JP2014170238A - パターン配向膜の製造方法、それを用いたパターン位相差フィルムの製造方法およびその製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、透明フィルム基材、および上記透明フィルム基材上に形成され、光配向材料を含む配向層形成用層を有する長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送しつつ、上記配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光処理および第2露光処理を含み、配向層を形成する露光工程を有し、上記第1露光処理および第2露光処理で照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、上記第1露光処理および第2露光処理の少なくともいずれか一方が、上記配向層形成用層に偏光紫外線をパターン照射するものであることを特徴とするパターン配向膜の製造方法を提供することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
したがって、このような配向領域が形成された配向層上に棒状化合物を含む位相差層を形成した場合には、当該パターンに従って上記位相差層においても第1配向領域上に形成された位相差層(以下、「第1位相差領域」と称する場合がある。)と、上記第2配向領域上に形成された位相差層(以下、「第2位相差領域」と称する場合がある。)とがパターン状に配置されたパターン位相差フィルムを容易かつ大量に製造することができる。
以下、本発明のパターン配向膜の製造方法、パターン位相差フィルムの製造方法、パターン配向膜製造装置およびパターン位相差フィルム製造装置について詳細に説明する。
本発明のパターン配向膜の製造方法は、透明フィルム基材、および上記透明フィルム基材上に形成され、光配向材料を含む配向層形成用層を有する長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送しつつ、上記配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光処理および第2露光処理を含み、配向層を形成する露光工程を有し、上記第1露光処理および第2露光処理で照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、上記第1露光処理および第2露光処理の少なくともいずれか一方が、上記配向層形成用層に偏光紫外線をパターン照射するものであることを特徴とするものである。
なお、この例においては、図1(a)が配向層形成用塗工液塗布工程および乾燥工程である。また、図1(b)〜(c)が露光工程であり、図1(b)が第1露光処理、図1(c)が第2露光処理である。
したがって、このような配向領域が形成された配向層上に棒状化合物を含む位相差層を形成した場合には、当該パターンに従って上記位相差層においても第1配向領域上に形成された位相差層(以下、「第1位相差領域」と称する場合がある。)と、上記第2配向領域上に形成された位相差層(以下、「第2位相差領域」と称する場合がある。)とがパターン状に配置されたパターン位相差フィルムを容易かつ大量に製造することができる。
また、所望の配向規制力を有する第1および第2配向領域が形成されたフィルムが、長尺配向膜形成用フィルムであることにより、例えば、この状態でロール状にして保管することや、ロール状で保管した状態から巻き出して、配向層上に屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層を形成することができる等、パターン位相差フィルムの製造プロセスの自由度を高いものとすることができる。
さらに、最終的に得られるパターン位相差フィルムを長尺状のままロール状にして保存することや、ロール状で保存した状態から、用いられる表示装置のサイズに合わせて所望のサイズのパターン位相差フィルムを切り出すことが容易に行うことができる等、表示装置の製造プロセスの自由度を高いものとすることができる。
以下、本発明のパターン配向膜の製造方法の各工程について詳細に説明する。
本発明の製造方法における露光工程は、長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送しつつ、上記配向層形成用層に偏光紫外線を照射する工程である。
本工程に用いられる長尺配向膜形成用フィルムは、透明フィルム基材、および配向層形成用層を少なくとも有するものである。
本工程に用いられる長尺配向膜形成用フィルムを構成する透明フィルム基材は、配向層形成用層および位相差層等を支持する機能を有し、長尺に形成されたものである。
このようなフレキシブル材としては、セルロース誘導体、ノルボルネン系ポリマー、シクロオレフィン系ポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アモルファスポリオレフィン、変性アクリル系ポリマー、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル類などを例示することができる。なかでも本工程においてはセルロース誘導体を用いることが好ましい。セルロース誘導体は特に光学的等方性に優れるため、光学的特性に優れたパターン位相差フィルムを製造することができるからである。
