JP2014182331A - 清掃装置および画像形成装置 - Google Patents

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光介 山田
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Abstract

【課題】
ベルトのライフの初期から長期にわたってベルトの清掃能力が維持される清掃装置、および清掃装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】
循環移動するベルト41表面に押し当てられてベルト41の表面を清掃する清掃部材51と、
前記清掃部材を前記ベルトに押し当てている間、清掃部材51の位置を固定しておく第1の方式と、第1の方式からの切替えが可能な、清掃部材51をベルト41にバネ付勢により押し当てる第2の方式との双方の押当方式を備えた押当構造とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、清掃装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、転写ベルトをブレードとスクレーパでクリーニングする方法が記載されている。
また、特許文献2には、転写ベルトをブレードに定圧力を加えてクリーニングする方法が記載されている。
さらに、特許文献3には、ブレードの食込み量や圧力を初期調整する方法が記載されている。
特開2002−278319号公報 特開昭63−085674号公報 特開平05−289578号公報
本発明は、ベルトのライフの初期から長期にわたってベルトの清掃能力が維持される清掃装置、およびそのような清掃装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、循環移動するベルト表面に押し当てられて該ベルト表面を清掃する清掃部材と、
前記清掃部材を前記ベルトに押し当てている間、該清掃部材の位置を固定しておく第1の方式と、該第1の方式からの切替えが可能な、該清掃部材を該ベルトにバネ付勢により押し当てる第2の方式との双方の押当方式を備えた押当構造とを有することを特徴とする清掃装置である。
請求項2は、前記第1の方式から前記第2の方式に切り替える切替機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の清掃装置である。
請求項3は、循環移動するベルトを備え、該ベルトの作用が関与する工程を経て、用紙上に定着されたトナー像からなる画像を形成する画像形成装置であって、
循環移動するベルト表面に押し当てられて該ベルト表面を清掃する清掃部材と、
前記清掃部材を前記ベルトに押し当てている間、該清掃部材の位置を固定しておく第1の方式と、該第1の方式からの切替えが可能な、該清掃部材を該ベルトにバネ付勢により押し当てる第2の方式との双方の押当方式を備えた押当構造とを有する清掃装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項4は、前記ベルトの駆動に要するトルクを検出するトルクセンサを備え、
前記清掃装置がさらに、前記トルクセンサによる、あらかじめ定められた第1の閾値を越えるトルクの検出を受けて、前記押当構造における押当方式を前記第1の方式から前記第2の方式に切り替える切替機構を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
請求項5は、前記トルクセンサによる、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を越えるトルクの検出を受けて、前記ベルト表面への潤滑剤の塗布を開始し、又は潤滑剤の塗布量を増大させる潤滑剤塗布装置をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6は、前記清掃部材がゴム製の板状部材であって、該清掃部材とは別に設けられた、金属製の板状部材からなり前記ベルトの表面に押し当てられて該表面の付着物を擦り取る第2の清掃部材と、
前記トルクセンサによるあらかじめ定められた第3の閾値を越えるトルクの検出を受けて、該第2の清掃部材の、該ベルト表面への押当ての機会又は押当力を増大させる第2の押当機構とを有する第2の清掃装置をさらに備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置である。
請求項1の清掃装置および請求項3の画像形成装置によれば、ベルトの清掃能力が、ベルトのライフの初期から長期にわたって維持される。
請求項2の清掃装置によれば、切替機構を備えていない場合と比べ、第1の方式から第2の方式への切り替えが容易である。
請求項4の画像形成装置によれば、第1の方式から第2の方式への自動的な切り替えが行なわれる。
請求項5の画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と比べ、ベルトの清掃能力がさらに長期にわたって維持される。
