JP2014181832A - コンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテナ内の圧力バランスを維持するコンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法を提供する。
【解決手段】コンテナ5は、サーバ11を搭載し、コールドアイル51とホットアイル52とを分離している。シャッター60は、コールドアイル51に設けられた外部に繋がる開口部6の開閉を行う。シャッター70は、ホットアイル52に設けられた外部に繋がる開口部7の開閉を行う。空調3は、コールドアイル51から吸気した空気を冷却して前記ホットアイル52へ排気する。管理サーバ10は、取得したコールドアイル51の圧力又は空調3の稼動状態のいずれかに基づき、シャッター60及びシャッター70の開閉を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】コンテナ5は、サーバ11を搭載し、コールドアイル51とホットアイル52とを分離している。シャッター60は、コールドアイル51に設けられた外部に繋がる開口部6の開閉を行う。シャッター70は、ホットアイル52に設けられた外部に繋がる開口部7の開閉を行う。空調3は、コールドアイル51から吸気した空気を冷却して前記ホットアイル52へ排気する。管理サーバ10は、取得したコールドアイル51の圧力又は空調3の稼動状態のいずれかに基づき、シャッター60及びシャッター70の開閉を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法に関する。
情報処理装置としてのサーバや通信機器等の電子機器を含む大量のハードウェアを集中的に設置し運用する施設として、データセンタがある。近年クラウド化などが進み、データセンタの規模は拡大の一途をたどっている。大規模なデータセンタにおいては、さらなる省電力化が望まれている。
このような大規模なデータセンタを構築するにあたり、初期投資コストが安いコンテナ型データセンタが提案されている。コンテナ型データセンタは、コンテナ内部の小さい空間を1ユニットとし、このユニットに情報機器類と空調を搭載し、ユニット単位で情報機器の稼動及び冷却を行う。すなわち、コンテナ型データセンタは、データセンタ全体の規模に応じて増設が容易な可搬型のデータセンタといえ、総消費電力を低減し省電力を実現するには有効な形態であることなどから、急速に普及し始めている。
このようなコンテナ型データセンタ内に設置する機器としては、ネットワーク装置、ストレージ装置及びサーバなどの電子計算機などがある。そして、データセンタ内に配置された機器には、演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)や主記憶装置としてのメインメモリ等といった発熱する部品を有するものがある。これらの部品の温度が上昇した場合には、空調により部品の温度を下げることが行われる。また、これにより、コンテナ内の温度も下げられる。
また、コンテナ型データセンタには、コールドアイルとホットアイルとを分離し、空調からの冷気を効率よくサーバの吸気側へ送り、ホットアイルからの熱気をサーバの吸気側へ流さないようにする構成が知られている。
さらに、空調を用いたコンテナ型データセンタでは、圧力バランスが悪い場合、次のような不都合が考えられる。例えば、コールドアイルの圧力が高すぎる場合、空気の搬送動力に無駄が生じる。また、空調に戻ってくる空気の温度が低下するため、空調が低効率の運転領域において作動することになる。一方、コールドアイルの圧力が低すぎる場合、サーバに対する給気風量が減少し、サーバの温度が上がってしまう。そこで、空調を用いたコンテナ型データセンタでは、空調のファンによる風量とサーバなどのファンによる風量との調整により、コンテナ全体の圧力バランスを維持することが行われている。
ここで、データセンタにおける空調制御の技術として、コールドアイルからホットアイルへの風量と、ホットアイルから空調機への風量とが等しくなるように風量制御を行う従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、空調機の圧縮機のモードに応じて空調機の風量を調整する従来技術がある(例えば、特許文献2参照)。さらに、コールドアイルとホットアイルとの間を遮断するサーバ室内用の扉の従来技術がある(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、コンテナ型データセンタでは、サーバをコンテナへ最大搭載する場合から1台のみを搭載する場合など、運用形態により搭載するサーバの台数が異なる場合がある。そして、コンテナ型データセンタでは、サーバの台数に応じて冷却のための風量が異なる。そのため、空調によりコンテナ全体の圧力バランスを適切に維持することは困難である。
