JP2014172704A - 車両誘導システム - Google Patents

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Abstract

【課題】生産計画に沿った車両誘導が可能な車両誘導システムを提供する。
【解決手段】車両誘導システムは、施設に入出する複数の車両のそれぞれの車番を認識する。車両誘導システムは、更に、認識した車番の車両とその車両により搬送される物品との対応を登録したデータベースと、生産計画を格納したデータベースとを有し、生産計画に基づき搬送される物品の優先度を求め、物品を搬送する車両の優先度を設定し、設定した優先度に従って、車両を誘導する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両誘導システムに関し、特に入出荷作業のために施設へ入出する車両を誘導する車両誘導システムに関する。
入出荷作業等を行うために、施設へ入出するところの車両を誘導する技術は、特許文献1に開示されている。また、特許文献2には、車載器から取得した識別情報に基づく認証に加え、運搬車両のナンバープレートを撮影し、撮影された画像から抽出した車両情報と、データベースに格納された車両情報とを照合することにより、高い精度で運搬車両を認識する運搬管理システムが、開示されている。
特開平3−222532号公報 特開2012−190281号公報
特許文献1には、個々の車両に、車両特有の識別データを含む管理案内情報を送受信する送受信機を搭載し、施設に入場してくる車両の行き先バースを誘導指示することが示されている。この場合、施設に入場する車両の全てに対して、送受信機を搭載することが必要とされる。また、新規な車両が入場することができる様にするためには、新たな送受信機の搭載が必要なる。そのため、時間とコストが増大することが懸念される。
また、特許文献2においては、車載器(7)の識別情報を認証し、さらにナンバープレートを撮影し、撮影された画像から抽出した車両情報を用いて照合することが示されている(図1)。この場合も、車載器および識別情報を送信するところの通信装置の搭載に伴う、時間とコストの増大が懸念される。
ところで、近年多くの製造業においては、財務指標の改善を図るために、原材料や製品の在庫を極力圧縮する様に、入庫や生産をコントロールする様になってきている。そのため、例えば、原材料の発注ミスおよび/あるいは交通事情等による配送用の車両が遅延した場合、生産計画通りに製品を生産および/あるいは出荷ができなくなると言う課題が生じる。特許文献1および2では、生産計画が意識されていない。
本発明の目的は、生産計画に沿った車両誘導が可能な車両誘導システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、車両誘導システムは、複数の車両の車番を認識する認識装置と、認識された車番とその車番の車両によって搬送される物品(製品および/あるいは原材料)との対応を表す情報を格納した誘導情報データベースとを具備する。これにより、車両毎に、搬送する物品が特定される。また、車両誘導システムは、生産する物品の生産計画を生産計画データベースから取得し、取得した生産計画に沿って、搬送する物品の優先度を求め、求めた優先度に従って、車両を誘導する。これにより、生産計画に沿った車両の誘導が可能となる。
また、一実施の形態によれば、上記認識装置は、カメラを有し、上記カメラにより取得された画像に基づいて、車両の車番が特定される。これにより、各車両に、車両を特定するための装置を搭載する必要がなくなり、コストの増加を抑制することが可能となる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
生産計画に沿った車両誘導が可能な車両誘導システムを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係わる車両誘導システムの構成を示す構成図である。 車両の移動フローを示す模式図である。 本発明の一実施の形態に係わる車両誘導システムの処理を示すフローチャート図である。 車両誘導システムにおける優先度決定に関する処理を示すフローチャート図である。 車両誘導システムにおける誘導車両決定に関する処理を示すフローチャート図である。 車両誘導システムに用いられる入荷車両待機行列の構成を示す模式図である。 車両誘導システムに用いられる出荷車両待機行列の構成を示す模式図である。 車両誘導システムに用いられる車両認識を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施の形態に係わる車両誘導システムの構成を示す構成図である。同図において、破線は施設(構内)における場所を示している。本実施の形態で説明する施設は、施設に入る場所に、入場ゲートが設置され、物品(製品および/あるいは原材料)の積み卸しを行う場所であるバースが、施設内の複数の場所に設置されている。また、この例では、バースに車両が停車しているとき、別の車両が待機する待機場が、施設内に複数設置されている。もちろん、これは一例であり、本発明はこの例に限定されるものではない。図1において、入場ゲートは破線113で示されており、複数の待機場のそれぞれは破線114で示されている。また、複数のバースは、破線115−1から115−Nで示されている。なお、複数のバース115−1から115−Nを1つとして述べる場合には、バース115と記載する。
図1において、101は車両誘導サーバ、105はデータベース、106は生産管理サーバ、107はデータベース、102は車両認識端末である。また、104、109、111は、表示手段である。表示手段として用いられる表示装置の例については、後の説明で理解されるであろう。特に制限されないが、車両誘導サーバ101、生産管理サーバ106、データベース105、107および車両認識端末102は、施設に建てられた建屋に設置されている。また、データベース105と107のそれぞれは、図示していない記憶装置内に格納されている。表示手段104は、入場ゲート113に設置され、表示手段109は待機場114に設置され、表示手段111は、バース115に設置されている。場所的に離れているところの表示手段、車両認識端末102、車両誘導サーバ101および生産管理サーバ106は、ネットワーク117により、相互に接続されている。
