JP2014179041A - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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優香 斎藤
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大祐 増井
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Abstract

【課題】
ユーザごとの画像形成装置の利用量の制限に関し、ユーザの利用量の制限の上限までの利用が可能となるような構成を提供することが課題である。
【解決手段】
ユーザごとに画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶し、ユーザによる画像形成装置を用いた画像の形成に伴って記憶手段に記憶された利用量管理情報の内容を更新し、一の画像形成装置からの、ユーザによる当該画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、利用量管理情報を参照して当該ユーザが他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしているか否かを判定し、当該ユーザが他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしてはいない場合、利用量管理情報を参照して当該ユーザに許容される利用量を得ることを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、省資源化やコスト削減などの観点から、例えばコピー機能等を有する複合機の利用量(プリント頁数やコピー頁数)にユーザごとの上限を定め、上限以上の利用を制限する「上限管理機能」が知られている。しかしながら、同一のユーザが複数の複合機を利用できる環境においては、機器ごとに独立して上限管理を行っていてはユーザの利用量をまとめて管理することができない(難しい)という課題があった。当該課題の解決のための機能として、複数台のMFP(Multifunction Peripheral)/LP(Laser Printer)にまたがったユーザの利用量を1台の機器またはサーバで集中管理する機能も知られている。
例えば特許文献1には、印刷が途中で強制的に中断されてしまうことを防ぐ目的で、ユーザが利用する機能とその予定枚数を事前に設定し、予定枚数を全て印刷可能な場合にのみ印刷を実行するシステムが開示されている。
しかしながら、上記構成の「利用量集中管理機能」では、複数台の利用時に利用量の上限を超えないようにするため、印刷実行時に事前に印刷に必要な利用予定量を取得し、当該利用予定量が、利用可能量以下であった場合にのみ印刷を実行する。そのため、未だ利用量の上限に達していないユーザが印刷を実行しようとしても、利用予定量が利用可能量を超えてしまうような場合は印刷を実行することができなかった。
例えば特許文献1に開示されたシステムでは、利用量の上限に達しない状態であっても印刷がキャンセルされていた。
本発明は上記の点に鑑み、利用量の制限の上限までの利用を可能にすることを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明の一側面によれば、複数の画像形成装置と、ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、ユーザによる複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って記憶手段に記憶された利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、利用量管理情報を参照して、当該ユーザが複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしているか否かを判定する利用判定手段と、利用判定手段による判定の結果、当該ユーザが複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしてはいない場合、利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、利用可能量取得手段が得た利用可能量を一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有し、一の画像形成装置は、通知手段から通知を受け、利用可能量を限度としてユーザの指示に応じて画像の形成を行う。
利用量の制限の上限までの利用が可能になる。
本発明の実施の形態の画像形成システムの全体構成例を説明する図である。 図1に示されるPC(Personal Computer)のハードウェア構成例について説明するためのブロック図である。 図1に示されるMFPのハードウェア構成例について説明するためのブロック図である。 図1に示されるPCの機能構成例について説明するためのブロック図である。 図1に示されるMFPの機能構成例について説明するためのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、利用量が集中管理されている環境における、複数台のMFP利用の際の排他処理の流れを説明するための図(印刷実行時)である。 本発明の第1の実施の形態に係る、利用量が集中管理されている環境における、複数台のMFP利用の際の排他処理の流れを説明するための図(印刷完了時)である。 本発明の第1の実施の形態に係る、(MFPのうちの)利用量集中管理機(親機)が保持している利用情報管理テーブルの一例について説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る、ユーザから印刷指示を受けた(MFPのうちの)子機の動作の流れについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る、子機から利用可否の問い合わせを受けた親機の動作の流れについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る、親機が保持している利用情報管理テーブルの一例について説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、ユーザから印刷指示を受けた子機の動作の流れについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る、子機から利用可否の問い合わせを受けた親機の動作の流れについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る、印刷完了(又は中止)時に子機から利用度数を通知された後の親機の動作の流れについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施の形態に係る、親機が保持している利用情報管理テーブルの一例について説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る、ユーザから印刷指示を受けた子機の動作の流れについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る、利用上限度数を超える印刷実行時に課金等によって印刷を継続できるシステムについて説明するための図(印刷実行時)である。 本発明の第4の実施の形態に係る、利用上限度数を超える印刷実行時に課金等によって印刷を継続できるシステムについて説明するための図(印刷完了時)である。 本発明の第5の実施の形態に係る、機器毎に利用度数の算出方法を設定するシステムについて説明するための図(印刷実行時)である。 本発明の第5の実施の形態に係る、各機器が保存する消費度数テーブルの一例について説明するための図である。
本発明の実施の形態によれば、MFP(Multifunction Peripheral)の利用量が集中管理されている環境において、ユーザの利用量が上限に達していない場合、複数台のMFPの利用時でも、利用量を管理しながら利用量の上限に達するまで印刷を実行することができる。
例えば、本発明の第1の実施の形態によれば、一人のユーザによる複数台のMFPの利用を排他制御する。すなわち、1台のMFPまたはサーバによって集中管理されている利用量への複数のMFPからの同時アクセスを不可とする。その結果、一人のユーザによる複数台のMFPの同時利用が不可となり、利用量の管理が容易となる。又、印刷実行時の利用量を正確に把握することができる。その結果、上記の如く、複数台のMFPの利用時でも、利用量を管理しながら利用量の上限に達するまで印刷を実行することができる。
あるいは、本発明の第2の実施の形態によれば、印刷実行時にMFP側で取得した「利用予定量」と、一台のMFPまたはサーバに集中管理されている「利用可能量」との比較を行う。そして「利用予定量 > 利用可能量」となった場合には、「利用可能量」をMFPでの利用量の上限として設定する。その結果、上記の如く、複数台のMFPの利用時でも、利用量を管理しながら利用量の上限に達するまで印刷を実行することができる。
すなわち本発明の第2の実施の形態によれば、MFPで事前に取得した利用予定量がユーザの利用可能量より大きい場合、印刷を中止するのではなく、利用可能量を利用量の上限としてMFPに設定することで、利用量の上限に達するまで印刷を実行するのである。
以下、図とともに本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムは、図1に示すように、複数のMFP10−a、10−b、10−c、...と、PC(Personal Computer)20−a、20−b、...とを有する。MFPは画像形成装置の一例であり、各々が少なくとも印刷(プリンタ)機能を有する。MFP10−a,10−b,10−c,...を総称してMFP10と称することがある。又PC20−a、20−b、...はそれぞれのユーザの端末装置として使用される。PC2−a,20−b,...を総称してPC20と称することがある。
これらMFP10及びPC20は、ネットワークNWを介し、相互に通信可能に接続されている。その結果、各ユーザは自己の端末装置であるPC20を介し、任意のMFP10を利用して、書類の印刷等、任意の印刷サービスを受けることができる。より具体的には、ユーザは自己のPC20を用いて、電子文書等を作成し、作成した電子文書を印刷データとして、ネットワークNWを介して任意のMFP10に送信し、当該MFP10で印刷(プリント)することができる。すなわち任意のMFP10をプリンタとして利用することができる。ここで印刷(プリント)は、画像を形成することの一例である。
ネットワークNWは有線通信網でも良いし、無線通信網でも良い。又各ユーザの端末装置はPC20に限られず、携帯端末(携帯電話機、スマートデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)等)等であっても良い。
複数のMFP10のうち、MFP10−aは、予め登録された複数のMFP10(自機を含めることも可能)の、各ユーザによる利用量を一括管理する「利用量集中管理機」として機能する。その結果、各ユーザは、当該利用量集中管理機の集中管理対象である登録されたMFP10のうちの何れのMFP10を使用しても、当該使用による利用量は当該一台の利用量集中管理機により管理(制限)される。
すなわちここでは、同一ネットワークNW上に存在するMFP10のうちの一台MFP10−aを利用量集中管理機(以下単に「親機」と称することもある)とする。そして当該親機には、他の複数のMFP10−b、10−c、...が、利用量管理対象機(以下単に「子機」と称することもある)として登録される。「親機」自体が「利用量管理対象機」に含まれていてもよい。ただし以下では説明の便宜上、「利用量集中管理機」としてのMFP10−aを「親機」と称し、それ以外のMFP10であって、「利用量管理対象機」として親機に登録されたMFP10−b,10−c,...を「子機」と称する。
なお「利用量管理対象機」はMFPに限定されず、例えばプリンタであっても良い。又「利用量集中管理機」はMFPに限定されず、「利用量集中管理機」としての専用機(「利用量集中管理サーバ」等)であっても良いし、例えばPCであってもよい。