ここで、長尺状であるとは、ロール状に巻き取ることができる程度の長さのものであることをいうものであり、製造装置に設置できる重量等に応じて任意に決定すればよいが、具体的には、長さが10m以上の範囲内とすることが好ましく、なかでも、50m〜5000mの範囲内とすることが好ましく、特に、100m〜4000mの範囲内とすることが好ましい。
また、長さは幅に対して10倍以上であることが好ましく、なかでも50倍〜5000倍の範囲内であることが好ましく、特に、100倍〜4000倍の範囲内であることがこの好ましい。取扱い性等に優れたものとすることができるからである。
本工程に用いられる長尺配向膜形成用フィルムを構成する配向層形成用層は、光配向材料を含むものであり、偏光紫外線の照射により屈折率異方性を有する棒状化合物を一定方向に配列させることができる配向規制力を有する配向領域を形成可能なものである。
上記式中、Bは、水素原子を表すか、第二の物質、たとえばポリマー、オリゴマー、モノマー、光活性ポリマー、光活性オリゴマーおよび/または光活性モノマーもしくは表面と反応または相互作用することができる基を表す。
上記式中、Cは、−O−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−NR1−、−NR1−CO−、−CO−NR1−、−NR1−CO−O−、−O−CO−NR1−、−NR1−CO−NR1−、−CH=CH−、−C≡C−、−O−CO−O−および−Si(CH3)2−O−Si(CH3)2−(R1は水素原子または低級アルキルを表す)から選択される基を表す。
上記式中、Dは、−O−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−NR1−、−NR1−CO−、−CO−NR1−、−NR1−CO−O−、−O−CO−NR1−、−NR1−CO−NR1−、−CH=CH−、−C≡C−、−O−CO−O−および−Si(CH3)2−O−Si(CH3)2−(R1は水素原子または低級アルキルを表す)から選択される基、芳香族基または脂環式基を表す。
上記式中、S1およびS2は、互いに独立して、単結合またはスペーサー単位、たとえば炭素原子1〜40個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキレン基(非置換であるか、フッ素、塩素によって一または多置換されており、1個以上の隣接しない−CH2−基が独立して基Dによって置換されていてもよいが、酸素原子が互いに直接的には結合していない)を表す。
上記式中、Qは、酸素原子または−NR1−(R1は水素原子または低級アルキルを表す)を表す。
上記式中、XおよびYは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、シアノ、炭素原子1〜12個のアルキル(場合によってはフッ素によって置換されており、場合によっては1個以上の隣接しないアルキル−CH2−基が−O−、−CO−O−、−O−CO−および/または−CH=CH−によって置換されている)を表す。
なお、このような光二量化型材料としては、具体的には、WO08/031243号公報やWO08/130555号公報ではRolic社からROP−103(商品名)として市販されているものを用いることができる。
なお、このような屈折率異方性を有する光配向材料としては、具体的には、特開2002−82224号公報に記載されるものを用いることができる。
このような他の化合物としては、本工程により形成される配向層の配向規制力を損なわないものであれば特に限定されない。本工程においては、このような他の化合物として、一つ以上の官能基を持つモノマー又はオリゴマーが好適に用いられる。このようなモノマー又はオリゴマーを含むことにより、本工程により形成される配向層上に屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層を形成した場合に、位相差層との密着性に優れたものにできるからである。
さらに、上記配向層形成用塗工液の塗膜の乾燥方法としては、一定の温度に調整された乾燥風を、上記塗膜に当てる方法を用いることもできるが、このようは乾燥方法を用いる場合は、上記塗膜に当てる乾燥風の風速が3m/秒以下であることが好ましく、特に0.5m/秒以下であることが好ましい。
本工程に用いられる長尺配向膜形成用フィルムは、上記透明フィルム基材および配向層形成用層を少なくとも含むものであるが、必要に応じて、透明フィルム基材および配向層形成用層の間の密着性向上や、透明フィルム基材から可塑剤等の成分が配向層形成用層に移行したり、配向層形成用層に含まれる光配向材料が透明フィルム基材へ移行することを防止するバリア性向上を図るため、中間層(例えばペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)等の架橋性モノマーを硬化させた厚み1μm程度の層)を有するものであっても良い。
また、透明フィルム基材の配向層形成用層が形成される面とは反対面上に反射防止層および/またはアンチグレア層が形成されていることが好ましい。これにより本発明の製造方法により得られたパターン位相差フィルムを用いて表示装置を製造した際に、表示品質の良い表示装置を得ることができるからである。
本工程は、長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送しつつ、上記配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光処理および第2露光処理を有するものである。
