JP2014185030A - ドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法 - Google Patents
ドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014185030A JP2014185030A JP2013062807A JP2013062807A JP2014185030A JP 2014185030 A JP2014185030 A JP 2014185030A JP 2013062807 A JP2013062807 A JP 2013062807A JP 2013062807 A JP2013062807 A JP 2013062807A JP 2014185030 A JP2014185030 A JP 2014185030A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leg
- shaft
- basic
- drum reel
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】架空配電線工事を行う作業員の作業量を軽減することができるドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法を提供する。
【解決手段】ドラムリールを回転自在に支持する支持器1において、ドラムリールの中心孔に貫通させるシャフト60と、互いに平行で左右一対の縦杆と、縦杆の上部近辺を連結する横杆32と、当該縦杆の下部近辺を連結する横杆とから構成された基本脚30と、互いに平行で左右一対の縦杆から構成され、各縦杆の長手方向における上部近辺が基本脚30の中間部に回動自在に連結された補助脚40と、基本脚30の各縦杆の中間部近辺に夫々設置され、シャフト60を係止する係止具50とからなり、係止具50が、開口部を有する略J字形状の枠材と、当該枠材の開口部を塞ぐ留め具と、ユーザからの操作に応じて、前記留め具に当該枠材の開口部を塞いだり開いたりさせるハンドルを有する。
【選択図】図3
【解決手段】ドラムリールを回転自在に支持する支持器1において、ドラムリールの中心孔に貫通させるシャフト60と、互いに平行で左右一対の縦杆と、縦杆の上部近辺を連結する横杆32と、当該縦杆の下部近辺を連結する横杆とから構成された基本脚30と、互いに平行で左右一対の縦杆から構成され、各縦杆の長手方向における上部近辺が基本脚30の中間部に回動自在に連結された補助脚40と、基本脚30の各縦杆の中間部近辺に夫々設置され、シャフト60を係止する係止具50とからなり、係止具50が、開口部を有する略J字形状の枠材と、当該枠材の開口部を塞ぐ留め具と、ユーザからの操作に応じて、前記留め具に当該枠材の開口部を塞いだり開いたりさせるハンドルを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、架空配電線の無停電工法におけるバイパス工法に使用するバイパスケーブルの送り出し及び巻き取りに用いるドラムリールを支持する支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法に関する。
架空配電線工事において、需要家には送電し、工事箇所を停電して行う方法がバイパス工法である。バイパス工法は、バイパスケーブルを停電したい電柱の複数区間について張り、工事用開閉器、工事用変圧器などの機材を組み合わせてバイパス線路を構築するもので、機材の取り扱いの利便性が作業安全や作業効率に大きく影響する。
従来は、3個のバイパスケーブル用ドラムリールを地上に設置し、3人の作業者がそれぞれドラムを操作して、バイパスケーブルの送り出し、巻き取り作業を行っていた。
しかし、この従来のバイパスケーブル用ドラムリールは、3相別々のため、作業スペース、作業者の配置、ケーブル収納、車両への積載などに課題があった。
これらの課題を解決するため、例えば、特許文献1では、3個のドラムリールが互いに干渉せず、独立して回転でき、なおかつ、同期しても回転でき、一人の作業者で操作できる、コンパクトな三線一括ドラムリールの構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている三線一括ドラムリールを支持する支持器は、少なくとも5つのパーツに分解することができる。具体的には、図13に示すように、バイパスケーブルを収納する円形部材2の中心孔を貫通するシャフト13と、当該シャフト13の両端を回転自在に支持する各ドラム架台12と、各ドラム架台12を相互に連結するシャフト15及び16といった5つのパーツに分解することができる。
