JP2014177453A - 油性メークアップ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は塗布後に肌や唇上で塗布膜の付着性が向上し、色持ちがよく、二次付着レス効果に優れ、ツヤとツヤの持続性が高く、安定性も良好な油性メークアップ化粧料に関するものである。
【解決手段】
(A)特定構造の多価アルコール変性シリコーン、(B)ジメチルポリシロキサン、フェニル変性シリコーンから選ばれる一種または二種以上の液状シリコーン油、(C)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物及び(D)着色剤を含有し、成分(B)の粘度が30℃で1000〜50000mPa・sである油性メークアップ化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は油性メークアップ化粧料に関し、更に詳細には、均一で美しい仕上がりを有することに加え、色持ちがよく、二次付着レス効果に優れ、ツヤとツヤの持続性が高く、安定性も良好な油性メークアップ化粧料に関するものである。
近年、口紅等の油性メークアップ化粧料においては、経時による色もち及びツヤもちのよさに加え、口唇に塗布した口紅が衣服やカップに色移りしにくい二次付着レス効果も重要な品質として求められている。これまでにも、経時による色もちやツヤもちのよさや二次付着レス効果を具現化する様々な検討がなされてきた。例えば、多価アルコール変性シリコーンと固形又は半固形状油分を組合せて色移りのなさや、化粧もちをよくした技術(特許文献1)、二次付着レス効果、ツヤの持続性を向上させるためにメチルフェニルシリコーンと水添ポリイソブテン、親油性界面活性剤を組み合わせる技術(特許文献2)等があった。
特開2004−231605号公報 特開2011−140481号公報
しかしながら、特許文献1の技術で得られる化粧膜では、二次付着レス効果が弱く、ツヤも十分ではなかった。また、特許文献2の技術では、塗布後に分離することにより二次付着レス効果を出しているが、経時の色持ちが十分ではなかった。
このため、均一で美しい仕上がりに加え、更なる色持ちのよさ、二次付着レス効果、ツヤとツヤの持続性の全てに優れる油性メークアップ化粧料の開発が望まれていた。
本発明者らは鋭意検討の結果、特定構造の多価アルコール変性シリコーンが、水を添加混合した場合に顕著に増粘する現象に着目し、多価アルコール変性シリコーンと特定の粘度のシリコーン油と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有する化粧料を完成させた。つまり、本発明品を皮膚や口唇に塗布すると、多価アルコール変性シリコーンが水分を吸収して増粘し皮膚や唇上に顔料を含む強固な化粧膜を作り、特定の粘度のシリコーン油や部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と相分離するため、化粧持続性及び二次付着レス効果が発現することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の成分(A)(B)(C)及び(D);
(A)下記平均組成式(I)で示される多価アルコール変性シリコーン
R1R2R3SiO(4−a−b−c)/2・・・・・(I)
〔但し、式中R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシ置換アルキル基及び下記一般式(II)
−C2m−O−(CO)(CO)−R4・・・(II)
で示される有機基から選択される同種または異種の有機基を示し(式中、R4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数を示す。)、
R2は下記一般式(III)
−Q−O−X・・・・(III)
で示し(式中、Qはエーテル結合及びエステル結合の少なくとも一方を含有してもよい炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基を示す。)、
R3は下記一般式(IV)
で表されるオルガノシロキサンを示し(式中、R1は上記と同様であり、nは1≦n≦5の整数、fは0≦f≦500の整数を示す。)、
a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5を示す。〕
(B)ジメチルポリシロキサン、フェニル変性シリコーンから選ばれる一種または二種以上の液状シリコーン油
(C)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
(D)着色剤;
を含有し、成分(B)の粘度が30℃で1000〜50000mPa・sであることを特徴とする油性メークアップ化粧料である。
本発明は油性メークアップ化粧料に関し、更に詳細には、塗布後に肌や唇上で塗布膜の付着性が向上し、色持ちがよく、二次付着レス効果に優れ、ツヤとツヤの持続性が高く、安定性も良好な油性メークアップ化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における成分(A)は下記平均組成式(I)で示されるものであり、微量の水分添加により顕著に増粘する性質を有し、本発明の油性メークアップ化粧料において、皮膚に塗布した際に、肌や唇から蒸散される水分により粘性が高まって肌や唇上に付着力のある膜を作り、成分(B)のシリコーン油と分離することによって色持ちのよさと、二次付着レス効果を発現することができる。
