JP2014175830A - 端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム - Google Patents

端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014175830A
JP2014175830A JP2013046416A JP2013046416A JP2014175830A JP 2014175830 A JP2014175830 A JP 2014175830A JP 2013046416 A JP2013046416 A JP 2013046416A JP 2013046416 A JP2013046416 A JP 2013046416A JP 2014175830 A JP2014175830 A JP 2014175830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
data
unit
terminal device
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013046416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6141053B2 (ja
Inventor
Shogo Sadashima
祥吾 貞島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2013046416A priority Critical patent/JP6141053B2/ja
Publication of JP2014175830A publication Critical patent/JP2014175830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6141053B2 publication Critical patent/JP6141053B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】 効率的に通信を行うことのできる技術の提供を目的とする。
【解決手段】 端末装置であって、複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、所定の通信周期の一部を、情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間として割り当てる通信期間設定部と、前記情報処理装置に対して前記一つの通信方式による前記通信を介して送信する単位当たりの最大通信サイズを取得する最大サイズ取得部とを備え、前記通信期間設定部は、前記最大通信サイズに応じて前記通信期間を割り当てることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラムに関する。
近年、様々な通信規格に則った通信が可能な端末装置が普及している。このような端末装置において、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等のように、プロトコルが異なる複数の通信方式のそれぞれにおける信号を、一つの通信モジュールを用いて送受信する場合がある。この場合、複数の通信方式で通信を行うために、通信期間を時分割して各々の通信方式に割り当てることが一般的に行われている。
特許文献1には、同一筐体内に二つの無線通信モジュールを備え、第1無線通信モジュールの通信負荷の監視結果をもとに、第1無線通信モジュールの通信開始時刻から第2無線通信モジュールの通信開始時刻までの第1通信禁止期間を設定する通信端末装置に関する技術が開示されている。
特開2007−143155号公報
複数の通信方式で通信モジュールを共有する端末装置においては、通信相手である情報処理装置から、1単位当たりの最大通信サイズを示す値(MTU(Maximum Transmission Unit)値)を受信することがある。端末装置から情報処理装置にデータを送信する場合、1単位当たりの最大通信サイズによっては、情報処理装置でデータの処理を行う際にデータの過不足が生じることがある。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、通信禁止期間の設定をする際、1単位当たりの最大通信サイズを示す値を考慮していない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、効率的に通信を行うことのできる技術の提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明の端末装置は、複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、所定の通信周期の一部を、情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間として割り当てる通信期間設定部と、前記情報処理装置に対して前記一つの通信方式による前記通信を介して送信する単位当たりの最大通信サイズを取得する最大サイズ取得部とを備え、前記通信期間設定部は、前記最大通信サイズに応じて前記通信期間を割り当てることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、端末装置から通信によりデータを受信するデータ受信部と、前記端末装置に対して前記データ受信部が受信する際の単位当たりの最大通信サイズを前記端末装置に送信する最大サイズ送信部とを備え、前記データ受信部は、前記最大通信サイズに基づいて所定の通信周期の中から割り当てられた前記通信の通信期間内に前記データを受信することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明は、端末装置と、前記端末装置とネットワークにより接続された情報処理装置とを備える通信システムであって、前記端末装置は、複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、前記情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間を、所定の通信周期の中から割り当てる通信期間設定部とを備え、前記情報処理装置は、前記端末装置から前記一つの通信方式による前記通信を介して受信する単位当たりの最大通信サイズを前記端末装置に送信する最大サイズ送信部を備え、前記通信期間設定部は、前記最大通信サイズに基づいて前記通信期間を割り当てることを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明は、コンピューターを通信制御手段として機能させる通信プログラムであって、前記コンピューターは、複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、制御部とを備え、前記制御部に、情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間を、所定の通信周期の中から割り当てる通信期間設定手順と、前記情報処理装置に対して前記一つの通信方式による前記通信を介して送信する単位当たりの最大通信サイズを取得する最大サイズ取得手順とを実行させ、前記通信期間設定手順において、前記最大通信サイズに応じて前記情報処理装置に対して行う前記通信の通信期間を設定させることを特徴としてもよい。
本発明によれば、効率的に通信を行うことのできる技術を提供することができる。
通信システムの概要を示す図である。 端末装置及びナビゲーション装置の機能ブロック図である。 端末装置のハードウェア構成図である。 ナビゲーション装置のハードウェア構成図である。 メモリに入出力されるデータの流れを説明するための図である。 通信期間設定部による通信期間の設定を説明するための図である。 端末装置及びナビゲーション装置における処理を示すフローチャートである。 第1の変形例における端末装置の機能ブロック図である。 第1の変形例における端末装置の処理を示すフローチャートである。 第2の変形例における端末装置の機能ブロック図である。 第2の変形例における端末装置の処理を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、通信システム100の概要を示す図である。
