JP2014175256A - 接点端子およびそれを用いた接点開閉装置 - Google Patents

接点端子およびそれを用いた接点開閉装置 Download PDF

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Takahiro Yamaguchi
尚寛 山口
Tomoji Suzuki
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和博 木村
Yohei Hattori
洋平 服部
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Abstract

【課題】電気接点材と基材との機械的な固着強度の低下を、より抑制することが可能な接点端子およびこれを用いた接点開閉装置を提供する。
【解決手段】軸部11と軸部11の一端側に設けられた軸部11よりも外形の大きい頭部12とを備え頭部12を頭部12の金属材料とは異なる金属材料で被覆する被覆部13を有する電気接点材1と、電気接点材1の軸部11を挿通する軸孔部21と軸孔部21と連通し頭部12を収容可能な収容部22とを有し電気接点材1を表面側に被覆部13を突出させて固定する基材2と、を備えた接点端子10であり、電気接点材1と基材2とは、頭部12と収容部22との接触界面10aが凹凸形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、接点端子およびそれを用いた接点開閉装置に関するものである。
従来から、電気回路を開閉する接点開閉装置などには、接点開閉装置の中で直接的に開閉の役割を果たす電気接点材を備えた接点端子が用いられている。接点開閉装置では、接点端子の電気接点材を、可動接点や固定接点として用いている。
この種の接点端子としては、図11に示す、台材1001に複合電気接点材1007をかしめた成形した電気接点1011が知られている(たとえば、特許文献1を参照)。
特許文献1の電気接点1011の製造方法は、基材たる電気接点用の台材1001に接点取付穴1002を打ち抜く工程を有している(図11(a)を参照)。電気接点1011の製造方法は、プレスにより、接点取付穴1002の周囲を台材1001の厚さの1/4〜3/5に圧潰して環状段部1008を形成する工程を有している(図11(b)を参照)。電気接点1011の製造方法は、台材1001の接点取付穴1002にリベット型の複合電気接点材1007を挿通する工程を有している(図11(c)を参照)。複合電気接点材1007は、ベース材1005のリベット頭部に接点材1006を有している。電気接点1011の製造方法は、複合電気接点材1007を軸方向に圧縮して、接点頭部1009を形成すると同時に台材1001の環状段部1008に固着する。電気接点1011の製造方法は、複合電気接点材1007を軸方向に圧縮して、接点基部1010を形成すると同時に台材1001に固着する工程を有している(図11(d)を参照)。
これにより特許文献1では、接点頭部1009の高さを、より低くして電気接点1011の小型化と接合強度を高めることができる、としている。
特公平01−19213号公報
ところで、接点端子は、種々の分野に応用されており、たとえば、車載用の接点開閉装置などに利用されている。車載用の接点開閉装置では、たとえば、外気温がマイナス40度やプラス30度の環境において、振動が加わる状況下で長期間に渡り使用される場合がある。接点開閉装置に用いられる接点端子は、使用環境が厳しい場合、電気接点材と基材とが剥離する虞がある。
そのため、接点端子は、より機械的な固着強度の高いものが求められており、上述の特許文献1の製造方法で製造された接点端子の構造だけでは十分ではなく、更なる改良が求められている。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、電気接点材と基材との機械的な固着強度の低下を、より抑制することが可能な接点端子を提供することにある。
本発明の接点端子は、軸部と該軸部の一端側に設けられた上記軸部よりも外形の大きい頭部とを備え該頭部を上記頭部の金属材料とは異なる金属材料で被覆する被覆部を有する電気接点材と、該電気接点材の上記軸部を挿通する軸孔部と該軸孔部と連通し上記頭部を収容可能な収容部とを有し上記電気接点材を表面側に上記被覆部を突出させて固定する基材と、を備えた接点端子であって、上記電気接点材と上記基材とは、上記頭部と上記収容部との接触界面が凹凸形状であることを特徴とする。
この接点端子において、上記基材は、上記収容部と上記軸孔部との間に、上記収容部から上記軸孔部側に向かう上記軸孔部の軸方向と直交する断面の開口面積を漸次小さくする境界部を有していることが好ましい。
この接点端子において、上記収容部は、平面視において、多角形状であり、上記頭部は、平面視において、上記収容部の内壁面と当接する相似形の外壁面を有することが好ましい。
この接点端子において、上記収容部は、上記基材の厚み方向の一表面側に設けられた第1の収容部と、上記一表面と対向する他表面側に上記第1の収容部に連通する上記軸孔部と連通する第2の収容部であり、上記電気接点材は、上記頭部が上記第1の収容部に収容される第1の頭部と、上記第2の収容部に収容される第2の頭部とを備えていることが好ましい。
本発明の接点開閉装置は、上述の接点端子と、該接点端子の上記被覆部と対向して配置しており上記被覆部との接触と非接触とを行う電気接点部とを備えたことを特徴とする。
本発明の接点端子においては、軸部と頭部とを備え頭部を被覆する被覆部を有する電気接点材と、軸部を挿通する軸孔部と頭部を収容可能な収容部とを有し電気接点材を表面側に被覆部を突出させて固定する基材とを備え、電気接点材と基材とは、頭部と収容部との接触界面が凹凸形状である構成により、電気接点材と基材との機械的な固着強度の低下を、より抑制することが可能となる。
本発明の接点開閉装置においては、上述の接点端子を用いることで、より信頼性を高くすることが可能となる。
