JP2014179599A - 微細バネを使用するマイクロプラズマ生成 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体回路組立品内の回路構造体を冷却することができる低コストのイオン風エンジンを実現する。
【解決手段】電極140は、平面111上に配置された導電(例えば、金、または他の金属)構造であり、支持構造によって面111の上方に維持され、先端部分133が、電極140から固定ギャップ距離G1で維持される。動作中、システム電圧源150は、正(または、負)電圧電位を微細バネ130のアンカー部分131に印加し、負(または、正)電圧電位を電極140に印加する。十分大きいプラズマ生成電圧VPLASMAを生成することによって、微細バネ130の先端部分133での電流密集は、先端部分133を取り囲む空気を満たした領域105の一部において中性分子を十分イオン化して、マイクロプラズマ現象Pを生成する電界Eを作り出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロプラズマを生成するための構造体に関し、特に、集積回路ダイ/基板組立品(例えば、半導体パッケージ)のためのイオン風ベースの冷却システムに適用可能である。
半導体パッケージは、典型的には集積回路(IC)ダイと称される1つ以上の半導体電子部品を備える、金属、プラスチック、ガラス、またはセラミックのケーシングである。個々のディスクリートIC部品は、シリコンウェハ上に既知の半導体製造技術(例えば、CMOS)を使用して形成され、次いで、ウェハは、切断(ダイシング)されて個々のICダイを形成し、さらに、ICダイは、パッケージ内に組み立てられる(例えば、パッケージのベース基板上に実装される)。パッケージは、衝撃および腐食に対する保護をもたらし、外部回路からデバイスへの接続に使用される接続ピンまたはリード線を保持し、ICダイ内で発生する熱を拡散する。
フリップチップパッケージは、2つの構造体(例えば、ICダイ、およびパッケージベース基板)が、介在ギャップ内に配置された相互接続構造(例えば、ハンダバンプまたはピン)と向かい合わせに積層されて、2つの構造体上にそれぞれ形成された接触パッドの間に電気接続をもたらす、半導体パッケージの一種である。2つの構造体の間のギャップは、数ミクロン〜数ミリメートルの範囲である。
微細バネパッケージは、特定の型のフリップチップ半導体パッケージであり、ICダイとパッケージベース基板との間の電気接続が、「微細バネ」として知られる微小湾曲バネ金属指によってもたらされる。微細バネは、例えば、残留内部応力勾配でスパッタ蒸着された応力処理された薄膜を使用して、ホスト基板(すなわち、ICダイまたはパッケージベース基板のいずれか)上にバッチ製造され、次いで、関連するベース(アンカー)部分から伸びる狭い指状部分を有する個々の平らな微細バネ構造を形成するようパターン形成される。次いで、狭い指状部分は、ホスト基板から剥離され(アンカー部分は基板に取り付けられたままである)、それにより、残留内部応力により、指状部分は、設計された曲率半径で基板面が外向きに曲がり(湾曲し)、それにより、結果として湾曲した微細バネの先端部は、ホスト基板から離れて保持される。微細バネパッケージはこの構造を使用して、ICダイを実装することによって、ホスト基板(例えば、ICダイ)と対応するパッケージ構造(例えば、パッケージベース基板)との間の接触をもたらし、微細バネの先端部は、対応するパッケージ基板上に実装された対応する導体パッドと接触する。
マイクロプロセッサなどの高性能およびハイパワーICのために、大型ファンと組み合わせた金属ブロックを、冷却目的で、フリップチップ構成内に配置されたチップの裏側(すなわち、非能動面)に直接取り付ける。熱の大部分(約80〜90%)は、チップの大部分に、次いで、金属ブロック全体に伝わり、最終的に、ファンによる強制対流で放散される。チップの裏側に大型ファンを取り付けない場合、熱放散経路を設計する必要がある。
携帯電話およびテレビなどの電子機器製品では、より薄く、より軽く、さらに、ますます多くの機能を求める動きにより、半導体パッケージデバイスにおける電力密度をより高めることは、避けられない流れとなっている。したがって、より効果的で制御可能な方法で、パッケージ内に生じた熱を処理することが必要である。大型ファンは、もはや熱を処理するための効果的な方法ではなく、特に、チップは、水平および垂直に積み重ねられる傾向がある(3D積層)。熱拡散、アンダーフィル、および熱伝導材料などの受動的方法は、それらすべて、チップ積層用途に適用することは難しい。マイクロ流体チャネルなどの能動冷却は、3D積層で使用することができるが、流体は、民生用電子機器では一般的でない。
イオン風は、IC冷却のために使用することができる乾燥処理である。イオン風は、高曲率(放射)および低曲率(集電)電極間に高電力を印加することによって作用する。放射電極の周りの高電界により、空気分子はイオン化される。イオンは電界によって加速され、次いで、運動量を、衝突を通じて中性空気分子に転移する。結果としてのマイクロスケールイオン風は、潜在的に、より有用で効果的に冷却するために、ホットスポットの位置で、強制対流による大部分の冷却を強化することができる。例えば、ワイヤベースのコロナ放電を使用してイオン風を生成することを示した、さまざまな手法が開発されてきた。しかしながら、これらの手法は、既存の大量IC製造および生産方法を使用して実現することは困難である。
