JP2014179710A - 原子発振器及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路を複雑化することなく電流電圧変換効率を高く設定できるようにする。
【解決手段】原子発振器1は光源2と、アルカリ金属原子を封入するガスセル3と、光源2から出力されガスセル3を透過した光を電流に変換すると共に当該電流を電圧に変換して出力する光検出部4と、光検出部4の出力の直流オフセット電圧を除去する又は一定に保つ直流オフセット電圧制御部5と、光検出部4が出力する電圧とアルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために光源2が出力する光の波長を制御する波長制御部6と、光検出部4が出力する電圧とアルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために光源2が出力する光の周波数を制御する周波数制御部7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルカリ金属原子の光吸収特性を利用する原子発振器及びその制御方法に関する。
セシウム、ルビジウム等のアルカリ金属原子の光吸収特性を利用して、安定した周波数信号を生成する原子発振器が用いられている。このような原子発振器に用いられる方法として、CPT(Coherent Population Trapping)法(電磁誘起透過法)及び二重共鳴法が知られている。
これらの方法は、ガス状のアルカリ金属原子を封入するガスセルに固有の波長の光(電磁波)を入力すると、アルカリ金属原子のエネルギー準位が基底準位から励起準位に状態遷移し、光の吸収が生ずることを利用するものである。これらの方法によれば、ガスセルの透過光量の変化に応じて光源を制御することにより、周波数の安定性が極めて高い信号を生成することができる。
透過光量の変化の検出には、例えば特許文献1のように、干渉光又は共鳴光(励起光)を低い周波数で変調し、ロックインアンプ等で同期検波を行う方法がある。
しかし、従来の原子発振器では、光検出回路の出力電圧に対するガスセル中のアルカリ金属原子の光吸収による透過光量の変化分が小さいため、光検出器で使用するフォトダイオードの出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路における変換効率を大きくできない問題がある。また、光源を上述の固有波長で発光させるために光量が大きくなる場合には、電流電圧変換回路の出力電圧が大きくなり過ぎないようにガスセルの手前に減光(ND:Neutral Density)フィルタを挿入する必要があるという問題がある。
これに対して、光検出器の出力電圧を相殺する従来技術として、差動増幅器を使用する特許文献2及び特許文献3が開示されている。これらの従来技術は、ガスセルを透過した光についての光検出回路の出力とガスセルを透過しない光についての光検出回路の出力を差動増幅するものである。そのため、光検出回路では電流電圧変換回路での変換効率を透過光量の変化分V2に対して最適化できず、フォトダイオードの出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路の変換効率を大きくできないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回路を複雑化することなく電流電圧変換効率を高く設定できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる原子発振器は、光源と、アルカリ金属原子を封入するガスセルと、光源から出力されガスセルを透過した光を電流に変換すると共に当該電流を電圧に変換して出力する光検出部と、光検出部の出力の直流オフセット電圧を除去する又は一定に保つ直流オフセット電圧制御部と、光検出部が出力する電圧とアルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために光源が出力する光の波長を制御する波長制御部と、光検出部が出力する電圧とアルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために光源が出力する光の周波数を制御する周波数制御部とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、直流オフセット電圧制御手段により光検出手段で発生する直流成分に由来する直流オフセット電圧が除去され又は一定に保たれるため、回路を複雑化することなく電流電圧変換効率を高く設定することが可能となる。
