JP2014175926A - 基地局装置および無線通信方法 - Google Patents

基地局装置および無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014175926A
JP2014175926A JP2013048156A JP2013048156A JP2014175926A JP 2014175926 A JP2014175926 A JP 2014175926A JP 2013048156 A JP2013048156 A JP 2013048156A JP 2013048156 A JP2013048156 A JP 2013048156A JP 2014175926 A JP2014175926 A JP 2014175926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
channel region
station apparatus
rach
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013048156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6111095B2 (ja
Inventor
Hiromi Matsuno
宏己 松野
Shinobu Nanba
忍 難波
Takahiro Hayashi
高弘 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2013048156A priority Critical patent/JP6111095B2/ja
Publication of JP2014175926A publication Critical patent/JP2014175926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6111095B2 publication Critical patent/JP6111095B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】RACHの信号の衝突を低減して、基地局装置と端末装置とのセッションの確立を効果的に実現することができる基地局装置などを提供する。
【解決手段】基地局装置1は、端末装置からのRACHの信号の混雑度に関する状況を表す情報を検出する状況検出部31と、前記状況検出部31により検出される情報に基づいて、あらかじめ定められた条件により、前記端末装置からのRACHの信号の混雑時であると判定した場合には、あらかじめ定められた上位バンドにおいて、RACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するようにチャネル領域の設定を行うチャネル設定部32と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基地局装置および無線通信方法に関する。
無線通信システムでは、ユーザは端末装置(UE)から基地局装置(eNB)にランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access CHannel)の信号を無線により送信し、これにより、基地局装置の側でユーザの端末装置を識別し、端末装置にデータチャネルを割り当てる。
ここで、端末装置から基地局装置への方向を上り(アップ:Up)と言い、基地局装置から端末装置への方向を下り(ダウン:Down)と言う。
図9は、無線通信システムの上り物理チャネルにおいて基地局装置(eNB)1001と端末装置(UE)1002とがセッションを確立する接続処理の流れの一例を示す。
まず、端末装置1002は、基地局装置1001に対して、RACHを使用してランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)の信号を無線により送信する(処理T1)。基地局装置1001は、端末装置1002から送信されたランダムアクセスプリアンブルの信号を受信して、上りリンク(Link)のリソースをアサイン(割り当て)する。
次に、基地局装置1001は、上りリンクのリソースの割り当て情報をランダムアクセスレスポンス(Random Access Response)の信号として端末装置1002に無線により送信(応答)する(処理T2)。
次に、端末装置1002は、RRC(Radio Resource Control)接続要求メッセージの信号を作成して、基地局装置1001により通知された割り当てに従ったチャネル領域を使用して基地局装置1001に無線により送信する(処理T3)。これは、スケジューリングされた送信(Scheduled Transmission)となる。
次に、基地局装置1001は、端末装置1002の認証を行い、無線リソース制御を開始するためのRRC接続セットアップメッセージの信号を端末装置1002に無線により送信する(処理T4)。これにより、基地局装置1001と端末装置1002とのセッションが確立する。これは、競合解決(Contention Resolution)を実現する。
ここで、無線リソース内で、RACHの領域は限られている。このため、多くの端末装置が1個の基地局装置に対してRACHの信号を無線送信すると、基地局装置では、端末装置を判別できず、端末装置に対して上りリンクのリソースを割り当てられない。これは、RACHの信号の衝突によるものであり、複数の端末装置から無線送信される同じプリアンブルの信号が重なって衝突する。
図10は、無線通信システムの上り物理チャネルにおいて、RACHの信号の衝突が生じた場合における、基地局装置(eNB)1101と端末装置(UE)1102とがセッションを確立する接続処理の流れの一例を示す(例えば、非特許文献1参照。)。
まず、端末装置1102は、RACHを使用してランダムアクセスプリアンブルの信号を基地局装置1101に無線により送信する(処理T11)。ランダムアクセスプリアンブルの信号には、チャネルの品質を表すチャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、端末装置の電力に関する電力ヘッドルーム情報、端末のバッファサイズに関するバッファサイズ情報などが含まれる。
端末装置1102は、RACHの信号(ランダムアクセスプリアンブルの信号)の送信時から所定の時間(例えば、ランダム時間)の間に、その信号に対する応答が基地局装置1101から受信されない場合には、送信電力を上げて、RACHの信号(ランダムアクセスプリアンブルの信号)を再送信する(処理T12)。そして、必要に応じて、同様の処理を繰り返して行う。
また、端末装置1102は、RACHの送信電力を当該端末装置1102の最大送信電力に上げて、RACHの信号(ランダムアクセスプリアンブルの信号)を再送信しても、その信号に対する応答が基地局装置1101から受信されない場合には、異なる周波数バンドに対してRACHの信号(ランダムアクセスプリアンブルの信号)を無線により送信する。
基地局装置1101は、端末装置1102から送信されたRACHの信号(ランダムアクセスプリアンブルの信号)を受信した場合には、ランダムアクセス応答の信号を端末装置1102に無線により送信する(処理T13)。ランダムアクセス応答の信号には、接続すべき時間を表すタイミングアドバンスの情報、上りリンクのリソースを許可する情報(ULリソース許可の情報)、電力を制御する情報(電力制御情報)などが含まれる。
次に、端末装置1102は、基地局装置1101から送信されたランダムアクセス応答の信号を受信した場合には、RRC接続要求メッセージの信号を基地局装置1101に無線により送信する(処理T14)。RRC接続要求メッセージの信号には、チャネルの品質を表すチャネル品質情報(CQI)、無線の環境を報告する情報(無線環境報告の情報)などが含まれる。
次に、基地局装置1101は、端末装置1102から送信されたRRC接続要求メッセージの信号を受信した場合には、複数の端末装置の無線通信がぶつからないように制御するためのRRC競合解決の信号を端末装置1102に無線により送信する(処理T15)。
また、基地局装置1101は、RRC接続セットアップメッセージの信号を端末装置1102に無線により送信する(処理T16)。これにより、基地局装置1101と端末装置1102とのセッションが確立する。
ここで、端末装置が基地局装置に対して優先的に接続を試みる周波数バンドは、上位バンドと呼ばれる。また、上位バンド以外の周波数バンドは、下位バンドと呼ばれる。
例えば、複数の周波数バンドを有する無線通信システムにおいて、基地局装置が端末装置に対してRACHの信号を送信する周波数バンドを分散して割り当てることで、上位バンドでのRACHの信号の衝突を回避する技術や、端末装置から基地局装置に対してRACHの信号を送信するRACHの領域を縮小することで、上位バンドへの端末装置の接続数を制限する技術が検討されていた。
例えば、移動通信システムにおける基地局装置が、下りリンクの無線リソース割り当て情報が配置される領域を含む下りリンク制御チャネルを移動局装置へ送信する第1の手段と、移動局装置からのランダムアクセスチャネルを用いたプリアンブルの送信を検出する第2の手段を備え、前記第1の手段は、所定の値を前記下りリンクの無線リソース割り当て情報が配置される領域を含む所定の領域に含めたときは、前記下りリンク制御チャネルの当該所定の領域以外の領域に、前記プリアンブルの指定に用いる識別番号を含めて、移動局装置へ送信する技術が検討されていた(例えば、特許文献1参照。)。
また、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格では、ユーザデータを取り扱うプロトコル階層のU−planeと、制御を行うプロトコル階層のC−planeとを分離し、異なる周波数帯域で通信することを可能としている。
特開2011−229170号公報
R1−050850"Physical Channel and Multiplexing in Evolved UTRA Uplink", 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #London, UL, August 29−September 2, 2005
上述のように、無線通信システムでは、端末装置が基地局装置に無線送信するランダムアクセスチャネル(RACH)の信号を基地局装置の側で識別して端末装置にデータチャネルの割り当てを行うことで、セッションが確立する。
