以下の本発明の多様な例示的実施態様の説明においては、それの一部を形成する添付図面を参照するが、それらは、本発明の態様を実施することができる多様な例示的デバイス、システム、および環境を図解の手段として示す。理解されるものとするが、このほかの特定の部品のアレンジメント、例示的なデバイス、システム、および環境が利用されることもあり、構造および機能上の修正が本発明の範囲から逸脱することなく行なわれることもある。また、この明細書内においては、本発明の多様な例示的特徴および要素の記述に『上面』、『底面』、『正面』、『背面』、『側面』およびこれらに類似する用語が使用されることがあるが、これらの用語は、これの中で、たとえば図の中に示された例示的な向きに基づいて便宜上使用されているに過ぎない。この明細書内のいかなる用語も、構造の特定の3次元的な向きを本発明の範囲内に含めるために求めていると解釈されるべきでない。
本発明の態様の一般的な説明
本発明は、運動競技機能を有するウエアラブル電子デバイス・アッセンブリを提供する。1つの例示的な実施態様においては、ウエアラブル電子運動競技デバイス・アッセンブリが、装着者に運動競技情報を伝える発光可能な部分を包含できる。それに加えて、ウエアラブル電子運動競技デバイスは、別のデバイスに(直接または間接的に)接続するべく構成されたデータ送信部分を含むことができる。1つの例においては、ウエアラブル電子運動競技デバイスがUSBコネクタおよびストレージ・デバイスを含み、データの送信および受信のためにそれを別のデバイスのUSBポートに接続することができる。
1つのアレンジメントにおいては、ウエアラブル電子運動競技デバイスが、ウエアラブル電子運動競技デバイス・アッセンブリの両端を互いに固定するコネクタとして作用するべく構成できるUSBストレージ・デバイスを含むことができる。USBデバイスは、キャリアに接続され、一例の実施態様においてはそれがリストバンドになる。
電子ウエアラブル・デバイス・アッセンブリは、さらに、中でコントローラを支持するハウジング部分を含むことができる。このコントローラは、電源および回路等の関連付けされた構成要素を有している。コントローラには、3軸加速度計を含む多様なセンサを機能的に関連付けすることができる。ハウジングは構造的構成を有しており、それにおいてハウジングは、耐水性はもとより耐衝撃性である。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、コントローラが、デバイスの機能を強化する特定の特徴を有するユーザ・インターフェースを利用できる。たとえば、パフォーマンス・データを表示すること、またはそのほかの形でユーザに伝えることが可能なインジケータ・システムを含むことができるディスプレイをウエアラブル電子運動競技デバイス・アッセンブリが含むことができる。ディスプレイは、LCDスクリーン、一連のLEDライトからなるディスプレイ、LEDグラフィカル・ユーザ・インターフェースおよびこれらの類を包含できる。ディスプレイ上に表示されるデータは、取り外しできない内蔵メモリ内、または取り外し可能なUSBストレージ・デバイス内にストアできる。それに加えて、ウエアラブル電子運動競技デバイスのUSBデバイスをコンピュータに差し込むことができ、それにおいてはその先の処理、表示、および検討のために、パフォーマンス・データを自動的にリモート・サイトまたはモバイル・デバイスにアップロードすることが可能である。デバイスを、データ転送動作を開始するべくユーザが促されるように構成することもできる。またデバイスが、ほかのモバイル・デバイスまたはリモート・ウェブサイトとの汎用無線通信の能力を有するようにもできる。
それに加えて、ウエアラブル運動競技デバイスは、ユーザの胸の上(たとえば、胸部ストラップ)、ユーザの手首の周囲、ユーザの腕の周囲、ユーザの頭の上、ユーザの足首または大腿部の周囲、およびこれらの類を含むユーザの身体の多様な場所に装着することができる。
1つの例示的な実施態様においては、ディスプレイが、ディスプレイおよびインジケータ・システムを含むことができる。インジケータ・システムは、デバイス・アッセンブリを装着しているユーザの活動のレベルに対応する情報を表示できる。インジケータ・システムは、情報を提供するべく選択的に発光可能な複数の発光素子を含むことができる。複数の発光素子のそれぞれは、複数の色で発光させることができる。ディスプレイおよびインジケータ・システムは、別々に、または協働して動作してユーザに合図を表示することができる。
追加の例示的な実施態様においては、デバイスが、多様なユーザに適応させるべくデバイスのサイズ調整が可能なスペーサ部材を含むことができる。
さらなる追加の例示的な実施態様においては、デバイスが、モバイル・デバイスおよびリモート・ウェブサイトとインタラクションして強化された経験をユーザに提供することができる。
本発明の具体的な例
以上、本発明の態様を包括的に説明したが、以下の詳細な説明は、図面と併せて、本発明の例に従った運動競技パフォーマンス監視システムおよび方法のより一層の詳細例を提供する。当業者は当然に理解されるものとするが、以下の記述は本発明の例の説明を構成するものであって、いかなる形においても本発明の限定として解釈されるべきではない。
概して図1は、運動競技パフォーマンス監視およびフィードバック・システム1を利用する者を開示しており、本発明の1つの例示的な実施態様においてそれは、運動競技機能を有するウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10を含む。より詳細について後に説明するとおり、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、それに関連付けされた、3軸加速度計等のセンサを有し、それにおいてデバイス10は、ユーザの運動競技活動または全般的な活動を監視する能力を持つ。図1に示されているとおり、運動競技パフォーマンス監視およびフィードバック・システム1は、靴に担持されるか、またはその中に埋め込まれるもの等の追加のモジュールまたはセンサ2をはじめ、モバイル・デバイス3も含むことができる。理解されるものとするが、望ましい場合には、心拍数モニタを含むそのほかのタイプのセンサおよびデバイスをシステム1が採用することは可能である。より詳細を後述するとおり、ウエアラブル・デバイス10を含むシステム1の多様な構成要素は、互いに無線通信してユーザの運動競技パフォーマンスまたは全般的な活動の記録および監視を行なうことができる。さらに理解されるであろうが、運動競技パフォーマンスまたは全般的な活動の記録および監視にウエアラブル・デバイス10だけが利用されることがあり得る。運動競技パフォーマンス・データまたは全般的な活動は、多様な各種のパラメータ、メトリクス、または生理学的特性を含むことが可能であり、それには、限定ではないが、速度、距離、移動歩数、およびエネルギ消費、たとえばカロリー、心拍数、および発汗検出等が含まれる。その種のパラメータは、ユーザの活動に基づいてユーザが稼いだ活動ポイント(たとえば、しばしばこの中で『AP』と呼ばれる)または通貨を用いて表現されることがある。
靴ベースのセンサ2は、電源、磁気センサ素子、マイクロプロセッサ、メモリ、送信システム、およびそのほかの適切な電子デバイスを含む多様な電子構成要素を有することができる。センサ2は、1つの例示的な実施態様において、図1に示されているとおり、ユーザの靴にマウントされる。センサ2は、システムのそのほかの構成要素と併せて使用されて、運動競技パフォーマンスのパラメータの中でも特に速度および距離等のデータを記録する。センサ2は、米国特許出願公開第2007/0006489号、同2007/0011919号、および同2007/0021269号の中に開示されているセンサとすることが可能である。これらの米国特許出願公開文献は、参照によりこれに援用されてこれの一部をなす。またセンサ2は、参照によりこれに援用されてこれの一部をなす米国特許出願公開第2010/0063778号および同2010/0063779号に開示されているような、ユーザに関連付けされた追加のデータを収集する力センサ・アレイの形式をとることも可能である。モバイル・デバイスは、スマートフォンまたはそのほかのタイプのポータブル・ディスプレイ・デバイスとすることができる。ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、衣服ベースのセンサまたはランニング競争またはそのほかの運動競技競争等のイベントに関連付けされたセンサを含むそのほかのタイプのセンサとのインタラクションおよび通信を行なうこともできる。
図2〜図6に、図1のウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の各種の図を図解する。ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、概して、ハウジング12、コントローラ14、入力ボタン16、ディスプレイ18、およびインジケータ・システム20を含む。コントローラ14が、電源、センサ、および関連回路を含む多様な関連構成要素を有すること、および/またはそれらと機能的に接続されることが理解される。図2Aは、より大型のインジケータ・システム20を有する代替デバイス10を開示している。デバイス10の構造を最初に説明し、それに続いて当該デバイスの動作ならびに当該デバイスおよび関係システムによって提供される追加のユーザ経験の説明を行なう。
ハウジング12は、リストバンド等のウエアラブル・バンドの形式であり、概して、電源用のコンパートメントを有する内部の脊柱部材22(図6‐9)、外部包み込み部材24、および留めメカニズム26またはラッチ部材26を含む。特定の例示的な実施態様においては、ハウジング12が、デバイス10のサイズを調整する1つまたは複数のスペーサ部材28を含むことがあるが、それについては詳細な考察を後述する。
さらに図2‐6に示されているとおり、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、形状において環状または概して円筒であり、この図解的な例においては、ユーザの手首の周囲への装着のために構成される。ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、本発明からの逸脱を伴うことなく、このほか、長円形、楕円形、八角形、矩形、およびこれらの類といった多様な形状で形成される可能性がある。またデバイス10が、人への取り外し可能な取り付け、またはほかの衣服への組み込みが可能なクリップまたはそのほかのデバイスに取り付けられるべく構成される可能性もある。ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10およびハウジング12は、概して平坦な部分および側面に沿って丸み付けまたは面取りされたエッジを含むことができる。例示的な実施態様においては、面取りされたエッジをハウジング12の1つの側面にのみ含めることができる。ハウジングの両端は、留めメカニズム26を介して互いに結合するべく構成される。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジング12の外向きの、または外方に面する側面が滑らかなテクスチャを含み、内方に面する側面(たとえば、装着者の身体と接触する)が摩擦特徴を含むことができる。1つの例においては、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の内方に面する側面を畝織りとし、摩擦を高めてユーザの手首またはそのほかの身体部位周囲における滑りを防止することができる。テクスチャは、内方の側面全体にわたって均一にすること、または不均一にすることができる。たとえば、ハウジングの両端に形成される留めメカニズムから次第にテクスチャが離れるに従って、畝織りまたはそのほかのテクスチャがより明確になるようにできる。ほかのアレンジメントにおいては、テクスチャがウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の外方の側面にも追加されること、および内方の側面が滑らかになることもある。テクスチャの多様な組合せおよび構成を使用することができる。さらにほかの実施態様においては、ハウジング12が、デバイス10の内径上に吸汗性部材またはウィッキング要素を組み込むことができる。
図7‐9に示されているとおり、内部の脊柱部材22は、実質的に硬直な部分および特定の可撓性のある部分またはゾーンを有する部材である。脊柱部材22は、さらにこの中に説明があるとおり、概してコントローラ14の構成要素を支持する。脊柱部材22は、多様な構成要素が取り付けられたシャーシ部材であると考えることができる。脊柱部材22は、全体として曲線的な構成を有し、外部表面30および内部表面32を有する。脊柱部材22は、第1の遠位端36と第2の遠位端38の間に延びる中間部分34を有する。中間部分34は、中央部分または中央セグメント40をはじめ、第1のセグメント42および第2のセグメント44を有する。中間部分34は、さらに、中央部分40の一方の端を第1のセグメント42に接続する第1の可撓性ゾーン46または部材および中央部分40の他方の端を第2のセグメント44に接続する第2の可撓性ゾーン48または部材を有する。可撓性ゾーン46、48は、それらのゾーンにおいてより容易な撓りを脊柱部材22に、および全体的なデバイスに提供するが、第1のセグメント42および第2のセグメント44、および中央部分40は、硬直なゾーンまたは実質的に硬直なゾーンと考えられる。例示的な実施態様においては、可撓性ゾーン46、48を可撓性ヒンジ・ゾーンと考えることができ、概して凹面形状の湾曲されたセグメントである。したがって、可撓性ゾーンは、中央部分またはベース部分を有し、そのベース部分から離れる方向に部材の対が延び、それにより内向きに湾曲された部分を画定する。湾曲されたセグメントは、凹面構成のベースまたは中央部分において、可撓性ゾーン46、48の可撓特性を向上させる厚さが薄くなった部分を有する。したがって、脊柱部材22は、その長さ(たとえば、硬直な中央部分、硬直な第1および第2のセグメント)に沿って全体的な厚さまたは第1の厚さを有するが、可撓性ゾーンがより薄い第2の厚さ『t』を有しており、脊柱部材22および全体的なハウジング12の可撓特性を補助する。特に、可撓性ゾーンのベース部分は、硬直な中央部分および硬直な第1および第2のセグメントより薄い厚さを有する。より詳細を後述するとおり、可撓性ゾーン46、48は、脊柱部材22によって支持されている構成要素が中立軸にもっとも近くなることを補助しつつ、デバイス10がユーザの手首に装着されるとき、またはユーザの手首から取り外されるとき等においてデバイス10が撓められる際の応力を最小化する。
図7‐9に示されているとおり、中間部分34の第1のセグメント42は第1の窪みコンパートメント50を有し、中間部分34の第2のセグメント44は第2の窪みコンパートメント52を有する。これらのセグメントは、曲線的な構成を有する。窪みコンパートメント50、52は、コントローラ14に関連付けされた電源を受け入れるべく寸法設定されている。例示的な実施態様においては、図7Aおよび7Bに示されているとおり、窪みコンパートメント50、52が、最初に、チクソモールド成型された金属部材55等の金属筐体から形成される。1つの例示的な実施態様においてはチクソモールド成型された部材が利用されるが、任意のキャスト金属部材、ダイキャスト部材、または任意の金属射出成型部材等のこのほかの部材も使用することが可能である。金属カバーまたは金属キャップの形式の閉被部材もまた、以下に述べるとおり備えられ、電源のための金属筐体が提供される。バッテリまたは複数バッテリ142のための金属筐体を形成することは望ましく、この筐体は、完全なチャンバを形成しないが、実質的にバッテリを取り囲むことができる突き合わせ金属部材を含み得ると理解されるものとする。理解されるであろうが、チクソモールド成型されるコンパートメントを最初に形成することが可能であり、それにおいては、チクソモールド成型されたコンパートメントの上に脊柱部材22の残りの部分が形成される。脊柱部材の部分は、コンパートメント50、52の底部分を画定するチクソモールド成型された部材の上に形成できる。コンパートメント50、52は、さらに、後述するバッテリ端子または接点を受け入れる対の開口59を有する。窪みコンパートメント50、52は、一般的に、あるいは互いに関してサイズが多様化し得る。したがって、窪みコンパートメント50、52が、増加された容量を有するより大きな電源を収容するべく増加されたサイズを有することはあり得る。その種の特徴については、より詳細を後述する。
中間部分34は、さらに、外部表面30の直近のコントローラ14のそのほかの構成要素をはじめ、ディスプレイ18およびインジケータ・システム20を、後述するとおり、支持する。脊柱部材22は、インジケータ・システム20を上に支持する面取りされたエッジを有することができる。脊柱部材22は、コントローラの構成要素を脊柱部材22に固定的に取り付ける接着剤またはねじファスナ等の留めメカニズムを受け入れる特定の開口を有する。第1の遠位端36および第2の遠位端38は、留めメカニズム26およびオプションのスペーサ28を支持する。
1つの例示的な実施態様においては、コンパートメント50、52の形成を助けるチクソモールド成型された部材55がマグネシウムから作られ、脊柱部材22の残りの部分は、部材55の上に形成されるポリプロピレン材料から作られる。理解されるものとするが、脊柱部材22をはじめ、バッテリの筐体のためにそのほかの材料を使用することは可能である。
図2、3、6、および19に示されているとおり、外部包み込み部材24は、脊柱部材22の周囲に位置決めされ、コントローラ14、ディスプレイ18、およびインジケータ・システム20を包み込む。1つの例示的な実施態様においては、外部包み込み部材24が熱可塑性エラストマ部材であり、より詳細は後述するが、射出成型プロセスを用いて形成される。したがって、外部包み込み部材24は、環状の形状を維持しつつ、回復力に富む弾性を有する。外部包み込み部材24は、概して丸みのある外部表面56および概して平坦な内部表面58を有し、デバイス10の内径を画定する内部部分およびデバイス10の外径を画定する外部部分を有すると考えることができる。外部表面56は、実質的に大きな半径を有し、それが湾曲を形成するが、殆どは平坦な見掛けになる。側面エッジは、外部表面より小さい半径を有し、面取りされた側面エッジは、さらに小さい半径を有する。外部包み込み部材24の表面は、協働してデバイスの多様な構成要素を収容する内容積を形成する一方、最小限の断面寸法を維持する。外部包み込み部材は、さらに、面取りされた側面エッジ60を有する。インジケータ・システム20は、面取りされた側面エッジ60の直近に位置決めされる。理解されるものとするが、望ましい場合にはハウジング12が、各側面エッジ上に面取りされたエッジを有することは可能である。外部包み込み部材24は、コントローラ14とのインタラクションのための入力ボタンに適応させた開口62を有する。外部包み込み部材24は、ディスプレイ18の視認に適応させた第1の領域64、およびインジケータ・システム20の視認に適応させた第2の領域66を有する。理解されるものとするが、第1の領域64は、ディスプレイ18によって投影される合図を、外部包み込み部材24の第1の領域64を通して見ることが可能となるように構造および寸法が設定される。さらにこれも理解されるものとするが、第2の領域66は、インジケータ・システム20によって投影される合図を、外部包み込み部材24の第2の領域66を通して見ることが可能となるように構造および寸法が設定される。外部包み込み部材24は、暗い見掛けを提供する着色剤を含むことができる。着色剤の量は、外部包み込み部材24によって包み込まれる構成要素が見えないようにコントロールされる。しかしながら、ディスプレイ18およびインジケータ・システム20が付勢されると、光が容易に外部包み込み部材24を通って投影され、かつ視覚的に知覚される。たとえば、1つの例示的な実施態様においては、外部包み込み部材が、特定パーセンテージの着色剤を伴った半透明の熱可塑性エラストマになる。外部包み込み部材24は、さらに、概して透明であるが、特定量の黒色に着色された材料によって提供される濃淡を有すると考えることもできる。この構成においては、外部包み込み部材24内の内蔵構成要素が概して見えないが、ディスプレイ18および/またはインジケータ・システム20が付勢されると、発光部材が、外部包み込み部材24を通して明瞭に見える。したがって、内蔵構成要素が裸眼を介して見えることはないが、ディスプレイおよび/またはインジケータ・システムは、付勢されたときに外部包み込み部材を通じて見ることが可能になる。さらに、ディスプレイおよびインジケータ・システムのうちの一方が常に可視であり、ディスプレイおよびインジケータ・システムのうちの他方が、付勢時にのみ可視となるようにデバイス10を構成することができる。たとえば、ディスプレイは常に可視として時刻の表示等を行ない、インジケータ・システムは付勢時にのみ可視となるようにできる。さらにこれも理解されるものとするが、外部包み込み部材24をクリアな材料とすること、または多様な各種の着色剤または複数の着色剤を含むことはできる。特定の色は、デバイス10が、特定タイプの用途またはイベントのために特別に設計されている旨を示すことができる。第1の領域64および第2の領域66は、透明に構成できる。例示的な実施態様においては、これらの領域がより暗い色に着色され、ディスプレイ18およびインジケータ・システム20の発光がそれを通過する。理解されるものとするが、それに代えて、ディスプレイ18およびインジケータ・システム20を見るための開口を第1の領域64および第2の領域66に提供することは可能である。外部包み込み部材24の内部表面58は、脊柱部材22によって支持されている電源の場所の直近に第1の開口68および第2の開口70を有する。第1の開口68は、留め具によって第1の開口68の上に固定される第1のキャップ72または閉被部材によって覆われ、第2の開口70は、留め具によって第2の開口70の上に固定される第2のキャップ74または閉被部材によって覆われる。第1のキャップ72および第2のキャップ74は、金属材料から形成され、金属バッテリ・コンパートメント50、52と協働して後述する電源のための金属筐体を提供する。外部包み込み部材24は、多様なポリマ、プラスチックまたはゴム、熱可塑性エラストマ部材、熱可塑性ウレタン部材、液体シリコン部材、およびゴム複合材料、およびそのほかの成型可能な弾力性のある部材、および/または合成材料、たとえばネオプレーン、プラスチック、テキスタイル、金属、および/またはこれらの組合せを含む多様な材料から構成できる。1つまたは複数の例においては、この材料が熱可塑性ポリウレタンおよび/または熱可塑性ゴムを含むことができる。使用される材料は、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10によって形成されるループのサイズを、アッセンブリ10の破断または破壊を伴うことなく大きくできるような何らかの柔軟性を提供することもできる。より詳細を後述するとおり、脊柱部材22およびそれの上に支持されている構成要素上に付着促進剤を使用して、外部包み込み部材24の付着を補助することができる。脊柱部材22および外部包み込み部材24については、後述するデバイス10の形成のプロセスの説明時にさらに詳細を説明する。
図6および10‐11に示されているとおり、留めメカニズム26またはラッチ部材26は、概して第1の突出部材90および第2の受け側部材92を含む。第1の突出部材90は、ハウジング12の第1の端部の直近に位置決めされており、第2の受け側部材92は、ハウジング12の第2の端部の直近に位置決めされている。理解されるものとするが、望ましい場合には部材90、92をハウジング12の反対側の端部に配置することは可能である。第1の突出部材90は、データ転送のための入力/出力部材94を組み込んでおり、例示的な実施態様においては実質的に硬直な本体96を有するUSBコネクタ94の形式をとる。USBコネクタ94は、硬直な本体96の上面に埋め込まれた複数のリード98を含む。リード98は、コントローラ14と機能的に接続されるコネクタを有する。図10Cに示されているとおり、さらに第1の突出部材90は、硬直な本体96の概してUSBリード98の反対側の底面に位置決めされる窪み100を有する。底面の窪み100は、係合表面102を画定する。
図6および図11A‐Fに示されているとおり、第2の受け側部材92は、それの中に開口104を画定し、枢動部材106を支持する。枢動部材106は、フィンガ部分108を有しており、フィンガ部分108をラッチ位置に向けてバイアスするばね110を含んでいる。さらに枢動部材は、フィンガ部分108を動かしてラッチ位置から離す押し下げ可能なボタン112を含む。第2の受け側部材92は、さらに、ピン部材120のペアを、開口104とは反対側の端に有する。ピン部材120は、傾斜付き、または湾曲されたカム表面122を有する。ピン部材120の直径に沿ってスロット124が画定されている。
さらに図11A‐Fに示されているとおり、第1の突出部材90は、第2の受け側部材92内に受け入れられ、実施態様においてはそれを脊柱部材22の1つの端に接続することができる。最初は、フィンガ部分108が枢動されて、ラッチ位置から離れる側にバイアスされている。フィンガ部分108が窪み100内を通ると、ばね110によってフィンガ部分108が、窪み100内に、したがってラッチ位置にバイアスされる。それによりデバイス10が閉位置になり、それにおいてはフィンガ部分108が係合表面102に当接してデバイス10を閉じた環状の構成に維持することが可能になる。例示的な実施態様においては、留めメカニズム26が伝統的なUSBコネクタ94を組み込んでいるが、ほかのタイプの通信のための接続構成もまた採用可能であることが理解されるものとする。たとえばデバイス10は、マイクロUSBコネクタ、ファイヤワイヤ(Firewire)ポート、16ピン・ピット、またはそのほかのタイプの物理接触ベースの接続を利用すること、あるいは無線または無接触通信インターフェース、たとえばワイファイ(Wi‐Fi)、ブルートゥース(Bluetooth)、近距離無線通信、RFID、ブルートゥース・ロー・エナジー(Bluetooth Low Energy)、ジグビー(Zigbee)、またはそのほかの無線通信テクニックのためのインターフェース、もしくは赤外線またはそのほかの光学通信テクニックのためのインターフェースを含むことができる。さらに理解されるものとするが、デバイス10は、完全にUSBコネクタ94等のデータ転送部材から、または完全に無線通信を介して、または無線通信および多様なタイプのプラグイン通信両方の組合せを介して通信およびデータ転送を行なうべく構成することが可能である。
図10A‐10Cは、USBコネクタ94の追加の図を開示している。USBコネクタ94は、よりクリーンであり、より審美的に満足を与える構成を提供する一方で操作性を維持する構造的特徴を有する。従来的なUSBコネクタにおいては、リードが不均一に離隔され、形状において矩形であり、リードのそれぞれの端が整列されていない。図10Aに示されているとおり、USBコネクタ94のリード98は、硬直な本体96を横切る距離にわたり均一に離隔されている。それに加えてリード98は、硬直な本体96の上面114に関して窪められている。それに加えて硬直な本体96は、等間隔で配置される丸み付きの開口116を画定し、それにおいて開口116の端は整列されている。リード98は、開口116によって露出される。硬直な本体96の上面114に関してリード98が窪められていることから、各リード98は隆起したリブ118を有し、それが硬直な本体96の上面114の直近まで延びている。例示的な実施態様においては、リード98が型の中に配置され、リード98の周囲に材料が射出成型されて一様かつ整列された丸み付きの開口116を有する硬直な本体が形成される。その種の構造は、強化されたUSBコネクタ94を提供する。
デバイス10は、円周サイズを変更することができ、それによりデバイス10は、より小さい、およびより大きいループ構成を画定してユーザの、たとえば異なる手首サイズに適応することが可能である。このためハウジング12は、図12‐13に示されているとおり、スペーサ部材28または延長部材または要素28を組み込むことができる。理解されるものとするが、単一のスペーサ部材28が使用されることもあり、あるいは複数のスペーサ部材28が使用されることもあり、またはまったく使用されないこともあり、まったく使用されない場合にはデバイス10が、単に、ハウジング12の端に接続されたラッチ・メカニズムだけを有する。スペーサ部材28は、ハウジング12の一端および留めメカニズム26の受け側部材92の一端と協働してデバイス10の円周サイズを増加する。スペーサ部材28は、留めメカニズム26の受け側部材92上に位置決めされているピン部材120のペアを受け入れるべく寸法設定された開口132のペアを一端に有する本体130を有する。本体130は、開口132の直近において回転爪134を支持している。回転爪134は、湾曲されたカム表面135およびバイアスばね136を有する。回転爪134は、図12Bに示されている留め具およびカバー・プレートによって、概して本体130の中心位置に固定される。回転爪134は、概して、その中心位置周りに回動可能である。本体130の他端は、受け側部材92のピン部材120に類似するカム表面138を有するピン部材137のペアを支持している。図11Fおよび図13から認識できるとおり、スペーサ部材28の使用時には、スペーサ部材28のピン部材137がハウジング12の端部にある開口内に受け入れられて固定される。ハウジング12のこの端部は、その種のピン部材137を受け入れるべく対応する構造を有している。留めメカニズム26の受け側部材92上のピン部材120が、スペーサ部材28の本体130上のペアの開口132内に挿入される。このため、受け側部材92上の傾斜付きのカム表面122が回転爪134上のカム表面135に係合すると、回転爪134が回転して(明瞭のためカバー・プレートが取り外された図12Cの矢印A)ピン部材120をさらに開口132内に挿入することが可能になる。ピン部材120上のスロット124が回転爪134と整列すると回転爪134の両端がスロット124内に受け入れられ、それによってスペーサ部材が留めメカニズム26の受け側部材92に固定される(図11Fおよび13参照)。理解されるものとするが、デバイス10からスペーサ部材28の取り外しを希望するときに回転爪134を回転するためのアクセス孔を備えることは可能である。これも理解されるものとするが、複数のスペーサ要素28を使用してサイズを大きくすること、またはスペーサ要素28を取り外してサイズを小さくすることができる。スペーサ部材28の長さは多様であり、いくつかの場合においては、5から10mmの範囲とすることができる。1つの例においては、スペーサ要素28の長さを各8mmとすることができる。別の例においては、スペーサ部材28の長さを6mmとすることができる。さらにこれも理解されるものとするが、伸張要素28が使用されない場合には、受け側部材92上のピン部材120がハウジング12の端部と協働してそこに固定される。例示的な実施態様においては、スペーサ要素28が、本体上に熱可塑性部材が位置を占めるプラスチック本体というように、ハウジングと類似の構造を有することができる。ピン部材120は、本体内への金属インサートの部分とすることができる。特定の例示的な実施態様においては、スペーサ部材を利用した場合にデバイス10の内径が約147mmから221mmまで変更可能になる。
デバイス10は、ハウジング12によって支持されているコントローラ14を有する。コントローラ14は、概して、回路、プロセッシング・ユニット、データ・ストレージ・メモリ、コネクタ、およびそのほかのこの分野で理解されているとおりの周知の構成要素を含む多様な構成要素を有するプリント回路基板140を含む(図43)。コントローラ14は、さらに、バッテリ・パック(1つまたは複数)またはバッテリ142の形式の電源142、アンテナ・アッセンブリ144、およびセンサ・アッセンブリ146を含んでいる。コントローラ14は、聴覚情報を伝えるためのスピーカ等のそのほかの構成要素を有することも可能である。図43は、コントローラのブロック図を、それに関連付けされた追加の構成要素とともに開示しており、より詳細な説明を以下に述べる。
図14は、プリント回路基板(PCB部材)140の概略図を示している。例示的な実施態様においては、PCB部材140が可撓性回路部材になる。PCB部材は、多様な領域またはセクションを有しており、その上に多様な構成要素を支持している。PCB部材は、さらに中央領域140aを有し、それにディスプレイ18およびインジケータ・システム20が機能的に接続される。またPCB部材は、可撓性領域140bも有し、位置においてそれは、脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48に対応することになる。この中に述べられているこのほかの構成要素もまた、PCB部材140に接続される。図15および16に示されているとおり、PCB部材140は、脊柱部材22の周囲に被着されて、マウントされる。脊柱部材22へのPCB部材の固定的な取り付けには留め具を使用することができる。理解されるものとするが、PCB部材の中央領域140aは、接続されたときに脊柱部材22の中央部分34に対応する。PCB部材140は、可撓性ゾーン46、48の輪郭を含む脊柱部材22の輪郭に概して従う。したがって、可撓性領域140bが脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48に位置決めされ、概して表面対表面係合する。この構成は、中立軸の直近でPCB部材が動くことを可能にし、デバイス10が撓められたときのPCB部材への応力を最小化する。
前述したとおり、PCB部材140は、コントローラ14の多様な構成要素を支持している。たとえばPCB部材140はアンテナ・アッセンブリ144およびセンサ・アッセンブリ146を支持している。PCB部材は、さらに、データ・ストレージ・メモリ構成要素を支持している。データ・ストレージ・メモリは、センサ・アッセンブリからの入力を受け入るだけでなく、USBコネクタ94からの入力も受け入れる。コントローラ14によってストアされるデータは、USBコネクタ94を介してコンピュータ等の別のデバイスに、さらにコンピュータを介してリモート・サイトにも転送することが可能である(図44)。
PCB部材140によって支持されているアンテナ・アッセンブリ144は、ほかのモバイル・デバイスとの通信を補助する。したがってデバイス10は、モバイル・デバイスとの無線通信の能力を有し、1つの例示的な実施態様においては、コントローラ14がブルートゥース(Bluetooth)無線通信を利用する。したがって、コントローラ14がブルートゥース(Bluetooth)無線を有してアンテナ・アッセンブリ144を利用することができ、それにおいてはデバイス10が、モバイル・デバイスと無線通信することができる。理解されるものとするが、デバイス10は、その種の無線通信のために必要とされるそのほかの構成要素も装備している。その種の通信のさらなる例については、より詳細を後述する。
前述したとおり、PCB部材140は、その上においてセンサ・アッセンブリ146を支持している。センサ・アッセンブリ146は、複数の各種センサを包含できる。例示的な実施態様においては、センサ・アッセンブリ146が、3軸加速度計の形式の加速度計を包含する。より詳細をこの中で説明しているとおり、センサ146は、デバイス10を装着しているユーザの活動に対応する動きを検出する。理解されるものとするが、システム1および/またはコントローラ14は、ここで説明するとおり、望ましい場合には、そのほかのセンサも含むことができる。たとえば、ユーザによって利用されるシステム1は、デバイス10と通信する靴ベースのセンサを利用できる。またユーザが、デバイス10との通信が可能な衣服ベースのセンサを有することもできる。さらに、センサ・アッセンブリ146が心拍数センサを含むことができることも理解されるものとする。心拍数センサは、望ましければ胸部にマウントされるセンサとすることが可能である。理解されるものとするが、心拍数センサを、ユーザの手首の直近の心拍数を検出するセンサ等のようにデバイス10のハウジング12内に組み込むこともできる。そのほかの、GPSセンサ等のセンサを利用することも可能である。追加のセンサをデバイス10内に組み込むこともできる。1つの例示的な実施態様においては、センサがジャイロスコープ・センサを含むことができる。センサは、マイクロ電気機械システム(MEMS)タイプのジャイロスコープ・デバイスとすることができる。その種のセンサは、デバイス内のそのほかの加速度計等のセンサと協働して強化された機能およびケイパビリティの提供をはじめ、検知されるユーザの動きのさらなる差別化の提供ができる。
ここで説明しているとおり、コントローラ14は、バッテリ142の形式で電源142を含んでいる。理解されるものとするが、設計において単一のバッテリ142を利用することは可能である。その種の設計は、可撓性回路部材がデバイス10に関連付けされた追加の構成要素を支持する追加のエリアを有することを可能にできる。しかしながら例示的な実施態様においては、電源142がバッテリ142のペアを利用する。図6および20から認識できるとおり、バッテリ142は、曲線的または湾曲された構成を有し、概して硬直な部材である。バッテリ142は、湾曲された平坦な表面を画定する。例示的な実施態様においては、デバイス10がバッテリ142のペアを利用する。第1のバッテリ142が脊柱部材22の第1の窪みコンパートメント50内に位置決めされ、第2のバッテリ142が脊柱部材22の第2の窪みコンパートメント52内に位置決めされる。これらのバッテリ142は、概して窪み50、52の深さに対応する厚さを有する。バッテリ142は、脊柱部材22の内部表面32と概して面一になる。理解されるものとするが、バッテリ142は、コントローラ14と機能的に接続されて、デバイス10に電力を提供する。図20に示されているとおり、バッテリ142は、それに関連付けされた弾力性のあるブーツ部材148を有している。ブーツ部材148は、丸み付き突出部149のペアを有し、バッテリ142のバッテリ接点150が、丸み付き突出部149の上に接着されている。バッテリは、窪みコンパートメント50、52内に位置決めされ、それにおいては接点150がコンパートメント50、52内の開口59を通って延びてPCB部材140と係合し、デバイス10に電力を提供する。キャップ72、74が脊柱部材22に締め付けられると、丸み付き突出部149および接点150がPCB部材140に当接して弾力的に挟み込まれ、強化された導電性接続を提供する。理解されるものとするが、各バッテリ142が弾力性ブーツ部材148を利用する。追加の例示的な実施態様においては、バッテリ接点の結合に導電性のエポキシ部材を使用できる。バッテリ142およびそれぞれの窪みコンパートメント50、52の全体的なサイズは、バッテリ容量および再充電が必要となるまでのデバイスの寿命を増加するためにはより大きくなるというように多様である。認識されるものとするが、硬直なバッテリ142は、脊柱部材22の、より硬直な第1のセグメント42および硬直な第2のセグメント44内にマウントされる。脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48が、セグメント42、44およびバッテリ142の可撓性ゾーン46、48周りのヒンジ状の枢動を可能にし、全体的に可撓性のあるハウジング12およびデバイス10を提供する。
