JP2014174397A - ツイストボール型電子ペーパー - Google Patents

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Abstract

【課題】ツイストボール層の複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーを提供する。
【解決手段】透明基材上に形成された透明電極を有する透明電極基材と、上記対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間を封止する封止部と、ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に複数の上記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する固定部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーに関する。
近年、電子ペーパーと呼ばれる情報媒体が注目を浴びつつある。この情報媒体は低消費電力性、曲げ可能なフレキシブル性、薄く軽いなどの優れた特性を有し、しかも書き換え可能という際立った特長を有し、実用化段階に入りつつある。
また、電子ペーパーの構成にはいくつか種類があり、その中に、例えば2色相球状粒子(ツイストボール)を用いた構成がある(例えば、特許文献1)。
上記電子ペーパーは、透明電極基材、ツイストボール層、および対向電極基材の順に積層された層構造を有するものである。また、ツイストボール層は、通常、ツイストボールと溶媒を含む溶媒層とを有するツイストボールシートを有する。また、従来の電子ペーパーにおいては、透明電極基材および対向電極基材の間に一のツイストボールシートが配置されたツイストボール層が用いられている。
特開2011−112792号公報
上記電子ペーパーにおいては、近年、パネルの大型化への要請や、2色以上の色を用いた表示を行うことへの要請が高まってきている。そこで、電子ペーパーとして、透明電極基材および対向電極基材の間に複数のツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層を有するものが検討されている。しかしながら、上述した電子ペーパーにおいては、透明電極基材および対向電極基材を貼り合わせた後、透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置がずれることにより、ツイストボールシート同士が重なり合うという問題、ツイストボールシートが全体的に偏って存在するという問題等がある。その結果、上記電子ペーパーにおいては、各ツイストボールシートに対応する対向電極との位置がずれて所望の表示を行うことが困難となるという問題や、電子ペーパーを用いて表示を行うこと自体が困難となるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーを提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、透明基材および上記透明基材上に形成された透明電極を有する透明電極基材と、対向基材および上記対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間を封止する封止部と、ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に複数の上記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する固定部と、を有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパーを提供する。
本発明によれば、上記固定部を有することにより、透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができ、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーとすることができる。
上記発明においては、上記固定部が、上記透明電極基材および上記対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されていることが好ましい。上記固定部が透明電極基材および対向電極基材の一方の表面上に固定されていることから、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定することができる。また、透明電極基材等の表面上に固定された固定部により透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる。よって、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーとすることができる。
上記発明においては、上記電子ペーパーが、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に配置され上記封止部の内側端部に沿って連続的に配置された枠部を有し、上記固定部が、上記枠部を用いて固定されていることも好ましい。上記電子ペーパーが上記枠部を有し、上記固定部が上記枠部を用いて固定されていることから、透明電極および対向電極に対する平面視上の位置が固定された枠部を用いて、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定することができる。また、上記固定部により透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる。よって、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーとすることができる。
本発明の電子ペーパーは、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるといった作用効果を奏する。
本発明のツイストボール型電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。 図1に例示するツイストボール型電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、および封止部の配置について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの他の例を示す概略断面図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、および封止部の配置の他の例について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、および封止部の配置の他の例について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーのツイストボール層におけるツイストボールシートの配置の例について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーのツイストボール層におけるツイストボールシートの配置の例について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの他の例を示す概略断面図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの他の例を示す概略断面図である。 図10に例示するツイストボール型電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、枠部、および封止部の配置について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーにおけるイストボールシート、固定部、枠部、および封止部の配置の他の例について説明する説明図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの他の例を示す概略断面図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの製造方法の他の例を示す工程図である。 本発明のツイストボール型電子ペーパーの他の例について説明する概略断面図である。
以下、本発明のツイストボール型電子ペーパー(以下、単に電子ペーパーと称して説明する場合がある。)について説明する。
本発明のツイストボール型電子ペーパーは、透明基材および上記透明基材上に形成された透明電極を有する透明電極基材と、対向基材および上記対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間を封止する封止部と、ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に複数の上記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する固定部と、を有することを特徴とするものである。
本発明において、封止部が透明電極基材および対向電極基材の間を封止するとは、封止部を用いて透明電極基材および対向電極基材の間にツイストボール層を保持することをいい、ツイストボール層の透明電極基材側および対向電極基材側の隣接基材の表面上に封止部を配置して、ツイストボール層を密閉することをいう。隣接基材としては、透明電極基材、対向電極基材、および必要に応じて用いられるツイストボール層用基材が挙げられる。
本発明によれば、上記固定部を有することにより、透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができ、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーとすることができる。
