JP2014182428A - キャビネットへの穴加工位置指定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信回線を通じてメーカーにキャビネットを発注する際に、穴加工の指定とその穴に対応した部品の発注とを同時に行えるようにしたシステムを提供する。
【解決手段】サーバ1と端末2とからなり、サーバ1にはキャビネットデータベース4と、キャビネットに取付けられる部品を集めた部品データベース9とが搭載されている。またサーバ1と端末2の何れかに、キャビネットデータベース4から加工対象となるキャビネットを選択する対象選択手段17と、部品データベースから部品を選択する部品選択手段18と、選択された部品の穴形状を特定する形状特定手段19と、特定された穴形状を選択したキャビネットの面上に配置する位置指定手段20と、選択されたキャビネットと部品とを表示して、発注する際に選択可能とする選択表示手段21とが設けられている。
【選択図】図12

Description

本発明は、配電盤、制御盤などの電子電気機器収納用のキャビネットを顧客がネットワークを介してメーカーに発注する際に用いるキャビネットへの穴加工位置指定システムに関するものである。
電子電気機器収納用のキャビネットについてはその用途、構造、サイズ等に応じて非常に多数のメーカー標準品が設定されている。そこで最近では顧客が通信回線を通じてメーカー側のデータベースにアクセスし、最適な仕様のキャビネットを選択して発注できるシステムが開発されている。
またキャビネットには、操作スイッチ、計測機器、冷却装置などの各種の部品を取付けることがあり、この場合には各部品に対応した形状の穴加工が必要である。
これらの穴加工は顧客側の使用目的によって異なるため、顧客側がキャビネットのどの面にどのような穴加工を必要とするかを、発注の都度指定することとなる。
この場合の穴加工位置の指定ミスをなくするため、メーカー側のデータベースから読みだしたキャビネットの図面上に顧客が穴加工位置を指定し、指定された穴加工が可能であるか否かをメーカー側で判断できるようにした穴加工指定システムが開発され、特許文献1として公開されている。
この特許文献1のシステムにおいては、穴加工可能範囲及び穴加工不能範囲がキャビネットの図面上に表示され、顧客が穴加工位置を指定する際の参考となるようにしている。顧客はキャビネットに穴加工を指定したのち、別途、部品を検索して発注することとなる。しかしこの作業は穴加工位置の指定と部品発注との二度手間となり、面倒であった。また選択した部品と指定した穴形状とが正確に対応しない発注ミスも発生する可能性があった。
特開2004−178360号公報
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、穴加工の指定とその穴に対応した部品の発注とを同時に行えるようにしたキャビネットへの穴加工位置指定システムを提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明のキャビネットへの穴加工位置指定システムは、サーバと、このサーバとネットワークを介して接続された端末とからなり、前記サーバにはキャビネットデータベースと、キャビネットに取付けられる部品を集めた部品データベースとが搭載されており、さらに前記サーバと前記端末の何れかに、キャビネットデータベースから加工対象となるキャビネットを選択する対象選択手段と、部品データベースから部品を選択する部品選択手段と、この部品選択手段により選択された部品の穴形状を特定する形状特定手段と、特定された穴形状を選択したキャビネットの面上に配置する位置指定手段と、選択されたキャビネットと部品とを表示して、発注する際に選択可能とする選択表示手段と、を設けたことを特徴とするものである。
なお請求項2のように、前記サーバと前記端末の何れかに、位置指定手段により指定された穴加工位置をキャビネットデータベースに登録されている禁止領域と対比し、適否を判定する位置判定手段を設けることが好ましい。また請求項3のように、選択されたキャビネットと部品名とを確認表示する確認表示手段を設けることが好ましい。
本発明のキャビネットへの穴加工位置指定システムによれば、顧客がキャビネットデータベース中からキャビネットを選択し、部品データベース中から部品を選択すると、形状特定手段が選択された部品の穴形状を特定し、位置指定手段が特定された穴形状を選択したキャビネットの面上に配置する。このため穴加工の指定をしたキャビネットとその穴に対応した部品を同時に発注するか否かを選択できる利点がある。
また請求項2の発明によれば、位置指定手段により指定された穴加工位置の適否を自動的に判定することができるので、穴加工が行えない禁止領域に穴加工位置を指定してしまうミスを防止することができる。さらに請求項3の発明によれば、発注前に画面上で選択されたキャビネットと選択された部品名とを最終確認することができ、誤発注を防止することができる。