図1は、実施形態1の接点端子を示す略断面図である。 図2は、実施形態1の接点端子の製造工程を示す断面説明図である。 図3は、実施形態1の接点端子の要部を示す平面図である。 図4は、実施形態1の接点端子を示す平面図である。 図5は、実施形態2の接点端子の製造工程を示す断面説明図である。 図6は、実施形態3の接点端子の製造工程を示す断面説明図である。 図7は、実施形態3の接点端子の製造工程を示す平面説明図である。 図8は、実施形態3の別の接点端子の要部を示す平面図である。 図9は、実施形態4の接点端子の製造工程を示す断面説明図である。 図10は、実施形態5の接点開閉装置の分解斜視図である。 従来例の電気接点の製造方法を示す断面図である。
(実施形態1)
本実施形態の接点端子10を図1ないし図4に基づいて説明する。各図においては、同様の構成について同一の符号を付している。
本実施形態の接点端子10は、図1に示すように、軸部11を有する電気接点材1を備えている。電気接点材1は、軸部11の一端側に設けられた頭部12を有している。頭部12は、軸部11よりも外形を大きくしている。頭部12は、金属材料で構成している。電気接点材1は、頭部12を被覆する被覆部13を有している。被覆部13は、頭部12の金属材料とは異なる金属材料で構成している。接点端子10は、軸孔部21を有する基材2を備えている。軸孔部21は、電気接点材1の軸部11を挿通する。基材2は、収容部22を有している。収容部22は、軸孔部21と連通している。収容部22は、頭部12を収容する。基材2は、基材2の表面側に被覆部13を突出させて、電気接点材1を固定している。電気接点材1と基材2とは、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状としている。
これにより本実施形態の接点端子10は、電気接点材1と基材2との機械的な固着強度の低下を、より抑制することが可能となる。
以下、本実施形態の接点端子10の製造方法について説明する。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、図2に示すように、パンチャ(図示していない)の押し圧による打ち抜き加工を利用して、基材2の基礎となるフープ材20に軸孔部21を形成する軸孔形成工程を有している(図2(a)を参照)。軸孔部21は、フープ材20の厚み方向に貫通して設けられている。
次に、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20の軸孔部21周囲を押し圧して、収容部22を形成する収容部形成工程を有している。フープ材20は、軸孔形成工程により、平面視において、円形状の軸孔部21を備える。フープ材20は、収容部形成工程により、平面視において、軸孔部21と同軸で軸孔部21より外形が大きい円環状の収容部22を備える(図3を参照)。また、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、収容部22の形成と同時に、収容部22の内底面22aaに凹凸を形成している(図2(b)を参照)。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、フープ材20の加工とは別途に準備した鋲15を、電気接点材1の基礎として用いている。鋲15は、軸部11と、軸部11の一端側の頭部12と、を有している。頭部12は、頭部12の外形を軸部11の外形よりも大きくしている。鋲15は、軸部11と、頭部12とを、同一組成の金属材料(たとえば、銅)により構成している。鋲15は、頭部12を被覆する被覆部13を有している。被覆部13は、頭部12の金属材料と異なる金属材料により構成している。被覆部13は、金属材料として、貴金属の接点材料(たとえば、銀合金)を頭部12に張って形成している。鋲15は、たとえば、接点材料となる銀合金の平板と銅の平板とを張り合わせた金属板を打ち抜き加工などすることにより、軸部11と、頭部12と、被覆部13とを一体として形成することができる。鋲15は、フープ材20と対向する頭部12の軸部11回りの外表面12aaを平滑面としている。
続いて、接点端子10の製造方法は、フープ材20の軸孔部21に鋲15の軸部11を挿通する。接点端子10の製造方法は、鋲15の軸部11をフープ材20の軸孔部21に挿通することで、頭部12を収容部22に収容する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15を軸部11の軸方向に圧縮する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15の被覆部13、頭部12および頭部12と反対側の軸部11を変形させる。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20に鋲15を、かしめて固着する固着工程を有している。(図2(c)を参照)。接点端子10の製造方法は、固着工程により、電気接点材1を形成することができる。本実施形態の接点端子10は、平面視において、電気接点材1の被覆部13および頭部12を円形状としている(図4を参照)。
フープ材20は、電気接点材1を備えたフープ材20を適宜の形状に加工することで、接点端子10が用いられる接点開閉装置に応じた形状の基材2とすることができる。なお、接点端子10の製造方法は、フープ材20を用いることなく、鋲15を所定の形状の基材2に固着する固着工程により、電気接点材1を形成してもよい。接点端子10の製造方法は、固着工程により、鋲15の頭部12と反対側の軸部11を変形し、軸孔部21回りのフープ材20に当接する当接部14を形成する。言い換えれば、接点端子10は、基材2の一表面20aに設けた頭部12と、基材2の他表面20bに設けた当接部14とで基材2を挟持して、電気接点材1を基材2に固定している。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、比較的に簡単な方法で、電気接点材1を基材2に固着させることが可能となる。本実施形態の接点端子10の製造方法は、固着工程の前の段階において、収容部22の内底面22aaが凹凸を有している。接点端子10の製造方法は、固着工程の前の段階において、鋲15の外表面12aaが平滑な面を有している。接点端子10の製造方法は、固着工程により、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状のものとしている。