R1R2R3SiO(4−a−b−c)/2・・・・・(I)
〔但し、式中R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシ置換アルキル基及び下記一般式(II)
−C2m−O−(CO)(CO)−R4・・・(II)
で示される有機基から選択される同種または異種の有機基を示し(式中、R4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数を示す。)、
R2は下記一般式(III)
−Q−O−X・・・・(III)
で示し(式中、Qはエーテル結合及びエステル結合の少なくとも一方を含有してもよい炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基を示す。)、
R3は下記一般式(IV)
で表されるオルガノシロキサンを示し(式中、R1は上記と同様であり、nは1≦n≦5の整数、fは0≦f≦500の整数を示す。)、
a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5を示す。〕
この中でも、本発明の二次付着レスの効果を得るには、R1は長鎖アルキル基(炭素数10〜30)を含有し、R2は−CO[CHCH(OH)CHO]H(但しn=1〜5)のものが好ましく、特に限定されないが、下記一般式(V)で表される直鎖状のメチルポリシロキサンのメチル基の一部を炭素または酸素を介してラウリル基、ポリグリセリン基およびメチルポリシロキサンで置換したINCI名称ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等が好適に用いられる。市販品としてはKF−6105(信越化学工業社製)があげられる。
x:−C(CH)SiO[(CH)SiO]Si(CH)
Gly:−CO[CHCH(OH)CHO]
g=30〜50,h=1〜2,i=1〜5,j=5〜15,k=3〜9,l=1〜5
本発明における成分(A)の 含有量は、油性メークアップ化粧料中に0.01〜20質量%(以下、単に%とする)が好ましく、更に好ましくは0.1〜10%である。この範囲であると、色もちのよさ、二次付着レス効果などの効果が十分に発揮され、感触の点においても良好な油性メークアップ化粧料が得られる。
本発明の油性メークアップ化粧料に使用される成分(B)はジメチルポリシロキサン、フェニル変性シリコーンから選ばれる一種または二種以上で、30℃において粘度が1000〜50000mPa・sの液状シリコーン油である。本発明において、塗布後に成分(A)と分離した成分(B)が、十分な厚みをもって塗布膜の表層となるため、ツヤとツヤの持続性、色持ちのよさと二次付着レス効果が発現される。成分(B)の粘度が30℃においてが1000〜50000mPa・sであれば、十分な膜厚さをもって表層に分離し、顕著なツヤとツヤの持続性、二次付着レス効果を発現するが、1000mPa・sよりも粘度が低いと表層に分離したシリコーン油が皮膚の動きや重力などにより、よれたり流れてしまい、十分なツヤとツヤの持続性、二次付着レス効果を発現しない。また、50000mPa・sよりも粘度が高いと分離に時間がかかるだけでなく、カップなどへの粘着性が逆に高くなってしまい、化粧膜自体を引き剥がしてしまうために、十分な二次付着レス効果を発現しない。
成分(B)としては、ジメチルポリシロキサン、フェニル変性シリコーンであれば特に限定されないが、ジメチルポリシロキサンとしては、例えばKF−96A−1cs/1、5cs/2cs/5cs/6cs/10cs/20cs/30cs/50cs/100cs/200cs/300c/350cs/500cs/1000cs/3000cs/5000cs/6000cs、KF−96H−1万cs/1、25万cs/3万cs/5万cs/6万cs/10万cs/30万cs/50万cs/100万cs、KF−995/994、(以上、信越化学工業社製)、SH−200 C
Fluid 5CS/6CS/10CS/20CS/30CS/50CS/100CS/200CS/350CS/500CS/1000CS/3000CS/5000CS/10000CS/12500CS/30000CS/60000CS/100000CS/1000000CS、BY11−040/003/007/014/026/320(以上、東レ・ダウコ−ニング社製)が挙げられ、フェニル変性シリコーンとしては、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、ジフェニルジメチコン、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等が挙げられ、例えばKF−50−100cs/1000cs、KF−53、KF−54、KF−56A、KF−54HV、(以上、信越化学工業社製)、SH−556 Fluid、PH−1555
HRI Cosmetic Fluid、FZ−3156(以上東レ・ダウコ−ニング社製)等が挙げらる。これらは1種又は2種以上組み合わせ、適宜所定の粘度に調整して使用することができる。
本発明における成分(B)の含有量は10〜90%が好ましく、更に好ましくは20〜80%である。この範囲であると、均一な仕上がり、ツヤとツヤの持続性、二次付着レス効果が発現できる。