図2‐6および図16‐19に示されているとおり、デバイス10は、デバイス10の動作を補助する押し下げ入力ボタン16含むことができる。図17および18から認識できるとおり、入力ボタン16は、コントローラ14と機能的に接続され、ハウジング12によってディスプレイ18に概して隣接して支持されている。ユーザは、ハウジング12の外部包み込み部材24を通って延びる入力ボタン16を介して入力ボタン16にアクセスできる。入力ボタン16は、2段階射出成型プロセスを使用して一体形成される硬直なベース部材76および可撓性キャップ78を有する。入力ボタン16によって、コントローラ14とのインタラクションが可能なタクト・スイッチを支持する内部チャンバ79が画定される。硬直なベース部材76は、第1のツール表面82を画定する上側リング80および可撓性キャップ78に隣接し、第2のツール表面86を画定する下側リング84を有する。デバイス10の形成プロセスの間に、脊柱部材22および支持されている構成要素の周囲に外部包み込み部材24が射出成型されるときに、第1のツール表面82および第2のツール表面86がきつい表面対表面係合でツールと係合する。この係合は、射出成型材料が入力ボタン16の内部チャンバ79内に流れ込み、入力ボタン16の適正な動作を妨げることを防止する。入力ボタン16を介して提供される入力からのデバイス10の動作については、より詳細を後述する。
図2および15および16に示されているとおり、ディスプレイ・システム18またはデバイス10のディスプレイ18は、ハウジング12によって支持されており、コントローラ14と機能的に接続されている。ディスプレイは、デバイス10またはハウジング12の発光可能な部分と考えることができる。ディスプレイ・システム18は、一連の個別の発光素子または、例示的な実施態様におけるLEDライト152等のように発光部材を含むことができる。LEDライトは、アレイで形成し、中央位置においてPCB部材140に機能的に接続することができる。LEDライト152は、個別の離散的なLEDライト152の発光を多様に組み合わせることによって単語、文字、数字、記号、およびこれらの類が作り出せるように配することができる。たとえばLEDライト152を、指定数の行および列を有するマトリクス構成で配することができる。ハウジング12の外部包み込み部材24は、LEDライト152を囲い込み、保護する。この中に述べられているとおり、外部包み込み部材24は、それの光が外部包み込み部材24を通して可視となるように第1の領域64(図19)を有しており、LEDライトを発光させるLEDライト152の位置に対応する(代替実施態様においては、第1の領域64を透明または実質的に透明にすることができる)。理解されるものとするが、第1の領域は、個別かつ離散的であるとすることができる。たとえば、発光領域のそれぞれを外部包み込み部材24の非透過性または不透明部分によって囲い込み、LEDライト152のそれぞれからの光が混ざり合わないようにすることができる。ディスプレイ・システム18は、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の全周の一部だけに延びることができる。たとえば、図2に図解されているとおり、ディスプレイ・システム18は、留めメカニズム26とは反対側のデバイス10のトップ部分または中央部分を占める。ディスプレイ・システム18のサイズ(たとえば、個別のLEDライトの数、ライトの行および列の数、全体的な幅または長さ)は、一度に表示されるデータの最大量、使用されるフォントおよび/または文字のサイズ、および/またはこれらの組合せに基づいて決定できる。1つの例においてはディスプレイ・システム18が、5行×20列のLEDライト152から構成され、それにおいては各行をウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の長さ方向と実質的に平行にすることができる。それに加えて、またはそれに代えて、全体の(たとえば、デバイス・アッセンブリ10の外向きに面する表面の)外周囲を174から182mmまでの範囲とすることができる。これも理解されるものとするが、ディスプレイ18は、デバイス10がブルートゥース(Bluetooth)通信等の無線接続を介してモバイル・デバイスと通信していることを示すライト部材を含むことができる。
同様に図2および15および16に示されているとおり、デバイス10のインジケータ・システム20は、ハウジング12によって支持されており、コントローラ14と機能的に接続されている。インジケータ・システム20は、全体的なディスプレイ18の一部または構成要素であると考えることができる。デバイス10のディスプレイ・システムは、第1のディスプレイおよび第2のディスプレイを有すると考えることができる。理解されるものとするが、インジケータ・システム20は、ディスプレイ18と併せた、またはディスプレイ18とは完全に切り離された動作および発光が可能である。インジケータ・システム20は、複数の追加の発光素子160または発光部材160を含むことができ、例示的な実施態様においてはそれらもまたLEDライトの形式をとることができる。発光部材160は、コントローラ14と機能的に接続され、PCB部材140によって支持される。インジケータ・システム20は、概してハウジング12の側面エッジに位置決めされる。1つの特定の例においては、インジケータ・システム20が一連の20個の発光素子160を含むことができる。オプションとして、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジング12の両方の側面エッジに沿って発光素子160を並べることができる。例示的な実施態様においては、これらの発光素子160もまた、概して直線構成で位置決めすることができる。インジケータ・システム20の発光素子160は、ディスプレイ・システム18のライト152と異なる形状にすることができる。形状、サイズ、またはそのほかの見掛けの属性における相違によりユーザは、伝えられる情報のタイプを識別することが可能になる。発光素子160は、たとえば、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジング12の面取りされた側面エッジ60のうちの1つまたは複数の上に直線に並べてユーザによる容易な視認を可能にできる。ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の側面またはエッジが丸み付きになる例においては、装着時に(たとえば、デバイス10が装着されるユーザの手首またはそのほかの身体部位から離れる方向に面する)光が見えるように丸み付きのエッジの外側の湾曲部に発光素子160を位置決めすることができる。ディスプレイ18のライト152の構成と同様に、外部包み込み部材24は、インジケータ・システム20の発光素子160の位置に対応する場所に第2の領域66(図19)を有する。インジケータ・システム20の発光部材から投影される光は、第2の領域66内の外部包み込み部材24を通じて見ることができる(代替実施態様においては、第2の領域66を透明または実質的に透明にすることができる)。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、発光素子160によって作られる照明の見掛けを、外部包み込み部材24の対応する部分のサイズ、形状、透過性、およびそのほかの見掛けの属性によって定義できる。たとえば、実際の発光素子160が円形(たとえば、円形の電球)であるとしても、外部包み込み部材24の矩形の透過性領域の照明に使用し、それによって矩形のインジケータを作り出すことができる(たとえば、図2A参照)。インジケータ・システム20の複数のライト160は、デバイス・アッセンブリ10の円周の部分の周りに延びることができる。1つの例においては、インジケータ・システム20の複数のライト160がディスプレイ18の長さと概して同じ長さに延びる。インジケータ・システム20とディスプレイ18の複数の多様なライトの間の間隔もまた類似にできる。別の例においては発光部材160が円周の約半分を巻いて延びていることがあり、ほかの例においてはインジケータの発光部材160が円周の約3分の1を巻いて延びていることがある。さらに別の例においては、発光部材160がウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の全周の4分の3を巻いて延びていること、または実質的に全周に延びていることがある。これも理解されるものとするが、インジケータ・システムを構成する複数のライト160をグループ化し、それにおいてインジケータ・システムが異なるセグメントを有することはできる。インジケータ・システム20の異なるセグメントは、より詳細を後述するとおり、異なる構成で照明できる。各発光素子160は、ディスプレイの別々の個別セグメントと考えることもできる。理解されるものとするが、ディスプレイ18およびインジケータ・システム20の構成から、ディスプレイ18が第1の方向において光の投影を行ない、かつインジケータ・システム20が第2の方向20において光の投影を行ない、それにおいて第1の方向は第2の方向と異なるとすることができる。1つの例示的な実施態様においては、第2の方向が概して第1の方向を横切るとすることができる。これも理解されるものとするが、ディスプレイの発光部材は、発光可能な特性を提供するこのほかの多様な形式および構造をとることが可能である。
図39‐42は、本発明の態様に従ったウエアラブル・デバイス・アッセンブリを作り出すためのモールディング・プロセスを図解した概略図である。図39において、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の脊柱部材22の作成に第1の型170を使用できる。ここで説明しているとおり、脊柱部材22の構造的特徴は、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の多様な電子および非電子構成要素の取り付け、挿入、および嵌め合いを可能にする。脊柱部材22は、型170内に射出される熱可塑性材料等の可塑性材料から成型できる。可撓性ゾーン等のいくつかの部分において脊柱部材22をより薄くし、それらの領域において可撓性を提供することができる。それとは対照的に、バッテリを支持するセグメント等のほかの部分は、より多くの硬直性を提供するべくより厚くすることができる。それに加えて、回路および発光素子(たとえばLED)等の電子構成要素をより硬直な部分に取り付けて破損を防止できる。その後に続き、前述したとおりのそのほかの構成要素を脊柱部材22に組み付けることができる。たとえば、バッテリ・パック142、回路、ディスプレイ18、およびインジケータ・システム20を脊柱部材22に組み付けることができる。
さらに図40に示されているとおり、多様な構成要素のうちの特定のものを支持している組み付け済みの脊柱部材22を、続いてその先の射出成型のためのインサート・コア172に被着させるか、またはそれに装填することができる。その後、内径または内側部分を脊柱部材22上に射出成型することができる。図41および42においては、続いて成型後のアッセンブリが外径型174内に挿入され、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の外径または外側部分を成型して、ハウジング12の外部包み込み部材24を完全に形成することができる。その後、デバイス・アッセンブリ10をインサート・コア172から取り外すことができる。
理解されるものとするが、図1‐6に示されているデバイス10等のデバイスの形成に追加のプロセスを利用することは可能である。例示的な実施態様においては、脊柱部材22を形成するプロセスが、最初にバッテリ・コンパートメントの形成を含む。図7A、図7b、図8A、および図8Bから認識できるとおり、型が提供され、それにおいてチクソモールド成型プロセスを介してマグネシウムが型内に射出されてチクソモールド成型された部材55が形成される。マグネシウムのチクソモールド成型された部材55は、金属のバッテリ・キャップ72、74(図2)と協働してバッテリ142のための実質的に金属の筐体を提供する。ここで述べているとおり、そのほかの金属成型プロセスを使用することは可能である。チクソモールド成型された部材55は、形成後に型内に配置され、それにおいて材料が型内に射出されて脊柱部材22が形成される。チクソモールド成型された部材55の周囲に材料がオーバーモールドされ、それにおいて特定の量の射出された材料が部材55の内表面にわたって広がる(図7‐8)。理解されるものとするが、型は、脊柱部材22の実質的に硬直な部分、脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48のための構成をはじめ、そのほかの、この中に述べられているところのデバイス10の多様な構成要素を受け入れ、マウントし、あるいはそのほかの形で支持する構造を組み込むべく設計される。例示的な実施態様においては、脊柱部材22の残りの部分を形成するべくチクソモールド成型された部材55の上から射出される材料はポリプロピレンである。
脊柱部材22が形成されると、追加の構成要素が脊柱部材22に接続される。たとえば、脊柱部材22の1つの端部に、ラッチ・メカニズムまたはスペーサ要素のうちのいずれか1つと協働することになる接続構造を接続することができる。さらに理解されるものとするが、前述した特徴を有するUSBコネクタ94が形成される。図10A‐10Cから認識できるとおり、スタンピング・プロセス等を通じて形成された隆起したリブ118を有するUSBリード98が備えられる。リード98が型の中に配置され、その状態で可塑性射出成型された材料がリード98の周りに形成され、リード98の周りに硬直な本体96が形成される。理解されるものとするが、型は、丸み付きの開口116が形成され、その中でリード98が等間隔で離隔され、かつ垂直に整列するように設計される。リード98は、丸み付きの開口の中に窪められるが、隆起したリブ118が硬直な本体96の上面114の直近まで延びている。また型は、USBコネクタ94の硬直な本体96内に窪み100を形成するべく設計される。形成されると、USBコネクタ94が脊柱部材22の端部に接続され、リードの端部をコントローラに接続する準備が整う(図9)。
構成要素が取り付けられた脊柱部材22が続いて型内に挿入されて、デバイスの内径部分がオーバーモールドされる。熱可塑性エラストマ材料が型内に射出されてハウジング12の内側部分が形成される。理解されるものとするが、付着促進剤が使用されることもあり、それにおいて付着促進剤は、熱可塑性エラストマ材料のオーバーモールディングに先行して脊柱部材22の内側表面に塗布される。付着促進剤は、脊柱部材22への熱可塑性エラストマ材料の接着の強化を補助する。1つの例示的な実施態様においては、3Mカンパニ(3M company)から販売されている3Mプライマ(3M Primer)94が付着促進剤として使用される。これも理解されるものとするが、型は、バッテリ142を受け入れる窪みコンパートメント50、52と連通する開口がハウジング12の内側部分に備えられるように設計される。
その後、脊柱部材に追加の構成要素を取り付ける準備が整う。図15および16から認識できるとおり、コントローラ14のPCB部材140は、必要な回路、そのほかの電気構成要素、アンテナをはじめ、必要とされる、3軸加速度計を含むセンサを伴って形成される。それに加えて、ディスプレイ18およびインジケータ・システム20の構成要素もまた、PCB部材140に接続される。さらに理解されるものとするが、入力ボタン16が2段階射出成型プロセスによって形成され、それにおいては硬直なベース部材と可撓性キャップが一体的に接続される(図17‐18)。入力ボタンもまた、PCB部材140に接続される。PCB部材140は、脊柱部材22に接続される。PCB部材140は、脊柱部材22上に被着され、脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48も含めて概して表面対表面係合で脊柱部材の輪郭に倣う(図6、15、16)。PCB部材140は、脊柱部材22に固定的に取り付けられる。この中で述べているとおり、この構成は、撓みからの応力が最小化される、より中立な軸の提供を補助する。USBコネクタ94のリードの端もまた、PCB部材140上にはんだ付けされる。バッテリ142は、バッテリ・コンパートメント内に挿入される(図19‐20)。バッテリ・コンパートメント50、52の開口59を通って隆起した接点が位置決めされ、それにおいて接点がプリント回路基板上の受け側の接点に合わさる。バッテリ閉被部材はねじファスナ(図2)を介してデバイスの内側部分に固定的に取り付けられ、それにおいてバッテリ接点が、PCB部材140と関連付けされた合わせ接点に当接してバイアスされる。
この中間アッセンブリが、その後、追加のオーバーモールディング・プロセスのための追加の型に挿入される。型には、入力ボタン16の第1のリング表面82および第2のリング表面86と係合して、熱可塑性エラストマ材料が入力ボタン16の内側部分に移動することを防止するツールが含まれている(図17‐18)。熱可塑性エラストマ材料が型の中に射出されて外部包み込み部材24の構成が完成する。1つの例示的な実施態様においては、脊柱部材22がポート開口380を有する管構造を含み、それにおいては材料がその管構造を通って射出されて外部包み込み部材24の外側部分を形成する。図19Aに示されているとおり、ポート開口380は、バッテリ・コンパートメント52の傾斜付き表面に備えられ、脊柱部材22を通る管構造と連通している。適切な型部材の中に配置された後、ポート開口380を通じて射出材料が射出され、それが型内を流れて外部包み込み部材24の外側部分を形成する。理解されるものとするが、ポート開口380は、バッテリ・コンパートメント内または脊柱部材22上のそのほかの場所のいずれにも配置することができる。さらにポート開口380が、複数のポート開口を含むこともできる。このようにして、脊柱部材22上において支持されている多様な構成要素が、外部包み込み部材24内に包み込まれる。熱可塑性エラストマ材料が流れて入力ボタン16の側方表面と係合するが、それにおいては材料のそれ以上の移動がツールによって防止される(図6参照)。このオーバーモールディング・プロセスの完了後は、ラッチ・メカニズムの受け側部分および、望ましければスペーサ要素を取り付けることが可能である(図2、3、および19)。その種の構成においては、理解されるものとするが、ハウジング12が容易に撓んでユーザの手首にデバイスを配置することが可能になる。デバイス10は、脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48において撓み、それにおいては硬直なセグメントがマウントされた上にバッテリ142とともに移動することが理解されるものとする。外部包み込み部材24の弾性特性は、その種の枢動を容易に可能にする一方、脊柱部材22によって支持されている構成要素を保護するに充分な構造を提供する。
デバイス10が、このようにして形成され、動作のための準備が整う(図2)。動作およびそのほかのユーザ経験については後述する。
本発明のデバイス10は、多数の代替構造および構成を有する。たとえば、図21‐38は、ハウジング12、コントローラ14、ディスプレイ18、およびインジケータ・システム20の多様な構成要素の追加の実施態様を開示しており、デバイス10内においてそれらを利用すること、および前述したデバイス10の特徴と組み合わせることが可能である。
図21A‐Dは、本発明のデバイス10とともに使用することが可能な脊柱部材およびバッテリの代替実施態様の略図的な側面図を図解している。類似の参照番号を用いて類似の構造を参照することができる。脊柱部材22aは、複数の可撓性ゾーン46a、48aを、硬直な、または実質的に硬直なセグメントまたはゾーン42a、44aとともに有する。図21A‐Dは、脊柱部材22aのより薄い部分の形式の可撓性ゾーンを図解している。より薄い部分をより可撓性のある領域に対応させ、脊柱部材22aのより厚い部分を、より不撓性のエリアまたは硬直なゾーンに対応させることができる。理解されるものとするが、脊柱部材22aは、可撓性ゾーンの周りでより容易に撓むか、またはヒンジ状に枢動する。硬直なゾーン42a、44aは、回路基板、発光システム、バッテリ・パック、およびそのほかの電子アッセンブリ等の不撓性の構成要素を安全にすることを可能にするべく、可撓性でなくすることができる。たとえば、硬直なゾーン42a、44aは、それぞれバッテリ・パック142を含むことができる。それに加えて、またはそれに代えて、硬直なゾーン42a、44aのうちの1つまたは複数が運動競技情報の処理、ストア、および/または検知のための回路を含むことができる。ディスプレイ構成要素は、バッテリを支持している硬直なゾーン42a、44aの間に概して延びる追加の中央の硬直なゾーン内に配置することができる。硬直なゾーン42a、44aは、デバイス・アッセンブリ10のあらかじめ定義済みの量の拡張を少なくとも可能にするべく、限られた量の柔軟性を有することができる。
さらに図21A‐21Bから認識できるとおり、バッテリ・パック142の長さを調整して、バッテリ容量を増加または減少させることができる。バッテリ・パック142の長さにおける変更に起因して、ディスプレイ構成要素、インジケータ・システム構成要素、またはそのほかのコントローラ構成要素の長さまたはそのほかの寸法が影響を受ける可能性もある。たとえば、バッテリ・パック142の長さが増加される場合には、ディスプレイまたはインジケータ・システムのサイズを減少させて補償することができる。同様に図21C‐21Dにおいては、バッテリ・パック142の厚さを修正して、バッテリ容量およびデバイス寿命を調整することができる。デバイスの長さではなく、その厚さを増加することによって、デバイス・アッセンブリ10の長さに沿ったバッテリ・パック142の拡張がないことから、可撓性ゾーンのサイズを最大化することができる。しかしながら、厚さを増加することは、重さおよび/またはデバイスの円周を増加することにもなり得る。バッテリ142および硬直なセグメントまたはゾーン42a、44aは、再充電が要求されるまでの活動の記録および情報の表示に適切な容量を有するデバイス10を提供するべく協働的に寸法設定することができる。
図22および23は、本発明の代替実施態様に従ったコントローラの構成要素を開示している。類似の参照番号を用いて類似の構成要素を参照することができる。PCB部材140は、コントローラ14のそのほかの構成要素を支持している。またインジケータ・システム20に、別々の発光部材コンパートメント180およびインジケータ・システムの発光部材の上に位置決めされるカバー部材182を提供することもできる。図23A‐Cに示されているとおり、PCB部材140の上に、追加のカバー部材184を位置決めすることができる。理解されるものとするが、図23A‐Cに示されているとおり、コントローラを脊柱部材22の上に被着し、固定的にそれに取り付けることが可能である。
図24‐27は、デバイス10の代替実施態様のディスプレイ構成要素を開示している。図24は、本発明の代替実施態様に従ったディスプレイの構成要素の分解図を開示している。類似の参照番号を用いて類似の構成要素を参照することができる。この実施態様におけるディスプレイ18は、コントローラ14のPCB部材140に機能的に接続され、脊柱部材22にマウントされる複数の発光部材152を有する。シール部材190は、それを通り、かつ複数の発光部材152の周縁の周りに位置決めされるべく形作られた開口を有する。第1のキャップ部材192は、それを通る複数の開口を有し、複数の発光部材152の上に位置決めされる。これらの開口は、それぞれの発光部材に対応するべく位置決めされている。追加の透明カバー部材194のペアがキャップ部材192の上に位置決めされる。単一の透明カバー部材もまた利用が可能である。図24から認識できるとおり、シール部材190、キャップ部材192、およびカバー部材194は、ディスプレイ18の複数の発光部材152の上に位置決めされる。キャップ部材192は、シール部材190とカバー部材194の間にサンドイッチにされる。複数の発光部材152が発光すると、光がキャップ部材192の開口を通過し、透明カバー部材194を通して見ることができる。
図25Aおよび25Bは、キャップ部材192をより詳細に開示している。キャップ部材192は、ディスプレイ18の複数の発光部材152の上に位置決めされるべく構成される。キャップ部材192は、凸状の外側表面を有する。図25Bは、図25Aに示されているキャップ部材192の裏面図を開示している。キャップ部材192は、ディスプレイ18の複数の発光部材152の位置と概略で対応する複数の開口を有する。さらに図26に示されているとおり、各開口は、キャップ部材192の裏面に延びるコラム196と連通している。図26および27に示されているとおり、各列196は、概して円錐台形の形状を有する。コラムの底部分は、ディスプレイ18の発光部材152を完全に囲い込む寸法に設定される。図26および27から認識できるとおり、キャップ部材192は、複数の発光部材152の上に位置決めされ、それにおいては各発光部材152がキャップ部材192のそれぞれのコラム196内に位置決めされる。デバイス10の外部包み込み部材24は、発光部材が発光するときに外部包み込み部材24を通って光を見ることができるように、キャップ部材192の上に位置決めされ、かつ構造化されて寸法設定される。図27に示されるとおり、発光部材が発光するとき、円錐台形のコラム196は、開口および外部包み込み部材24を通じてより集束された態様で光が指向されるように光の反射を補助する。理解されるものとするが、この実施態様における外部包み込み部材が開口を有することも可能であり、それにおいては透明カバー部材194がその開口を通過して延び、その開口を通じて発光部材を見ることができる。
図28および29は、追加の代替実施態様のディスプレイを示している。図28においては、ディスプレイの複数の発光部材152の上に薄い透明カバー部材198が位置決めされている。複数の相互接続されたキャップを有するキャップ部材200が、複数のライトの上に位置決めされる。各キャップは、それぞれの発光部材の上に嵌まり合うべく寸法設定される。また図29は、複数の発光部材152の上で透明カバー部材202を利用するディスプレイを示している。複数の開口を有するキャップ部材204がカバー部材202の上に位置決めされる。
図30は、USBコネクタ94の部分断面図を示している。USBコネクタ94は脊柱部材22の遠位端に接続される。USBコネクタは、複数のUSBリード98を有し、それにおいてUSBリード98は、その上にリブを含み、したがって、隆起した構成を有する。さらに図30に示されているとおり、USBリードは、脊柱部材22を通って延び、コントローラ14と機能的に接続されるコネクタに接続される。
図31‐33は、本発明のデバイス10に使用することが可能な代替留めメカニズムを図解している。留めメカニズム300は、デバイス10のハウジング12と機能的に関連付けすることが可能な協働構成要素を有する。留めメカニズム300は、第1の突出部材302および第2の受け側部材304を概して有する。先の実施態様と同様に、留めメカニズムは、一方がデバイス・アッセンブリ10のハウジング12の1つの端に取り付けるべく構成され、他方がハウジング12の受け側の端に接続するべく構成されたUSBデバイスを組み込む。たとえば、図31Aおよび図31Bに示されているとおり、第1の突出部材302に組み込まれているUSBコネクタ306は、第2の受け側部材304に挿入可能である。USBコネクタは、先の実施態様と構造において類似であり、複数のリードを有している。受け側部材304は、USBコネクタ306のサイズおよび形状に対応する形状およびサイズを有する開口308またはスロットを含む。受け側部材304の開口308は、受け側部材304へのUSBコネクタ306の挿入時にそれを確保するべく構成されたばね付勢されるラッチ310を含むことができる。開口308またはスロットは、長さ方向に受け側部材304全体を通って延びることができる。受け側部材304の長さは、USBコネクタ306の全長より短くすることができる。1つの例においては、受け側部材304の長さをUSBコネクタ306の長さの約2分の1または3分の1に対応させることができる。ばね付勢されるラッチ310は、受け側部材304の後方部分を通過して延び、受け側部材304内にUSBコネクタ306が完全に挿入されると、USBコネクタ306の1つまたは複数の部分と整列する。
図32Aは、受け側部材304の内部を図解している。ラッチ310は、ラッチ310をラッチ位置にバイアスするばね312周りに枢動する。またラッチ310は、フィンガ314およびラッチ310を付勢するためのボタン316も有する。ラッチ・フィンガ314は、ボタン316とは反対の方向に枢動する。ボタン316を押し下げることによって、フィンガ314がUSBコネクタ306(図31A‐31B)から外れ、受け側部材304からUSBコネクタ306の取り外し/切り離しを可能にできる。
図32Bは、受け側部材304のラッチ310と係合するべく構成されたUSBコネクタ306の底面を図解している。USBコネクタ306の底面は、係合表面320を画定する窪み318を有し、それにおいてラッチ310は、USBコネクタ306が挿入されたときにその表面と係合するべく構成される。図解されているアレンジメントにおいては、窪み318が、USBコネクタ306のUSBコネクタ・リードとは反対側の面上にある。
USBコネクタ306全体の長さより受け側部材304を短くできることから、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジングの端部は、受け側部材304内への挿入の後に露出されたままとなるUSBコネクタ306の長さに等しい長さの開口を含むことができる。
図33A‐33Dは、受け側部材304およびその先のウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジング12の端部の受け側部材304が取り付けられた開口内にUSBコネクタ306が挿入されるときのプロセスを図解している。図33Aにおいて、当初はフィンガ314がハウジング12の開口内に突出するようにラッチ310をバイアスすることができる。USBコネクタ306が受け側部材304の開口308内および追加の開口内に挿入されるとき(図33Bに図解されているとおり)、フィンガ314の傾斜付き表面と接触するUSBコネクタ306によってフィンガ314が下向きに強制されるようにできる。USBコネクタ306が受け側部材304および開口内を進み、窪み318がラッチ310と整列するポイントまで挿入されると、図33Dに図解されているとおり、ばねバイアスに起因してフィンガ314が窪み318内に突出し、係合表面320と係合することができる。この係合は、USBコネクタ306と受け側部材304の間における堅固な接続を提供する。したがって、デバイス10のハウジングの両端部の間に留めメカニズムが提供される。
図34Aおよび図34Bは、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のサイズを増加するために使用され、また図31‐33に示されている留めメカニズム300とともに使用可能なスペーサ・アッセンブリまたは伸張要素を開示している。伸張要素もまた、USBコネクタ306の部分を挿入して係合することができる開口336を含むことができる。たとえば図34A‐図34Bは、ハウジング12の開口334に嵌まり、それに接続するべく構成されたコネクタ部分332を有する伸張要素330を図解している。この接続は多様な形式をとることが可能である。たとえば、コネクタ部分332の形状を、開口334の形状およびサイズと整合させることができる。伸張要素の使用を容易にするため、受け側部材304を、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の本体から取り外し可能に切り離しできるようにすることができる。その場合には受け側部材304とハウジング12の端部の間に伸張要素330を挿入することができる。開口334および/またはコネクタ部分332に留め金またはそのほかのタイプの留めメカニズムを含めて、確実な取り付けを提供することもできる。伸張要素330の1つの端部は、ハウジング12の端部の開口334と形状およびサイズが類似した開口336を含むことができる。これにより、ユーザが1つまたは複数の伸張要素の使用を希望した場合に、伸張要素330の開口336にUSBコネクタ306を嵌めることが可能になる。図34Bは、伸張要素330の挿入および受け側部分とのUSBコネクタの接続時における全体的なデバイス・アッセンブリを図解している。
図35‐37は、フルサイズのUSBコネクタに代えてマイクロUSBコネクタが使用できる別の例の代替留めメカニズムを図解している。このアレンジメントにおいては、マイクロUSBコネクタの形状にテーパーを付けて、マイクロUSBコネクタと、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の他端の受け側部分の間における係合の簡単化を補助できる。留めメカニズム350は、デバイスのハウジング12と機能的に関連付けすることが可能な協働構成要素を有する。留めメカニズム300は、第1の突出部材352および第2の受け側部材354を概して有する。
図35A‐Cに図解されているとおり、第1の突出部材352は、マイクロUSBコネクタ356を支持する。マイクロUSBコネクタ356は、マイクロUSBコネクタ356の端部をウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の受け側部材354に確保させるために使用できる金属ピン358を含むことができる。
図36Aおよび図36Bは、受け側部材354の各種斜視図を図解している。図解されているとおり、受け側部材354は開口を有し、金属ピン358(図35Bおよび図35C)上にラッチするためのフック部材360がその中に支持されている。例示的な実施態様においては、ばね部材362を用いてフック部材360をバイアスし、かつそれが、ボタン364を押し下げることによってばねバイアスに抗して可動であるとすることができる。
図37A‐Eは、第1の突出部材352のマイクロUSBコネクタ356が受け側部材354に接続される例示的なプロセスを図解している。マイクロUSBコネクタ356が受け側部材354の開口内に挿入されるとき、フック部材360の傾斜付き表面が金属ピン358と係合し、ばね362の力に抗してそれが上向きに強制される。さらに開口内に挿入されると、フック部材360が金属ピン358を越え、ばね362がフックを下向きにバイアスしていることからフック部材360がピン358と係合し、ラッチ・メカニズムがラッチ・ポジションになる。ユーザは、ボタン364を押し下げて部材352、354の係合を解くことができる。
図38Aおよび38Bは、伸張要素370を使用する図35‐37の留めメカニズム350を図解している。特に、受け側部材354は、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジング12から取り外し可能に切り離すことができるので、伸張要素370等の伸張要素を、受け側部材354とウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のハウジング12の間に挿入できる。各伸張要素370は、受け側部材354を挿入して確保できる開口372を含むことができる。図38Bは、マイクロUSBコネクタ356および伸張要素370またはスペーサが挿入されたウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10を図解している。
理解されるものとするが、そのほかの代替留めメカニズムを利用してウエアラブル・デバイス・アッセンブリのハウジング12の遠位端を解放可能に接続することは可能である。そのほかの構造には、干渉嵌め接続、フックおよびループ・ファスナ、またはそのほかのバックル・タイプの構成を含めることができる。ハウジング12が恒久的な環状構成を有することは可能であるが、伸張される構成を有することは、ユーザが手首等の上にアッセンブリをフィットさせることを可能にする。
ここで説明し、示しているとおり、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の多様な構成要素は、脊柱部材22に接続され、かつそれによって支持されており、それにおいてエラストマ材料が構成要素の上に形成されてデバイス10を図1および2に示されているとおりの最終的な形にする。図から認識できるように、留めメカニズム26のラッチをはずしてデバイス10をユーザの手首周囲に位置決めし、その後に続いて留めメカニズム26をラッチ・ポジションにすることができる。ユーザは、望ましい場合には、デバイス10を常時装着することが可能である。