本実施形態の接点端子10は、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状とすることにより、接触界面が平滑な接点端子と比較して、電気接点材1と基材2との接触面積を大きくすることができる。接点端子10は、電気接点材1と基材2との接触面積を大きくすることにより、電気接点材1と基材2との機械的な固着強度の低下を、より抑制することが可能となる。言い換えれば、接点端子10は、収容部22の内底面22aaに設けた凹凸によるアンカー効果により、電気接点材1と基材2との機械的な固着強度の向上を図ることが可能となる。
以下、本実施形態の接点端子10に用いられる各構成について説明する。
電気接点材1は、リレー、スイッチ、遮断器や電磁接触器など電気回路を開閉する装置の中で直接的に開閉の役割を行うことが可能なものである。電気接点材1は、軸部11を備えている。電気接点材1は、軸部11の一端側に軸部11よりも外形の大きい頭部12を備えている。電気接点材1は、軸部11と頭部12とを同一組成で一体に形成したものを用いることができる。電気接点材1は、軸部11と頭部12とを同一組成で一体に形成したものだけに限られず、軸部11と頭部12とを異なる金属材料からなる構成としてもよい。電気接点材1は、軸部11と頭部12とを、銅や銅合金など卑金属の金属材料で形成することができる。軸部11や頭部12は、銅や銅合金だけに限られず、接点端子10を使用する用途などに応じて適宜の金属材料を用いればよい。本実施形態の接点端子10は、軸部11と頭部12とを卑金属の金属材料を用いることで、電気接点材1の低コスト化を図ることが可能となる。
電気接点材1は、導体を接触させたときに生ずる電気抵抗である接触抵抗が小さいことが好ましい。電気接点材1は、頭部12の金属材料とは異なる金属材料で頭部12を被覆する被覆部13を有している。被覆部13は、被覆部13の材料として、頭部12の金属材料よりも、接触抵抗の小さい金属材料が好ましい。被覆部13は、被覆部13の材料として、たとえば、金、銀、パラジウム、ロジウム、白金など接点材料を用いることができる。被覆部13は、被覆部13の材料として、たとえば、金を含有する銀合金、ニッケルを含有する銀合金、銅を含有する銀合金、金と銀とニッケルとを含有する銀合金、金と白金とを含有する銀合金などの貴金属の接点材料を用いることもできる。被覆部13は、貴金属の金属材料を用いることで、導電性に優れ接触抵抗を低減することが可能となる。被覆部13は、金属材料中に酸化物微粒子を含有させたものを用いてもよい。被覆部13は、酸化物微粒子を含有させた金属材料として、たとえば、酸化亜鉛を含有する銀合金や酸化錫を含有する銀合金などを用いることができる。被覆部13は、金属材料中に酸化物微粒子を含有させたものを用いることにより、耐消耗性や耐溶着性を向上させることが可能となる。電気接点材1の基礎となる鋲15は、ロウ付け、電気溶着や圧着などにより、被覆部13を軸部11に設けることができる。鋲15は、頭部12と反対の軸部11側が窪んだ中空構造としていてもよい。接点端子10は、軸部11が中空構造の鋲15を用いることで鋲15をフープ材20に固定する際、フープ材20に生ずる応力を低減させることが可能となる。電気接点材1は、頭部12と被覆部13との間に、頭部12と被覆部13との接着強度を向上させる接合部(図示していない)を備えていてもよい。また、電気接点材1は、頭部12の全面を被覆部13で被覆した構成とすることができる。電気接点材1は、接点端子10の被覆部13と対向する電気接点部(図示していない)側と電気的に接続できる限り、頭部12の一部だけを被覆部13で被覆する構成としてもよい
基材2は、電気接点材1を固定可能なものである。基材2は、基材2の材料として、たとえば、銅や銅合金などの金属材料、セラミックや合成樹脂などを利用することができる。基材2は、めっき処理などにより、銀や銀合金などの金属材料を基材2の表面に形成していてもよい。基材2は、基材2の基礎として、たとえば、金属板をコイル状に巻回可能な金属材料からなるフープ材20を用いることができる。フープ材20は、金属材料を打ち抜き曲げ加工などを適宜に行うことができる。基材2の基礎となるフープ材20は、電気接点材1の軸部11を挿通する軸孔部21と、軸孔部21と連通し頭部12を収容可能な収容部22とを有している。フープ材20は、軸孔部21と収容部22とを有することで、収容部22に鋲15の頭部12を収容することができる。接点端子10は、鋲15の頭部12を収容部22に収容した状態で、鋲15をフープ材20にかしめる。接点端子10は、収容部22を有することにより、頭部12の厚みを確保して鋲15を変形しやすくさせ、比較的容易に電気接点材1を基材2に固定させた状態とすることができる。また、接点端子10は、鋲15をフープ材20にかしめることで、電気接点材1と基材2との接合強度を高めることが可能となる。接点端子10は、基材2が収容部22を有することで、鋲15を変形させ易くしつつ、被覆部13を基材2の表面から突出させることができる。
本実施形態の接点端子10では、基材2は、電気接点材1の頭部12と、収容部22との接触界面10aが、凹凸形状となるように、収容部22の内底面22aaに凹凸を形成している。収容部22は、収容部22の内底面22aaにおける凹凸を、たとえば、表面粗さRz(JISB0031を参照)=0.1μm〜10μmとすることができる。表面粗さRzは、並外れた高さを除き、断面曲線の基準長さの範囲内において、一番高い山を数値化した最大高さ粗さを測定したものである。表面粗さRzは、たとえば、収容部22の内底面22aaの表面に触針を接触させて触針の変位をピックアップして検出することができる。なお、鋲15は、収容部22の内底面22aaにおける凹凸よりも、鋲15の外表面12aaの表面粗さを小さいものを用いることができる。鋲15は、研磨処理などにより、鋲15の外表面12aaの表面粗さを、たとえば、0.05μm以下の平滑面とすることができる。