したがって、運搬する車両にドラムを搭載する際には、なるべく車上のスペースをとらず、コンパクトに運搬するため、ドラムリールの支持器をパーツに分解した状態で搭載する。そして、車両と架空配電線工事の現場間でドラムを運搬する際に、ドラムリールの支持器はパーツに分解されているため、作業員は、複数回に分けてドラムを運搬する必要がある。また、架空配電線工事の現場で分解されたパーツからねじ締め等を行ってドラムを組み立てる必要がある。また、公道上に設置したドラムは、通常、通行の邪魔にならないように、バイパスケーブルの送り出しが終了すると撤去しなければならず、その際にドラムリールの支持器をパーツに分解する必要がある。更に、バイパスケーブルを巻き取った後、運搬する車両にドラムを搭載する際には、ドラムリールの支持器はパーツに分解する必要がある。
即ち、架空配電線工事を行う際に、作業員は、ドラムリールの支持器の組み立て及び分解を複数回行う必要があった。
特に、このような従来のドラムリールの支持器の組み立てにおいては、ドラムリールを支持器に載置する場合、シャフトと支持器の一方の側を組み立て、その状態でシャフトをドラムリールのシャフト挿入口に通し、その後、支持器の他方の側を、シャフトの位置と同じようになるように手で持ち上げて調整しながら、組み立てる。その後、補助棒も位置を合わせて取り付ける。位置合わせ箇所に遊びが無く、手間がかかる作業であった。
そこで本発明は、上記問題点に対処するため、ドラムリールの支持器のシャフトの位置とドラムリールのシャフト挿入口とが、同じ位置になるように調整してから、シャフトを挿入する方式ではなく、ドラムリールに予めシャフトを挿入しておき、シャフトごとドラムリールを支持器に載置する方式とすることによって、組み立てや分解を行う必要がなく、簡単に設置を行うことができ、架空配電線工事を行う作業員の作業量を軽減することができるドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法を提供する。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、ドラムリールを回転自在に支持する支持器において、
ドラムリールの中心孔に貫通させるシャフトと、
互いに平行で左右一対の縦杆と、当該縦杆の上部近辺を連結する横杆と、当該縦杆の下部近辺を連結する横杆とから構成された基本脚と、
互いに平行で左右一対の縦杆から構成され、各縦杆の長手方向における上部近辺が前記基本脚の中間部に回動自在に連結された補助脚と、
前記基本脚の各縦杆の中間部近辺に夫々設置され、前記シャフトを係止する係止具とからなり、
前記係止具が、
開口部を有する略J字形状の枠材と、
当該枠材の開口部を塞ぐ留め具と、
ユーザからの操作に応じて、前記留め具に当該枠材の開口部を塞いだり開いたりさせるハンドルとを有する支持器とした。
ドラムリールの中心孔に貫通させるシャフトと、
互いに平行で左右一対の縦杆と、当該縦杆の上部近辺を連結する横杆と、当該縦杆の下部近辺を連結する横杆とから構成された基本脚と、
互いに平行で左右一対の縦杆から構成され、各縦杆の長手方向における上部近辺が前記基本脚の中間部に回動自在に連結された補助脚と、
前記基本脚の各縦杆の中間部近辺に夫々設置され、前記シャフトを係止する係止具とからなり、
前記係止具が、
開口部を有する略J字形状の枠材と、
当該枠材の開口部を塞ぐ留め具と、
ユーザからの操作に応じて、前記留め具に当該枠材の開口部を塞いだり開いたりさせるハンドルとを有する支持器とした。
請求項2の発明では、前記補助脚が、前記基本脚に対し所定の角度以上回動しないように規制され、
前記規制として、前記基本脚の左側の縦杆の長手方向の下部近辺と、前記補助脚の左側の縦杆の長手方向の下部近辺とを連結する連結具と、
前記基本脚の右側の縦杆の長手方向の下部近辺と、前記補助脚の右側の縦杆の長手方向の下部近辺とを連結する連結具とを有する、請求項1に記載の支持器とした。
前記規制として、前記基本脚の左側の縦杆の長手方向の下部近辺と、前記補助脚の左側の縦杆の長手方向の下部近辺とを連結する連結具と、
前記基本脚の右側の縦杆の長手方向の下部近辺と、前記補助脚の右側の縦杆の長手方向の下部近辺とを連結する連結具とを有する、請求項1に記載の支持器とした。
請求項3の発明では、前記基本脚の各縦杆の上部近辺が、当該縦杆の長手方向に伸縮自在な構成となっている、請求項1又は2に記載の支持器とした。
