JP2014178589A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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洋 吉永
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高広 今田
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Abstract

【課題】定着部材に故障や劣化が生じる前に異常昇温を検出して熱源を停止することが可能な定着装置を提供する。
【解決手段】移動可能な定着部材81と、定着部材81に圧接され定着部材81との間に転写材の定着ニップを形成する加圧回転体83と、定着部材81を加熱する熱源82と、定着部材81の少なくとも一つ以上の局所的な温度検出範囲90の表面温度を検知する温度検出手段とを有する定着装置80において、定着部材81を熱源82によって加熱したとき、温度検出範囲90での定着部材81における表面温度の上昇速度を他のほぼ全ての部位での定着部材81における表面温度の上昇速度に比して高くした。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の静電記録式画像形成装置に用いられる定着装置に関し、詳しくは無端状の定着部材と加圧部材との間にニップを形成し、このニップを通る被定着材に定着処理を行う定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に対し、省エネルギ化や高速化についての市場要求が増している。画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式または直接転写方式により未定着トナー画像が記録材シート、印刷紙、感光紙、静電記録紙等の記録材に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
上述の定着装置の中で、低熱容量である薄肉の定着部材を採用することにより、定着装置のウォーミングアップタイムの短縮や消費電力の低減等の効果が得られることが知られている。このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置が例えば「特許文献1」に開示されている。この定着装置では、近年、さらなるウォーミングアップタイム(電源投入時等、常温状態から画像形成可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間)やファーストプリントタイム(画像形成要求を受けた後、準備を経て画像形成動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化が望まれている。また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間当たりの通紙枚数が増えて必要熱量が増大しているため、特に連続画像形成の始めに熱量が不足する、いわゆる温度落ち込みが問題となっている。
上述の問題点を解決するため、定着部材として無端ベルトを用いる構成においてベルト全体を暖めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産の画像形成装置に搭載されても良好な定着性を得ることが可能な定着装置が、例えば「特許文献2」に開示されている。
図8は、「特許文献2」に記載された定着装置の概略図である。この定着装置では、無端ベルト51の内部にパイプ状の金属熱伝導体52を、無端ベルト51の移動をガイド可能に固定し、金属熱伝導体52内の熱源53により金属熱伝導体52を介して無端ベルト51を加熱する。さらに無端ベルト51を介して金属熱伝導体52に接してニップ部Nを形成する加圧ローラ54を設け、金属ローラ55の周面に弾性層56を設けた加圧ローラ54の回転に連れ周りするように無端ベルト51を周方向に移動させる。この構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することができる。
しかし、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイム短縮のためには熱容量をさらに低下させる必要があり、金属熱伝導体52を介して無端ベルト51を間接的に加熱する構成から、金属熱伝導体52を介することなく無端ベルト51を直接加熱する構成とした。この構成では熱容量が大幅に低下することにより消費電力を低減すると共に、加熱時の定着部材の昇温を急速にすることでファーストプリントタイムをさらに短縮することができる。また、金属熱伝導体52を省くことによりコストダウンが可能となる。
上述の構成により、薄肉の定着部材を用いた定着装置において急速な昇温が可能となったが、その一方で定着装置に異常が発生した場合に定着部材に生じる昇温も急速となった。これにより、異常が発生してから異常を検出した定着装置が熱源を停止させるまでの時間に定着部材に生じる昇温によって定着部材が高温となり、定着部材に損傷や劣化が生じ易いという問題点がある。
例えば、定着装置が運転中に何等かの異常により停止し、その状態で定着部材が熱源によって加熱された場合、定着部材の回転を想定した熱源の制御方法では定着部材の温度を正常に制御できず、定着部材が過剰に昇温することがある。この際、多くの場合は温度センサによって定着部材の表面温度を検出し、その値によって定着装置が異常を検出して熱源を停止させる。しかし、熱源の停止までに定着部材に生じた昇温により、定着部材に損傷または劣化が生じる温度に到達してしまうことが考えられる。
