくなった時点とするものである。
第5の発明は、第1の発明において、前記第2時点を、前記点火プラグに流れる電流の値が最小値となった時点とするものである。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明において、前記点火プラグへの通電がされている場合、前記電流の減少量が前記所定量より大きくなってから該電流の値が最小値となるまでの期間に、前記点火プラグへの電圧印加を停止させる停止手段を、更に備えるものである。
第7の発明は、第6の発明において、前記停止手段が、前記第2時点において、前記点火プラグへの電圧印加を停止させるものである。
第8の発明は、第1から第7のいずれかの発明において、
前記第1検出手段は、燃料噴射から前記点火プラグによる点火までの期間に、前記点火プラグへの通電を複数回行うことで、前記第1期間長を複数回検出し、
前記第1推定手段は、複数回の前記第1期間長に応じて、空燃比を推定するものである。
第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明において、
吸気弁開弁から燃料噴射までの期間に、前記点火プラグへの通電を行い、これにより前記点火プラグに電流が流れている期間のうち、第3時点から第4時点までの期間の長さを第2期間長として検出する第2検出手段と、
前記第2期間長に応じて、今回の燃焼サイクルより前の燃焼サイクルにて排出されずに筒内に残留した残留ガスの量を推定する第2推定手段と、を備え、
前記第3時点は、前記点火プラグに電流が流れ始めた時点であり、
前記第4時点は、前記点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点である、ものである。
第10の発明は、第9の発明において、前記第4時点を、前記電流の値が、所定電流値より小さくなった時点とするものである。
第11の発明は、第10の発明において、前記所定電流値をゼロとするものである。
第12の発明は、第9の発明において、前記第4時点を、前記電流の減少量が前記所定量より大きくなった時点とするものである。
第13の発明は、第9の発明において、前記第4時点を、前記点火プラグに流れる電流の値が最小値となった時点とするものである。
第14の発明は、第9から13のいずれかの発明において、均質燃焼運転が行われている場合に、前記第2推定手段により推定された前記残留ガス量に応じて、点火時期を制御する手段を、更に備えるものである。
第15の発明は、第9から第14のいずれかの発明において、均質燃焼運転が行われている場合に、前記第2推定手段により推定された前記残留ガス量に応じて、燃料噴射の回数を制御する手段を、更に備えるものである。
第16の発明は、第9から第13のいずれかの発明において、成層燃焼運転が行われている場合に、前記第2推定手段により推定された前記残留ガス量に応じて、燃料噴射時期を制御する手段を、更に備えるものである。
第17の発明は、内燃機関の各気筒に点火プラグを有する火花点火式内燃機関を制御する制御装置であって、
吸気弁開弁から燃料噴射までの期間に、前記点火プラグへの通電を行い、これにより前記点火プラグに電流が流れている期間のうち、第5時点から第6時点までの期間の長さを期間長として検出する検出手段と、
前記期間長に応じて、今回の燃焼サイクルより前の燃焼サイクルにて排出されずに筒内に残留した残留ガスの量を推定する推定手段と、を備え、
前記第5時点は、前記点火プラグに電流が流れ始めた時点であり、
前記第6時点は、前記点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点である、ものである。
第1の発明によれば、点火時期より前に筒内の空燃比を推定することができる。これにより、筒内の空燃比の変動に対し、そのサイクルに推定された筒内の空燃比に応じた対策をとることができる。従って、リーン運転領域を拡大すると共に、燃費の改善やNOxの低減などを図ることができる。
第2から第4のいずれかの発明によれば、点火プラグへの通電後容量放電が開始される前までの微小電流が流れる期間の長さを、確実に検出することができる。
第6又は第7の発明によれば、期間長を検出するための点火プラグへの通電後、点火プラグへの電圧印加を停止する処理が行われる。これにより、点火時期より前の点火プラグの通電による燃料への着火を確実に抑えることができる。
第8の発明によれば、点火時期より前の点火プラグへの複数回の通電により検出された複数の期間長に応じて空燃比が推定される。従って、点火プラグ近傍の空燃比が変動している場合にも、その変動を踏まえて、点火時期における空燃比を推定することができる。
第9〜第17の発明によれば、燃料噴射前に検出された期間長により、前回までの燃焼サイクルにて排出されずに筒内に残った残留ガス量が推定される。これにより、そのサイクルにおいて燃料噴射前に筒内に残っていた残留ガス量に応じた制御を行うことができる。
本発明の実施の形態1としてのシステム構成を説明するための概略構成図である。 本発明の実施の形態1の点火プラグに接続されるイグニッションコイルについて説明するための図である。 本発明の実施の形態1における一次コイルへの通電と、点火プラグに流れる電流の変化について説明するための図である。 本発明の実施の形態1における点火プラグに流れる電流の変化について説明するための図である。 本発明の実施の形態1における微小電流が流れる期間長と空燃比との関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における制御について説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1において制御装置が実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2における制御について説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2の他の制御の例における点火時期の空燃比の推定方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態2の他の制御の例における空燃比の推定と点火時期について説明するための図である。 本発明の実施の形態3におけるガソリン濃度の推定方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態4における制御について説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1のシステムは、内燃機関2を備えている。この内燃機関2は、ガソリンを燃料とするものであり、例えば車両等の動力源として好ましく使用することができる。また、内燃機関2には理論空燃比よりリーンな空燃比でのリーンバーン運転が可能なエンジンである。図1では、内燃機関2の1つの気筒10のみを図示しているが、実際には内燃機関2は複数の気筒10を備えている。内燃機関2の気筒数および気筒配置は特に限定されるものではない。
