JP2014168512A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】従来にはない遊技性が実現可能となり、遊技性のバリエーションに乏しいという問題点を解消することができるぱちんこ遊技機を提供する。
【解決手段】単位遊技として第一単位遊技を実行する第一高確率当選状態と、単位遊技として第二単位遊技を実行する第二高確率当選状態と、を少なくとも有し、第一高確率当選状態にて実行した第一単位遊技において可変入賞口へ遊技球が入球した場合には、第二高確率当選状態へ移行し得る一方、第一高確率当選状態にて実行した第一単位遊技において可変入賞口へ遊技球が入球しなかった場合であっても、高確率当選状態を維持するよう構成する。
【選択図】図２１

Description

ぱちんこ遊技機に関する。

現在主流のぱちんこ遊技機は、始動口に入球したことを契機として取得された乱数を用いて抽選を実行した上で、識別情報を所定時間変動させた後に停止表示し、停止表示した識別情報が所定態様である場合には、通常時には閉状態である可変入賞口を開状態とする特別遊技が実行されるタイプである。ところで、近年、遊技性向上を更に追及すべく、従来の第一種、第二種、第三種等の枠に縛られない機種開発の必要性が認識されている。しかしながら、従来の遊技性から余りに逸脱してしまうと遊技性の複雑化を招き、遊技者から敬遠される原因ともなりかねない。遊技者にとって遊技性の理解を容易にするためには、従来の仕様の主要部分を踏襲して親しみやすさを維持することが必要であり、その上で斬新な遊技が実現されるような機種の開発が望まれている。

特に、従来のぱちんこ遊技機においては、第一種、第二種、第三種等の枠に縛られているが故、遊技性のバリエーションに乏しいという大きな問題点がある。このような問題点を解決するため、始動口への入球容易性を変更可能な可変部材（いわゆる電チュー）を設けるよう構成しておき、当該構成を用いて遊技性のバリエーションを増加させるような手法が提案されている。

特開２００５−１５２４４０号公報 特開２００７−３１３２１２号公報

しかしながら、このような手法であっても、遊技者が望むような遊技性を実現することが困難な場合があり、遊技性のバリエーションに乏しいという問題点が十分に解消されているとは言い難いという課題が存在する。

本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口（例えば、補助遊技始動口４１０）と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）と、
始動口（例えば、補助遊技始動口４１０）への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段（例えば、補助遊技乱数取得判定実行手段１０２３）と、
乱数取得手段（例えば、補助遊技乱数取得判定実行手段１０２３）が取得した乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段（例えば、補助遊技当否抽選手段１１１３）と、
前記当否判定の結果が当選となった場合、所定期間が経過するまで可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）を遊技者にとって有利な状態とする遊技である単位遊技を実行可能な有利遊技制御手段（例えば、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０）と、
前記当否判定の実行に係る遊技状態として、前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率当選状態と前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率当選状態とを有し、所定条件を充足した場合には高確率当選状態とし得るよう制御する高確率当選状態移行制御手段（例えば、特定遊技制御手段１２４０）と
を備え、
前記単位遊技として、可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）を第一の開放態様にて閉状態から開状態とし得る第一単位遊技又は可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）を第二の開放態様にて閉状態から開状態とし得る第二単位遊技を少なくとも実行可能であって、第一の開放態様よりも第二の開放態様の方が、単位遊技の実行期間中において可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）が開状態となる総期間が相対的に長期間となるよう構成されており、
高確率当選状態である場合であって前記当否判定の結果が当選となった場合には、前記単位遊技として第一単位遊技を実行する第一高確率当選状態と、高確率当選状態である場合であって前記当否判定の結果が当選となった場合には、前記単位遊技として第二単位遊技を実行する第二高確率当選状態と、を少なくとも有し、第一高確率当選状態にて実行した第一単位遊技における可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）への遊技球の入球に基づき、第二高確率当選状態へ移行し得る一方、第一高確率当選状態にて実行した第一単位遊技において可変入賞口（例えば、主遊技始動口電動役物１１２）へ遊技球が入球しなかった場合であっても、高確率当選状態を維持するよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。

本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、従来のぱちんこ遊技機にはない遊技性が実現可能となり、遊技性のバリエーションに乏しいという問題点を解消することができるという効果を奏する。

図１は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図２は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図３は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図４は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図５は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図６は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図７は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図８は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図９は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物開放制御処理のフローチャートである。 図１０は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図１１は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第１（第２）主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図１２は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図１３は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図１４は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図１５は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図１６は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図１７は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図１８は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図１９は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図２０は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での時短遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図２１は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。

実施するための形態

はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口（いわゆる、アタッカー）の構成においては、開状態＝入賞容易状態であり、閉状態＝入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤（遊技者側）から突き出した状態（以下、進出状態と呼ぶことがある）と遊技盤内（遊技者側と反対側）に引っ込んだ状態（以下、退避状態と呼ぶことがある）とを採り得る構成（いわゆる、ベロ型アタッカー）においては、進出状態＝入賞容易状態であり、退避状態＝入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選（電子計算機によるくじ）に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む（例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数）。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数（当否抽選用乱数）」、識別図柄の変動態様（又は変動時間）を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技（例えば確率変動遊技）に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口（例えば始動入球口）の一回の入球により取得された乱数を一個と称している（即ち、前記の例だと、当選乱数＋変動態様決定乱数＋図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している）。また、例えば、一種の乱数（例えば当選乱数）が、別種の乱数（例えば図柄決定乱数）を兼ねていてもよい。

以下の実施形態は、従来の第１種のぱちんこ遊技機である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機｛例えば、従来の第２種、第３種、従来の第１種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種（第１種第１種複合機）、一般電役等のぱちんこ遊技機）に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値｛例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等｝は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下（例えば、第１主遊技側と第２主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等）において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第１主遊技側と第２主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第１主遊技側＝第２主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第１主遊技側＜第２主遊技側とする、或いは、第１主遊技側＞第２主遊技側とするといったように適宜変更してもよい（その他の数値、条件下についても同様）。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「６５５３５」をセットするのか（実質的に継続するよう構成する）、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。

ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴（概略）を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。

まず、図１を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。

はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠１２、前枠１４、透明板１６、扉１８、上球皿２０、下球皿２２及び発射ハンドル４４を含む。まず、外枠１２は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠１４は、外枠１２の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠１２に開閉可能に取り付けられる。前枠１４は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板１６は、ガラス等により形成され、扉１８により支持される。扉１８は、図示しないヒンジ機構を介して前枠１４に開閉可能に取り付けられる。上球皿２０は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿２２への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿２２は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿２０と下球皿２２の間にはスピーカ２４が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。

次に、遊技盤は、外レール３２と内レール３４とにより区画された遊技領域３０が形成されている。そして、当該遊技領域３０には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、補助遊技始動口４１０（本例では、第１補助遊技始動口４１０ａ及び第２補助遊技始動口４１０ｂの二つが設けられているが、機能的には同一である）、主遊技始動口１１０、大入賞口３１０、補助遊技図柄表示装置４２０、主遊技図柄表示装置１２０、演出表示装置２５５０、センター飾り３８及びアウト口３６が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。

次に、第１補助遊技始動口４１０ａは、第１補助遊技始動口入球検出装置４１１ａを備える。ここで、第１補助遊技始動口入球検出装置４１１ａは、第１補助遊技始動口４１０ａへの遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第１補助遊技始動口入球情報を生成する。また、第１補助遊技始動口４１０ａの直下には、遊技球の入球時に所定個数（例えば、３球）の賞球を払い出す、一般入賞口５１０（及び一般入賞口入球検出装置５１１）が設けられている。

次に、第２補助遊技始動口４１０ｂは、第２補助遊技始動口入球検出装置４１１ｂを備える。ここで、第２補助遊技始動口入球検出装置４１１ｂは、第２補助遊技始動口４１０ｂへの遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第２補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、第１補助遊技始動口４１０ａ及び第２補助遊技始動口４１０ｂへの遊技球の入球は、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２を拡開させるための抽選の契機となる。

このように、本実施形態においては、補助遊技に対応する始動口を二つ備えるよう構成されている。ここで、補助遊技に対応する始動口は、後述するように、いずれに遊技球が入球したとしても、共通の当否抽選、図柄抽選等が実行されるよう構成されているため、補助遊技図柄抽選においては、いずれに遊技球が入球したとしても遊技内容が異なるものではないことを補足しておく。尚、本実施形態では、補助遊技に対応する始動口を二つ備えるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、第１補助遊技始動口４１０ａを設けなくてもよい。

次に、主遊技始動口１１０は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、主遊技始動口１１０は、主遊技始動口入球検出装置１１１を備える。ここで、主遊技始動口入球検出装置１１１は、主遊技始動口１１０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す主遊技始動口入球情報を生成する。次に、主遊技始動口電動役物１１２は、主遊技始動口１１０に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該閉鎖状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。尚、本実施形態では、主遊技始動口１１０の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、主遊技始動口１１０内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様（いわゆる、ベロ型電動役物）としてもよい。