半導体回路組立品(例えば、フリップチップパッケージ)内の回路構造体(例えば、ベース基板およびICダイ)の間に実装されて、回路構造体を冷却することができる、実用的で低コストのイオン風エンジンが必要である。
本発明は、既存の方法で製造され、半導体回路組立品内の回路構造体(例えば、ベース基板およびICダイ)の間に実装されて、回路構造体を冷却することができる、湾曲微細バネと関連電極とによって形成されるイオン風エンジンユニットを備えるイオン風生成システムに関する。システム電圧源は、正(または、負)電圧を各微細バネに、負(または、正)電圧をその関連電極に印加する。関連電極は、バネの先端位置から固定ギャップ距離を維持する。十分に大きい電圧電位(すなわち、ピークの法則によって決定されるような、少なくとも100V、典型的には250V超)を生成することによって、微細バネの先端での電流密集により、先端部分を取り囲む空気を満たした領域の一部において中性分子を十分イオン化して、マイクロプラズマ現象を生成する電界が作り出される。 所定のパターンで複数の相隔たるイオン風エンジンユニットを設けることによって、およびユニットを個別に制御して相隔たるマイクロプラズマ現象を生成させることによって、気流が生成され、イオン風エンジンユニットが取り付けられた回路構造体を冷却するために使用することができる。
本発明の一態様によれば、各微細バネは、ベース基板の平面に取り付けられた、ならびにベース基板の平面に平行に配置されたアンカー部分と、アンカー部分に一体式に接続され、ベース面から離れて湾曲した第1の端を有する湾曲本体部分と、湾曲本体部分の第2の端に一体式に接続された先端部分とを備え、アンカー部分、本体部分、および先端部分は、高導電性材料(例えば、ベースバネ金属を覆う金)を備え、先端部分は、電極に隣接する平面の上方に位置づけられた空気を満たした領域内に固定配置され、先端部分は、電極からの固定ギャップ距離を維持する。例示的な実施形態において、各微細バネは、ベース基板の製造中に(例えば、パッケージベース基板、またはICダイ製造の最終段階で)いくつかの既知の技術のいずれかを使用して形成される、モリブデン(Mo)、モリブデン−クロム(MoCr)合金、タングステン(W)、チタン−タングステン合金(Ti:W)、クロム(Cr)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、およびニッケル−ジルコニウム合金(NiZr)のうち1つを含むベースバネ金属と、外側メッキ層(例えば、金(Au))とを備える。そのような微細バネは、既存の大量IC製造方法および生産方法によって製造されるため、およびそのような微細バネは、フリップチップパッケージ内の隣接する基板の間の狭いギャップ内に実装することができるため、本発明は、非常に低コストの手法を提供し、多種多様な半導体パッケージ組立品およびシステムレベル半導体回路組立品においてイオン風ベースの空冷をもたらす。
本発明の一実施形態によれば、各イオン風エンジンユニットは、2つの平行基板の間に配置された空気を満たした領域内(例えば、フリップチップ半導体パッケージ構成内)に実装され、微細バネは、2つの基板の一方に取り付けられ、電極は、他方の基板の接面上に配置される。特定の実施形態の1つにおいて、各ユニットは、2つ以上の電極を備え、関連システムは、スイッチを使用して、空気を満たしたギャップ領域内で気流を生成するために微細バネとそれぞれの電極との間にそれぞれの基準方向を有する連続的なマイクロプラズマ現象を生成させる。他の特定の実施形態において、第2の電極と第2の湾曲微細バネによって形成された第2のイオン風エンジンユニットは、第1のユニットに隣接して配置され、関連システムは、スイッチを使用して、空気を満たしたギャップ領域内に気流を生成するために、2つのユニットに、異なる位置でマイクロプラズマ現象を生成させる。
本発明の他の実施形態によれば、各イオン風エンジンユニットは、2つの隣接する微細バネによって実現され、すなわち、ユニットの電極は、第1の「アノード」微細バネと同じ平面上に配置された第2の「カソード」微細バネによって実現され、プラズマ生成電圧が、2つの微細バネの間の固定ギャップ距離の間に印加された場合、マイクロプラズマ現象が、ベース基板の平面に実質的に平行に、すなわち、わずかに下向きのバイアスで実質的に水平に向けて生成されるよう配置される。 特定の実施形態において、複数の微細バネが直列に配置され、気流を生成するために、微細バネの関連ペアの間に連続するマイクロプラズマ現象を生成するよう制御される。
本発明の他の実施形態によれば、本発明は、2つの基板(例えば、PCBもしくはパッケージベース基板などのサポート構造、およびパッケージICデバイスもしくは「むき出しの」ICダイ)が対向配置で配置されて、空気を満たしたギャップ領域によって隔てられる回路組立品(例えば、半導体パッケージ組立品、またはシステムレベル半導体回路組立品)内で実現され、1つ以上の「相互接続」微細バネを使用して、2つの基板上に配置された導体パッドの間に信号を送信する。すなわち、本発明は、相互接続のために使用する微細バネとイオン風エンジンの微細バネとは、同じ製造処理の間に製造されるため、相互接続のための微細バネをすでに実装する回路組立品において特に有益である。したがって、本明細書に記載する特定のユニット型のいずれかを使用する微細バネベースのイオン風エンジンは、本質的な追加コスト無しで、相互接続のための微細バネをすでに実装する回路組立品にもたらされる。