本発明において、上記シリコーン油の粘度は、例えば、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(芝浦システム社製)等のブルックフィールド型粘度計を使用して測定された値である。具体的に粘度値は次のようにして測定される。まず、測定試料を外径45mm、内径38mm、高さ82mmのガラス製ビンにエアスペースが生じないように充填し、ふたをして30℃恒温槽にて一昼夜放置する。翌日、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)にて、付属の1〜4号ローターを用い、0.3〜30rpmで1分後の測定値を読み取り、各々の乗数を乗したものが粘度値となる
本発明における成分(C)の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる、一部に三次元架橋構造を有する重合物である。これは、例えば、特公平8−6035号公報、特開平4−272932号公報、特開平5−140320号公報、特開2001−342255号公報、国際公開第2003/024413号パンフレットに記載されている。
成分(C)の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、例えば、次の(a)に示されるケイ素原子に結合した水素原子を平均で1.5個以上分子中に含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、(b)に示される分子中に平均で1.5個以上のビニル性反応部位を有する化合物との付加重合によって得ることができる。
(a)は、SiO単位、HSiO1.5単位、RSiO1.5単位、RHSiO単位、RSiO単位、RSiO0.5単位及びRHSiO0.5単位(ここで、Rは脂肪族不飽和基を除く、置換もしくは非置換の炭素数1〜30の一価炭化水素基である。一価炭化水素基は、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ビニル基等の脂肪族不飽和基、メチル基、エチル基、プロピル基等の水素原子をフェニル基、トリル基等のアリール基で置換されたアラルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フルオロ基を含有するハロゲン化炭化水素基、エチレンオキサイド基を含有する炭化水素基等である。)からなる群から選択された少なくとも1種の構造単位で構成され、且つケイ素原子に結合した水素原子を平均で1.5個以上分子中に含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
(b)は次の(b−1)〜(b−3)から選ばれる1種又は2種以上である。
(b−1)は、SiO単位、(CH=CH)SiO1.5単位、RSiO1.5単位、R(CH=CH)SiO単位、RSiO単位、RSiO0.5単位及びR(CH=CH)SiO0.5単位(ここで、Rは脂肪族不飽和基を除く置換もしくは非置換の炭素数1〜30の一価炭化水素基である。一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ビニル基等の脂肪族不飽和基、メチル基、エチル基、プロピル基等の水素原子をフェニル基、トリル基等のアリール基で置換されたアラルキル基、シクロヘキシル基や、フルオロ基を含有するハロゲン化炭化水素基、エチレンオキサイド基を含有する炭化水素基等が挙げられる。)からなる群から選択された少なくとも1種の構造単位で構成され、且つ分子中にケイ素原子に結合したビニル基を平均で1.5個以上含有するオルガノポリシロキサンである。
(b−2)は、下記一般式(VI)で表わされるポリオキシアルキレンである。
2m−1O(CO)(CO)2m−1・・・(VI)
(式中、pは2〜200の整数、qは0〜200の整数、p+qは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ示す)
(b−3)は、下記一般式(VII)で表される不飽和炭化水素である。
2n−1(CH2n−1・・・(VII)
(但し、nは2〜6、rは1以上の整数である。)
成分(C)の具体例としては、INCI名称で表すと、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルポリシロキサン、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンが挙げられる。また、分子中にポリオキシアルキレン基を含有する重合物としては、例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等の部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。また、分子中に長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型アルキル変性シリコーンが挙げられる。分子中にポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、PEG−15ラウリルジメチコンクロスポリマー等の部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンが挙げられる。分子中にハロゲン化炭化水素基を含有する重合物としては、例えば、(トリフルオロプロピルジメチコン/トリフルオロプロピルジビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型フッ素変性シリコーンが挙げられ、これらは1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。