ここで、本実施形態においては、第１補助遊技始動口４１０ａと第２補助遊技始動口４１０ｂ及び主遊技始動口１１０とが離隔して設けられており、遊技領域３０の左側（遊技領域中央を基準）を流下する遊技球が、第１補助遊技始動口４１０ａに誘導され易い一方、第２補助遊技始動口４１０ｂ及び主遊技始動口１１０に誘導され難いよう構成されている。他方、遊技領域３０の右側（遊技領域中央を基準）を流下する遊技球は、第１補助遊技始動口４１０ａに誘導され難い一方、第２補助遊技始動口４１０ｂ及び主遊技始動口１１０に誘導され易いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ１００００球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。その結果、本実施形態においては、主遊技側の遊技状態が、非時間短縮遊技状態である場合には、主として第１補助遊技始動口４１０ａを狙い打ちした方が遊技者にとって有利となるよう構成されており、時間短縮遊技中には、主として第２補助遊技始動口４１０ｂを狙い打ちした方が遊技者にとって有利となるよう構成されていることとなる。

次に、アウト口３６の上方には、大入賞口３１０が設けられている。尚、大入賞口３１０を設ける位置については特に限定されず、例えば、主遊技始動口電動役物１１２の近傍（例えば、主遊技始動口電動役物１１２の上方、下方）に配置し、遊技領域３０の右側（遊技領域中央を基準）を流下する遊技球のみが、大入賞口３１０に入球し得るよう構成してもよいし、遊技領域３０の右側及び左側（遊技領域中央を基準）の双方を流下する遊技球が、アウト口３６に到達する前に第１大入賞口３１０が配置されている領域を通過し易いよう構成してもよい（図示する位置に設けた場合には、いずれの構成を採ることも容易である）。

次に、大入賞口３１０は、主遊技図柄（いわゆる特別図柄）が大当り図柄にて停止表示された場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口３６の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口３１０は、遊技球の入球を検出するための大入賞口入賞検出装置３１１と、大入賞口電動役物３１２（及び大入賞口ソレノイド３１２ａ）と、を備える。ここで、大入賞口入賞検出装置３１１は、大入賞口３１０への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。大入賞口電動役物３１２は、大入賞口３１０に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口３１０を可変させる（大入賞口ソレノイド３１２ａを励磁して可変させる）。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様（いわゆる、ベロ型アタッカー）としてもよく、大入賞口への入球数を所定数（例えば、１０個）とすることを担保したい場合において好適である。

次に、補助遊技図柄表示装置４２０は、補助遊技に対応する補助遊技図柄に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置４２０は、補助遊技図柄表示部４２１と、補助遊技図柄保留表示部４２２とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部４２２は、４個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技に係る乱数の保留数（実行されていない主遊技図柄の変動数）に相当する。尚、補助遊技図柄表示部４２１は、例えば７セグメントＬＥＤで構成され、主遊技図柄は、「０」〜「９」の１０種類の数字及びハズレの「−」で表示される｛但し、これには限定されず、いずれの補助遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、７セグメントＬＥＤを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、４個のランプから構成されていることには限定されず、最大４個分の保留数を表示可能に構成（例えば、１個のランプから構成されており、保留数１：点灯、保留数２：低速点滅、保留数３：中速点滅、保留数４：高速点滅、するよう構成）されていればよい｝。

尚、補助遊技図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、補助遊技図柄表示装置４２０の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、補助遊技図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置２５５０のような液晶ディスプレーに、補助遊技図柄を表示させるように構成してもよい。

次に、演出表示装置２５５０は、主に補助遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置２５５０は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域２５５１を備える。ここで、表示領域２５５１は、補助遊技保留情報を表示する保留表示部２５５１ｂと、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域２５５１ａと、を有している。尚、演出表示装置２５００は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやＬＥＤ等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、保留表示部２５５１ｂは、４個のランプから構成され、当該ランプは、補助遊技図柄の保留ランプと連動している。

次に、主遊技図柄表示装置１２０は、主遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、主遊技図柄表示装置１２０は、主遊技図柄表示部１２１を備える。

次に、センター飾り３８は、演出表示装置２５５０の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置２５５０の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ２６は、遊技領域３０又は遊技領域３０以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。

次に、図２を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に補助遊技始動口４１０（第１補助遊技始動口４１０ａ、第２補助遊技始動口４１０ｂ）や主遊技始動口１１０へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御（即ち、遊技者の利益と直接関係する制御）を行う主制御基板Ａと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置２５５０上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段（サブメイン制御部）２０００と、主に演出表示を実行するサブサブ制御部２５００と、賞球タンク３１００、賞球レール３１１０及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク３１００から供給される遊技球を上球皿２０へ払い出す払出ユニット３２１０等を備える賞球払出装置（セット基盤）３２００と、払出ユニット３２１０による払出動作を制御する賞球払出制御基板３０００と、上球皿２０の遊技球（貯留球）を遊技領域３０へ１球ずつ発射する発射装置４２と、発射装置４２の発射動作を制御する発射制御基板４０と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニットＥと、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチＥａ等が、前枠１４裏面（遊技側と反対側）に設けられている。

次に、図３のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Ａと、主制御基板Ａからの情報（信号、コマンド等）に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板３０００と、主制御基板Ａからの情報（信号、コマンド等）に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置２５５０上での各種演出、スピーカ２４からの音響、遊技効果ランプ２６の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板Ｂ（本例では、サブメイン制御部２０００とサブサブ制御部２５００とが一つの基板上に配置されている）と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットＥと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Ｂは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置２５５０上での各種演出、スピーカ２４からの音響、遊技効果ランプ２６の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部２０００と、演出表示装置２５５０上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部２５００の２つの制御部とを備えている。尚、主制御基板Ａ、賞球払出制御基板３０００、サブメイン制御部２０００及びサブサブ制御部２５００には、様々な演算処理を行うＣＰＵ、ＣＰＵの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するＲＯＭ、ＣＰＵが取り扱うデータ（遊技中に発生する各種データやＲＯＭから読み出されたコンピュータプログラム等）を一時的に記憶するＲＡＭが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。

まず、主制御基板Ａは、入賞口センサＳ｛前述した主遊技始動口入球検出装置１１１、補助遊技始動口入球検出装置４１１（第１補助遊技始動口入球検出装置４１１ａ、第２補助遊技始動口入球検出装置４１１ｂ）、大入賞口入賞検出装置３１１、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である）一般入賞口入球検出装置５１１｝、図示略する駆動ソレノイド（前述した、大入賞口電動役物ソレノイド３１２）、情報表示ＬＥＤ（不図示）等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Ａは、賞球払出制御基板３０００と、副制御基板Ｂ（サブメイン制御部２０００・サブサブ制御部２５００）とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報（コマンド）を賞球払出制御基板３０００に、演出・遊技の進行状態等に関する情報（コマンド）を副制御基板Ｂにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Ａは、外部接続端子（不図示）を介してホールコンピュータＨ等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータＨと配線接続することで、主制御基板Ａから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。

また、本実施形態では、図３の矢印表記の通り、主制御基板Ａと賞球払出制御基板３０００とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Ａとサブメイン制御部２０００とは、主制御基板Ａからサブメイン制御部２０００への一方向通信が可能となるよう構成されている（通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい）。尚、制御基板間（制御装置間）の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。

次に、賞球払出制御基板３０００は、遊技球の払出を実行する賞球払出装置３２００と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板３０００に伝達する遊技球貸出装置Ｒとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置（発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等）とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Ｒを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板３０００により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。

次に、副制御基板Ｂは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置２５５０と、スピーカ２４と、遊技効果ランプ２６と、その他演出用の駆動装置（不図示）と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板Ｂ内にサブメイン制御部２０００とサブサブ制御部２５００とを有しており、サブメイン制御部２０００によりスピーカ２４から出力させる音声の制御、遊技効果（電飾）ランプ２６の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部２５００により、演出表示装置上の表示制御（実体的な表示制御）が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部２０００とサブサブ制御部２５００とを、副制御基板Ｂにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない（別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる）。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部２５００により音声制御を実行させる（ＶＤＰに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適）等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。

次に、図４のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Ａは、遊技に係る遊技周辺機器（主遊技周辺機器１００、補助遊技周辺機器４００）、演出に係るサブメイン制御部２０００（副遊技制御手段２０００）、主制御装置Ａからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板３０００と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部２０００（副遊技制御手段２０００）は、画像演出を実行するサブサブ制御部２５００（演出表示手段２５００）、各種遊技効果ランプ２６（例えばサイドランプ）やスピーカ２４等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板３０００は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置３２００と電気的に接続されている。尚、主制御装置Ａ、サブメイン制御部２０００（副遊技制御手段２０００）、サブサブ制御部２５００（演出表示手段２５００）、賞球払出制御基板３０００等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するＲＯＭやＲＡＭ、演算処理に用いるＣＰＵ等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置Ａに含まれるとする各手段を周辺機器（例えば、遊技周辺機器）に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器（例えば、遊技周辺機器）に含まれるとする各手段を主制御装置Ａに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段（装置）の詳細を説明する。