本発明に係る通信システム100は、端末装置10とナビゲーション装置20とを備える。端末装置10は、楽曲データ又は動画データ(以下、総称して「楽曲データ」と記載する)の送信機能を備える音楽プレーヤー、スマートフォン、携帯電話、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器である。ナビゲーション装置20は、楽曲データの再生機能を備える音楽プレーヤー、カーナビゲーション装置、PC、ヘッドフォン、又はスピーカー等の電子機器である。つまり、ナビゲーション装置20は情報処理装置である。
端末装置10は楽曲データを有しており、操作者の指示に基づいて、Bluetooth(登録商標)等を介して楽曲データをナビゲーション装置20に送信する。ナビゲーション装置20では、端末装置10から受信した楽曲データがバッファに格納される処理と並行して、バッファに格納されたデータが出力される処理が行われる。
端末装置10では、Bluetoothのほか、Wi-Fi等、複数の通信方式に則った通信が可能である。端末装置10では、伝送路を効率的に利用するため、通信モジュールが複数の通信方式間で共有されて無線通信が行われる。そのために、端末装置10では、1周期あたりの通信期間(1通信周期)が時分割されて、複数の通信方式に対し割り当てられる。
端末装置10は、時分割によりBluetooth通信に対して割り当てられた通信期間を用いてナビゲーション装置20に楽曲データを送信する。ナビゲーション装置20は、端末装置10により送信された楽曲データの受信と並行して、バッファに格納されたデータを出力する。そのため、ナビゲーション装置20が端末装置10から受信する楽曲データのデータ量が充分でない場合、バッファに格納されたデータが枯渇し、音飛びが発生してしまう。
ところで、端末装置が通信相手である情報処理装置からMTU値を受信することがある。MTU値は、1回の通信で送信できるデータサイズの最大値を示す値である。MTU値を受信した端末装置は、情報処理装置に対して特定の通信方式によってデータを送信する際に、1PDU(Protocol Data Unit:送信単位)当たり、受信したMTU値を最大値として、データを送信しなければならない。なお、Bluetooth通信によってデータを送信する場合は、1パケット当たり受信したMTU値を最大サイズとしてデータを送信する必要がある。
端末装置は、通常、MTU値を超えるデータサイズのデータを情報処理装置に送信する場合は、送信するデータのデータサイズがMTU値以下になるよう、データを分割して送信する。
端末装置が通信を行う際の1通信周期の長さは、端末装置の設計時に予め定められている。また、従来、複数の通信方式に対して時分割で割り当てられる通信期間は、各々の通信方式ごとに固定された期間である。
しかしながら、固定期間である通信期間に、MTU値を最大値として分割されたデータを送信する際、MTU値が小さいほど、1通信周期に送信されるデータのデータサイズが制限されるおそれがある。特に、複数の通信方式で通信モジュールを共有する端末装置においては、他の通信方式と通信周期を時分割するため、一つの通信方式に十分な通信期間を設けていない場合が多い。その場合、MTU値が小さいほど、1通信周期に送信されるデータのデータサイズが制限されるおそれが高い。
そこで、端末装置10は、ナビゲーション装置20から受信したMTU値に応じてBluetooth通信に割り当てる通信期間を調整する。MTU値が小さいほど、端末装置10はバッファに格納されたデータが枯渇しないよう、Bluetooth通信に割り当てる通信期間を増加させる。これにより、端末装置10はナビゲーション装置20で必要とされるデータ量の楽曲データを送信することが可能となる。
図2は、端末装置10及びナビゲーション装置20の機能ブロック図である。以下、本実施の形態の説明に必要な構成要素が示されている。
端末装置10は、制御部110と、通信部120と、記憶部130とを備える。通信部120は、Bluetooth通信及びWi-Fi通信等の無線通信を制御する。制御部110は、端末装置10における時分割等、通信部120による通信の制御を実行する。記憶部130は、端末装置10が有する楽曲データ等のコンテンツを記憶するほか、通信部120が制御する各通信方式に割り当てた通信期間を記憶する。
制御部110は、通信期間設定部111、最大サイズ取得部112、利用サイズ特定部113、コンテンツ送信部114を備える。
通信期間設定部111は、最大サイズ取得部112が取得したMTU値と、利用サイズ特定部113が特定した利用サイズとに応じて、端末側Bluetooth通信部121に対して割り当てる通信期間を設定する。最大サイズ取得部112は、ナビゲーション装置20から送信された、1パケット当たりの最大通信サイズであるMTU値を取得する。
利用サイズ特定部113は、端末装置10の1通信周期において、ナビゲーション装置20がバッファ231から出力するデータサイズを特定する。利用サイズ特定部113は、端末装置10からナビゲーション装置20に送信する楽曲データのサンプリング周波数に応じて、1通信周期当たりのデータサイズを特定する。
なお、ナビゲーション装置20がバッファ231から出力するデータサイズである利用サイズは、端末装置10の設計時に定められたものであってもよい。例えば、端末装置10の転送容量に応じて利用サイズを特定してもよい。また、利用サイズ特定部113は、端末装置10の設計時に定められた量を利用サイズの上限として、楽曲データのサンプリング周波数に応じて利用サイズを特定してもよい。
また、利用サイズ特定部113は、Bluetooth通信を介してナビゲーション装置20に対して問い合わせを行うことにより、1通信周期当たりのデータサイズを特定してもよいし、後述する入力装置141が受け付けたデータサイズに応じて、1通信周期当たりのデータサイズを取得してもよい。
コンテンツ送信部114は、記憶部130が有する楽曲データ等のコンテンツを、通信部120が制御する通信方式に則って他の機器に送信する処理を行う。
通信部120は、端末側Bluetooth通信部121とWi-Fi通信部122とを備える。端末側Bluetooth通信部121は、ナビゲーション装置20等、他機器とのBluetooth通信による無線通信を制御する。Wi-Fi通信部122は、Wi-Fiアクセスポイント30に接続して他の機器とWi-Fiによる無線通信を行うほか、直接他の機器に接続してWi-Fiによる無線通信を実行する(アドホック通信)。
ナビゲーション装置20は、制御部210と、通信部220と、記憶部230とを備える。通信部220は、Bluetoothに則った無線通信等、ナビゲーション装置20における無線通信を制御する。制御部210は、ナビゲーション装置20の楽曲データ取得に係る制御を実行する。記憶部230は、端末装置10から受信した楽曲データを記憶する。また、制御部210は、バッファ231に存在するデータの残量を定期的に取得する。
制御部210は、最大サイズ送信部211と、データ受信部212とを備える。最大サイズ送信部211は、ナビゲーション装置20に予め設定されたMTU値を、端末装置10に対して送信する。データ受信部212は、Bluetooth通信によって送信された楽曲データを受信し、バッファ231に格納する。
通信部220は、ナビ側Bluetooth通信部221を備える。ナビ側Bluetooth通信部221は、Bluetooth機能を有する他の装置とのBluetooth通信による無線通信を制御するほか、Bluetooth通信によるデータの送受信を制御する。
記憶部230は、バッファ231を備える。バッファ231は、端末装置10から受信したコンテンツを出力するまでの間、一時的に格納する。
