JP2014180793A - ページめくり機構およびこれを利用したページめくり方法 - Google Patents

ページめくり機構およびこれを利用したページめくり方法 Download PDF

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Abstract

【課題】書物等が様々な角度であってもページを複数枚めくることができるページめくり機構を提供すること。
【解決手段】このページめくり機構を用いたページめくり機100では、書物等が見開き状態で設置され、設置された書物等の表紙面と常に接触した状態で書物等を固定する土台400には、伸縮自在の連結桿701-704を介して透過性の板を具備する押さえ機構700が保持されている。ローラ回転機構600は送りボールねじ軸501に沿って移動するボールねじナット502に固定されている。押さえ機構が土台から離れる方向に移動して、ローラ回転機構のローラに取り付けられた爪604が、書物等の見開きページの角に接触し、前記ローラが回転することで摩擦によりページのめくりあげができる。さらにローラを複数回転させると、書物等のページを複数枚めくりあげることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、読書介助装置または、紙葉連写装置等において、書物や一側を結束された紙葉束(以下、「書物等」とする)のページを自動的に翻転するページめくり機構に関するものである。
従来の書物等のページをめくる機構として、特許文献1のようなめくりローラを用いたもの、特許文献2のような吸引めくり式のもの、或いは特許文献3のような粘着式のもの等が存在する。
これらのページめくり機構は、書物等の表面の1枚のページを選択する機構と、選択したページをめくり返す機構とが個別に構成されていた。このため、装置が大掛かりで複雑になり、必要なセンサやアクチュエータの数が多かった。また、ページをめくる際、1ページずつめくる機構になっている。
このような1ページずつしかめくれないページ送り機構では、例えば書物等が雑誌などの場合に、興味のない特集を飛ばして後ろのページを読みたいような場合でも、1ページずつしかめくることができず、無用に時間がかかるという問題があった。
一度に複数ページめくることができるページめくり機構にするには、例えば特許文献1に記載されているようなめくりローラを用いて、めくるページ枚数を増加させるという機構を付加する方法が考えられる。
しかしながら、特許文献1記載のめくり機構に対して、ただ単純に上記のような機構を付加した場合、書物等を垂直に立てた状態や、ページ面が斜め下方を向く状態でめくろうとすると、ページの紙葉が垂れ下がり、円滑に動作しないと考えられる。
また、特許文献2に記載されているような吸引式や、特許文献3に記載されているような粘着式という方法では、それらのページめくりの機構上、複数枚めくりを付与すること自体が困難である。
特開平11−157252号公報 特開2005−162486号公報 特開2006−016788号公報
上記問題を鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、書物等のページを複数枚めくることを可能とし、書物等を水平面に設置した状態、書物等を垂直に立てた状態、書物等のページ面が斜め下方に向く状態という様々な角度(水平面から書物等の紙面までの角度を以下、「紙面角」とする)でもめくり動作を可能とするページめくり機構を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明のページめくり機構では、
書物等が見開き状態で設置され、設置された前記書物等の表紙面と常に接触した状態で前記書物等を固定する土台と、
前記土台の横幅相当の長さを有する送りボールねじ軸を備える送り機構と、
前記送りボールねじ軸に螺合され、該送りボールねじ軸が回転することで、該送りボールねじ軸に沿って自在に移動するボールねじナットと、
中心に軸穴による内周を有し、外周には爪が取り付けられている円筒状のローラ、該ローラを保持するローラ保持軸及びローラ台を具備するローラ回転機構と、
書物等の保持を行う、透過性の板を具備する押さえ機構とを備え、
前記押さえ機構は、1つ以上の連結桿を介して前記土台と土台面の垂直方向に移動自在に保持され、
前記ローラ台は、前記ボールねじナットに固定され、
前記ローラの前記内周とめくり用モータの回転軸外周とが固定されており、
前記ローラの前記爪が、書物等の見開きページの角に接触し、前記ローラが回転することで摩擦により該ページのめくりあげができ、
かつ前記ローラの前記爪が見開きページの角に接触している状態で、前記ローラを複数回転させることで、書物等のページを複数枚めくりあげることができることを最も主要な特徴とする。
本発明のページめくり機構では、ローラ回転機構を用いているので、書物等のページを複数枚めくることができるという利点を有する。
さらに、本発明のページめくり機構は、書物等が押さえ機構で保持されているので、紙面を傾けた状態であっても書物等のページめくることができるという利点もある。
さらに、ローラ保持軸にさらに歯車を固定し、かつ送り機構に所定のラックを設けることにより、書物等の閲覧状態で、見開きページの右ページ側をめくること(順方向ページめくり)だけでなく、書物等の閲覧状態で、見開きページの左ページ側をめくること(逆方向ページめくり)が可能になるという利点もある。
さらに、送り機構により、ローラ回転機構を移動させることができるため、複数枚同時送りも可能であるという利点もある。