また、クールゾーンからホットゾーンへの風量とホットゾーンから空調機への風量とを等しくする従来技術では、空調故障時や空調の風量に比べてサーバの台数が少ない場合に圧力バランスを適切に維持することは困難である。また、圧縮機のモードに応じた空調制御する技術を用いても、空調故障時などには対応することができず、圧力バランスを適切に維持することは困難である。さらに、コールドアイルとホットアイルとの間を遮断するサーバ室内用の扉では、各アイルの圧力については考慮されておらず、圧力バランスを適切に維持することは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテナ内の圧力バランスを維持するコンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示するコンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法は、一つの態様において、コンテナは、電子機器を搭載し、前記電子機器の吸気側である第1エリアと前記電子機器の排気側である第2エリアとを分離している。第1シャッターは、前記第1エリアに設けられた前記コンテナの外部と内部とを繋ぐ開口部の開閉を行う。第2シャッターは、前記第2エリアに設けられた前記コンテナの外部と内部とを繋ぐ開口部の開閉を行う。空調機構は、前記第2エリアから吸気した空気を冷却して前記第1エリアへ排気する。制御部は、取得した前記第1エリアの圧力又は前記空調機構の稼動状態のいずれかに基づき、前記第1シャッター及び前記第2シャッターの開閉を制御する。
本願の開示するコンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法の一つの態様によれば、コンテナ内の圧力バランスを維持することができるという効果を奏する。
以下に、本願の開示するコンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示するコンテナ型データセンタ及びコンテナ型データセンタの制御方法が限定されるものではない。
図1Aは、コンテナ型データセンタの一部を切り出した斜視図である。また、図1Bは、コンテナ型データセンタの一部を切り出した他の方向からの斜視図である。図1A及び図1Bに描かれているコンテナ型データセンタ100は、実際のコンテナ型データセンタの一部を切り出したものである。すなわち、コンテナ型データセンタ100を複数台並べた状態のものが1つの実際のコンテナ型データセンタとなる。
コンテナ型データセンタ100は、コンテナ5及び空調3を有し、さらに、コンテナ5の内部の空気を空調3へ送るダクト4を有している。コンテナ5には、ラック2が接地されている。そして、ラック2には1台又は複数台のサーバ1が搭載されている。また、コンテナ5には、コンテナ5の内部と外部とを繋ぐ開口部6と開口部7とが設けられている。そして、図1A及び図1Bでは、説明の都合上図示していないが、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100は、開口部6及び開口部7のそれぞれにシャッターを有している。シャッターについては次に詳細に説明する。
図2は、実施例1に係るコンテナ型データセンタの概略断面図である。図1A及び図1Bで示したサーバ1は、図2に示すように、管理サーバ10及びサーバ11を有する。管理サーバ10は、空調の管理やシャッターの制御、さらには、サーバ11の管理を行う。サーバ11は、実際に処理を行うサーバである。ここで、管理サーバ10の台数に特に制限は無いが、本実施例では管理サーバ10は1台の場合で説明する。また、図2における管理サーバ10以外のサーバは、全てサーバ11である。また、図2では、説明の都合上、管理サーバ10及びサーバ11を搭載しているラック2は省略している。
コンテナ5の内部は、管理サーバ10及びサーバ11を搭載しているラック2及びラック2からコンテナ5の内部壁まで延びる仕切り板によってコールドアイル51及びホットアイル52という2つの領域に分割されている。コールドアイル51は、空調3に接続されており、空調3によって冷却された空気が給気される。そして、空調3からの給気により、コールドアイル51内の空気は、管理サーバ10及びサーバ11を搭載したラック2に向けて送られ、管理サーバ10及びサーバ11を冷却し、暖められた空気がホットアイルに給気される。ホットアイル52は、ダクト4に接続されている。そして、ホットアイル52の暖かい空気は、ダクト4を通って空調3に給気される。
また、コンテナ5のコールドアイル51側の壁に設けられた開口部6には、シャッター60が取り付けられている。シャッター60は、開閉可能である。シャッター60が閉じられると、コールドアイル51とコンテナ5の外部との間の空気の流れが、遮断される。また、シャッター60が開放されると、コールドアイル51とコンテナ5の外部との間で空気の流出入が起こる。
また、コンテナ5のホッアイル52側の壁に設けられた開口部7には、シャッター70が取り付けられている。シャッター70は、開閉可能である。シャッター70が閉じられると、ホットアイル52とコンテナ5の外部との間の空気の流れが、遮断される。また、シャッター70が開放されると、ホットアイル52とコンテナ5の外部との間で空気の流出入が起こる。
シャッター60及びシャッター70は、管理サーバ10に接続されている。そして、シャッター60及びシャッター70は、管理サーバ10からの指示に従って開閉を行う。シャッター60及びシャッター70は、同じ構造を有していてもよいし、異なる構造を有していてもよい。
ここで、図3A及び図3Bを参照して、シャッター60及びシャッター70の構造の一例について説明する。図3Aは、回転式のシャッターを説明するための図である。また、図3Bは、スライド式のシャッターを説明するための図である。図3A及び図3Bは、シャッター70を例に説明している。
図3Aに示すように、回転式のシャッターの場合、シャッター70は、回転する板部材71を複数枚有している。そして、板部材71は、矢印P1で表す方向に回転する。実線で記載した板部材71の状態が、シャッター70が開いている状態である。また、点線で記載した板部材72の状態が、シャッター70が閉じている状態である。さらに、シャッター70が開いた状態で、ごみがコンテナ5の内部に入らないように、フィルタ73が設けられている。