内燃機関2の各気筒10には、ピストン12と、吸気弁14と排気弁16と、点火プラグ18と、燃料噴射弁20とが設けられている。図示の構成では、燃料噴射弁20は、筒内に直接燃料を噴射するように設けられているが、吸気ポート内に燃料を噴射する構成であってもよい。内燃機関2の本体には、吸気マニホールドを介して吸気通路24が接続され、また、排気マニホールドを介して排気通路26が接続されている。
また、図1のシステムは、内燃機関2のクランク軸の回転角度、すなわちクランク角を検出するクランク角センサ28、内燃機関2に対する運転者からの負荷指令を検出するためのアクセルポジションセンサ(図示せず)、吸入空気量を検出するエアフローメータ(図示せず)等の各種センサと、制御装置30(ECU(Electronic Control Unit))とを更に備えている。上述した各種のセンサおよびアクチュエータは電気的に制御装置30と接続されている。制御装置30は、各センサにより検出した情報に基づいて各アクチュエータを駆動することにより、内燃機関2の運転を制御する。
図2は、本発明の実施の形態1において、点火プラグ18に接続されるイグニッションコイル50について説明するための模式図である。図2のイグニッションコイル50は、点火プラグ18に電圧を印加するためのコイルである。イグニッションコイル50は、鉄心52と、その鉄心52に巻かれた一次コイル54と二次コイル56とを有している。一次コイル54は、スイッチ58を介し電源電圧に接続されている。また、一次コイル54には、一次コイル54に流れる電流の断続等を行うためのイグナイタ60が接続されている。イグナイタ60は、制御装置30に電気的に接続されている。二次コイル56は、一次コイル54より巻数の多いコイルであり、点火プラグ18の電極に接続されている。
[実施の形態1の制御]
本実施の形態1において制御装置30が実行する制御には、点火プラグ18への通電の制御と、点火プラグ18に流れる微小電流の検出による気筒内のガス(以下「筒内ガス」)の空燃比の推定の制御とが含まれている。
制御装置30は、イグニッションコイル50のイグナイタ60により、一次コイル54へ電流が流れる状態(ON)と遮断された状態(OFF)とを切り替えることで、点火プラグ18への通電を制御する。具体的に、イグナイタ60により一次コイル54に通電し電流を流すと、鉄心52が磁化して磁気エネルギが蓄えられ、その周囲に磁界が生じる。その後、イグナイタ60のスイッチングにより一次コイル54への電流を遮断すると、磁界が変化して一次コイル54に電圧が発生すると共に、相互誘導作用により二次コイル56側に高電圧が発生する。この高電圧が点火プラグ18に通電し、点火プラグ18で放電が生じる。この放電は短時間持続される。
また、上記のように二次コイル56に高電圧を発生させた後、すぐにイグナイタ60をONとして一次コイル54に電流を流すと、二次コイル56での高電圧発生を停止させることができる。従って、点火プラグ18への通電後、直ぐに、再び一次コイル54に電流を流すことで、点火プラグ18への電圧印加を停止させ、放電を停止することができる。点火プラグ18への通電後に点火プラグ18の電圧印加を停止させるために、一次コイル54に通電する場合、その通電時間はごく短時間でよく、この処理においてはイグナイタ60はONとされた後、すぐにOFFとされる。なお、以下、実施の形態において、特に区別が必要な場合に、放電を停止させるための一次コイル54への通電のON、OFFの制御を「放電停止処理」とも称することとする。
図3は、本発明の実施の形態1における一次コイル54への通電と、点火プラグ18に流れる電流の変化について説明するための図である。図3において横軸は時間、縦軸は電流、又は、一次コイル54への通電のON/OFF状態を表している。また、図3の(b)は、図3の(a)の電流波形を拡大して表した図である。
図3に示されるように、一次コイル54に所定の通電時間、電流が流された後一次コイル54への通電が停止されると、点火プラグ18への通電が開始される。このとき、点火プラグ18には、拡大図(b)に示されるように、ごく小さな電流(A)が短時間流れた後に、容量放電(B)が起こって大きな電流が流れ、その後、誘導放電(C)が起きる。なお、以下の実施の形態において、容量放電前に流れる小さな電流を「微小電流」とも称することとする。
図4は、本発明の実施の形態1における点火プラグ18に流れる電流の変化について説明するための図である。図4において、横軸は時間、縦軸は電流を表している。また、図4において(a)は空燃比が理論空燃比近傍(14.5)の場合であり、(b)は空燃比が理論空燃比よりリーン側の空燃比(21)である場合の例を表している。
図4に示されるように、微小電流が流れる期間、即ち、微小電流の発生から容量放電が発生するまでの期間は、空燃比がリーンである場合ほど長くなり、空燃比がリッチである場合ほど短くなる。この微小電流が流れる期間の長さと空燃比との間には一定の相関がある。
図4に示されるように、微小電流が流れた後、容量放電前に、電流値が一度大きく低下する。従って、本実施の形態1においては、微小電流が流れる期間が終了したことを、微小電流が減少を開始したことにより検知する。即ち、微小電流が流れる期間の長さとして、点火プラグ18への通電開始後から微小電流の値が減少を開始するまでの期間の長さを検出する。この期間の長さを「期間長」とも称することとする。また、本実施の形態において、「微小電流が減少を開始した」こと、即ち、微小電流期間の終了点(第2時点)は、微小電流の微量な増減は無視し、微小電流の減少幅が所定量より大きくなった場合に検知されるものとする。この所定量は、実験やシミュレーション等により求められる実際の容量放電直前の電流の変化率に応じて適宜設定される値である。
図5は、本発明の実施の形態1における期間長と筒内ガスの空燃比との関係を表している。図5において横軸は期間長、縦軸は空燃比を表している。図5に示されるように、期間長は、空燃比がリーン側(大きな値)になるにつれて長くなる。従って、本実施の形態1では、このような相関関係を用いて、検出された期間長に基づいて、筒内の混合気の空燃比を推定する。