しかしながら、このような無線通信システムでは、基地局装置の通信エリアに収容される端末装置の数が一時的に増加すると、制御チャネル(ここでは、RACH)の不足が生じるため、端末装置と基地局装置とのセッションを確立することができないという問題があった。
例えば、上述したように、端末装置から最初にRACHの信号を送信する周波数バンド(待機バンド)を分散することで、上位バンドにおけるRACHの信号の衝突が頻発して端末装置が基地局装置と接続できない状態を回避することができる。しかしながら、このような構成では、端末装置における待機バンドを分散して割り当てるためには、少なくとも、端末装置は、基地局装置の通信エリア内に存在して、複数の周波数バンドをあらかじめ受信している必要がある。このため、多数の端末装置が基地局装置の通信圏外から通信エリア内に入ってきたときには、基地局装置は待機バンドを分散することができず、上位バンドにおけるRACHの信号の衝突が頻発するという問題があった。
また、例えば、上述したように、上位バンドのRACHの領域を縮小し、基地局装置の通信エリアに新たに入ってきた端末装置については下位の周波数バンドに接続する無線通信システムでは、新たに通信エリアに進入してきた端末装置は、複数回のRACHの信号を送信した後に、下位の周波数バンドに接続を試みるため、端末装置が基地局装置との接続に要する時間と消費電力が大きくなるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、RACHの信号の衝突を低減して、基地局装置と端末装置とのセッションの確立を効果的に実現することができる基地局装置および無線通信方法を提供することを課題とする。
(1)上記の課題を解決するために、本発明に係る基地局装置は、端末装置からのRACHの信号の混雑度に関する状況を表す情報を検出する状況検出部と、前記状況検出部により検出される情報に基づいて、あらかじめ定められた条件により、前記端末装置からのRACHの信号の混雑時であると判定した場合には、あらかじめ定められた上位バンドにおいて、RACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するようにチャネル領域の設定を行うチャネル設定部と、を備えることを特徴とする。
(2)本発明は、上記した(1)に記載の基地局装置において、前記チャネル設定部により行われたチャネル領域の設定の内容を、ブロードキャストで、前記端末装置に通知するチャネル通知部を備える、ことを特徴とする。
(3)本発明は、上記した(1)又は上記した(2)に記載の基地局装置において、前記チャネル設定部は、前記上位バンドにおいてRACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するとともに、前記上位バンド以外の下位バンドにおいて制御チャネル領域を一時的に縮小するようにチャネル領域の設定を行う、ことを特徴とする。
(4)本発明は、上記した(1)から上記した(3)のいずれか1つに記載の基地局装置において、前記上位バンドのRACH領域を使用して接続した端末装置に対して、前記上位バンド以外の下位バンドのリソースをデータチャネル領域として割り当てるスケジューリング部と、前記スケジューリング部により行われたスケジューリング処理の結果を前記端末装置に通知するスケジュール通知部と、を備えることを特徴とする。
(5)本発明は、上記した(1)から上記した(4)のいずれか1つに記載の基地局装置において、一の種類の基地局装置のRACH領域を使用して接続した端末装置に対して、他の種類の基地局装置のリソースをデータチャネル領域として割り当てるスケジューリング部を備える、ことを特徴とする。
(6)上記の課題を解決するために、本発明に係る無線通信方法は、基地局装置に備えられる状況検出部が、端末装置からのRACHの信号の混雑度に関する状況を表す情報を検出し、前記基地局装置に備えられるチャネル設定部が、前記状況検出部により検出される情報に基づいて、あらかじめ定められた条件により、前記端末装置からのRACHの信号の混雑時であると判定した場合には、あらかじめ定められた上位バンドにおいて、RACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するようにチャネル領域の設定を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、RACHの信号の衝突を低減して、基地局装置と端末装置とのセッションの確立を効果的に実現することができる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る基地局装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るチャネル設定処理を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るスケジューリング処理を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係るマルチサイトの無線通信システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るD−RAN構成の無線通信システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るC−RAN構成の無線通信システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 無線通信システムの上り物理チャネルにおいて基地局装置(eNB)と端末装置(UE)とがセッションを確立する接続処理の流れの一例を示す図である。 無線通信システムの上り物理チャネルにおいて、RACHの信号の衝突が生じた場合における、基地局装置(eNB)と端末装置(UE)とがセッションを確立する接続処理の流れの一例を示す図である。 マルチサイトの無線通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
[無線通信システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る無線通信システムは、基地局装置(一例として、eNB)1−1と、複数(本実施形態では、複数であるN個)の端末装置(一例として、UE)2−1〜2−Nと、回線3を備える。
ここで、本実施形態に係る無線通信システムは、基地局装置1−1以外に、1個以上の他の基地局装置を備えており、これら複数の基地局装置が回線3を介して通信可能に接続されている。
回線3としては、例えば、有線の回線が用いられてもよく、又は、無線の回線が用いられてもよい。回線3は、一例として、X2回線である。
また、各基地局装置としては、様々なものが用いられてもよい。
また、各端末装置2−1〜2−Nとしては、様々なものが用いられてもよく、例えば、移動局装置、或いは、固定局装置を用いることができる。
また、図1には、基地局装置1−1の無線の通信エリア11−1を示してある。
本実施形態に係る無線通信システムでは、基地局装置1−1と、当該基地局装置1−1の通信エリア11−1内に存在する端末装置2−1〜2−Nとが無線により通信する。
また、端末装置2−1〜2−Nが基地局装置1−1に無線送信するランダムアクセスチャネル(RACH)の信号を基地局装置1−1の側で識別して当該端末装置2−1〜2−Nにデータチャネルの割り当てを行うことで、当該端末装置2−1〜2−Nと基地局装置1−1とのセッションが確立する。本実施形態に係る無線通信システムでは、複数の異なる周波数バンド(周波数帯)が使用可能であり、基地局装置1−1の通信エリア11−1に新たに入ってきた端末装置2−1〜2−Nはあらかじめ定められた周波数バンド(上位バンド)を使用してRACHの信号を無線送信するように設定されている。
基地局装置1−1は、回線3を介して、他の基地局装置との間で各種の情報を通信することが可能であり、例えば、他の基地局装置との間における情報交換や、ハンドオーバなどの処理を実行する。
[基地局装置の概要]
図2は、本発明の一実施形態に係る基地局装置1の概略的な構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、図1に示される基地局装置1−1及び他の基地局装置は、同様な構成を有して同様な動作を行うため、図2では、これらをまとめて、基地局装置1として説明する。
本実施形態に係る基地局装置1は、アンテナ21と、無線通信部22と、回線通信部23と、記憶部24と、制御部25を備える。
制御部25は、状況検出部31と、チャネル設定部32と、チャネル通知部33と、スケジューリング部34と、スケジュール通知部35を備える。
無線通信部22は、アンテナ21により、端末装置2−1〜2−Nとの間で無線により通信(送信や受信)する。
回線通信部23は、図1に示される回線3を介して、他の基地局装置との間で通信(送信や受信)する。
記憶部24は、各種の情報を記憶する。
制御部25は、あらかじめ定められたプログラムを読み出して実行することで、基地局装置1における各種の処理や制御を実行する。
制御部25に備えられる各処理部31〜35については、それぞれの処理部が用いられる以降の実施形態で説明する。
なお、図2に示される基地局装置1の構成や動作は一例であり、例えば、図2に示される基地局装置1が備える処理部の一部が備えられなくてもよく、図2に示される基地局装置1が備えない他の処理部が備えられてもよい。
[端末装置の概要]
図3は、本発明の一実施形態に係る端末装置2の概略的な構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、図1に示される端末装置2−1〜2−N(及び、無線通信システムに存在する場合には、他の端末装置)は、同様な構成を有して同様な動作を行うため、図3では、これらをまとめて、端末装置2として説明する。
本実施形態に係る端末装置2は、アンテナ51と、無線通信部52と、記憶部53と、制御部54を備える。
制御部54は、チャネル設定部61と、スケジュール設定部62を備える。
無線通信部52は、アンテナ51により、基地局装置(基地局装置1−1及び他の基地局装置)との間で無線により通信(送信や受信)する。
記憶部53は、各種の情報を記憶する。
制御部54は、あらかじめ定められたプログラムを読み出して実行することで、端末装置2における各種の処理や制御を実行する。