ユーザによって装着されているとき、デバイス10は、そのユーザの活動を追跡することができる。理解されるものとするが、デバイス10のコントローラ14は、コントローラおよびセンサに関連付けされ、センサ(1つまたは複数)によって検知されたデータを処理し、利用する特定のアルゴリズムを有している。理解されるものとするが、コントローラは、望ましい場合には、単一のアルゴリズムまたは複数のアルゴリズムを利用可能である。ユーザが掛かり合っている特定の活動のために特定のアルゴリズムを利用できる。またコントローラ14を、センサによって検知されたデータに基づいて特定のアルゴリズムが自動的に選択されるように構成することも可能である。例示的な実施態様においては、付勢のための入力をデバイス10に提供することが可能であり、それにおいてデバイス10がユーザの活動の追跡を開始する。たとえば、3軸加速度計等のセンサは、ユーザの動きを検知することが可能であり、それにおいてはデバイス10がその種の動きに関連付けされるデータを記録する。追跡される活動は、ユーザが歩いた歩数、ユーザによって消費されたエネルギ、またはそのほかのメトリクスまたはパラメータを含め、多様となり得る。追跡される特定のパラメータは、速度および距離、心拍数、またはそのほかのパラメータを含むことが可能である。センサ、アルゴリズム、および検知されたデータとともに追加の処理が採用されることもある。1つの例示的な実施態様においては、デバイス10が加速度計によって測定されたデータをエネルギ消費に翻訳する伝達関数/アルゴリズムを利用し、それにおいては加速度が近似的な酸素動力学(燃焼されたカロリー)にマップされる。ディスプレイおよび/またはインジケータ・システムは、その種の活動を示す合図を示すことができる。デバイスは、また、ユーザに関連付けされたモバイル・デバイスと、またはフィットネスまたは健康関連の内容に向けられたサイト等のリモート・ウェブサイトと無線でインタラクションすることもできる。いずれかのあらかじめ決定済みの時点において、デバイスから別の場所にデータを転送することをユーザが望むことがある。図44に示されているとおり、ユーザは、デバイス10のラッチを解き、USBコネクタ94をコンピュータに差し込むことができる。それに応答してデバイス10内にストアされたデータが、その先の処理および表示のために、ユーザのコンピュータおよび/またはリモート・サイトに転送されるようにすることができる。ユーザのコンピュータまたはリモート・サイトからデバイス10上にデータをロードすることもできる。データ転送の開始がユーザに促されるようにデバイス10および/またはコンピュータが構成されることもあり、あるいはデバイス10がコンピュータのポートに差し込まれるとデータ転送が自動的に開始されることも可能である。その種のデータは、時間、活動の通貨、またはそのほかの変数に基づいたディスプレイまたはインジケータ・システムの発光といったデバイス10の動作イベントをトリガするべく構成できる。デバイス10がデータの同期および転送のためにコンピュータに差し込まれると、インジケータ・システムの同期プロセスを示す特定の発光部材が発光する。USBコネクタ94がユーザのコンピュータに差し込まれているときはデバイス10のバッテリの充電も行なわれる。理解されるものとするが、デバイス10は、データ転送および/またはデバイスの充電が無線および/または有線接続を介して可能となるように構成することもできる。たとえば、デバイス10は、誘導充電を介したバッテリの再充電のために構成することができる。デバイス10が別の適切なペアリング済みのデバイスを検知した場合に自動的にデータを無線転送するべくデバイス10を構成することも可能である。同期プロセスが完了し、デバイス10が充分に充電された後は、デバイス10をコンピュータから取り外し、ユーザが再び装着し、活動の検出を開始するべく付勢することが可能になる。デバイスの動作に関連付けされたユーザ・インターフェースおよびユーザ経験については、詳細を後述する。いくつかのアレンジメントにおいては、インジケータ・システム(たとえば、インジケータ・システム20)を第2のディスプレイとすることができる。インジケータ・システム20およびディスプレイ18は、互いに独立してコントロール可能であるとすることができる。
図43は、ウエアラブル活動検出および追跡デバイス4300の一例のブロック図である。デバイスは、インストラクションを実行し、そのインストラクションに従ってデバイス4300のほかの構成要素をコントロールするべく構成されたメイン・コントローラまたはホスト・プロセッサ4301を含む多様な構成要素を含むことができる。デバイス4300は、さらにデータおよびインストラクションをストアするための、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)4303、読出し専用メモリ(ROM)4305、およびストレージ4307等の揮発性ならびに不揮発性メモリを含むメモリを含むことができる。それに加えて、デバイス4300は、デバイス4300に電力供給する1つまたは複数のバッテリ(図示せず)を充電するための充電構成要素4309を含むことができる。デバイス4300は、さらに、多様な入力および出力アダプタ、およびそのほかの、周囲光センサ4311、ディスプレイ・アダプタ4313、加速度計4315、入力アダプタ4317を含む構成要素を含むことができる。周囲光センサ4311は、視認性のための1つまたは複数のディスプレイの輝度レベルの決定に使用できる。光センサ4311は、概略の時刻の決定にも使用できる。入力アダプタ4317は、ボタンの押し下げ、タッチ入力、スクロール・ホイール入力およびこれらの類を含む多様なタイプの入力を、デバイス4300内に含まれる入力デバイスのタイプに応じて受信し、処理するべく構成できる。加速度計4315は、ウエアラブル・デバイスおよびデバイス装着時のユーザの動きを検出するための構成ができる。いくつかの例においては、加速度計4315を6軸加速度計とすることができる。心拍数センサ、温度センサ、湿度センサおよびこれらの類を含むそのほかのセンサもまたデバイス4300内に含めることができる。
デバイス4300による通信は、有線および無線接続手段を通じて行なうことができる。1つの例においては、デバイス4300が、無線周波数送信を通じてほかのデバイスと無線通信するべく構成された無線構成要素4319を含むことができる。無線構成要素4319は、ブルートゥース(Bluetooth)トランシーバ、RFIDデバイス、Wi‐LANトランシーバ、セルラ・トランシーバ、およびこれらの類および/またはこれらの組合せに対応すること、および/または専用プロセッサを含むことができる。ディスプレイ・アダプタ4313は、デバイスの1つまたは複数のディスプレイを、多様な活動情報、インタラクション情報、アラート、通知、およびこれらの類の伝達においてコントロールするべく構成できる。1つの例においては、ディスプレイ・アダプタ4313を、デバイス4300の第1のディスプレイを、それの第2のディスプレイのコントロールと独立してコントロールするべく構成できる。さらにウエアラブル・デバイスは、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)構成要素4321等の場所決定構成要素を含むことができる。場所の決定は、セルラ・トランシーバ(たとえば、セルラ三角測量に基づいて)を含めたほかのデバイスを使用して行なうこともできる。この中で述べられている構成要素は、単一のデバイスに結合すること、または複数の構成要素にわたって分散させることができる。さらにまた、追加の、もしくは代替構成要素を使用して、追加の、もしくは代替機能を提供することもできる。
たとえば、デバイス10は、日々の進捗目標インジケータを提供することができる。ユーザは、デバイス10に、日中または24時間の期間、またはそれより短い時間期間内にユーザが特定量の活動を完遂することとした目標をセットすることができる。デバイス10は、日を通じたユーザの進捗度としてユーザの活動を検出し、記録する。検知した活動に基づいて、コントローラが、デバイス10にセットされた目標に向けた進捗度に対応するインジケータ・システム上の発光素子を発光させる。たとえば、インジケータ・システム上の発光素子の数が、ユーザの目標に向けた進捗度(たとえば、a%)に基づく。それに加えて、発光される発光部材の色により、過去のあらかじめ決定済みの量の時間にわたってユーザがどの程度活動的であったかを示す。たとえば、もっとも非活動的を赤色、もっとも活動的を緑色として赤から、黄、緑へと変わるカラー・スケールを用いてインジケータ・システムを発光させ、過去1時間にわたってユーザがどの程度活動的であったかを示すことができる。ユーザが充分に活動に掛かり合い、目標に到達したときには、インジケータ・システムのすべての発光素子が発光することになる。発光素子のうちの(たとえば、側面のインジケータ・システムまたはディスプレイ上の)1つまたは複数をオン・オフ明滅させて、目標に到達したことを示すこともできる。たとえば、何らかのユーザ・インタラクション(たとえば、特定の入力デバイスまたは任意の入力デバイスを通じたユーザ入力)が受信されるまで、または目標が(たとえば、日々の目標については深夜、またはそのほかの指定された自動またはマニュアル・リセット時に)リセットされるまで最左翼の発光素子を5秒ごとにオン・オフ明滅させることができる。
それに代えて、またはそれに加えて、インジケータ・システム(たとえば、インジケータ20)の、目標への到達に向けた現在の進捗の量に対応する発光素子を明滅またはそのほかの形で発光させることによって現在の進捗度のインジケータを提供することもできる。たとえば、ユーザの進捗度がインジケータ・システム上の別のレベル(たとえば、別の発光素子)に到達するときには常に、現在の進捗度のインジケータを提供することができる。特定の例においては、インジケータ・システム20の各セグメントが異なる区間の進捗度に対応し、ユーザが現在の進捗度の区間(たとえば、目標に向けた10‐25%の進捗)から別の進捗度の区間(たとえば、目標に向けた26‐40%の進捗)に変化すると進捗度のインジケータが提供されるようにできる。したがって、ほかのレベルの進捗度に到達すると、インジケータ・システムの対応するエリアまたは素子の発光、明滅、またはこの類を、指定量の時間(たとえば、30秒にわたり5秒サイクルで)にわたって行なうことができる。現在の進捗度のインジケータは、任意の変化または指定スレッショルド量の変化が生じたときに常に提供されるようにもできる。いくつかの態様によれば、現在の進捗度のインジケータを、デバイスが1つまたは複数のタイプのスリープまたは停止状態にあるときに提供することができる。進捗度のインジケータは、周期的に、またはそのほかの何らかの定義済みスケジュールに基づいて提供してもよい。聴覚および触覚のインジケータを含めたそのほかのタイプの進捗度のインジケータを使用することもできる。
その種の明滅構成は、ユーザによるデバイスのインタラクションがないときでさえ、トリガすることが可能である。コントローラと機能的に関連付けされており、かつハウジングによって支持されているスピーカを介して聴覚アラームを提供することもできる。デバイス10が、その後に続いてユーザが変更できる初期値のデフォルトの目標を有することは可能である。新しい目標がセットされた場合には、インジケータ・システムの特定の発光素子が当初明滅して、インジケータ・システム上のどこから目標の進捗度が開始するかをユーザに示すことができる。目標および目標活動追跡については、さらに詳細に後述する。それに加えて、またはそれに代えて、目標および活動情報は、毎日のあらかじめ決定済みの時刻に、または目標の時間期間の満了時にリセットすることができる。
この中で説明されているとおり、デバイス10は、ユーザの活動を追跡し、インジケータ・システム20等の上にその種の活動を示す合図を表示する。デバイス10は、いくつかの異なる特徴に従ってデータを表示する能力を有している。1つの例示的な実施態様においては、インジケータ・システム20が複数の20灯部材を有する。インジケータ・システムの各発光部材は、赤、黄、緑、橙、白、青等の色、または希望に応じたそのほかの色を含む複数の知覚的に異なる色を表示することができる。特定数の発光素子を発光させて活動のレベルを示すこと(たとえば、低レベル活動に対して1つの発光素子の発光、高レベル活動に対して20の発光素子の発光)、および特定の色を使用して活動のレベルを示すこと(たとえば、低レベル活動に対して赤色、中レベル程度の活動に対して黄色、高レベル活動に対して緑色)が可能である。その種の発光素子の発光の組合せもまた採用することが可能である。それに加えて特定の色の発光、または色の発光スキームを、特定のスポンサー付きイベントを示すため、ユーザがチャリティを支持する活動を行なっていることを示すため、またはユーザが別のユーザとインタラクション中であることを示すためというように特定の指定のために使用することができる。インジケータ・システムの複数の発光素子を、別々のセグメントに指定して、この中で述べているとおりの本発明の態様に従った合図を表示することも可能である。
1つまたは複数の構成によれば、ウエアラブル・デバイス4300(図43)等のウエアラブル運動競技パフォーマンス・デバイスは、複数のモードおよび機能を含むことができる。1つの例においては、デバイスの初回付勢時に、デバイスが初期スタートアップ・モードに入り、デバイスをコンピュータまたは電源に差し込む必要があることを示すアイコンを表示する。このモードにおいては、バッテリ低下警告を提供せずに、デバイスを電源に差し込む必要があることを示すアイコンだけで充分とし得る。コンピュータに接続されると、デバイスがセットアップ・モードに入り、デバイスが接続されているコンピュータ上で実行されているプログラムを通じてデバイスの多様な態様をユーザが構成することを可能にさせる。特定の例においては、デバイスの接続時にコンピュータ上にセットアップ・プログラムが自動的にインストールされ、コンピュータによって起動されるようにできる。いくつかの場合においては、セットアップ・プログラムをデバイス上にストアしておき、デバイスの接続時にコンピュータに転送され、インストールされるようにできる。上記に加えて、またはそれに代えて、セットアップ・モードにおいて、現在のバッテリ・レベルを示すバッテリ・アイコンをデバイスのディスプレイ(たとえば、上面のディスプレイまたは側面のディスプレイ)上に表示することができる。バッテリのインジケータは、コンピュータからデバイス・アッセンブリが抜かれるまで、デバイスのディスプレイ上に残すことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、セットアップ・モードから(たとえば、その後に続く、活動追跡モード等のモードへ)進むために、ユーザがセットアップ・プログラムを通じてセットアップ・プロセスを完了する必要があるとすることができる。ユーザが、セットアップ・プロセスの完了前にデバイスを抜いた場合には、デバイスをプリセットアップ・モード(たとえば、初期スタートアップ・モード)まで戻すことができる。ユーザがセットアップ・プログラムを通じてセットアップ・プロセスを完了すると、デバイスは、活動評価モード等のその後に続くモードに入ることができる。いくつかの例においては、デバイスが特定のバッテリ充電量(たとえば、20%、30%、40%、50%、65%、75%、100%等)に到達した後でなければ活動評価モードが利用できないか、または付勢されない。ほかの例においては、バッテリの充電レベルとは無関係に活動評価モードを利用可能にすること、または付勢することができる。
初期セットアップ(たとえば、第1のユーザのための)の間においては、デバイスが90%等のスレッショルド充電量を有するまで、ユーザがデバイスを使用できないとすることができる。たとえば、デバイスは、機能または情報表示、同期機能、目標設定オプションおよびこれらの類を含むインタラクティブ性を提供できない。それに加えて、またはそれに代えて、運動競技活動の記録を開始するデバイスの付勢には、デバイス自体または別のコンピューティング・デバイス(たとえば、モバイル通信デバイス、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピューティング・デバイス等)を通じてデバイス上のセットアップ・プロセスをユーザが完了する必要があるとすることができる。1つの例においては、ユーザがセットアップ・プロセスを(たとえば、すべての必要な情報を入力し、セットアップ・ソフトウエアの『完了(COMPLETE)』または『スタート(START)』ボタンを選択することによって)完了せずに、デバイスの使用を(たとえば、デバイスの接続を、それのセットアップの実行に使用されている別のコンピューティング・デバイスから解除することによって)試みると、デバイスが初期スタートアップ・モード等のプリセットアップ状態にリセットされるようにできる。1つの例においては、セットアップ・モードにおいて以前に入力されたすべての情報が削除されるようにできる。別の例においては、以前に入力された情報がストアされ、ユーザがセットアップ・プロセスを繰り返すときにあらかじめ埋められるようにできる。
デバイスは、活動追跡機能のロックを解除する前にセットアップ・プロセスの完了を示す信号の到来を待機できる。前述したとおり、この信号は、いくつかのアレンジメントにおいて、ほかのコンピューティング・デバイスを通じてセットアップが行なわれている場合に、そのコンピューティング・デバイスから提供できる。この信号はセットアップが完了したことの表示に対応することができるか、またはこの信号は、ユーザ・プロファイル・データ、目標情報、およびこれらの類といったすべての必要な情報が入力され、デバイスと同期されたとの決定に対応することができる。さらにまた、デバイスは、運動競技活動の追跡にデバイスが使用できる旨の触覚、視覚、および/または聴覚信号等の信号をユーザに提供することができる。たとえば、『ゴー(GO!)』等のメッセージをデバイス上に表示できる。それに代えて、セットアップが完了していなければ(たとえば、すべての必要なデータがまだ入力されていない)、デバイスは、『ノー・ゴー(NO GO)』または『エラー(ERROR)』等のメッセージを表示することができる。
活動評価モードは、デバイスの初期付勢後の指定時間期間を含むことができ、その間にユーザの活動レベルが測定され、記録される。活動評価モードは、デバイスの完全な付勢(たとえば、すべての機能のロック解除)に先行して求められる活動とすることができる。それに代えて、評価モードが、必要とされないか、またはデバイスに含められないようにできる。図45は、デバイスの活動評価モードについての一例のフロー図を図解している。フロー図4500は、付勢中の活動評価モードに関する機能またはステータスの流れを表わすことができる。特定の例においては、ユーザの活動レベルが測定され、記録される期間を1日(たとえば24時間)とすることができる。しかしながら、30分、1時間、6時間、12時間、1週間、5日等々を含む任意の時間期間を使用できる。いくつかのアレンジメントにおいては、この時間期間をデバイスの較正および/またはデバイスの装着者についてのベースライン活動レベルの確立に使用できる。較正は、検出される運動競技パフォーマンスのメトリック値と実際のパフォーマンスのメトリック値の間における変換係数の決定を含むことができる。たとえば、ユーザが0.8マイルのランを行なったことをデバイスが検出したが、実際のランの距離は1マイル(たとえば、ユーザ独自の測定または決定に基づく)であった場合には、較正が、この不一致を相殺するべく1.25の変換係数を設定できる。これに対してベースライン測定は、ユーザの現在の、および/または代表的な(たとえば平均の)運動競技活動レベルの決定に使用でき、また目標の定義およびユーザの運動競技活動における傾向の決定に使用できる。
フロー図4500のプロセスは、デバイスが、初期較正およびベースライン活動測定が行なわれていないか、または完了していないと決定したときにのみ実行することができる。たとえばデバイスは、評価モードが再付勢されないように、初期較正またはベースライン活動レベル測定の実行時にフラグをセットすることができる。したがって、フラグがセットされていなければ、デバイスは、フロー図4500のプロセスを受けることができる。それに代えて、デバイスは、較正またはベースライン活動測定データをチェックし、初期較正またはベースライン測定が実行されたか否かを決定することができる。いくつかの例においては、初期較正および/またはベースライン活動レベル測定が完了されている(たとえば、初期期間が経過するか、または満了している)場合にフラグをセットすることができる。
フロー図4500のプロセスは、評価時間期間が満了したか否かを決定する残り時間チェック、デバイス上において、または接続された通信デバイス上においてメッセージが受信されたか否かを決定するメッセージ・チェック、利用可能な充電レベルを決定するバッテリ・チェック、および充電レベルが指定スレッショルドを下回る場合のバッテリ低下警告表示を含むことができる。それに加えて、またはそれに代えて、デバイス内の利用可能なメモリ量が低いか否かを決定するメモリ・チェックを実行することができる。低い場合には、警告を表示すること、および/またはデバイスがその後のデータの追跡およびストアを許可しないことができる。たとえば、加速度計を使用して検出されるデータがデバイス内に記録されないか、またはストアされないようにできる。それに代えて、またはそれに加えてデバイスは、メモリが解放できるように1つまたは複数のほかのデバイスとのデータの同期をユーザに奨励する『同期(SYNCH)』メッセージを表示できる。
デバイスがスリープ・モードにあるとき、デバイス上のボタンが押し下げるか、またはデバイス上の入力構成要素とのそのほかのインタラクションによって多様なチェックおよび警告メッセージの表示を行なうことができる。スリープ・モードは、ディスプレイが付勢されないモードに対応させることができる。たとえば、スリープ・モードは、指定量の時間にわたってユーザ・インタラクションがない(たとえば、1つまたは複数のボタンの押し下げがないか、またはデバイス上の入力メカニズムとのそのほかのインタラクションがない)と1つまたは複数のディスプレイが消勢されるモードに対応できる。特定の例においては、ユーザがボタンを押して、燃焼カロリーの量を見ることができる。デバイス上のディスプレイは、燃焼カロリー量を示し、かつその後に続いて追加のユーザ・インタラクションがまったく受信されなければ、それをオフにすることができる。ディスプレイは、情報の静的ディスプレイ(たとえば、テキスト、アイコン、画像、記号等)をはじめ、アニメーションを含むことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、聴覚または触覚により情報を伝えることもできる。いくつかの構成によれば、スリープ・モードをディスプレイ・モードの消勢に対応させ、特定の量の非アクティブ時間後の停止または低電力モードを、1つまたは複数の追加の構成要素の消勢に対応させることができる。スリープ・モードが停止時間の量に基づく必要はない。
スリープまたは停止モードに入るためのタイムアウト期間は、異なる機能または情報ディスプレイについて異なるとすることができる。たとえば、リンクを確立する方がタグに入るより長い時間的な量を要することがあるため、リンクまたはペアリング機能はより長いタイムアウト期間を有することができる。さらにまた、情報表示モードまたはループおよび活動モード、またはループといった異なるデバイス・モードの間においてもタイムアウト期間が異なるとすることができる。
スリープ・モードは、ディスプレイおよびインジケータ・システムの発光が両方ともにない状態を含むことができる。入力ボタンを押し下げることによって、ユーザは、活動進捗度を点検することが可能である。入力ボタンの押し下げに応答して、インジケータ・システムは、ユーザの活動レベルに対応する数の発光部材に到達するまで個別の発光部材が漸進的に発光していくアニメーション態様で発光することが可能である。ユーザがデバイス上のボタンの押し下げ、またはデバイスとのそのほかのインタラクション(たとえば、デバイスに動きを与える、デバイスの任意の入力要素を使用する等)を行なわなかった場合には、ユーザが構成できるあらかじめ決定済みの量の時間(たとえば、4秒、30秒、1分、2分等)の後にデバイスがスリープ・モードまたは停止状態に入ることができる。デバイスは、さらに、フロー図4500のプロセスの一部として、カウントダウン表示を提供することができる。時間カウントダウンは、評価期間のために残された時間の量を示すことができる。たとえば、評価時間期間を24時間から開始し、そこからカウントダウンすることができる。評価期間を超えると(たとえば、残り時間の量が0になる)、デバイスは、カウントダウン・メッセージに代えて評価完了メッセージを表示できる。いくつかの例においては、時間カウントダウンまたは評価完了メッセージを常に、その日の、または活動時間期間(たとえば、目標時間期間)の最初のボタン押し下げまたはそのほかのユーザ・インタラクションに応答して表示されるべき最初の情報インターフェースとすることができる。ほかの例においては、時間カウントダウンまたは評価完了メッセージを常に、時間、分、12時間、朝、昼、夕、およびこれらの類の間における最初のボタン押し下げまたはそのほかのユーザ・インタラクションの検出に応答することを含むそのほかの規則に基づいて最初に表示することができる。さらにほかのトリガは、特定のボタンまたは指定の入力メカニズムを押すこと、および/またはボタンが押されている時間的な量、ボタン押しパターン(たとえば、5秒内に4回ボタンを短く押すこと、または1回のボタンの短い押しに続く2秒のボタンの押し下げまたはこの類)を含む入力のタイプを含むことができる。その種の表示規則は、表示される情報とユーザの関係の最大化に使用することができる。評価期間が完了したとの決定をデバイスが行なうと、カウントダウンの表示に代えて、デバイスは、完了祝賀メッセージを表示し、それに続いてデータの同期を行なうべくコンピューティング・デバイスへのデバイスの接続をユーザに要求するプラグ・アイコンまたはアニメーションを表示できる(たとえば、コンピューティング・デバイスへの記録済み活動情報のアップロード)。
デバイスのディスプレイは、その後に続くボタン押し(または、異なるタイプまたは同じタイプのユーザ・インタラクション)を受信すると、蓄積ポイント表示(たとえば、運動競技活動の測度表示)、時刻表示、カロリー表示、歩数表示、およびメッセージ表示の間をスクロールすることができる。いくつかの例においては、メッセージ表示が、デバイス上または接続されている通信デバイス上にメッセージがあるときにのみ表示されるようにできる。たとえば、デバイスは、携帯電話等の通信デバイスと無線または有線接続されることがある。したがって、携帯電話上のメッセージを検出(たとえば、それの通知を受信)するべくデバイスを構成することができる。メッセージは、ボイス・メール・メッセージ、電子メール・メッセージ、テキスト・メッセージ、マルチメディア・メッセージ、およびこれらの類を含むことができる。利用できるメッセージがない場合には、デバイスがメッセージ表示を表示しないことができる(たとえば、0メッセージと表示するのではなくメッセージ表示が提供されないようにできる)。いくつかのアレンジメントにおいては、デバイスが、新しいメッセージまたは未読/未再生メッセージの数の表示だけを提供することができる。評価モードの時間期間の満了時に、メトリクスまたは情報表示のうちの1つまたは複数が隠され、それ以降はアクセスすることおよび見ることができないようにできる。たとえば、評価モード時間期間が満了した後は、活動ポイント表示、カロリー表示、および歩数表示を隠すか、または示さないようにして、時刻および/またはメッセージの数だけを見ることができる表示またはアクセス可能な表示として残すことができる。
いくつかの構成によれば、活動目標追跡モードに入るためにはデバイス上における評価モードの完了が必要とされることがある。1つの例においては、評価モードの完了が、コンピューティング・デバイスへのデバイスの接続およびコンピューティング・デバイスとのデータの同期を含むことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、無線で(または、有線接続を使用して)デバイスとモバイル・デバイスを同期させることができる。コンピューティング・デバイスおよび/またはその上で実行されているソフトウエアは、その後に続いて、活動目標設定モードを付勢する信号をデバイスに送信することができる。いくつかの例においては、この同期をリモート・ネットワーク・サイトにアップロードすることができる。したがって、評価期間が完了していること、およびその時間期間にわたる活動データが同期されていることをリモート・ネットワーク・サイトが決定すると、それに応答して活動目標追跡モードの付勢を許可するか、またはそのほかの形で指定することができる。それに代えて、またはそれに加えて、ウエアラブル・デバイスは、別のデバイスまたはシステムとは独立に、またはそれらと連帯して評価時間期間が完了したか否かを決定し、評価時間期間が完了しているとの決定時に目標追跡モードを付勢することができる。
活動目標追跡モードは、2つのユーザ・インターフェース・サブモード、すなわち情報ループ・モードおよびアクション・ループ・モードを含むことができる。情報ループは、ユーザに対して活動および時間情報を表示する第1のセットのインターフェースを含むことができ、アクション・ループは、デバイスを使用した多様な機能へのアクセス可能性を提供する第2のセットのインターフェースを含むことができる。情報表示ループは、第1の持続時間にわたるボタンの押し下げによって付勢され、アクション・ループは、第2の持続時間にわたるボタンの押し下げによって付勢されるとすることができる。1つの例においては、第1の持続時間を0.5秒とし、第2の持続時間を2秒とすることができる。このほかの持続時間およびインタラクション規則を、活動目標追跡モード内の多様なループの付勢のために定義することができる。それに加えて、またはそれに代えて、これらのモードのそれぞれにおいて提供される情報またはインターフェースが異なる態様で表示され、2つのモードまたはループの間を識別するユーザを補助できる。たとえば、情報表示ループのインターフェースは、ディスプレイ上を第1の方向(たとえば、水平)にスクロールし、アクション・ループのインターフェースは、ディスプレイ上を第2の方向(たとえば、垂直)にスクロールすることができる。多様な情報表示ループおよび/または特定の表示アイテムがディスプレイ上でスクロールされる方向、またはそのほかのディスプレイ上における見掛けは構成可能とし得る。たとえば、ユーザは、運動競技活動監視デバイスを構成するためのソフトウエアを有する別体のコンピューティング・デバイス(たとえば、モバイル通信デバイス、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ等)の上でスクロール方向を定義できる。別の例においては、運動競技活動監視デバイスが構成オプションを有し、それ自体でユーザ構成入力を受け取ることができる。したがって、情報表示ループをスクロールなしとして構成すること(たとえば、情報がスクロールなしで表示されるか、現われる)またはアクション・ループと類似した方向でスクロールするべく構成することができる。
それに加えて、またはそれに代えて、スクロール方向および表示の向きを、デバイスの向きに基づいて自動的に変更することができる。たとえば、ユーザが右手首にデバイスを装着する場合には、デバイスが、文字、数字、およびそのほかの表示情報を第1のアレンジメントに適応させ、右手首からの読み取り易さおよび見易さを促進できる。これに対して、ユーザが左手首にデバイスを装着する場合には、デバイスが、表示の向きおよび/またはアニメーションまたは動きの方向を自動的に変更し、左手首からの読み取り易さおよび見易さを促進できる。デバイスの向きの変化は、1つまたは複数のセンサに基づいて、またはユーザの入力を通じて検出できる。1つの例においては、デバイスの向きの変更を、それに含められている加速度計を介して検出できる。ほかの例においては、スクロールの方向が常に、ボタン側(たとえば、入力デバイス側)から、ボタンまたは入力デバイスから離れる側に向かうとして定義できる。したがっていくつかのアレンジメントにおいては、デバイスの向きの変更(たとえば、利き手)が、スクロールまたはアニメーションの方向に影響を及ぼさない。
いくつかのアレンジメントにおいては、装着する監視デバイスが、ディスプレイの多様なセクション内に選択可能なオプションが表示されるタッチ感応ディスプレイを含むことができる。オプションを選択すると、ユーザに、その先のレベルのオプションを呈示することができ、その先も同様になる。オプションの選択は、タッチ入力、物理的なジェスチャ(たとえば、特定のパターンでユーザの手首を振り動かす)、タッチ・ジェスチャ、およびこれらの類を使用して行なうことができる。物理的なジェスチャおよび動きは、加速度計、ジャイロスコープ、および/またはそのほかのセンサを使用して検出できる。タッチ感応ディスプレイは、ボタン入力デバイスまたはそのほかのタイプの入力デバイスに代えて、またはそれに加えて使用できる。したがって、いくつかの例においては、ユーザが複数の入力デバイスを有することができ、それらを通じて追加のタイプの入力および入力の組合せを供給することができる。
図46は、目標追跡モードにおける情報表示ループについてのプロセス・フローを図解している。目標追跡モードは、目標が設定されるときのユーザの活動、および目標が設定されないときのユーザの活動の追跡を含むことができる。情報表示ループにおいては、デバイスがユーザのインタラクションまたはボタンの押し下げ等の入力を検出すると、最初に一連のチェック4601を実行することができる。いくつかのアレンジメントにおいては、一連のチェック4601が、指定スケジュールに基づいてのみ実行される(たとえば、1時間ごとに一度、30分ごとに一度、5分ごとに一度、30秒ごとに一度、およびこの類)とすることができる。したがって、一連のチェックは、毎分ごとに一度だけ実行されるべく設定されると、その1分の期間内にユーザが複数回にわたってボタンを押したとしても、デバイスがチェック4601を一度しか実行しないことがあり得る。
警告メッセージは、第1の活動メトリック(たとえば、時間、カロリー、活動ポイント、距離等)に到達するまで、追加のユーザ入力を必要とすることなく一方から他方へ自動的にスクロールされるようにできる。ほかの例においては、1つの警告メッセージから別のそれへ、または複数の(自動的にスクロールされ得る)警告メッセージから第1の活動メトリック表示へ進めるユーザ入力の提供がユーザに求められることがある。
チェック4601および適切な警告メッセージの表示が完了すると、デバイスは先に進み、たとえばスリープ・モードまたは停止モードに入ることによってデバイスが情報表示ループを出る前に最後に見られたメトリックまたは表示を表示できる。たとえば、ユーザが、指定量の時間(たとえば、1秒、3秒、5秒、10秒等)にわたってデバイスとのインタラクションを行なわないと、デバイスは、1つまたは複数のディスプレイおよび/またはそのほかのデバイス構成要素を(たとえば、電力を節約するために)消勢することによって情報表示ループからタイムアウトできる。いくつかのアレンジメントにおいては、デバイスが使用されるとき、またはデバイスが初回に使用されているとき、またはデバイスがリセットされたときの最初のボタン押し下げ(または、そのほかのユーザ・インタラクション)時に常に最初に活動ポイントの数が(たとえば、最後に見られたメトリックを表示することに代えて)表示されるようにすることができる。別の例においては、最初のボタン押し下げ、リセットおよびこれらの類に応答する最初の情報表示として常に、時刻が表示されるようにできる。メトリクスまたは表示は、活動ポイント、時刻、カロリー、歩数、メッセージ、およびこれらの類を含むことができ、情報表示ループからのオン/オフのトグルを行なうことができる。たとえば、ユーザは、活動メトリクスおよび情報を通じたユーザ・スクロールとしてカロリーおよび歩数が表示されないように情報ループからカロリーおよび歩数を削除することを選択できる。
図47A、47B、および48‐52は、情報ループの間に提供されることがあるデバイス・インターフェース表示の例を図解している。1つまたは複数の態様によれば、情報ループ内に含められる活動情報が、評価モードにおいて見ることまたはアクセスすることができる情報とは異なる活動メトリクスまたは情報のタイプを含むことができる。1つの例においては、情報ループが、評価モードの情報インターフェースに含まれていない少なくとも1つのメトリックを含むことができる。
図47Aおよび47Bは、活動ポイント表示を図解している。図47Aにおいては、たとえば、デバイスが最初に、上面ディスプレイ4701内に活動ポイント記号を、蓄積された活動ポイント4703の現在量の表示とともに表示し、側面ディスプレイ4707内に活動ポイントの目標レベル4705を表示することができる。蓄積された活動ポイントの量4703は、多数のライト(たとえば、LED)によって、またはディスプレイ4707とともに付勢される発光可能セグメントによって表わすことができる。たとえば、20個のライトまたは発光可能セクションが存在する場合には、各ライトまたはセクションが目標の5%を表わすことができる。したがって、ユーザが目標の50%を完了した場合には、10個のインジケータ・ライトまたはセクションを発光させることができる。別の例においては、目標の量の99%または99.99%を均等に分割するか、または発光可能なセクションの1つを除くすべての間において均等に分割できる。最後のセクションは、目標の最後の1%または0.01%の完了によって目標が達成されたときにのみ発光することができる。したがって、20個のライトが存在する場合には、最初から19個のライトのそれぞれが、目標の99.99%/19を表わすことができる。最後のセクションまたはライトは、目標の最後の0.01%を表わすことができる。
いくつかのアレンジメントにおいては、ディスプレイ4707に並ぶライトを、達成された活動のレベルに応じた異なる色にすること、または色を変化するべく構成することができる。たとえば、ディスプレイ4707内のライトの色が、右から左へ(または、それに代えて左から右へ)向かって赤から緑に移行することができる。ディスプレイ4707内のライトは、付勢されるすべてのライトがユーザの活動のレベルに応じて同じ色を表示するように色を変化させることができる。たとえば、ユーザが蓄積した活動ポイントが低レベルの場合には、20個のライトのうちの3つを発光させ、かつそれらのライトを赤に発光させることができるが、ユーザが蓄積した活動ポイントが中レベルの場合には、20個のライトのうちの10個をすべて黄色で発光させることができる。さらに別の例においては、ライトのフラッシュまたはそのほかの形のアニメーションを行なって活動レベルを反映することができる。特定の例においては、ユーザがより多くの活動ポイントを蓄積するに従って、より高速にライトのフラッシュを行なうことができる。このほかの多様な色、パターン、アニメーション、およびこれらの類の組合せを活動レベルの伝達に使用できる。
1つまたは複数の構成においては、インジケータおよび活動ポイント・レベルをアニメーション表示することができる。たとえば、インジケータをディスプレイ4701上でスクロールできる。それに加えて、側面ディスプレイ4707のライトまたは発光可能なセクションを、ディスプレイ4701上の最終位置までスクロールするインジケータと同じレートで順番に(たとえば、右から左へ)発光させることができる。側面ディスプレイ4707の目標のライトまたはセクションは、特定回数にわたって明滅させて目標活動レベルを表わすことができる。ポイントのアイコンまたはインジケータが指定量の時間(たとえば1秒)にわたって表示された後は、そのアイコンまたはインジケータに置き換えて活動ポイントの数を上面ディスプレイ4701内に表示することができる。アイコンまたはインジケータを表示することは、直後に表示されようとしているメトリックをユーザに通知することができる。これらのメトリック値は、2秒、3秒、5秒、10秒等々のように指定量の時間にわたって表示できる。ここで述べている表示の時間的な量は、いくつかのアレンジメントにおいてユーザ構成可能とすることができる。いくつかの場合においては、活動ポイントの数の表示が側面ディスプレイ4707をクリアする(たとえば、すべてのライトまたは発光可能セクションを消勢する)。ほかのアレンジメントにおいては、デバイスが、上面ディスプレイ4701に活動ポイントの数が表示された後においてさえ、側面ディスプレイ4707の活動レベルおよび目標情報を維持する。
図47Bは、現在の目標進捗度に対応する数の側面ディスプレイ要素4711が順番態様で発光される一例の表示を図解している。1つの例においては、その数の側面ディスプレイ要素4711が発光されるレートが、蓄積された活動ポイントの量がスクロールされるか、またはそのほかの形で上面ディスプレイ4715に表示されるレートに対応する。