まず、主制御装置Ａは、補助遊技・主遊技（主遊技、特別遊技）・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段１０００と、遊技周辺機器側に各種遊技情報｛例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報｛例えば、確変・時短大当り、非確変・時短大当り、ハズレ｝、変動態様に関する情報（例えば、変動時間）、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等｝を送信するための情報送信制御手段１３００（及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ１３０１）と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板３０００を制御する賞球払出決定手段１４００と、を有している。

ここで、遊技制御手段１０００は、各入球口（始動口等）への遊技球の流入を判定するための入球判定手段１０１０と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段１０２０と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段１０３０と、後述する補助遊技側乱数・主遊技側乱数に基づき、当該遊技に係る内容を決定する遊技内容決定手段１１００と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段１２００と、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段１２２０と、補助遊技及び主遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段１２４０と、現在及び過去の遊技状態［例えば、補助遊技に関する状態（易開放状態、非易開放状態等であるが、特に、本実施形態においては、補助遊技図柄の当選確率が上昇する補助遊技側の確率変動遊技状態である補助遊技確率変動遊技状態へ移行することで遊技者にとって有利な状況が構築されるが故、このような状態を時間短縮遊技状態と呼ぶことがある）、主遊技に関する状態｛通常遊技状態、特定遊技状態（確率変動遊技状態）、特別遊技状態｝、補助遊技図柄や主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態（例えば、ラウンド数や入賞個数情報）、時短遊技中の遊技状態］等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段１２５０と、を有している。以下、各手段について詳述する。

まず、入球判定手段１０１０は、主遊技始動口１１０に遊技球が入球したか否かを判定する主遊技始動口入球判定手段１０１１と、補助遊技始動口４１０に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段１０１３と、大入賞口３１０に遊技球が入球したか否かを判定する大入賞口入球判定手段１０１４と、を有している。

次に、乱数取得判定実行手段１０２０は、主遊技始動口１１０への遊技球の入球に基づき主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数（例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等）を取得する主遊技乱数取得判定実行手段１０２１と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数（例えば、補助遊技当否抽選乱数・補助遊技図柄抽選乱数・補助遊技変動態様抽選乱数等）を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段１０２３と、を有している。

ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類（例えば、当選乱数や変動態様決定乱数）により割り振られた「０」〜「６５５３５」や「０」〜「２５５」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式（プラスワン方式）、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値（初期値）を偶然性のある値によって定める方式（初期値更新方式）、これらの組み合わせ等を挙げることができる。

次に、保留制御手段１０３０は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段１０３１と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａに保留するための補助遊技図柄保留手段１０３４と、を有している。

ここで、保留消化制御手段１０３１は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段１０３１ａを有している。

次に、補助遊技図柄保留手段１０３４は、最大４個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａを夫々有している。

次に、遊技内容決定手段１１００は、特別遊技の当否及び主遊技始動口電動役物１１２の開放可否を抽選する当否抽選手段１１１０と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段１１３０と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様（変動時間等）を決定するための変動態様決定手段１１４０とを、有している。ここで、当否抽選手段１１１０は、当否抽選の結果、大当りである場合に特別遊技への移行決定をする（例えば、内部的に当りフラグをオンにする）特別遊技移行決定手段１１１４と、主遊技図柄に関しての当否抽選を行う主遊技当否抽選手段１１１１と、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段１１１３とを、有している。ここで、主遊技当否抽選手段１１１１及び補助遊技当否抽選手段１１１３は、主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される主遊技用当否抽選テーブル１１３１ａと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブル１１１３ａを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。

次に、図柄内容決定手段１１３０は、取得した遊技内容決定乱数（主遊技乱数）に基づき、主遊技図柄の停止図柄を決定する主遊技内容決定手段１１３１と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段１１３３と、を有している。

ここで、主遊技図柄決定手段１１３１は、主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される主遊技図柄決定用抽選テーブル１１３１ａを有しており、当該主遊技図柄決定用抽選テーブル１１３１ａは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段１１３３は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブル１１３３ａを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブル１１３３ａは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている。

次に、変動態様決定手段１１４０は、取得した遊技内容決定乱数（主遊技乱数）に基づき、主遊技図柄の変動態様（変動時間等）を決定する主遊技変動態様決定手段１１４１と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様（変動時間等）を決定する補助遊技変動態様決定手段１１４３と、を有している。

ここで、主遊技変動態様決定手段１１４１は、主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される主遊技変動態様決定用抽選テーブル１１４１ａを有しており、当該主遊技変動態様決定用抽選テーブル１１４１ａは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。更に、補助遊技変動態様決定手段１１４３は、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブル１１４３ａを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブル１１４３ａは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている。

次に、表示制御手段１２００は、主遊技図柄表示装置１２０の主遊技図柄表示部１２１上で、所定時間主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う主遊技図柄制御手段１２０１と、補助遊技図柄表示装置４２０の補助遊技図柄表示部４２１上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段１２０３とを有している。

ここで、主遊技図柄制御手段１２０１は、決定された変動態様に係る変動時間を管理するための主遊技図柄変動時間管理手段１２０２を有している。また、主遊技図柄変動時間管理手段１２０２は、ゼロクリア可能な主遊技図柄変動管理用タイマ１２０２ａ（デクリメントカウンタ）を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技図柄表示装置４２０の補助遊技図柄表示部４２１上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段１２０４を有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段１２０４は、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ１２０４ａを更に備えている。

次に、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段１２１１と、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２の駆動（開放）時間を計測する主遊技始動口電動役物開放タイマ１２１２と、主遊技始動口電動役物１１２（主遊技始動口１１０）への遊技球の入球数を計数するための主遊技始動口電動役物入賞球カウンタ１２１３と、を有している。

次に、特別遊技制御手段１２２０は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段１２２１と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容（具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等）を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３内にセットする特別遊技内容決定手段１２２２と、大入賞口３１０を所定条件で開状態にする特別遊技（大当り）を実行するための特別遊技実行手段１２２３と、特別遊技に関する各種処理の時間管理（例えば、大入賞口３１０の開閉時間）を行うための特別遊技時間管理手段１２２４と、を有している。ここで、特別遊技実行手段１２２３は、大入賞口電動役物３１２を開閉させる大入賞口電動役物開閉制御手段１２２３ａと、大入賞口３１０への入賞球を計測する入賞球カウンタ１２２３ｂを有している。特別遊技時間管理手段１２２４は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマ１２２４ａを更に有している。また、特別遊技内容決定手段１２２２は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル１２２２ａを更に有している（テーブルの詳細については不図示）。

次に、特定遊技制御手段１２４０は、時間短縮遊技状態（特に、本実施形態においては、補助遊技確率変動遊技状態）の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段１２４２と、確変大当りの連続回数に設けられた制限回数を計数するための確変大当りリミットカウンタ１２４３と、を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段１２４２は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ１２４２ａを有している。

ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、補助遊技図柄の当選確率が上昇するよう構成されており、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２の開放延長時間が相対的に延長され得る（この点については後述する）。また、本実施形態における時間短縮遊技は、主遊技図柄の変動回数の変動回数が所定回数を超えた場合に終了する（時短回数制限無しの確率変動遊技を除く）。即ち、時短回数は、主遊技図柄の変動（停止）毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の時短遊技終了条件判定手段１２４２は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技（例えば確率変動遊技や時間短縮遊技）から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい（いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合）。

次に、遊技状態一時記憶手段１２５０は、主遊技（主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技）における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段１２５１と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段１２５２と、特別遊技における現在の遊技状態（例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等）を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３と、特定遊技における現在の遊技状態（例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオンオフ等）を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４と、を有している。

ここで、主遊技状態一時記憶手段１２５１は、現在変動中の主遊技図柄（変動開始条件が成立した主遊技図柄）に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａを有している。

また、補助遊技状態一時記憶手段１２５２は、現在変動中の補助遊技図柄（変動開始条件が成立した補助遊技図柄）に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段１２５２ａを有している。

次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器１００と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器４００と、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００、サブサブ制御部２５００（及び演出表示装置２５５０）等、を有している。ここで、サブメイン制御部２０００により制御される演出は、補助遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。

まず、主遊技周辺機器１００は、特別遊技移行の契機となる主遊技始動口１１０と、主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な主遊技図柄表示装置１２０と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技（大当り）の際には所定条件下で開状態となる第１大入賞口３１０を有している。

次に、補助遊技周辺機器４００は、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２の開放の契機となる補助遊技始動口４１０と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置４２０とを有している。