図1は、第1の実施の形態の原子発振器の基本的な構成を示す図である。 図2は、第1の実施の形態の原子発振器の具体的な構成を示す図である。 図3は、レーザダイオードの駆動電流とフォトダイオードの出力電流の直流成分との関係を示すグラフである。 図4は、レーザダイオードの駆動電流とフォトダイオードの出力電流の直流成分との関係であって特にCPT共鳴が起こる部分を示すグラフである。 図5は、時間とレーザダイオードの駆動電流との関係を示すグラフである。 図6−1は、図4中イ及びホにおける時間とフォトダイオードの駆動電流との関係を示すグラフである。 図6−2は、図4中ロにおける時間とフォトダイオードの駆動電流との関係を示すグラフである。 図6−3は、図4中ハにおける時間とフォトダイオードの駆動電流との関係を示すグラフである。 図6−4は、図4中ニにおける時間とフォトダイオードの駆動電流との関係を示すグラフである。 図7は、レーザダイオードの駆動電流と波長制御回路の同期検波回路の出力電圧との関係を示すグラフである。 図8は、高周波信号によりFM変調されたレーザダイオードの出力波長を示す図である。 図9は、図4中ハ近傍におけるFM変調されたPLLの発振周波数と光検出回路の出力電圧との関係を示すグラフである。 図10は、FM変調されたPLLの発振周波数と周波数制御回路の同期検波回路の出力電圧との関係を示すグラフである。 図11は、第2の実施の形態の原子発振器の構成を示す図である。 図12は、FM変調されたPLLの発振周波数と光検出回路の出力電圧との関係を示すグラフである。 図13は、FM変調されたPLLの発振周波数と周波数制御回路の同期検波回路の出力電圧との関係を示すグラフである。 図14は、第3の実施の形態にかかる原子発振器の構成を示す図である。 図15は、第1の実施の形態にかかる原子発振器の変形例を示す図である。 図16は、CPT方式におけるアルカリ金属原子のエネルギー状態の変化を示す図である。 図17は、二重共鳴法におけるアルカリ金属原子のエネルギー状態の変化を示す図である。 図18は、光源の駆動電流と光検出回路の出力との関係、及び光検出回路の出力電圧とアルカリ金属原子の光吸収による透過光量の変化分との関係を示す図である。
以下に添付図面を参照して、原子発振器の実施の形態を詳細に説明する。尚、異なる実施の形態において同一又は同様の作用効果を奏する箇所については同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態にかかる原子発振器1の基本的な構成を示している。原子発振器1は光源2、ガスセル3、光検出部4、直流オフセット制御部5、波長制御部6、及び周波数制御部7を有する。本例にかかる原子発振器1はCPT法を利用するものである。
光源2はガスセル3に照射する電磁波(光、マイクロ波等)を出力するものである。光源2が出力する電磁波の波長及び周波数は後述する波長制御部6及び周波数制御部7により制御される。
ガスセル3はアルカリ金属(セシウム、ルビジウム等)及びバッファガスを封入している。ガスセル3の内部では所定の高温が保たれることにより、アルカリ金属がガス化している。
光検出部4は光源2から出力されガスセル3を透過した光を電流に変換すると共に当該電流を電圧に変換して出力する機能を有する。
直流オフセット電圧制御部5は光検出部4の出力の直流オフセット電圧を除去する又は一定に保つ機能を有する。直流オフセット電圧とは、光検出部4による光電変換処理における直流成分に由来するオフセット電圧である。
波長制御部6は光検出部4が出力する電圧とガスセル3内のアルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて、ガスセル3内を所定の光吸収状態に維持するために、光源2が出力する光の波長を制御する機能を有する。
周波数制御部7は光検出部4が出力する電圧とガスセル3内のアルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて、ガスセル3内を所定のCPT共鳴状態に維持するために、光源2が出力する光の周波数を制御する機能を有する。
上記構成により、光検出部4が出力する電圧の変化に応じてガスセル3内で所定のCPT共鳴状態が維持されるように、光源2が出力する光(電磁波)の波長及び周波数が制御される。このとき、周波数制御部7により生成される周波数に関する情報を利用することにより、極めて安定した標準周波数信号を生成することができる。
ここで、従来の原子発振器においては、図18に示すように、光検出回路の出力電圧V1に対するガスセル中のアルカリ金属原子の光吸収による透過光量の変化分V2が小さいため、光検出器で使用するフォトダイオードの出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路における変換効率を大きくできない問題があった。また、光源を上述の固有波長で発光させるために光量が大きくなる場合には、電流電圧変換回路の出力電圧が大きくなり過ぎないようにガスセルの手前にNDフィルタを挿入する必要があるという問題があった。