最大サイズ取得部112が取得したMTU値によっては、端末装置10からナビゲーション装置20に送信される楽曲データのデータ量が、ナビゲーション装置20において出力処理に利用されるデータ量に満たないことがある。この場合、いずれナビゲーション装置20においてデータが枯渇してしまう。これを防止するため、通信期間設定部111は、MTU値に応じてBluetooth通信に用いる通信期間を調整する。これにより、ナビゲーション装置20にはスムーズな出力処理に必要な量のデータが送信される。
図3は、端末装置10のハードウェア構成図である。
端末装置10は、入力装置141と、通信アンテナ142と、端末演算処理部143とを備える。入力装置141は、ユーザーからの入力操作を受け付ける装置であり、タッチパネル又はハードウェアボタン等である。通信アンテナ142は、通信のための電波の送受信を行う。本実施形態では、複数の通信方式間で通信モジュールである通信アンテナ142を共有して使用する。端末演算処理部143は、端末装置10における中心的ユニットであり、CPU144、RAM(Random Access Memory)145、不揮発性メモリ146、I/F147を備える。
CPU144は中央演算装置であり、RAM145又は不揮発性メモリ146に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。RAM145は記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。不揮発性メモリ146は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリであって、プログラムや各種データの格納先として用いられる。I/F147は、入力装置141及び通信アンテナ142を端末演算処理部143に接続するためのインターフェイスである。
端末装置10では、RAM145又は不揮発性メモリ146上に読み出されたプログラムに従って動作するCPU144により処理が行われる。
図4は、ナビゲーション装置20のハードウェア構成図である。
ナビゲーション装置20は、入力装置241、スピーカー242、Bluetooth通信アンテナ243、ナビ演算処理部244を備える。入力装置241はユーザーからの入力操作を受け付ける装置であり、タッチパネル、ハードウェアボタン、又はダイヤル等である。スピーカー242は、音声データである信号を物理的な振動に変換して音として出力する装置である。ナビ演算処理部244は、ナビゲーション装置20における中心的ユニットであり、CPU245、RAM246、不揮発性メモリ247、I/F248を備える。ナビ演算処理部244は、端末演算処理部143の構成と同様であるため、説明を省略する。
図5は、メモリに入出力されるデータの流れを説明するための図である。
端末装置10内に格納された楽曲データ151は、Bluetooth通信を介して端末装置10からナビゲーション装置20に送信される。この際、ナビゲーション装置20は、予め設定されたMTU値を端末装置10に送信する。端末装置10は、MTU値に応じたデータサイズになるよう、楽曲データ151を分割して、ナビゲーション装置20に送信する。ここで、端末装置10からナビゲーション装置20にデータが送信される際のスループットをThinとする。
ナビゲーション装置20のデータ受信部212は、分割されたデータを受信して、ナビゲーション装置20のバッファ231に格納する。バッファ231に格納されたデータは、ナビゲーション装置20において音声データ152として再構成され、スピーカー242からストリーミング出力される。バッファ231に格納されたデータがバッファ231からスピーカー242へ出力される際のスループットをThoutとする。
ThinがThoutよりも小さい場合、バッファ231に格納されたデータは、格納処理よりも早いスピードで出力されるため、いずれ枯渇してしまう。バッファ231に格納されたデータが枯渇すると、端末装置10から新たにデータが送信されてバッファ231に格納されるまでの間、音飛びが発生してしまう。
音飛びが発生しないためには、ThinがThout以上になるようにしなければならない。端末装置10における通信期間設定部111は、ThinをThout以上にするために、楽曲データ151の送信に用いるBluetooth通信の通信期間を充分に設定する。
図6は、通信期間設定部111による通信期間の設定を説明するための図である。図6(a)は通信期間設定部111が通信期間の設定をしない場合の例であり、図6(b)は通信期間設定部111が通信期間の設定をした場合の例である。通信期間設定部111が通信期間の設定をしない場合、ナビゲーション装置20とのBluetooth通信に割り当てられた通信期間は予め設定された固定値T1である。
本図は、通信期間T1でナビゲーション装置20に楽曲データを送信するものの、データの枯渇が生じている場合の端末装置と、Bluetooth通信に割り当てる通信期間をT1´に設定した端末装置10との、通信切り替えタイミングの関係を示している。図6(a)は、端末装置におけるBluetoothとWi-Fiとの通信制御の切り替えを示す。図6(b)は、通信期間設定部111によりBluetooth通信の通信期間が設定された端末装置10における、BluetoothとWi-Fiとの通信制御の切り替えを示す。
以下、最大サイズ取得部112はナビゲーション装置20からMTU値を取得しており、各々の端末装置は取得したMTU値に応じて楽曲データを分割してナビゲーション装置20に送信するものとする。通信期間設定部111が通信期間の設定をしない場合、ナビゲーション装置20とのBluetooth通信に割り当てられた通信期間は予め設定された固定値T1である。
図6(a)に示すように、通信期間が固定である場合、端末装置は通信期間T1でBluetooth通信を介してナビゲーション装置20にデータを送信する。すなわち、端末装置はMTU値に応じて楽曲データを分割して、通信期間T1の間にナビゲーション装置20に送信する。しかしながら、MTU値が小さい場合、分割した各々のデータにヘッダを付加するためにオーバーヘッドが必要になる等の事情により、MTU値が大きい場合に比べて通信期間T1の間に送信するデータ量が少なくなることがある。
端末装置からナビゲーション装置20に送信する1通信周期当たりのデータ量が少なくなるということは、図5におけるThinが小さくなることを意味する。ナビゲーション装置20におけるThoutの値によっては、Thinの方がThoutよりも小さくなり、ナビゲーション装置20においてデータが枯渇する。
そこで、通信期間設定部111は、端末装置10からナビゲーション装置20に送信する1通信周期当たりのデータ量を増やすために、ナビゲーション装置20から取得したMTU値に応じて、Bluetooth通信に割り当てる通信期間を長く設定する。図6(b)に示すように、タイムライン154では、通信期間設定部111により、タイムライン153に比べBluetooth通信に割り当てる通信期間を長く設定した状態が示されている。T1´はT1よりも長いため、端末装置10は、MTU値に応じて分割されたパケットを、より多くナビゲーション装置20に送信することができる。
ここで、1通信周期をT2とし、MTU値に応じたサイズのデータを1パケット送信する際の通信期間をT0とする。端末装置において予め設定されたBluetooth通信の通信期間はT1であり、通信期間設定部111により設定されたBluetooth通信の通信期間はT1´である。また、利用サイズ特定部113が取得した、ナビゲーション装置20において出力処理に利用される1通信周期(T2)当たりのデータサイズをXとする。Xは、ナビゲーション装置20に送信するために必要とされる1通信周期当たりのデータサイズである。
ここで、XとMTU値とが満たすべき条件は、以下の式(1)で表される。
MTU値×T1´で送信される総パケット数≧X・・・・式(1)