また、上記第1露光処理および第2露光処理で照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、上記第1露光処理および第2露光処理の少なくともいずれか一方が、上記配向層形成用層に偏光紫外線をパターン照射するものである。
また、搬送時の長尺配向膜形成用フィルムへのテンション付与の有無については、長尺配向膜形成用フィルムを安定的に連続搬送できる方法であれば特に限定されるものではないが、所定のテンションを加えた状態で搬送されることが好ましい。より安定的に連続搬送することができるからである。
なお、90°異なる方向とは、本発明の製造方法により製造されるパターン位相差フィルムを用いて3次元表示が可能な表示装置を形成した際に、精度良く3次元表示を行うことができるものであれば特に限定されるものではないが、通常、90°±3°の範囲内であることが好ましく、なかでも、90°±2°程度の範囲内であることが好ましく、なかでも、90°±1°程度の範囲内であることが好ましい。高性能な3次元表示が可能な表示装置とすることができるからである。
なお、このような偏光方向が90°異なる方向偏光紫外線を照射して形成された配向領域における棒状化合物を配列させる方向としては、図2中に例示するように、長尺配向膜形成用フィルムの長尺方向に対して、90°(第1配向領域2a)および0°(第1配向領域2b)の方向や、図3に例示するように、長尺方向に対して、45°(第1配向領域2a)および135°(第1配向領域2b)の方向であることが好ましい。90°および0°の方向であることにより、例えば、TN方式の3次元液晶表示装置に用いられるものとすることが容易だからである。また、45°および135°の方向であることにより、例えば、VA方式やIPS方式の3次元液晶表示装置に用いられるものとすることが容易だからである。
なお、図2〜図3中の符合については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、各配向領域における矢印の方向が、それぞれの領域での棒状化合物を配列させる方向である。
なお、このような集光方法としては、一般的に用いられる方法、例えば、所望の形状を有する集光リフレクターや集光レンズを用いる方法を挙げることができる。本発明においては、偏光紫外線が搬送方向と直交する方向(幅方向)に対して平行光となるものであることが好ましく、平行化方法としては一般的に用いられる方法、例えば、所望の形状を有する集光リフレクターや集光レンズを用いる方法を挙げることができる。
このような偏光子としては、偏光光の生成に一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、スリット状の開口部を有するワイヤーグリッド型偏光子や、石英板を複数枚積層してブリュースター角を利用して偏光分離する方法や、屈折率の異なる蒸着多層膜のブリュースター角を利用して偏光分離する方法を用いるもの等を挙げることができる。
本工程においては、照射距離が短い場合には、パターン精度の高いものとすることが容易となり、照射距離が長い場合には、ライン速度の速い場合でも十分な配向規制力を有する配向領域とすることができるといった利点がある。
なお、照射距離を長くする方法としては、各露光処理での偏光紫外線の照射回数を複数回としたり、搬送方向に照射面積を広くする方法を挙げることができる。
また、第2実施態様の場合には、配向層形成用層として、光二量化型材料などの光反応性材料等のように配向規制力を可逆的に変化することができない材料を含むものを用いることにより、第1配向領域および第2配向領域を形成することができる。具体的には、図5に例示するように、第1露光処理としてパターン照射し(図5(a))、次いで、第2露光処理として、第1露光処理とは偏光方向の異なる偏光紫外線を全面照射することで(図5(b))、第1配向領域および第2配向領域を形成することができる(図5(c))。
さらに、第3実施態様の場合には、配向層形成用層として、配向規制力を可逆的に変化するまたは可逆的に変化することができない材料を用いることにより、第1配向領域および第2配向領域を形成することができる。具体的には、図6に例示するように、第1露光処理としてパターン照射し(図6(a))、次いで、第2露光処理として、第1露光処理とは偏光方向の異なる偏光紫外線を第1露光処理で照射した領域とは異なる領域にパターン照射することで(図6(b))、第1配向領域および第2配向領域を形成することができる(図6(c))。
なお、図4〜図6中の符合については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
さらに、第1露光処理および第2露光処理でパターン合わせの必要がないことから、パターン精度のよい第1および第2配向領域を容易に形成可能なものとすることができるからである。
また、第2実施態様の方法であることにより、配向層形成用層を構成する材料として、上述のように配向規制力の経時安定性において優れる光反応材料を用いることができるからである。