ここで、上記ツイストボールシートは透明電極基材および対向電極基材の間に配置されていることから、透明電極基材および対向電極基材の間の距離を調整してツイストボールシートを挟みこむことにより、透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することも考えられる。しかしながら、上記電子ペーパーにおいては、ツイストボールシートに含まれるツイストボールを回転させることにより表示を行うため、上述のようにツイストボールシートを固定した場合は、ツイストボールシートが透明電極基材および対向電極基材に圧迫され、ツイストボールの回転が阻害され、電子ペーパーによる表示が妨げられることが懸念される。
これに対して、上記固定部を有する場合は、ツイストボールシートに加わる負荷を少ないものとすることができることから、ツイストボールの回転を妨げずに良好な表示を行うことが可能となる。
また、一般的に、電子ペーパーにおいては、大きなパネルになるほど、透明電極基材や対向電極基材の中心部がたわみやすくなることから、ツイストボールシートが圧迫されやすくなる可能性がある。これに対しても、本発明の電子ペーパーにおいては、上記固定部を有することから、透明電極基材等のたわみにより生じるツイストボールシートへの圧迫を緩和することができる。
本発明の電子ペーパーは、固定部の違いにより、2つの態様を有する。具体的には、上記固定部が、上記透明電極基材および上記対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されている態様(第1態様)と、上記電子ペーパーが、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に配置され上記封止部の内側端部に沿って連続的に配置された枠部を有し、上記固定部が、上記枠部を用いて固定されている態様(第2態様)と、の2つの態様を有する。以下、各態様について説明する。
なお、以下の説明においては、透明電極基材および対向電極基材に対する平面視上の位置を、単に平面視上の位置と称して説明する場合がある。
I.第1態様
本態様の電子ペーパーは、透明基材および上記透明基材上に形成された透明電極を有する透明電極基材と、対向基材および上記対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間を封止する封止部と、ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に複数の上記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する固定部と、を有し、上記固定部が、上記透明電極基材および上記対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されていることを特徴とするものである。
図1は、本態様の電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。また、図2は、図1に例示する電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、および封止部の配置について説明する説明図である。図2中のA−A線は、図1の断面を示している。
図1に例示するように、本態様の電子ペーパー10は、透明基材1aおよび透明基材1a上に形成された透明電極1bを有する透明電極基材1と、対向基材2aおよび対向基材2a上に形成された対向電極2bを有する対向電極基材2と、透明電極基材1および対向電極基材2の間を封止する封止部3と、ツイストボール4aおよび溶媒を含む溶媒層4bを有するツイストボールシート4cを有し、透明電極基材1および対向電極基材2の間に複数のツイストボールシート4cが並列に配列されて構成されるツイストボール層4と、透明電極基材1および対向電極基材2の間のツイストボールシート4c間に配置され、透明電極基材1および対向電極基材2に対する平面視上の位置が固定されており、透明電極基材1および対向電極基材2に対するツイストボールシート4cの平面視上の位置を固定する固定部5と、を有するものである。また、固定部5が、透明電極基材1および対向電極基材2の少なくとも一方の表面上に固定されていることを特徴とするものである。図1に例示する電子ペーパー10においては、固定部5が、透明電極基材1の透明電極1b側の表面上、および対向電極基材2の対向電極2b側の表面上の両方に固定されている例について示している。また、封止部3が封止材層3aから構成されている例について示している。また、図2に例示するように固定部5が封止部3(封止材層3a)と一体に形成されたものである例について示している。
本態様においては、上記固定部が、透明電極基材および対向電極基材の一方の表面上に固定されていることから、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定することができる。また、透明電極基材等の表面上に固定された固定部により透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる。よって、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーとすることができる。
以下、本態様の電子ペーパーの詳細について説明する。
1.固定部
本態様における固定部は、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されているものである。また、上記固定部は、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定するものである。より具体的には、透明電極基材および対向電極基材に対する平面視上の位置が固定された固定部を用いて、ツイストボールシートを保持する。
また、上記固定部が、上記透明電極基材および上記対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されていることを特徴とする。
(1)固定部の構成
本態様における固定部としては、透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されていれば特に限定されず、図1に例示するように透明電極基材1および対向電極基材2の両方の表面上に固定されていてもよく、図3(a)に例示するように透明電極基材1上に固定されていてもよく、図3(b)に例示するように対向電極基材2上に固定されていてもよい。本態様においては、なかでも、図1に例示するように透明電極基材1および対向電極基材2の両方の表面上に固定部5が固定されていることが好ましい。固定部の平面視上の位置をより良好に固定することができ、ツイストボールシートの平面視上の位置をより良好に固定することが可能となるからである。
なお、図3(a)、(b)は、本態様の電子ペーパーの他の例を示す概略断面図であり、説明していない符号については図1で説明した符号と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、透明電極基材および対向電極基材の両方の表面上に固定部が固定されている場合において、後述する封止部が封止材層から構成されている場合は、上記固定部は、封止材層と同一の材料を用いて形成されたものであることがより好ましく、封止部(封止材層)とを一体に形成に形成されたものであることが特に好ましい。固定部の平面視上の位置をより良好に固定することが可能となるからである。また、電子ペーパーの製造時において、固定部および封止部を同一工程で形成することができることから、製造工程数を減らすことができ、生産性の高い電子ペーパーとすることができる。
また、上記固定部は透明電極基材の透明電極側に配置してもよく、透明基材側に配置してもよい。また、上記固定部は対向電極基材の対向電極側に配置してもよく、対向基材側に配置してもよい。
上記固定部としては、ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する機能を有するものであれば特に限定されないが、透明電極基材および対向電極基材の間の距離を所定の距離に保持するスペーサ機能をさらに有することが好ましい。上記スペーサ機能を有することにより、外部からの圧力等による透明電極基材および対向電極基材の間の距離の変化、ならびに、これに伴う表示不良を抑制することが可能となる。
上記固定部がスペーサ機能を有する場合、固定部の硬度としては、透明電極基材および対向電極基材の間の距離を所定の範囲に保持することが可能な程度であれば特に限定されない。具体的な固定部の硬度としては、後述する固定層のロックウェル硬さ(JIS K7202−2、ISO 2039−2、ASTM D785)をスケールRにて測定した場合のR値が70〜130の範囲内、もしくはスケールMにて測定した場合のM値が70〜110の範囲内であることが好ましい。
上記固定部の平面視上の配置としては、ツイストボールシート間に固定部を配置することによりツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができれば特に限定されない。図2に例示するように、ツイストボールシート4c間に固定部5を連続的に配置してもよく、図4(a)に例示するように、ツイストボールシート4c間に固定部5を所定の間隔を開けてパターン状に配置してもよく、図4(b)、図5に例示するように、ツイストボールシート4cの端部(図4(b)、図5における短辺部分)を固定することができるようにツイストボールシート4c間に固定部5を配置してもよい。本態様においては、なかでもツイストボールシート間に固定部を連続的に配置することが好ましい。固定部を用いてツイストボールシートの平面視上の位置をより良好に固定することができるからである。
また、いずれの配置においても図1、図4(a)、(b)に例示するように固定部5の少なくとも一部と封止部3(封止材層3a)とが平面視上連続的に配置されるように、固定部として、固定部5の少なくとも一部が封止部3(封止材層3a)と一体に形成されたものを用いることができる。
また、いずれの配置においても固定部として、封止部と別体に形成されたものを用いることもできる。また、固定部が、封止部と別体に形成されたものである場合は、図5に例示するように、固定部5が、ツイストボールシート4c間以外の領域に配置される部位を有するものであってもよい。
なお、図4(a)、(b)、図5は、本態様の電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、および封止部の配置の他の例について説明する説明図である。