図6は、本発明の実施の形態1における制御について説明するためのタイミングチャートである。図6において、横軸はクランク角[CA]を共通して表している。また、図6は、1サイクル中の吸気行程から膨張行程付近のクランク角を表している。なお、図6では、本実施の形態1における制御の概要を明確にするため、点火プラグ18への通電のための制御が行われる期間と点火プラグ18に電流が流れている期間とが長く表わされており、横軸のクランク角は一定間隔の目盛りとなっていない。
また、本実施の形態1において内燃機関2の燃焼形態は、成層燃焼と均質燃焼との間で切り替えられる。制御装置30は内燃機関2の運転状態に応じて、成層燃焼と均質燃焼との切り替えの制御を行う。図6のタイミングチャートにより説明される制御は、リーンバーン領域での運転、かつ均質燃焼運転が実行されている場合に実行される。
期間長の検出のための点火プラグ18への通電は、燃料噴射後であって、点火時期前のタイミングで行われる。具体的に、図6に示されるように、期間長検出に際しては、まず、所定の第1クランク角CA1において一次コイル54に通電して電流を流し、所定の通電時間T1経過後のクランク角CA2において一次コイル54への通電を停止する。
一次コイル54への通電が停止された第2クランク角CA2において、点火プラグ18への通電が開始され、点火プラグ18に微小電流が流れ始める(第1時点)。極短時間の間に、微小電流は上昇し、減少し始める。微小電流が流れ始める第2クランク角CA2から、微小電流が減少し始めた第3クランク角CA3(第2時点)までの期間を、微小電流が流れる期間長X1(第1期間長)として検出する。
制御装置30は、検出された期間長X1に応じて空燃比の算出を行う。算出された空燃比に応じて、燃料を追加して噴射したり、点火時期を変更したりするなど、算出された空燃比は、そのサイクルにおける各種制御に利用される。
また、微小電流が減少を始めた第3クランク角CA3において、放電停止処理を行う。即ち、第3クランク角CA3において再び、一次コイル54への通電をONとする。その後、所定の通電時間T2経過後の第4クランク角CA4において一次コイル54への通電を停止する。この処理により点火プラグ18への通電は停止する。これにより点火プラグ18において容量放電は起こらず、点火プラグ18に流れる電流もゼロに収束する。
その後、この燃焼サイクルにおいて設定された点火時期に応じて設定される第5クランク角CA5において、一次コイル54に再び通電する。ここでは所定の点火通電時間T3の間通電する。第5クランク角CA5から点火通電時間T3が経過したクランク角CA6において、一次コイル54への通電は遮断する。一次コイル54への通電を遮断したクランク角CA6は点火時期に当たり、点火時期CA6において点火プラグ18への通電が開始され、燃料への着火が起こる。
なお、期間長X1は、混合気の温度や筒内圧、吸入空気量や内燃機関2の負荷等による影響をうける。従って、実際の制御では、これらのパラメータによって特定される内燃機関の運転領域ごとに、期間長X1と混合気の空燃比との具体的な関係を、シミュレーション等によって求める。求められた関係は、運転領域ごとにマップや関係式等として定め、制御装置30に記憶しておく。内燃機関2の実際の運転時の制御では、制御装置に記憶された関係式やマップ等に従って、運転領域と期間長X1に応じた空燃比が算出される。
なお、点火のため一次コイル54への通電をOFFとする点火時期は、別の制御プログラム等に従って適宜設定される。従って、点火のため一次コイル54への通電を開始する第5クランク角CA5も、点火時期CA6と点火通電時間T3により決定される。放電停止処理のための第3、第4クランク角CA3、CA4は、第5クランク角CA5より前に、放電停止処理が終了するように設定され、かつ、放電停止処理が開始される第3クランク角CA3は、その後、点火のための一次コイル54への通電を開始する第5クランク角CA5までに、期間長X1、X2に応じた算出が終わるように設定される。更に、期間長X1検出のための一次コイル54への通電ONのタイミングである第1クランク角CA1についても、これらを考慮して適宜設定される。
[実施の形態1の制御のルーチン]
図7は、本発明の実施の形態1において制御装置30が実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。図7のルーチンは、内燃機関2の燃焼サイクルごとに繰り返し実行されるルーチンである。図7のルーチンでは、まず、実行条件が成立するか否かが判別される(S102)。実行条件は、制御装置30に予め記憶されている。具体的には、例えば、内燃機関2が、リーンバーン領域での運転がされているか、均質燃焼運転中であるか等が挙げられる。ステップS102において、実行条件の成立が認められない場合、今回の処理はこのまま終了する。
一方、ステップS102において、所定の実行条件の成立が認められると、次に、現在のクランク角CAが、第1クランク角CA1となったか否かが判別される(S104)。第1クランク角CA1は、期間長検出のための電圧を点火プラグ18に印加するため、一次コイル54に通電するクランク角であり、予め制御装置30に記憶されている。ステップS104において、現在のクランク角CAが第1クランク角CA1であることが認められない場合、今回の処理はこのまま終了する。
一方、ステップS104において、現在のクランク角CAが第1クランク角CA1であることが認められると、次に、ステップS106において、一次コイル54への通電がONとされ、通電時間T1が経過するまで一次コイル54に電流が流され、その後、一次コイル54への通電がOFFとされ、一次コイル54への電流が遮断される。この処理は、制御装置30からの制御信号により、イグナイタ60が所定の通電時間T1の間ONとされることで実行される。一次コイルへ54への通電が停止することで、二次コイル56に高電圧が発生し、点火プラグ18に通電される。
一次コイル54への通電が停止し、点火プラグ18に通電されている状態で、ステップS108において、点火プラグ18に流れる電流がモニタリングされる。
次に、ステップS110において、点火プラグ18の電流が減少し始めたか否かが判別される。ステップS110において、点火プラグ18の電流値の減少が認められない場合、ステップS108に戻り電流値のモニタリングが継続される。
一方、ステップS110において、点火プラグ18の電流値の下降開始が認められると、次に、放電停止処理が行われる(S112)。具体的には、一次コイル54への通電がONとされ、所定時間T2の間一次コイル54に電流が流された後、一次コイル54への通電がOFFとされる。この処理により、点火プラグ18への電圧印加が停止する。
