JP2014180898A - 赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー及び赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーの較正方法 - Google Patents

赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー及び赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーの較正方法 Download PDF

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智也 鎌田
Makoto Takayama
良 高山
Hiroyuki Kato
浩之 加藤
Tatsuo Hasegawa
辰雄 長谷川
Takashi Kikuchi
貴 菊池
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Abstract

【課題】赤外線カメラを容易かつ効果的に自動車に設置することができる手段を提供する。
【解決手段】赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、フェンダーミラーのミラー26と、ミラー26と一体化された遠赤外線カメラ46とを備える。自動車100の外部の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aに遠赤外線カメラ46を一体化させることにより、完成品の自動車100に遠赤外線カメラ46を後から容易に設置でき、遠赤外線カメラ46が自動車100の外部からの遠赤外線を受光することの障害も無く、遠赤外線カメラ46の熱を外気に放熱させることも容易である。そのため、遠赤外線カメラ46を容易かつ効果的に自動車100に設置することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー及び赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーの較正方法に関する。
赤外線カメラを自動車に搭載することにより、歩行者等を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、自動車のフロントグリルに可視光カメラと赤外線カメラとを設置した装置が開示されている。
特開2002−99997号公報
しかしながら、記特許文献1のように、自動車のフロントグリルの奥部に赤外線カメラが設置されている構造では、自動車ごとに異なるフロントグリルの構造による制約のため、完成品の自動車に後から赤外線カメラを設置することが難しい場合がある。また、車室内に赤外線カメラを設置する方法では、遠赤外線は車窓のガラスを透過し難いため、赤外線カメラが自動車の外部からの遠赤外線を受光し難いという欠点がある。さらに、これらの手法では、赤外線カメラが発する熱を簡単な構造で放熱することが難しいという欠点がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、赤外線カメラを容易かつ効果的に自動車に設置することができる手段を提供することを目的とする。
本発明は、フェンダーミラーと、フェンダーミラーと一体化された赤外線カメラとを備えた赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーである。
この構成によれば、赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーは、フェンダーミラーと、フェンダーミラーと一体化された赤外線カメラとを備える。上述したように、上記特許文献1のように、自動車のフロントグリルの奥部に赤外線カメラが設置されている構造では、自動車ごとに異なるフロントグリルの構造による制約のため、完成品の自動車に後から赤外線カメラを設置することが難しい場合がある。また、車室内に赤外線カメラを設置する方法では、遠赤外線は車窓のガラスを透過し難いため、赤外線カメラが自動車の外部からの遠赤外線を受光し難いという欠点がある。さらに、これらの手法では、赤外線カメラが発する熱を簡単な構造で放熱することが難しいという欠点がある。一方、本発明のように、自動車の外部のフェンダーミラーに赤外線カメラを一体化させることにより、完成品の自動車に赤外線カメラを後から容易に設置でき、赤外線カメラが自動車の外部からの遠赤外線を受光することの障害も無く、赤外線カメラの熱を外気に放熱させることも容易である。そのため、赤外線カメラを容易かつ効果的に自動車に設置することができる。
この場合、フェンダーミラーを支持するミラー支持手段を備え、ミラー支持手段は、自動車のボンネットに着脱自在であることが好適である。
この構成によれば、フェンダーミラーを支持するミラー支持手段を備え、ミラー支持手段は、自動車のボンネットに着脱自在である。そのため、完成品の自動車に赤外線カメラを後から設置することが極めて容易となる。