本発明の一実施例たるページめくり機構を含んだページめくり機全体を示した斜視図である。 図1に示すページめくり機全体の内、本発明のページめくり機構を含むページめくり機本体を示した斜視図である。 図2に示すページめくり機本体の裏側から見た斜視図である。 図1に示すページめくり機全体の内、市販品の角度調節テーブルを示した斜視図である。 土台を示した斜視図、正面図である。 送り機構を示した斜視図である。 ローラ回転機構を示した斜視図である。 押さえ機構を示した斜視図である。 図8に示す押さえ機構の裏側から見た斜視図である。 ページめくり機構の動作を説明する模式図である。 ページ送り機構の動作を説明する模式図である。
以下、本発明の図面に基づいて説明するが、本発明は図面の様態だけには限られない。
本発明のページめくり機構は、
書物等が見開き状態で設置され、設置された書物等の表紙面と常に接触した状態で書物等を固定する土台と、
土台の横幅相当の長さを有する送りボールねじ軸を備える送り機構と、
送りボールねじ軸に螺合され、送りボールねじ軸が回転することで、送りボールねじ軸に沿って自在に移動するボールねじナットと、
中心に軸穴による内周を有し、外周には爪が取り付けられている円筒状のローラ、ローラを保持するローラ保持軸及びローラ台を具備するローラ回転機構と、
書物等の保持を行う、透過性の板を具備する押さえ機構とを備えるものである。
図1は、本発明の一実施例たるページめくり機構を含んだページめくり機全体100を示した斜視図であり、図2は図1に示すページめくり機全体100のうち、本発明のページめくり機構を含むページめくり機本体200を示した斜視図である。
本発明にいう書物等800とは、書物や一側を結束された紙葉束のことである。本発明のページめくり機構で取り扱える書物等800のサイズは特に制限されないが、通常、書物等はA4やB5サイズであることが多いので、以下の説明では、書物等がB5サイズでページ数100頁程度の場合に、特に適したページめくり機構を説明する。
図5は土台400の斜視図と正面図を示したものである。本発明のページめくり機構は、書物等800を固定する土台400を備える。土台400は、書物等800が見開き状態で設置され、設置された書物等800の表紙面と常に接触した状態で固定する。書物等800の表紙面と常に接触した状態とは、書物等800が固定されてから、表紙面が土台400から離れることなく、接触している状態のことである。
書物等の表紙面と常に接触した状態で固定するために用いる器具としては、表紙固定用バンド404、405を挙げることができる。2つの本置台402、403が背板401の中央から両側に設置されており、2つの本置台402,403には各表紙固定用バンド404、405が取り付けられている。このバンド404、405により書物等800の表紙を挟むことで表紙面を本置台402、403と接触固定を行う。
また、本置台402、403と背板401とは、4つのバネ406〜409により固定されることが好ましい。本置台402または403とは、書物等800の片側表紙を固定する台のことである。大きさとしては、四角の形状であり書物等800の片側表紙が完全に載るだけの大きさであることが好ましい。材質としては、特に指定はないが、加工を行いやすくするため、また、軽量化を図るため木材であり、中でもMDF板が好ましい。
背板401とは、土台400の形でもあり、本置台402、403を固定し、書物等800を設置するものである。大きさに関しては、四角の形状であり、書物等800の見開きページが完全に載るだけの大きさであることが好ましい。材質としては、特に指定はないが、加工を行いやすくするため、また、軽量化を図るため木材であり、中でもMDF板が好ましい。
4つのバネ406〜409の弾性の強さは、書物等800の重さで伸縮する程度のものが好ましい。
本発明のページめくり機構では、書物等800を好みの角度で保持しても、ページめくりが行えるという特徴がある。土台400は、そのまま机上などに静置して使用することもできるが、かかる本発明の特徴を生かすためには、土台400を角度を調節するテーブルなどに固定すれば、書物等800の角度を簡単に調整できる。このような角度調節テーブルは、例えば商品名「ゴロ寝deスク」(サンコー株式会社製:サイズが幅585mm×奥行40mm×高さ300mmであり、耐質量が12kg)などの市販品を用いることもできる。これを用いれば、簡単に紙面角を15°ごとに変更することが可能である。
図6は、送り機構500の斜視図を示したものである。本発明のページめくり機構は、土台400の横幅相当の長さを有する送りボールねじ軸501を備える送り機構500を備える。送り機構500には、送りボールねじ軸501を含み、ローラ回転機構600の一部を固定し、移動させるために必要であるスライド式レール511と、送りボールねじ軸501を回転支持する台505、506とが土台400に固定されたものである。
送りボールねじ軸501とは、土台400の横幅相当の長さを有しており、ボールねじナット502を移動させるために用いるものである。中でも転造ボールねじを使用することが好ましく、転造ボールねじには、ボールねじナットが付属しており、ボールねじを回転させることで、ボールねじナットが移動を自在に行うことができるものである。送りボールねじ軸501の長さに関しては、書物等800の見開きページの横幅以上のものが好ましく、ページめくり機全体100の大きさから、直径はφ6程度が好ましい。土台400の横幅相当とは、具体的には土台400を正面から見た際に横幅全長±10%の長さである。
スライド式レール511とは、レール511上のレール用スライダー617が移動を行うために設けてあり、送りボールねじ軸501と同等の長さをもっている。レール511上を移動するレール用スライダー617が、ローラ回転機構600の一部である。材質としては、特に指定はないが、軽量かつ加工の行いやすいアルミニウム合金が好ましい。