次に、期間長X1が検出される(S114)。期間長X1は、ステップS106の処理が完了した時点(即ち、点火プラグ18への通電開始時点)から、ステップS110において、電流の減少開始が認められた時点までの間の期間の長さであり、制御装置30に接続されたタイマー等によりカウントされる。
次に、期間長X1に応じて空燃比が演算される(S116)。具体的には、制御装置30に記憶されたマップや関係式等に従って、吸入空気量や筒内圧負荷等のパラメータから特定される現在の運転領域と、S114において検出された期間長X1とに応じて空燃比が算出される。
その後、今回の処理は終了する。算出された空燃比は、今回のサイクルにおける燃料噴射量や点火時期の制御等に利用される。その後、点火時期に応じたタイミングで再び、一次コイル54への通電のON/OFF制御が行われる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、微小電流が流れる期間長X1を算出することで、点火時期前に、点火プラグ18近傍の混合気の空燃比を知ることができる。従って、そのサイクルごとの空燃比の微量な変化を把握して、高精度に空燃比制御を行うことができる。これによりリーン限界付近においても燃焼の安定化を図ると共に、リーン限界を拡大することができる。
なお、本実施の形態1では、イグナイタ60により一次コイル54への通電のON/OFFを制御することで点火プラグのON/OFFを制御する場合について説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではない。点火プラグ18への通電、通電停止は、そのシステムにおいて用いられる点火プラグに適した制御により実行されればよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、微小電流が流れる期間長X1を検出するための点火プラグ18への通電を行った後、放電停止処理のため一次コイル54に短時間電流を流す場合について説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、燃料に着火しない状態であれば、このような放電停止処理を行わないものであってもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。また、放電停止処理のための一次コイルへの通電は、微小電流が現象を開始した時点(CA3)と同時に行われる場合に限られないものとする。この期間は、期間長X1の検出後、点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、その電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点で行われればよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、均質燃焼の場合を想定し、空燃比を検出する場合について説明した。しかし本発明はこれに限られるものではなく、成層燃焼の場合にも同様に、期間長に基づいて空燃比を検出することができる。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、一次コイル54への通電を開始するタイミングを第1クランク角CA1とする場合について説明した。ここで第1クランク角CA1は、クランク角として予め設定された固定値であってもよい。また、運転状態等に応じて、適切なタイミングで空燃比が検出されるように、燃焼サイクルごとに適宜設定されるものであってもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、期間長X1の検出時には、所定の通電時間T1経過したことにより、一次コイル54への通電を停止する場合について説明した。しかし、一次コイル54への通電の停止時期の判定手法はこれに限られるものではない。具体的には、たとえば、停止のクランク角も予め設定し、第1クランク角CA1において通電を開始し、第2クランク角CA2において通電を停止するようにしてもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1では、微小電流が流れる期間として、点火プラグへの通電を開始した時点(CA2)から、電流が減少を開始するまでの時点(CA3)までの期間を検出する場合について説明した。ここで電流が減少を開始するまで、とは、微小電流が流れている間の微量な電流の増減による減少を含まないものとする。従って、本実施の形態では、電流の減少幅が所定量より大きくなったか否かによって、微小電流が減少を開始したことを検知するものとして説明した。
また、本発明において微小電流が流れる期間は、これに限られるものではなく、微小電流が流れる期間と関連する期間の長さを検出するものであればよい。即ち、検出する期間長は、点火プラグへの通電により電流が流れている期間のうち、点火プラグに電流が流れ始めたと認められる時点(第1時点)を起点とし、容量放電前の微小電流の終了と認められる時点(第2時点)を終点とする期間の長さとすることができる。ここで終点(第2時点)は、点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、その電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点とすることができる。より具体的に、検出する期間長の終点は、例えば、電流の値が、所定電流値より小さくなった時点としてもよい。そして、この所定電流値を、ゼロとしてもよいし、あるいは通電開始時点における電流値又はその近傍の値としてもよい。また、終点を、電流の減少量が所定量より大きくなった時点としてもよい。また、終点を、通電開始から、電流の値が最小値となった時点としてもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態1においては、点火プラグ18への通電により、微小電流が流れ始める方向をプラスとして検出している場合について説明した。しかしながら、本発明には、電流のプラスマイナスの方向が逆転して検出される場合も当然に含まれる。つまり、本発明における微小電流の計測の終点である「第2時点」は、微小電流の向きが逆である場合には、「点火プラグに流れる電流の増加量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最大値となるまでの期間に含まれる時点」となり、例えば、第2時点は、電流の値が「所定電流値」より大きくなった場合となる。これは、以下の実施の形態においても同様である。
実施の形態2.