図48‐50は、時間(図48)、カロリー(図49)、および歩数(図50)を含む活動メトリクスの追加の例を図解している。これらの追加の活動メトリクスの表示は、活動ポイントの表示と類似に動作できる。図解されていないが、側面ディスプレイもまた、各活動メトリクスに固有の目標の追跡に使用できる。したがって、ユーザは、多様な活動メトリクスのそれぞれに対して異なる目標を設定し、別々に目標を追跡することができる。デバイスは、特定のメトリックを表示するユーザ・インタラクションまたは動作(たとえば、ボタン押し下げ)を受信すると、そのメトリックのための目標が設定されているか否かを決定できる。設定されていれば、デバイスは、側面ディスプレイも同様に付勢し、目標情報を表示する。デバイスは、自動的に、またはユーザのボタン押し下げに応答して、多様なメトリクスおよび情報タイプを通して循環することができる。しかしながら、いくつかの構成においては、表示ごとに、または同一の(たとえば、カロリー表示)表示の間に複数のボタン押し下げ(またはそのほかのタイプのユーザ入力)が指定量の時間(たとえば、0.5秒、1秒、2秒等々)内にあると、単一のボタン押し下げ等の単一のユーザ入力としてのみ登録されるようにできる。ほかのタイプの入力もまた、同一機能または結果の登録に使用できる。たとえば、デバイス内にタッチ感応ディスプレイ等の別のタイプの入力デバイスが含められる場合には、タッチ感応入力を使用してインタラクションし、機能およびその類を作動することができる。さらに別の例においては、入力が物理的な動きおよびジェスチャに対応できる。
図51および52は、ユーザが目標または到達点に近づいているときに表示され得るインターフェースの例を図解している。活動ポイントの合計を表示した後、または目標が設定されている任意のほかのメトリクスを表示した後に目標祝賀を表示できる。それに代えて、メトリック値を表示することなく目標祝賀を表示できる。目標祝賀メッセージは、ユーザが指定したか、選択したグラフィックまたはメッセージを含むことができる。それに代えて、またはそれに加えて、デバイスが現在情報ループを表示しているか否かにかかわらず、デバイスの側面ディスプレイが、目標に到達したことを示すインジケータを提供できる。たとえば、活動ポイント目標に到達すると、側面ディスプレイがライトまたは発光可能セクションのうちの1つまたは複数を、静的態様またはアニメーション態様(たとえば、ライトを左から右へ順番に明滅させるかまたは付勢させるといった態様)で発光させて目標への到達を示すことができる。特定の例においては、最左翼の発光可能セクションまたはライトが明滅して、ユーザが自分の目標に到達したことを示すことができる。デバイスは、スリープ・モードに入るときに目標完遂の表示を停止できるが、スリープ・モードから出たとき(たとえば、活動センサによる動きまたは活動の検出時)に目標表示を再付勢することができる。目標完遂インジケータは、目標祝賀表示が開始された後(たとえば、目標祝賀画像またはアイコンを表示するボタンが押された後)に、フラッシングまたは明滅を停止することもできる。目標祝賀メッセージおよび目標達成インジケータは、ユーザの好みに応じてオン/オフをトグルすることができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、デバイスが、目標の達成にまだ必要となる活動ポイントの量も表示できる。目標に加えて、メダルおよび/またはそのほかの成果もまた示すことができる。
図53は、ユーザが自分の目標を完遂したことを示す一連のデバイスの表示の別の例を図解している。特に、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリは、目標完遂を表わすメダル5301等の記号を表示する。さらに、目標情報を自動的に(たとえば、メダル5301の表示後)またはユーザによるボタン5303の選択に応答して表示することができる。追加の目標情報は、目標が満たされたことを示し、かつ場合によっては、ユーザが目標を特定量(たとえば、50カロリー、または50分、または50マイル)超えているか否かを示すメッセージを含むことができる。インジケータ・ライト5305もまた、最右翼のインジケータ・ライト5307等のあらかじめ定義済みのライトを発光させることによって、およびいくつかのアレンジメントにおいては、緑色等の特定色のライトを発光させることによって目標完遂を示すことができる。ライトは、目標に向けたユーザの進捗に従って左から右へ、または右から左へ発光することができる。側面ディスプレイもまた、目標から指定量を超過したときに、目標が満たされたとき(たとえば、目標に到達したが、指定量の超過を達成していないとき)とは異なる形で示すことができる。たとえば、側面ディスプレイは、1つおきの発光素子を発光させて、ユーザが目標を超えてその10%、またはメトリックの絶対量に達したことを示すことができる。ユーザが目標を25%まで超えると、側面ディスプレイは、側面ディスプレイの左半分と側面ディスプレイの右半分を交互に発光させる。任意の多様なパターン、アニメーション、発光の構成、色、およびこの類を使用できる。
図54は、ユーザが運動競技目標を完了したときに、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ上において表示することができる一例のスクロール・メッセージを図解している。
図55は、新しい目標の設定時にウエアラブル・デバイス・アッセンブリ上において表示することができる一例のユーザ・インターフェースを図解している。新しい目標は(たとえば、以前の目標の完了に応答して)ユーザが定義すること、または適応的にコントロールおよび定義を行なうことができる。1つの例においては、以前の目標および/または目標時間期間を完了すると、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリが、ランニングの距離、燃焼したカロリー、リフティングの重さ、到達心拍数、運動競技活動を行なう時間、および/またはこれらの組合せを、あらかじめ定義済みの量またはパーセンテージ(たとえば、100カロリー、10%、0.5マイル等)を用いて増加することによってユーザの目標を自動的に定義できる。しかしながら、ユーザが以前の目標を完了していない場合には、デバイスが目標を増加しないか、かつ/またはユーザが目標を完了した場合より低い量を用いて目標を増加することができる。いくつかのアレンジメントにおいては、適応的に定義される目標を、ユーザによって指定された全体的な目標に基づいて定義できる。たとえば、ユーザがマラソンのためのトレーニングを希望していることを示していた場合には、ユーザが26.2マイルを走ることを可能にする持続性のレベルまでユーザが到達することを補助するトレーニング・プランに基づいてウエアラブル・デバイス・アッセンブリが新しい目標を定義できる。
図46Aは、図46のループの例に代えて、またはそれに加えて使用することができる別の情報ループの例を図解している。たとえば、図46Aは、活動ポイント、カロリー、歩数、および時刻等のメトリクスおよび、目標祝賀等のメッセージまたは情報を表示できる別の順序を図解している。それに加えて、情報表示機能もまた異なるものとすることができる。たとえば、図46Aのループにおいては、デバイスがスリープ・モードまたは消勢状態にある間にユーザがボタンを押すか、またはそのほかの形で入力を提供した場合には、デバイスがスリープ・モード/消勢状態に入るか、または情報ループを離れる前に最後に見られていたメトリックにデバイスが戻ることができる。いくつかのメトリクスについては、メトリックの名前およびメトリック値の両方を表示できる。ほかのものについては、メトリック値だけが表示できる。たとえば、情報ループ内の時刻表示においてデバイスがタイムアウトした場合には、情報ループの再付勢時にデバイスが『時刻』ラベルなしに時刻を表示できる。しかしながら、活動ポイント、カロリー、およびこれらの類といったほかのメトリクスについては、それらのメトリクスの表示の間に情報ループがタイムアウトした場合でさえ、それらのラベルを表示できる。
この表示構成の例外に、セットアップまたはハード・リセット後の初回のデバイスの使用、および日々の目標到達時を含めることができる。セットアップまたはハード・リセット後の初回のデバイスの使用時においては、常に活動ポイント表示を最初に表示できる。日々の目標到達時には、最後に見られたメトリックとは無関係に目標祝賀メッセージを最初に表示できる。指定量の時間にわたって目標祝賀メッセージが表示された後は、この場合においても最後に見られたメトリックとは無関係に、表示ループが活動ポイント・メトリックに進むことができる。これは、情報表示内においてユーザに論理的な進捗を提供し、かつ完了済みの目標についての注意をユーザに喚起することができる。目標完遂メッセージが初回に表示された後は、その後に続く情報ループの付勢において、目標完遂メッセージが最初に表示されなくてもよい。それに代えて、この中で説明しているとおり、情報ループ内で最後に見られたメトリックを表示できる。それに加えて、目標完遂メッセージの初回の表示後は、活動ポイント表示が自動的に目標完遂メッセージの後の表示とならないように、目標完遂メッセージを活動ポイント表示とは独立した別の表示アイテムとすることができる。複数のタイプまたはあらかじめ定義済みの目標完遂メッセージをユーザのデバイス内にストアし、目標完遂時の表示のために、それらのメッセージのうちの1つまたは複数をランダムに、または漸進的に選択することができる。
別の例においては、警告メッセージが生成された場合には、情報ループの付勢時に常にそれを最初に表示することができる。それに加えて、またはそれに代えて、情報ループの(たとえば、スリープ・モード、消勢状態、またはそのほかのモードからの)付勢時に最初に表示されるメトリックまたはメッセージとは無関係に、インジケータ20等の活動ポイント・インジケータを発光させて、メトリックまたはメッセージが表示されている間に、この中で述べている現在の目標進捗度を反映することができる。目標進捗度インジケータは、活動ポイント・メトリックが表示される場合に常に、いつ活動ポイント・メトリックが表示されるかとは無関係に、目標進捗度を表示するために使用することもできる。そのほかのアレンジメントにおいては、目標進捗度インジケータの付勢/使用を伴うことなく警告メッセージを最初に表示できる。それに代えて、目標進捗度インジケータを、警告メッセージの表示完了および最初のメトリックの表示に応答して付勢できる。
図56は、距離情報を表示するための一例のインターフェースを図解している。
図57Aおよび57Bは、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリのためのバッテリ・レベル・インジケータ表示の例示を図解している。図57Aにおいては、たとえばディスプレイが、バッテリの画像のみを含むこと、またはバッテリの画像またはアイコンと充電量を表わす数(たとえば、充電済みのパーセンテージ)を含むことができる。
別の例において、図57Bは、多様な状態のバッテリ・アイコンを表示するインターフェース5711、5713、5715、および5717を図解している。インターフェース5711は、低充電保持量(たとえば、10%、15%、5%等)のときのバッテリ・アイコンを図解している。デバイスが充電されるに従って、ディスプレイの発光素子を、下から上、右から左へ向かう順序で発光できる。したがって、インターフェース5713に示されているとおり、現在発光されているバッテリ列のすぐ左のボトムの発光素子(バッテリの境界を形成する発光素子は含まない)が発光される。いくつかの例においては、現在の充電レベル(たとえば、26%、35%等)に対応する発光素子を、フラッシングまたは明滅素子として表示させて、デバイスがまだそのレベルまで充電中であることを示すことができる。インターフェース5715は、デバイスが殆ど充電完了となるときのバッテリ・アイコンを図解しており、インターフェース5717は、デバイスが完全に充電されたときのバッテリ・アイコンを図解している。
デバイスが低い電力(たとえば、3‐10%または3‐20%の指定電力範囲)に到達すると、情報ループが、『バッテリ低下』アニメーションを映し出すことができる。この低い電力範囲においては、メトリック生成における変更、およびデータ・ストレージ内における変更がまったくなくなるようにできる。しかしながら、バッテリ電力が、3%未満といった別のスレッショルドまたはレベルまで達すると、表示(たとえば、情報ループ)がメトリクスの生成を停止し、デバイスがデータ(たとえば、加速度計データの標本)のストアを停止することができる。それに加えて、またはそれに代えて、このさらに低い電力範囲(3%未満)においては、無線接続がクローズされることがあり、またネットワーク・プロセッサもシャットダウンされることがある。さらにまた、より低い電力範囲に達したときには、1つまたは複数のあらかじめ定義済みの画像を除き、多様な情報および表示へのアクセスがその後できなくすることができる。たとえば、ディスプレイは、ユーザ入力が受信されると常に、充電の必要性を示す『プラグ』のアニメーションだけを示すことができる。デバイスが3%を超えるレベルまで充電されると、その後USBまたは電源プラグが外されたときに、ネットワーク・プロセッサの再付勢、メトリック生成の継続、および標本のストアを再び行なうことができる。ディスプレイは、さらに、完全な情報ループを(適切な警告を伴って)示すことができる。バッテリが完全に放電された(たとえば、0%電力)場合には、時計がリセットされることがある。再充電時にデバイスは、デバイスの再初期化のためのセットアップまたは構成ソフトウエアへの再接続をユーザに要求できる。たとえば、デバイスは、構成プログラムおよび/またはデバイスへの接続の必要性を示す『同期(SYNCH)』メッセージだけを表示できる。
いくつかのアレンジメントによれば、さらに、ユーザに対してリマインダを表示するべくデバイスを構成できる。これらのリマインダは、デバイスの登録および/またはデータの同期のリマインダを含むことができる。リマインダは、指定された規則によってトリガされるようにできる。たとえば、登録リマインダは、ユーザがデバイスの登録を済ましてなく、かつ特定の時間期間(たとえば、最後の30分、最後の1時間、最後の1日、最後の1週間等)、および/または特定数のユーザ・インタラクション、またはデバイスの特定数の状態変更(たとえば、最後の5つのボタン押し下げ、最後の10回のスリープ状態からの移行等)にわたってリマインダが示されていない場合にトリガすることができる。登録/同期リマインダ・メッセージは、ユーザが自分のウエアラブル運動競技デバイスの登録および/または同期を行なうネットワーク・アドレスの識別を含むことができる。デバイスのディスプレイに一度に表示するにはメッセージ(リマインダまたはそれ以外)の幅がありすぎるか、高さがありすぎる場合に、すべての情報が表示されるように、メッセージを指定方向にスクロールできる。テキストを使用して、そのほかのメトリック、メトリックのタイプ、および/または測定の単位、たとえば燃焼カロリー、移動した歩数、稼いだ活動ポイント、およびこれらの類を伝えることもできる。
図58は、デバイス上において付勢できるアクション・ループについてのプロセス・フローの例を図解している。ウェイクアップ時(たとえば、スリープ・モードからの移行)にデバイス上において実行できるデバイス・チェック5801に加えて、デバイスは、さらに、バッテリ・チェック、メモリ・チェック、およびリンク・チェックを実行できる。リンク・チェックは、同期、メッセージ通知およびこれらの類を含む多様な目的のために2つのデバイス間に接続(有線または無線)が存在するか否かの確認に使用できる。1つの例においては、デバイスが、以前にそのデバイスが接続されていた別のデバイスとの接続がまだ有効であるか否かを決定できる。リンク・チェックが完了すると、デバイスは、アクション・ループを通って進むことができる。1つの構成によれば、デバイスは、ボタンの継続的な押し下げといった第1のタイプのユーザ・インタラクションに応答してアクション・ループを通るスクロールを継続できる。ボタンを放すか、または第2のタイプのユーザ・インタラクションによりループの進行を停止でき、ボタンの押し下げと解放または第3のタイプのユーザ・インタラクションにより、現在表示されている機能またはアクションを付勢またはキャンセル/消勢できる。
このとき、警告メッセージも提供できる。たとえば、ユーザがアクション・ループにアクセスする入力を入れると、多様なチェックが実行され、必要な場合には対応する警告メッセージが表示される。ユーザには、アクション・ループの間に、警告メッセージを通って第1のアクション・オプションに到達するまで、連続的なボタンの押し下げ等のタイプの入力を連続的に提供することが必要となることがある。しかしながら、ユーザがボタンを放すか否か、またはユーザが別のボタンの押し下げを提供するか否かに関わらず、警告メッセージが最後まで(たとえば、第1のアクション・オプションまたはアクション・ループに到達することなく)スクロールされるようにできる。1つの例においては、ユーザが以前に、情報表示ループ内で同一の警告を見ていた場合には、アクション・ループへのアクセスがあったときに、それらの同一の警告メッセージを再度表示しないことができる。しかしながら、新しい警告(たとえば、以前にユーザに呈示されていない警告)は、その場合であっても表示されるようにできる。それに代えて、またはそれに加えて、ユーザが、特定のタイプまたはパターンの入力(たとえば、互いの間が短時間の2つのボタン押し)を行なうことによって警告メッセージをスキップすることを可能にできる。
初期リンク・チェックの後、デバイスは、アクション・ループの一部としてユーザが現在の時刻および/または場所のタグ付けを行なうことを可能にするタグ機能に進むことができる。タグ機能の動作は、リンク・チェック・プロセスにおいてリンクが検出されたか否かに応じて異なるものとなり得る。たとえば、タグ機能が付勢される場合に、デバイスは、タイムスタンプおよび/またはロケーション・スタンプを決定して記録することができる。ロケーション・スタンプは、デバイス内のGPS等の位置決定システムから、または別体のデバイス(たとえば、モバイル通信デバイス)から受信されるデータに基づいて生成できる。その後デバイスは、デバイスがほかのデバイスとのリンクを有していれば、それらのタグを転送することができる。リンクが存在しなければ、デバイスは、ほかのデバイスへのタグの転送を試みないことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、ほかのデバイスとのリンクが有効である場合に限りロケーション・スタンプを利用可能にできる。たとえば、活動追跡デバイスが位置決定メカニズムを含まない場合には、活動追跡デバイスがほかのデバイスによるロケーション・スタンプを要求できる。したがって、ほかのデバイスとのリンクが存在しないか、または有効になっていない場合には、活動追跡デバイスがロケーション・スタンプ機能を提供しないことがある。
図58Aは、別の例のアクション・ループ・フローを図解している。この例のフローにおいては、ユーザおよび/またはデバイスのケイパビリティによって望まれる機能に応じてタグ付けおよびリンク設定等の多様なアクション要素を取り除くことができる。たとえば、ユーザが、バッテリ消費を抑えるためにタグ付けおよびリンク設定をデバイスから取り除くことを望むことがある。アクション・ループにおいて表示されるそのほかの機能も同様に、多様な構成ツールおよび/またはソフトウエアを使用してアクション・ループから取り除くことができる。オプションおよび表示は、多様な情報ループおよびアクション・ループから、またはそのほかの表示ステータス/モードからバッテリ・レベルに応答して取り除くこともできる。たとえば、バッテリ・レベルがスレッショルド量(たとえば、30%)を下回った場合に、デバイスは、オプションおよび/または表示のうちのいくつかを自動的に取り除くことができる。ほかのスレッショルド量も使用できる。スレッショルドは、ユーザ構成可能であるとすることもできる。それに加えて、異なるスレッショルド・バッテリ・レベルにおいて取り除かれる機能をユーザが構成/選択することもできる。
図59A‐59Dは、活動追跡デバイス上に表示できるタグ付けインターフェースの例を図解している。図59Aは、アクション・ループの一部として表示できるタグ機能インジケータを図解している。図59Bにおいて、ユーザは、インターフェースa内でタグ機能を選択できる。その後に続いてインターフェースは、インターフェースbに示されているとおり、タイムスタンプおよび/またはロケーション・スタンプが記録されたことを示すチェック・マークが後に続くタグ・アイコンを表示できる。デバイスが別のデバイスに接続される場合には、インターフェースは、データ転送プロセスのインジケータを表示できる。1つの例においては、デバイスが、タグ・アイコンを明滅させて、データ転送が試行されていることを示すことができる。データ転送が成功すれば、インターフェースが、図59Cに示されているとおり、一方がタイムスタンプおよび/またはロケーション・スタンプの記録を示し、他方がタグの転送の成功を示す、2つのインジケータ(たとえば、チェック・マーク)が後に続くタグ・アイコンを表示できる。しかしながら、データ転送が失敗すると、インターフェースが、図59Dに示されているとおり、タグが記録されたか否かを示す第1のインジケータおよびデータ転送が失敗したことを示す第2の記号またはインジケータ(たとえば、『×』記号)が続くタグ・アイコンを表示できる。そのほかの記号、アイコン、テキスト、画像、およびこれらの類を使用してタグ付けおよび/または転送の成功または失敗を示すことはできる。
再び図58を参照するが、アクション・ループは、タグ機能からオプションのリンク機能へ、そのリンク機能から(または、リンク機能が提供されていない場合にはタグ機能から)ペアリング機能へと進むことができる。リンク機能およびペアリング機能は、両方ともに、ユーザが活動追跡デバイスを別のデバイス、たとえば携帯電話またはポータブル音楽プレーヤ等に接続することを可能にできる。リンク機能は第1のタイプの無線または有線接続に関係するものとし、ペアリング機能は第2のタイプの無線または有線接続に関係するものとすることができる。たとえば、第1のタイプの接続はワイファイ(Wi‐Fi)接続を含み、第2のタイプの接続はブルートゥース(BLUETOOTH)/ブルートゥース・ロー・エナジー(BLUETOOTH LOW ENERGY)を含むことができる。そのほかのタイプの接続には、赤外線ベースの接続、ジグビー(ZIGBEE)、そのほかのRFベースの接続、およびこれらの類を含めることができる。リンクおよびペアリング機能の表示は、リンクまたはペアリングが現在アクティブであるか否かをそれぞれ示すステータス・インジケータを含むことができる。前述したとおり、いくつかのアレンジメントにおいては、リンク機能がアクション・ループ内に提供されないことがある。
いくつかの例においては、活動監視デバイスが、さらに、RFIDシステム等の近距離無線通信(NFC)の構成要素を含むことができる。たとえばNFC構成要素は、デバイスが、ほかのデバイスのあらかじめ定義済みの近傍に達したときに、当該ほかのデバイスとの間で情報の受信または提供を行なうことを可能にできる。その種の情報は、活動のレベル、蓄積されたポイント、燃焼されたカロリー、活動経路およびこれらの類を含む活動情報、クレジット・カード情報、銀行経由情報、チェック情報およびこれらの類といった支払情報、連絡先情報の共有およびこの類、および/またはこれらの組合せ、を含むことができる。1つの例においては、ユーザが自分の監視デバイスを使用して購入を行なうことができるので、財布および/またはそのほかの支払アイテムを持ち歩く必要性を緩和できる。別の例においては、ユーザが1つのデバイスを使用して、ユーザ・プロファイル情報を別のデバイスへ転送することができる。したがって、ユーザが別の監視デバイスを購入した場合には、ユーザは、その新しく購入したデバイスへ、身長、体重、名前といったユーザ情報を、近距離無線通信を通じて自動的に供給することができる。別の例においては、2つまたはそれより多くのデバイスがNFC構成要素によって設定されているところのあらかじめ定義済みの近傍内にあるとき、データの同期(または、そのほかのタイプのデータ転送)が自動的にトリガされるようにできる。さらに別の例においては、NFCを使用するゲーミング・コンソールのあらかじめ定義済みの近傍内にデバイスが入ると、ゲーミング・コンソールへ、および/またはゲーミング・コンソールからデータを自動的に送信できる。NFCは、家屋または自動車のドア開、オフィス、ジムへのアクセス、ジムのロック解除、自動車の始動、自動車の不動化(たとえば、あらかじめ定義済みの近傍を越えてデバイスが移動したとき)、コンピュータへのログオン、およびこれらの類に使用できる。
図60Aおよび60Bは、リンク機能アイコンがステータス・インジケータとともに表示されるインターフェースの例を図解している。図60Aにおいては、たとえば、リンクが非アクティブであることをステータス・インジケータが示している。図60Bにおいては、これに対して、リンクがアクティブであることをステータス・インジケータが明示している。リンク機能アイコンは、リンクがアクティブであるか、または非アクティブであるかに応じてアイコンを変更することもできる。たとえば、リンク機能アイコンは、2つのアイコンを表示して2つのデバイスを表わすことができる。リンクがアクティブであれば、これらのアイコンの表示および/または等しい照明/輝度で表示され得る。しかしながら、リンクが非アクティブであれば、アイコンのうちの1つが低い輝度または照明で表示されるか、まったく表示されないようにできる。
リンク機能を付勢すると、リンク・アイコンまたは記号の見掛けが修正されて、デバイスをリンクする試みが反映されるようにできる。1つの例においては、図60Cに示されているとおり、ステータス・インジケータがインターフェースから取り除かれ、1つまたは複数のリンク・アイコンが間欠的に明滅を開始するようにできる。リンクの試行は、指定時間期間(たとえば12秒)にわたって続けることができる。リンクが成功した場合には、インターフェースが、図60Dのインターフェースに示されているとおり、肯定的なリンク・インジケータを表示することになる。これに対してインターフェースは、リンク・プロセスが失敗した場合に、図60Dのインターフェースに示されているとおり、否定的なリンク・インジケータを表示できる。リンクが現在アクティブであれば、リンク機能の選択または付勢によって、リンクの切断または消勢を生じさせることができる。
1つまたは複数の例においては、アクション・ループ内のユーザ選択可能なオプションとしてリンク機能が提供されることを必要としない。それに代えて、デバイスは、第1のボタン押しまたはそのほかのトリガ・イベント(たとえば、図58に示されているリンク・チェックの間および/またはそれに関連する)に応答して1つまたは複数のデバイスとのリンクの確立を自動的に試行できる。1つの例においては、デバイスがスリープ・モードの間にユーザがボタンを選択すると、ユーザがマニュアルでリンク・プロセスを開始することを必要とせずに、デバイスが自動的に、リンク確立機能(上記に類似)を付勢できる。リンクが自動的に確立される否か、またはユーザ選択可能アイテムとしてアクション・ループ内にオプションが示されるか否かは、ユーザのよって構成可能であるとし得る。
図61A‐61Cは、ペアリング機能のためのユーザ・インターフェースの例を図解している。たとえばデバイスは、ブルートゥース(BLUETOOTH)通信ケイパビリティ(または、そのほかの近距離ネットワーク・ケイパビリティ)を含むことができ、したがってローカル・デバイスと接続することができる。図61Aはペアリング機能アイコンを示し、図61Bおよび61Cは、ペアリング・プロセスの成功および失敗をそれぞれ示している。1つの例においては、デバイスが、短いボタンの押し下げ等の特定タイプのユーザ・インタラクションを検出したときに、互換性デバイスの検出および接続の試行を行なうペアリング・プロセスを開始できる。デバイスと別のデバイスのペアリングが成功すると、図61Bに示されているチェック・マークのようなペアリング成功インジケータをディスプレイに提供できる。しかしながら、ペアリングが失敗した場合には、図61Cに示されている『×』マーク等のペアリング失敗インジケータをディスプレイに提供できる。
それに代えて、またはそれに加えて、ペアリング機能が付勢された後は、ペアリング機能がペアリングのステータス(たとえば、成功または失敗)のみを表示できる。したがって、ユーザがアクション・ループを通って機能を探しているだけのときには、ペアリング・ステータスが表示されないようにできる。デバイスは、複数のデバイスとペアリングする能力も有することができる。最大数のデバイスがすでにペアリングされているときにユーザが別のデバイスとペアリングを行なった場合には、ペアリングされた最初のデバイスをメモリから取り除くことができる(たとえば、ファースト・イン・ファースト・アウト規則)。
航空機モード機能もまたアクション・ループ内に含めることができる。図62Aおよび62Bは、航空機モードのオン/オフをトグルするプロセスの例を図解している。航空機モードは、航空機の動作と干渉しないようにデバイスのすべての無線通信ケイパビリティが消勢される設定を言うことができる。しかしながら航空機モードは、任意の望ましい状況において使用されることがあり、航空機環境に限定されない。図62Aにおいて、ディスプレイは、最初に現在の航空機モードの設定のインジケータを提供できる(たとえば、オンまたはオフ)。機能の付勢(たとえば、短いボタン押し等の指定タイプのユーザ・インタラクションを介して)が行なわれると、図62Bに示されているとおり、航空機モード機能が設定をオン等に切り換えることができる。オン設定においては、デバイスのペアリングおよびリンク・モジュールも含め、すべての無線通信構成要素をデバイスが自動的にオフにする。いくつかのアレンジメントにおいては、航空機モードが付勢されると、ペアリングおよびリンク機能もまたアクション・ループから取り除かれて、選択および付勢のためにそれらが利用できなくなる。ペアリングおよびリンク機能は、航空機モードの消勢に応答して、アクション・ループ内に再挿入することができる。この自動的な削除および挿入は、ユーザが航空機モードの間にどのアクションまたは機能が許されるかを判断する上での補助となり得る。そのほかのアレンジメントにおいては、航空機モードの付勢または消勢が、アクション・ループ内にペアリングおよびリンク機能が表示されるか否かに影響を与えなくできる。しかしながら、ユーザがリンクまたはペアリング機能を付勢している場合には、航空機モードが自動的に(たとえば、モードがオンにセットされるとき)それをオフにトグルできる。それに代えて、またはそれに加えて、上面ディスプレイまたは側面ディスプレイのいずれか、または両方のライトの明滅または点灯等の航空機モード・インジケータを発光させることができる。
図63A‐63Dは、リセット機能のために表示できる一連のユーザ・インターフェースの例を図解している。リセット機能は、デバイスのメモリの消去、および/またはデバイスのすべての設定(たとえば、目標、較正、初期活動測定等)のリセットに使用できる。図63Aにおいて、たとえば、アクション・ループがリセット機能に到達したときに、最初にリセット・アイコン、アニメーション、記号、テキスト、またはこれらの類を表示できる。付勢に応答して(たとえば、短いボタン押しまたはそのほかのタイプの指定ユーザ・インタラクションに応答して)、デバイスは、デバイスがリセット機能を開始しようとしていることの警告または確認を表示できる。特定の例においては、図63Bに図解されているとおり、デバイスは、リセット・アイコン、アニメーション、記号、またはテキストを、指定量の時間(たとえば、4秒、5秒、10秒、1秒等)にわたって明滅させることができる。この警告または確認時間期間の間に、ユーザが、短いボタン押し等の指定されたタイプのユーザ・インタラクションを提供することによってリセット機能を消勢するか、またはキャンセルすることを可能にできる。このほかのタイプの警告または確認メッセージ、アニメーション、聴覚、触覚フィードバック、およびこれらの類を使用してもよい。ユーザがリセット要求をキャンセルしなければ、デバイスは、警告または確認期間の終了時にリセット・プロセスを開始できる。リセット要求のキャンセルは、短いボタン押し(たとえば、指定スレッショルドの持続期間より短い持続期間を有するボタンの押し)、長いボタン押し(たとえば、少なくとも2秒、3秒、10秒等のボタンの押し)、デバイスの振り動かし等の指定態様でのデバイスとのユーザ・インタラクションを含むことができる。特定の例においては、リセット要求のキャンセルが、リセット機能の付勢と同じタイプのユーザ・インタラクションに対応できる。
警告または確認期間内にリセット要求がキャンセルされなければ、デバイスは、リセット・プロセスを開始できる。図63Cは、リセット・プロセスの進行の伝達に使用できる表示の例を図解している。たとえば、リセット・アイコン、アニメーション、記号、またはテキストを、リセット・プロセスが完了するまで反時計回りに発光させるというような何らかの態様でアニメーション表示することができる。リセット・プロセスが完了すれば、図63Dに示されているとおり、デバイス上に完了インジケータ(たとえば、ロゴ)を表示できる。完了インジケータは、多様な画像、記号、テキスト、アイコン、およびこれらの類を含むことができ、また静的およびアニメーション表示されるインジケータの両方を含むことができる。この中で述べているとおり、異なるタイプのユーザ入力またはユーザ・インタラクションは、異なるコマンド、機能、アクション、およびこれらの類に対応できる。
情報ループからアクション・ループが付勢されるか、またはそのほかの形でアクセスされた場合には、アクション・ループのタイムアウトで、情報ループ内の最後に見られていたメトリックに戻ることができる。たとえば、ユーザが情報ループ内の活動ポイント・メトリック表示からアクション・ループに移行し、その後に続いてアクション・ループをタイムアウトさせると(たとえば、指定量の時間にわたってユーザ・インタラクションをまったく行なわない)、デバイスは、アクション・ループ終了後、タイムアウト状態(たとえば、表示の消勢)に入る前に、活動ポイント・メトリックを表示できる。
1つのアレンジメントにおいては、ウエアラブル・デバイスが、複雑性を最小化するべく単一のユーザ入力デバイスだけを有することができる。ユーザ入力デバイスは、ボタン、スクロール・ホイール、タッチ感応入力デバイス、ジョイスティック、トラックボール、およびこれらの類を含むことができる。その種の場合においては、入力デバイスを用いた異なるタイプのインタラクションが、アクション・ループの付勢およびアクション・ループを通じたスクロール、情報ループの付勢およびスクロール、機能のオン/オフ・トグル、多様な機能の付勢、およびこれらの類といった異なるアクションに対応できる。たとえば、異なる持続期間にわたるボタンの押し下げ、またはボタンの押し下げの保持は、異なるアクションおよび機能を呼び出すことができる。別の例においては、ボタン押しのパターンもまた、アクションおよび機能の間における差別化に使用できる。タッチ感応入力デバイスの例においては、異なるジェスチャまたは動きのタイプが異なるアクションに対応できる。特定の例においては、ユーザが1本の指を用いてタッチ感応入力デバイスに接触してアクション・ループを付勢し、2本の指を(同時に、または実質的同時に)用いて情報ループを付勢することができる。
1つまたは複数の態様によれば、ユーザが、無線接続を通じて自分のウエアラブル・デバイスと別のユーザのウエアラブル・デバイスのペアリングを行なうことができる。1つの例においては、ウエアラブル・デバイスが、デバイスとのペアリングおよびデバイスとの無線リンクの両方を行なうことができる。特定の例においては、ペアリング機能が特にブルートゥース(BLUETOOTH)ペアリングおよび接続に関係し、リンクが、ワイファイ(Wi‐Fi)またはそのほかのタイプの有線または無線接続を参照できる。そのほかの例においては、ペアリング機能が第1のタイプの接続に関係し、リンクが第1のタイプとは異なる第2のタイプの接続に関係することができる。たとえば、そのほかの接続のタイプは、赤外線およびRFIDを含むことができる。
ユーザが、別のユーザのあらかじめ定義済みの近傍内にいるとき、ユーザのウエアラブル・デバイスは当該別のユーザのウエアラブル・デバイスを検出できる。その後第1のユーザは、第1のユーザのウエアラブル・デバイスを通じたサーチ・プロセス(たとえば、ブルートゥース(BLUETOOTH)信号検出)を開始することによって第2のユーザを友人として追加できる。友人の連絡情報または識別等のデータを、その後、第2のユーザのデバイスから第1のユーザのデバイスに(たとえば、有線または無線接続を通じて)転送できる。デバイスの間において転送される連絡情報または識別は、ほかのデバイスおよびユーザに送信される連絡情報または識別のタイプおよび内容をユーザが指定できるように構成可能にできる。友人情報は、第1のユーザが自分ウエアラブル・デバイスと運動競技パフォーマンス監視サービスまたはサイトの同期を行なうと、第1のユーザのアカウントに追加できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、データ転送が許可される前、または実行される前にほかのユーザまたは友人から確認を求められることがある。いくつかの例においては、別のデバイスのユーザの識別が、ソーシャル・ネットワークまたはそのほかのコミュニティ・サイトの登録済みユーザの識別子に対応することができる。したがって、ユーザは、識別の目的でフェースブック(FACEBOOK)ユーザ名または識別子を別のユーザのデバイスから受信できる。その後デバイスは、当該ほかのユーザのフェースブック(FACEBOOK)ユーザ名または識別子を、デバイス内および/または運動競技活動追跡サービスのアカウント内に友人としてストアできる。
デバイスのペアリングを通じた友人の追加は、さらに、コミュニティ・サイト上におけるこれら2人のユーザの間の関係の確立をもたらすか、またはトリガすることができる。フェースブック(FACEBOOK)ユーザ名が識別子として使用される上記の例においては、デバイスが、ネットワークへの接続時に、フェースブック(FACEBOOK)を通じ、他方のユーザに対する関係の生成および送信の要求をトリガできる。したがって、他方のユーザが要求を受け入れるとき、または生成され、かつ送信される相互要求を検出すると、コミュニティ・サイト上において『友人』または『トレーニング・パートナー』等の関係を確立することができる。
図64は、ユーザのウエアラブル・デバイスを通じて友人を追加するためのプロセスおよびインターフェースの例を図解している。たとえばユーザは、最初に、あらかじめ定義済みの量の時間にわたってインタラクティブ・ボタンを押して友人サーチ機能を付勢することができる。友人が見つかると、『+FRND』メッセージを表示し、エッジのインジケータ・ライトを発光させてデータ転送の進行を示すことができる。上で述べたとおり、転送されるデータは、名前、電子メール・アドレス、そのほかの連絡情報、ユーザID、およびこれらの類を含むことができる。このデータは、その後の運動競技パフォーマンス監視サイト上におけるユーザのアカウントへのその友人の追加に使用できる。
