JP2014172234A - 用紙後処理装置、用紙束綴じ方法、及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙を針なし綴じ部搬送前に、搬送途中で引っ掛かることが無い形状で、針なし綴じ用舌状片を形成することができる用紙後処理装置を提供する。
【解決手段】用紙綴じ用の舌状片である係片5dの切り込みを入れる際、係片5dの先端は、用紙と繋がった状態で形成する。形成した係片5dは、少なくとも2点で用紙と繋がっているため用紙束6の小口面から見た場合、係片5dの出っ張りがなく、フラットに形成される。すると用紙の搬送経路で係片5dが搬送経路や搬送用ニップなどと擦れることで抵抗になること無く搬送可能となり、用紙ジャムに至らない。係片5d有りの用紙からなる用紙束に対して針なし綴じ処理を行う場合、係片5dの先端部のみを切り離すだけとなるため、僅かな力で処理できる。
【選択図】図4
【解決手段】用紙綴じ用の舌状片である係片5dの切り込みを入れる際、係片5dの先端は、用紙と繋がった状態で形成する。形成した係片5dは、少なくとも2点で用紙と繋がっているため用紙束6の小口面から見た場合、係片5dの出っ張りがなく、フラットに形成される。すると用紙の搬送経路で係片5dが搬送経路や搬送用ニップなどと擦れることで抵抗になること無く搬送可能となり、用紙ジャムに至らない。係片5d有りの用紙からなる用紙束に対して針なし綴じ処理を行う場合、係片5dの先端部のみを切り離すだけとなるため、僅かな力で処理できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、用紙後処理装置と、これを画像形成装置と組み合わせた画像形成システム、及び用紙後処理装置又は画像形成システムで実施する用紙束綴じ方法に関する。
従来、各用紙に設けた舌状片によって用紙束を綴じる方法が知られている。例えば、特許文献1には、紙束に舌状片を第一ポンチで抜き、第二ポンチで抜いた係止部に舌状片の束を折り挿入し係止する用紙束の綴じ方法が開示されている。また、特許文献2には、金属製ステープルによる綴じ方法と金属製のステープルを使用しない、針なし綴じ方法として舌状片による用紙綴じ方法とを選択制御する画像装置の後処理装置が開示されている。
従来の針なし綴じが可能な用紙後処理装置は、用紙を針なし綴じ部へ搬送し、綴じるべき枚数の用紙をスタックした後、針なし綴じ動作をしている。このような構成では、用紙枚数が10枚以下の数枚程度であれば、用紙綴じが可能であるが、それより用紙の枚数が多い用紙束では、用紙束に一度に穴を空けて綴じ動作を行うためには大きな力が必要となる。そのため、穴を開ける大きな力を生み出すには、モータ等の電気的手段を駆動源とすれば大電力が必要になり、またそれに対応した用紙綴じ部とする必要があり、そのためコスト高となる。
それを回避するために、針なし綴じ部へ用紙を搬送する前に針なし綴じ用の舌状片を形成し、用紙綴じ部へ搬送する用紙後処理装置が考えられる。しかし、針なし綴じ部搬送前に針なし綴じ用の舌状片を形成すると、搬送途中で舌状片が引っ掛かり、これが原因で用紙ジャムとなることが有り得る。また、舌状片の引っ掛かりにより、舌状片の剥れなどが発生したりすると、用紙束の針なし綴じができなくなることがある。
本発明は、上述した従来の諸問題点にかんがみ、用紙を針なし綴じ部搬送前に、搬送途中で引っ掛かることが無い形状で、針なし綴じ用舌状片を形成することができるようにすることを目的とする。
本発明の用紙後処理装置は、用紙に綴じを行うための舌状片を形成するため、用紙に切り込みを入れる舌状片加工手段、舌状片を通す孔を用紙に開ける孔加工手段、舌状片を形成した用紙を搬送する搬送手段、該搬送手段で搬送されてきた用紙をスタックするスタック手段、該スタック手段にスタックした用紙を針なしで綴じる針なし綴じ手段、を備え、前記舌状片加工手段は、前記舌状片の形成時、前記舌状片の一部を用紙と繋がった状態で形成可能である、ことを特徴とする。