実施の形態2のシステムは図1のシステムと同一の構成を有している。実施の形態2のシステムは、1回の燃焼サイクル中に微小電流が流れる期間長を2回検出し、それぞれに対する空燃比を推定し、2回の空燃比から、空燃比の変化の勾配を求め、これに応じて点火時期を制御する点を除き、実施の形態1のシステムと同一の制御を行う。実施の形態2の制御も、均質燃焼運転時に行われる。
図8は、本発明の実施の形態2における制御について説明するための図である。図8において横軸はクランク角を表している。図8に示されるように、本実施の形態では、2回の期間長X1、X2を検出する。つまり、クランク角CA1aにおいて一次コイル54への通電がONとされ、通電時間T1経過後のタイミングCA2aにおいて、通電がOFFとされ一次コイル54への電流が遮断される。これにより、点火プラグ18への通電が開始され、微小電流が流れ始める。ここで、点火プラグ18への通電開始(CA2a)から、微小電流が減少を開始するまでの1回目期間長X1を検出する。
更に、本実施の形態2では、微小電流が減少を始めたクランク角CA1bにおいて、再び、一次コイル54への通電を開始する。これにより、点火プラグ18への電圧印加が停止される。その後、通電時間T1経過後のクランク角CA2bにおいて、一次コイル54への通電が停止される。このクランク角CA2bで点火プラグ18への通電が開始され、点火プラグ18に微小電流が流れ始める。同様に、点火プラグ18への通電開始(CA2b)から、微小電流が減少を開始するまでの2回目期間長X2を検出する。
その後の処理は、実施の形態1と同様である。即ち、微小電流が減少を始めた第3クランク角CA3において、放電停止処理のため、一次コイル54への通電が開始され、所定時間T2経過後の第4クランク角CA4において、通電が停止される。その後、第5クランク角CA5から点火時期CA6までの点火通電時間T3の間、一次コイル54に電流が流され、点火時期CA6において一次コイル54への電流が遮断されて、点火プラグ18への通電が行われる。
上記のように、点火時期CA6より前に1回目期間長X1と2回目期間長X2とを検出する。上述したように微小電流が流れる期間は空燃比と相関を有しており、1、2回目期間長X1、X2のそれぞれに応じて空燃比を推定することができる。
推定された空燃比に基づき、1回目期間長X1検出時と2回目期間長X2検出時との間の、空燃比勾配が推定される。推定された空燃比勾配が大きい場合、燃料が不均質な状態であると予想される。従って、本実施の形態2では、空燃比勾配が大きい場合ほど、点火時期を遅らせる制御を行い、十分に燃料を混合させた状態で燃料への点火を行う。
なお、検出された空燃比勾配と、点火時期遅角量との関係は、予めシミュレーション等により求められる。本実施の形態2においては、検出された1回目期間長X1と2回目期間長X2との差異(比又は差等)と、点火時期遅角量との関係を、運転領域ごとに、シミュレーション等により求め、求められた関係をマップ等として定めて制御装置30に記憶する。内燃機関2の運転時には、1、2回目期間長X1、X2が検出されると共に、運転領域に関する各種パラメータが取得される。そしてマップ等に従って、期間長X1、X2とパラメータにより特定される運転領域とに応じて、点火時期遅角量が求められ、求められた点火時期遅角量に応じて点火時期が補正される。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、1、2回目期間長X1,X2を求めることで、燃料の均質性を推定し、これに応じて点火時期を補正することができる。均質燃焼において、筒内の燃料が不均質なサイクルでは、燃料の濃い領域からNOx等が発生しやすくなる。この点、本実施の形態2によれば、燃料が不均質であることが推定される場合には、点火時期を遅角させることで、燃料が十分に混合された状態で点火させることができる。従って、NOxを低減することができる。
なお、点火のため一次コイル54への通電をOFFとする点火時期は、別途定められたプログラムに従って設定される。従って、点火のため一次コイル54への通電を開始する第5クランク角CA5も、点火時期CA6と点火通電時間T3により決定される。放電停止処理のための第3、第4クランク角CA3、CA4は、第5クランク角CA5より前に、放電停止処理が終了するように設定され、かつ、放電停止処理が開始される第3クランク角CA3は、その後、点火のための一次コイル54への通電を開始する第5クランク角CA5までに、期間長X1、X2に応じた算出が終わるように設定される。更に、1、2回目期間長X1、X2検出のための一次コイル54への通電のON、OFFのタイミングについても、これらを考慮して適宜設定される。
[実施の形態2のその他の例]
本実施の形態2では、2回計測された期間長X1、X2を、燃料の均質性の推定に用いる場合について説明した。しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば1、2回目期間長X1、2を、空燃比の検出に利用することもできる。
図9は、本実施の形態2における、1サイクル中の混合気の空燃比の変化を表す図である。図9において、横軸はクランク角、縦軸は空燃比である。図9に示されるように、1回目期間長X1に基づく空燃比と、2回目期間長X2に基づく空燃比とから、そのサイクルの点火時期までの空燃比の変化率が推測される。従って、1、2回目期間長X1、X2から推定される空燃比と、その変化率とに応じて、点火時期CA6における点火プラグ18近傍の空燃比を推定することができる。
推定された空燃比により、例えば、空燃比が低い場合には、点火通電時間T3を長くする、即ち一次コイル54への通電を開始するクランク角CA5を早める等の制御を行うことができる。これにより点火エネルギを増大させることができ、点火性を向上させ燃焼の安定化を図ることができる。
図10は、本実施の形態2における、1サイクル中の混合気の空燃比の変化を表す図である。図10において、横軸はクランク角、縦軸は空燃比である。図10に示されるように、均質燃焼の場合、空燃比は時間とともに空燃比目標値に向けて変化する。そして1回目期間長X1に基づく空燃比と、2回目期間長X2に基づく空燃比と、その変化率とが判れば、空燃比が目標値に達する時期を推定することができる。このように空燃比が目標空燃比に達する時期が推定されれば、例えば、点火時期を、空燃比が目標値に達する時期に制御し、又は空燃比が目標値に達する時期に応じて補正する等の制御を行うことができる。
また、本実施の形態2では、1回目期間長X1検出時に微小電流が減少を開始した時点CA1bにおいて、2回目期間長X2検出のため、一次コイル54への電流供給を開始している。このタイミングCA2bにおいて一次コイル54への電流供給を行うことで、一次コイル54に微小電流検出に必要な磁気エネルギを蓄えると同時に、1回目期間長X1検出のための点火プラグ18への通電による放電を停止させることができる。即ち、実施の形態2において、2回目期間長X2検出のための処理は、放電停止処理を兼ねたものとなっている。しかし、本発明は必ずしもこれに限られるものではない。例えば、1回目期間長X1検出時に、微小電流の減少が開始した時点で、実施の形態1と同様に、放電停止処理を行うこととしてもよい。あるいは、1、2回目期間長X1、X2の検出及び、それに基づく必要な制御パラメータ算出のための演算時間を考慮し、これらの演算がそのサイクルの必要なタイミングに完了するものであれば、2回目の放電停止処理を行わず、2回目の第1コイル54への通電が、そのまま燃料への点火に用いられるものであってもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
実施の形態3.