(実施形態2)
本実施形態の接点端子10は、図1の実施形態1における基材2の収容部22と軸孔部21との間に境界部23を備えた点が主として相違する。なお、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の接点端子10では、図5(c)に示すように、基材2は、収容部22と軸孔部21との間に、収容部22から軸孔部21側に向かう軸孔部21の軸方向と直交する断面の開口面積を漸次小さくする境界部23を有している。
これにより本実施形態の接点端子10は、境界部23を有することで、電気接点材1の頭部12と、基材2の収容部22との密着性を、より向上せることが可能となる。
以下、本実施形態の接点端子10の製造方法を図5に基づいて説明する。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、パンチャ(図示していない)の押し圧による打ち抜き加工を利用して、基材2の基礎となるフープ材20に軸孔部21を形成する軸孔形成工程を有している(図5(a)を参照)。
次に、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20の軸孔部21周囲を押し圧して、収容部22を形成する収容部形成工程を有している。フープ材20は、軸孔形成工程により、平面視において、円形状の軸孔部21を備える。フープ材20は、収容部形成工程により、平面視において、軸孔部21と同軸で軸孔部21より外形が大きい円環状の収容部22を備える。接点端子10の製造方法は、収容部形成工程により、収容部22の形成と同時に、収容部22の内底面22aaに凹凸を形成している。また、接点端子10の製造方法は、収容部形成工程により、円形の軸孔部21と円環状の収容部22との間に、収容部22から軸孔部21側に向かう軸孔部21の軸方向と直交する断面の開口面積を漸次小さくする境界部23を形成する(図5(b)を参照)。フープ材20は、断面視において、境界部23が平滑な傾斜面を構成している。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、フープ材20の加工とは別途に準備した鋲15を、電気接点材1の基礎として用いている。鋲15は、軸部11と、軸部11の一端側の頭部12と、を有している。頭部12は、頭部12の外形を軸部11の外形よりも大きくしている。鋲15は、軸部11と、頭部12とが、同一組成の金属材料(たとえば、銅)により構成している。鋲15は、頭部12を被覆する被覆部13を有している。被覆部13は、頭部12の金属材料と異なる金属材料により構成している。被覆部13は、金属材料として、貴金属の接点材料(たとえば、銀合金)を頭部12に張って形成している。鋲15は、フープ材20と対向する頭部12の軸部11回りの外表面12aaを平滑面としている。鋲15は、頭部12と軸部11との間に、頭部12から軸部11側に向かう軸部11の軸方向と直交する断面の面積を漸次小さくする中間部16を有している。鋲15は、鋲15の中間部16の外形をフープ材20の境界部23当接可能な形状としている。
続いて、接点端子10の製造方法は、フープ材20の軸孔部21に鋲15の軸部11を挿通する。接点端子10の製造方法は、鋲15の軸部11をフープ材20の軸孔部21に挿通することで、頭部12を収容部22に収容する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15を軸部11の軸方向に圧縮する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15の被覆部13、頭部12、中間部16および頭部12と反対側の軸部11を変形させる。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20に鋲15を、かしめて固着する固着工程を有している。(図5(c)を参照)。接点端子10の製造方法は、固着工程を利用して、電気接点材1を基材2に固着した接点端子10を製造することができる。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、比較的に簡単な方法で、電気接点材1を基材2に固着させることが可能となる。また、接点端子10の製造方法は、境界部23を有することで、電気接点材1の基礎となる鋲15を基材2にかしめる場合、電気接点材1や基材2を構成する金属材料の塑性変形による流動性を向上させて、かしめ条件の安定化を図ることが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態の接点端子10は、実施形態1と、平面視における頭部12の形状と、収容部22における形状が主として異なる点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の接点端子10では、図7(b)に示すように、収容部22は、平面視において、多角形状である。また、頭部12は、図7(c)に示すように、平面視において、収容部22の内壁面22cと当接する相似形の外壁面12cを有する。
これにより本実施形態の接点端子10は、基材2に対する電気接点材1の軸部11回りの回動を抑制し、耐トルク性を向上させることが可能となる。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、図6および図7に示すように、パンチャ(図示していない)の押し圧による打ち抜き加工を利用して、基材2の基礎となるフープ材20に軸孔部21を形成する軸孔形成工程を有している(図6(a)を参照)。フープ材20は、軸孔形成工程により、平面視において、円形状の軸孔部21を備える(図7(a)を参照)。