具体的には、パターン照射パターン照射の照射回数が複数回である場合には、各露光処理で行われる複数回パターン照射が同一の搬送手段上で行う方法であること、すなわち、上記パターン照射が、複数回パターン照射であり、各露光処理で行われる複数回パターン照射が同一の搬送手段上で行われるように露光手段および搬送手段を配置することが好ましい。各露光処理で行われる複数回のパターン照射が同一搬送手段上で行われることにより、複数回パターン照射に含まれるそれぞれのパターン照射間の上記長尺配向膜形成用フィルムに対するパターンの位置合わせが容易であり、第1配向領域および第2配向領域をパターン精度良く形成できるからである。また、1回のパターン照射では照射量が不足する場合でも、同一箇所に複数回照射することで、十分な照射量とすることができ、上記長尺配向膜形成用フィルムを高速で搬送することが可能となるからである。
図7は、第1露光処理が複数台の第1露光部32aから複数回パターン照射を行う場合に、複数回パターン照射が同一搬送手段上で行われる例を示す説明図である。
図8は、第1露光処理および第2露光処理がそれぞれ第1露光部32aおよび第2露光部32bから偏光紫外線をパターン状に照射するパターン照射であり、両処理のパターン照射が同一搬送手段上で行われる例を示す説明図である。
なお、長手方向に互いに平行な帯状のパターンに偏光紫外線を照射する例としては、具体的には、既に説明した図4〜図6を示すことができる。また、この図では、偏光紫外線が照射される長尺配向膜形成用フィルムを搬送方向の後方から示すものでなる。
図9は、非照射領域を形成する場合の一例を示す工程図である。図5に例示するように、第1露光処理および第2露光処理の両処理で偏光紫外線の照射が遮断されるような遮光部を有するマスクを用いることにより(図9(a)〜(b))、図9(c)に示すように、非照射領域2cを形成することができる。
なお、図9中の符合については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本工程におけるマスクを構成する材料としては、所望の開口部を形成できるものであれば特に限定されるものではないが、紫外線による劣化がほとんどない金属や石英等を挙げることができる。本工程においては、なかでも、合成石英にCrをパターン状に蒸着したものであることが好ましい。温度・湿度変化等に対する寸法安定性に優れ、配向層形成用層にパターン精度良く配向領域を形成することができるからである。
本工程においては、なかでも、配向層形成用層が15℃〜90℃の範囲内とするように温度調節することが好ましく、なかでも、15℃〜60℃の範囲内とすることが好ましい。
また、温度調節の方法としては、一般的な加熱・冷却装置等の温度調節装置を用いる方法を挙げることができる。具体的には所定の温度の空気を送風することができる送風装置を用いる方法や、上記搬送手段として、温度調節可能なものを用いる方法、より具体的には、温度調節可能な搬送用ロールやベルトコンベア等を用いる方法を挙げることができる。
本発明のパターン配向膜の製造方法は、少なくとも露光工程を有するものであるが、必要に応じて、他の工程を有するものであっても良い。
このような他の工程としては、配向層形成用層2´を有する長尺配向膜形成用フィルムを準備するために、図10に例示するような透明フィルム基材上に配向層形成用塗工液を塗布し塗膜を形成する配向層形成用塗工液塗布工程(図10(a))、塗膜2´を乾燥し、配向層形成用層を形成する乾燥工程(図10(b))や、透明フィルム基材の配向層形成用層2´が形成される面と反対の面上に反射防止層および/またはアンチグレア層5を形成する反射防止層等形成工程(図10(c)〜(d))や、パターン配向膜を長尺状のままロール状に巻き取る巻き取り工程または長尺状のパターン配向膜を裁断し、枚葉に成形されたパターン配向膜とする裁断工程を有するものであっても良い。
本発明においては、このような各工程における各層の形成方法については、位相差フィルムの形成に一般的に用いられる方法を使用することができる。
例えば、配向層形成用塗工液塗布工程における配向層形成用塗工液の塗布方法や、乾燥工程における乾燥方法としては、上記「1.露光工程」の項に記載の方法を用いることができる。
具体的には、長尺配向膜形成用フィルムがパターン配向膜になるまでの間に途中でロール状に巻き取られることなく連続してロールトゥロールで製造されることが好ましい。
本発明の製造方法により得られるパターン配向膜は、少なくとも透明フィルム基材および配向層を有するものである、上述のように、必要に応じて、反射防止層またはアンチグレア層等を有するものであっても良い。
次に、本発明のパターン位相差フィルムの製造方法について説明する。
本発明のパターン位相差フィルムの製造方法は、上述のパターン配向膜の製造方法により形成されたパターン配向膜に含まれる配向層上に、屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層形成用塗工液を塗布する塗布工程と、上記位相差層形成用塗工液の塗膜に含まれる棒状化合物を、上記配向層に含まれる第1配向領域および第2配向領域の異なる配向方向に沿って配列させる配向工程と、を有することを特徴とするものである。
なお、図11(a)が塗布工程であり、図11(b)〜(c)が配向工程である。
以下、本発明のパターン位相差フィルムの製造方法の各工程について説明する。
本発明における塗布工程は、上述のパターン配向膜の製造方法により形成されたパターン配向膜に含まれる配向層上に、屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層形成用塗工液を塗布する工程である。