本発明のさらに他の実施形態によれば、マイクロプラズマ現象を生成するための方法は、正/負(第1の)電圧を微細バネのアンカー部分に印加し、一方で、負/正(第2の)電圧を微細バネの先端部分に隣接して配置される電極に印加することを備え、第1および第2の電圧は、先端部分で電流密集を引き起こすのに十分であり、それにより、先端部分周辺の空気を満たした領域の一部内の中性分子を十分にイオン化して、マイクロプラズマを生成する電界を作り出す。このマイクロプラズマ生成方法は、異なる位置で複数回実行され、半導体デバイスを冷却するために使用することができるイオン風気流を生成する。
本発明のこれら、ならびに他の特徴、態様、および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、ならびに添付図面に関して、よりよく理解されよう。
図1は、本発明の第1の実施形態によるマイクロプラズマを生成するための一般的なシステムを示す透視図である。 図2は、本発明の特定の実施形態によるマイクロプラズマを生成するためのシステムを示す断面側面図である。 図3は、本発明の他の特定の実施形態によるマイクロプラズマを生成するためのシステムを示す断面側面図である。 図4Aは、図3に示すシステムによって生成した多方向マイクロプラズマ生成を示す簡略部分図である。 図4Bは、図3に示すシステムによって生成した多方向マイクロプラズマ生成を示す簡略部分図である。 図5は、本発明の他の特定の実施形態による例示的な回路組立品を示す断面側面図である。 図6Aは、本発明の一態様によるイオン風を生成するための動作中の図5のシステムを示す簡略断面側面図である。 図6Bは、本発明の一態様によるイオン風を生成するための動作中の図5のシステムを示す簡略断面側面図である。 図7は、本発明の他の特定の実施形態によるマイクロプラズマを生成するためのシステムを示す透視図である。 図8は、動作中の図7のシステムを示す断面側面図である。 図9Aは、本発明の他の実施形態によるイオン風を生成するためのシステムを示す簡略断面側面図である。 図9Bは、本発明の他の実施形態によるイオン風を生成するためのシステムを示す簡略断面側面図である。 図9Cは、本発明の他の実施形態によるイオン風を生成するためのシステムを示す簡略断面側面図である。 図10は、本発明の他の特定の実施形態による回路組立品および関連システムを示す断面側面図である。 図11Aは、本発明のさらなる代替特定実施形態による空冷エンジンを実現するマルチレベルチップ組立品を示す簡略図である。 図11Bは、本発明のさらなる代替特定実施形態による空冷エンジンを実現するマルチレベルチップ組立品を示す簡略図である。
本発明は、半導体パッケージングおよび他の半導体回路組立品の改良に関する。以下の記述は、当業者が、特定の用途およびその要件の文脈において提供されるように本発明を作製および使用することができるよう提示される。本明細書で使用される場合、「上部」「上向き」「上方」「垂直」「下部」「下向き」「下方」「前方」「後方」および「横」などの指示語は、説明の目的のために相対的な位置を提供することを意図しており、絶対的な基準枠を示すことを意図しない。さらに、「一体式に接続」ならびに「一体式に成形」といったフレーズは、本発明では、単一の成形もしくは機械加工された構造の2つの部分の間の接続関係を説明するために使用され、「接続」ならびに「結合」(修飾語「一体式に」が無い)といった用語とは区別され、例えば、接着剤、締め具、クリップ、もしくは可動ジョイントにより接合される2つの別々の構造を示す。電気接続の意味において、「接続」という用語ならびに「電気的に接続」というフレーズは、例えば、通常の集積回路製造技術により形成された金属線による2つの回路要素の間の直接接続を記述するために使用され、「結合」という用語は、2つの回路要素の間の直接接続または間接接続のいずれかを記述するために使用される。例えば、2つの「結合される」要素は、金属線によって直接接続することができ、または、介在回路要素(例えば、コンデンサ、抵抗器、インダクタ、または、トランジスタのソース/ドレイン端子を介する)によって間接接続することができる。好適な実施形態に対するさまざまな変形例が当業者に明らかであり、本明細書で定義する一般的な原理は、他の実施例に適用することができる。したがって、本発明は、図示および記述する特定の実施形態に限定されることを意図せず、本明細書で開示する原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲をもたらすことを意図する。
図1は、本発明の一般的な実施形態によるイオン風生成システム100を示し、イオン風生成システム100は、イオン風エンジンユニット101、およびバッテリ151もしくはプラズマ生成電圧VPLASMAをユニット101にもたらすための他の機構を備える電圧源150を備える。
本発明の一態様によれば、湾曲微細バネ130は、ベース基板110の平上面111に取り付けられた、ならびに平上面111に平行に配置されたアンカー部分131と、アンカー部分131に一体式に接続され、平面111から離れて湾曲した第1の端を有する湾曲本体部分135と、湾曲本体部分135の自由(第2の)端に一体式に接続された先端部分133とを備える。アンカー部分131、本体部分135、および先端部分133のすべては、導電性材料(例えば、「コア」バネ金属層137全体にわたって配置された金層138)を含む。微細バネ130の特徴的な上方湾曲のため、先端部133は、平上面111の上方に位置した(すなわち、平上面111から間隔を空けて配置された)空気を満たした領域105内に固定配置され、維持されることに留意されたい。
