JP2014174804A - ハングル文字入力用のプログラムおよびハングル文字入力装置 - Google Patents

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【課題】音素文字を入力することなしに目的のハングル文字列を入力できるようにする。
【解決手段】ハングルの表記文字列と当該表記文字列を組み立てる音素文字の配列との組み合わせが登録された辞書ファイル10を含む文字入力システム1において、参照文字列指定受付部16がタッチパネルディスプレイ2に表示された確定済みのハングル文字列を参照文字列として指定する操作を受け付けると、逆引き検索部17が辞書ファイル10に対する照合処理を行って、参照文字列に対応する音素文字の配列を導出する。候補抽出部14は、辞書ファイル10に対し、導出された配列を含む音素文字の配列に対応する表記文字列を探す検索を実施して、この検索で見つかった音素文字の配列に対応する表記文字列を入力候補として抽出する。抽出された候補は表示処理部12によりタッチパネルディスプレイ2に表示され、その中で選択された候補が確定処理部15により確定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータをハングル文字の入力装置として機能させるためのプログラムおよびそのプログラムが適用されるハングル文字入力装置に関する。
ハングル文字は、発音を表す音素文字(「字母」と呼ばれることもある。)を複数組み合わせて成る。情報処理端末装置におけるハングル文字の入力でも、一般に、音素文字が個別に割り付けられた文字キーが使用される。
ハングル文字の入力機能を有する情報処理端末装置の従来例として、下記の特許文献1には、タッチパネルディスプレイを備えた携帯端末機において、音素文字が割り付けられたブロックを複数含む仮想キーパッドを表示し、所望の音素文字が割り付けられたブロックをタッチする操作やタッチされたブロックを移動させる操作によってハングル文字を組み立てることが記載されている。
特表2011−501312号公報
特許文献1に記載されているように、スマートフォンなどのタッチパネルディスプレイを備えた情報処理端末装置では、自由度の高いユーザインタフェースを提供して入力作業の効率を高めることができる。しかしながら、どんなに利便性の高いユーザインタフェースでも、音素文字を入力する作業が必要なものは、韓国語に精通していないユーザにとって負担が大きく、入力ミスも起こりやすい。
音素文字の入力頻度を減らして目的のハングル文字列を確定できるようにするための技術としては、予測変換処理(キー操作に応じた文字列を組み立てながら候補を表示する変換手法)がある。しかし、ハングル文字の入力では文字毎に2回以上のキー操作が必要になる上に、音素文字の配列が途中まで一致する他の語が存在するケースも多いため、少ないキー操作で候補を絞り込むのは困難である。
本発明は、上記の問題に着目し、過去の入力で確定されたハングル文字列や通信などにより外部から取得したハングル文字列を利用して、目的とするハングル文字列を容易に入力できるようにすることを課題とする。
本発明によるプログラムは、ハングル文字で表された表記文字列と当該表記文字列を組み立てる音素文字の配列との組み合わせが複数組登録された辞書ファイルが保存され、表示部および操作部が接続されたコンピュータを、ハングル文字入力用の文字入力システム(IME)として機能させるためのものである。このプログラムによる文字入力システムには、以下の音素配列導出手段、候補抽出手段、候補表示手段、確定手段が含まれる。
音素配列導出手段は、表示部に表示されている確定済みのハングル文字列を文字入力の参照文字列として指定する操作が操作部において行われたことに応じて、当該参照文字列により辞書ファイルを検索して、当該参照文字列に対応する音素文字の配列を導出する。候補抽出手段は、音素配列導出手段により導出された音素文字の配列により辞書ファイルを検索して、導出された配列を含む音素文字の配列により構成される表記文字列を入力候補として抽出する。
候補表示手段は候補抽出手段により抽出された候補の表記文字列を表示部に表示する。