次に、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20の軸孔部21周囲を押し圧して、収容部22を形成する収容部形成工程を有している。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、収容部22の形成と同時に、収容部22の内底面22aaに凹凸を形成している(図6(b)を参照)。フープ材20は、平面視において、円形の軸孔部21と中心軸が略同一で、軸孔部21より外形が大きい六角形の環状とした収容部22を備える(図7(b)を参照)。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、図示していないが、フープ材20の加工とは別途に準備した鋲15を、電気接点材1の基礎として用いる。鋲15は、軸部11と、軸部11の一端側の頭部12と、を有している。頭部12は、頭部12の外形を軸部11の外形よりも大きくしている。頭部12は、平面視において、頭部12の外形をフープ材20の収容部22よりも若干小さい六角形の形状としている。鋲15は、軸部11と、頭部12とを同一組成の金属材料により構成している。鋲15は、頭部12を被覆する被覆部13を有している。
接点端子10の製造方法は、フープ材20の軸孔部21に鋲15の軸部11を挿通する。接点端子10の製造方法は、頭部12を収容部22に収容する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15を軸部11の軸方向に圧縮する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15の被覆部13、頭部12および頭部12と反対側の軸部11を変形させる。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20に鋲15を、かしめて固着する固着工程を有している。(図6(c)を参照)。接点端子10の製造方法は、固着工程により、電気接点材1を形成することができる。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、比較的に簡単な方法で、電気接点材1を基材2に固着させることが可能となる。本実施形態の接点端子10は、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状とすることにより、接触界面が平滑な接点端子と比較して、電気接点材1と基材2との接触面積を大きくすることができる。接点端子10は、電気接点材1と基材2との接触面積を大きくすることにより、電気接点材1と基材2との機械的な固着強度の低下を、より抑制することが可能となる。また、本実施形態の接点端子10は、接触界面10aで接触面積を増加させることで、基材2に対する電気接点材1の軸部11回りの回動を抑制することが可能となる。
本実施形態の接点端子10は、平面視において、電気接点材1における六角形の頭部12の外表面12cが、基材2における六角形の収容部22の内壁面22cと当接している(図7(c)を参照)。なお、電気接点材1は、平面視において、六角形の頭部12の一部を覆うように、円形の被覆部13を設けている。接点端子10は、平面視において、頭部12が収容部22の内壁面22cと当接する相似形の外壁面12cを有することにより、電気接点材1の軸部11回りの回動を、より抑制した耐トルク性を向上させることが可能となる。
本実施形態の接点端子10は、平面視において、電気接点材1の頭部12の形状や頭部12を収容する収容部22の外形が六角形だけに限定されるのではない。本実施形態の接点端子10は、電気接点材1の軸部11回りの回動を抑制することができる限り、平面視において、電気接点材1の頭部12の形状や頭部12を収容する収容部22の外形を種々の形状とすることできる。本実施形態の接点端子10は、たとえば、図8に示すように、平面視において、収容部22が外方向に向かって複数点(たとえば、11点)で突出する形状とすることができる。接点端子10は、図示していないが、たとえば、平面視において、電気接点材1が図8に示す収容部22の内壁面22cと当接する相似形の外壁面12cを有していればよい。
(実施形態4)
本実施形態の接点端子10は、図1に示す実施形態1のように、基材2の厚み方向の一表面20a側だけに被覆部13を設けた電気接点材1を用いる代わりに、基材2の厚み方向の一表面20aと他表面20bの両面側に被覆部13を有する点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の接点端子10では、図9(c)に示すように、収容部22は、基材2の厚み方向の一表面20a側に設けられた第1の収容部22aを有している。また、収容部22は、一表面20aと対向する他表面20b側に第1の収容部22aに連通する軸孔部11と連通する第2の収容部22bを有している。本実施形態の接点端子10では、電気接点材1は、頭部12が第1の収容部22aに収容される第1の頭部12aを備えている。また、電気接点材1は、第2の収容部22bに収容される第2の頭部12bを備えている。
これにより本実施形態の接点端子10は、基材2の一表面20aと他表面20bの両面側に電気接点材1の被覆部13を備えた構成とすることができる。本実施形態の接点端子10は、接点端子10全体の低背化を図ることが可能となる。
以下、本実施形態の接点端子10の製造方法を図9に基づいて説明する。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、図9に示すように、パンチャ(図示していない)の押し圧による打ち抜き加工を利用して、基材2の基礎となるフープ材20に軸孔部21を形成する軸孔形成工程を有している(図9(a)を参照)。
次に、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20の軸孔部21周囲を押し圧して、収容部22を形成する収容部形成工程を有している。接点端子10の製造方法は、収容部形成工程により、フープ材20の一方の表面に収容部22として、第1の収容部22aを形成する。同時に、接点端子10の製造方法は、収容部形成工程により、フープ材20の一方の表面と反対の他方の表面に収容部22として、第2の収容部22bを形成する(図9(b)を参照)。