その結果ユーザは、親機10−aに登録されたMFP10を用いて印刷を行う場合、当該印刷に係る利用量が親機10−aによって管理される。具体的には、例えば印刷頁数に応じた上限値が利用量の上限として決められており、子機10のうちの何れの子機10を用いて印刷を行っても、当該ユーザの利用量(利用実績)としてカウントされる。そして当該利用量(利用実績)の累計が上記利用量の上限に達すると、それ以降、当該ユーザによる印刷指示は子機によって受け付けられなくなる。なお後述するようにユーザが印刷を行おうとする場合、まずユーザ認証を経る必要がある。したがって親機は、印刷を行おうとするユーザを識別することができ、当該ユーザによる子機の利用量の管理を行うことができる。
各PC20は、図2に示すように、ディスプレイ208と、キーボード、マウスなどの入力装置206と、プログラムや各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)204とを有する。各PC20は更に、記憶媒体からデータを読取るデータ読取装置207と、各種演算を行い、PC20の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)201とを有する。各PC20は更に、各種データを記憶するROM(Read Only Memory)203と,CPU201の作業エリアとなるRAM(Random Access Memory)202と、通信を行うネットワークI/F(Interface)205とを有する。
又各MFP10は、図3に示すように、当該MFP10の制御を行うコントローラ11と、用紙に画像を印刷するエンジン12と、ユーザが入力を行う操作パネルを含み、当該MFP10の状態を表示するパネル装置13とを有する。なお、コントローラ11は、コンピュータの一例である。
コントローラ11は、ソフトウェアプログラムの命令を実行するCPU101と、当該ソフトウェアプログラムを格納するROM102とを有する。なお、ROM102は、コンピュータ読取可能な記録媒体の一例である。コントローラ11は更に、上記ソフトウェアプログラムが作成するページメモリやソフトウェアプログラムが動作するために必要なワークメモリとして利用されるRAM103を有する。なおRAM103に加えてHDDを設け、当該HDDに各種データやソフトウェアプログラム等を格納しても良い。コントローラ11は更に、当該MFP10の印刷条件設定などを保存しておく不揮発性メモリであるNVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)104と、ネットワークNWに接続されたPC20とデータ(上記印刷データ等を含む)のやり取りを行うためのネットワークI/F106とを有する。コントローラ11は更に、エンジン12との間で印刷指示等を行うエンジンI/F106と、パネル装置13との入出力を行うたのパネルI/F107とを含む。
又、各PC20は、図2に示すハードウェア及びHDD204に格納したプログラム(ソフトウェア)にて、図4に示す通信部211、データ処理部213、データ記憶部213及び指示受付部212のそれぞれの機能を果たす。
通信部211は、CPU201がプログラムを実行することにより、ネットワークI/F205等を用いて実現する。通信部211はMFP10との接続を行い、MFP10に対し、印刷データを送信する。又必要に応じ外部ホスト(図示を省略)との間でデータのやり取りを行う。
データ処理部214は、CPU201がプログラムを実行することにより、RAM202、HDD204等を用いて実現する。データ処理部214は、MFP10へ送る印刷データを生成する。
データ記憶部213は、CPU201がプログラムを実行することにより、RAM202、HDD204等を用いて実現する。データ記憶部213はデータを保管する。具体的にはアプリケーションプログラムや印刷データ等を保存する。
指示受付部212は、CPU201がプログラムを実行することにより、入力装置206等を用いて実現する。指示受付部212はユーザからの指示等を受け付ける。
又各MFP10は、図3に示すハードウェア及びROM102に格納したプログラム(ソフトウェア)にて様々な機能を果たす。すなわち、図5に示す通信部112,データ処理部111,データ記憶部115,操作受付部113,機器情報記憶部116,画像生成部114及び印刷部117のそれぞれの機能を果たす。
通信部112は、CPU101がプログラムを実行することにより、ネットワークI/F105等を用いて実現する。通信部112はPC10とデータのやり取り(上記印刷データの受信を含む)を行う。当該MFP10が親機の場合、複数の子機と通信を行う。当該MFP10が子機の場合、親機と通信を行う。又必要に応じ外部ホスト(図示を省略)との間でデータのやり取りを行う。
データ処理部111は、CPU101がプログラムを実行することにより、RAM103,NVRAM104等を用いて実現する。データ処理部111はユーザ毎に、子機の利用可否の判断や、利用情報の更新等を行う。
データ記憶部115は、CPU101がプログラムを実行することにより、RAM103,NVRAM104等を用いて実現する。データ記憶部116は当該MFP10が親機の場合、各ユーザの利用情報(利用可能度数等)を保管する。子機の場合、親機から通知された、印刷指示を行ったユーザの利用情報(利用可能度数等)を保管する。
指示受付部113は、CPU101がプログラムを実行することにより、パネル装置13,パネルI/F107等を用いて実現する。指示受付部113は、ユーザからの指示を受け付け、ユーザに対しメッセージの通知を行う。
機器情報記憶部116は、CPU101がプログラムを実行することにより、RAM103,NVRAM104等を用いて実現する。機器情報記憶部116は、機器(MFP10及びPC20等)の情報(IPアドレス等)を保管する。
画像生成部114は、CPU101がプログラムを実行することにより、RAM103,NVRAM104等を用いて実現する。画像生成部114は、印刷データの画像やプレビュー画像を描画する。
印刷部117は、CPU101がプログラムを実行することにより、エンジン12,エンジンI/F106等を用いて実現する。印刷部117は、描画された画像を用紙に転写して印刷を行う。
次に本発明の第1の実施の形態について図6乃至図11とともに説明する。
第1の実施の形態では、ユーザによるMFP10の利用量を集中管理するシステムの一例として、MFP10−a、10−b及び10−cが同一ネットワークNW内に存在する環境を想定する。
MFP10−aは利用量を集中管理する親機であり、MFP10−b、10−cは利用量の管理対象である子機としてMFP10−aに登録される。
図6は、利用量集中管理時に、複数台のMFP10の利用を排他制御する処理の印刷実行時の流れを示す。
親機であるMFP10−aは、各ユーザに対し、外部から設定された利用量の上限を設定する。そして当該上限からそれまでの利用度数(利用実績)を引いて得た「利用可能度数」(「利用可能量」の一例)と、ユーザによるMFP10の「利用状態」とを、「利用情報管理テーブル」150で管理する。利用情報管理テーブル150はMFP10−aのデータ記憶部115が保管する。
図6に示されるように、利用情報管理テーブル150は、「ユーザ名」、「利用可能度数」及び「利用状態」の各項目の情報を格納する。「ユーザ名」とはユーザのID(識別情報)であり、図6の例では、ユーザ名「X」,「Y」,「Z」をそれぞれ有する3人のユーザが登録されている。
「利用可能度数」は上記の如く、ユーザごとに、外部から設定された利用量の上限(後述する図8における「利用上限設定値」)から、それまでの利用度数(利用実績)を引いて得た値である。「度数」とは、MFP10で印刷を行う場合の、印刷頁数に基づく値であり、第1の実施の形態の場合、図6に示されるように、カラー印刷では1頁印刷する度に度数4がカウントされ、白黒印刷では1頁印刷する度に度数1がカウントされる。すなわち同じ頁数を印刷しても、カラー印刷では白黒印刷に比し、4倍の度数が消費される。このようにして印刷頁数から「度数」(利用度数)を求める方法は、算出方法の一例である。又「利用度数」は「利用量」の一例である。
例えば図8の利用情報管理テーブル150の例によれば、ユーザXにつき、設定されている「利用上限設定度数」は「1000」であり、既に消費した利用度数は「100」であるため、残った「利用可能度数」は「900」である(1000−10=900)。
「利用状態」とは、現在既に当該ユーザが他のMFP10を利用中であるか否かを示す情報である。利用中であれば「利用中」、そうでない場合には「利用なし」の値が格納される。例えば図8の例では、ユーザXは利用中、であり、ユーザY,Xは利用中ではないことが分かる。
図6の説明に戻り、例えばユーザ1(ユーザX)がMFP10−bに対し、PC20経由で印刷指示を行う(ステップS1)。当該指示内容は、図6に示す如く、「カラー印刷、20頁」である。当該指示を通信部112経由で受信したMFP10−bのデータ処理部111は、機器情報記憶部116から親機MFP10−aのIPアドレスを読み出し、通信部112経由で親機MFP10−aに接続する。そして当該ユーザ1に関する利用情報(利用可否)を問い合わせる(ステップS2)。なお、「利用情報(利用可否)を問い合わせる」ことは、「画像を形成しようとしている」ことの一例である、
当該問い合わせを通信部112経由で受信すると、親機MFP10−aのデータ処理部111は、データ記憶部213の利用情報管理テーブル150を参照し、ユーザ1の利用情報を確認する(ステップS3)。図6の例では利用情報管理テーブル150において、ユーザXは、この時点では「利用状態」が「利用なし」であり、「利用可能度数」は「100」であった。すなわちユーザ1は他のMFP10を「利用中」ではなく、「利用可能度数」も「0」ではない。したがって親機MFP10−aのデータ処理部111は機器情報記憶部116から子機MFP10−bのIPアドレスを読み出し、通信部112経由で子機MFP10−bに接続する。そして「利用可」である旨、及び「利用可能度数」(上記の如く「100」)を子機に通知する(ステップS4)。又親機MFP10−aのデータ処理部111は、利用情報管理テーブル150中、「利用状態」を「利用なし」から「利用中」に更新する。
当該通知を通信部112経由で受信した子機MFP10−bのデータ処理部111は、データ記憶部115を用い、当該「利用可能度数」(100)を自機の「利用上限度数」として設定する。そして子機MFP10−bは、ステップS1の印刷指示に従い、印刷を実行する(ステップS5)。すなわちデータ処理部111が通信部112を用いて当該ユーザ1のPC20から印刷データを受信し、画像生成部114が印刷データに基づいて描画を行い、描画した画像を印刷部17が印刷する。なお当該印刷は、上記「利用上限度数」(100)を限度として行われる。
ここで上記の如く、ステップS1での印刷指示は「カラー印刷、20頁」であり、度数に換算すると80である(20×4=80)。したがって利用上限度数100以下であり、子機MFP10−bは当該印刷指示による印刷ジョブを完了(図7のステップS11)することができる。
ここで、子機MFP10−bで印刷を実行(ステップS5)しているときに、同じユーザ1がPC20から他の子機MFP10−cに印刷指示(ステップS6)を行う場合を想定する。当該印刷指示の内容は「白黒印刷、10頁」である。他の子機MFP10−cは当該印刷指示を受けると、上記した子機MFP10−bの場合と同様の手順で、親機MFP10−aに対し、ユーザ1(ユーザX)の利用情報(利用可否)を問い合わせる(ステップS7)。
問い合わせを受けて親機MFP10−aは、利用情報管理テーブル150を参照し、ユーザ1(ユーザX)の利用状態が「利用中」であると判断する(ステップS8)。従って親機MFP10−aは、他の子機MFP10−cに対し、「利用不可」の旨を通知する(ステップS9)。通知を受けた他の子機MFP10−cは、当該通知「印刷不可」に応じ、ステップS6の印刷指示に係る印刷ジョブを、現時点では実行しない(ステップS10)。
次に図7のステップS11にて、上記の如く、子機MFP10−bでは、ステップS1の印刷指示に係る印刷ジョブを完了する。子機MFP10−bのデータ処理部111は、当該印刷ジョブで使用(消費)した度数(利用度数の実績)を親機MFP10−aに通知する(ステップS12)。上記の如く、当該印刷指示に係る印刷ジョブは利用度数80を消費するため、利用度数(利用実績)「80」を親機MFP10−aに通知する。
当該利用度数(利用実績)の通知を受けた親機MFP10−aは、利用情報管理テーブル150において、当該ユーザ1(ユーザX)の「利用可能度数」から当該「利用度数」を差し引く。又、子機10−bから利用度数(利用実績)が通知されたということは、利用が終了したことを意味するので、「利用状態」を「利用中」から「利用なし」へ更新する(ステップS13)。「利用可能度数」は、「100−80=20」の計算により、「20」に更新される(100→20,図7参照)。
