JP2014171924A - 化学選択的接触還元用触媒、及びそれを用いる化学選択的接触還元方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機高分子多孔体を担体とし、その細孔に金属パラジウムが露出状態で担持された化学選択的接触還元用触媒により上記課題を解決した。
【選択図】 なし
Description
(I)炭素−炭素二重結合、炭素−炭素三重結合、アジド基、及び芳香族ニトロ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基、及び
(II)芳香環結合ハロゲン原子、O−ベンジル基、芳香族カルボニル基、及びN−ベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基、
を有する有機化合物又は高分子を該化学選択的接触還元用触媒の存在下に水素化処理することにより、前記(II)記載の官能基は水素化しないで、前記(I)記載の官能基を水素化する化学選択的接触還元用触媒、を提供する。
[化学選択的接触還元用触媒]
本発明の化学選択的接触還元用触媒は、重合性組成物(A)の重合体(PA)とPdナノ粒子からなる多孔性の有機無機複合体であって、前記重合性組成物(A)が、アミノ基、イミノ基、ウレア結合、アミド結合、ピリジル基、イミダゾリル基、ピロリジノ基、又は、ホスフィノ基と、ビニル基とを有する重合性化合物(a)と、分岐していてもよい炭素数2〜12のアルキレン基又はフェニレン基、及び2個以上のビニル基を有する重合性化合物(b)とを含むことを特徴とする。
前記デンドリマーは、アルドリッチ社試薬カタログに記載のデンドリマーなど、試薬として市販されているものを用いることができる。また、適宜、目的に応じて、合成して用いることができる。
[化学選択的接触還元用触媒の製造方法]
本発明の化学選択的接触還元用触媒の製造は、下記の4つの方法によって行うことができる。
化学選択的接触還元用触媒を製造する第4の方法は、重合性組成物(A)を重合して重合体(PA)を形成させる前に、重合性組成物(A)の存在下、Pd塩(c)を還元してPdナノ粒子を生成させ、その後、得られたPdナノ粒子を含む溶液を重合して、重合体(PA)を形成させることによる、化学選択的接触還元用触媒の製造方法である。
[膜状の化学選択的接触還元用触媒の製造方法]
膜状の形態を有する化学選択的接触還元用触媒の場合、塗工性、平滑性などを向上させる目的で、公知慣用の界面活性剤、増粘剤、改質剤、触媒などを添加することもできる。
[化学選択的接触還元方法]
本発明の化学選択的接触還元用触媒を用いた化学選択的接触還元方法について説明する。この方法は、該触媒の存在下で、炭素−炭素二重結合、炭素−炭素三重結合、アジド基、及び、芳香族ニトロ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基を有する有機化合物又は高分子を、湿式で水素化処理することにより、前記の官能基を選択的に水素化する化学選択的接触還元方法である。
(製造例1)
〔重合性化合物の合成〕
反応性官能基として1級アミノ基を有する第4世代(G4)ポリアミドアミン(PAMAM)デンドリマー(a1)(10質量%メタノール溶液、アルドリッチ社製、分子量:14214.4、製品コード:412449)1.14g(8.02μmol、末端1級アミン当量:5.13x102μmol)に、2−イソシアナトエチルメタクリレート(昭和電工製、製品名:カレンズMOI)79.6mg (5.13x102μmol)を加え、マグネチックスターラーを用い、室温で1日撹拌した。その後、溶媒を留去し、目的の重合性化合物[a−1]を得た。重合性化合物[a−1]は、分子中に62個の3級アミノ基、64個のウレア結合、及び、64個のビニル基を有する。
〔化学選択的接触還元用触媒の製造〕
重合性化合物[a−1]194mgを、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、「DMF」と略す。)1.40mLに溶解させた。これに、酢酸パラジウムのDMF溶液(0.2mol・L−1)1.60mL(Pd2+当量:320μmol)を加え、マグネチックスターラーを用い、室温で30分間撹拌した。続いて、これに、エチレングリコールジメタクリレート(共栄社化学製、製品名:ライトエステルM)(以下、「EGDMA」と略す。)1.74g、重合開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」と略す。)20mg、ジエチレングリコールジメチルエーテル(以下、「ジグライム」と略す。)4.0mL、およびDMF6.0mLを加え、組成物[Y−1]を調製した。
比表面積(BET簡易法):470m2/g.
