JP2014171309A - 平滑コンデンサ放電制御装置 - Google Patents

平滑コンデンサ放電制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】平滑コンデンサに蓄積された電荷の放電専用の付加回路を設けることなく、放電終了時間を短く確保しながら電磁リレーのオフ状態への移行時におけるアークの発生を抑制乃至解消した平滑コンデンサ放電制御装置を提供する。
【解決手段】ECU32は、エアバッグECU36又はメインスイッチ34から放電指示を受領したとき、DC/DCコンバータ30の目標電圧Vtarを充電可能電圧閾値Vbth未満の低電圧に設定し、DC/DCコンバータ30の低電流でのスイッチング動作を継続させる放電処理(放電用制御)を行いながら、電磁リレー16をオン状態からオフ状態に移行させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、負荷に印加される直流高電圧を平滑する平滑コンデンサに蓄積された電荷を、前記負荷が無負荷状態とされたときに放電する平滑コンデンサ放電制御装置に関し、例えば、電気自動車に適用して好適な平滑コンデンサ放電制御装置に関する。
従来から、特許文献1に示すように、モータ駆動回路に印加される直流高電圧(昇圧コンバータの出力電圧)を平滑する平滑コンデンサに蓄積された電荷を、感電防止等のために、車両の停止時に放電する車両搭載用放電回路に係る技術が提案されている。
特許文献1には、平滑コンデンサに並列に放電回路が接続され、車両の停止時に前記放電回路が動作して前記平滑コンデンサに蓄積されている電荷を放電する例が開示されている。
特許文献2には、車両駆動用の電源と、前記電源に一端側が接続され前記電源からの電力をオンオフするシステムメインリレー(SMR)と、前記SMRの他端側に接続され補機に電力を供給するDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータに並列に接続される電動エアコンと、前記DC/DCコンバータ及び前記電動エアコンに低圧側が並列に接続される昇圧コンバータと、前記昇圧コンバータの昇圧側に接続される平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに並列に接続されるインバータと、前記インバータを通じて駆動される電動機と、を備える電動機駆動制御装置が開示されている。この電動機駆動制御装置では、前記インバータが、前記車両駆動用の電源から前記SMR及び前記昇圧コンバータを介して出力される直流駆動電圧を交流駆動電圧に変換し、車両の動力源である電動機を駆動するように構成されている。
特許文献2には、イグニッションスイッチ等のOFFにより前記平滑コンデンサの電荷の消費要求があった場合、前記SMRをオフ状態にした後、前記インバータから前記電動機に至る電力消費回路中に異常が発生している場合には、前記昇圧コンバータを直結状態にすると共に、前記DC/DCコンバータ乃至前記電動エアコンを作動させて前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を消費する技術が開示されている。
特開2009−261051号公報(図1、[0004]、[0013]、[0021]) 特開2004−222361号公報(図1、図4、[0018]、[0032]、[0037]、[0038]、[0040])
上記特許文献1に係る車両搭載用放電回路では、放電抵抗器を含む専用の付加回路を設けているので、コストの増加、専用搭載空間の確保が必要である。
特許文献2に係る電動機駆動制御装置では、補機用バッテリ充電用のDC/DCコンバータを放電用に兼用しているので、付加回路を不要にすることができるが、いわゆる電子スイッチに比較してオンオフの時間が長くかかる機械的接点を有する前記SMRをオフ状態とした後に、DC/DCコンバータ等をスイッチング状態に移行させて放電するようにしているので、放電終了までに時間を要する。