本発明の別の態様によれば、微細バネ130は、いくつかの可能な処理のいずれかを使用して、上面111上に形成される。一実施形態において、微細バネ130は、応力処理された膜として堆積した自己屈曲バネ金属137を使用して形成され、次いで、その最も下の部分(すなわち、表面111に隣接する堆積材)が、その上部(すなわち、表面111から最も離れて設置された水平層)よりも低い内部引っ張り応力を有するバネ材島(平構造)を形成するようパターン化され、それにより、バネ材島の狭い「指」部分が後続の剥離処理中に基板110から上方に離れて曲がる原因となる内部応力変動を、応力処理された金属膜に持たせる。応力処理された金属膜におけるそのような内部応力変動を生成するための方法は、例えば、米国特許第3,842,189号(異なる内部応力を有する2つの金属を堆積する)、および米国特許第5,613,861号(例えば、処理パラメータを変更しながらスパッタされる単一金属)で教示され、どちらも参照により本明細書に組み込まれる。一実施形態において、チタン(Ti)剥離物質層が表面111上に堆積し、次いで、応力処理された金属膜が、モリブデン(Mo)、「モリブデン−クロム」合金(MoCr)、タングステン(W)、チタン−タングステン合金(Ti:W)、クロム(Cr)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、およびニッケル−ジルコニウム合金(NiZr)の1つまたは複数を含み、いずれも剥離物質全体にわたってスパッタ堆積またはメッキされる。任意の不活性化金属層(図示せず。例えば、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、またはロジウム(Rh))は、応力処理された金属膜が良好なベース金属として働かない場合、応力処理された金属膜の上面に堆積され、後続のメッキ処理のためのシード材の役目を果たすことができる。不活性化金属層はまた、完成したバネ構造における接触抵抗を改善するために提供することができる。代替実施形態において、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、ニッケル−ジルコニウム(NiZr)膜は、シード材無しに直接メッキすることを可能として形成することができる。無電解メッキを使用する場合、電極層の堆積は飛ばすことができる。さらに他の代替実施形態において、自己屈曲バネ材料は、既知の技術により製造されるバイモルフ/バイメタリック化合物(例えば、金属1/金属2、シリコン/金属、酸化シリコン/金属、シリコン/窒化シリコン)の1つまたは複数とすることができる。各例において、高導電性材料(例えば、金)の外層は、「ベース」バネ金属材料上に形成され、導電性を高め、マイクロプラズマ生成を促進する。図1に示すさらに他の実施形態において、微細バネ130は、アンカー部分131が、任意の支持構造136(例えば、剥離層の保持部分、または予め形成された導電性ベース構造)によって基板110に接続されるよう製造される。
再び図1を参照すると、電極140は、平面111上に配置された導電(例えば、金、または他の金属)構造であり、支持構造(図示せず)によって面111の上方に維持され、先端部分133が、電極140から固定ギャップ距離G1で維持される。動作中、システム電圧源150は、正(または、負)電圧電位を微細バネ130のアンカー部分131に印加し、負(または、正)電圧電位を電極140に印加する。十分大きいプラズマ生成電圧VPLASMA(すなわち、ピークの法則によって決定される、実際の用途では少なくとも100V、典型的には250V超)を生成することによって、微細バネ130の先端部分133での電流密集は、先端部分133を取り囲む空気を満たした領域105の一部において中性分子を十分イオン化して、マイクロプラズマ現象Pを生成する電界Eを作り出す。このマイクロプラズマ現象は、上記のように、イオン風エンジンユニット101が取り付けられた回路構造を冷却するために有用である気流を生成するために使用される。
一般的なイオン風生成システム100の構成に対するさまざまな例示的な代替(例えば、複数のイオン風エンジンユニットの作動を含む)、および電極140を実装するために使用される例示的な代替構造ならびに変形例は、本発明の代替特定実施形態を参照して以下に提示する。所定のパターンで複数の相隔たるイオン風エンジンユニットを設けることによって、およびユニットを制御して相隔たるマイクロプラズマ現象を生成させることによって、気流が生成され、イオン風エンジンユニットが取り付けられた回路構造を冷却するために使用することができる。さらに、本発明で使用される微細バネ130は、既存の大量IC製造方法および生産方法によって製造されるため、およびそのような微細バネは、フリップチップパッケージ内の隣接する基板の間の狭いギャップ内に実装することができるため、本発明は、非常に低コストの手法を提供し、多種多様な半導体パッケージ組立品およびシステムレベル半導体回路組立品においてイオン風ベースの空冷をもたらす。