この式(1)において、左辺は通信期間T1´において端末装置10からナビゲーション装置20に送信されるデータのデータ量を示す。該データ量は、ナビゲーション装置20で出力処理に利用される1通信周期当たりのデータ量以上であることが要求される。
ここで、T1´で送信される総パケット数は、MTU値に応じたサイズのデータを1パケット送信する際の通信期間T0でT1´を除することで求められる。これを上述の式に代入すると、下記の式(2)が得られる。
MTU値×T1´/T0≧X・・・・式(2)
この式を変形すると、下記の式(3)が得られる。
T1´≧X×T0/MTU値・・・・式(3)
したがって、通信期間設定部111は、式(3)を満たすよう、端末側Bluetooth通信部121に対して通信期間を設定する。
なお、1通信周期のうちBluetooth通信に割り当てられた通信期間を除いた期間は、他の無線通信に用いられる。このため、端末側Bluetooth通信部121に対して割り当てる通信期間であるT1´については、上述の左辺と右辺がイコールになるよう設定することが望ましい。
図7は、端末装置10及びナビゲーション装置20における処理を示すフローチャートである。端末装置10がユーザーから、音楽の再生指示等、処理を開始するための指示を受け付けると、処理が開始される。なお、利用サイズ特定部113は、楽曲データの再生指示を受け付けた時に、該楽曲データのサンプリング周波数に応じて利用サイズを特定する。利用サイズとは、端末装置10の1通信周期にナビゲーション装置20がバッファ231から出力するデータサイズである。
端末側Bluetooth通信部121が、Bluetooth通信の問い合わせを行う(ステップS11)。具体的には、端末側Bluetooth通信部121は、周囲に存在する1又は複数のBluetooth機器に対して、電波の到達範囲に連続して問い合わせを行う。
問い合わせを受信したナビ側Bluetooth通信部221は、Bluetooth通信の応答を行う(ステップS12)。応答に基づいて端末側Bluetooth通信部121とナビ側Bluetooth通信部221の間で同期が行われ、接続が完了する。
次に、最大サイズ送信部211は、MTU要求値を送信する(ステップS13)。具体的には、最大サイズ送信部211は、ナビゲーション装置20に予め設定されたMTU値を端末装置10に送信する。
次に、通信期間設定部111は、Bluetooth通信割当時間を算出する(ステップS14)。具体的には、最大サイズ取得部112が最大サイズ送信部211から送信されたMTU値を取得すると、通信期間設定部111は、MTU値と、利用サイズ特定部113が特定した利用サイズと、MTU値に応じたサイズのパケットの1パケット当たりの通信期間とを用いて、Bluetooth通信に割り当てる通信期間を算出する。
次に、通信期間設定部111は、算出した割当時間を用いて通信期間を時分割する(ステップS15)。具体的には、通信期間設定部111は、端末装置10に予め設定された1通信周期のうち、算出した通信周期を端末側Bluetooth通信部121に設定し、残りの通信期間をWi-Fi通信部122に設定する。
次に、コンテンツ送信部114は、Bluetooth通信を介してデータを送信する(ステップS16)。具体的には、記憶部130に格納されている楽曲データを、Bluetooth通信によりナビゲーション装置20に送信する。
例えば、通信周期が5秒、MTU値が1byte、利用サイズが3byte、1byteのデータを送信する際の通信期間を1秒とする。通信期間設定部111が通信期間の設定をせず、Bluetooth通信に割り当てられた通信期間が2秒の固定値であるとすると、端末装置10は1通信周期5秒あたり2秒間でナビゲーション装置20にデータを送信する。この通信期間内に端末装置10がナビゲーション装置20に送信するデータは2byteである。一方、ナビゲーション装置20では1通信周期あたり3byteのデータを利用している。端末装置10がナビゲーション装置20に送信するデータサイズが利用サイズを上回るため、データの枯渇が生じる。
通信期間設定部111は、MTU値及び利用サイズに応じて通信期間を設定する。ここで通信期間設定部111がBluetooth通信に割り当てる通信期間は、上述の式(3)より3秒と算出される。この通信期間内に、端末装置10は3byteのデータを送信することができるため、データの枯渇が生じにくい。
このように、複数の通信方式において通信モジュールを共有する端末装置10において、一つの通信方式を用いて通信を行うナビゲーション装置20からMTU値を取得し、MTU値を用いて該ナビゲーション装置20に割り当てる通信期間を設定する。これにより、複数の通信方式による通信を効率的に行うことができる。また、端末装置10は、ナビゲーション装置20から取得したMTU値に応じて、ナビゲーション装置20においてデータが枯渇しないようにBluetooth通信に用いる通信期間を算出し、算出された通信期間でデータを送信しているため、ナビゲーション装置20におけるデータの枯渇を効率的に防ぐことができる。
(第1の変形例)
次に、第1の変形例について説明する。第1の変形例では、上述の実施形態に基づいて端末装置10とナビゲーション装置20とのBluetooth通信による通信が開始されると、制御部210がバッファ231内のデータ残量を監視する。通信期間設定部111は、ナビゲーション装置20のバッファ内データ残量に応じてBluetooth通信の通信期間を再設定する。以下、上述の実施形態と相違する点を中心に説明し、同様の点については説明を省略する。
ナビゲーション装置20において、バッファ231内に常時余分にデータが残存している場合、バッファ内データ残量は常に一定の量以上となる。そのため、端末装置10からナビゲーション装置20にデータを送信するBluetooth通信の通信期間を短縮しても、データの枯渇は発生しない。そのため、第1の変形例では、バッファ231内のデータ残量について一定の基準量を設け、バッファ231内のデータ残量が常に基準量を上回る場合、Bluetooth通信に割り当てる通信期間を短縮する。
図8は、第1の変形例における端末装置10の機能ブロック図である。端末装置10における制御部110は、通信期間設定部111、最大サイズ取得部112、利用サイズ特定部113、コンテンツ送信部114のほか、データ残量基準量特定部115と、周期内データ残量特定部116とを備える。
データ残量基準量特定部115は、ナビゲーション装置20において、バッファ内データ残量が基準量を下回ったことがあったか否かを特定する。データ残量基準量特定部115には、予め基準量が設定されている。データ残量基準量特定部115は、端末装置10とBluetooth通信による通信を開始し、楽曲データの送信指示を受け付けてから一定期間が経過した後のバッファ内データ残量のうち、基準量を下回るバッファ内データ残量が存在したか否かを、ナビゲーション装置20に問い合わせる。データ残量基準量特定部115は、問い合わせの結果により、バッファ内データ残量が基準量を下回ったことがあったか否かを特定する。
周期内データ残量特定部116は、周期内データ残量を特定する。具体的には、ナビゲーション装置20は、定期的に取得しているバッファ231内のデータの残量の中から、1通信周期で最も小さいデータ残量を周期内データ残量として特定する。周期内データ残量特定部116は、ナビゲーション装置20に周期内データ残量を要求することで周期内データ残量を特定する。
バッファ内データ残量が基準量を下回ったことがない場合、バッファ内には常時余分にデータが残存しているため、端末装置10からナビゲーション装置20にデータを送信するBluetooth通信の通信期間を短縮しても、データの枯渇は発生しない。通信モジュールを複数の通信方式で共有している関係上、Bluetooth通信に割り当てる通信期間が短ければ、他の通信方式に割り当てる通信期間を長くすることができる。
そのため、第1の変形例では、バッファ231内のデータ残量について一定の基準量を設け、バッファ231内のデータ残量が常に基準量を上回る場合、Bluetooth通信に割り当てる通信期間を短縮する。つまり、データ残量基準量特定部115が、基準量を下回る量のバッファ内データ残量が存在しないと特定した場合に、通信期間設定部111が、周期内データ残量に応じて通信期間を再度算出する。