なお、上記パターン配向膜については、上記「A.パターン配向膜の製造方法」の項に記載の内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
なお、本工程においては片末端に重合性官能基を有する液晶性材料を用いた場合であっても、他の分子と架橋して配列安定化することができる。
このような溶媒としては、上記棒状化合物を均一に溶解または分散できるものであれば特に限定されるものではないが、具体的には配向層形成用塗工液に用いられる溶媒と同様とすることができる。
また、他の化合物としては、本工程により形成される位相差層において、棒状化合物の配列秩序を害するものでなければ特に限定されるものではない。本工程に用いられる上記他の化合物としては、例えば、重合開始剤、重合禁止剤、可塑剤、界面活性剤、および、シランカップリング剤等を挙げることができる。
本工程においては、上記棒状化合物として上記重合性液晶材料を用いる場合は、上記他の化合物として重合開始剤または重合禁止剤を用いることが好ましい。
したがって、本工程において形成される位相差層の厚みは、所定の位相差性を達成できる範囲内とするものであれば特に限定されるものではなく、本発明の製造方法により製造されるパターン位相差フィルムの用途等に応じて適宜決定されるものである。
本工程においては、なかでも、位相差層の厚みが、位相差層の面内レターデーションがλ/4分に相当するような範囲内となるように塗布することが好ましい。これにより、本発明の製造方法により製造されるパターン位相差フィルムにおいては、上記第1位相差領域および上記第2位相差領域を通過する直線偏光がそれぞれ互いに直交関係にある円偏光にすることができるため、より精度良く3次元映像を表示できるものとすることができるからである。
本発明における配向工程は、上記位相差層形成用塗工液の塗膜に含まれる棒状化合物を、上記配向層に含まれる第1配向領域および第2配向領域の異なる配向方向に沿って、すなわち、第1配向領域および上記第1配向領域とは異なる方向に棒状化合物を配列させることができる第2配向領域の配向規制力に沿って配列させる工程である。
本工程における棒状化合物を配列させる方法としては、所望の方向に配列させることができる方法であれば特に限定されるものではなく、一般的な方法を用いることができるが、棒状化合物が液晶性材料である場合には、上記塗膜を棒状化合物の液晶相形成温度以上に加温する方法が用いられる。
なお、本工程に形成される位相差層に第1位相差領域および第2位相差領域からなるパターンが形成されていることは、例えば、偏光板クロスニコルの中にサンプルを入れて、サンプルを回転させた場合に明線と暗線が反転することを確認することにより評価することができる。このとき、第1位相差領域および第2位相差領域からなるパターンが細かい場合は偏光顕微鏡で観察するとよい。また、後述するAxoScanで各パターン内の遅相軸の方向(角度)を測定しても良い。
Re[nm]=(Nx−Ny)×d[nm]
で表わされる値である。面内レターデーション値(Re値)は、例えば、王子計測機器株式会社製 KOBRA−WRを用い、平行ニコル回転法により測定することができるし、微小領域の面内レタデーション値はAXOMETRICS社(米国)製のAxoScanでミューラーマトリクスを使って測定することも出来る。また、本願明細書においては特に別段の記載をしない限り、Re値は波長589nmにおける値を意味するものとする。
本発明のパターン位相差フィルムの製造方法は、上記塗布工程および配向工程を少なくとも有するものであるが、必要に応じて、塗布工程後に、位相差層形成用塗工液の塗膜を乾燥する乾燥工程を有するものであっても良い。
さらに、上記塗膜の乾燥方法としては、一定の温度に調整された乾燥風を、上記塗膜に当てる方法を用いることもできるが、このようは乾燥方法を用いる場合は、上記塗膜に当てる乾燥風の風速が3m/秒以下であることが好ましく、特に0.5m/秒以下であることが好ましい。
また、図12中の符号については、図1のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
具体的には、上述のパターン配向膜の製造方法により製造されるパターン配向膜が長尺状である場合には、長尺状のパターン配向膜から最終製造物であるパターン位相差フィルムが途中ロール状に巻き取られることなくロールトゥロールで製造されることが好ましい。
本発明の製造方法により製造されるパターン位相差フィルムは、透明フィルム基材、配向層および位相差層を有するものであり、上記位相差層は、上記配向層が有する第1配向領域および第2配向領域が有する配向規制力に沿って棒状化合物を配列された第1位相差領域および第2位相差領域を有するものである。
本発明により製造されるパターン位相差フィルムの用途としては、3次元表示用の表示装置に用いることができ、なかでも、容易かつ大量に製造することが要求される3次元表示用の表示装置に好適に用いられる。
次に、本発明のパターン配向膜製造装置について説明する。