送りボールねじ軸501を回転支持する台505、506とは、送りボールねじ軸501を直接送り機構500に設置することはできず、送りボールねじ軸501を回転可能かつ、送り機構500に固定を行うために設けられた台である。送り機構500の設置面と送りボールねじ軸501の回転軸の高さは、土台面から本置台402または403に設置した書物等800の見開きページの上面までの高さ程度が好ましい。
回転支持する台505、506の形状は、直方体であり、大きさは少なくとも送りボールねじ軸501の直径以上の幅を有し、土台面から本置台402または403に設置した書物等800の見開きページの上面までの高さ以上のものであることが好ましい。材質としては、特に指定はないが、軽量かつ加工の行いやすいアルミニウム合金が好ましい。
本発明のページめくり機構は、ボールねじナット502を備える。ボールねじナット502は、送りボールねじ軸501と螺合され、送りボールねじ軸501が回転することで、送りボールねじ軸501に沿って、自在に移動する。ボールねじナット502は、内周にボールねじ501と螺合するようにネジ山がきられており、また外周にも、なにかと固定する際に使用できるようにネジ山がきられている。送りボールねじ軸501に螺合とは、送りボールねじ軸501に対して、ボールねじナット502をねじるように回すと噛み合うことを示す。大きさに関しては、送り機構500の設置面と送りボールねじ軸501の回転軸の高さ未満であることが好まれる。螺合していることで、送りボールねじ軸501を回転させると、ボールねじナット502が送りボールねじ軸501に沿って、自在に移動する。
図11はページ送り機構500の動作を説明する模式図である。図11は送り機構500を正面から見たものである。
(a)の状態を初期状態として、書物等800の右ページ側にローラ回転機構600が位置している。
(b)の状態では、送り用モータ509が回転することにより、ローラ回転機構600が送り機構500の中央付近へ移動し、歯車618がラック513に歯合する直前である。
(c)の状態では、歯車618とラック513が歯合してローラ回転機構600が回転をはじめている。
(d)の状態では、歯車618がラック513の中央で歯合しており、歯車618が90°だけ回転しているため、ローラ回転機構600も初期状態を0°とすると90°回転している。
(e)の状態では、さらに歯車618が歯合することで、回転を行っている。
(f)の状態では、歯車618とラック513の歯合が外れ、歯車618が180°回転を終え、ローラ回転機構600も初期状態から180°回転している状態である。
(g)の状態では、歯合が外れてからさらに送ることで、書物等800の左ページ側にローラ回転機構600が位置している状態である。
この(a)〜(g)までの動作を行うことにより、書物等800の右ページ側に位置しているローラ回転機構600を、左ページ側に移動させることが可能である。
図11では右側から左側への説明であったが、送り用モータ509を逆回転させることにより、左側から右側も可能である。
そして、ローラ回転機構600を移動させていることで、ローラ回転機構600がめくりあげた複数枚のページを同時に移動させることが可能である。
図7はローラ回転機構600の斜視図を示したものである。本発明のページめくり機構は、ローラ回転機構600を備える。ローラ回転機構600とは、中心に軸穴による内周を有し、外周には爪604が取り付けられている円筒状のローラ601または602、ローラを保持するローラ保持軸619及びローラ台616を具備する。
中心とは、円筒状のローラ601または602が円弧に沿って回転する際に、端面の中央に回転軸が存在する点である。軸穴による内周とは、円筒状ローラ601、602の各回転軸を基準に軸(プーリ大軸605、プーリ小軸606)が通る穴があいており、その穴の内面のことである。外周とは、円筒状ローラ601、602の側面にあたる部分である。
円筒状ローラ601、602とは、内周と外周をもち、回転が可能であるもののことである。円筒状のローラにも様々な種類が存在するが、その中でも材質が軽量かつ加工の行いやすいアルミニウム合金製のプーリ601、602が好ましく、プーリ601、602を用いることで好適なベルトプーリ機構を使用することが好ましい。ベルト603には爪604が取り付けられており、プーリ602を回転させることで、ベルトが回転し、ベルトに取り付けられた爪604も回転動作を行うものを使用している。プーリ601、602の直径は、書物等800のページをめくるには、直径20〜30mmのものが好ましい。また長さに関しては、円筒状ローラ601と602は等しいものであることが好ましく、直径と同等の長さであることが好ましい。ベルトプーリ機構は、プーリが2つあり、ベルトの長さによりプーリの軸間距離が決定され、片方のプーリが回転するとベルトが回転し、もう片方のプーリも回転する機構である。
ローラを保持するローラ保持軸619とは、ローラ回転機構600そのものを回転させる際に必要な軸であり、ここでは円筒状のローラ601、602を有するベルトプーリ機構がローラ保持軸619に固定されている。材質としては、特に指定はないが、鋼合金が好ましい。長さに関しては、送り機構500の縦幅相当であることが好ましく、直径に関しては剛性を考慮しφ8mm程度のものが好ましい。送り機構500の縦幅相当とは、具体的には送り機構500の底板512の縦幅全長±10%の長さのことである。
ローラ台616とは、ボールねじナット502と固定されるものであり、ボールねじナット502とともに送りボールねじ軸501上をボールねじ軸501に沿って移動が自在である。そして、ローラ台616にはローラ保持軸619が貫通しており、ローラ保持軸619は回転が可能である。また、ローラ台616には、レール用スライダー617も固定されており、送り機構500のスライド式レール511上を移動するものである。ローラ台616の形状は直方体であり、大きさはボールねじナット502と固定されるため、ボールねじナット502の外形以上の大きさであることが好ましい。また、材質としては、特に指定はないが、軽量かつ加工の行いやすいアルミニウム合金が好ましい。