請求項4の発明では、作業員等のユーザが、
前記係止具を操作して、当該係止具から前記シャフトを取り外し、
前記ドラムリールの中心孔に当該シャフトを貫通させ、
前記基本脚を押して傾け、
前記シャフトに前記係止具の略J字形状枠材の上部を接触させ、
前記基本脚を傾けたまま、当該基本脚を斜め上方へ持ち上げて、
J字の凹部に前記シャフトを載置し、
前記係止具枠材の開口部を塞いで前記シャフトを係止させ、
前記基本脚の下端部を支点として、傾いた当該基本脚を押して起こす、前記請求項1〜3のいずれかに記載の支持器を用いたドラムリールの設置方法とした。
前記係止具を操作して、当該係止具から前記シャフトを取り外し、
前記ドラムリールの中心孔に当該シャフトを貫通させ、
前記基本脚を押して傾け、
前記シャフトに前記係止具の略J字形状枠材の上部を接触させ、
前記基本脚を傾けたまま、当該基本脚を斜め上方へ持ち上げて、
J字の凹部に前記シャフトを載置し、
前記係止具枠材の開口部を塞いで前記シャフトを係止させ、
前記基本脚の下端部を支点として、傾いた当該基本脚を押して起こす、前記請求項1〜3のいずれかに記載の支持器を用いたドラムリールの設置方法とした。
本発明によれば、運搬する車両にドラムを搭載する際に、ドラムリールの支持器をパーツに分解する必要がなく、支持器を畳むだけで、コンパクトに車両に搭載できる。また、ドラムリールの支持器がパーツに分解されていないため、車両と架空配電線工事の現場間でドラムを運搬する際の、作業員等のユーザの作業量が軽減される。また、架空配電線工事を行う際の、ドラムの設置及び撤去に伴う作業員等のユーザの作業量が軽減される。
本発明は、ドラムリールを回転自在に支持する支持器において、ドラムリールの中心孔に貫通させるシャフトと、互いに平行で左右一対の縦杆と、当該縦杆の上部近辺を連結する横杆と、当該縦杆の下部近辺を連結する横杆とから構成された基本脚と、互いに平行で左右一対の縦杆から構成され、各縦杆の長手方向における上部近辺が前記基本脚の中間部に回動自在に連結された支持脚と、前記基本脚の各縦杆の中間部近辺に夫々設置され、前記シャフトを係止する係止具とからなり、前記係止具が、開口部を有する略J字形状の枠材と、当該枠材の開口部を塞ぐ留め具と、ユーザからの操作に応じて、前記留め具に当該枠材の開口部を塞いだり開いたりさせるハンドルとを有する構成とすることにより、作業員等のユーザの、架空配電線工事に伴う作業量が軽減される。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施例を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<支持器1の構成>
図1〜3は、本実施例に係る支持器1の全体的な構成を例示的に示した図である。詳しくは、図1は側面図であり、図2は正面図であり、図3はドラムリール70を搭載した状態の支持器1を示す斜視図である。支持器1は、ドラムリール20(図7参照)あるいはドラムリール70を回転自在に支持するものである。支持器1は、主として、基本脚30と、補助脚40と、係止具50と、シャフト60とから構成されている。なお、支持器1は上述したように、ドラムリール20等を回転自在に支持するものであるため、ドラムリール20等を回転自在に支持可能なように、ドラムリール20又はドラムリール70の直径に合わせた、基本脚30及び補助脚40の高さや、基本脚30に設置する係止具50の位置とする必要がある。
図1〜3は、本実施例に係る支持器1の全体的な構成を例示的に示した図である。詳しくは、図1は側面図であり、図2は正面図であり、図3はドラムリール70を搭載した状態の支持器1を示す斜視図である。支持器1は、ドラムリール20(図7参照)あるいはドラムリール70を回転自在に支持するものである。支持器1は、主として、基本脚30と、補助脚40と、係止具50と、シャフト60とから構成されている。なお、支持器1は上述したように、ドラムリール20等を回転自在に支持するものであるため、ドラムリール20等を回転自在に支持可能なように、ドラムリール20又はドラムリール70の直径に合わせた、基本脚30及び補助脚40の高さや、基本脚30に設置する係止具50の位置とする必要がある。
ドラムリール20及び70は、作業員等のユーザが、回転させることで、バイパスケーブル等のケーブルを巻き付けたり、送り出したりする。ドラムリール20は、例えば、三線一括ドラムリールである。また、ドラムリール20及び70は、その中心を貫通する中心孔21が設けられており、この中心孔21を中心として回転する。