請求項6の画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と比べ、ベルトの清掃能力がさらに向上する。
本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタの概略構成図である。 定変位方式(A)と定荷重方式(B)の説明図である。 クリーニングブレードの、転写ベルトに押し当てられている先端部分の形状を描いた模式図である。 クリーニングブレードを転写ベルトに押し当てる押当構造を示した図である。 転写ベルトの駆動トルクの変化を示した図である。 転写ベルトを清掃するクリーナの動作を示すフローチャートである。 第2例における潤滑剤塗布器の、転写ベルトへの押当構造を示した図である。 転写ベルトの駆動トルクの変化を示した図である。 第2例におけるクリーナの動作を示したフローチャートである。 第3例におけるスクレーパの、転写ベルトへの押当構造を示した図である。 第3例におけるクリーナの動作を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタの概略構成図である。
この図1に示すプリンタ1は、筐体1A内に4つの画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kを備えている。ここで、これら4つの画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kは、その添字Y,M,C,Kにそれぞれ対応したY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色のトナーを使って各色のトナー像を形成するエンジンであることを意味している。他の構成要素の符号に付した添字も同様である。以下では、Y,M,C,Kの全てに共通する説明については、添字Y,M,C,Kを省略し、数字のみの符号を付して説明する。
各画像形成エンジン10は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11を備えており、また、その感光体ドラム11の周りに帯電器12,露光器13,現像器14,一次転写器15,およびクリーナ16を備えている。帯電器12は、感光体ドラム11の周面を一様に帯電する。露光器13は、帯電後の感光体ドラム11の周面に画像情報に応じて変調された露光光を照射して静電潜像を形成する。現像器14は、感光体ドラム11の周面に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。一次転写器15は、感光体ドラム11との間に中間転写ベルト20を挟んだ位置に配置されており、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20上に転写する。クリーナ16は、転写後の感光体ドラム11上の残存トナーを感光体ドラム11上から回収することにより感光体ドラム11を清掃する。
中間転写ベルト20は、駆動ロール21aやバックアップロール21bを含む複数のロール21に支持された無端のベルトであって、駆動ロール21aの駆動により矢印B方向に循環移動する。この中間転写ベルト20上には、4つの画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kでそれぞれ形成されたトナー像が順次重なるように転写される。
また、このプリンタ1には、二次転写装置40が備えられている。
この二次転写装置40は、駆動ロール42aの駆動により矢印C方向に循環移動する無端状の転写ベルト41と、その転写ベルト41を支持する、駆動ロール42aやバックアップロール42b,42cを含む複数のロール42を備えている。駆動ロール42aは、転写ベルト41の駆動に加え、トナー像の転写に必要な電荷を転写ベルト41に付与する役割を兼ねている。
また、この駆動ロール42aには、転写ベルト41を駆動するのに必要なトルクを検出するトルクセンサ43が連結されている。
さらにこの二次転写装置40は、クリーナ50を備えている。このクリーナ50は、転写ベルト41の表面を清掃するものである。
このクリーナ50は、弾性ゴム製のクリーニングブレード51、金属板からなるスクレーパ52、および潤滑剤塗布器53を備えている。クリーニングブレード51は、転写ベルト41の表面に付着したトナーをその転写ベルト41の表面から回収する役割を担っている。また、スクレーパ52は、クリーニングブレード51では除去しきれなかった細かな粒子等を取り除き、そのような粒子等が溶融して転写ベルト41の表面に薄いフィルム状に固着するのを防止する役割を担っている。潤滑剤塗布器53は、転写ベルト41の表面に潤滑剤を塗布することにより、転写ベルト41とクリーニングブレード51との間の摩擦が過大となって転写ベルト41の循環移動が不安定になるのを防止する役割を担っている。