また、赤外線カメラを格納するカメラ格納手段を備え、カメラ格納手段は、赤外線カメラのレンズを外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能であり、赤外線カメラの全体を外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能であることが好適である。
この構成によれば、赤外線カメラを格納するカメラ格納手段を備え、カメラ格納手段は、赤外線カメラのレンズを外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能であり、赤外線カメラの全体を外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能である。そのため、赤外線カメラのレンズの交換や露出やピントの調整や、赤外線カメラの整備や交換が容易となる。
また、赤外線カメラが発する熱を外気に放熱するために、赤外線カメラまで外気を導入するための外気導入口及び赤外線カメラから外気に至る熱伝導路の少なくともいずれかからなる冷却手段を備えることが好適である。
この構成によれば、赤外線カメラが発する熱を外気に放熱するために、赤外線カメラまで外気を導入するための外気導入口及び赤外線カメラから外気に至る熱伝導路の少なくともいずれかからなる冷却手段を備える。このため、赤外線カメラが発する熱を外気に放熱することがさらに容易となる。
また、赤外線カメラを支持するカメラ支持手段を備え、カメラ支持手段は、赤外線カメラの方向を変更可能であることが好適である。
この構成によれば、赤外線カメラを支持するカメラ支持手段を備え、カメラ支持手段は、赤外線カメラの方向を変更可能である。このため、赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーを自動車に取付けてから、赤外線カメラの較正を行うことが容易となる。
また、本発明は、本発明の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーを自動車に取付ける取付工程と、取付工程後に、赤外線カメラから所定距離の位置に、所定形状の図形が描画されたボードを設置するボード設置工程と、ボード設置工程により設置されたボードを赤外線カメラにより撮像する撮像工程と、撮像工程により撮像された画像中の図形と所定距離とに基づいて、赤外線カメラの地表面に対する方向と、赤外線カメラの地表面からの高度とを算出する算出工程とを含む赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーの較正方法である。
この構成によれば、取付工程では、本発明の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーを自動車に取付ける。ボード設置工程では、取付工程後に、赤外線カメラから所定距離の位置に、所定の形状の図形が描画されたボードを設置する。撮像工程では、ボード設置工程により設置されたボードを赤外線カメラにより撮像する。算出工程では、撮像工程により撮像された画像中の図形と所定距離とに基づいて、赤外線カメラの地表面に対する方向と、赤外線カメラの地表面からの高度とを算出する。そのため、赤外線カメラ一体型フェンダーミラーを自動車に取付けたままの状態で、較正用のボードを赤外線カメラで撮像することにより、容易に赤外線カメラの地表面に対する方向と赤外線カメラの地表面からの高度とを算出して、赤外線カメラの較正を行うことができる。
本発明の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー及び赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーの較正方法によれば、赤外線カメラを容易かつ効果的に自動車に設置することができる。
第1実施形態に係る赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの斜め前方からの外観を示す斜視図である。 第1実施形態に係る赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの斜め後方からの外観を示す斜視図である。 図1の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの先端カバー部を取り外した状態を斜め前方から示す斜視図である。 図2の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの先端カバー部を取り外した状態を斜め後方から示す斜視図である。 図1の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの先端カバー部、本体カバー部及び後端カバー部を取り外した状態を示す斜め前方から示す斜視図である。 図2の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの先端カバー部、本体カバー部及び後端カバー部を取り外した状態を示す斜め後方から示す斜視図である。 第1実施形態に係る赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーを自動車に取付けた例を示す図である。 第1実施形態に係る赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーを自動車に取付けた後に赤外線カメラの較正を行う方法を示す図である。 