JP2014172899A - バイオ活性化剤およびその組成並びに製法 - Google Patents

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信比古 三羽
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Abstract

【課題】 生命科学的作用および/または化学的作用を呈する薬剤ばかりである
【解決手段】 臍帯血および/または胎盤血をマイクロニードルインジェクション向けにアイソトニック液または等張圧の±15%以内の水溶液、および/または、細胞膜安定化剤としてマニトール・シュクロース・ゼラチン・ゼラチンライセート・カゼイン・カゼインライセート・プロビタミンC・プロビタミンEから成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を含有させた水溶液に、50,000から400,000ppm、より好ましくは、150,000から250,000ppmに分散させることを特徴とする発毛剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、発毛剤として用いることができるバイオ活性化剤およびその組成並びに製法に関するものである。
発毛には、毛根のみならず幹細胞が重要な働きをすることが知られている。従来から発毛剤として様々な薬剤が研究開発されてきた。
特開2000−69961号公報
しかしながら、いずれも生命科学的作用および/または化学的作用を呈する薬剤ばかりであるという問題点があった。
この発明は、上記問題点を解決するため、以下のような構成からなる。
第1の発明は、臍帯血を含有することを特徴とする発毛剤である。
第2の発明は、臍帯血のうち血球成分を除去した血漿を含有することを特徴とする発毛剤である。
第3の発明は、臍帯血のうち血球成分とフィブリンなどの繊維タンパク質を除去した血清を含有することを特徴とする発毛剤である。
第4の発明は、臍帯血を凍結解凍・凍結乾燥・フレンチプレス・X-プレス・超音波破砕から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の血球・細胞の破砕法によって取得した臍帯血ホモジェネート、および/または、臍帯血ホモジェネート上清を含有することを特徴とする発毛剤である。
第5の発明は、 臍帯血と共に取得できる胎盤、胎盤をトリプシンおよび/またはコラゲナーゼによって細胞外マトリックス水解を受けた単一細胞成分、胎盤ホモジェネート、胎盤ホモジェネート上清、胎盤血、胎盤血漿、胎盤血清の6つから成る群から選んだ一つ、または、二つ以上の成分を含有することを特徴とする発毛剤である。
第6の発明は、臍帯血血漿・臍帯血血清・臍帯血ホモジェネート上清・胎盤ホモジェネート上清・胎盤血血漿・胎盤血血清から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分をイオントフォレシス向けにノニオン系水溶液、より好ましくはノニオン系界面活性剤水溶液に溶解することを特徴とする発毛剤である。
第7の発明は、胎盤および/または臍帯血をトリプシンおよび/またはコラゲナーゼで細胞外マトリックス水解物を受けた単一細胞成分、ヒト臍帯血からPreparative Flow Cytometry装置で細胞表面抗原マーカーCD105+、CD166+、CD29+、CD44+、CD14-、CD34-、CD45-を指標に調製した臍帯血由来間葉系幹細胞リッチ画分をから成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分をイオントフォレシス向けにノニオン系水溶液、より好ましくはノニオン系界面活性剤水溶液に溶解することを特徴とする発毛剤である。
第8の発明は、胎盤および/または臍帯のホモジェネート・胎盤および/または臍帯のホモジェネート上清・胎盤血血漿・胎盤血血清から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を臍帯血に混和することを特徴とする発毛剤である。
第9の発明は、自己末梢血幹細胞・同幹細胞ホモジェネート・同ホモジェネート上清から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を臍帯血に混和することを特徴とする発毛剤である。