基本脚30及び補助脚40は、例えば、金属製である。ドラムリール20を回転自在に支持することができる剛性を備えると共に、作業員等のユーザが運搬可能な重量である必要がある。
<基本脚30の構成>
そして、基本脚30は、互いに平行で左右一対の縦杆31と、縦杆31の上端を連結する横杆32と、縦杆31の下端を連結する横杆33とから枠状に構成されている。また、横杆32は、作業員等のユーザが、支持器1を操作する際の握りの役目を果たすものであるため、握りやすいように、断面が略円形、あるいは略楕円形に加工されていることが望ましい。また、縦杆31の上部が、上下方向に伸縮自在な構成であっても良い。縦杆31の上部が、上下方向に伸縮自在な構成である場合には、横杆32の高さも変更自在となる。従って、作業員等のユーザの背の高さに合わせて、横杆32の高さを調整することができる。また、基本脚30の下端を支点として基本脚30を傾ける場合に、基本脚30の上部を伸ばすことによって、てこの原理よって小さい力で傾けることができる。また、支持器1を収納する際に、基本脚30の上部を縮めてコンパクトにすることができる。また、図4に示すように、縦杆31の上部が、ドラムリール20側に折れ曲がっている構成としても良い。このように、縦杆31の上部が折れ曲がっている構成とすることによって、作業員等のユーザが、基本脚30の横杆32を基本脚30側から持って、基本脚30の下端部を支点として、傾いた支持器1を補助脚40側に押して起こす際に、より簡単に起こすことが可能となる。また、作業員等のユーザがバイパスケーブルをケーブルドラム20等に巻き取らせる際に、横杆32にぶつかることがなく、作業しやすくなる。
そして、基本脚30は、互いに平行で左右一対の縦杆31と、縦杆31の上端を連結する横杆32と、縦杆31の下端を連結する横杆33とから枠状に構成されている。また、横杆32は、作業員等のユーザが、支持器1を操作する際の握りの役目を果たすものであるため、握りやすいように、断面が略円形、あるいは略楕円形に加工されていることが望ましい。また、縦杆31の上部が、上下方向に伸縮自在な構成であっても良い。縦杆31の上部が、上下方向に伸縮自在な構成である場合には、横杆32の高さも変更自在となる。従って、作業員等のユーザの背の高さに合わせて、横杆32の高さを調整することができる。また、基本脚30の下端を支点として基本脚30を傾ける場合に、基本脚30の上部を伸ばすことによって、てこの原理よって小さい力で傾けることができる。また、支持器1を収納する際に、基本脚30の上部を縮めてコンパクトにすることができる。また、図4に示すように、縦杆31の上部が、ドラムリール20側に折れ曲がっている構成としても良い。このように、縦杆31の上部が折れ曲がっている構成とすることによって、作業員等のユーザが、基本脚30の横杆32を基本脚30側から持って、基本脚30の下端部を支点として、傾いた支持器1を補助脚40側に押して起こす際に、より簡単に起こすことが可能となる。また、作業員等のユーザがバイパスケーブルをケーブルドラム20等に巻き取らせる際に、横杆32にぶつかることがなく、作業しやすくなる。
なお、本実施例では、横杆32が縦杆31の上端を連結する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。横杆32が縦杆31の上部近辺を連結する構成であれば良い。また、本実施例では、横杆33が縦杆31の下端を連結する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。横杆33が縦杆31の下部近辺を連結する構成であれば良い。更に、本実施例では、基本脚30が枠状の構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、基本脚30は、互いに平行で左右一対の縦杆31と、縦杆31の上端を連結する横杆32とからなる略逆U字状の構成であっても良い。
<補助脚40の構成>
補助脚40は、互いに平行で左右一対の縦杆41と、縦杆41の下端を連結する横杆42とから構成され、各縦杆41の長手方向における上部近辺が基本脚30の中間部に回動自在に連結されている。従って、作業員等のユーザが基本脚30を傾けると、自重によって補助脚40は回動する。
補助脚40は、互いに平行で左右一対の縦杆41と、縦杆41の下端を連結する横杆42とから構成され、各縦杆41の長手方向における上部近辺が基本脚30の中間部に回動自在に連結されている。従って、作業員等のユーザが基本脚30を傾けると、自重によって補助脚40は回動する。