なお、データ残量基準量特定部115が、楽曲データの送信指示を受け付けてから一定期間経過後のバッファ内データ残量を特定するのは、送信開始時のバッファ231内のデータ残量は限りなく0に近いためである。
図9は、第1の変形例における端末装置10の処理を示すフローチャートである。本フローチャートは、上述の実施形態により端末装置10とナビゲーション装置20とのBluetooth通信による通信が開始され、端末装置10が楽曲データの送信指示を受け付けてから予め設定された期間経過後に行われる処理を示す。
ナビゲーション装置20の制御部210は、バッファ231内のデータの残量を定期的に取得している。定期的に取得されるバッファ内データ残量には、楽曲データが出力されてから何番目の通信周期において取得されたバッファ内データ残量であるかを特定する番号が対応付けられている。
データ残量基準量特定部115は、ナビゲーション装置20に対してバッファ内データ残量が基準量を下回ったことがあったか否かを問い合わせる(ステップS21)。具体的には、データ残量基準量特定部115は、ナビゲーション装置20に対して基準量を下回るバッファ内データ残量が存在するか否かを問い合わせる。問い合わせには、基準量の指定が含まれる。
次に、データ残量基準量特定部115は、バッファ内データ残量が基準量を下回ったことがあったか否かを特定する(ステップS22)。具体的には、データ残量基準量特定部115は、ナビゲーション装置20からの問合せの応答を参照し、基準量を下回るバッファ内データ残量が存在したことを示すデータであるか否かを特定する。
バッファ内データ残量が基準値を下回ったことがない場合(ステップS22で「No」の場合)、周期内データ残量特定部116は、周期内データ残量を特定する(ステップS23)。周期内データ残量とは、ナビゲーション装置20の1通信周期で最も小さいバッファ内データ残量である。
周期内データ残量特定部116は、連続する通信周期の各々における周期内データ残量を、ナビゲーション装置20に対して問い合わせる。周期内データ残量特定部116は、問合せの結果端末装置10が取得した複数の周期内データ残量を特定する。周期内データ残量特定部116が特定した複数の周期内データ残量には、該周期内データ残量が取得された通信周期の順番を特定する番号が対応付けられている。
バッファ内データ残量が基準値を下回ったことがある場合(ステップS22で「Yes」の場合)、バッファ231内にデータが余剰していないため、処理を終了する。
次に、通信期間設定部111は、周期内データ残量の増加量を取得する(ステップS24)。具体的には、通信期間設定部111は、周期内データ残量特定部116が特定した周期内データ残量のうちの一つを、第1の周期内データ残量として特定する。通信期間設定部111は、特定した周期内データ残量と対応付けられた通信周期の順番を示す番号を参照する。通信期間設定部111は、参照した番号より1小さい番号と対応付けられた周期内データ残量をさらに第2の周期内データ残量として特定する。通信期間設定部111は、第1の周期内データ残量から、第2の周期内データ残量を減算し、周期内データ残量の増加量Yを取得する。
次に、通信期間設定部111は、周期内データ残量の増加量から、Bluetooth通信の割当時間を算出する(ステップS25)。具体的には、通信期間設定部111は、利用サイズ特定部113が特定した利用サイズXから周期内データ残量の増加量Yを減算して、新たな利用サイズX´とする。通信期間設定部111は、新たな利用サイズと、最大サイズ取得部112が取得したMTU値に基づいて、Bluetooth通信に割り当てる通信期間を再度算出する。
次に、通信期間設定部111は、算出した割当時間を用いて通信期間を時分割する(ステップS26)。具体的には、通信期間設定部111は、算出した通信期間を端末側Bluetooth通信部121に対して割り当てる。
次に、コンテンツ送信部114は、Bluetooth通信を介してデータを送信する(ステップS27)。具体的には、コンテンツ送信部114は、Bluetooth通信に割り当てられた通信期間内に、ナビゲーション装置20に対して楽曲データを送信する。
周期内データ残量の増加量は、1通信周期におけるバッファ内データの余剰分と考えられる。周期内データ残量の増加量を利用サイズから減じて新たな利用サイズとすることにより、データの利用状況に即した通信期間を算出することができ、Bluetooth通信の通信期間をより適切に設定することができる。
(第2の変形例)
次に、第2の変形例について説明する。第2の変形例では、端末装置10はナビゲーション装置20のバッファ内データ残量の増加率に応じてBluetooth通信の通信期間を再設定する。第2の変形例では、端末装置10とナビゲーション装置20とのBluetooth通信による通信開始後、制御部210がバッファ231内のデータ残量を監視する点は第1の変形例と共通する。
図10は、第2の変形例における端末装置10の機能ブロック図である。
端末装置10の制御部110は、通信期間設定部111、最大サイズ取得部112、利用サイズ特定部113、コンテンツ送信部114のほか、基準データ残量特定部117と、増加率取得部118とを備える。
基準データ残量特定部117は、ナビゲーション装置20が定期的に取得しているバッファ内データ残量の中から、基準となるバッファ内データ残量である基準データ残量を特定する。基準データ残量特定部117には、基準データ残量として特定するバッファ内データ残量の特性が予め設定されている。例えば、基準データ残量特定部117は、ナビゲーション装置20の1通信周期で最も小さいバッファ内データ残量を基準データ残量とするよう設定されている。基準データ残量特定部117は、複数の通信周期の各々における基準データ残量をナビゲーション装置20に問い合わせて特定する。
なお、基準データ残量特定部117は、1通信周期で最も大きいバッファ内データ残量を特定するように設定されていてもよい。また、基準データ残量特定部117は、1通信周期のうち特定のタイミングで取得されるバッファ内データ残量を基準データ残量として設定されていてもよい。ナビゲーション装置20のバッファ内データ残量の余剰分が、どの程度の割合で増加しているかを算出する基準となるバッファ内データ残量が特定できればよい。
増加率取得部118は、基準データ残量特定部117が特定した複数の基準データ残量に基づいて、基準データ残量の増加率を取得する。
基準データ残量が増加するということは、1通信周期でナビゲーション装置20のバッファ231内のデータが余剰したまま、次の通信周期が開始されていることを意味する。この場合、周期内データ残量の増加率に応じてBluetooth通信に割り当てる通信期間を減少させても、バッファ231は枯渇しない。Bluetooth通信に割り当てる通信期間を減少させることで、他の通信方式に割り当てる通信期間を増加させることができる。
図11は、第2の変形例における端末装置10の処理を示すフローチャートである。制御部210は、バッファ231内のデータの残量を定期的に取得している。定期的に取得されるバッファ内データ残量には、楽曲データが出力されてから何番目の通信周期において取得されたデータ残量であるかを特定する番号が対応付けられている。
基準データ残量特定部117は、基準データ残量を要求する(ステップS31)。具体的には、基準データ残量特定部117は、基準となるバッファ内データ残量の特定方法を指定した要求をナビゲーション装置20に対して行う。
基準となるバッファ内データ残量の特定方法とは、例えば1通信周期内で特定されたバッファ内データ残量のうち最も小さいバッファ内データ残量を基準データ残量として特定する等、基準データ残量をどの方法で特定するかということである。基準となるバッファ内データ残量の特定方法を指定した要求とは、基準データ残量の特定方法の名称が記載された要求である。基準データ残量特定部117は、指定した特定方法により特定される基準データ残量を複数個、ナビゲーション装置20から端末装置10に送信するよう要求する。