なお、平滑コンデンサの電荷を消費させるDC/DCコンバータを起動する前に、SMRをオフ状態(開放状態)にしておくのは、SMRに大きな電流が流れているときにオン状態(閉状態)からオフ状態(開放状態)にするとSMRにアークが発生してSMR等を損傷する事態が発生することを回避するためである。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、放電専用の付加回路を設けることなく、且つ放電処理時間(放電指示受領から平滑コンデンサの端子間電圧を閾値電圧まで放電させる時間)を短く確保しつつ、電磁リレーのオフ状態への移行時(電磁リレーの閉状態から開放状態への移行時)におけるアークの発生を抑制乃至解消し、かつ簡易な構成で放電処理を可能とする平滑コンデンサ放電制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る平滑コンデンサ放電制御装置は、車両駆動用バッテリと、前記車両駆動用バッテリに一端側が接続され前記車両駆動用バッテリからの電力をオンオフする電磁リレーと、前記電磁リレーの他端側に接続される平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに並列に接続され、少なくとも前記車両駆動用バッテリから前記電磁リレーを介して出力される直流駆動電圧を、車両の動力源である電動機を駆動する交流駆動電圧に変換するインバータと、前記平滑コンデンサに並列に接続され、前記車両駆動用バッテリから出力される前記直流駆動電圧を、補機用バッテリの充電可能電圧を目標電圧にしてスイッチング動作により降圧するDC/DCコンバータと、前記電磁リレーのオンオフ制御、前記インバータの制御、及び前記DC/DCコンバータの制御を行うと共に、前記平滑コンデンサの放電を制御する少なくとも1つの制御装置と、前記平滑コンデンサに蓄積された電荷の放電指示を出力する放電指示部と、を備え、前記制御装置は、前記放電指示部から前記放電指示を受領したとき、前記DC/DCコンバータの前記目標電圧を前記充電可能電圧未満の低電圧に設定して、前記DC/DCコンバータのスイッチング動作を継続させる放電処理(放電用制御)を行うことを特徴とする。
この発明によれば、制御装置は、放電指示部から放電指示を受領したとき、通常は補機用バッテリの充電に利用しているDC/DCコンバータの目標電圧である充電可能電圧を、該充電可能電圧未満の低電圧に設定して前記DC/DCコンバータを動作させる放電処理(放電用制御)を行うようにしたので、DC/DCコンバータの負荷が無負荷状態になり、DC/DCコンバータに流れる電流が、DC/DCコンバータ自体の発熱により消費される低い電流になる。
このDC/DCコンバータの低い電流でのスイッチング動作時に、電磁リレーをオン状態(閉状態)からオフ状態(開放状態)にすることで、電磁リレーからは前記低い電流しか流れ出ていないのでアークの発生が抑制乃至解消される。つまり、この発明では、平滑コンデンサの放電処理時に、車両駆動用バッテリから電磁リレーを介して前記低い電流がDC/DCコンバータに流れ込むように、DC/DCコンバータを概ね無負荷のスイッチング状態に制御している。
なお、放電指示を受領したとき電子回路であるDC/DCコンバータにより直ちに前記の放電処理が開始されるので、放電指示を受領したときに同時に電磁リレーにオフ状態移行指令を出しても電磁リレーの機械的接点の動作遅延により電磁リレーに大きな電流が流れている状態で該電磁リレーが開放状態にされる事態は発生しない。
前記DC/DCコンバータの放電用制御の開始時から所定時間経過後に、前記電磁リレーをオン状態からオフ状態に移行させることで、電磁リレーのオフ状態への移行時(電磁リレーの閉状態から開放状態への開放時)におけるアークの発生を一層確実に抑制乃至回避することができる。
ここで、前記DC/DCコンバータは、両端間に前記平滑コンデンサが接続され中点間が変圧器の1次コイル側に接続されるブリッジ回路と、前記変圧器の2次コイル側に接続され、前記2次コイル側から前記1次コイル側に前記補機用バッテリの直流補機電圧をスイッチング動作により変圧可能な同期整流回路と、を有し、前記制御装置は、前記放電指示部から前記放電指示を受領したとき、前記同期整流回路の前記スイッチング動作を停止させることで、前記DC/DCコンバータの負荷側に同期整流回路を介して補機用バッテリが接続されている場合であっても、平滑コンデンサに蓄積されている電荷を確実に放電させることができる。
この発明は、前記の平滑コンデンサ放電制御装置が搭載され、少なくとも前記車両駆動用バッテリを動力資源とする電気自動車に適用して好適である。