本発明のパターン配向膜製造装置は、透明フィルム基材、および上記透明フィルム基材上に形成され、光配向材料を含む配向層形成用層を有する長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送する搬送手段と、連続的に搬送される上記長尺配向膜形成用フィルムの配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光部および第2露光部を含む露光手段とを有し、上記第1露光部および第2露光部で照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、上記第1露光部および第2露光部の少なくともいずれか一方が、偏光紫外線をパターン照射するものであることを特徴とするものである。
ここで、図13では、第1露光部32aは、配向層形成用層上に直交するように紫外線を照射する光源34、偏光子35およびパターン状の開口部を有するマスク36を含むものであり、搬送用ロール上の長尺配向膜形成用フィルム3に対してパターン照射を行うものである。一方、第2露光部32bは、第1露光部とは偏光軸の方向が異なる偏光子35を有するものである。
また、図14においては、第1露光部32aおよび第2露光部32bの両者が、上記マスク36を有し、搬送用ロール31b上の配向層形成用層上に偏光紫外線をパターン照射するものである。
また、所望の配向性を有する配向領域が形成されたフィルムが、長尺配向膜形成用フィルムであることにより、例えば、この状態でロール状にして保管することや、ロール状で保管した状態から巻き出して、配向層上に屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層を形成することができる等、製造プロセスの自由度を高いものとすることができる。
さらに、最終的に得られるパターン配向膜をロール状にして保存することや、ロール状で保存した状態から、用いられる表示装置のサイズに合わせて所望のサイズのパターン配向膜を切り出すことが容易に行うことができる等、表示装置の製造プロセスの自由度を高いものとすることができる。
以下、本発明のパターン配向膜製造装置の各構成について説明する。
本発明における搬送手段は、長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送するものである。
このような搬送手段としては、長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的な搬送手段を用いることができる。具体的には、上記「A.パターン配向膜の製造方法」の項に記載の内容と同様とすることができる。
本発明における露光手段は、連続的に搬送される上記長尺配向膜形成用フィルムの配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光部および第2露光部を有するものである。
また、第1露光部および上記第1露光部では照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、上記第1露光部および第2露光部の少なくともいずれか一方が、偏光紫外線をパターン照射するものである。
なお、本発明に用いられる長尺配向膜形成用フィルムについては、上記「A.パターン配向膜の製造方法」の項に記載の内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、第5実施態様であることにより、配向層形成用層を構成する材料として、上述のように配向規制力の経時安定性において優れる光反応材料を用いることができるからである。
また、パターン照射する場合には、通常、マスクを有するものである。
さらに、本発明における第1および第2露光部は、必要に応じて長尺配向膜形成用フィルムの配向層形成用層へ照射される偏光紫外線の照射領域を狭くするスリットを有するものであっても良い。
このような光源、偏光子、マスク、および照射される偏光紫外線の照射量等については、上記「A.パターン配向膜の製造方法」の項に記載の内容と同様とすることができる。
本発明のパターン配向膜製造装置は、少なくとも、搬送手段および露光手段を有するものであるが、偏光紫外線の照射を受ける部位の長尺配向膜形成用フィルムの配向層形成用層の温度を一定に調節する温度調節装置を有することが好ましい。
このような温度調節装置としては、上記「A.パターン配向膜の製造方法」の項に記載の内容と同様とすることができる。
なお、これらの手段等については、位相差フィルムの形成に一般的に用いられるものを使用することができる。
具体的には、長尺配向膜形成用フィルムからパターン配向膜まで、途中でロール状に巻き取られることなくロールトゥロールで製造できるように各手段等が配置されていることが好ましい。
次に本発明のパターン位相差フィルム製造装置について説明する。
本発明のパターン位相差フィルム製造装置は、上述のパターン配向膜製造装置と、上記パターン配向膜製造装置により形成されたパターン配向膜に含まれる配向層上に、屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層形成用塗工液を塗布する塗布手段と、上記位相差層形成用塗工液の塗膜に含まれる棒状化合物を、上記配向層に含まれる第1配向領域および第2配向領域の異なる配向方向に沿って配列させる配向手段と、を有することを特徴とするものである。