図8は押さえ機構700を示した斜視図であり、図9は図8に示す押さえ機構700の裏側から見た斜視図である。本発明のページめくり機構は、押さえ機構700を備える。押さえ機構700とは、透過性の板705を具備して、書物等800の保持を行う機構である。
押さえ機構700の構成は、透過性の板705と、透過性の板705が書物等800の見開きページの紙面の上面を押さえつけることで、保持を行い、透過性の板705が押さえつけている状態(閉状態)と、押さえつけを解除している状態(開状態)を変更する機構により成り立っている。
保持とは、書物等800をめくる状態、閲覧できる状態にすることである。
書物等800をめくる状態とは、透過性の板705が書物等800の見開きページを押さえつけておらず、書物等800の見開きページが完全に閉じてしまっていない状態のことである。閲覧できる状態とは、書物等800の見開きページを透過性の板により押さえつけ、書物等800が閲覧できる状態のことである。
透過性の板とは、透明度があり、遮っても通り抜けて見える性質を持った板のことであり、大きさは書物等800の見開きページを完全に覆うことができるだけものであることが好ましい。また、材質に特に指定はないが、好ましくはアクリル板(PMMA板)である。透過性の板としてガラス板を用いる場合には、密度が高く、かつ脆性材料であるため、衝撃により割れる可能性があることから取り扱いに注意を要する。透過性の板としてポリ塩化ビニル板(PVC板)を用いる場合には、押さえた際にたわみ量が大きいので、ある程度たわまなければ押さえ機構700・書物等800の損傷につながるが、たわみすぎても書物等800自体が曲がってしまい読みにくいといった点に注意を要する。
図10はページめくり機構の動作を説明する模式図である。
書物等800の見開きページの1番上にあるページは強調するため、太線で示している。
(a)の状態を初期状態とし、円筒状ローラ602を回転させることで、ベルト603、円筒状ローラ601、爪604が回転する。
(b)の状態ではまだ見開きページとは接触しておらず、回転を行っている最中である。
(c)の状態に爪604が移動すると見開きページと接触する。
(d)の状態のように爪604が見開きページと接触した状態で移動することで、見開きページがたわむ。
(e)の状態で爪604の上部へ押し上げる。
(f)の状態で完全に見開きページの1番上のページをめくりあげる。
この(a)〜(f)までの動作を繰り返すことにより、複数枚のページをめくることが可能である。
なお、このめくり動作は書物等800の見開きページの右ページ側に存在する場合でも、左ページ側に存在する場合でも動作することが可能である。
上記各構成要素は、他の構成要素とそれぞれ次のような関係にある。
押さえ機構は、1つ以上の連結桿を介して土台と土台面の垂直方向に移動自在に保持され、
ローラ台は、ボールねじナットに固定され、
ローラの内周とめくり用モータの回転軸外周とが固定されており、
ローラの爪が、書物等の見開きページの角に接触し、ローラが回転することで摩擦によりページのめくりあげができ、
かつローラの爪が見開きページの角に接触している状態で、ローラを複数回転させることで、書物等のページを複数枚めくりあげることができる。
連結桿とは、押さえ機構700と土台400を連結する竿状の連結器具である。連結桿は1つの連結桿であってもよいが、本発明で用いる連結桿は、押さえ機構700を垂直方向に移動自在にしつつ保持しなければならないため、十分な保持力を付与するためには、押さえ機構700と土台400の4つ角をそれぞれ保持する4つの連結桿701〜704とすることが好ましい。大きさに関しては、土台400の背板401の厚さ以上であることが好ましい。
土台400と土台面の垂直方向に移動自在に保持されるとは、土台の面に対して垂直な方向に移動が自在に可能であるように保持されることである。今回は、移動を自在に行う際、スライドして移動を行うものであるため、4つの連結桿701〜704はリニアガイドを使用した。
保持とは、押さえ機構700が移動を自在に行える状態のことである。移動により透過性の板705が書物等800の見開きページの紙面の上面を押さえつけるという役割を果たすことできる。移動領域は、閲覧したい書物等800の1ページの横幅未満であり、なおかつローラ回転機構600が通過できるだけの領域が確保されていなければならない。
また、押さえ機構が書物等800の保持をするために移動を行う機構は、土台400の中央後方に取り付けられている。中央に位置することで、左右に均等な力で動作を行うことができる。
そして、移動を行う機構としては、透過性の板705が書物等800の保持を行うため伸縮可能であることが好ましい。そこで伸縮可能である部分を、スライダ機構を用いて、そのスライダ機構をスコットラッセル機構とトグルクランプ機構により移動を行っている。スライダ機構とは、スライドすることで移動を行える機構のことである。スコットラッセル機構とは、水平運動を垂直運動に変換する機構である。この機構にロック機構であるトグルクランプ機構を併用することで、土台400の中央後方ある機構が土台面に垂直な形で移動を行うことが実現している。
ローラ台616は、ボールねじナット502に固定されているとは、ローラ回転機構600の一部であるローラ台616が、送り機構500の一部であるボールねじナット502と固定されている状態であり、送り機構500により、ローラ回転機構600が移動を行うことができるということである。