また、このプリンタ1は、用紙トレイ60を備えている。この用紙トレイ60には複数枚の用紙Pが積み重ねられた状態に収容されている。
この用紙トレイ60に収容されている複数枚の用紙Pのうちの最も上に積み重ねられている一枚の用紙Pがピックアップロール61によりその用紙トレイ60から取り出され、搬送ロール62により矢印D方向に、その用紙の先端がレジストレーションロール63に達する位置まで搬送され、一旦停止する。
上述したように、4つの画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kのそれぞれで形成された各色トナーによるトナー像は、中間転写ベルト20が矢印B方向に移動する過程で順次積み重なるように中間転写ベルト20上に転写される。
このようにして中間転写ベルト20上に形成された複数色のトナーからなるトナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴ってさらに矢印B方向に搬送され二次転写位置Tに到達する。
レジストレーションロール63の位置まで搬送されてきていた用紙は、中間転写ベルト20上のトナー像が二次転写位置Tに到達するタイミングでその二次転写位置Tに搬送されるように、レジストレーションロール63から送り出される。そして二次転写位置Tにおいて、二次転写装置40の作用により、中間転写ベルト20上のトナー像が用紙上に転写される。トナー像の転写を受けた用紙はさらに矢印E方向に搬送されて定着器70に到達する。この定着器70は、加熱ロール71と加圧ロール72とを有し、搬送されてきた用紙はそれら加熱ロール71と加圧ロール72とに挟まれて加熱および加圧を受け、その用紙上のトナー像がその用紙上に定着される。定着後の用紙は排紙ロール64により排紙トレイ80上に排出される。用紙上にトナー像を転写した後の、中間転写ベルト20上に残存するトナーはクリーナ30により回収される。
ここで、この図1に示すプリンタ1のうち転写ベルト50を清掃するクリーナ50が本発明の一実施形態としての清掃装置である。
クリーニングブレード51を転写ベルト41に押し当てる方式として、いわゆる定変位方式と定荷重方式が存在する。以下では、これら定変位方式と定荷重方式について説明し、それを踏まえて、クリーナ50について説明する。
図2は、定変位方式(A)と定荷重方式(B)の説明図である。
クリーニングブレード51は、支持部材91に固定されている。
この支持部材91は、図2(A)に示す定変位方式の場合は、プリンタ1の筐体1A、又はその筐体1Aに固定された部材に固定されている。したがって、この定変位方式の場合、転写ベルト41とクリーニングブレード51の位置関係は、常に一定となる。
また、図2(B)に示す定荷重方式の場合は、支持部材91は、プリンタ1の筐体1A又はその筐体1Aに固定された部材に、バネ92等の弾性体を介在させて支持されている。したがってクリーニングブレード51は、転写ベルト41からの反力の変化に応じてその位置が変わり、常にほぼ一定の荷重で転写ベルト41に押し当てられている。
尚、この図2(A),(B)において、クリーニングブレード51が転写ベルト41に食い込むように描かれているが、これは、設計上の位置を示しており、実際には図1に示すように転写ベルト41の内側にはバックアップロール42cが存在し、クリーニングブレード51が転写ベルト41を介してバックアップロール42cから反力を受けて変形する。
図3は、クリーニングブレードの、転写ベルトに押し当てられている先端部分の形状を描いた模式図である。
クリーニングブレード51と転写ベルト41との間には摩擦力が働くため、クリーニングブレード51の先端部分は、図3に示すように転写ベルト41の矢印C方向への走行により、矢印C方向に引き込まれた形状となる。このクリーニングブレード51の先端部分の、転写ベルト41との間の角度θをワーキングアングルと称する。また、この図3に示す矢印Nは、クリーニングブレード51が転写ベルト41から受ける垂直抗力を示しており、矢印Fは、摩擦力を示している。クリーニングブレード51と転写ベルト41との摩擦係数をμとしたとき、
F=μN ・・・(1)
が成立する。
ここで、プリンタ1を長期に使用していると、クリーニングブレード51などとの摩擦により転写ベルト41の表面が徐々に粗くなり、摩擦係数μが徐々に増大する。
図2(A)に示す定変位方式の場合、転写ベルト41の表面が粗くなるに従ってクリーニングブレード51の転写ベルト41の走行方向への引き込まれ方が大きくなってワーキングアングルθも増大する。このワーキングアングルθが増大すると垂直抗力Nが増大する。すると、(1)式から分かる通り、摩擦力Fが増大し、転写ベルト41の駆動に要するトルクも増大する。このため駆動ロール42aの駆動力が限界に達し転写ベルト41の走行が不安定となり、画質劣化につながるおそれがある。あるいは、駆動ロール42aの駆動力を増大させると、クリーニングブレード51の引き込まれ方が増大し過ぎていわゆる捲れが生じ、クリーニング性能の低下やクリーニングブレードの破損が生じるおそれがある。