データベース107は、生産管理サーバ106に接続され、生産管理の処理をする際に用いられる。また、データベース105は、車両誘導サーバ101に接続され、車両誘導の処理を実行する際に用いられる。車両誘導サーバ101と生産管理サーバ106とは、ネットワーク117により接続されているため、相互間で情報の送受が可能となっており、後で説明するが、生産管理の処理に関する情報は、車両誘導サーバ101が、生産管理サーバ106から受け取ることができる。また、データベース105および107のそれぞれは、複数のデータベースを含んでいる。
施設の各場所には、カメラが設置されている。この実施の形態においては、入場ゲート113にカメラ103が設置され、待機場114のそれぞれの場所にカメラ108が設置されている。また、バースについても、バース115−1から115−Nのそれぞれに、カメラ110が設置されている。カメラ103、108、110は、ネットワーク118を介して車両認識端末102に接続されている。同図において、116は、物品を搬送(入荷および/あるいは出荷)する車両を示している。カメラ103、108および110のそれぞれは、それが設置された場所に停車している車両を捕捉して、その車両の映像情報を、ネットワーク118を介して車両認識端末102に送信する。
本実施の形態の例に従えば、入場ゲート113に設置されたカメラ103は、入場ゲート113に停車している車両116の映像情報を、車両認識端末102に送信する。また、待機場114に設置されているカメラ108は、それぞれ設置されている待機場114に停車している車両の映像情報を、車両認識端末102に送信する。同様にして、バース115−1〜115−Nに設置されているそれぞれのカメラ110は、設置されたバースにおいて停車している車両116の映像情報を、車両認識端末102に送信する。
車両認識端末102は、受信した映像情報から、その車両の車番を識別し、識別した車番をナンバー情報として、ネットワーク117を介して車両誘導サーバ101に送信する。例えば、車両認識端末102は、映像情報から、車両116に設置されているナンバープレートを認識し、ナンバープレートに記載されている車両の車番を認識し、識別した車番をナンバー情報とする。特に制限されないが、車両認識端末102は、受信したところの映像情報を送信したカメラが設置されている場所を把握しており、識別した映像情報を送信したカメラが設置されている場所の場所情報も、ネットワーク117を介して車両誘導サーバ101へ送信する。
車両誘導サーバ101は、受信したナンバー情報と場所情報とに基づいて、そのナンバー情報の車両116に対して、表示手段104、109、111を用いて誘導の情報(誘導情報)を表示する。各バース115−1から115−Nのそれぞれには、端末112が設置されている。端末112は、表示手段111と異なり、バースで作業する者(例えば、入荷あるいは出荷の作業を行う作業者)に対して指示するために、用いられる。例えば、入荷する物品の量を、作業者に知らせるために、端末112は用いられる。同図では、図面が複雑になるのを避けるために、省略されているが、端末112は、ネットワーク117に接続され、ネットワーク117を介して、例えば車両誘導サーバ101あるいは生産管理サーバ106からの指示(入荷する物品の量等)が端末112に表示される。
次に、車両116の移動について、概要を説明する。図2は、車両116の移動フローを模式的に示した模式図である。図1には、バースで物品の入荷および/あるいは出荷が終了した車両116が、施設を出発する場所を示していないが、図2には、車両116が出発する場所も退場ゲート200として示されている。施設を退場する退場ゲート200にも、カメラを設置し、当該カメラで捕捉した車両の映像情報を、車両認識端末102へ送信する。この場合、車両認識端末102は、その車両116のナンバー情報と、退場ゲート200を表す場所情報を、車両誘導サーバ101に送信する。これにより、車両誘導サーバ101は、車両116が、確実に退場したか否かを判断することが可能となり、施設内に車両が滞留するのを防ぐことが可能となる。また、退場の確認に応答して、入荷あるいは出荷の作業が完了したものとして、作業実績情報を更新することが可能となる。
図2では、車両116は、図において左から右に向かって進む。その進行方向を、同図では矢印によって示している。車両116は、入場ゲート113から、施設内に入場する。入場すると、指示されたバース115(例えば、バース115−1)へ移動するのであるが、指示されたバース115−1に、別の車両116が停車しており、バース115−1が空いていない場合、待機場114へ移動する様に、例えば表示手段104により指示する。バース115−1が空くと、待機場114からバース115−1へ移動する様に、表示手段109によって指示がされる。バース115−1に到着し、物品の入荷/出荷(搬入/搬出)作業が完了すると、表示手段111により、退場ゲート200へ向かう様に指示がされる。上記した様に、退場ゲートにもカメラが設置されており、退場ゲート200から車両116が退場したことが確認される。
次に車両に優先度を設定した場合の車両誘導システムの処理を説明する。図3は、車両誘導システムの処理を示すフローチャート図である。
カメラ103により、車両116が捕捉されると、カメラ103は、ステップS300において、捕捉した車両の映像情報(車両映像情報)を形成する。車両映像情報は、ネットワーク118を介して車両認識端末102に供給される。車両認識端末102は、ステップS301において、車両映像情報から車両のナンバー情報を認識(車両番号認識)する。認識された車両のナンバー情報と、カメラの設置場所に関する場所情報が、ネットワーク117を介して、車両認識端末102から車両誘導サーバ101に供給される。