次に、演出表示制御手段（サブメイン制御部）２０００は、主制御装置１０００側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段２１００と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段２２００と、サブサブ制御部２５００側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段２４００と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。

まず、表示情報受信手段２１００は、主制御基板Ａ側からの主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段２１１０を有している。

次に、演出表示制御手段２２００は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段２２１０と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段２２２０と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段２２３０と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段２２４０と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段２２５０と、を有している。

ここで、装飾図柄表示制御手段２２１０は、主制御基板Ａ側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段２２１１と、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報（変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等）を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段２２１２と、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマ２２１３と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段２２１１は、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選（参照）テーブル２２１１ａを更に有している（テーブルの詳細については不図示）。

次に、装図保留情報表示制御手段２２２０は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段２２２１を有している。

次に、背景演出表示制御手段２２３０は、主制御基板Ａ側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段２２３１と、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段２２３２と、を有している。

次に、予告演出表示制御手段２２４０は、主制御基板Ａ側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段２２４１と、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段２２４２と、を有している。

次に、リーチ演出表示制御手段２２５０は、主制御基板Ａ側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段２２５１と、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段２２５２と、を有している。

また、演出表示手段（サブサブ制御部）２５００は、サブメイン制御部２０００側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段２５１０と、演出表示装置２５５０上の表示領域２５５１へ画像を表示する画像表示制御手段２５２０と、を有している。ここで、画像表示制御手段２５２０は、サブメイン制御部２０００側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段２５２１を更に有している。

また、演出表示手段（サブサブ制御部）２５００は、演出表示手段（サブサブ制御部）２５００からの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置２５５０と電気的に接続されている。ここで、演出表示装置２５５０は、画像を表示する表示領域２５５１を有している。

ここで、表示領域２５５１は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域２５５１ａと、補助遊技保留情報を表示する保留表示部２５５１ｂと、を有している。

尚、主遊技図柄表示装置１２０、及び補助遊技図柄表示装置４２０が、主制御装置１０００と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段（サブサブ制御部）２５００が、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００と情報伝達可能に接続されている。即ち、主遊技図柄表示装置１２０及び補助遊技図柄表示装置４２０は、主制御装置１０００により制御され、演出表示手段（サブサブ制御部）２５００は、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００により制御されることを意味する。尚、主制御装置１０００と片方向通信（一方向通信）により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。

次に、図５は、主制御基板Ａが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図（ａ）の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後（不図示）、ステップ１００２で、主制御基板Ａは、ＲＡＭクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットＥのリセットボタン（ＲＡＭクリアボタン）が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にＲＡＭの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ１００２でＹｅｓの場合、ステップ１００４で、主制御基板Ａは、主制御基板Ａ側のＲＡＭ内容（例えば、遊技状態一時記憶手段１２５０内の情報等）を全てクリアする。次に、ステップ１００６で、情報送信制御手段１３００は、主制御基板ＡのＲＡＭをクリアしたことを示すラムクリア情報（コマンド）をサブメイン制御部２０００側に送信し（当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送受信処理にて送信するよう構成してもよい）、ステップ１０１６の処理に移行する。他方、ステップ１００２でＮｏの場合は、ステップ１００８で、主制御基板Ａは、主制御基板ＡにおけるＲＡＭ領域の内容をチェックする（例えば、電断時に記録されたチェックサムとＲＡＭ領域に保存されている情報量との比較を行う）。次に、ステップ１０１０で、主制御基板Ａは、当該チェック結果に基づきＲＡＭの内容が正常でないか否か（正確に電断時の情報がＲＡＭにバックアップされていないか否か）を判定する。ステップ１０１０でＹｅｓ、即ちＲＡＭにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ１００４の処理（前述したＲＡＭクリア処理）に移行する。他方、ステップ１０１０でＮｏ、即ちＲＡＭにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ１０１２で、主制御基板Ａは、主制御基板ＡにおけるＲＡＭ内に記憶（バックアップ）されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ１０１４で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部２０００側に送信し（当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい）、ステップ１０１６の処理に移行する。次に、ステップ１０１６で、主制御基板Ａは、同図（ｂ）によって示される主制御基板Ａ側のメイン処理に係る実行定時割り込み（例えば、約１．５ｍｓ毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をＴとする）を許可し（その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図（ｂ）が実行されることとなる）、ステップ１０１８の処理に移行する。尚、ステップ１０１８に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Ａは、各種乱数更新処理（例えば、乱数カウンタのインクリメント処理）を繰り返し実行することとなる。

次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Ａは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図（ｂ）の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Ｔの到達時（例えば、約１．５ｍｓ毎のハードウェア割り込み）を契機として、ステップ１１００で、主制御基板Ａは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ１２００で、主制御基板Ａは、後述の補助遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ１３００で、主制御基板Ａは、後述の電動役物開放制御処理を実行する。次に、ステップ１４００で、主制御基板Ａは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ１５００で、主制御基板Ａは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ１６００で、主制御基板Ａは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ１９１０で、主制御基板Ａ（特に賞球払出決定手段１４００）は遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理（賞球払出装置３２００の駆動制御等を賞球払出制御基板３０００に実行させ、その結果を管理するための処理等）を実行する。尚、本実施形態においては、主遊技始動口１１０へ入賞した場合には賞球数「１０」、大入賞口３１０へ入賞した場合には賞球数「１」、一般入賞口５１０へ入賞した場合には賞球数「３」となっており、即ち、主遊技始動口１１０へ入賞した場合の賞球数の方が、大入賞口３１０へ入賞した場合の賞球数よりも多くなるよう構成されており、後述するように、補助遊技図柄の当選確率と主遊技図柄の当選確率や大入賞口３１０及び主遊技始動口電動役物１１２の開放期間等の設定により、大入賞口３１０の開放よりも主遊技始動口電動役物１１２の開放による出玉獲得が遊技の主軸となるよう構成されている｛尚、大入賞口３１０へ入賞した場合の賞球数と主遊技始動口１１０へ入賞した場合の賞球数とが同一（例えば、１０個）であったとしても、大入賞口３１０の最大開放期間中における最大入賞数を２個に制限する一方、主遊技始動口電動役物１１２の最大開放期間中における最大入賞数を７個とする、及び／又は、大入賞口３１０の最大開放期間を１秒に制限する一方、主遊技始動口電動役物１１２の最大開放期間を６秒とする、等のバランスによっても同様の構成を実現可能である｝。次に、ステップ１９２０で、主制御基板Ａは、外部信号の出力処理（外部端子板、ホールコンピュータＨ等への情報出力）を実行する。次に、ステップ１９３０で、主制御基板Ａは、制御コマンド送信処理（前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側及び賞球払出制御基板３０００側に送信）を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。

次に、ＮＭＩ割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Ａは、リセットＩＣからの電断信号がＣＰＵのＮＭＩ端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図（ｃ）の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時（本例では、ＮＭＩ割り込み時）において、ステップ１０２０で、主制御基板Ａは、ＲＡＭ領域の情報に基づき電断時情報（例えば、チェックサム）をセットする。次に、ステップ１０２２で、主制御基板Ａは、ＲＡＭ領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。

次に、図６は、図５におけるステップ１１００のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ１１０２で、補助遊技始動口入球判定手段１０１３は、補助遊技始動口４１０（第１補助遊技始動口４１０ａ又は第２補助遊技始動口４１０ｂ）に遊技球が入球（流入、ゲートの場合は通過）したか否かを判定する。ステップ１１０２でＹｅｓの場合、ステップ１１０４で、補助遊技乱数取得判定実行手段１０２３は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａを参照し、補助遊技保留情報が上限（例えば４球）でないか否かを判定する。ステップ１１０４でＹｅｓの場合、ステップ１１０６で、補助遊技乱数取得判定実行手段１０２３は、補助遊技内容決定乱数（例えば、補助遊技当否抽選乱数・補助遊技図柄抽選乱数・補助遊技変動態様抽選乱数）を取得する。次に、ステップ１１０８で、補助遊技図柄保留手段１０３４は、何球目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａにセットする形で補助遊技保留情報を１加算する。次に、ステップ１１１０で、補助遊技乱数取得判定実行手段１０２３は、補助遊技保留情報に係るコマンド（保留発生コマンド）を、サブメイン制御部２０００へ送信するためのコマンド送信用バッファ１３０１にセット（ステップ１９００の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部２０００側に送信される）し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１１０２及びステップ１１０４でＮｏの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

尚、本実施形態では、ステップ１１１０にてサブメイン制御部２０００へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や補助遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。