第2実施形態に係る赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラーの斜め前方からの外観を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1及び図2に外観を示す第1実施形態に係る赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、遠赤外線カメラをフェンダーカメラ内に内蔵しており、完成品の自動車のボンネット(ボンネットフード、エンジンフード)に対して後から取付けられ、自動車の外部の歩行者等の検出に用いられる。なお、図1の矢印方向は、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aが取り付けられる自動車の前進方向を示す。全体として、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、例えば黒光沢のカラーの塗装を施されている。
図1に示すように、本実施形態の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、本体カバー部12、先端カバー部14及び後端カバー部16を備えている。本体カバー部12の前端の上下にはスナップ錠用凹部18が設けられている。上下一対のスナップ錠用凹部18にはそれぞれスナップ錠20が取り付けられている。先端カバー部14は、スナップ錠用凹部18に取付けられたスナップ錠20により、本体カバー部12に着脱自在に取り付けられている。本体カバー部12の前端の左右にも、状況に応じてスナップ錠20を取り付けられるようにスナップ錠用凹部18が設けられている。
図1に示すように、先端カバー部14の前端には、赤外線透過窓22が設けられている。赤外線透過窓22は、例えばシリコン等の遠赤外線が透過可能な材質からなる。赤外線透過窓22の大きさは、例えば直径50〜90mmとでき、直径70mmとできる。なお、後述するように、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの内部に遠赤外線カメラに替えて可視光カメラを内蔵させる場合には、先端カバー部14の前端には、赤外線透過窓22に替えて、光学ガラス等からなる可視光透過窓23が設けられる。
図2に示すように、後端カバー部16は11本のビス30により赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aに取付けられている。後述するように、ビス30を全て外し、後端カバー部16を後方に引くと、後端カバー部16は赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aから外れる。このとき、同時に本体カバー部12も赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aから取り外すことができる。後端カバー部16の後端部には、ミラー26が取り付けられている。ミラー26は一般的なフェンダーミラーと同様の機能を有する。ミラー26はその方向を手動により変更することが可能である。
図2に示すように、本体カバー部12の側面にはハッチ32が設けられている。ハッチ32は、ビス34により本体カバー部12に取付けられている。後述するように、ビス34を全て外すと、ハッチ32は本体カバー部12から外れ、本体カバー部12の内部の赤外線カメラまで外気を導入することができる。
赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの下部には蛇腹ホース24が設けられている。蛇腹ホース24は例えば黒色のゴムホースからなる。後述するように、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、自動車に取付けられた後のその方向を自在に変更することが可能であり、蛇腹ホース24は赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの方向に対応するための柔軟性を有する。蛇腹ホース24の下端部には、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車のボンネットに取付けるための取付金具36,37及びボルト38を有する。これについては後述する。
以下、本実施形態の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの内部の構造について説明する。図3及び図4に示すように、上下一対のスナップ錠20を外すことにより、先端カバー部14を本体カバー部12から取り外すことができる。このとき、本体カバー部12の内部に設置された遠赤外線カメラ46のレンズピント・露出調整部48が外部に対して露出される。このように先端カバー部14を本体カバー部12から取り外すことで、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車に取付けた状態で、レンズピント・露出調整部48を調整することにより、遠赤外線カメラ46のレンズのピントや露出を調整することができる。また、遠赤外線カメラ46のレンズの交換等も行うことができる。なお、本体カバー部12の先端カバー部14との境界面にはゴムパッキン44が設けられており、外部の雨水等から赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの内部を封止する。