一方、補助脚40は、基本脚30に対し所定の角度(例えば、70度)で固定できるように構成されている。例えば、図5及び図6に示すように、基本脚30の補助脚40に接する一側面に円板34を設け、円板34にはボールプランジャ44の先端のボール45を収容する窪み35(図9参照)が設けられている。補助脚40の基本脚30に接する一側面にボールプランジャ44を設け、ボール45はボールプランジャ44に内蔵されたばね(図示省略)等でボールプランジャ44の先端方向に向かって付勢されている。従って、補助脚40を回動させると、ボールプランジャ44のボール45が窪み35に嵌り、補助脚40は基本脚30に対し所定の角度で固定される。このように、補助脚40を基本脚30に対し所定の角度で固定可能な構成とすることによって、基本脚30を傾けた際に、それに伴い補助脚40が回動してしまうという誤作動を防止できる。また、基本脚30が傾いた状態であっても、作業員等のユーザが補助脚40を基本脚30に対し所定の角度で固定することができるため、便宜である。
また、補助脚40は、基本脚30に対し所定の角度以上回動しないように規制される構成となっている。例えば、補助脚40が所定の角度以上回動しないようにする規制として、基本脚30の左側の縦杆31の長手方向の下部近辺と、補助脚40の左側の縦杆41の長手方向の下部近辺とが、チェーン等の連結具43を用いて連結されている。同様に、基本脚30の右側の縦杆31の長手方向の下部近辺と、補助脚40の右側の縦杆41の長手方向の下部近辺とが、連結具43を用いて連結されている。従って、補助脚40は、連結具43によって規制され、所定の角度以上回動しない。なお、本実施例では、連結具43としてチェーンを用いる構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、連結具43として、折り畳みヒンジを用いる構成としても良い。連結具43として折り畳みヒンジを用いる構成とすれば、作業員等のユーザが折り畳みヒンジを伸ばすことによって、補助脚40を回動させることができ、支持器1の操作がし易くなり、便宜である。
なお、本実施例では、横杆42が縦杆41の下端を連結する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。横杆42が縦杆41の下部近辺を連結する構成であれば良い。更に、本実施例では、補助脚40が横杆42を有する構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、横杆42を有しない構成としても良い。
<係止具50の構成>
係止具50は、基本脚30の各縦杆31の中間部近辺に夫々設置されている。係止具50は、例えば、略J字形状の枠材51のJ字形状の長い方と短い方の形状との間の開口部52を塞ぐ留め具53と、作業員等のユーザからの操作に応じて、留め具53に枠材51の開口部52を塞いだり開いたりさせるハンドル54とから構成されている。従って、作業員等のユーザが、シャフト60を係止具50に係止する場合、開口部52からシャフト60を枠材51に嵌め込み、ハンドル54を操作して、留め具53に開口部52を塞がせる。一方、作業員等のユーザが、係止具50からシャフト60を取り外す場合、ハンドル54を操作して、留め具53に開口部52を開かせ、開口部52からシャフト60を取り出す。なお、本実施例においては、略J字形状の枠材51と、留め具53と、ハンドル54とからなる係止具50の構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、枠材51が略U字形状である等、シャフト60を係止可能な構成であれば良い。
係止具50は、基本脚30の各縦杆31の中間部近辺に夫々設置されている。係止具50は、例えば、略J字形状の枠材51のJ字形状の長い方と短い方の形状との間の開口部52を塞ぐ留め具53と、作業員等のユーザからの操作に応じて、留め具53に枠材51の開口部52を塞いだり開いたりさせるハンドル54とから構成されている。従って、作業員等のユーザが、シャフト60を係止具50に係止する場合、開口部52からシャフト60を枠材51に嵌め込み、ハンドル54を操作して、留め具53に開口部52を塞がせる。一方、作業員等のユーザが、係止具50からシャフト60を取り外す場合、ハンドル54を操作して、留め具53に開口部52を開かせ、開口部52からシャフト60を取り出す。なお、本実施例においては、略J字形状の枠材51と、留め具53と、ハンドル54とからなる係止具50の構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、枠材51が略U字形状である等、シャフト60を係止可能な構成であれば良い。
