JP2014184453A - 冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法 - Google Patents

冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法 Download PDF

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Abstract

【課題】既存の冷間ロール成形機を、高強度、高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等を曲げ成形加工できるように成形能力を高める改造を行った冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法を提供する。
【解決手段】成形スタンド10を構成する上側及び/又は下側の成形ロール2、2’に対し、成形ロール2、2’へ常時接触して反力を受け止めるサポートロール機構3、4が、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、被成形材である金属板材を通過させて曲げ成形加工を行う冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法の技術分野に属し、更に言えば、既存の冷間ロール成形機を、高強度、高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等を曲げ成形加工できるように成形能力を高める改造を行った冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法に関する。
図6に示した従来一般に知られている冷間ロール成形機1は、図5に示した成形スタンド10を成形機ベッド12上の長手方向に複数段(例えば18段程度)をタンデムに配列して設置し、各成形スタンド10で順次曲げ成形加工を行う構成である。前記成形スタンド10は、成形機ベッド12上の幅方向左右の位置に例えば0.5〜1.8m程度の間隔をあけて設置したスタンドフレーム11、11間に、複数のロールコマ20…をロールシャフト21へ通して構成した凹型用及び凸型用の成形ロール2及び2’の対を上下に例えば0.8〜2.3mm程度のロールクリアランスで相対峙させた構成である。
冷間ロール成形法は、前記成形スタンド10を構成する上下の成形ロール2、2’の間に例えばコイル材、フープ材或いは切板などの金属板材7を通し、平坦な金属板材7を、目的とする形鋼や管材、サッシ材などに成形する方法である。
冷間ロール成形機は、通常、金属板材7の通過前の初期設定段階で、上下の成形ロール2、2’間の隙間(ロールクリアランス)を軸方向に沿って同一寸法に調整している。
しかし、高強度で高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等の金属板材7の曲げ成形加工を行う場合に、同金属板材7を上下の成形ロール2、2’の間に噛み込ませて通過させると、該金属板材7の曲げコーナー部近傍を中心として発生する大きな成形荷重により、ロールシャフト21が中央部で撓んでしまう。これは、既存の冷間ロール成形機のロールシャフト21が成形対象の金属板材7の成形応力に従い細径としていることにも起因する。つまり、ロールクリアランスは、成形ロールの中央部で最大となり、左右の端部へ向かって次第に小さくなる。
既存の冷間ロール成形機のロールシャフト21の剛性が不足し、ロールシャフトが撓んでしまうと、それにより、中央部近傍では、金属板材7と成形ロール2、2’とが当たらず曲げ加工ができなくなることもあった。或いは、金属板材7が中反りや縁反り等の形状不良を起こしてしまい、目的とする曲げ成形加工が正確に行われなかったり、成形品の断面形状がシャープ性に欠け、平坦度、コーナー或いは幅方向クラウン等が規格外れとなったりと、成形品の成形精度の問題が発生する。
更に、操業上の問題としては、ロールシャフト21の撓みにより、ロール調整の再設定作業が繰り返し必要となり生産性が向上せず、成形加工の再現性、安定性がない。
ところで、冷間ロール成形機の剛性を高めてロールシャフトの撓みを防止する方法として、ロールシャフトの径を太径に改造することが考えられるが、軸方向にある程度の長さ(例えば1.3m〜1.8m程度)を有するロールシャフトを太径にするには製造上限界がある。また、大掛かりな取り替え作業が必要な場合もあり、膨大なコストがかかるため、実施化は困難である。
そこで、例えば下記特許文献1及び2にロール成形機の剛性を効果的に高める発明が開示されている。
下記特許文献1は、圧延ロール成形機であるものの、異形ワークロール(上側に配置した成形ロール)の左右両端域の胴部周面に当接する異形バックアップロールを前記異形ワークロールの直上位置に設け、フラットワークロール(下側に配置した成形ロール)の胴部周面に当接するフラットバックアップロールを前記フラットワークロールの直下位置に設けた構成が開示されている。異形バックアップロール及びフラットバックアップロールで、異形ワークロール及びフラットワークロールへ圧延荷重を加えて被圧延材のロール成形を行うことにより、前記バックアップロールを介して押圧力が加えられる構成である。
