JP2014169711A - 管更生工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントの管長方向の連結を容易にし、全体の管更生作業を省力化することができる管更生工法を提供する。
【解決手段】セグメント1a、1b、1cが、周方向と管長方向に連結されて既設管内に更生管が組み立てられる。セグメントの周方向に沿って複数のナット12が固定され、ボルトとして構成された連結部材11がセグメントから抜け落ちないように、仮止め部材50を用いてセグメントに仮止めされる。連結部材がナットと螺合できるように、ナットが固定されたセグメントと連結部材が仮止めされたセグメントを位置合わせして当接させ、連結部材をナットに螺合して両セグメントを締め付けることにより各セグメントが管長方向に連結される。
【選択図】図4

Description

本発明は、内周面を構成する内面板と、該内面板の周縁に立設された側板並びに端板とをプラスチックによって一体に形成してなるセグメントを、周方向並びに管長方向に連結して既設管内に更生管を敷設する管更生工法に関する。
地中に埋設された下水管等の管路が老朽化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その内周面にライニングを施して管路を補修する管ライニング工法が提案され、既に実用に供されている。
上記管ライニング工法では、例えば管状樹脂吸収材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸せしめて構成される管ライニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入する。反転挿入後、管ライニング材を流体圧によって管路の内周壁に押圧したまま、任意の方法によって加熱し、管ライニング材に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させることによって、管路内にプラスチックパイプを形成して管路を補修する。
また、内周面を構成する内面板と、内面板の周縁に立設された側板並びに端板とをプラスチックによって一体に形成してなるセグメントを用いて大口径の管路を更生する工法も知られている(特許文献1)。この工法では、セグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立て、該管ユニットを連結部材を介して管長方向に連結し管路内に更生管を組み立てている。既設管内に更生管を組み立てた後、既設管と更生管の間の空間にグラウトなどの充填材を充填して硬化させ複合管が構築される。
特開2011−12803号公報
特許文献1に記載されている工法では、セグメントが順次マンホールに搬入されてマンホール内でセグメントが周方向に連結され管ユニットが組み立てられる。組み立てられた管ユニットの各セグメントには複数のナットが固定され、この管ユニットに他の管ユニットが管長方向に当接される。この状態で、一つの管ユニットの各セグメントは、他の管ユニットのセグメントと互いに当接した状態になっているので、他の管ユニットのセグメントに形成された挿通穴からボルトを挿通して、ボルトとナットを螺合させ、各セグメントをボルト締めすることにより、管ユニットを順次管長方向に連結している。
しかしながら、セグメントにボルトを挿通しセグメントをボルト締めする作業は、暗所の既設管内で作業者により行われるので、セグメントの管長方向の連結は、効率的でなく時間と人手を要する作業となっていた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、セグメントの管長方向の連結を容易にし、全体の管更生作業を省力化することができる管更生工法を提供することをその目的とする。
本発明は、
内面板と、該内面板の周方向に延びる両側に立設された側板と、側板の内側で内面板の上面に立設された内部板を複数有するセグメントを、周方向と管長方向に連結して既設管内に更生管を組み立て既設管を更生する管更生工法であって、
セグメントの管長方向の連結が、
セグメントの周方向に沿って複数のナットを固定する工程と、
ボルトとして構成された管長方向に延びる連結部材をセグメントの側板、内部板に形成された挿通穴に挿通し、挿通された連結部材がセグメントから抜け落ちないように、仮止め部材を用いて該連結部材をセグメントに仮止めする工程を含み、
連結部材がナットと螺合できるように、ナットが固定されたセグメントと連結部材が仮止めされたセグメントを位置合わせして当接させ、連結部材をナットに螺合して両セグメントを締め付けることによりセグメントが管長方向に連結されることを特徴とする。