第10の発明は、臍帯血および/または胎盤血をエレクトロポレーション向けに、リポソームに包含させること、および/または、アイソトニック液または等張圧の±15%以内の水溶液に分散させることを特徴とする発毛剤である。
第11の発明は、臍帯血および/または胎盤血をマイクロニードルインジェクション向けにアイソトニック液または等張圧の±15%以内の水溶液、および/または、細胞膜安定化剤としてマニトール・シュクロース・ゼラチン・ゼラチンライセート・カゼイン・カゼインライセート・プロビタミンC・プロビタミンEから成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を含有させた水溶液に、50,000から400,000ppm、より好ましくは、150,000から250,000ppmに分散させることを特徴とする発毛剤である。
第12及び第13の発明は、一人の新生児からおおよそ100 ml採血できる臍帯血について、3から50名分、より好ましくは5から20名分,最も好ましくは7から10名分の臍帯血を混和してカクテル臍帯血を調製し、臍帯血各ロットの品質を均一化することを特徴とする発毛剤とその製法である。
第14及び第15の発明は、臍帯に含まれる2本の臍動脈、および、1本の臍静脈といった血管の間隙となる細胞外マトリックスを充填している結合組織として、膠様組織、および/または、ワートンゼリー(Wharton's jelly)の中に存在する間葉系幹細胞を細胞外マトリックスにはコラーゲン、膠原線維が縦横に分布し、そのバックグランドとなる基質は酸性ムコ多糖類でもあるグルコサミノグリカンの豊富な粘液様物質の中に保護的に存在している分画を濃縮化することによって調製した間葉系幹細胞リッチ臍帯血を含有することを特徴とする発毛剤とその製法である。
第16及び第17の発明は、HIV-1、マイコプラズマ、B型/C型肝炎ウイルス、細菌、酵母、カビを含む微生物検査を実施して陰性を確認したヒト臍帯血からPreparative Flow Cytometry装置で細胞表面抗原マーカーCD105+、CD166+、CD29+、CD44+、CD14-、CD34-、CD45-を指標に調製したヒト臍帯血由来間葉系幹細胞リッチ画分、および/または、同間葉系幹細胞リッチ画分に対して、「膠様組織/ワートンゼリー(Wharton's jelly)と呼称される臍帯細胞外マトリックス成分のコラーゲンおよび酸性ムコ多糖類グルコサミノグリカンリッチ粘液様物質」という臍帯由来成分、および/または、「胎盤から抽出された細胞外マトリックス成分」を添加した増殖能強化間葉系幹細胞リッチ画分から構成されることを特徴とする発毛剤とその製法である。
本特許でいう臍帯血(さいたいけつ、英語名称: Umbilical cord blood)とは、胎児と母体とを繋ぐ胎児側の組織であるへその緒(臍帯:さいたい)の中に含まれる胎児血液を意味する。白血病などの血液疾患患者への移植医療として1993年以降広範に用いられ普及している。なお表記の点から、「臍(さい・へそのお)」は常用漢字ではないため、「さい帯血」とも記述される。
臍帯血の採取手順としては、出産の直後に、新生児と臍帯を切り離した後に実施される。新生児の出産後、一定時間経過すると、胎盤が母体から出てくる「後産」の場合があるが、多くの場合では後産の前に採取される。具体的な採取法は、産科病院によって若干の流儀上の相違があるが、出産後、新生児の側に近い部分で臍帯が切り離される。新生児から分離された臍帯の表面を消毒し、先ずチューブで採取用袋に繋がった採取用の注射針を臍帯血管に刺す。次いで、人為的圧力を掛けずに重力で自然に臍帯血が流出してくるので、これを採取用バッグの中へ採取する。臍帯血の回収率を上げて少しでも多量に採取するため、臍帯は無理のない範囲で可能な限り新生児側で切断し、その後、チューブを滑らせつつ絞りながら、ほぼ全量の臍帯血を採取するように工夫する。
採取された臍帯血は、流通の上で一般には臍帯血バンクに送られる。臍帯血バンクでは、微生物や汚染を検査し、細胞処理の上で臍帯血を液体窒素タンクの中で冷凍保存し、移植で必要になる出番を待つことになる。
