JP2014174265A - 偏光性積層フィルムの製造方法及び偏光板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】塗工液を塗工機の貯留槽に供給する塗工液準備工程;塗工機の塗工ヘッドから基材フィルムの片面又は両面に塗工液を供給、塗工し、樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程;積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る延伸工程;延伸フィルムの樹脂層を二色性色素で染色して偏光性積層フィルムを得る染色工程を備え、塗工液準備工程及び/又は樹脂層形成工程が、貯留槽と塗工ヘッドとの間から塗工機内の塗工液の一部を抜き取る工程を含む偏光性積層フィルムの製造方法、並びに、該方法により得られる偏光性積層フィルムを用いた偏光板の製造方法である。
【選択図】図2
Description
[1] ポリビニルアルコール系樹脂を含有する塗工液を塗工機の貯留槽に供給する塗工液準備工程と、
前記塗工機の塗工ヘッドから基材フィルムの少なくとも一方の面に前記塗工液を供給して塗工した後、乾燥させることによりポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程と、
前記積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る延伸工程と、
前記延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色して偏光子層を形成することにより偏光性積層フィルムを得る染色工程と、
を備え、
前記塗工液準備工程及び/又は前記樹脂層形成工程は、塗工機における貯留槽と塗工ヘッドとの間から、塗工機内の塗工液の一部を抜き取る液抜き工程を含む偏光性積層フィルムの製造方法。
前記液抜き工程において、前記貯留槽から前記塗工ヘッドへ向けて塗工液を移送させながら、前記第2配管を介して塗工機内の塗工液の一部を抜き取る[1]に記載の製造方法。
前記偏光性積層フィルムの偏光子層上に保護フィルムを貼合して貼合フィルムを得る工程と、
前記貼合フィルムから前記基材フィルムを剥離する工程と、
を備える偏光板の製造方法。
図1は、本発明に係る偏光性積層フィルムの製造方法及び偏光板の製造方法の好ましい実施形態を示すフローチャートである。本実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法は、下記工程:
〔1〕ポリビニルアルコール系樹脂を含有する塗工液を塗工機の貯留槽に供給する塗工液準備工程S10、
〔2〕塗工機の塗工ヘッドから基材フィルムの少なくとも一方の面に前記塗工液を供給して塗工した後、乾燥させることによりポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程S20、
〔3〕積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る延伸工程S30、
〔4〕延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色して偏光子層を形成することにより偏光性積層フィルムを得る染色工程S40、
をこの順で含む。塗工液準備工程S10及び樹脂層形成工程S20の少なくともいずれか一方は、塗工機における貯留槽と塗工ヘッドとの間から、塗工機内の塗工液の一部を抜き取る液抜き工程を含む。
本工程は、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する塗工液を塗工機の貯留槽に供給する工程である。
塗工液は、好ましくはポリビニルアルコール系樹脂の粉末を良溶媒(例えば水)に溶解させて得られるポリビニルアルコール系樹脂溶液である。ポリビニルアルコール系樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂及びその誘導体が挙げられる。ポリビニルアルコール樹脂の誘導体としては、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタールなどの他、ポリビニルアルコール樹脂をエチレン、プロピレンのようなオレフィン類で変性したもの;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸のような不飽和カルボン酸類で変性したもの;不飽和カルボン酸のアルキルエステルで変性したもの;アクリルアミドで変性したものなどが挙げられる。変性の割合は30モル%未満であることが好ましく、10モル%未満であることがより好ましい。30モル%を超える変性を行った場合には、二色性色素を吸着しにくくなり、偏光性能が低くなってしまう不具合を生じ得る。上述のポリビニルアルコール系樹脂の中でも、ポリビニルアルコール樹脂を用いることが好ましい。
ケン化度(モル%)=〔(水酸基の数)÷(水酸基の数+酢酸基の数)〕×100
で定義される。