ローラ602の内周とめくり用モータ607の回転軸外周とが固定されているとは、モータ607の回転軸の外周にローラ602の内周が固定されていることであり、モータ607を回転させることで、ローラ602も回転を行うことができるということである。
ローラ601または602の爪604が、書物等800の見開きページの角に接触し、ローラ601、602が回転することで摩擦によりページのめくりあげができるとは、爪604が、書物等800のページと接触するためのものであり、材質は特に指定はない。接触してページをめくるため、摩擦係数の高いゴムのようなものでできている、或いは何かしらの爪に摩擦係数の高いゴムのようなものを接触部に取り付けているものが好ましい。摩擦係数の高いゴムのようなものとは、具体的には書物等800のページの摩擦係数よりも高く、ページと接触した際に、ページをめくりやすくするために用いるゴムや或いは摩擦係数0.5以上のものである。大きさに関しては円筒状ローラ601、602の長さ程度での立方体であり、書物等800の見開きページがめくりやすいよう、接触する部分は円弧状になっているものが好ましい。
めくりあげるとは、爪604により書物等800のページを押し上げ、円筒状のローラ601、602の上へと載せることである。
本発明のページめくり機構において、順方向のページめくりだけでなく、逆方向のページめくりを行わせる場合には、ローラ保持軸619と送り機構500に、次の機構が付加されていることが好ましい。
ローラ保持軸に、さらに歯車が固定されており、
送り機構には、ボールねじ軸方向の送り機構の中心位置を含んでボールねじ軸方向に伸び、歯車と歯合しうる位置に設けたラックを有し、
ラックのボールねじ軸方向長さは、歯車と歯合して、ラック端から反対側のラック端まで歯車がラック上を回転しながら移動したときに、ローラ回転機構を初期状態から180°回転させるのに相当する長さであり、
歯車が、ローラ回転機構のボールねじ軸方向の移動に伴い、送り機構中心に向かって移動する際に、歯車とラックとが歯合し、更に反対端方向に進んでラックとの歯合が外れるまでの間に、ローラ回転機構を180°回転させる機構を備えている。
図6は送り機構500の斜視図を示したものであり、図7はローラ回転機構600の斜視図を示したものである。ローラ保持軸619に、さらに歯車618が固定されているとは、ローラ保持軸619には円筒状のローラ601、602が固定されているが、さらに歯車618もローラ保持軸619に固定されている。これにより、円筒状ローラ601、602にはローラ保持軸619に支持されている。
歯車618とは、円筒状の側面に、別の歯車と歯合できるように歯がきられているものである。材質としては、指定はないが、穴あけ加工などが行いやすい樹脂製の歯車を使用することが好ましい。大きさとしては、半径が土台面から本置台402または403に設置した書物等800の見開きページの上面までの高さ未満であることが好ましい。モジュールは1のものが好ましい。
歯車618と歯合しうる位置に設けたラック513とは、送りボールねじ軸501方向の送り機構500の中心位置を含んで送りボールねじ軸501方向に伸び、歯車618と歯合することが可能である直線的に伸びた歯のことである。歯車618と歯合するため、材質は歯車618に依存する。そのため、今回は歯車618が樹脂製のものを使用しているため、ラック513も必然的に樹脂製のものとなる。また、モジュールに関しても、歯車618と歯合するため、必然的に1のものである。
歯車618と歯合しうる位置とは、歯車618はローラ保持軸619に固定されており、ローラ保持軸619はローラ回転機構600に含まれ、ローラ回転機構600は、ローラ台616と固定したボールねじナット502により、送りボールねじ軸501に沿って移動を自在にできるため、ローラ回転機構600の移動領域内かつ、ローラ保持軸619に固定されている歯車618が通る部分に位置していることである。
ボールねじ軸501方向とは、送りボールねじ軸501の回転軸が伸びている方向のことである。送り機構500の中心位置を含んでいるとは、送り機構500を正面から見た際に、左端から右端までの距離の半分の地点の位置を含んでいるということである。
ラック513のボールねじ軸501方向長さとはボールねじ軸501の回転軸が伸びている方向に伸びるラック513の長さのことである。ラック513端から反対側のラック513端まで歯車618がラック513上を回転しながら移動したときに、ローラ回転機構600を初期状態から180°回転させるのに相当する長さとは、ラック513の長さのことであり、ラック513端から歯車618と歯合し、反対側のラック513端まで歯合を続け、歯合が外れたときに、ローラ回転機構600を初期状態から180°回転させるのに必要な長さのことである。
ローラ回転機構600の初期状態とは、書物等800をめくるため、爪604が書物等800の見開きページの角にある状態であり、かつ円筒状のローラ601、602の回転軸が土台面と平行な状態であるときのことである。
ローラ回転機構600のボールねじ軸501方向の移動とは、ローラ回転機構600のローラ台616が固定しているボールねじナット502が移動することで、ローラ回転機構600もボールねじ軸501方向に移動が自在であることである。
本発明のページめくり機構を利用するページめくり方法は、次の4つの手順を少なくとも含むものである。
第一に、押さえ機構が、土台から離れる方向に移動することにより、押さえ機構で保持している書物等の表紙面以外の保持を解除し、
第二に、書物等の閲覧状態で、見開きページの右ページ側に存在するローラの爪が、見開きページの角に接触している状態で1回転し1ページをめくり、
或いは、書物等の閲覧状態で、見開きページの右ページ側に存在するローラの爪が、見開きページの角に接触している状態で複数回転し複数枚のページをめくり、
或いは、書物等の閲覧状態で、見開きページの左ページ側に存在するローラの爪が、見開きページの角に接触している状態で1若しくは複数回転し1ページ若しくは複数枚ページをめくり、