フープ材20は、収容部形成工程により、平面視において、軸孔部21と同軸で軸孔部21より外形が大きい円環状の第1の収容部22aを備える。また、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、第1の収容部22aの形成と同時に、第1の収容部22aの内底面22aaに凹凸を形成している。フープ材20は、収容部形成工程により、平面視において、軸孔部21と同軸で軸孔部21より外形が大きい円環状の第2の収容部22bを備える。また、接点端子10の製造方法は、プレス加工により、第2の収容部22bの形成と同時に、第1の収容部22bの内底面22baに凹凸を形成している。
本実施形態の接点端子10の製造方法は、フープ材20の加工とは別途に準備した鋲15を、電気接点材1の基礎として用いている。鋲15は、軸部11と、軸部11の一端側の頭部12と、を有している。頭部12は、頭部12の外形を軸部11の外形よりも大きくしている。鋲15は、軸部11と、頭部12とが、同一組成の金属材料(たとえば、銅)により構成している。鋲15は、頭部12を被覆する被覆部13(以下、第1の被覆部13aともいう)を有している。また、鋲15は、軸部11の先端側に軸部11の先端を被覆する被覆部13(以下、第2の被覆部13ともいう)の基礎となる接点材料を設けている。被覆部13は、頭部12や軸部11の金属材料と異なる金属材料により構成している。
接点端子10の製造方法は、フープ材20の軸孔部21に鋲15の軸部11を挿通する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、鋲15を軸部11の軸方向に圧縮する。接点端子10の製造方法は、プレス加工により、フープ材20に鋲15を、かしめて固着する固着工程を有している。(図9(c)を参照)。接点端子10の製造方法は、固着工程により、電気接点材1を形成することができる。
これにより本実施形態の接点端子10の製造方法は、比較的に簡単な方法で、基材2の厚み方向の両面側に被覆部13を有する電気接点材1を基材2に固着させることが可能となる。
なお、本実施形態の接点端子10は、実施形態3と同様に、平面視において、第1の収容部22aを多角形状とし、第1の頭部12aを第1の収容部22aの内壁面22c(図7(b)を参照)と当接する相似形の外壁面12c(図7(c)を参照)を有するものとしてもよい。同様に、本実施形態の接点端子10は、平面視において、第2の収容部22bを多角形状とし、第2の頭部12bを第1の収容部22bの内壁面22c(図7(b)を参照)と当接する相似形の外壁面12c(図7(c)を参照)を有するものとしてもよい。
(実施形態5)
本実施形態の接点開閉装置100は、図1に示す実施形態1の接点端子10と、図9(c)に示す実施形態4の接点端子10を用いて構成している。なお、本実施形態では、実施形態1および実施形態4と同様の構成については、同一の符号を付して説明を適宜に省略している。
本実施形態の接点開閉装置100は、図10に示すように、全体として直方体形の箱状に形成したケース102と、ケース102の内部に収容する接点部101とを備えている。接点開閉装置100は、たとえば、半田により、図示していないプリント配線板上に実装して用いることができる。
ケース102は、一端が開口する箱型のボディ103と、ボディ103と対向する面側が開口する箱型のベース104とで構成している。接点開閉装置100は、ボディ103をベース104に被せてケース102を構成することができる。ボディ103は、合成樹脂の成形品により構成することができる。同様に、ベース104は、合成樹脂の成形品により構成することができる。
ボディ103は、ボディ103の表面から窪んだ凹部103aを備えている。凹部103aは、平面視において、矩形状に形成している。凹部103aは、凹部103aの内底面にボディ103を貫通する通気孔103bを設けている。ボディ103は、複数個(ここでは、3個)の通気孔103bを設けている。凹部103aは、矩形状のフィルタ121を収容し、通気孔103bを覆うことができるように構成している。フィルタ121は、通気性を有している。フィルタ121は、通気孔103bを介して、埃や塵などの異物がケース102内に進入することを抑制することができる。ボディ103は、ボディ103の側壁内側の全周に亘って内方へ向かって突出する係止段部(図示していない)を備えている。ベース104は、ベース104の内底面にベース104を貫通する複数個の挿通孔104aを備えている。
接点部101は、電磁石105と、接点部101の磁気回路を構成する継鉄106とを備えている。電磁石105は、筒状のボビン111に巻回された励磁用のコイル112と、ボビン111の中心軸に貫通して挿入される鉄芯113とを備えている。接点部101は、L字形状の作動ばね片107を備えている。作動ばね片107は、作動部107aと、固定部107bと、作動部107aと固定部107bとを接続するヒンジばね部107cとで構成している。作動ばね片107は、作動部107aに固定した接極子108と、作動部107aに設けられた可動接点109とを備えている。また、接点部101は、固定接点部115を備えている。
ボビン111は、円筒形状の胴部111aと、胴部111aの一端に設けた第1鍔部111bと、胴部111aの一端とは反対の他端に設けた第2鍔部111cとを一体に備えている。胴部111aは、たとえば、電気絶縁性を有する樹脂材料によって形成することができる。胴部111aは、円筒形状の胴部111aの中心軸に沿って貫通する貫通孔111dを設けている。ボビン111は、胴部111aの外周面にコイル112を巻回している。ボビン111は、貫通孔111dに鉄芯113を挿入する。第1鍔部111bは、胴部111aの一端側に設けている。第1鍔部111bは、平面視において、C字状に形成している。第1鍔部111bは、C字状の開口端部が作動バネ片7側に向いている。第1鍔部111bは、継鉄106の嵌合部106aを嵌合する。第2鍔部111cは、矩形板状に形成している。第2鍔部111cは、角筒形状の筒部の一側壁を構成している。筒部は、複数(ここでは、4つ)の凹部111eを設けている。ボビン111は、凹部111eに固定接点部115を挿入している。第2鍔部111cは、ベース104を貫通する端子片11gを固定する。