この発明によれば、平滑コンデンサに蓄積された電荷の放電専用の付加回路を設けることなく、放電終了時間を短く確保しながら電磁リレーのオフ状態への移行時(電磁リレーの閉状態から開放状態への移行時)におけるアークの発生が抑制され、かつ放電時にDC/DCコンバータの負荷を無負荷状態にすればよいので、簡易な構成で放電制御を行える。
この発明の実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置が搭載された電気自動車の概略構成図である。 平滑コンデンサ放電制御装置の動作説明に供されるフローチャートである。 平滑コンデンサ放電制御装置の動作説明に供されるタイミングチャートである。 この発明の他の実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置が搭載された電気自動車の概略構成図である。
以下、この発明に係る平滑コンデンサ放電制御装置について、これが適用された電気自動車との関係において好適な実施形態を挙げ、添付の面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置10が搭載された電気自動車12の概略構成図である。
この実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置10は、基本的には、車両駆動用バッテリ14と、車両駆動用バッテリ14からの電力をオンオフする電磁リレー16と、電磁リレー16の他端側に接続される平滑コンデンサ18と、平滑コンデンサ18に並列に接続される負荷駆動回路としてのインバータ22と、平滑コンデンサ18に並列に接続されるDC/DCコンバータ30と、制御装置であるECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)32と、平滑コンデンサ18に蓄積された電荷の放電指示を出力する放電指示部としてのメインスイッチ34(イグニッションスイッチ)及びエアバッグECU36と、を備える。
車両駆動用バッテリ14は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。車両駆動用バッテリ14は、例えば100[V]以上の直流高電圧である直流駆動電圧Vhbを1次側正極端子P1と1次側負極端子N1との間に発生する。
電磁リレー16は、ECU32からの切替信号(制御信号)Scによりリレーコイル(不図示)が付勢又は滅勢されることで接点16aがオン状態(閉状態)又はオフ状態(開放状態)に制御される。
電磁リレー16が切替信号Scにより接点16aがオン状態にされると、2次側正極端子P2と2次側負極端子N2との間に設けられた平滑コンデンサ18が充電され、平滑コンデンサ18の端子間電圧である入力電圧Vinが直流駆動電圧Vhbまで上昇する。
平滑コンデンサ18は、インバータ22及びDC/DCコンバータ30に印加される直流駆動電圧Vhbの脈動等を平滑する。電磁リレー16と平滑コンデンサ18との間に昇降圧コンバータが存在する構成であっても、後述する放電処理時に前記昇降圧コンバータを直結状態に制御することでこの発明を適用することができる。
インバータ22は、例えば3相ブリッジ型の構成とされ、ECU32の制御作用下に、直流駆動電圧Vhbを、車両の動力源である電動機20を駆動する交流駆動電圧に変換する。インバータ22は、逆に、電動機20の回生電力を直流駆動電圧Vhbに変換することもできる。
電動機20は、車両駆動用バッテリ14から供給される電力に基づいて駆動力を生成し、当該駆動力によりトランスミッション62を通じて車輪64を回転させる。
電動機20とインバータ22とを合わせて電動機負荷26という。この意味から直流駆動電圧Vhbとされた入力電圧Vinは、負荷端電圧ともいう。
DC/DCコンバータ30は、2次側正極端子P2と2次側負極端子N2との両端間に平滑コンデンサ18が接続されそれぞれ逆方向にダイオードD1〜D4が接続されたMOSFET等のスイッチング素子Q1〜Q4からなるブリッジ回路(高圧側スイッチング回路)40と、ブリッジ回路40の中点42a、42b間に接続される変圧器44の1次コイル44fと、変圧器44の2次コイル44s側に接続される全波整流用のダイオードD5、D6と、インダクタ48及びコンデンサ50からなる平滑回路46と、を備える。