本発明のシステムの全体構成図である。 キャビネットデータベースの構成説明図である。 部品データベースの構成説明図である。 選択されたキャビネットの図面データを示す説明図である。 選択された部品とそれに対応する穴形状の説明図である。 穴パターンの説明図である。 キャビネットを選択の初期画面である。 キャビネットを選択の次画面である。 穴形状をキャビネットの面上に配置した画面である。 穴加工位置が禁止領域と干渉しない状態の説明図である。 穴加工位置が独立禁止領域と干渉する状態の説明図である。 選択画面である。 動作手順を示すフロー図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明のシステムの全体構成図であり、1はキャビネットメーカー側のサーバ、2はこのサーバ1とネットワーク3を介して接続された端末である。ネットワーク3はインターネット回線が代表的なものであるがこれに限定されるものではなく、例えばメーカーと顧客間の専用回線であってもよい。
サーバ1の記憶装置には、キャビネットデータベース4が収納されている。キャビネットデータベース4は図2に示したように、メーカーが標準品としている多数のキャビネットのそれぞれについて、商品コード5、寸法6、価格7、図面データ8などを登録したものである。図面データ8はキャビネットデータベース4に直接登録せず、別に設けた図面データファイルをキャビネットデータベース4にリンクさせておくことができる。図面データ8には、図4に示すようにキャビネットの扉面、左右の側面、背面(ボディー正面)、天面、基板の6面の形状が含まれている。
またサーバ1の記憶装置には、キャビネットに取付けられる部品を集めた部品データベース9が収納されている。部品データベース9は図3に示したように、部品コード10、寸法11、価格12、部品の図面データ13などを登録したものである。これらの部品をキャビネットに取付けるためには各部品ごとに特定の取付穴を必要とするため、部品データベース9には部品に対応させて穴形状データ14も登録されている。その一例は図5に示す通りであり、図5には「R形ルーバ・フィルタ付」のための穴形状が示されている。
このほかサーバ1には、汎用的な穴パターンデータ15が登録されている。これは図6に示すように、メーカー側が予め加工可能な穴形状をパターン化して登録したものである。このようにサーバ1の記憶装置には、汎用的な穴パターンデータ15と部品専用の穴形状データ14とがそれぞれ登録されている。
図4に示すように、キャビネットデータベース4の図面データ8には、キャビネットの各面の形状とともに、各面の穴加工ができない禁止領域16が登録されている。各面の端部から一定幅の部分は、もしその部分に穴加工が行なわれると、キャビネットとしての強度やシール性を維持できなくなる部分であるから、絶対的な禁止領域16である。この禁止領域16は図面データ8に書き込んでおいてもよく、端部からの距離をその都度ロジックで計算するようにしてもよい。
また、扉面などにはスタッドボルト等が溶接等で固着されているが、このような部分に穴加工をしようとしても、厚みがあるため穴加工用のレーザが通らず、穴加工が不可能である。従ってこれらの部分は独立した禁止領域16である。このように、キャビネットデータベース4の各面には、穴加工ができない禁止領域16が登録されている。
図1に示すように、端末2またはサーバ1上には、キャビネットデータベース4から加工対象となるキャビネットを選択する対象選択手段17と、部品データベース9から部品を選択する部品選択手段18と、この部品選択手段18により選択された部品の穴形状を特定する形状特定手段19と、特定された穴形状を選択したキャビネットの面上に配置する位置指定手段20と、が設けられている。このほか、位置判定手段22と選択されたキャビネットと部品とを表示する選択表示手段21とが設けられている。この実施形態では、位置指定手段20と位置判定手段22と選択表示手段21とが端末2上に置かれ、その他はサーバ1上に置かれているが、これに限定されるものではない。
以下に、各手段の役割について説明する。
対象選択手段17は、キャビネットデータベース4にアクセスしてキャビネットを選択する。その初期画面は図7に示す通りである。キャビネット検索の選択ボタン24をクリックするとキャビネット検索のプログラムが立ち上がり、図8に示す画面が端末2に表示される。顧客はこの画面からカテゴリ、商品名、キーワードなどを入力して最適なキャビネットを選択する。次に顧客は選択したキャビネットのどの面に品を配置するかを選択する。
同様に、部品選択手段18は部品データベース9にアクセスし、キャビネットに取付ける部品を選択する。部品が選択されると、形状特定手段19は部品データベース9の穴形状データ14にアクセスし、選択された部品の穴形状を特定する。次に顧客は選択された部品の取付位置を、選択した面に位置指定手段20により指定する。これと同時に、その部品の取付穴の位置が指定される。このほか、部品とは別に汎用的な穴パターンデータ15から選択した穴形状をキャビネットの面上に配置することもできる。図9は図5に示した「R形ルーバ・フィルタ付」のための穴形状30をキャビネットの扉面に配置した例を示している。