図4に示すように、ビス34を全て外すと、ハッチ32は本体カバー部12から外れ、本体カバー部12の側面に外気導入口35が開口する。外気導入口35が開口した状態では、外気が遠赤外線カメラ46まで導入される。このため、夏季等の気温が高いときに、必要に応じてハッチ32を取り外して外気導入口35を開放することにより、遠赤外線カメラ46を冷却することができる。なお、本体カバー部12のハッチ32との境界面にはゴムパッキン33が設けられており、外部の雨水等から赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの内部を封止する。
図5及び図6に示すように、後端カバー部16のビス30を全て外すと、後端カバー部16と本体カバー部12とを赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aのアルミフレーム60から取り外すことができる。この状態では、遠赤外線カメラ46の全体が外部に対して露出される。このように後端カバー部16と本体カバー部12とをアルミフレーム60から取り外した状態にすることで、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車に取付けた状態で、遠赤外線カメラ46の整備や交換を行うことができる。なお、本体カバー部12及び後端カバー部16のアルミフレーム60との境界面にはそれぞれゴムパッキン42,43が設けられており、外部の雨水等から赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの内部を封止する。
図5及び図6に示すように、遠赤外線カメラ46は、アルミ板金52,54,56,57にその周囲を囲繞されつつ支持されている。遠赤外線カメラ46は、アルミ板金52,54,56,57を介してアルミフレーム60に固定されている。遠赤外線カメラ46とアルミ板金54との間には伝熱シート58が設けられている。アルミ板金52,54,56,57及びアルミフレーム60は、遠赤外線カメラ46を支持すると同時に、遠赤外線カメラ46から外気へと至る熱伝導路(ヒートシンク)としての役割も果たす。なお、アルミ板金52,54,56,57及びアルミフレーム60は、同様にして遠赤外線カメラ46に替えて、後述する可視光カメラ47を支持することも可能である。
図3〜6に示すように、遠赤外線カメラ46から画像信号が出力されるカメラケーブル50は、アルミ板金54の配線窓54から引き出される。配線窓54から引き出されたカメラケーブル50は蛇腹ホース24内を通される。蛇腹ホース24内を通るカメラケーブル50は、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車に固定するためのフェンダーミラー基部39の配線用切欠き82を介して後述する自動車の内部の機器と接続される。なお、配線窓54は、カメラケーブル50が引き出された後にコーキング剤で密封される。
図5に示すように、ミラー26は、ミラー支持部80によりアルミフレーム60に取付けられている。ミラー支持部80は、ミラー26の方向を変更可能なミラー角度調整部81を有している。
図3〜6に示すように、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車のボンネットフードに固定するためのフェンダーミラー基部39を備える。フェンダーミラー基部39の底面には、自動車のボンネットフードの表面を傷付けないためのゴムプレート40が設けられている。フェンダーミラー基部39の底面には、ゴムプレート40と数mm〜二十数mm程度の間隔を空けつつ平行に対向するように固定された長方形状の取付金具36が設けられている。取付金具36とゴムプレート40との間には、ゴムプレート40との間隔を変更しつつゴムプレート40と平行に対向するように配置された長方形状の取付金具37が設けられている。取付金具37とゴムプレート40との間には自動車のボンネットフードを挟み込むことが可能である。取付金具36には下方から3本のボルト38がねじ込まれる。ボルト38が取付金具36にねじ込まれると、ボルト38の先端は取付金具37をゴムプレート40に対して押し付ける。
したがって、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車のボンネットフードに取付ける際には、ボンネットフードの側端部を取付金具37とゴムプレート40との間に挟み込んだ後、ボルト38を取付金具36にねじ込むことにより、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車のボンネットフードに強固に固定することができる。