鉄芯113は、円柱形状に形成している。鉄芯113は、鉄芯113の他端部に鉄芯113の外径より大きい矩形板状の頭部位113aを備えている。
継鉄106は、嵌合部106aと、嵌合部106aの一端部から直角方向に沿って延びる延出部106bとで構成している。継鉄106は、矩形板をL字状に折り曲げ加工により形成している。継鉄106は、コイル112の周辺に磁束の磁路を形成する。嵌合部106aは、ボビン111の第1鍔部111bに挿入し、胴部111aと第1鍔部111bとによって形成される窪みに嵌合する。継鉄106は、嵌合部106aに貫通穴106cを貫設している。ボビン111は、嵌合部106aと嵌合することで、継鉄106の貫通穴106cの中心軸と、胴部111aの貫通孔111dの中心軸とが一致するように配置する。
接点部101は、貫通孔111dから突出する鉄芯113を、貫通穴106cと、かしめ固定する。接点部101は、鉄芯113と嵌合部106aとを固定することで、継鉄106と鉄芯113とが連結する。接点部101は、継鉄106と鉄芯113とが連結することにより、鉄芯113の頭部位113aを第2鍔部111cに当接して、ボビン111から継鉄106と鉄芯113とが抜け落ちることがないように構成している。継鉄106は、延出部106bをコイル112から離間して、鉄芯113の中心軸と平行に配置している。延出部106bは、作動ばね片107側に突出する3つの突部(図示していない)を設けている。
作動ばね片107は、平板状の作動部107aと、作動部107aと垂直な方向に沿って突出する固定部107bと、作動部107aおよび固定部107b間の曲折部分に設けたヒンジばね部107cとを備えている。作動ばね片107は、導電性の板材(たとえば、銅板など)をL字状に曲り折げ加工して構成している。作動ばね片107は、ボビン111側に作動部107aを延出しており、作動部107aに接極子108を、かしめにより固定している。本実施形態の接点開閉装置100では、作動部107aは、金属材料により形成された基材2を構成している。作動部107aは、図示していないが作動部107の厚み方向に貫通する軸孔部21を備えている。作動部107aは、可動接点109を軸孔部21に、かしめ固定している。また、本実施形態の接点開閉装置100は、可動接点109が電気接点材1を構成している。可動接点109は、図示していないが、軸部11の一端側に設けられた頭部12を有している。頭部12は、軸部11よりも外形を大きくしている。頭部12は、金属材料で構成している。可動接点109は、頭部12を被覆する被覆部13を有している。被覆部13は、頭部12の金属材料とは異なる金属材料で構成している。本実施形態の接点開閉装置100は、可動接点109を電気接点材1とし、作動部107aを基材2として、基材2の両面側に被覆部13を有する実施形態4の接点端子10を構成している。電気接点材1と基材2とは、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状としている。可動接点109は、基材2の厚み方向の表面にそれぞれ設けた被覆部13が固定接点116a、117aと各別に対向している。
作動ばね片107は、固定部107bの厚み方向に貫通する複数個(ここでは、3つ)の穴部107dを備えている。固定部107bは、端子板120とともに継鉄106の延出部106bに固定している。接点部101は、作動部107aが第2鍔部111cの筒部に挿入される。端子板120は、作動ばね片107を介して可動接点109と電気的に接続されるコモン端子を構成している。端子板120は、C字状の本体部120aと、本体部120aの先端部から突出する端子片120bとを備えている。端子板120は、本体部120aと端子片120bとを一体に形成している。端子板120は、導電性を有する板材を打ち抜き、折曲加工することで形成することができる。
端子板120は、本体部120aの厚み方向に貫通する複数個(ここでは、3つ)の穴部120cを備えている。接点部101は、延出部106bの3つの突部を、固定部107bの穴部107d、端子板102の穴部120cに挿通する。接点部101は、延出部106bの突部を、穴部107dおよび穴部120cに、かしめることによって、固定部107bとともに延出部106bに固定している。接極子108は、磁性材料によって形成している。接極子108は、接極子108の端部108aが継鉄106の延出部106bにおける端部106dと当接する。継鉄106は、作動ばね片107を介して、接極子108を揺動自在に支持している。接点部101は、電磁石105と、継鉄106と、作動ばね片107と、接極子108および可動接点109とが互いに協働して、接点部101の磁気回路を形成している。
固定接点部115は、作動部107aの一表面側の可動接点109と対向する固定接点端子板116を備えている。固定接点端子板116は、固定接点端子板116の外形形状をL字状に形成している。固定接点端子板116は、固定接点116aを設けている。固定接点端子板116は、突片116bを設けている。固定接点端子板116は、突片116bを凹部111eに嵌合することにより、固定接点端子板116をボビン111に固定している。また、固定接点端子板116は、一方の突片116bの端部にから延びる端子片116cを備えている。本実施形態の接点開閉装置100では、固定接点端子板116は、金属材料により形成された基材2を構成している。本実施形態の接点開閉装置100は、固定接点116aが電気接点材1を構成している。電気接点材1と基材2とは、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状としている。言い換えれば、固定接点116aを有する固定接点端子板116は、実施形態1の接点端子10を構成している。