次に、図７は、図５におけるステップ１２００のサブルーチンに係る、補助遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ１２０２で、主遊技電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１２０２でＹｅｓの場合、ステップ１２０４で、補助遊技図柄保留手段１０３４は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａにアクセスし、補助遊技図柄に関する補助遊技保留情報があるか否かを判定する。ステップ１２０４でＹｅｓの場合、ステップ１２０６で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２を参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１２０６でＹｅｓの場合、ステップ１２０８で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａを参照し補助遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ１２１０で、補助遊技当否抽選手段１１１３は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２を参照し、補助遊技側の遊技状態（補助遊技確変フラグのフラグ状態）を取得すると共に、補助遊技用当否抽選テーブル１１１３ａを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該補助遊技当否抽選乱数値に基づき、当否抽選結果を決定する。

ここで、図８（補助遊技テーブル１）は、補助遊技用当否抽選テーブル１１１３ａの一例である。図示されるように、本実施形態においては、補助遊技側の遊技状態（特に、補助遊技確変フラグ状態）と、補助遊技内容決定乱数値（特に、補助遊技当否抽選乱数値）と、に基づき、補助遊技図柄の当否抽選結果を決定するよう構成されている。また、補助遊技確変フラグがオンである場合、補助遊技確変フラグがオフの場合と比較して、補助遊技当否抽選結果が「当り」となりやすいよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、当否抽選結果や乱数値の範囲等、これには限定されない。

次に、ステップ１２１２で、補助遊技図柄決定手段１１３３は、補助遊技図柄決定用抽選テーブル１１３３ａを参照し、補助遊技図柄抽選乱数及び補助遊技側の遊技状態に基づき停止図柄を決定して補助遊技図柄情報一時記憶手段１２５２ａに一時記憶する。

ここで、図８（補助遊技テーブル２）は、補助遊技図柄決定用抽選テーブル１１３３ａの一例である。図示されるように、本実施形態においては、補助遊技当否抽選結果（当り、又はハズレ）と、補助遊技側の遊技状態（特に、補助遊技長開放図柄優先選択フラグ状態）と、補助遊技内容決定乱数値（特に、補助遊技図柄抽選乱数）と、に基づき、補助遊技図柄の停止図柄を決定し得るよう構成されている。例えば、補助遊技当否抽選結果が「当り」である状況下、補助遊技長開放図柄優先選択フラグがオフである場合には、「４Ｈ」（主遊技始動口電動役物１１２の開放が相対的に短い図柄）が選択され易く、補助遊技長開放図柄優先選択フラグがオンである場合には、「７Ｈ」（主遊技始動口電動役物１１２の開放が相対的に長い図柄）が選択され易いよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、停止図柄や乱数値の範囲等、これには限定されない。特に、本例のように、補助遊技図柄の停止図柄に基づき（補助遊技長開放図柄優先選択フラグに応じた停止図柄の選択率を異ならせることで）主遊技始動口電動役物１１２の開放期間の長短を制御する方法には限定されず、単に、補助遊技長開放図柄優先選択フラグのオン／オフに基づいて、直接的に主遊技始動口電動役物１１２の開放期間の長短を制御するよう構成してもよい。

次に、ステップ１２１４で、補助遊技変動態様決定手段１１４３は、補助遊技変動態様抽選乱数、補助遊技当否抽選結果及び補助遊技側の遊技状態（補助遊技時短フラグのフラグ状態）に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ１２０２ａに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間をセットしてスタートさせる。

ここで、図８（補助遊技テーブル３）は、補助遊技変動態様決定用抽選テーブル１１４３ａの一例である。図示されるように、本実施形態においては、補助遊技当否抽選結果（当り、又はハズレ）と、補助遊技側の遊技状態（特に、補助遊技時短フラグ状態）と、補助遊技内容決定乱数値（特に、補助遊技変動態様抽選乱数）と、に基づき、補助遊技図柄の変動態様（変動時間）を決定するよう構成されている。特に、補助遊技時短フラグ状態がオンである場合には、変動時間が極めて短時間（本例では、１秒）となるよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、変動態様（変動時間）や乱数値の範囲、テーブル構成等、これには限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。また、変動固定時間（補助遊技図柄を確定的に表示し続けている期間）についても例示していないが、例えば、補助遊技時短フラグ状態がオフであって当りである場合には、変動固定時間が長時間（例えば、３０秒）となり、補助遊技時短フラグ状態がオンであって当りである場合には、変動固定時間が短時間（例えば、０．５秒）となるよう構成しておき、当該長時間となる変動固定時間中において、左打ち（第１補助遊技始動口４１０ａを狙い打ち）から右打ち（第２補助遊技始動口４１０ｂを狙い打ち）へと切り替えるよう遊技者に指示可能に構成してもよい。

次に、ステップ１２１６で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、決定した補助遊技内容に係る情報及び遊技状態情報に係るコマンドを、サブメイン制御部２０００へ送信するためのコマンド送信用バッファ１３０１にセット（ステップ１９００の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部２０００側に送信される）する。次に、ステップ１２１８で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ１２２０で、補助遊技図柄保留手段１０３４は、補助遊技図柄に関する当該補助遊技保留情報を削除した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段１０３４ａに記録されている残りの補助遊技保留情報をシフトする（保留消化）。次に、ステップ１２２２で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技図柄表示部４２１上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。

次に、ステップ１２２４で、補助遊技図柄変動時間管理手段１２０４は、補助遊技図柄変動管理用タイマ１２０２ａを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ１２２４でＹｅｓの場合、ステップ１２２６で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技図柄情報一時記憶手段１２５２ａを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部４２１上で確定表示する。次に、ステップ１２２８で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ１２３０で、補助遊技図柄制御手段１２０３は、補助遊技図柄が停止表示された旨のコマンドを、サブメイン制御部２０００へ送信するためのコマンド送信用バッファ１３０１にセット（ステップ１９００の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部２０００側に送信される）する。次に、ステップ１２３２で、主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段１２１１は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ１２３２でＹｅｓの場合、ステップ１２３４で、遊技電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリア内にある、電動役物開放許可フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

尚、ステップ１２０２、ステップ１２０４、ステップ１２２４及びステップ１２３２でＮｏの場合には本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ１２２６での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、前述した変動固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい（例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である）。

次に、図９は、図５におけるステップ１３００のサブルーチンに係る、電動役物開放制御処理のフローチャートである。まず、ステップ１３０２で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリアを参照し、電動役物開放許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１３０２でＹｅｓの場合、ステップ１３０４で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリアを参照し、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。

次に、ステップ１３０４でＹｅｓの場合、ステップ１３０６で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技図柄情報一時記憶手段１２５２ａを参照し、現在停止表示中の補助遊技図柄の当り図柄が長開放図柄（例えば、「７Ｈ」）であるか否かを判定する。ステップ１３０６でＹｅｓの場合、ステップ１３０８で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口電動役物開放タイマ１２１２に、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間（長開放）に係る所定時間（例えば、６秒）をセットしてスタートさせ、ステップ１３１２に移行する。

他方、ステップ１３０６でＮｏの場合、ステップ１３１０で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口電動役物開放タイマ１２１２に、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間（短開放）に係る所定時間（例えば、３秒）をセットしてスタートさせ、ステップ１３１２に移行する。

次に、ステップ１３１２で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。次に、ステップ１３１４で、主遊技電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２を開放し、ステップ１３１６に移行する。尚、ステップ１３０４でＮｏの場合にも、ステップ１３１６に移行する。ここで、本例では、補助遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後、即座に主遊技始動口電動役物１１２が開放されるよう構成されているが、これには限定されず、補助遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後にて主遊技始動口電動役物１１２が開放されるまでの待機期間（いわゆる開始デモ期間）を設けるよう構成してもよい。尚、このような開始デモ期間を設けるに際しては、補助遊技確変フラグがオンであった場合にて補助遊技図柄が当り図柄にて停止表示された場合と補助遊技確変フラグがオフであった場合にて補助遊技図柄が当り図柄にて停止表示された場合とで、開始デモ期間を異ならせる（例えば、前者は０．５秒、後者は３０秒とする）よう構成してもよい。

次に、ステップ１３１６で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口電動役物入賞球カウンタ１２１３を参照し、主遊技始動口に所定球数（例えば、８球）の入賞があったか否かを判定する。ステップ１３１６でＹｅｓの場合、ステップ１３２０に移行する。他方、ステップ１３１６でＮｏの場合、ステップ１３１８で、主遊技始動口電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口電動役物開放タイマ１２１２を参照し、当該タイマ値が主遊技始動口電動役物１１２の開放時間である所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ１３１８でＹｅｓの場合、ステップ１３２０に移行する。