車両誘導サーバ101は、供給されたナンバー情報が、データベース105内の車両番号データベースに登録されているか否かの検索をステップS302(車両番号DB検索)で行う。検索の結果として、ステップS303で、登録車両であると判定した場合、車両誘導サーバ101は、ステップS306を実行する。
ステップS306では、データベース105内の誘導情報データベースの検索を行う。誘導情報データベース(第1データベース)は、車両のナンバー情報と、その車両により搬送される物品に関する物品情報と、搬送は物品の入荷を行う入荷車両か物品の出荷を行う出荷車両なのかを示す入出荷車両情報と、誘導先のバースを特定するバース情報とが、1組として登録されている。この組は、車両のナンバー情報毎に登録されている。すなわち、誘導情報データベースには、車両のナンバー情報毎に、その車両で搬送される物品に関する物品情報と、誘導先のバースを特定するバース情報と、入荷車両であるか出荷車両であるかを示す入出荷車両情報が格納されている。
ステップS306による検索によって、車両のナンバー情報と組を構成している情報(物品情報と、バース情報と、入出荷車両情報)を得ると、車両誘導サーバ101は、ステップS306の検索によって得たところの誘導先のバース情報に基づいて、誘導先のバースを特定し、特定したバースの状態をステップS307において確認する(誘導先状態確認)。この確認により、例えば、特定したバースに既に停車している車両があり、更にこの特定したバースが空くのを待機している他の車両が有った場合には、ステップS308が実行される。このステップS308では、バースが空くのを待機している他の車両との優先度を確認する(車両優先度確認)。この車両優先度確認のステップS308については、後で図4から図7を用いて詳細に説明するので、ここでは省略する。特定したバースに、既に停車している車両があるため、ステップS309を次に実行する。このステップS309では、車両に対して待機場へ移動する様にとの指示を表示手段で表示をする(表示手段へ表示)。
一方、誘導先状態確認のステップS307において、特定したバースが空いていることが判明し、ステップS308で、待機場114で待機している別の車両よりも優先度が高いと判定された場合には、ステップS309で、特定したバースへの移動を表示手段により表示する。
上記したステップS303において、車両番号データベースに、認識した車両のナンバー情報が登録されていなかった場合には、次にステップS304が、実行される。ステップS304においては、車両認識端末102を用いて、オペレータが該当する車両のナンバー情報をデータベース105内の車両番号データベースに登録する。次に、オペレータは、ステップS305において、車両認識端末102を用いて、車両番号データベースに登録した車両により搬送される物品に関する物品情報と、誘導先のバース情報と、車両のナンバー情報と、入荷車両であるか出荷車両であるかを示す入出荷車両情報とを1組として、データベース105内の誘導情報データベースに登録する(誘導情報登録)。登録が完了すると、車両誘導サーバ101は、上記したステップS306を実行する。これにより、誘導先として特定したバースの状態確認が行われ、特定したバースの状態に応じた誘導が行われる。
ステップS309により、移動先を指示した後は、ステップS300に戻り、新たな車両116が、入場ゲート113に到着するのを待つ。
後で述べるが、待機場114で待機している車両は、バースが空きの状態になると、その車両の優先度に従って、バースへの誘導あるいは待機場114での待機継続が表示される。
データベース105に、車両番号データベースと誘導情報データベースが設けられている例を説明したが、車両番号データベースは、車両のナンバー情報が登録されているか否かを確認するためのものであるため、誘導情報データベースで代行することも可能である。
また、図3には示されていないが、各バース115−1〜115−Nのそれぞれに設置されたカメラ110からの映像情報は、車両認識端末102に供給され、車両認識端末102によって、車両が認識され、場所情報とナンバー情報が車両誘導サーバ101に供給される。また、待機場114のそれぞれにもカメラ108が設置されている。カメラ108により撮影された映像情報は、同じく車両認識端末102に供給される。車両認識端末102は、カメラ108からの映像情報から、車両を認識し、場所情報と車両のナンバー情報を形成して、車両誘導サーバ101に供給する。
上記したステップS309において、車両116を待機場114あるいはバース115へ誘導した後で、車両誘導サーバ101は、待機場114に設置されているカメラ108あるいはバース115に設置されているカメラ110からの映像情報に基づいて形成された車両のナンバー情報を確認する。これにより、ステップS309において誘導した通りに、車両が、待機場114あるいはバース115に移動したかの確認を、車両誘導サーバ101は行う。
ステップS309の誘導により、車両116が、指定した行き先バースに到着し、バースにおいて、車両116から物品の入出荷作業を行う際には、車両誘導サーバ101は、入出荷計画を生産管理サーバ106から取得し、取得した入出荷計画を、指定した行き先バースに設置されている端末112に送信する。端末112は、受信した入出荷計画を表示する。これにより、端末112に表示されている入出荷計画を見ながら、入出荷作業を行うことが可能となり、誤作業が発生することを低減することが可能となる。入出荷作業が完了すると、車両誘導サーバ101は、その指定した行き先バースに設置されている表示手段111を用いて、退場ゲート200(図2)への誘導情報を表示し、車両を退場ゲート200へ誘導する。
車両が、入出荷作業を完了し、退場ゲート200から退場したとき、車両誘導サーバ101は、その作業実績情報を生産管理サーバ106へ送信する。生産管理サーバ106は、作業実績情報に基づいて入出荷実績の更新を行う。すなわち、原材料の在庫量および/あるいは製品の在庫量等の更新が、生産管理サーバ106において行われる。