DC/DCコンバータ30は、電気自動車12の走行時等には、入力電圧Vin(又は、平滑コンデンサ18の端子間電圧Vinという。)である直流駆動電圧Vhbを、公称電圧12[V]の補機用バッテリ24の充電可能閾値電圧Vbth以上の充電可能電圧Vbchgを目標電圧Vtarとして、ECU32の制御下にスイッチングされて降圧する。より詳しくは、ECU32は、バッテリ電圧Vbが目標電圧Vtarとなるようにスイッチング信号S1〜S4をPWMデューティ制御しスイッチング素子Q1〜Q4をスイッチングさせ、変圧器44の平滑回路46の出力電圧であるバッテリ電圧Vbを目標電圧Vtarとなるように制御する。
補機用バッテリ24の電力は、ECU32の電源用の他、ライト、アクセサリや各種センサ等の低電圧駆動される補機負荷52の電源用に供給される。
ECU32は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ{この実施形態では、放電指示信号を受領したときから所定時間Tthのダウン計時を開始するタイマ32a(平滑コンデンサ18の放電が完了したとみなす所定時間Tthを計時する計時部として機能する。)}等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、たとえば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。
この実施形態において、ECU32は、切替信号Scによる電磁リレー16のオンオフ制御、インバータ22の直流・交流変換制御、電動機20の駆動・停止制御及びスイッチング信号S1〜S4によるDC/DCコンバータ30の降圧等の制御を行うと共に、平滑コンデンサ18の放電を制御する。ECU32は、複数でもよいが、少なくとも1つでよい。
エアバッグECU36は、車両の衝突時にエアバッグが展開したときにオフ状態からオン状態に移行するエアバッグ展開信号Sab(放電指示信号)を出力しECU32に供給する。
メインスイッチ34(パワースイッチ)は、内燃機関自動車のイグニッションスイッチに相当するものであり、車両駆動用バッテリ14から電動機20への電力供給の可否を切り替えるものであり、ユーザにより操作可能である。メインスイッチ34のオン状態及びオフ状態に対応して主信号Igがオン状態(平滑コンデンサ18の充電指示)及びオフ状態(平滑コンデンサ18の放電指示)にされる。オン状態からオフ状態に移行する主信号Igが放電指示信号とされる。
放電指示信号(エアバッグ展開信号Sab又は主信号Ig)が供給されると、ECU32の制御下に、DC/DCコンバータ30は、走行時等の通常時には補機用バッテリ24の充電に利用しているDC/DCコンバータ30の目標電圧Vtarを、充電可能閾値電圧Vbth未満の低電圧(Vtar<Vbth)、例えば充電可能閾値電圧Vbthの半分の電圧(Vtar=Vbth/2)に設定して(持ち替えて)放電処理(放電用制御)を行う。
基本的には以上のように構成される、電気自動車12に搭載されたこの実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置10の詳細動作について以下に説明する。
ここでは、この発明の理解の便宜のために、既にメインスイッチ34がオン状態になっていて主信号Igがオン状態になっている、電気自動車12が走行状態あるいはアイドル状態{いずれも電磁リレー16がオン状態(閉状態)}にあるものとして、図2のフローチャート及び図3のタイミングチャートを参照して動作を説明する。
時点t0〜t1の間、電気自動車12の走行状態あるいはアイドル状態中のステップS1にて、ECU32は、放電指示信号であるエアバッグECU36からのエアバッグ展開信号Sab又はメインスイッチ34からの主信号Igのオフ状態からオン状態への遷移があったか否かが判定される。なお、この時点t0〜t1の間では、目標電圧(充電目標電圧)Vtarが、図3に示す充電可能電圧Vbchg(Vbchg>Vbth=充電可能閾値電圧)に設定(Vtar=Vbchg)されて、補機用バッテリ24は充電状態及び補機負荷52への放電状態(電源供給状態)にある。すなわち、DC/DCコンバータ30は、スイッチング状態の降圧状態にある。
時点t1において、例えばメインスイッチ34からのオン状態からオフ状態になる主信号Ig(放電指示信号)が検出されたとき(ステップS1:YES)、その時点t1のステップS2にて、ECU32は、インバータ22をスイッチング制御からオフ制御にすると共に、放電処理(図3:DC/DCディスチャージ制御)を開始する。この時点t1において、計時部であるタイマ32aによる所定時間Tthのダウン計時が開始される。