図2は、イオン風エンジン要素101Aが、2つの平行ベースの二次基板110Aおよび120Aの間に配置された空気を満たしたチャネル領域105A内に配置された湾曲微細バネ130Aと電極140Aとによって実現される第1の特定の実施形態によるシステム100Aを示す断面側面図である。この実施形態において、微細バネ130Aは、上面111Aに取り付けられたアンカー部分131A、上面111Aから離れて伸びる135A、および本体部分135Aの自由端に配置された先端部分133Aを有する。さらに、電極140Aは、二次基板120Aの下部(下向きの)面122Aに配置された金属パッドまたはプレートによって形成される。適切なスタンドオフ構造160(例えば、ポリイミド台座または金属詰め金)が基板110Aおよび120Aの間に設けられ、表面111Aおよび122Aの間の固定空間Sを維持し、それにより、先端部分133Aが、電極140Aから固定ギャップ距離G1で維持される。システム100Aはまた、電極140Aに結合された負端子と、ベース基板110A内に配置された導体117Aにより微細バネ130Aのアンカー部分131Aに結合された正端子とを有する電圧源150Aを備え、それにより、微細バネ130Aの先端部分133Aと電極140Aとの間の固定ギャップ距離G1の間にプラズマ生成電圧VPLASMAを生成する。
図3は、イオン風エンジンユニット101Bが、ベース基板110Bに取り付けられた単一の湾曲微細バネ130Bと、二次基板120Bの下面122Bに配置された(第1の)電極140B−1とを備え、図2を参照して上記したように、湾曲微細バネ130Bの先端部分133Bからの第1の固定ギャップ距離G11を維持する、代替実施形態によるシステム100Bを示す。システム100Bは、ユニット101Bもまた二次基板120Bの下面122B上に配置された1つ以上の追加電極(例えば、電極140B−2)を備える点でシステム100Aとは異なり、(第2の)電極140B−2は、(第1の)電極140B−1に隣接するが、間隔を空けて配置され、湾曲微細バネ130Bの先端部分133Bからの第2の固定ギャップ距離G12を維持する。さらに、システム100Bは、電圧源150Bが、微細バネ130Bの先端部分133Bと第1の電極140B−1との間の(第1の)固定ギャップ距離G11の間、または先端部分133Bと第2の電極140B−2との間の(第2の)固定ギャップ距離G12の間のいずれかで、プラズマ生成電圧VPLASMAを印加するために適切な機構(例えば、スイッチ155B)を備える点で、システム100Aとは異なる。図4Aに示すように、プラズマ生成電圧VPLASMAが(第1の固定ギャップ距離G11の間に印加される第1の時間周期t1の間、第1のマイクロプラズマ現象P−B1は、第1の基準「グローイング」方向角度θ1を有するマイクロバネ130Bと第1電極140B−1との間に生成され、角度θ1は、一般的に、先端部分133Aと電極140B−1との間の直線距離によって定義される。あるいは、図4Bに示すように、プラズマ生成電圧VPLASMAが(第2の)固定ギャップ距離G12の間に印加される第2の時間周期t2の間、第2のマイクロプラズマP−B2が、第2の時間周期t2の間、第2のグローイング方向角度θ2を有する前記微細バネ130Bと前記第2の電極140B−2との間に生成される。所定のパターンで2つの電極140B−1および140B−2を位置づけることによって、マイクロプラズマ現象P−B1およびP−B2は、2つの異なる時間で2つの異なる方向に生成され、それにより、これらのマイクロプラズマ現象を利用して、基板110Bまたは120B上に配置された電子デバイスを冷却するために使用することが可能な空気を満たしたチャネル領域105B内に気流Cを生成することができる。
図5は、2つのイオン風エンジンユニット101C−1および101C−2が、ベース基板110Cと二次基板120Cとの間の空気を満たしたチャネル領域105C内に設けられた他の代替特定実施形態によるシステム100Cを示す。ユニット101C−1は、ベースユニット110Cの上面111Cに取り付けられたアンカー部分131C−1と、二次基板120Cの下面122Cに配置された(第1の)電極140C−1とを有し、図2を参照して上記した方法で、微細バネ130C−1の先端部分133C−1からの固定ギャップ距離G11で維持される(第1の)湾曲微細バネ130C−1を備える。同様に、ユニット101C−2は、上面111Cに取り付けられたアンカー部分131C−2と、下面122Cに配置された(第2の)電極140C−2とを有し、図2を参照して上記した方法で、先端部分133C−2からの固定ギャップ距離G21で維持される(第2の)湾曲微細バネ130C−2を備える。図5の上部に示したように、システム100Cの電圧源150Cもまた、バッテリ151の負電極を電極140C−1および140C−2に交互に結合するスイッチ155Cを備える。