また、下記特許文献2に開示されたロール成形機は、左右一対の下ロールと回転駆動・支持軸を共通軸とする割り型のセンターロールを、前記下ロールの中間部の直下に設けた構成である。センターロールの外周面は上ロールと係合して被成形鋼管の中央部を成形する。前記センターロールは、内部に設けられた空間部にベアリングが配置されており、該ベアリングと一体的に構成され、かつ外周中央部に間隙を通ってベアリングケースが内蔵されている。このベアリングケースは基台に設けた昇降装置に固定されたベアリングケース支持台に連結されている。被成形鋼管の成形時に上ロールを経て付加される強大な成形荷重をセンターロール内部および外部に設けたベアリングケース支持台で十分吸収することができる。
特開平11−123488号公報 特開平9−174165号公報
上記特許文献1に開示されたロール成形機は、異形ワークロールの左右両端域の胴部周面に当接する位置に異形バックアップロールを設置した構成なので、ロールシャフトの中央部に発生する撓みを防止する構成ではない。また、フラットバックアップロールはフラットワークロールの直下位置に設置された構成であるから、ロールシャフトの横断面の方向に見て、成形荷重を左右方向へ分散してしまい十分な押圧力を加えることはできないし、フラットワークロールと成形機ベッドとの間に十分なスペースがない場合には後付による設置が困難である。
下記特許文献2に開示されたロール成形機は、下ロールと回転駆動・支持軸を共通軸とするセンターロールを、既存の冷間ロール成形機へ後付により昇降装置へ支持させて設置することは困難である。また、構造が複雑であるため設置に多大な費用が必要である。
本発明の目的は、既存の冷間ロール成形機の成形スタンドを構成する成形ロールへ後付のサポートロール機構で反力を受け止めることより、高強度、高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等の金属板材の曲げ成形を行える構成とした冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法を提供する。
本発明の次の目的は、成形ロールの直上位置又は直下位置に、サポートロール機構を容易に設置できる構成とした冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法を提供する。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る冷間ロール成形機は、
金属板材7を通過させて曲げ成形加工を行う冷間ロール成形機において、
その成形スタンド10を構成する上側及び/又は下側の成形ロール2、2’に対し、同成形ロール2、2’へ常時接触して反力を受け止めるサポートロール機構3、4が、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、前記金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した冷間ロール成形機において、
上側のサポートロール機構3は、上下の成形ロール2、2’のロールシャフト21、21を支持する左右のスタンドフレーム11、11における上側の成形ロール2より上側位置に掛け渡された連結バー5に設置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した冷間ロール成形機において、
下側のサポートロール機構4は、冷間ロール成形機1のベッド12上に設置されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した冷間ロール成形機において、
サポートロール機構3(4)は、ロールシャフト21の正面方向から見て中央部の成形ロール2(2’)に対して反力を受け止める配置で設置されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載した冷間ロール成形機において、
サポートロール機構3(4)は、成形ロール2(2’)と常時接触する補助ローラ31(41)がロールホルダー30(40)に支持されており、該ロールホルダー30(40)の左右両側面に保持部32(42)が設けられ、該保持部32(42)へ突き当たって同ロールホルダー30(40)を上下方向へ移動させるネジジャッキ34(44)を組み込んだブロック体33(43)が前記保持部32(42)内で保持された構成であり、
前記ブロック体33(43)を左右のスタンドフレーム11、11に掛け渡された連結バー5へ固定し、又は冷間ロール成形機1のベッド12上に固定して前記サポートロール機構3(4)が設置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明に係る冷間ロール成形法は、
金属板材7を通して曲げ成形加工を行う冷間ロール成形法において、