その結果、当該ユーザ1(ユーザX)につき、利用情報管理テーブル150は、「利用状態」が「利用なし」に更新され、且つ「利用可能度数」も「0」ではない状態になった。このため親機MFP10−aは他の子機MFP10−cに対し、上記した子機MFP10−bの場合同様、「利用可」の旨と、現在の「利用可能度数」(=20)を通知する。他の子機MFP−10cにおける上記ステップS6の印刷指示は白黒印刷、10頁であり、度数に換算すると「10」(10×1=10)である。よってこの場合も上記子機MFP10−bの場合同様、印刷指示に係る印刷ジョブを完了できる。印刷ジョブ完了後の処理の流れは上記した子機MFP10−bの場合と同様であるため、重複する説明を省略する。
このように第1の実施の形態によれば、ユーザ1が既に、一の子機MFP10−bでの印刷について親機MFP10−aに問い合わせを行った結果、利用情報管理テーブル150の「利用状態」が「利用中」となっていた。このため、同じユーザ1による、他のMFP10−cでの印刷は不可となる。上記一のMFP10−bでの印刷が完了して「利用状態」が「利用なし」になると、当該他のMFP10−cでの印刷を開始できる。このように、第1の実施の形態では、一人のユーザは、複数台の子機を用いて同時に印刷を行うことができず、一の子機による印刷の完了の後、他の子機による印刷を開始できる。その結果、利用量の管理が容易となり、確実に利用上限度数(利用可能度数)に達することができるのである。
次に図8とともに上記した、親機10−aが保持する利用情報管理テーブル150について説明する。
図8の利用情報管理テーブル150の項目「ユーザ名」には、利用量管理対象のユーザの名前を格納する。ここではユーザを識別する情報としてユーザID(すなわち「識別情報」)等を使用する。
次に項目「利用上限設定度数」には、当該画像形成システムの管理者によって当該ユーザに設定される、利用することができる度数の上限値が格納される。
次に項目「利用度数」の項目には、現時点まで当該ユーザが使用(消費)した度数(実績)が格納される。
次に「利用可能度数」の項目には、上記「利用上限設定度数」から「利用度数」を差し引いた度数の値が格納される。すなわち、当該ユーザが印刷を実行することができる、残りの度数が格納される。
次に「利用状態」の項目には、当該ユーザによるMFP10の利用状態が格納される。すなわち当該ユーザが、登録されているMFP10のうち、何れかのMFP10で現在印刷を実行している際は「利用中」が格納され、何れのMFP10でも印刷を行っていないときには「利用なし」が格納される。
なお、上記下項目の他、管理者が利用状況を確認するために、「最終利用時間」や「最大印刷頁数」などの情報を含めても良い。「最終利用時間」とは、当該ユーザが、登録されたMFP10で印刷を行った最後の時間(日時)を示す。「最大印刷頁数」とは、当該ユーザが、登録されたMFP10で印刷を行った中で、一回の印刷における印刷頁数が最大であったときの当該印刷頁数を示す。
次に図9とともに、第1の実施の形態においてユーザから印刷指示を受けた子機の動作の流れを説明する。
図9中、ユーザから印刷指示を受けた子機はユーザ認証を行う(ステップS101)。「ユーザ認証」は、例えばユーザがユーザIDとパスワードをPC20経由でキー入力等によって入力し、子機は当該入力されたユーザID及びパスワードが登録されているか否かを判定することによって実現する。あるいはユーザが、PC20に付属されたカード読み取り機(図示を省略)経由でICカードの情報を入力し、ICカードの情報によって子機がユーザ認証を行うようにしてもよい。この場合、子機はICカードの情報、すなわち当該ユーザのユーザID及びパスワードを用いてユーザ認証を行う。
子機がユーザ認証に成功すると(ステップS101 YES)、子機は親機に対し、利用情報(利用可否)の問い合わせを行う(ステップS102)。
そして当該問い合わせに対し親機から「利用可」の旨が通知される(図9の場合、「利用不可」の旨が通知されることなく(ステップS103 NO)、「利用中」の旨が通知されることもない(ステップS104 NO))と、子機はステップS105に移行する。ステップS105では、子機は親機から通知される「利用可能度数」を自機の「利用上限度数」として設定し、ステップS106に移行する。
ステップS106で子機は、利用度数が利用上限度数以下か否かを判定する。ここでステップS106〜S109のループ動作の繰り返しのうちの一回目のループの場合、利用度数(利用実績)は「0」であり、利用上限度数は「0」ではない。すなわち「1」以上である。従ってステップS106の判定結果はYESとなり、子機はステップS107に移行し、1頁目の印刷を実行する。そして利用度数(利用実績)を「1」増して更新し(ステップS108)、ステップS109に移行する。ステップS109で子機は、印刷ジョブが完了したか否かを判定する。判定の結果印刷ジョブが未完の場合(ステップS109 NO)、ステップS106に戻る。印刷ジョブが完了か否かの判定は、印刷指示に含まれる頁数分の印刷が終了したか否かで判定する。
子機は当該ステップS106乃至S109のループ動作を、「印刷ジョブの完了」(ステップS109 YES)及び「「利用度数」が「利用上限度数」を超過すること」(ステップS106 NO)のうち何れか早い方が起こる迄、繰り返し実行する。印刷ジョブが完了する(ステップS109 YES)と、子機は「印刷完了」の旨を、PC20を通じてユーザに通知する(ステップS110)。次に子機はステップS111移行し、利用度数(利用実績)を親機に通知する。この場合の利用度数は、当該印刷ジョブにおける印刷頁数(印刷指示に含まれる頁数)に対応する。
他方、印刷ジョブが完了する前に利用度数が利用上限度数を超える(ステップS106 NO)と、子機はステップS112移行し、「印刷中止」の旨を、PC20上でユーザに表示し、ステップS111移行する。そして上記同様、利用度数を親機に通知する。この場合の利用度数は、当該印刷ジョブにおける印刷頁数より少ない頁数に対応する。すなわち印刷ジョブは未完の状態である。
又子機がユーザ認証に失敗した場合(ステップS101 NO)、または親機から「利用不可」の旨の通知があった場合(ステップS103 YES)、ステップS113に移行する。ステップS113で子機は、印刷を実行することなく、「印刷キャンセル」の旨を、PC20上でユーザに表示する。
他方親機から「利用中」の旨が通知される(ステップS104 YES)と、子機は親機に対し「利用情報(利用可否)の問い合わせ」を繰り返し実行する(ステップS104→S102→S103のループの繰り返し)。当該ループは、「「利用不可」の通知」(ステップS103 YES)及び「「利用中」の非通知」(ステップS104 NO)のうち、何れか早い方が起こるまで、繰り返し実行される。
次に図10とともに、第1の実施の形態において、子機から利用情報(利用可否)の問い合わせ(図9のステップS102)を受けた親機の動作の流れについて説明する。
子機から利用情報の問い合わせを受けた親機は、当該利用情報の問い合わせに係るユーザのMFP10の「利用状態」及び「利用量の上限に達していないか」を確認し、「利用可」、「利用中」、「利用不可」のいずれかを子機に通知する。
すなわち親機は、ユーザが管理対象か否かを判定する(ステップS121)。ユーザが管理対象か否かは、例えば利用情報管理テーブル150において対応するユーザ名(ユーザID)が登録されているか否かによって判定する。ユーザが管理対象ではない(すなわち対応するユーザ名が利用情報管理テーブル150に登録されていない)場合(ステップS121 NO)、「利用不可」の旨を子機に通知(返信)する(ステップS127)。
他方、ユーザが管理対象である(すなわち対応するユーザ名が利用情報管理テーブル150に登録されている)場合(ステップS121 YES)、親機はステップS122に移行する。ステップS122で親機は、利用情報管理テーブル150を参照し、当該ユーザが既に他のMFP10を「利用中」か否か(図10では「利用なし」か否か)を判定する。ここで「他のMFP10」とは、当該利用情報の問い合わせに係る子機以外の子機を意味する。当該ユーザが既に他のMFP10を利用中の場合(すなわち「利用なし」ではない場合)(ステップS122 NO)、「利用中」の旨を子機に通知(返信)する(ステップS126)。
他方、当該ユーザが既に他のMFP10を利用中ではない場合(すなわち「利用なし」の場合)(ステップS122 YES)、親機はステップS123に移行する。ステップS123で親機は、利用情報管理テーブル150を参照し、当該ユーザの「利用可能度数」が「0」を超えているか(すなわち「1」以上か)否かを判定する。当該ユーザの利用可能度数が「0」である場合(ステップS123 NO)、親機はステップS127に移行する。他方当該ユーザの利用可能度数が「0」を超えている(すなわち「1」以上の)場合(ステップS123 YES)、親機はステップS124に移行する。
ステップS124で親機は、利用情報管理テーブル150において、当該ユーザの「利用状態」を「利用なし」から「利用中」に更新し、ステップS125に移行する。
ステップS125で親機は、「利用可」の旨を子機に通知すると共に、利用情報管理テーブル150を参照し、当該ユーザの「利用可能度数」を子機に通知する。
なお子機の印刷が完了し(あるいは中止され)、子機から「利用度数」(利用実績)の通知を受けると、親機は、利用情報管理テーブル150において、当該ユーザの利用可能度数から当該利用度数を差し引いた結果で、当該利用可能度数を更新する。
次に図11乃至14と共に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6乃至10と共に説明した本発明の第1の実施の形態では、複数台のMFP10の利用を排他制御する。すなわち、一台のMFP又はサーバの管理下の複数台のMFP10の同時利用を禁止する。その結果、利用集中管理時に正確に利用量の管理を行え、また利用量の上限に達するまで印刷が行える。
ここで、あるユーザが1台のMFP10による印刷実行中に、他の印刷を実行しなければならない(例えば、緊急で内容を確認しなければならない書類を印刷したい)状況を想定する。上記第1の実施の形態の方法によると、このような場合、ユーザは印刷実行中のジョブをキャンセルするか、あるいは印刷実行中のジョブの完了後でないと、当該他の印刷を実行できない。
そこで、本発明の第2の実施の形態では、複数台のMFP10を同時に利用する場合でも、利用量が正確に集中管理でき、また利用量の上限に達するまで印刷が可能となるシステムの一例として、「利用予定量」の概念を導入して集中管理を実施する。
図11とともに、本発明の第2の実施の形態において親機が保持する利用情報管理テーブル151の一例について説明する。
当該第2の実施の形態では、親機は第1の実施の形態と異なる利用情報として、「利用可能予定度数」(「利用可能量」の他の例)及び「利用機器数」を「利用情報管理テーブル」151に保持する。
「利用可能予定度数」の項目には、他のMFP10による印刷予定分の度数(利用予定量)を引いた利用可能度数を表す値が保持される。「利用機器数」が「0」の場合には「利用可能予定度数」として値「0」が保持される。「利用機器数」の項目には、ユーザが同時に印刷を実行しているMFP10の台数を示す値が保持される。
例えば図11の例の場合、ユーザ「X」は現在既に2台のMFP10で印刷を実行中であり、その際の「利用予定度数」(利用予定量)は、利用可能度数(=900)から利用可能予定度数(=700)を差し引いた値、すなわち「200」であることがわかる。すなわちこの場合、今現在利用可能な度数である「利用可能度数」(=900)に対し、既に実行中の印刷によって、度数「200」(利用予定量)が利用(消費)される予定である。従って当該度数「200」を考慮した結果である「利用可能予定度数」が、「700」となるのである。
次に図12と共に、本発明の第2の実施の形態においてユーザから印刷指示を受けた子機の動作の流れについて説明する。
図9と共に上述した第1の実施の形態の場合との相違点は、大略、ユーザ認証成功後、印刷データから、印刷に必要となる「利用予定度数」(利用予定量)を取得すること、及び、親機への利用情報の問い合わせ時に当該「利用予定度数」を通知すること、である。その後の処理に関しては第1の実施の形態と略同様であるが、印刷終了時の親機への「利用度数」の通知時には、印刷が正常に完了したか、あるいは印刷の途中で中止されたかを示す情報が通知される。これは第2の実施の形態の場合、印刷が正常に完了した場合、印刷終了時に当初の「利用予定度数」(利用予定量)が全て消費されたことになるのに対し、印刷が途中で中止された場合、当初の利用予定度数の全てが消費されてはいないことになる。従ってこの場合、当初の「利用予定度数」のうち、このように消費されずに残ってしまった度数を「利用可能予定度数」に反映しておく必要があるためである。この点については図13と共に後述する。