次に、図3Bに示すように、スライド式のシャッターの場合、シャッター70は、スライドする板部材74を複数枚有している。そして、板部材74は、矢印P2で示す方向にスライドする。実線で記載した板部材74の状態が、シャッター70が開いている状態である。また、点線で記載した板部材75の状態が、シャッター70が閉じかけている状態である。
空調3は、ファン30を有している(図2参照)。空調3は、ファン30を回転させ、ダクト4を通して送られてきたホットアイル52からの空気を吸い込み冷却する。そして、空調3は、冷却した空気をファン30の回転によりコールドアイル51へ給気する。
圧力センサ8は、コールドアイル51内部に設置されている。そして、圧力センサ8は、コールドアイル51内部の圧力を計測する。圧力センサ8は、管理サーバ10と接続されており、計測した圧力の情報を管理サーバ10へ送る。
次に、図4を参照して、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100におけるシャッター60及びシャッター70の開閉の制御機能について説明する。図4は、実施例1に係るコンテナ型データセンタのブロック図である。
管理サーバ10は、状態監視部101及びシャッター制御部102を有している。
状態監視部101は、例えば、ファン30の回転数の監視など空調3の動作を監視している。そして、状態監視部101は、空調3が停止したか否かを判定する。例えば、状態監視部101は、ファン30の回転が止まったこと等から空調3が停止したと判定する。
空調3が停止したと判定した場合、状態監視部101は、空調3の停止をシャッター制御部102へ通知する。
空調3が停止したと判定した場合、状態監視部101は、空調3の停止をシャッター制御部102へ通知する。
空調3の停止した後も、状態監視部101は、空調3の動作の監視を続ける。そして、空調3が再稼動すると、状態監視部101は、空調3の稼動をシャッター制御部102へ通知する。
空調3が停止した場合、シャッター制御部102は、空調3の停止の通知を状態監視部101から受ける。そして、空調3の停止の通知を受信すると、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する。
その後、状態監視部101から空調3の稼動の通知を受けると、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる。
また、本実施例では、シャッター制御部102は、大気圧として標準気圧を記憶している。シャッター制御部102は、コールドアイル51における圧力の情報の入力を圧力センサ8から受ける。そして、シャッター制御部102は、受信したコールドアイル51の圧力と記憶している大気圧とを比較する。コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する。
ここで、空調3は、停電や故障などにより停止することが考えられる。例えば、停電の場合、サーバ1は、無停電電源装置などにより稼動し続けるが、空調3は停止してしまう。これにより、コールドアイル51の圧力は急激に下がり、サーバ1には十分な風量が供給されなくなる。さらに、ダクト4及び空調3を経由してホットアイル52の熱気がコールドアイル51に回り込むため、サーバ1は熱気を吸い込むことになる。これにより、サーバ1の温度が上昇し、サーバ1は故障又は停止してしまう。そこで、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放することで、コールドアイル51の圧力を上昇させ、サーバ1への風量を確保し、サーバ1の吸気温度を下げる。
その後、シャッター制御部102は、受信したコールドアイル51の圧力と記憶している大気圧との比較を継続する。そして、コールドアイル51の圧力が大気圧以上になった場合、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる。
ここで、本実施例では、シャッター制御部102は、大気圧を予め記憶しているが、これは他の方法でもよく、例えば、コンテナ5の外部に外気圧を計測するセンサを設け、そのセンサから取得した外気圧を大気圧として用いてもよい。
次に、図5を参照して、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100による圧力調整の処理の流れについて説明する。図5は、実施例1に係るコンテナ型データセンタによる圧力調整の処理のフローチャートである。ここで、以下に説明する処理は、1回の圧力調整処理の流れであり、実際には、シャッター制御部102は、このフローの処理を周期的に繰り返す。
シャッター制御部102は、状態監視部101からの通知により空調3が停止したか否かを判定する(ステップS101)。空調3が停止した場合(ステップS101:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する(ステップS102)。
その後、シャッター制御部102は、状態監視部101からの通知により空調3が稼動したか否かを判定する(ステップS103)。空調3が稼動していない場合(ステップS103:否定)、シャッター制御部102は、空調3が稼動するまで待機する。
これに対して、空調3が稼動した場合(ステップS103:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる(ステップS107)。
一方、空調が停止していない場合(ステップS101:否定)、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧未満か否かを判定する(ステップS104)。コールドアイル51の圧力が大気圧以上の場合(ステップS104:否定)、シャッター制御部102は、圧力調整処理を終了する。