別の態様によれば、ユーザが、デバイス内に地理的な場所の定義および/またはストアを行なうことができる。これは、実行されている活動のタイプをウエアラブル・デバイスが識別(または仮定)することを可能にできる(たとえば、場所が公園であればランニング活動に対応でき、スキー・リゾートであればスキーに対応できる)。図65は、場所があらかじめ定義済みであればユーザの場所の決定のために提供できるインターフェースの例を図解している。たとえば、ユーザのウエアラブル・デバイスがユーザの場所を検出すると、ウエアラブル・デバイスは、この場所が既知であるか否か(たとえば、デバイスまたは別のデータベース内にストアされているか否か)を決定できる。場所の識別は、緯度および経度、座標のセット周りのエリア、特定の住所または特定の住所周りのエリア、および/またはこれらの組合せに基づいて行なうことができる。場所情報は、デバイスによって、または場所決定構成要素(たとえば、GPS、セルラ三角測量等)付きのモバイル通信デバイスまたはポータブル音楽プレーヤ等の接続されているデバイスから受信される情報に基づいて決定できる。別のデバイスから場所情報が受信される場合には、その場所情報が当該別のデバイスの場所を指定していることがある。その後、当該別のデバイスの場所が活動のタグ付けに使用されるか、またはユーザまたはウエアラブル・デバイスの場所を、ウエアラブル・デバイスと当該別のデバイスの間の既知の距離または近似された距離に基づいて決定できる。
いくつかの例においては、ユーザが、デバイスを通じて(たとえば、郵便番号、住所等を入力することによって)場所をマニュアル指定することができる。あらかじめ定義済されたストア済みの場所が見つかると、対応する名前またはラベルを、ユーザの情報のために表示できる。名前またはラベルは、ネットワーク・データベースから自動的に定義すること、またはユーザがマニュアルで入力して定義することができる。ネットワーク・データベースは、サーチ・エンジンから検索された情報を包含すること、および/またはたとえば友人またはサービスのほかのユーザによって定義された場所情報を含むことができる。いくつかの例においては、ウエアラブル・デバイスが、最初に、それ自体のストレージ・システムのクエリを行なうことによって、その場所がストアされている既知の場所であるか否かを決定できる。その場所がウエアラブル・デバイス内にストアされている既知の場所でない場合には、デバイスは、ネットワーク・データベースまたは接続されているデバイスのデータベースのクエリを行なって、その場所が既知であるか否かを決定できる。
図66は、ユーザの場所の追跡に場所決定システムを使用できるプロセスを図解している。場所情報は、特定の運動競技活動セッションのための運動競技データとともにストアできる。1つの例においては、ユーザのトレーニングまたは運動競技セッションの開始に応答して、位置決定システムおよび機能(たとえば、グローバル・ポジショニング・システムを使用する)が自動的にトリガされるようにできる。位置決定システムは、ウエアラブル・デバイスによって提供されるか、またはモバイル通信デバイス等の別体のデバイス上に提供できる。1つの例においては、ウエアラブル・デバイスを、別体の場所決定デバイス/システムと通信可能にリンクできる。いずれの場合においても、場所決定アプリケーションがデバイスの場所のピングまたは検出を開始できる。ユーザの場所が変更した場合には、アプリケーションが新しい場所のログを行ない、デバイスの場所の再検出の前にあらかじめ定義済みの量の時間を待機できる。たとえば、アプリケーションは、デバイスの場所の要求の前に、10秒、15秒、30秒、1分、5分等の待機を行なうことができる。しかしながらデバイスの場所に変更がなければ、アプリケーションは、デバイスの場所の再検出の前にあらかじめ定義済みの量の時間を待機できる。待機時間は、デバイスの場所に変更がない各連続する時間について、対数的、漸増的、指数関数的に増加すること、あるいはまったく増加しないことができる。
別体のモバイル通信デバイス上で場所決定が行なわれる状況においては、ウエアラブル・デバイスから受信される運動競技データを場所決定システムによって検出される場所情報とアプリケーションが自動的に関連付けする。たとえば、場所データを運動競技データのためのメタデータとして、またはそのほかのタイプの属性としてストアできる。
運動競技パフォーマンスを励ますために、ユーザが互いに競争することができる。たとえばユーザは、別のユーザと競争して、日またはそのほかのあらかじめ定義済みの時間フレーム内における活動ポイントの蓄積、カロリーの燃焼、走ったマイル数、またはこれらの類がもっとも多いユーザは誰かを見ることができる。活動ポイントは、時間期間の間におけるユーザの物理的な動きまたは活動に基づいて蓄積できる。たとえば、20カロリーの燃焼ごとに1ポイントを稼ぐことができる。別の例においては、0.25マイルのランごとに1ポイントを稼ぐことができる。多様なタイプの変換係数を使用できる。そのほかのアレンジメントにおいては、競争の測度を、活動メトリック(たとえば、マイル、カロリー、心拍数等)とすることができる。その種の場合においては、ほかのタイプの、運動競技統計に従って測定されない活動は、合計に向けてカウントされる前に変換される必要があるか、または競争に向けたカウントはされないとすることができる。競争の合計/進捗は、全体的な活動進捗度から切り離し、かつ同様に分離してストアできる。
図67は、2人のユーザの間における競争の現在のステータスを示すためのウエアラブル・デバイスのインターフェースの例を図解している。進捗度は、『v Lisa:YOU+425』というようなメッセージを通じて伝達できるが、これは、競争が『ライザ(Lisa)』という名前の別のユーザに対するものであり、現在のユーザがライザ(Lisa)より425ポイントまたはカロリーまたはそのほかのメトリックだけ先にいることを示すことができる。競争者のデータ(たとえば、燃焼カロリー量、稼いだ活動ポイント数等)は、リモート・ネットワーク・システムを通じて、および/またはユーザのウエアラブル・デバイスの間において直接同期できる。別の例においては、ユーザのウエアラブル・デバイスのうちの1つまたは複数が、有線または無線態様で接続されたローカル通信デバイス、またはそのほかの仲介デバイスを通じてほかのユーザとのデータの同期を行なうことができる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、2人のユーザの相対的な位置を、エッジのイルミネーションにも示すことができる。図68および69は、ウエアラブル・デバイスのエッジ・ライト(たとえば、側面ディスプレイ)を使用する競争ステータス・インジケータの例を図解している。たとえば、左へ向かうエッジ・ライトの発光は(図68に示されるとおり)ユーザがまさっていることを示すことができ、左へ向かうエッジ・ライトの発光は(図69に示されるとおり)ユーザが後れをとっていることを示すことができる。平衡または均衡点(たとえば、ユーザの進捗が互いに実質的に等しい)は、側面ディスプレイに沿った任意のところに定義できる。1つの例においては、エッジ・ライトのセットの中心点から発光されるライトまでの距離が、ユーザが遅れている程度または進んでいる程度を表わすことができる。そのほかのディスプレイまたはウエアラブル・デバイスも同様にその種の情報を表示できる。ウエアラブル・デバイスのたとえば上面のLEDマトリクス・ディスプレイも同様に、2人またはそれより多くの個人の間における競争状態を伝えることができる。
図70は、装着者とほかの1人または複数のユーザの間における試合または競争状態を示すためのユーザ・デバイス・インターフェースの別の一連の例を図解している。ほかのメッセージと同様に、一度にディスプレイ・インターフェースに表示するには競争状態メッセージが大きすぎる場合には、それをスクロールできる。それに代えて、またはそれに加えて、一度に単一のディスプレイにすべてを表示するにはメッセージ、画像、またはそのほかの情報が大きすぎる場合には、複数のディスプレイを使用できる。たとえば、ウエアラブル・デバイスの上面ディスプレイに対してメッセージの高さがありすぎる場合には、追加の部分をウエアラブル・デバイスの側面ディスプレイに表示できる。
図71は、新しい競争相手の識別または追加時に表示できるインターフェース・メッセージの例を図解している。たとえば、新しい競争相手の名前を表示できる。ユーザには、検出されるか識別された新しい競争相手が希望する競争相手であることを、あらかじめ定義済みの量の時間にわたってインタラクティブ・ボタンを押し下げることによって確認する要求を行なうことができる。
図72は、一例の登録プロセス・フローを図解しており、それにおいてはユーザに、最初にデバイスを差し込み、ソフトウエアをダウンロードし、デバイスと、登録を行なう手段となるデバイス(たとえば、ネットワーク接続済みデバイス)のペアリングを指示できる。接続された後、ユーザは、登録情報を入力して運動競技パフォーマンス監視サービスのためのサービス・プロファイルを定義できる。このプロファイルは、その後、活動監視サービスにストアされるが、同様にウエアラブル・デバイスにもストアのために提供できる。完了する前にユーザが登録プロセスを出た場合に、デバイスは、デフォルトの設定を使用できる。
いくつかのアレンジメントにおいては、アプリケーションが1つまたは複数のコンピューティング・デバイスにダウンロードされて、活動データの追跡を容易にすること、および/または強化することができる。たとえば、アプリケーションは、活動情報をグラフ化すること、およびその種のグラフの表示をはじめ、向上のための推奨および目標の設定の提供を可能にすることができる。アプリケーションは、さらに、デバイスの構成および更新をはじめ、デバイスと、活動監視サービス/サイト等のリモート・サイトの間における通信を容易にすることができる。それに加えて、またはそれに代えて、登録前のウエアラブル・デバイスの使用をロックすること(たとえば、登録より先のすべての機能をディセーブルすること、通常の運動競技パフォーマンス監視以外のすべての機能をディセーブルすること)ができる。通常の活動パフォーマンス監視には、ユーザによる活動の検知、ディスプレイ・インターフェース上におけるその情報の表示、および/または目標の追跡を含めることができる。しかしながら、データのストア、およびユーザとデータの間の関連付けの確立ができない。いくつかの例においては、初期段階、スタートアップ、および/または登録の間に、活動情報等の一部のデータをデバイス内アプリケーションにストアできる。
図73A‐73Gは、インターネットまたはそのほかのネットワークを通じた新規ユーザおよび/またはデバイスの登録に使用できる登録インターフェースの例を図解している。
図74Aは、モバイル・アプリケーションを通じてユーザがデバイスおよび自分自身の登録を行なうことができる登録プロセス・フローの別の例を図解している。図72のプロセス・フローとは対照的に、図74Aの登録は、モバイル通信デバイス上で実行されるアプリケーションを通じて行なわれるが、図72においては、登録がウェブ・サイトまたはそのほかのソフトウエア(たとえば、デスクトップまたは固定コンピューティング・デバイス上で実行されるソフトウエア)を通じて行なわれる。
図74B‐74Pは、モバイル通信デバイス上のアプリケーションを通じた新規ユーザおよび/またはデバイスの登録に使用できる登録インターフェースの例を図解している。
登録が成功すると、ウエアラブル・デバイスおよびモバイル通信デバイス上のアプリケーションは、デバイスおよびアプリケーションが活動の追跡を開始できる状態となった旨の表示を提供できる。たとえば、図75は、ユーザへの挨拶メッセージを含むウエアラブル・デバイス上のユーザ・インターフェース・ディスプレイの例を図解している。この挨拶は、デバイスが活動の追跡を開始できる状態となった旨を示すことができる。そのほかの表示も使用できる。
図76においては、アプリケーションが、ウエアラブル・デバイスが活動の追跡ができる状態となった旨のメッセージを、図77においては、活動の追跡におけるアプリケーションのケイパビリティに関係する情報をそれぞれ提供できる。たとえば、デバイスは、活動ポイント、燃焼カロリー、ランニングの距離、およびこれらの類を含む多様なメトリクスの測定および記録ができるが、アプリケーションを、測定および記録がなされたデータを処理して、場所/経路情報、進捗度/傾向情報、および比較データ(たとえば、ユーザの活動と友人またはそのほかのユーザと比較する)を含む追加の情報を提供するべく構成することができる。
図78A‐78Gは、既存のユーザ用に新しいデバイスを登録するためのユーザ・インターフェースの例を図解している。たとえば、既存のユーザ用の新しいデバイスの登録は、ユーザに、ログイン信用証明書の入力を要求できる。ユーザは、認証の成功に続いて新しいデバイスをリンクさせることができる。
活動追跡サービスおよび/またはユーザによって望ましいとされるところのオプションがより多いか、またはより少ないものを含め、このほかのタイプの登録プロセスを使用することもできる。いくつかの例においては、登録プロセスの一部(たとえば、日々の目標の設定、表示設定等)をオプションとすることができる。
1つまたは複数の態様によれば、ユーザが、活動追跡サービスによって提供されていないアカウントを含めた多様な異なるアカウントを使用して活動追跡サービスまたはアプリケーションにログインまたはサインオンすることができる。たとえば図79に、活動追跡サービスのアカウント、フェースブック(FACEBOOK)アカウント、およびツイッター(TWITTER)アカウントを含む異なるアカウントを使用したサインイン・オプションを提供するモバイル・デバイス上のアプリケーション表示を例示している。1つまたは複数の例においては、活動追跡サービスが、活動追跡アプリケーションのプロバイダに対応できる。フェースブック(FACEBOOK)またはツイッター(TWITTER)のアカウント等の外部アカウントを使用して活動追跡サービスにサインインまたは登録するために、ユーザは、活動追跡サービスと外部システムまたはサイトとの間におけるデータの送信および/またはそのほかのインタラクションの許可が求められることがある。
図80および81は、外部サービスのそれぞれとデータ通信する活動追跡サイトのための許可を提供するためのユーザ・インターフェースの例を図解している。
たとえば図80は、ユーザがログイン情報を入力して活動追跡サービスとそのユーザのフェースブック(FACEBOOK)アカウントをリンクさせることを求めるフェースブック(FACEBOOK)のログイン・ページを図解している。これに対して図81は、ユーザがログインして活動追跡サービスまたはアプリケーションとそのユーザのツイッター(TWITTER)アカウントのインタラクションの許可を求めるツイッター(TWITTER)ログインを図解している。図81に示されているとおり、許可されることになるアプリケーションまたはサービスをはじめ、許可を受けているアプリケーションまたはサービスに利用可能となる機能、データ、外部サービスのインターフェースについてユーザに知らせることができる。
ユーザが活動追跡サービスまたはアプリケーションにログインした後は、図82Aおよび82Bに図解されているとおり、ユーザにプロファイル情報を呈示できる。アプリケーション・インターフェース8200は、プロファイル・ピクチャ8201、活動ゲージ8203、使用されているデバイスの識別8205、およびそのほかの、日々の活動の平均および活動的であった日数を含めたメトリクスを含むことができる。使用されている活動追跡デバイスの識別8205は、活動の測定および記録に使用されているデバイスに対応させることができ、ユーザの活動が複数の異なるデバイスを使用して追跡されている場合には、複数のデバイスのリストを含むことができる。いくつかの例においては、複数のデバイスのうちの1つだけをインターフェース8200の中で識別できる。たとえば、ユーザの活動の大半を追跡しているデバイスを、ほかのデバイスを識別することなく表示できる。ほかの例においては、ユーザが、デバイスの識別8205の中で識別されるべきデバイスを選択できる。
セクション8207には、最近の活動を表示できる。活動は、日、週、月、時間、2時間、6時間、12時間等、およびこれらの類の時間期間によってグループ化することができる。したがって、最近の活動セクション8207は、もっとも新しいいくつかの活動期間を表示できる。特定の例においては、セクション8207が最近3日の活動を、各日をセクション8207のエントリとしてリストして表示できる。セクション8209は、ユーザよって達成された記録の表示に使用できる。記録セクション8209は、最良の日、最良の週、最良の月、最良の曜日、最長の連続達成、およびこれらの類といった複数のあらかじめ定義済みの記録カテゴリを含むことができる。これらのカテゴリのうちの1つを選択により、アプリケーションに、そのカテゴリについての対応する記録を表示させることができる。最近の活動および記録に加えて、インターフェース8200は、賞およびユーザの成果を表示するべく構成されたトロフィ・セクション8211をさらに含むことができる。たとえば、1日に特定数の活動ポイントに到達すること、個人が活動ポイント目標を達成した日を連続達成すること、目標を指定量で超えること、およびこれらの類といった多様なトロフィおよびマイルストーンを定義できる。
機能バーまたはツールバー8213をインターフェース8200に表示して、ユーザがアプリケーションの多様なトップ・レベル・モードの間を切り換えることを可能にできる。たとえば、バー8213内の『ミー(Me)』タブの選択は、図82Aおよび82Bに示されているとおり、プロファイル情報を表示できる。これに対して『ホーム(Home)』タブの選択は、表示されるべき現在のセッションまたは時間期間にわたる活動の現在レベルの視覚的表示を生じさせることができる。1つの例においては、『ホーム(Home)』タブが、評価期間の間に活動ポイント・トラッカを表示させることができる。評価期間は、説明したとおり、いくつかの例において、デバイスを使用する最初の24時間に対応させることができる。
それに代えて、またはそれに加えて、ホーム(Home)、アクティビティ(Activity)、およびミー(Me)モードまたはインターフェースを、図82Cに図解されているとおり、メニュー・オプションのユーザ選択時に表示されるドロップ・ダウン・メニューまたはそのほかのタイプのメニューとして表示できる。ホーム(Home)、アクティビティ(Activity)、およびミー(Me)モード・オプションを隠すことによって、ディスプレイは、より多くの領域をほかの視覚的アイテムに提供できる。図82Aおよび82Bのインターフェースとは対照的に、図82Cのインターフェースは、アプリケーションの包括的なセクションのうちの1つを選択する前に追加のユーザ入力またはインタラクションを必要とすることがある。
図82Dに図解されている別のアレンジメントによれば、プロファイル・インターフェースが、さらに、アプリケーションの追加の機能のためのメニューを含むことができる。1つの例によれば、図82Cに示されているとおりの包括的なモード選択メニューをトリガするべく構成されたユーザ・インタラクションとは異なるユーザ・インタラクションの受信時にメニュー8221を表示できる。メニュー8221においては、たとえばユーザに、同期(たとえば、ウエアラブル活動追跡デバイスとの同期)、通知の表示、設定、および共有等のオプションを呈示できる。メニュー8221に含められるオプションは、現在の活動インターフェース、情報表示、またはアプリケーションのモードに応じて変更できる。
図83A‐83Dは、評価期間の間の活動ポイントの蓄積量を表示するインターフェースの例を図解している。活動追跡インターフェース8300は、進捗度のレベルを含む多様な情報を伝えることができる、活動ポイント・インジケータ8301、グラフィック評価残り時間インジケータ8303、テキスト評価残り時間インジケータ8305、およびメッセージ部分8307を含む多様なインジケータを含むことができる。グラフィック評価残り時間インジケータ8303は、評価時間期間のカウントダウンに従って、漸進的に見掛け変化する(たとえば、指定色または見掛けで満たされる)円形トラックを含むことができる。テキスト/数字時間インジケータ8305もまた、詳細な時間評価を提供するべく表示できる。そのほかの多様なグラフィック・インジケータを使用して、完了した時間的な量および/または評価期間内に残されている時間的な量を示すことができる。活動ポイント・インジケータ8301は、ユーザに、そのユーザが蓄積した活動ポイントの数についての情報を提供できる。活動ポイント・インジケータ8301は、リアルタイムで、実質的なリアルタイムで、オンデマンドで、定期的に、不定期に、および/またはそのほかの指定スケジュールまたは規則に基づいて更新できる。更新は、ウエアラブル・デバイスとのデータの同期を含むことができる。1つまたは複数の例においては、活動ポイントのカウントの更新を、モバイル・デバイスの動きまたはスリープ状態からアクティブ、またはアイドル状態への移行によってトリガできる。それに加えて、またはそれに代えて、更新インジケータ8309を、データが同期されているか、またはそのほかの形でウエアラブル・デバイスからモバイル・アプリケーションに対して更新が行なわれているときの識別に使用できる。いくつかのアレンジメントにおいては、活動ポイント・データの更新または同期を要求するオプション(図示せず)を提供できる。
図83E‐83Hは、インターフェース内においてあらかじめ定義済みのジェスチャを行なうことによって付勢できるモバイル・アプリケーション上の同期/更新機能の例を図解している。たとえば、ユーザは、タッチ入力を使用してユーザ・インターフェースをプルダウンし、放すことによって監視デバイスからモバイル通信デバイスへのデータの更新または同期を行なうことができる。そのほかの多様なタイプのユーザ入力およびコマンドも更新機能の付勢のために定義できる。したがって、活動データは、あらかじめ定義済みの時間に自動的に、または連続的に、かつ/またはユーザからのマニュアルのコマンドに応答して更新できる。さらにほかの例においては、更新および同期の付勢にそのほかのトリガを使用できる。1つの特定の例においては、モバイル通信デバイスのディスプレイの(たとえば、省電力状態からの)付勢、活動の追跡および活動の監視の付勢、アプリケーション内の特定インターフェースの確認、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せが更新をトリガすることができる。図83E‐83Hに示されているインターフェースは、それぞれ活動追跡モード、要約モード、プロファイル・モード等の非評価モードに対応するが、活動データの更新は、評価モードの間における態様と類似に行なうことができる。いくつかの例においては、図83F‐83Hに示されているとおり、インターフェースが、モバイル・アプリケーションに対してデータが最後に更新された時をユーザに対して示すこともできる。
図83Aを再度参照するが、メッセージ部分8307は、コンテキスト情報の伝達に使用できる。たとえば、評価期間の開始の間においてメッセージ部分8307は、ウエアラブル・デバイスが(図83Aおよび83Bに示されているとおり)ユーザを評価する準備段階にある旨を示すことができる。評価期間が進むに従って、図83Cに図解されているとおり、ユーザが評価期間の半分を完了したことを示すべくメッセージが変化できる。ユーザが評価期間の完了に近づくと(たとえば、5%、10%、15%、25%内等)メッセージ部分8307は、図83Dに示されているとおり、ユーザにその種の状態を示すことができる。
いくつかの例においては、活動追跡アプリケーションを実行しているモバイル・デバイスがアイドル状態に入ることができる(たとえば、ディスプレイのオフ、キーのロックまたは入力のロックが起動される)。デバイスがアイドル状態に入るとき、モバイル・デバイスの基礎をなしているオペレーティング・システムを使用して通知を生成し、表示することができる。この通知は、アプリケーションがアクティブでないか、デバイスが活動追跡アプリケーションを積極的に表示していないときでさえ、評価期間の完了に向けた進捗度を示すことができる。
図84A‐84Cは、評価期間の間の多様な時に表示できる通知インターフェースの例のセットを図解している。通知は、いくつかのアレンジメントにおいて、タッチ入力ロック・スクリーンのトップに表示できる。したがって、ユーザは、依然として通知とインタラクションできるが、入力ロックが消勢されるまで、デバイス・インターフェースのほかのいずれの態様とのインタラクションも制限される。その種の通知は、アプリケーションがバックグラウンドで実行されている(たとえば、オペレーティング・システムのフォアグラウンドで表示または実行がされていない)ときにも生成され、表示されることができる。したがって、ユーザがほかのアプリケーションを通じて電子メールのチェックまたは音楽鑑賞を行なっている場合において、活動ポイント追跡アプリケーションがフォアグラウンドにないか、または積極的に表示されていないときでさえ、それにもかかわらず活動ポイント追跡通知を表示できる。
図84D‐84Fは、多様なトリガ・イベントの検出時にユーザに提供できる通知インターフェースの例の別のセットを図解している。図84D‐84Fに示されている通知は、ドロップ・ダウン・メニュー内に提供でき、それにおいては初期通知インジケータが、インターフェースのヘッダ余白内に表示される。活動追跡通知は、ほかのアプリケーションからの通知とともに表示すること、またはほかの通知とは別に表示することができる。通知システムは、基礎をなすオペレーティング・システムによって提供され、かつ活動追跡アプリケーション(たとえば、バックグラウンドで実行されている)によって呼び出されるようにできる。
評価期間の完了時に、アプリケーションは、図85Aに示されているとおりの完了メッセージを表示できる。評価期間の間に蓄積された活動ポイントの量のほかに、アプリケーションは、さらに、ウエアラブル活動追跡デバイスから活動データを同期するオプションを表示できる。いくつかの例においては、アプリケーション内において追跡される活動ポイントの量が、もっとも最近の同期の時点において最新であるとし得る。したがって、データが連続的に同期されるかリアルタイムで同期される場合には、活動データが最新であるとすることができる。いくつかの例においては、最後の更新または同期が実行された時期に応じて、表示される活動ポイントの量が正確でないことがある。したがって、同期オプション8503の選択時に、追加の、または異なるデータをウエアラブル・デバイスから受信することができる。
同期プロセスは、図85Bに示されているとおり、同期の進捗度として進捗度バー8511を活動ポイントの移動合計とともに表示するべく構成された同期インターフェース8510を含むことができる。たとえば、ウエアラブル・デバイスから追加の活動ポイント・データが受信されたときに活動ポイントの数アニメーション表示(たとえば、カウントアップ)することができる。同期インターフェース8510は、さらに、同期プロセスの残り時間の量を(たとえば、進捗度バー8513を介して)示すことができる。
評価期間が完了し、評価期間の活動データがアプリケーションおよびモバイル・デバイスと同期されると、アプリケーションは、評価期間の間におけるユーザの活動に関係するより詳細な情報を提供することができる。たとえば、ユーザの活動を、より高い粒状度を伴って、かつ追加の分析を伴って表示できる。
図86は、評価時間期間の間に実行された活動の要約を提供するインターフェースの例を図解している。たとえば、アプリケーションは、もっとも高い活動の期間をはじめ、ユーザが活動的であった時間期間のパーセンテージを決定し、かつ識別できる。さらに要約は、ユーザのパフォーマンスと、ほかのユーザについての平均を比較できる。いくつかのアレンジメントにおいては、この平均を、特定タイプのユーザについての平均とすることができる。たとえば、この平均を、すべての男性について、年齢18‐25のすべてのユーザについて、特定の州、郵便番号、地域等に居住するすべてのユーザについて、特定の活動追跡デバイスを使用するすべてのユーザについて、特定の身長および体重のすべてのユーザについて、および/またはこれらの組合せについての平均とすることができる。
図87Aおよび87Bは、評価期間の活動データを見るため、および分析するための情報表示のほかの例を図解している。図87Aにおいては、活動ポイントの量、燃焼されたカロリー数、および移動した歩数の要約8701を伝えることができる。このほかのメトリクスを必要または希望に応じて含めることもでき、それを、ユーザによって、活動追跡サービスによって、または別のエンティティによって構成可能とすることができる。図87Aの表示は、さらに、評価期間の間に実行された活動に関係する追加の情報または詳細を表示するオプション8703を含むことができる。
追加の情報のオプションを選択すると、図87Bに図解されているとおり、評価期間の活動のより詳細なビューを表示できる。たとえば、時間にわたってユーザの活動レベルのグラフ8711を表示して、より活動的であったか、またはあまり活動的でなかった特定の時間を識別するユーザを補助することができる。それに加えて、もっとも活動的な時間、ユーザが活動的であった日(またはそのほかの評価時間期間)のパーセンテージ、およびユーザの活動ポイントと、同一の時間期間の間における平均的なユーザの活動ポイントの比較を含む分析情報を表示できる。活動的であることは、ウエアラブル・デバイスによって検出され、記録された任意の動きの量として定義できる。ほかの例においては、活動または活動的であることが、検出される動きまたは活動のスレッショルド・レベルに基づいて定義できる。たとえば、歩数に基づいて活動または動きが検出される場合に、5秒が活動時間として登録されるためには、その5秒内に少なくとも2歩の移動をユーザが行なうことを要求できる。ほかの例においては、ウエアラブル・デバイスによって検出される動きを、振幅または大きさを有する信号として登録できる。その種の場合においては、ウエアラブル・デバイスが、少なくともスレッショルドの振幅または大きさを有する信号のみを記録できる。したがって、スレッショルドの振幅または大きさの動きを呈したときにだけユーザが活動的であると見なすことができる。
詳細情報表示から、ユーザは、目標設定オプション8713を選択できる。目標は、日、時間、週、月、またはこれらの類といった指定量の時間に対応させることができる。いくつかのアレンジメントにおいては、目標の時間期間を評価時間期間に対応させることができる。たとえば、評価時間期間が1日であった場合には、目標時間期間を1日として定義できる。それに代えてユーザは、独自の目標時間期間を定義できる。
目標設定オプション8713(図87B)の選択に応答して、図88Aに示されているとおりアプリケーションは、さらに、目標設定メニュー8801を表示できる。目標設定メニュー8801においては、ユーザに、目標を設定するための複数のあらかじめ定義済みのオプションを提供できる。これらのあらかじめ定義済みのオプションは、評価時間期間の間に記録された活動データに基づいて生成できる。たとえば、オプションは、評価時間期間の間に記録された活動を指定量またはパーセンテージで超える目標、評価時間期間の間に記録された活動と等しい目標の設定、または評価時間期間の間に記録された活動を指定量またはパーセンテージで下回る目標の設定を含むことができる。目標は、活動ポイント、燃焼カロリー、移動歩数、およびこれらの類を含め、ウエアラブル・デバイスによって測定され、記録されるメトリクスのいずれによっても定義できる。いくつかのアレンジメントにおいては、異なるメトリクスのそれぞれについて異なる目標を指定できる。たとえば、ユーザは、1200活動ポイントへの到達および700カロリーの燃焼を希望することを指定できる。別の例においては、ユーザが、1500活動ポイントへの達成および15000歩の実行を目標に設定できる。
ユーザは、あらかじめ定義済みの目標のうちの1つを選択した後、目標を微調整するオプションを持つことができる。図88Bは、目標メニュー8801(図88A)から目標をユーザが選択したときに表示できる目標調整インターフェースの例を図解している。図88Bにおいて、ユーザは、スライダ・バー8803をスライドさせてあらかじめ定義済みの目標を調整できる。スライダ・バー8803は、ユーザが、指定量またはパーセンテージであらかじめ定義済みの目標を減少させるか、または増加させることだけを可能にすることができる。ほかのアレンジメントにおいては、あらかじめ定義済みの目標を増加または減少させるユーザの能力に制限を付けないことができる。最終決定後、ユーザは、オプション8805を選択することによってその目標を保存できる。この目標は、目標時間期間にわたって設定できる。目標時間期間は、直ちに開始してもよく、将来の時点(たとえば、次の日、ユーザによって選択された時刻、トリガ・イベントの検出時、およびこれらの類)に開始してもよい。トリガ・イベントは、ウエアラブル・デバイスのボタンをユーザが選択して目標時間期間を開始すること、指定量を超える時間(たとえば、5分、30秒、1分、1時間、30分、10分等)にわたる持続した活動の検出、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せを含むことができる。
活動は、指定目標に基づいて、または目標とは独立して追跡できる。目標に基づいて活動が追跡される例においては、ユーザが、現在の自分の進捗度を多様な方法で見ることができる。ここで説明したとおり、活動追跡アプリケーションは、プロファイル・インターフェース、アクティビティ・ビュー・インターフェース、およびホーム・インターフェースを含むことができる。これらのインターフェースのそれぞれは、目標に向かうユーザの現在の進捗度および実施された活動の量に関係する情報を提供できる。異なるインターフェースは、現在の進捗度情報とともに表示される異なるレベルの詳細、異なるメトリクス、異なる活動データ分析、異なるタイプの追加情報、およびこれらの類を提供できる。
図142は、最初の完全目標期間が開始したことを検出したときに生成されてユーザに提供されることがある通知メッセージを図解している。たとえば、目標期間が1日(24時間)に対応する場合に、アプリケーションは、最初の1日(たとえば、アプリケーションのインストール、デバイスの登録等の後)が開始したときに通知メッセージを生成できる。日または目標期間の開始は、ユーザが定義すること、またはデフォルトにより設定することができる。1つの例においては、1日または24時間の期間の開始を午前8時として定義することができ、ほかの例においては、深夜として定義できる。したがって、開始時刻に達するときにユーザに通知できる。いくつかの例においては、評価期間が使用されないか、または要求されないときに図142のインターフェースを提供できる。したがって、評価期間の開始に代えて、ユーザは、ユーザがアプリケーションをダウンロードし、必要なセットアップを完了した後、目標追跡セッションを開始できる。
図89Aは、目標に関係して蓄積される(たとえば、稼がれたかまたは検出された)活動ポイントの量が追跡されるホーム・インターフェースの例を図解している。特定の例においては、目標を、日々の活動ポイントの目標とすることができる。目標は、透明または半透明の見掛けを有する図形またはオブジェクト8901として視覚化できる。ユーザが活動ポイントを蓄積するに従って、図形またはオブジェクト8901は、見掛けの変更を開始できる。たとえば、図形の1つまたは複数の部分を、色を表示するべく修正できる。いくつかの例においては、修正されるオブジェクトの部分が、インジケータ8903等の進捗度バーまたはインジケータに対応できる。修正される図形の量は、完了された目標の量またはパーセンテージに対応できる。したがって、ユーザが目標の25%を完了した場合には、目標図形の25%を色づけし、75%を透明にすることができる。そのほかの視覚的効果または視覚的インジケータを使用して、まだ達成されていない目標の量とすでに完了された目標の量の間の差別化を行なうことができる。
進捗度バー/インジケータ8903等の完了済みの目標の量の視覚的インジケータは、目標からの隔たりを表わすパターン、色、またはそのほかの視覚的な効果を含むこともできる。たとえば、赤色は、目標に向かって最小の進捗度(たとえば、0‐10%の進捗度)を、黄色は、中程度の進捗度(たとえば、40‐60%の進捗度)を表わすことができる。緑色は、著しい進捗(たとえば、80%以上の進捗度)を表わすことができる。そのほかの色を使用してほかの進捗レベル(たとえば、パーセンテージ)を表わすこともできる。図89Aに図解されている例においては、目標進捗スペクトルを色スペクトルによって(たとえば、赤色から緑色までの色の範囲)表わすことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、進捗度バーが単一色で表示され、それにおいて色は、達成された目標の量に依存できる(たとえば、ユーザが目標の少なくとも75%を達成したときには緑色、目標の15%未満しか達成していなければ赤色)。ほかのアレンジメントにおいては、図89Aにおけるように、進捗度バーまたはインジケータ8903を複数色で表示でき、それにおいては、それぞれの色が、図形8901および進捗度インジケータ8903の対応するセクションに関連付けされる進捗度のレベルを表わす。
それに加えて、インターフェース内にはそのほかの、燃焼カロリー、個人が活動的であった時間的な量、移動した歩数、および/または移動した距離を含む多様なメトリクスおよび進捗度情報を表示できる。またアプリケーションは、ユーザに対して、動機付けメッセージ、教育的(活動レベル向上のための)メッセージ、情報メッセージ(たとえば、目標完遂に必要となる活動ポイント数)、瑣末情報、およびこれらの類を含む多様なメッセージを提供することもできる。メトリクスは、アプリケーションまたはアプリケーションが実行されているデバイスによって、および/またはウエアラブル活動監視デバイスによって決定(たとえば、計算)できる。同様にメッセージも、アプリケーションによって、またはウエアラブル活動監視デバイスによって生成または選択ができる。
図89Bは、そのほかのタイプおよび/または追加のタイプの活動情報を表示できる活動インターフェースの例を図解している。目標情報の表示に代えて、またはそれに加えて、インターフェース8920は、日、週、月、年、および/またはそのほかのあらかじめ定義済みの、またはカスタム化した時間期間にわたるユーザの活動をレポートする活動要約情報を表示できる。要約インターフェース8920内においては、ユーザの活動を、日、時間、週、月、年等のあらかじめ定義済みの時間期間に分けることができる。1つの例においては、あらかじめ定義済みの時間期間が、選択されているビューに依存できる。特定の例においては、日のビューが選択されている場合にはユーザの活動を時間で分けること、週のビューが選択されている場合には(インターフェース8920内に示されているとおり)ユーザの活動を日で分けることができる。