成分(C)は、溶媒との混合物の形態で市販されることが多く、本発明ではそうした市販品を用いることができる。市販品としては例えば、部分架橋型メチルポリシロキサンと環状シリコーンとの混合物としてKSG−15(固形分5%)、部分架橋型メチルポリシロキサンとジメチルポリシロキサンとの混合物としてKSG−16(固形分20〜30%)、部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンとフェニルトリメチコンとの混合物としてKSG−18(固形分10〜20%)、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンとジメチルポリシロキサンとの混合物としてKSG−210(固形分20〜30%)、部分架橋型アルキル変性シリコーンと油剤との混合物としてKSG−41(固形分25〜35%)、KSG−42(固形分20〜30%)、KSG−43(固形分25〜35%)及びKSG−44(固形分25〜35%)、部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンと油剤との混合物としてKSG−310(固形分25〜35%)、KSG−320(固形分20〜30%)、KSG−330(固形分15〜25%)及びKSG−340(固形分25〜35%)(以上、信越化学工業社製)が挙げられる。また、部分架橋型フッ素変性シリコーンは、フルオロアルキル基含有環状オルガノポリシロキサン等の環状フッ素含有シリコーンとの混合物として用いられ、例えばKSG−51(固形分15〜25%:信越化学工業社製)がある。これらは1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。また、特に限定されないが、構造がシリコーン骨格のみで構成されるジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルポリシロキサン等が好適に用いられる。
成分(C)は、油性メークアップ化粧料中での成分(A)と成分(B)の分離を抑制し、安定性を向上させ、しかも塗布後の成分(A)と成分(B)の分離を妨げない効果がある。本発明における成分(C)の含有量は0.2〜15%が好ましく、更に好ましくは0.5〜10%の範囲である。この範囲であると、均一な仕上がり、ツヤとツヤの持続性を損なうことなく、良好な安定性を維持することが可能である。
本発明の油性メークアップ化粧料における成分(D)の着色剤は、通常化粧料で用いられるものであれば特に制限なく使用することができる。これらは、成分(B)に対してより、成分(A)に濡れやすいため、化粧料塗布時には成分(A)に抱え込まれ、表層の成分(B)成分の内側に存在するようになり、色移りしにくくなる。
成分(D)としては、特に限定されないが、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青、チタン酸リチウムコバルト、マンガンバイオレット等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、ハイドロタルサイト、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン・酸化鉄被覆ガラス末、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色223号、赤色218号、橙色201号等の染料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらは1種又は2種以上、または複合化して用いることができる。また、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石ケン、界面活性剤、レシチン、アミノ酸、油剤、炭化水素等を用いた公知の方法により表面処理したものを用いても良い。成分(D)は本発明の油性メークアップ化粧料において、予め、成分(A)と公知の方法により予備混合または表面処理をしたものを用いると、既に成分(A)に濡れているため、塗布後の分離がより顕著に発現し、化粧持続性や二次付着レス効果が更に高まり、好ましい。
本発明における成分(D)の含有量は0.001〜40%、更には0.001〜30%であることが好ましい。この範囲であると、色もちのよさ、二次付着レス効果が十分に発揮される。
本発明の油性メークアップ化粧料は、更に成分(E)親油性界面活性剤を含有すると化粧膜の均一性において好ましい。成分(E)としては、本発明の油性メークアップ化粧料の効果を妨げないものであれば特に限定されず使用することができる。例えばグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、成分(A)以外のポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、成分(C)以外のポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられ、これらの中でもセスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、セチル/PEG/PPG−10/1ジメチコン、ビス−セチルPEG/PPG−14/14ジメチコン、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル等が成分(D)の分散性を向上し、化粧膜の均一性の点において好ましい。