これに対して、コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合(ステップS104:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する(ステップS105)。
その後、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧以上か否かを判定する(ステップS106)。コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合(ステップS106:否定)、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧以上になるまで待機する。
これに対して、コールドアイル51の圧力が大気圧以上の場合(ステップS106:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる(ステップS107)。
次に、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100を用いた場合の効果について説明する。以下では、次のような条件によりサーバの吸気温度を計算した結果について説明する。条件としては、図1A及び図1Bに示す状態であり、ラック2が2台と空調3が1台配置されている。さらに、ラック2には、サーバ1が80台搭載されている。また、サーバ1の筐体の厚み及びラック2の厚みを考慮して、それぞれ金属材料を設定する。また、開口部6を、幅1m及び高さ450mmとする。また、開口部7は、幅1m及び高さ60cmとする。さらに、開口部6及び開口部7にはフィルタやルーバーなどを想定し、開口率60%の圧力損失とする。
図6は、吸気温度の計測エリアを表す図である。以下では、コンテナ型データセンタ100における図6に示すラック2の各エリア201〜204及び211〜214での吸気温度の時間変化のシミュレーション結果について説明する。ここでは、ラック2の中に管理サーバ10及びサーバ11合わせて最大搭載数のサーバが搭載されている。そして、各エリア201〜204及び211〜214は、ラック2に搭載された管理サーバ10及びサーバ11を10台ずつ平均化したエリアである。
図7Aは、従来のコンテナ型データセンタにおける空調停止後のサーバ吸気温度の時間変化を表す図である。また、図7Bは、実施例1に係るコンテナ型データセンタにおける空調停止後のサーバ吸気温度の時間変化を表す図である。図7A及び図7B共に、縦軸はサーバ吸気温度を表し、横軸は時間を表している。また、図7A及び図7Bにおける点線は、サーバ11の動作保障温度を表しており、例えば、本実施例では動作保障温度は35℃である。さらに、図7A及び図7Bでは、環境温度(外気温)が30℃の場合で説明する。
図7Aに示すように、従来のコンテナ型データセンタでは、10秒程度でサーバ11の吸気温度はエリア201〜204及び211〜214のいずれにおいてもサーバ11の動作保障温度である35℃を超えてしまう。そのため、従来型のコンテナ型データセンタでは、サーバ11の故障が発生する危険性が高い。
これに対して、図7Bに示すように、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100では、空調停止後2分以上経過しても、エリア201〜204及び211〜214のほとんどにおいてサーバ11の動作保障温度である35℃以下となっている。したがって、従来のコンテナ型データセンタに比べて、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100によれば、サーバ11の故障を回避する確率を向上させることができる。また、昨今は動作保障温度が40℃であるサーバも増えてきている。そのようなサーバをサーバ11として用いた場合、空調が停止しても、サーバ11は、動作保障温度以下で通常通り稼動することができる。
さらに、図8を参照して、開口部6及び開口部7を設けた場合の効果について説明する。図8は、開口部の数に対応する1分後の平均サーバ吸気温度を表す図である。図8では、縦軸は平均サーバ吸気温度を表し、横軸は開口部の状態を変化させた各種状態を表している。そして、各種状態における右側の棒グラフは環境温度が40℃の場合であり、左側の棒グラフは環境温度が30℃の場合である。また、図8における点線は、サーバ11の動作保障温度を表しており、ここでは、動作補償温度は35℃である。
開口部6及び開口部7を設けない場合、環境温度が30℃の場合も40℃の場合も、1分後のサーバ吸気温度は、52℃を超えている。この場合、サーバ11の動作補償温度を大きく超えており、サーバ11が故障する危険が高い。
開口部6のみを設けた場合、開口部6及び開口部7のいずれも設けない場合に比べて、1分後のサーバ吸気温度は下がるが、未だサーバ吸気温度は50度を超えている。この場合も、サーバ11の動作補償温度を大きく超えており、サーバ11が故障する危険が高い。
これに対して、開口部6及び開口部7を設けた場合、環境温度が30℃であれば、1分後のサーバ吸気温度は、動作保障温度である35℃を下回る。また、環境温度40℃の場合、1分後のサーバ吸気温度は、42℃程度に抑えられ、サーバ11の動作保障温度が40℃であれば、サーバ11が故障する危険性は大きく軽減される。このように、コールドアイル51側の開口部6だけの場合に比べて、コールドアイル51側の開口部6及びホットアイル52側の開口部7を設けた場合には、サーバ11の吸気温度を大きく下げることができる。