図3〜6に示すように、フェンダーミラー基部39の上部には前後傾き調整部62が設けられている。前後傾き調整部62は、円形のネジ穴に固定されるボルト64と、ボルト64を中心とする扇形の円周に沿った細長い形状の切抜きの任意の位置に固定されるボルト66とにより、前後傾き調整部62の上部の遠赤外線カメラ46を固定する。したがって、前後傾き調整部62では、ボルト64を中心軸として遠赤外線カメラ46を前後に回転させ、ボルト66を固定する位置を調整することにより、遠赤外線カメラ46の前後の角度を調整することができる。遠赤外線カメラ46の前後の角度の調整幅は、例えば、下方に30°から上方に3°とすることができる。
前後傾き調整部62の上部には左右傾き調整部68が設けられている。左右傾き調整部68は、円形のネジ穴に固定されるボルト70と、ボルト70を中心とする扇形の円周に沿った細長い形状の切抜きの任意の位置に固定されるボルト72とにより、左右傾き調整部68の上部の遠赤外線カメラ46を固定する。したがって、左右傾き調整部68では、ボルト70を中心軸として遠赤外線カメラ46を左右に傾斜させ、ボルト72を固定する位置を調整することにより、遠赤外線カメラ46の前後の角度を調整することができる。遠赤外線カメラ46の左右の傾斜角度の調整幅は、例えば、左右に15°から40°程度とすることができる。
左右傾き調整部68の上部には回転方向調整部76が設けられている。回転方向調整部76は、前後方向に細長い形状の切抜きの任意の位置に固定されるボルト77,78により、回転方向調整部76の上部の遠赤外線カメラ46を固定する。したがって、回転方向調整部76では、ボルト77,78を固定する位置を調整することにより、遠赤外線カメラ46の左右の方向を調整することができる。遠赤外線カメラ46の左右の方向の調整幅は、例えば、左右に10°程度とすることができる。
以下、本実施形態の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの使用の態様について説明する。図7に示すように、例えば、自動車100の左側のフェンダーミラーとして本実施形態の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを取り付ける際には、自動車のボンネットフードを開放させ、ボンネットフードの左側端部を取付金具37とゴムプレート40との間に挟み込んだ後、ボルト38を取付金具36にねじ込むことにより、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車100のボンネットの左側に取付けることができる。蛇腹ホース24を介して配線用切欠き82から引き出されたカメラケーブル50は、自動車100の内部に設置された合成・データ出力装置102に接続される。
一方、自動車100の車室内の例えばルームミラー108には、取付ホルダー110により可視光カメラ47が設置されている。可視光カメラ47は、合成・データ出力装置102に接続されている。合成・データ出力装置102で得られた遠赤外線カメラ46及び可視光カメラ47の画像信号は画像処理装置104で処理され、自動車100の運転者にモニタ106により表示される。なお、可視光カメラ47が受光する可視光は自動車100のフロントシールドを透過可能であるため、自動車100の車室内であれば、ダッシュボードの上面等、他の箇所に設置することもできる。あるいは、図7に破線で示すように、例えば、左側のフェンダーミラーとして遠赤外線カメラ46が内蔵された赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを取付け、右側のフェンダーミラーとして可視光カメラ47が内蔵された赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを取付け、遠赤外線カメラ46及び可視光カメラ47の画像出力を合成・データ出力装置102に接続することにより、同様の作用を有するものとできる。
以下、本実施形態の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの較正方法について説明する。上述したように、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車100のボンネットフードに取付けた後に、図8に示すように、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aの遠赤外線カメラ46から所定距離の位置に、所定形状の図形が描画されたキャリブレーション用ボード200を設置する。キャリブレーション用ボード200には、図8に示すような白黒の市松模様が描かれていても良いし、他の規則的なパターンが描かれていても良い。
前後傾き調整部62、左右傾き調整部68及び回転方向調整部76により遠赤外線カメラ46の方向を調整して、遠赤外線カメラ46の撮像範囲の中心にキャリブレーション用ボード200を収める。ここで、正確に遠赤外線カメラ46の正面にキャリブレーション用ボード200を地表面に対して垂直に配置できる場合は、遠赤外線カメラ46の撮像画像におけるキャリブレーション用ボード200のパターンのピクセル比と、キャリブレーション用ボード200と遠赤外線カメラ46との距離とにより、遠赤外線カメラ46の地表面に対する方向(俯角)と、遠赤外線カメラ46の地表面からの高度を算出することができる。