次に、ステップ１３２０で、主遊技電動役物開閉制御手段１２１０は、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２を閉鎖する。次に、ステップ１３２２及びステップ１３２４で、主遊技電動役物開閉制御手段１２１０は、補助遊技状態一時記憶手段１２５２のフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグ及び電動役物開放許可フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１３０２及びステップ１３１８でＮｏの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。ここで、本例では、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２を閉鎖した後、即座に電動役物開放中フラグをオフとする（換言すれば、新たな補助遊技図柄の図柄変動が開始される）よう構成されているが、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２を閉鎖した後、当該閉鎖前において主遊技始動口１１０に入球したことを契機として実行される（実行が想定される）主遊技図柄の図柄変動期間（例えば、３秒）及び大入賞口３１０の開放期間（例えば、５秒）分の期間であって、新たな補助遊技図柄の図柄変動の開始待機期間を設ける（いわゆる終了デモ期間を設ける）よう構成してもよい。尚、このような終了デモ期間を設けるに際しては、補助遊技確変フラグがオンであった場合にて主遊技始動口電動役物１１２が閉鎖した場合と補助遊技確変フラグがオフであった場合にて主遊技始動口電動役物１１２が閉鎖した場合とで、終了デモ期間を異ならせる（例えば、前者は８秒、後者は３０秒とする）よう構成してもよく、更には、主遊技始動口電動役物１１２の開放期間（本例では、６秒又は３秒）に応じて、終了デモ期間を異ならせる（例えば、前者は１秒、後者は１１秒とする）よう構成してもよい｛特に、後述するように、主遊技始動口電動役物１１２の開放期間が６秒となる状況下では、主遊技図柄の変動期間が長期間（１２０秒）となり易いよう構成されているため、補助遊技図柄の変動期間、変動固定期間、開始デモ期間、終了デモ期間を短期間とすることで、主遊技始動口電動役物１１２をより開放させ易く構成すると相乗効果による出玉性能の向上が期待できる｝。

次に、図１０は、図５におけるステップ１４００のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ１４０２で、主遊技始動口入球判定手段１０１１は、主遊技始動口１１０の主遊技始動口入球検出装置１１１から主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ１４０２でＹｅｓの場合、ステップ１４０４で、保留消化制御手段１０３１は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中（又は条件装置作動中）でない、且つ、主遊技図柄変動中でないことが条件となる（尚、本実施形態においては、主遊技図柄について、いわゆる保留機能を備えていないよう構成されているが、これには限定されない）。尚、本例では図示していないが、変動固定時間（主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間）を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。ステップ１４０４でＹｅｓの場合、ステップ１４０６で、主遊技乱数取得判定実行手段１０２１は、主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための主遊技当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための主遊技図柄抽選乱数の２つの乱数を取得している｛本例では、主遊技図柄の変動パターン（変動時間）は、２パターンしか存在しないため、主遊技長変動フラグのオン・オフで主遊技図柄の変動パターンを決定するよう構成しているが、当該処理にて、主遊技変動態様抽選乱数を取得し、当該主遊技変動態様決定乱数に基づき、主遊技図柄の変動パターンを決定し得るよう構成してもよい｝。ちなみに、これら２つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。

次に、ステップ１４０８で、保留消化制御手段１０３１は、各遊技状態に対応する主遊技用当否抽選テーブル１１１１ａを参照し、主遊技内容決定乱数（特に、主遊技当否抽選乱数）に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。

ここで、図１１（主遊技テーブル１）は、主遊技用当否抽選テーブル１１１１ａの一例である。本例に示されるように、本実施形態に係る遊技機においては、補助遊技及び主遊技始動口電動役物１１２の開放を中心とした遊技性であるため、非確率変動遊技状態時においても高確率で当選となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。例えば、主遊技図柄の当選確率が５０％になるよう構成した場合、補助遊技側で当選後、主遊技図柄にて当選することで、高利益状態に移行するといった、２段階に抽選を行う遊技性を創出できることとなる。また、そのような構成とした場合、主遊技図柄にて非当選（又は非時短大当り、非確変大当り、等）となる回数が所定回数となった場合にも、高利益状態に移行し得るよう構成してもよい。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り（いわゆる小当り）については例示していないが、小当りが発生（小当りに当選）するよう構成してもよい｛その場合には、小当り当選に係る図柄変動時においては、変動期間が長期間となる（例えば、後述する変動態様「Ａ２」：１２０秒間の変動が選択される、又は、選択され易い）よう構成してもよいし、小当りに係る図柄停止表示後において、後述するような、変動期間を長期間とするための状態（フラグ）である主遊技長変動フラグがオンとなる、又は、オンとなり易いよう構成してもよい。更には、小当りに係る大当り遊技中において大入賞口３１０の開放期間を長期間とする或いは開始デモ時間や終了デモ時間等を長期間（例えば、１００秒、２００秒、３００秒といった複数種類の期間を設けてもよい）とするよう構成してもよい｝。

次に、ステップ１４１０で、主遊技図柄決定手段１１３１は、主遊技図柄決定用抽選テーブル１１３１ａを参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び主遊技内容決定乱数（特に、主遊技図柄抽選乱数）に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａに一時記憶する。

ここで、図１１（主遊技テーブル２）は、主遊技図柄決定用抽選テーブル１１３１ａの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補（本例では、「２Ａ・４Ａ・７Ａ・９Ａ」）の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。また、本実施形態に係る遊技機においては、大当り図柄に基づいて、特別遊技終了後の遊技状態（特に、確率変動遊技・時間短縮遊技）が決定されるよう構成されており、例えば、「２Ａ」「４Ａ」に係る特別遊技終了後には、非確率変動遊技状態｛且つ、時間短縮遊技状態（特に、本実施形態においては、補助遊技確率変動遊技状態）｝へと移行し、「７Ａ」「９Ａ」に係る特別遊技終了後には、確率変動遊技状態｛且つ、時間短縮遊技状態（特に、本実施形態においては、補助遊技確率変動遊技状態）｝へと移行することとなる（尚、本実施形態においては、確変大当り回数の連続回数に制限回数が設けられているが、当該制限回数到達時の処理については、後述する）。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、すべて２Ｒとなっている（本実施形態に係る遊技機においては、補助遊技及び主遊技始動口電動役物１１２の開放を中心とした遊技性であるため）。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない｛例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び／又は選択率が異なる状態（限定頻度状態）へ移行するよう構成してもよい｝。

次に、ステップ１４１２で、主遊技変動態様決定手段１１４１は、主遊技状態一時記憶手段１２５１のフラグエリアを参照し、主遊技長変動フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１４１２でＹｅｓの場合、ステップ１４１４で、主遊技変動態様決定手段１１４１は、主遊技図柄の変動態様を短変動（例えば、変動態様「Ａ１」であり、３秒間の変動）に決定すると共に、当該変動時間を主遊技図柄変動管理用タイマ１２０２ａにセットしてスタートさせ、ステップ１４２０に移行する。

他方、ステップ１４１２でＮｏの場合、ステップ１４１８で、主遊技変動態様決定手段１１４１は、主遊技図柄の変動態様を長変動（例えば、変動態様「Ａ２」であり、１２０秒間の変動）に決定して主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａに一時記憶すると共に、当該変動時間を主遊技図柄変動管理用タイマ１２０２ａにセットしてスタートさせ、ステップ１４２０に移行する。

次に、ステップ１４２０で、主遊技図柄制御手段１２０１は、主遊技図柄表示装置１２０の主遊技図柄表示部１２１上で、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ１４２２で、主遊技図柄制御手段１２０１は、主遊技状態一時記憶手段１２５１のフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ１４３０に移行する。

他方、ステップ１４０４でＮｏの場合、ステップ１４２４で、主遊技図柄制御手段１２０１は、主遊技状態一時記憶手段１２５１のフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１４２４でＹｅｓの場合にはステップ１４３０に移行し、ステップ１４２４でＮｏの場合には本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、ステップ１４３０で、主遊技図柄変動時間管理手段１２０２は、主遊技図柄変動管理用タイマ１２０２ａを参照し、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ１４３０でＹｅｓの場合、ステップ１４３２で、主遊技図柄制御手段１２０１は、主遊技図柄表示装置１２０の主遊技図柄表示部１２１上での主遊技図柄の変動表示を停止し、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ１４３４で、主遊技図柄制御手段１２０１は、主遊技状態一時記憶手段１２５１のフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。

次に、ステップ１４３６で、遊技内容決定手段１１００は、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ１４３６でＹｅｓの場合、ステップ１４３８で、遊技内容決定手段１１００は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ１４５０に移行する。尚、ステップ１４３６でＮｏの場合も、ステップ１４５０に移行する。

次に、ステップ１４５０で、特定遊技制御手段１２４０は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１４０２及びステップ１４３０でＮｏの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技長変動フラグのオン・オフに基づき、主遊技図柄の変動態様（変動時間）が決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技長変動フラグは、主遊技図柄の停止図柄が所定の図柄「４Ａ」の場合、当該「４Ａ」図柄に係る特別遊技の終了時にオンになるフラグであるため、「４Ａ」図柄が停止表示された次回の主遊技変動において、相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定されるよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、当該所定の図柄とする図柄の種類や当該長時間とする変動時間値等には何ら限定されない。