臍帯血を採取した産科病院から搬送を受けた臍帯血バンクでは細胞処理を施した後に、液体窒素中で凍結保存する。臍帯血は、先ずヒドロキシエチルスターチ(HES)を添加して赤血球を凝集させる。これを遠心分離、または特殊バッグを用いて遠心分離して、余分な赤血球と血漿を除去する。検査用サンプルを一部取り出し、残液を凍結に伴う損傷を防ぐため凍結保護剤を添加して凍結バックに移し、その後に凍結保存される。凍結保護剤の添加が必要となる理由は、臍帯血を何ら無処理でそのまま凍結すると、細胞内に生成した氷晶による細胞破壊や脱水によって造血幹細胞が死滅するためである。凍結保存された臍帯血を解凍して使用するに際しては、液体窒素で冷凍状態のまま、移植実施施設に搬入し、移植直前に37℃の温水で迅速かつ穏やかに解凍する。その際、凍結保護剤が患者、特に身体の小さな小児の場合では悪影響を及ぼすことがあるので、解凍した臍帯血を生理的等張液で洗浄してから移植に用いることが好ましい。臍帯血の移植は静脈への点滴を介して、血液循環で全身体内を巡って、骨髄に到達した造血幹細胞が定着(ロッジング)する。
採取された臍帯血の中に含有される細胞成分としては、造血幹細胞だけでなく、赤血球・白血球・血小板・血漿なども含まれる。赤血球・血小板・血漿は移植には不要であり、また移植時では、ABO式での異型である赤血球は、臍帯血移植を受ける患者の側にはむしろ有害である。また、液体窒素タンクはスペースが限られているので、有効利用する為には、不要成分は除外する必要がある(原宏
著『臍帯血移植』新興医学出版社、2006年、pp.30-39、ISBN4-88002-654-9; 日本さい帯血バンクネットワークNOW 第42号、2012.4.23閲覧)。
新生児の臍帯血の量は、体重3Kgの新生児でおよそ100ml程度を採取することができるが、この容量は、個人差が大きく幅がある。臍帯血中に含まれる有核細胞の数は、多い順に、4から6億個のものが最多であり約30%、6から8億個のものも同じく約30%、3番目には、8から10億個が約20%、10億個以上のものが10%余りである(佐藤典宏:「移植用保存臍帯血の標準化と安全性」:『臨床病理』特集110号、日本臨床病理学会編集、1999年、pp.28-33)。体の大きい成人へ移植するのに必要な有核細胞は、8億個以上とされている。有核細胞に含まれるCD34+細胞(造血幹細胞を含有する低PDLレベルの若い造血細胞)が有用とされているが、成人の末梢血では、ほとんど含有されないが、臍帯血では0.2から0.5%の範囲で含まれる例が多い。
臍帯血の各成分の中で造血幹細胞が長年、注目を浴びて来たが、造血幹細胞とは異なる体性幹細胞として、間葉系幹細胞が臍帯血中で検出された。従来、間葉系幹細胞は骨髄の中に存在すると報告されていたが、それ以外にも臍帯血も供給源として有用と考えられる。間葉系幹細胞は骨、軟骨、にも分化できるので、再生医療としての臨床応用の可能性が示された。さらに、人為的産物であるiPS細胞と類似した非人為的な元来の人体細胞として、神経細胞、肝細胞、上皮細胞など、よりさまざまな組織への多分化能を有する前駆細胞の存在も示唆されている。
臍帯血は、末梢血動員幹細胞や骨髄と比較して、細胞数や造血の回復の早さ・生着率では劣るが、増殖余力を示す指標であるPDLレベルとしての細胞の若さでは最も優れている。また、拒絶反応とは逆の指標である慢性GVHD、すなわち、移植片対宿主病(graft versus host disease)という臓器移植随伴合併症のリスクの大きさも小さく有用である(阿部 達生
編『造血器腫瘍アトラス』改訂4版、ISBN978-4-7849-4081-3、日本医事新報社、2009年、pp.25-30; 浅野茂隆、池田康夫、内山卓 監修『三輪血液病学』文光堂,ISBN978-4-7849-4081-3、2006年、pp.822-832, pp.833-839)。
本発明の別の柱となる一つに、臍帯血や胎児から濃縮される間葉系幹細胞がある。初代培養によって取得された胎児由来間葉細胞は増殖能力が非常に高く、骨髄由来の間葉細胞に比較しても寿命が長く、増殖停止までに細胞分裂できる回数、すなわち増殖余力が大きい。間葉系細胞とは、結合織細胞として知られる骨、軟骨、脂肪組織、骨格筋、皮膚真皮、靭帯、腱などを総称するが、毛根や毛母細胞への分化もありえる。個体発生学的には、中軸中胚葉由来の細胞である。中軸中胚葉の他に、心筋、平滑筋、血管内皮といった発生学的に臓側中胚葉由来の細胞がある。