第三に、送りボールねじ軸が回転することで、ボールねじナットがボールねじ軸に沿って移動することで、めくりあげたページと、ローラ回転機構との移動が行われ、
第四に、押さえ機構が、土台に近づく方向に移動することにより、押さえ機構により書物等の再保持を行う。
第一の手順において、押さえ機構700が、土台400から離れる方向に移動することとは、土台面に平行である透過性の板705が、書物等800の見開きページの保持を行うために押さえつけている状態から、書物等800の見開きページから離れる方向に移動することである。押さえ機構700で保持している書物等800の表紙面以外の保持を解除するとは、書物等800の表紙面の固定は土台400により行われているため、透過性の板705で書物等800の見開きページを押さえつけるのをやめると、表紙面以外の保持は解除されるということである。
第二の手順において、書物等800の閲覧状態で、見開きページの右ページ側に存在するローラ601または602の爪604とは、書物等800を開き、閲覧できる状態で、書物等800の右ページ側に存在する爪604のことである。
見開きページの角に接触している状態で1回転し1ページをめくりとは、書物等800を開いている状態で、ページの角に爪が接触している状態でローラを1回転させると1ページをめくるということである。
第三の手順において、めくりあげたページと、ローラ回転機構600との移動が行われるとは、ローラ601、602の回転によりめくりあげたページと、ローラ回転機構600が、ボールねじ軸501を回転させることで、ボールねじ軸501に沿って移動を行うことである。
添付図面を参照しつつ、本発明の一実施例について説明する。図1は本発明の一実施例たるページめくり機構を含んだページめくり機全体を示した斜視図、図2は図1に示すページめくり機全体の内、本発明のページめくり機構を含むページめくり機本体を示した斜視図、図3は図2に示すページめくり機本体の裏側から見た斜視図、図4は図1に示すページめくり機全体の内、市販品の角度調節テーブルを示した斜視図、図5は土台を示した斜視図、正面図、図6は送り機構を示した斜視図、図7はローラ回転機構を示した斜視図、図8は押さえ機構を示した斜視図、図9は図8に示す押さえ機構の裏側から見た斜視図である。
図1のように、本発明のページめくり機構を含んだページめくり機の全体100は、ページめくり機本体200と市販品である角度調節テーブル300により構成されている。
図2のように、本発明のページめくり機構を含んだページめくり機本体200は、土台400と送り機構500、ローラ回転機構600、押さえ機構700、書物等800から構成されている。
図3のように、押さえ機構700はページめくり機本体200の背面にも存在する。
図4は、市販品で角度調節テーブル300を示したものである。背面板301の下端の両端に角度調節脚a(302)、d(305)の一端が連結している。そして、角度調節脚a(302)、d(305)の反対側の一端が、角度調節脚b(303)、e(306)の一端と連結している。最後に角度調節脚b(303)、e(306)の反対側の一端が、角度調節脚c(304)、f(307)の一端と連結している。連結している箇所は、全て回転が可能であり、かつ15°ごとに保持することが可能である。この角度調節テーブル300と土台400の2つの角度調節部r(410)、l(411)を組み合わせることで、土台400を15°おきに角度を変更することができるものである。
図5は、土台400を示したものである。(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。
土台400は背板401が基準となり、そこへ、4つバネ406〜409により2つの本置台402、403が固定されている。4つのバネ406〜409により、固定されているため、本置台はバネによる伸縮が可能である。ここではバネ用いているが、ゴムやスポンジのなどを代用してもよい。
図6は送り機構500について示している。
図6において基準となっているのは、底板512である。送り機構500のすべての部品は、底板512に付加していく。底板512の形状は長方形であり、アルミニウム合金によりできている。
モータ固定台510は底板512の右端に固定されており、モータ固定台510に固定する送り用モータ509の回転軸は、底板512の横軸に平行である。これにより、2つのカップリングr(503)、l(504)、送りボールねじ軸501、ボールねじナット502の回転軸は、モータ509の回転軸の延長線上に存在する。
2つの送りボールねじ固定台r(505)、l(506)の形状は、直方体であり、アルミニウム合金によりできており、一面が底板512と固定されている。固定されている面に垂直な面は、モータ509の回転軸に垂直な面であり、各転がり軸受r(507)、l(508)が固定され、送りボールねじ軸501の両端は各カップリングr(503)、l(504)により連結され、2つのカップリングr(503)、l(504)は各転がり軸受r(507)、l(508)に固定されているため、送りボールねじ軸501は回転可能かつ、底板512と平行であり、また底板512から一定の高さに保たれた位置に存在する。
図7はローラ回転機構600について示している。
図7において基準となっているのは、ローラ保持軸619である。ローラ保持軸に固定されているものは、歯車618、スペーサ615、角度調整プレート614である。ローラ固定台616はローラ保持軸619の直径より0.5mm大きな穴があいており、ローラ保持軸619が貫通する。そして、スペーサ615によりローラ固定台616が、ローラ保持軸619上を移動しないように壁をつくっている。このようにすることで、ローラ台616は回転のみが可能である。