具体的には、例えば「特許文献2」記載の定着装置においては、加圧ローラを回転駆動させ定着ニップにおいて無端ベルトを加圧ローラに連れ周りさせているが、無端ベルト51と金属熱伝導体52との間の摺動摩擦力が大きいため、摩擦係数の小さい紙を通紙した際に紙と無端ベルトとの間の摩擦力が低下するとスリップが生じ、加圧ローラの回転駆動力が無端ベルト51に伝達されずに無端ベルト51が停止することがある。このように無端ベルト51が停止した状態で無端ベルト51が熱源によって加熱された場合であっても、無端ベルト51に損傷や劣化が生じる前に定着装置が異常を検出して熱源を停止させる必要がある。
この問題点の解決方法として、定着部材表面以外の部材の温度を検出することによって定着装置の異常を検出する方法が考えられるが、一般的な定着装置は通紙画像を定着することを目的として定着部材の表面温度により熱源の動作を制御しているため、定着部材表面以外の温度によって定着装置の異常を検出することは難しい。
本発明は上述の問題点を解決し、定着部材に故障や劣化が生じる前に異常昇温を検出して熱源を停止することが可能な定着装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、移動可能な定着部材と、前記定着部材に圧接され前記定着部材との間に転写材の定着ニップを形成する加圧回転体と、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材の少なくとも一つ以上の局所的な温度検出範囲の表面温度を検知する温度検出手段とを有する定着装置において、前記定着部材を前記熱源によって加熱したとき、前記温度検出範囲での前記定着部材における表面温度の上昇速度が他のほぼ全ての部位での前記定着部材における表面温度の上昇速度に比して高いことを特徴とする。
本発明によれば、正常動作時における温度検出範囲での定着部材の温度上限値を超過した場合に熱源を停止させる構成を定着装置に設け、その上限値を適切に設定することにより、定着部材に損傷や劣化を生じさせることなく熱源を停止させることができる。
本発明の第1の実施形態を適用可能な定着装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる反射板を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる反射板を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態における熱源が一定量の熱を輻射した場合の定着部材の内面に到達する輻射熱の伝熱量を、定着部材の移動方向に平行な断面での分布として示したグラフである。 図4における伝熱量を定着部材81の回転方向に沿って積分したグラフである。 本発明の第2の実施形態に用いられる定着装置の概略図である。 本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略正面図である。 従来の定着装置を説明する概略図である。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用可能な定着装置を示している。同図において定着装置80は、定着部材81と加圧回転体としての加圧ローラ83とを有し、単一の発熱領域を有するハロゲンヒータである熱源82により定着部材81が輻射熱によって内周側から直接加熱される構成である。定着部材81の内側には、定着部材81を介して対向する加圧ローラ83と定着ニップNを形成するニップ形成部材86が配設され、定着部材81の内面と直接摺動可能に設けられている。なお、図示しない摺動シートを介して間接的に摺動可能に構成してもよい。図1では、定着ニップNの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状であってもよい。なお定着ニップNの形状は、凹形状の方が転写材である記録紙先端の排出方向が加圧ローラ83寄りとなり、分離性が向上するので排紙ジャムの発生が抑制される。
定着部材81は、ニッケルやステンレス等の金属ベルトやポリイミド等の樹脂材料を用いた無端ベルトまたはフィルムである。定着部材81を構成するベルトの内面には、熱源82から到達する輻射熱の吸収を高めるような塗料を塗布することが望ましい。定着部材81を構成するベルトの表層はPFAまたはPTFE層等の離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層等との間には、シリコーンゴムの層等で形成する弾性層を有していてもよい。シリコーンゴム層がない場合は熱量量が小さくなって定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写され、画像のベタ部にゆず肌状の光沢ムラ(ゆず肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するには、シリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微少な凹凸が吸収されてゆず肌画像が改善する。
定着部材81の熱容量を低下させるため、定着部材81としては薄肉かつ小径であることが望ましい。具体的には、直径15〜120mm、厚さ1mm以内であることが望ましい。本実施形態では、定着部材81として直径25mm、厚さ約200μmのものを使用している。