図6Aおよび図6Bは、本発明の他の実施形態によるシステム100Cを使用するイオン風気流を生成するための簡易化した方法を示す。図6Aに示すように、第1の時間周期t1の間、ユニット101C−1は、スイッチ155Cが、正電圧V+を(第1の)微細バネ130C−1のアンカー部分に印加し、負電圧V−を(第1の)電極140C−1に印加するよう動作した場合に作動し、それにより、プラズマ生成電圧VPLASMAが、上記した方法で微細バネ130C−1と電極140C−1との間のギャップ間に印加され(ユニット101C−2が、この時点で停止する)、空気を満たしたチャネル領域105Cの右側中央領域内に第1のマイクロプラズマ現象P−C1を生成する。図6Bに示すように、第2の時間周期t2の間、ユニット101C−2は、スイッチが、正電圧V+を(第2の)微細バネ130C−2のアンカー部分に印加し、負電圧V−を(第2の)電極140C−2に印加すると作動し、それにより、プラズマ生成電圧VPLASMAが、上記した方法で先端部分133C−2と電極140C−2との間のギャップ間に生成され(ユニット101C−1が、時間周期t2の間に停止する)、第2のマイクロプラズマ現象P−C2が、空気を満たしたチャネル領域105Cの左側部分内に生成される。ユニット101C−1をユニット101C−2に隣接して位置づけることによって、さらに、ユニット101C−1とユニット101C−2との作動を近いタイミングで交互に行うことによって、マイクロプラズマ現象P−C1およびP−C2は、微細バネ130C−1から微細バネ130C−2の方向に空気の動きを作り出す圧力差を生成し、それにより、空気を満たしたギャップ領域105C内に気流Cを生成する。回路組立品上(例えば、フリップチップパッケージ構成における基板とICとの間)にユニット101C−1および101C−2を実装することにより、イオン風気流Cを使用して、高効率で回路組立品を冷却することができる。
図7は、本発明の他の実施形態による電圧源150Dと基本イオン風エンジンユニット101Dとを備えるシステム100Dを示す透視図である。上記したバネ/パッドによる実施形態と同様に、ユニット101Dは、上記した詳細のとおり、ベース基板110Dの平らな(上部)表面111D上に形成された「アノード」微細バネ130D−1を備える。しかしながら、この場合、ユニット101Dの電極140Dは、「アノード」湾曲微細バネ130D−1に隣接する平面111D上に配置された第2の湾曲「カソード」微細バネ130D−2によって実現され、固定ギャップ距離G3が、(第1の)先端部分133D−1と、「カソード」微細バネ130D−2の(第2の)本体部分135D−1との間に画定される。図7および図8にも示すように、電圧源150Dは、微細バネ130D−1と130D−2との間の固定ギャップ距離G3の間にプラズマ生成電圧VPLASMAを印加し、図8に示すように、マイクロプラズマP−Dは、ベース基板110Dの平面111Dに実質的に平行(すなわち、ベース基板110Dに対してわずかな下向きバイアスを有して実質的に水平)である基準方向角度θ3で生成される。すなわち、先端133D−1と本体135D−2との間に生成されたイオン化領域がわずかに下向きになるので、ユニット101Dは、上記した第1の特定の実施形態の場合よりもより水平方向となるマイクロプラズマ現象P−Dを生成する。
図9A〜図9Cは、本発明の他の特定の実施形態による平行基板110Eおよび120Eとの間に画定される空気ギャップチャネル領域105E内に配置される微細バネ130E−1〜130E−4によって形成される複数のユニット101E−11〜101E−34によって作られるイオン風エンジンを備えるシステム100Eを示す概略透視図である。各ユニット101E−12〜101E−34は、図7および図8を参照して上記した場合と同様の方法で直列に配置される2つの隣接微細バネによって形成される。具体的には、ユニット101E−12は、微細バネ130E−1および微細バネ130E−2によって形成され、ユニット101E−23は、微細バネ130E−2および微細バネ130E−3によって形成され、ユニット101E−34は、微細バネ130E−3および微細バネ130E−4によって形成される。微細バネ130E−2および130E−3は、この特定の実施形態において、アノードおよびカソードの両方として働き、微細バネ130E−2は、ユニット101E−12ではカソードとして、ユニット101E−23ではアノードとして働き、微細バネ130E−3は、ユニット101E−23ではアノードとして、ユニット101E−34ではカソードとして働くことに留意されたい。
図9A〜図9Cはまた、本発明の他の実施形態によるシステム100Eを使用するイオン風気流を生成するための簡易化した方法を示す。図9Aに示すように、システム電圧源(図示せず)は、第1の時間周期t1の間、微細バネ130E−1および130E−2の間にプラズマ生成電圧を(例えば、正電圧V+を(第1の)微細バネ130E−1に、負電圧V−を微細バネ130E−2/第1の電極140E−1に)印加することによってユニット101E−12および101E−34を作動する適切なスイッチネットワークを使用し、(第1の)マイクロプラズマ現象P−E11が、第1の時間周期t1の間に微細バネ130E−1と130E−2との間に生成される。同時に、システム電圧源は、正電圧V+を微細バネ130E−3に、負電圧V−を微細バネ130E−4(電極140E−2)に印加し、さらなるマイクロプラズマ現象P−E12を、第1の時間周期t1の間に微細バネ130E−3と130E−4との間に生成する。続いて、図9Bに示すように、時間周期t2の間、システム100Eの電圧源は、正電圧V+を(第2の)微細バネ130E−2に、負電圧V−を微細バネ130E−3(第2の電極140E−3)に印加し、(第2の)マイクロプラズマP−E2を、第2の時間周期t2の間に微細バネ130E−2と130E−3との間に生成する。図9Cに示すように、後続の時間周期t3の間、正電圧V+が微細バネ130E−1および130E−3に印加され、負電圧V−が微細バネ130E−2および130E−4に印加され、それにより、さらなるマイクロプラズマ現象P−E31およびP−E32を生成する。示した手順で微細バネ/電極130E−1〜130E−4を作動し、このマイクロプラズマ現象生成パターンを生成することによって、システム100Eのイオン風エンジンは、微細バネ130E−1と微細バネ130E−4との間に空気の動きを作り出す圧力差を生成し、それにより、基板110Eおよび120Eの間の空気ギャップチャネル領域105E内に気流Cを生成する。さらに、回路組立品上(例えば、フリップチップパッケージ構成における基板とICとの間)に微細バネ130E−1〜130E−4を実装することにより、気流Cを使用して、高効率で回路組立品を冷却することができる。
