JP5268834B2 - 成形装置と成形方法 - Google Patents
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Description
(1)ロールへの巻き付きを代表とする3次元変形の特徴が強く、成形の目的である断面内の変形だけではなく、他の方向にも様々な付加的変形ひずみが発生する。その結果、トータル歪が大きく残留応力の形態も複雑で、製品の寸法精度と内在品質に悪影響を及ぼす、
(2)ロールと被成形素材との接触領域における周速差が大きく、両者の相対滑りによる製品表面品質が問題になることが多い、
(3)変形が激しい割にロールと被成形素材との接触領域が小さいので、両者間の面圧が高い。この高い面圧と上記周速差の総合効果として、ロールの磨耗が激しく、製品寸法精度を維持するためのコストが高い、
(4)被成形素材が受けるロールからの進入抵抗が大きく、推力不足の問題がしばしば発生し、必要な駆動エネルギーも大きい、という問題を生じる。
本発明は、溶接管の製造に際し、特に従来のブレークダウン相当の初期から中期の成形工程において、従来のロール成形の生産性を損なうことなく、被成形素材へ与える付加的変形歪みが少なく所要の成形を行い、寸法精度が高く高品質の製品を製造できる新規な成形方法と成形装置の提供を目的としている。
その結果、発明者らは、旋回曲面の孔型を有するシューを多数個連結し、孔型を外向きに無限軌道上を連続移動可能にしたシューブロック列を用い、被成形素材と当接して同期移動する成形区間の無限軌道あるいは孔型内の所要位置に、想定される巨大成形ロールの直径を有する仮想円の所要円弧部分と同じ曲率半径と円弧長さを与えることで、成形区間の軌道を通過するシューブロック列が仮想巨大成形ロールと同様の作用を被成形素材に与えることができ、ロールの諸問題を解消できることを知見した。
(a)成形区間にある複数のシューは隣接面を相互に当接させて連続する成形孔型を形成すること、
(b)複数組の旋回ユニットを用いる際に、シューの成形孔型が被成形素材のエッジ部の一部を拘束しない形状を有して該エッジ部以外に当接する旋回ユニットの組を前記旋回ユニットの各組間に配置すること、
(c)複数組の旋回ユニットを用い、対向配置した各組の旋回ユニット間に、被成形素材の下側から複数の下ロールを当接させて成形するに際し、下ロールをロールホルダーに支持させかつ該ホルダーを連結して無端コンベアベルトとして、各組の旋回ユニット間の下ロールを被成形素材の下流側又は上流側へ双方向に移送可能となし、かつ下ロールのロールカリバーの曲率半径が該下流側から上流側へ順次小さくなるように配置され、当該複数組の旋回ユニット下に配置される下ロール列を、前記無端コンベアベルトの位置を移動させることで選択すること、
(d)対向配置した1組の旋回ユニット間に、被成形素材の下側又は上側あるいはその両方から当接する単数又は複数の成形ロールを配置すること、
(e)旋回ユニット内の無限軌道が単数又は複数のローラベアリングで形成され、シューブロック列はその内表面に前記ローラベアリングの外レースが当接して旋回可能であること、を特徴とする成形装置並びに成形方法を提案する。
例えば、目標の被成形素管Pの直径が114.3mmである場合、3000mmの半径を有する仮想成形ロールRを用いると、被成形素板Sに当接する仮想成形ロールの円弧部分の長さが約290mm程度である。これを成形区間の軌道あるいは成形孔型の所要位置に設定する。なお、図面では紙面の都合で想定半径よりも小さな半径で作図している。
図4A,Bに示すごとく、連結用治具のシューホルダー2は鞍型で上面がシュー1sの載置面であり、垂下両側面部には前後二対のピン孔3を設けたホルダー連結部を有し、複数のシューホルダー2を同じ方向に並べて該連結部を交互に組み込み、ピン孔3に連結ピンを入れて連結することで、無端シューブロック列4を形成する。
この無端シューブロック列が無限軌道上を旋回移動することで、連結されたシュー1sは所要成形孔型1aを外向きにして連続移動可能となる。
また、各シューホルダー2の鞍型部内に設けた破線で示す溝部底面に所要半径の円弧部分、ここでは上述の仮想成形ロールRの曲率半径(3000mm)を設定することにより、複数のシュー1s同士が当接して一体となり、無端シューブロック列4が剛体化され、いわゆるブリッジ状態となる区間を成形区間としている。