本発明によれば、針なし綴じ部搬送前に、搬送途中で引っ掛かる事無い形状で針なし綴じ用舌状片を形成し、用紙搬送途中での引っ掛かりがなくなり、舌状片が原因でのジャムを回避できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置と用紙束綴じ方法は、針なし綴じ用の舌状片を形成に際して、以下の特徴を有する。要するに、舌状片の先端を切り欠かない形状とすることで、用紙搬送経路上での舌状片の引っ掛かりを無くすことが特徴になっている。舌状片の先端は用紙との繋がった状態、つまり舌状片の先端は切り欠かない形状とすることで、用紙搬送経路上での舌状片の引っ掛かりがなくなるため舌状片が原因での用紙ジャムを回避できるのである。
本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置と用紙束綴じ方法は、針なし綴じ用の舌状片を形成に際して、以下の特徴を有する。要するに、舌状片の先端を切り欠かない形状とすることで、用紙搬送経路上での舌状片の引っ掛かりを無くすことが特徴になっている。舌状片の先端は用紙との繋がった状態、つまり舌状片の先端は切り欠かない形状とすることで、用紙搬送経路上での舌状片の引っ掛かりがなくなるため舌状片が原因での用紙ジャムを回避できるのである。
上述の特徴について、以下の図面を参照して解説する。
図1は本発明の画像形成システムの概略構成を示す側面断面図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システム1は、画像形成装置2と用紙後処理装置3とを備えている。画像形成装置2と用紙後処理装置3とは、相互に通信可能に接続されている。この画像形成システム1では、画像形成装置2が用紙5(図3参照)に画像を形成し、用紙後処理装置3が画像形成装置2から用紙5を受け入れて、受け入れた用紙5に各種の後処理を施す。各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。本実施形態では、端部綴じ処理および中綴じ処理において、用紙後処理装置3は、用紙束6(図7参照)を、針を用いずに用紙束6(用紙5)の一部を用いて綴じる。このような各種の後処理を行う用紙後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードとを有している。
図1は本発明の画像形成システムの概略構成を示す側面断面図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システム1は、画像形成装置2と用紙後処理装置3とを備えている。画像形成装置2と用紙後処理装置3とは、相互に通信可能に接続されている。この画像形成システム1では、画像形成装置2が用紙5(図3参照)に画像を形成し、用紙後処理装置3が画像形成装置2から用紙5を受け入れて、受け入れた用紙5に各種の後処理を施す。各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。本実施形態では、端部綴じ処理および中綴じ処理において、用紙後処理装置3は、用紙束6(図7参照)を、針を用いずに用紙束6(用紙5)の一部を用いて綴じる。このような各種の後処理を行う用紙後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードとを有している。
画像形成装置2は、公知の構成を有し、一例としては、電子写真方式のカラー画像形成装置として構成することができる。画像形成装置2は、例えば、制御部や、作像部、光書き込み部、給紙部、給紙搬送路、画像読取部、中間転写部、定着部、排紙搬送路、両面搬送路等(いずれも図示せず)を有して、用紙5の両面、又は片面に画像を形成する。
用紙後処理装置3には、画像形成装置2から排出された用紙5を受け入れて第1の排紙トレイ10へ排出するための第1の搬送経路Pt1を備える。また、第1の搬送経路Pt1から分岐して用紙束6に端部綴じ処理等を施すための第2の搬送経路Pt2を備える。さらに、第2の搬送経路Pt2と接続していて用紙束6に中綴じ中折り処理を施すための第3の搬送経路Pt3が設けられている。各搬送経路Pt1〜Pt3は、例えば図示しないガイド部材等によって形成されている。