図10は、対向配置で配置されて、空気を満たしたギャップ領域110Fを画定する距離Sによって隔てられたパッケージベース基板(第1の基板)110FとICダイ(第2の基板)とを備える、本発明の他の実施形態によるフリップチップパッケージ(回路組立品)200Fを示す概略断面図である。ベース基板110Fは、いくつかの上部(第1の)導体パッド117F−1〜117F−5を備える上面111F、およびいくつかの関連導体パッド118Fと介在導電構造とを有する底面112Fを有し、適切なベース基板材料(例えば、サファイア、セラミック、ガラス、または有機プリント回路板材料)で構成される。ICダイ120Fは、任意の既知の半導体製造技術(例えば、CMOS)を使用して半導体(例えば、シリコン)「チップ」123の一方の面上に形成された集積回路124、集積回路124全体にわたって形成される不活性化層125、および不活性化層125を貫通してICダイ120Fの下部(すなわち、「能動」)面上に配置される導体パッド127Fに伸びる金属相互接続構造(例えば、金属ビア126)を備える半導体デバイスである。ICダイ120Fの相対する上部「非能動」面121は、処理されない。
本実施形態の一態様によれば、フリップチップパッケージ200Fは、相互接続およびイオン風冷却(すなわち、気流生成)の両方に対して利用される微細バネを備える。すなわち、フリップチップパッケージ200Fは、ベース基板110Fを集積回路124に電気的に結合する、相対する端で電気的に接続された、空気を満たしたチャネル領域105F内に配置される少なくとも1つの湾曲相互接続微細バネと、空気を満たしたチャネル領域105F内に配置され、上記したイオン風エンジンユニットの1つを形成する方法で可動に接続された少なくとも1つの微細バネとを備える。
図10の中央部を参照すると、フリップチップパッケージ200Fの相互接続機能は、上面111Fに取り付けられて導体パッド117F−3に電気的に接続されたアンカー(第1の)端部131F−3と、導体パッド127Fと非付着接触する先端(第2の)部分133F−3と、空気を満たしたギャップ領域105Fを通って2つの端の間に伸びる湾曲本体部分とを備える微細バネ130F−3によって示される。微細バネ130F−3によって示された方法で接続された多数の相互接続微細バネは、典型的に、導体パッド118Fにより、ホスト制御器と集積回路124との間の通信を実現するよう利用される。
さらに、フリップチップパッケージ200Fは、上記した方法で形成したイオン風エンジンユニット101F−1および101F−2の一方または両方を備える。具体的には、ユニット101F−1は、上面111Fに取り付けられたアノード微細バネ130F−1と、前記アノード微細バネ130F−1に隣接する上面111Fに取り付けられた「カソード」(第2の)湾曲微細バネ130F−2によって形成された電極構造体140F−1とを備え、固定ギャップ距離G1が、アノード微細バネ130F−1の先端部分133F−1と「カソード」微細バネ130F−2の本体部分135F−2の間に画定され、それにより、ギャップG1の間に印加される適切な電圧が、上記の方法でマイクロプラズマ現象を生成する。あるいは、ユニット101F−2は、上面111Fに取り付けられたアノード微細バネ130F−5と、ICダイ120Fの下面122Fに配置された金属導体パッドによって形成された電極構造体140F−2とを備え、それにより、微細バネ130F−5と電極構造体140F−2との間に印加される適切な電圧が、上記の方法で、微細バネ130F−5の先端部分と電極構造体140F−2との間に他のマイクロプラズマ現象を生成する。代替実施形態において、フリップチップパッケージ200Fは、ユニット101F−1によって示される型の複数の風エンジンユニットのみからなるか、ユニット101F−2によって示される型の複数の風エンジンユニットのみからなるか、または、ユニット101F−1および101F−2によって示される異なる型の組合せを含む複数の風エンジンユニットからなるイオン風エンジンを備えることができる。
図10に示す実施形態は、相互接続のために使用する微細バネと本発明のイオン風エンジンを実現するために使用される微細バネとは、同じ製造処理の間に経済的に製造されるため、相互接続のための微細バネ(例えば、相互接続微細バネ130F−3)をすでに実装する回路組立品において特に有益である。すなわち、相互接続微細バネ130F−3の生成に利用される同じ応力金属膜堆積、パターン形成、および剥離処理は、イオン風エンジン微細バネ130F−1、130F−2、および130F−5を同時に生成するために利用される。したがって、フリップチップパッケージ200F上のイオン風エンジンユニット101F−1および101F−2は、実質的に追加の生産コスト無しで実現される。