冷間ロール成形機1の成形スタンド10を構成する上側及び/又は下側の成形ロール2、2’に対し、同成形ロール2、2’へ常時接触するサポートロール機構3、4を、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、前記金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置して、前記成形ロール2、2’の成形時の反力を受け止めることを特徴とする。
本発明に係る冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法によれば、既存の冷間ロール成形機1の成形スタンド10を構成する上下の成形ロール2、2’に対し、同成形ロール2、2’へ常時接触するサポートロール機構3、4を、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置して、前記成形ロール2、2’の成形時の反力を受け止めるので、前記ロールシャフト21の剛性を確実に効果的に高めることができる。したがって、既存の冷間ロール成形機1で高強度、高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等の曲げ成形加工を行ってもロールシャフト21の撓みを確実に防止することができ、成形精度の高い製品を製造できる。また、ロールシャフト21の撓みを確実に防止できるので、ロール調整の再設定作業が不要となり、成形加工の再現性が向上し、生産の安定化を図ることができる。また、前記サポートロール機構3(4)は、逆ハの字状又はハの字状配置に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置するので、成形ロール2、2’の直上位置又は直下位置に十分なスペースがない既存の冷間ロール成形機1であっても設置することができる。
更に、前記サポートロール機構3、4は、補助ローラ31、(41)がロールホルダー30(40)に支持され、ロールホルダー30(40)の左右両側面に設けられた保持部32(42)へネジジャッキ34(44)を組み込んだブロック体33(43)が保持されただけの非常に簡易な構造であり、ブロック体33(43)を左右のスタンドフレーム11、11に掛け渡された連結バー5へ固定し、又は冷間ロール成形機1のベッド12上に固定するだけで簡単に設置できるから、既存の冷間ロール成形機1を安価な費用で改造することができる。
本発明に係る冷間ロール成形機の成形スタンドを示した正面図である。 図1で指示したA−A線矢視を拡大して示した断面図である。 サポートロール機構の具体的な構成を分解して示した斜視図である。 サポートロール機構を左右方向へ移動させる構成を示した説明図である。 従来の冷間ロール成形機の成形スタンドを示した正面図である。 冷間ロール成形機の概要を一部省略して示した側面図である。
本発明に係る冷間ロール成形機は、その成形スタンド10を構成する上側及び/又は下側の成形ロール2、2’に対し、同成形ロール2、2’へ常時接触して反力を受け止めるサポートロール機構3、4が、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置とした左右一対の構成で設置されている。
また、本発明の係る冷間ロール成形法は、冷間ロール成形機1の成形スタンド10を構成する上側及び/又は下側の成形ロール2、2’に対し、同成形ロール2、2’へ常時接触するサポートロール機構3、4を、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置して、成形ロール2、2’の成形時の反力を受け止める。
以下に、本発明に係る冷間ロール成形機及び冷間ロール成形法を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係る冷間ロール成形機1の成形スタンド10を正面方向から見た状態を示し、図2は図1で指示したA−A線矢視断面の方向から見た状態を示している。
図1及び図2に示した本発明に係る冷間ロール成形機1も、図6に示したように、成形スタンド10を成形機ベッド12上の長手方向に複数段(例えば18段程度)をタンデムに配列して設置した構成であり、前記成形スタンド10の大部分は図5で示した従来の冷間ロール成形機1とほぼ同じ構成である。即ち、前記成形スタンド10は、成形機ベッド12上の幅方向左右の位置に間隔(例えば0.5〜1.8m程度)をあけて設置したスタンドフレーム11、11の間に、複数のロールコマ20…をロールシャフト21へ通して構成した凹型用及び凸型用の成形ロール2、2’を上下に相対峙させた構成である。前記上下の成形ロール2、2’の間隔は、例えば0.8〜2.3mm程度であるが、金属板材7の厚さを考慮して、適宜変更可能である。
なお、詳細に図示することは省略したが、前記ロールシャフト21の一方の端部(図1では右側)であって、スタンドフレーム11から突き出た位置に、前記成形ロール2、2’を所定の回転速度で回転させる駆動機構が設置されている。