透明電極基材上における固定部の位置、および対向電極基材上における固定部の位置としては、通常、透明電極基材および対向電極基材において電子ペーパーの表示領域に用いられる領域以外の位置となる。また、ツイストボール層による表示を阻害しないように、少なくとも対向電極の位置と固定部の位置とが重ならないように配置されていることが好ましい。なお、後述するように対向電極は、通常、対向基材上にパターン状に形成される。
固定部は、透明性を有していてもよく、所定の色に着色されていてもよい。固定部が透明性を有する場合は、ツイストボール層全体で一の情報表示を行う場合に、良好に表示を行うことが可能となる。一方、固定部が所定の色に着色されている場合は、固定部の配置により電子ペーパーに意匠性を付与することが可能となる。
固定部の幅としては、透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定することができ、ツイストボールシート間に配置してツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる程度であれば特に限定されず、電子ペーパーの用途等に応じて適宜選択することができる。
上記固定部の幅としては、具体的には、0.5mm〜2.0mmの範囲内、なかでも0.5mm〜1.5mmの範囲内、特に、0.5mm〜1.0mmの範囲内であることが好ましい。固定部の幅が上記値に満たない場合は、透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定部を安定的に固定することが困難となる可能性があるからである。一方、固定部の幅が上記範囲を超える場合は、ツイストボールシート間の距離が広くなり、本態様の電子ペーパーを用いて良好な表示を行うことが困難となる可能性があるからである。
なお、上記固定部の幅とは、図1においてpで示される距離をいう。
固定部の厚みとしては、透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定することができ、ツイストボールシート間に配置してツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる程度であれば特に限定されず、電子ペーパーの用途等に応じて適宜選択することができる。
上記固定部の厚みとしては、具体的には、50μm〜500μmの範囲内、なかでも70μm〜400μmの範囲内、特に80μm〜360μmの範囲内であることが好ましい。固定部の厚みが上記範囲に満たない場合は、固定部を有する場合も、ツイストボールシートの平面視上の位置を十分に固定することが困難となる可能性があるからである。一方、固定部の厚みが上記範囲を超える場合は、本発明の電子ペーパーの使用時等において、固定部が倒壊しやすくなる可能性や、電子ペーパーの薄型化が困難となる可能性があるからである。また、透明電極基材および対向電極基材の間の距離が大きくなることにより、電子ペーパーの消費電力が大きくなる可能性があるからである。
固定部が、スペーサ機能を有する場合は、後述する封止材層の厚みと同等の厚みとすることが好ましい。
なお、上記固定部の厚みとは、図1においてqで示される距離をいう。
(2)固定部の材料
本態様における固定部の材料としては、透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定することができ、ツイストボールシート間に配置してツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができるものであれば特に限定されない。
例えば、固定部が、固定層と接着層とを有し、透明電極基材等の表面と固定層とを接着層を介して貼り合わせることができるものを好適に用いることができる。
固定部が固定層と接着層とを有する場合、固定層の材料としては、フィルム基材を好適に用いることができる。フィルム基材を構成する樹脂としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等を挙げることができる。
また、接着層の材料としては、具体的には、粘着剤や接着剤を挙げることができる。
粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、アルファ−シアノアクリレート系粘着剤、マレイミド系粘着剤、スチロール系粘着剤、ポリオレフィン系粘着剤、レゾルシノール系粘着剤、ポリビニルエーテル系粘着剤が挙げられる。なかでも、耐久性及び接着性に優れ低コストであるアクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
また、接着剤としては、例えば、熱硬化性の接着剤であってもよく、光硬化性の接着剤であってもよい。接着剤については公知のものを用いることができるので、ここでの説明は省略する。
上記接着層は、固定層の透明電極基材側および対向電極基材側の少なくとも一方の表面上に形成される。
固定部がスペーサ機能を有する場合は、固定部自体の材料もしくは固定層の材料として、上述した固定部の硬度と同等の硬度を有するものが用いられる。
(3)固定部の形成方法
本態様における固定部の形成方法としては、特に限定されず、例えば、上述した固定部の材料から構成される固定部形成用基材を準備し、上記固定部形成用基材から固定部の形状を打ち抜くことにより固定部を形成する方法を好適に用いることができる。また、固定部が後述する封止部と一体に形成されたものである場合は、上記固定部形成用基材から固定部および封止部の形状を打ち抜いて形成される方法が好適に用いられる。
2.ツイストボール層
本態様におけるツイストボール層は、ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に複数の上記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるものである。
(1)ツイストボール層の構成
ツイストボール層におけるツイストボールシートの配置としては、電子ペーパーの用途等に応じて適宜選択することができる。例えば、図2、図4、図5、図6、図7に示される配置を挙げることができるがこれらに限定されない。本態様においては、ツイストボールシートの配置によっても、電子ペーパーに意匠性を付与することができる。
なお、図6、図7は、本態様の電子ペーパーのツイストボール層におけるツイストボールシートの配置の例について説明する説明図である。
また、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートとしては、各々のツイストボールシートが異なる配色のツイストボールを有するものであってもよく、同一の配色のツイストボールを有するものであってもよい。各々のツイストボールシートが異なる配色のツイストボールを有するものである場合は、3色以上の表示を行うことができる電子ペーパーとすることができる。一方、各々のツイストボールシートが同一の配色のツイストボールを有するものである場合は、大面積の表示を行うことができる電子ペーパーとすることができる。
(2)ツイストボールシート
上記ツイストボール層に用いられるツイストボールシートは、ツイストボールと、溶媒を含む溶媒層とを有するものである。
(a)ツイストボール
本態様に用いられるツイストボールは、異なる帯電特性を有する2色相を有するものである。また、本態様の電子ペーパーにおいて表示媒体として働くものである。より具体的には、ツイストボールを回転させることにより表示が行われる。
本態様に用いられるツイストボールとしては、球状であり、有色彩相と白色相あるいは有色彩相と有色彩相の異なる2色相を有し、異なる2色相が互いに異なる帯電特性を有するものであれば特に限定されるものではない。
このようなツイストボールとしては、例えば、特開2004−197083号公報で提案されているマイクロチャンネル製造方法で製造されるツイストボールと同様とすることができる。
ここで、マイクロチャンネル製造方法は、着色連続相と球状粒子化相とが互いにO/W型又はW/O型の関係にあるものを用い、着色連続相が移送される第1マイクロチャンネルから、第2マイクロチャンネルに流れる流動媒体の球状粒子化相内に、2色の着色連続相を順次吐出させることにより、2色相球状ポリマー粒子で、かつ、電荷的に(±)の極性を有する帯電特性球状粒子であるツイストボールを製造する製造方法である。
上記マイクロチャンネル製造方法においては、重合性樹脂成分を含有する油性又は水性の流動性媒体中に、この媒体に不溶性の着色染顔料を含有する2色に分相させた着色連続相中の重合性樹脂成分を、互いに異なる正負に帯電する重合性モノマーで形成させて、第1マイクロチャンネルに移送させ、次いで、この着色連続相を、第2マイクロチャンネル内を流れる水性又は油性の球状粒子化相中に、連続又は間欠的に順次吐出させる。次いで、球状粒子化相中に吐出させた吐出物は、マイクロチャンネル内での一連の吐出、分散、移送中に球状粒子化されながら、球状粒子化相中に順次球状物化されるので、この球状粒子化相中の重合性樹脂成分をUV照射下および加熱下の少なくともいずれかで重合硬化させることによりツイストボールが適宜調製される。
上記着色連続相は、2色相に分相されている連続色相であって、例えば、黒色と白色、赤色と白色、黄色と白色、青色と白色、緑色と白色、紫色と白色等の何れかの「有彩色相と白色相」から選ばれる2色の分相色相、あるいは「有色彩相と有色彩相」の異なる2色の分相色相を挙げることができる。このような色相を形成させる着色剤としては、後述する重合性樹脂成分を含有する流動性分散媒体に不溶性又は均一に分散されるのであれば特に限定することなく、適宜選んで用いられる。上記着色剤としては、染料および顔料を用いることができる。
このような染料および顔料としては、例えば、特開2004−197083号公報に記載されたものを用いることができるので、ここでの記載は省略する。
これら着色剤としての染顔料の添加量は、特に限定されるものではなく、また、その着色粒子の用途等によっても所望される色調が異なり、また、上述する着色連続相中での分散性等から、本態様においては、着色連続相中の重合硬化成分である全重合性樹脂成分100重量部当たり、0.1重量部〜80重量部で、好ましくは2重量部〜10重量部の範囲で適宜好適に添加することができる。