上記のように、各微細バネは、キャリアデバイス(例えば、図10におけるパッケージベース構造110F)に一端を取り付けたエッチングされた構造であり、(例えば、図10のバネ130F−3の場合のように)電圧もしくは信号をメイティングデバイスに通すための相互接続構造として働くか、または、(例えば、図10のバネ130F−1、130F−2、および130F−5の場合のように)空気ギャップ領域内に配置された先端を有し、関連電極と共にマイクロプラズマを生成するよう働く。代替実施形態において、微細バネに対するホスト基板の役割は、例えば、フリップチップ構成におけるICダイによって行われる。例えば、代替実施形態において、少なくとも1つの微細バネが、ICデバイス120Fの能動面122Fに(すなわち、パッケージベース基板110Fの代わりに)製造され、そこから伸びる。したがって、添付の特許請求の範囲においてそうでないと明記しない限り、微細バネは、フリップチップ構成における2つの基板のいずれかに形成されることが理解される。
本発明は、ある特定の実施形態に対して説明してきたが、本発明の特徴は、他の実施形態にも適用可能であり、そのすべてが本発明の範囲に入ることが意図されていることは、当業者に明らかである。例えば、図10の発明は、特に基本フリップチップ半導体パッケージ型構造に関して説明されるが、本明細書に記載されるイオン風エンジンは、(例えば、図11Aにおけるマルチレベルパッケージング構成200Gで示すように)マルチレベルパッケージング構成における複数のICダイ(基板)を隔てる各ギャップ内に複数の「水平」イオン風気流C1を生成するために提供することができ、または、他の型の回路基板の間(例えば、システムレベル設定におけるパッケージングされたICデバイスと大規模PCBとの間)に冷却気流を生成するために提供することができる。さらに、図11Bにおけるマルチレベルパッケージング構成200Hによって示すように、本発明のマイクロプラズマ生成ユニットは、積層ICダイ内に構成された開口を通る方向で「垂直」イオン風気流C2を生成するよう位置づけることができる。さらに、本発明のイオン風エンジンの動作は、直流電流電圧電位について主に説明したが、いくつかの実施形態において(例えば、図9A〜図9Cを参照して説明した構成において)、交流電流を使用して電荷蓄積を避けることは有利であるだろう。

Claims (2)

  1. マイクロプラズマを生成するためのシステムであって、前記システムは、
    平面を有するベース基板と、
    前記ベース基板の前記平面に平行に配置されるアンカー部分、前記アンカー部分に一体式に接続されて前記平らなベース面から離れて湾曲する第1の端を有する湾曲本体部分、および前記湾曲本体部分の第2の端に一体式に接続される先端部分を備える湾曲微細バネであって、前記アンカー、前記本体、および前記先端部分は、導電性材料を備え、前記先端部分は、前記平面の上方に位置する空気を満たした領域内に固定配置される、湾曲微細バネと、
    前記先端部分が前記電極から固定ギャップ距離で維持されるように前記微細バネの前記先端部分に隣接する前記平面上に、または前記平面の上方に配置される電極と、
    前記第1の電極に結合される、および前記湾曲微細バネの前記アンカー部分に結合される電圧源であって、前記電圧源は、前記微細バネの前記先端部分と前記電極との間の固定ギャップ距離間にプラズマ生成電圧を生成して、前記先端部分での電流密集により前記先端部分を取り囲む前記空気を満たした領域の一部において中性分子を十分にイオン化する電界を作り出し、マイクロプラズマを生成するための手段を備える、電圧源とを備える、システム。
  2. 回路組立品であって、
    上面を有して前記上面に配置される第1の導体パッドを備える第1の基板と、
    前記第1の基板に実装される第2の基板であって、前記第2の基板の下面が前記第1の基板の前記上面と相対し、それにより、空気を満たしたチャネル領域が前記上面と前記下面との間に画定され、前記第2の基板が、前記下面に配置されて前記第2の基板に配置される集積回路に結合される第2の導体パッドを備える、第2の基板と、
    前記第1の基板の前記上面と前記第2の基板の前記下面との間に画定される空気を満たしたチャネル領域内に配置され、前記第2の導体パッドに電気的に接続される第1の端部、前記第1の導体パッドに電気的に接続される第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間に伸びる湾曲本体部分を備える少なくとも1つの湾曲相互接続微細バネと、
    イオン風エンジンであって、
    前記第1の基板の前記上面ならびに前記第2の基板の下面の一方に取り付けられるアンカー部分、前記アンカー部分に一体式に接続されて前記平らなベース面から離れて湾曲する第1の端を有する湾曲本体部分、および前記湾曲本体部分の第2の端に一体式に接続される先端部分を備える湾曲アノード微細バネであって、前記アンカー、前記本体、および前記先端部分は導電性材料を備え、前記先端部分は、前記空気を満たしたチャネル領域内に固定配置される、湾曲アノード微細バネと、
    前記第1の基板の前記上面ならびに前記第2の基板の前記下面の一方に配置され、前記アノード微細バネの前記先端部分から固定ギャップ距離で維持される電極構造体と、を含む、イオン風エンジンと、を備える、
    回路組立品。
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