ユーザの活動レベルは、棒グラフ8921等のグラフの使用を含む多様な態様で視覚化することができる。週内の各日は、グラフ8921内の活動バーによって表現でき、各バーは、色コード化して目標完遂のレベルを表わすことができる。たとえば、ユーザが日々の目標を完遂した日が1日または複数日あれば、それらの1日または複数日に対応するバーを緑色等の第1の色で表示できる。しかしながら、ユーザが目標の第1のスレッショルド量(たとえば、25%)に到達することに失敗した場合には、対応するバーを赤色等の別の色で表示できる。ユーザは第1のスレッショルドに到達したが、第2のスレッショルドへの到達に失敗した場合には、対応するバーを黄色等のさらに別の色で表示できる。任意数のスレッショルドを定義すること、および任意数の色を使用することができる。特定の例においては、目標を超えた後のスレッショルドもまた、それらを定義すること、および色またはパターンまたは視覚的効果によってそれらを表現することができる。たとえば、ユーザが目標を指定量で(たとえば、10%)超えた場合には、活動バーを炎付きでまたは黒色で表示できる。ユーザが目標をさらに多くの量で(たとえば、25%)超えた場合には、たとえば氷塊として活動バーを表示できる。このほかのアイコン、アニメーション、パターン、透明度レベル、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せを含めた視覚的、テキストまたは画像ベースのインジケータを使用して対応する目標の完遂レベルを示すことができる。
要約セクション8923は、さらに、表示されている時間期間(たとえば、1週間)にわたってユーザが稼いだ活動ポイントの合計量も表示できる。それに加えてインターフェース8920は、目標到達の数も示すことができる。図解されている例においては、7の日々目標のうちユーザの完遂は4である。インターフェース8920は、さらに、ユーザが活動バーのうちの1つまたは複数を選択してその日に関するより詳細な、その日に稼いだ活動ポイントの数、その日のために設定された目標、およびこれらの類を含む情報を見ることを可能にできる。それに加えて、またはそれに代えて、インターフェース8920は、表示されている時間期間についての多様なメトリクスも表示できる。
図89Cは、活動ポイント情報を表示できる別の例のインターフェースを図解している。特に、インターフェース8930は、この中で述べられているとおり、蓄積された活動ポイントの(たとえば、すべての時間にわたる)合計量、平均、活動時間期間の数(たとえば、日、週、月、時間等)をはじめ、最近の活動および記録のインジケータ含め、ユーザのプロファイルの表示を含むことができる。ユーザは、これらの情報項目のうちの任意の項目を選択して追加の詳細を見ることができる。たとえば、最良日の記録を選択すれば、その日のユーザの活動レベルの時間ベースのグラフを表示できる。この詳細は、さらに、その日のために定義された目標、およびその日に行なわれた活動の統計またはメトリクス(たとえば、燃焼カロリー、移動距離、移動歩数、平均ペース等)を含むことができる。
1つまたは複数の態様によれば、ディスプレイ・デバイスの向きに応じて活動追跡の視覚化およびインターフェースを自動的に変更できる。たとえば、ディスプレイ・デバイスが縦長の向きに保持されている場合には、インターフェースが、図89Aに示されているように現われることができる。しかしながら、いくつかの例において、ディスプレイ・デバイスが横長の向きに切り換えられると、インターフェースが、図89Dに示されているように見掛けを変更できる。図89Dにおいては、インターフェースが、時間ごと、分ごと、秒ごと等の指定単位の時間にわたって稼がれた活動のグラフを提供できる。したがって、横長の向きの画面は、日またはそのほかの活動追跡時間期間の活動ポイント蓄積に関係するさらに詳細なレベルを提供できる。生成され、表示されるデータまたはインターフェースのタイプは、現在の向きの幅および高さを含む表示の寸法に依存できる。たとえば、特定の幅のグラフは、ディスプレイがグラフの幅より狭い幅を有する向きにあるとき、選択できないか表示できないことがある。それに加えて、またはそれに代えて、図89Dに示されている画面が縦長の向きでも選択可能とすることはできる。たとえばユーザは、稼いだ活動ポイントを時間ごとにまたは分ごとに分解して見るオプションを、表示またはディスプレイ・デバイスの向きとは関係なく選択できる。
この中で述べられているとおり、ユーザは、ユーザの活動の比較が行なわれる目標を定義できる。目標が設定されると、いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザが、その目標を修正すること、または同じ時間期間または別の時間期間(たとえば、次の日、次の週、週末等)のために別の目標を設定することができる。たとえば、日またはほかの時間期間の途中で、ユーザが、順調に行けば現在設定済みの目標を超えると気付くことがある。したがって、ユーザは、その目標をよりやりがいのある設定に修正することを希望できる。別の例において、ユーザが現在設定済みの目標を完遂できそうにないと気付いた場合に、ユーザは、その目標をより困難でなく修正できる。ユーザが、現在の目標または目標時間期間の満了を待機することなく、追加の目標を設定することを可能にできる。たとえば、活動の初日の間の休憩中に、ユーザは、次の日、または次週、またはこの類のための目標を設定できる。
図90Aは、ユーザが目標修正または設定機能を付勢することができるインターフェースの例を図解している。ユーザは、表示されたオプションを選択することによって、および/または指定の態様でディスプレイ・デバイスとのインタラクションを行なうことによって目標オプション・メニュー9001を付勢できる。たとえば、ユーザに、あらかじめ定義済みの量の時間にわたってボタンを押し下げて目標オプション・メニュー9001の付勢を行なうことを求めることができる。別の例においては、ユーザが、タッチ感応ディスプレイ・デバイス上においてジェスチャを入力することによって目標オプション・メニュー9001を付勢することができる。目標オプション・メニュー9001は、現在の目標を修正するため、または将来の目標を設定するためのオプションを含むことができる。デバイスは、目標がまだ定義されていない最初の時間期間に基づいて将来の目標のための時間期間を自動的に選択できる。たとえば、次の2日のそれぞれについて目標が定義されている場合に、デバイスおよび/またはアプリケーションは、3日目に向けられているとして将来の目標オプション9003を定義できる。いくつかのアレンジメントにおいては、目標修正メニュー9001がアクティブである間にわたり、活動監視および追跡を一時停止させておくことができる。ほかのアレンジメントにおいては、目標修正メニュー9001がアクティブである間であっても、活動監視および追跡を継続することができる。
目標を、異なるメトリクスを反映するべく修正することもできる。たとえば、現在の目標が活動ポイントに基づいて定義されている場合に、ユーザは、燃焼カロリー数または移動歩数に対応させるべく目標を修正できる。それに加えて、またはそれに代えて、新しい現在の目標の設定に応答させて、目標の進捗度(たとえば、検出されるか、または蓄積された活動データ)をリセットできる。ほかのアレンジメントにおいては、ユーザが現在の目標のためのメトリックを切り換えた場合に、既存の目標進捗度を、指定された変換係数に基づいて新しいメトリックに変換できる。いくつかの構成においては、複数のメトリクスを使用して活動の検出および追跡(たとえば、ウエアラブル・デバイスによるか、および/またはモバイル・アプリケーション・デバイスによる)を行なうことができる。したがって、その目標のためのメトリックが修正された場合には、デバイスが、異なるセットのメトリクスを取り出すことができる。
モバイル・アプリケーション、活動追跡ウエアラブル・デバイス、および/または活動追跡サービス上における目標修正および設定機能は、初期評価期間を完遂したユーザだけに対して利用可能とすることができる。この要件は、ウエアラブル・デバイス、活動監視アプリケーション、および/または活動監視サイトが、目標の提案、プロダクト、コーチングのヒント、およびこれらの類を、ユーザが目標に乗り出す前に、より良好に調整することを可能にできる。それに加えて、またはそれに代えて、評価期間は、ウエアラブル・デバイスが、活動検出および測定のためのそれのセンサおよびアルゴリズムを較正することによって、より正確な測定および追跡を提供することを可能にできる。
目標修正または設定機能の選択時に、ユーザに、目標を定義するためのインターフェースを提供できる。1つの例においては、そのインターフェースを、図88Bに示されているとおりの目標設定/修正インターフェースに類似した見掛けとすることができる。ほかのタイプの目標修正/設定インターフェース、インタラクティブ要素、目標表現、およびこれらの類を使用することもできる。
図90Bは、目標追跡インターフェースを見ているときに呼び出すことができる目標設定メニューの別の例を図解している。
図90Cは、目標更新オプション・ボタンを含むことができる別の例の目標修正インターフェースを図解している。
いくつかの例においては、ユーザを、潜在的目標の特定の範囲に制限できる。たとえば、目標設定/修正機能は、最小スレッショルドに等しいかまたはそれより大きく、かつ最大スレッショルドに等しいかまたはそれより小さい目標の設定だけをユーザに許可できる。これらのスレッショルドは、現在の目標のパーセンテージ、ベースライン活動レベル(たとえば、評価期間の間に決定されたとおり)のパーセンテージ、絶対量、最大活動レベル(たとえば、稼がれたか、または記録されたことがまだない活動ポイントの最大量)のパーセンテージ、およびこれらの類として定義できる。
図91は、ユーザが最小スレッショルドより低い目標の設定を試みたときにユーザに対して表示できる通知の例を図解している。
図92は、ユーザが最大スレッショルドより高い目標の設定を試みていることに応答してユーザに対して表示できる通知の例を図解している。いくつかの例においては、それぞれ、目標が最小または最大スレッショルドに設定されるときにおいても図91および92の通知を表示できる。
さらに、ユーザが、現在設定している目標を完遂した後においてさえ、目標を修正できる。目標の増加は、マニュアルでトリガされること(たとえば、ユーザ選択によって)または自動的に提案されること、または現在設定されている目標にユーザが近づいているときにモバイル・アプリケーションによってユーザに推奨することができる。ユーザによる現在の目標の増加を(完遂時においてさえ)許可することは、目標を完遂した後に活動を殆どまたはまったく登録しないことをユーザに許すのではなく、ユーザにさらに挑戦を続けさせることができる。1つの例においては、現在完遂された目標の修正が目標の増加に限定され、かつそれを特定の(たとえば、現在の目標またはベースライン活動レベルの)パーセンテージ、または絶対量に制限できる。ほかのアレンジメントにおいては、目標の設定/修正を制限なしとすることができる。
図93は、ユーザが完遂済みの自分の目標を増加することによって、その先の挑戦へと自分自身を誘うべく提供できるプロンプトまたは通知の例を図解している。図93に示されているプロンプトは、ユーザが所望の修正済み目標を選択した後に、ユーザによる完遂済みの目標の増加を確認するべく提供できる。
図94Aおよび94Bは、ユーザが目標を修正できる追加の例のインターフェースおよび機能を図解している。いくつかの例においては、時間期間にわたるユーザのパフォーマンスのレビュー時に、モバイル・アプリケーション内において目標修正オプションを生成してユーザに提供できる。たとえば、図94Aにおいては、ユーザの最後の3日間の活動の平均を、それらの3日間について設定された平均目標と比較できる。それらの時間期間にわたるユーザの実際の活動の平均が設定済みの平均目標を超えるか、または平均目標を指定量で超える場合に、アプリケーションは、ユーザの日々目標を高めるためのオプション9401を提案すること、または提供することができる。オプション9401は、特定の状況の下においてのみ提供できる。たとえば、オプション9401は、最後のX個の目標時間期間のそれぞれにわたってユーザは目標を満たしたとの決定、ユーザは設定済み平均目標を指定量で超えた(たとえば、10%、20%、25%、50%等)との決定、最後のX個の目標時間期間にわたり、ユーザは目標のうちの少なくとも1つを満たしたとの決定、目標のそれぞれをユーザが超えた平均量が指定スレッショルドに一致したか、またはそれを超えたとの決定、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せがあったときに、そのユーザのためにトリガできる。
これに対して、ユーザの過去X個の目標時間期間の平均活動レベルが平均目標レベルより低いか、または平均目標レベルより指定量を下回る場合には、図94Bに示されているとおり、ユーザに目標を下げるオプション9411をプロンプトするか、提供できる。オプション9401(図94A)の場合と同様に、オプション9411がいつアプリケーションによって生成されてユーザに提供されるかを決定するための多様な規則(上記に類似のものを含む)を定義できる。
図94Cおよび94Dは、ユーザの平均パフォーマンス対設定済み目標を見ている間に日々の目標を修正または設定するための、そのほかのインターフェースの例を図解している。
さらにユーザは、目標時間期間内に自分のパフォーマンスを多様な方法で顧みることができ、また追加のコンテキストを提供するべく目標時間期間の間に収集された情報が伝えられるようにできる。図95A‐95C、96A‐96C、および97A‐97Cは、目標時間期間にわたって蓄積された活動の量を表示するための多様なアニメーションを図解している。たとえば図95A‐95Cにおいては、目標オブジェクトの見掛けにおける修正がアニメーション化され、本質的に、ユーザの最終的な活動の総計についての予測を増加させ、かつ達成の感覚の増加をユーザに提供できる。目標時間期間についてのアニメーションまたは活動の要約は、目標時間期間の完了時、活動追跡デバイスからの活動データの同期の間、ユーザが特定の目標時間期間についての自分の活動レベルを顧みるオプションを選択するとき、ユーザの目標完遂に対する応答時(たとえば、ユーザがその目標時間期間のための目標を完遂していない場合にはアニメーションまたはレビューが表示されないようにできる)、目標そのものではないマイルストーンまたは成果へのユーザの到達に対する応答時を含めた多様な時にユーザに伝えることができる。
図95Cは、目標時間期間のための活動レビュー(またはそれのアニメーション)が完了しているインターフェースを図解している。このインターフェースは、目標を満たしたか、満たしていないか、超えているか、および/または目標を超えた量を示すメッセージを表示できる。このインターフェースは、また、この中で追加の詳細を説明するとおり、その時間期間にわたって記録された活動を共有するオプションを含むこともできる。
図96A‐96Cおよび97A‐97Cは、多様な状況において表示できる別の例のアニメーションおよび活動レビュー・インターフェースを図解している。たとえば、進捗度バーのアニメーションおよび/または進捗度バーの見掛けは、ユーザが多様な量で目標を超えている場合、ユーザが目標を満たしていない場合、および/またはユーザは目標を満たしたが指定量で目標を超えていない場合に変化させることができる。図96A‐96Cにおいては、たとえば進捗度バー9601を、その時間期間についての目標をユーザが20%超えたことを表わす氷粒で覆ったような見掛けで表示できる。そのほかの、進捗度バー9601が成長するレートを含む属性、背景色、パターン、アニメーションまたはスキーム、進捗度バー9601の成長に付随する追加のアニメーション(たとえば、進捗度バー9601から落ちる氷片またはかけら)およびこれらの類といったアニメーションの属性もまた変化できる。
図97A‐97Cにおいては、その時間期間についての目標を50%超えたとの決定に応答して、燃え立つような見掛けで進捗度バー9701を表示できる。
活動追跡アプリケーションは、個別の目標時間期間およびそれらの個別の時間期間についての目標の完遂(または未遂)を追跡するべく構成される一方、活動追跡アプリケーションは、複数の目標時間期間に関係するフィードバックおよびレビュー情報をさらに提供できる。1つの例においては、活動追跡アプリケーションが活動の連続達成の追跡および監視を行なうことができる。連続達成は、複数の連続する目標時間期間に対応する複数の目標の完遂を含むことができる。連続達成は、ユーザがX個の連続する目標時間期間についての目標を完遂したときにのみ認定が得られ、それにおいてXは、1より大きい任意の数とすることができる(たとえば、2に等しいかそれより大きい数)。連続達成の追跡および認定は、さらに、ユーザが自分の活動レベルを維持するため、および/またはそれを引き上げてすべての目標を満たすための動機付け因子を提供できる。連続達成はまた、より健康的な、またはより活動的なライフスタイルの採用を導くことができる一貫性も奨励する。ユーザは、クーポン、無料の製品、仮想衣服、アイコン、画像等を含めた仮想アイテム、サービス、イベント・チケット、およびこれらの類を含む褒賞またはある種の認定を受けることができる。いくつかの例においては、褒賞が、活動追跡デバイス上またはモバイル・アプリケーション内において使用されることになる新しい色または画像のロックの解除を含むことができる。それに加えて、またはそれに代えて、ユーザが連続達成を達成したとき、連続達成のインジケータおよび/または褒賞を、活動を追跡しているウエアラブル・デバイスに送信することができる。
図98Aは、いくつかの目標時間期間9801のそれぞれについて目標完遂状態が表示される活動追跡インターフェースの部分の例を図解している。完遂状態は、アイコン9803および9805等のアイコンまたはインジケータによって表わすことができる。アイコン9803は、その目標時間期間について目標が満たされたことを示すことができ、アイコン9805はその目標が満たされなかったことを示すことができる。連続達成表示部分9807は、さらに、ユーザが連続達成中であること、連続達成を開始したこと、連続達成が終わったこと、またはこれらの類をユーザに伝達できる。いくつかの例においては、部分9807が連続達成の開始または継続の動機付けを行なうメッセージを提供できる。まだ生じていない目標時間期間は、さらに別の視覚的な態様で表示できる。1つの例においては、現在の目標時間期間を、完了した目標時間期間およびまだ生じていない目標時間期間と区別して表示できる。1つの例においては、連続達成の開始を、ユーザが現在完遂した活動目標が連続する2つの目標完遂時間期間のうちの2番目であり、かつ現在完遂した活動目標が一部をなす連続する目標完遂時間期間の数が2に等しい場合と対応させることができる。これに対し、連続達成の中断は、活動目標が完遂された少なくとも2つの連続する目標時間期間の後に連続して生じる最初の目標時間期間であって、目標をユーザが完遂しなかったものと対応させることができる。
ユーザが最初に特定の(たとえば、3日の)連続達成を達成したとき、アプリケーションは、図98Bに示されているとおりの祝賀または認定を提供できる。このマイルストーンまたは成果の祝賀は、さらに、より長い連続達成のための一層大きな認定を達成するべくユーザが連続達成を継続する動機付けを行なうことができる。連続達成の成果には褒賞またはトロフィを提供することができ、さらに認定を、電子メール、ソシアル・ネットワーキング・メッセージ、テキスト・メッセージ、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せを含む多様な方法で共有できる。図98Cは、ユーザが現在の目標時間期間についての目標を完遂し、3日間の連続達成を達成したときの連続達成表示部分9807を図解している。より詳細を説明するとおり、活動追跡インターフェース内に共有およびタグ付けオプションを提供することもできる。
図99は、ユーザに認定を与えることができる別の例の連続達成の達成を図解している。特に、ユーザの既存の最良(たとえば、最長)連続達成を塗り替えることは成果として提供することができ、新しい最良(たとえば、最長)連続達成を認定することができる。連続達成が延長されるごとに、またはユーザが連続達成を塗り替えたときに、最良連続達成であるとして連続達成を評価できる。活動監視サービス、ユーザ、および/またはそのほかのエンティティによって希望されるとおりのそのほかの多様な連続達成評価規則も定義できる。
前述したとおり、ユーザは、多様な情報を用いて自分の活動のタグ付けを行なうことができる。タグ付けは、ユーザが多様な感情、場所情報、装備情報、天候情報、地形情報、活動パートナ情報、およびこれらの類と特定の活動時間期間を関連付けする方法を提供できる。タグ付け情報は、ユーザによって指定すること、モバイル・デバイスによって自動的に検出すること、ウエアラブル活動追跡デバイスによって自動的に検出すること、および/またはほかのデバイスから検索することができる。1つの例においては、ウエアラブル・デバイスおよび/またはモバイル・デバイスが、GPSデバイスまたはセルラ三角測量モジュール等の場所決定構成要素を含むことができる。その種の例において、記録される活動へのタグ付けをユーザが希望する場合には、ウエアラブル・デバイスおよび/またはモバイル・デバイスが自動的に場所情報を埋め込む。別の例においては、場所についての天候情報を天候データベースから自動的に検索できる。
図100Aは、ユーザが活動セッションにユーザのムード、活動セッションの心構えまたは主観的知覚、および/または実施した活動のタイプを用いてタグ付けすることができるインターフェースを図解している。ムードまたは心構えは、活動セッションの間に行なわれた活動に固有であってもよく、または時間期間全体に関係していてもよい。
図100Bおよび100Cは、多様な感情、ムード、または心構えの選択メニューを図解しており、多様なアイコンまたは画像10001は、異なる感情、ムード、または心構えを表わすことができる。いくつかの例においては、アイコンまたは画像10001のうちの1つを選択することが、テキスト書き込みフィールド10003へのあらかじめ定義済みのテキストの書き込みを生じさせることができる。ユーザによる書き込みフィールド10003内のテキストの編集を可能にすること、またはテキストを編集不可とすることはできる。ほかの例においては、アイコンまたは画像10001のうちの1つの選択があっても、あらかじめ定義済みのテキストの自動書き込みを生じさせないようにできる。それに代えて、テキスト書き込みフィールド10003は、空白のままとなり、編集可能とすることができる。テキスト書き込みフィールド10003は、活動時間期間および/またはその時間期間の間に実施した活動に関係する追加の思考または印象をユーザが記録することを可能にできる。ユーザが情報(たとえば、選択した代表画像、書き込んだテキスト等)の保存を選択すると、活動時間期間およびその時間期間について記録された活動データに関連付けしてタグ情報をストアできる。ユーザは、ムード、感情、または心構えといった主観的印象のダグに関連して、またはそれとは別に、写真を用いて活動にタグ付けすることができる。写真は、特定の日または時刻における場所、天候、ユーザのムード、およびこれらの類を含む活動についての追加の主観的または客観的情報を伝えることができる。タグは、全体的な目標時間期間、特定の時間、特定の活動セッション、特定の時間範囲、およびこれらの類に固有のものとすることができる。
タグ付けのほかにもユーザは、多様なチャンネルを通じて他者と活動情報を共有できる。1つの例においては、活動情報を、活動追跡サービス・サイトのユーザのプロファイルまたはアカウントに投稿することができる。ほかの例においては、内部または外部のソシアル・ネットワーキング・システムを通じて活動情報を投稿できる。図101は、複数のチャンネルを提供する共有メニュー10101の例を図解しており、それを通じてほかのユーザと活動情報を共有することができる。
1つの例においては、フェースブック(FACEBOOK)アカウントへの投稿が、図102Aに示されているとおり、アプリケーションによるテンプレートまたは標準投稿の自動的生成を含むことができる。投稿は、あらかじめ定義済みの言い回しおよび画像10201を、目標情報、ユーザが目標を完遂したか否か、および/または完遂のレベル(たとえば、目標を50%超過)を含むユーザ固有の活動データとともに含むことができる。投稿は、さらに、活動の追跡に使用される器材の識別を含むことができる。これは、ほかのユーザにそれぞれの活動レベルの増加を奨励する補助となること、およびそれを行なうための製品およびサービスを識別する補助となることができる。さらにユーザは、フィールド10203にコメントまたはそのほかの情報を書き込むこと、およびオプション10205を介して投稿を提出することができる。
図102Bは、図102Aに示されている投稿をフェースブック(FACEBOOK)に提出することに応答してユーザのフェースブック(FACEBOOK)ページ上に現われることができる投稿の例を図解している。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザのフェースブック(FACEBOOK)アカウントに投稿されるメッセージが、活動追跡サービス・サイトおよび/または活動追跡製品およびサービス情報ページ上のユーザのプロファイルへのリンクを含むことができる。
図103Aおよび103Bは、それぞれ、ツイッター(TWITTER)投稿インターフェースおよび結果のツイッター(TWITTER)投稿の例を図解している。
ユーザの活動レベルの視覚的な見掛けは、ユーザにその活動レベルについての多様なタイプの情報およびメッセージを伝える補助となることができる。この中で説明しているとおり、異なる色を使用して異なるレベルの目標完遂、または未遂を表わすことができる。図104A‐104Cは、目標時間期間についての活動レベルのグラフを表示するインターフェースの例を図解している。時間にわたる活動レベルのグラフに加えて、インターフェースは、さらに、稼いだ活動ポイントの量が表示される要約部分10401をはじめ、ユーザが目標を完遂したか否かを示すインジケータ10403を含むことができる。インジケータ10403の色は、追加の詳細を伝えることができる。特にインジケータ10403の色は、目標を逃した量を表わすことができる。たとえば、赤色で現われるインジケータ10403は、ユーザが目標の25%またはそれ未満しか達成できなかったことを示し、インジケータ10403が黄色で現われていれば、ユーザは、目標の25%を超えたが100%を達成できなかったことを認識できる。グラフ10407内のライン10405の見掛けは、類似の色スキームおよび視覚的インジケータを取り入れることができる。パターン、透明度レベル、強調表示、輝度、インジケータまたはグラフ要素のサイズ、アニメーションの速さ、アニメーションのタイプ、聴覚メッセージ、およびこれらの類を含むそのほかの視覚的な特性、アニメーション、聴覚インジケータも追加の活動データの伝達に使用できる。
図104D‐104Fは、日等の目標時間期間についての活動レベル・グラフを表示するインターフェースのそのほかの例を図解している。図104A‐104Cに示されている情報に加えて、またはそれに代えて、図104D‐104Fのインターフェースは、目標時間期間、活動、活動セッション、およびこの類についてのユーザの現在の主観的印象を表わすムード・インジケータを含むことができる。ムード・インジケータは、目標時間期間全体を通じて、およびその中で実施した活動セッションの間にユーザにより修正可能とすることができる。それに代えて、またはそれに加えて、実施された活動のレベルおよび活動のレベルをムードおよびムード・インジケータと相関させるあらかじめ定義済みの規則に基づき、アプリケーションによってムード・インジケータを自動的に設定できる。たとえば、ユーザが高いレベルの活動(第1のスレッショルドを超過)を呈した場合にはムードを幸福感または興奮として設定できる。別の例において、ユーザが低いレベルの活動(たとえば、第2のスレッショルド未満)を呈した場合にはムードを悲しいまたは失望またはその類として設定できる。1つまたは複数のこのほかのスレッショルドを、ユーザによって希望に応じ、またはシステムまたは活動追跡サービスによって定義されるとおりに設定できる。
図105は、複数の活動時間期間についての活動要約の例を図解している。各活動時間期間を表わすバーに加えて、要約10500は、目標を識別するインジケータ10501をさらに含むことができる。インジケータ10501は、目標を超えた量またはユーザが達成できなかった量を伝えるために使用できる。
図105A‐105Dは、複数の活動時間期間についての活動要約のそのほかの例を図解している。たとえば、図105Aおよび105Bは、日の目標期間についての月間の要約の例を図解している。この要約は、目標に到達した目標期間の数およびその月の間における合計の目標期間の数を示すカウンタを含むことができる。その月の活動ポイントの量の総計もまた表示できる。前述したとおり、各目標期間は、その期間の間のパフォーマンスを示すバーまたはそのほかのタイプのグラフによって表わすことができる。異なる色またはそのほかのタイプの視覚的特性を使用して、ユーザが目標を完遂したか否か、完遂していないときには目標に向かってなされた進捗度のレベルを表わすことができる。たとえば、緑色は目標の完遂を表わし、黄色は特定のスレッショルドまでの完遂(たとえば、50%‐99%)を表わし、赤色は指定スレッショルドに満たない完遂(たとえば、50%未満)を表わすことができる。完遂の程度は、多様なそのほかの態様によっても同様に伝えることができる。
図105Cおよび105Dは、年間の活動要約の例を図解している。年間要約においても、日および月間要約ビューに関連して説明したものに類似の統計および情報を提供できる。時間期間に基づく要約は、1回転の時間期間に対応させることができ、したがって、現在時で終了する過去1箇月、過去1週間、または過去1年からのデータを示すことができる。図解されている例においては、時間期間の要約が暦どおりの週、月、および年で開始し、終了している。そのため、特定の日または時間が将来となる場合にはデータの一部を空にできる。
図106Aおよび106Bは、複数の活動時間期間についてのタグ、特に主観的知覚タグを表示できるインターフェースの例を図解している。これらの主観的知覚(たとえば、ムード、心構え、そのほかの主観的印象)は、さらに共有することができる。
図107Aおよび107Bは、活動情報およびイベントを伝え、かつ表示できるインターフェースの例を図解している。たとえば、図107Aおよび107Bは、活動レベルおよびそのほかの、成果(たとえば、目標を完遂したか、または逃したか、連続達成、マイルストーン、記録等)、タグ、およびこれらの類といったデータを、活動時間期間(たとえば、日)に従って整理されたリスト形式で表示する活動フィードの一部を図解している。活動フィードは、単一のインターフェースまたは表示を通じて複数の活動時間期間についての活動情報をユーザが要約する方法を提供できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザが、固有の関心事に基づいて活動フィード内に含まれている情報のタイプを構成できる。
図107C‐107Eは、活動情報およびイベントを伝えることができる別の例のインターフェースを図解している。図107C‐107Eにおいては、目標時間期間または活動セッションについてユーザがタグ付けしたムードまたは主観的印象もまたフィード/リスト内に示すことができる。フィード内のエントリの1つを選択することによって、ユーザは、目標時間期間または活動セッションについてのさらなる情報の提供を受けることができる。
図108Aおよび108Bは、ユーザの活動情報を伝えることができるユーザ・プロファイルまたはアカウント・インターフェースの例を図解している。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ユーザ・プロファイルが、マイルストーンまたは成果トラッカ10801(図108Aに示されているとおり)を含むことができる。マイルストーン・トラッカ10801は、複数の時間期間にわたるか、または時間的に拘束されない(たとえば、目標について指定された終了日がない)目標または成果の追跡に使用できる。たとえば、ユーザは、多様な生涯活動ポイント合計への到達時にマイルストーンの賞または認定を受け取ることができる。したがって、トラッカ10801を使用して、その種の成果またはマイルストーンに向けたユーザの進捗度を識別することができる。いくつかの例においては、マイルストーンまたは成果トラッカ10801を、日々の活動レベルおよび目標が追跡されるホーム・インターフェース、単一または複数の時間期間にわたって記録された活動を顧みることができる活動レビュー・インターフェース、およびこれらの類を含むそのほかのインターフェース内に表示することもできる。
図108Bは、記録およびトロフィを表示できるユーザ・プロファイル・インターフェースの別の部分を図解している。トロフィは、特定の成果またはマイルストーンを表わす画像、アイコン、仮想物品、およびこれらの類を含むことができる。いくつかの例においては、獲得または達成回数とともにトロフィを表示して、ユーザが複数回にわたって同一のマイルストーンに到達する動機付けを提供することができる。
モバイル・アプリケーションは、時間期間のカテゴリについての最良活動時間期間を含む、さらに追加のタイプの活動データを追跡すべく構成できる。図109Aおよび109Bに図解されている例においては、各活動時間期間が単一の日に対応できる。したがって、活動時間期間を曜日でグループ化し、各曜日についての最良活動時間期間を決定するべく分析できる。その後この情報がユーザに伝えられ、活動を向上させる必要がある日の決定を補助することができる。活動時間期間のカテゴリ分けまたはグループ化は、月、年、時間帯(たとえば、午後、夕刻、朝)、ユーザ定義グループ(たとえばユーザは、活動時間期間を異なるあらかじめ定義済みの、またはユーザが作成したグループにマニュアルで割り当てることができる)、活動の検出または記録に使用されるデバイスのタイプ、活動の場所、活動のタイプ、インストラクタ(たとえば、運動競技活動クラスのインストラクタ)、活動パートナ、季節(秋、春、冬、夏)、およびこれらの類に対応させることができる。最良活動時間期間は、活動ポイントの合計がもっとも高いこと、特定の部分時間期間内に(たとえば、午前8時から午後8時までの時間の間に)もっとも多くの活動ポイントが蓄積されること、以前の活動時間期間(たとえば、直前の時間期間)を超える上達が最大であること、記録される最大の活動量が目標を超えること(たとえば、時間期間ごとに目標が異なるとき)を含めた多様な方法で定義できる。
それに加えて、またはそれに代えて、活動の平均、最高または最低の活動レベル、カテゴリごとのもっとも活動的であった部分時間期間、およびこれらの類を含むグループまたはカテゴリのそれぞれについて、そのほかのカテゴリ固有の統計を生成できる。各カテゴリまたはグループ内においてサブグループまたはカテゴリもまた定義できる。たとえば、当初、活動時間期間を曜日でグループ化できる。各曜日カテゴリは、さらに時刻または季節および/またはこれらの類によって分類できる。したがって、カテゴリ固有の統計および情報を決定できるだけでなく、サブカテゴリ固有の統計およびデータもまた生成できる。望ましいときには、追加のレベルのサブカテゴリを定義すること、または使用することができる。
さらにまた、多様なトリガ・イベントが、モバイル・アプリケーションにユーザへの通知メッセージの生成を行なわせることができる。メッセージは、ユーザの要求またはプロンプトなしに直ちにユーザに対して表示できるか、またはユーザが取り出すためにストアできる。たとえば、図110Aおよび110Bにおいては、ホーム・インターフェース11001およびプロファイル・インターフェース11003の両方が、利用可能な通知および通知の数を識別するインジケータ11005を表示できる。インジケータ11005は、インターフェース11001および11003の要素の上に重ねることができ、ユーザが通知メッセージを見るかまたはそのほかの形で取り出すためにはそれとのインタラクションを行なわなければならない。
図111は、ユーザに提供できる通知メッセージの例を図解している。
図112A‐112C、113A‐113C、114A、114B、115A、および115Bは、そのほかの、多様なマイルストーン、成果、および/またはそのほかの賞賛を伝えるために生成し、表示できるインターフェースの例を図解している。たとえば、図112A‐112Cは、最良日マークへの到達のためのインターフェースを図解しており、図113A‐113Cは、最良曜日を超えたことのためのインターフェースを図解している。図114Aおよび114Bは、生涯活動ポイント・マーク(たとえば、25000)への到達のためのインターフェースの例を図解している。図115および116は、ユーザが特定の日数または時間期間のための活動ポイントを稼いだことを示すインターフェースの例を図解している。これらの成果、賞、および賞賛は、この中で説明しているとおり、共有することができる。
活動追跡アプリケーションは、アプリケーションの機能をカスタム化するための多様な設定を含むことができる。図117は、ユーザのプロファイル、日々の目標、ディスプレイの特徴、通信の好み、および共有オプションの修正に使用できる設定メニュー11701の例を図解している。1つの例においては、ユーザが、フェースブック(FACEBOOK)およびツイッター(TWITTER)等の1つまたは複数の共有サイトまたはサービスにログインするか、そのほかの形でそれのための許可情報を指定することができる。アプリケーションは、その後その許可情報を使用するか、またはログインを行なって、それらのサービス上のユーザのアカウントとのインタラクションを行なう。
図118A‐118Cは、プロファイル設定インターフェースの例を図解している。希望する測定単位およびユーザの身長、体重、および性別に加えて、プロファイル設定インターフェース11801(図118A)は、さらに、プロファイル・ピクチャ・オプション11803およびウエアラブル活動追跡デバイスからのデータを同期するオプション11805を含むことができる。プロファイル・ピクチャ・オプション11803の選択は、図118Bに示されているもの等の、複数のピクチャ設定オプションを提供できる。たとえば、ユーザは、ライブラリからピクチャまたは画像を選択し、モバイル・デバイスのカメラを使用してピクチャを撮影できる。いくつかの例においては、インターネット等のネットワークを通じてリモート・サイトからプロファイル・ピクチャまたは画像を取り出すこともできる。特定の例においては、ユーザが、自分のソシアル・ネットワーキング・アカウントから画像を取り出すことができる。さらに別の例においては、ユーザのソシアル・ネットワーキング・アカウント上のプロファイル画像が、活動追跡アプリケーションおよび/または対応する活動追跡サービスおよびサイト上のそのユーザのアカウントにおけるそのユーザのプロファイル画像として自動的に用いられるようにできる。ユーザのプロファイルのための画像の選択または取り込みに応答して、ユーザに、図118Cに示されているとおりの画像編集インターフェースを提供できる。ユーザは、その画像を自分のプロファイル・ピクチャとして設定する前に、画像に対してトリミング、サイズ変更、回転、変倍、およびそのほかの画像編集を行なうオプションを有することができる。それに加えて、またはそれに代えて、アプリケーションを通じて入力されるプロファイル設定を対応する活動追跡サービスおよびサイトのそのユーザのアカウントと同期し、アップロードすることができる。したがって、モバイル・アプリケーション上のユーザのプロファイルに対して行なわれた変更を、リモート・ネットワーク・サイト上のそのユーザのアカウントに自動的に(または、オンデマンド態様で)反映させることができる。