第1の搬送経路Pt1には、入口ローラ11、搬送ローラ12、13、排紙ローラ14が第1の搬送経路Pt1の上流部から下流部に向けて順に配置されている。入口ローラ11、搬送ローラ12、13および排紙ローラ14は、モータによって回転駆動されて用紙5を搬送する。入口ローラ11の上流には、入口センサ15が配置されている。入口センサ15は、用紙5が用紙後処理装置3内へ搬入されたことを検知する。入口ローラ11の下流には、用紙5に孔等を形成する加工部16が配置されている。加工部16は、一例として、打ち抜き加工を行うプレス装置である。また加工部16は、パンチ部16aとダイス部16bと有しており、パンチ部16aによって用紙5に打ち抜き加工を施す。又、搬送ローラ12の下流には、分岐爪17が配置されている。分岐爪17は、回動してその位置を切り替えすることによって、用紙5を、第1の搬送経路Pt1における分岐爪17の下流側の部分と第2の搬送経路Pt2とのいずれか一方へ選択的に案内する。分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
排出モードでは、画像形成装置2から第1の搬送経路Pt1に搬入された用紙5は、入口ローラ11、搬送ローラ12、13および排紙ローラ14によって搬送されて、第1の排紙トレイ10に排出される。一方、端部綴じモードおよび中折りモードでは、第1の搬送経路Pt1に搬入された用紙5は、入口ローラ11および搬送ローラ12によって搬送されて、分岐爪17で進行方向を変えられて、第2の搬送経路Pt2へ搬送される。
第2の搬送経路Pt2には、搬送ローラ20〜22、用紙集積トレイ23、第1のジョガーフェンス24、及び端部綴じ部25が配置されている。端部綴じ部25は、用紙綴じ部の一例である。搬送ローラ20、21、22は、モータによって駆動されて用紙5を搬送する。第1のジョガーフェンス24は、モータによって駆動される。又、用紙集積トレイ23の下流には、分岐爪26、27が配置されている。分岐爪26、27は、回動してその位置を切り替えすることによって、用紙5を、第1の搬送経路Pt1における分岐爪17の下流側の部分と第3の搬送経路Pt3とのいずれか一方へ選択的に案内する。分岐爪26、27は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
端部綴じモードでは、第2の搬送経路Pt2に搬送された用紙5は、搬送ローラ20、21、22によって、順次、用紙集積トレイ23上に集積される。これにより、複数の用紙5が積層された用紙束6が形成される。この際、用紙5は、その後端が用紙集積トレイ23に設けられた第1の可動基準フェンス(図示せず)に当接し、用紙搬送方向位置が揃えられる。また用紙5は、第1のジョガーフェンス24によって幅方向位置が揃えられる。第1の可動基準フェンスは、モータによって駆動される。ここで、用紙集積トレイ23、第1のジョガーフェンス24および第1の可動基準フェンスは、複数の用紙5を重ねて用紙束6とする束化部としての第1の束化部28を構成している。又、第1の束化部28は、第1のジョガーフェンス24を駆動するモータや第1の可動基準フェンスを駆動するモータを含む。そして、用紙束6は、第1の可動基準フェンスによって端部綴じ部25へ搬送され、端部綴じ部25によって端部が綴じられる。端部が綴じられた用紙束6は、第1の可動基準フェンスによって第1の搬送経路Pt1に搬送され、その後、搬送ローラ13、排紙ローラ14によって搬送されて第1の排紙トレイ10に排出される。ここで、排紙ローラ14は、端部綴じ部25によって綴じられた用紙束6を排出する排紙部の一例である。