さらに、図9を参照して、好適な開口部の形状及び開口率について説明する。図9は、開口率及び開口部の高さと平均サーバ吸気温度との関係を表す図である。図9の縦軸は、平均サーバ吸気温度を表しており、上側の横軸は開口率を表し、下側の横軸は開口部7の高さを表している。そして、グラフ301は、開口部6及び開口部7を設け、開口部7を幅1m、高さ60cmとして、開口部6及び開口部7の開口率を変化させた場合の平均サーバ吸気温度の変化を表している。また、グラフ302は、開口部6及び開口部7を設け、それぞれの開口率が60%で、幅1mとして、開口部7の高さを変化させた場合の平均サーバ吸気温度の変化を表している。
グラフ302に示すように、開口部7の高さが250mm以上であれば、平均サーバ吸気温度が動作保障温度である35℃を下回る。また、グラフ301に示すように、開口部6及び開口部7の開口率が50%以上であれば、平均サーバ吸気温度が動作保障温度である35℃を下回る。ここで、開口部7にフィルタやルーバーなどを設けた場合、圧力損失が発生し、開口率が変化する。すなわち、圧力損失が60%であり、開口部7の幅1mの場合、高さは250mm以上あれば好ましい。また、開口部6及び開口部7を設け、開口部6を幅1m、高さ450mmとし、且つ、開口部7を1m、高さ60cmとした場合、フィルタやルーバーなどを設けた場合の圧力損失による影響が、開口部6、開口部7ともに開口率50%以上になることが好ましい。
以上に説明したように、本実施例に係るコンテナ型データセンタは、空調が停止した場合及びコールドアイルの圧力が大気圧より低くなった場合に、コンテナから外部へと繋がる開口部を開放する。これにより、ホットアイル側からの暖められた空気のコールドアイル側への流入を抑制できる。そして、コールドアイルの圧力を上げることができ、圧力バランスを適切に保つことができる。また、コールドアイルの圧力の低下や空調の停止による、サーバ温度の上昇を低減することができ、サーバを適切に冷却することができる。
図10は、実施例2に係るコンテナ型データセンタの概略断面図である。本実施例に係るコンテナ型データセンタ100は、コールドアイルの圧力が大気圧より高い場合に、空調の風量を低減することが実施例1と異なる。そこで、以下では、空調の風量の調整について主に説明する。図11は、実施例2に係るコンテナ型データセンタのブロック図である。図11において図4と同じ符号を有する各部については、特に説明の無い限り同じ機能を有するものとする。
本実施例に係るコンテナ型データセンタ100は、図10に示すように、管理サーバ10とファン30とが接続されている。ここで、図10の図は概念図であり、管理サーバ10がファン30の風量を制御できるように接続されていれば、それぞれが直接接続されていなくても良い。
管理サーバ10は、図11に示すように、風量制御部103を有している。風量制御部103は、例えば、大気圧として標準気圧を記憶している。
風量制御部103は、コールドアイル51の圧力の情報の入力を圧力センサ8から受ける。次に、風量制御部103は、コールドアイル51の圧力が記憶している大気圧より大きいか否かを判定する。そして、コールドアイル51の圧力が大気圧より大きい場合、風量制御部103は、ファン30の回転数を落とすことで、空調3から送られる風量を下げる。
その後、コールドアイル51の圧力が大気圧以下になった場合、風量制御部103は、ファン30の回転数を元に戻し、空調3から送られる風量を上げる。
次に、図12を参照して、本実施例に係るコンテナ型データセンタ100による圧力調整の処理の流れについて説明する。図12は、実施例2に係るコンテナ型データセンタによる圧力調整の処理のフローチャートである。ここで、以下に説明する処理は、1回の圧力調整処理の流れであり、実際には、管理サーバ10は、このフローの処理を周期的に繰り返す。
シャッター制御部102は、状態監視部101からの通知により空調3が停止したか否かを判定する(ステップS201)。空調3が停止した場合(ステップS201:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する(ステップS202)。
その後、シャッター制御部102は、状態監視部101からの通知により空調3が稼動したか否かを判定する(ステップS203)。空調3が稼動していない場合(ステップS203:否定)、シャッター制御部102は、空調3が稼動するまで待機する。
これに対して、空調3が稼動した場合(ステップS203:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる(ステップS207)。
一方、空調が停止していない場合(ステップS201:否定)、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧未満か否かを判定する(ステップS204)。
コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合(ステップS204:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する(ステップS205)。
その後、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧以上か否かを判定する(ステップS206)。コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合(ステップS206:否定)、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧以上になるまで待機する。