固定接点部115は、作動ばね片107の一表面とは反対の他表面側に、可動接点109と対向する固定接点端子板117を備えている。固定接点端子板117は、突片117bの一端に端子片117cを設けられている。固定接点端子板117は、突片117bを凹部111eに嵌合することにより、固定接点端子板117をボビン111に固定している。固定接点端子板117は、固定接点117aを備えている。本実施形態の接点開閉装置100では、固定接点端子板117は、金属材料により形成された基材2を構成している。また、本実施形態の接点開閉装置100は、固定接点117aが電気接点材1を構成している。電気接点材1と基材2とは、頭部12と収容部22との接触界面10aを凹凸形状としている。言い換えれば、固定接点117aを有する固定接点端子板117は、実施形態1の接点端子10を構成している。すなわち、本実施形態の接点開閉装置100は、固定接点116aを有する接点端子10と、固定接点116aの被覆部13と対向して配置している可動接点109とを備えている。可動接点109は、固定接点116aの被覆部13との接触と非接触とを行う電気接点部を構成している。また、本実施形態の接点開閉装置100は、固定接点117aを有する接点端子10と、固定接点117aの被覆部13と対向して配置している可動接点109とを備えている。可動接点109は、固定接点117aの被覆部13との接触と非接触とを行う電気接点部を構成している
本実施形態の接点開閉装置100は、接点部101をケース102内に収容する際、接点部101をベース104の内底面に載置させ、各端子片111g、116c、117c、120bをベース104から外部に突出させる。接点開閉装置100は、ベース104の上方からボディ103を被せる。接点開閉装置100は、熱硬化性樹脂により、ボディ103とベース104とを封止して組立てられる。熱硬化性樹脂は、たとえば、エポキシ樹脂などを用いることができる。
次に、接点開閉装置100の基本動作について説明する。
接点開閉装置100は、コイル112に電流が流れていない場合、電磁石105が非励磁状態となる。接点開閉装置100は、電磁石105が非励磁状態の場合、接極子108が鉄芯113の頭部位113aから離間した位置にある。そのため、接点開閉装置100は、可動接点109が固定接点117aと接する。
接点開閉装置100は、コイル112に電流が流れると、電磁石105が励磁される。接点開閉装置100は、接極子108が電磁石105の吸引力により、作動ばね片107の弾性復帰力に抗して、端部108aを支点に変位する。接極子108は、鉄芯113の頭部位113aに吸着する。接点開閉装置100は、接極子108が頭部位113aに吸着する場合、接極子108と一体となった作動部107aの可動接点109が変位する。接点開閉装置100は、可動接点109の変位により、可動接点109が接触する接点が固定接点117aから固定接点116aに切り替わる。接点開閉装置100は、コイル112に電流が流れなくなると電磁石105が消磁する。接点開閉装置100は、電磁石105が消磁に伴い接極子108が頭部位113aに吸着する吸引力が消失する。接点開閉装置100は、吸引力が消失した場合、作動ばね片107の弾性復帰力により、接極子108が吸着方向と反対方向へ変位する。接点開閉装置100は、接極子108が吸着方向と反対方向へ変位することで、接極子108が鉄芯113の頭部位113aから離れる。接点開閉装置100は、接極子108が頭部位113aから離れた場合、可動接点109が固定接点117aと接触する。接点開閉装置100は、電磁石105の励磁と消磁とを切り替えることにより、可動接点109が対向する固定接点116a、117aに対して接離して、接点の切替を行う。
本実施形態の接点開閉装置100では、可動接点109が2つの固定接点116a、117aに対して接離の動作を行う接点切替型のc接点に適用したものを例示している。接点開閉装置100は、接点切替型のc接点に適用する接点端子10を備えたものだけに限られず、常開型のa接点に適用する接点端子10を備えたものでもよい。また、接点開閉装置100は、常閉型のb接点に適用する接点端子10を備えたものに適用してもよい。
1 電気接点材
2 基材
10 接点端子
10a 接触界面
11 軸部
12 頭部
12a 第1の頭部
12b 第2の頭部
12c 外壁面
13 被覆部
14 電気接点部
20a 一表面
20b 他表面
21 軸孔部
22 収容部
22a 第1の収容部
22b 第2の収容部
22c 内壁面
23 境界部
100 接点開閉装置

Claims (5)

  1. 軸部と該軸部の一端側に設けられた前記軸部よりも外形の大きい頭部とを備え該頭部を前記頭部の金属材料とは異なる金属材料で被覆する被覆部を有する電気接点材と、
    該電気接点材の前記軸部を挿通する軸孔部と該軸孔部と連通し前記頭部を収容可能な収容部とを有し前記電気接点材を表面側に前記被覆部を突出させて固定する基材と、を備えた接点端子であって、
    前記電気接点材と前記基材とは、前記頭部と前記収容部との接触界面が凹凸形状であることを特徴とする接点端子。
  2. 前記基材は、前記収容部と前記軸孔部との間に、前記収容部から前記軸孔部側に向かう前記軸孔部の軸方向と直交する断面の開口面積を漸次小さくする境界部を有していることを特徴とする請求項1に記載の接点端子。
  3. 前記収容部は、平面視において、多角形状であり、前記頭部は、平面視において、前記収容部の内壁面と当接する相似形の外壁面を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の接点端子。
  4. 前記収容部は、前記基材の厚み方向の一表面側に設けられた第1の収容部と、前記一表面と対向する他表面側に前記第1の収容部に連通する前記軸孔部と連通する第2の収容部であり、前記電気接点材は、前記頭部が前記第1の収容部に収容される第1の頭部と、前記第2の収容部に収容される第2の頭部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の接点端子。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の接点端子と、該接点端子の前記被覆部と対向して配置しており前記被覆部との接触と非接触とを行う電気接点部とを備えたことを特徴とする接点開閉装置。
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