一方、中折りモードでは、第2の搬送経路Pt2に搬送された用紙5は、搬送ローラ20、21、22および第1の可動基準フェンスによって、第3の搬送経路Pt3へ搬送される。第3の搬送経路Pt3には、搬送ローラ31、32と、中綴じ折り部33とが配置されている。搬送ローラ31、32は、モータに駆動されて用紙5を搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ部35と、第2の束化部36と、を有している。中綴じ部35は、用紙綴じ部の一例である。第3の搬送経路Pt3に搬送された用紙5は、搬送ローラ31、32によって、順次、第2の束化部36に集積される。これにより、複数の用紙5が積層された用紙束6が形成される。この際、用紙5は、その前端が第2の可動基準フェンス37に当接し、用紙搬送方向位置が揃えられるとともに、図示しない第2のジョガーフェンスによって幅方向位置が揃えられる。そして、用紙束6は、中綴じ部35によって、用紙搬送方向の中央部が綴じられる(中綴じされる)。中綴じされた用紙束6は、第2の可動基準フェンス37によって中折り位置まで戻される。第2の可動基準フェンス37は、モータによって駆動される。
中折り位置に位置した用紙束6は、中折り部34によって、用紙搬送方向の中央部で折られる(中折りされる)。中折り部34では、中折り位置に位置した用紙束6の用紙搬送方向中央部と対向するブレード38が、図1の右から左へ移動して、用紙束6の用紙搬送方向中央部を折り曲げながら一対の押圧ローラ39、40の間に押し込む。ブレード38は、モータによって駆動される。そして、折り曲げられた用紙束6は、一対の押圧ローラ39、40によって上下から押圧される。一対の押圧ローラ39、40は、モータによって駆動される。このようにして折り曲げられた用紙束6は、押圧ローラ39、40と排紙ローラ41とよって、第2の排紙トレイ42上に排紙される。排紙ローラ41は、モータによって駆動される。ここで、排紙ローラ41は、中綴じ部(用紙綴じ部)35によって綴じられた用紙束6を排出する排紙部の一例である。
ここで、上記の入口ローラ11、搬送ローラ12、13、20〜22、31、32、排紙ローラ14、41は、それらを駆動するモータとともに、搬送部51を構成している。又、分岐爪17、26、27は、それらを駆動するモータ、又はソレノイドとともに、経路切替部52を構成している。
図2は用紙後処理装置の各部の電気的な接続を示すブロック図である。図示のように、用紙後処理装置3は制御部61を備えている。制御部61は、CPU、記憶部、通信インターフェース等を有するコンピュータである。制御部61の記憶部は、ROM、RAM等によって構成されており、CPUが実行するプログラム等を格納している。制御部61には、入口センサ15、加工部16、第1の束化部28、中綴じ折り部33、搬送部51および経路切替部52等が接続されている。制御部61(CPU)は、記憶部に記憶されているプログラムに従って用紙後処理装置3の各部を駆動制御する。又、制御部61は、画像形成装置2の制御部とデータ通信可能に接続されている。
次に、端部綴じ処理の流れを図3のフローチャートを参照して説明する。画像形成装置2からの用紙5の搬入を入口センサ15が検知すると、制御部61によって制御された加工部16が用紙5に打ち抜き加工を施す(ステップS1)。打ち抜き加工が施された用紙5は、搬送手段(図の実施形態では搬送部51)によって用紙集積トレイ23へ搬送され、スタック手段を構成する用紙集積トレイ23上にスタックされ、集積される(ステップS2)。これにより用紙束6が形成される。なお、ステップS1,2の処理は、画像形成装置2から指示された所定枚数の用紙5に対して繰り返し行われる。ステップS1、S2の処理の用紙枚数は、制御部61が入口センサ15の出力を用いて計数する。
ステップS1においては、制御部61は、加工部16を制御して、複数の用紙5のそれぞれに第1の孔5aおよび第2の孔5bを設け、複数枚の用紙5のうちの1枚以上に舌状片(図の実施形態では係片5d。以下、同じ。)を設ける。すなわち加工部16は、用紙に切り込みを入れる舌状片加工手段及び舌状片を通す孔を用紙に開ける孔加工手段を構成する。したがって、本実施形態では、第1の束化部28には、係片5dが形成された用紙5が搬入される。ここで、用紙5に設ける第1の孔5aは、図4(A)示す係片5dを伴わないもの、または図4(B)に示す係片5dを伴うもののいずれかである。図4(C)は、図4(B)に示す係片5dを織り上げた状態を示す。