次に、図１２は、図１０におけるステップ１４５０のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１４５２で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１４５２でＹｅｓの場合、ステップ１４５４で、特定遊技制御手段１２４０は、時短回数カウンタ１２４２ａの値を参照し、当該カウンタ値が０よりも大きいか否かを判定する。ステップ１４５４でＹｅｓの場合、ステップ１４５６で、特定遊技制御手段１２４０は、時短回数カウンタ１２４２ａのカウンタ値を１減算する。次に、ステップ１４５８で、特定遊技制御手段１２４０は、時短回数カウンタ１２４２ａの値を参照し、当該カウンタ値（残り時短回数）が０であるか否かを判定する。ステップ１４５８でＹｅｓの場合、ステップ１４６０及びステップ１４６２で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグ（及び補助遊技確変フラグ）をオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１４５２、ステップ１４５４及びステップ１４５８でＮｏの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、図１３は、図５におけるステップ１５００のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ１５０２で、条件判定手段１２２１は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１５０２でＹｅｓの場合、ステップ１５０４で、特別遊技制御手段１２２０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にある、特定遊技フラグ（主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技確変フラグ・補助遊技時短フラグ）をオフにする。次に、ステップ１５０６及びステップ１５０８で、特定遊技制御手段１２５４は、主遊技状態一時記憶手段１２５１のフラグエリア内にある、主遊技長変動フラグ及び補助遊技長開放図柄優先選択フラグをオフにする。次に、ステップ１５１０で、特定遊技制御手段１２５４は、時短回数カウンタ１２４２ａの値をクリアする。次に、ステップ１５１２で、特別遊技制御手段１２２０は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ１５１４で、特別遊技制御手段１２２０は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにする。次に、ステップ１５１６で、特定遊技制御手段１２４０は、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａを参照し、停止表示中の図柄が確変大当り図柄（本例では、７Ａ・９Ａ）であるか否かを判定する。ステップ１５１６でＹｅｓの場合、ステップ１５１８で、特定遊技制御手段１２４０は、大当り時の遊技状態が非確率変動遊技状態であったか否か（例えば、ステップ１４３８の時点で主遊技確変フラグがオフであったか否か）を判定する。ステップ１５１８でＹｅｓの場合、ステップ１５２０で、特定遊技制御手段１２４０は、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値に初期値（例えば、２０）をセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。ここで、確変大当りリミットカウンタ１２４３とは、主遊技側の確率変動遊技状態が連続して生起可能な上限回数を計数するためのカウンタである。よって、ステップ１５１８でＮｏの場合（換言すれば、主遊技側が確率変動遊技状態である状況下にて確変大当り図柄が停止表示された場合）、ステップ１５２２で、特定遊技制御手段１２４０は、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値を１減算（デクリメント）する。次に、ステップ１５２４で、特定遊技制御手段１２４０は、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値がゼロであるか否かを判定する。ステップ１５２４でＹｅｓの場合、ステップ１５２６で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４内の確変大当りリミット到達フラグ（本フラグがオンとなることによって、後述する特別遊技終了後の遊技状態決定処理において、主遊技側の確率変動遊技状態への移行が禁止される）をオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１５２４でＮｏの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ１５１６でＮｏの場合（非確変大当り図柄が停止表示された場合）、ステップ１５２８で、特定遊技制御手段１２４０は、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値をクリアし（ゼロクリアであり、主遊技側の確率変動遊技状態が連続して生起可能な上限回数の計数がリセットされる）、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１５０２でＮｏの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、図１４は、図５におけるステップ１６００のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ１６０２で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ１６０２でＹｅｓの場合、ステップ１６０４及びステップ１６０６で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ１６０８で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３内のラウンド数カウンタ（不図示）に初期値（本例では、２）をセットし、ステップ１６１２に移行する。

他方、ステップ１６０２でＮｏの場合、ステップ１６１０で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ１６１０でＹｅｓの場合には、ステップ１６１２に移行する。尚、ステップ１６１０でＮｏの場合には、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、ステップ１６１２で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ１６１２でＹｅｓの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ１６１４で、特別遊技実行手段１２２３は、当該ラウンドにおける大入賞口３１０の開放パターンとして、所定時間（例えば、２秒間）の開放（例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン）をセットする（特別遊技用タイマ１２２４ａにセットする）。次に、ステップ１６１６で、特別遊技実行手段１２２３は、入賞球カウンタ１２２３ｂのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ１６１８で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ１６２０で、特別遊技実行手段１２２３は、大入賞口３１０の大入賞口電動役物３１２を駆動して大入賞口３１０を開放し、特別遊技用タイマ１２２４ａ（特に開放時間タイマ）をスタートさせ、ステップ１６２２に移行する。他方、ステップ１６１２でＮｏの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ１６１４〜１６２０の処理を行うことなく、ステップ１６２２に移行する。

次に、ステップ１６２２で、特別遊技実行手段１２２３は、入賞球カウンタ１２２３ｂのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで大入賞口３１０に所定個数（例えば１０球）の入賞球があったか否かを判定する。ステップ１６２２でＹｅｓの場合には、ステップ１６２６に移行する。他方、ステップ１６２２でＮｏの場合、ステップ１６２４で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技用タイマ１２２４ａ（特に開放時間タイマ）を参照して大入賞口開放に係る所定時間（例えば、２秒）が経過したか否かを判定する。ステップ１６２４でＹｅｓの場合にも、ステップ１６２６に移行する。尚、ステップ１６２４でＮｏの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、ステップ１６２６で、特別遊技実行手段１２２３は、大入賞口３１０の大入賞口電動役物３１２の駆動を停止して大入賞口３１０を閉鎖する。次に、ステップ１６２８で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技用タイマ１２２４ａ（特に開放時間タイマ）をリセットする。次に、ステップ１６３０で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ１６３２で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３内のラウンド数カウンタ（不図示）のカウンタ値を１減算する（デクリメント）。次に、ステップ１６３４で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３を参照し、最終ラウンドが終了したか否か（例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３内のラウンド数カウンタ（不図示）のカウンタ値が０であるか否か）を判定する。ステップ１６３４でＹｅｓの場合、ステップ１６３６で、特別遊技実行手段１２２３は、特別遊技関連情報一時記憶手段１２５３のフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ１６５０で、特定遊技制御手段１２４０は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ１６３４でＮｏの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

尚、本実施形態に係る遊技機においては、補助遊技及び主遊技始動口電動役物１１２の開放を中心とした遊技性であるため、ステップ１４００の主遊技図柄表示処理及びステップ１６００の特別遊技制御処理において、演出表示装置２５５０上での表示を行うための、サブメイン制御部２０００側へのコマンド送信処理については割愛したが、主遊技及び特別遊技に係る表示を行うためのコマンドを、サブメイン制御部２０００側に送信し得るよう構成してもよい。

次に、図１５は、図１４におけるステップ１６５０のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ１６５２で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４内の確変大当りリミット到達フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ１６５２でＹｅｓの場合、ステップ１６５４で、特定遊技制御手段１２４０は、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａを参照し、主遊技図柄の停止図柄が確変大当り図柄（例えば、「７Ａ」「９Ａ」）であるか否かを判定する。ステップ１６５４でＹｅｓの場合、ステップ１６５６で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ１６６２に移行する。他方、ステップ１６５４でＮｏの場合、ステップ１６６０で、特定遊技制御手段１２４０は、時短回数カウンタ１２４２ａに所定回数（例えば、１００回）をセットし、ステップ１６６２に移行する。次に、ステップ１６６２〜ステップ１６６６で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ・補助遊技確変フラグ・補助遊技時短フラグをオンにする（即ち、主遊技図柄の停止図柄が確変大当り図柄であるか否かに拘わらず、時間短縮遊技状態であって、特に、補助遊技側は確率変動遊技状態となる）。

次に、ステップ１６６８で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にあるリミットカウント中フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、リミットカウント中フラグとは、補助遊技側が確率変動遊技状態である状況下にてオンを維持するフラグであるが、以降の演出実行に係る説明を簡便とするための演出制御用のフラグとして用いている（よって、当該フラグは設けなくともよい）。ステップ１６６８でＹｅｓの場合、ステップ１６７０で、特定遊技制御手段１２４０は、サブメイン制御部２０００側への特定演出（遊技者にとって有利な状況である旨を報知する演出）の実行開始コマンドである時短遊技開始コマンドをセットする（ステップ１９００の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部２０００側に送信される）。次に、ステップ１６７２で、特定遊技制御手段１２４０は、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にあるリミットカウント中フラグをオンにし、ステップ１６７８に移行する。尚、ステップ１６６８でＮｏの場合には、ステップ１６７８に移行する。