これに対し、本実施の形態にかかる原子発振器1によれば、直流オフセット電圧制御部5により光検出部4で発生する直流成分に由来する直流オフセット電圧が除去されるため、作動増幅器、NDフィルタ等を用いることなく、電流電圧変換効率を変化分V2に対して最適化して高く設定することができる。
以下、本実施の形態をより詳細に説明する。図2に示す原子発振器10は、上記図1に示す原子発振器1の具体的な構成を例示するものである。
図16はCPT法におけるアルカリ金属原子のエネルギー状態の変化を示している。第1の基底準位101と励起準位103とのエネルギー差に相当する波長を有する第1の共鳴光又は第2の基底準位102と励起準位103とのエネルギー差に相当する波長を有する第2の共鳴光をそれぞれ単独でアルカリ金属原子に照射すると、光の吸収が生ずる。しかし、第1の共鳴光と第2の共鳴光を同時に照射し、それらの周波数差が正確に第1の基底準位101と第2の基底準位102のエネルギー差ΔEに一致する場合には、2つの基底準位101,102の重ね合わせ状態、即ち量子干渉状態になり、励起準位103への励起が停止し、入力した光の吸収率が低下する透明化現象(CPT共鳴)が起きる。これにより、第1の共鳴光と第2の共鳴光との波長差がΔEからずれた場合に光吸収挙動に急峻な変化が生ずる。この変化を検出し、CPT共鳴が維持されるように周波数制御を実行することにより、高精度な標準周波数信号を生成することができる。
図2に示す原子発振器10はレーザダイオード11、ガスセル12、及び光検出回路13を有する。ガスセル12は内部にガス状のアルカリ金属原子とバッファガスを封入している。レーザダイオード11が出力した光はガスセル12内を透過して光検出回路13に入力する。光検出回路13は受光素子であるフォトダイオード21、フォトダイオード21にバイアスを加える直流電圧源22、オペアンプ23、電流電圧変換抵抗24等を有する。レーザダイオード11、ガスセル12、及び光検出回路13により原子共鳴部14が構成される。
直流オフセット電圧制御回路15は光検出回路13の出力の直流オフセット電圧を除去する。直流オフセット電圧制御回路15は交流阻止回路31、制御回路32、及びオフセット補正電流源33を有する。
波長制御回路16は光検出回路13の出力に応じてレーザダイオード11の駆動電流を生成する。波長制御回路16はガスセル12内でアルカリ金属原子が光吸収を生ずるように駆動電流を制御する。波長制御回路16は同期検波回路41、制御回路42、電流駆動回路43、及び低周波発振器44を有する。
周波数制御回路17は光検出回路13の出力に応じて上記駆動電流に重畳させる高周波信号FRFを生成する。周波数制御回路17はガスセル12内でCPT共鳴が生ずるように高周波信号FRFの周波数を制御する。周波数制御回路17は同期検波回路51、制御回路52、電圧制御水晶発振器53、低周波発振器54、及びPLL(Phase Locked Loop)55を有する。
バイアスT18は波長制御回路16が出力する駆動電流と周波数制御回路17が出力する高周波信号を混合した(駆動電流に高周波信号FRFを重畳させた)信号をレーザダイオード11に出力する。
電流駆動回路43が出力する駆動電流は波長制御回路16の低周波発振器44が出力する発振周波数Fm1の信号により変調されており、PLL55が出力する高周波信号は、周波数制御回路17の低周波発振器54が出力する発振周波数Fm2の信号により変調されている。
レーザダイオード11はバイアスT18から入力した信号に応じた光量の光を出力する。ガスセル12に入力した光はアルカリ金属原子による光吸収により光量を減少され、光検出回路13のフォトダイオード21に入力する。
光検出回路13において、フォトダイオード21のアノードはオペアンプ23の反転入力端子に接続し、そのカソードは直流電圧源22に接続している。直流電圧源22はフォトダイオード21が逆バイアスとなる電圧Vbias(Vbias>0)を発生する。フォトダイオード21に入力した光の光量に応じた光電流iはフォトダイオード21のカソードからアノードへ流れる。
フォトダイオード21の光電流iは、直流成分iDCと、低周波発振器44の発振周波数Fm1及び低周波発振器54の発振周波数Fm2による変調による交流成分imodとを足し合わせたものになる。図3はレーザダイオード11の駆動電流とフォトダイオード21に流れる光電流iの直流成分iDCとの相関グラフは示している。図3中、A部のiDCとフォトダイオード21の出力電流との相関が線形になっていないのは、ガスセル12におけるアルカリ金属原子による光吸収による。