図5に、係片を伴わない用紙束を示す分解斜視図(A)と、係片を伴う用紙束を示す分解斜視図(B)の例を示す。係片を伴う用紙束を構成する用紙は、図4(B)に示すように構成する。すなわち、係片5dを形成する際、第2の孔5b側ではない反対側は、用紙から完全に切り離さないように形成する。つまり、係片5dは、形成時に少なくとも用紙と2点で繋がるよう形成可能とする。
詳細には、本実施形態では、制御部61は、用紙束6の重なり方向での当該用紙束6の両端部に位置する一対の用紙5のうちの一方の用紙5が係片5dを有するように加工部16を制御する。図5の例では、用紙束6を構成する用紙5のうち一番初めに加工部16による加工が施される用紙5(図5中の最下部の用紙5)に係片5dが形成されている。つまり、本実施形態では、制御部61は、用紙束6を構成する一部の用紙5には係片5dを設けない。即ち、本実施形態の用紙束6は、下から上へ、第1の用紙5A、第2の用紙5B、第2の用紙5B、第2の用紙5B、第2の用紙5Bが重ねられて構成されている。
ここで、用紙束6の係片5dは、係部5fを構成している。本実施形態では、係部5fは、1つの係片5dによって構成されている。なお、係片5dを複数の用紙5に設けて、係部5fを、用紙束6における相互に重ねられた2つ以上の係片5dから構成してもよい。制御部61は、用紙束6を構成する用紙5の枚数よりも係部5fにおける係片5dの数が少なくなるように加工部16を制御する。
次に、制御部61に制御された針なし綴じ手段(図の実施形態では端部綴じ部25。以下同じ。)が綴じを行う(ステップS3〜S5)。図6(A)は綴じ処理における折り工程の第1段階での用紙束及び綴じ部材を示す断面図、図6(B)は綴じ処理における折り工程の第2段階での用紙束及び綴じ部材を示す断面図、図6(C)は綴じ処理における第2の孔通し工程での用紙束及び綴じ部材を示す断面図、図6(D)は綴じ処理における押え工程の第1段階での用紙束及び綴じ部材を示す断面図、図6(E)は綴じ処理における押え工程の第2段階での用紙束及び綴じ部材を示す断面図である。
まず、端部綴じ部25は、折り工程として、係部5fの折りを行う(ステップS3)。詳細には、端部綴じ部25は、折り工程の第1段階として、図6(A)に示すように、第1の綴じ部材25aによって、係部5fを折って係部5fを複数の用紙5の第1の孔5aに通す。ここで、第1の綴じ部材25aは、第1の孔5aに挿通可能な形状に形成されている。このとき、第1の孔5aの第2の孔5b側の一縁部を巻き込むように折る。すなわち、隙間をできるだけ無くすことにより、綴じ強度及び綴じ位置精度の向上が図れる。
ここで、第1の綴じ部材25aは、係部5fを押して当該係部5fを第1の孔5aに通す第1の押部材の一例である。次に、端部綴じ部25は、折り工程の第2段階として、図6(B)に示すように、第2の綴じ部材25bによって、係部5fが用紙束6の一方の面に沿うように係部5fを折る。
ステップS4では、端部綴じ部25は、第2の孔通し工程として、図6(C)に示すように、係部5fを第2の孔5bに通す。詳細には、端部綴じ部25は、第3の綴じ部材25cによって係部5fを押して、係部5fを複数の用紙5の第2の孔5bに通す。ここで、第3の綴じ部材25cは、第2の孔5bに挿通可能な形状に形成されている。第1の孔5aに通された係部5fを押して第2の孔5bに通す第2の押部材の一例である。
ステップS5では、端部綴じ部25は、押さえ工程として、図6(D)、図6(E)に示すように、係部5fの先端部側を用紙束6の他面に沿わす。詳細には、端部綴じ部25は、第4の綴じ部材25dを回転させながら第4の綴じ部材25dによって係部5fを押して、係部5fの先端部側を用紙束6の他面に沿わす。これにより、用紙束6が係部5fによって綴じられる。ここで、本実施形態では、端部綴じ部25は、用紙束6を綴じた状態の係部5fを第4の綴じ部材25dや第2の綴じ部材25bによって加圧する。これにより、係部5fによる綴じが強固となる。係部5fによって綴じられた用紙束6を図7(A)、図7(B)、図8に示す。
以上説明したように、本実施形態の端部綴じ部25は、用紙束6における1つまたは相互に重ねられた2つ以上の係片5dからなる係部5fを第1の孔5aに通し、第1の孔5aに通した係部5fを第2の孔5bに通して、用紙束6を綴じる。