換言すると、図4A,Bに示すごとく、図示しないビームに軸支されたローラーベアリング5,6をシューホルダー2の鞍型部内に配置して、前記溝部内にローラーベアリング5,6の外レースが当接するようにし、かつ複数のローラーベアリングによりその外レース表面の軌跡を所要半径の円弧部分に設定することで、ローラーベアリングと接触する区間を成形区間として、成形区間の軌道には上述の仮想成形ロールRの曲率半径(3000mm)が与えられている。
成形区間の各シューホルダー2の端面同士が密着してブリッジ状態となっている成形区間での成形荷重は、図4Aに示すごとく、成形区間の両端に位置させたローラーベアリング5,5で受けることができる。
また、図4Bに示すごとく、成形区間中央に外径の大きなローラーベアリング6、成形区間の両端に比較的小さなローラーベアリング5,5を配置して成形荷重をけることもできる。
さらに、成形区間ではシューホルダー2を被成形素材の幅方向からも他のベアリング7で支持することが好ましい。ベアリングには低摩擦シューガイドであってもよい。
また、図4Cに示すごとく、成形装置における旋回するシュー1sは、被成形素材と当接する成形区間とそれ以外の回帰区間を通過することになり、少なくとも成形区間にはローラーベアリング群が配置されて荷重を受けるが、回帰区間では成形荷重を受けないため、小さなローラーベアリング群を配置するなど簡単な構成を採用できる。
図4Cに示すごとく、成形区間の前半の弾塑性変形領域では、シューが被成形素材の表面を圧下し続けて変形させるので、その部分の無限軌道は成形区間の入側からシュー圧下の最下点に向かって傾斜しなければならない。
一方、金属変形挙動の特徴として、負荷を除く過程では被成形素材の弾性回復に伴う形状変化が必ず発生するので、成形区間の後半の弾性回復領域では、被成形素材を弾性回復させながらシューと円滑に分離させるためには、シュー圧下の最下点から成形区間の出側に向かって無限軌道を前半と逆方向に傾斜させる必要がある。更に、上記成形区間の全域では連続した成形孔型面を形成しなければならない。従って、上記全ての条件を満足できる無限軌道の軌跡は直線ではなく円弧である。
図5の左から右へ被成形素板が進み成形されるが、第1段目がエッジベンド工程であり、第2段目がリバースベンド工程、第3段目がクラスターNo1工程、第4段目がクラスターNo2工程、第5段目がクラスターNo3工程、第6段目がクラスターNo4工程、第7段目がクラスターNo5工程、第8段目がクラスターNo6工程、第9段目がクラスターNo7工程、第10段目がクラスターNo8工程である。
図6Aは被成形素板Sの幅方向断面に対する一対の無端シューブロック列と上下成形ロールとの関係を示す説明図であるが、被成形素板S断面が成形される過程を解析した結果から図面化しており、図の手前から奥側へロールやユニットの長手方向の状態が図示され、また被成形素板Sの長手方向の断面の変化も図示している。
なお、図6Bの被成形素板Sの断面に明らかなように、エッジ両端部には先のエッジベンド工程での成形が良好に行われていることが明らかである。
この工程では専用の曲率を与えた下ロール54で被成形素板Sの中央部を支持しながら、傾斜させて配置した一対の旋回ユニット104でエッジ部を斜め上方から拘束して力を加えて、被成形素板Sを順次湾曲させていく。
この工程は、次ぎの第8段目のクラスターNo.6工程で用いる一対の旋回ユニット107への被成形素板Sの進入を容易にかつ有効にするため、被成形素板Sの湾曲側面を適宜押圧するものである。
この工程は、次段の第10段目のクラスターNo.8工程で用いる一対の旋回ユニット109への被成形素板Sの進入を容易にかつ有効にするため、被成形素板Sの湾曲側面を適宜押圧するものである。