この放電処理(放電用制御)では、時点t1において、充電可能閾値電圧Vbthより高い充電可能電圧Vbchgに設定されていた補機用バッテリ24の目標電圧Vtar(Vtar>Vbth)が、充電可能閾値電圧Vbthより低い充電不可電圧領域内の目標電圧Vtar、例えばVtar=Vbth/2に設定される。
この場合、ECU32は、目標電圧Vtar(=Vbth/2)に対して、バッテリ電圧Vbが高い電圧、例えば14.5[V]程度の電圧になっているので、フィードバック処理によりバッテリ電圧Vbを目標電圧Vtarに近づけようとしてスイッチング信号S1〜S4のオンデューティを最小値に設定する。そうすると、スイッチング周期の中で流れる図1に図示した電流Ia{Q1:ON(Q3:OFF)→変圧器1次コイル44f→Q4:ON(Q2:OFF)}及び電流Ib{Q2:ON(Q4:OFF)→変圧器1次コイル44f→Q3:ON(Q1:OFF)}は、2次コイル44s側の負荷が略ゼロ値となっているので、殆ど流れない低電流の状態に制御される。
電流Ia、Ibは、車両駆動用バッテリ14からオン状態になっている電磁リレー16の接点16aを介して流れ出す電流である。
このように、時点t1以降、後述する時点t2までの間に電磁リレー16に流れる電流Ia、Ibの電流値は、DC/DCコンバータ30の負荷を擬似的な無負荷状態にしているので極めて小さな電流値に制御される。
そこで、ステップS3にて、時点t1から所定時間Tthの経過後に、ECU32は、ステップS4にて、電磁リレー16をオン状態(閉状態)からオフ状態(開放状態)にする切替信号Scを送出する。なお、所定時間Tthは、例えば法規等で定められた規定時間{例えば5秒以内で平滑コンデンサ18の端子間電圧Vinである直流駆動電圧Vhbが第1閾値電圧Vth1以下、例えば60[V]以下の電圧値になる時間(後述する時点t1〜t3の時間)}よりも短い数秒程度以内の時間に設定される。
タイマ32aのダウン計時時点t2で発生する切替信号Scにより、その時点t2にて電磁リレー16の接点16aがオン状態(閉状態)からオフ状態(開放状態)に移行する。
時点t2での電磁リレー16の接点16aのオン状態からオフ状態への切替時においては、電磁リレー16に流れている電流が上記のようにきわめて小さな電流値(極低電流値)であるので、アークの発生が抑制乃至回避される。
電磁リレー16がオフ状態にされた時点t2以降も、ステップS5(ステップS5:NO)にて、DC/DCコンバータ30は、放電処理(放電用制御:DC/DCディスチャージ制御)を継続する。
このため、時点t2以降において、平滑コンデンサ18に蓄積されている電荷を放電する(抜き去る)ための補電用処理が開始され、平滑コンデンサ18の端子間電圧である入力電圧Vinは、直流駆動電圧Vhbから急激に下降する。時点t3にて、上記した第1閾値電圧Vth1まで降圧される。
次いで、さらに、穏やかに下降しながら、時点t4にて、平滑コンデンサ18の端子間電圧である入力電圧Vinが第2閾値電圧Vth2を下回る電圧になったとき(Vin<Vth2、ステップS5:YES)、あるいは、図3に示すように、この時点t4より一定時間(所定時間)の経過後の時点t5にて、DC/DCコンバータ30に対するスイッチング制御がオフ制御にされる(S1〜S4→0)。
この時点t5のステップS6にて、スイッチング信号S1〜S4がオフ状態(オンデューティ:0値に固定)にされて平滑コンデンサ18の放電処理が終了する。
以上説明したように上述した実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置10は、車両駆動用バッテリ14と、車両駆動用バッテリ14に一端側が接続され車両駆動用バッテリ14からの電力をオンオフする電磁リレー16と、電磁リレー16の他端側に接続される平滑コンデンサ18と、平滑コンデンサ18に並列に接続され、少なくとも車両駆動用バッテリ14から電磁リレー16を介して出力される直流駆動電圧Vhbを、車両の動力源である電動機20を駆動する交流駆動電圧に変換するインバータ22と、平滑コンデンサ18に並列に接続され、車両駆動用バッテリ14から出力される直流駆動電圧Vhbを、補機用バッテリ24の充電可能電圧Vbchgを目標電圧Vtarにしてスイッチング動作により降圧するDC/DCコンバータ30と、電磁リレー16のオンオフ制御、インバータ22の制御、電動機20の制御及びDC/DCコンバータ30の制御を行うと共に、平滑コンデンサ18の放電を制御する少なくとも1つの制御装置としてのECU32と、平滑コンデンサ18に蓄積された電荷の放電指示を出力する放電指示部(エアバッグECU36及びメインスイッチ34)と、を備える。