測定装置:フローソープII型流動式比表面積自動測定装置(島津製作所)
試料量:約0.01〜0.03g
前処理:キャリアガス(N2/He混合ガス)中で100℃、30分間加熱
Pd含有量:0.16mmol/g.
測定装置:示差熱熱重量同時測定装置EXSTAR6000TG/DTA
試料量:約0.05g
測定温度範囲:30〜1000℃
Pdナノ粒子の平均粒径(透過型電子顕微鏡分析):2.5nm
装置:透過型電子顕微鏡JEM−2200FS(日本電子)
加速電圧:200kV
画像解析式粒度分布測定ソフトウェア:Macview(マウンテック)
解析対象粒子数:100個以上
形態観察:走査型電子顕微鏡観察
装置:リアルサーフェスビュー顕微鏡VE−9800(キーエンス)
〔重合性化合物の合成〕
ポリエチレンイミン(a2)(平均分子量10,000、和光純薬製、製品コード:164−17821)0.20g(1級アミン当量:1.16mmol、2級アミン当量:2.33mmol)に、2−イソシアナトエチルメタクリレート(昭和電工製、製品名:カレンズMOI)0.54g (3.49mmol)を加え、マグネチックスターラーを用い、室温で1日撹拌した。その後、溶媒を留去し、目的の重合性化合物[a−2]を得た。重合性化合物[a−2]は、平均的に、分子中に3級アミノ基、2級アミノ基、及び、ビニル基を有する。
〔化学選択的接触還元用触媒の製造〕
重合性化合物[a−2]150mgを、DMF1.2mLに溶解させた。これに、酢酸パラジウムのDMF溶液(0.2mol・L−1)0.8mL(Pd2+当量:160μmol)を加え、マグネチックスターラーを用い、室温で30分間撹拌した。続いて、これに、EGDMA1.24g、AIBN16mg、ジグライム2.0mL、およびDMF3.0mLを加え、組成物[Y−2]を調製した。
比表面積(BET分析):432m2/g.
Pd含有量:0.11mmol/g.
Pdナノ粒子の平均粒径(TEM分析):2.6nm
測定装置及び測定条件は、製造例1に記載の通りである。
(製造例3)
〔重合性化合物の合成〕
4−アミノメチルピリジン0.54g(5.0mmol)のテトラヒドロフラン(以下、「THF」と略す。)溶液(150mL)に、2−イソシアナトエチルメタクリレート0.78g (5.0mmol)を加え、マグネチックスターラーを用い、室温で1日撹拌した。その後、溶媒を留去し、目的の重合性化合物[a−3]を得た。重合性化合物[a−3]は、分子中にピリジル基、ウレア結合及びビニル基を有する。
〔化学選択的接触還元用触媒の製造〕
重合性化合物[a−1]194mgを用いる代わりに、重合性化合物[a−3]170mgを用いる以外は製造例1と同様にして、組成物[Y−3]を調製した。
比表面積(BET簡易法):454m2/g.
Pd含有量:0.16mmol/g.
Pdナノ粒子の平均粒径(透過型電子顕微鏡分析):3.0nm
測定装置及び測定条件は、実施例1に記載の通りである。
〔化学選択的接触還元用触媒の製造〕
1−ビニルイミダゾール80mgを、DMF1.2mLに溶解させた。これに、酢酸パラジウムのDMF溶液(0.2mol・L−1)0.8mL(Pd2+当量:160μmol)を加え、マグネチックスターラーを用い、室温で30分間撹拌した。続いて、これに、ジビニルベンゼン(Aldrich製、製品コード:414565)1.35g、AIBN16mg、ジグライム2.0mL、およびDMF3.0mLを加え、組成物[Y−4]を調製した。
比表面積(BET分析):590m2/g.
Pd含有量:0.12mmol/g.
Pdナノ粒子の平均粒径(TEM分析):2.0nm
測定装置及び測定条件は、製造例1に記載の通りである。
〔化学選択的接触還元用触媒の製造〕
1−ビニルイミダゾール80mgを用いる代わりに、1−ビニル−2−ピロリジノン83mgを用いる以外は製造例4と同様にして、組成物[Y−5]を調製した。
比表面積(BET分析):615m2/g.