これらの市販品として、セスキイソステアリン酸ソルビタンとしてはコスモール182V、セスキオレイン酸ソルビタンとしては、コスモール82(日清オイリオグループ社製)、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンとしてはKF−6028、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンとしては、KF−6038(以上、信越化学工業社製)、セチル/PEG/PPG−10/1ジメチコンとしては、ABIL EM90(Degussa社製)、ビス−セチルPEG/PPG−14/14ジメチコンとしては、ABIL EM97(Degussa社製)、トリイソステアリン酸ポリグリセリルとしては、コスモール43V(日清オイリオグループ社製)、ジイソステアリン酸ポリグリセリルとしては、コスモール42V(日清オイリオグループ社製)等が挙げられる。
本発明において成分(E)の含有量は、油性メークアップ化粧料中の0.01〜15%が好ましく、更に好ましくは0.01〜10%の範囲である。この範囲であれば、二次付着レス効果を損なうことなく、均一な仕上がりを向上させることが出来る。
本発明の油性メークアップ化粧料は更に成分(F)25℃における屈折率が1.47以上の炭化水素油及び/又はエステル油を含有することができる。成分(F)は、成分(A)や(B)中に分散し、塗布膜のツヤを演出することができる。これらの油剤としてはヒマシ油、酢酸液状ラノリン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、ショ糖脂肪酸エステル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、トリメリト酸トリトリデシル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物等が挙げられる。市販品としては、パールリーム18(1.49)/24(1.49)/46(1.50)(以上、日本油脂製)、精製ポリブテンHV−100F(SB)(1.49)(日本ナチュラルプロダクツ社製)、日石ポリブテン HV−35(1.49)/HV−100(1.49)/300F(1.49)/1900F(1.50)(以上、JX日光日石エネルギー社製)、ACELAN SP(1.48)、(クローダジャパン社製)、LIPONATE TDTM(1.48)(LIPO CHEMICALS社製)、PLANDOOL−S(1.48)、LUSPLAN DD−DHR(1.50)(以上、日本精化社製)等が挙げられる(括弧内は屈折率)。中でもポリブテン及び水添ポリイソブテンがツヤとツヤの持続性という点で好ましい。
本発明において成分(F)の含有量は、全油性メークアップ化粧料中の1〜30%であり、更に好ましくは1〜25%である。この範囲であれば、ツヤとツヤの持続性が発揮され、、十分な二次付着レス効果が得られる。
本発明の油性メークアップ化粧料は、上記の成分(A)〜(F)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば基材やエモリエント成分としての油性成分、感触調整としての粉体、粉体分散や感触調整としての成分(E)以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、ポリエチレン、モンタンワックス、フィッシャトロプシュワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、コメヌカロウ、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリベヘン酸グリセリル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
粉体としては、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的にはカオリン等の無機粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリメタクリル酸メチル、メチルシロキサン網状重合体等の有機粉体類、微粒子酸化チタン含有二酸化珪素、微粒子酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石ケン、界面活性剤、油剤、炭化水素等を用いた公知の方法により表面処理したものを用いても良い。
粉体の分散性向上を目的で、成分(E)以外の界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2ペンタンジオール等が挙げられる。
本発明の油性メークアップ化粧料は、特に限定されないが、液状、ペースト状、固形等の形状に用いられ、口紅、リップグロスなどの口唇化粧料、ファンデーション、アイライナー、アイカラー、ほほ紅等に用いることができる。中でも、水分蒸散が多い口唇では効果を発揮しやすく、色持ちのよさ、ツヤとツヤの持続性、二次付着レス効果は、カップなどへの接触機会も多い口紅において好適に使用できる。また、本発明の油性メークアップ化粧料は、実質的に水や水性成分を含まないことが、その機能の点から好ましく、水やブチレングリコール等の水性成分の含有量が0.1%以下であることが好ましい。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜8及び比較例1〜4:油性液状口紅