本発明によれば、セグメントを管長方向に連結する連結部材が、セグメントから抜け落ちないように、仮止め部材を用いてセグメントに仮止めされ、ナットが固定されたセグメントと位置合わせして当接される。従って、仮止めされている連結部材を押し込んでナットと螺合させるだけで、ナットが固定されたセグメントと連結部材が仮止めされたセグメントを管長方向に連結することができる。従って、従来のように、既設管内の暗所でセグメントの挿通穴を探し連結部材を挿通穴に挿入してセグメントを連結するのに比較して、管長方向の連結作業に要する時間と労力を顕著に短縮することができ、全体の管更生作業を省力化することができる。
更生管の組み立てに使用されるセグメントの構造を示した斜視図である。 (a)はセグメントの周方向への連結構造を示す断面図、(b)はその正面図である。 セグメントを周方向に連結して管ユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。 管ユニットのセグメントを連結部材を用いて管長方向に連結する状態を示した説明図である。 (a)〜(e)は管ユニットのセグメントを連結部材を用いて管長方向に連結する状態を更に詳細に示した説明図である。 仮止め部材を用いて連結部材を仮止めする状態を示した斜視図である。 他の仮止め部材を用いて連結部材を仮止めする状態を示した斜視図である。 管ユニットを組み立て更生管を既設管内に敷設する状態を説明した説明図である。 管ユニットを組み立て更生管を既設管内に敷設したときの斜視図である。
以下に本発明を、添付図面に示す実施例に基づいて説明する。本発明は、下水管、上水管、トンネル、あるいは農業用水路などの大口径の既設管を更生あるいは修復するのに適している。各実施例では、更生管は、管長方向に直交する断面形状が円形として説明されるが、矩形など円形以外の形状の更生管にも本発明を適用できることは勿論である。更に、断面形状が管として閉じた形状でなく、例えば馬蹄形や半円形、凹字形など片側が開いた形状である場合にも管と見なして本発明を適用することができるものである。
この明細書において、管長方向とは図3で管ユニット10の管の長さ方向に延びる矢印Xで示した方向を、径方向とは、管ユニット10の中心軸に向かう放射状の矢印Rで示した方向を、周方向とは管ユニット10の円の周方向をいう。
図1には、既設管を更生する更生管の組立単位部材となる更生管用セグメント1(以下、単にセグメントという)の構造が図示されている。セグメント1は、更生管の内周面を構成する内面板101と、該内面板101の周方向に延びる両側に垂直に立設された同形状の側板102、103と、内面板101の管長方向に延びる両端に垂直に立設された同形状の端板104、105とからなるプラスチックでできた一体成形のブロック状の部材である。
セグメント1は、本実施例では、円周を複数等分する所定角度、例えば6等分する60度の円弧状に湾曲した形状となっている。ただし、セグメントは円弧形ないし扇形に限定されず、既設管の断面形状、あるいはその大きさ、あるいは既設管の補修箇所に応じて、直方体あるいは直角に丸みを付けて折り曲げた形などにすることもできる。
内面板101の上面にはセグメント1の機械的強度を補強するために、側板102、103の内側に、側板と同様な形状の複数、この実施例では4個の内部板106、107が側板102、103と平行に等間隔に立設される。セグメント1の強度が十分な場合には、内部板106、107の一方または両方を省くこともできる。
側板102、103には、セグメント1を管長方向に連結するボルトとして構成された連結部材を通すための円形の挿通穴102a、103aが周方向に等間隔に複数形成される。側板102の挿通穴102aと側板103の挿通穴103aは、周方向の位置が一致している。
側板102、103の周方向端部には、セグメント1を周方向に連結する作業に利用するための開口部102b、103bが形成される。セグメントを周方向に接続する際には、開口部102b、103bを介してボルト・ナットなどの連結部材をセットしたり締め付けたりする。
端板104、105は、側板102と側板103の間に配置される部材で、内面板101の外面からの高さは側板102、103よりもやや低くなっている。端板104、105には、セグメント1を周方向に連結するボルトなどの連結部材を通すための円形の挿通穴104a、105aが複数形成される。
内部板106は、側板102、103と外形がほぼ同一の薄板部材で、その下部にはセグメント1を管長方向に連結する連結部材を通すための円形の挿通穴106aが等間隔に複数形成される。挿通穴106aの周方向の位置は側板102、103の挿通穴102a、103aの周方向の位置と一致している。