上記ツイストボールに用いられる重合性樹脂成分又は重合性モノマーとしては、ツイストボールに用いられる重合性モノマーの官能基又は置換基の種類によって、上記ツイストボールの帯電性が、それぞれ(−)帯電性と(+)帯電性とを示す傾向にあるモノマー種を挙げることができる。従って、少なくとも2種以上の複数種のモノマーを本態様における重合性樹脂成分として使用する場合には、その(+)及び(−)帯電性を示す傾向を周知のうえで、好ましくは、同種帯電性の傾向にあるモノマー同士を複数組み合わせて適宜好適に使用することもできる。
一方、少なくとも1種の官能基および置換基のいずれかを分子内に有する重合性樹脂成分又は重合性モノマーにおいて、その官能基又は置換基としては、例えば、カルボニル基、ビニル基、フェニル基、アミノ基、アミド基、イミド基、ヒドロキシル基、ハロゲン基、スルホン酸基、エポキシ基及びウレタン結合等を挙げることができる。本態様においては、このような重合性モノマーにおける官能基又は置換基を有するモノマー種の単独又は2種以上の複数種を組み合わせて適宜好適に使用することができる。
(−)帯電性の傾向にある重合性モノマーおよび(+)帯電性の傾向にある重合性モノマーとしては、例えば、特開2004−197083号公報に記載されたものを用いることができるので、ここでの記載は省略する。
本態様において、既に上述した第2マイクロチャンネルに着色連続相として吐出された後の重合性樹脂成分の重合時におけるこのような重合性モノマーを他の共重合モノマーに組み合わせて使用する場合には、着色樹脂微粒子に託される所望する帯電性又は電気泳動性にもよるが、重量基準で表して、帯電性の傾向にあるモノマーが、好ましくは全モノマー中1%〜100%の範囲内で、更に好ましくは5%〜100%の範囲内で、特に好ましくは10%〜100%の範囲内にある重合性モノマーとの共重合体粒子であれば適宜好適に使用されて、所望するツイストボールを提供することができる。
また、上記ツイストボールは、球状の単分散粒子で、その平均粒子径が体積基準で表して1.0μm〜400μmの範囲内で、好ましくは、20μm〜200μmの範囲内で、更に好ましくは50μm〜120μmの範囲内に適宜調製することができる。また、その平均粒子径のバラツキが著しく低い均斉な粒子が適宜調製される。本態様においては、その均斉度をCv値で表して、20%以下、好ましくは、5%以下、更に好ましくは3%以下の単分散粒子のツイストボールとして適宜好適に用いられる。
(b)溶媒層
本態様における溶媒層は、ツイストボールとともにツイストボールシートを構成するものである。
本態様に用いられる溶媒層は、溶媒を含むものであれば特に限定されるものではない。上記溶媒層としては、通常、溶媒と、上記溶媒が膨潤させるエラストマー材料からなるエラストマーシートとから構成されるものである。
以下、上記溶媒層に用いられる溶媒、およびエラストマーシートについてそれぞれ説明する。
(i)溶媒
本態様に用いられる溶媒は、上述したツイストボールの回転が円滑となるようにするために用いられるものである。また、通常は後述するエラストマーシートを膨潤させて用いられるものである。
このような溶媒としては、上記ツイストボールの回転を妨げることなく、円滑に回転させることができるものであれば特に限定されるものではない。このような溶媒としては、ジメチルシリコーンオイル、イソパラフィン系溶媒、および直鎖パラフィン系溶媒、ドデカン、トリデカン等の直鎖アルカンを挙げることができる。
(ii)エラストマーシート
本態様に用いられるエラストマーシートは、上記溶媒で膨潤させることができるエラストマー材料からなるものである。また、上記エラストマーシートは、上記ツイストボールが分散されたシート状部材であり、これに上記溶媒で膨潤させることによって用いられるものである。
このようなエラストマーシートに用いられる材料としては、上記ツイストボールを分散可能であり、かつ、上記溶媒で膨潤することが可能であれば特に限定されるものではない。
このようなエラストマーシートの材料としては、シリコーン樹脂、微架橋したアクリル樹脂、微架橋したスチレン樹脂、およびポリオレフィン樹脂等を挙げることができる。
また、上記エラストマーシートの厚みとしては、本態様の電子ペーパーがエラストマーシート中に分散されたツイストボールによって情報表示を行うことが可能であれば特に限定されるものではないが、50μm〜1000μmの範囲内、なかでも100μm〜700μmの範囲内、特に150μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。上記エラストマーシートの厚みが上記範囲に満たない場合は、上記ツイストボールが均一に分散されたエラストマーシートとすることが困難であるからであり、上記エラストマーシートの厚みが上記範囲を超える場合は、ツイストボールの回転を妨げるおそれがあるからである。
(c)その他
本態様に用いられるツイストボールシートの厚みとしてはツイストボールを用いて情報表示を行うことが可能であれば特に限定されるものではないが、50μm〜1000μmの範囲内、なかでも100μm〜700μmの範囲内、特に150μm〜500μmの範囲内であることが好ましい。上記ツイストボールシートの厚みが上記範囲に満たない場合は、ツイストボールが所望する方向へ回転するのが困難となる可能性があるからであり、上記ツイストボールシートの厚みが上記範囲を超える場合は、上記対向電極および透明電極間に駆動電圧を印加したとしても、ツイストボールが電気的に反応しにくく、情報表示を行うことが困難となる可能性があるからである。
ツイストボールシートの形成方法については、公知の方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
3.透明電極基材
本態様における透明電極基材は、透明基材と、透明基材上に形成された透明電極とを有するものである。また、上記電子ペーパーにおいては、透明電極基材側の面が表示面として用いられる。
(1)透明基材
本態様に用いられる透明基材は、透明電極を支持するものである。
上記透明基材としては、所望の透明性を有するものであれば特に限定されるものではなく、一般的な電子ペーパーに用いられている透明基材と同様のものを用いることができる。中でも、本態様に用いられる透明基材は、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。透過率が上記範囲であることにより、上記電子ペーパーの表示輝度が低下すること等を防止することができるからである。
ここで、透明基材の透過率は、JIS K7361−1(プラスチック−透明材料の全光透過率の試験方法)により測定することができる。
本態様に用いられる透明基材は、リジットな透明基材であってもよく、あるいは、フレキシブル性を有する透明な基材であってもよい。
フレキシブルを有する透明な基材を用いた場合は、上記電子ペーパーにフレキシブル性を付与することが可能となり、加工性を向上させることが可能となる。
このような透明基材としては、無機物製透明基材や、樹脂製透明基材を挙げることができる。
無機物製透明基材としては、ガラス基材を挙げることができる。また、ガラスとしては、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等を用いることができ、中でも、無アルカリガラスが好ましい。
一方、樹脂製透明基材に用いられる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマー、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等を挙げることができる。
また、樹脂製透明基材を用いる場合は、ラミネート加工が可能なものを用いることができる。
ラミネート加工が可能な透明基材としては、ラミネート加工可能なベースフィルム材料とシーラントフィルム材料が積層された基材を挙げることができる。
ラミネート加工可能なベースフィルム材料としては、ラミネート加工時の加熱圧着による耐熱性の観点からポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマー、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
また、シーラントフィルム材料としては無延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。また、ポリウレタン、ポリアクリル、エポキシ樹脂、シリコーン等の熱シール性のある材料からなる塗膜等を用いることも可能である。
なお、ラミネート加工時には、透明基材と対向基材とは積層したベースフィルム材料とシーラントフィルム材料とのうち、シーラントフィルム材料側が対向するように配置されて接着される。
また、ラミネート加工可能なベースフィルム材料とシーラントフィルム材料が積層された透明基材および後述する対向基材を用いてラミネート加工する場合、上記透明基材および後述する対向基材の材料が同一のベースフィルム材料及びシーラントフィルム材料であることがさらに好ましい。上記透明基材および後述する対向基材の材料が同一のベースフィルム材料及びシーラントフィルム材料であることにより、ラミネート加工を行う際の透明基材および対向基材の密着性を向上させることが可能となるからである。
このような透明基材の厚みとしては、後述する透明電極を形成することができれば特に限定されるものではない。このような透明基材の厚みとしては、10μm〜300μmの範囲内、なかでも15μm〜100μmの範囲内、特に25μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記透明基材の厚みが上記範囲に満たない場合は、後述する透明電極を透明基材上に形成することが困難になるからである。また、上記透明基材の厚みが上記範囲を超える場合は、後述する透明電極とは反対側にツイストボール層を配置した場合には、ツイストボールを駆動させることが困難となる場合があるからである。
(2)透明電極