臍帯の表面は羊膜の単層立方上皮細胞で被覆されている。臍帯に含まれる2本の臍動脈、および、1本の臍静脈といった血管の間隙となる細胞外マトリックスを充填している結合組織は、比較的原始的といえる結合織であり、膠様組織やワートンゼリー(Wharton's jelly)とも呼称される。間質細胞や間葉系細胞ともほぼ同義となる、突起を進展する細網細胞が粗く、文字通り網目状を呈し、細胞外マトリックスにはコラーゲン、膠原線維が縦横に分布し、そのバックグランドとなる基質は酸性ムコ多糖類でもあるグルコサミノグリカンの豊富な粘液様物質で形成されている。
これに形状の類似した組織は、このような臍帯だけに存在するのでなく、胎児の結合組織にも見られる。胎児年齢6ヶ月までの受精後間もない真皮は寒天のような柔軟な形状であり、かかる真皮は膠様組織の状態を呈している。臍帯血に含まれる間葉細胞は、臍帯血を採取するときに臍帯中に含有されるWharton’s jellyに存在する間葉細胞が採取されてしまっている可能性があり、真に血液中に含有されているのか否かは懐疑的である。Wharton’s jelly由来である可能性は残るが従来研究では臍帯血から一定割合で間葉系細胞が採取されると論述されている。本発明の別に柱の一つとして、この間葉系幹細胞を濃厚に収集した分画を発毛剤として位置づけている。
発毛剤の定義は脱毛症に有効な頭髪を増加させる薬剤を指し、脱毛症とは、医学的観点から、毛髪密度が生来の50%以下に低下した場合を指し、他人から見ても目立つ場合が多いとされる。生理学的な観点からは、ヒトの頭髪の形状は年齢や各人の個性に依存して多様性があり、こうあらねばならないという規定の頭髪状態があるとは限らない。脱毛症の定義としては、本人が、主に、過去に生えていた頭皮の毛髪が同様に生え続けることを期待していたにも関わらず生えなくなった状態をいい、通俗的には禿げ(はげ)と言われる。近年は女性のレーザー脱毛と混同される場合があり、このため薄毛と言われる場合もある。
発毛とは抜けた髪が再度生え始めることであり、それを人為的に促進することを指す。一方、育毛とは、現状で生えている毛髪を育成したり、抜け毛を抑制することをいう。発毛剤の効果は、5タイプに大別できる。俗にいうM型禿げと名付けられる男性型脱毛症に適していて効果的な発毛剤は、男性ホルモンの働きを抑える作用に依存する。頭皮ケアに働く発毛剤について、先ずは頭皮血流を改善するタイプがあり、続いて、傷んだ頭皮をケアするタイプがあり、育毛作用が有するシャンプーが挙げられる。髪が生え替わるサイクルの中で、不可欠の役割を担っている毛母細胞の働きが不活性化するのを防ぐタイプもある。男性ホルモンの働きをコントロールする効果の発毛剤、および、頭皮環境を改善する発毛剤など、いろんな形態が存在する。AGA発症の原因である男性ホルモンのひとつである、5αリダクターゼの動き抑制するタイプがある。毛根の中心部にある毛乳頭自体を活性化させて発毛を促すタイプもある。発毛を司るタンパク質FGF (Fibroblast growth factor)の働きを助長し、今まで休眠していた発毛命令を伝達するタンパク質をしっかりと毛乳頭に送達するタイプがある。
髪の生え変わるサイクルのうち成長期を延長させて、処理して行くに伴って、頭皮が柔軟に変化させ、髪を成長しやすくするタイプがある。
発毛剤として、市場には次のような各種製品があり、いずれも生命科学的作用および/または化学的作用を呈する薬剤ばかりであり、本発明のような細胞製剤は類を見ない。降圧剤ミノキシジルを主成分とするリアップ(登録商標)、テストステロンをジヒドロテストステロンへ変換する酵素である5-アルファ還元酵素を阻害する抗アンドロジェン薬であるフィナステリド、皮脂の詰まった毛穴(毛孔、皮脂腺、汗孔)を突破して有効成分を浸透させるナノインパクト(商標)、バイオポリリン酸を主成分の一つとする薬用
ポリピュアEX(商標)、タマサキツヅラフジアルカノイドなどの漢方と和漢植物の併用効果とする薬用スカルプケア GPローション(商標)、植物保湿成分桑白皮エキスと桐葉エキスを中心としたリリィジュ(商標)、CTP(サイトプリン)を含有するサイトプラインEX(商標)などが挙げられる。
HIV-1、マイコプラズマ、B型/C型肝炎ウイルス、細菌、酵母、カビを含む微生物検査を実施して陰性を確認したヒト臍帯血(UBと呼ぶ)、同ヒト臍帯血からBeckman