塗工機としては従来公知のものを適宜選択して用いることができる。塗工機の例を挙げれば、例えばワイヤーバーコーター;リバースコーター、グラビアコーターのようなロールコーター;ダイコーター;カンマコーター;リップコーター;スピンコーター;スクリーンコーター;ファウンテンコーター;ディップコーター;スプレーコーターなどである。
b)調製後の塗工液を保存又は輸送するための容器それ自体をポンプ3に接続する、
c)ポンプ3に接続されている貯留槽2又は上記容器を、塗工液を収容する別の貯留槽2又は別の上記容器に繋ぎ替える。
塗工液準備工程S10においては、塗工機1における貯留槽2と塗工ヘッド5との間から、塗工機1内の塗工液の一部を抜き取る液抜き工程を行うことができる。塗工液準備工程S10において液抜き工程を実施すべき場合とは、次の樹脂層形成工程S20における塗工液の塗工の際に、塗工ヘッド5から泡を包含する塗工液が基材フィルムに供給される可能性のある場合であり、具体的には次のような場合を例示することができる。
イ)上述の供給方法c)にて塗工液の供給を行った場合(貯留槽2又は上記容器の繋ぎ替えの際に空気が混入し、泡が生じやすい。)。
本工程は、塗工機1の塗工ヘッド5から塗工液を供給し塗工することにより基材フィルムの少なくとも一方の面にポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る工程である。このポリビニルアルコール系樹脂層は、延伸工程S30及び染色工程S40を経て偏光子層となる層である。ポリビニルアルコール系樹脂層は、塗工液を基材フィルムの片面又は両面に塗工し、塗工層を乾燥させることにより形成することができる。このような方法によれば、ポリビニルアルコール系樹脂層、ひいては偏光子層の厚みを小さくすることができるため、偏光性積層フィルム及び偏光板の薄肉軽量化に有利である。
基材フィルムは熱可塑性樹脂から構成することができ、中でも透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性などに優れる熱可塑性樹脂から構成することが好ましい。このような熱可塑性樹脂の具体例は、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂など)のようなポリオレフィン系樹脂;ポリエステル系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;セルローストリアセテート、セルロースジアセテートのようなセルロースエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;及びこれらの混合物、共重合物などを含む。
塗工層(乾燥前のポリビニルアルコール系樹脂層)の乾燥温度及び乾燥時間は塗工液に含まれる溶媒の種類に応じて設定される。乾燥温度は、例えば50〜200℃であり、好ましくは60〜150℃である。溶媒が水を含む場合、乾燥温度は80℃以上であることが好ましい。乾燥時間は、例えば2〜20分である。
プライマー層は、プライマー層形成用塗工液を基材フィルム表面に塗工した後、乾燥させることにより形成することができる。プライマー層形成用塗工液は、基材フィルムとポリビニルアルコール系樹脂層との両方にある程度強い密着力を発揮する成分を含む。プライマー層形成用塗工液は通常、このような密着力を付与する樹脂成分と溶媒とを含有する。樹脂成分としては、好ましくは透明性、熱安定性、延伸性などに優れる熱可塑樹脂が用いられ、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。中でも、良好な密着力を与えるポリビニルアルコール系樹脂が好ましく用いられる。
樹脂層形成工程S20においても液抜き工程を行うことができる。液抜き工程の実施方法は塗工液準備工程S10での液抜き工程と同様であることができる。樹脂層形成工程S20において液抜き工程を実施すべき場合とは、塗工液の塗工の際に、塗工ヘッド5から泡を包含する塗工液が基材フィルムに供給される可能性のある場合であり、具体的には、塗工開始時のように、貯留槽2と塗工ヘッド5との間に、塗工液で充填されていない内空間を有する第1配管6の該内空間に塗工液を通して塗工ヘッド5から塗工液の供給を行う場合などである。このような場合においても液抜き工程を実施することにより、泡を包含する塗工液が塗工機1の塗工ヘッド5から供給される量(時間)を効果的に少なく(短く)することができるため、基材フィルムのロスを大幅に低減させることができ、偏光性積層フィルム又は偏光板を歩留まり良く製造することができる。
本工程は、基材フィルム及びポリビニルアルコール系樹脂層からなる積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る工程である。積層フィルムの延伸倍率は、所望する偏光特性に応じて適宜選択することができるが、好ましくは、積層フィルムの元長に対して5倍超17倍以下であり、より好ましくは5倍超8倍以下である。延伸倍率が5倍以下であると、ポリビニルアルコール系樹脂層が十分に配向しないため、偏光子層の偏光度が十分に高くならないことがある。一方、延伸倍率が17倍を超えると、延伸時にフィルムの破断が生じ易くなるとともに、延伸フィルムの厚みが必要以上に薄くなり、後工程での加工性及び取扱性が低下するおそれがある。延伸処理は通常、一軸延伸である。