<シャフト60の構成>
シャフト60は、ドラムリール20の中心孔21に貫通させる軸である。そして、図7に示すように、シャフト60の一端の外周には、2枚の略皿状のフランジ61が間隔を空けて設けられている。フランジ61の間隔は、基本脚30の縦杆31の幅よりやや大きい。このように、シャフト60の一端の外周に、2枚のフランジ61が間隔を空けて設けられていることによって、シャフト60が横方向にずれた場合でも、フランジ61が縦杆31に引っ掛かり、シャフト60が係止具50から外れてしまうことを防止することができる。なお、シャフト60が係止具50から外れないように防止する構成は、2枚のフランジ61を用いるこの構成に限定されるものではなく、例えば、1枚のフランジ61を用いて、当該フランジ61を縦杆31に引っ掛ける等、シャフト60が横にずれた場合、シャフト60の一端が、縦杆31あるいは係止具50に引っ掛かる構成、又は、シャフト60が横にずれる場合に備えて、シャフト60の一端を縦杆31あるいは係止具50にあらかじめ固定しておく構成としても良い。
シャフト60は、ドラムリール20の中心孔21に貫通させる軸である。そして、図7に示すように、シャフト60の一端の外周には、2枚の略皿状のフランジ61が間隔を空けて設けられている。フランジ61の間隔は、基本脚30の縦杆31の幅よりやや大きい。このように、シャフト60の一端の外周に、2枚のフランジ61が間隔を空けて設けられていることによって、シャフト60が横方向にずれた場合でも、フランジ61が縦杆31に引っ掛かり、シャフト60が係止具50から外れてしまうことを防止することができる。なお、シャフト60が係止具50から外れないように防止する構成は、2枚のフランジ61を用いるこの構成に限定されるものではなく、例えば、1枚のフランジ61を用いて、当該フランジ61を縦杆31に引っ掛ける等、シャフト60が横にずれた場合、シャフト60の一端が、縦杆31あるいは係止具50に引っ掛かる構成、又は、シャフト60が横にずれる場合に備えて、シャフト60の一端を縦杆31あるいは係止具50にあらかじめ固定しておく構成としても良い。
<支持器1を用いたドラム設置の流れ>
次に、本実施例に係る支持器を用いたドラム設置の流れについて図8〜11を用いて説明する。
次に、本実施例に係る支持器を用いたドラム設置の流れについて図8〜11を用いて説明する。
ドラム設置の流れを示す流れ図である図8に示すように、作業員等のユーザは、ドラムリール20が載置されていない支持器1の係止具50のハンドル54を操作して、枠材51の開口部52を開かせ、係止具50からシャフト60を取り外す(ステップS801)。そして、ドラムリール20の中心孔21にシャフト60を貫通させる(ステップS802)。作業員等のユーザは、基本脚30の横杆32を持って、基本脚30の下端を支点にして、基本脚30を基本脚30側に傾け(例えば、地面に対し45度)、係止具50のJ字形状枠体51の上部のJ字の長い方の枠体部分を、シャフト60に接触させる(ステップS803)。その後、基本脚30の傾斜角度を維持したまま、基本脚30を斜め上方へ持ち上げて、図9に示すように、J字の凹部にシャフト60を載置する(ステップS804)基本脚30を傾けた状態で、ドラムリール20に貫通させたシャフト60を係止具50に係止する(ステップS805)。詳しくは、作業員等のユーザは、係止具50のハンドル54を操作して、枠材51の開口部52を留め具53で塞ぐ。そして、図10に示すように、補助脚40を回動させ、ボールプランジャ44のボール45を円板34の窪み35に嵌め込んで、補助脚40を基本脚30に対し所定の角度で固定する(ステップS806)。それから、図11に示すように、作業員等のユーザは、基本脚30の横杆32を基本脚30側から持って、基本脚30の下端部を支点として、傾いた支持器1を補助脚40側に押して起こす(ステップS807)。これで、ドラム設置は完了する。
なお、支持器1の転倒を防止するため、自立している支持器1の基本脚30の横杆33又は補助脚40の横杆42の上に土嚢や水嚢を置く、あるいは、自立している支持器1と車両とをロープで接続しても良い。また、図12に示すように、係止具50にドラムリール20に貫通させたシャフト60を係止させた状態の支持器1を、作業員等のユーザが基本脚30側に傾けて、ドラムリール20を接地させ、ドラムリール20を車輪にして転がして、ドラムを移動させても良い。