確定手段は、候補表示手段により表示された候補のいずれかを選択する操作が操作部において行われたことに応じて、選択された候補のハングル文字列を入力文字列として確定する。
上記の構成によれば、ユーザが、過去の入力で確定されたハングル文字列や通信などにより取得したハングル文字列を表示部に表示させて参照文字列として指定する操作を行うと、音素配列導出手段、候補抽出手段、候補表示手段が順に動いて、参照文字列における音素文字の配列を含む配列の音素文字により組み立てられたハングル文字列の候補が表示される。ユーザが表示された候補の中の1つを選択すると、確定手段によって、その選択された候補のハングル文字列が入力文字列として確定される。
候補の表示では、参照文字列そのもののほか、参照文字列に他の文字列が結合した構成のハングル文字列や、参照文字列の音素文字の配列に他の音素文字が結合した配列によるハングル文字列など、参照文字列に似た構成のハングル文字列を提示することができる。したがって、ユーザは、目的とするハングル文字列またはそれに近い構成のハングル文字列を参照文字として指定することによって、音素文字の入力操作を行うことなく、所望の文字列を候補として呼び出して確定することができる。
上記の文字入力システムの一実施形態では、音素配列導出手段は、前記検索において参照文字列を含む表記文字列が見つからなかったとき、参照文字列を複数の文字列に分解してこれらの文字列毎に適合する表記文字列を探す検索を実施し、各検索により見つかった表記文字列に対応する音素文字の配列を結合することにより、参照文字列に対応する音素文字の配列を導出する。また、この実施形態による文字入力システムには、前記音素文字の配列の結合処理により導出された音素文字の配列と参照文字列との組み合わせを辞書ファイルに登録する登録手段が含まれる。
上記の構成によれば、辞書ファイルに登録されていないハングル文字列が参照文字列として指定された場合には、その参照文字列に対応する音素文字の配列を導出した後に、参照文字列と導出された音素文字の配列との組み合わせを辞書ファイルに登録することができる。この登録後に候補抽出手段を動かすようにすれば、参照文字列を候補として表示させることが可能になるから、たとえば辞書に登録されていない複雑な構成のハングル文字列を通信などで取得して参照文字列として指定することにより、当該ハングル文字列を容易に入力することができ、その後も登録された文字列を容易に呼び出して使用できるようになる。
また、一般には使用されないが、ユーザが使用する頻度が高い用語をそのバリエーションも含めて容易に入力することもできるようになる。たとえば、当初は登録されていなかった単語Aを上記の機能により辞書ファイルに登録した後に、単語Aと別の単語B,C,D・・・との結合語(A+B,A+C,A+D・・・)を同様にして辞書ファイルに登録すれば、単語Aを参照文字列として指定することによって、各結合語を候補として表示することができるようになる。
他の実施形態の文字入力システムは、操作部および表示部がタッチパネルディスプレイとして一体化されて接続されたコンピュータに導入される。
この実施形態の音素配列導出手段は、タッチパネルディスプレイに表示されたハングル文字列の上または近傍位置において実施された特定のパターンの操作を、前記参照文字列を指定する操作として受け付ける。たとえば、文字列の上または近傍位置でのピンチアウト操作、文字列の上でのダブルタップ操作または長押し操作を、参照文字列を指定する操作とすることができる。
本発明によるプログラムは、一般的な方法でハングル文字を入力する機能用のプログラムと共に1つのアプリケーションとして提供することができる。このアプリケーションには辞書ファイルを含めることもできる。
一方、既存の文字入力システムを有する装置に本発明によるプログラムをバージョンアップ用のプログラムとして組み込むこともできる。
また、本発明によるプログラムは、タッチパネルディスプレイを備えた装置に限らず、ハードウェアによる操作部を備えた装置に導入することも可能である。
本発明によれば、ユーザは、過去の入力で確定されたハングル文字列や通信などにより取得したハングル文字列を参照文字列として指定する操作を行うことによって、参照文字列のほか、参照文字列とよく似た構成のハングル文字列を候補として呼び出して、その中の所望の候補を選択して確定することができる。したがって、参照文字列の指定操作によれば、音素文字の入力操作を全く行わずにハングル文字列の入力を行うことができ、ハングル文字の入力にかかる利便性が大幅に高められる。