制御部54に備えられる各処理部61〜62については、それぞれの処理部が用いられる以降の実施形態で説明する。
なお、図3に示される端末装置2の構成や動作は一例であり、例えば、図3に示される端末装置2が備える処理部の一部が備えられなくてもよく、図3に示される端末装置2が備えない他の処理部が備えられてもよい。
[第1実施形態]
第1実施形態を説明する。
図1に示される無線通信システムにおいて、図2に示される基地局装置1及び図3に示される端末装置2を例として、説明する。
図4は、本実施形態に係るチャネル設定処理を説明するための図である。
具体的には、図4は、本実施形態に係る無線通信システムにおいて使用することが可能な3個の周波数バンド(上位バンドである周波数バンド_1、下位バンドである周波数バンド_2及び周波数バンド_3)について、1個のサブフレームにおける無線のリソースブロック(RB)のチャネル割り当ての一例を示す。図4に示されるグラフにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。
ここで、本実施形態に係る無線通信システムにおける基地局装置1及び端末装置2では、あらかじめ、3個の異なる周波数バンドのうちで、周波数が最も低い周波数バンドである周波数バンド_1を上位バンドとして設定してあり、それより高い他の周波数バンドである周波数バンド_2及び周波数バンド_3を下位バンドとして設定してある。
また、本実施形態では、リソースの一例として、リソースブロックを用いる。
基地局装置1は、当該基地局装置1の通信エリア(以降で、通信エリア11と呼ぶ。)における端末装置2からのRACHの信号の衝突があらかじめ定められた条件に基づいて多くないと判定したとき(通常時)には、全ての周波数バンドについて、9個のリソースブロックから構成される1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックに制御チャネル領域を割り当て、残りの7個のリソースブロックにデータチャネル領域を割り当てる。
図4を例とすると、基地局装置1は、通常時には、周波数バンド_1については、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックB1−1〜B1−2に制御チャネル領域を割り当て、残りの7個のリソースブロックB1−3〜B1−9にデータチャネル領域を割り当てる。周波数バンド_2については、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックB2−1〜B2−2に制御チャネル領域を割り当て、残りの7個のリソースブロックB2−3〜B2−9にデータチャネル領域を割り当てる。周波数バンド_3については、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックB3−1〜B3−2に制御チャネル領域を割り当て、残りの7個のリソースブロックB3−3〜B3−9にデータチャネル領域を割り当てる。
一方、基地局装置1は、当該基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の衝突があらかじめ定められた条件に基づいて多いと判定したとき(混雑時)には、通常時に対して、上位バンドである周波数バンド_1について、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックに制御チャネル領域を割り当てるとともに、それに続く3個のリソースブロックにも制御チャネル領域を割り当て、残りの4個のリソースブロックにデータチャネル領域を割り当てる。また、他の周波数バンドである周波数バンド_2及び周波数バンド_3については、1個のサブフレームにおいて、通常時と同じように、制御チャネル領域及びデータチャネル領域を割り当てる。
図4を例とすると、基地局装置1は、混雑時には、周波数バンド_1については、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックB1−1〜B1−2及びそれに続く3個のリソースブロックB1−3〜B1−5に制御チャネル領域を割り当て、残りの4個のリソースブロックB1−6〜B1−9にデータチャネル領域を割り当てる。周波数バンド_2については、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックB2−1〜B2−2に制御チャネル領域を割り当て、残りの7個のリソースブロックB2−3〜B2−9にデータチャネル領域を割り当てる。周波数バンド_3については、1個のサブフレームにおいて、最初の2個のリソースブロックB3−1〜B3−2に制御チャネル領域を割り当て、残りの7個のリソースブロックB3−3〜B3−9にデータチャネル領域を割り当てる。
ここで、上位バンドである周波数バンド_1について、混雑時に3個のリソースブロックB1−3〜B1−5に割り当てられる制御チャネル領域は、混雑時に一時的に拡張する制御チャネル領域となる。このとき、上位バンドの通常時におけるデータチャネル領域の一部(3個のリソースブロックB1−3〜B1−5)が制御チャネル領域に切り替えられる。
本実施形態では、それぞれの制御チャネル領域のリソースブロックにおいて、あらかじめ定められた位置(周波数及び時間)に、RACHの領域が設定されて含まれる。このため、通常時と比べて、混雑時には、上位バンドである周波数バンド_1において、RACHの領域が一時的に増加(拡張)させられる。
なお、制御チャネル領域のうちのRACH以外の領域は、例えば、図9や図10に示されるRACH以外の信号など、各種の制御用の信号を通信するために使用される。
図2及び図3を参照して、基地局装置1において行われる動作及び端末装置2において行われる動作について説明する。
図2を参照して、基地局装置1において行われる動作を説明する。
<状況検出部31の説明>
状況検出部31は、当該基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の衝突があらかじめ定められた条件に基づいて多くないとき(通常時)であるか又は多いとき(混雑時)であるかを判定するために参照される情報を検出する。また、このような情報は、例えば、通常時であるか又は混雑時であるかを判定するために用いられる情報であるばかりでなく、通常時又は混雑時における混雑の程度(混雑度)を判定するために用いられる情報であってもよい。
ここで、状況検出部31は、基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の混雑度(衝突の度合い)に関する状況を表す情報を検出する。
この情報としては、RACHの信号の混雑度そのものの状況を表す情報を用いることが直接的であり好ましいが、これに限られず、このような状況を間接的に示唆する様々な情報を用いることができる。例えば、通常は、基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の混雑度と、当該基地局装置1の通信エリア11内に存在する(例えば、新たに入ってきた)端末装置2の数とは、相関がある。
一般に、基地局装置1とセッションを確立しているユーザの数(本実施形態では、端末装置2の数)は、制御チャネル領域の占有率(利用率)から判別(検出)することができるが、RACHの信号の衝突が頻発して端末装置2と基地局装置1とのセッションが確立しない場合には、端末装置2に制御チャネル領域が割り当てられないため、端末装置(例えば、複数の端末装置)から送信されるRACHの信号の数が多いにも関わらず、制御チャネル領域の占有率は低くなる。この場合には、基地局装置1は、当該基地局装置1の通信エリア11内に存在する端末装置2の数が少ないために制御チャネル領域の占有率が低い場合との間で、いずれの場合であるのかを判別することができない。
そこで、基地局装置1の側で端末装置2からのRACHの信号の混雑度(衝突度)を判定する手法の例として、(混雑度判定手法1)〜(混雑度判定手法3)を説明する。
ここで、RACHの信号の混雑度(衝突度)としては、例えば、直接又は間接に、所定の時間におけるRACHの信号の数や、或いは、所定の時間におけるRACHの信号の衝突数や、或いは、所定の時間におけるRACHの信号の衝突率などを表す。
このようなRACHの信号の混雑度は、例えば、端末装置2からのRACHの信号の送信に関するログ情報や、制御チャネルの占有率や、基地局装置1の通信エリア11内に存在する端末装置2の数の増減などの情報に基づいて、推定することが可能である。
(混雑度判定手法1)
状況検出部31は、端末装置2からのRACHの信号の混雑度に関して、端末装置2(例えば、端末装置2からのRACHの信号)に関する情報をモニタリング(監視)する。
一例として、状況検出部31は、端末装置2が基地局装置1とのセッションを確立するまでに要したRACHの信号の送信回数の情報をログ情報として取得して検出する。そして、状況検出部31は、取得したRACHの信号の送信回数の情報に基づいて、RACHの信号の混雑度を検出(判定)する。つまり、状況検出部31は、基地局装置1とセッションを確立した端末装置2のRACHの信号の送信回数に応じて、RACHの信号の混雑度を検出(判定)する。
ここで、図10に示されるように、本実施形態では、端末装置2は、RACHの信号(ランダムアクセスプリアンブルの信号)を無線送信しても基地局装置1からの応答が受信されなかった場合には、そのたび毎に、RACHの信号の送信電力を所定量(例えば、2dB)だけ増加させる。RACHの信号の初期の電力値はあらかじめ設定されており、端末装置2は、RACHの信号の送信電力をあらかじめ定められた上限としても、基地局装置1からの応答が受信されなかった場合には、RACHの信号の送信電力を初期値に戻して、RACHの信号を送信する周波数バンドを切り替える。
基地局装置1では、状況検出部31は、端末装置2から受信したRACHの信号の電力を検出し、検出した電力に基づいて、当該端末装置2による当該RACHの信号の送信回数を検出する。
端末装置2が基地局装置1とのセッションを確立するまでに要したRACHの信号の送信回数と、RACHの信号の混雑度との対応関係は、例えば、あらかじめ設定され、通常は、RACHの信号の送信回数が多い方がRACHの信号の混雑度が高い(大きい)とみなすことができる。
このような(混雑度判定手法1)は、例えば、基地局装置1の通信エリア11内に存在する端末装置2の数が段階的に増加するようなときに、最初の段階でRACHの信号の混雑度が高くなったことを検出することができ、その後の段階において、特に、有効である。