一方、図2(B)の定荷重方式の場合、垂直抗力Nが増大すると、それに応じてバネ92が縮んでクリーニングブレード51が転写ベルト41から離れる向きに移動する。このため、垂直抗力Nの上昇し過ぎが防止される。ただし、この定荷重方式を採用し、バネ92による押当力をプリンタ1を長期間使用した後の状態で適切となるように調整すると、プリンタ1の使用開始後の初期においては荷重が低過ぎて十分なクリーニング性能が得られないおそれがある。この定荷重方式を採用してプリンタ1の使用開始初期において適切な荷重となるように調整すると、図2(A)の定変位方式の場合と同様、長期間使用した後では荷重が強過ぎるおそれが生じる。定荷重方式を採用して使用期間の途中で荷重を変更する機構を備えることも考えられるが、機構が複雑となり、コストの上昇につながる。
図4は、クリーニングブレード51を転写ベルト41に押し当てる押当構造を示した図である。この押当構造は、図4(A)に示す定変位方式(図2(A)を合わせて参照)と、その定変位方式からの切替えが可能な、図4(B)に示す定荷重方式(図2(B)を合わせて参照)との双方の押当方式を備えた押当構造である。
クリーニングブレード51は支持部材91に固定されている。
プリンタ1の筐体1A又はその筐体1Aに固定された部材に支持棒93が立設しており、その支持棒93には、バネ92が巻回している。また、この支持棒93の下端近傍にはストッパ94が固定されている。クリーニングブレード51を支持している支持部材91は、支持棒93に挿通され、バネ92とストッパ94に挟まれた位置にある。
ここで、支持部材91は、初期段階では、図4(A)に示すように、固定部材95によりストッパ94に接するようにその位置が固定されている。この段階では、バネ92は作用しておらず、クリーニングブレード51の位置は固定されている。すなわちこれは、いわゆる定変位方式である。
この固定部材95には、プランジャ96が連結されており、プランジャ96が作用すると、図4(B)に示すように固定部材95が外れる。すると、クリーニングブレード51は、転写ベルト41の垂直抗力N(図3参照)とバネ92による押圧力とがバランスした位置まで上昇し、以後転写ベルト41の垂直抗力Nの変化に伴ってその位置を変化させる。これは、いわゆる定変位方式である。
ここで、本実施形態では、固定部材95とプランジャ96の組合せが、本発明にいう切替機構の一例に相当する。
図5は、図1に示すトルクセンサ43により検知される、転写ベルトの駆動トルクの変化を示した図である。
横軸はプリントボリウムPVであり、過去にプリント(画像形成)した用紙の枚数を表わしている。縦軸は、トルクである。
このプリンタ1が稼働を開始した初期においては、転写ベルト41の表面は相対的に滑らかであり、転写ベルト41を、比較的小さな駆動トルクで循環させることができる。プリンタ1を使用していると、クリーニングブレード51や用紙Pとの接触などにより転写ベルト41の表面が徐々に粗くなり、転写ベルト41の駆動トルクが徐々に上昇する。
仮に定変位方式(図4(A)参照)のまま使用していると、図5に破線で示すようにトルクが上昇し続けるが、ここでは、このトルクを検知して、その検知されたトルクがあらかじめ定められたしきい値を越える時点で定荷重方式(図4(B)参照)に切り替える。
図6は、転写ベルト41を清掃するクリーナ50の動作を示すフローチャートである。ここに示す例では、スクレーパ52および潤滑剤塗布器53(図1参照)は、転写ベルト41に接触した状態に固定されている。
図1に示すプリンタ1の動作が開始すると、トルクセンサ43による、転写ベルト41の駆動に必要なトルクの検知が行なわれる(ステップS01)。
その検知されたトルクがしきい値を越えるまで(ステップS02)、トルク検知(ステップS01)が続けられ、検知されたトルクがしきい値を越えると、定変位方式(図4(A))から定荷重方式(図4(B))に切り替えられる。定変位方式から定荷重方式に切り替えられた後は、この図6に従う、トルク検知等の動作は行なわれない。
定荷重方式に切り替えた後は、転写ベルト41の表面がさらに粗くなってもトルクはそのしきい値近傍にとどまり、転写ベルト41の安定走行が保たれる。また、クリーニング性能に関しても、初期段階では定変位方式を採用し、トルクがしきい値に達した以降は定荷重方式を採用して、長期間に渡り十分なクリーニング性能が維持される。
次に、転写ベルト41を清掃するクリーナ50の第2例について説明する。
以下に説明する第2例においても、クリーニングブレード51に関しては、図4に示す押当構造および切替機構が採用されている。またスクレーパ52に関しては、上述の例と同様、転写ベルト41に固定的に押し当てられている。
図7は、第2例における潤滑剤塗布器53の、転写ベルト41への押当構造を示した図である。