フォトダイオード21の光電流iは、アノードからオペアンプ23の反転入力端子に流れ込む。ここで、オペアンプ23の反転入力端子に直流オフセット電圧制御回路15のオフセット補正電流源33が接続しているが、これについては後述する。
一方、オペアンプ23の非反転入力端子はGND(0V)に接続している。そのため、オペアンプ23の出力端子から電流電圧変換抵抗24を介して反転入力端子の電圧が0Vとなるようにフィードバックがかかる。フォトダイオード21で発生した電流iDC+imodは、電流電圧変換抵抗Rを介してオペアンプ23の出力端子に流れ、オペアンプ23の出力端子に−R×(iDC+imod)の電圧が発生する。この電圧が光検出回路13の出力となり、直流オフセット電圧制御回路15、波長制御回路16、及び周波数制御回路17にそれぞれ入力する。
光検出回路13の出力は直流オフセット電圧制御回路15の交流阻止回路31に入力する。交流阻止回路31は、低周波発振器44の発振周波数Fm1又は低周波発振器54の発振周波数Fm2のいずれか低い方の周波数よりも十分低い(フィルタの遮断域の減衰特性にもよるが少なくとも2桁以上低い)カットオフ周波数を持つローパスフィルタ又はサンプル・ホールド回路で構成され、光検出回路13の出力のうちimodに由来する交流成分を除いた直流電圧−R×iDCを出力する。
交流阻止回路31の出力は制御回路32に入力する。制御回路32は交流阻止回路31の出力−R×iDCが0となるように、オフセット補正電流源33の出力電流の設定を変更する。オフセット補正電流源33は設定値に基づいた電流ioffsetを引き込む。電流ioffsetの大きさはオペアンプ23の反転入力端子に流れ込むフォトダイオード21の光電流iのうち直流成分iDCと同一になる。即ち、オペアンプ23の反転入力端子に流れる電流は、i−ioffset=iDC+imod−iDC=imodとなるため、電流電圧変換抵抗Rを介してオペアンプ23の出力端子に流れる電流はimodのみとなり、オペアンプ23の出力端子の電圧は−R×imodと交流成分のみとなる。これにより、光検出回路13の出力を直流オフセット電圧制御回路15、波長制御回路16、及び周波数制御回路17にそれぞれ直流結合で出力可能となる。これにより、結合コンデンサが不要となり、電流電圧変換抵抗Rを極力大きく設計することができ、直流オフセット電圧制御回路15と波長制御回路16と周波数制御回路17との入力部のプリアンプが不要となる。
波長制御回路16は、上述したように予め低周波発振器44から出力される周波数Fm1(数Hz<Fm1<数10kHz)の低周波信号が重畳されたレーザダイオード11の駆動電流を出力する。レーザダイオード11が出力する光の波長は周波数Fm1の低周波信号によって周期的に変化する。ガスセル12での光吸収率は、レーザダイオード11が出力する光の波長が、アルカリ金属原子が光吸収を起こす波長に合致する場合に大きく変化する。周波数Fm1の低周波信号に同期したガスセル12でのアルカリ金属原子の光吸収率の変化は、光検出回路13の出力が入力する同期検波回路41で検出される。
図4中、イとホのように、ガスセル12内でアルカリ金属原子による光吸収が起こらず、レーザダイオード11の駆動電流がFm1によって図9のように変化する場合には、フォトダイオード21の出力電流は、図6−1に示すように、図5と同一の位相で変化する。しかし、図4中、ロ、ハ、ニのように、ガスセル12内でアルカリ金属原子による光吸収が起こる場合には、フォトダイオード21の出力電流は、図6−2に示すように、図5とは異なる変化を示す。
図4中、ロのように、レーザダイオード11の駆動電流が、光吸収率が最大となる値より小さい場合には、図6−2に示すように、フォトダイオード21の出力電流の変化が大きくなるが、位相は変化せず、図6−1と同一となる。図4中、ニのように、レーザダイオード11の駆動電流が、光吸収率が最大となる値より大きい場合には、図6−4に示すように、図4中、ロと同様にフォトダイオード21の出力電流の変化は大きくなるが、位相の変化は図6−1とは180°反転した状態となる。図4中、ハのように、レーザダイオード11の駆動電流が、光吸収率が最大となる値近傍では、図6−3に示すように、フォトダイオード21の出力電流の変化は0となる。
フォトダイオード21の出力電流の変化は、そのまま光検出回路13の出力電圧の変化となって同期検波回路41に入力する。同期検波回路41は入力した光検出回路13の出力電圧と低周波発振器44から出力される周波数Fm1の低周波信号とを乗算し、これをローパスフィルタにかけて直流電圧として制御回路42に出力する。