(混雑度判定手法2)
状況検出部31は、端末装置2からのRACHの信号の混雑度に関して、制御チャネル領域の占有率をモニタリング(監視)する。
一例として、状況検出部31は、上位バンドにおける制御チャネル領域の占有率の情報をログ情報として取得して検出する。本実施形態では、このような制御チャネル領域の占有率の情報は、例えば、基地局装置1の制御部25(そのうちの状況検出部31の機能又は他の機能)により管理されており、ログ情報として記憶部24に記憶される。そして、状況検出部31は、上位バンドにおける制御チャネル領域の占有率の情報に基づいて、RACHの信号の混雑度を検出(判定)する。
上位バンドにおける制御チャネル領域の占有率の情報と、RACHの信号の混雑度との対応関係は、例えば、あらかじめ設定される。
一例として、上位バンドにおける制御チャネル領域のうちのRACH以外の領域の占有率が高い方が、基地局装置1の通信エリア11内に端末装置2が多く存在する傾向があって、RACHの信号の混雑度が高い(大きい)とみなすことができる。
他の一例として、RACHの衝突が頻発すると、基地局装置1の側でRACHを判別できないため、RACHの占有率が低い(小さい)場合でもRACHの信号の混雑度が高い(大きい)とみなすことができる。
他の一例として、上位バンドにおける制御チャネル領域のうちのRACHの領域の占有率に関し、新たな端末装置2による占有が少ないときに、又は、新たな端末装置2による占有が減少したときに、基地局装置1の通信エリア11内における端末装置2からのRACHの信号の衝突が多くて、RACHの信号の混雑度が高い(大きい)とみなすことができる。
ここで、状況検出部31は、例えば、現在の状況(上位バンドにおける制御チャネル領域の占有率)と、あらかじめ定められた過去の状況(上位バンドにおける制御チャネル領域の占有率)とを比較して、当該比較結果(例えば、差分或いは比など)に基づいて、RACHの信号の混雑度を検出することも可能である。過去の状況としては、例えば、任意の平常時の状況や、或いは、前日の状況や、1週間前の同じ曜日の状況など、様々なものを用いることができる。過去の状況の情報は、例えば、記憶部24に記憶される。
(混雑度判定手法3)
状況検出部31は、端末装置2からのRACHの信号の混雑度に関して、あらかじめ予測(予想)された端末装置2の状況(例えば、動き)に関する情報をモニタリング(監視)する。
一例として、状況検出部31は、時刻を検出し、あらかじめ設定された時刻とRACHの信号の混雑度との対応関係の情報に基づいて、RACHの信号の混雑度を検出(判定)する。この対応関係の情報は、例えば、記憶部24に記憶される。
このような(混雑度判定手法3)は、例えば、基地局装置1の通信エリア11の圏内が所定の地下鉄の駅のプラットフォームをカバーしており、時刻表に従って当該プラットフォームに地下鉄の車両が進入するときには当該車両に乗っている乗客の端末装置2により、収容する端末装置2の数が急に増加するためにRACHの信号の混雑度が急に高くなることが予測されるような場合に、特に、有効である。
ここで、時刻とRACHの信号の混雑度との対応関係の情報は、例えば、あらかじめ固定的に設定されてもよく、又は、基地局装置1の制御部25(そのうちの状況検出部31の機能又は他の機能)により、過去の実際の状況に応じて、変更(更新)されて、変更後の情報が、その情報が使用されるときと比べてあらかじめ設定されてもよい。
また、状況検出部31は、例えば、地下鉄の運行に遅延が生じている場合のように、時刻とRACHの信号の混雑度との対応関係がずれるような場合に、このずれを補正するように、時刻とRACHの信号の混雑度との対応関係の情報を補正して用いる(参照する)こともできる。
上記した(混雑度判定手法1)〜(混雑度判定手法3)などにおいて、本実施形態では、RACHの信号の混雑度を値で表す。
この混雑度の値としては、一例として、連続的に変化する数値を用いることができ、他の一例として、段階的に変化する数値(離散的な数値)を用いることができ、他の一例として、基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の衝突に関して通常時であるか又は混雑時であるかを示す2値(例えば、0値と1値の組み合わせ、など)を用いることができる。
<チャネル設定部32の説明>
チャネル設定部32は、状況検出部31により検出される情報(基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の混雑度(衝突の度合い)に関する状況を表す情報)に基づいて、基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の衝突があらかじめ定められた条件に基づいて多くないとき(通常時)であるか又は多いとき(混雑時)であるかを判定する。そして、チャネル設定部32は、この判定結果に基づいて、チャネル領域(制御チャネル領域やデータチャネル領域)の設定を行う。
ここで、基地局装置1の通信エリア11における端末装置2からのRACHの信号の衝突に関して、通常時であるか又は混雑時であるかを判定するために使用する条件(あらかじめ定められた条件)としては、様々な条件が用いられてもよく、例えば、状況検出部31により検出される情報(本実施形態では、RACHの信号の混雑度の値)があらかじめ定められた閾値未満である場合には通常時であると判定し、状況検出部31により検出される情報(本実施形態では、RACHの信号の混雑度の値)があらかじめ定められた閾値を超える場合には混雑時であると判定する条件を用いることができる。なお、状況検出部31により検出される情報(本実施形態では、RACHの信号の混雑度の値)があらかじめ定められた閾値と同じ値である場合については、通常時であると判定する構成が用いられてもよく、又は、混雑時であると判定する構成が用いられてもよい。
チャネル設定部32は、通常時であると判定した場合には、通常時(制御チャネル領域を一時的に拡張しないとき)における態様に従って、制御チャネル領域やデータチャネル領域の設定を行う。一方、チャネル設定部32は、混雑時であると判定した場合には、混雑時(制御チャネル領域を一時的に拡張するとき)における態様に従って、制御チャネル領域やデータチャネル領域の設定を行う。
これらの具体例は、図4に示される通りである。
本実施形態では、チャネル設定部32は、通常時であると判定していた状態において、混雑時であると判定したタイミングで、通常時におけるチャネル領域(制御チャネル領域やデータチャネル領域)の設定の状態から、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態へ移行する。
また、本実施形態では、チャネル設定部32は、混雑時であると判定していた状態において、通常時であると判定したタイミングで、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態から、通常時におけるチャネル領域の設定の状態へ戻るように移行する。
ここで、チャネル設定部32が、制御チャネル領域を一時的に拡張する状態を開始するタイミングや、このような制御チャネル領域を一時的に拡張した状態を終了させるタイミングとしては、それぞれ、様々なタイミングが用いられてもよい。
例えば、本実施形態とは異なる構成例として、チャネル設定部32は、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態を開始した後に、あらかじめ定められた時間が経過したタイミングで、通常時におけるチャネル領域の設定の状態へ戻るように移行する、構成を用いることも可能である。
なお、本実施形態では、チャネル設定部32は、制御チャネル領域を一時的に拡張する状態及びそうでない状態を、サブフレームの単位で切り替える。
また、本実施形態では、チャネル設定部32は、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態として、1個の状態(本実施形態では、図4に示される状態)のみを用いるが、他の構成例として、状況検出部31により検出される情報(本実施形態では、RACHの信号の混雑度の値)が混雑時に2個以上の異なる値を取り得るときに、混雑時におけるそれぞれの混雑度の値に応じて、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態として、2個以上の異なる状態を切り替えて用いることも可能である。ここで、この2個以上の異なる状態(混雑時におけるチャネル領域の設定の状態)としては、様々な状態が用いられてもよく、例えば、混雑度の値が高い方が、一時的に拡張する制御チャネル領域を大きくした状態(本実施形態では、一時的に拡張する制御チャネル領域に割り当てるリソースブロックの数を多くした状態)、などを用いることができる。なお、1個のサブフレームに含まれるリソースブロックの数が一定である場合には、制御チャネル領域に割り当てるリソースブロックの数と、データチャネル領域に割り当てるリソースブロックの数との合計値が、1個のサブフレームにおける全体のリソースブロックの数となる。
ここで、チャネル設定部32が、それぞれの周波数バンドについて、制御チャネル領域とデータチャネル領域を割り当てるチャネルの設定の仕方としては、様々なものが用いられてもよい。例えば、制御チャネル領域とデータチャネル領域との比率としては様々なものが用いられてもよく、また、1個のサブフレームにおいて、必ずしも、連続して並ぶ複数のリソースブロックに同じチャネルの領域(制御チャネル領域、又は、データチャネル領域)が割り当てられなくてもよく、一部又は全部が離散した複数のリソースブロックに同じチャネルの領域が割り当てられてもよい。
また、例えば、チャネル設定部32は、混雑時に、上位バンドの制御チャネル領域を一時的に拡張する状態を設定するときに、その代わりに、他の周波数バンド(下位バンド)のうちの1個以上の周波数バンドについて、制御チャネル領域を一時的に縮小する(本実施形態では、1個のサブフレームにおいて、制御チャネル領域に割り当てるリソースブロックの数を減少させる)状態を設定することも可能である。この構成では、混雑時に、上位バンドの制御チャネル領域を一時的に拡張して、上位バンドのデータチャネル領域が減少するのに対して、下位バンドの制御チャネル領域を一時的に縮小して、下位バンドのデータチャネル領域が増加することで、上位バンドにおけるデータチャネル領域の減少分と同じ分又は異なる分だけ、下位バンドにおけるデータチャネル領域を増加させて、互いに補わせることができる。