本工程は、延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色してこれを吸着配向させ、偏光子層とする工程である。本工程を経て基材フィルムの片面又は両面に偏光子層が積層された偏光性積層フィルムが得られる。
本発明の偏光板の製造方法は、上述の偏光性積層フィルムを用意する工程、偏光性積層フィルムの偏光子層上に保護フィルムを貼合して貼合フィルムを得る貼合工程S50、貼合フィルムから基材フィルムを剥離除去する剥離工程S60をこの順で含む。
本工程は、偏光性積層フィルムの偏光子層上、すなわち、偏光子層の基材フィルム側とは反対側の面に保護フィルムを貼合して貼合フィルムを得る工程である。保護フィルムは、接着剤や粘着剤を用いて偏光子層に貼合することができる。偏光性積層フィルムが基材フィルムの両面に偏光子層を有する場合は通常、両面の偏光子層上にそれぞれ保護フィルムが貼合される。この場合、これらの保護フィルムは同種の保護フィルムであってもよいし、異種の保護フィルムであってもよい。
保護フィルムは、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂など)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂など)のようなポリオレフィン系樹脂;セルローストリアセテート、セルロースジアセテートのようなセルロースエステル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;又はこれらの混合物、共重合物などからなるフィルムであることができる。環状ポリオレフィン系樹脂及びそのフィルム、並びにセルローストリアセテートなどの使用可能な市販品の例は上述のとおりである。
接着剤としては、水系接着剤又は光硬化性接着剤を用いることができる。水系接着剤としては、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる接着剤、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤などが挙げられる。とりわけ、保護フィルムとしてケン化処理などで表面処理(親水化処理)されたセルロースエステル系樹脂フィルムを用いる場合には、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる水系接着剤を用いることが好ましい。
保護フィルムの貼合に用いることができる粘着剤は、通常、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂などをベースポリマーとし、そこに、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物のような架橋剤を加えた粘着剤組成物からなる。さらに微粒子を含有して光散乱性を示す粘着剤層とすることもできる。
本工程は、保護フィルムを貼合して得られる貼合フィルムから基材フィルムを剥離除去する工程である。この工程を経て、偏光子層上に保護フィルムが積層された偏光板を得ることができる。偏光性積層フィルムが基材フィルムの両面に偏光子層を有し、これら両方の偏光子層に保護フィルムを貼合した場合には、この剥離工程S60により、1枚の偏光性積層フィルムから2枚の偏光板が得られる。
(1)基材フィルムの作製
エチレンユニットを約5重量%含むプロピレン/エチレンのランダム共重合体(住友化学(株)製の「住友ノーブレン W151」、融点Tm=138℃)からなる樹脂層の両面にプロピレンの単独重合体(住友化学(株)製の「住友ノーブレンFLX80E4」、融点Tm=163℃)からなる樹脂層を配置した3層構造の長尺の基材フィルムを、多層押出成形機を用いた共押出成形により作製した。基材フィルムの合計厚みは100μmであり、各層の厚み比(FLX80E4/W151/FLX80E4)は3/4/3であった。
ポリビニルアルコール粉末(日本合成化学工業(株)製の「Z−200」、平均重合度1100、平均ケン化度99.5モル%)を95℃の熱水に溶解し、濃度3重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。得られた水溶液に架橋剤(田岡化学工業(株)製の「スミレーズレジン650」)をポリビニルアルコール粉末2重量部に対して1重量部の割合で混合して、プライマー層形成用塗工液を得た。
ポリビニルアルコール系樹脂層形成用塗工液を、カンマコーターの貯留槽にポンプを用いて移し替えた。このカンマコーターには、図2に示されるように、ゴミ取り用のフィルタと塗工ヘッドとの間に液抜き用の第2配管を取り付けており、第1配管を通る塗工液の移動先(塗工ヘッド又は第2配管)を三方コックを用いて切り替えることができるようにしている。次に、三方コックを第2配管側に切り替えた状態で、カンマコーターのポンプを稼働させ、貯留槽内の塗工液を第1配管を通して塗工ヘッド方向へ送液し、第2配管から排出させる液抜き工程を行った。排出された塗工液には当初多くの泡が目視で確認されたが、排出量の増加とともに泡の量は少なくなっていった。泡の量が十分に少ないと判断した時点で三方コックを切り替え、塗工液を塗工ヘッドまで送液し、一旦ポンプを停止させた。