図142および143は、ほかの例の設定インターフェースを図解している。たとえば、図142は、アカウント設定、ユーザの監視デバイスに固有のデバイス設定、およびソシアル・ネットワーク設定を含む多様なオプションがユーザに提供される設定メニューの例を図解している。監視デバイスに固有の設定は、日々目標の設定、デバイスのディスプレイの設定、ヘルプおよびサポート情報を含むことができる。異なるデバイスが異なるタイプの設定を含むことが許され、したがって、メニューのデバイス固有の設定部分は、デバイスごとに(たとえば、どのデバイスが接続されているかに応じて)異なることがあり得る。日々目標の設定は、この中に説明されているとおりに定義できる。たとえば、ユーザはマニュアルで目標の値を入力すること、または以前の目標を特定量だけ増加または減少させる希望を指定することができる。別の例においてユーザは、以前の目標期間内に蓄積された活動ポイントの量に基づいて自分の目標を設定する希望を指定できる。ユーザは、以前の目標期間内に蓄積された活動ポイントの数を、10%、15%、20%、50%、100%、およびこれらの類で超える希望を示すことができる。以前の目標期間内に蓄積されたポイントの数より低く目標を設定することもできる。
図144は、デバイスのディスプレイの設定インターフェースの例を図解している。このインターフェースを通じてユーザは、デバイスのディスプレイまたは複数のディスプレイの多様なパラメータをコントロールできる。たとえば、ユーザは、歩数、カロリー、およびこれらの類を含め、いずれのメトリクスが表示されることになるかを示すことができる。これらのメトリクスのうちの1つまたは複数をオフにすると、その後はユーザがデバイスを通じてそのメトリックを見なくてよいように、監視デバイスの情報表示ループからそのメトリックを取り除くことができる。ユーザは、さらに、デバイスが装着される手首または手を示し、デバイスのディスプレイ(1つまたは複数)に表示されるテキストまたはそのほかの情報の向きの構成を補助できる。そのほかの装着場所もオプションのリスト内に提供することができる。たとえばユーザは、自分の首の周り、腰の周りのベルト上、靴の上、靴の中、頭の周り、自分の膝または肘の周り、足首、およびこれらの類にデバイスを装着することができる。装着場所に応じて、多様なディスプレイおよびデバイスの特性を設定できる。たとえば、ユーザが、活動実施中に容易に見えない場所にデバイスを装着している場合には、触覚出力または聴覚出力を使用するべく、および/または1つまたは複数のディスプレイを消勢するべくデバイスを自動的に構成することができる。別の例においては、ユーザがデバイスを見える場所に装着している場合に1つまたは複数のディスプレイを付勢することができる。さらに別の例においては、デバイスが装着される場所に基づき、感覚または力のレベルおよび/またはボリュームに関して触覚または聴覚出力を構成できる。たとえば、ユーザの耳から離れた場所にデバイスが装着されている場合には、ボリュームをより大きく設定できる。デバイスがあまり敏感でないエリアに装着されているときには、触覚フィードバック・レベルをより高いレベル(たとえば、力の量)に設定し、より敏感なエリアに装着されるときにはより低いレベルに設定することができる。これらの構成は、あらかじめ定義済みの規則に基づいてデバイスおよび/または構成システムによって自動的に決定されて設定されるようにすることができる。いくつかの例において、デバイスが複数のディスプレイを含んでいる場合には、ユーザがデバイスの複数のディスプレイを構成できる。たとえば、デバイス10のディスプレイ18および20のそれぞれに異なる設定オプションおよび値を定義できる。ディスプレイのそのほかの設定も使用される色、フォント・サイズ、フォント・スタイル、アニメーションのタイプ、言語、画像、およびこれらの類を含めてコントロールできる。それに加えて、またはそれに代えて、活動の識別および/または測定のためのアルゴリズムもまた、装着場所またはそのほかの構成オプションに基づいてデバイスおよび/または構成コンピューティング・システムによって自動的に選択されるようにできる。
いくつかのアレンジメントにおいては、活動の検出および活動ポイントの蓄積が、実施されている活動のタイプとは無関係に行われることがある。そのほかのアレンジメントにおいては、実施されている活動のタイプとともに活動が追跡されることがある。図119Aおよび119Bは、ユーザによって行なわれた活動の総量をはじめ、活動のタイプを追跡するべく構成された活動追跡インターフェースの例を図解している。たとえば、オプション11901を使用して活動のタイプを選択できる。それに加えて、またはそれに代えて、オプション11901を使用して、検出された活動を離散的なセッションにグループ化することができる。それらのセッションは、目標時間期間またはそのほかの包括的なあらかじめ定義済みの活動期間より小さく、より大きく、または等しくすることができる。たとえば、ユーザは、その日の間に実施された活動の部分を『ジムの時間』または『勤務後』としてタグ付けすることができる。別の例においては、ユーザが、活動の週が休暇時間期間に対応すると指定できる。そのほかの活動または時間期間の指定も希望に応じて、または必要に応じて使用できる。
図120A‐120Cは、ユーザが活動セッションの完了時に使用してトレーニング場所を識別できる場所マーキング・インターフェースの例を図解している。たとえば、図120Bにおいては、検出された座標情報およびそれらの座標に対応する建物または場所のデータベースに基づき、システムによって場所を自動的に定義できる。ユーザは、たとえば図120Cに示されているとおり、提案されているか、または一致した異なる建物または場所を選択することによって、指定された場所を編集できることがある。建物または場所は、名前、通りの名前、住所、またはそのほかの、緯度および経度座標以外の指定によって識別できる。
図121A‐121Cは、ユーザによってとられた経路をパフォーマンス追跡アプリケーションが記録する能力を図解している。地図上に経路を表示すること、および経路上に多様なインジケータを表示することができる。たとえば図121Cに示されているとおり、インジケータ12101が、ユーザの経路の近くまたはそれに沿った特定の既知の場所を示すことができる。経路の色もまた、燃焼カロリー数、速度、ペース、ユーザのムード、地形のタイプ(たとえば、玉砂利、砂利道、アスファルト、上り坂、下り坂、平坦路等)および/またはこれらの組合せを指定することができる。これらのインジケータまたは経路の部分のいずれかの上に触れることによって、場所の名前、その場所で実施された運動競技活動の量、地形のタイプ、ユーザのムード、速度、およびこれらの類といった追加の情報を得ることができる。
運動競技トレーニングの完了時、その間、またはそれの前にユーザは、実施した活動、実施している活動、または実施することになる活動のタイプを指定できる。これは、アプリケーションが、パフォーマンスを測定するよりセンサ・データおよびアルゴリズムの較正を良好に行なうことを可能にできる。たとえば、加速度計信号は、活動のタイプに応じて異なって現われることがある(たとえば、サイクリングとスカッシュ)。したがって、異なるデータ処理アルゴリズムを使用すれば、データとユーザの実際の活動の量(たとえば、移動した歩数、燃焼したカロリー、ランニングまたは移動したマイル数)をより緊密にそろえることができる。
図122A‐122Cは、ユーザが活動のタイプを選択できるユーザ・インターフェースの例を図解している。活動のタイプを選択すると、アプリケーションは、センサ・データを処理する対応アルゴリズムを自動的に識別して使用することができる。識別された活動のタイプは、さらに、活動実施間に収集された活動データに関連付けしてストアすることができる。活動パフォーマンスの実施の開始および終了は、ユーザがマークするか、または識別することができるか、または無活動期間が指定スレッショルドに到達したことの検出に基づいて自動的にマークまたは識別を行なうことができる。
それに加えて、またはそれに代えて、活動監視アプリケーションが、場所および/または活動のタイプを自動的に提案できる。図123Aおよび123Bは、提案された場所および活動のタイプが決定されるアプリケーション・インターフェースを図解している。場所は、ほかのユーザによって使用された以前の活動の場所またはトレーニングの場所のデータベース、または座標によって定義される場所および位置の一般的なデータベースに基づいて決定できる。活動のタイプは、これに対し、センサ信号と既知の活動の信号のマッチングに基づいて決定できる。懸案の信号とあらかじめ定義済みの活動についての信号の間に実質的な類似性がある場合には、アプリケーションが、ユーザの活動をあらかじめ定義済みの活動として提案するか、または定義することができる。ほかの例においては、活動のタイプを場所と関連付けすることによって、自動的に活動のタイプを提案するか、または決定できる。場所は、ユーザにより以前にストア済みとなっていることがあり、活動のタイプとその場所が以前に(たとえば、ユーザによって)関連付けされていることがある。たとえば、ユーザは、ハイスクールでランニングを行なっていたことを識別できる。したがって、アプリケーションは、ユーザの場所がハイスクールであると決定された場合に、ランニングの活動のタイプを自動的に提案できる。ほかの例においては、アプリケーションが、オンライン・ビジネス・リスト等のオンライン・ディレクトリまたはネットワーク・データベースを通じてビジネスのタイプまたは場所を識別できる。アプリケーションは、ビジネスのタイプまたは場所に基づいて、ユーザが実施中の活動のタイプを推論することができる。たとえば、ユーザが、ヨガ・スタジオに対応する住所にいた場合に、アプリケーションは、活動のタイプがヨガに対応することを提案できる。活動のタイプを決定するためのこのほかの方法およびテクニックもまた使用することができる。
図124A‐124Cは、活動のタイプが識別される活動追跡インターフェースの例を図解している。図124Aにおいては、たとえば、画像またはアイコン12403を使用し、部分12401内に活動の総計に寄与する活動のタイプが示される。アイコン12403は、ランニング、エアロビクス、バイク、ウエイトリフティング、およびこれらの類といった活動のタイプを表わすことができる。図124Bは、複数の活動タイプが示されるインターフェースを図解している。
図124Cは、検出された/記録された活動が寄与している活動のタイプに分けられる分析ビューの例を図解している。たとえば、バイク、ウォーキング、およびランニングの活動タイプのそれぞれは、実施されたその活動のタイプの活動の対応する量とともに表示される。グラフ12411は、タイプ対時間によって活動の量を表示できる。活動のタイプのそれぞれに対応する活動の量は、異なる色、パターン、形状、サイズ、透明度、色またはグレイ・スケールのグラディエント、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せの使用を含めた多様な形で区別できる。
図125A‐125C、126A‐126C、127A‐127C、128A‐128C、129A‐129C、130A‐130C、131A‐131C、132A‐132C、133A‐133C、および134A‐134Cは、実施された活動のカテゴリ分けまたは分割に活動のタイプを使用できる活動追跡インターフェースの追加の例を図解している。図126Cにおいては、たとえば、各アーチ形部分12601a、12601b、および12601cが、異なる活動に対応できる。各アーチ形部分12601a、12601b、および12601cの満たされている部分は、活動が実施された時間に対応できる。
別の例において、図134Cは、インターロック形状またはブロック13401の形でユーザの活動を図解できる。ブロックの異なる形状またはブロックの色が、活動のタイプに対応できる。それに加えて、またはそれに代えて、形状のサイズが実施されたタイプの活動の量に対応できる。視覚的またはグラフィカル表現のこのほかの変形を使用して、活動のタイプ、その活動のタイプの活動の量、および/またはその活動のタイプの活動が行なわれた時間を同一の画像または異なる画像で表現することができる。活動は、希望時応じて代替または追加のカテゴリおよび分割に従って要約され、その種のカテゴリ分けもまた、視覚的に反映され、かつ伝えられるようにできる。
図135A‐135Dは、ユーザが友人情報を用いて活動セッションをタグ付けすることができる一連のインターフェースを図解している。たとえば、ユーザは、友人のリストをサーチすることによって、または新しい友人を定義することによって、活動セッションに友人を追加できる。この情報は、その後、その特定のセッションに関連付けしてストアできる。適切である場合または望ましい場合には、活動セッションに複数の友人を追加できる。
図136A‐136Cは、友人とともに実施した活動についての集合的活動情報を表示するためのインターフェースの例を図解している。友人は、全体としてその友人とともに行なった活動の量に従って(図136A)または特定タイプの活動について(図136B)整理することができる。友人を選択すると、図136Cに示されているとおり、そのユーザのプロファイルをはじめ、共通の活動関心事および/または共有する活動場所を表示できる。
図137Aおよび137Bは、ユーザが友人との競争を選択したときに表示できる競争または試合インターフェースの例を図解している。これらのインターフェースを使用して、そのユーザと別のユーザによって行なわれた運動競技活動の量の間における比較を提供することもできる。したがって、ユーザは、図137Bに示されているとおり、運動競技活動を比較する任意の友人またはユーザを選択することができる。その後、図137Aに示されているとおり、運動競技活動の比較を図解するグラフを表示できる。多様なグラフおよび比較フォーマットが使用できる。
図138Aおよび138Bは、すべての友人またはユーザまたはグループの中のいずれの位置にユーザがいるかを識別するリーダーボードにユーザがアクセスできる一連のインターフェースを図解している。矩形の枠または強調表示等のインジケータによってユーザを強調表示することができる。
図139Aおよび139Bは、たとえば新しい個人ベスト(たとえば、1マイルのランニング)または目標の完遂(たとえば、初めての10マイルのランニング)といった何らかの成果のインジケータまたは奨励をユーザに提供するべく構成される成果インターフェースの例を図解している。
図140Aおよび140Bは、イベントまたは場所への特別なアクセスを提供するインターフェースの例を図解している。これらのインターフェースは、イベントまたは場所のスタッフが(オンスクリーン)スキャンを行なって真正および入場許可を検証することができるスキャン・コードまたはパターン14001を含むことができる。その種のインターフェースは、製品、サービス、食料品、およびこれらの類の割引またはそのほかのスペシャル・オファーを含むこともできる。
別の態様によれば、連帯または多ユーザの目標を定義してチーム指向活動を提供することができる。1つの例においては、ユーザのグループのための包括的な目標を定義することができ、それにおいて各ユーザは、その包括的な目標の部分を完遂する必要がある。各ユーザが自分の持ち分を完遂しなければならないように、あるユーザの持ち分を超過した活動が包括的目標に適用されること、またはその目標の別のユーザの持ち分の完遂に寄与することはできない。これは、仲間の圧力に起因して、または包括的目標に届かなかった場合の責任の意味からユーザが必要とされる活動を行なうことを奨励できる。ほかのアレンジメントにおいては、1人のユーザの超過した活動が、その目標の別のユーザの持ち分の完遂に寄与できる。ほかのユーザの目標持ち分に寄与できる活動の量に対して制限を設けることができる。さらに別の例においては、あらかじめ定義済みのユーザ持ち分を多ユーザ目標が持たないことができる。したがって、ユーザは、包括的な目標に対し、希望する限り多くの寄与を行なうことができる。
多ユーザ目標は、完遂時に目標達成を祝う視覚化またはユーザ・インターフェース要素を含むことができる。たとえば、ボウリングのピンのセットによって包括的目標を表現できる。各ユーザには、包括的目標のうちの自分の持ち分を完遂することによって自分のピンを倒す責任があるとすることができる。ユーザが包括的目標のうちの自分の持ち分を完遂すると、対応するボウリングのピンの見掛けが、倒れた見掛けに変化できる。すべてのユーザが自分の目標持ち分を完遂すると、祝賀メッセージ、視覚化、またはそのほかのインジケータが表示されるようにできる。
図141は、多ユーザ目標についての視覚化の別の例を図解している。この例においては、2人のユーザが6,000活動ポイントを蓄積する目標の達成を連帯的に試みることができる。最初のユーザの進捗度14101は、ボウリングの球によって表わすことができ、2番目のユーザの進捗度14103は、ボウリングのピンのセットによって表わすことができる。仮想的にボウリングのピンを倒すために、ユーザには、ボウリングの球とボウリングのピンが出会うことになる中央位置まで自分の進捗度バーを移動させることを要求できる。したがって、ユーザに、目標を達成するために自分の持ち分を完遂することを要求できる。目標の持ち分は、図解されているとおり、等分されている。しかしながら目標持ち分は等分しなくてもよく、一方のユーザに他方より多くの活動の実施を要求することもできる。ユーザ、コーチ、活動追跡サービスまたはこれらの類によって選択されるとおりに多様な目標の分割を使用すること、および/または定義することができる。
前述したとおり、デバイス10またはデバイス4300(図43)は、別のデバイス10とインタラクションする能力を有している。したがって、デバイス10を装着している第1のユーザが、自分の活動と、第2のデバイス10を装着している第2のユーザの活動とを比較することが可能である。デバイス上のインジケータ・システム20は、第1のユーザの活動の第1のレベルを示しつつ、第2のユーザの活動の第2のレベルも示すことが可能である。同様に第2のデバイス上のインジケータ・システム20は、第2のユーザの活動の第2のレベルを示しつつ、第1のユーザの活動の第1のレベルも示すことが可能である。他方のユーザの活動データは、モバイル・デバイスまたはリモート・サイトから無線通信を介して他方のデバイスに通信することが可能である。この構成においては、それぞれのインジケータ・システムの複数のライトが第1のセグメントと第2のセグメントに分割されると考えることができる。第1のセグメントは発光部材10個の第1のグループを包含し、第2のセグメントは発光部材10個の第2のグループを包含できる。したがって、第1のユーザの活動レベルがインジケータ・システムの第1のセグメント上に表示され、第2のユーザの活動レベルがインジケータ・システムの第2のセグメント上に表示される。ユーザが入力ボタンを押して各ユーザの活動レベルの進捗度をチェックするとき、インジケータ・システムを発光させることができる。この、2人のユーザの間における競争の態様においては、最終的な目標が存在しない。ユーザのうちの一方が、インジケータ・システムの全域にわたる限界に到達した場合には、システムが、上限を引き上げてユーザの進捗度レベルのそれぞれを調整する。
別の態様においては、第1のユーザと第2のユーザが『綱引き』競争で争うことが可能である。各ユーザのそれぞれのインジケータ・システムは、両方のユーザの活動レベルを表示する。たとえば、第1のユーザの活動レベルが第1の色で表示され、第2のユーザの活動レベルが第2の色で表示される。それぞれの活動レベルの比較において、各ユーザは、自分の活動レベルを増加し、より多くのインジケータ・システムの発光部材を自分の色で発光させることによって、相手ユーザのインジケータ・システムの乗っ取りを試みる。
別の態様においては、設定時間期間について特定色で活動レベルを表示するべくデバイス10をプログラムすることができる。たとえば、ユーザがチャリティのために活動を行ない、活動ポイントを稼ぐことができる。その種の場合においては、インジケータ・システムが、すべての発光部材を、たとえば白色等の指定色で発光させることができる。また、ユーザが特定のスポンサー付きイベントに参加している場合においても、そのイベントに関係のある活動を別の指定色で表示することができる。
別の態様においては、ユーザに動機付けメッセージを、メッセージがディスプレイまたはインジケータ・システムを介して伝えられるように提供することができる。たとえば、第1のユーザが動機付けメッセージをリモート・サイト上にロードして第2のユーザに指向させることができる。このメッセージは、第2のユーザがデバイスをコンピュータに差し込んだとき等に、第2のユーザのデバイス上にロードできる。メッセージは、第2のユーザのデバイス10にダウンロードして、その中にストアすることができる。第2のユーザが直ちに、メッセージが受信されたことに気付かなくてもよい。動機付けメッセージは、第2のユーザが目標に到達するといったイベントによってトリガされるようにできる。トリガ・イベントが生じると、第2のユーザのデバイスのインジケータ・システムを、すべての発光部材を明滅させる等の特定の態様で発光させることができる。ディスプレイまたはインジケータ・システム上におけるそのほかのアニメーション化された発光の特徴、または聴覚サウンドを提供することもできる。さらに理解されるものとするが、トリガ・イベントがそのほかの時間等のパラメータに基づくことは可能であり、あるいは動機付けメッセージをデバイスへの転送の直後に提供してもよい。これも理解されるものとするが、動機付けメッセージを無線でデバイス10に引き渡すこともできる。さらに理解されるものとするが、メッセージがデバイスに引き渡され、関連付けされたモバイル・デバイスをユーザがチェックし、メッセージを求めることもできる。
別の態様においては、アラート・メッセージをデバイス10に配信することが可能であり、それにおいては、特定の指定された態様でインジケータ・システムを発光させることができる。アラート・メッセージは、この中に述べられている任意の態様で引き渡し、トリガすることができる。アラート・メッセージは、ユーザが追加の情報のためにリモート・サイトを訪問する必要があるか、またはユーザのモバイル・デバイス上のメッセージを見る必要がある旨を示すことができる。1つの例示的な実施態様においては、特定の時に実施された活動について褒賞が可能であることをアラート・メッセージが示すことが可能である。
別の態様においてはデバイス10が、無活動または不活発な期間に基づいてメッセージを提供できる。デバイス10は、ユーザがあらかじめ決定済みの量の時間にわたって不活発(たとえば、低活動)状態にあることを検知すると、インジケータ・システムまたはディスプレイにアラート・メッセージを配信し、より活動的となることをユーザに喚起できる。アラート・メッセージは、この中に述べられている任意の態様で配信することが可能である。活動性の低い状態のスレッショルド・レベルおよび無活動時間の量は多様であり、ユーザによる個別の設定が可能である。
いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザが不活発であるか、または無活動であることが検出され、活動目標の完遂に向けたユーザの進捗度に影響を及ぼすことができる。たとえば、ユーザが指定量の時間にわたって特定レベルまたは動きのタイプの動きを呈さないとき、少なくともスレッショルド・レベルの心拍数を呈さないとき、ある量の時間にわたって充分な量の距離を移動しないとき、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せがあったときに無活動であると検出できる。ユーザが活動ポイント目標に到達するべく活動ポイントを蓄積するアレンジメントの場合には、ある量の不活発(たとえば、無活動または座位活動の状態)が検出されたときにユーザの活動ポイントから、またはそのほかの活動メトリックの合計からポイントまたは値を控除することができる。無活動を活動ポイントの控除に変換するための多様な変換レートを使用することができる。特定の例においては、10分間の無活動を5ポイントの控除に対応させることができる。別の例においては30分間の無活動を100ポイントの控除に対応させることができる。活動ポイントの控除または損失は線形としてもよく、あるいは非線型とすること、たとえば指数関数的、放物関数的、またはこれらの類とすることができる。
この中で述べているとおり、現在の進捗度は、システム20等のインジケータ・システムによって示すことができる。現在の進捗度インジケータは、目標進捗度における増加だけでなく、目標進捗度における減少に基づいてもトリガできる。たとえば、無活動に起因してユーザから活動ポイントまたはスレッショルド量の活動ポイントが控除される場合に、現在の進捗度インジケータを表示できる。たとえば、ユーザの進捗度の現在レベルに対応するシステム20の発光素子を発光させることができる。それに代えて、またはそれに加えて、ポイントが控除されたこと、および/またはユーザが指定量の時間にわたって無活動であったことを示すアラートをディスプレイ18等の主ディスプレイ内に表示できる。特定の例においては、進捗間隔を使用してインジケータ・システム20等のインジケータ・システム上に進捗度を示すことができる。各間隔は、活動ポイントの量を表わすことができ、かつインジケータ・システム20内の異なるインジケータ発光素子に対応できる。その種の例においては、活動ポイントのスレッショルド数を、ユーザの現在の活動ポイントの量と、より低い進捗の間隔のための上側活動ポイント境界の間における差に対応させることができる。そのほかの例においては、活動ポイントにおける任意の減少が、現在の進捗度の表示をもたらすことができる。したがって、ユーザは、自分の進捗度が下がったことの通知を直ちに受け取ることができる。
ユーザの不活発な時間は、無活動時間および座位活動時間を含むことができる。無活動および座位活動の時間は、異なる動き、心拍数、歩数、またはそのほかのスレッショルドによって定義すること、または同じスレッショルドを使用して定義することができる。1つの例においては、座位活動時間が、無活動スレッショルドより高いスレッショルド(たとえば、より高い活動レベルを必要とする)を有することができる。言い換えると、個人が、座位活動であるが無活動ではないと見なされることがある。不活発スレッショルドは、座位活動スレッショルドまたは望ましい場合には、より高いスレッショルドに対応させることができる。それに代えて、無活動スレッショルドを座位活動スレッショルドより大きくすることができる。複数の座位活動スレッショルド、無活動スレッショルド、および/または不活発スレッショルドが存在することもある(たとえば、座位活動および無活動スレッショルドのそれぞれを不活発スレッショルドとすることができる)。複数のスレッショルドの間において、またあまり活動的でないレベルからまったく活動的でないレベル(たとえば、不活発)までの間において異なるポイント控除またはポイント控除のレートを定義することもできる。たとえば、ユーザが、無活動について毎時50ポイントを失い、座位活動について毎時30ポイントを失うこと、またはその逆とすることができる。さらに、ユーザが無活動または座位活動である場合に応じて異なる時間で活動ポイントの控除がトリガされるようにできる。たとえば、無活動については30分後に、座位活動については45分後にユーザが活動ポイントを失い始めるとすることができる。追加のスレッショルド(たとえば、2つより多くのスレッショルド)および対応する活動ポイント喪失レートもまた定義できる。
いくつかのアレンジメントにおいては、多様なセンサを使用して不活発時間期間を検出できる。説明したとおり、不活発時間期間は、心拍数、動き信号の振幅、歩数レート(たとえば、毎分10歩未満)、またはこれらの類に基づいて定義できる。それに代えて、またはそれに加えて、物理的な位置、身体の位置、身体の向き、身体の姿勢、または個人によって行なわれている活動のタイプに基づいて無活動および座位活動の時間期間を測定することができる。多様な物理的無活動、または座位身体の位置または向きの有害効果もまた変わり得る。したがって、30分間寄り掛かっていることは、45分間座っていることと同じ健康リスクを導入する可能性がある。健康リスクについての可能性もまた時間依存となり得る。したがって、指定範囲の持続時間および指定範囲の時刻の間の不活発(たとえば、睡眠)が健康リスクを導かないこともある。1つの例においては、午後9時から午前9時までの間の7‐9時間にわたる睡眠は、有害な健康リスクを導かないとすることができ、したがって、活動ポイントまたはそのほかの活動メトリック値の控除に寄与しないとすることができる。実際、いくつかの例においては、指定範囲の持続時間にわたって、および/または指定範囲の時間の間において無活動(睡眠等)がないことは、ユーザの健康に有害であると考えることができる。したがって、これらの時間の間においては、緩やかなレートで活動ポイントを控除すること、または活動ポイントを蓄積することができる。
それに代えて、またはそれに加えて、活動メトリックの値(たとえば、活動ポイント)が減じられる量を、時刻、ユーザの場所、ユーザの物理的な位置、無活動のレベル、およびこれらの類に基づいて決定することができる。たとえば、ユーザが活動メトリックにおいて失う値および/または失うレートは、午後の方が夕刻より大きいとすることができる。別の例においては、ユーザがジムにいる場合にはユーザが自宅にいる場合より失う活動ポイントまたはそのほかの活動メトリックが少ないとすること、またはより緩やかなレートでメトリックの値を失うとすることができる。
不活発な活動(たとえば、活動と見なす必要レベルの動きに満たない活動)のタイプにおけるばらつきに対処するため、システムは、たとえば眠っていること、寄り掛かっていること、座っていること、および立っていることを含めた物理的な身体の位置または向きの間を区別できる。異なる物理的な身体の位置および向きの間の区別は、ユーザの身体の異なる場所にセンサを配置して各身体部位の個別の位置を検出することを含むことができる。ユーザの物理的な身体の位置は、その後、互いに対する身体の部位の相対的な位置に基づいて決定できる。たとえば、膝の位置センサが、腰部または胸部のセンサから第1のスレッショルド距離内であれば、システムは、ユーザが座っていると決定することができる。膝の位置センサが第1のスレッショルド距離外であれば、システムは、ユーザが立っていると決定できる。この例においては、システムが、垂直距離等の距離の部分を使用できる。垂直距離のみの使用、または絶対距離(たとえば、2つのセンサの間の直線距離)との併用によって、さらにシステムは、ユーザが横になっているときと立っているときの間を区別できる。たとえば、横になっている姿勢は、膝センサと胸部または腰部センサの間の絶対距離がより大きくなり得る場合でさえ、垂直距離が非常に小さいことに対応させることができる。立っている姿勢は、膝センサと胸部または腰部センサの間の垂直距離がより大きくなり、しかも類似する絶対距離を呈することに対応させることができる。そのほかの例においては、多様なセンサによって形成される角度もまた、個人の姿勢の決定に使用できる。それに加えて、またはそれに代えて、ユーザの多様な身体部分の位置を加速度計または動きデータとともに評価して、ユーザが動きを呈しているか否か、または指定レベル(たとえば、より上、同じ、またはより下)の動きを呈しているか否かを決定できる。
活動ポイントにおける控除に加えて、システムは、ユーザに無活動のアラートを発し、活動的なライフスタイルを奨励することができる。1つの例においては、2分、5分、30分、1時間、およびこれらの類といった指定量の無活動があった後に、システムが、この中で説明しているウエアラブル・デバイス・アッセンブリ等のデバイス上にメッセージまたはインジケータを表示することによってユーザにアラートを発することができる。無活動時間の量は、不連続な時間期間にわたって付加的であるとすることができる。それに代えて、またはそれに加えて、連続的な無活動時間の量を追跡することができる。たとえば、ユーザが午前10:15から11:00までの間に無活動であり、その後再び午後2:00から2:30までの間無活動であった場合に、不活発な時間の合計量を1時間15分とすることができる。活動ポイントの控除に先行して無活動のメッセージまたはインジケータを、警告として提供することもできる。たとえば、このメッセージは、指定量(30分、5分、10秒、30秒、1時間、2時間等)の時間内にユーザが充分なレベルの活動を呈さなかった場合にはX量の活動ポイントが控除されることになる旨を示すことができる。したがって、デバイスは、ユーザの不活発の量を決定する不活発タイマを含むことができる。それに加えて、無活動によって導入されるリスクに対処するべくユーザが実施する必要がある活動のタイプについての提案をメッセージから提供できる。たとえばシステムは、ユーザが10分1マイルのペースでのウォーキングを1時間行なうことを提案できる。ユーザが、検出された無活動時間の量のリスクまたは負の効果を相殺するか、対処を行なった場合には、祝賀メッセージまたはそのほかのインジケータを提供できる。
ユーザが座位活動または不活発モードを出てから指定量の時間内に座位活動または不活発モードに戻ったとき、警告、ポイント控除、および/またはそのほかの通知を提供できる。たとえばユーザが、座位活動または不活発モードを出てから10分の期間にわたってエクササイズを行なうか、または充分なレベルの活動を呈したとすることができる。しかしながらシステムまたはデバイスは、1時間、2時間、3時間等の時間期間にわたる追加の警告の回避には、少なくとも30分間の活動を要求することができる。たとえば、警告は、ユーザが充分な量の時間にわたる活動または充分なレベルの活動またはこれらの組合せを呈しなかった旨を示すことができる。それに加えて、短い量の時間(たとえば、スレッショルド量の時間)内における複数の座位活動期間は、健康リスクおよびその類を含む潜在的な座位活動効果の対処に、より高いか、または追加のレベルの活動を必要とすることがある。特定の例においては、ポイント控除を停止するために、より高いレベルの活動を実施することをユーザに要求できる。
デバイスまたはそのほかのシステムは、さらに、負の健康効果が生じる前に許される不活発時間の量についてユーザにアドバイスできる。1つの例においては、デバイスまたはシステムが、潜在的健康リスクが効果を現わし始めるまでの許容不活発時間の残量を示すカウントダウンを含むことができる。許容可能な不活発時間の量は、実施された活動の量に基づいて獲得するか、または蓄積することができる。したがって、デバイスは、指定量の不活発時間(たとえば、1時間のTV観賞)を獲得するべく実施されることがある活動のタイプおよび/または持続時間について提案または勧告も提供できる。異なるタイプの不活発な活動または座位活動は、異なるタイプまたは量の活動を必要とすることがある。たとえば、1時間の寄り掛かりは、1時間座っていることより精力的な、またはより長いエクササイズを必要とすることができる。別の例においては、1時間座って編み物をしていた場合には、1時間座ってテレビジョンを見ていた場合より精力的でないか、またはより低い量のエクササイズまたは活動が必要であるとすることができる。1つまたは複数のアレンジメントによれば、経験的なデータおよび/または、活動のタイプおよび/または持続時間および対応する許容可能な不活発の量を指定するあらかじめ定義済みのプログラミングおよびデータ・テーブルに基づいて勧告を生成できる。
デバイスまたは活動追跡システムは、さらに、履歴的な記録に基づいて活動の勧告を行なうことができる。たとえば、デバイスまたは追跡システムは、過去にユーザによって実施された活動を決定し、それらの活動のタイプに基づいて勧告を生成できる。それに加えて、またはそれに代えて、デバイスまたは追跡システムは、過去にユーザによって実施された特定のトレーニングについての勧告を生成できる。たとえば、2時間のTV観賞を相殺するために500カロリーに値する活動の実施がユーザに必要になることがある。その種の場合においては、システムが、ユーザによって過去に実施されたトレーニングのうち、そのユーザが500カロリーを燃焼させた特定のトレーニングを推奨できる。履歴上の活動のタイプと履歴上の特定のトレーニングの組合せを使用して勧告を生成できる。1つの例においては、システムが、ユーザが好みそうなトレーニングのタイプに基づいて、過去にユーザが実施した2つのトレーニングのうちの1つを勧告できる。好みは、ユーザが各タイプのトレーニングを実施した回数に基づいて決定できる。トレーニングまたは活動のタイプは、場所および時間に基づいた勧告もできる。たとえば、ユーザが以前に特定タイプの活動または特定のトレーニング・ルーチンを同一の場所および/または同一の時刻に実施している場合には、システムが、そのタイプの活動またはトレーニング・ルーチンを勧告できる。このほかの勧告アルゴリズムおよび因子もまた使用できる。
この中で開示しているとおり、脊柱部材22は、デバイス10の多様な構成要素を支持するシャーシ部材を提供する。理解されるものとするが、ほかの例示的な実施態様においては、脊柱部材24を取り除くこと、またはほかの構成要素と結合することができる。局所的な不撓性部材を有する可撓性PCB部材を提供できる。可撓性PCB部材には、追加の構成要素を取り付けることができる。この構成においては脊柱部材24が使用されない。デバイスの組立てにおいては、外部包み込み部材の内側部分を射出成型プロセスで形成することができ、その後この内側部分に可撓性PCB部材が取り付けられる。外部包み込み部材の残りの外側部分は、PCB部材の上に形成される。
別の実施態様においては、デバイス10が、実質的に丸みのあるハウジングを有することができる。ハウジングは、実質的に円形の断面を有し、かつ管状の構成を有することができる。ハウジングは、ディスプレイおよび/またはインジケータ・システムが管状の外部包み込み部材を通じて見ることができる前述に類似の特徴を有している。ハウジングの両端部は、干渉嵌めで協働する部材を採用すること、および両端部の1つにデータ転送部材を含むことができる。データ転送部材は、前述したマイクロUSB部材等の形式のうちのいずれとしてもよく、さらにフルUSBコネクタ用のアダプタ部材を含むことができる。デバイスは、集積化されたPCB部材およびLED/ライト・パイプ・アッセンブリをはじめ、マイクロ圧電加速度計を含むことができ、それもまた3軸加速度計とすることができる。加速度計は活動を検知し、検知された活動に基づいてLED/ライト・パイプ・アッセンブリを発光させることができる。前述したそのほかの特徴を、希望に応じてこの実施態様に組み込むことができる。