もし、図8に示すように、遠赤外線カメラ46から所定距離の位置の地表面にキャリブレーション用ボード200を水平に設置した場合は、同様に遠赤外線カメラ46の撮像範囲の中心にキャリブレーション用ボード200を収めた後に、下式(1)に示すように、地表面上に設置されたキャリブレーション用ボード200の撮像画像中のパターンの座標M(n=1,2…n)を平面の座標mに変換する平面射影行列(H行列)を最小二乗法から求めることができる
Figure 2014180898

次に、下式(2)に示すように、H行列を特異値分解(SVD)し、回転行列Rと平行移動ベクトルTとを得ることができる。回転行列Rから、遠赤外線カメラ46の地表面に対する方向(俯角)を得ることができる。例えば、地表面のキャリブレーション用ボード200と遠赤外線カメラ46の方向とが平行な場合は、回転行列Rは単位行列をX軸周りに90°左ねじ方向に回転させたものとなる。また、平行移動ベクトルTのZ成分が遠赤外線カメラ46の地表面からの高度となる。このようにして、遠赤外線カメラ46の地表面に対する方向(俯角)と、遠赤外線カメラ46の地表面からの高度を得ることにより、遠赤外線カメラ46により検出された物体の大きさや距離を算出することができる。
Figure 2014180898

本実施形態によれば、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aは、フェンダーミラーのミラー26と、ミラー26と一体化された遠赤外線カメラ46とを備える。上述したように、上記特許文献1のように、自動車のフロントグリルの奥部に赤外線カメラが設置されている構造では、自動車ごとに異なるフロントグリルの構造による制約のため、完成品の自動車に後から赤外線カメラを設置することが難しい場合がある。また、車室内に赤外線カメラを設置する方法では、遠赤外線は車窓のガラスを透過し難いため、赤外線カメラが自動車の外部からの遠赤外線を受光し難いという欠点がある。さらに、これらの手法では、赤外線カメラが発する熱を簡単な構造で放熱することが難しいという欠点がある。一方、本実施形態のように、自動車100の外部の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aに遠赤外線カメラ46を一体化させることにより、完成品の自動車100に遠赤外線カメラ46を後から容易に設置でき、遠赤外線カメラ46が自動車100の外部からの遠赤外線を受光することの障害も無く、遠赤外線カメラ46の熱を外気に放熱させることも容易である。そのため、遠赤外線カメラ46を容易かつ効果的に自動車100に設置することができる。
また、本実施形態では、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを支持するフェンダーミラー基部39を備え、フェンダーミラー基部39は、自動車100のボンネットに着脱自在である。そのため、完成品の自動車100に遠赤外線カメラ46を後から設置することが極めて容易となる。
また、本実施形態では、遠赤外線カメラ46を格納する本体カバー部12、先端カバー部14及び後端カバー部16を備え、本体カバー部12、先端カバー部14及び後端カバー部16は、遠赤外線カメラ46のレンズピント・露出調整部48を外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能であり、遠赤外線カメラ46の全体を外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能である。そのため、遠赤外線カメラ46のレンズの交換や露出やピントの調整や、遠赤外線カメラ46の整備や交換が容易となる。
また、本実施形態では、遠赤外線カメラ46が発する熱を外気に放熱するために、遠赤外線カメラ46まで外気を導入するための外気導入口35や、遠赤外線カメラ46から外気に至る熱伝導路としてアルミ板金52,54,56,57及びアルミフレーム60を冷却手段として備える。このため、遠赤外線カメラ46が発する熱を外気に放熱することがさらに容易となる。
また、本実施形態では、遠赤外線カメラ46を支持する前後傾き調整部62、左右傾き調整部68及び回転方向調整部76を備え、前後傾き調整部62、左右傾き調整部68及び回転方向調整部76は、遠赤外線カメラ46の方向を変更可能である。このため、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車100に取付けてから、遠赤外線カメラ46の較正を行うことが容易となる。
また、本実施形態では、遠赤外線カメラ46の較正を行う際に、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車100に取付けた後に、遠赤外線カメラ46から所定距離の位置に、所定の形状の図形が描画されたキャリブレーション用ボード200を設置する。設置されたキャリブレーション用ボード200を遠赤外線カメラ46により撮像する。撮像された画像中のキャリブレーション用ボードの図形と、キャリブレーション用ボード200と遠赤外線カメラ46との距離とに基づいて、遠赤外線カメラ46の地表面に対する方向と、遠赤外線カメラ46の地表面からの高度とを算出する。