本発明が適用された文字入力装置の機能ブロック図である。 参照入力機能を利用した文字入力の例を示す説明図である。 参照文字列が登録されていない場合にその参照文字列を登録する例を示す説明図である。 音素配列の導出処理の詳細手順を示すフローチャートである。 参照文字列を指定するピンチアウト操作に応じて実施される処理の手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明が適用された文字入力装置の構成例を示す。
この実施例の文字入力装置は、スマートフォンに組み込まれて起動中のアプリケーションが管理するファイルへのハングル文字の入力を行うもので、タッチパネルディスプレイ2および文字入力システム(IME)1を主要な構成とする。
タッチパネルディスプレイ2は、スマートフォンの筐体3(図2に示す。)の前面に配備される。文字入力システム1は、筐体3内の図示しない制御部に組み込まれたソフトウェアであって、キーボード処理部11,表示処理部12,ハングル文字組立処理部13,候補抽出部14,確定処理部15,参照文字列指定受付部16,逆引き検索部17,登録処理部18,および辞書ファイル10などが含まれる。
図1中の下段に示すように、辞書ファイル10には、各種単語のハングル表記と読みを示す音素文字の配列との組み合わせが登録されている。以下、表記を表すハングル文字列を「表記文字列」と呼び、音素文字の配列を「音素配列」と呼ぶ。
なお、辞書ファイル10は、1つのファイルに限らず、品詞の種別やカテゴリ別の複数のファイルを含めてもよい。
キーボード処理部11は、音素文字が割り当てられた文字キーを複数含むソフトウェアキーボード20(図2に示す。)をタッチパネルディスプレイ2に表示して、このキーボード20に対する操作を受け付ける。ここで文字キーの操作を受け付けると、キーボード処理部11はその文字キーに割り当てられた音素文字をハングル文字組立処理部13に渡す。ハングル文字組立処理部13では、キーボード処理部11から提供された音素文字を順に並べて音素配列を組み立てると同時に、その音素配列に対応するハングル文字列を組み立てる。候補抽出部14は、音素配列により辞書ファイル10を検索して入力対象のハングル文字列の候補を抽出する。
表示処理部12は、ハングル文字組立処理部13や候補抽出部14の上記の動作に連動して、組立中のハングル文字列や候補のハングル文字列をタッチパネルディスプレイ2に表示する。このときの画面には、後記する図2(2)に示すのと同様の文字入力欄21や候補表示欄22が設定されて、組立中のハングル文字列が文字入力欄21に未確定状態で表示され、候補表示欄22に候補のハングル文字列が一覧表示される。
所定の時点でキーボード処理部11が表示された候補または組み立てられたハングル文字列を確定する操作を受け付けると、確定処理部15によって、操作対象のハングル文字列が確定される。この確定処理に応じて表示処理部12は、文字入力欄21の表示を、確定されたハングル文字列が確定表示された状態に更新する。
上記一連の処理は一般的な機能によるものであるが、さらに、この実施例の文字入力システム1には、音素文字の入力を必要とせずに、過去に確定されたハングル文字列を参照して入力を行う機能(以下、「参照入力機能」という。)が設定されている。参照文字列指定受付部16,逆引き検索部17,登録処理部18は、この参照入力機能に特化した処理を実施するものであり、候補抽出部14や表示処理部12も、参照入力機能の処理に関わる。
図2は、参照入力機能による文字入力の具体例を示す。
この機能を利用するユーザは、過去の文字入力で確定されたハングル文字列または外部から取り込んだ文書(電子メールやウェブページなど)に含まれるハングル文字列を選択およびコピーして、文字入力欄21に貼り付け、図2(1)に示すように、当該ハングル文字列の近傍位置でピンチアウトの操作を実施する。文字入力欄21に表示されているハングル文字列は確定表示されており、ピンチアウト操作は、この確定表示中のハングル文字列を以下の文字入力のための参照文字列として指定することを意味するものである。