レーザダイオード11の駆動電流を図4のように変化させると、同期検波回路41の出力は図7のような微分波形となる。ガスセル12での光吸収が最大となる駆動電流ハ(図4中ハに対応)のときにゼロクロス点となる。制御回路42は同期検波回路41の出力を基にガスセル12での光吸収が最大(図4,7中ハ)となるように、電流駆動回路43の出力電流を設定する。電流駆動回路43は制御回路42で設定された出力電流に低周波発振器44から出力される周波数Fm1の低周波信号を重畳して出力する。
周波数制御回路17は、上述したように波長制御回路16が出力する駆動電流に重畳する高周波信号FRFを出力する。高周波信号FRFは電圧制御水晶発振器53の出力をPLL55で逓倍することにより生成され、低周波発振器54が出力する周波数Fm2の低周波信号によりFM変調され、ガスセル12内のアルカリ金属原子にCPT共鳴を起こさせるように制御される。尚、周波数Fm2は、数Hz<Fm2<数10kHzであり、Fm1と少なくとも一桁以上離れていることが望ましい。レーザダイオード11が出力する光は高周波信号FRFによってFM変調されるため、図8に示すように、レーザダイオード11の出力波長の両サイドには周波数差FRFのサイドバンドが生成される。周波数差FRFはCPT共鳴を起こすために、図16に示す第1の基底準位101と第2の基底準位102とのエネルギー差ΔEの半分の周波数とされる。これにより、ガスセル12内ではCPT共鳴による透明化現象により光吸収率の低下(透過率の向上)が発生する。周波数差FRFは周波数Fm2の低周波信号でFM変調されているため、CPT共鳴による光吸収率の低下(透過率の向上)は周波数Fm2の低周波信号に同期して図5のように変化する。
図9は、図4中ハ近傍における、レーザダイオード11の駆動電流(周波数Fm2の低周波信号によりFM変調されたPLL55の発振周波数に置き換えたもの)と同期検波回路41の出力電圧(光検出回路13の出力電圧)との相関を示したグラフである。周波数Fm2の低周波信号に同期したアルカリ金属原子の光吸収率の変化は、光検出回路13から出力して同期検波回路51に入力する。同期検波回路51は低周波発振器54が出力する周波数Fm2の低周波信号で光検出回路13の出力を乗算し、これをローパスフィルタにかけて直流電圧として制御回路52に出力する。
図9に示すようにPLL55の発振周波数を変化させると、同期検波回路51の出力は図10に示すような微分波形となり、CPT共鳴による光吸収率の低下(透過率の向上)が最大となるPLL55の発振周波数fBのときにゼロクロス点となる。制御回路52は同期検波回路51の出力を基にCPT共鳴による透明化現象で光吸収率の低下(透過率の向上)が最大(図9のB部、図10のfB)となるように、電圧制御水晶発振器53の発振周波数を設定する。PLL55は電圧制御水晶発振器53の出力を逓倍し、低周波発振器54から出力される周波数Fm2の低周波信号によりFM変調された高周波信号FRFを生成して出力する。
波長制御回路16から出力されたレーザダイオード11の駆動電流と周波数制御回路17から出力された高周波信号FRFとがバイアスT18で混合されてレーザダイオード11に入力する。レーザダイオード11は波長制御回路16によってガスセル12でのアルカリ金属原子の光吸収が最大となるように設定され、周波数制御回路17によってCPT共鳴による透明化現象で光吸収率の低下(透過率の向上)が最大となるように設定された高周波信号FRFでFM変調された電流に応じた光を出力する。この光がガスセル12に入力されることによりガスセル12内でのアルカリ金属原子のCPT共鳴が維持される。
上記構成により、高周波信号FRFがCPT共鳴を起こすための図16に示す第1の基底準位101と第2の基底準位102とのエネルギー差ΔEの半分の周波数に正確に保たれるため、高周波信号FRFの発振源である電圧制御水晶発振器53の発振周波数も極めて安定する。例えば、電圧制御水晶発振器53の発振周波数を10MHz程度とし、その出力を標準周波数信号として外部に出力することにより、周波数安定度が極めて高い発振器を提供することができる。
また、本実施の形態においては、直流オフセット電圧制御回路15により光検出回路13で発生する直流成分に由来する直流オフセット電圧が除去されるため、差動増幅器等を用いることなく、図18に示す光検出回路13の出力電圧V1に相当する出力電流を相殺することができる。これにより、後段の回路の出力電圧が大きくなり過ぎないようにガスセル12に入力する光を減少させるためのNDフィルタ等を用いることなく、フォトダイオード21の出力電流の電流電圧変換効率を透過光量の変化分V2に対して最適化して高く設定することができる。これにより、回路の複雑化等の問題を招くことなく、S/N比の向上等を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図11は第2の実施の形態にかかる原子発振器60の構成を示している。この原子発振器60は二重共鳴法を利用するものである。