ナビゲーション装置20は問い合わせに応じて、指定された特定方法を用いて、定期的に取得しているバッファ内データ残量から基準データ残量を取得する。例えば、1通信周期内で特定されたバッファ内データ残量のうち最も小さいバッファ内データ残量を基準データ残量として特定する特定方法が指定されている場合、ナビゲーション装置20は、1通信周期内で特定されたバッファ内データ残量のうち最も小さいバッファ内データ残量を基準データ残量として取得する。ナビゲーション装置20は、複数の通信周期における基準データ残量を各々取得する。
なお、ナビゲーション装置20が取得した基準データ残量の各々にも、該基準データ残量が取得された通信周期の順番を特定する番号が対応付けられている。
ナビゲーション装置20は、取得した複数の基準データ残量を端末装置10に返信する。基準データ残量特定部117は、問い合わせの結果として、複数の基準データ残量を特定する。
次に、増加率取得部118は、基準データ残量の増加率を取得する(ステップS32)。具体的には、増加率取得部118は、基準データ残量特定部117が特定した基準データ残量のうち二つを特定する。増加率取得部118は、特定した基準データ残量のうち通信周期の順番を特定する番号が大きい方の基準データ残量Vから、番号が小さい方の基準データ残量Wを減算し、データ増加量Zを求める。
増加率取得部118は、基準データ残量Vと対応付けられた通信周期の順番を特定する番号から、基準データ残量Wと対応付けられた通信周期の順番を特定する番号を減算し、番号増加量Uを求める。増加率取得部118は、ZをUで除することにより増加率を取得する。
次に、通信期間設定部111は、増加率取得部118が取得した増加率が所定の率以上か否かを判定する(ステップS33)。基準データ残量が増加している場合は、ナビゲーション装置20におけるバッファ231内のデータが余剰していると考えられる。しかしながら、増加率取得部118が取得した増加率が誤差程度である場合には通信期間を再設定しないよう、増加率にしきい値を設ける。通信期間設定部111は、増加率が所定の率を超える場合に、Bluetooth通信の通信期間を再度設定する。
増加率が所定の率以上である場合(ステップS33で「Yes」の場合)、通信期間設定部111は、増加率からBluetooth通信の割当時間を算出する(ステップS34)。具体的には、通信期間設定部111は、増加率に所定の係数を乗じて減少率とする。通信期間設定部111は、減少率に応じて、直前に設定した通信期間を減少させて、新たなBluetooth通信割当時間として取得する。
増加率が所定の率以上でない場合(ステップS33で「No」の場合)、バッファ231内にデータが余剰していないため、処理を終了する。
次に、通信期間設定部111は、取得した割当時間を用いて通信期間を時分割する(ステップS35)。具体的には、通信期間設定部111は、取得した新たなBluetooth通信割当時間を、1通信周期の中から割り当てる。
次に、コンテンツ送信部114は、Bluetooth通信を介してデータを送信する(ステップS36)。
これにより、ナビゲーション装置20においてバッファ内データの余剰が発生した場合に、端末装置10でBluetooth通信の通信期間を減少させることで、他の通信方式に割り当てる通信期間を増加させることができる。また、増加率に応じてBluetooth通信の通信期間を減少させるため、バッファ内データ残量の増加の割合に応じて適切にBluetooth通信の通信期間を減少させることができる。
以上、本発明に係る各実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
例えば、端末装置10が、一つの通信方式により複数のナビゲーション装置20(情報処理装置)と通信を行う場合、最大サイズ取得部112は、複数のナビゲーション装置20の各々からMTU値を取得する。通信期間設定部111は、最大サイズ取得部112が取得した複数のMTU値の中で最もサイズの小さいMTU値を用いて、該一つの通信方式に割り当てる通信期間を設定する。これにより、複数の情報処理装置と一つの通信方式で通信を行う場合においても、適切に通信期間を割り当てることができる。
また、上述の実施形態では、端末装置10は無線通信によりナビゲーション装置20と通信を行った。しかしながら、端末装置10は有線通信により他の機器と通信を行うものに対しても、本願発明を変形して適用させることができる。例えば、有線により接続されたナビゲーション装置20と行う通信方式に対して、通信期間を割り当ててもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置10はBluetooth通信に割り当てる通信期間を設定し、BluetoothとWi-Fiで通信周期を時分割していた。しかしながら、端末装置10で時分割により通信を行う通信方式はこの二つに限られない。例えば、Bluetooth、Wi-Fiに加えてワイヤレスLAN、ZIGBEE(登録商標)等で通信モジュールを共有する場合においても、時分割により通信期間を割り当てることができる。つまり、同じ周波数帯を用いる複数の通信方式で通信モジュールを共有する場合であれば、どの通信方式に対しても通信期間を割り当てることができる。
さらに、同じ通信方式により通信を行う複数の情報処理装置が存在する場合に、複数の情報処理装置のうちの一つからMTU値を取得し、MTU値に応じて該情報処理装置と行う通信期間を割り当ててもよい。
10:端末装置、20:ナビゲーション装置、30:Wi-Fiアクセスポイント、40:装置、100:通信システム、110:制御部、111:通信期間設定部、112:最大サイズ取得部、113:利用サイズ特定部、114:コンテンツ送信部、115:データ残量基準量特定部、116:周期内データ残量特定部、117:基準データ残量特定部、118:増加率取得部、120:通信部、121:端末側Bluetooth通信部、122:Wi-Fi通信部、130:記憶部、141:入力装置、142:通信アンテナ、143:端末演算処理部、144:CPU、145:RAM、146:不揮発性メモリ、147:I/F、151:楽曲データ、152:音声データ、153:タイムライン、154:タイムライン、210:制御部、211:最大サイズ送信部、212:データ受信部、220:通信部、221:ナビ側Bluetooth通信部、230:記憶部、231:バッファ、241:入力装置、242:スピーカー、243:Bluetooth通信アンテナ、244:ナビ演算処理部、245:CPU、246:RAM、247:不揮発性メモリ、248:I/F

Claims (11)

  1. 複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、
    所定の通信周期の一部を、情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間として割り当てる通信期間設定部と、
    前記一つの通信方式による前記通信を介して前記情報処理装置に対して送信する単位当たりの最大通信サイズを取得する最大サイズ取得部とを備え、
    前記通信期間設定部は、前記最大通信サイズに応じて前記通信期間を割り当てることを特徴とする端末装置。
  2. 請求項1に記載の端末装置であって、
    前記通信期間設定部は、前記通信周期を時分割して前記通信期間に割り当てることを特徴とする端末装置。
  3. 請求項1又は2に記載の端末装置であって、
    前記情報処理装置が利用するデータサイズである利用サイズを特定する利用サイズ特定部を備え、
    前記利用サイズ特定部は、前記通信周期において前記情報処理装置が利用する前記利用サイズを特定し、
    前記通信期間設定部は、前記最大通信サイズ及び前記利用サイズに応じて前記通信期間を設定することを特徴とする端末装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置であって、