定着部材81の内側には、定着ニップNを支持するためのステーである支持部材87が設けられ、加圧ローラ83により圧力を受けるニップ形成部材86の撓みを防止し、軸方向において均一なニップ幅が得られるように構成されている。支持部材87は、その両端部においてフランジである保持部材88に固定保持されて位置決めされている。また、熱源82と支持部材87との間には反射部材89が設けられており、熱源2からの輻射熱等により支持部材87が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギ消費を抑制している。ここで、反射部材89に代えて、支持部材87表面に断熱または鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ83は芯金85の周囲に弾性ゴム層84を有しており、離型性を得るために表面に離型層(PFAまたはPTFE層)が設けられている。加圧ローラ83は、画像形成装置に設けられたモータ等の駆動源からギヤやベルト等を介して駆動力が伝達されて回転する。加圧ローラ83は付勢部材によって定着部材81に押圧されており、弾性ゴム層84が押し潰されて変形することにより所定のニップ幅を形成している。加圧ローラ83は中空のローラであってもよく、内部にハロゲンヒータ等の熱源を有していてもよい。弾性ゴム層84はソリッドゴムでもよいが、内部にヒータを有していない場合にはスポンジゴムを用いてもよい。弾性ゴム層84としては、断熱性が高まり定着部材81の熱が奪われにくくなる点からスポンジゴムの方が好ましい。
定着部材81は、加圧ローラ83に連れ周りして走行移動する。本実施形態では加圧ローラ83が図示しない駆動源によって回転駆動され、定着ニップNで駆動力が伝達されることにより定着部材81が走行移動する。定着部材81は定着ニップNで挟み込まれて移動し、定着ニップN以外では両端部において保持部材88にガイドされて移動する。上述の構成により、安価でウォーミングアップタイムが速い定着装置を実現できる。
図2は、定着部材81の走行移動方向に平行かつ温度センサに表面温度を検出されている温度検出範囲90を含む断面において、熱源82から定着部材81への輻射熱の到達経路を示している。熱源82からの輻射熱はほぼ一点から指向性なく輻射されている。このうち、反射部材89において鏡面反射される輻射熱を、反射部材89を適切な形状とすることで定着部材81の温度検出範囲90に集めている。具体的には、反射部材89の反射面を熱源82と温度検出範囲90とを焦点とするような楕円面に近付けることにより、温度検出範囲90への集熱率を高めている。ただし、反射部材89の反射面の反射率が低い場合や、反射部材89において鏡面反射した輻射熱が温度検出範囲90まで到達する経路上に熱源82等の輻射熱を吸収する部材が存在する場合、集熱される熱量が低下してしまう。これ等を考慮して反射部材の選定と部材配置を行った。実際には、熱源82からの輻射熱は断面に平行な方向以外にも放出されているが、本実施形態では温度検出範囲90に定着部材移動方向と直交する方向に沿って幅を持たせた構成とすることで、輻射熱のうち断面に平行ではない成分を無視できるようにしている。
図3は、定着部材81の移動方向に平行かつ温度検出範囲90を含まず、かつ定着部材81の移動方向と直交する方向に沿って温度検出範囲90の近傍の断面における定着部材81への熱源82からの輻射熱の到達経路を示している。図2と同様に、熱源82からの輻射熱はほぼ一点から指向性なく輻射されている。ここでは反射部材89の形状が異なるため、熱源82から輻射されて反射部材89において鏡面反射した輻射熱は、特定の箇所に集熱することなく定着部材81の内面に到達している。
図4は、熱源82が一定量の熱を輻射した場合の定着部材81の内面に到達する輻射熱の伝熱量を、定着部材81の移動方向に平行な断面での分布として示したグラフである。同図において横軸は移動方向に沿った位置であり、図中に定着ニップNの出口及び入口と定着部材81の移動方向とを示している。また図5は、図4における伝熱量を定着部材81の回転方向に沿って積分したグラフであり、走行移動する定着部材81の内面が定着ニップNの出口を出てから蓄積する輻射熱の熱量を示している。
図4において、温度検出範囲90の位置での定着部材81が輻射熱によって熱源2から受ける伝熱量は、それ以外の部位において定着部材81が輻射熱によって熱源2から受ける伝熱量よりも大きくなっている。これにより、定着装置80が停止した状態で定着部材81が熱源82によって異常に加熱された場合には、温度検出範囲90の温度が最も急速に昇温する。従って、正常動作時における温度検出範囲90での定着部材81の温度上限値を超過した場合に熱源82を停止させる構成を定着装置80に設け、その上限値を適切に設定することにより、定着部材81に損傷や劣化を生じさせることなく熱源82を停止できる。
図5において、走行移動する定着部材81が定着ニップNの出口を出てから入口に到達するまでに熱源82から受ける輻射熱によって蓄積する熱量は、温度検出範囲90を含む断面と含まない断面とでほぼ同一である。このため、定着装置80を記録紙が通過する状態等、定着部材81がほぼ等速で走行移動している条件においては、定着部材81が1回転する毎の定着部材81の表面温度の上昇量は温度検出範囲90とその近傍とでほぼ同一である。この構成により、移動中の定着部材81の温度均一性を維持することができる。
また、温度検出範囲90を定着ニップNの出口から定着ニップNの入口までの区間のうち、定着ニップNと対向する中間点よりも定着部材81の移動方向上流側に位置させる。これにより、温度検出範囲90において定着部材81の一部が高温となった状態から定着ニップNに到達する時間が長くなることにより、定着部材81の内部での温度差による伝熱が行われて温度均一性をより一層向上することができる。本実施形態では、実際に実験を行った結果、定着ニップNの出口と定着ニップNの入口の中間点よりも上流側に温度検出範囲90を設定する方が、下流側に設定した場合よりも温度均一性が向上した。
定着部材81のうち温度検出範囲90を通過する部分は、定着装置80に異常が発生した場合に高温となり易く、定着部材81の中では劣化が発生し易い範囲である。劣化により例えば定着部材81の表面状態が変化すると、当該位置を未定着トナー画像が通過した場合に定着品質が低下することが懸念される。このため、温度検出範囲90は定着部材81のうち記録紙が通過する範囲とは重複しないことが望ましい。また、このような構成とした場合に、温度検出範囲90を通過する定着部材81を耐熱性の高いものとすることができる。