これに対して、コールドアイル51の圧力が大気圧以上の場合(ステップS206:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる(ステップS207)。
一方、コールドアイル51の圧力が大気圧以上の場合(ステップS204:否定)、風量制御部103は、コールドアイル51の圧力が大気圧より大きいか否かを判定する(ステップS208)。コールドアイル51の圧力が大気圧以下の場合(ステップS208:否定)、管理サーバ10は、圧力調整の処理を終了する。
これに対して、コールドアイル51の圧力が大気圧より大きい場合(ステップS208:肯定)、風量制御部103は、ファン30の回転数を落とす(ステップS209)。
その後、風量制御部103は、コールドアイル51の圧力が大気圧以下になったか否かを判定する(ステップS210)。コールドアイル51の圧力が大気圧より大きい場合(ステップS210:否定)、風量制御部103は、コールドアイル51の圧力が大気圧以下になるまでファンの回転数を落とす。
これに対して、コールドアイル51の圧力が大気圧以下の場合(ステップS210:肯定)、風量制御部103は、ファン30の回転を元に戻す(ステップS211)。
以上に説明したように、本実施例に係るコンテナ型データセンタは、実施例1におけるシャッターの開閉に加えて、コールドアイルの圧力が高くなった場合に空調の風量を下げるように動作する。これにより、コールドアイルの圧力が高い場合に、コールドアイルの圧力を下げることができ、圧力バランスをより適切に保つことができる。
図13は、実施例3に係るコンテナ型データセンタの概略断面図である。本実施例に係るコンテナ型データセンタ100は、コールドアイルの圧力がホットアイルの圧力より高い場合に、コールドアイルとホットアイルとを繋ぐ経路を開放することが実施例1と異なる。そこで、以下では、コールドアイルとホットアイルとを繋ぐ経路の開閉について主に説明する。
本実施例に係るコンテナ型データセンタ100は、図13に示すように、ラック内の管理サーバ10又はサーバ11が搭載されていない部分がコールドアイル51とホットアイル52とを繋ぐ経路となっている。そして、ラック内の管理サーバ10又はサーバ11が搭載されていない部分のラックの前面に圧力調整弁9が設けられている。
図14は、圧力調整弁の動作を説明するための図である。図14において、圧力調整弁9の右側がコールドアイル51側である。また、圧力調整弁9の左側がホットアイル52に繋がっている。
圧力調整弁9は、例えばラックにおけるサーバが搭載されていない部分に設置されるブランクパネルなどに設けられている。そして、圧力調整弁9は、ホットアイル52側に開くように回動可能に配置されている。コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力との差がない場合、圧力調整弁9は、図14の点線の位置にある。
コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力よりも圧力調整弁9を動かす程度に高くなった場合、圧力調整弁9は、ホットアイル52側に開く。これにより、コールドアイル51側の空気がホットアイル52に流れ込み、コールドアイル51の圧力とホットアイル52の圧力との差が無くなる。
そして、コールドアイル51の圧力とホットアイル52の圧力との差がなくなると、圧力調整弁9は自重などにより図14の点線の位置に戻り、コールドアイル51とホットアイル52とを繋ぐ経路を遮断する。
図15Aは、圧力調整弁の一例の閉じた状態を表す図である。図15Bは、圧力調整弁の一例の開いた状態を表す図である。
例えば、図15Aに示すようにブランクパネル全面が圧力調整弁9となっている。すなわち、圧力調整弁9は、ラック2の左右の両端まで幅を有する。また、圧力調整弁9は、上のサーバ11と下のサーバ11との間の長さと同じ高さを有する。この場合、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より高くなると、図15Bのように、圧力調整弁9であるブランクパネル全面が回動する。
また、図16Aは、圧力調整弁の他の例の閉じた状態を表す図である。図16Bは、圧力調整弁の他の例の開いた状態を表す図である。
例えば、図16Aに示すようにブランクパネル92の一部が圧力調整弁9となっている。この場合、圧力調整弁9の周りにはブランクパネル92が残っている。すなわち、この場合の圧力調整弁9は、ラック2の左右の両端から所定距離離れた位置まで幅を有する。また、圧力調整弁9は、上のサーバ11と下のサーバ11との間の長さよりも短い高さを有する。この場合、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より高くなると、図16Bのように、圧力調整弁9であるブランクパネル92の一部が回動する。
また、図17Aは、観音開きの構成を有する圧力調整弁の一例の閉じた状態を表す図である。図17Bは、観音開きの構成を有する圧力調整弁の一例の開いた状態を表す図である。
例えば、図17Aに示すようにブランクパネル92の一部が圧力調整弁9となっている。これは、図16Aの状態と同じである。そして、観音開きの場合、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より高くなると、図17Bのように、圧力調整弁9であるブランクパネル92の一部が中央から二つに分かれ、両側に向けて回動する。この場合、圧力調整弁9は、バネなどの弾性部材によって図17Aの状態に戻るように力が加えられていることが好ましい。