Coulter 社製造Preparative Flow Cytometry装置で細胞表面抗原マーカーCD34/CD133を指標に調製した造血幹細胞リッチ画分(HpSと呼ぶ)、同じくヒト臍帯血から同Flow Cytometerで細胞表面抗原マーカーCD105+、CD166+、CD29+、CD44+、CD14-、CD34-、CD45-を指標に調製したヒト臍帯血由来間葉系幹細胞リッチ画分(McS)、同間葉系幹細胞リッチ画分に膠様組織/ワートンゼリー(Wharton's jelly)と呼称される臍帯細胞外マトリックス成分のコラーゲンおよび酸性ムコ多糖類グルコサミノグリカンリッチ粘液様物質(Suppl-Ecmと呼ぶ)を添加した増殖能強化間葉系幹細胞リッチ画分(McS-Ecm)、Suppl-Ecmを添加したUB(UB-Ecmと呼ぶ)をほぼ頭皮全面に及ぶ脱毛症の被験者の頭皮の前頭葉の左右中央で頭頂部つむじから顔面へ140mmの点を中心とする半径40mmの円の円周に、25mm間隔で、脂肪溶解用メソセラピー注射器で皮下注射を10箇所,UB,HpS,McS,McS-Ecm,UB-Ecmの5種類の各液を左円周はこの記載順序で、右円周は逆順で70マイクロリットルずつ1週間に3回、5週間治療した。
この結果、1平方cmあたりの生えて来た頭髪の本数、長さ(mm)、平均の頭髪の直径(μm)は各々、ファイバーマイクロスコープで計測すると、UB:18本,25本;4mm,6mm; 29μm, 30μm、HpS: 4本、2本;2mm,1mm; 19μm,18μm、McS:78本、58本; 7mm, 5mm; 33μm,46μm,
McS-Ecm:103本、85本; 15mm,
16mm; 59μm,61μm, UB-Ecm: 26本,49本;5mm,7mm; 34μm, 41μmという結果となった。Suppl-EcmはMcSに添加して有効だったが、UBへの添加でも有効性を発揮した。UBよりもMcSが可成り有効だったが、HpSはUBより凌駕しているとはいえなかった。このように、本発明のMcSとMcS-Ecmは発毛効果に秀でていた。もう一つの本発明のUBもUB-Ecmも発毛に有効であることが判明した。

Claims (17)

  1. 臍帯血を含有することを特徴とする発毛剤。
  2. 臍帯血のうち血球成分を除去した血漿を含有することを特徴とする発毛剤。
  3. 臍帯血のうち血球成分とフィブリンなどの繊維タンパク質を除去した血清を含有することを特徴とする発毛剤。
  4. 臍帯血を凍結解凍・凍結乾燥・フレンチプレス・X-プレス・超音波破砕から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の血球・細胞の破砕法によって取得した臍帯血ホモジェネート、および/または、臍帯血ホモジェネート上清を含有することを特徴とする発毛剤。
  5. 臍帯血と共に取得できる胎盤、胎盤をトリプシンおよび/またはコラゲナーゼによって細胞外マトリックス水解を受けた単一細胞成分、胎盤ホモジェネート、胎盤ホモジェネート上清、胎盤血、胎盤血漿、胎盤血清の6つから成る群から選んだ一つ、または、二つ以上の成分を含有することを特徴とする発毛剤。
  6. 臍帯血血漿・臍帯血血清・臍帯血ホモジェネート上清・胎盤ホモジェネート上清・胎盤血血漿・胎盤血血清から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分をイオントフォレシス向けにノニオン系水溶液、より好ましくはノニオン系界面活性剤水溶液に溶解することを特徴とする発毛剤。
  7. 胎盤および/または臍帯血をトリプシンおよび/またはコラゲナーゼで細胞外マトリックス水解物を受けた単一細胞成分、ヒト臍帯血からPreparative Flow Cytometry装置で細胞表面抗原マーカーCD105+、CD166+、CD29+、CD44+、CD14-、CD34-、CD45-を指標に調製した臍帯血由来間葉系幹細胞リッチ画分をから成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分をイオントフォレシス向けにノニオン系水溶液、より好ましくはノニオン系界面活性剤水溶液に溶解することを特徴とする発毛剤。
  8. 胎盤および/または臍帯のホモジェネート・胎盤および/または臍帯のホモジェネート上清・胎盤血血漿・胎盤血血清から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を臍帯血に混和することを特徴とする発毛剤。
  9. 自己末梢血幹細胞・同幹細胞ホモジェネート・同ホモジェネート上清から成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を臍帯血に混和することを特徴とする発毛剤。