下記表1に示す処方の油性液状口紅を調製し、イ.色持ち、ロ.ツヤ持ち、ハ.二次付着レス効果、ニ.均一な仕上がり、ホ.経時安定性について下記評価方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
※1:KF−6105(信越化学工業社製)
※2:異なる粘度のものを適宜所定の粘度に調整した
※3:シリコン KF−56A(信越化学工業社製)
※4:KSG−16(信越化学工業社製)
※5:コスモール 182V(日清オイリオグループ社製)
※6:日石ポリブテン HV−1900F(JX日鉱日石エネルギー社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(12)を均一に混合する。
B.Aを塗布体付き容器に充填して油性液状口紅を得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.色持ち
ロ.ツヤ持ち
ハ.二次付着レス効果
ニ.均一な仕上がり
ホ.経時安定性
イ〜ホの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が下記評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。なお、イの色持ち及びロのツヤ持ちについては各試料を塗布し、パネルに通常の生活をしてもらった後、6時間後に口唇上に口紅の色及びツヤの状態を評価した。ハの二次付着レス効果については、塗布して10分後にコーヒーカップでお茶を飲み、カップに移ったリップマークの濃淡で評価した。ニの均一な仕上がりについては、塗布直後の色ムラのなさ及び化粧膜のよれのなさを目視にて評価した。ホの経時安定性については、各試料を容器に充填した状態で40℃で1ヶ月保存したものを使用し、塗布膜の均一性や顔料の凝集や分離が見られないかを評価した。
<評価基準>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下 :良好
△ :1点を超え3.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜8の油性液状口紅は、比較例1〜4の油性液状口紅に比べ、色持ち、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性に優れたものであった。
一方、成分(A)を含有しない比較例1では、塗布後の水分に成分(A)の増粘及び成分(B)との分離が起こらないため、色持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がりにおいて、満足のいくものが得られなかった。また、成分(C)を含有しない比較例2では、製造直後から顕著な分離が見られ、均一な仕上がり、経時安定性において、満足のいくものが得られなかった。成分(B)の粘度が低い比較例3では、均一に塗布出来ず、化粧膜が薄く、分離も見られたため、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性において、満足のいくものが得られなかった。成分(B)の粘度が高い比較例4においては、塗布時の感触が重く使用性に問題があり、均一に塗布出来ず、粘着性が高いため、二次付着レス効果、均一な仕上がりにおいて、満足の行くものが得られなかった。
実施例9:スティック状口紅
(成分) (%)
(1)ポリエチレンワックス 10
(2)キャンデリラワックス 10
(3)ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※1 1
(4)ジメチルポリシロキサン※7 30
(5)メチルフェニルポリシロキサン※8 7
(6)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー※9 5
(7)セスキオレイン酸ソルビタン※10 0.5
(8)重質流動イソパラフィン(屈折率1.49)※11 10
(9)トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル 5
(10)ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/
セチル/ステアリル/ベヘニル) 1
(11)ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 残量
(12)2−エチルヘキサン酸セチル 10
(13)酢酸トコフェロール 0.5
(14)赤色202号 0.5
(15)シリル化処理無水ケイ酸 2
(16)ベンガラ被覆ガラス末 3
(17)黄酸化鉄被覆雲母チタン 5
組成物中のシリコーン油の粘度(30℃):15000mPa・s
※7:KF−96H−3万cs(信越化学工業社製)
※8:シリコンKF−54(信越化学工業社製)
※9:KSG−15(信越化学工業社製)
※10:コスモール82(日清オイリオグループ社製)
※11:パールリーム24(日本油脂社製)
(製法)
A.成分(1)〜(12)を均一に100℃にて溶解する。
B.Aに成分(13)〜(17)を加え、均一に混合する。
C.Bを90℃にて容器に溶解充填して冷却固化しスティック状口紅を得た。
以上のようにして得られたスティック状口紅は、色持ち、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性に優れたものであった。
実施例10:金皿充填口紅
(成分) (%)
(1)フィッシャートロプシュワックス 10
(2)ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※1 3