潤滑剤塗布器53は、プリンタ1の筐体1A又はその筐体1Aに固定された部材に回転可能に支持されていて、図示しないバネにより図7(A)に示す矢印F方向に力が加えられている。また、この筐体1A等には、カム部材97が回転可能に支持されている。このカム部材97は、図示しないモータから駆動力を受けて回転する。
図7(A)は、潤滑剤塗布器53が矢印F方向に回転して転写ベルト41から離れている状態を示している。一方、図7(B)は、カム部材97が回転して潤滑剤塗布器53をバネの力に抗して矢印G方向に回転させて転写ベルト41に押し当てた状態を示している。
図7(A)の状態にあるときは、転写ベルト41には潤滑剤は塗布されず、図7(B)の状態にあるときに塗布される。
図8は、転写ベルトの駆動トルクの変化を示した図である。
また、図9は、この第2例におけるクリーナ50の動作を示したフローチャートである。
プリンタ1の稼動開始時は、クリーニングブレード51は転写ベルト41に定変位方式(図4(A)参照)で押し当てられており、潤滑剤塗布器53は、転写ベルト41から離れた状態(図7(A)参照)にある。尚、スクレーパ52は、転写ベルト41に固定的に押し当てられている。
プリンタ1が動作を開始すると、トルクセンサ43(図1参照)により転写ベルト41の駆動トルクが検知される(ステップS11)。その検知されたトルクがしきい値1を越えたことが判定されると(ステップS12)、潤滑剤の塗布が未だ開始されていないか既に開始されているかが判定され(ステップS13)、未だ開始されていないときは、カム部材97(図7参照)が回転して潤滑剤塗布器53を転写ベルト41に押し当てることにより潤滑剤の塗布が開始される(ステップS14)。ステップS13において、潤滑剤塗布が既に開始されていると判定されたときは、ステップS14はスキップされる。
次にステップS11で検知されたトルクがしきい値2を越えたか否かが判定される(ステップS14)。トルクがしきい値2を越えると、クリーニングブレード51の押当方式が定変位方式(図4(A))から定荷重方式(図4(B))に切り替えられる。このしきい値2は、上記のしきい値1よりも大きな値のしきい値である。
以上の動作が、トルクがしきい値2を越えるまで続けられ、トルクがしきい値2を越えて定荷重方式に切り替えられた後は、この図9のフローチャートに従う動作は行なわれない。
この図9に示すフローチャートに従うと、図8のポイントaのタイミングで潤滑剤の塗布が開始され、ポイントbのタイミングでクリーニングブレードの押当方式が定荷重方式に切り替えられ、その後は、トルク2はしきい値2の近傍にとどまる。
ここに示した第2例によれば、トルクに応じて潤滑剤の塗布を開始することで、クリーニングブレード51と転写ベルト41との間の摩擦力の、よりきめ細かな調整が可能となる。
尚、ここでは、潤滑剤を塗布するか否かを切り替えているが、潤滑剤塗布器53の、転写ベルト41への押当て圧力を調整することなどにより、潤滑剤の単位時間あたりの塗布量を変更する構成を採用してもよい。
次に、クリーナ50(図1参照)の第3例について説明する。
以下に説明する第3例においてもクリーニングブレード51に関しては、図4に示す押当構造および切替機構が採用されている。また、潤滑剤塗布器53に関しても、図7に示した押当構造が採用されている。
図10は、第3例におけるスクレーパ52の、転写ベルト41への押当構造を示した図である。
スクレーパ52は、支持部材101に固定的に支持されている。また、プリンタ1の筐体1A又はその筐体1Aに固定された部材からは支持棒102が立ち上がっていて支持部材101を貫通している。またその支持棒102にはバネ103が嵌められており、支持棒102の先端にはストッパ104が固定されている。さらに、筐体1A等にはカム部材105が回転可能に支持されている。このカム部材は図示しないモータにより回転駆動される。
図10(A)に示す状態においては、スクレーパ52は転写ベルト41に相対的に弱く押し当てられている。カム部材105が回転して図10(B)に示す状態になると、スクレーパ52は、転写ベルト41に強く押し当てられる。
図11は、この第3例におけるクリーナ50の動作を示したフローチャートである。
この図11に示すフローチャート中のステップS21〜S26は、図9に示す第2例のフローチャート中のステップS11〜S16とそれぞれ同一のステップであり、重複説明は省略する。
スクレーパ52は、初期段階では、図10(A)に示すように、転写ベルト41に弱く押し当てられている。
トルクがしきい値2を越えると(ステップS25)、クリーニングブレード51の押当方式が定変位方式(図4(A))から定荷重方式(図4(B))に切り替えられる(ステップS26)とともに、それまで転写ベルト41に、図10(A)に示すように弱く押し当てられていたスクレーパ52が、図10(B)に示すように強く押し当てられる(ステップS27)。
転写ベルト41が比較的新品に近く、転写ベルト41の表面へのフィルミングの発生のおそれが小さい期間はスクレーパ52を転写ベルト41に弱く押し当てておくことで転写ベルト41の表面が粗くなるのを遅らせておき、フィルミングの発生のおそれが高まってきた段階で強く押し当てることで、フィルミングの発生が防止される。