図17は二重共鳴法におけるアルカリ金属原子のエネルギー状態の変化を示している。熱平衡状態で第1の基底準位101と第2の基底準位の102の各準位(第1の基底準位101<第2の基底準位102)にほぼ等分に分布しているガスセル中のアルカリ金属原子に、第1の基底準位101と励起準位103とのエネルギー差に相当する波長を有する励起光を照射すると、第1の基底準位101の原子は励起光を吸収して励起準位103へ励起され、その後自然放出により第1の基底準位101と第2の基底準位の102にほぼ等確率で落ちてくる。第1の基底準位101に落ちた原子は再び励起を受けるが、第2の基底準位102の原子は励起されない。そのため、このサイクルを繰返すことにより、第2の基底準位102準位にほとんどの原子が留まり、大きな分布差が生ずることとなる。このように2準位間に分布差を生じさせることを光ポンピングという。この状態でガスセルに第1の基底準位101と第2の基底準位102の準位差ΔEに相当する周波数の光(マイクロ波)を入力すると、アルカリ金属原子が第2の基底準位102から第1の基底準位101に落ちる誘導放出が生じる。誘導放出により第1の基底準位101に落ちたアルカリ金属原子は再び共鳴光を吸収して励起準位103に励起する。これにより、ガスセルに入力するマイクロ波の周波数が誘導放出を生じさせる値からずれた場合に光吸収挙動に急峻な変化が生ずる。この変化を検出し、誘導放出が維持されるように周波数制御を実行することにより、高精度な標準周波数信号を生成することができる。
図11に示す原子発振器60はレーザダイオード11、ガスセル12、及びマイクロ波キャビティ62を有する。マイクロ波キャビティ62はガスセル12を取り巻き、ガスセル12内で二重共鳴(誘導放出)を発生させるためのマイクロ波を出力する。
光検出回路13はガスセル12を透過した光の光量に応じて電圧を出力するものであり、フォトダイオード21、直流電圧源22、オペアンプ23、及び電流電圧変換抵抗24を有する。レーザダイオード11、ガスセル12、マイクロ波キャビティ62、及び光検出回路13により原子共鳴部14が構成される。
直流オフセット電圧制御回路15は光検出回路13の出力の直流オフセット電圧を除去するものであり、交流阻止回路31、制御回路32、及びオフセット補正電流源33を有する。
波長制御回路16は光検出回路13の出力を基にレーザダイオード11の駆動電流をガスセル12中のアルカリ金属原子が光吸収をおこす波長となるように制御するものであり、同期検波回路41、制御回路42、電流駆動回路43、及び低周波発振器44を有する。
周波数制御回路17は光検出回路15の出力を基にガスセル12内に二重共鳴を発生させる周波数のマイクロ波を出力するようにマイクロ波キャビティ62を制御するものであり、同期検波回路51、制御回路52、電圧制御水晶発振器53、低周波発振器54、及びPLL55を有する。
上記第1の実施の形態にかかる原子発振器10においては、図16に示すように、第1の共鳴光と第2の共鳴光を発生させて第1の基底準位101のアルカリ金属原子と第2の基底準位102のアルカリ金属原子を同時に励起準位103に遷移させるために、図2に示すように、周波数制御回路17の出力を波長制御回路16の出力に重畳した信号をレーザダイオード11に出力する。これに対し、第2の実施の形態にかかる原子発振器60においては、図17に示すように、第2の基底準位102に光ポンピングされたアルカリ金属原子を、第1の基底準位101に遷移させるマイクロ波を発生させるために、周波数制御回路17の出力をマイクロ波キャビティ62に出力する。
また、第1の実施の形態にかかる原子発振器10においては、図9に示すように、CPT共鳴による透明化現象により発生する光吸収率の低下(透過率の向上)が最大となるように、周波数制御回路17のPLL55が電圧制御水晶発振器53の出力を逓倍して出力する。これに対し、第2の実施の形態にかかる原子発振器60においては、ガスセル12内で二重共鳴によるマイクロ波遷移により発生する光吸収率の増加が最大となるように、周波数制御回路17のPLL55が電圧制御水晶発振器53の出力を逓倍して出力する。
このとき、図12に示すように、PLL55の発振周波数に対する光検出回路13の出力電圧の変化は図9とは反対になる。そのため、図13に示すように、同期検波回路51の出力電圧の変化も図10とは反対になる。制御回路52は光吸収率の増加が最大(図12のC部、図13のfc)となるように電圧制御水晶発振器53の発振周波数を設定する。