(3)ジメチルポリシロキサン※12 35
(4)メチルフェニルポリシロキサン※13 10
(5)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー※4 3
(6)PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※14 2
(7)ポリブテン(屈折率1.49)※15 10
(8)炭酸ジアルキル(14,15) 10
(9)2−エチルヘキサン酸セチル 残量
(10)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(1) 2
(11)酢酸トコフェロール 0.5
(12)ハイドロゲンジメチコン処理赤色202号 0.5
(13)トリエトキシカプリリルシラン処理酸化チタン 0.1
(14)シリル化処理無水ケイ酸 3
(15)酸化チタン被覆ガラス末 2
組成物中のシリコーン油の粘度(30℃):30000mPa・s
※12:KF−96H−5万cs(信越化学工業社製)
※13:シリコンKF−54HV(信越化学工業社製)
※14:KF−6028(信越化学工業社製)
※15:精製ポリブテンHV−100F(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)
(製法)
A.成分(1)〜(10)を均一に100℃にて溶解する。
B.Aに成分(11)〜(15)を加え、均一に混合する。
C.Bを金皿に90℃にて溶解充填して冷却固化し金皿充填口紅を得た。
以上のようにして得られた金皿充填口紅は、色持ち、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性に優れたものであった。
実施例11:液状リップグロス
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン 10
(2)ワセリン 10
(3)リンゴ酸ジイソステアリル 残量
(4)ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※1 5
(5)ジメチルポリシロキサン※16 38
(6)メチルフェニルポリシロキサン※17 2
(7)(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー※18 5
(8)ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※19 5
(9)ジ水添ロジンダイマージリノレイル(屈折率1.50)※20 5
(10)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(屈折率1.51) 5
(11)オリーブ油 1
(12)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 1
(13)メチルシロキサン網状重合体 2
(14)ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末 4
(15)フェノキシエタノール 1
組成物中のシリコーン油の粘度(30℃):40000mPa・s
※16:KF−96H−5万cs(信越化学工業社製)
※17:KF−50−100cs(信越化学工業社製)
※18:KSG−43(信越化学工業社製)
※19:KF−6038(信越化学工業社製)
※20:LUSPLAN DD−DHR(日本精化社製)
(製法)
A.成分(1)〜(12)を均一にて溶解する。
B.Aに成分(13)〜(15)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填し、液状リップグロスを得た。
以上のようにして得られた液状リップグロスは、色持ち、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性に優れたものであった。
実施例12:固形状ほほ紅
(成分) (%)
(1)セレシンワックス 5
(2)マイクロクリスタリンワックス 8
(3)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2
(4)ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※1 5
(5)ジメチルポリシロキサン※21 8
(6)メチルフェニルポリシロキサン※8 12
(7)(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー※22 30
(8)セチル/PEG/PPG−10/1ジメチコン※23 5
(9)酢酸液状ラノリン(屈折率1.48)※24 5
(10)ジカプリン酸プロピレングリコール 残量
(11)ホホバ油 1
(12)アボカド油 1
(13)赤色226号 0.4
(14)メチコン・ジメチコン処理黄色4号 0.1
(15)タルク 10
(16)酸化亜鉛 2
(17)硫酸バリウム 1
(18)ポリアクリル酸アルキル 3
(19)フェノキシエタノール 0.5
組成物中のシリコーン油の粘度(30℃):10000mPa・s
※21:SH−200 Fluid 1000000 CS(東レ・ダウコ−ニング社製)
※22:KSG−310(信越化学工業社製)
※23:ABIL EM90(Degussa社製)
※24:ACELAN SP(クローダジャパン社製)
(製法)
A.成分(1)〜(12)を均一に100℃にて溶解する。
B.Aに成分(13)〜(19)を加え、均一に混合する。