以下、本発明のパターン位相差フィルム製造装置の各構成について詳細に説明する。なお、上記パターン配向膜製造装置については、上記「C.パターン配向膜製造装置」の項に記載したものと同様の内容とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる塗布手段としては、上記パターン配向膜製造装置により形成されたパターン配向膜に含まれる配向層上に、屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層形成用塗工液を塗布し、所望の厚みの塗膜を形成できるものであれば特に限定されるものではなく、一般的な塗布装置を用いることができる。
なお、本発明に用いられる位相差層形成用塗工液については上記「B.パターン配向膜の製造方法」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる配向手段としては、上記配向層上に形成された位相差層形成用塗工液からなる塗膜に含まれる棒状化合物を配向層に含まれる第1配向領域および第2配向領域の異なる配向方向に沿って、すなわち、第1配向領域および上記第1配向領域とは異なる方向に棒状化合物を配列させることができる第2配向領域の配向規制力に沿って配列させることができるものであれば特に限定されるものではないが、棒状化合物が液晶性材料である場合には、上記塗膜を棒状化合物の液晶相形成温度以上に加温する加熱装置を用いることができる。
なお、加熱装置としては、上記塗膜を所望の温度とすることができるものであれば特に限定されるものではなく、具体的には赤外線照射装置、温風送風装置等を用いることができる。
本発明のパターン位相差フィルム製造装置は、上述のパターン配向膜製造装置、塗布手段および配向手段と、を少なくとも有するものであるが、必要に応じて、上記配向手段により所定の方向に棒状化合物が配列された位相差層を硬化させる硬化手段、上記位相差層上に粘着層形成用塗工液を塗布し粘着層を形成する粘着層形成用塗工液塗布手段や、上記粘着層上にセパレータを積層する積層手段等を有するものであっても良い。また、長尺状に形成されたパターン位相差フィルムを裁断する裁断装置等を有するものであっても良い。
なお、硬化手段としては、上記位相差層を硬化させることができるものであれば特に限定されうるものではないが、上記位相差層形成用塗工液に光重合開始剤が含まれる場合には、紫外線等を照射する露光装置を用いることができる。
具体的には、原材料として長尺配向膜形成用フィルムを用いる場合には、長尺配向膜形成用フィルムから最終製造物であるパターン位相差フィルムまで、途中でロール状に巻き取られることなくロールトゥロールで製造できるように各手段等が配置されていることが好ましい。
厚み80μmのTAC(セルローストリアセテート)フィルム(富士フィルム株式会社製フジタック)に透明な微粒子を透明な樹脂に分散させてコーティングしたヘーズ値が10〜15のAG(アンチグレア)フィルム(大日本印刷株式会社製)のAG面とは反対側の面にPETAと光重合開始剤を含む塗工液をコーティングしてUV硬化させて厚み1μmの中間層(ブロック層)を成膜し、幅1m長さ2000mのロール状原反として準備した。図13に示した装置で光配向材料として光二量化反応型の光配向材料(商品名:ROP-103、ロリック社製)を含む配向層形成用塗工液を上記中間層側に塗布・乾燥し、厚み0.1μmの配向層形成用層を成膜した。更に、ワイヤーグリッドを通した偏光紫外線(偏光軸がフィルムの搬送方向に対して45度の方向)を原反の搬送方向と平行な方向に幅500μmのストライプパタンをクロムで合成石英上に形成したマスクを介して照射した。次に、マスクを通さないでワイヤーグリッドを通して偏光紫外線(偏光軸がフィルムの搬送方向に対して‐45度の方向)を照射して、配向層を有するパターン配向膜を得た。
上記パタニングされたパターン配向膜の配向層上に、溶媒に溶かした液晶(メルク株式会社製 licrivue(商標登録) RMS03−013C(商品名))を塗布・乾燥(液晶配向)・室温近傍まで冷却して紫外線硬化させ位相差層の厚みが1μmのパターン位相差フィルムを形成した。
得られたパターン位相差フィルムを偏光板クロスニコルで観察したところ、配向層がパタニングされていることが明暗模様で確認出来た。
図14に示した装置を用い、2回目の偏光紫外線照射で、1回目の偏光紫外線照射に用いたものの開口部と遮光部を入れ替えたマスクを介して偏光紫外線を照射し、配向層を有するパターン配向膜を形成した以外は実施例1と同様にしてパターン位相差フィルムを形成した。得られたパターン位相差フィルムを、偏光板クロスニコルで観察したところ、同様な結果が得られた。
図15に示した装置を用いて、原反から連続してパターン位相差フィルムを形成した以外は実施例1と同様にしてパターン位相差フィルムを形成した。得られたパターン位相差フィルムを偏光板クロスニコルで観察したところ、同様な結果が得られた。
図16に示した装置を用いて、原反から連続してパターン位相差フィルムを形成した以外は実施例3と同様にしてパターン位相差フィルムを形成した。得られたパターン位相差フィルムを偏光板クロスニコルで観察したところ、同様な結果が得られた。
2´ … 配向層形成用層
2 … 配向層
2a … 第1配向領域
2b … 第2配向領域
3 … 長尺配向膜形成用フィルム
4 … 位相差層
4a … 第1位相差領域
4b … 第2位相差領域
5 … 反射防止層またはアンチグレア層
6 … 粘着層
7 … セパレータ
10 … パターン配向膜
20 … パターン位相差フィルム
30 … パターン配向膜製造装置
31a … 巻き出し巻き取り機
31b … 搬送用ロール
32a … 第1露光部
32b … 第2露光部
33a … 配向層形成用塗工液塗布装置