内部板107は、側板102、103と外形がほぼ一致する薄板部材で、複数の切り欠きが形成される。切り欠きの下部は連結部材が挿入できる半円形の挿通穴107aとして機能し、その周方向の位置は、側板102、103、内部板106の挿通穴102a、103a、106aの周方向の位置と一致している。
内面板101、側板102、103、端板104、105、内部板106、107は、いずれも透明、半透明あるいは不透明な同じプラスチックでできており、公知の成形技術を用いて一体に成形される。
図2(a)、(b)は、セグメント1の周方向の連結方法を説明する図である。2個のセグメント1、1を一方のセグメントの端板105と他方のセグメントの端板104が当接するように保持し、セグメントの側板102の開口部102bからボルト6を挿通穴104a、105aに挿通してナット7を螺合させ、両端板104、105を締め付けることにより、2個のセグメント1、1は周方向に連結される。
このようなボルト止めは、側板102とこれと隣接する内部板106の間、および、側板103とこれと隣接する内部板106の間の2箇所で行われる。この2箇所での連結では、連結強度が不十分な場合には、内部板106、107の間で、セグメントの上方から連結部材を他の挿通孔104a、105aにセットし、周方向の連結を強化する。
セグメント1を順次周方向に一周分連結させると、図3に示すようなリング状の閉じた所定の短い長さの短管体10(以下、管ユニットという)を組み立てることができる。管ユニット10は、円管を管長方向Xに垂直に所定幅Dで輪切りに切断したときに得られる形状となっており、その外径が更生すべき既設管の内径より少し小さな値となっている。セグメント1は、この管ユニット10を、径方向Rに沿った切断面で周方向に複数個に分割(好ましくは等分)したときに得られる部材に相当する。
なお、図3では、セグメント1の主要な構造部材である内面板101、側板102、103、端板104、105が図示されていて、内部板106、107などの補強構造は、煩雑さを避けるために、図示が省略されている。
このような管ユニット10は、各セグメントが、図4、図5に示したように、管長方向に延びる連結部材(締め付け部材)11とナット12を用いて他の管ユニットのセグメントと連結され、管長方向に延ばされる。
連結部材11は、図6に示したように、一端にナット12と螺合するネジ部11aが形成され、他端につば14aを有する6角形部14が固定された金属製のボルトとして構成される。連結部材11の他端を除く部分は、セグメントの各挿通穴102a、103a、106a、107aを通過できる円形のロッドとなっている。また、挿通穴102a、103aの径は、挿通穴106a、107aの径より大きく、連結部材11のつば14aは、挿通穴102a、103aは通過できるが、挿通穴106a、107aはできないようになっている。
セグメントを管長方向に連結する際には、セグメントの周方向に沿って複数のナット12を固定する。ナット12の固定は、図5(a)に示したように、ナット12を一方のセグメント1aの側板102の挿通穴102aに挿入し、最初の、つまり側板102から最も近い位置にある内部板106に当接させ、他方から内部板106の挿通穴106aにネジ部13aとつば13bを有するボルト13を挿入してナット12にねじ込み、図5(b)に示したように、ナット12をセグメント1aに固定する。
ナット12のセグメント1aへの固定は、図3に示したように、セグメントを周方向に連結した後に行ってもよく、あるいは最初にセグメントにナット12を固定してから、セグメントを周方向に連結して管ユニット10を構成するようにしてもよい。
また、ナット12が固定されたセグメント1aに連結されるセグメント1bには、図5、図6に示したように、連結部材11が挿通され、挿通された連結部材11がセグメント1bから抜け落ちないように、仮止め部材50を用いてセグメント1bに仮止めされる。
仮止め部材50は、図6に示したように、上部シート51とその両端に上部シートと直交する側部シート52、53を一体に形成した可撓性、復元性のある柔軟なプラスチック(例えば、PET、ポリプロピレンなど)でできたシート部材である。上部シート51の管長方向の長さdは、内部板106、107間の距離Dとほぼ同じに、また、側部シート52、53の高さhは、内部板106、107の高さHとほぼ同じになっている。
側部シート52、53の中央部には、連結部材11の径より若干小さい径の開口部52a、53aが形成される。また、側部シート52、53には、連結部材11を開口部52a、53aに押し込んで開口部52a、53aに挿入させることができるように、開口部52a、53aの中心から径方向に延びる切り目52b、53bが一つあるいは複数形成される。また、側部シート52、53には、開口部52a、53aから垂直下方に延びる切り欠け52c、53cが形成される。切り欠け52c、53cは、連結部材11を垂直方向に通過させて開口部52a、53a内に導くことができるような形状になっている。