C.Bを樹脂皿に90℃にて溶解充填して冷却固化し固形状ほほ紅を得た。
以上のようにして得られた固形状ほほ紅は、色持ち、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性に優れたものであった。
実施例13:ペースト状アイカラー
(成分) (%)
(1)パラフィンワックス 5
(2)カルナウバワックス 10
(3)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
(4)スクワラン 残量
(5)ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※1 10
(6)ジメチルポリシロキサン※25 40
(7)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン※6 5
(8)(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー※26 3
(9)ビス−セチルPEG/PPG−14/14ジメチコン※27 2
(10)セスキイソステアリン酸ソルビタン※5 0.5
(11)ポリブテン(屈折率1.50)※6 5
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.3
(13)天然ビタミンE 0.1
(14)青色1号 1
(15)架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体 3
(16)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末 2
(17)雲母チタン 5
(18)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理酸化チタン被覆ガラス末 2
組成物中のシリコーン油の粘度(30℃):5000mPa・s
※25:KF−96H−1万cs(信越化学工業社製)
※26:KSG−210(信越化学工業社製)
※27:ABIL EM97(Degussa社製)
(製法)
A.成分(1)〜(13)を均一に90℃にて溶解する。
B.Aに成分(14)〜(18)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に60℃にて充填して冷却しペースト状アイカラーを得た。
以上のようにして得られたペースト状アイカラーは、色持ち、ツヤ持ち、二次付着レス効果、均一な仕上がり、経時安定性に優れたものであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E);
    (A)下記平均組成式(I)で示される多価アルコール変性シリコーン
    R1R2R3SiO(4−a−b−c)/2・・・・・(I)
    〔但し、式中R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシ置換アルキル基及び下記一般式(II)
    −C2m−O−(CO)(CO)−R4・・・(II)
    で示される有機基から選択される同種または異種の有機基を示し(式中、R4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数を示す。)、
    R2は下記一般式(III)
    −Q−O−X・・・・(III)
    で示し(式中、Qはエーテル結合及びエステル結合の少なくとも一方を含有してもよい炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基を示す。)、
    R3は下記一般式(IV)
    で表されるオルガノシロキサンを示し(式中、R1は上記と同様であり、nは1≦n≦5の整数、fは0≦f≦500の整数を示す。)、
    a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5を示す。〕;
    (B)ジメチルポリシロキサン、フェニル変性シリコーンから選ばれる一種または二種以上の液状シリコーン油;
    (C)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物;
    (D)着色剤;
    を含有し、成分(B)の粘度が30℃で1000〜50000mPa・sであることを特徴とする油性メークアップ化粧料。
  2. 前記成分(A)を0.01〜20質量%、成分(B)を10〜90質量%、前記成分(C)を0.2〜15質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の油性メークアップ化粧料。
  3. 更に成分(E)親油性界面活性剤を0.01〜15質量%含有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の油性メークアップ化粧料。
  4. 更に成分(F)25℃における屈折率が1.47以上の炭化水素油及び/又はエステル油を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油性メークアップ化粧料。
  5. 油性メークアップ化粧料が口唇化粧料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油性メークアップ化粧料。
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