また、例えば、チャネル設定部32は、チャネル領域(制御チャネル領域やデータチャネル領域)の設定として、端末装置2により使用する周波数バンドを切り替える設定を行うこともできる。一例として、チャネル設定部32は、初期の状態では端末装置2により上位バンドを使用してRACHの信号を送信するように設定されているのに対して、端末装置2によりいずれか1個以上の下位バンドを使用してRACHの信号を送信するように設定する(設定の内容を変更する)ことができる。
<チャネル通知部33の説明>
チャネル通知部33は、チャネル設定部32により行われたチャネル領域の設定(制御チャネル領域やデータチャネル領域の設定)の内容を、基地局装置1の通信エリア11内に存在する端末装置2に対して通知する。本実施形態では、チャネル通知部33は、チャネル領域の設定の内容を含む信号を、ブロードキャストの信号(報知信号)を用いて、無線通信部22により無線送信することで、端末装置2に通知する。
本実施形態では、チャネル通知部33は、通常時におけるチャネル領域の設定の状態から、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態へ移行するとき、又は、その前後のうちで、あらかじめ定められたタイミングで、移行後におけるチャネル領域の設定の内容を端末装置2に通知する。また、チャネル通知部33は、混雑時におけるチャネル領域の設定の状態から、通常時におけるチャネル領域の設定の状態へ移行するとき、又は、その前後のうちで、あらかじめ定められたタイミングで、移行後におけるチャネル領域の設定の内容を端末装置2に通知する。
このように、チャネル通知部33は、チャネル設定部32により可変に制御されるチャネル領域の設定の内容を端末装置2に通知する。
一例として、チャネル通知部33は、混雑時における混雑度の値に応じて、チャネル領域の設定の状態が切り替えられるとき、又は、その前後のうちで、あらかじめ定められたタイミングで、切り替え後におけるチャネル領域の設定の内容を端末装置2に通知することもできる。
<スケジューリング部34の説明>
スケジューリング部34は、端末装置2から送信されるRACHの信号により通信(セッション)が確立された端末装置2に対して、当該端末装置2との間で信号を通信(送信や受信)するために使用するチャネル領域(制御チャネル領域やデータチャネル領域)のリソースブロックを割り当てるスケジューリング処理を行う。
ここで、制御チャネル領域は制御信号を通信するために使用され、データチャネル領域はデータ(ユーザデータ)を通信するために使用される。
また、スケジューリング部34は、例えば、複数の周波数バンド(図4の例では、3個の周波数バンド)について、スケジューリング処理を行う。
<スケジュール通知部35の説明>
スケジュール通知部35は、スケジューリング部34により行われたスケジューリング処理の結果(チャネル領域のリソースブロックを割り当てるスケジュールの内容)を該当する端末装置2に通知する。本実施形態では、スケジュール通知部35は、スケジューリング処理の結果を含む信号を、無線通信部22により無線送信することで、端末装置2に通知する。
図3を参照して、端末装置2において行われる動作を説明する。
<チャネル設定部61の説明>
チャネル設定部61は、無線通信部52により基地局装置1から受信される信号に基づいて、基地局装置1のチャネル設定部32により通知されるチャネル領域の設定(制御チャネル領域やデータチャネル領域の設定)の内容を検出し、この内容に従ったチャネル領域を使用するように設定する。本実施形態では、端末装置2は、チャネル設定部61により設定されたチャネル領域(ここでは、特に、RACHの領域)の設定の内容に基づいて、RACHの信号を送信する。
ここで、本実施形態では、初期の設定では、端末装置2には、上位バンドである周波数バンド_1におけるサブフレームの最初の2個のリソースブロック(図4の例では、リソースブロックB1−1〜B1−2)のRACH領域を使用してRACHの信号を送信するように設定されている。また、端末装置2は、基地局装置1からチャネル領域の設定の内容が通知された場合には、当該通知された内容(ここでは、変更後の内容)に従って、以降の通信を行う。
<スケジュール設定部62の説明>
スケジュール設定部62は、無線通信部52により基地局装置1から受信される信号に基づいて、基地局装置1のスケジュール通知部35により通知されるスケジュールの内容を検出し、この内容に従ったチャネル領域(制御チャネル領域やデータチャネル領域)のリソースブロックを使用するように設定する。端末装置2は、スケジュール設定部62により設定されたチャネル領域の設定の内容に基づいて、信号を送信する。
<第1実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態では、マルチバンド(複数の周波数バンド)を有する無線通信システムにおいて、基地局装置1は、端末装置2からのRACHの信号の混雑度に関する状況に応じて、各周波数バンドにおける制御チャネル領域(本実施形態では、上位バンドにおける制御チャネル領域)を動的に変化する。例えば、基地局装置1は、当該基地局装置1の通信エリア11内に一時的に多くの端末装置2が存在するような場合に、チャネル領域を自律的に制御して、上位バンドの制御チャネル領域を一時的に拡張することで、RACH領域を一時的に拡張する。
従って、本実施形態では、一時的に多くのユーザ(端末装置2)が集中するとき(又は、集中すると予測されるとき)に、基地局装置1により端末装置2から同一の時間帯(本実施形態では、同一のサブフレーム内)に受信することが可能な上りリンクのRACHの信号の数(収容数)を一時的に増やすことで、一時的に生じる制御チャネル領域の不足(ここでは、RACH領域の不足)を解消し、基地局装置1と接続できない端末装置2の数を軽減して、端末装置2が基地局装置1と接続し易い環境を実現することができる。このように基地局装置1がRACH領域を一時的に増加して、端末装置2が基地局装置1と接続し易い環境になると、端末装置2が基地局装置1に対して送信するRACHの信号の回数が減少する(衝突が減少する)ため、端末装置2が基地局装置1との接続に要する時間や消費電力を軽減することができる。
以上のように、本実施形態に係る無線通信システムにおける基地局装置1や端末装置2によると、RACHの信号の衝突を低減して、基地局装置1と端末装置2とのセッションの確立を効果的に実現することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態を説明する。
本実施形態では、第1実施形態における更なる構成例を示す。
図1に示される無線通信システムにおいて、図2に示される基地局装置1及び図3に示される端末装置2を例として、説明する。
図5は、本実施形態に係るスケジューリング処理を説明するための図である。
具体的には、図5は、本実施形態に係る無線通信システムにおいて使用することが可能な3個の周波数バンド(上位バンドである周波数バンド_1、下位バンドである周波数バンド_2及び周波数バンド_3)について、複数個のサブフレームにおける無線のリソースブロック(RB)のチャネル割り当ての一例を示し、また、スケジューリングの一例を示す。図5に示されるグラフにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。
ここで、各周波数バンドの各サブフレームにおけるチャネル割り当て(制御チャネル領域、データチャネル領域、一時的に拡張する制御チャネル領域の割り当て)については、図4に示して説明したものと同様である。
図5の例では、上位バンドである周波数バンド_1について、1個のサブフレームを構成する9個のリソースブロックB1−1〜B1−9、及び、それより後の1個のサブフレームを構成する9個のリソースブロックB1−19〜B1−27を示してある。また、下位バンドである周波数バンド_2について、1個のサブフレームを構成する9個のリソースブロックB2−1〜B2−9、及び、それより後の1個のサブフレームを構成する9個のリソースブロックB2−19〜B2−27を示してある。また、下位バンドである周波数バンド_3について、1個のサブフレームを構成する9個のリソースブロックB3−1〜B3−9、及び、それより後の1個のサブフレームを構成する9個のリソースブロックB3−19〜B3−27を示してある。
そして、基地局装置1は、スケジューリング部34により、当該基地局装置1の通信エリア11内に存在する第1の端末装置(UE−1)に、上位バンドである周波数バンド_1のリソースブロックB1−2を制御チャネル領域として割り当て、同じ周波数バンド_1のリソースブロックB1−25をデータチャネル領域として割り当てる。
このように、基地局装置1は、端末装置2に対して、制御チャネル領域及びデータチャネル領域を共に上位バンドに割り当てることができる。
また、基地局装置1は、スケジューリング部34により、当該基地局装置1の通信エリア11内に存在する第2の端末装置(UE−2)に、上位バンドである周波数バンド_1のリソースブロックB1−5を制御チャネル領域として割り当て、下位バンドである周波数バンド_3のリソースブロックB3−22をデータチャネル領域として割り当てる。
このように、基地局装置1は、端末装置2に対して、制御チャネル領域を上位バンドに割り当て、データチャネル領域を下位バンドに割り当てることができる。
また、基地局装置1は、スケジューリング部34により、当該基地局装置1の通信エリア11内に存在する第3の端末装置(UE−3)に、上位バンドである周波数バンド_1のリソースブロックB1−3を制御チャネル領域として割り当て、下位バンドである周波数バンド_2のリソースブロックB2−23をデータチャネル領域として割り当てる。
このように、基地局装置1は、端末装置2に対して、制御チャネル領域を上位バンドに割り当て、データチャネル領域を下位バンドに割り当てることができる。
また、基地局装置1は、スケジューリング部34により、当該基地局装置1の通信エリア11内に存在する第4の端末装置(UE−4)に、下位バンドである周波数バンド_2のリソースブロックB2−2を制御チャネル領域として割り当て、同じ周波数バンド_2のリソースブロックB2−21をデータチャネル領域として割り当てる。