(変形例)
次に、実施例3の変形例として、圧力調整弁9の開閉を管理サーバ10により制御する場合について説明する。図18は、実施例3の変形例に係るコンテナ型データセンタのブロック図である。
次に、実施例3の変形例として、圧力調整弁9の開閉を管理サーバ10により制御する場合について説明する。図18は、実施例3の変形例に係るコンテナ型データセンタのブロック図である。
本変形例に係るコンテナ型データセンタ100における管理サーバ10は、弁制御部104を有している。弁制御部104は、例えば、大気圧として標準気圧を記憶している。また、本変形例に係るコンテナ型データセンタ100は、実施例1の圧力センサ8に変えて、コールドアイル51の圧力とホットアイルの圧力との差圧を計測する差圧センサ81を有している。
弁制御部104は、コールドアイル51の圧力の情報の入力を差圧センサ81から受ける。次に、弁制御部104は、コールドアイル51の圧力が記憶している大気圧より大きいか否かを判定する。そして、コールドアイル51の圧力が大気圧より大きい場合、弁制御部104は、圧力調整弁9を開放する。
その後、コールドアイル51の圧力が大気圧以下になった場合、弁制御部104は、圧力調整弁9を元の位置に戻し、コールドアイル51とホットアイル52とを繋ぐ経路を遮断する。
ここで、本変形例では弁制御部104は、コールドアイル51の圧力が大気圧より高ければ圧力調整弁9を開放しているが、開放の基準は他の基準を用いてもよい。例えば、弁制御部104は、コールドアイル51の圧力が大気圧より所定値高くなった場合に、圧力調整弁9を開放するようにしてもよい。これにより、コールドアイル51の圧力の上昇が低い場合には、圧力調整弁9の開放が行われないようにできる。
次に、図19を参照して、本実施例に係るコンテナ型データセンタによる圧力調整の処理の流れについて説明する。図19は、実施例3の変形例に係るコンテナ型データセンタによる圧力調整の処理のフローチャートである。ここで、以下に説明する処理は、1回の圧力調整処理の流れであり、実際には、管理サーバ10は、このフローの処理を周期的に繰り返す。
シャッター制御部102は、状態監視部101からの通知により空調3が停止したか否かを判定する(ステップS301)。空調3が停止した場合(ステップS301:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する(ステップS302)。
その後、シャッター制御部102は、状態監視部101からの通知により空調3が稼動したか否かを判定する(ステップS303)。空調3が稼動していない場合(ステップS303:否定)、シャッター制御部102は、空調3が稼動するまで待機する。
これに対して、空調3が稼動した場合(ステップS303:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる(ステップS307)。
一方、空調が停止していない場合(ステップS301:否定)、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧未満か否かを判定する(ステップS304)。
コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合(ステップS304:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を開放する(ステップS305)。
その後、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧以上か否かを判定する(ステップS306)。コールドアイル51の圧力が大気圧未満の場合(ステップS306:否定)、シャッター制御部102は、コールドアイル51の圧力が大気圧以上になるまで待機する。
これに対して、コールドアイル51の圧力が大気圧以上の場合(ステップS306:肯定)、シャッター制御部102は、シャッター60及びシャッター70を閉じる(ステップS307)。
一方、コールドアイル51の圧力が大気圧以上の場合(ステップS304:否定)、弁制御部104は、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より大きいか否かを判定する(ステップS308)。コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力以下の場合(ステップS308:否定)、管理サーバ10は、圧力調整の処理を終了する。
これに対して、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より大きい場合(ステップS308:肯定)、弁制御部104は、圧力調整弁9を開放する(ステップS309)。
その後、弁制御部104は、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力以下になったか否かを判定する(ステップS310)。コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より大きい場合(ステップS310:否定)、弁制御部104は、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力以下になるまで待機する。
これに対して、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力以下の場合(ステップS310:肯定)、弁制御部104は、圧力調整弁9を閉鎖する(ステップS311)。