ECU32は、放電指示部(エアバッグECU36又はメインスイッチ34)から前記放電指示を受領したとき、DC/DCコンバータ30の目標電圧Vtarを充電可能閾値電圧Vbth未満の低電圧(上記実施形態では、Vtar=Vbth/2)に設定して(持ち替えて)、DC/DCコンバータ30の低電流でのスイッチング動作を継続させる放電処理(放電用制御)を行う。
このため、DC/DCコンバータ30の負荷が無負荷状態(補機用バッテリ24への充電が不能となるので。)となり、DC/DCコンバータ30に流れる電流が、DC/DCコンバータ30のスイッチング素子Q1〜Q4自体のオン時発熱により消費される極めて低い電流になる。このDC/DCコンバータ30の低電流でのスイッチング動作時に、電磁リレー16をオン状態(閉状態)からオフ状態(開放状態)に移行させることで、電磁リレー16には前記低電流しか流れ出ていないのでアークの発生が抑制乃至回避される。つまり、この実施形態では、放電指示を受領したときに、車両駆動用バッテリ14から電磁リレー16を介して前記低電流がDC/DCコンバータ30に流れ込むように、DC/DCコンバータ30を概ね無負荷のスイッチング状態に制御する。
この場合、放電指示を受領したとき電子回路であるDC/DCコンバータ30により直ちに前記の放電処理が開始されるので、放電指示を受領したときに同時に電磁リレー16にオン状態からオフ状態移行指令を出しても機械的接点16aを有する電磁リレー16の動作遅延により電磁リレー16に大電流が流れている状態で該電磁リレー16が開放状態にされる事態は略発生しないが、より確実性を向上させるために、DC/DCコンバータ30の放電処理(放電用制御)の開始時(時点t1)から所定時間Tth経過後に、電磁リレー16をオン状態からオフ状態に移行させるようにすることで、電磁リレー16のオン状態からオフ状態への移行時(電磁リレー16の接点16aの開放時)におけるアークの発生を一層確実に抑制乃至回避することができる。
図4は、この発明の他の実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置10Aが搭載された電気自動車12Aの概略構成図を示している。この電気自動車12Aは、例えば、図示しない内燃機関と発電機により補機用バッテリ24を充電するレンジエクステンダーを搭載したハイブリッド自動車に適用される。
他の実施形態に係る平滑コンデンサ放電制御装置10Aでは、DC/DCコンバータ30Aは、2次側正極端子P2と2次側負極端子N2との両端間に平滑コンデンサ18が接続され中点42a、42b間に変圧器44の1次コイル44fが接続されるブリッジ回路40と、変圧器44の2次コイル44sが接続される、2次コイル44s側から1次コイル44f側に補機用バッテリ24の直流補機電圧であるバッテリ電圧VbをMOSFET等のスイッチング素子Q5、Q6のスイッチング動作により変圧(昇圧)可能な同期整流回路70と、を有している。
ECU32は、例えば、高圧側スイッチング回路であるブリッジ回路40のスイッチング素子Q1〜Q4を全てオフ状態にしておいて、車両駆動用バッテリ14への充電を行う充電期間中の所定周期毎に、最初の1/2周期で、スイッチング信号S5によりスイッチング素子Q5をオン状態(Q6:オフ状態)にしたときに2次コイル44s側に補機用バッテリ24から電流Io1を流し出すのに同期して、1次コイル44f側にダイオードD4、1次コイル44f、及びダイオードD1を通る電流Ii2を誘導させて平滑コンデンサ18及び車両駆動用バッテリ14を充電等する。
ECU32は、充電周期中、残りの1/2周期で、スイッチング信号S6によりスイッチング素子Q6をオン状態(Q5:オフ状態)にしたときに2次コイル44s側に補機用バッテリ24から電流Io2を流し出すのに同期して、1次コイル44f側にダイオードD3、1次コイル44f、及びダイオードD2を通る電流Ii1を誘導させて平滑コンデンサ18及び車両駆動用バッテリ14を充電等する。