図3のフローチャートに戻って、ステップS3〜S5による綴じが完了すると、制御部61に制御された搬送部51が綴じられた用紙束6を第1の排紙トレイ10に排出する(ステップS6)。
以上のように、本実施形態の用紙後処理装置3は、複数の用紙5に第1の孔5aおよび第2の孔5bをそれぞれ設け、複数の用紙5のうちの1枚以上に係片5dを設ける。複数の用紙5を重ねた状態で1つまたは相互に重ねられた2つ以上の係片5dからなる係部5fを第1の孔5aに通してから第2の孔5bに通す。そのことで複数の用紙5からなる用紙束6を綴じる。そして、用紙束6を構成する用紙5の枚数よりも係部5fにおける係片5dの数が少ない。本実施形態では、一例として、用紙束6を構成する用紙5の数が5枚であるのに対して、係部5fを構成する係片5dの数は1つである。
このようにして作られた用紙束6は、相互に重ねられた複数の用紙5を有し、複数の用紙5の1枚以上に係片5dが設けられ、1つまたは相互に重ねられた2つ以上の係片5dからなる係部5fが複数の用紙5を貫通して複数の用紙5を綴じている。そして、複数の用紙5の枚数よりも係部5fにおける係片5dの数が少ない。
以上のように、本実施形態では、用紙束6を構成する複数の用紙5の枚数よりも係部5fにおける係片5dの数が少ないので、用紙束6の綴じ部分の厚さが厚くなるのを抑制することができる。したがって、第1の排紙トレイ10へのスタック時に用紙束6の積層の厚み増加を低減できる。また、本実施形態では、係部5fが一つの係片5dによって構成されているので、より用紙束6の厚さが増加するのを抑制することができる。
図9(A)は、係片5dの先端のみを用紙5と繋がった状態で形成する例を示す図で、図4(B)の係片はこの状態のものである。一方、図9(B)で示すように、係片5dの先端以外の部位も用紙5と繋がった状態で形成してもよい。図9(B)で示す例では、符号5cで示す部位が繋がっている部位である。
<実施形態2>
図10は本発明の実施形態2を示す図である。
本実施形態に係る用紙後処理方法では、入口ローラ11の下流にある用紙5に孔等を形成する加工部16に回転可能な回転歯Aを構成する(図10(A))。用紙先端部が、加工部16への到達を検出したら通常時は退避している回転歯を下降させ、狙い位置に係片5dを形成する(図10(B))。そして、係片5dを形成したら回転歯Aを上昇させ、退避させる(図10(C))。
図10は本発明の実施形態2を示す図である。
本実施形態に係る用紙後処理方法では、入口ローラ11の下流にある用紙5に孔等を形成する加工部16に回転可能な回転歯Aを構成する(図10(A))。用紙先端部が、加工部16への到達を検出したら通常時は退避している回転歯を下降させ、狙い位置に係片5dを形成する(図10(B))。そして、係片5dを形成したら回転歯Aを上昇させ、退避させる(図10(C))。
<実施形態3>
図11は本発明の実施形態3を示す図である。
本実施形態に係る用紙後処理方法では、針なしする用紙が薄紙の場合、加工部16を調整することで、図11(A)のように用紙5と係片5dとの繋がっている部分5cを多目に残す。逆に厚紙の場合は、図11(B)のように用紙5と係片5dの繋がっている部分を少なくする。
図11は本発明の実施形態3を示す図である。
本実施形態に係る用紙後処理方法では、針なしする用紙が薄紙の場合、加工部16を調整することで、図11(A)のように用紙5と係片5dとの繋がっている部分5cを多目に残す。逆に厚紙の場合は、図11(B)のように用紙5と係片5dの繋がっている部分を少なくする。
<実施形態4>
図12、図13は本発明の実施形態4を示す図である。
本実施形態に係る用紙後処理方法では、搬送する用紙ごとに、用紙5と係片5dとの繋がっている部分を可変させる。具体的には、図12(A)は、2枚目の用紙、図10(B)は3枚目の用紙とし、4枚目の用紙は図9(A)と同じに形成する。
図12、図13は本発明の実施形態4を示す図である。
本実施形態に係る用紙後処理方法では、搬送する用紙ごとに、用紙5と係片5dとの繋がっている部分を可変させる。具体的には、図12(A)は、2枚目の用紙、図10(B)は3枚目の用紙とし、4枚目の用紙は図9(A)と同じに形成する。