このような構成で、図5(c)に示したように、連結部材11を、セグメント1bの側板102、内部板106、107の挿通穴102a、106a、107aに挿入し、連結部材11のネジ部11aの先端が側板103の近くになるまで、管長方向に移動させる。
この状態で、図6に示したように、仮止め部材50を、内部板106、107間にある連結部材11に向けて下降させる。連結部材11が仮止め部材50の切り欠け52c、53cを通過して開口部52a、53aに嵌るところまで、仮止め部材50を下降させると、仮止め部材50は内部板106、107間に挟まれ、管長方向には移動できなくなる。また、連結部材11の径は、開口部52a、53aの径より大きいので、切り目52b、53bのあるシート部分が管長方向に移動し、開口部52a、53aが拡径して、該シート部分が連結部材11の周表面と摩擦接触するようになる。この摩擦接触による摩擦抵抗は、開口部52a、53aの径、切り目52b、53bの数を変えることにより変化させることができる。従って、連結部材11の自重により連結部材11が開口部52a、53aから離脱しセグメントから抜け落ちないような摩擦抵抗が連結部材11と仮止め部材50間に発生するように、開口部52a、53aの径及び/又は切り目52b、53bの数を設定しておく。
なお、仮止め部材による連結部材の仮止めは、図6に示したように、連結部材11をセグメントに挿入した後、仮止め部材50を内部板106、107間に挿入するのではなく、最初に仮止め部材50を内部板106、107間に挿入しておき、その後、連結部材11を仮止め部材50の開口部52a、53aに挿入し連結部材11をセグメントに仮止めするようにしてもよい。
また、図5、図6では、仮止め部材50は内部板106、107間に配置するようにしているが、図4に示したように、側板103と内部板106間、内部板107、107間に配置し、その位置で連結部材を仮止めするようにしてもよい。
また、仮止めは、図7に示したように、一枚のシート部材からなる仮止め部材60とすることもできる。仮止め部材60は、仮止め部材50と同じ材質でできており、仮止め部材の側部シート52、53と同様な形状で、その高さhは、内部板106、107の高さHとほぼ同じになっている。仮止め部材60の中央部には、仮止め部材50の開口部52a、53aと同じ形状、同じサイズの開口部60aが形成され、開口部60aの中心から切り目52b、53bと同様な切り目60bが一つあるいは複数形成される。また、仮止め部材60には、切り欠け52c、53cと同様な垂直に延びる切り欠け60cが形成される。また、仮止め部材60の上端部60dは直角に折り曲げられており、その部分を内部板106の上部に接着したり、あるいは接着テープで該上部に取りつけて、仮止め部材60を内部板106に固定することができる。
仮止め部材60は、仮止め部材50の一つの側部シート52あるいは53と同じ構成と機能を有し、同じ効果を奏する。仮止め部材60は、一つ内部板106だけでなく、他の内部板、あるいは側板にも、取り付け、更に仮止め効果を高めることができる。
このようにして連結部材11をセグメント1bに仮止めした後、図5(c)に示したように、連結部材11がセグメント1aに固定されたナット12と螺合できるように、セグメント1a、1bを位置合わせする。そして、図5(d)に示したように、セグメント1bの側板103の穴103aにナット12を挿入し、両セグメント1a、1bを突き合わせる。
連結部材11は仮止め部材との間に発生する摩擦抵抗(接触抵抗)により仮止めされているが、工具などを用いれば、あるいは人力によりこの摩擦抵抗に抗して連結部材11を、ナット12の先端に接触するまで管長方向に移動させることができる。この状態で、図5(e)に示したように、電動工具などを用いて連結部材11のネジ部11aを、ナット12に螺合させ、連結部材11のつば14aがセグメント1bの最左端の内部板106に圧接するまでねじ込み、両セグメント1a、1bを締め付けて固定する。
仮止め部材50で仮止めされた各連結部材11を、各ナットにねじ込んでセグメントを管長方向に連結した状態が図4に示されている。このとき、ナット12は、要求される強度に応じて、セグメントの側板102に設けられた挿通穴102aの一つ置き、あるいは複数個置きに固定され、各ナット位置でセグメントの管長方向の連結が行われる。図4に示した例では、セグメントにおけるナット位置は、該セグメントと隣接するセグメントのナット位置と周方向にみてずらして管長方向に連結され、中央に位置するセグメント1aにおけるナット12の位置は、このセグメントに隣接するセグメント1b、1cにおけるナット12の位置と、周方向にみて側板102の穴102aの間隔だけずれている。このような連結により、更生管の強度を増大させることができる。