もし、ステップS309による誘導にもかかわらず、車両が誤ったバースに移動した場合、移動先のバースに設置されているカメラ110により撮影された映像情報が、車両認識端末102に供給されることになる。車両認識端末102は、映像情報から車両のナンバー情報を取得し、カメラ110からの場所情報と車両のナンバー情報を車両誘導サーバ101へ供給する。車両誘導サーバ101は、供給された車両のナンバー情報を基にして、誘導情報データベースを検索し、カメラ110の場所情報と行き先バースとが異なることを認識し、カメラ110の場所情報に対応するバースの表示手段111に対して、バースを誤っている旨の表示をする。ステップS309による誘導にもかかわらず、車両が誤った待機場に移動した場合についても、同様に、車両誘導サーバ101によって、誤って移動した待機場に設けられている表示手段109を用いて、誤りを表示し、警告を発行する。
また、誤ったバースあるいは待機場に、車両が移動した場合、例えば、オペレータが、車両誘導サーバ101あるいは車両認識端末102で、各場所に設置されたカメラにより撮影された映像から、誤って移動した車両を確認し、車両誘導サーバ101を用いて、誘導情報を表示手段に表示させる様にしても良い。
なお、バースにおいて、物品の入出荷作業が完了したか否かは、例えば、バースに設置されたカメラ110からの映像情報から、作業者の動きに基づいて判定しても良い。あるいは、バースに設置されている端末112に対して、入出荷作業か完了した旨の入力がされたことを検出して、判定する様にしても良い。
次に生産管理サーバ106と連携して、車両の誘導を行う実施の形態について説明する。生産管理サーバ106を用いて、オペレータは、生産計画、入出荷計画を作成し、データベース107に登録する。ここで、生産計画は、どの製品を、いつまでに、どのくらいの数量を生産するかを示すデータベース(生産計画データベース:第2データベース)である。また、入出荷計画は、いつ、どの原材料や製品を入出荷するのかを示すデータベース(入出荷計画データベース)である。入出荷計画データベースには、原材料や製品を入出荷する車両に関する情報と、その車両が入荷用の車両なのか出荷用の車両なのかを示す情報も含まれている。
オペレータは、生産管理サーバ106を用いて、車両誘導サーバ101に接続されたデータベース105に対して、原材料使用情報を登録する。この原材料使用情報とは、生産しようとする製品が、どの原材料を、どの程度使用して生産されるのかを示すデータベース(原材料使用情報データベース)である。車両誘導サーバ101は、登録されたこれらのデータベース(生産計画、入出荷計画、原材料使用情報)を取り込んで、車両の優先順位を決定する。
図4は、車両の優先順位を決定する処理を示すフローチャート図である。車両誘導サーバ101は、図4に示した処理を実行することにより、入出荷を行う車両の優先順位を決定する。車両誘導サーバ101は、ステップS401において、生産計画のデータベースを取り込み、データベース105に格納する(生産計画取得)。次に、ステップS402において、入出荷計画データベースを取り込み、データベース105に格納する(入出荷計画取得)。ステップS403において、原材料使用情報データベースを取り込み、データベース105に格納する(原材料使用情報取得)。
次にステップS404において、生産計画データベースに登録されている製品が、どの原材料を、どの程度使用して生産されるのかを、原材料使用情報データベースを検索することにより求める(原材料使用情報DB検索)。ステップS404で求めた情報に基づいて、ステップS405において、生産に使われる原材料の、現在の在庫量を求め、原材料在庫のデータベース(原材料在庫情報データベース)を作成し、このデータベースを検索することにより、現在の在庫量を取得する(原材料在庫情報DB検索)。
ステップS406において、入出荷計画データベースから、入場してくる車両が、入荷用の車両(入荷車両)であるか、出荷用の車両(出荷車両)であるかを確認する。このステップS406において、入荷車両であると判定した場合、生産計画データベースによって、これから生産する製品の出荷量に対して、その製品の生産に使われる原材料の現在における在庫量が足りるか否かの判定を、ステップS412において実行する。ステップS412において、原材料が、現時点の在庫量で足りると判定した場合、その原材料を搬入する入庫車両の優先度を3とする。この場合には、次に、ステップS416において、入荷車両優先度を3として、データベース105に登録する(入荷車両優先度=3)。一方、ステップS412において、不足すると判定した場合、ステップS413において、原材料の在庫が不足する時期を確認する(在庫不足時期)。
在庫が不足するか否かの閾値を、特に制限されないが、3日とした場合、ステップS413の判定において、在庫不足までに3日以上掛かると判定すると、入庫車両の優先度を2とする。この場合には、次のステップS415において、入荷車両優先度を2として、データベース105に登録する(入荷車両優先度=2)。一方、ステップS413において、3日未満で在庫不足に陥ると判定された場合には、入荷車両の優先度を1とし、ステップS414において、入荷車両優先度を1としてデータベース105に登録する(入荷車両優先度=1)。
上記したステップS406において、入出荷計画データベースから、入場してくる車両が、出荷用の車両(出荷車両)であると判定した場合には、特に制限されないが、次にステップS407が実行される。ステップS407においては、生産計画データベースから生産した製品を出荷するまでの時期に余裕があるか否かの判定を行う。ステップS407において、出荷するまでの時期(出荷時期)に余裕があると判定した場合には、その製品を搬送する出荷用の車両の優先度を3とする。この優先度は、次に実行されるステップS411において、出荷車両優先度を3としてデータベース105に登録する(出荷車両優先度=3)。