図6は、本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、熱源82を構成するハロゲンヒータの本数が1本から3本に代わった点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。この第2の実施形態では、各ハロゲンヒータの発熱領域を異ならせ、それぞれの発熱を個別に制御することにより、多様な紙幅を通紙した場合においても定着部材81の温度均一性を維持することができる。この構成において、例えばそれぞれのハロゲンヒータに対応するように温度検出範囲90を3箇所設けることにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した各実施形態では、熱源82としてそれぞれハロゲンヒータを用いたが、熱源82としてはこれに限られず、IH(電磁誘導加熱)、抵抗発熱体、カーボンヒータ等を用いてもよい。これ等の加熱方式でも、定着部材81への伝熱量の分布と温度検出範囲90の位置とを図3及び図4に示すような適切なものとすることにより、上述した作用効果を奏することができる。
上述の構成において、熱源82が輻射熱を用いて定着部材81を加熱する構成とすることにより、構成を簡易化して層落ちの小型化及びコストダウンを図ることができる。また、定着部材81を輻射熱によって直接加熱することにより、急速な昇温を可能としてファーストプリントタイムを短縮することができる。また、反射部材89によって反射された輻射熱を温度検出範囲90へと集熱させることにより、上述した作用効果を奏することができる。また、反射部材により反射された輻射熱が熱源を回避することにより、熱源の通過による減衰を防止して上述の作用効果をより一層高めることができる。
次に、図7を用いて本発明が適用可能な画像形成装置を説明する。図7に示す画像形成装置100は、複数色の画像を形成する作像部がベルトの展張方向に沿って配置されたタンデム方式を用いるカラープリンタである。画像形成装置100は、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体である感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
画像形成装置100では、各感光体ドラム20に形成された可視像が各感光体ドラム20に対峙しながら矢印A1方向に移動可能な中間転写体である転写ベルト11に対して1次転写工程を実行してそれぞれの画像が重畳転写される。その後、記録シート等が用いられる記録紙Sに対して2次転写工程を実行することにより、転写ベルト11上の画像が記録紙Sに一括転写されて記録紙S上にフルカラー画像が形成される。
各感光体ドラム20の周囲には、感光体ドラム20の回転に伴い画像形成処理を行う装置がそれぞれ配置されている。例えば感光体ドラム20Bkを例に取ると、その回転方向に沿って帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk、及びクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後に行われる書き込みは、光書込装置8が用いられる。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11が矢印A1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20に形成された可視像が転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。これは、転写ベルト11を介して各感光体ドラム20に対向配置された各1次転写ローラ12による電圧印加を、矢印A1方向上流側から下流側にかけてタイミングをずらして行われることにより達成される。
各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、矢印A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4個の画像ステーションと、各感光体ドラム20の上方に対向して配設され、転写ベルト11及び各1次転写ローラ12を備えた転写ベルトユニット10とを有している。転写ベルト11は、駆動ローラ72と従動ローラ73との間に掛け渡されている。また画像形成装置100は、転写ベルト11に対向配置され転写ベルト11に連れ周りする2次転写ローラ5と、転写ベルト11に対向配置され転写ベルト11上をクリーニングするベルトクリーニング装置13とを有している。さらに画像形成装置100は、4個の画像ステーションの下方に対向配置された光書込装置8を有している。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏光手段としてのポリゴンミラー等を有している。光書込装置8は、各感光体ドラム20に対して色毎に対応した書込光Lbを射出して各感光体ドラム20に静電潜像を形成する。
画像形成装置100には、各感光体ドラム20と転写ベルト11との間に向けて搬送される記録紙Sを搭載した給紙カセットであるシート給送装置61が設けられている。また画像形成装置100には、シート給送装置61から搬送される記録紙Sを画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで各感光体ドラム20と転写ベルト11との間に向けて送り出すレジストローラ対4が設けられている。さらに画像形成装置100には、記録紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサが設けられている。