以上に説明したように、本実施例に係るコンテナ型データセンタは、実施例1におけるシャッターの開閉に加えて、コールドアイルの圧力がホットアイルの圧力より高くなった場合にコールドアイルとホットアイルとを繋げる。これにより、コールドアイルの圧力とホットアイルの圧力との差を無くすことができ、圧力バランスをより適切に保つことができる。
図20は、実施例4に係るコンテナ型データセンタの概略断面図である。本実施例に係るコンテナ型データセンタ100は、実施例2と実施例3とを組み合わせたものである。
図20のように、管理サーバ10による空調の制御と共に、圧力調整弁9を配置することも可能である。この場合、管理サーバ10は、コールドアイル51の圧力が大気圧より高くなれば風量を低下させる。また、コールドアイル51の圧力がホットアイル52の圧力より高くなれば圧力調整弁9が開く。
これにより、実施例1〜3のそれぞれの圧力バランスの調整の効果を得ることができ、圧力バランスをより適切に保つことができる。
1 サーバ
2 ラック
3 空調
4 ダクト
5 コンテナ
6 開口部
7 開口部
8 圧力センサ
9 圧力調整弁
10 管理サーバ
11 サーバ
60 シャッター
70 シャッター
81 差圧センサ
100 コンテナ型データセンタ
101 状態監視部
102 シャッター制御部
103 風量制御部
104 弁制御部
2 ラック
3 空調
4 ダクト
5 コンテナ
6 開口部
7 開口部
8 圧力センサ
9 圧力調整弁
10 管理サーバ
11 サーバ
60 シャッター
70 シャッター
81 差圧センサ
100 コンテナ型データセンタ
101 状態監視部
102 シャッター制御部
103 風量制御部
104 弁制御部
Claims (9)
- 電子機器を搭載し、前記電子機器の吸気側である第1エリアと前記電子機器の排気側である第2エリアとを分離したコンテナと、
前記第1エリアに設けられた前記コンテナの外部と内部とを繋ぐ開口部の開閉を行う第1シャッターと、
前記第2エリアに設けられた前記コンテナの外部と内部とを繋ぐ開口部の開閉を行う第2シャッターと、
前記第2エリアから吸気した空気を冷却して前記第1エリアへ排気する空調機構と、
取得した前記第1エリアの圧力又は前記空調機構の稼動状態のいずれかに基づき、前記第1シャッター及び前記第2シャッターの開閉を制御する制御部と
を有することを特徴とするコンテナ型データセンタ。 - 前記制御部は、前記空調機構が停止すると、前記第1シャッター及び前記第2シャッターを開くことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ型データセンタ。
- 前記制御部は、前記空調機構が停止したことにより前記第1シャッター及び前記第2シャッターを開けた状態で、前記空調機構が稼動すると、前記第1シャッター及び前記第2シャッターを閉じることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ型データセンタ。
- 前記制御部は、前記第1エリアの圧力が大気圧未満の場合、前記第1シャッター及び前記第2シャッターを開くことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のコンテナ型データセンタ。
- 前記制御部は、前記第1エリアの圧力が大気圧未満になったことにより前記第1シャッター及び前記第2シャッターを開けた状態で、前記第1エリアの圧力が大気圧以上になった場合、前記第1シャッター及び前記第2シャッターを閉じることを特徴とする請求項4に記載のコンテナ型データセンタ。
- 前記コンテナは電子機器を複数搭載するラックを有し、
前記ラックは、電子機器が搭載されていない場所に、前記第1エリアの圧力が前記第2エリアの圧力に比べ所定値以上の場合に空気を通し、前記第1エリアの圧力が前記第2エリアの圧力に比べ所定未満の場合に前記第1エリアと前記第2エリアとを遮断する圧力調整弁を有する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンテナ型データセンタ。 - 前記第1エリアの圧力が前記第2エリアの圧力に比べ所定値以上の場合に前記圧力調整弁を開放し、前記第1エリアの圧力が前記第2エリアの圧力に比べ所定未満の場合に前記第1エリアと前記第2エリアとを隔離するように前記圧力調整弁を閉じる弁制御部をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のコンテナ型データセンタ。
- 前記空調機構は、前記電子機器に空気を送るためのファンを有し、
前記第1エリアの圧力が外気に比べ高い場合に、前記ファンの回転数を落とすように制御するファン制御部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のコンテナ型データセンタ。 - 電子機器を搭載する、前記電子機器の吸気側である第1エリアと前記電子機器の排気側である第2エリアとを分離したコンテナと、前記第1エリアに設けられた前記コンテナの外部と内部とを繋ぐ開口部の開閉を行う第1シャッターと、前記第2エリアに設けられた前記コンテナの外部と内部とを繋ぐ開口部の開閉を行う第2シャッターと、前記第2エリアから吸気した空気を冷却して前記第1エリアへ排気する空調機構とを有するコンテナ型データセンタの制御方法であって、
前記第1エリアの圧力又は前記空調機構の稼動状態のいずれか取得し、取得した前記第1エリアの圧力又は前記空調機構の稼動状態のいずれかに基づき、前記第1シャッター及び前記第2シャッターの開閉を制御する
ことを特徴とするコンテナ型データセンタの制御方法。
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