図12中、ユーザから印刷指示を受けた子機はユーザ認証を行う(ステップS131)。子機がユーザ認証に成功すると(ステップS131 YES)、子機は自機における「利用予定度数」を取得する(ステップS132)。ここで「利用予定度数」の算出方法は、上記した「利用度数」の算出方法と同様である。すなわちカラー印刷の場合、1頁当たり4度となり、白黒印刷の場合、1頁当たり1度となる。
ここで、通常の印刷では、子機10はPC20から印刷データを受け取ると、1ページ分の画像データの描画及び描画した画像の用紙への出力を連続して行う。このため、印刷(印刷ジョブ)が完了するまで、当該印刷データが何ページ分のデータであるのかを把握することはできない。
これに対し第2の実施の形態では、ユーザから(PC20経由で)印刷指示を受け取った子機10は、受け取った印刷データを解釈して全ページ分の描画を先に行う。そして描画後の画像データをデータ記憶部115(例えばHDD)に蓄積しておく。従って子機10は当該印刷データが全部で何ページ分のデータなのか(すなわち「印刷頁数」)を把握することが可能となる。従って、当該印刷頁数、カラー情報(カラー印刷か白黒印刷か)等の情報を利用して事前に「利用予定度数」を算出できる。
そして親機への当該「利用予定度数」の通知に対し、親機から「利用可」の旨及び「度数」の応答を受けると、当該蓄積しておいた画像データを使って実際の用紙への印刷を開始する。なおここで親機からの応答に含まれる「度数」は、後述する図13のステップS154,S157,S160又はS162によって親機から通知される値であり、具体的には図13と共に後述する。
図12の説明に戻る。ステップS132の後、子機は親機に対し、利用情報(利用可否)の問い合わせを行う(ステップS133)。その際、子機は、ステップS132で取得した自機の「利用予定度数」を親機に通知する。
そして当該問い合わせに対し親機から、上記の如く、「利用可」の旨及び「度数」が通知される(ステップS134 YES)と、子機はステップS135に移行する。ステップS135では、子機は当該「度数」を自機の「利用上限度数」として設定し、ステップS136に移行する。
ステップS136〜S139、S140,S142,S143の動作は図9のステップS106〜S109、S110,S112,S113の動作とそれぞれ同様であり、重複する説明を省略する。
印刷ジョブが完了する(ステップS139 YES)と、子機は「印刷完了」の旨を、PC20を通じてユーザに通知する(ステップS140)。次に子機はステップS141移行し、「利用度数」(実績)及び印刷状況を親機に通知する。この場合の利用度数は、当該印刷ジョブにおける印刷頁数に対応する。又「印刷状況」とは、印刷が完了したか、途中で中止したかを示す情報である。この場合は「印刷の完了」を示す情報となる。
他方、印刷ジョブが完了する前に利用度数が利用上限度数を超える(ステップS136 NO)と、子機はステップS142移行し、「印刷中止」の旨を、PC20上でユーザに表示し、ステップS141移行する。そして上記同様、利用度数及び印刷状況を親機に通知する。ただし、この場合の利用度数は、当該印刷ジョブにおける印刷頁数より少ない頁数に対応する。すなわち印刷ジョブは未完の状態である。従ってこの場合の「印刷状況」は、「印刷の(途中での)中止」である。
又、子機がユーザ認証に失敗した場合(ステップS131 NO)、または親機から「利用可」の旨の通知がなされなかった場合(ステップS134 NO)、ステップS143移行する。ステップS143で子機は、印刷を実行することなく、「印刷キャンセル」の旨を、PC20上でユーザに表示する。
次に図13と共に、第2の実施の形態において、子機から利用情報(利用可否)の問い合わせ(図12のステップS133)を受けた親機の動作の流れについて説明する。
子機から利用情報の問い合わせを受けた親機はまず、利用情報管理テーブル151を参照し、受信した「利用情報の問い合わせ」に係るユーザの「利用機器数」が「0」か否かを判定する(ステップS151)。ユーザの利用機器数が0である(すなわち当該ユーザが既に他のMFP10にて印刷を実行中ではない)場合(ステップS151 YES)、親機はステップS152に移行する。
ステップS152で親機は、利用情報管理テーブル151において当該ユーザの「利用可能度数」が「0」を超えている(すなわち「1」以上)か否かを判定する。「利用可能度数」が「0」を超えている場合(ステップS152 YES)、親機はステップS153に移行し、「利用可能度数」が「0」を超えていない場合(すなわち「0」の場合)、親機はステップS163に移行する。
「利用可能度数=0」の場合(ステップS152 NO → S163)、当該ユーザによる利用量は既に利用量の上限まで達している。従って当該ユーザは更に印刷を行うことはできず、子機に「利用不可」の旨を通知する。
他方、「利用可能度数」が0より大きいとき、親機はステップS153で、子機から通知(ステップS133)された「利用予定度数」と、利用情報管理テーブル151における当該ユーザの「利用可能度数」とを比較する(ステップS153)。比較の結果、「利用予定度数」が「利用可能度数」以下の場合(ステップS153 YES)、ステップS154に移行する。この場合、印刷データの頁数分の度数(利用予定度数)が「利用可能度数」内であるため、当該印刷データの全頁数を印刷可能である。すなわち印刷(ジョブ)を完了することができる。従ってステップS154で親機は、「利用可」の旨及び、上記子機からの通知に係る「利用予定度数」をそのまま子機に通知し、ステップS155に移行する。ステップS155で親機は、利用情報管理テーブル151において、「利用可能度数」から、ステップS154で子機に通知した度数(この場合、「利用予定度数」)を差し引き、差し引き後の値で「利用可能予定度数」を更新し、ステップS156に移行する。
他方、上記比較の結果、「利用予定度数」の方が大きい場合(ステップS153 NO)、親機はステップS157に移行する。この場合、印刷データの頁数分の度数(利用予定度数)が「利用可能度数」を超えるため、当該印刷データの全頁数の印刷を完了し得ない。すなわち印刷(ジョブ)を完了できない。従ってステップS157で親機は、「利用可」の旨及び、利用情報管理テーブル151における当該ユーザの「利用可能度数」を子機に通知し、ステップS155に移行する。ステップS155で親機は、利用情報管理テーブル151において、「利用可能度数」から、ステップS157で子機に通知した度数(この場合、「利用可能度数」)を差し引き、差し引き後の値で「利用可能予定度数」を更新し、ステップS156に移行する。すなわちこの場合、利用可能予定度数は0となる。今回の印刷ジョブで当該ユーザの利用量は上限に達する予定だからであり、当該ユーザは更に他の印刷ジョブを実行することはできない。
ステップS156で親機は、利用情報管理テーブル151において、当該ユーザの「利用機器数」を「1」増す。今回の「利用情報の問い合わせ」に係る子機の分である。
すなわち、「利用予定度数≦利用可能度数」の場合(ステップS153 YES)、子機は「利用予定度数」を受け取ることになるので、途中で利用量の上限に達することなく、印刷を完了させることができる。
他方「利用予定度数>利用可能度数」の場合(ステップS153 NO)は、子機は「利用可能度数」を受け取ることになるので、印刷途中で利用量の上限に達し、印刷が途中で中止されることになる。従って子機に対して「警告」がなされる(ステップS157)。子機は当該警告を受け、印刷実行前に、「利用量の制限により途中で印刷が中止される」旨のメッセージをユーザに対しPC20上で表示する。
以下に、上述したユーザの利用機器数が0であった場合(すなわち当該ユーザが当該子機以外の子機を用いて既に印刷中ではなかった場合)の数値例を挙げる。
「利用予定度数」=80、「利用可能度数」=100の場合、子機には度数80が通知され(ステップS154)、「利用可能予定度数」として度数20(100−80=20)が利用情報管理テーブル151に保持される(ステップS155)。すなわち、上記の如くユーザの利用機器数が0であった場合、当該利用情報の問い合わせが子機からなされた時点で「利用機器数」は「0」であり、よって「利用可能予定度数」も「0」の状態であった。当該状態で上記利用情報の問い合わせがあったため、「利用可能度数」から、今回消費する予定の度数を差し引くことで、「利用可能予定度数」が得られるのである。
他方、「利用予定度数」=120、「利用可能度数」=100の場合、子機には度数100が通知され(ステップS157)、「利用可能予定度数」として度数0(100−100=0)が利用情報管理テーブル151に保持される(ステップS155)。すなわちこの場合、「利用可能度数」の全てを消費してもなお、印刷ジョブを完了できない状況であり、「利用可能度数」の全てを消費するため、「利用可能予定度数」は「0」となる。
図13の説明に戻る。次に、ユーザの利用機器数が1以上である場合(当該ユーザが既に他の子機を用いて印刷を実行中)(ステップS151 NO)、親機はステップS158に移行する。この場合の、上記した利用機器数が0である場合(ステップS151 YES)との相違点は、大略、「「利用可能度数」の代わりに「利用可能予定度数」を用いて利用の可否を判断すること」である。
ここで上記の如く、当該ユーザが既に他の子機を用いて印刷を実行中である。従って「利用可能予定度数」とは、「利用可能度数」において、当該実行中の印刷の実行分を確保(考慮)した上で、残る予定の度数である。したがって「利用可能予定度数が「0」を超える(すなわち、「1」以上の)場合、新たに印刷を行う場合でも、既に印刷を実行している印刷を中止させることなく、利用量の上限まで印刷を行うことが可能となる。
すなわち、一人のユーザが一台の子機を用いて印刷する限り、当該印刷ジョブのために「利用可能度数」を全て消費可能であるが、2台以上の子機を同時に用いて印刷する場合、対応する2つ以上の印刷ジョブに対し、「利用可能度数」を分配しなくてはならない。そのために第2の実施の形態では、先になされた「利用情報の問い合わせ」に係る印刷ジョブを優先し、先になされた「利用情報の問い合わせ」に係る印刷ジョブにとって、「利用可能度数」の全てが消費対象である。他方、後になされた「利用情報の問い合わせ」に係る印刷ジョブにとっては、先になされた「利用情報の問い合わせ」に係る印刷ジョブの完了後に残る予定の度数(「利用可能予定度数」)のみが消費対象となる。
図13の説明に戻り、ステップS158で親機は、利用情報管理テーブル151において当該ユーザの「利用可能予定度数」が「0」を超えている(すなわち「1」以上)か否かを判定する。「利用可能予定度数」が「0」を超えている場合(ステップS158 YES)、親機はステップS159に移行し、「利用可能予定度数」が「0」を超えていない場合(すなわち「0」の場合)、親機はステップS163に移行する。
「利用可能予定度数=0」(ステップS158 NO → S163)とは、上記他の子機を用いた印刷の実行を確保(考慮)すると、当該ユーザによる利用量が上限に達することを意味する。すなわち上記他の子機を用いた印刷を先に実行すると、その結果当該ユーザの「利用可能度数」は「0」になる。このような場合、第2の実施の形態では、新たな印刷の実行を不可とする。従って子機に「利用不可」の旨を通知する。
他方、「利用可能予定度数」が0より大きいとき(ステップS159)、親機は、子機から通知(ステップS133)された「利用予定度数」と、利用情報管理テーブル151における当該ユーザの「利用可能予定度数」とを比較する。比較の結果、「利用予定度数」が「利用可能予定度数」以下の場合(ステップS159 YES)、ステップS160に移行する。この場合、印刷データの頁数分の度数(利用予定度数)が「利用可能予定度数」内であるため、上記他の子機を用いた利用を確保(考慮)した上でなお、当該印刷データの全頁数を新たに印刷可能である。すなわち印刷ジョブを完了することができる。従ってステップS160で親機は、「利用可」の旨及び、上記子機からの通知に係る「利用予定度数」をそのまま子機に通知し、ステップS161に移行する。ステップS161で親機は、利用情報管理テーブル151において、「利用可能予定度数」から、ステップS160で子機に通知した度数(利用予定度数)を差し引き、差し引き後の値で「利用可能予定度数」を更新し、ステップS156に移行する。