透明電極は、透明基材の一方の表面上に形成されるものである。
上記電子ペーパーが固定の情報表示を行うものである場合、上記透明電極は、透明基材の全面に形成されてもよく、ツイストボール層を構成する各ツイストボールシートに対応する領域ごとに透明基材上にパターン状に形成されてもよい。なかでも、上記透明電極は、透明基材の全面に形成されていることが好ましい。
一方、電子ペーパーが可変の情報表示を行うものである場合、例えばパッシブ駆動によって可変の情報表示を行う場合は、上記透明電極および後述する対向電極のいずれか一方を走査(行)電極、他方を信号(列)電極として用いるものとする。この場合の透明電極の形状については、一般的なパッシブ駆動の電子ペーパーに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。またこの場合、透明電極は、ツイストボール層を構成する各ツイストボールシートに対応する領域ごとに透明基材上にパターン状に形成されてもよく、透明基材の全体にパターン状に形成されてもよい。
また、電子ペーパーが固定の情報表示を行う部分と、可変の情報表示を行う部分とを有する場合は、各部分に対応する透明電極が上述した各形態を有する。
なお、固定の情報表示とは、予め、対向電極の形状を特定の形状とし、表示面における上記特定の形状の有無により表現される情報表示をいう。
一方、可変の情報表示とは、マトリックス状の透明電極および対向電極を用いることにより変化させて表現される情報表示をいう。
本態様に用いられる透明電極の材料としては、透明電極を形成することができる導電性材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アルミニウム亜鉛(AZO)等の導電性酸化物、Au、Ni、Ag等の金属、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体のような導電性高分子、カーボンナノチューブやグラフェン等を用いることができ、中でも、ITOが好適に用いられる。
本態様に用いられる透明電極の厚みとしては、透明電極として機能することができれば特に限定されるものではないが、15nm〜200nmの範囲内であることが好ましい。透明電極の厚みが上記範囲に満たない場合は、透明電極を均一な厚みで形成することが困難であるからであり、透明電極の厚みが上記範囲を超える場合は、透明電極の成膜に用いられる時間や材料が多くなるため、製造コストが高くなるからである。
本態様に用いられる透明電極の形成方法としては、所望の厚みで透明電極を形成することができる方法であれば特に限定されるものではない。このような透明電極の形成方法としては、一般的な電極の成膜方法を用いることができ、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のPVD法や、CVD法、導電ペーストを塗布する方法等が挙げられる。
(3)その他の構成
本態様における透明電極基材は、上述した透明電極、および透明基材を有するものであれば特に限定されず、必要な構成を適宜選択して追加することができる。
このような構成としては例えば補助電極、配線等を挙げることができる。
ここで、補助電極とは、導電性材料を用いてメッシュ状に形成された電極であり、透明電極に積層させて形成されるものである。上記補助電極を透明電極とともに用いることで、上記透明電極基材の導電性を向上させることが可能となる。
なお、補助電極については、一般的な電子ペーパーの透明電極基材に用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、透明電極基材に用いられる配線については、一般的な電子ペーパーに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
(4)その他
上記電子ペーパーにおける透明電極基材の配置としては、ツイストボール層中のツイストボールを駆動させることが可能な配置であれば特に限定されず、透明電極基材の透明電極側がツイストボール層と対向するように配置されていてもよく、透明基材側がツイストボール層と対向するように配置されていてもよい。透明電極側がツイストボール層と対向するように配置されることにより、駆動電圧を下げることが可能となる。また、透明基材側がツイストボール層と対向するような配置とすることにより、透明電極がツイストボール層と直接接触しないため、透明電極の材料がツイストボール層の溶媒中に溶出しないことから、上記電子ペーパーの表示品質の低下を防止することが可能となる。
4.対向電極基材
本態様における対向電極基材は、対向基材と、対向基材上に形成された対向電極とを有するものである。
(1)対向基材
本態様における対向基材は、対向電極を支持するものである。
また、本態様における対向基材は通常、絶縁性を有するものである。
本態様に用いられる対向基材は、上記対向基材上に対向電極を形成することができれば特に限定されるものではない。また、上記対向基材としては透明性を有していてもよいし、透明性を有していなくてもよいが、透明性を有していないものがより好ましい。本態様の電子ペーパーは、通常、透明電極基材側を表示面側として用いるものである。よって本態様において、透明電極基材側から電子ペーパーを観察した場合、対向基材は、情報の表示を行うツイストボール層の下層側に配置されるものであることから、対向基材が透明性を有する場合は、対向基材の下層に配置される層の地色が観察され、電子ペーパーに表示される情報が見にくくなる可能性があるからである。
また、本態様においては、必要に応じて対向基材を、上述したツイストボール層のツイストボールの一方の色と同色に着色してもよい。
このような対向基材としては、フレキシブル性を有する基材であってもよく、リジットな基材であってもよい。
このような対向基材としては、無機物製基材であってもよく、樹脂製基材であってもよい。無機物製基材および樹脂製基材の材料については、具体的には、上述した透明基材の項で説明した無機物材料、樹脂材料等を挙げることができる。
また、本態様においては、対向基材としては、ラミネート加工可能な基材を用いることもできる。ラミネート加工可能な基材については、上述した透明基材の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、対向基材としては、上述したものの他にも、ガラスエポキシ樹脂、紙フェノール、紙エポキシ、ガラスコンポジット、テフロン、アルミナ、低温同時焼成セラミックス、コンポジット、ハロゲンフリー基板等から構成される基材を挙げることができる。
(2)対向電極
本態様に用いられる対向電極は、対向基材の一方の表面上に形成されるものである。
上記電子ペーパーが固定の情報表示を行うものである場合、上記対向電極は表示電極として用いられ、電子ペーパーにおいて表示される情報に応じたパターン形状を有するものである。
ここで、「電子ペーパーにおいて表示される情報に応じたパターン形状」とは、電子ペーパーの表示面に表示される個々の情報と同様の形状だけではなく、背景に対応する形状を含むものをいう。
また、上記対向電極のパターン形状としては、1つの対向電極を用いて1つの情報を表示することが可能となるようなパターン形状であってもよく、複数の対向電極を用いて1つの情報を表示することが可能となるようなパターン形状であってもよい。
このような対向電極のパターン形状としては、特に限定されず、本態様の電子ペーパー部材の用途等に応じて適宜選択されるものである。具体的には、幾何学形状、文字、数字、符号、標章、絵柄等、および背景に対応する形状を挙げることができる。また、対向電極の形状としては、デジタル表示に用いられる7セグメントを構成する形状を挙げることができる。
また、上記対向電極は、通常、ツイストボール層を構成する各ツイストボールシートに対応する領域ごとに対向基材上にパターン状に形成される。
一方、電子ペーパーが可変の情報表示を行うものである場合、例えばパッシブ駆動によって可変の情報表示を行う場合は、上述した透明電極および上記対向電極のいずれか一方を走査(行)電極、他方を信号(列)電極として用いるものとする。この場合の対向電極の形状については、一般的なパッシブ駆動の電子ペーパーに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。またこの場合、上記対向電極は、ツイストボール層を構成する各ツイストボールシートに対応する領域ごとに対向基材上にパターン状に形成されてもよく、対向基材の全体にパターン状に形成されてもよい。
また、電子ペーパーが固定の情報表示を行う部分と、可変の情報表示を行う部分とを有する場合は、各部分に対応する対向電極が上述した各形態を有する。
上記対向電極としては、導電性を有する材料からなり、対向電極に電圧を印加することにより、後述するツイストボール層を用いて情報表示を行うことができるものであれば特に限定されるものではない。このような対向電極としては、対向電極のみからなるものであってもよく、対向電極および対向電極用絶縁層を有するものであってもよい。
このような対向電極に用いられる材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されるものではないが、例えばAu、Al、Ag、Ni、Cu等の金属、ITO、SnO、ZnO:Al等の透明導電体、導電剤を溶媒あるいは合成樹脂バインダに混合した導電性ペースト等を挙げることができる。上記導電剤としてはポリメチルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリアリルポリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性高分子電解質、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩等のアニオン性高分子電解質や電子伝導性の酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム、カーボン微粉末、カーボンナノチューブ、Ag微粉末等が用いられる。
対向電極が対向電極用絶縁層を有する場合、対向電極用絶縁層としては、樹脂層や、接着剤層等を用いることができる。樹脂層に用いられる樹脂材料については、上述した透明基材に用いられる樹脂材料と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