位置判定手段22は、位置指定手段20により指定された穴加工位置の適否を判断する。この判断は、上記した禁止領域16と穴加工位置との座標を対比することにより行われる。図10に示すように指定された穴加工位置が禁止領域16に干渉しなければ、正常判定を行う。しかし図11に示すように指定された穴加工位置が禁止領域16と重なった場合には、不可判定を行う。図11は穴加工位置が独立した禁止領域16と重なった状態を示している。なお、穴加工位置が独立した禁止領域16を囲む場合には警告判定を行う。
位置判定手段22による判定結果は、端末2に表示される。正常判定の場合には、例えば穴加工位置を青色で表示する正常表示がなされる。このとき顧客が穴位置を確定する操作を行なうと、穴加工位置の色を例えば灰色に反転させるようにすることができる。また不可判定の場合には、指定した穴加工位置を赤色で表示する不可表示がなされる。また警告判定の場合には、その原因となった部品を例えばオレンジ色で表示する。上記した着色による表示法は一例にすぎず、メッセージや音による表示も可能である。
サーバ1側に作図手段25を設け、正常判定がなされた部品情報をキャビネット図面上に作図し、作図データをサーバ1の作業領域26に格納する。選択表示手段21は、図12のように選択されたキャビネットと選択された部品とを表示し、顧客に発注の前段階の確認を促す。 顧客は必要に応じて選択可能に表示された部品名を同時に発注するか否かを選択する。また作業領域26から作図データを読み込み、レイアウトを表示させることが好ましい。確認手段23に表示された内容は発注画面に送られる。
このように構成された本発明のキャビネットへの穴加工位置指定システムの動作フローを図13に示す。発注までの手順は次の通りである。
(S1)顧客は対象選択手段17によりサーバ1にアクセスし、キャビネットをキャビネットデータベース4中から選択する。
(S2)次に顧客は、選択されたキャビネットのどの面に部品を取付けるかを選択する。
(S3)次に顧客は、部品選択手段18により部品データベース9にアクセスし、キャビネットに取付ける部品を選択する。
(S4)形状特定手段19は部品データベース9の穴形状データ14にアクセスし、選択された部品の穴形状を特定する。
(S5)顧客は、選択された部品の穴加工位置を、位置指定手段20により指定する。
(S6)位置判定手段22が、指定された穴加工位置の適否を判断する。
(S7)作図手段25は、正常判定がなされた部品取付穴をキャビネット図面上に作図する。
(S8)選択表示手段21は、キャビネットと部品を端末に表示させ、発注の前段階の確認を行う。すなわち、顧客は必要に応じて選択可能に表示された部品名を同時に発注するか否かを選択する。
(S9)選択されたキャビネットと図面とを一括して発注する。
以上に説明した通り、本発明のキャビネットへの穴加工位置指定システムによれば、顧客が通信回線を通じてメーカーにキャビネットを発注する際に、穴加工の指定とその穴に対応した部品の発注とを同時に行うことができ、穴加工位置をミスなく指定することができるとともに、発注作業を簡素化できる利点がある。
1 サーバ
2 端末
3 ネットワーク
4 キャビネットデータベース
5 商品コード
6 寸法
7 価格
8 図面データ
9 部品データベース
10 部品コード
11 寸法
12 価格
13 図面データ
14 穴形状データ
15 穴パターンデータ
16 禁止領域
17 対象選択手段
18 部品選択手段
19 形状特定手段
20 位置指定手段
21 選択表示手段
22 位置判定手段
24 選択ボタン
25 作図手段
26 作業領域
30 穴形状

Claims (3)

  1. サーバと、このサーバとネットワークを介して接続された端末とからなり、
    前記サーバにはキャビネットデータベースと、キャビネットに取付けられる部品を集めた部品データベースとが搭載されており、
    さらに前記サーバと前記端末の何れかに、キャビネットデータベースから加工対象となるキャビネットを選択する対象選択手段と、
    部品データベースから部品を選択する部品選択手段と、
    この部品選択手段により選択された部品の穴形状を特定する形状特定手段と、
    特定された穴形状を選択したキャビネットの面上に配置する位置指定手段と、
    選択されたキャビネットと部品とを表示して、発注する際に選択可能とする選択表示手段と、を設けたことを特徴とするキャビネットへの穴加工位置指定システム。
  2. 前記サーバと前記端末の何れかに、位置指定手段により指定された穴加工位置をキャビネットデータベースに登録されている禁止領域と対比し、適否を判定する位置判定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のキャビネットへの穴加工位置指定システム。
  3. 選択されたキャビネットと、選択された商品名とを確認表示する確認表示手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のキャビネットへの穴加工位置指定システム。
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