このように、この第3例によれば、さらにきめ細かな制御を可能としている。
尚、ここではスクレーパ52の押当力を変更しているが、スクレーパ52を転写ベルト41に押し当てたり転写ベルト41から離間させたりする方式を採用したときは、トルクがしきい値2を越えた段階でスクレーパ52を転写ベルト41に押し当てる機会を増やすように制御してもよい。
また、この第3例では、クリーニングブレード51の押当方式を定荷重方式に切り替えるタイミングとスクレーパ52を強く押し当てるタイミングを一致させている。ただし、クリーニングブレード51の押当方式を定荷重方式に切り替えるタイミングを定めるしきい値とスクレーパ52を強く押し当てるタイミングを定めるしきい値を異ならせて、それぞれ別々のタイミングで動作するように構成してもよい。
また、ここでは、転写ベルト41を清掃するクリーナ50に本発明を適用した例について説明したが、本発明は転写ベルトの清掃にのみ適用されるものではない。例えば中間転写ベルト20を清掃するクリーナ30に本発明の清掃装置を適用してもよい。さらには、本発明の清掃装置は、プリンタ等の画像形成装置にのみ適用されるものではなく、循環移動するベルトの清掃に広く適用することができる。
1 プリンタ
1A 筐体
10,10Y,10M,10C,10K 画像形成エンジン
11 感光体ドラム
12 帯電器
13 露光器
14 現像器
15 一次転写器
16,30,50 クリーナ
20 中間転写ベルト
21,42 ロール
21a,42a 駆動ロール
21b,42b,42c バックアップロール
40 二次転写装置
50 転写ベルト
51 クリーニングブレード
52 スクレーパ
42c バックアップロール
43 トルクセンサ
53 潤滑剤塗布器
60 用紙トレイ
70 定着器
80 排紙トレイ
91,101 支持部材
92,103 バネ
93,102 支持棒
93,94,104 ストッパ
95 固定部材
96 プランジャ
97,105 カム部材

Claims (6)

  1. 循環移動するベルト表面に押し当てられて該ベルト表面を清掃する清掃部材と、
    前記清掃部材を前記ベルトに押し当てている間、該清掃部材の位置を固定しておく第1の方式と、該第1の方式からの切替えが可能な、該清掃部材を該ベルトにバネ付勢により押し当てる第2の方式との双方の押当方式を備えた押当構造とを有することを特徴とする清掃装置。
  2. 前記第1の方式から前記第2の方式に切り替える切替機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の清掃装置。
  3. 循環移動するベルトを備え、該ベルトの作用が関与する工程を経て、用紙上に定着されたトナー像からなる画像を形成する画像形成装置であって、
    循環移動するベルト表面に押し当てられて該ベルト表面を清掃する清掃部材と、
    前記清掃部材を前記ベルトに押し当てている間、該清掃部材の位置を固定しておく第1の方式と、該第1の方式からの切替えが可能な、該清掃部材を該ベルトにバネ付勢により押し当てる第2の方式との双方の押当方式を備えた押当構造とを有する清掃装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記ベルトの駆動に要するトルクを検出するトルクセンサを備え、
    前記清掃装置がさらに、前記トルクセンサによる、あらかじめ定められた第1の閾値を越えるトルクの検出を受けて、前記押当構造における押当方式を前記第1の方式から前記第2の方式に切り替える切替機構を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記トルクセンサによる、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値を越えるトルクの検出を受けて、前記ベルト表面への潤滑剤の塗布を開始し、又は潤滑剤の塗布量を増大させる潤滑剤塗布装置をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記清掃部材がゴム製の板状部材であって、該清掃部材とは別に設けられた、金属製の板状部材からなり前記ベルトの表面に押し当てられて該表面の付着物を擦り取る第2の清掃部材と、
    前記トルクセンサによるあらかじめ定められた第3の閾値を越えるトルクの検出を受けて、該第2の清掃部材の、該ベルト表面への押当ての機会又は押当力を増大させる第2の押当機構とを有する第2の清掃装置をさらに備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016170384A (ja) * 2015-03-09 2016-09-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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