実施の形態3のシステムは図1のシステムと同一の構成を有している。実施の形態3のシステムは、成層燃焼が実行されている場合に空燃比を検出する制御を実行する点を除き、実施の形態2の制御と同一の制御を行う。
具体的に、そのサイクルにおける空燃比推定のための1、2回目期間長X1,X2の検出は実施の形態2において説明したのと同様に実行される。即ち、クランク角CA1aにおいて一次コイル54に電流を流し、通電時間T1経過後のクランク角CA2aでOFFとされる。この時点から、微小電流が減少を開始するまでの1回目期間長X1が計測される。微小電流が減少を開始したクランク角CA1bにおいて再び、一次コイル54に電流を流し、通電時間T1経過後のクランク角CA2bで一次コイル54への電流が遮断される。この時点から微小電流が減少を開始するまでの2回目期間長X2が計測される。その後の放電停止処理や、点火の処理は実施の形態2と同様である。
図11は、本発明の実施の形態3における空燃比変化と点火時期との関係について説明するための図である。図11において横軸はクランク角を表し、縦軸はガソリン濃度[φ]を表している。
図11に示されるように、成層燃焼が実行されている場合、混合気は燃料が濃い層と殆ど空気だけのような薄い層とが存在する。そして筒内の気流により燃料濃度が濃い層が次第に移動する。従って、図11に示されるように、1回目期間長X1に基づくガソリン濃度と期間長X2に基づくガソリン濃度との変化量から、点火プラグ18近傍のガソリン濃度が、燃料が濃い層のガソリン濃度F1となる時期が推定される。この時期は、成層燃焼における燃料濃度が濃い層が点火プラグ18近傍に到達する時期と一致する。従って、ガソリン濃度がF1となる時期CA6aに点火時期を制御する。
なお、期間長と空燃比とは相関を有しており、期間長とガソリン濃度とは相関を有する。従って、期間長とガソリン濃度との関係はシミュレーション等により求められる。また、ある時点のガソリン濃度とガソリン濃度の変化率がわかれば、その後、ガソリン濃度が特定のガソリン濃度F1となる時期も予測される。従って、本実施の形態3では、運転領域ごとに期間長X1、X2と、点火時期CA6aとの関係を予め求め、マップ等として定め、制御装置30に記憶する。具体的な制御においては、現在の運転領域と、1、2回目期間長X1、X2とが検出され、これに応じて、予め記憶されているマップ等に従って、点火時期が算出される。
以上説明したように、実施の形態3によれば成層燃焼において燃料の濃い層の位置を特定することができる。従って、そのサイクルごとに点火時期を最適なタイミングにすることができ、燃焼の安定化を図ることができる。
なお、本実施の形態3では、成層燃焼が実行される場合に、燃料濃度の濃い層の移動を予測し、これに応じて点火時期を設定する場合について説明した。しかし本発明はこれに限られるものではなく、例えば、成層燃焼の場合にも、点火時期の燃料濃度を予測して、この濃度に併せて点火エネルギを補正するなどの制御を行うものなどであってもよい。これは、他の実施の形態についても同様である。
実施の形態4.