デバイスには、そのほかの多様な特徴および代替構造を組み込むこともできる。ディスプレイおよび/またはインジケータ・システムは、電子泳動インク・デバイスを利用できる。ディスプレイおよび/またはインジケータ・システムは、電子発光/蓄光リボン・ディスプレイ、エレクトロクロミック・インク・デバイス、エレクトロウェッティング・デバイス、または光ファイバ・ディスプレイ等のそのほかの形式をとることもできる。加速度計は、圧電加速度計またはナノ加速度計を含む多様な形式をとることが可能である。採用されるバッテリは、管状の構成をはじめ、そのほかのタイプの電源を有することができる任意のリチウム・イオン・バッテリ・セルとすることが可能である。ハウジングは、伸縮可能な複数の相互接続リンクを含むことができ、それにおいて特定のリンクは、上にディスプレイ・セグメントを含むことができる。リンクは、導体トレースを有する弾力性のあるコードを介して相互接続できる。ハウジングは、また、ディスプレイおよび/またはインジケータ・システムの付勢にデュアル容量性タッチ・センサを利用することができる。さらにディスプレイは、タッチ付勢スクリーンの形式をとることができる。ハウジングは、複数のリードおよびパイプを有するエレクトロクロマティック・ポリマを利用するディスプレイを組み込むこともできる。各パイプは、電極に配線され、エレクトロクロマティック・ポリマを封入しており、コントローラから電流の変化が印加されると色を変化させる。ハウジングは、さらに、コイル巻きにしてデバイスの周囲長を調整できる細長いストラップの形状をとることができる。
デバイス10は、多くの利点を提供する。デバイスは、常時ユーザが容易に装着できるコンパクトな設計を有する。デバイスは、デバイスへの、およびデバイスからのデータ転送が容易なUSBコネクタの形式の信頼性があるデータ転送デバイスを組み込んでいる。さらにデバイスは、ほかのモバイル・デバイスとのインタラクションを行なう能力を有し、リモート・サイトが、ユーザの活動およびパフォーマンスを増加させる強化されたユーザ経験を提供する。デバイスは、複数のタイプの活動を追跡する能力も有し、さらに、日中の長い期間にわたるだけでなく、その日その日の完全な24時間の期間にわたるユーザの活動を追跡することが可能である。インジケータ・システムは、ユーザに活動情報を伝える容易かつ強化された方法を提供する。デバイス10を介して伝えられるメッセージは、ユーザに総合的な活動を増加させる動機付けを提供し、かつより健康的なライフスタイルを提供する。デバイスの構造もまた、有意の利点を提供する。ハウジングは、ハウジングによって支持されている構成要素を保護するに充分な硬直性を提供する一方、ユーザの手首からの取り外しおよび装着の容易性を可能にする可撓性ゾーンを有する。スペーサ部材は、容易なサイズ調整を可能にする。
図145‐178は、本発明のウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の追加の実施態様の種々の図を示している。理解されるものとするが、追加の実施態様のいずれの特徴も、前述した特徴のいずれかと組み合わせて利用することが可能である。さらに理解されるものとするが、類似の構造は同一または類似の参照番号を用いて示される。前述したとおり、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、概してハウジング12、コントローラ14、入力ボタン16、ディスプレイ18、およびインジケータ・システム20を含む。コントローラ14は、電源、センサ、および関連回路を含む多様な関連構成要素を有すること、および/またはそれらと機能的に接続される。これも以前の実施態様と類似であるが、ハウジング12は、リストバンド等のウエアラブル・バンドの形式であり、概して、電源用のコンパートメントを有する内部の脊柱部材22(図6‐9)、外部包み込み部材24、および留めメカニズム26またはラッチ部材26を含む。特定の例示的な実施態様においては、ハウジング12が、デバイス10のサイズを調整する1つまたは複数のスペーサ部材28を含むことがあるが、それについては詳細な考察を後述する。
以前に説明し、図示しているとおり、内部の脊柱部材22は、実質的に硬直な部分および特定の可撓性のある部分またはゾーンを有する部材である。図145‐150に示されている内部の脊柱部材22は、前述の図7‐9に示した脊柱部材22と実質的に同じであるが、ここで説明するとおり、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の全体的な構造を強化するプラグ部材の形式の追加の構造を組み込んでいる。脊柱部材22は、全体として曲線的な構成を有し、外部表面30および内部表面32を有する。脊柱部材22は、第1の遠位端36と第2の遠位端38の間に延びる中間部分34を有する。中間部分34は、中央部分または中央セグメント40をはじめ、第1のセグメント42および第2のセグメント44を有する。中間部分34は、さらに、第1の可撓性ゾーン46または中央部分40の一方の端を第1のセグメント42に接続する部材または部分、および第2の可撓性ゾーン48または中央部分40の他方の端を第2のセグメント44に接続する部材または部分を有する。可撓性ゾーン46、48は、それらのゾーンにおいてより容易な撓りを脊柱部材22に、および全体的なデバイスに提供するが、第1のセグメント42および第2のセグメント44、および中央部分40は、硬直なゾーンまたは実質的に硬直なゾーンと考えられる。例示的な実施態様においては、可撓性ゾーン46、48を可撓性ヒンジ・ゾーンと考えることができ、概して凹面形状の湾曲されたセグメントである。したがって、可撓性ゾーンは、中央部分またはベース部分を有し、そのベース部分から離れる方向に部材の対が延び、それにより内向きに湾曲された部分を画定し、したがって上に面して凹面状の表面500を有する。湾曲されたセグメントは、凹面構成のベースまたは中央部分において、可撓性ゾーン46、48の可撓特性を向上させる厚さが薄くなった部分を有する。したがって、脊柱部材22は、その長さ(たとえば、硬直な中央部分、硬直な第1および第2のセグメント)に沿って全体的な厚さまたは第1の厚さを有するが、可撓性ゾーンがより薄い第2の厚さを有しており、脊柱部材22および全体的なハウジング12の可撓特性を補助する。特に、可撓性ゾーンのベース部分は、硬直な中央部分および硬直な第1および第2のセグメントより薄い厚さを有する。第1の可撓性部分は、第1の窪みエリアAを画定し、第2の可撓性ゾーンは第2の窪みエリアAを画定する。概して凹面形状の、内向きに湾曲された可撓性ゾーン46、48は、ベース部分およびペアの部材の上にエリアAを画定し、例示的な実施態様においてはそれがU字形エリアとなる。エリアAは、ベースの内側表面から上に、隣接する中央セグメントおよび第1および第2のセグメントの外側表面によって定義される曲線の弧ARまでの距離で定義される深さを有する。
これについても説明したが、可撓性プリント回路基板(PCB部材)140(図146f)が、内部の脊柱部材22に接続される。このためPCB部材140は、第1の可撓性ゾーン46および第2の可撓性ゾーン48を含め、内部の脊柱部材22と表面対表面係合する。PCB部材140は、可撓性領域140bを有し、位置においてそれは、脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48に対応する。以前に説明したとおり、PCB部材140は、脊柱部材22の周囲に被着されれて、マウントされる。脊柱部材22へのPCB部材の固定的な取り付けには、機械的な留め具および接着剤を含む留め具を使用することができる。理解されるものとするが、PCB部材の中央領域140aは、接続されたときに脊柱部材22の中央部分34に対応する。PCB部材140は、可撓性ゾーン46、48の輪郭を含む脊柱部材22の輪郭に概して従う。したがって、可撓性領域140bが脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48に位置決めされ、概して表面対表面係合する。開口516が、可撓性領域140bの部位でPCB部材140に提供され、可撓性ゾーン46、48における脊柱部材の部分を露出させる。さらに注意されるものとするが、図146Fに示されているとおり、インジケータ・システム20は、PCB部材140と機能的に接続され、部材140のメイン部分から延びている。インジケータ・システム20は、図に示されているとおり、脊柱部材22のエッジに向けて折り曲げられる。
図146‐150に示されているとおり、脊柱部材22は、可撓性ゾーン46、48のところでプラグ部材を使用し、特に第1のプラグ部材502および第2のプラグ部材504を含む。第1のプラグ部材502および第2のプラグ部材504は、概して凸状の下側外側表面506および概して滑らかな上側表面508を有する。凸状表面506は、脊柱部材22の可撓性ゾーン46、48のベースおよびペアの内向きに湾曲された壁および凹状の表面500の輪郭に倣うべく形状および寸法が設定されている。第1のプラグ部材502および第2のプラグ部材504のそれぞれは、可撓性ゾーン46、48によって画定されるエリアAの高さに概略で対応する高さを有する。理解されるものとするが、プラグ部材502、504のうちの1つまたは両方は、追加の留め具を受け入れる開口を有することができる。プラグ部材502、504は、多様な材料から形成することが可能である。1つの例示的な実施態様においては、プラグ部材502、504が、ポリプロピレンから形成される。
図146‐150に示されているとおり、第1のプラグ部材502は、第1の可撓性ゾーン46の直近に位置決めされ、第2のプラグ部材504は、第2の可撓性ゾーン48の直近に位置決めされる。特に、第1のプラグ部材502は、第1の可撓性ゾーン46においてPCB部材140に接着剤を介して接着される。PCB部材140の可撓性領域140b内の開口516は、脊柱部材22へのプラグ部材のある種の直接接着を可能にする。例示的な実施態様においては、接着剤を、スリーエム・カンパニー(3M Company)によって提供されているようなVHB接着テープ部材514(図146D)とすることができる。テープは、基材および基剤両面の接着剤を有する。第1のプラグ部材502の凸状表面506は、PCB部材140の可撓性領域140bおよび第1の可撓性ゾーン46の凹状表面500と向かい合わせになって表面対表面係合し、したがってプラグ部材502、PCB部材140、および脊柱部材22が接続される。第1のプラグ部材502は、第1の可撓性ゾーン46によって画定されるエリアAを概して占有する。第1のプラグ部材502の高さが第1の可撓性ゾーン46のエリアAの高さに概して対応することから、第1のプラグ部材502の上側表面508が、脊柱部材22の外側表面によって画定される曲線の弧ARと、概して並び、その直近に位置決めされる。同様に第2のプラグ部材504は、第2の可撓性ゾーン48においてPCB部材140に、接着部材514を介して接着される。第2のプラグ部材504の凸状表面506は、PCB部材140の可撓性領域140bおよび第2の可撓性ゾーン48の凹状表面500と向かい合わせになって表面対表面係合し、したがってプラグ部材504、PCB部材140、および脊柱部材22が接続される。第2のプラグ部材504は、第2の可撓性ゾーン48によって画定されるエリアAを概して占有する。第2のプラグ部材504の高さが第2の可撓性ゾーン48のエリアAの高さに概して対応することから、第2のプラグ部材504の上側表面508が、脊柱部材22の外側表面によって画定される曲線の弧ARと、概して並び、その直近に位置決めされる。
第1のプラグ部材502および第2のプラグ部材504は、脊柱部材22へのPCB部材140接続を補助する。PCB部材140を通る開口516が可撓性領域140bのところにあることから、プラグ部材502、504、PCB部材140、および脊柱部材22の間に接着剤を伴う何らかの直接接触が存在する。したがって、図148‐150に示されているとおり、可撓性ゾーン46、48、接着部材514、およびプラグ部材502、504が垂直に積み重ねられたアレンジメントになる。ポリプロピレンのプラグ部材502、504は、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の全体的に未だ充分な可撓性を可能にする。1つまたは複数の例においては、プラグ部材502、504の直近のゾーンの可撓性が、1つまたは複数のあらかじめ定義済みの可撓性の値またはスレッショルドであるか、それより高く、全体的な可撓性を提供する。それに加えてプラグ部材502、504が、それぞれ異なる可撓性を有することができる。さらにまた、1つまたは複数のアレンジメントにおいては、可撓性ゾーン46、48およびプラグ部材502、504が、互いに対応するが異なる形状を有することができる。
図150から認識できるとおり、プラグ部材502、504は、ハウジングの外部ポリマ包み込み部材のオーバーモールディングの強化を補助する。包み込み部材24がアッセンブリの上からモールドされることから、プラグ部材502、504は、PCB部材140を脊柱部材22に押し付けて維持する上での補助となり、したがって、PCB部材140が脊柱部材22から持ち上がる可能性を最小化する。プラグ部材502、504は、したがって、PCB部材140がまっすぐに伸びて可撓性ゾーン46、48を横切ることを防止する補助となる。それに加えて、プラグ部材502、504が、可撓性ゾーン46、48によって画定されるエリアを占有することから、可撓性ゾーン46、48において必要となるポリマ包み込み材料が少ない。したがって、第1の可撓性部分46におけるエラストマ部材24の厚さt(図150)は、第1の可撓性部分46に隣接するエラストマ部材24の厚さtと概略で同じになる。同様に、第2の可撓性部分48におけるエラストマ部材24の厚さtは、第2の可撓性部分48に隣接するエラストマ部材24の厚さtと概略で同じになる。このことは、これらのエリアにおける外部包み込み材料の潜在的な沈みまたは弛みの防止を補助する。これは、潜在的な表面の不規則性が最小化されることから、強化されたハウジング12の包み込み部材24を提供する。例示的な実施態様においてはプラグ部材502、504が接着剤を介して接着されているが、プラグ部材502、504は、1つまたは複数のねじ留め具を含む機械的留め具を使用して付着させることもできる。したがって、プラグ部材502、504とPCB部材140および脊柱部材22の接続にねじ付き留め具を使用することが可能である。望ましければプラグ部材502、504のヒート・ステークを行なうことも可能である。代替強化部材は、図146Eに示されるようなクランプ部材の形式をとることができる。クランプ部材518は、ねじ519を使用してPCB部材140および脊柱部材22に留めることができる。クランプ部材518は、可撓性部分46、48の各側に位置決めすることができ、プラグ部材502、504とともに使用することも可能である。クランプ部材518もまた、PCB部材140を脊柱部材22に押し付けて維持する上での補助となる。
図151‐154は、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10内において使用可能なUSBコネクタ94の形式の第1の突出部材90の代替実施態様を開示している。この実施態様においては、コネクタ94の硬直した本体およびリードが、以下に詳細を説明するとおり、概して面一の構成を有する。図152‐153に示されているとおり、USBコネクタ94は、複数のリード520を有している。各複数のリード520は、機械的な圧印成型加工プロセスに掛けられるベース部材522を有する。圧印成型加工プロセスは、リードを圧縮し、それによって材料を移動させて、周囲表面526を画定する周囲支持壁524を形成する。圧印成型加工プロセスからの材料の移動は、さらに、周囲支持壁524から内に向かって位置決めされる隆起した平坦なプラットフォーム528を画定する。その種の構成を伴ったリード520がモールド・アッセンブリ内に位置決めされ、それにおいてはモールド部材を、隆起した平坦なプラットフォーム528に対応する位置およびリード520の下方に位置決めすることができる。続いて材料をモールド・アッセンブリ内に射出して硬直した本体530を形成できる。モールド部材の構成から、図151および154に示されているとおり、硬直した本体530が隆起した平坦なプラットフォーム528と概して面一になる。したがって、隆起した平坦なプラットフォーム528が、本体530の上面と概して同一レベルになる。その種の構成は、図44に示されているコンピュータ等のUSBポートにUSBコネクタ94が挿入されるときに強化された機能的接続を提供する。そのほかの鍛造プロセスおよびモールディング操作を含め、そのほかの機械的な成型加工テクニックをリード520に対して使用し、希望に応じて材料を移動することも可能である。さらに図155に示されているとおり、硬直した本体530は、面取りしたエッジまたは角度付き表面532を伴って形成できる。この例の実施態様においては、面取りしたエッジ532が、窪みを有する底側の表面に配置される。面取りしたエッジ532は、図155に示されているとおり、窪みに概して隣接する。面取りしたエッジ532は、第2の受け側部材92へのUSBコネクタ94のより容易かつより滑らかな挿入を可能にする導入構造を提供する。
図156‐173は、図1のウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10の留めメカニズム26およびスペーサ部材28の追加の実施態様および特徴を開示している。
前述したとおり、留めメカニズム26またはラッチ部材26は、概して第1の突出部材90および第2の受け側部材92を含む。第1の突出部材90は、ハウジング12の第1の端部の直近に位置決めされており、第2の受け側部材92は、ハウジング12の第2の端部の直近に位置決めされている。理解されるものとするが、望ましい場合には部材90、92をハウジング12の反対側の端部に配置することは可能である。第1の突出部材90は、データ転送のための入力/出力部材94を組み込んでおり、例示的な実施態様においてはUSBコネクタ94の形式をとる。理解されるものとするが、ここで説明したとおり、USBコネクタ94は、ここで説明している代替留めメカニズム26の一部を形成する。
図156‐160は、代替接続構造を有する第2の受け側部材92およびスペーサ部材28を開示している。類似の構造は、類似の参照番号を用いて指定する。理解されるものとするが、第2の受け側部材92をハウジング12の一端に直接接続することは可能であるが、デバイスのサイズ変更が可能となるように、スペーサ部材28を利用してデバイス10の円周サイズを伸張することができる。第2の受け側部材92は、開口104を画定し、この中で説明しているとおり、第1の突出部材90と協働する枢動部材106を支持する。図156‐159に示されているとおり、第2の受け側部材92は、中心ピン部材570を開口104とは反対側の端に有する。中心ピン部材570は、単一の部材であり、第2の受け側部材92の中央部分に概して位置決めされる。ピン部材570は、ピン部材570から延びる第1のラテラル突出部572および第2のラテラル突出部574を有している。ラテラル突出部572、574は、係合表面576を画定する(図158)。
さらに図160に示されているとおり、スペーサ部材28は、中心ピン部材570を受け入れるべく概して寸法設定された中心開口580を一方の端に有する本体130を有している。中心開口580は、第1の周囲セグメント582および第2の周囲セグメント584を有する。中心開口580に隣接する裏側表面には、係合表面が画定される。本体130の他方の端は、第2の受け側部材92上の中心ピン部材570に類似の、第1のラテラル突出部588および第2のラテラル突出部589を有する中心ピン部材586(図156b)を有する。
さらに理解されるものとするが、この実施態様においては、ハウジング12の端部がスペーサ部材28の中心開口580に類似する開口を有することになる。したがって、スペーサ部材28を使用するときには、中心ピン部材570の延長軸周りに、中心ピン部材570が中心開口580と整列する第1の位置まで第2の受け側部材92を回転する(図156Bの矢印参照)。それに加えて、第1のラテラル突出部572を第1の周囲セグメント582と整列させ、第2のラテラル突出部574を第2の周囲セグメント584と整列させる。ピン部材570を中心開口580内に完全に挿入し、第2の受け側部材92の外側表面がスペーサ部材28の外側表面と整列する第2の位置まで第2の受け側部材92を逆回りに回転させる。ラテラル突出部572、574の係合表面576が、その後スペーサ部材28の裏側の係合表面と係合して第2の受け側部材92とスペーサ部材28を接続する。同様に、スペーサ部材28の他方の端にある中心ピン部材586を、中心ピン部材586の延長軸まわりに回転して、ハウジング12の端の対応する開口内に挿入し、さらにスペーサ部材28および第2の受け側部材92を逆まわりに回転してハウジング12の端と接続する。このように回転可能な協働する接続メカニズムが、図156‐160の代替実施態様に提供される。理解されるものとするが、この中で前述したとおり、第1の突出部材90は、第2の受け側部材92の開口104内に挿入することが可能である。
図161‐165は、別の代替ラッチ・メカニズム26をスペーサ部材28とともに開示している。理解されるものとするが、図161‐165は、例示的な実施態様においてUSBコネクタ94を有する第1の突出部材90と協働することになる第2の受け側部材92を開示している。そのため、第2の受け側部材92は、USBコネクタ94を受け入れる開口104を有することになる。第2の受け側部材の他方の端は、それから延びるポスト590のペアを有する。各ポスト590は、ポスト590の長さ方向に沿って画定された傾斜付きのカム表面592およびスロット594を有する。さらに図164‐165に示されているとおり、スペーサ部材28の一方の端は、第2の受け側部材92のポスト590を受け入れる開口596のペアを有する。理解されるものとするが、図164‐165においては、追加の構成要素をより見やすくするためにスペーサ部材28上のプレート部材598(図161)が取り除かれている。スペーサ部材28は、さらに、内部でフィンガ600のペアを支持している。各フィンガ600は、遠位端602および概して球形のボール形状の近位端604を有する。フィンガ600は、中心ベース部材606によって外向きにバイアスされる。中心ベース部材606は、ペアの傾斜付き表面608および、スペーサ部材28のフロア614によって支持されているバイアスばね612を受け入れるスロット610を有する。ばね612は、ベース部材606を上向きにバイアスし、それにより傾斜付き表面608がフィンガ600の近位端604に作用してフィンガ600を外向きにバイアスする。理解されるものとするが、スペーサ部材28の反対側の端部は、第2の受け側部材92上のポスト590に類似するポストのペアを有し、この中の多様な実施態様において説明されているとおりのデージー・チェーン接続アレンジメントを達成する。したがって、ハウジング12の端部は、スペーサ部材28に関係して説明したばかりの内部的にバイアスされるフィンガと類似する構造を有する。
動作においては、また図161‐165から認識されるとおり、スペーサ部材28の一方の端がハウジング12の一方の端に接続されることが理解される。第2の受け側部材92上のポスト590が、スペーサ部材28の開口596内に挿入される。ポスト590上の傾斜付きのカム表面592がフィンガ600を内向きに押し、それによりボール形状の近位端604がベース部材606の傾斜付き表面608に沿って移動し、バイアスばね612を圧縮する。さらに挿入すると、フィンガ600がばね612によってポスト590のスロット594内にバイアスされ、第2の受け側部材92とスペーサ部材28が接続される。第2の受け側部材92の開口は、第1の突出部材90のUSBコネクタ94を受け入れてデバイス10の両端を接続することができる。前述したとおり、ここで理解されるものとするが、スペーサ部材28は、類似のバイアス付きフィンガを有するハウジング12の端部に接続される類似したポストを有する。スペーサ部材28が使用されなかった場合には、第2の受け側部材92上のポスト590が、類似の接続構造があるハウジング12の端部に直接挿入される。
図166‐169は、別の代替留めメカニズム26を開示している。この留めメカニズム26は、ハウジング12の各端と協働する第1の突出部材90および第2の受け側部材92を利用する。第1の突出部材90は、この中で説明したとおり、適切な機能的接続を伴うリードを有するUSBコネクタ94を含む。USBコネクタ94の硬直な本体の一方の端にスロット620が画定されている。スロット620は、第1のセグメント622および概して第1のセグメント622まで横行する第2のセグメント624を有する。第2の受け側部材92は、内部開口626およびそれの中に懸垂突出部628を有する。懸垂突出部628は、第1のセクション630および概して第1のセクション630まで横行する第2のセクション632を有する。第1の突出部材90が第2の受け側部材92内に挿入されるとき、懸垂突出部628がスロット620内に受け取られる。特に、第1のセグメント622が第1のセクション630を受け入れ、第2のセグメント624が第2のセクション632を受け入れる。第1のセグメント622の係合表面が突出部628の第1のセクション630の係合表面と協働し、部材90、92を接続する。接続解除するときは、ユーザが第2の受け側部材92を絞り、図169の矢印で示されるとおりの力Fをラテラル方向内向きに提供する。それに応答して第2の受け側部材92が、矢印によって示されるとおりに上下に広がり、突出部628がスロット620から外れ、第1の突出部材90を第2の受け側部材92から取り外すことができる。
図170‐173は、別の代替留めメカニズム26を開示している。第1の突出部材90は、先の実施態様と類似とすることができ、ここに記載されているよう、本体および、リード、そのほかの構造、および必要な動作可能な接続を有するUSBコネクタ94を組み込んでいる。コネクタ94は、コネクタ94の側面にペアのノッチ638を有する。第2の受け側部材92は、USBコネクタ94を受け入れる中心開口640(図173)を有する支持本体641を有する。第2の受け側部材92は、弾力性のある可撓性フィンガ642のペアも支持している。各フィンガ642は、端部648において互いに接続される第1のセグメント644および第2のセグメント646を有する。第1のセグメント644の一方の端は支持本体641に接続され、第1のセグメント644の中間部分650が支持本体641に接触する。第2のセグメント646の遠位端はラッチ部材652を有する。理解されるものとするが、例示的な実施態様においては、第2の受け側部材92の上に鞘を備えるか、またはハウジング12の外部包み込み部材24を第2の受け側部材92の上にモールドすることが可能である。図171に示されているとおり、接続位置においては第1の突出部材90が開口640を通じて挿入され、ラッチ部材652がノッチ638に受け取られる。係合を解除するためには、ハウジング12を通じて端部648のところで、図171に示されている矢印の方向にフィンガ642を絞る。これがフィンガ642の第2のセグメント646が外向きに枢動し、ラッチ部材652がノッチ638から外れる。その結果、第1の突出部材90を第2の受け側部材92から取り外すことが可能になる。再接続のときも同様に、USBコネクタ94を開口640内に挿入すると、図171から認識できるとおり、ラッチ部材652がノッチ638に受け入れられるまで第2のセグメント646が変形される。
図174‐178は、本発明のウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10に使用可能な入力ボタン16の代替実施態様を開示している。図176‐178に示されているとおり、入力ボタン16は、接点551を支持するベース部材550を有する。ボタン16は、さらに作動ポスト552をはじめ、可撓性キャップ部材554を有する。作動ポスト部材552は、ベース部材550に接続された回復力のある可撓性の曲がりくねった部材553によって支持されている。ベース部材550は、概して、脊柱部材22内に位置するウェルの中に支持され、リード555のペアを介してPCB部材140と機能的に接続される。作動ポスト部材552は、ベース部材550の上に接続され、接点551の上に位置決めされる。それに加えて、作動ポスト部材552は、概して円柱状の構成を有し、PCB部材140内に形成された対応する円形の開口を通して受け取られる。図178に示されているとおり、可撓性キャップ部材554は、作動ポスト部材552の上に位置決めされ、PCB部材140によって支持される。可撓性キャップ部材554は、前述したハウジング12の外部包み込み部材24の形成時に使用されるものに類似する係合表面を有することができる。可撓性キャップ部材554の押し下げによって、作動ポスト部材552が下向きに逸れて接点551と係合し、デバイス10に対して入力を提供する。
さらに理解されるものとするが、この中で説明しているウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10は、追加の修正および特徴を含むことが可能である。たとえば、内部の脊柱部材は、1つの例示的な実施態様においてポリマ部材であるが、脊柱部材は、ばね鋼またはそのほかの、充分な弾力性のある可撓性を有する金属材料から作ることができる。別の例示的な実施態様においては、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10が単一のバッテリを利用できる。この例示的な実施態様においては、脊柱部材が単一のバッテリ・コンパートメントを有することができる。この種の構成においては脊柱部材等の内部の支持部材が、追加のセンサおよびより大きなディスプレイおよび/またはインジケータ・システム等の追加の構成要素を支持するための追加の空間および場所を有することになる。この種の構成は、さらに、ウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10のための増加した曲げオプションを提供する。別の代替実施態様においては、ディスプレイの下側の内部の脊柱部材の中心位置等のデバイスの中心位置に単一のバッテリを支持することが可能である。その種の構成もまた、以下に説明するとおり、追加の構成要素のための柔軟性および空間に関係する類似の利点を提供することができる。ハウジングの外部包み込み部材は、デバイス10の表示能力を増加することが可能な暗闇で輝く特性を有する材料を含むこともできる。デバイス10は、側面発光LED素子を利用するディスプレイおよび/またはインジケータ・システムを採用することも可能である。ライト・パイプの使用もまた、その種の設計において使用することができる。その種の側面発光LED設計は、デバイス10の中心位置に位置決めされたLEDとともに使用できる。追加の例示的な実施態様においては、可撓性バッテリ・リードを利用できる。たとえば、バッテリは、それぞれが両端の間に延びる長さを有するリードのペアを有することができる。一方の端は、バッテリにはんだ付け接続し、他方の端は、PCB部材にはんだ付け接続できる。バッテリがバッテリ・コンパートメント内に位置決めされるときにバッテリ・リードの長手をそれ自体の上に折り畳むことができ、その後、バッテリの上からバッテリ閉被部材が接続される。バッテリは、パフォーマンスを増強する熱処理等の多様な処理を行なうこともできる。デバイス10は、湾曲されたバッテリを利用し、そのバッテリの曲率もまた希望に応じて変更できる。そのほかの、第1の突出部材に枢動可能に取り付けられる第2の受け側部材上にヒンジ状に取り付けられる部材等のラッチ・メカニズム・アレンジメントもまた利用できる。押しボタンによって付勢される回転爪を使用するラッチ・メカニズムも可能である。前述したとおり、脊柱部材およびPCB部材の上に外部包み込み部材を形成するときにデバイスに付着促進剤を利用し、デバイスの内側構成要素と外部包み込み部材の内側表面の間にエア・ギャップが形成される可能性を最小化することが可能である。エア・ギャップの排除は、ハウジング12を通したディスプレイおよびインジケータ・システムの発光の向上を提供し、特にハウジング12を通したカラー・ライトの表示を向上させる。理解されるものとするが、多様な実施態様の多様な特徴および構造を組み合わせて使用することをはじめ、この中で説明している多様なユーザ・インターフェースおよび経験の特徴を利用し、組み込み、本発明のウエアラブル・デバイス・アッセンブリ10を形成することができる。
データ同期
この中で説明しているとおり、デバイス10および/またはモバイル通信デバイス(たとえば、スマートフォン)運動競技活動監視デバイスによって記録されるデータは、1つまたは複数のほかのシステム(リモートまたはローカル)と同期することができる。1つの例においては、同期先システムが、ユーザのコミュニティのために物理的な活動情報を追跡するべく構成されたリモート・ネットワーク・サイトおよびシステムを包含する。活動監視システムとのデータの同期は、ユーザに活動監視システムへの接続、およびそれの1つまたは複数の構成要素、たとえばユーザ・インターフェース、オプション、ソフトウエア・モジュール、およびこれらの類またはこれらの組合せとのインタラクションが求められることがある。ユーザ・インターフェースは、製品の推奨、情報記事、活動統計、ソシアル・ネットワーク・データ、ユーザ・メッセージ、およびこれらの類を含む情報を伝達するべく構成できる。
1つの態様によれば、試合またはそのほかの活動監視デバイスの機能によって、ユーザが多様な活動メトリクスに基づいて別のユーザとの競争することを可能にできる。試合またはそのほかの機能は、ユーザが特定の活動タイプ、デバイス・タイプ固有(たとえば、デバイスのケイパビリティ、デバイスのモデル、デバイスのメーカー、デバイスの構成要素)、およびこれらの類を指定することを可能にできる。したがって、指定活動タイプおよび/またはデバイス・タイプと整合しない活動データが、その試合またはそのほかの機能について登録されなくできる。特定の例においては、活動監視デバイス内にストアされるユーザの活動データの第1の部分が指定活動タイプおよび/またはデバイス・タイプに対応するデータを含むことができ、第2の部分がそれを含まない。したがって、ユーザの活動データの第1の部分だけを、ユーザと少なくとも1人のほかのユーザの間における挑戦、競争、または試合に向けてカウントできる。いくつかの例においては、競争の開始者が競争の勝利に必要となる活動の量を指定できる。望ましい場合には、異なるメトリクスを用いて活動の量を表現できる。したがって、ユーザは、勝利に必要とされる活動の量をマニュアルで、かつ個別に、異なるメトリクスのそれぞれを用いて指定できる。いくつかの例においては、異なるメトリクスのそれぞれにおける活動の量が直接変換に対応せず、ほかの例においては、量を直接変換できる。
図179は、2人またはそれを超える数のユーザが指定量の活動メトリックを稼ぐ競争を行なうことができる活動監視試合の例を図解している。前述したとおり、試合は、活動のタイプおよび/またはデバイスのタイプ固有とし得る。それに加えて、ユーザが自分のデータと活動監視システムの同期を行なうまで試合に向けた活動データのカウントがなされないことがある。そのため、ユーザが自分の活動監視デバイス上において100マイルを記録している場合であっても、データが活動監視システム(たとえば、リモート・ネットワーク・サイト)と同期されるまで、試合またはそのほかの競争に向けてその100マイルがカウントされないことになる。同期は、活動監視システムへのデータの送信および/またはそれにおけるストアを含むことができる。いくつかの例においては、試合または挑戦に向けてデータが登録されたことの反映に確認が必要となることがある。
図180Aは、活動の挑戦のための同期インターフェースの例を図解している。
図180Bおよび180Cは、現在の挑戦状態に応じてユーザに提供できる通知メッセージの例を図解している。たとえば、ユーザが後れをとっている場合には、そのユーザに、図180Bに示されているとおり、動機付けメッセージを提供できる。図180Cは、同期後の試合状態メッセージの例を図解している。データが同期された後は、ディスプレイが、競争者の登録済み活動の間の比較を反映できる。
図181A‐181Fは、同期インターフェースの例を図解している。インターフェースは、各ユーザが自分のデータを同期済みであるか否かを反映できる。最終スコアまたは勝利者は、すべてのユーザが自分のデータの同期を済ました後(たとえば、試合の終了時または終了後)にのみ決定できる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、最短時間内に特定量の活動を蓄積することを競争または挑戦の目的とすることができる。その種の挑戦は、ユーザが自分のデータを可能な限り頻繁に同期させることを奨励できる。したがって、この目的は、この目的に向けてデータをカウントするためにデータの同期を求める要件とともに、活動監視システムがユーザとのインタラクション性を最大化することを可能にできる。たとえば、ユーザに情報(製品の推奨、リマインダ、宣伝、フィットネス・アドバイス等)を伝達するか、かつ/またはユーザから情報を受信するより多くの機会を活動監視システムに提供できる。データの受信または送信の頻度の増加は、システムが、ユーザのコミュニティの間における活動データのリアルタイム精度により近づくことを可能にする。試合の開始者は、いくつかのアレンジメントにおいて、挑戦への参加が許されるユーザの特性を指定できる。これらの特性は、場所、身長、体重、性別、年齢、運動競技のレベル(たとえば、始めたばかりの者、初心者、中級者、上級者;低、中、高等)およびこれらの類および/またはこれらの組合せを含むことができる。
さらに別の例においては、競争または活動監視システムから参加者に指定頻度(たとえば、30分ごとに1回、15分ごとに2回、1時間ごとに1回等)および/または指定時刻でのデータの同期を求めることができる。ユーザが指定のスケジュールに従ってデータの同期を行なわなかった場合には、そのユーザに、次の時間窓のために記録されるデータの同期のみが許可されるようにできる。たとえば、30分ごとに同期を要求する挑戦のための最初の30分間の窓の間にユーザがデータの同期を行なわないと、その最初の30分間の窓にわたりユーザによって記録された(たとえば、実施された活動の)同期未済のデータが、この挑戦に向けてカウントされないことがある。別の例においては、ユーザが指定時刻(または指定時刻から所定量の時間内)に自分のデータの同期を行なわないと、指定時刻前、およびそれまでのそのユーザの同期未済のデータ部分がこの挑戦に向けてカウントされないことがある。このほかの多様なアレンジメントを挑戦について定義することができる。
結論
現在のところ本発明の実施に好ましいとされるモードを含めて特定の例に関係して本発明を説明してきたが、当業者は、以上説明してきたシステムに多くの変形および置換が存在することを認識するであろう。たとえば、本発明の多様な態様を異なる組合せで使用すること、および本発明の態様の多様な異なる部分的組合せを一緒に単一のシステムおよび方法内において使用することが本発明から逸脱することなくできる。1つの例においては、この中で説明しているソフトウエアおよびアプリケーションを、コンピュータ可読媒体内にストアされるコンピュータ可読インストラクションとして具体化することができる。また、ここで説明した多様な要素、構成要素、および/またはステップの変更、順序の変更、省略、および/または追加の要素、構成要素、および/またはステップの追加は、本発明からの逸脱なしに行なうことができる。したがって、本発明は、付随する特許請求の範囲内に示されているとおりに広く解釈されるものとする。