JP2014172098A - ブローチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の切刃3は、ブローチ本体2における大径部5の外周及びシェル部7の外周に亘って配列されており、大径部5のシェル部7側を向く端面14、及び、シェル部7の大径部5側を向く端面15のうち、一方には、他方に向けて突出するとともに径方向に延びるリブ12が形成され、他方には、一方から離間する向きに窪むとともに径方向に延びる溝13が形成され、リブ12の一対の側面16は、軸線O方向に沿って他方の端面側に向かうに従い漸次互いに接近するように傾斜し、溝13の一対の側面17は、軸線O方向に沿って一方の端面側に向かうに従い漸次互いに離間するように傾斜し、リブ12及び溝13が、互いの一対の側面16、17同士を当接させて、嵌合されている。
【選択図】図2
Description
このような組立タイプのブローチでは、本体部の切刃及びシェル部の切刃のうちいずれかが欠損した場合に、切刃の欠損が生じた本体部又はシェル部を交換することで対応でき、ブローチ全体を交換するのに比べて(つまり一体タイプのブローチに比べて)、経済的である。
すなわち、上述のように本体部のリブとシェル部の溝とを係合させるにあたり、係合のためのクリアランス(隙間)を設ける必要があり、当該クリアランス分だけ本体部とシェル部とが僅かに相対回転して、切刃の列がずらされていた。
また、ヘリカルブローチでないブローチ、つまり切刃の列が軸線方向に平行に延びるブローチにおいては、前記幅方向のクリアランスに起因して回動が生じた場合に、切刃の列が軸線O回りに必ずずらされてしまうため、加工精度を確保することが難しかった。
すなわち、本発明は、軸状をなすブローチ本体の外周に複数の切刃が配列され、被削材に形成された下孔に前記ブローチ本体を該ブローチ本体の軸線方向に沿う工具送り方向に向けて挿入するとともに、前記複数の切刃により前記下孔を所定形状に切削加工するブローチであって、前記ブローチ本体は、前記軸線方向に隣り合う大径部及び小径部を有する軸状の本体部と、前記小径部に着脱可能に装着される筒状のシェル部と、を備え、前記複数の切刃は、前記大径部の外周及び前記シェル部の外周に亘って配列されており、前記大径部の前記軸線方向に沿う前記シェル部側を向く端面、及び、前記シェル部の前記軸線方向に沿う前記大径部側を向く端面のうち、一方の端面には、他方の端面に向けて突出するとともに前記軸線に直交する径方向に延びるリブが形成され、前記他方の端面には、前記一方の端面から離間する向きに窪むとともに前記径方向に延びる溝が形成され、前記一方の端面における前記リブの幅方向を向く一対の側面は、前記軸線方向に沿って前記他方の端面側に向かうに従い漸次互いに接近するように傾斜し、前記他方の端面における前記溝の幅方向を向く一対の側面は、前記軸線方向に沿って前記一方の端面側に向かうに従い漸次互いに離間するように傾斜し、前記リブ及び前記溝が、互いの前記一対の側面同士を当接させて、嵌合されていることを特徴とする。
これにより、本体部の大径部の外周とシェル部の外周との連結部分を境に、軸線方向の前後で切刃の列がずらされるようなことが確実に防止されるので、安定して高品位な切削加工を行うことができる。
また、本体部とシェル部との軸線回りの相対回転が確実に規制されるため、本発明をヘリカルブローチに適用した場合に顕著な効果が得られるのは勿論のこと、該ヘリカルブローチでないブローチ、つまり切刃の列が軸線方向に平行に延びるブローチにおいても、本発明を適用することで加工精度が安定して確保されることとなる。
図1に示されるように、本実施形態のブローチ1は、軸状をなすブローチ本体2の外周に複数の切刃3が配列され、被削材に形成された下孔にブローチ本体2を該ブローチ本体2の軸線O方向に沿う工具送り方向Dに向けて挿入するとともに、複数の切刃3により前記下孔を所定形状に切削加工するものである。
このブローチ1は、組立タイプのヘリカルブローチであり、該ブローチ1は、被削材に予め形成された下孔に工具送り方向Dへ送られつつ軸線O回りに回転させられることで、該下孔をヘリカル内歯車形状等の所定形状に加工するようになっている。
前部案内11は、被削材に最初に切り込まれる、工具送り方向Dの最も前方に位置する切刃3(第1刃3a)を、下孔に対して径方向に精度よく位置決めし案内する目的で設けられる。
尚、図示の例では、リブ12の幅(幅方向の長さ)及び溝13の幅が、小径部6の外径より小さく設定されているが、これに限定されるものではなく、リブ12の幅及び溝13の幅は、小径部6の外径と同等か又はそれより大きく設定されていてもよい。