33b … 乾燥装置
34 … 光源
35 … 偏光子
36 … マスク
40 … パターン位相差フィルム製造装置
41 … 塗布手段
42 … 配向手段
43 … 硬化手段
Claims (12)
- 透明フィルム基材、および前記透明フィルム基材上に形成され、光配向材料を含む配向層形成用層を有する長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送しつつ、前記配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光処理および第2露光処理を含み、配向層を形成する露光工程を有し、
前記第1露光処理および第2露光処理で照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、前記第1露光処理および第2露光処理の少なくともいずれか一方が、前記配向層形成用層に偏光紫外線をパターン照射するものであり、
前記パターン照射が、前記長尺配向膜形成用フィルムを搬送する搬送手段上で行われるものであり、
前記搬送手段が、搬送用ロールであり、かつ前記搬送ロールの表面が前記偏光紫外線を反射しない色であることを特徴とするパターン配向膜の製造方法。 - 前記第1露光処理および第2露光処理の一方が、前記配向層形成用層に偏光紫外線をパターン照射するものであり、
他方が配向層形成用層に偏光紫外線を全面照射するものであることを特徴とする請求項1に記載のパターン配向膜の製造方法。 - 前記第1露光処理および第2露光処理の両処理がパターン照射であり、両処理のパターン照射が同一の搬送手段上で行われることを特徴とする請求項1に記載のパターン配向膜の製造方法。
- 前記パターン照射が、前記長尺配向膜形成用フィルムの長手方向に互いに平行な帯状のパターンに偏光紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のパターン配向膜の製造方法。
- 前記パターン照射が、複数回パターン照射であり、
少なくとも、各露光処理で行われる複数回パターン照射が同一の搬送手段上で行われることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載のパターン配向膜の製造方法。 - 請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載のパターン配向膜の製造方法により形成されたパターン配向膜に含まれる配向層上に、屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層形成用塗工液を塗布する塗布工程と、
前記位相差層形成用塗工液の塗膜に含まれる棒状化合物を、前記配向層に含まれる第1配向領域および第2配向領域の異なる配向方向に沿って配列させる配向工程と、
を有することを特徴とするパターン位相差フィルムの製造方法。 - 透明フィルム基材、および前記透明フィルム基材上に形成され、光配向材料を含む配向層形成用層を有する長尺配向膜形成用フィルムを連続的に搬送する搬送手段と、連続的に搬送される前記長尺配向膜形成用フィルムの配向層形成用層に偏光紫外線を照射する第1露光部および第2露光部を含む露光手段とを有し、
前記第1露光部および第2露光部で照射される偏光紫外線の偏光方向が異なるものであり、
前記第1露光部および第2露光部の少なくともいずれか一方が、偏光紫外線をパターン照射するものであり、
前記パターン照射が、前記長尺配向膜形成用フィルムを搬送する搬送手段上で行われるパターン配向膜製造装置であって、
前記パターン照射を受ける部位の前記長尺配向膜形成用フィルムを搬送する搬送手段が、搬送用ロールであり、かつ前記搬送ロールの表面が前記偏光紫外線を反射しない色であることを特徴とするパターン配向膜製造装置。 - 前記第1露光部および第2露光部の一方が偏光紫外線をパターン照射するものであり、他方が偏光紫外線を全面照射するものであることを特徴とする請求項7に記載のパターン配向膜製造装置。
- 前記第1露光部および第2露光部の両露光部がパターン照射であり、前記両露光部のパターン照射が同一の搬送手段上で行われることを特徴とする請求項7に記載のパターン配向膜製造装置。
- 前記パターン照射が、前記長尺配向膜形成用フィルムの長手方向に互いに平行な帯状のパターンに偏光紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項7から請求項9までのいずれかの請求項に記載のパターン配向膜製造装置。
- 前記パターン照射が、複数回パターン照射であり、
少なくとも、前記各露光部で行われる複数回パターン照射が同一の搬送手段上で行われることを特徴とする請求項7から請求項10までのいずれかの請求項に記載のパターン配向膜製造装置。 - 請求項7から請求項11までのいずれかの請求項に記載のパターン配向膜製造装置と、
前記パターン配向膜製造装置により形成されたパターン配向膜に含まれる配向層上に、屈折率異方性を有する棒状化合物を含む位相差層形成用塗工液を塗布する塗布手段と、
前記位相差層形成用塗工液の塗膜に含まれる棒状化合物を、前記配向層に含まれる第1配向領域および第2配向領域の異なる配向方向に沿って配列させる配向手段と、
を有することを特徴とするパターン位相差フィルム製造装置。
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