画像形成装置100には、トナー像が転写された記録紙Sにトナー像を定着させるための定着ユニットとして、上述した定着装置80が設けられている。また画像形成装置100には、定着済みの記録紙Sを装置本体外部に排出する排紙ローラ7、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色トナーを充填したトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkが設けられている。各トナーボトル9の上方には、装置本体上部に配設され排紙ローラ7によって排出された記録紙Sを積載する排紙トレイ17が配設されている。
従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付与手段としての機能も備えており、このため従動ローラ73には、ばね等を用いた付勢手段が設けられている。このような転写ベルトユニット10と各1次転写ローラ12と2次転写ローラ5とベルトクリーニング装置13とで転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は画像形成装置100の装置本体下部に配設されており、最上位の記録紙Sの上面に当接する給紙ローラ3を有しており、給紙ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより最上位の記録紙Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
転写装置71に設けられているベルトクリーニング装置13は詳細な説明を省略するが、転写ベルト11に対向及び当接すべく配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。そして、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとによって掻き取り除去し、転写ベルト11をクリーニングする。ベルトクリーニング装置13は、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出して廃棄するための図示しない排出手段を有している。
上述した画像形成装置100に転写装置80を用いることにより、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、上述した構成では、画像形成装置としてカラープリンタを用いた例を示したが、本発明が適用可能な画像形成装置はこれに限られず、複写装置、ファクシミリ、プロッタ、これらの複合機等の他の画像形成装置にも本発明は適用可能である。
80 定着装置
81 定着部材
82 熱源
83 加圧回転体(加圧ローラ)
89 反射部材
90 温度検出範囲
100 画像形成装置
特開2004−286922号公報 特開2007−334205号公報

Claims (9)

  1. 移動可能な定着部材と、前記定着部材に圧接され前記定着部材との間に転写材の定着ニップを形成する加圧回転体と、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材の少なくとも一つ以上の局所的な温度検出範囲の表面温度を検知する温度検出手段とを有する定着装置において、
    前記定着部材を前記熱源によって加熱したとき、前記温度検出範囲での前記定着部材における表面温度の上昇速度が他のほぼ全ての部位での前記定着部材における表面温度の上昇速度に比して高いことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記熱源によって加熱された前記定着部材をほぼ等速で移動させたとき、前記定着部材が1回転する毎の前記表面温度の上昇量は前記温度検出範囲とその近傍の部位とでほぼ同一であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2記載の定着装置において、
    前記温度検出範囲は前記転写材が通過する範囲と重複しないことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3記載の定着装置において、
    前記温度検出範囲は前記定着部材の移動方向に沿って前記定着ニップと対向する位置よりも上流側の位置に設けられていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載の定着装置において、
    前記熱源は輻射熱を用いて前記定着部材を加熱することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5記載の定着装置において、
    前記熱源は前記定着部材を輻射熱により直接加熱することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項5または6記載の定着装置において、
    前記輻射熱を前記定着部材に向けて反射する反射部材を有し、前記反射部材により反射された前記輻射熱が前記温度検出範囲へと集まっていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項7記載の定着装置において、
    前記反射部材により反射された前記輻射熱が前記熱源を回避していることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか一つに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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