一方、接着剤層に用いられる接着剤については公知のものを用いることができる。
また、上記対向電極の形成方法としては、対向基材上に対向電極を直接形成する場合は、上述した金属、および透明導電体等を金属マスク等を用いてスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法、塗布法等で対向基材上に薄膜をパターン状に形成する方法、上記導電性ペーストを用いて対向基材上にパターン状に塗布する方法等を挙げることができる。
一方、対向基材上に対向電極用絶縁層を有する対向電極を形成する場合は、例えば、金属箔を所望のパターン状に切り取り、接着剤を用いて対向基材上に接着する方法や、樹脂層として樹脂製基材を準備し、樹脂製基材上に対向電極として金属膜を形成したのち、所望のパターン状に切り取り、接着剤を用いて対向基材上に接着する方法等を挙げることができる。
上記対向電極の厚みとしては、上記電子ペーパーにより画像表示を行うことができる程度の厚みであれば特に限定されるものではないが、具体的には、50nm〜500μmの範囲内、なかでも100nm〜100μmの範囲内、特に300nm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記対向電極の厚みが上記範囲に満たない場合は、均一な厚みの対向電極を形成することが困難になるからであり、上記範囲を超える場合は、対向電極を形成するために時間がかかり、また、対向電極の材料も多く必要となるため、製造コストが高くなるからである。
(3)その他の構成
本態様における対向電極基材は、上述した対向電極、および対向基材を有するものであれば特に限定されず、必要な構成を適宜選択して追加することができる。
このような構成としては例えば対向電極用配線等を挙げることができる。
上記対向電極用配線は対向基材上に形成してもよく、配線用絶縁層上に形成して対向基材上に配置してもよい。なお、配線用絶縁層の材料については上述した対向電極用絶縁層に用いられる材料と同様とすることができる。
配線の材料、形状、形成方法等については、一般的な電子ペーパーに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
(4)その他
上記電子ペーパーにおける対向電極基材の配置としては、ツイストボール層中のツイストボールを駆動させることが可能な配置であれば特に限定されず、対向電極基材の対向電極側がツイストボール層と対向するように配置されていてもよく、対向基材側がツイストボール層と対向するように配置されていてもよい。対向電極側がツイストボール層と対向するような配置とすることにより、電子ペーパーの駆動電圧を下げることが可能となる。一方、対向基材側がツイストボール層と対向するような配置とすることにより、対向電極がツイストボール層と直接接触しないため、対向電極の材料がツイストボール層の溶媒中に溶出しないことから、本態様における電子ペーパーの表示品質の低下を防止することが可能となる。
5.封止部
本態様における封止部は、透明電極基材と対向電極基材との間を封止するものである。このような封止部3としては、図1等に例示するように、透明電極基材1と対向電極基材2との間に配置された封止材層3aから構成されたものであってもよく、図8に例示するように、透明基材1aおよび対向基材2aがラミネート加工可能なものである場合は、透明基材1aおよび対向基材2aをラミネート加工した部分から構成されたものであってもよい。
なお、図8は本態様の電子ペーパーの他の例を示す概略断面図であり、説明していない符号については図1で説明した符号と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
封止部が封止材層から構成されたものである場合、封止材層の幅としては、透明電極基材および対向電極基材の間を封止して、ツイストボールシートを密封することができる程度であれば特に限定されず、電子ペーパーの用途等に応じて適宜選択することができる。
具体的な封止材層の幅としては、0.5mm〜3.0mmの範囲内、なかでも1.0mm〜2.5mmの範囲内、特に1.0mm〜2.0mmの範囲内であることが好ましい。
上記封止材層の幅が上記範囲に満たない場合は、透明電極基材および対向電極基材の間を安定的に封止することが困難となる可能性があるからであり、上記封止材層の幅が上記範囲を超える場合は、電子ペーパーを小型化することが困難となる場合があるからである。
なお、上記封止材層の幅とは、図1においてrで示される距離をいう。
封止材層の厚みとしては、透明電極基材および対向電極基材の間を封止して、ツイストボールシートを密封することができる程度であれば特に限定されず、電子ペーパーの用途、ツイストボールシートの厚み等に応じて適宜選択することができる。
具体的な封止材層の厚みとしては、50μm〜500μmの範囲内、なかでも80μm〜400μmの範囲内、特に100μm〜360μmの範囲内であることが好ましい。
なお、上記封止部の厚みとは、図1においてsで示される距離をいう。
封止材層に用いられる材料としては、透明電極基材および対向電極基材の間を封止することができるものであれば特に限定されず、封止材層の材料として公知のものを用いることができる。また、上述した「1.固定部」の項で説明した固定部の材料を用いることができる。本態様においては、上記固定部と同一の材料を用いることが好ましい。
上記封止部の形成方法としては、一般的な封止材層の形成方法と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
一方、封止部が透明基材および対向基材がラミネート加工された部分から構成されるものである場合、封止部の幅については、上述した幅と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。また、上記封止部を形成する際に用いられるラミネート方法については、公知の方法と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
6.その他の構成
本態様の電子ペーパーは、上述した透明電極基材、対向電極基材、封止部、ツイストボール層、および固定部を有していれば特に限定されず、必要に応じて上記以外の構成を有することができる。
7.電子ペーパーの製造方法
本態様の電子ペーパーの製造方法としては、上述の構成を有する電子ペーパーを製造することができる方法であれば特に限定されず、電子ペーパーの製造方法として公知の製造方法を用いることができる。
図9は、本態様の電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。本態様の電子ペーパーの製造方法においては、まず図9(a)、(b)に例示するように、透明電極基材1および対向電極基材2を準備する。次に、図9(c)に例示するように、透明電極基材1および対向電極基材2と同等の大きさを有し、接着層、固定層および接着層の順に積層された層構成を有する固定部形成用基材5’を準備し、上記固定部形成用基材5’から所望の形状を打ち抜いて固定部5を形成し、図9(d)に例示するように、固定部5の一方の表面と対向電極基材2の対向電極2b側の表面とを貼り合わせることにより、固定部5を対向電極基材2上に固定する。この際、固定部5が封止部3(封止材層3a)と一体に形成されたものとなるように、固定部形成用基材5’を加工してもよい。次に、図9(e)に例示するように、複数のツイストボールシート4cを準備し、対向電極基材2の固定部5側の表面上に複数のツイストボールシート4cを並列して配列させることによりツイストボール層4を配置する。次に、図示はしないが、ツイストボール層が配置されている空間にシリコンオイルを添加する。次に、図9(f)に例示するように、固定部5および封止部3の対向電極基材2側とは反対側の表面と透明電極基材1の透明電極1b側の表面とを貼り合わせてツイストボール層4を密封する。以上の工程を行うことにより、電子ペーパー10を製造することができる。
なお、図9において説明していない符号については、図1で説明した符号と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本態様の電子ペーパーの製造方法は、図9に例示される電子ペーパーの製造方法に限定されるものではない。
8.用途
本発明の電子ペーパーの用途としては、デジタル機器のディスプレイ、電子ブック、デジタルサイネージ(電子看板)、値札、案内サイン、時計、インジケーター、メッセージボード等に用いられる。
II.第2態様
本態様の電子ペーパーは、透明基材および上記透明基材上に形成された透明電極を有する透明電極基材と、対向基材および上記対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間を封止する封止部と、ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に複数の上記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層と、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する固定部と、を有し、上記電子ペーパーが、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に配置され上記封止部の内側端部に沿って連続的に配置された枠部を有し、上記固定部が、上記枠部を用いて固定されていることを特徴とするものである。
図10は、本態様の電子ペーパーの一例を示す概略断面図である。また、図11は、図10に例示する電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、枠部、および封止部の配置について説明する説明図である。図11中のB−B線は、図10の断面を示している。
図10、図11に例示するように、本態様の電子ペーパー10は、透明電極基材1および対向電極基材2の間に配置され封止部3の内側端部に沿って連続的に配置された枠部6を有し、固定部5が、枠部6を用いて固定されていることを特徴とするものである。また、本態様においては、図11に例示するように、固定部5が枠部6と一体に形成されているものであることが好ましい。