他方、上記比較の結果、「利用予定度数」の方が大きい場合(ステップS159 NO)、ステップS162に移行する。この場合、印刷データの頁数分の度数(利用予定度数)が「利用可能予定度数」を超えるため、他の子機を用いた印刷の実行を確保(考慮)すると、当該印刷データの全頁数の印刷を完了し得ないことになる。すなわち印刷ジョブを完了できないことになる。従ってステップS162で親機は、「利用可」の旨及び、利用情報管理テーブル151における当該ユーザの「利用可能度数」を子機に通知し、ステップS161に移行する。ステップS161で親機は、利用情報管理テーブル151において、「利用可能予定度数」から、ステップS162で子機に通知した度数(利用可能予定度数)を差し引き、差し引き後の値で利用可能予定度数を更新し、ステップS156に移行する。すなわちこの場合、利用可能予定度数は0となる。上記他の子機を用いた印刷ジョブと今回の印刷ジョブとで当該ユーザの利用量は上限に達する予定だからであり、当該ユーザは更に他の印刷ジョブを実行することはできない。
図13の説明に戻り、ステップS156で親機は、利用情報管理テーブル151において、当該ユーザの「利用機器数」を「1」増す。今回の「利用情報の問い合わせ」に係る子機の分である。
すなわち、「利用予定度数≦利用可能予定度数」の場合(ステップS159 YES)、子機は「利用予定度数」を受け取ることになるので、途中で利用量の上限に達することなく、印刷を完了させることができる。
他方「利用予定度数>利用可能予定度数」の場合(ステップS159 NO)は、子機は「利用可能予定度数」を受け取ることになるので、印刷途中で「利用可能予定度数」に達し、印刷が途中で中止されることになる。従って子機に対して「警告」がなされる(ステップS162)。子機は当該警告を受け、印刷実行前に、「利用量の制限により途中で印刷が中止される」旨のメッセージをユーザに対しPC20上で表示する。
以下に、上述したユーザの利用機器数が0でなかった場合(すなわち当該ユーザが当該子機以外の子機を用いて既に印刷中であった場合)の数値例を挙げる。
「利用可能予定度数」が50であり、一の子機で印刷実行中に他の子機において「利用予定度数」=30の印刷を行う場合、一の子機、他の子機共に印刷が正常に完了する。すなわちこの場合、印刷実行中の一の子機を用いた利用による消費予定の分を確保した上で、残りの度数が50である。当該残りに度数50は、他の子機を用いて新たに消費する分の度数30以上であるため、それぞれの子機が印刷を完了できる。
他方、「利用可能予定度数」が50であり、一の子機で印刷実行中に他の子機において「利用予定度数」=100の印刷を行う場合、一の子機での印刷は完了するが、他の子機での印刷は途中で中止される。すなわちこの場合も、印刷実行中の一の子機を用いた利用による消費予定の分を確保した上で、残りの度数が50である。当該残りに度数50は、他の子機を用いて新たに消費する分の度数100未満である。よって、一の子機での印刷は完了するが、他の子機での印刷は途中で中止される(当該度数100のうち、度数50の分が、印刷されないまま余る)。
次に図14と共に、第2の実施の形態において、印刷完了(あるいは中止)時に子機から「利用度数」(実績)が通知(ステップS141)された後の親機の動作の流れについて説明する。なおここで通知される「利用度数」とは、当該子機が今回の印刷によって実際に消費した度数を示す。
子機から利用度数の通知を受けた親機は、印刷が予定通り終了したかどうかを判定する(ステップS171)。なお、ここで「印刷が予定通り終了したかどうか」とは、図13のステップS154,S157,S160又はS162で親機が子機に通知した「度数」に対し、当該子機が当該通知に係る「度数」分の全ての印刷を行わずに印刷を終了した場合を意味する。すなわち、当該通知に係る「度数」未満の度数分の印刷しか行わなかった場合を意味する。すなわち、図13のステップS155又はS161においては、当該通知に係る度数を考慮して「利用可能予定度数」が更新されている。よって、当該通知に係る度数分の全ての印刷がなされなかった場合には、当該更新された「利用可能予定度数」を更に修正する必要がある場合があるからである。
上記「印刷が予定通り終了したかどうか」の判定は、図12のステップS141で通知された「利用度数」と、ステップS154,S157,S160又はS162で子機に通知した「度数」とを比較することで行う。比較の結果、両者が等しい場合、「印刷が予定通り終了した」と判定し、「利用度数」が、通知した「度数」未満の場合、「印刷が予定通り終了しなかった」と判定する。
図14の説明に戻る。印刷が予定通り終了した場合(ステップS171 YES)、親機はステップS172に移行する。他方印刷が予定通り終了しなかった場合(ステップS171 NO)、親機はステップS177に移行する。
ステップS172で親機は、利用情報管理テーブル151を参照し、当該ユーザの「利用機器数」が「1」か否かを判定する。なお、図13のステップS156で、当該子機の分、当該ユーザの利用機器数を1増やしている。従って図14の動作を開始する時点で当該ユーザの利用機器数は1以上となっている。従ってステップS172の「当該ユーザの「利用機器数」が「1」か否か」とは、「当該ユーザの「利用機器数」が「1」か、あるいは「2以上」か」を意味する。当該ユーザの利用機器数が「1」の場合、親機はステップS173に移行し、「1」でない(2以上)場合、ステップS176に移行する。
ここで利用機器が「1」ということは、当該ユーザに関する限り、当該子機以外に他に印刷中の子機が存在しないことを意味する。そこでステップS173で親機は、他に印刷実行中の子機がなく、当該子機を用いた印刷が終了したため、利用情報管理テーブル151において「利用機器数」を「0」に更新する。又、それに伴い「利用可能予定度数」も「0」に更新する(ステップS174)。また、利用情報管理テーブル151における「利用可能度数」から通知に係る「利用度数」を引いた値で、「利用可能度数」を更新(ステップS175)し、図14の処理を終了する。
他方ステップS176で親機は、「ユーザの利用機器数>1」であるが、当該子機を用いた印刷が終了した分、利用機器数を1減らす。そして上記同様「利用可能度数」から「利用度数」を引いた値で「利用可能度数」を更新し(ステップS175)、図14の処理を終了する。ただし、このとき、「利用可能予定度数」は更新しない。すなわち元々「ユーザの利用機器数>1」であったため、ステップS176で「利用機器数」が1減らされても「利用機器数」は「0」にはならない。したがって、「利用可能予定度数」を更新する必要はない。
ステップS177で親機は、利用情報管理テーブル151を参照し、当該ユーザの「利用機器数」が「1」か否かを判定する。当該ユーザの利用機器数が「1」の場合、親機はステップS173に移行し、「1」でない(2以上)の場合、ステップS178に移行する。
ステップS173で親機は、上記同様、他に印刷実行中の子機がなく、当該子機を用いた印刷が終了したため「利用機器数」を「0」に更新し、それに伴い「利用可能予定度数」も「0」に更新する(ステップS174)。また、「利用可能度数」から「利用度数」を引いた値で、「利用可能度数」を更新(ステップS175)し、図14の処理を終了する。
他方「ユーザの利用機器数>1」のとき(ステップS178)、親機は「利用機器数」を「1」減らし、「利用可能予定度数」に「通知した「度数」と通知を受け「利用度数」との差分」を加える(ステップS179)。すなわち上記の如く、既に図13のステップS154,S157,S160又はS162で親機が子機に通知した「度数」を考慮して「利用可能予定度数」が更新されている(ステップS155又はS161)。従って当該通知した「度数」よりも少ない度数しか実際に利用(消費)されなかった場合、その差分をあらためて「利用可能予定度数」に加える必要があるからである。
親機は次に、「利用可能度数」から「利用度数」を引いた値で「利用可能度数」を更新し(ステップS175)、図14の処理を終了する。
以下に、図14の処理の数値例を挙げる。
ユーザXが子機Aで度数80、子機Bで度数70の印刷実行中に、子機Bの印刷を中止する場合を想定する。
この場合、まず印刷前、利用情報管理テーブル151において「利用可能度数」=200、「利用可能予定度数」=0、「利用機器数」=0であったとする。
まず子機Aで印刷を実行すると、「利用可能度数」=200、「利用可能予定度数」=120、「利用機器数」=1となる。すなわち子機Aから「利用予定度数」=80が親機に通知される(ステップS133)ため、これを受けて、「利用可能度数」=200から度数80が減ぜられ(ステップS155)、「利用可能予定度数」=120となるのである。
次に子機Bで印刷を実行すると、「利用可能度数」=200、「利用可能予定度数」=50、「利用機器数」=2となる。上記同様、子機Bから「利用予定度数」=70が親機に通知される(ステップS133)ため、これを受けて、「利用可能予定度数」=120から度数70が減ぜられ(ステップS161)、「利用可能予定度数」=50となるのである。すなわちこの例の場合、子機A,Bの両方とも、印刷を完了できる状況であった。
このような状況において、当該ユーザは予定外に子機Bでの印刷を中止する(ステップS171 NO → S177)。より具体的には、上記度数70の印刷ジョブの実行中、度数30の分の印刷の終了のタイミングでユーザにより印刷が中止されたものとする。その結果、当該印刷ジョブにおいて、度数40の分の印刷が余ってしまった。その結果、「利用可能度数」=170、「利用可能予定度数」=90、「利用機器数」=1となる。
すなわち、子機Bの利用が終了した時点では「機器利用数」=2であるので、親機はステップS177 NO → S178 → S179と移行する。すなわち「利用機器数」が1減ぜられて1となる(ステップS178)。次に、親機が子機Bに通知した度数(=70)に対し、利用度数=30であるため、差分=40が「利用可能予定度数」=50に加えられる(ステップS179)。その結果、「利用可能予定度数」=90となるのである。そして子機Bが利用度数(=30)(実績)を親機に通知(ステップS141)するので、「利用可能度数」=200から度数30が減ぜられて170となる(ステップS175)。
次に、子機Aが印刷を完了(予定通り終了)すると、親機はステップS171 YES → S172 YES → S173 → S174 と移行する。その結果、利用情報管理テーブル151において「利用可能度数」=90,「利用可能予定度数」=0、「利用機器数」=0となる。
すなわち、「利用機器数」が0に更新され(ステップS173)、「利用可能予定度数」も0に更新される(ステップS174)。そして子機Aにおける実績である「利用度数」=80が、「利用可能度数」=170から減算され、「利用可能度数」=90となるのである(ステップS175)。
このように第2の実施の形態によれば、同時に複数の子機を用いて印刷を行う場合であっても、「利用予定度数」及び「利用可能予定度数」の概念を取り入れることにより、複数の子機を用いた印刷に対し、その利用量を管理することができる。その結果、利用量の上限に達するまで印刷を行うことができる。
次に図15及び図16と共に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
当該第3の実施の形態では、複数台の子機を同時に利用する場合でも、利用量を正確に集中管理でき、また利用量の上限に達するまで印刷が可能となるシステムの別の例として、「利用可能度数」を複数の機器間で同期させる。
図15とともに、第3の実施の形態で用いられる利用情報管理テーブル152の例について説明する。第3の実施の形態では複数の子機間で利用可能度数を同期させて印刷を行うため、他機での「利用状況」や、「利用予定度数」などの情報は不要である。すなわち図8とともに上述した第1の実施の形態で用いられる利用情報管理テーブル150から「利用状態」の項目を除いたものでよい。利用情報管理テーブル152の各項目の内容については図8とともに上述した第1の実施の形態で用いられる利用情報管理テーブル150のものと同様であり、重複する説明を省略する。
ただし第3の実施の形態の場合、「利用可能度数」を複数の子機間で同期させて印刷を行う。このため、当該複数の子機の各々で度数が消費される度に、利用情報管理テーブル152における「利用可能度数」を遅滞なく更新する必要がある。すなわち例えば一の子機で度数が消費された結果、当該ユーザの利用量の上限に達すると、利用情報管理テーブル152において「利用可能度数」が「0」に更新される。その結果、何れかの子機から利用情報の問い合わせを受けた親機が当該「利用可能度数」=0を返すことにより、当該ユーザは何れの子機でも印刷を行えなくなる。よって利用量の上限を超過することが防止される。