本実施の形態4のシステムは、図1のシステムと同一の構成を有している。実施の形態4のシステムは、燃料噴射前にも微小電流が流れる期間長を検出する制御を実行する点を除き、実施の形態1のシステムと同一である。
図12は、本発明の実施の形態4における制御について説明するための図である。図12に示されるように、実施の形態4のシステムでは、燃料噴射時期CA7よりも前に、微小電流が流れる期間長X3(第2期間長)の検出を行う。即ち、吸気弁開弁後から燃料噴射前までの期間に点火プラグ18への通電を行い、これにより点火プラグ18に電流が流れ始めた時点(第3時点、第5時点)から微小電流が減少を開始した時点(第4時点、第6時点)までの期間長X3を検出する。
ここで、微小電流が流れる期間長X3は、筒内の空燃比(又はガソリン濃度)と相関を有している。また燃料噴射前の筒内の空燃比は、前回の燃焼サイクルで排出されずに筒内に残った残留ガスの量と相関を有している。従って、燃料噴射前の期間長X3は、筒内の残留ガス量と相関を有しており、期間長X3に応じて残留ガス量を検出することができる。
残留ガス量が多いサイクルでは、燃焼が遅くなる。従って、均質燃焼運転においては、点火時期CA6を進角することで、十分な燃焼によりトルクが確保できるようにする。
期間長X3と残留ガス量との関係については、予めシミュレーション等により求めることができる。更に、残留ガス量に対する点火時期CA6の最適な進角量も、予めシミュレーション等により求められる。従って、運転領域ごとの期間長X3と点火時期CA6に対する進角量との関係を求めることができる。この関係は、マップ等として定められ、予め制御装置30に記憶される。実際の制御時には、運転領域と期間長X3とが取得されることで、マップ等に従って、点火時期CA6の進角量が求められる。
なお、燃料噴射後の制御は、実施の形態1と同様であり、点火時期前に再び、一次コイル54への通電が行われて期間長X1が検出され、更に、放電停止処理が行われる。
期間長X1の検出は、燃料噴射後に行われるため、微小電流が減少を開始した時点で放電停止処理を行う。しかし、期間長X3の検出は、燃料噴射前に行われる。従って、着火防止のための放電停止処理は不要であり、放電停止処理は行われない。
なお、本実施の形態4において検出される微小電流が流れる期間は、実施の形態1で説明したのと同様であり、「電流が減少を開始する」ことには、微小電流が流れている間の微量な電流の増減による減少を含まないものとする。従って、微小電流が減少を開始したか否かは、本実施の形態4においても、電流の減少幅が所定量より大きくなったか否かによって、検知するものとすることができる。
以上説明したように、実施の形態4によれば、燃料噴射前に検出された期間長X3により、そのサイクルにおける残留ガス量を求めることができる。その結果、残留ガス割合の多いサイクルでは、点火時期を進角制御するなどの対応を取ることができる。これにより残留ガス量が多くなり燃焼が遅くなるような場合にも、十分な燃焼を確保することができ、サイクル間での燃焼の変動を低減することができる。
[実施の形態4の他の例]
本実施の形態4では、残留ガス量が多い場合に点火時期を進角制御する場合について説明した。しかし本発明はこれに限られるものではなく、残留ガスの量に応じて他の制御を行うものであってもよい。具体的に、均質燃焼において残留ガスが少ないサイクルでは、筒内の平均温度が低く燃料の気化特性が悪くなり、壁面の燃料付着が多くなりやすい。従って、残留ガスが少ない場合には、分割して燃料噴射を行うこととし、かつ、残留ガスが少ない場合ほどその燃料噴射の分割回数を増加させる。これにより1回噴射で噴射される燃料量を少なくし、気化特性を改善させることができる。
このような制御においても、残留ガス量と分割回数との適切な関係は予めシミュレーション等により求められる。上記のように運転領域ごとの期間長X3と残留ガス量との関係も予め求められる。従って、運転領域ごとに期間長X3と分割回数との関係が求められる。この関係を、マップ等として定め、予め制御装置30に記憶しておく。実際の制御に際しては、運転領域と期間長X3とが検出されると、これに応じて、マップ等に従って、燃料噴射の分割回数が求められる。
また、本実施の形態4では、期間長X3に応じて残留ガス量を推定する制御を行う場合について説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、期間長X3に応じて求められる筒内の空燃比(又はガソリン濃度)に基づいて推定される他のパラメータを算出するものであってもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本発明の実施の形態4では、燃料噴射時期CA7より前に残留ガス量を推定する制御と、燃料噴射後に筒内の空燃比を推定する制御との両者を行う場合について説明した。しかし本発明はこれに限られるものではなく、例えば、燃料噴射時期CA7より前に残留ガス量を検出する制御のみを実行するものとしてもよい。これは、実施の形態5においても同様である。
また、本実施の形態4における残留ガスを推定する制御における微小電流が流れる期間についても、点火プラグ18への通電開始から、微小電流が減少を開始するまで(即ち微小電流の減少量が所定量より大きくなるまで)に限られるものではない。この残留ガスを推定する制御においても、期間長として、微小電流が流れる期間と関連する期間の長さを検出するものであればよい。従って、検出する期間長は、点火プラグ18への通電により電流が流れている期間のうち、点火プラグ18に電流が流れ始めたことが認められる時点(第3、第5時点)を起点とし、容量放電前の微小電流の終了と認められる時点(第4、第6時点)を終点とする期間の長さとすることができる。ここで終点(第4,第6時点)は、点火プラグ18に流れる電流の減少量が所定量より大きくなってからその電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点とすることができる。従って、例えば、終点は、電流の値が所定電流値より小さくなった時点としてもよい。そして、この所定電流値を、ゼロとしてもよいし、あるいは、電流が流れ始めた時点における電流値又はその近傍の値としてもよい。また、終点は、電流の減少量が所定量より大きくなった時点としてもよい。また、終点は、電流の値が最小値となった時点としてもよい。これは、他の実施の形態においても同様である。
また、本実施の形態4においても、点火プラグ18への通電により、微小電流が流れ始める方向をプラスとして検出している場合について説明した。しかしながら、本発明には、電流のプラスマイナスの方向が逆転して検出される場合も当然に含まれる。つまり、本発明における微小電流の計測の終点である「第4又は第6時点」は、微小電流の向きが逆である場合には、「点火プラグに流れる電流の増加量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最大値となるまでの期間に含まれる時点」となり、例えば、第4,第6時点は、電流の値が「所定電流値」より大きくなった場合となる。これは、以下の実施の形態においても同様である。
実施の形態5.