一方、設置したドラムを撤去する場合には、作業員等のユーザは、支持脚40側から基本脚30の横杆32を持って、基本脚30の下端を支点にして、基本脚30を基本脚30側に押して傾け、基本脚30を傾けた状態で、係止具50のハンドル54を操作して、枠材51の開口部52を開かせ、係止具50からドラムリール20に貫通させたシャフト60を取り外す。それから、作業員等のユーザは、基本脚30の下端部を支点として、傾いた支持器1を補助脚40側に起こす。さらに、ドラムリール20の中心孔21からシャフト60を抜いて、当該シャフト60を係止具50に係止する。
このように支持器1を構成することによって、運搬する車両にドラムを搭載する際に、ドラムリール20の支持器1をパーツに分解する必要がなく、支持器1を畳むだけで、コンパクトに車両に搭載できる。また、ドラムリール20の支持器1がパーツに分解されていないため、車両と架空配電線工事の現場間でドラムを運搬する際の、作業員等のユーザの作業量が軽減される。また、支持器1のパーツの組み立てや分解をする必要がないため、架空配電線工事を行う際の、ドラムの設置及び撤去に伴う作業員等のユーザの作業量が軽減される。
1:支持器、20:ドラムリール、21:中心孔、30:基本脚、31:縦杆、32:横杆、33:横杆、34:円板、35:窪み、40:補助脚、41:縦杆、42:横杆、43:連結具、44:ボールプランジャ、45:ボール、50:係止具、51:枠材、52:開口部、53:留め具、54:ハンドル、60:シャフト、61:フランジ
Claims (4)
- ドラムリールを回転自在に支持する支持器において、
ドラムリールの中心孔に貫通させるシャフトと、
互いに平行で左右一対の縦杆と、当該縦杆の上部近辺を連結する横杆と、当該縦杆の下部近辺を連結する横杆とから構成された基本脚と、
互いに平行で左右一対の縦杆から構成され、各縦杆の長手方向における上部近辺が前記基本脚の中間部に回動自在に連結された補助脚と、
前記基本脚の各縦杆の中間部近辺に夫々設置され、前記シャフトを係止する係止具とからなり、
前記係止具が、
開口部を有する略J字形状の枠材と、
当該枠材の開口部を塞ぐ留め具と、
ユーザからの操作に応じて、前記留め具に当該枠材の開口部を塞いだり開いたりさせるハンドルとを有することを特徴とする、支持器。 - 前記補助脚が、前記基本脚に対し所定の角度以上回動しないように規制され、
前記規制として、前記基本脚の左側の縦杆の長手方向の下部近辺と、前記補助脚の左側の縦杆の長手方向の下部近辺とを連結する連結具と、
前記基本脚の右側の縦杆の長手方向の下部近辺と、前記補助脚の右側の縦杆の長手方向の下部近辺とを連結する連結具とを有することを特徴とする、請求項1に記載の支持器。 - 前記基本脚の各縦杆の上部近辺が、当該縦杆の長手方向に伸縮自在な構成となっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の支持器。
- 作業員等のユーザが、
前記係止具を操作して、当該係止具から前記シャフトを取り外し、
前記ドラムリールの中心孔に当該シャフトを貫通させ、
前記基本脚を押して傾け、
前記シャフトに前記係止具の略J字形状枠材の上部を接触させ、
前記基本脚を傾けたまま、当該基本脚を斜め上方へ持ち上げて、
J字の凹部に前記シャフトを載置し、
前記係止具枠材の開口部を塞いで前記シャフトを係止させ、
前記基本脚の下端部を支点として、傾いた当該基本脚を押して起こすことを特徴とする、前記請求項1〜3のいずれかに記載の支持器を用いたドラムリールの設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013062807A JP2014185030A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | ドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013062807A JP2014185030A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | ドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014185030A true JP2014185030A (ja) | 2014-10-02 |
Family