角度調整プレート614には、2つの軸受612、613とめくりプレートd(611)が固定されており、2つの軸受612、613には、2つの軸605、606が通っており、2つの軸605、606は回転可能になっている。この2つの軸605、606に各円筒状ローラ601、602が固定されている。2つの円筒状ローラ601、602は輪の形状をしたタイミングベルト603内にあり、ベルト内周の一部と円筒状ローラ601、602の外周の一部は常に接しており、ベルト603を回転させると円筒状ローラ601、602も回転し、円筒状ローラ601、602を回転させるとベルト603も回転するようになっている。また、ベルト603の外周面上に爪604が固定されている。
めくり用モータ607の回転軸と軸606は固定されており、モータ607が回転することで軸606が回転し、円筒状ローラ602も回転する。
このように、2つのプーリである円筒状ローラ601、602とタイミングベルト603よりベルトプーリ機構ができ、この機構により書物等800の見開きページを複数枚めくることが可能であると考えられる。
図8、図9は押さえ機構700について示してある。
図8に示す4つのスライドロッド711〜714は、すべて同じ長さ、太さであり、4つの連結桿により保持されている。この4つ連結桿は土台400と固定されており、押さえ機構700は土台面に垂直な移動を行うことが可能である。各スライドロッド711〜714が固定される2つの上部プレートr(707)、l(708)に透過性の板705の補強に使われているアルミニウム製の枠706が固定されている。
土台面に垂直な方向に移動を行う押さえ機構700は、スライダ機構を用いているが、伸縮ができればスライダ機構である必要はない。スライダ機構を用いたため、4つの連結桿はリニアガイドを使用した。また、2つの下部プレートr(709)、l(710)には各回転支持部b(728)、d(730)が固定されており、この2つの回転支持部b(728)、d(730)に、トグルリンク2r(725)、2l(726)が軸支されており、回転は可能である。2つのトグルリンク2r(725)、2l(726)は同じ長さであり、加工の行いやすいアルミニウム合金にてできている。
2つの回転支持部a(727)、c(729)は土台400の背面側に固定されており、回転支持部a(727)、c(729)にはトグルリンク1r(723)、1l(724)が軸支されており、回転は可能である。2つのトグルリンク1r(723)、1l(724)は同じ長さであり、また、トグルリンク1r(723)、1l(724)の軸支されていない端は、各トグルリンク2r(725)、2l(726)の中央部で軸支される。2つのトグルリンク2r(725)、2l(726)の長さはトグルリンク1r(723)、1l(724)の2倍の長さである。この長さ条件から、スコットラッセル機構が使用でき、水平運動を垂直運動に変換することができる。しかし、2つのトグルリンク1r(723)、1l(724)と、2つのトグルリンク2r(725)、2l(726)の回転は、4つのスライドロッド711〜714の移動によって制限される。
そして、押さえ用モータ733の回転軸にはピニオン749が固定されており、ピニオン749には2つのスライドラックr(739)、l(740)が歯合してある。2つのスライドラックr(739)、l(740)は、ピニオン749の回転軸を中心に点対称な位置をとっている。2つのスライドラックr(739)、l(740)が各リンクr(731)、l(732)と平行に固定されており、2つのリンクr(731)、l(732)が各トグルリンク2r(725)、2l(726)の軸支されていない端に取り付けられることにより、2つのスライドラックr(739)、l(740)の移動が、2つのトグルリンク2r(725)、2l(726)に伝わり、最終的に4つのスライドロッド711〜714をスライドさせ、透過性の板705を移動させることが可能である。
2つのガイド固定用プレートa(735)、b(736)が土台400の中央後方の位置に固定されているため、モータ733は土台400の中央後方に位置している。そのため、左右に均等な動力を伝えることができる、損失が少ない形状をしている。
実験の内容としては、書物等800を土台400に設置し、土台400を角度調節テーブル300により紙面角0〜180°の30°ごとに角度を変更し、ローラ回転機構600により、書物等800の見開きページを複数枚めくることができるのかを実験により確認する。また、書物等800のめくりあげが可能であった際には、めくったページを移動させ、ページを送ることができるかを実験により確認する。
上記の実験内容の結果をまとめて表1に示した。
表1の結果より、書物等800が様々な角度であってもページを複数枚めくることができることが確認された。また、複数枚めくることが可能であったため、継続して複数枚送り実験も行った結果、書物等800が様々な角度であってもページを複数枚送ることができることが確認された。
なお、この結果からこのページめくり機構を用いれば、使用角度は限られないことが証明された。
本発明のページめくり機構は、読書介助装置または、紙葉連写装置等という用途に利用できる。
100:ページめくり機全体
200:ページめくり機本体
300:角度調節テーブル
400:土台
500:送り機構
600:ローラ回転機構
700:押さえ機構
800:書物等
301:背面板
302:角度調節脚a
303:角度調節脚b
304:角度調節脚c
305:角度調節脚d
306:角度調節脚e
307:角度調節脚f
401:背板
402:本置台r
403:本置台l
404:バンドr
405:バンドl
406:バネa
407:バネb
408:バネc
409:バネd
410:角度調節部r
411:角度調節部l
501:送りボールねじ軸