ピンチアウト後の画面では、図2(2)に示すように、文字入力欄21内の参照文字列が未確定表示(下線が引かれた表示)に変更されると共に、候補表示欄22が呼び出される。図2(2)では、候補表示欄22内の各候補をa〜fの符号により示している。先頭の候補aは参照文字列そのものであり、候補b,cは参照文字列の後尾に別の文字列が結合した構成の文字列である。また候補d,eは、参照文字列の末尾文字が、その末尾文字を構成する2個の音素文字に別の音素文字を加えた構成の音素配列による文字に置き換えられたもので、候補fは候補eの文字列に別の文字列が結合した構成の文字列である。
候補a〜fは、いずれも、音素配列が参照文字列に前方一致することを条件に抽出されたもので、候補aを除く各候補の並び順序は、これらの候補につき辞書ファイル10に登録されている優先度などにより決定される。
参照入力機能による文字入力は、使用頻度の高い単語の表記文字列が音素配列と共に辞書ファイル10に登録されていることを利用したものである。ピンチアウト操作に応じてユーザに示されるのは、図2(1)の画面から図2(2)の画面への変化のみであるが、文字入力システム1では、以下のような処理が実施されている。
まず、参照文字列指定受付部16により指定文字列が取り込まれて逆引き検索部17に渡される。逆引き検索部17は、渡された文字列により辞書ファイル10内の表記文字列(ハングル文字列)を照合する逆引き検索を実施し、指定文字列に対応する音素配列を導出する。さらに、候補抽出部14が辞書ファイル10を検索して、音素配列が抽出された配列に前方一致する辞書データを抽出して表示処理部12に渡すことにより、図2(2)のような画面が表示される。
なお、図2(2)に示した画面内の文字入力欄21において未確定表示に変更された参照文字列は、当初の貼り付けられた文字列ではなく、候補表示欄22の先頭の候補aが置き換えられて表示されたものである。
図3は、参照文字列として指定された文字列が辞書ファイル10に登録されていない場合の表示例を示す。この図3では、紙面の関係でソフトウェアキーボード20の図示を省略する。
図3(1)は、辞書ファイル10に登録されていないハングル文字列に対してピンチアウト操作が実施された例を示す。この操作に対し、ソフトウェアキーボード20より上の画面は、図3(2)に示すような構成の登録画面に切り替わる。
この登録画面24は、登録処理部18と表示処理部12とが協働して設定したものである。図示例では、「辞書に登録されていません」というメッセージの下方に、ピンチアウト操作により指定された参照文字列の表記および音素配列(読み)を記した欄23が設けられ、さらにその下方に「登録しますか?」という質問文や、「はい」「いいえ」のボタン25,26が表示されている。ここでユーザが「はい」のボタン25をタップすると、その操作は表示処理部12から登録処理部18に渡され、欄23に表示されている情報が新規辞書データとして辞書ファイル10に登録される。
図3(3)は、新規辞書データの登録後の画面の例を示す。この段階では、図2(2)の例と同様に、文字入力欄21と候補表示欄22とが設定され、候補表示欄22に参照文字列として指定されたハングル文字列のみが表示されている。この候補の表示は、1つ前の画面での操作に応じて新規辞書データが登録されたことにより実現したものである。
図2および図3に示したように、ピンチアウトにより指定された参照文字列が辞書ファイル10に登録されているか否かによって、処理の流れに違いがあるが、いずれの場合にも、逆引き検索部17の検索によって、参照文字列に対応する音素配列が導出される。
図4は、ピンチアウトにより指定された参照文字列を取得した逆引き検索部17が実施する処理の手順を示す。以下、この図4のステップ符号(S101〜S112)を参照して、参照文字列が辞書ファイル10に登録されている場合と登録されていない場合との違いに重点を置いて、逆引き検索部17による処理の詳細を説明する。
まず、最初のステップS101では、取得した参照文字列を構成する文字の数を計数して、その値を変数Nにセットする。
さらにステップS102では、参照文字列の検索範囲を特定するための2つの変数n,mに初期値をセットする。変数nには上記のNがセットされ、変数mには1がセットされる。
ステップS103では、上記のn,mの値に基づき、参照文字列内のm番目からn番目までの文字列により辞書ファイル10を検索して、当該文字列に一致する表記文字列を探す。ステップS102でn,mが初期値に設定された直後の検索では、参照文字列ずばりを探すことになる。
多数の表記文字列の中から参照文字列と同じ文字列を見つけた場合にはステップS104が「YES」となり、つぎのステップS105において、該当する辞書データの音素配列が読み出されて、作業用のメモリ(図示せず。)に一時保存される。
ステップS106,S107では、それぞれn,mの値が初期値と比較される。参照文字列が辞書ファイル10に登録されている場合には、n,mの値は初期値のままであるので、ステップS106,S107の判定はいずれも「YES」となり、ステップS108に進む。
ステップS108では、作業用メモリに保存されている音素配列を確定して、処理を終了する。
参照文字列が辞書ファイル10に登録されていない場合には、n=N,m=1としての検索では該当する辞書データが見つからず、ステップS104の判定は「NO」となる。この場合には、ステップS109においてnの値を1つ減らし、ステップS103に戻る。よって、次は、参照文字列内の1番目からN−1番目までの文字列を用いて辞書ファイル10内の表記文字列に対する検索が実施される。
以下同様に、該当する辞書データが見つかるまで参照文字列を末尾から順に1文字ずつ減らして検索を実施する。該当する辞書データが見つかってステップS104が「YES」になると、ステップS105において、見つかった辞書データの音素配列を作業メモリに保存する。この保存により、参照文字列の先頭からn番目(n<N)までの文字列に対応する音素配列が導出されたことになる。その次のステップS106では、nの値が初期値より小さいので「NO」判定となり、ステップS110に進んでmの値がn+1に更新される。さらにステップS111においてnの値が再びNに戻され、更新後のm,nに基づき、再びステップS103が実施される。
上記m,nの更新後のステップS103では、前回の検索で該当する表記文字列が見つかった範囲より後の文字列を対象に、その文字列に適合する表記文字列を探す検索が実施される。この場合も、該当する辞書データが見つからないときは、見つかるまでnの値を減らしながら(ステップS109)、ステップS103での検索を繰り返す。該当する辞書データが見つかって辞書データの音素配列をメモリに一時保存した後も、nの値がNより小さい場合には、再度、ステップS110,111においてm,nの値を更新してステップS103に戻る。
上記のとおり、参照文字列が辞書ファイル10に登録されていない場合でも、辞書ファイル10に該当データが存在する範囲毎に参照文字列を分割して、音素配列を取得し、一時保存する。参照文字列内の全ての文字に対する音素配列が保存されるとステップS106が「YES」、ステップS107が「NO」となり、ステップS112に進む。ステップS112では、これまでに保存された音素配列を保存された順序に従って結合し、結合後の音素配列を確定する。
この実施例では、参照文字列の音素配列を確実に導出するために、辞書ファイル10内に、全てのハングル文字についての一文字単位の辞書データを登録している。したがって、仮に参照文字列が一文字ずつ分解された場合でも、文字毎に音素配列を取得してそれらを結合することにより、参照文字列全体の音素配列を導出することができる。
図5は、文字入力欄21に貼り付けられたハングル文字列に対してピンチアウトの操作が行われたことに応じて実施される一連の処理の流れ(図1の文字入力システム1に示した全ての処理部が関わる。)を示す。
まずステップS1では、参照文字列指定受付部16がピンチアウトの対象になった参照文字列を取得する。つぎのステップS2では、逆引き検索部17が参照文字列を用いた検索を実施して、当該参照文字列に対応する音素配列を導出する。その詳細手順は、先の図4により説明したとおりである。
上記の検索において参照文字列に該当する辞書データが登録されていることが判明した場合、すなわちステップS103を一度実施しただけで音素配列が確定された場合には、ステップS3が「YES」となり、候補抽出部14による処理(ステップS4)に移行する。
ステップS4では、ステップS2の検索で見つけた音素配列により辞書ファイル10に登録されている音素配列に対する前方一致検索を実施して、見つかった辞書データの表記文字列を候補として抽出する。続くステップS5では、表示処理部12によって候補の表示を含む画面(図2(2)に示したような画面)が表示される。なお、この画面の候補表示欄22の先頭位置および文字入力欄21には、参照文字列に完全一致する候補が表示される。
この画面において候補を選択する操作が行われると、ステップS6からステップS7に進み、確定処理部15によって選択された候補の文字列が確定される。
参照文字列が辞書ファイル10に登録されていなかった場合には、ステップS3が「NO」となってステップS8に進む。
ステップS8では、登録処理部18および表示処理部12により、図3(2)に示したような登録画面24が表示される。この登録画面24内の欄23には、参照文字列が「表記」として、逆引き検索部17の検索および結合処理により導出された音素配列が「読み」として、それぞれ表示される。
上記の画面においてユーザが登録を指示する操作、具体的には「はい」ボタン25をタップする操作が行われると、ステップS9が「YES」となってステップS10に進み、欄23に表示された参照文字列および音素配列を含む新規辞書データが登録処理部18によって辞書ファイル10に登録される。登録終了後はステップS5に進み、登録画面24を消失させて参照文字列のみを候補とした画面(図3(3)参照)を表示する。この場合も、候補を選択する操作によって、選択された候補の文字列を確定することができる。
なお、候補が表示された画面において候補の選択以外の操作(キャンセル操作や音素文字の入力操作など)が行われた場合(ステップS6が「NO」)には、図5に示した処理を中止し、操作に応じた処理へと移行する。ステップS8の登録画面24の表示に対して登録の指示が行われなかった場合(ステップS9が「NO」)も同様に、処理中止となる。
上記の実施例によれば、ユーザは、入力したいハングル文字列、またはその文字列に読みの先頭部分が一致しているハングル文字列を文字入力欄21に貼り付けて、当該ハングル文字列を対象にしたピンチアウト操作を行うことにより、目的のハングル文字列を候補として表示させ、選択により確定することができる。よって、ソフトウェアキーボード20により音素文字を入力する必要なく、ピンチアウト操作と候補の選択操作によって目的のハングル文字列を確定することができ、文字入力に要する労力を大幅に削減することができる。
辞書ファイル10に登録されていないハングル文字列が参照文字列として指定された場合でも、その参照文字列に対応する音素配列を導出して、両者の組み合わせによる新規辞書データを登録すると、登録された文字列が候補として表示されるので、少なくとも参照文字列そのものを入力したい場合にその目的を達成することができる。
通常使用される単語の多くが辞書ファイル10に登録されているとすれば、登録の対象になる文字列は特殊な文字列に限定される。よって、たとえば、この機能により登録された特殊な単語Aに、その単語Aに連ねて使用される単語B,C,D・・・を加えた語(A+B,A+C,A+D・・・)を順に参照文字列として指定して登録してゆけば、これらの語を単語Aを参照文字列として指定、あるいは単語Aの音素配列の先頭の数文字を入力することによって呼び出すことが可能になり、特殊な単語Aを使用する場合の文字入力の労力を格段に削減することができる。
なお、上記の実施例では、参照文字列に対し、音素配列が前方一致する表記文字列のみを候補として抽出したが、これに限らず、参照文字列の音素配列と同じ配列が末尾に位置する構成の文字列や、参照文字列の音素配列と同じ配列の前後に他の音素配列が結合している構成の文字列も、候補に含めて抽出してもよい。
また、上記の実施例では、参照文字列とするハングル文字列を、表示中の画面とは異なる画面でコピーされて貼り付けられたものとしたが、このような指定方法に限らず、たとえば、参照文字列を含む文書を呼び出して文字入力画面と切り替えて表示されるようにしておき、当該文書の表示画面において参照文字列に対応する範囲を選択してその選択範囲を対象にした指定操作を行うことにより、選択範囲内のハングル文字列が参照文字列として取り込まれた文字入力画面に表示が切り替わるようにしてもよい。
また、通常の機能による文字入力で候補の選択を間違えるなどして誤った文字列が確定された場合にも、正しい文字列の音素配列中に誤った文字列の音素配列が含まれる場合には、誤確定された文字列を参照文字列として指定することによって、正しい文字列を含む候補を表示して、容易に修正することができる。
1 文字入力システム
2 タッチパネルディスプレイ
3 筐体
10 辞書ファイル
11 キーボード処理部
12 表示処理部
14 候補抽出部
15 確定処理部
16 参照文字列指定受付部
17 逆引き検索部
18 登録処理部

Claims (4)

  1. ハングル文字で表された表記文字列と当該表記文字列を組み立てる音素文字の配列との組み合わせが複数組登録された辞書ファイルが保存され、表示部および操作部が接続されたコンピュータを、ハングル文字入力用の文字入力システムとして機能させるプログラムであって、
    前記文字入力システムは、
    前記表示部に表示されている確定済みのハングル文字列を文字入力の参照文字列として指定する操作が前記操作部において行われたことに応じて、当該参照文字列により前記辞書ファイルを検索して、当該参照文字列に対応する音素文字の配列を導出する音素配列導出手段と、
    前記音素配列導出手段により導出された音素文字の配列により前記辞書ファイルを検索して、導出された配列を含む音素文字の配列により構成される表記文字列を入力候補として抽出する候補抽出手段と、
    前記候補抽出手段により抽出された候補の表記文字列を前記表示部に表示する候補表示手段と、
    前記候補表示手段により表示された候補のいずれかを選択する操作が操作部において行われたことに応じて、選択された候補のハングル文字列を入力文字列として確定する確定手段とを、具備することを特徴とするハングル文字入力用のプログラム。
  2. 前記音素配列導出手段は、前記検索において参照文字列を含む表記文字列が見つからなかったとき、参照文字列を複数の文字列に分解してこれらの文字列毎に適合する表記文字列を探す検索を実施し、各検索により見つかった表記文字列に対応する音素文字の配列を結合することにより、前記参照文字列に対応する音素文字の配列を導出し、
    前記文字入力システムは、前記音素文字の配列の結合処理により導出された音素文字の配列と前記参照文字列との組み合わせを前記辞書ファイルに登録する登録手段を、さらに含む請求項1に記載されたハングル文字入力用のプログラム。
  3. 前記文字入力システムは、前記操作部および表示部がタッチパネルディスプレイとして一体化されて接続されたコンピュータに導入されるものであり、
    前記音素配列導出手段は、前記タッチパネルディスプレイに表示されたハングル文字列の上または近傍位置において実施された特定のパターンの操作を、前記参照文字列を指定する操作として受け付けるように設定されている、
    ハングル文字入力用のプログラム。
  4. タッチパネルディスプレイが配備された筐体内に、ハングル文字で表された表記文字列と当該表記文字列を組み立てる音素文字の配列との組み合わせが複数組登録された辞書ファイルが保存された制御部が設けられて成るハングル文字の入力装置であって、
    前記タッチパネルディスプレイに確定済みのハングル文字列が表示されている状態下で当該ハングル文字列を文字入力の参照文字列として指定する操作が行われたことに応じて、当該参照文字列により前記辞書ファイルを検索して、当該参照文字列に対応する音素文字の配列を導出する音素配列導出手段と、
    前記音素配列導出手段により導出された音素文字の配列により前記辞書ファイルを検索して、導出された配列を含む音素文字の配列により構成される表記文字列を入力候補として抽出する候補抽出手段と、
    前記候補抽出手段により抽出された候補の表記文字列を前記タッチパネルディスプレイに表示する候補表示手段と、
    前記候補表示手段により表示された候補のいずれかを選択する操作が操作部において行われたことに応じて、選択された候補のハングル文字列を入力文字列として確定する確定手段とを、具備するハングル文字入力装置。
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