このように、基地局装置1は、端末装置2に対して、制御チャネル領域及びデータチャネル領域を共に下位バンドに割り当てることができる。図5の例では、基地局装置1は、制御チャネル領域及びデータチャネル領域を同じ下位バンド(周波数バンド_2)に割り当てているが、制御チャネル領域及びデータチャネル領域を異なる下位バンドに割り当てることも可能である。
なお、本実施形態では、上位バンドのリソースブロックを制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)として使用することが初期的に端末装置2に設定されているため、図5に示される第1の端末装置(UE−1)〜第3の端末装置(UE−3)の状態としては、上位バンドである周波数バンド_1のリソースブロックを制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)として使用してRACHの信号を送信して、基地局装置1から制御チャネル領域の割り当て(スケジューリングの結果)を受ける前の状態であってもよい。
<第2実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態では、基地局装置1は、上位バンドの制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)でRACHの信号を受信してセッションを確立した端末装置2に対して、上位バンド以外の周波数バンドを含めた未使用のデータチャネル領域(例えば、上位バンドとは異なる周波数バンドである下位バンドのデータチャネル領域)を割り当てる。
従って、本実施形態では、一時的に基地局装置1により上位バンドの制御チャネル領域を増やしたことで生じる上位バンドのデータチャネル領域の不足を解消し、スループットの低下(例えば、極端なスループットの低下)を防ぐことができる。
また、本実施形態では、下位バンドの周波数利用効率を改善することができる。例えば、基地局装置1が、各周波数バンドにおけるデータチャネル領域の利用率を検出し、そして、上位バンドにおける制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)を使用して収容した端末装置2に対して、データチャネル領域の利用率が低い周波数バンドのデータチャネル領域を優先的に割り当てることで、周波数利用効率を改善することができる。
また、本実施形態では、マルチバンドを有する無線通信システムにおいて、基地局装置1が上位バンドで収容した端末装置2に対して上位バンドのデータチャネル領域を割り当てる場合と比べて、基地局装置1が上位バンドで収容した端末装置2に対して割り当てることが可能なデータチャネル領域を多くすることができる。
例えば、基地局装置1の通信エリア11内の端末装置2の数が一時的に増加した場合、当該通信エリア11内に新たに入ってきた端末装置2は、上位バンドに対してRACHの信号を無線送信する。このため、下位バンドでは、それまでに存在した端末装置2のみを収容しており、通常、上位バンドよりもリソースブロックの混雑度は小さく、本実施形態では、これを利用する。
また、制御チャネル領域とデータチャネル領域を異なる周波数バンドに割り当てる構成は、特に、制御信号を通信するためのC−plane(Control−plane)と、ユーザデータ信号を通信するためのU−plane(User−plane)が分離した無線通信システムに適用することができる。このようにC−planeとU−planeが分離した無線通信システムとしては、例えば、LTEの無線通信システムなどがある。
[第3実施形態]
第3実施形態を説明する。
本実施形態では、第1実施形態又は第2実施形態における更なる構成例を示す。
図1に示される無線通信システムにおいて、図2に示される基地局装置1及び図3に示される端末装置2を例として、説明する。
図11は、背景技術に係るマルチサイトの無線通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。この無線通信システムは、マクロセル(マクロ局のセル)とピコセル(ピコ局のセル)が混在するHetNet(Heterogeneous Network)のシステムである。
図11の例に係る無線通信システムは、基地局装置として、マクロ局装置2001と、ピコ局装置2002を備える。また、図11の例に係る無線通信システムは、これらの基地局装置を通信可能に接続する回線2003と、複数の端末装置2021−1〜2021−5を備える。
また、図11には、マクロ局装置2001の通信エリア2011と、ピコ局装置2002の通信エリア2012を示してある。比較的に、マクロ局装置2001の通信エリア2011の方が、ピコ局装置2002の通信エリア2012よりも広く(大きく)、図11の例では、マクロ局装置2001の通信エリア2011がピコ局装置2002の通信エリア2012を含む。
図11の例に係る無線通信システムでは、ピコ局装置2002の通信エリア2012内に存在する端末装置2021−1〜2021−3は、当該ピコ局装置2002と接続して、当該ピコ局装置2002の制御チャネル領域及びデータチャネル領域を使用して、通信を行う。また、マクロ局装置2001の通信エリア2011内に存在する端末装置2021−4〜2021−5は、当該マクロ局装置2001と接続して、当該マクロ局装置2001の制御チャネル領域及びデータチャネル領域を使用して、通信を行う。
図6は、本実施形態に係るマルチサイトの無線通信システムの概略的な構成例を示すブロック図である。この無線通信システムは、マクロセル(マクロ局のセル)とピコセル(ピコ局のセル)が混在するHetNetのシステムである。
本実施形態に係る無線通信システムは、基地局装置として、マクロ局装置101と、ピコ局装置102を備える。また、本実施形態に係る無線通信システムは、これらの基地局装置を通信可能に接続する回線103と、複数の端末装置121−1〜121−3を備える。
また、図6には、マクロ局装置101の通信エリア111と、ピコ局装置102の通信エリア112を示してある。比較的に、マクロ局装置101の通信エリア111の方が、ピコ局装置102の通信エリア112よりも広く(大きく)、図6の例では、マクロ局装置101の通信エリア111がピコ局装置102の通信エリア112を含む。
本実施形態に係る無線通信システムでは、ピコ局装置102の通信エリア112内に存在する端末装置121−1〜121−3は、当該ピコ局装置102と接続して、当該ピコ局装置102の制御チャネル領域を使用するとともに、マクロ局装置101のデータチャネル領域を使用して、通信を行う。
ここで、マクロ局装置101及びピコ局装置102は、それぞれ、図2に示されるのと同様な構成を有しており、同様な動作を行う機能を有している。また、マクロ局装置101及びピコ局装置102は、それぞれ、更に、本実施形態で説明する機能も有している。
ピコ局装置102は、当該ピコ局装置102の通信エリア112内に存在する端末装置(一例として、端末装置121−3とする)からRACHの信号を受信して当該端末装置121−3と接続すると、当該ピコ局装置102のスケジューリング部34により、当該ピコ局装置102のリソースブロックを制御チャネル領域として端末装置121−3により使用するように設定(割り当て)するとともに、マクロ局装置101のリソースブロックをデータチャネル領域として端末装置121−3により使用するように設定(割り当て)する。そして、ピコ局装置102は、当該ピコ局装置102のスケジュール通知部35により、この設定の内容(スケジューリング処理の結果の内容)を端末装置121−3に通知する。
また、ピコ局装置102は、当該ピコ局装置102のスケジュール通知部35により、この設定の内容(スケジューリング処理の結果の内容)を、回線103を介して、マクロ局装置101に送信して通知する。
マクロ局装置101は、ピコ局装置102から通知された端末装置121−3に関するスケジューリング処理の結果の内容に従って、当該マクロ局装置101のスケジューリング部34により、スケジューリング処理を行う。
ここで、本実施形態では、ピコ局装置102において当該ピコ局装置102のスケジューリング部34により端末装置121−3についてデータチャネル領域のスケジューリング処理を行う構成としたが、他の構成例として、マクロ局装置101において当該マクロ局装置101のスケジューリング部34により端末装置121−3についてデータチャネル領域のスケジューリング処理を行う構成とすることも可能である。なお、マクロ局装置101とピコ局装置102は、回線103を介して、処理に必要な情報をやり取りすることができる。
端末装置121−3は、図3に示されるのと同様な構成を有しており、同様な動作を行う機能を有している。また、端末装置121−3は、更に、本実施形態で説明する機能も有している。
端末装置121−3は、無線通信部52により、マクロ局装置101と無線通信する機能及びピコ局装置102と無線通信する機能を有している。一例として、端末装置121−3は、無線通信可能な位置に存在するマクロ局装置101及びピコ局装置102について、いずれか一方の局装置(基地局装置)と主(Primary)として接続するとともに、他方の局装置(基地局装置)と副(Secondary)として接続する。
そして、端末装置121−3は、RACHの信号を無線送信してピコ局装置102と接続した場合には、ピコ局装置102から通知されたスケジューリング処理の結果の内容に従って、制御チャネル領域の信号についてはピコ局装置102のリソースブロックを使用して通信(送信や受信)し、データチャネル領域の信号についてはマクロ局装置101のリソースブロックを使用して通信(送信や受信)する。
次に、図7及び図8を参照して、図6に示されるようなマルチサイトの無線通信システムについて、更なる構成例を説明する。
図7は、本実施形態に係るD−RAN(Distributed−Radio Access Network)構成の無線通信システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
図7の例に係る無線通信システムは、図6に示される無線通信システムと同様に、マクロ局装置201と、ピコ局装置202と、これらを接続する回線203と、複数の端末装置231−1〜231−4を備える。
また、図7には、マクロ局装置201の通信エリア211と、ピコ局装置202の通信エリア212と、各局装置(ここでは、マクロ局装置201及びピコ局装置202)に接続されるネットワーク204を示してある。