ここで、エッジベンド、リバースベンド、クラスターの各工程において、従来の成形方法、装置では被成形素板Sのローリング現象が発生することがあるが、図5に示す成形方法の大半の工程では、それぞれ一対の旋回ユニットによりあたかも巨大直径の成形ロールの使用を実現化し、被成形素板Sの両端部のエッジ部を拘束しながら成形を行うことが可能なため、被成形素板Sのローリング現象は発生することがなく、次工程のフィンパス工程とスクイズ工程でのロールへの被成形素管の進入が円滑に行われる。特にスクイズ工程では、対向するエッジ部の位置、エッジ両端面間のクリアランス寸法の制御などが正確に設定、実施可能となるため、レーザー溶接機による連続溶接を容易にかつ精度良く実現できる。
そこで実施例に示すごとく、ある範囲で大きい曲率半径から小さな曲率半径をロールカリバーに設けた無端下ロール列を無端シューブロック列のように構成すると、想定したある口径毎に、無端下ロール列の使用する範囲を移動させることで、専用曲率の下ロールを使用することができ、装置の兼用化が可能になる。
図2の構成例では、コ字型アーム15は斜め下向きに開口部が位置しており、ここに旋回ユニット100を貫通するビーム12を接続すると、成形孔型面を斜め下向きに、被成形素材に当接させることができる。同様に、コ字型アームが斜め上向きに開口部を有する場合は、図6Aのエッジベンド工程用の装置のごとく、その成形孔型面が斜め上向きとなるように旋回ユニット100を配置できる。
リバースベンドスタンドRVBは、上述のごとき構成のフレームスタンド30の上下の梁部材に、図6Bに示すような上下ロールを軸支してある。
旋回ユニットを配置した8組の成形装置が基準床上に配置されるとすると、下ロール交換装置60は基準床下に設けたピット内に配置されることになる。
第3クラスタースタンドCL3から第8クラスタースタンドCL8の間で水平に張架される無端コンベアベルト72は、その下側に配置する6機の昇降用ジャッキ76が延伸して剛体化支持され、また、回転ドラム73,74の駆動で回転移動が可能になる構成である。
また、下ロール交換装置は、外径は180mmで共通であるが、ロール幅は32mm〜106mmに設定した34種類(個)のロールを用いて作成し、第3クラスタースタンドCL3から第8クラスタースタンドCL8の間で、同時に14個のロールを使用する構成とした。
第8クラスタースタンドCL8の次に、公知のフィンパススタンドを1段、そして高周波溶接機を備えたスクイズスタンドを設置してパイプミルを完成した。
その結果、t/Dが1%〜10%の範囲で、成形速度が、厚肉では20m/min、薄肉では70m/minの良好な製管が可能であることを確認した。
また、図11の被成形素材の長手方向の位置とエッジ部の長手方向伸び率との関係を示すグラフに示すごとく、本発明による成形(ロール曲率半径3000mm)では、従来のロール曲率半径150mmの成形ロールによる成形と比較して、エッジ部の長手方向伸び率が著しく低減できることが明らかである。
また、本発明による成形装置並びに成形方法は、従来の成形ロールと同等の生産性が維持でき、成形ロールによる成形の限界を拡大するとともに、生産方式を変革し、成形ラインの設備構成を簡素化することが可能となる。
S 被成形素板
EV エッジベンドスタンド
RVB リバースベンドスタンド
CL1〜CL8 クラスタースタンド
1s シュー1s
1a 成形孔型1a
2 シューホルダー2
3 ピン孔3
4 無端シューブロック列
5,6 ローラーベアリング
7 ベアリング
10 基台
11 ジャッキ
12,15 コ字型アーム
13 ビーム
14 ガイド板
16 サブベース
20 フレームスタンド
21 脚柱
22,23 梁部材
24 ジャッキ
25,26 ジャッキ
30 フレームスタンド
50,52,54,55,56,57,58,59 下ロール
51,53 上ロール
60 下ロール
70 下ロール交換装置
71 ロールホルダー
72 コンベアベルト
73,74 回転ドラム73,74
75 ジャッキ
76 支持用ジャッキ
100,101,102,103,104,105,106,107,108,109 旋回ユニット
Claims (12)
- 成形孔型を外向きに設けた複数のシューを備えて無端列を構成しているシューブロック列が無限軌道上を移動する構成の旋回ユニットを対向配置した1組又は複数組を有し、各旋回ユニットのシューの成形孔型が被成形素材の端部の少なくともエッジ部の一部を拘束して該素材と同期移動する間を成形区間とした成形装置を用い、前記成形区間の無限軌道上を通過するシューブロック列が巨大直径の仮想成形ロールと同様の作用を被成形素材に与えるべく、前記成形区間における無限軌道あるいは無限軌道上で被成形素材と接触する各シューの成形孔型に、前記巨大直径の仮想円の半径と所要円弧長さとを与えて前記素材の成形を行う成形方法。