そのため、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10aを自動車100に取付けたままの状態で、キャリブレーション用ボード200を遠赤外線カメラ46で撮像することにより、容易に遠赤外線カメラ46の地表面に対する方向と遠赤外線カメラ46の地表面からの高度とを算出して、遠赤外線カメラ46の較正を行うことができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。図9に示すように、本実施形態の赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10bでは、遠赤外線カメラ46と並列に可視光カメラ47もが内蔵されている。先端カバー部14の先端の遠赤外線カメラ46に対応する位置にはシリコン等による赤外線透過窓22が設けられている。先端カバー部14の先端の可視光カメラ47に対応する位置にはガラス等による可視光透過窓23が設けられている。
本実施形態では、遠赤外線カメラ46及び可視光カメラ47の両方が赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10bに内蔵されているため、自動車100の車室内やもう一方の側のフェンダーミラーに可視光カメラ47を設置する必要がなく、赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー10bのみを片側のフェンダーミラーとして取り付ければ良い利点がある。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形態様が可能である。
10a,10b…赤外線カメラ内蔵・後付式フェンダーミラー、12…本体カバー部、14…先端カバー部、16…後端カバー部、18…スナップ錠用凹部、20…スナップ錠、22…赤外線透過窓、23…可視光透過窓、24…蛇腹ホース、26…ミラー、30…ビス、32…ハッチ、33…ゴムパッキン、34…ビス、35…外気導入口、36…取付金具、37…取付金具、38…ボルト、39…フェンダーミラー基部、40…ゴムプレート、42…ゴムパッキン、43…ゴムパッキン、44…ゴムパッキン、46…遠赤外線カメラ、47…可視光カメラ、48…レンズピント・露出調整部、50…カメラケーブル、52…アルミ板金、54…アルミ板金、56…アルミ板金、57…アルミ板金、58…伝熱シート、60…アルミフレーム、62…前後傾き調整部、64…ボルト、66…ボルト、68…左右傾き調整部、70…ボルト、72…ボルト、76…回転方向調整部、77…ボルト、78…ボルト、80…ミラー支持部、81…ミラー角度調整部、82…配線用切欠き、84…配線窓、100…自動車、102…合成・データ出力装置、104…画像処理装置、106…モニタ、108…ルームミラー、110…取付ホルダー、200…キャリブレーション用ボード。

Claims (6)

  1. フェンダーミラーと、
    前記フェンダーミラーと一体化された赤外線カメラと、
    を備えた赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー。
  2. 前記フェンダーミラーを支持するミラー支持手段を備え、
    前記ミラー支持手段は、自動車のボンネットに着脱自在である、請求項1に記載の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー。
  3. 前記赤外線カメラを格納するカメラ格納手段を備え、
    前記カメラ格納手段は、
    前記赤外線カメラのレンズを外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能であり、
    前記赤外線カメラの全体を外部に対して閉鎖した状態と露出した状態とに変更可能である、請求項1又は2に記載の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー。
  4. 前記赤外線カメラが発する熱を外気に放熱するために、前記赤外線カメラまで外気を導入するための外気導入口及び前記赤外線カメラから外気に至る熱伝導路の少なくともいずれかからなる冷却手段を備えた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー。
  5. 前記赤外線カメラを支持するカメラ支持手段を備え、
    前記カメラ支持手段は、前記赤外線カメラの方向を変更可能である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラー。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーを自動車に取付ける取付工程と、
    前記取付工程後に、前記赤外線カメラから所定距離の位置に、所定形状の図形が描画されたボードを設置するボード設置工程と、
    前記ボード設置工程により設置された前記ボードを前記赤外線カメラにより撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮像された画像中の前記図形と前記所定距離とに基づいて、前記赤外線カメラの地表面に対する方向と、前記赤外線カメラの地表面からの高度とを算出する算出工程と、
    を含む赤外線カメラ一体化型フェンダーミラーの較正方法。
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