502:ボールねじナット
503:カップリングr
504:カップリングl
505:送りボールねじ固定台r
506:送りボールねじ固定台l
507:転がり軸受r
508:転がり軸受l
509:送り用モータ
510:モータ固定台
511:スライド式レール
512:底板
513:ラック
514:ガイドプレートa
515:ガイドプレートb
516:ガイドプレートc
517:ガイドプレートd
518:ガイドプレートe
519:ガイドプレートf
520:ガイドプレートg
601:円筒状ローラ(プーリ大)
602:円筒状ローラ(プーリ小)
603:タイミングベルト
604:爪
605:プーリ大軸
606:プーリ小軸
607:めくり用モータ
608:めくりプレートa
609:めくりプレートb
610:めくりプレートc
611:めくりプレートd
612:軸受a
613:軸受b
614:角度調整プレート
615:スペーサ
616:ローラ台
617:レール用スライダー
618:歯車
619:ローラ保持軸
620:ガイド
701:連結桿a
702:連結桿b
703:連結桿c
704:連結桿d
705:押さえ板
706:枠
707:上部プレートr
708:上部プレートl
709:下部プレートr
710:下部プレートl
711:スライドロッドa
712:スライドロッドb
713:スライドロッドc
714:スライドロッドd
715:ボスa
716:ボスb
717:ボスc
718:ボスd
719:ボスe
720:ボスf
721:ボスg
722:ボスh
723:トグルリンク1r
724:トグルリンク1l
725:トグルリンク2r
726:トグルリンク2l
727:回転支持部a
728;回転支持部b
729:回転支持部c
730:回転支持部d
731:リンクr
732:リンクl
733:押さえ用モータ
734:モータ固定プレート
735:ガイド固定用プレートa
736:ガイド固定用プレートb
737:ガイドa
738;ガイドb
739:スライドラックr
740:スライドラックl
741:ラック固定用プレートa
742:ラック固定用プレートb
743:ラック固定用プレートc
744:ラック固定用プレートd
745:ラック固定用プレートe
746:ラック固定用プレートf
747:ラック固定用プレートg
748:ラック固定用プレートh
749:ピニオン



Claims (3)

  1. 書物等が見開き状態で設置され、設置された前記書物等の表紙面と常に接触した状態で前記書物等を固定する土台と、
    前記土台の横幅相当の長さを有する送りボールねじ軸を備える送り機構と、
    前記送りボールねじ軸に螺合され、該送りボールねじ軸が回転することで、該送りボールねじ軸に沿って自在に移動するボールねじナットと、
    中心に軸穴による内周を有し、外周には爪が取り付けられている円筒状のローラ、該ローラを保持するローラ保持軸及びローラ台を具備するローラ回転機構と、
    書物等の保持を行う、透過性の板を具備する押さえ機構とを備え、
    前記押さえ機構は、1つ以上の連結桿を介して前記土台と土台面の垂直方向に移動自在に保持され、
    前記ローラ台は、前記ボールねじナットに固定され、
    前記ローラの前記内周とめくり用モータの回転軸外周とが固定されており、
    前記ローラの前記爪が、書物等の見開きページの角に接触し、前記ローラが回転することで摩擦により該ページのめくりあげができ、
    かつ前記ローラの前記爪が見開きページの角に接触している状態で、前記ローラを複数回転させることで、書物等のページを複数枚めくりあげることができることを特徴とするページめくり機構。
  2. 前記ローラ保持軸に、さらに歯車が固定されており、
    前記送り機構には、ボールねじ軸方向の前記送り機構の中心位置を含んでボールねじ軸方向に伸び、前記歯車と歯合しうる位置に設けたラックを有し、
    前記ラックのボールねじ軸方向長さは、前記歯車と歯合して、ラック端から反対側のラック端まで該歯車が該ラック上を回転しながら移動したときに、前記ローラ回転機構を初期状態から180°回転させるのに相当する長さであり、
    前記歯車が、前記ローラ回転機構のボールねじ軸方向の移動に伴い、前記送り機構中心に向かって移動する際に、該歯車と前記ラックとが歯合し、更に反対端方向に進んで該ラックとの歯合が外れるまでの間に、前記ローラ回転機構を180°回転させる、請求項1記載のページめくり機構。
  3. 請求項1に記載するページめくり機構を利用するページめくり方法であって、
    第一に、前記押さえ機構が、前記土台から離れる方向に移動することにより、前記押さえ機構で保持している書物等の表紙面以外の保持を解除し、
    第二に、前記書物等の閲覧状態で、見開きページの右ページ側に存在する前記ローラの前記爪が、見開きページの角に接触している状態で1回転し1ページをめくり、
    或いは、前記書物等の閲覧状態で、見開きページの右ページ側に存在する前記ローラの前記爪が、見開きページの角に接触している状態で複数回転し複数枚のページをめくり、
    或いは、前記書物等の閲覧状態で、見開きページの左ページ側に存在する前記ローラの前記爪が、見開きページの角に接触している状態で1若しくは複数回転し1ページ若しくは複数枚ページをめくり、
    第三に、前記送りボールねじ軸が回転することで、前記ボールねじナットが前記ボールねじ軸に沿って移動することで、めくりあげたページと、前記ローラ回転機構との移動が行われ、
    第四に、前記押さえ機構が、前記土台に近づく方向に移動することにより、前記押さえ機構により書物等の再保持を行う
    という手順を少なくとも含むページめくり方法。
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