ID=51832960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013062807A Pending JP2014185030A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | ドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014185030A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220099776A (ko) * | 2021-01-07 | 2022-07-14 | 우재형 | 케이블 드럼 권출장치 |
CN117509276A (zh) * | 2024-01-05 | 2024-02-06 | 常州华福环境科技股份有限公司 | 一种ptfe膜自动缠卷设备及缠卷方法 |
-
2013
- 2013-03-25 JP JP2013062807A patent/JP2014185030A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220099776A (ko) * | 2021-01-07 | 2022-07-14 | 우재형 | 케이블 드럼 권출장치 |
KR102541288B1 (ko) * | 2021-01-07 | 2023-06-07 | 우재형 | 케이블 드럼 권출장치 |
CN117509276A (zh) * | 2024-01-05 | 2024-02-06 | 常州华福环境科技股份有限公司 | 一种ptfe膜自动缠卷设备及缠卷方法 |
CN117509276B (zh) * | 2024-01-05 | 2024-04-12 | 常州华福环境科技股份有限公司 | 一种ptfe膜自动缠卷设备及缠卷方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2712531C (fr) | Manipulateur portable pour effectuer des travaux sur des lignes electriques aeriennes sous tension | |
KR20140081139A (ko) | 크레인을 이용한 배전설비 교체 기구 | |
US20070040079A1 (en) | Stand for retaining computer chassis | |
JP2014185030A (ja) | ドラムリールの支持器及び当該支持器を用いたドラムリールの設置方法 | |
JP5300587B2 (ja) | 可搬式作業台の移動装置 | |
JP2013027057A (ja) | 電線引留め方式 | |
JP2017103995A (ja) | 作業車の支持装置 | |
CN210012418U (zh) | 一种电缆盘支架 | |
KR100840348B1 (ko) | 인입주의 배전선 지지용 완금구조물 | |
JP5312495B2 (ja) | アース棒支持ガイドおよび電気設備 | |
JP2012111569A (ja) | クレーン | |
KR100695929B1 (ko) | 조명장치 | |
KR101129710B1 (ko) | 현수애자와 전주 사이의 거리 조절이 용이한 배전용 전주의 상부지지대 | |
CN207064992U (zh) | 一种在线直播用便携式支撑架 | |
CN208870493U (zh) | 电力安装硬质安全围栏 | |
JP6408458B2 (ja) | ケーブル架設作業用金車 | |
JP2014053998A (ja) | 配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配線工事の作業方法 | |
KR20100013140A (ko) | 광케이블 접속함 고정장치 | |
JP5009747B2 (ja) | 配電機器の取付装置 | |
JP2010280501A (ja) | 外出し、中出し自在なる平置型組立式携帯電線リール | |
JP2011080340A (ja) | 支柱立て起し機具 | |
JP4832155B2 (ja) | メッセンジャーワイヤ支持部材 | |
JP2023135485A (ja) | 架空送電線用接地工具のスライド補助具 | |
JP2010255343A (ja) | 高所解体機のアタッチメント輸送冶具 | |
KR19990022449U (ko) | 케이블드럼의풀기대 |