また、図7の例に係る無線通信システムでは、マクロ局装置201はその場所にベースバンドユニット(BBU:Base Band Unit)221を備えるとともに、ピコ局装置202はその場所にベースバンドユニット(BBU)222を備える。
このような構成では、ピコ局装置202のベースバンドユニット222とマクロ局装置201のベースバンドユニット221との間で、情報交換をして、連携することが必要である。
図8は、本実施形態に係るC−RAN(Centralized−Radio Access Network)構成の無線通信システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
図8の例に係る無線通信システムは、図6に示される無線通信システムと同様に、マクロ局装置301と、ピコ局装置302と、これらを接続する回線303と、複数の端末装置341−1〜341−6を備える。
また、図8には、マクロ局装置301の通信エリア311と、ピコ局装置302の通信エリア312と、各局装置(ここでは、マクロ局装置301及びピコ局装置302)に接続されるネットワーク304を示してある。
また、図8の例に係る無線通信システムでは、ネットワーク304にBBUプーリング(BBU Pooling)321を備える。また、BBUプーリング321は、マクロ局装置301及びピコ局装置302を制御するためのBBU331、332を備える。
このように、C−RAN構成では、ネットワーク304に、複数の局装置(基地局装置)のBBU331、332の機能をまとめたBBUプーリング321を1箇所に備える。このため、C−RAN構成では、複数の局装置(基地局装置)のBBUの機能が1箇所(BBUプーリング321)に集約されることで、複数の局装置(基地局装置)のBBUの連携を容易化することができる。図8の例では、マクロ局装置301のBBU331とピコ局装置302のBBU332との連携を容易化することができる。
ここで、BBUプーリング321に備えられるBBU331、332の機能としては、図8の例では、2個の局装置(基地局装置)に対応する構成を示したが、他の構成例として、3個以上の局装置(基地局装置)に対応するものであってもよい。
また、BBUプーリング321に備えられるBBUとしては、例えば、それぞれのBBUが1個の局装置(基地局装置)に対応するものであってもよく、又は、1個のBBUが2個以上の局装置(基地局装置)に対応するものであってもよく、逆に、2個以上のBBUが1個の局装置(基地局装置)に対応するものであってもよい。
なお、D−RANや、C−RANや、BBUや、BBUプーリングについては、公知の技術である。
<第3実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態では、複数のサイト(ここでは、基地局装置1)を備えて構成されるマルチサイトシステムにおいて、一のサイトが上位バンドの制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)を使用して収容した端末装置2に対して、異なるサイトのデータチャネル領域を割り当てる。例えば、図6〜図8に示されるように、ピコ局装置102、202、302の制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)によりセッションを確立した端末装置に対して、マクロ局装置101、201、301のデータチャネル領域を割り当てる。
従って、本実施形態では、一時的に一のサイト(図6〜図8の例では、ピコ局装置)により上位バンドの制御チャネル領域を増やしたことで生じる当該一のサイトの上位バンドのデータチャネル領域の不足を解消し、スループットの低下(例えば、極端なスループットの低下)を防ぐことができる。
また、本実施形態では、前記一のサイト以外のサイト(図6〜図8の例では、マクロ局装置)の周波数利用効率を改善することができる。例えば、前記一のサイト(又は、他のサイトや、複数のサイトの上位の装置など)が、各サイト(又は、各サイトの各周波数バンド)におけるデータチャネル領域の利用率を検出し、そして、前記一のサイトの上位バンドにおける制御チャネル領域(ここでは、RACH領域)を使用して収容した端末装置2に対して、データチャネル領域の利用率が低いサイトの周波数バンドのデータチャネル領域を優先的に割り当てることで、周波数利用効率を改善することができる。
また、本実施形態では、マルチサイトを有する無線通信システムにおいて、一のサイトが上位バンドで収容した端末装置2に対して当該一のサイトのデータチャネル領域を割り当てる場合と比べて、当該一のサイトが上位バンドで収容した端末装置2に対して割り当てることが可能なデータチャネル領域を多くすることができる。
また、本実施形態では、マルチサイトシステムにおいて、C−RAN構成を採用することで、複数のサイト(ここでは、基地局装置1)について、サイト間のデータチャネル領域の割り当てを容易化することができる。
ここで、マルチサイトシステムに備えられる基地局装置1としては、例えば、マクロ局装置やピコ局装置以外にも、様々な種類の局装置(基地局装置)が用いられてもよい。また、マルチサイトシステムに備えられるそれぞれの種類の局装置(基地局装置)の数としては、任意の数が用いられてもよい。
また、第2実施形態に係る構成と第3実施形態に係る構成を組み合わせることが可能である。
例えば、マルチバンド及びマルチサイトを有するLTEなどの無線通信システムにおいて、C−planeとU−planeを分離して使用する場合に、周波数利用効率を犠牲にすることなく、ユーザ(端末装置2)にとって基地局装置1とのつながりやすさを改善することができる。
例えば、無線通信システムにおける周波数(周波数バンド)の割り当てや、リソースブロックの割り当てにおいて、RACHの信号の輻輳時におけるバンドサーチ時間やセルサーチ時間を短縮することが可能である。
[以上の実施形態に関する構成例]
図1に示される無線通信システムにおいて、図2に示される基地局装置1及び図3に示される端末装置2を例として、説明する。
一構成例(第1実施形態で説明した構成例)として、端末装置2からのRACHの信号の混雑度に関する状況を表す情報を検出する状況検出部31と、前記状況検出部31により検出される情報に基づいて、あらかじめ定められた条件により、前記端末装置2からのRACHの信号の混雑時であると判定した場合には、あらかじめ定められた上位バンド(図4の例では、周波数バンド_1)において、RACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するようにチャネル領域(図4の例では、制御チャネル領域及びデータチャネル領域)の設定を行うチャネル設定部32と、を備えることを特徴とする基地局装置1である。
一構成例(第1実施形態で説明した構成例)として、前記チャネル設定部32により行われたチャネル領域の設定の内容を、ブロードキャストで、前記端末装置2に通知するチャネル通知部33を備える、ことを特徴とする基地局装置1である。
一構成例(第1実施形態で説明した構成例)として、前記チャネル設定部32は、前記上位バンドにおいてRACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するとともに、前記上位バンド以外の下位バンド(図4の例では、周波数バンド_2や周波数バンド_3)において制御チャネル領域を一時的に縮小するようにチャネル領域の設定を行う、ことを特徴とする基地局装置1である。
一構成例(第2実施形態で説明した構成例)として、前記上位バンド(図5の例では、周波数バンド_1)のRACH領域を使用して接続した端末装置2に対して、前記上位バンド以外の下位バンド(図5の例では、周波数バンド_2や周波数バンド_3)のリソース(図5の例では、リソースブロック)をデータチャネル領域として割り当てるスケジューリング部34と、前記スケジューリング部34により行われたスケジューリング処理の結果を前記端末装置2に通知するスケジュール通知部35と、を備えることを特徴とする基地局装置1である。
一構成例(第3実施形態で説明した構成例)として、一の種類の基地局装置(図6の例では、ピコ局装置102)のRACH領域を使用して接続した端末装置(図6の例では、端末装置121−3)に対して、他の種類の基地局装置(図6の例では、マクロ局装置101)のリソースをデータチャネル領域として割り当てるスケジューリング部34を備える、ことを特徴とする基地局装置1である。
[以上の実施形態のまとめ]
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、装置(例えば、基地局装置や端末装置など)以外にも、システム(例えば、無線通信システムなど)、方法(例えば、無線通信方法など)、プログラム(例えば、無線通信プログラムなど)などとして、捉えることも可能である。
また、以上に示した各実施形態に係る各装置(例えば、基地局装置1や端末装置2)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここで言う「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(Operating System;OS)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを言う。
更に、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことを言う。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1、1−1…基地局装置、2、2−1〜2−N、121−1〜121−3、231−1〜231−4、341−1〜341−6、2021−1〜2021−5…端末装置、3、103、203、303、2003…回線、11−1、111〜112、211〜212、311〜312、2011〜2012…通信エリア、21、51…アンテナ、22、52…無線通信部、23…回線通信部、24、53…記憶部、25、54…制御部、31…状況検出部、32、61…チャネル設定部、33…チャネル通知部、34…スケジューリング部、35…スケジュール通知部、62…スケジュール設定部、B1−1〜B1−9、B1−19〜B1−27、B2−1〜B2−9、B2−19〜B2−27、B3−1〜B3−9、B3−19〜B3−27…リソースブロック、101、201、301、2001…マクロ局装置、102、202、302、2002…ピコ局装置、204、304…ネットワーク、221〜222、331〜332…BBU、321…BBUプーリング