一方、ステップS407において、出荷時期に余裕がないと判定した場合には、ステップS408において、その製品を出荷する時期を確認する。特に制限されないが、在庫が不足するか否かを判定する判定基準である閾値と同じ日数を、出荷の閾値とする。この閾値を採用する場合には、ステップS408において、更に製品の出荷までに3日以上あるか否かの判定が行われる。ステップS408において、製品出荷までに3日以上の日にちがあると、判定された場合、その製品を出荷する車両の優先度を2とする。この優先度は、次のステップS410において、出荷車両優先度を2として、データベース105に登録する(出荷車両優先度=2)。これに対して、ステップS408で、製品出荷までが3日未満であると判定された場合、その製品を出荷するために搬送する車両の優先度を1とし、次にステップS409を実行する。ステップS409においては、出荷車両優先度を1として、データベース105に登録する(出荷車両優先度=1)。
ステップS409からS411あるいはS414からS416において、出荷車両優先度あるいは入荷車両優先度が、データベース105に登録されると、次にステップS417が実行される。ステップS417においては、入出荷計画データベースに登録されている全ての車両に対して、優先度を設定したか否かの判定を行う。すなわち、入出荷計画データベースに登録されている全ての車両に対して、それぞれの出荷(あるいは入荷)車両優先度が、データベース105に登録されたか否かの判定が行われる。なお、図では、ステップS417は、計画に対して全ての車両に優先度割り振りと記載している。入出荷計画データベースに登録されている全ての車両に対して、優先度の割り振りが完了していない場合、ステップS400が実行される。すなわち、上記した各ステップが、繰り返される。この様にして、生産計画に沿って、出荷される製品の日時および数量により、その製品および/あるいはその製品を生産するために使われる原材料に対して、優先度が設定され、その製品および/あるいはその製品のための原材料を搬送する車両に優先度が設定される。
優先度(入荷車両優先度および出荷車両優先度)のデータベース105への登録は、データベース105に、データベース(優先度データベース)を設け、この優先度データベースに、優先度(入荷車両優先度および出荷車両優先度)を登録するようにすれば良い。この場合、優先度データベースには、製品および/あるいは原材料とそれを搬送する場合の車両の優先度(入荷車両優先度および出荷車両優先度)が組として登録される。もちろん、生産管理サーバ106から取得して、データベース105に格納された入出荷計画データベースに、優先度(入荷車両優先度および出荷車両優先度)を登録する様にしても良い。この場合、入出荷計画データベースに登録されている車両に関する情報(原材料や製品を入出荷する車両に関する情報)と優先度とが組になる様に登録する。あるいは入出荷計画データベースに登録されている原材料や製品と優先度とが組になる様に登録する。
上記したステップS407において述べた余裕は、任意に設定することができる。例えば、3日以上を余裕ありとし、3日未満を余裕なしとしても良い。この実施の形態において、車両の優先度(出荷車両優先度および入荷車両優先度)は、1が最も優先度が高く、3が最も優先度が低いものとして説明している。もちろん、優先度は3段階ではなく、それよりも多くしても、少なくしても良い。また、入荷に関する閾値および出荷に関する閾値は、上記した3日である必要はなく、任意の日数にすることができる。上記した余裕、優先度、閾値は、車両誘導サーバ101に設定される。もちろん、任意の値に変更することができる。
次に、データベース105に登録した車両の優先度に基づいて、誘導する車両を決定する処理を説明する。図5は、車両の優先度に基づいて誘導車両を決定する誘導車両決定処理のフローチャート図である。また、図6は、誘導車両を決定する際に用いられる入荷車両待機行列の模式図であり、図7は、誘導車両を決定する際に用いられる出荷車両待機行列の模式図である。図5に示されている処理は、車両誘導サーバ101において実行され、上記した入荷車両待機行列および出荷車両待機行列は、車両誘導サーバ101に設けられる。なお、上記した入荷車両待機行列および出荷車両待機行列は、図6に示されている処理が、車両誘導サーバ101において実行される際に、該サーバ101に一時的に形成され、処理が終了したとき、削除されることもある。この場合であっても、本明細書では、入荷車両待機行列および出荷車両待機行列は、サーバに設けられていると表現する。
車両が入場ゲート113に入場すると、入場ゲート113に設置されたカメラ103により、車両が捕捉され、捕捉された車両の映像情報が、車両認識端末102に供給される。車両認識端末102において、車両のナンバー情報が認識され、認識されたナンバー情報と場所情報が、車両誘導サーバ101に供給される。
車両誘導サーバ101は、ステップS500において、ナンバー情報から図3で説明した誘導情報データベースを検索し(図3のステップS306)、誘導情報データベースから、このナンバー情報の車両の誘導先バースを求め、誘導先(指定された行き先)バースの状態を確認する(図3のステップS307)。なお、図5では、ステップS500を行き先バース状態確認と記載している。このステップS500において、指定された行き先バースの状態が、空き(未使用)状態であった場合、次にステップS501が実行される。ステップS501においては、指定された行き先バースが、空き状態になるのを待機している他の車両がないかを確認する。この確認は、図6および図7に示した入荷車両待機行列および出荷車両待機行列を用いて行う。ここで、入荷車両待機行列と出荷車両待機行列について、説明をしておく。
図6の(A)には、入荷車両待機行列601の例が示されている。入荷車両待機行列601は、バース毎に設けられており、各入荷車両待機行列601のそれぞれには、複数の車両が登録できる様にされている。すなわち、施設内に複数のバースが設置されている場合、各バースのそれぞれに対応した入荷車両待機行列601が設けられ、それぞれの入荷車両待機行列601に複数の車両が登録される。入荷車両待機行列601に登録される車両は、入荷のために、この入荷車両待機行列601に対応したバースが空き状態になるのを待機している車両である。バースが空き状態になったとき、バースへ移動することが許可される車両は、同図において左から右の順に配置される。すなわち、図6の(A)において、先頭と記載されている車両が、バースが空き状態となったときに、バースへ誘導される。入荷車両待機行列601へは、車両を特定する情報と図4を用いて説明したその車両の優先度(入荷用の車両であるため、入荷車両優先度)を登録する。特に制限されないが、車両を特定する情報としては、その車両のナンバー情報が用いられる。