Pd含有量:0.12mmol/g.
Pdナノ粒子の平均粒径(TEM分析):1.9nm
測定装置及び測定条件は、製造例1に記載の通りである。
〔化学選択的接触還元用触媒の製造〕
1−ビニルイミダゾール80mgを用いる代わりに、ジフェニルホスフィノスチレン162mgを用いる以外は製造例4と同様にして、組成物[Y−6]を調製した。
比表面積(BET分析):605m2/g.
Pd含有量:0.12mmol/g.
Pdナノ粒子の平均粒径(TEM分析):1.8nm
測定装置及び測定条件は、製造例1に記載の通りである。
炭素−炭素二重結合及びベンジルオキシカルボニル基を含む反応基質として、ベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)45.0mg(0.19mmol)を選択し、製造例1で調製した化学選択的接触還元用触媒[P−1]5.7mg(反応基質に対してPdとして1.0mol%)とともにメタノール5mLに懸濁させ、系内を水素置換した後、室温下で2時間撹はんすることにより接触還元反応を行った。得られた反応液を桐山ロート(濾紙5C)を用いてろ過し、さらに、ろ別した触媒[P−1]をメタノール10mLで洗浄した。ろ液を濃縮後、得られた濃縮物を1H−NMR測定により解析した結果、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルベンゾエート(収率99%)が得られた。
[P−1]5.7mgを用いる代わりに、製造例2で調製した化学選択的接触還元用触媒[P−2]8.3mg(反応基質に対してPdとして1.0mol%)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルベンゾエート(収率98%)が得られたことが確認された。
(実施例3)
[P−1]5.7mgを用いる代わりに、製造例3で調製した化学選択的接触還元用触媒[P−3]5.8mg(反応基質に対してPdとして1.0mol%)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルベンゾエート(収率100%)が得られたことが確認された。
[P−1]5.7mgを用いる代わりに、製造例4で調製した化学選択的接触還元用触媒[P−4]7.6mg(反応基質に対してPdとして1.0mol%)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルベンゾエート(収率99%)が得られたことが確認された。
[P−1]5.7mgを用いる代わりに、製造例5で調製した化学選択的接触還元用触媒[P−5]7.7mg(反応基質に対してPdとして1.0mol%)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルベンゾエート(収率100%)が得られたことが確認された。
[P−1]5.7mgを用いる代わりに、製造例6で調製した化学選択的接触還元用触媒[P−6]7.6mg(反応基質に対してPdとして1.0mol%)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルベンゾエート(収率99%)が得られたことが確認された。
(実施例7)
反応基質としてベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)を用いる代わりに、炭素−炭素二重結合及びベンジルオキシカルボニル基を含む反応基質として、N−ベンジルオキシカルボニル−4−ビニルアニリン47.9mg(0.19mmol)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化されたN−ベンジルオキシカルボニル−4−エチルアニリン(収率99%)が得られたことが確認された。
反応基質としてベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)を用いる代わりに、炭素−炭素二重結合及び芳香環結合ハロゲン原子を含む反応基質として、4−クロロスチレン26.2mg(0.19mmol)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素二重結合のみが水素化された1−エチル−4−クロロベンゼン(収率97%)が得られたことが確認された。
反応基質としてベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)を用いる代わりに、炭素−炭素三重結合及びベンジルオキシカルボニル基を含む反応基質として、ベンジル4−エチニルフェニルカルバメート43.2mg(0.19mmol)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、炭素−炭素三重結合のみが水素化されたベンジル4−エチルフェニルカルバメート(収率98%)が得られたことが確認された。
反応基質としてベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)を用いる代わりに、アジド基及びベンジルオキシカルボニル基を含む反応基質として、ベンジル4−アジドメチルベンゾエート50.5mg(0.19mmol)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、アジド基のみが水素化されたベンジル4−アミノメチルベンゾエート(収率99%)が得られたことが確認された。