なお、図10、図11において説明していない符号については、図1、図2で説明した符号と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本態様においては、上記電子ペーパーが上記枠部を有し、上記固定部が上記枠部を用いて固定されていることから、透明電極および対向電極に対する平面視上の位置が固定された枠部を用いて、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定することができる。また、上記固定部により透明電極基材および対向電極基材に対するツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる。よって、ツイストボール層を構成する複数のツイストボールシートの位置ずれを抑制することができるツイストボール型電子ペーパーとすることができる。
以下、本態様の電子ペーパーの詳細について説明する。
1.枠部
本態様における枠部は、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間に配置され上記封止部の内側端部に沿って連続的に配置されたものである。また、枠部は、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定するために用いられるものである。
ここで、枠部を用いて固定部を固定するとは、具体的には枠部に固定部を固定することを指す。
上記枠部は、封止部の内側端部に沿って連続的に配置されていることから、透明電極基材および対向電極基材において、封止部により囲まれた領域の縁部分にその平面視上の位置を固定することができるものである。よって、上記枠部に固定部を固定することで、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置についても固定することが可能となる。
枠部に固定部を固定する方法としては、例えば、枠部と固定部とを一体に形成する方法、枠部および固定部をそれぞれ別個に形成し、接着剤等を用いて枠部に固定部を固定する方法を上げることができる。本態様においては、なかでも、枠部と固定部とを一体に形成する方法であることが好ましい。枠部および固定部を簡便な工程で形成することができ、生産性の高い電子ペーパーとすることができるからである。また、枠部および固定部の位置関係をより良好なものとすることができる。
上記枠部としては、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定する機能を有するものであれば特に限定されないが、透明電極基材および対向電極基材の間の距離を所定の距離に保持するスペーサ機能をさらに有することが好ましい。上記スペーサ機能を有することにより、外部からの圧力等による透明電極基材および対向電極基材の間の距離の変化およびこれに伴う表示不良を抑制することが可能となる。
なお、枠部がスペーサ機能を有する場合、枠部の硬度については、上述した「I.第1態様」の項で説明した固定部の硬度と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
上記枠部は、透明性を有していてもよく、所定の色に着色されていてもよい。
このような枠部の幅としては、封止部の内側端部に配置することができ、固定部を固定し、上記固定部を用いてツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる程度であれば特に限定されず、電子ペーパーの用途等に応じて適宜選択することができる。
上記枠部の幅としては、具体的には、200μm〜3000μmの範囲内、なかでも500μm〜2000μmの範囲内、特に700μm〜1500μmの範囲内であることが好ましい。枠部の幅が上記範囲に満たない場合は、枠部を形成することが困難となる場合や、枠部の強度を十分なものとすることが困難となる場合があるからであり、枠部の幅が上記範囲を超える場合は、電子ペーパーを小型化することが困難となる可能性があるからである。
なお、上記枠部の幅とは、図10においてtで示される距離をいう。
上記枠部の厚みとしては、封止部の内側端部に配置することができ、固定部を固定し、上記固定部を用いてツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができる程度であれば特に限定されず、電子ペーパーの用途等に応じて適宜選択することができる。
上記枠部の厚みとしては、具体的には、50μm〜500μmの範囲内、なかでも80μm〜400μmの範囲内、特に100μm〜360μmの範囲内であることが好ましい。上記枠部の厚みが上記範囲に満たない場合は、枠部を形成することが困難となる場合や、枠部の強度を十分なものとすることが困難となる場合があるからであり、枠部の厚みが上記範囲を超える場合は、電子ペーパーを薄膜化することが困難となる可能性があるからである。
なお、上記枠部の厚みとは、図10においてuで示される距離をいう。
上記枠部の材料としては、例えばフィルム基材を好適に用いることができる。フィルム基材については、上述した「I.第1態様」の項で固定層の材料として説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
上記枠部の形成方法としては、例えば、フィルム基材を準備し、枠部の形状に打ち抜いて形成する方法等を上げることができる。
2.固定部
本態様における固定部は、上記透明電極基材および上記対向電極基材の間の上記ツイストボールシート間に配置され、上記透明電極基材および上記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、上記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定するものである。また、上記固定部は、上述した枠部を用いて固定されているものである。より具体的には、上記固定部は、上述した枠部に固定されているものである。
上記固定部としては、上記枠部と別体で形成されたものであってもよく、上記枠部と一体に形成されたものであってもよいが、上記枠部と一体に形成されたものであることが好ましい。
上記固定部の平面視上の配置としては、ツイストボールシート間に配置して、ツイストボールシートの平面視上の位置を固定することができれば特に限定されない。図11に例示するように、ツイストボールシート4c間に固定部5を連続的に配置してもよく、図12に例示するように、イストボールシート4cの端部(図12における短辺部分)を固定することができるようにツイストボールシート4c間に固定部5を配置してもよい。
本態様においては、なかでもツイストボールシート間に固定部5を連続的に配置することが好ましい。固定部を用いてツイストボールシートの平面視上の位置をより良好に固定することができるからである。
なお、図12は、本態様の電子ペーパーにおけるツイストボールシート、固定部、枠部、および封止部の配置の他の例について説明する説明図である。
上記固定部の材料としては、ツイストボールシート間に配置することができ、枠部に固定することが可能なものであれば特に限定されない。本態様においては、上述した枠部の材料と同一の材料を用いることが好ましい。
なお、固定部について上記の点以外については、「I.第1態様」の項で説明した内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
なお、固定部が、上記枠部と一体に形成されたものである場合は、上記固定部の厚みは上述した枠部の厚みと同様となる。また、この場合、固定部の形成方法としては、上述した枠部の形成方法と同様とすることができる。
3.ツイストボール層
本態様におけるツイストボール層の構成、および本態様に用いられるツイストボールシートについては、上述した「I.第1態様」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、本態様の電子ペーパーは、図13に例示するように、ツイストボールシート4cに隣接して配置されるツイストボール層用基材4dを有していてもよい。このようなツイストボール層用基材4dを有する場合は、ツイストボール層4、透明電極基材1、および対向電極基材2をそれぞれ独立して扱うことが可能となる。また、透明電極基材および対向電極基材を貼り替えることにより、表示情報を変更することができるため、電子ペーパーを再利用することが可能となる。
なお、図13は、本態様の電子ペーパーの他の例を示す概略断面図であり、説明していない符号については図1で説明した符号と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
ツイストボール層用基材としては、ツイストボール層の透明電極基材側および対向電極基材側の少なくとも一方に隣接するように配置されていればよく、ツイストボール層の透明電極基材側および対向電極基材側の両方に隣接するように配置されていてもよい。
ツイストボール層用基材に用いられる材料については、透明基材や対向基材に用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
上記ツイストボール層用基材を有する場合、ツイストボール層用基材および透明電極基材、またはツイストボール層用基材および対向電極基材は、通常、粘着剤や接着剤等を用いて貼り合わせられる。粘着剤および接着剤については上述した「I.第1態様」の固定部の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、ツイストボール層用基材および透明電極基材、またはツイストボール層用基材および透明電極基材を貼り合わせる場合においては、再剥離可能な接着剤を用いることもできる。ここで、「再剥離可能」とは、ツイストボール層用基材と透明電極基材または対向電極基材とを接着した後、剥離した場合に、ツイストボール層用基材と透明電極基材または対向電極基材とが破損することなく剥離することができるものであることを指す。このような接着剤としては、アクリル系の粘着剤または接着剤、シリコーン系の粘着剤または接着剤、天然ゴム系の粘着剤または接着剤、エチレン-酢酸ビニル(EVA)系の粘着剤または接着剤、ウレタン系の粘着剤または接着剤等を挙げることができる。