図6の(A)を例にして、入荷車両待機行列601を説明すると、先頭に車両Aが登録され、次に車両Bが登録され、車両C、車両Dと言う順番で、左から右に順次登録されている。ここで、車両Aは、ナンバー情報がAで、その車両が特定され、その車両の入荷車両優先度は1であることが示されている。同様に、車両Bは、ナンバー情報がBで、その車両が特定され、その車両の入荷車両優先度は2である。以下同様にして、車両CおよびDのそれぞれが、車両のナンバー情報C、Dで特定され、それぞれの入荷車両優先度が2、3となっている。
後で、図5を用いて説明するが、上記した入荷車両待機行列は、優先度の高い車両が、バースの待機状態に加わると、車両の挿入(加入)が行われる。図6の(B)と図6の(C)には、車両の挿入が行われた場合が示されている。すなわち、図6の(B)には、バースの待機状態に、優先度1の車両Xが加わり、車両Aと車両Bとの間に、車両Xが登録された状態の入荷車両待機行列602が示されている。同様に、図6の(C)には、図6の(A)に示した状態に対して、バースの待機状態に、その優先度が2の車両Xが加わった場合を示している。この場合には、車両Cと車両Dとの間に車両Xが登録される。
図7の(A)には、出荷車両待機行列701の例が示されている。この出荷車両待機行列701も、各バース毎に設けられており、各出荷車両待機行列701のそれぞれには、複数の車両が登録できる様にされている。出荷車両待機行列701の構成は、優先度を除き、上記した入荷車両待機行列601と同じである。すなわち、入荷車両待機行列601では、優先度として、その車両の入荷車両優先度が登録されるが、出荷車両待機行列701においては、優先度として、その車両の出荷車両優先度が登録される。なお、出荷車両優先度は、図4で説明した処理により決定される。出荷車両待機行列701においても、入荷車両待機行列601と同様に、優先度に従って、車両の挿入(加入)が行われる。図7の(B)は、図6の(B)と同様に、車両X(その車両の出荷車両優先度が1)がバースの待機状態に加わった場合の出荷車両待機行列702を示しており、図7の(C)は、図6の(C)と同様に、車両X(その車両の出荷車両優先度が2)がバースの待機状態に加わった場合の出荷車両待機行列703を示している。
なお、挿入された車両Xについては、図6の(B)、(C)および図7の(B)、(C)において、斜線を付してある。また、入荷車両待機行列および出荷車両待機行列における挿入(加入)については、後の図5の説明で理解されるであろう。
図5の説明に戻り、誘導する車両を決定する処理を説明する。
ステップS500において、指定された行き先バースが空き状態であると判定された場合、次にステップS501が実行される。ステップS501では、図6および図7で説明した入荷車両待機行列および出荷車両待機行列を参照して、指定された行き先バースが空き状態になるのを待機している車両が存在するか否かを確認する(待機行列有無確認)。この場合、確認する入荷車両待機行列および出荷車両待機行列は、指定された行き先バースに対応するところの入荷車両待機行列および出荷車両待機行列である。入荷車両待機行列および出荷車両待機行列のいずれにも、車両が登録されていなければ、該当するバース(指定された行き先バース)には、待機している車両(待機車両)が無いと判定し、次にステップS515を実行する。ステップS515では、入場した車両を、その車両のナンバー情報から検索した誘導先(指定された行き先)バースへ誘導する。また、このとき、ステップS516において、車両誘導サーバ101は、該当する誘導先バースを、使用中にする。
ステップS501において、待機している車両があると判定した場合、すなわち入荷車両待機行列あるいは出荷車両待機行列に車両が登録されていた場合、次にステップS512が実行される。ステップS512においては、入荷車両待機行列あるいは出荷車両待機行列の先頭に登録されている車両の優先度と、入場した車両の優先度との比較が行われる。入場した車両については、その車両のナンバー情報から、誘導情報データベースを検索することにより、搬送が入荷なのか出荷なのかを示す入出荷車両情報と、搬送する物品(製品および/あるいは原材料)の情報が得られる。この入出荷車両情報と搬送する物品(製品および/あるいは原材料)の情報に従って、その車両の優先度が、決定される。
すなわち、図4を用いて説明した様に、入荷に関しては、その原材料が足りているのか、あるいはその原材料の在庫が不足する時期により、その原材料を搬送する車両の優先度が決定される。また、出荷に関しては、同じく図4で説明した様に、製品の出荷時期によって、その製品を出荷する車両の優先度が決定される。例えば、入場した車両が、入荷用の車両であり、在庫不足時期が3日未満となる原材料を搬送する車両の場合には、入場した車両の優先度(入荷車両優先度)は1とされる。また、入場した車両が出荷用の車両であり、製品出荷までに余裕がある製品を搬送する車両で有った場合には、その車両の優先度(出荷車両優先度)は3とされる。この優先度は、データベース105に設けられている優先度データベースを用いることにより、車両により搬送される製品あるいは原材料から求めることができる。もちろん、データベース105内の入出荷計画データベースに、優先度が登録される様になっている場合には、この入出荷計画データベースから、優先度を求めることができる。