このような形態によっても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図14は第3の実施の形態にかかる原子発振器70の構成を示している。
本実施の形態にかかる原子発振器70は、上記第1の実施の形態と同様に、CPT法を利用するものである。第1の実施の形態にかかる原子発振器10においては、図2に示すように、直流オフセット電圧制御回路15はオフセット補正電流源33を有し、このオフセット補正電流源33の出力がオペアンプ23の反転入力端子に接続している。これに対し、第3の実施の形態にかかる原子発振器70においては、図14に示すように、直流オフセット電圧制御15はオフセット補正電圧源72を有し、このオフセット補正電圧源72の出力がオペアンプ23の非反転入力端子に接続している。
第3の実施の形態においては、フォトダイオード21の光電流の直流成分iDCもオペアンプ23の非反転入力端子から電流電圧変換抵抗24を介してオペアンプ23の出力端子に流れ、オペアンプ23の出力端子には−R×iDCの直流オフセット電圧が発生するので、交流阻止回路31で検出、制御回路32で−R×iDCが0となるようにオフセット補正電圧源72の出力VoffsetをR×iDCと設定する。
その結果、オペアンプ23の出力電圧は、−R×i+Voffset=−R×(iDC+imod)+R×iDC=−R×iDC−R×imod+R×iDC=−R×imodとなり、フォトダイオード21に流れる光電流iのうち交流成分imodのみに由来するものとなる。
このような形態によっても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明は上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、直流オフセット電圧制御部5、波長制御部6、及び周波数制御7(図1参照)については、A/DコンバータによりA/D変換を行った後にDSP(Digital Signal Processor)、ハードウェアの演算回路、マイクロプロセッサとソフトウェア、これらの組み合わせ等によりデジタル演算し、その演算結果をD/AコンバータによりD/A変換して出力するようにしてもよい。
また、光検出部4について、第1の実施の形態(図2参照)及び第2の実施の形態(図11参照)においては、フォトダイオード21のアノードがオペアンプ23の反転入力端子に接続されているが、カソードをオペアンプ23の反転入力端子に接続してもよい。この場合には、アノードに直流電圧源22を接続し、フォトダイオード21を逆バイアスとする電圧を発生させればよい。また、この場合には直流電圧源22の出力電圧の極性は反対になる。また、電流i,ioffsetの極性も反対になるため、光検出部4の出力の極性も反対になるが、これに応じた制御を直流オフセット電圧制御部5、波長制御部6、及び周波数制御部7でそれぞれ行えばよい。
また、第1の実施の形態(図2参照)及び第2の実施の形態(図11参照)においては、オペアンプ23の非反転入力端子はGNDに接続しているが、上述したようにA/D変換後にデジタル演算により同期検波を行う場合であってプラス/マイナス両極性の電源を使用するのが困難な場合等には、図15に示すように、出力電圧がVrefとなる直流基準電圧源82に接続するとよい。この場合、直流基準電圧源82の出力を直流電圧オフセット回路15の制御回路32にも接続し、交流阻止回路31の出力電圧がVrefとなるように制御回路32でオフセット補正電流源33の出力電流を制御すればよい。図14については、交流阻止回路31で検出する直流オフセット電圧VがVrefとなるように、制御回路32でオフセット補正電圧源72の出力を設定すれば同様の機能を実現できる。
また、以上においては、CPT法及び二重共鳴法を利用するものについて説明したが、本発明はこれらに限定されるべきものではなく、これらと同様の作用効果を奏する他の光学的方法を利用する発振器にも適用可能なものである。
1,10,60,70 原子発振器
2 光源
3,12 ガスセル
4 光検出部
5 直流オフセット制御部
6 波長制御部
7 周波数制御部
11 レーザダイオード
13 光検出回路
14 原子共鳴部
15 直流オフセット制御回路
16 波長制御回路
17 周波数制御回路
18 バイアスT
21 フォトダイオード
22 直流電圧源
23 オペアンプ
24 電流電圧変換抵抗
31 交流阻止回路
32 制御回路
33 オフセット補正電流源
41 同期検波回路
42 制御回路
43 電流駆動回路
44 低周波発振器
51 同期検波回路
52 制御回路
53 電圧制御水晶発振器
54 低周波発振器
55 PLL
62 マイクロ波キャビティ
72 オフセット補正電圧源
82 直流基準電圧源