このような同期整流回路70の動作中に、ECU32が、上述したように、ステップS1にて、放電指示信号を受領したとき(ステップS1:YES)、ステップS2にて放電処理を開始するが、このとき、同時に、スイッチング信号S5、S6をオフ状態に(S5及びS6を0値に固定)することでスイッチング素子Q5、Q6をオフ状態とし、同期整流回路70のスイッチング動作を停止させることで、DC/DCコンバータ30Aの負荷側に同期整流回路70を介して補機用バッテリ24が接続されている場合であっても、ステップS2〜S6の処理により平滑コンデンサ18に蓄積されている電荷を確実に放電させることができる。
なお、この発明は、平滑コンデンサ放電制御装置10、10Aが搭載され、少なくとも車両駆動用バッテリ14を動力資源とする、いわゆるEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド自動車)、及びFCV(燃料電池自動車)等の電気自動車に適用して好適である。
また、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、10A…平滑コンデンサ放電制御装置 12、12A…電気自動車
14…車両駆動用バッテリ 16…電磁リレー
18…平滑コンデンサ 20…電動機
22…インバータ 24…補機用バッテリ
30、30A…DC/DCコンバータ 32…ECU
34…メインスイッチ(放電指示部) 36…エアバッグECU(放電指示部)
44…変圧器 44f…1次コイル
44s…2次コイル 70…同期整流回路

Claims (3)

  1. 車両駆動用バッテリと、
    前記車両駆動用バッテリに一端側が接続され前記車両駆動用バッテリからの電力をオンオフする電磁リレーと、
    前記電磁リレーの他端側に接続される平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサに並列に接続され、少なくとも前記車両駆動用バッテリから前記電磁リレーを介して出力される直流駆動電圧を、車両の動力源である電動機を駆動する交流駆動電圧に変換するインバータと、
    前記平滑コンデンサに並列に接続され、前記車両駆動用バッテリから出力される前記直流駆動電圧を、補機用バッテリの充電可能電圧を目標電圧にしてスイッチング動作により降圧するDC/DCコンバータと、
    前記電磁リレーのオンオフ制御、前記インバータの制御、及び前記DC/DCコンバータの制御を行うと共に、前記平滑コンデンサの放電を制御する少なくとも1つの制御装置と、
    前記平滑コンデンサに蓄積された電荷の放電指示を出力する放電指示部と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記放電指示部から前記放電指示を受領したとき、前記DC/DCコンバータの前記目標電圧を前記充電可能電圧未満の低電圧に設定して、前記DC/DCコンバータのスイッチング動作を継続させる放電用制御を行う
    ことを特徴とする平滑コンデンサ放電制御装置。
  2. 請求項1に記載の平滑コンデンサ放電制御装置において、
    前記制御装置は、
    前記DC/DCコンバータの前記低電圧設定後の前記スイッチング動作の継続の開始から所定時間経過後に、前記電磁リレーをオン状態からオフ状態に移行させる
    ことを特徴とする平滑コンデンサ放電制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の平滑コンデンサ放電制御装置において、
    前記DC/DCコンバータは、
    両端間に前記平滑コンデンサが接続され中点間が変圧器の1次コイル側に接続されるブリッジ回路と、
    前記変圧器の2次コイル側に接続され、前記2次コイル側から前記1次コイル側に前記補機用バッテリの直流補機電圧をスイッチング動作により変圧可能な同期整流回路と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記放電指示部から前記放電指示を受領したとき、前記同期整流回路の前記スイッチング動作を停止させる
    ことを特徴とする平滑コンデンサ放電制御装置。
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