ステップS512において、入場した車両の優先順位が、入荷車両待機行列および出荷車両待機行列のそれぞれの先頭に登録されている車両の優先度よりも高いと判定した場合には、上記したステップS515を次に実行する。特に制限されないが、このときにも、待機場114に待機している車両に対して、引き続き待機する様に誘導する(表示する)。一方、ステップS512において、入場した車両の優先順位が、入荷車両待機行列あるいは出荷車両待機行列の先頭に登録されている車両の優先度と同等あるいは低い場合には、入荷車両待機行列あるいは出荷車両待機行列の先頭に登録されている車両を、ステップS513において、指定された行き先バースへ誘導し、行き先バースの状態を使用中にする(待機車両を行き先バースに誘導)。一方、入場した車両に対しては、次にステップS514を実行する。ステップS514においては、入場した車両を待機場114へ誘導する。
上記したステップS500において、指定された行き先バースが使用中と判定された場合、次にステップS502が実行される。ステップS502で、入場した車両は待機場114へ誘導される。
ステップS502あるいはステップS514で、待機場114へ誘導された車両は、ステップS503において、その車両が、入荷用の車両であるのか出荷用の車両であるのかの確認が行われる。車両が入荷用の車両(入荷車両)であると判定された場合、次にステップS509が実行される。ステップS509においては、入荷車両待機行列601に登録されている各車両との間で、優先度の比較が行われる。この比較は、入荷車両待機行列601の左側(図6において左側)に登録されているところの車両から順番に行われる。ステップS509での比較において、登録されているところの車両の優先度よりも、優先度が高いと判定した場合には、次にステップS510を実行する。ステップS510においては、ステップS509において比較した車両が登録されているところの入荷車両待機行列601の位置よりも、左側に入場した車両を登録する。入荷車両待機行列601の左側(前側)に登録された車両が、優先的にバースへ誘導されるため、優先度の高い車両は、入荷車両待機行列601において左側に登録される。
ステップS510において登録が行われた後、ステップS511が実行される。また、ステップS509の比較において、優先度が同等あるいは低いと判定された場合も、ステップS511が実行される。ステップS511において、入荷車両待機行列601に登録されている全ての車両との間で優先度の比較が完了したかを判定する。比較が完了していなければ、ステップS508が実行される。
ステップS508は、上記したステップS503とステップS509との間にも設けられており、ステップS511で、未完了と判定された場合、ステップS509へ戻ることを意味している。すなわち、ステップS511で、全ての車両との比較が完了するまで、ステップS509からS511が繰り返される。この繰り返しにおいて、ステップS509において比較対象とされる車両は、入荷車両待機行列601の左側から右側へと順次変わる。これにより、入場した車両は、入荷車両待機行列601において、その優先度に応じた位置に登録される。なお、入場した車両の優先度が、入荷車両待機行列601の最も右側に登録されている車両との比較において、同等・低いとなった場合には、ステップS511において、入荷車両待機行列601の最も右側に、入場した車両が登録される。
例えば、入場した車両のナンバー情報がXで、優先順が1の場合には、図6の(A)に示した入荷車両待機行列601は、ステップS508からステップS511を実行することにより、図6の(B)に示した入荷車両待機行列602のように変わる。すなわち、車両Xは、優先度2の車両Bの左側(前側)に登録される。同様に、入場した車両のナンバー情報がXで、優先順が2の場合には、図6の(A)に示した入荷車両待機行列601は、ステップS508からステップS511を実行することにより、図6の(C)に示した入荷車両待機行列602のように変わる。すなわち、車両Xは、優先度3の車両Dの左側(前側)に登録される。
ステップS503において、入場した車両が、出荷用の車両であると判定された場合、ステップS504からステップS507が実行される。ここで、ステップS505は、比較する対象が入荷車両待機行列601ではなく、出荷車両待機行列701であることを除いて、上記したステップS509と同じである。同様に、ステップS506は、比較する対象が入荷車両待機行列601ではなく、出荷車両待機行列701であることを除いて、上記したステップS510と同じである。また、ステップS507は、比較する対象が入荷車両待機行列601ではなく、出荷車両待機行列701であることを除いて、上記したステップS511と同じである。ステップS504は、ステップS508と同じで、繰り返すことを意味している。これらのステップS504からS507を実行することにより、入場した車両(出荷用の車両)は、出荷車両待機行列701において、その優先度に応じた位置に登録される。
例えば、入場した車両のナンバー情報がXで、優先順が1の場合には、図7の(A)に示した入荷車両待機行列701は、ステップS504からステップS507を実行することにより、図7の(B)に示した入荷車両待機行列702のように変わる。すなわち、車両Xは、優先度2の車両Bの左側(前側)に登録される。同様に、入場した車両のナンバー情報がXで、優先順が2の場合には、図7の(A)に示した入荷車両待機行列701は、ステップS504からステップS507を実行することにより、図7の(C)に示した入荷車両待機行列702のように変わる。すなわち、車両Xは、優先度3の車両Dの左側(前側)に登録される。
車両待機行列(入荷車両待機行列および出荷車両待機行列)への車両の登録は、車両のナンバー情報と、例えば優先度データベースより求めた優先度を、車両待機行列に格納することにより行われる。
ステップS507あるいはステップS511で、全ての比較が完了と判定された場合、あるいはステップS516で、行き先バースを使用中にした場合、次にステップS500に戻り、次に入場する車両に備える。
行き先バースに停車していた車両が、バースでの入出荷作業を完了して、バースから移動した場合、行き先バースの状態が使用中から未使用に変更される。行き先バースの状態が未使用になった場合、入荷車両待機行列601あるいは出荷車両待機行列701の先頭に登録されている車両に対して、車両誘導サーバ101は、待機場114から行き先バースへ移動する様に誘導する。待機場からバースへ車両を誘導したとき、車両誘導サーバ101は、移動させた車両が登録されていた車両待機行列(入荷車両待機行列あるいは出荷車両待機行列)を更新する。この更新は、車両待機行列に登録されている車両を左側へシフトして登録することにより行う。