<実施形態5>
図13は本発明の実施形態5を示す図である。
なお、針無し綴じ枚数に応じて、図13に示すように係片5dの長さを調整する。図13の例は、上述してきた各実施形態のものより長めに形成してある。この長さの変更は、加工部16を調整することで行える。
図13は本発明の実施形態5を示す図である。
なお、針無し綴じ枚数に応じて、図13に示すように係片5dの長さを調整する。図13の例は、上述してきた各実施形態のものより長めに形成してある。この長さの変更は、加工部16を調整することで行える。
以上説明してきたように、本発明の実施形態によれば、用紙綴じ用の舌状片である係片5dの切り込みを入れる際、係片5dの先端は、用紙と繋がった状態で形成する。形成した係片5dは、少なくとも2点で用紙と繋がっているため用紙束6の小口面(図6の紙面垂直方向)から見た場合、係片5dの出っ張りがなく、フラットに形成される。そのため、用紙の搬送経路で係片5dが搬送経路や搬送用ニップなどと擦れることで抵抗になること無く搬送可能となるため、用紙ジャム(用紙の詰まり)に至らない。そのような形成された係片5dを有する用紙に対して針なし綴じ処理を行う場合、係片5dの先端部のみを切り離すだけとなるため、僅かな力で、換言すれば切り離す手段で消費する電力を極小さなものとして、針なし綴じができる。
また用紙と舌状片の繋がり部分を舌状片先端とすることで、舌状片を2点固定した状態で搬送するため、用紙搬送途中での舌状片の引っかかりや剥れを防止でき、ジャムなどが発生しない高品質な用紙搬送が可能となる。用紙綴じ用舌状片の形成を用紙搬送中に行えば、用紙を停止しないで用紙綴じ用舌状片の切り欠きを入れることで、高生産性を確保したまま用紙搬送と針なし綴じが可能となる。また用紙の厚み情報に応じて針なし綴じ用舌状片の切り欠き残量を可変すれば、厚い用紙の場合は、舌状片と用紙の繋がり量を少なくし、薄い用紙の場合、舌状片と用紙の繋がり量を多くする。そうすることで、用紙搬送途中に舌状片が用紙から切り離される事がなくなるため、舌状片が原因でジャムにならない。さらに、搬送用紙毎に針なし綴じ用舌状片と用紙の繋がり部位を変更することで、用紙搬送、スタック後、針なし綴じをする際、用紙と舌状片の繋がり部位が積載用紙毎に異なる。そのため、針なし綴じ手段から見ると、舌状片と用紙の繋がり箇所が1点でなく、舌状片全体となる。したがって用紙が傾くことなど無く安定した針なし綴じが可能となる。なお、針なし綴じすべき用紙枚数に応じて舌状片の長さを調整することで、多数枚の針なし綴じを行うことが可能となる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 :画像形成システム
2 :画像形成装置
3 :用紙後処理装置
5 :用紙
5A :第1の用紙
5B :第2の用紙
5a :第1の孔
5b :第2の孔
5c :用紙と繋がっている部分
5d :係片
5f :係部
6 :用紙束
10 :第1の排紙トレイ
11 :入口ローラ
12 :搬送ローラ
13 :搬送ローラ
14 :排紙ローラ
15 :入口センサ
16 :加工部
16a :パンチ部
16b :ダイス部
17 :分岐爪
20 :搬送ローラ
23 :用紙集積トレイ
24 :第1のジョガーフェンス
25 :端部綴じ部
26 :分岐爪
28 :第1の束化部
31 :搬送ローラ
33 :折り部
34 :中折り部
35 :部
36 :第2の束化部
37 :第2の可動基準フェンス
38 :ブレード
39 :押圧ローラ
41 :排紙ローラ
42 :第2の排紙トレイ
51 :搬送部
52 :経路切替部
61 :制御部
Pt1〜Pt3 :搬送経路
2 :画像形成装置
3 :用紙後処理装置
5 :用紙
5A :第1の用紙
5B :第2の用紙
5a :第1の孔
5b :第2の孔
5c :用紙と繋がっている部分
5d :係片
5f :係部
6 :用紙束
10 :第1の排紙トレイ
11 :入口ローラ
12 :搬送ローラ
13 :搬送ローラ
14 :排紙ローラ
15 :入口センサ
16 :加工部
16a :パンチ部
16b :ダイス部
17 :分岐爪