米国特許第6320472号公報 特開平4−265017号公報 特開平5−327495号公報

Claims (9)

  1. 光源と、
    アルカリ金属原子を封入するガスセルと、
    前記光源から出力され前記ガスセルを透過した光を電流に変換すると共に当該電流を電圧に変換して出力する光検出手段と、
    前記光検出手段の出力の直流オフセット電圧を除去する又は一定に保つ直流オフセット電圧制御手段と、
    前記光検出手段が出力する電圧と前記アルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために前記光源が出力する光の波長を制御する波長制御手段と、
    前記光検出手段が出力する電圧と前記アルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために前記光源が出力する光の周波数を制御する周波数制御手段と、
    を備える原子発振器。
  2. 前記直流オフセット電圧制御手段は、
    前記光検出手段が出力する電圧から交流成分を除去した電圧を出力する交流阻止回路と、
    前記交流阻止回路が出力した電圧を除去する又は一定に保つための電流を設定する制御回路と、
    前記制御回路により設定された電流を前記光検出手段の光−電流変換回路に出力するオフセット補正電流源と、
    を備える請求項1に記載の原子発振器。
  3. 前記直流オフセット電圧制御手段は、
    前記光検出手段が出力する電圧から交流成分を除去した電圧を出力する交流阻止回路と、
    前記交流阻止回路が出力した電圧を除去する又は一定に保つための電圧を設定する制御回路と、
    前記制御回路により設定された電圧を前記光検出手段の電流−電圧変換回路に出力するオフセット補正電圧源と、
    を備える請求項1に記載の原子発振器。
  4. 前記波長制御手段は、前記光検出手段が出力する電圧に基づいて前記ガスセル内で光吸収が生ずるように前記光源が出力する光の波長を制御し、
    前記周波数制御手段は、前記光検出手段が出力する電圧に基づいて前記ガスセル内でCPT共鳴が生ずるように前記光源が出力する光の周波数を制御する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の原子発振器。
  5. 前記波長制御手段は、前記ガスセル内での光吸収が最大となるように前記光源の駆動電流を生成すると共に、当該駆動電流に第1の周波数信号を重畳し、
    前記周波数制御手段は、前記ガスセル内でのCPT共鳴による光吸収率の低下が最大となるように設定された第2の周波数信号を生成し、
    前記光源は、前記第1の周波数信号が重畳された前記駆動電流を前記第2の周波数信号により周波数変調した信号に応じた光を出力する、
    請求項4に記載の原子発振器。
  6. 前記波長制御手段は、前記光検出手段が出力する電圧に基づいて光ポンピングが生ずるように前記光源が出力する光の波長を制御し、
    前記周波数制御手段は、前記光検出手段が出力する電圧に基づいて誘導放出が生ずるように前記光源が出力する電磁波の周波数を制御する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の原子発振器。
  7. 前記光源は、前記光ポンピングを生じさせる光を出力するためのレーザダイオードと、前記誘導放出を生じさせる電磁波を出力するためのマイクロ波キャビティを備える、
    請求項6に記載の原子発振器。
  8. 前記波長制御手段及び前記周波数制御手段は、前記光検出手段の出力を同期検波する同期検波回路を備える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の原子発振器。
  9. 光源と、アルカリ金属原子を封入するガスセルとを備える原子発振器の制御方法であって、
    前記光源から出力され前記ガスセルを透過した光を電流に変換すると共に当該電流を電圧に変換して出力する光検出工程と、
    前記光検出工程による出力の直流オフセット電圧を除去する又は一定に保つ直流オフセット電圧制御工程と、
    前記光検出工程により出力された電圧と前記アルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために前記光源が出力する光の波長を制御する波長制御工程と、
    前記光検出工程により出力された電圧と前記アルカリ金属原子の光吸収特性とに基づいて所定の光吸収状態を維持するために前記光源が出力する光の周波数を制御する周波数制御工程と、
    を含む原子発振器の制御方法。
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