  10. 臍帯血および/または胎盤血をエレクトロポレーション向けに、リポソームに包含させること、および/または、アイソトニック液または等張圧の±15%以内の水溶液に分散させることを特徴とする発毛剤。
  11. 臍帯血および/または胎盤血をマイクロニードルインジェクション向けにアイソトニック液または等張圧の±15%以内の水溶液、および/または、細胞膜安定化剤としてマニトール・シュクロース・ゼラチン・ゼラチンライセート・カゼイン・カゼインライセート・プロビタミンC・プロビタミンEから成る群から選んだ一つ、および/または、二つ以上の成分を含有させた水溶液に、50,000から400,000ppm、より好ましくは、150,000から250,000ppmに分散させることを特徴とする発毛剤。
  12. 一人の新生児からおおよそ100 ml採血できる臍帯血について、3から50名分、より好ましくは5から20名分,最も好ましくは7から10名分の臍帯血を混和してカクテル臍帯血を調製し、臍帯血各ロットの品質を均一化することを特徴とする発毛剤
  13. 一人の新生児からおおよそ100 ml採血できる臍帯血について、3から50名分、より好ましくは5から20名分,最も好ましくは7から10名分の臍帯血を混和してカクテル臍帯血を調製し、臍帯血各ロットの品質を均一化することを特徴とする発毛剤の製法。
  14. 臍帯に含まれる2本の臍動脈、および、1本の臍静脈といった血管の間隙となる細胞外マトリックスを充填している結合組織として、膠様組織、および/または、ワートンゼリー(Wharton's jelly)の中に存在する間葉系幹細胞を細胞外マトリックスにはコラーゲン、膠原線維が縦横に分布し、そのバックグランドとなる基質は酸性ムコ多糖類でもあるグルコサミノグリカンの豊富な粘液様物質の中に保護的に存在している分画を濃縮化することによって調製した間葉系幹細胞リッチ臍帯血を含有することを特徴とする発毛剤。
  15. 臍帯に含まれる2本の臍動脈、および、1本の臍静脈といった血管の間隙となる細胞外マトリックスを充填している結合組織として、膠様組織、および/または、ワートンゼリー(Wharton's jelly)の中に存在する間葉系幹細胞を細胞外マトリックスにはコラーゲン、膠原線維が縦横に分布し、そのバックグランドとなる基質は酸性ムコ多糖類でもあるグルコサミノグリカンの豊富な粘液様物質の中に保護的に存在している分画を濃縮化することによって調製した間葉系幹細胞リッチ臍帯血を含有することを特徴とする発毛剤の製法。
  16. HIV-1、マイコプラズマ、B型/C型肝炎ウイルス、細菌、酵母、カビを含む微生物検査を実施して陰性を確認したヒト臍帯血からPreparative
    Flow Cytometry装置で細胞表面抗原マーカーCD105+、CD166+、CD29+、CD44+、CD14-、CD34-、CD45-を指標に調製したヒト臍帯血由来間葉系幹細胞リッチ画分、および/または、同間葉系幹細胞リッチ画分に対して、「膠様組織/ワートンゼリー(Wharton's jelly)と呼称される臍帯細胞外マトリックス成分のコラーゲンおよび酸性ムコ多糖類グルコサミノグリカンリッチ粘液様物質」という臍帯由来成分、および/または、「胎盤から抽出された細胞外マトリックス成分」を添加した増殖能強化間葉系幹細胞リッチ画分から構成されることを特徴とする発毛剤とその製法。
  17. HIV-1、マイコプラズマ、B型/C型肝炎ウイルス、細菌、酵母、カビを含む微生物検査を実施して陰性を確認したヒト臍帯血からPreparative
    Flow Cytometry装置で細胞表面抗原マーカーCD105+、CD166+、CD29+、CD44+、CD14-、CD34-、CD45-を指標に調製したヒト臍帯血由来間葉系幹細胞リッチ画分、および/または、同間葉系幹細胞リッチ画分に対して、「膠様組織/ワートンゼリー(Wharton's jelly)と呼称される臍帯細胞外マトリックス成分のコラーゲンおよび酸性ムコ多糖類グルコサミノグリカンリッチ粘液様物質」という臍帯由来成分、および/または、「胎盤から抽出された細胞外マトリックス成分」を添加した増殖能強化間葉系幹細胞リッチ画分から構成されることを特徴とする発毛剤の製法。

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