これにより、本体部4の大径部5の外周とシェル部7の外周との連結部分を境に、軸線O方向の前後で切刃3の列がずらされるようなことが確実に防止されるので、安定して高品位な切削加工を行うことができる。
尚、このようにブローチ本体2の外周における前記連結部分の前後で切刃3の列を精度よく一致させるには、このブローチ1の製造時において、リブ12と溝13とを嵌合させた状態から、ブローチ本体2の外周に複数の切刃3を作製することが好ましい。
また、本体部4とシェル部7との軸線O回りの相対回転が確実に規制されるため、本実施形態で説明したヘリカルブローチにおいて顕著な効果が得られるのは勿論のこと、該ヘリカルブローチでないブローチ、つまり切刃3の列が軸線O方向に平行に延びるブローチにおいても、本発明を適用することで加工精度が安定して確保されることとなる。
2 ブローチ本体
3 切刃
4 本体部
5 大径部
6 小径部
7 シェル部
8 リング部
12 リブ
13 溝
14 端面(一方の端面)
15 端面(他方の端面)
16、17 側面
20 止め溝
D 工具送り方向
O ブローチ本体の軸線
Claims (4)
- 軸状をなすブローチ本体の外周に複数の切刃が配列され、被削材に形成された下孔に前記ブローチ本体を該ブローチ本体の軸線方向に沿う工具送り方向に向けて挿入するとともに、前記複数の切刃により前記下孔を所定形状に切削加工するブローチであって、
前記ブローチ本体は、
前記軸線方向に隣り合う大径部及び小径部を有する軸状の本体部と、
前記小径部に着脱可能に装着される筒状のシェル部と、を備え、
前記複数の切刃は、前記大径部の外周及び前記シェル部の外周に亘って配列されており、
前記大径部の前記軸線方向に沿う前記シェル部側を向く端面、及び、前記シェル部の前記軸線方向に沿う前記大径部側を向く端面のうち、一方の端面には、他方の端面に向けて突出するとともに前記軸線に直交する径方向に延びるリブが形成され、前記他方の端面には、前記一方の端面から離間する向きに窪むとともに前記径方向に延びる溝が形成され、
前記一方の端面における前記リブの幅方向を向く一対の側面は、前記軸線方向に沿って前記他方の端面側に向かうに従い漸次互いに接近するように傾斜し、
前記他方の端面における前記溝の幅方向を向く一対の側面は、前記軸線方向に沿って前記一方の端面側に向かうに従い漸次互いに離間するように傾斜し、
前記リブ及び前記溝が、互いの前記一対の側面同士を当接させて、嵌合されていることを特徴とするブローチ。 - 請求項1に記載のブローチであって、
前記小径部には、前記シェル部を前記軸線方向に沿う前記大径部側へ向けて押圧可能なリング部が着脱可能に装着されることを特徴とするブローチ。 - 請求項2に記載のブローチであって、
前記リング部は、前記小径部に対して前記軸線方向に進退可能に螺着していることを特徴とするブローチ。 - 請求項2又は3に記載のブローチであって、
前記小径部には、前記軸線回りに沿って延びる止め溝が形成されており、
前記リング部には、前記止め溝に係合可能に進退するピン部材が配設されていることを特徴とするブローチ。
Priority Applications (1)
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JP6268719B2 JP6268719B2 (ja) | 2018-01-31 |
Family
ID=51693922
Family Applications (1)
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JP2013043548A Active JP6268719B2 (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | ブローチ |
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2013
- 2013-03-05 JP JP2013043548A patent/JP6268719B2/ja active Active
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JP6268719B2 (ja) | 2018-01-31 |
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