上記(1)で作製した基材フィルムを連続的に搬送しながら、その片面にコロナ処理を施し、そのコロナ処理された面にマイクログラビアコーターを用いて上記プライマー層形成用塗工液を連続的に塗工し、60℃で3分間乾燥させることにより、厚み0.2μmのプライマー層を形成した。引き続き、フィルムを搬送しながら、塗工ヘッドまでポリビニルアルコール系樹脂層形成用塗工液が充填された上記のカンマコーターを用いて該塗工液をプライマー層上に連続的に塗工し、90℃で1分間、70℃で3分間、次いで60℃で4分間乾燥させることにより、プライマー層上に厚み11.0μmのポリビニルアルコール系樹脂層を形成した。
上記(4)で得られた積層フィルムを連続的に搬送しながら、ニップロール間延伸方式により、160℃の延伸温度で縦方向(フィルム搬送方向)に5.5倍の倍率で自由端一軸延伸して延伸フィルムとした。延伸フィルムにおけるポリビニルアルコール系樹脂層の厚みは、一方が5.5μm、他方が5.3μmであった。
上記(5)で作製した延伸フィルムを連続的に搬送しながら、60℃の温水浴に滞留時間が60秒間となるように浸漬した後、ヨウ素とヨウ化カリウムとを含む30℃の染色溶液に滞留時間が150秒間程度となるように浸漬してポリビニルアルコール系樹脂層の染色処理を行い、次いで、10℃の純水で余分な染色溶液を洗い流した。引き続き、ホウ酸とヨウ化カリウムとを含む76℃の架橋溶液に滞留時間が600秒間となるように浸漬して架橋処理を行った。その後、10℃の純水で4秒間洗浄し、80℃で300秒間乾燥させることにより、偏光性積層フィルムを作製した。
ポリビニルアルコール粉末((株)クラレ製の「KL−318」、平均重合度1800)を95℃の熱水に溶解し、濃度3重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。得られた水溶液に架橋剤(田岡化学工業(株)製の「スミレーズレジン650」)をポリビニルアルコール粉末2重量部に対して1重量部の割合で混合し、接着剤水溶液とした。
実施例1における(3)の液抜き工程の実施することなく、プライマー層及びポリビニルアルコール系樹脂層の形成を試みた。ポリビニルアルコール系樹脂層形成用塗工液の塗工を開始したところ、塗工液とともに泡が塗工面全面に流出した。泡の流出が収まるまでに2時間を要し、基材フィルムのロスが大きかった。一方、反対側の基材フィルム面にポリビニルアルコール系樹脂層形成用塗工液を塗工する際においては、塗工開始直後の泡の流出は認められなかった。
Claims (8)
- ポリビニルアルコール系樹脂を含有する塗工液を塗工機の貯留槽に供給する塗工液準備工程と、
前記塗工機の塗工ヘッドから基材フィルムの少なくとも一方の面に前記塗工液を供給して塗工した後、乾燥させることによりポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程と、
前記積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る延伸工程と、
前記延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色して偏光子層を形成することにより偏光性積層フィルムを得る染色工程と、
を備え、
前記塗工液準備工程及び/又は前記樹脂層形成工程は、塗工機における貯留槽と塗工ヘッドとの間から、塗工機内の塗工液の一部を抜き取る液抜き工程を含む偏光性積層フィルムの製造方法。 - 前記塗工機は、前記貯留槽と前記塗工ヘッドとを接続する第1配管と、第1配管から枝分かれする第2配管とを含み、
前記液抜き工程において、前記貯留槽から前記塗工ヘッドへ向けて塗工液を移送させながら、前記第2配管を介して塗工機内の塗工液の一部を抜き取る請求項1に記載の製造方法。 - 塗工液で充填されていない内空間を有する前記第1配管の該内空間に塗工液を通す際に前記液抜き工程を行う請求項2に記載の製造方法。
- 前記積層フィルムは、5倍超の延伸倍率で延伸される請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 前記樹脂層形成工程において、前記ポリビニルアルコール系樹脂層は、前記基材フィルムの両面に形成される請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 前記積層フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層の厚みが3〜30μmである請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
- 前記基材フィルムは、ポリプロピレン系樹脂からなる請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法によって得られた偏光性積層フィルムを用意する工程と、
前記偏光性積層フィルムの偏光子層上に保護フィルムを貼合して貼合フィルムを得る工程と、
前記貼合フィルムから前記基材フィルムを剥離する工程と、
を備える偏光板の製造方法。
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