バースの状態は、例えば、カメラ110により確認する。カメラ110により、バースを撮影し、撮影により得た映像情報が車両認識端末102に供給される。車両認識端末102は、供給された映像情報から車両116が、バースを外れ、バースが空いたことを確認すると、その旨を車両誘導サーバ101に知らせる。この通知を受けて、車両誘導サーバ101は、バースの使用中を未使用に変更する。もちろん、バースに設置されている端末112から、車両誘導サーバ101に対して、車両がバースから外れた旨を通知する様にしても良い。
本実施の形態においては、車両を誘導するのに表示手段104、109および111を用いる。これらの表示手段としては、文字表示装置、あるいは色により指示を行う表示装置を用いることができる。例えば、文字表示装置を表示手段として用いる場合には、「バース・・・へお進み下さい」あるいは「車両番号・・・は、お進み下さい」等の文字表示を行い、車両の誘導を行う様にすれば良い。また、色により指示を行う表示装置、いわゆるシグナルタワーを用いる場合には、青色に点灯している方向に車両が向かうという様な、点灯する色および/あるいはパターンで、車両を誘導する様にすれば良い。
本実施の形態においては、カメラにより車両を撮影している。そのため、カメラに映っている画像により、その車両の大きさを把握することが可能である。施設内に、複数のバースおよび/あるいは複数の待機場が設置され、各バースおよび/あるいは各待機場の物理的大きさが異なる場合、車両の物理的な大きさに合わせたバースおよび/あるいは待機場に誘導することが望ましい。車両の大きさを把握することにより、適切な大きさ(広さ)を持つバースおよび/あるいは待機場に誘導することが可能となる。
図8は、車両を認識するための模式図である。同図において、803は、カメラにより撮影された画像である。116は車両であり、ナンバープレート805を有している。また、804は停止線である。車両に対しては、予め停止線804の位置で停止する様に指示をしておく。カメラにより撮影した画像に対して、予めサイズを定めた閾値801と802を用意しておく。画像に映し出された車両116のサイズが、閾値801の範囲に収まっていれば、その車両はサイズSとし、閾値801を超え、閾値802に範囲に収まっていれば、その車両はサイズがMであると判定する。同様に、車両116のサイズが、閾値802を超えている場合には、その車両のサイズはL(図示せず)であると判定する。
この判定したサイズ情報(S、M、L)を、車両誘導サーバ101は取り込む。バースおよび/あるいは待機場についても、その物理的な大きさを、例えばサイズ情報(S、M、L)として、車両誘導サーバ101に登録しておく。車両誘導サーバ101が、車両を誘導する際には、車両のサイズ情報とバースおよび/あるいは待機場のサイズ情報とを比較し、車両が停車可能な物理的大きさを有するバースおよび/あるいは待機場を選択して、誘導する。これにより、車両の大きさに合わせたバースおよび/あるいは待機場を割り当てることが可能となり、施設内のバースおよび/あるいは待機場を効率的に使うことが可能となる。
実施の形態によれば、生産計画に沿って、搬送される物品の優先度が設定され、この優先度に基づいて車両の優先度が設定され、車両の優先度に従って車両の誘導が行われる。そのため、例えば、財務指標の改善に適した車両誘導を行うことが可能となる。また、カメラを用いて、車両に設けられたナンバープレートを撮影し、撮影により形成した映像情報から、車両認識端末が、その車両の車番を認識し、特定する様にしているので、車両誘導に掛かるコストの増加を抑制することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
101 車両誘導サーバ
103、108、110 カメラ
104、109、111 表示手段
105、107 データベース
106 生産管理サーバ
116 車両

Claims (6)

  1. 施設へ入出する複数の車両を誘導する車両誘導システムであって、
    前記複数の車両のそれぞれの車番を認識する認識装置と、
    前記認識装置により認識された車番とその車番の車両により搬送される物品との対応を表す情報が登録された第1データベースと、
    生産する物品の生産計画が登録された第2データベースと、
    前記第1データベースおよび前記第2データベースを用いて、前記生産計画に沿って、搬送される物品の優先度を求め、求めた優先度に従って、車両を誘導する車両誘導サーバと、
    を具備する、車両誘導システム。
  2. 請求項1記載の車両誘導システムにおいて、
    前記車両誘導システムは、前記車両に行き先を指示する表示手段を具備し、
    前記認識装置は、車両を捕捉するカメラを有し、前記カメラにより捕捉された車両の画像から車番を認識する、車両誘導システム。
  3. 請求項2記載の車両誘導システムにおいて、
    車両誘導システムは、誘導に反する車両に対して警告を出す警告手段を具備する、車両誘導システム。
  4. 請求項2記載の車両誘導システムにおいて、
    前記車両誘導システムは、入出荷計画が登録されたデータベースと、誘導された車両から物品を入出する際に、前記入出荷計画に関する情報を表示する端末と、
    を具備する、車両誘導システム。
  5. 請求項4記載に車両誘導システムにおいて、
    前記端末はバースに設置されている、車両誘導システム。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の車両誘導システムにおいて、
    車両誘導システムは、少なくとも物理的に大きさの異なる2カ所のバースを有し、
    前記車両の画像から、車両の物理的な大きさを判定し、車両の物理的な大きさに従ったバースに誘導する、車両誘導システム。
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