このように構成されたセグメント1を用いた既設管の更生は、以下のようにして行われる。
まず、図8に示すように、マンホール20を介してセグメント1を搬入し、図2、図3に示すように、マンホール内でセグメント1を周方向に順次連結して管ユニット10を組み立てる。ナット12のセグメント1への固定は、マンホール20に搬入する前、あるいはその後でもよく、あるいは、マンホール内で管ユニット10を組み立てた後に行ってもよい。
各セグメントには、連結される他のセグメントに固定されているナット位置に応じた位置に、仮止め部材50、60を用いて連結部材11が仮止めされる。この仮止めは、セグメントの工場出荷前に、あるいは更生工事現場の地上で、あるいはマンホール内で管ユニットを組み立てる前又はその後に行うことができ、上述したように、連結部材をセグメントに挿通してから行うか、あるいは最初に仮止め部材を配置してから連結部材を仮止め部材に挿通することにより行う。
連結部材11が仮止めされた管ユニット10は順次既設管21に運ばれ、すでに既設管内に配置されている管ユニット10と連結される。この連結は、図4、図5で説明したようにして行われる。
このようにして、管ユニットを順次管長方向に連結し、図8、図9に示したように、既設管21内に更生管40を敷設する。なお、図8、図9においては、連結部材11などは省略されており、セグメントが簡略化して図示されている。なお、仮止め部材は、更生管を敷設した後取り除く必要はなく、そのままにしておくことができる。
続いて、図9に示したように、更生管40と既設管21間の隙間Sにグラウト材などの充填材30を充填し、充填材を固化させる。充填材30は、例えば内面板101に穴をあけその開口部から注入する。この充填を行うことにより、既設管21と更生管40が充填材30により堅固に結合され、既設管、充填材並びに更生管からなる複合管を構築することができる。
1 セグメント
10 管ユニット
11 連結部材
12 ナット
13 ボルト
20 マンホール
21 既設管
30 充填材
40 更生管
50、60 仮止め部材
101 内面板
102、103 側板
104、105 端板
106、107 内部板

Claims (5)

  1. 内面板と、該内面板の周方向に延びる両側に立設された側板と、側板の内側で内面板の上面に立設された内部板を複数有するセグメントを、周方向と管長方向に連結して既設管内に更生管を組み立て既設管を更生する管更生工法であって、
    セグメントの管長方向の連結が、
    セグメントの周方向に沿って複数のナットを固定する工程と、
    ボルトとして構成された管長方向に延びる連結部材をセグメントの側板、内部板に形成された挿通穴に挿通し、挿通された連結部材がセグメントから抜け落ちないように、仮止め部材を用いて該連結部材をセグメントに仮止めする工程を含み、
    連結部材がナットと螺合できるように、ナットが固定されたセグメントと連結部材が仮止めされたセグメントを位置合わせして当接させ、連結部材をナットに螺合して両セグメントを締め付けることによりセグメントが管長方向に連結されることを特徴とする管更生工法。
  2. 前記仮止め部材は、中央部に連結部材を挿入することができる開口部が形成されたシート部材であり、開口部と連結部材間に発生する摩擦抵抗により連結部材が仮止めされることを特徴とする請求項1に記載の管更生工法。
  3. 前記仮止め部材は、中央部に連結部材を挿入することができる開口部が形成された2つの側部シートとこの側部シートと一体になった上部シートからなり、上部シートの管長方向の長さが、セグメントの2つの内部板間の距離にほぼ等しくかつ該2つの内部板間に挿入されるような長さになっており、開口部と連結部材間に発生する摩擦抵抗により連結部材が仮止めされることを特徴とする請求項1に記載の管更生工法。
  4. 前記シート部材はその上端部がセグメントの内部板の上部に固定されることを特徴とする請求項2に記載の管更生工法。
  5. 連結部材を仮止め部材の開口部に押し込んで開口部に挿入することができるように、仮止め部材には、開口部から径方向に延びる切り目が形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の管更生工法。
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