反応基質としてベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)を用いる代わりに、芳香族ニトロ基及びベンジルオキシカルボニル基を含む反応基質として、ベンジル4−ニトロベンゾエート48.6mg(0.19mmol)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。実施例1と同様にして反応物の解析を行ったところ、原料の転化率は100%で、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、芳香族ニトロ基のみが水素化されたベンジル4−アミノベンゾエート(収率99%)が得られたことが確認された。
反応基質としてベンジル4−ビニルベンゾエート(BVB)を用いる代わりに、式(10)で表されるアジド基及びベンジルオキシカルボニル基を含む高分子性反応基質2.85mg(アジド基として1.30×10―7mol、ベンジルオキシカルボニル基として58.5×10―7mol)を用いる以外は実施例1と同様にして、接触還元反応を行った。得られた反応液を桐山ロート(濾紙5C)を用いてろ過し、さらに、ろ別した触媒[P−1]をメタノール10mLで洗浄した。ろ液を濃縮後、得られた濃縮物に対してアミノ基のシフト試薬として無水トリフルオロ酢酸を用いて1H−NMR測定により解析した結果、ベンジルオキシカルボニル基に変化がなく、アジド基のみが定量的に水素化された高分子が得られたことが確認された。
Claims (9)
- 有機高分子多孔体を担体とし、その細孔に金属パラジウムが露出状態で担持された化学選択的接触還元用触媒であって、
(I)炭素−炭素二重結合、炭素−炭素三重結合、アジド基、及び芳香族ニトロ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基、及び
(II)芳香環結合ハロゲン原子、O−ベンジル基、芳香族カルボニル基、及びN−ベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基、
を有する有機化合物又は高分子を該化学選択的接触還元用触媒の存在下に水素化処理することにより、前記(II)記載の官能基は水素化しないで、前記(I)記載の官能基を水素化する化学選択的接触還元用触媒。 - 前記有機化合物又は高分子が、アジド基を分子内構造として有するポリ(L−グルタミン酸−γ−ベンジル)である請求項1記載の化学選択的接触還元用触媒。
- 前記有機高分子多孔体が、重合性組成物(A)の重合体(PA)であって、該重合性組成物(A)が、
(1)アミノ基、イミノ基、ウレア結合、アミド結合、ピリジル基、イミダゾリル基、ピロリジノ基、又は、ホスフィノ基と、ビニル基とを有する重合性化合物(a)と、
(2)分岐していてもよい炭素数2〜12のアルキレン基、又は、フェニレン基と、2個以上のビニル基を有する重合性化合物(b)と、
を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の化学選択的接触還元用触媒。 - 前記重合性化合物(a)が、
(1)3級アミノ基及び反応性官能基(Q1)を有するデンドリマー(a1)、又は反応性官能基(Q1)を有するポリエチレンイミン(a2)と、
(2)該反応性官能基(Q1)と反応可能な反応性官能基(Q2)と、ビニル基とを有する化合物(a3)と、
を反応して得た化合物である請求項1〜3の何れかに記載の化学選択的接触還元用触媒。 - 前記反応性官能基(Q1)が、1級アミノ基、2級アミノ基、水酸基又はカルボキシ基であり、前記反応性官能基(Q2)が、イソシアナト基、エポキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、水酸基、カルボキシ基又はハロゲン化アシル基である請求項1〜4のいずれか1つに記載の化学選択的接触還元用触媒。
- 前記重合性化合物(b)が、炭素数2〜12のアルキレン基と、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物である請求項1〜6のいずれか1つに記載の化学選択的接触還元用触媒。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の触媒を用いて、
(I)炭素−炭素二重結合、炭素−炭素三重結合、アジド基、及び芳香族ニトロ基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基、及び
(II)芳香環結合ハロゲン原子、O−ベンジル基、芳香族カルボニル基、及びN−ベンジルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基、
を有する有機化合物又は高分子を該化学選択的接触還元用触媒の存在下に水素化処理することにより、前記(II)記載の官能基は水素化しないで、前記(I)記載の官能基を水素化する化学選択的接触還元方法。 - 前記有機化合物又は高分子が、アジド基を分子内構造として有するポリ(L−グルタミン酸−γ−ベンジル)である請求項8に記載の化学選択的接触還元方法。
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