20 :搬送ローラ
23 :用紙集積トレイ
24 :第1のジョガーフェンス
25 :端部綴じ部
26 :分岐爪
28 :第1の束化部
31 :搬送ローラ
33 :折り部
34 :中折り部
35 :部
36 :第2の束化部
37 :第2の可動基準フェンス
38 :ブレード
39 :押圧ローラ
41 :排紙ローラ
42 :第2の排紙トレイ
51 :搬送部
52 :経路切替部
61 :制御部
Pt1〜Pt3 :搬送経路
Claims (7)
- 用紙に綴じを行うための舌状片を形成するため、用紙に切り込みを入れる舌状片加工手段、
舌状片を通す孔を用紙に開ける孔加工手段、
舌状片を形成した用紙を搬送する搬送手段、
該搬送手段で搬送されてきた用紙をスタックするスタック手段、
該スタック手段にスタックした用紙を針なしで綴じる針なし綴じ手段、
を備え、
前記舌状片加工手段は、前記舌状片の形成時、前記舌状片の一部を用紙と繋がった状態で形成可能である、
ことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1に記載の用紙後処理装置において、
用紙と舌状片の繋がり部分を前記舌状片の先端に形成する、
ことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1又は2に記載の用紙後処理装置において、
前記舌状片加工手段を、前記舌状片の形成を用紙搬送中に行える配置としてなる、
ことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の用紙後処理装置において、
用紙の厚み情報に応じて前記舌状片の用紙と繋がった状態の部位の量を可変させる、
ことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の用紙後処理装置において、
搬送する用紙毎に、前記舌状片の用紙と繋がった状態の部位の位置を変える、
ことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の用紙後処理装置において、
前記舌状片加工手段は、用紙の針なし綴じ枚数に応じて前記舌状片の長さを調整する、
ことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の用紙後処理装置と、該用紙後処理装置へ用紙を排出する画像形成装置とからなる画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013045039A JP2014172234A (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 用紙後処理装置、用紙束綴じ方法、及び画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013045039A JP2014172234A (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 用紙後処理装置、用紙束綴じ方法、及び画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014172234A true JP2014172234A (ja) | 2014-09-22 |
Family
ID=51694018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013045039A Pending JP2014172234A (ja) | 2013-03-07 | 2013-03-07 | 用紙後処理装置、用紙束綴じ方法、及び画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014172234A (ja) |
-
2013
- 2013-03-07 JP JP2013045039A patent/JP2014172234A/ja active Pending
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