ここで、仮に利用情報管理テーブル152における上記「利用可能度数」の「0」への更新のタイミングが遅れると、何れかの子機から利用情報の問い合わせを受けた親機が、「利用可能度数」として「0」以外の値を返すおそれがある。そうすると、既に利用量の上限に達しているにも関わらず、当該ユーザは何れかの子機で印刷を行うことができてしまい、利用量の上限を超過してしまうからである。従って上記の如く、利用情報管理テーブル152における「利用可能度数」の更新はタイムリーに行う必要があるのである。
又、各子機は、「利用情報の問い合わせ → 利用可能度数が残っていたら印刷実行 → 利用度数を親機へ通知」の処理を繰り返し実行する。すなわち、各子機は1ページ分印刷を行う度に、最新の「利用可能度数」を取得し、次のページの印刷の可否を判断する。又、親機は子機からの利用情報の問い合わせに対し利用情報管理テーブルの「利用可能度数」を子機に通知し、子機からの利用度数の通知に対し、利用情報管理テーブルの「利用可能度数」を更新する。その結果、複数台の子機で同時に印刷を行った場合でも、「利用可能度数」を複数の子機間で同期させることができ、利用量の上限いっぱいまで印刷を実行することができるのである。
次に図16とともに、第3の実施の形態においてユーザから印刷指示を受けた子機の動作について説明する。
ユーザからPC20経由で印刷指示を受けた子機はユーザ認証を行う(ステップS191)。ユーザ認証については第1の実施の形態におけるものと同様であり、重複する説明を省略する。
子機はユーザ認証に成功すると(ステップS191 YES)、ステップS192に移行し、失敗するとステップS200に移行する。ステップS200で子機は、印刷を実行することなく、「印刷キャンセル」の旨をPC20上でユーザに表示する。
ステップS192にて子機は、親機に利用情報(利用可能度数)を問い合わせ、返ってきた「利用可能度数」を自機の「利用上限度数」に設定(ステップS193)し、ステップS194に移行する。
ステップS194で子機は、利用上限度数(利用可能度数)が「0」か否かを判定する。「0」であれば(ステップS194 NO)、子機はステップS199に移行し、「0」以外(すなわち1以上)であれば、ステップS195に移行する。
ステップS199で子機は、「印刷中止」の旨を、PC20上でユーザに表示し、図16の処理を終了する。
ステップS195で子機は、1頁分の印刷を実行し、「利用度数」(実績)を親機に通知し(ステップS196)、ステップS197に移行する。「利用度数」とは、直前のステップS195で消費した利用度数であり、すなわち当該印刷指示に係る印刷1頁分の利用度数である。図6の例ではカラー印刷の場合、1頁当たりの利用度数は4である。したがって例えばカラー印刷の場合、ステップS195で1頁印刷するごとに、ステップS196で利用度数4を親機に通知する。親機は当該通知を受け、利用情報管理テーブル152において当該ユーザの「利用可能度数」を4減ずる。
ステップS197で子機は、当該印刷ジョブが完了したか否かを判定する。判定の結果が「印刷ジョブの完了」(YES)であれば図16の処理を終了する。判定の結果が「印刷ジョブが未だ完了していない」(NO)のであればステップS192に戻る。そして以降、ステップS194の判定結果がNOとなること、及びステップS197の判定結果がYESとなること、のうちのいずれか早い方が起こるまで、子機はステップS192〜S197のループを繰り返し実行する。
このように第3の実施の形態では、印刷を1頁終了する度に、当該印刷に係る「利用度数」を親機に通知すると共に「利用可能度数」を問い合わせ、「利用可能度数」が残っている(「0」でない)限り、印刷を実行できる。なお、印刷の「1頁」は、「所定の画像の形成の単位」の一例である。又親機では子機から「利用度数」の通知を受ける度に利用情報管理テーブル152における利用可能度数を、当該通知に係る「利用度数」分、差し引く。従って比較的簡易な構成により、複数台の子機を同時並行して用いて印刷を行う場合であっても、利用量の上限に達するまで印刷を行うことができる。
なお、第3の実施の形態の場合、図16のステップS194を、「利用可能度数」すなわち「利用上限度数」が「0」か否かを判定している。しかしながらステップS194は当該判定に限られない。代わりに、「「利用上限度数」が「当該印刷指示に係る1頁分の度数」以上か否か」を判定するようにしても良い。すなわち、「利用上限度数」が「0」以外であっても、例えば「1」であった場合には、ステップS194の判定結果はYESとなる。しかしながらこの場合、カラー印刷1頁を実行すると、度数「4」が消費されるため、利用量の上限を「3」超えてしまう(1 − 4= −3)。これに対し、上記の如くステップS194で「「利用上限度数」が「当該印刷指示に係る1頁分の度数」以上か否か」を判定するようにすれば、カラー印刷の場合で「利用可能度数」が「1」の場合、「1 < 4」である。従って「「利用上限度数」が「当該印刷指示に係る1頁分の度数」未満」となり、判定結果はNOとなる。よって利用量の上限を超えることを確実に防止できる。
次に図17〜図18とともに、第4の実施の形態について説明する。
上述の第1乃至第3の実施の形態では、利用量の上限に達した場合、当該ユーザにつき、それ以降の印刷は中止される。しかしながら利用量の上限に達した途端に子機の利用ができなくなると、業務上支障が生じて好ましくない場合もある。そこで、第4の実施の形態では、利用量の上限に達した場合、課金等の代替手段によって、印刷を継続できるようにした。なお、「課金等の代替手段」による手続は、「所定の手続」の一例である。
すなわち第4の実施の形態では、ユーザは自己の「利用量の制限」によって印刷が中断された場合、課金等の代替手段によって印刷を継続するか、あるいは、印刷を中止するかを選択することができる。なお、このように代替手段によって印刷を継続する場合、当該印刷は「利用量の制限」の範疇ではない。従ってこの場合、当該継続した印刷に関し、該当する子機は親機と通信する必要はない。
第4の実施の形態において利用する上記課金の方法としては、例えば現金、ICカード、プリペイドカード、電子端末の課金機能の利用等が挙げられる。
すなわち第4の実施の形態によれば、ユーザの利用量が利用量の上限に達し印刷を続行できなくなった場合、例えば所定の課金方法等を利用して所定の金額を支払うことにより、当該ユーザは印刷を続行することができる。
より具体的には、例えばシステム内の各子機が以下に述べる機能を有する。すなわち、PC20が現金支払機(図示を省略)を付属し、ユーザが所望の子機を指定して当該現金支払機に対し現金を投入すると、当該投入金額分、上記利用量の制限の機能とは切り離されて、当該子機を用いた印刷が可能になる。あるいは、例えばPC20がカードリーダ(図示を省略)を付属する。そしてユーザが所望の子機を指定して当該カードリーダに対しICカード、プリペイドカード、電子端末等を翳して決済を行うと、当該決済金額分、上記利用量の制限の機能とは切り離されて、当該子機を用いた印刷が可能になる。
次に図17乃至図18とともに、利用上限度数を超える印刷の実行時、当該ユーザが課金等によって印刷を継続することを選択し得る、第4の実施の形態における動作の流れを説明する。
まず図17とともに、印刷実行時の動作の流れを説明する。
第4の実施の形態における印刷実行時の動作の流れは上述した第2の実施の形態と同様である。よって第2の実施の形態の説明で用いた図13,図14等を用いて説明する。
すなわちステップS21でユーザ1(ユーザX)がPC20経由で子機10−bに印刷指示を行い、当該印刷指示が20頁のカラー印刷に係るものであったとする。この場合、上記の如く、1頁当たり利用4が消費される。よって当該子機10−bは、「20×4=80」の計算で、「予定利用度数」80を算出する(ステップS22)。
子機10−bは算出した「利用予定度数」を親機10−aに通知する(ステップS23)。当該通知を受けた親機10−aは、利用情報管理テーブル153上で、「利用可能予定度数」及び「利用機器数」を設定する(ステップS24)。利用情報管理テーブル153は、図11とともに上述した、第2の実施の形態の場合の利用情報管理テーブル151と同様の内容を有するものとする。
この時点で利用情報管理テーブル153の「利用機器数」は「0」である(図13中、ステップS151 YES)ものとすると、親機10−aはステップS24で、「利用可能度数」を用いて利用可否を判断する(ステップS152S153)。
ここで利用情報管理テーブル153上、ユーザXの「利用可能度数」は100(≧80)である。よって「ステップS152 YES → S153 YES」である。従って親機は通知に係る「利用予定度数」=80をそのまま、子機に返す(ステップS154,ステップS25)。
そして親機は、「利用可能度数」100から、上記ステップS25の通知に係る「利用予定度数」=80を減じ、減じた結果得られた値20を「利用可能予定度数」に設定する(ステップS24,S155、0→20)。
又、「利用機器数」を「1」(子機10−bの分)増す(ステップS156,0→1)。
この場合「利用可能度数」は「利用予定度数」以下であるため、子機10−bは、(印刷指示通り)印刷を完了できる。子機10−bはステップS25の通知を受け、印刷を実行する(ステップS26)。
次に、当該ユーザ1(ユーザX)が、他の子機10−cを用い、新たな印刷指示(30頁のカラー印刷)を行うものとする(ステップS27)。この場合、当該印刷が30頁のカラー印刷であることから、上記の如く、1頁当たり利用度数4が消費される。よって親機は「30×4=120」の計算で予定利用度数120を算出する(ステップS28)。
子機10−cは当該利用予定度数を親機10−aに通知する(ステップS29)。当該通知を受けた親機10−aは、利用情報管理テーブル153上で上記の如く、「利用可能予定度数」及び「利用機器数」を設定する(ステップS30)。
すなわちステップS30で親機は利用情報管理テーブル153を参照する。この場合、「利用機器数」が「1」である(図13中、ステップS151 NO)ため、「利用可能予定度数」を用いて利用可否を判断する(ステップS158)。「利用可能予定度数」は上記の如く「20」(<120)であるため、「ステップS158 YES → S159 NO」である。よって当該「利用可能予定度数」20を子機に通知して警告する(ステップS162)。そして通知した値「20」を「利用可能予定度数」から差し引き(ステップS161)、「利用機器数」を1増す(ステップS156)。その結果、図17に示す如く、「利用可能予定度数」は「0」となり、「利用機器数」は「2」になる。
上記通知及び警告を受けた子機10−cは、PC20上でユーザ1(ユーザX)に警告を表示し、上記通知に係る「利用可能予定度数」20を上限として印刷を実行する(ステップS32)。この場合、利用できる度数は20のみ(<「利用予定度数」120)であるため、子機10−cを用いた印刷は途中で中止される(度数100(「120−20=100」)の分、余る)ことになる。
次に図18とともに、印刷完了(又は中止)時の流れを説明する。
上記の如く、ステップS32で上記通知に係る「利用可能予定度数」20分の印刷を実行すると、印刷の途中で利用量の上限に達する。従って子機10−cは印刷を途中で中止する(ステップS33)。当該印刷の中止につき、子機10−cはPC20上でユーザ1(ユーザX)に表示する。これに対しユーザ1は、課金等によって印刷を継続するか、あるいはそのまま印刷を中止するかを選択することができる(ステップS34)。この場合、例えば子機10−cがPC20上で、ユーザ1に対し、「課金等によって印刷を実行するか、あるいはそのまま印刷を中止するかを選択することができる」旨のメッセージを表示しても良い。なお、ユーザが「課金等により印刷を継続する」ことを選択した場合でも、上記の如く、「課金等により継続された印刷」は、「利用量の制限」とは切り離されて取り扱われる。従って当該継続された印刷につき、当該子機10−cは親機に通知する必要はない。
ステップS33の次に、子機10−cは、ステップS32で印刷を実行した分、すなわち実績としての「利用度数」(20)を親機へ通知する(ステップS35)。
当該通知を受けて親機は、利用情報管理テーブル153を更新する(ステップS36)。この場合、ステップS33における子機10−cの印刷の中止は、既に上記ステップS31の「警告」の段階で親機は認識しており、よって「予定通りの終了」に該当する。よって図14では、「ステップS171 YES → S172」となる。「利用機器数」は2(子機10−b、10−cの分)であるため、「ステップS172 NO → S176」となる。そこで又、「利用機器数」を1減じて2を1に更新する。
次に親機は、上記通知に係る「利用度数」20を差し引くことで、「利用可能度数」を100から80に更新する(図14中、ステップS176 → S175)。