4.封止部
本態様における封止部は、透明電極基材および対向電極基材の間を封止するものである。本態様における封止部としては、上述した「I.第1態様」の項で説明した封止部と同様のものを用いることができる。
また、図13に例示するように、本態様の電子ペーパー10が、上述したツイストボール層用基材4dを有する場合において、ツイストボール層用基材4dがラミネート加工可能なものである場合は、封止部3としては、ツイストボール層用基材4d同士、ツイストボール層用基材および透明電極基材(図示せず)、または、ツイストボール層および対向電極基材(図示せず)がラミネート加工された部分から構成されたものであってもよい。ツイストボール層用基材は、通常、ツイストボール層側とは反対側の表面上に透明電極基材、または対向電極基材が固定されて配置されることから、上記ツイストボール層用基材を用いて封止部を構成した場合も、透明電極基材および対向電極基材間を封止して、ツイストボール層を密封することが可能となる。
5.その他の構成
本態様の電子ペーパーにおける透明電極基材、対向電極基材、および任意の構成については、上述した「I.第1態様」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
6.電子ペーパーの製造方法
本態様の電子ペーパーの製造方法としては、上述の構成を有する電子ペーパーを製造することができる方法であれば特に限定されず、電子ペーパーの製造方法として公知の製造方法を用いることができる。
図14は、本態様の電子ペーパーの製造方法の一例を示す工程図である。本態様の電子ペーパーの製造方法においては、まず、図14(a)、(b)に例示するように、透明電極基材1および対向電極基材2を準備する。次に、図14(c)に例示するように、フィルム基材等の枠部および固定部形成用基材6’を準備し、固定部形成用基材6’を所定の形状に打ち抜くことにより固定部5として枠部6が一体に形成されたもの(以下、枠部付固定部と称する場合がある。)を形成する。次に、図14(d)に例示するように、対向電極基材2の対向電極2b側に封止部3(封止材層3a)を配置し、枠部付固定部の枠部6が封止部3(封止材層3a)の内側端部に沿って連続的に配置されるように、対向電極基材2の対向電極2b側に枠部付固定部を配置する。
次に、図14(e)に例示するように、複数のツイストボールシート4cを準備し、対向電極基材2の固定部5側の表面上に並列して配列させることによりツイストボール層4を配置する。次に、図示はしないが、ツイストボール層が配置されている空間にシリコンオイルを添加する。次に、図14(f)に例示するように、封止部3(封止材層3a)の対向電極基材2側とは反対側の表面と透明電極基材1の透明電極1b側の表面とを貼り合わせてツイストボール層4を密封する。以上の工程を行うことにより、電子ペーパー10を製造することができる。
なお、本態様の電子ペーパーの製造方法は、図14に例示される電子ペーパーの製造方法に限定されるものではない。
7.用途
本態様の電子ペーパーの用途については、上述した「I.第1態様」の項で説明した用途と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
III.電子ペーパー
本発明の電子ペーパーは、上述した第1態様および第2態様のいずれかの態様であってもよく、第1態様および第2態様を組み合わせた態様、すなわち、固定部が透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されており、さらに、固定部が枠部を用いて固定されている態様であってもよい。この場合は、枠部についても、固定部と同様に透明電極基材および対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されることが好ましい。
さらに、本発明の電子ペーパーは、上述した第1態様および第2態様以外にも、以下の態様をとることができる。
すなわち、図15に例示するように、本態様の電子ペーパー10のツイストボール層4が、ツイストボール層用基材4dを有する場合は、上記固定部5がツイストボール層用基材4dの表面上に固定されている態様をとることができる。上記ツイストボール層用基材は、通常、ツイストボール層側とは反対側の表面上に透明電極基材または対向電極基材が固定されて配置されるため、ツイストボール層用基材に固定部を固定した場合も、透明電極基材および対向電極基材に対する固定部の平面視上の位置を固定することができる。
なお、図15は、本発明の電子ペーパーの他の例について説明する概略断面図であり、説明していない符号については、図1で説明した符号と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明について実施例および比較例を挙げて説明する。
[実施例]
表示側の基板(透明電極基材)としてITO透明導電膜(透明電極)を形成したガラス基板(透明基材)(厚み:0.7mm)を、背面側の基板(対向電極基材)として表示電極パターン(対向電極)を形成したガラスエポキシ基板(対向基材)(厚み:1mm)を用いた。また、対向電極基材としては、対向基材上に対向電極が3パターン形成されており、それぞれの対向電極の電極エリアは独立して形成されているものを用いた。それぞれの対向電極間は1mm幅のスペースを形成した。
両面にセパレータを有する粘着スペーサシート(厚み100μmのアクリル系粘着剤を両面に有する厚み188μmのPET)(AS−300A、厚み388μm、綜研化学製)を対向基材と同サイズに断裁、かつ、内側は対向電極間のスペースエリアと同形状となるようにくりぬいて断裁することにより枠部が一体に形成された固定部(枠部付固定部)を得た。このとき、枠部は2mm巾とし、内側の固定部は1mm巾とした。断裁した枠部付固定部の一方のセパレータを剥がし、対向電極基材の縁に沿って、対向電極側に枠部付固定部を貼り合せた。貼り合せ後、もう一方のセパレータを剥がした。対向基材上に形成した枠部付固定部の3つのエリアにツイストボールシート(TS103K、厚み240μm、綜研化学製)3枚を各々配置した。さらに、上記3つのエリア内にシリコンオイルを添加した後、透明電極であるITO透明導電膜側が対向するように透明電極基材を貼り合わせた。貼り合せた後、外周4辺にUV硬化樹脂を塗布、UV光照射により硬化させ、最終封止し、パネル化して電子ペーパー(パネル)を得た。
完成したパネルを縦置きした場合にも、3箇所に配置されたツイストボールシートは隣接するエリアに入り込むことは無く、各エリア内に固定された。電圧を印加したところ、各対向電極上でツイストボールシートが均一に駆動可能であった。
[比較例]
実施例と同様の透明電極基材および対向電極基材を準備した。
両面にセパレータを有する粘着スペーサシート(AS−300A、厚み388μm、綜研化学製)を対向基材と同サイズに断裁し、枠部のみの形状とした。粘着スペーサシートの枠部は2mm巾とした。断裁した粘着スペーサシートの枠部の一方のセパレータを剥がし、対向電極基材の縁に沿って、対向電極側に粘着スペーサシートの枠部を貼り合せた。貼り合せ後、もう一方のセパレータを剥がした。対向電極基材上に形成した粘着スペーサシートの枠部の内側に形成された3つの対向電極上に、ツイストボールシート(TS103K、厚み240μm、綜研化学製)3枚を各々配置した。さらに、粘着スペーサシートの枠部内にシリコンオイルを添加した後、透明電極であるITO透明導電膜側が対向するように透明電極基材を貼り合わせた。貼り合せた後、外周4辺にUV硬化樹脂を塗布、UV光照射により硬化させ、最終封止し、パネル化して電子ペーパー(パネル)を得た。
完成したパネルを縦置きしたところ、枠内に配置した3枚のツイストボールシートがずれて、対向電極間のスペースエリアに入り込んだ。配置がずれたことで、表示面側から対向電極がむき出しとなるエリアが確認された。また、パネルに電圧を印加したところ、対向電極間のスペースエリア上のツイストボールシートは電圧が十分に印加されないため、グレー表示となった。
1 …透明電極基材
1a …透明基材
1b …透明電極
2 …対向電極基材
2a …対向基材
2b …対向電極
3 …封止部
4 …ツイストボール層
4a …ツイストボール
4b …溶媒層
5 …固定部
10 …ツイストボール型電子ペーパー(電子ペーパー)

Claims (3)

  1. 透明基材および前記透明基材上に形成された透明電極を有する透明電極基材と、
    対向基材および前記対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、
    前記透明電極基材および前記対向電極基材の間を封止する封止部と、
    ツイストボールおよび溶媒を含む溶媒層を有するツイストボールシートを有し、前記透明電極基材および前記対向電極基材の間に複数の前記ツイストボールシートが並列に配列されて構成されるツイストボール層と、
    前記透明電極基材および前記対向電極基材の間の前記ツイストボールシート間に配置され、前記透明電極基材および前記対向電極基材に対する平面視上の位置が固定されており、前記透明電極基材および前記対向電極基材に対する前記ツイストボールシートの平面視上の位置を固定する固定部と、
    を有することを特徴とするツイストボール型電子ペーパー。
  2. 前記固定部が、前記透明電極基材および前記対向電極基材の少なくとも一方の表面上に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のツイストボール型電子ペーパー。
  3. 前記電子ペーパーが、前記透明電極基材および前記対向電極基材の間に配置され前記封止部の内側端部に沿って連続的に配置された枠部を有し、前記固定部が、前記枠部を用いて固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のツイストボール型電子ペーパー。
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