本発明に係る冷間ロール成形機1の特徴は、既存の冷間ロール成形機1の成形スタンド10を構成する上側及び下側の成形ロール2、2’に対し、各成形ロール2、2’へ常時接触して反力を受け止めるサポートロール機構3、4を、ロールシャフト21の横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、前記金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置し、高強度、高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等を曲げ成形加工できるように成形能力を高める改造を行ったことである。
上記サポートロール機構3(4)は、図3に分解した状態を拡大して示したように、成形ロール2と常時接触する補助ローラ31(41)が、中空の角材で成るロールホルダー30(40)内へ嵌め込まれており、同補助ローラ31(41)の軸部がロールホルダー30(40)の内側面で支持されている。前記ロールホルダー30(40)の左右の外側面には、門形状の保持部32(42)が設けられており、該保持部32(42)の内部には、同保持部32(42)の内側上面へ突き当たって前記ロールホルダー30(40)を補助ローラ31(41)と共に上下方向へ移動させるネジジャッキ34(44)を組み込んだブロック体33(43)が、それぞれ設置されている。前記ブロック体33(43)の底面は、前記サポートロール機構3(4)が成形ロール2(2’)へ向かって傾くようにテーパ形状に形成されている。
前記ネジジャッキ34(44)は、前記ブロック体33(43)の上面に形成された円柱状の凹部内へ挿入されて同ブロック体33(43)へ一体状態に組み込まれている。前記ネジジャッキ34のネジ軸側は、保持部32(42)に対して回転はするが不利一体の構造である。前記ネジジャッキ34(44)は、頭部の縁部に沿って複数の孔34a(44a)…が設けられており、該孔34a(44a)…へ棒材を突き刺し回転させることで頭部上面の高さを調整することができる。
なお、図3に示したサポートロール機構3(4)は一例を示したに過ぎず、成形ロール2(2’)と常時接触する補助ローラ31(41)を備えた構成であれば、他の構成であっても同様に実施することができる。
上側に設置される上記構成のサポートロール機構3は、図1に示したように、成形ロール2の上方で左右のスタンドフレーム11、11における上側の成形ロール2よりも上側位置に掛け渡されて固定された連結バー5へ、補助ローラ31が下側へ向くように上記ブロック体33を成形ロール2へ向かって傾く配置に固定して設置されている。前記上側のサポートロール機構3は、図2に示したように、ロールシャフト21の横断面の方向に見た場合、逆ハの字状配置とした左右一対の構成で設置されている。
また、図1に示したように、正面方向から見た場合では、成形荷重が最も作用する成形ロール2の中央部に、前記ロールシャフト21の軸線方向に沿って左右に2個設置されている。但し、ロールシャフト21の軸線方向に沿って設置する個数は、図示した個数に限定されず、発生する成形荷重の大きさに応じて1個又は3個以上設けた構成で実施することもできる。
一方、下側に設置されたサポートロール機構4は、成形機ベッド12上へ補助ローラ41が上側へ向くようにブロック体43を成形ロール2’へ向かって傾く配置に固定して設置されている。前記下側のサポートロール機構4は、図2に示したように、ロールシャフト21の横断面の方向に見た場合、ハの字状配置とした左右一対の構成で設置されている。また、図1に示したように、正面方向から見た場合では、成形荷重が最も作用する成形ロール2’の中央部に1個だけ設置した構成である。但し、成形荷重の大きさに応じて2個以上設けた構成で実施することもできる。
上記上側及び下側に設置されるサポートロール機構3、4は、補助ローラ31、41を成形ロール2、2’へ接触させて設置した構成について説明したが、初期値として一定の大きさの補助力を加えた状態に接触させて設置しても良い。
また前記上下のサポートロール機構3、4の補助ローラ31、41は、成形ロール2、2’の凹凸部のうち、凸部へ接触させることが好ましい。前記補助ローラ31、41を成形ロール2、2’の凹部へ接触させるにはストロークが大きいからである。
なお、詳細に図示することは省略したが、前記上下のサポートロール機構3、4は、上側のみ又は下側のみ設置した構成で実施することもできる。
因みに、上記サポートロール機構3、4は、図4に示したように、中央部を境に逆ねじで構成したボールねじを利用して、左右方向へスライド移動させて位置決めできる機構6を備えた構成で実施することもできる。
上記構成の冷間ロール成形機1は、図2に示したように、既存の冷間ロール成形機1の成形スタンド10における上下の成形ロール2、2’に対し、逆ハの字状又はハの字状に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した左右一対の構成で設置したサポートロール機構3、4で反力を受け止める(又は与える)ので、前記ロールシャフト21の剛性を確実に効果的に高めることができる。