実施の形態5のシステムは、図1のシステムと同一の構成を有している。実施の形態5のシステムは、成層燃焼運転が行われている場合に、実施の形態4と同様に、燃料噴射時期前に、残留ガス量の推定を行う。
高温である残留ガスの割合が多くなるサイクルでは、筒内の平均温度が高くなり燃料気化特性が高くなる。従って、成層燃焼が実行されている場合においては、残留ガス量が多くなると燃料が早期に気化して、点火プラグへ18への燃料到達時期が遅くなる。従って、実施の形態5では、推定された残留ガス量が多いサイクルでは、燃料噴射時期を早める制御を実行する。これにより、残留ガスの割合が多い場合にも、点火時期までに燃料が点火プラグ18近傍に到達するように制御する。
この制御においても、残留ガス量と燃料噴射時期(又は、燃料噴射時期に対する補正量)との適切な関係は予めシミュレーション等により求められる。上述したように、運転領域ごとの期間長X3と残留ガス量との関係も予め求めることができる。従って、運転領域ごとに期間長X3と燃料噴射時期(又はこれに対する補正量)との関係を求めることができる。この関係を、マップ等として定め、予め制御装置30に記憶しておく。実際の制御に際しては、運転領域と期間長X3とが検出されると、これに応じて、マップ等に従って、燃料噴射時期(又はこれに対する補正量)が算出される。
以上のように、成層燃焼においても、残留ガス量を推定することで、点火プラグ18近傍の気化特性の変動の影響を予測することができる。これにより、高精度の空燃比制御を実現することができ、リーンバーン運転においても燃焼の安定化を図ることができると共に、リーン限界を拡大させることができる。
2 内燃機関
10 気筒
12 ピストン
14 吸気弁
16 排気弁
18 点火プラグ
20 燃料噴射弁
24 吸気通路
26 排気通路
28 クランク角センサ
30 制御装置
50 イグニッションコイル
52 鉄心
54 一次コイル
56 二次コイル
58 スイッチ
60 イグナイタ

Claims (17)

  1. 内燃機関の各気筒に点火プラグを有する火花点火式内燃機関を制御する制御装置であって、
    燃料噴射から前記点火プラグによる点火までの期間に、前記点火プラグへの通電を行い、これにより前記点火プラグに電流が流れている期間のうち、第1時点から第2時点までの期間の長さを第1期間長として検出する第1検出手段と、
    前記第1期間長に応じて、筒内の空燃比を推定する第1推定手段と、を備え、
    前記第1時点は、前記点火プラグに電流が流れ始めた時点であり、
    前記第2時点は、前記点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点である、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記第2時点は、前記電流の値が、所定電流値より小さくなった時点であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記所定電流値は、ゼロであることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記第2時点は、前記電流の減少量が前記所定量より大きくなった時点であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記第2時点は、前記電流の値が最小値となった時点であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記点火プラグへの通電がされている場合、前記電流の減少量が前記所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に、前記点火プラグへの電圧印加を停止させる停止手段を、更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記停止手段は、前記第2時点において、前記点火プラグへの電圧印加を停止させることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記第1検出手段は、燃料噴射から前記点火プラグによる点火までの期間に、前記点火プラグへの通電を複数回行うことで、前記第1期間長を複数回検出し、
    前記第1推定手段は、複数回の前記第1期間長に応じて、空燃比を推定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 吸気弁開弁から燃料噴射までの期間に、前記点火プラグへの通電を行い、これにより前記点火プラグに電流が流れている期間のうち、第3時点から第4時点までの期間の長さを第2期間長として検出する第2検出手段と、
    前記第2期間長に応じて、今回の燃焼サイクルより前の燃焼サイクルにて排出されずに筒内に残留した残留ガスの量を推定する第2推定手段と、を備え、
    前記第3時点は、前記点火プラグに電流が流れ始めた時点であり、
    前記第4時点は、前記点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点である、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記第4時点は、前記電流の値が、所定電流値より小さくなった時点であることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記所定電流値は、ゼロであることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記第4時点は、前記電流の減少量が前記所定量より大きくなった時点であることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記第4時点は、前記電流の値が最小値となった時点であることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 均質燃焼運転が行われている場合に、前記第2推定手段により推定された前記残留ガス量に応じて、点火時期を制御する手段を、更に備えることを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  15. 均質燃焼運転が行われている場合に、前記第2推定手段により推定された前記残留ガス量に応じて、燃料噴射の回数を制御する手段を、更に備えることを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  16. 成層燃焼運転が行われている場合に、前記第2推定手段により推定された前記残留ガス量に応じて、燃料噴射時期を制御する手段を、更に備えることを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  17. 内燃機関の各気筒に点火プラグを有する火花点火式内燃機関を制御する制御装置であって、
    吸気弁開弁から燃料噴射までの期間に、前記点火プラグへの通電を行い、これにより前記点火プラグに電流が流れている期間のうち、第5時点から第6時点までの期間の長さを期間長として検出する検出手段と、
    前記期間長に応じて、今回の燃焼サイクルより前の燃焼サイクルにて排出されずに筒内に残留した残留ガスの量を推定する推定手段と、を備え、
    前記第5時点は、前記点火プラグに電流が流れ始めた時点であり、
    前記第6時点は、前記点火プラグに流れる電流の減少量が所定量より大きくなってから、該電流の値が最小値となるまでの期間に含まれる時点である、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07158500A (ja) * 1993-12-06 1995-06-20 Hitachi Ltd エンジン火炎の評価方法
JP2004301046A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の点火時期制御装置
JP2004316479A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の点火時期制御装置

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