次に子機10−bを用いた印刷が終了するものとする(ステップS37)。上記の如く、子機10−bは印刷指示通り、「利用予定度数」80の分の印刷を完了できる。その結果子機10−bは親機に対し、当該実績としての「利用度数」80を通知する(ステップS38)。
親機は当該通知を受け、利用情報管理テーブル153を更新する(ステップS39)。この場合も「予定通り終了」であり、又、「利用機器数」は当該子機10−cの分で、「1」である。よって図14中、「ステップS171 YES → S172 YES → S173 → S174 → S175」となる。
すなわち又、「利用機器数」を1減じ1を0に更新し(ステップS173)、上記「利用度数」80を差し引くことで「利用可能度数」を80から0に更新する(ステップS175)。なお、「利用可能予定度数」は既に0であったため、0のままである(ステップS174)。
このように第4の実施の形態によれば、ユーザは利用量の制限の上限に達した後でも、課金等の手段によって印刷を実行することができる。
なお、上述した第4の実施の形態では、第2の実施の形態を基にして説明したが、第4の実施の形態はこの例に限られない。例えば第1の実施の形態や第3の実施の形態を基にしてもよい。
例えば第1の実施の形態を基にした第4の実施の形態の場合、図9のステップS112で子機が印刷中止の旨をユーザに表示した際、ユーザは、そのまま印刷を中止するか、課金等の代替手段により印刷を実行するかを選択できる。その後の処理については上述した、第2の実施の形態に基づいた第4の実施の形態と同様である。
同様に、例えば第3の実施の形態を基にした第4の実施の形態の場合、図16のステップS199で子機が印刷中止の旨をユーザに表示した際、ユーザは、そのまま印刷を中止するか、課金等の代替手段により印刷を実行するかを選択できる。その後の処理については上述した、第2の実施の形態に基づいた第4の実施の形態と同様である。
次に図19〜図20とともに、本発明の第5の実施の形態について説明を行う。
上述の第1乃至第4の実施の形態では、利用度数の算出方法として、システム内で共通の方法を使用している。しかしながら、複数の複合機を利用できる環境において、出力設定や機器によって、1頁の印刷に要するコストは異なる場合がある。出力設定による違いとして、例えば、カラー設定/用紙設定の相違などが挙げられる。又機器による違いとして、エコ性能の高さ、設置する国の物価などの相違が考えられる。
同一のユーザが複数の複合機を利用できる環境において、ユーザ毎の利用量を制限する場合、これらの出力設定や機器によるコストの違いを利用量の制限と関係付けることで、より柔軟な利用量の制限を実現することができる。
そこで、第5の実施の形態では、利用度数の算出方法として、子機ごとに異なる利用度数の算出方法を用いることを可能にする。
第5の実施の形態では、システム内の子機は、利用度数の算出として、子機ごとに消費度数テーブルを保持する。
例えば図19に示すように、子機10−bは消費度数テーブル160−bを保持し、子機10−cは、消費度数テーブル160−bとは異なる消費度数テーブル160−cを有するものとする。以下、システム内の複数の子機10が有するそれぞれの消費度数テーブルを総称して消費度数テーブル160と称する場合がある。
各子機10はそれぞれ自己の消費度数テーブル160を使用して、ユーザの印刷指示を基に利用度数を算出する。
図20とともに、第5の実施の形態において、各子機10が保持する消費度数テーブル160の一例について説明する。
図20に示すように、各子機10は消費度数テーブル160に、「カラー設定」、「用紙サイズ」及び「消費度数」のそれぞれの情報を保持する。
「カラー設定」は、ユーザからの印刷指示に含まれる「カラー設定」(「カラー印刷」又は「白黒(モノクロ)印刷」)に対応する。
「用紙サイズ」は、ユーザからの印刷指示に含まれる「用紙サイズ」に対応する。例えば、「大サイズ」はA4より大きな用紙サイズを表し、「小サイズ」はA4又はA4より小さい用紙サイズを表す。「用紙サイズ」の値としては、これら「大サイズ」及び「小サイズ」の代わりに、具体的な用紙サイズ名(A4,A3,B5,...)を使用しても良い。
「消費度数」は、対応する設定(「カラー設定」及び「用紙サイズ」)を含む印刷指示に応じた印刷を行う場合に実際に1頁ごとに消費される度数を表す。例えば印刷指示が「カラー印刷」(「カラー」)であり、「用紙サイズ」がA4(「小サイズ」)であった場合、図20の2番目のレコードが対応する。よってこの場合、消費度数はページごとに「2」である。
なお、上に挙げた項目情報の他に、「トナーセーブ設定」などの情報を消費度数テーブル160に含めても良い。「トナーセーブ設定」とは、印刷に使用するトナー量をセーブ(節約)する設定を意味し、例えば「トナーセーブ設定」の具体的な値として「トナーセーブ設定:有り」及び「トナーセーブ設定:無し」を用いても良い。その場合、消費度数テーブルにおいて、「トナーセーブ設定:有り」の設定の方が、「トナーセーブ設定:無し」の設定よりも、消費度数が少なくなるように消費度数を設定することができる。
図19とともに、第5の実施の形態における動作の流れの例を説明する。
第5の実施の形態における印刷実行時の動作の流れは大略、上述した第2の実施の形態と同様である。
図19中、ステップS51でユーザ1(ユーザX)がPC20経由で子機10−bに、A4のカラー印刷、20頁の印刷指示を行う。ここで子機10−bが保持する消費度数テーブル160−bによると、図19に示すように、A4(小サイズ),カラー印刷の場合、消費度数は4である。従って当該子機10−bは、20頁分の利用予定度数として、80(20×4=80)を算出し(ステップS52)、親機10−aに通知する(ステップS53)。
当該通知を受けた親機10−aは、利用情報管理テーブル154上で、「利用可能予定度数」及び「利用機器数」を設定する(ステップS54)。なお、この場合、利用情報管理テーブル154は、図11とともに上述した、第2の実施の形態の場合の利用情報管理テーブル151と同様の内容を有するものとする。
この時点では、利用情報管理テーブル154の「利用機器数」は「0」である(図13中、ステップS151 YES)ものとすると、親機10−aはステップS54で、「利用可能度数」を用いて利用可否を判断する(ステップS152 → S153)。
ここで利用情報管理テーブル154上、「利用可能度数」は100(≧80)である(ステップS152 YES → S153 YES → S154)。すなわち、この場合「利用可能度数」は「利用予定度数」以下であるため、子機10−bは、(印刷指示通り)印刷を完了できることになる。親機は上記通知に係る「利用予定度数」=80をそのまま、子機に返す(ステップS154,S55)。
又ステップS54で親機は、「利用可能度数」100から、上記ステップS53の通知に係る「利用予定度数」=80を減じ、減じた結果得られた値20を「利用可能予定度数」に設定する(ステップS155,0→20)。又、「利用機器数」を「1」(子機10−bの分)増す(ステップS156,0→1)。
子機10−bは当該通知を受け、印刷を実行する(ステップS56)。
次に、当該ユーザ1(ユーザX)が、他の子機10−cを用い、新たな印刷指示(A4、カラー印刷、10頁)を行うものとする(ステップS57)。子機10−cが保持する消費度数テーブル160−cによると、A4(小サイズ),カラー印刷の場合、消費度数は2である。従って当該子機10−cは、10頁分の利用予定度数として、20(10×2=20)を算出し(ステップS58)、親機10−aに通知する(ステップS59)。
当該通知を受けた親機10−aは、利用情報管理テーブル154上で、「利用可能予定度数」及び「利用機器数」を設定する(ステップS60)。
すなわちステップS60で親機は利用情報管理テーブル154を参照する。この場合、「利用機器数」は「1」である(図13中、ステップS151 NO)ため、親機10−aはステップS60で、「利用可能予定度数」を用いて利用可否を判断する(ステップS158)。「利用可能予定度数」は上記の如く20(≧20)であるため、「ステップS158 YES → S159 YES」となる。すなわち「利用可能予定度数」=20は「利用予定度数」=20以下であるため、子機10−cも、(印刷指示通り)印刷を完了できることになる。従って親機は通知に係る「利用予定度数」=20をそのまま、子機に返す(ステップS160,S61)。
又ステップS60で親機は、「利用可能予定度数」20から20を減じ、減じた結果得られた値0を「利用可能予定度数」に設定する(ステップS161,20→0)。又、「利用機器数」=1に1を足す(子機10−cの分)(ステップS156、1→2)。
子機10−cはこれを受け、印刷を実行する(ステップS62)。
このように第5の実施の形態によれば、子機10ごとに異なる利用度数の算出方法を設定できる。よって、子機10ごとに、同じ出力設定の印刷に対するコストが異なる場合等、子機10の様々な実情に沿ったそれぞれの算出方法を個別的に設定できる。よってユーザごとの利用量の制限を、子機の様々な実情を加味して行えることになり、より的確なユーザごとの利用量の制限が実現できる。
なお上記した第5の実施の形態の説明は、第2の実施の形態に基づいて行った。しかしながら、この例に限られない。
例えば第1の実施の形態に基づいて第5の実施の形態を実現することも可能である。その場合であって、例えば子機10ーbに対する印刷指示がカラー印刷、A3、20頁であったとする。その場合、A3は「大サイズ」なので、図19の消費度数テーブル160−bによると、1頁当たりの消費度数は8である。よって当該印刷ジョブの消費度数は160(20×8=160)となり、ユーザ1(ユーザX)の「利用可能度数」100を超える。従ってユーザXは子機10−bを用いた印刷を完了することができず、途中で中止される。その結果その時点でユーザXの利用量は上限に達し、従ってユーザXは、その後の印刷、例えば子機10−cを用いた印刷等を行うことはできない。
又、第3の実施の形態に基づいて第5の実施の形態を実現することも可能である。その場合であって、例えば子機に対する印刷指示がA3のカラー印刷であったとする。その場合、A3は「大サイズ」なので、図19の消費度数テーブル160−bによると、1頁当たりの消費度数は8である。よって図16のステップS196で、1頁の印刷の度に親機に通知する利用度数は8となる。よってこの場合であって、上記の如く、ステップS194で「「利用上限度数」が「当該印刷指示に係る1頁分の度数」以上か否か」を判定する場合、「「利用上限度数」が8以上か否か」を判定することになる。
又、上記各実施の形態では、親機10−aが有する全ての機能は、一台のMFP又はサーバ有するものとして説明したが、親機10−aが有するそれぞれの機能は、例えば複数のサーバが分散して持つようにしても良い。その場合、当該複数のサーバは、例えばネットワークで互いに通信可能に接続される。この場合、上記「親機10−aが有するそれぞれの機能」は、上記第1の実施の形態の場合、利用情報管理テーブル(150等)を記憶する機能(記憶手段)及び利用情報管理テーブルを更新する機能(情報更新手段)を含む。更に、ユーザが一の子機に係る利用情報(利用可否)の問い合わせを親機に対し行った場合に、同じユーザが既に他の子機を用いて印刷を実行中か否かを判定する機能(利用判定手段)を含む。更に、当該ユーザからの問い合わせに応じて「利用可能度数」を取得する機能(利用可能量取得手段)、及び当該「利用可能度数」を子機に返信する機能(通知手段)を含む。
あるいは上記「親機10−aが有するそれぞれの機能」は、上記第2の実施の形態の場合、利用情報管理テーブル(150等)を記憶する機能(記憶手段)及び利用情報管理テーブルを更新する機能(情報更新手段)を含む。更に、当該ユーザからの問い合わせに応じて「利用可能度数」を取得する機能(利用可能量取得手段)、及び当該「利用可能度数」を子機に返信する機能(通知手段)を含む。
あるいは「上記親機10−aが有するそれぞれの機能」は、上記第3の実施の形態の場合、利用情報管理テーブル(150等)を記憶する機能(記憶手段)及び利用情報管理テーブルを更新する機能(情報更新手段)を含む。更に、当該ユーザからの問い合わせに応じて「利用可能度数」を取得する機能(利用可能量取得手段)、及び当該「利用可能度数」を子機に返信する機能(通知手段)を含む。
又、親機10−aの上記「利用量集中管理機」としての機能は、親機をサーバとしたクラウドサービスによって実現するようにしても良い。
又、更に、親機10−a、子機10−b,10−c,...を、それぞれ異なる国に設け、親機10−a、子機10−b,10−c,...間をインターネットで接続するようにしても良い。