    前記通信期間設定部は、前記通信の開始から所定の期間が経過した後に、前記情報処理装置が備えるバッファに残存するデータ量であるバッファ内データ残量が所定の量を下回ったことがなかった場合に、前記通信期間を再度設定することを特徴とする端末装置。
  5. 請求項4に記載の端末装置であって、
    前記通信の開始から所定の期間が経過した後に一定間隔で取得されたバッファ内データ残量の中から、所定の量を下回る前記バッファ内データ残量が存在したか否かを特定するデータ残量基準量特定部を備え、
    前記通信期間設定部は、前記データ残量基準量特定部により前記所定の量を下回る前記バッファ内データ残量が存在しないと特定された場合に、前記通信期間を再度設定することを特徴とする端末装置。
  6. 請求項5に記載の端末装置であって、
    1通信周期において取得された前記バッファ内データ残量のうち最も小さい前記バッファ内データ残量を周期内データ残量として特定する周期内データ残量特定部を備え、
    前記通信期間設定部は、
    前記データ残量基準量特定部により所定の量を下回る前記バッファ内データ残量が存在しないと特定された場合に、連続する前記通信周期の各々において特定された前記周期内データ残量の増加量を取得し、
    前記利用サイズから前記増加量を減じた値を新たな前記利用サイズとして前記通信期間を再度設定することを特徴とする端末装置。
  7. 請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置であって、
    一定間隔で取得されたバッファ内データ残量の中から基準となる前記バッファ内データ残量である基準データ残量を1通信周期につき1つ特定する基準データ残量特定部と、
    二つの異なる通信周期における前記基準データ残量間の通信周期当たりの増加率を取得する増加率取得部とを備え、
    前記通信期間設定部は、前記増加率が所定の率を超えた場合に前記増加率に応じて前記通信期間を再度設定することを特徴とする端末装置。
  8. 請求項7に記載の端末装置であって、
    前記通信期間設定部は、前記通信期間を前記増加率に応じた割合で減じて再度設定することを特徴とする端末装置。
  9. 端末装置から通信によりデータを受信するデータ受信部と、
    前記端末装置に対して前記データ受信部が受信する際の単位当たりの最大通信サイズを前記端末装置に送信する最大サイズ送信部とを備え、
    前記データ受信部は、前記最大通信サイズに基づいて所定の通信周期の中から割り当てられた前記通信の通信期間内に前記データを受信することを特徴とする情報処理装置。
  10. 端末装置と、前記端末装置とネットワークにより接続された情報処理装置とを備える通信システムであって、
    前記端末装置は、
    複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、
    前記情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間を、所定の通信周期の中から割り当てる通信期間設定部とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記端末装置から前記一つの通信方式による前記通信を介して受信する単位当たりの最大通信サイズを前記端末装置に送信する最大サイズ送信部を備え、
    前記端末装置の前記通信期間設定部は、前記最大通信サイズに基づいて前記通信期間を割り当てることを特徴とする通信システム。
  11. コンピューターを通信制御手段として機能させる通信プログラムであって、
    前記コンピューターは、複数の通信方式を用いて通信を行う通信部と、制御部とを備え、
    前記制御部に、
    情報処理装置との間で行う一つの通信方式による前記通信の通信期間を、所定の通信周期の中から割り当てる通信期間設定手順と、
    前記情報処理装置に対して前記一つの通信方式による前記通信を介して送信する単位当たりの最大通信サイズを取得する最大サイズ取得手順とを実行させ、
    前記通信期間設定手順において、前記最大通信サイズに応じて前記情報処理装置に対して行う前記通信の通信期間を設定させることを特徴とする通信プログラム。
JP2013046416A 2013-03-08 2013-03-08 端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム Active JP6141053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013046416A JP6141053B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013046416A JP6141053B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014175830A true JP2014175830A (ja) 2014-09-22
JP6141053B2 JP6141053B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=51696676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013046416A Active JP6141053B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6141053B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017157932A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社フォトシンス 通信モジュール
KR20180076277A (ko) 2016-12-27 2018-07-05 가시오게산키 가부시키가이샤 통신 장치, 통신 방법, 및 기억 매체에 저장된 프로그램
WO2018173510A1 (ja) * 2017-03-21 2018-09-27 ソニー株式会社 オーディオデータ伝送装置、制御方法及びオーディオデータ伝送システム
JP2018157341A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 カシオ計算機株式会社 無線通信方法、無線通信装置、電子時計、及びプログラム
KR20180109680A (ko) * 2017-03-27 2018-10-08 가시오게산키 가부시키가이샤 통신 장치, 통신 방법, 및 기억 매체에 저장된 프로그램
WO2020137344A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、及びプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005124007A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信システム
JP2008136134A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Toshiba Corp 無線通信装置及び無線通信装置の消費電力制御方法。
WO2009028185A1 (ja) * 2007-08-28 2009-03-05 Panasonic Corporation ネットワーク制御装置、方法、及びプログラム
JP2009060238A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Kyocera Corp 送信方法、通信システムおよび通信装置
JP2010154420A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp 無線通信装置