- 成形区間にある複数のシューは隣接面を相互に当接させて連続する成形孔型を形成したことを特徴とする請求項1に記載の成形方法。
- 複数組の旋回ユニットを用いる際に、シューの成形孔型が被成形素材のエッジ部の一部を拘束しない形状を有して該エッジ部以外に当接する旋回ユニットの組を前記旋回ユニットの各組間に配置することを特徴とする請求項1に記載の成形方法。
- 複数組の旋回ユニットを用い、対向配置した各組の旋回ユニット間に、被成形素材の下側から複数の下ロールを当接させて成形するに際し、下ロールをロールホルダーに支持させかつ該ホルダーを連結して無端コンベアベルトとして、各組の旋回ユニット間の下ロールを被成形素材の下流側又は上流側へ双方向に移送可能となし、かつ下ロールのロールカリバーの曲率半径が該下流側から上流側へ順次小さくなるように配置され、当該複数組の旋回ユニット下に配置される下ロール列を、前記無端コンベアベルトの位置を移動させることで選択することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の成形方法。
- 対向配置した1組の旋回ユニット間に、被成形素材の下側又は上側あるいはその両方から当接する単数又は複数の成形ロールを配置したことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の成形方法。
- 旋回ユニット内の無限軌道が単数又は複数のローラベアリングで形成され、シューブロック列はその内表面に前記ローラベアリングの外レースが当接して旋回可能であることを特徴とする請求項1に記載の成形方法。
- 成形孔型を外向きに設けた複数のシューを備えて無端列を構成しているシューブロック列が無限軌道上を移動する構成の旋回ユニットを対向配置した1組又は複数組を有し、各旋回ユニットのシューの成形孔型が被成形素材の端部の少なくともエッジ部の一部を拘束して該素材と同期移動する間を成形区間とした成形装置であり、前記成形区間の無限軌道上を通過するシューブロック列が巨大直径の仮想成形ロールと同様の作用を被成形素材に与えるように、前記成形区間における無限軌道あるいは無限軌道上で被成形素材と接触する各シューの成形孔型に、前記巨大直径の仮想円の半径と所要円弧長さとを有する成形装置。
- 成形区間にある複数のシューは隣接面を相互に当接させて連続する成形孔型を形成したことを特徴とする請求項7に記載の成形装置。
- 複数組の旋回ユニットを用いた成形装置であり、シューの成形孔型が被成形素材のエッジ部の一部を拘束しない形状を有して該エッジ部以外に当接する旋回ユニットの組を前記旋回ユニットの各組間に配置することを特徴とする請求項7に記載の成形装置。
- 複数組の旋回ユニットを用いた成形装置であり、対向配置した各組の旋回ユニット間に、被成形素材の下側から複数の下ロールを当接させて成形するに際し、下ロールをロールホルダーに支持させかつ該ホルダーを連結して無端コンベアベルトとして、各組の旋回ユニット間の下ロールを被成形素材の下流側又は上流側へ双方向に移送可能となし、かつ下ロールのロールカリバーの曲率半径が該下流側から上流側へ順次小さくなるように配置され、当該複数組の旋回ユニット下に配置される複数個の下ロール列を、前記無端コンベアベルトの位置を移動させることで選択可能にしたことを特徴とする請求項7又は請求項9に記載の成形装置。
- 対向配置した1組の旋回ユニット間に、被成形素材の下側又は上側あるいはその両方から当接する単数又は複数の成形ロールを配置したことを特徴とする請求項7又は請求項9に記載の成形装置。
- 旋回ユニット内の無限軌道が単数又は複数のローラベアリングで形成され、シューブロック列はその内表面に前記ローラベアリングの外レースが当接して旋回可能であることを特徴とする請求項7に記載の成形装置。
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