よって、既存の冷間ロール成形機1で、高強度、高剛性の高張力鋼板やステンレス鋼板等を曲げ成形加工を行っても、前記ロールシャフト21の撓みを確実に防止することができるから、成形精度の高い製品を製造できる。また、ロール調整の再設定作業が不要となり、成形加工の再現性が向上し、生産の安定化を図ることができる。
前記サポートロール機構3、4は、成形ロール2、2’の直上位置又は直下位置ではなく、逆ハの字状又はハの字状に、金属板材7の入側Aと出側Bに、それぞれ配置した構成なので、成形ロール2と成形機ベッド12との間に狭小のスペースしかなくても十分に設置することができる。
また、金属板材7は初期通板する際に、正転と逆転を繰り返して行うが、その正転運転と逆転運転に対応し作用・反作用を受ける構造となる。
更に、上記サポートロール機構3、4は、非常に簡易な構造であり、ブロック体33(43)を左右のスタンドフレーム11、11に掛け渡された連結バー5へ固定し、又は冷間ロール成形機1のベッド12上に固定するだけで容易に設置できるから、既存の冷間ロール成形機1を安価な費用で改造することができる。
なお、冷間ロール成形機1は、図6に示しように、成形スタンド10を成形機ベッド12上の長手方向に複数段(例えば18段程度)をタンデムに配列して設置した構成であり、前記成形スタンド10で順次曲げ成形を行う。そこで、上記したサポートロール機構3、3(4、4)は、複数段設置された成形スタンド10のうち、部分的でも構わないが成形品の最終形状を決める複数段、或いは冷間ロール成形の後段など成形荷重が大きく加わる成形スタンド10に設置することが好ましい。具体的には、例えばデッキプレートの3山を成形する場合、先ず1山の成形を完成し、2山、3山と完成させながら曲げ成形を行う。その際、1山の成形形状を決める6段目、2山を決める12段目、3山を決める18段目の3段にサポートロール機構3、4を設置することが好ましい。なお、図6中の符号8は矯正機を示している。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は実施例の限りではない。本発明の目的及び趣旨を逸脱しない範囲で、当業者が行う設計変更や変形・応用の範囲で更に多様な態様で実施することができる。
1 冷間ロール成形機
10 成形スタンド
11 スタンドフレーム
12 成形機ベッド
2、2’ 成形ロール
21 ロールシャフト
3、4 サポートロール機構
30、40 ロールホルダー
31、41 補助ローラ
32、42 保持部
33、43 ブロック体
34 44 ネジジャッキ
5 連結バー
7 金属板材

Claims (6)

  1. 金属板材を通過させて曲げ成形加工を行う冷間ロール成形機において、
    その成形スタンドを構成する上側及び/又は下側の成形ロールに対し、同成形ロールへ常時接触して反力を受け止めるサポートロール機構が、ロールシャフトの横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、前記金属板材の入側と出側に、それぞれ配置した左右一対の構成で設置されていることを特徴とする、冷間ロール成形機。
  2. 上側のサポートロール機構は、上下の成形ロールのロールシャフトを支持する左右のスタンドフレームにおける上側の成形ロールより上側位置に掛け渡された連結バーに設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した冷間ロール成形機。
  3. 下側のサポートロール機構は、冷間ロール成形機のベッド上に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した冷間ロール成形機。
  4. サポートロール機構は、ロールシャフトの正面方向から見て中央部の成形ロールに対して反力を受け止める配置で設置されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した冷間ロール成形機。
  5. サポートロール機構は、成形ロールと常時接触する補助ローラがロールホルダーに支持されており、該ロールホルダーの左右両側面に保持部が設けられ、該保持部へ突き当たって同ロールホルダーを上下方向へ移動させるネジジャッキを組み込んだブロック体が前記保持部内で保持された構成であり、
    前記ブロック体を左右のスタンドフレームに掛け渡された連結バーへ固定し、又は冷間ロール成形機のベッド上に固定して前記サポートロール機構が設置されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した冷間ロール成形機。
  6. 金属板材を通して曲げ成形加工を行う冷間ロール成形法において、
    冷間ロール成形機の成形スタンドを構成する上側及び/又は下側の成形ロールに対し、同成形ロールへ常時接触するサポートロール機構を、ロールシャフトの横断面の方向に見て、逆ハの字状又はハの字状に、前記金属板材の入側と出側に、それぞれ配置した左右一対の構成で設置して、前記成形ロールの成形時の反力を受け止めることを特徴とする、冷間ロール成形法。
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