Claims (6)

  1. 端末装置からのRACHの信号の混雑度に関する状況を表す情報を検出する状況検出部と、
    前記状況検出部により検出される情報に基づいて、あらかじめ定められた条件により、前記端末装置からのRACHの信号の混雑時であると判定した場合には、あらかじめ定められた上位バンドにおいて、RACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するようにチャネル領域の設定を行うチャネル設定部と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記チャネル設定部により行われたチャネル領域の設定の内容を、ブロードキャストで、前記端末装置に通知するチャネル通知部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記チャネル設定部は、前記上位バンドにおいてRACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するとともに、前記上位バンド以外の下位バンドにおいて制御チャネル領域を一時的に縮小するようにチャネル領域の設定を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基地局装置。
  4. 前記上位バンドのRACH領域を使用して接続した端末装置に対して、前記上位バンド以外の下位バンドのリソースをデータチャネル領域として割り当てるスケジューリング部と、
    前記スケジューリング部により行われたスケジューリング処理の結果を前記端末装置に通知するスケジュール通知部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 一の種類の基地局装置のRACH領域を使用して接続した端末装置に対して、他の種類の基地局装置のリソースをデータチャネル領域として割り当てるスケジューリング部を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基地局装置。
  6. 基地局装置に備えられる状況検出部が、端末装置からのRACHの信号の混雑度に関する状況を表す情報を検出し、
    前記基地局装置に備えられるチャネル設定部が、前記状況検出部により検出される情報に基づいて、あらかじめ定められた条件により、前記端末装置からのRACHの信号の混雑時であると判定した場合には、あらかじめ定められた上位バンドにおいて、RACH領域が含まれる制御チャネル領域を一時的に拡張するようにチャネル領域の設定を行う、
    ことを特徴とする無線通信方法。
JP2013048156A 2013-03-11 2013-03-11 基地局装置および無線通信方法 Expired - Fee Related JP6111095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013048156A JP6111095B2 (ja) 2013-03-11 2013-03-11 基地局装置および無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013048156A JP6111095B2 (ja) 2013-03-11 2013-03-11 基地局装置および無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014175926A true JP2014175926A (ja) 2014-09-22
JP6111095B2 JP6111095B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=51696755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013048156A Expired - Fee Related JP6111095B2 (ja) 2013-03-11 2013-03-11 基地局装置および無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6111095B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016079958A1 (ja) * 2014-11-18 2016-05-26 日本電気株式会社 通信システム、通信機器、通信方法、及び記録媒体
JP2019146154A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 公立大学法人広島市立大学 ボディーエリアネットワーク通信方式
US11589275B2 (en) 2018-03-16 2023-02-21 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wireless communication system, control device, access point, and terminal device
WO2023048544A1 (ko) * 2021-09-27 2023-03-30 현대자동차주식회사 통신 시스템에서 자원 할당 방법 및 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022393A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Fujitsu Limited 無線基地局装置、無線移動局装置およびランダムアクセス信号の送信制御方法
WO2010016222A1 (ja) * 2008-08-04 2010-02-11 パナソニック株式会社 基地局、端末、バンド割り当て方法、及び下りデータ通信方法
JP2012525083A (ja) * 2009-04-23 2012-10-18 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド マルチキャリアワイヤレス通信におけるランダムアクセスのための方法および機器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022393A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Fujitsu Limited 無線基地局装置、無線移動局装置およびランダムアクセス信号の送信制御方法
WO2010016222A1 (ja) * 2008-08-04 2010-02-11 パナソニック株式会社 基地局、端末、バンド割り当て方法、及び下りデータ通信方法
JP2012525083A (ja) * 2009-04-23 2012-10-18 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド マルチキャリアワイヤレス通信におけるランダムアクセスのための方法および機器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016079958A1 (ja) * 2014-11-18 2016-05-26 日本電気株式会社 通信システム、通信機器、通信方法、及び記録媒体
JP2019146154A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 公立大学法人広島市立大学 ボディーエリアネットワーク通信方式
JP7281039B2 (ja) 2018-02-19 2023-05-25 公立大学法人広島市立大学 ボディーエリアネットワーク通信方式
US11589275B2 (en) 2018-03-16 2023-02-21 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wireless communication system, control device, access point, and terminal device
WO2023048544A1 (ko) * 2021-09-27 2023-03-30 현대자동차주식회사 통신 시스템에서 자원 할당 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6111095B2 (ja) 2017-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102231466B1 (ko) 무선 통신 네트워크에서의 사이드링크 통신에 대한 리소스 할당
CN111656810B (zh) 用于在高级v2x通信中支持urllc的系统和方法
JP7116775B6 (ja) D2d通信のための方法とd2d装置
JP5152472B2 (ja) 無線通信システムにおけるリソース割当制御方法および装置
CN107852719B (zh) 装置到装置优先级池配置
EP3429298B1 (en) Telecommunications apparatus and methods
CN115443705A (zh) 用于共享信道占用时间的方法及设备
CN111757403B (zh) 一种资源配置方法及通信装置
CN107079451B (zh) 用于电信网络中资源管理的资源控制器
KR20160136312A (ko) 디바이스-대-디바이스 통신을 행하기 위해 무선 액세스 인터페이스를 통해 통신하는 통신 디바이스 및 방법
CN106465199B (zh) 设备到设备无线通信方法和用户设备
JP2021500763A (ja) 無線ネットワークノード、無線デバイス、ならびに無線ネットワークノードおよび無線デバイスにおいて実施される方法
CN108124316B (zh) 配置传输
JP6111095B2 (ja) 基地局装置および無線通信方法
CN111866795A (zh) 通信方法及装置
CN105792220B (zh) 共享频率使用方法和装置
JP5448012B2 (ja) 無線通信システム、その通信方法、基地局および移動局
CN109525378B (zh) 一种载波聚合管理方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6111095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees