JP2014174398A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模及び消費電力を削減しつつ、縦クロストークを抑圧する。
【解決手段】画像処理回路10Aは、奇数番目の単位期間の開始からこれに続く偶数番目の単位期間の終了まで入力画像データDinを積算して、当該偶数番目の単位期間において第1積算データS1[n]を生成する第1積算部110と、偶数番目の単位期間の開始からこれに続く奇数番目の単位期間の終了まで入力画像データDinを積算して、第2積算データS1[n]を生成する第2積算部120と、偶数番目の単位期間において第1積算データS1[n]に基づいて現在の入力画像データDinを補正し、奇数番目の単位期間において第2積算データS2[n]とに基づいて現在の入力画像データDinを補正して、補正画像データDhを生成する補正部150とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像を表示する電気光学装置及び電子機器に関連する。
電気エネルギーによって光学特性が変化する電気光学素子を備えた電気光学装置の一例として液晶表示装置が知られている。液晶表示装置は、複数のデータ線と複数の走査線とを備え、データ線と走査線との交差に対応して画素回路が設けられている。画素回路は、選択トランジスターと電気光学素子たる液晶素子とを含む。選択トランジスターは走査線を介して供給される走査信号に応じてオン状態とオフ状態が制御される。選択トランジスターがオン状態になると、データ線を介して供給される画像信号が液晶素子に印加され、選択トランジスターがオフになると、液晶素子に画像信号の電圧が保持される。即ち、画素回路に画像信号を書き込んでから次に画像信号を書き込むまでの間は、最初に書き込んだが画像信号の電圧が液晶素子に保持され、液晶素子は画像信号の電圧に応じた透過率に制御される。電気光学装置の駆動では、複数の走査線を順番に選択し、選択した走査線に対応する画素回路にデータ線を介して画像信号を書き込む。このため、データ線の電圧は、水平走査期間ごとに変化する。
ところで、データ線と液晶素子とは、浮遊容量によって容量結合している。このため、ある走査線に対応する画素回路に画像信号を書き込んでから、次に画像信号を書き込むまでの期間において、データ線の電圧が変動すると、容量結合によって液晶素子で保持する画像信号の電圧が変動してしまう。この結果、表示画像の品質が劣化する。特に、液晶表示装置においては、基準レベルを中心として画像信号の極性を所定周期(例えば1フィールド)で反転する極性反転駆動を採用する。このため、データ線の電圧が大きく変動し、いわゆる縦クロストークと呼ばれる現象が発生することがある。
そこで、縦クロストークを改善するため、大容量のメモリに1フィールド分の画像データを記憶し、メモリに蓄積した1フィールド分の画像データに基づいて縦クロストークを補正する技術が知られている(例えば、特許文献1及び2)。
さらに、第1フィールドと第2フィールドで同じ画像を表示する液晶表示装置において、小容量のメモリを2つ用い、第1フィールドについては縦クロストークの補正を実行せず、第2フィールドについてのみ縦クロストークを補正する技術が知られている(例えば、特許文献3)。
特開2003−330093号公報
特許3869464号公報
特許4816031号公報
しかし、特許文献1及び2の技術では、大容量のメモリが必要になるため、回路規模が増大するとともに、歩留まり及び信頼性が低下するといった問題がある。
また、特許文献3に記載された技術は、第1フィールドと第2フィールドで同じ画像を表示することを前提としている。しかし、近年は、液晶パネルの耐フリッカ性能の向上、あるいは駆動周波数の高速化に伴い、フィールドごとに画像を書き換える駆動が一般化しており、当該技術では、フィールドごとに画像を書き換える駆動には対応できないといった問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものあり、大容量のフレームメモリを必要とせず、フィールドごとに画像が変化する場合であっても、縦クロストークを抑圧することを解決課題とする。
以上の課題を解決するために、本発明の電気光学装置は、データ線を介して画素回路に画像信号を供給するものであって、奇数番目の単位期間の開始からこれに続く偶数番目の単位期間の終了まで、入力画像データを積算して、当該偶数番目の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データを生成する第1積算部と、偶数番目の単位期間の開始からこれに続く奇数番目の単位期間の終了まで、入力画像データを積算して、当該奇数番目の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データを生成する第2積算部と、偶数番目の単位期間において、前記第1積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、奇数番目の単位期間において、前記第2積算データとに基づいて現在の入力画像データを補正して、補正画像データを生成する補正部と、前記補正画像データに基づいて前記画像信号を生成して前記データ線に供給する駆動部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、第1積算部及び第2積算部を備えるので、奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間の両方で縦クロストークを抑圧する補正を実行することができる。また、第1積算部は、奇数番目の単位期間の開始からこれに続く偶数番目の単位期間の終了まで入力画像データを積算するので、第1積算データを生成するために大容量のメモリを必要としない。また、第2積算部も同様に第2積算データを生成するために大容量のメモリを必要としない。この結果、電気光学装置の回路規模を大幅に縮小することができ、且つ消費電力を削減することが可能となる。
上述した電気光学装置において、前記第1積算部は、前記奇数番目の単位期間が開始する前に、前記入力画像データの積算をリセットし、前記第2積算部は、前記偶数番目の単位期間が開始する前に、前記入力画像データの積算をリセットすることが好ましい。入力画像データが動画である場合、過去の入力画像データの積算値に基づいて、将来のデータ線の電圧の変動を推定すると誤差が生じる。この発明によれば、第1積算部及び第2積算部は積算をリセットするので、次の単位期間に積算誤差が及ばない。よって、本発明によれば、入力画像データが動画の場合であっても、縦クロストークを有効に抑圧することが可能となる。
上述した電気光学装置において、前記駆動部は、所定周期で基準レベルを中心として信号の極性が反転するように前記画像信号を生成し、前記第1積算部は、前記画像信号の極性に応じて、入力画像データの加算又は減算の一方を実行して前記第1積算データを生成し、前記第2積算部は、前記画像信号の極性に応じて、入力画像データの加算又は減算の一方を実行して前記第2積算データを生成することが好ましい。画像信号の極性を反転する駆動では、データ線の電圧が大きく変動するため、縦クロストークが発生し易い。この発明によれば、第1積算部及び第2積算部は、画像信号の極性に応じて、入力画像データの加算又は減算の一方を実行して第1積算データ及び第2積算データを生成するので、データ線の電圧の変動に応じて入力画像データを補正することができる。
上述した電気光学装置において、前記所定周期は前記単位期間であり、前記第1積算部は、 前記第1積算データを記憶し、前記奇数番目の単位期間が開始する前に記憶内容がリセットされる第1記憶部と、前記奇数番目の単位期間において、前記第1記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新し、前記偶数番目の単位期間において、前記第1記憶部から読み出した前記第1積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第1積算データを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新する第1演算部とを備え、前記第2積算部は、前記第2積算データを記憶し、前記偶数番目の単位期間が開始する前に記憶内容がリセットされるする第2記憶部と、前記偶数番目の単位期間において、前記第2記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新し、前記奇数番目の単位期間において、前記第2記憶部から読み出した前記第2積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第2積算データを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新する第2演算部とを備え、前記駆動部は、前記補正画像データに基づいて前記単位期間ごとに前記画像信号の極性を反転させる、ことが好ましい。
この発明によれば、単位期間ごとに画像信号の極性が反転する場合、画像信号の極性に応じた入力画像データの積算を実行して第1積算データ及び第2積算データを得ることができる。この積算には、第1記憶部と第2記憶部とを用いるが、これらは積算過程のデータを記憶する記憶領域として機能するため、記憶容量は小さくてよい。よって、電気光学装置の回路規模を縮小するとともに、消費電力を削減することができる。さらに、第1記憶部と第2記憶部とは2単位期間ごとにリセットされるので、入力画像データが動画の場合であっても、縦クロストークを有効に抑圧することが可能となる。
上述した電気光学装置において、前記入力画像データは、奇数番目のラインの画像を表す奇数フィールドと偶数番目のラインの画像を表す偶数フィールドとで1画面を構成するインターレース走査に対応したものであり、第1期間と第2期間とを交互に繰り返して画像を表示し、 前記第1期間は、奇数番目の単位期間とこれに続く偶数番目の単位期間とからなり、前記第2期間は、奇数番目の単位期間とこれに続く偶数番目の単位期間とからなり、前記入力画像データは、前記第1期間の奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間において、同じ奇数フィールドの画像を示し、前記第2期間の奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間において、同じ偶数フィールドの画像を示す、ことを特徴とする。この発明によれば、入力画像データがインターレース走査に対応するものであっても、縦クロストークを抑圧することができる。
次に、本発明に係る他の電気光学装置は、奇数番目のラインの画像を表す奇数フィールドと偶数番目のラインの画像を表す偶数フィールドとで1画面を構成するインターレース走査に対応した入力画像データが供給され1フレームが第1期間と第2期間とからなり、前記第1期間は第1の単位期間と第2の単位期間からなり、前記第2期間は第3の単位期間と第4の単位期間からなり1フレームの処理を繰り返し、データ線を介して画素回路に画像信号を供給するものであって、あるフレームの第1の単位期間の開始からこれに続く第2の単位期間の終了まで、入力画像データを積算し、あるフレームの第3の単位期間の開始からこれに続く第4の単位期間の終了まで、入力画像データを積算して、あるフレームの第2の単位期間及び第4の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データを生成する第1積算部と、 あるフレームの第2の単位期間の開始から入力画像データを積算し、積算結果をあるフレームの第3の単位期間及び第4の単位期間中保持し、次のフレームの第1の単位期間の開始から入力画像データの積算を再開し、次のフレームの第1の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データを生成する第2積算部と、あるフレームの第4の単位期間の開始から入力画像データを積算し、積算結果を次のフレームの第1の単位期間及び第2の単位期間中保持し、次のフレームの第3の単位期間の開始から入力画像データの積算を再開し、次のフレームの第3の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第3積算データを生成する第3積算部と、 第1の単位期間において、前記第2積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、第2の単位期間において、前記第1積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、第3の単位期間において、前記第3積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、第4の単位期間において、前記第1積算データとに基づいて現在の入力画像データを補正して補正画像データを生成する補正部と、前記補正画像データに基づいて、単位期間ごとに基準レベルを中心として信号の極性が反転する前記画像信号を生成して前記データ線に供給する駆動部と、を備え、前記第1積算部は、前記画像信号の極性に応じて、前記入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第1積算データを生成し、前記第2積算部は、前記画像信号の極性に応じて、前記入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第2積算データを生成し、 前記第3積算部は、前記画像信号の極性に応じて、前記入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第3積算データを生成する、ことを特徴とする。
この発明によれば、第1期間では、奇数フィールドの画像が供給され、第2期間では偶数フィールドの画像が供給されるところ、第2積算部は、あるフレームの第1期間の第2の単位期間で実行した積算結果をあるフレームの第2期間中保持し、次のフレームの第1期間の第1の単位期間において積算結果を用いて第2積算データを生成する。また、第3積算部は、あるフレームの第2期間の第4の単位期間で実行した積算結果を次のフレームの第1期間中保持し、次のフレームの第2期間の第3の単位期間において積算結果を用いて第3積算データを生成する。従って、第1乃至第3積算データは、奇数番目のラインの画像又は偶数番目の画像の一方に基づいて生成される。よって、第1乃至第3積算データの誤差を減少させ、縦クロストークを抑圧する程度を高めることができる。
上述した電気光学装置において、前記第1積算部は、前記第1積算データを記憶し、前記あるフレーム及び次のフレームの第1の単位期間が開始する前に記憶内容がリセットされる第1記憶部と、前記あるフレーム及び次のフレームの第1の単位期間において、前記第1記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新し、前記あるフレーム及び次のフレームの第2の単位期間において、前記第1記憶部から読み出した前記第1積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第1積算データを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新する第1演算部とを備え、前記第2積算部は、前記第2積算データを記憶し、前記あるフレームの第2の単位期間が開始される前に記憶内容がリセットされる第2記憶部と、前記あるフレームの第2の単位期間において、前記第2記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新し、前記次のフレームの第1の単位期間において、前記第2記憶部から読み出した前記第2積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第2積算データを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新する第2演算部とを備え、前記第3積算部は、前記第3積算データを記憶し、前記あるフレームの第4の単位期間が開始される前に記憶内容がリセットされる第3記憶部と、前記あるフレームの第4の単位期間において、前記第3記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第3記憶部に書き込むことによって、前記第3記憶部の記憶内容を更新し、前記次のフレームの第3の単位期間において、前記第3記憶部から読み出した前記第3積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第3積算データを前記第3記憶部に書き込むことによって、前記第3記憶部の記憶内容を更新する第3演算部とを備えることが好ましい。
この発明によれば、単位期間ごとに画像信号の極性が反転する場合、画像信号の極性に応じた入力画像データの積算を実行して第1乃至第3積算データを得ることができる。この積算には、第1乃至第3記憶部を用いるが、これらは積算過程のデータを記憶する記憶領域として機能するため、記憶容量は小さくてよい。よって、電気光学装置の回路規模を縮小するとともに、消費電力を削減することができる。さらに、第1乃至第3記憶部は所定のタイミングでリセットされるので、入力画像データが動画の場合であっても、縦クロストークを有効に抑圧することが可能となる。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることが好ましい。そのような電子機器としては、プロジェクター、パーソナルコンピュータ、携帯電話機などが該当する。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。 同実施形態に用いる画素の回路図である。 同実施形態の電気光学装置の駆動を説明するためのタイミングチャートである。 同実施形態に用いる画像処理回路の構成を示すブロック図である。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1記憶部の記憶内容の変化を示す説明図である。 第2記憶部の記憶内容の変化を示す説明図である。 偶数番目の単位期間において生成される第1積算データの変化を説明するための説明図である。 動画の場合の縦クロストークの抑圧効果を説明するための説明図である。 インターレース走査を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同実施形態に用いる画像処理回路の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 インターレース走査と書き込みラインとの関係を示す説明図である。 電子機器(投射型表示装置)の斜視図である。 電子機器(パーソナルコンピュータ)の斜視図である。 電子機器(携帯電話機)の斜視図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置100のブロック図である。なお、第1実施形態に係る電気光学装置100はノンインターレース走査に対応するものである。
電気光学装置100は、画像処理回路10A、電気光学パネル12及び制御回路14を具備する。電気光学パネル12は、複数の画素(画素回路)PIXが配列された画素部30と、各画素PIXを駆動する駆動回路40とを含む。画素部30には、x方向に延在するM本の走査線32と、x方向に交差するy方向に延在するN本のデータ線34とが形成される(M及びNは自然数)。画素部30内の複数の画素PIXは、走査線32とデータ線34との各交差に対応して縦M行×横N列の行列状に配列される。
図2は、各画素PIXの回路図である。図2に示すように、各画素PIXは、液晶素子CLと選択スイッチSWとを含む。液晶素子CLは、相互に対向する画素電極62及び共通電極64と両電極間の液晶66とで構成された電気光学素子である。画素電極62と共通電極64との間の印加電圧に応じて液晶66の透過率(表示階調)が変化する。選択スイッチSWは、走査線32にゲートが接続されたNチャネル型の薄膜トランジスターで構成され、液晶素子CLとデータ線34との間に介在して両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。なお、液晶素子CLに並列に補助容量を接続した構成も採用され得る。
また、データ線34と液晶素子CLとは浮遊容量Caを介して容量結合している。従って、データ線34の電圧が変化すると、液晶素子CLの印加電圧が変化する。
図1の画像処理回路10Aは、入力画像データDinに縦クロストークを抑圧する補正を施して補正画像データDhを生成する。制御回路14は、電気光学装置100全体を制御し、駆動回路40に対して各種の制御信号CTL及び補正画像データDhを供給すると共に、画像処理回路10Aに極性信号Pを供給する。また、制御回路14は、後述する第1記憶部112及び第2記憶部122の記憶内容をリセットする第1リセットパルスRES1及び第2リセットパルスRES2を生成する。更に、制御回路14は、補正画像データDhに基づいて画像信号Xを生成し、駆動回路40に供給に供給する。
本実施形態では、いわゆる焼き付きを防止するため、液晶素子CLに印加する電圧の極性を所定周期で反転する極性反転駆動を採用する。この例では、データ線34を介して画素PIXに供給する画像信号Xのレベルを、基準電圧Vrefを中心として単位期間ごとに反転する。単位期間は、画素PIXを駆動する動作の1単位となる期間である。この例では、単位期間は垂直走査期間となっている。但し、単位期間は任意に設定することができ、例えば、垂直走査期間の自然数倍であってもよい。極性信号Pは画像信号Xの極性を示す。この例では、極性信号Pがハイレベルの場合、画像信号Xは基準電圧Vrefに対して高電圧となる正極性、極性信号Pがローレベルの場合、画像信号Xは基準電圧Vrefに対して低電圧となる負極性となる。
駆動回路40は、各画素PIXの表示階調を制御する画像信号X[n]を各画素PIXに供給する回路であり、走査線駆動回路42とデータ線駆動回路44とを具備する。走査線駆動回路42は、各走査線32に対応する走査信号Y[1]〜Y[M]の供給で各走査線32を順次に選択する。走査信号Y[m](m=1〜M)が所定の選択電位に設定される(すなわち第m行の走査線32が選択される)ことで、第m行の各画素PIXにおける選択スイッチSWが同時にオン状態に遷移する。
データ線駆動回路44は、走査線駆動回路42による走査線32の選択に同期してN本のデータ線34の各々に画像信号X[1]〜X[N]を供給する。各画素PIX(液晶素子CL)は、走査線32の選択時(選択スイッチSWがオン状態に制御されたとき)にデータ線34に供給されている画像信号X[n](n=1〜N)の電位に応じた階調を表示する。
図3に駆動回路40のタイミングチャートを示す。この図に示すように1単位期間において、走査信号Y[1]〜Y[M]が順次アクティブとなり、データ線34に供給される画像信号X[n](n=1〜N)が、画素PIXに書き込まれる。例えば、最初の単位期間で第2行第n列の画素PIXには、画像信号X[n]V12が書き込まれる。当該画素PIXでは、画像信号X[n]V12が次の単位期間において走査信号Y[2]がアクティブなるまで保持され、画像信号X[n]V22の書き込みが行われる。画像信号X[n]V12を保持する期間においても、n番目のデータ線34には、画像信号X[n]が供給されるので、データ線34の電圧が変動する。この電圧変動が縦クロストークの一因となる。
図4は、画像処理回路10Aの構成を示すブロック図である。画像処理回路10Aは、第1積算部110、第2積算部120、及び補正部150を備える。
第1積算部110は、奇数番目の単位期間の開始からこれに続く偶数番目の単位期間の終了まで(図5参照)、入力画像データDinを積算して、当該偶数番目の単位期間において、データ線34に供給される画像信号X[n](n=1〜N)の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データS1[n]を生成する。また、第1積算部110には極性信号Pが供給され、第1積算部110は極性信号Pの示す画像信号X[n]の極性に応じて、入力画像データDinの加算及び減算の一方を実行して第1積算データS1[n]を生成する。
より具体的には、第1積算部110は、第1演算部111及び第1記憶部112を備える。第1記憶部112は、データ線34の本数Nに応じたN個の第1積算データS1[n](n=1〜N)を記憶する。第1演算部111は、第1記憶部112を用いて入力画像データDinを積算して、N個の第1積算データS1[n](n=1〜N)を生成する。なお、第1記憶部112の記憶内容は、奇数番目の単位期間が開始する直前にアクティブとなる第1リセットパルスRES1によってリセットされる。
第2積算部120は、偶数番目の単位期間の開始からこれに続く奇数番目の単位期間の終了まで、入力画像データDinを積算して、当該奇数番目の単位期間において、データ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データS2[n]を生成する。また、第2積算部120には極性信号Pが供給され、第2積算部120は極性信号Pの示す画像信号X[n]の極性に応じて、入力画像データDinの加算及び減算の一方を実行して第2積算データS2[n]を生成する。
より具体的には、第2積算部120は、第2演算部121及び第2記憶部122を備える。第2記憶部122は、データ線34の本数Nに応じたN個の第2積算データS2[n](n=1〜N)を記憶する。第2演算部121は、第2記憶部122を用いて入力画像データDinを積算して、N個の第2積算データS2[n](n=1〜N)を生成する。なお、第2記憶部122の記憶内容は、偶数番目の単位期間が開始する直前にアクティブとなる第2リセットパルスRES2によってリセットされる。
補正部150は、補正量演算部151を備える。補正量演算部151は、偶数番目の単位期間では第1積算データS1[n]に基づいて補正量を演算し、奇数番目の単位期間では第1積算データS1[n]に基づいて補正量を演算する。補正部150は補正量演算部151で生成した補正量を用いて、現在の入力画像データを補正して補正画像データDhを生成する。
図5は、画像処理回路10Aの動作を示すタイミングチャートである。同図に示すように第1積算部110は、奇数番目の単位期間において第1モードで動作する一方、偶数番目の単位期間において第2モードで動作する。また、第2積算部110は、偶数番目の単位期間において第2モードで動作する一方、奇数番目の単位期間において第1モードで動作する。第1モードでは、極性信号Pの示す極性が正極性である場合、入力画像データDinをそのまま積算し、極性信号Pの示す極性が負極性である場合、入力画像データDinに「-1」を乗じて積算する。この例では、単位期間ごとに極性が反転するフィールド反転駆動を採用し、奇数番目の単位期間では正極性(+)、偶数番目の単位期間では負極性(-)となる。従って、第1積算部110は、奇数番目の単位期間において入力画像データDinをそのまま積算し、第2積算部120は、偶数番目の単位期間において入力画像データDinに「-1」を乗じて積算する。
ここで、走査線32の本数Mが「6」、データ線34の本数がNである場合を想定する。また、奇数番目の単位期間において、n番目のデータ線34に供給する画像信号X[n]に対応する入力画像データDinがd11〜d16であり、これに続く偶数番目の単位期間において、画像信号X[n]に対応する入力画像データDinがd21〜d26であり、これに続く奇数番目の単位期間において、n番目のデータ線34に供給する画像信号X[n]に対応する入力画像データDinがd31〜d36であるとする。
図6に第1記憶部112の記憶内容を示す。奇数番目の単位期間において第1演算部111は、第1モードでする。この場合、第1演算部111は、現在の入力画像データDinと第1記憶部112から読み出したデータとを加算して得られたデータを第1記憶部112に書き込むことによって、第1記憶部112の記憶内容を更新する。まず、奇数番目の単位期間の直前に第1記憶部112の記憶内容はリセットされる。そして、入力画像データDinとしてデータ値d11が供給されると、第1演算部111は第1記憶部112からデータを読み出す。読み出したデータの値は「0」となっている。これとデータ値d11とを積算して(この場合は、加算)、第1記憶部112の記憶内容を「d11」に更新する。次に、入力画像データDinとしてデータ値d12が供給されると、第1記憶部112からデータ値d11を読み出し、これとデータ値d11とを積算して(この場合は、加算)、第1記憶部112の記憶内容を「d11+d12」に更新する。以後、積算を繰り返すことによって奇数番目の単位期間が終了する時点で、第1記憶部112にはデータ値「d11+d12+d13+d14+d15+d16」が記憶される。即ち、奇数番目の単位期間が終了する時点で、第1記憶部112には、n番目のデータ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データS1[n]が格納される。
図7に第2記憶部122の記憶内容を示す。偶数番目の単位期間において、第2演算部121は、第1モードで動作する。この場合、第2演算部121は、現在の入力画像データDinに「-1」を乗算し、乗算結果と第2記憶部122から読み出したデータとを加算して得られたデータを第2記憶部122に書き込むことによって、第2記憶部122の記憶内容を更新する。まず、偶数番目の単位期間の直前に第2記憶部122の記憶内容はリセットされる。そして、入力画像データDinとしてデータ値d21が供給されると、第2演算部121は第2記憶部122からデータを読み出す。読み出したデータの値は「0」となっている。一方、偶数番目の単位期間では極性信号Pは負極性を示すので、第2演算部121は、読み出したデータ値「0」と入力画像データDinのデータ値「d21」に「-1」を乗算した「-d21」とを積算して(この場合は、d21の減算)、第2記憶部122の記憶内容を「-d21」に更新する。次に、入力画像データDinとしてデータ値d22が供給されると、第2記憶部122からデータ値-d21を読み出し、これとデータ値-d22とを積算して(この場合は、d22の減算)、第2記憶部122の記憶内容を「-d21-d22」に更新する。以後、積算を繰り返すことによって偶数番目の単位期間が終了する時点で、第2記憶部122にはデータ値「-d21-d22-d23-d24-d25-d26」が記憶される。即ち、偶数番目の単位期間が終了する時点で、第2記憶部122には、n番目のデータ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データS2[n]が格納される。
次に、偶数番目の単位期間において、第1演算部111は第2モードで動作する。この場合、第1演算部111は、第1記憶部112から読み出した第1積算データS1[n]から現在の入力画像データDinの2倍を減算して得た新たな第1積算データS1[n]を第1記憶部112に書き込むことによって、第1記憶部112の記憶内容を更新する。図5に示すように偶数番目の単位期間が開始して、現在の入力画像データDinであるデータ値d21が供給されると、第1演算部111は、第1記憶部112から読み出した第1積算データS1[n]= d11+d12+d13+d14+d15+d16から、「2d22」を減算して得た第1積算データS1[n]を第1記憶部112に書き込む。これにより、第1記憶部112の記憶内容は、「d11+d12+d13+d14+d15+d16-2d21」に更新される。次に、入力画像データDinとしてデータ値d22が供給されると、第1記憶部112からデータ値「d11+d12+d13+d14+d15+d16-2d21」を読み出し、これから2d22を減算して、第1記憶部112の記憶内容を「d11+d12+d13+d14+d15+d16-2d21-2d22」に更新する。以後、同様の演算を繰り返すことによって、第1演算部111は、偶数番目の単位期間において第1積算データS1[n]を生成する。
次に、奇数番目の単位期間において、第2演算部121は第2モードで動作する。この場合、第2演算部121は、第2記憶部122から読み出した第2積算データS1[n]に現在の入力画像データDinの2倍を加算して得た新たな第2積算データS2[n]を第2記憶部122に書き込むことによって、第2記憶部122の記憶内容を更新する。図6に示すように奇数番目の単位期間が開始して、現在の入力画像データDinであるデータ値d31が供給されると、第2演算部121は、第2記憶部122から読み出した第2積算データS2[n]=-d21-d22-d23-d24-d25-d26に、「2d31」を加算して得た第2積算データS2[n]を第2記憶部122に書き込む。これにより、第2記憶部122の記憶内容は、「-d21-d22-d23-d24-d25-d26+2d31」に更新される。次に、入力画像データDinとしてデータ値d32が供給されると、第2記憶部122からデータ値「-d21-d22-d23-d24-d25-d26+2d31」を読み出し、これに2d32を減算して、第1記憶部112の記憶内容を「-d21-d22-d23-d24-d25-d26+2d31+2d32」に更新する。以後、同様の演算を繰り返すことによって、第2演算部121は、奇数番目の単位期間において第2積算データS2[n]を生成する。
図8に、偶数番目の単位期間において生成される第1積算データS1[n]を示す。同図に示す波形は、画像信号X[n]を示したものである。まず、奇数番目の単位期間が終了した時点では、第1積算データS1[n]は、(A)に網かけで示す面積Sxに相当する値となっている。次に、偶数番目の単位期間の第1番目の水平走査期間では、(B)に網かけで示す面積がn番目のデータ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する。このため、奇数番目の単位期間が終了した時点の面積Sxから、データ値d11に対応する面積を取り除き、更に、データ値d21に相当する面積を減算する必要がある。入力画像データDinは一般にフィールド相関性が高いので、データ値d11はデータ値21に略等しい。そこで、第1積算データS1[n](=d11+d12+d13+d14+d15+d16)からデータ値d21を減算することによって、基準電圧Vrefより高い部分の面積が得られる。次に、偶数番目の単位期間においては、極性信号Pがローレベルとなり負極性となるので、データ値d21を減算することによって基準電圧Vrefを中心として画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データS1[n] (=d11+d12+d13+d14+d15+d16-2d12)が得られる。このようにして得られた新たな第1積算データS1[n]によって、第1記憶部112の記憶内容を更新する。この結果、偶数番目の単位期間の第1番目の水平走査期間H1では、図6に示すように第1記憶部112の記憶内容が更新される。
この後、偶数番目の単位期間の第2番目の水平走査期間H2では、図8に示すように(B)に示すデータ値d12と略等しいデータ値d22を減算し、さらに、基準電圧Vrefより低電圧に対応させるためデータ値d22を減算して第1積算データS1[n]を生成する。この結果、偶数番目の単位期間の第2番目の水平走査期間H1では、図6に示すように第1記憶部112の記憶内容が「d11+d12+d13+d14+d15+d16-2d12-2d22」に更新される。
そして、偶数番目の単位期間の第3番目の水平走査期間H3では図8(C)、第4番目の水平走査期間H4では図8(D)、第5番目の水平走査期間H5では図8(E)に示すように第1積算データS1[n]が生成され、第1記憶部112の記憶内容が図6に示すように更新される。
このように第1演算部111は、第1記憶部112を用いて第1モードでは入力画像データDinを積算して1単位期間分の第1積算データS1[n]を生成し、第2モードでは、第1モードで生成した第1積算データS1[n]と現在の入力画像データDinを用いて1水平走査期間ごとに積算の範囲がシフトするように第1記憶部112の記憶内容をを更新したので、大容量のフィールドメモリを用いることなく、第1記憶部112の記憶容量を大幅に削減することができる。また、第2記憶部122についても、同じ理由によって記憶容量を大幅に削減することができる。
そして、補正部150は、偶数番目の単位期間においては、第1積算部110で生成した第1積算データS1[n]を用いて現在の入力画像データDinを補正する。第1積算データS1[n]は、当該偶数番目の単位期間において、データ線34に供給される画像信号X[n](n=1〜N)の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応している。画像はフィールド相関性が高いので、過去の1単位期間と同じように現在から1単位期間だけ未来の画像信号X[n]も変化すると推定できる。縦クロストークは、データ線34の電圧が変化に伴いデータ線34と容量結合した液晶素子CLの印加電圧が変化することによって発生する。従って、偶数番目の単位期間において、第1積算データS1[n]に基づいて現在の入力画像データDinを補正することによって、偶数番目の単位期間に画像信号X[n]を画素PIXに書き込んでから、これに続く奇数番目の単位期間に画像信号X[n]を画素PIXに書き込むまでの期間に、液晶素子CLの印加電圧の変化を補正することが可能となる。
補正部150は、奇数番目の単位期間においては、第2積算部120で生成した第2積算データS2[n]を用いて現在の入力画像データDinを補正する。これによって、奇数番目の単位期間に画像信号X[n]を画素PIXに書き込んでから、これに続く偶数番目の単位期間に画像信号X[n]を画素PIXに書き込むまでの期間に、液晶素子CLの印加電圧が変化を補正することが可能となる。
更に、本実施形態では、第1積算部110及び第2積算部120を備えるので、奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間の両方で縦クロストークを抑圧する補正を実行することができる。即ち、静止画を前提としなくても、記憶容量の小さい第1記憶部112及び第2記憶部122を用いて縦クロストークの補正を行うことができる。
ここで、図9を参照して動画の場合の縦クロストークの抑圧効果を説明する。この例では、ある単位期間(あるフィールド)において、灰色を背景として中央部に白の長方形が表示され、次の単位期間(次のフィールド)において、白の長方形が右に移動したとする。この場合、領域A1、A3、A4、及びA6については、正確に縦クロストークを補正できないが、領域A2及び領域A5については縦クロストークを抑圧することができる。
加えて、本実施形態では、第1記憶部112の記憶内容を奇数番目の単位期間の直前にリセットするとともに、第2記憶部122の記憶内容を偶数番目の単位期間の直前にリセットする。これによって、動画において縦クロストークの抑圧が十分でない領域があっても、その影響が次の単位期間に及ばなくなる。よって、静止画や倍速駆動のように同一の画像を複数の単位期間に書き込む場合のみならず、単位期間ごとに画像が変化する場合であっても、縦クロストークを有効に抑圧することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る電気光学装置100の構成は、図1を参照して説明した第1実施形態の電気光学装置100と同様であるが、第1実施形態の電気光学装置100はノンインタレース走査を実行するのに対して、第2実施形態に係る電気光学装置100はインターレース走査を実行する点で相違する。
インターレース走査では、図10に示すように奇数フィールドの実線で示す奇数番目のラインの画像と、偶数フィールドの実線で示す偶数番目のラインの画像とによって1画面の画像が得られる。入力画像データDinは、奇数フィールドと偶数フィールドとで1画面を構成するインターレース走査に対応したものとなっている。
本実施形態では、4つの単位期間で1画面の画像を表示する。具体的には、第1期間において奇数フィールドの画像を画素PIXに2度書き込み、第2期間において奇数フィールドの画像を画素PIXに2度書き込む。
図11に第2実施形態に係る電気光学装置100のタイミングチャートを示す。この図に示すように、第1期間は奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間とで構成され、第2期間も同様に奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間とで構成される。そして、第1期間及び第2期間における奇数番目の単位期間では正極性で画像信号X[n]を画素PIXに書き込み(極性信号Pがハイレベル)、第1期間及び第2期間における偶数番目の単位期間では負極性で画像信号X[n]を画素PIXに書き込む(極性信号Pがローレベル)。
上述したように第1期間では、奇数フィールドで得られる同じ画像を奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間に書き込み、第2期間では、偶数フィールドで得られる同じ画像を奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間に書き込む。従って、液晶素子CLに印加される電圧の極性バランスを良好に保つことができる。
また、上述した第1実施形態と同様に、第1積算部110及び第2積算部120は、第1記憶部112及び第2記憶部122を用いて、第1モードにおいて入力画像データDinを積算し、第2モードにおいて第1積算データS1[n]及び第2積算データS2[n]を生成する。この結果、縦クロストークの補正が可能となる。
過去の入力画像データDinをフレームメモリを用いて記憶する場合には、奇数フィールドの画像と偶数フィールドの画像を記憶する必要があるが、本実施形態では記憶容量の小さい第1記憶部112及び第2記憶部122を用いることができるので、回路規模と消費電力を大幅に縮小することができる。
加えて、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、第1記憶部112の記憶内容を奇数番目の単位期間の直前にリセットするとともに、第2記憶部122の記憶内容を偶数番目の単位期間の直前にリセットする。第2積算部120で生成する第2積算データS2[n]は、奇数フィールドの画像と偶数フィールドの画像に跨るものである。画像のライン相関性は高いが、奇数ラインの画像と偶数ラインの画像は完全に一致しない。従って、第1実施形態で説明した動画の場合と同様に縦クロストークの抑圧が十分でない領域が発生することがある。しかしながら、第2記憶部122の記憶内容は偶数番目の単位期間の直前にリセットされる。これによって、縦クロストークの抑圧が十分でない領域があっても、その影響が次の単位期間に及ばなくなる。よって、インターレース走査においても、縦クロストークを有効に抑圧することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る電気光学装置100は、第2実施形態に係る電気光学装置100と同様にインターレース走査を実行する。第3実施形態に係る電気光学装置100は、図4に示す画像処理回路10Aの替わりに、画像処理回路10Bを用いる点を除いて、図1に示す第1実施形態に係る電気光学装置100と同様に構成されている。
図12に画像処理回路10Bの構成を示す。画像処理回路10Bは、第3積算部130を追加した点を除いて、図4に示す第1実施形態の画像処理回路10Aと同様に構成されている。
第3積算部130は、第3演算部131と第3記憶部132とを備え、入力画像データDinに基づいて第3積算データS3[n]を生成する。
図13に第3実施形態に係る電気光学装置100のタイミングチャートを示す。この図に示すように1フレームは第1期間と第2期間とからなり、第2実施形態と同様に、第1期間において奇数フィールドの画像を画素PIXに2度書き込み、第2期間において奇数フィールドの画像を画素PIXに2度書き込む。また、第1期間は第1の単位期間と第2の単位期間からなり、第2期間は第3の単位期間と第4の単位期間からなる。なお、第1及び第3の単位期間は、第2実施形態の奇数番目の単位期間に相当し、第2及び第4の単位期間は、第2実施形態の偶数番目の単位期間に相当する。
第1積算部110は、あるフレームの第1の単位期間の開始からこれに続く第2の単位期間の終了まで、入力画像データDinを積算し、あるフレームの第3の単位期間の開始からこれに続く第4の単位期間の終了まで、入力画像データDinを積算して、あるフレームの第2の単位期間及び第4の単位期間において、データ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データS1[n]を生成する。なお、第1積算部110は、次のフレームでも同様に動作して第1積算データS1[n]を生成する。
より具体的には、第1演算部111は、あるフレームの第1の単位期間において、第1モードで動作する。この場合、第1演算部111は、現在の入力画像データDinと第1記憶部112から読み出したデータとを加算して得られたデータを第1記憶部112に書き込むことによって、第1記憶部112の記憶内容を更新する。また、第1演算部111は、あるフレームの第2の単位期間において、第2モードで動作する。この場合、第1演算部111は、第1記憶部112から読み出した第1積算データS1[n]と現在の入力画像データDinとに基づいて演算して得た新たな第1積算データS1[n]を第1記憶部112に書き込むことによって、第1記憶部112の記憶内容を更新する。なお、第1記憶部112の記憶内容は、第1リセットパルスRES1によって第1の単位期間及び第2の単位期間が開始する直前にリセットされる。
次に、第2積算部120は、あるフレームの第2の単位期間の開始から入力画像データDinを積算し、積算結果をあるフレームの第3の単位期間及び第4の単位期間中保持し、次のフレームの第1の単位期間の開始から入力画像データDinの積算を再開し、次のフレームの第1の単位期間において、データ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データS2[n]を生成する。
より具体的には、第2演算部121は、あるフレームの第2の単位期間において、第1モードで動作する。この場合、第2演算部121は、現在の入力画像データDinと第2記憶部122から読み出したデータとを加算して得られたデータを第2記憶部122に書き込むことによって、第2記憶部122の記憶内容を更新する。また、第2演算部121は、次のフレームの第1の単位期間において、第2モードで動作する。この場合、第2演算部121は、第2記憶部122から読み出した第2積算データと現在の入力画像データとに基づいて演算して得た新たな第2積算データS2[n]を第2記憶部122に書き込むことによって、第2記憶部122の記憶内容を更新する。なお、第2記憶部122の記憶内容は、第2リセットパルスRES3によって第2の単位期間が開始する直前にリセットされる。
次に、第3積算部130は、あるフレームの第3の単位期間の開始から入力画像データDinを積算し、積算結果を次のフレームの第1の単位期間及び第2の単位期間中保持し、次のフレームの第3の単位期間の開始から入力画像データDinの積算を再開し、次のフレームの第3の単位期間において、データ線34に供給される画像信号X[n]の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第3積算データS3[n]を生成する。
より具体的には、第3演算部131は、あるフレームの第4の単位期間において、第1モードで動作する。この場合、第3演算部131は、現在の入力画像データDinと第3記憶部132から読み出したデータとを加算して得られたデータを第3記憶部132に書き込むことによって、第3記憶部132の記憶内容を更新する。また、第3演算部131は、次のフレームの第3の単位期間において、第2モードで動作する。この場合、第3演算部131は、第3記憶部132から読み出した第3積算データS3[n]と現在の入力画像データDinとに基づいて演算して得た新たな第3積算データS3[n]を第3記憶部132に書き込むことによって、第3記憶部132の記憶内容を更新する。なお、第3記憶部132の記憶内容は、制御回路14から供給される第3リセットパルスRES3によって第4の単位期間が開始する直前にリセットされる。
補正部150の補正量演算部151は、あるフレームの第1の単位期間では第2積算データS2[n]に基づいて補正量を演算し、あるフレームの第2の単位期間では第1積算データS1[n]に基づいて補正量を演算し、あるフレームの第3の単位期間では第3積算データS3[n]に基づいて補正量を演算し、あるフレームの第4の単位期間では第1積算データS1[n]に基づいて補正量を演算し、次のフレームの第1の単位期間では第2積算データS2[n]に基づいて補正量を演算し、次のフレームの第2の単位期間では第1積算データS1[n]に基づいて補正量を演算し、次のフレームの第3の単位期間では第3積算データS3[n]に基づいて補正量を演算し、次のフレームの第4の単位期間では第1積算データS1[n]に基づいて補正量を演算する。そして、補正部150は算出した補正量に基づいて入力画像データDinを補正して補正画像データDhを生成する。
図14に、インターレース走査と書き込みラインとの関係を示す。この例では1画面が9列12行の画素PIXからなるものとする。インターレース走査では、奇数番目のラインからなる奇数フィールドの画像を第1期間で書き込み、偶数番目のラインからなる偶数フィールドの画像を第2期間で書き込む。図14に例示した画像では、第1期間に書き込まれる画像と第2期間に書き込まれる画像が相違する。
上述した第2実施形態では、図11に示すように第2積算部120は、第1期間の偶数番目の単位期間で生成した入力画像データDinの積算結果を用いて、第2期間の奇数番目の単位期間において第2積算データS2[n]を生成する。上述したようにインターレースでは、第1期間と第2期間とで、書き込み画像が相違するため、第2積算データS2[n]は誤差を含むことになる。
これに対して、本実施形態では、図13に示すように、第2積算部120は、あるフレームの第1期間の第2の単位期間において奇数フィールドの画像について入力画像データDinを積算し、第2記憶部122の記憶内容を第2期間中保持して、次のフレームの第1の単位期間において第2モードで動作する。次のフレームの第1期間では、奇数フィールドの画像を示す入力画像データDinが供給されるので、第2積算部120は、より正確な第2積算データS2[n]を生成することができる。
また、第3積算部130は、あるフレームの第2期間の第4の単位期間において偶数フィールドの画像について入力画像データDinを積算し、第3記憶部132の記憶内容を次の第1期間中保持して、次のフレームの第3の単位期間において第2モードで動作する。次のフレームの第2期間では、偶数フィールドの画像を示す入力画像データDinが供給されるので、第3積算部130は、より正確な第3積算データS3[n]を生成することができる。
これにより、第3実施形態に係る電気光学装置100は、インターレース走査において、回路規模及び消費電力を削減しつつ、縦クロストークを抑圧することができる。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。
(1)上述した各実施形態では、画像信号X[n]の極性が反転する所定周期を1単位期間としたが、本発明はこれに限定されるものではなく1垂直走査期間の自然数倍、あるいは1水平走査期間の自然数倍であってもよい。これらの場合であっても、第1乃至第3積算部110〜130は、極性信号Pの示す極性が正極性であれば入力画像データDinをそのまま積算し、極性信号Pの示す極性が負極性であれば入力画像データDinに「-1」を乗じて積算して、第1乃至第3積算データS1[n]〜S3[n]を生成すればよい。
(2)本発明において、電気光学素子は液晶素子CLに限定されない。例えば、有機EL素子や電気泳動素子を電気光学素子として利用することも可能である。すなわち、電位光学素子は、電気的な作用(例えば電圧の印加)に応じて光学的な特性(例えば透過率)が変化する表示素子として包括される。これらの電気光学素子を備えた画素PIXであっても、データ線34の電圧が変動すると、画素PIXで保持する画像信号X[n]に応じた電圧が変動し、縦クロストークが発生する場合があり得る。この変形例によれば、そのような場合にも縦クロストークを抑圧することができる
(3)上述した各実施形態において補正部150の補正量演算部151は、第1乃至第3積算データS1[n]〜S3[n]を用いて所定の演算を実行することにより補正量を演算した。ここで、「第1乃至第3積算データS1[n]〜S3[n]を用いて所定の演算を実行する」とは、所定の演算の変数の一つとして、第1乃至第3積算データS1[n]〜S3[n]を用いるの意味であって、所定の演算に他の変数があってもよい。例えば、第1乃至第3積算データS1[n]〜S3[n]から現在の入力画像データDinを減算又は加算して得た値に所定の係数を乗算して、補正量を演算してもよい。これは、画素PIXがデータ線34の電圧変動の影響を受けるのは、現在の入力画像データDinに対応する画像信号X[n]の書き込みが終了してから、次に画像信号X[n]の書き込みを開始するまでの期間であって、画像信号X[n]の書き込み中はデータ線34の電圧変動の影響をうけないからである。
(4)電気光学素子は液晶素子CLに限定されない。例えば、有機EL素子や電気泳動素子を電気光学素子として利用することも可能である。すなわち、電位光学素子は、電気的な作用(例えば電圧の印加)に応じて光学的な特性(例えば透過率)が変化する表示素子として包括される。これらの電気光学素子を備えた画素PIXであっても、データ線34の電圧が変動すると、画素PIXで保持する画像信号X[n]に応じた電圧が変動し、縦クロストークが発生する場合があり得る。この変形例によれば、そのような場合にも縦クロストークを抑圧することができる。
<応用例>
以上の各形態に例示した電気光学装置100は、各種の電子機器に利用され得る。図15から図17には、電気光学装置100を採用した電子機器の具体的な形態が例示されている。
図15は、電気光学装置100を適用した投射型表示装置(3板式のプロジェクター)4000の模式図である。投射型表示装置4000は、相異なる表示色(赤色,緑色,青色)に対応する3個の電気光学装置100(100R100G100B)を含んで構成される。照明光学系4001は、照明装置(光源)4002からの出射光のうち赤色成分rを電気光学装置100Rに供給し、緑色成分gを電気光学装置100Gに供給し、青色成分bを電気光学装置100Bに供給する。各電気光学装置100は、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画像に応じて変調する光変調器(ライトバルブ)として機能する。投射光学系4003は、各電気光学装置100からの出射光を合成して投射面4004に投射する。
図16は、電気光学装置100を採用した可搬型のパーソナルコンピューターの斜視図である。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する電気光学装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図17は、電気光学装置100を適用した携帯電話機の斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図15から図17に例示した機器のほか、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants),デジタルスチルカメラ,テレビ,ビデオカメラ,カーナビゲーション装置,車載用の表示器(インパネ),電子手帳,電子ペーパー,電卓,ワードプロセッサ,ワークステーション,テレビ電話,POS端末,プリンター,スキャナー,複写機,ビデオプレーヤー,タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
100……電気光学装置、10A,10B……画像処理回路、12……電気光学パネル、14……制御回路、30……画素部、PIX……画素、CL……液晶素子、SW……選択スイッチ、32……走査線、34……データ線、40……駆動回路、42……走査線駆動回路、44……データ線駆動回路、110……第1積算部、111……第1演算部、112……第1記憶部、120……第2積算部、121……第2演算部、122……第2記憶部、130……第3積算部、131……第3演算部、132……第3記憶部、150……補正部。

Claims (8)

  1. データ線を介して画素回路に画像信号を供給する電気光学装置であって、
    奇数番目の単位期間の開始からこれに続く偶数番目の単位期間の終了まで、入力画像データを積算して、当該偶数番目の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データを生成する第1積算部と、
    偶数番目の単位期間の開始からこれに続く奇数番目の単位期間の終了まで、入力画像データを積算して、当該奇数番目の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データを生成する第2積算部と、
    偶数番目の単位期間において、前記第1積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、奇数番目の単位期間において、前記第2積算データとに基づいて現在の入力画像データを補正して、補正画像データを生成する補正部と、
    前記補正画像データに基づいて前記画像信号を生成して前記データ線に供給する駆動部と、 を備える、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1積算部は、前記奇数番目の単位期間が開始する前に、前記入力画像データの積算をリセットし、前記第2積算部は、前記偶数番目の単位期間が開始する前に、前記入力画像データの積算をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記駆動部は、所定周期で基準レベルを中心として信号の極性が反転するように前記画像信号を生成し、
    前記第1積算部は、前記画像信号の極性に応じて、入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第1積算データを生成し、
    前記第2積算部は、前記画像信号の極性に応じて、入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第2積算データを生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記所定周期は前記単位期間であり、
    前記第1積算部は、
    前記第1積算データを記憶し、前記奇数番目の単位期間が開始する前に記憶内容がリセットされる第1記憶部と、
    前記奇数番目の単位期間において、前記第1記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新し、前記偶数番目の単位期間において、前記第1記憶部から読み出した前記第1積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第1積算データを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新する第1演算部とを備え、
    前記第2積算部は、
    前記第2積算データを記憶し、前記偶数番目の単位期間が開始する前に記憶内容がリセットされるする第2記憶部と、
    前記偶数番目の単位期間において、前記第2記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新し、前記奇数番目の単位期間において、前記第2記憶部から読み出した前記第2積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第2積算データを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新する第2演算部とを備え、
    前記駆動部は、前記補正画像データに基づいて前記単位期間ごとに前記画像信号の極性を反転させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記入力画像データは、奇数番目のラインの画像を表す奇数フィールドと偶数番目のラインの画像を表す偶数フィールドとで1画面を構成するインターレース走査に対応したものであり、
    第1期間と第2期間とを交互に繰り返して画像を表示し、
    前記第1期間は、奇数番目の単位期間とこれに続く偶数番目の単位期間とからなり、
    前記第2期間は、奇数番目の単位期間とこれに続く偶数番目の単位期間とからなり、
    前記入力画像データは、前記第1期間の奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間において、同じ奇数フィールドの画像を示し、前記第2期間の奇数番目の単位期間と偶数番目の単位期間において、同じ偶数フィールドの画像を示す、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 奇数番目のラインの画像を表す奇数フィールドと偶数番目のラインの画像を表す偶数フィールドとで1画面を構成するインターレース走査に対応した入力画像データが供給され1フレームが第1期間と第2期間とからなり、前記第1期間は第1の単位期間と第2の単位期間からなり、前記第2期間は第3の単位期間と第4の単位期間からなり1フレームの処理を繰り返し、データ線を介して画素回路に画像信号を供給する電気光学装置であって、
    あるフレームの第1の単位期間の開始からこれに続く第2の単位期間の終了まで、入力画像データを積算し、あるフレームの第3の単位期間の開始からこれに続く第4の単位期間の終了まで、入力画像データを積算して、あるフレームの第2の単位期間及び第4の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第1積算データを生成する第1積算部と、
    あるフレームの第2の単位期間の開始から入力画像データを積算し、積算結果をあるフレームの第3の単位期間及び第4の単位期間中保持し、次のフレームの第1の単位期間の開始から入力画像データの積算を再開し、次のフレームの第1の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第2積算データを生成する第2積算部と、
    あるフレームの第4の単位期間の開始から入力画像データを積算し、積算結果を次のフレームの第1の単位期間及び第2の単位期間中保持し、次のフレームの第3の単位期間の開始から入力画像データの積算を再開し、次のフレームの第3の単位期間において、前記データ線に供給される前記画像信号の電圧を1単位期間だけ過去から現在まで積分した積分値に対応する第3積算データを生成する第3積算部と、
    第1の単位期間において、前記第2積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、第2の単位期間において、前記第1積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、第3の単位期間において、前記第3積算データに基づいて現在の入力画像データを補正し、第4の単位期間において、前記第1積算データとに基づいて現在の入力画像データを補正して補正画像データを生成する補正部と、
    前記補正画像データに基づいて、単位期間ごとに基準レベルを中心として信号の極性が反転する前記画像信号を生成して前記データ線に供給する駆動部とを備え、
    前記第1積算部は、前記画像信号の極性に応じて、前記入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第1積算データを生成し、
    前記第2積算部は、前記画像信号の極性に応じて、前記入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第2積算データを生成し、
    前記第3積算部は、前記画像信号の極性に応じて、前記入力画像データの加算及び減算の一方を実行して前記第3積算データを生成する、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  7. 前記第1積算部は、
    前記第1積算データを記憶し、前記あるフレーム及び次のフレームの第1の単位期間が開始する前に記憶内容がリセットされる第1記憶部と、
    前記あるフレーム及び次のフレームの第1の単位期間において、前記第1記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新し、前記あるフレーム及び次のフレームの第2の単位期間において、前記第1記憶部から読み出した前記第1積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第1積算データを前記第1記憶部に書き込むことによって、前記第1記憶部の記憶内容を更新する第1演算部とを備え、
    前記第2積算部は、
    前記第2積算データを記憶し、前記あるフレームの第2の単位期間が開始される前に記憶内容がリセットされる第2記憶部と、
    前記あるフレームの第2の単位期間において、前記第2記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新し、前記次のフレームの第1の単位期間において、前記第2記憶部から読み出した前記第2積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第2積算データを前記第2記憶部に書き込むことによって、前記第2記憶部の記憶内容を更新する第2演算部とを備え、
    前記第3積算部は、
    前記第3積算データを記憶し、前記あるフレームの第4の単位期間が開始される前に記憶内容がリセットされる第3記憶部と、
    前記あるフレームの第4の単位期間において、前記第3記憶部から読み出したデータと現在の入力画像データとを前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得られたデータを前記第3記憶部に書き込むことによって、前記第3記憶部の記憶内容を更新し、前記次のフレームの第3の単位期間において、前記第3記憶部から読み出した前記第3積算データと現在の入力画像データの2倍を前記画像信号の極性に応じて加算又は減算して得た新たな第3積算データを前記第3記憶部に書き込むことによって、前記第3記憶部の記憶内容を更新する第3演算部とを備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
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