WO2011137007A1 (en) * 2010-04-28 2011-11-03 Atheros Communications, Inc. System and method for controlling wlan and bluetooth communications

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005124007A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信システム
JP2008136134A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Toshiba Corp 無線通信装置及び無線通信装置の消費電力制御方法。
WO2009028185A1 (ja) * 2007-08-28 2009-03-05 Panasonic Corporation ネットワーク制御装置、方法、及びプログラム
JP2009060238A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Kyocera Corp 送信方法、通信システムおよび通信装置
JP2010154420A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp 無線通信装置
WO2011137007A1 (en) * 2010-04-28 2011-11-03 Atheros Communications, Inc. System and method for controlling wlan and bluetooth communications

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017157932A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社フォトシンス 通信モジュール
KR20180076277A (ko) 2016-12-27 2018-07-05 가시오게산키 가부시키가이샤 통신 장치, 통신 방법, 및 기억 매체에 저장된 프로그램
US10432771B2 (en) 2016-12-27 2019-10-01 Casio Computer Co., Ltd. Communication device, communication method, and storage medium
JP2018157341A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 カシオ計算機株式会社 無線通信方法、無線通信装置、電子時計、及びプログラム
WO2018173510A1 (ja) * 2017-03-21 2018-09-27 ソニー株式会社 オーディオデータ伝送装置、制御方法及びオーディオデータ伝送システム
KR20180109680A (ko) * 2017-03-27 2018-10-08 가시오게산키 가부시키가이샤 통신 장치, 통신 방법, 및 기억 매체에 저장된 프로그램
US10484293B2 (en) 2017-03-27 2019-11-19 Casio Computer Co., Ltd. Communication device, communication method, and storage medium
KR102567858B1 (ko) * 2017-03-27 2023-08-16 가시오게산키 가부시키가이샤 통신 장치, 통신 방법, 및 기억 매체에 저장된 프로그램
WO2020137344A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、及びプログラム
JP2020108121A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、及びプログラム
US20210298023A1 (en) * 2018-12-28 2021-09-23 Canon Kabushiki Kaisha Communication apparatus, control method, and computer-readable storage medium
JP7389550B2 (ja) 2018-12-28 2023-11-30 キヤノン株式会社 通信装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6141053B2 (ja) 2017-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6141053B2 (ja) 端末装置、通信システム、情報処理装置、及び通信プログラム
US10117286B1 (en) System for distributing data using multiple communication channels
US20190140805A1 (en) Communication control apparatus, communication control method, and program
JP2023025025A (ja) データ伝送方法及び装置
US10735554B1 (en) System for controlling use of a network
CN103426432A (zh) 依赖带宽的音频质量调整
US9191887B2 (en) Method for providing relay network, mobile router and network relay system using the same
WO2022134888A1 (zh) wifi6设备控制方法
WO2013056638A1 (zh) 数据传输方法、移动终端、中继汇聚器及相关系统
KR20180088880A (ko) 네트워크 이용을 개선하기 위한 네트워크 지원 프로토콜 사용
JP2014192817A (ja) 会議プログラム、及び会議装置
JP5959786B2 (ja) 無線通信装置
US9844092B2 (en) Operation method of coordinator and node supporting block ACK scheme and link adaptation for multi-rate transmission
US10524069B1 (en) System for configuring distribution of audio data to devices based on connection status
JP5270284B2 (ja) 中継装置およびバッファ量制御方法
WO2009142104A1 (ja) 基地局装置及び方法
JP4596893B2 (ja) 無線制御局及び無線制御方法
CN114430560B (zh) 通信方法、装置、电子设备、计算机设备和可读存储介质
CN112714081A (zh) 一种数据处理方法及其装置
JP4530610B2 (ja) 無線通信装置
JP4763345B2 (ja) 基地局装置および制御方法
JP6939890B2 (ja) データ通信装置、通信システム、データ通信方法及びプログラム
JP2017038297A (ja) 通信装置、通信方法、及び通信システム
JP5641923B2 (ja) 拡張モジュール
WO2014088647A1 (en) Apparatus, system and method of controlling data flow over a wireless communication link with credit allocation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6141053

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250