10,10−a、10−b、10−c、... MFP
10−a 親機(「情報処理装置」の一例)
10−b、10−c、... 子機(「画像形成装置」の一例)
20,20−a,20−b,... PC
111 データ処理部(「情報更新手段」の一例、「利用判定手段」の一例、「利用可能量取得手段」の一例)
115 データ記憶部(「記憶手段」の一例)
112 通信部(「通知手段」の一例)
150,151,152,153,154 利用情報管理テーブル(「利用量管理情報」の一例)
160,160−b、160−c 消費度数テーブル(「複数の画像形成装置の間で異なる算出方法」を規定する情報の一例)
NW ネットワーク
特開2008‐186101号公報

Claims (15)

  1. 複数の画像形成装置と、
    ユーザごとに前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしているか否かを判定する利用判定手段と、
    前記利用判定手段による判定の結果、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしてはいない場合、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有し、
    前記一の画像形成装置は、前記通知手段から前記通知を受け、前記利用可能量を限度として前記ユーザの指示に応じて画像の形成を行うことを特徴とする情報処理システム。
  2. 複数の画像形成装置と、
    ユーザごとに前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って当該画像の形成の予定に従って前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定を考慮して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有し、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該画像の形成の予定に従って前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得、
    前記一の画像形成装置は、前記通知手段から前記通知を受け、前記利用可能量を限度として前記ユーザの指示に応じて画像の形成を行うことを特徴とする情報処理システム。
  3. 複数の画像形成装置と、
    ユーザごとに前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って所定の画像の形成の単位ごとに前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る、前記所定の画像の形成の単位ごとの問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有し、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得、
    前記一の画像形成装置は、前記通知手段から前記通知を受け、前記利用可能量の値に応じ、前記所定の画像の形成の単位ごとの画像の形成を実行又は中止することを特徴とする情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記複数の画像形成装置のうちの少なくとも何れか一つを包含することを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記ユーザの指示に応じて画像を形成した結果、前記利用可能量に達した場合、あるいは前記利用可能量の値に応じ前記ユーザの指示による画像の形成を中止した場合、当該ユーザによる所定の手続に応じて画像の形成の実行を可能にする手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記利用量は、画像を形成する量に基づいて前記複数の画像形成装置の間で異なる算出方法で算出することを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載の情報処理システム。
  7. 情報更新手段が、ユーザによる複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って、ユーザごとに前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限する際に使用する利用量管理情報の内容を更新するステップと、
    利用判定手段が、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしているか否かを判定するステップと、
    利用可能量取得手段が、前記利用判定手段による判定の結果、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしてはいない場合、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得るステップと、
    通知手段が、前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知するステップと、を有し、
    前記一の画像形成装置は、前記通知手段から前記通知を受け、前記利用可能量を限度として前記ユーザの指示に応じて画像の形成を行うことを特徴とする情報処理方法。
  8. 情報更新手段が、ユーザによる複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴い、当該画像の形成の予定に従って、ユーザごとに前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限する際に使用する利用量管理情報の内容を更新するステップと、
    利用可能量取得手段が、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定を考慮して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得るステップと、
    通知手段が、前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知するステップと、を有し、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得、
    前記一の画像形成装置は、前記通知手段から前記通知を受け、前記利用可能量を限度として前記ユーザの指示に応じて画像の形成を行うことを特徴とする情報処理方法。
  9. 情報更新手段が、ユーザによる複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って、ユーザごとに前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限する際に使用する利用量管理情報の内容を、所定の画像の形成の単位ごとに更新するステップと、
    利用可能量取得手段が、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る、前記所定の画像の形成の単位ごとの問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得るステップと、
    通知手段が、前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知するステップと、を有し、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記所定の画像の形成の単位ごとに更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得、
    前記一の画像形成装置は、前記通知手段から前記通知を受け、前記利用可能量の値に応じ、前記所定の画像の形成の単位ごとの画像の形成を実行又は中止することを特徴とする情報処理方法。
  10. ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしているか否かを判定する利用判定手段と、
    前記利用判定手段による判定の結果、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしてはいない場合、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  11. ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定を考慮して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有し、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得ることを特徴とする情報処理装置。
  12. ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って所定の画像の形成の単位ごとに前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る、前記所定の画像の形成の単位ごとの問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と、を有し、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得ることを特徴とする情報処理装置。
  13. コンピュータを、
    ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしているか否かを判定する利用判定手段と、
    前記利用判定手段による判定の結果、当該ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしてはいない場合、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  14. コンピュータを、
    ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る問い合わせに応じ、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定を考慮して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と
    して機能させるプログラムであって、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成の予定に従って更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得ることを特徴とするプログラム。
  15. コンピュータを、
    ユーザごとに複数の画像形成装置を用いた画像の形成に係る利用量を制限するために使用する利用量管理情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによる前記複数の画像形成装置を用いた画像の形成に伴って所定の画像の形成の単位ごとに前記記憶手段に記憶された前記利用量管理情報の内容を更新する情報更新手段と、
    前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置からの、ユーザによる当該一の画像形成装置を用いた画像の形成に係る、前記所定の画像の形成の単位ごとの問い合わせに応じ、前記利用量管理情報を参照して、当該ユーザが消費することができる前記利用量である利用可能量を得る利用可能量取得手段と、
    前記利用可能量取得手段が得た前記利用可能量を前記一の画像形成装置に通知する通知手段と
    して機能させるプログラムであって、
    前記情報更新手段は、前記ユーザが前記複数の画像形成装置のうちの他の画像形成装置を用いて画像を形成しようとしている場合、当該他の画像形成装置を用いた画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに前記利用量管理情報を更新し、
    前記利用可能量取得手段は、前記情報更新手段によって前記他の画像形成装置を用いた画像の形成に応じ前記所定の画像の形成の単位ごとに更新された前記利用量管理情報を参照して前記利用可能量を得ることを特徴とするプログラム。
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