次に、ステップ１６７８で、特定遊技制御手段１２４０は、主遊技図柄情報一時記憶手段１２５１ａを参照し、主遊技図柄の停止図柄が所定の大当り図柄（例えば、「４Ａ」）であるか否かを判定する。ステップ１６７８でＹｅｓの場合、ステップ１６８０及びステップ１６８２で、特定遊技制御手段１２４０は、主遊技状態一時記憶手段１２５１のフラグエリア内にある、主遊技長変動フラグ及び補助遊技長開放図柄優先選択フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する｛即ち、特別遊技終了後においては、主遊技図柄の変動時間が長時間（１２０秒）となると共に、主遊技始動口電動役物１１２の開放期間が長期間（６秒）となる｝。他方、ステップ１６７８でＮｏの場合も、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

尚、ステップ１６５２でＮｏの場合、換言すれば、主遊技側の確率変動遊技状態が連続して生起可能な上限回数に到達（リミット到達）した場合、ステップ１６５８で、特定遊技制御手段１２４０は、時短遊技終了条件を充足しているか否かを判定する。ここで、時短遊技終了条件とは、当該条件を満たした場合、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態（特に、本実施形態においては、補助遊技確率変動遊技状態）に移行しないこととなる条件であり、例えば、リミット到達した際の大当り図柄が「９Ａ」であることを時短終了条件とすると、主遊技図柄の停止図柄が「２Ａ」「４Ａ」「７Ａ」である場合には、当該特別遊技終了後に、非確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態に移行することとなり、他方、主遊技図柄の停止図柄が「９Ａ」である場合には、時短遊技終了条件を満たすため、当該特別遊技終了後に、非確率変動遊技状態・非時間短縮遊技状態に移行することとなる。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、所定の乱数を用いた抽選にて、当該特別遊技終了後の遊技状態（特に、時間短縮遊技状態に移行するか否か）を決定し得るよう構成してもよい。

フローチャートの説明に戻ると、ステップ１６５８でＹｅｓの場合、換言すれば、前述した時短遊技終了条件を満たした場合、ステップステップ１６７４及びステップ１６７６で、特定遊技制御手段１２４０は、特定演出の実行終了コマンドである時短遊技終了コマンドを、サブメイン制御部２０００へ送信するためのコマンド送信用バッファ１３０１にセット（ステップ１９００の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部２０００側に送信される）すると共に、特定遊技関連情報一時記憶手段１２５４のフラグエリア内にある、リミットカウント中フラグをオフにし、ステップ１６７８に移行する。他方、ステップ１６５８でＮｏの場合、換言すれば、前述した時短遊技終了条件を満たさなかった場合には、ステップ１６６０に移行することで、所定回数（本例では１００回）の時間短縮遊技状態（特に、本実施形態においては、補助遊技確率変動遊技状態）に移行することとなる。

次に、図１６〜図２０を参照して、サブメイン制御部２０００側で実行される制御処理を説明する。まず、図１６は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板Ｂ側（特に、サブメイン制御部２０００側）のメインフローチャートである。ここで、同図（ｄ）の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部２０００側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ２００２で、サブメイン制御部２０００は、メイン側（主制御基板１０００側）から受信した情報に基づき、初期処理を実行する（例えば、ＲＡＭクリア情報を受信した場合→サブ側のＲＡＭを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のＲＡＭに再セット）。その後、サブメイン制御部２０００の繰り返し処理ルーチンである（ｆ）を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、（ｆ）が実行された場合、同図（ｆ）の処理に示されるように、まず、ステップ２１００で、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ２２００で、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ２３００で、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ２４００で、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００は、後述する時短遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ２５００で、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００は、表示コマンド送信制御処理（これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部２５００側に送信する）を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。

以上のように、サブメイン制御部２０００は、リセット後、サブメイン側ルーチン（Ｓ２１００〜Ｓ２５００）をループ処理する形態を採用している。また、同図（ｅ）の処理は、サブメイン制御部２０００の割り込み処理であり、前述した主制御基板ＡにおけるＳＴＢ信号線からの信号がサブメイン制御部２０００のＣＰＵの一端子（本例では、ＮＭＩ端子）に接続されていた場合における処理フロー（ｅ）である。即ち、サブメイン制御部２０００のＣＰＵにおいてＮＭＩ割り込みが発生した場合（ＳＴＢ信号線がオンとなった場合）、ステップ２００４で、サブメイン制御部２０００は、主制御基板Ａ側からのコマンド入力ポート（前述したデータ信号線の入力ポート）を確認する。そして、ステップ２００６で、サブメイン制御部２０００は、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部２０００側のＲＡＭ（例えば、メイン側情報一時記憶手段２１１０）に、主制御基板Ａ側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。

次に、図１７は、図１６におけるステップ２１００のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ２１０２で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、メイン側情報一時記憶手段２１１０を参照し、主制御基板Ａ側から新たな保留発生コマンド（補助遊技図柄に係る保留情報）を受信したか否かを判定する。ステップ２１０２でＹｅｓの場合、ステップ２１０４で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、装図保留情報一時記憶手段２２２１内の装図保留カウンタ（本例では、補助遊技用の最大４個のカウンタ）に「１」を加算する。次に、ステップ２１０６で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、主制御基板Ａ側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報（特に、補助遊技図柄抽選に係る乱数値）を、装図保留情報一時記憶手段２２２１に一時記憶し、ステップ２１１６に移行する。

他方、ステップ２１０２でＮｏの場合、ステップ２１０８で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、メイン側情報一時記憶手段２１１０を参照し、主制御基板Ａ側から図柄変動表示開始指示コマンド（補助遊技図柄に係る図柄変動開始コマンド）を受信したか否かを判定する。ステップ２１０８でＹｅｓの場合、ステップ２１１０で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、装図保留情報一時記憶手段２２２１内の装図保留カウンタから「１」を減算する。次に、ステップ２１１２で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段２２２１から削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ２１１４で、副遊技制御手段（サブメイン制御部）２０００は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ２１１６に移行する。

次に、ステップ２１１６で、装図保留情報表示制御手段２２２０は、演出表示手段２５００を駆使して演出表示装置２５５０上（特に、補助遊技保留表示部２５５１ｂ）に、装図保留情報一時記憶手段２２２１内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ２１０８でＮｏの場合には、ステップ２１１６に移行する。

次に、図１８は、図１６におけるステップ２２００のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ２２０２で、装図表示内容決定手段２２１１は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ２２０２でＹｅｓの場合、ステップ２２０４で、装図表示内容決定手段２２１１は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ２２０６で、装図表示内容決定手段２２１１（及び予告演出表示内容決定手段２２４１、リーチ演出表示内容決定手段２２５１）は、メイン側情報一時記憶手段２１１０内に一時記憶された図柄情報（補助遊技図柄に係る停止図柄・変動態様）と、装図変動内容決定用抽選テーブル２２１１ａとを参照して、装飾図柄の停止図柄｛例えば、補助遊技図柄に係る停止図柄が当り図柄である場合には、「７・７・７」等のゾロ目や「当・当・当」等の当りである旨を報知する図柄、ハズレ図柄である場合には、「１・３・５」等のバラケ目｝及び変動態様｛例えば、補助遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等｝を決定し、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２（及び予告演出関連情報一時記憶手段２２４２、リーチ演出関連情報一時記憶手段２２５２）に一時記憶する。

次に、ステップ２２０８で、装図表示内容決定手段２２１１は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ２２０２でＮｏの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、図１９は、図１６におけるステップ２３００のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ２３０２で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ２３０２でＹｅｓの場合、ステップ２３０４で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ２３０６で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ２３０８で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図変動時間管理タイマ２２１３をスタートし、ステップ２３１０に移行する。尚、ステップ２３０２でＮｏの場合にも、ステップ２３１０に移行する。

次に、ステップ２３１０で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ２３１０でＹｅｓの場合、ステップ２３１２で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図変動時間管理タイマ２２１３のタイマ値を確認する。次に、ステップ２３１４で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図変動時間管理タイマ２２１３と装図表示関連情報一時記憶手段２２１２に一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ２３１４でＹｅｓの場合、ステップ２３１６で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット（ステップ２５００の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部２５００側に送信される）し、ステップ２３３０に移行する。

他方、ステップ２３１４でＮｏの場合、ステップ２３１８で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図変動時間管理タイマ２２１３と装図表示関連情報一時記憶手段２２１２に一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング（仮停止表示タイミング）に到達したか否かを判定する。ステップ２３１８でＹｅｓの場合、ステップ２３２０で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装飾図柄の停止表示コマンド（仮停止表示コマンド）をセット（ステップ２５００の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部２５００側に送信される）し、ステップ２３３０に移行する。

他方、ステップ２３１８でＮｏの場合、ステップ２３２２で、予告演出表示制御手段２２４０（及びリーチ演出表示制御手段２２５０）は、装図変動時間管理タイマ２２１３と予告演出関連情報一時記憶手段２２４２（及びリーチ演出関連情報一時記憶手段２２５２）に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ２３２２でＹｅｓの場合、ステップ２３２４で、予告演出表示制御手段２２４０（及びリーチ演出表示制御手段２２５０）は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット（ステップ２５００の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部２５００側に送信される）し、ステップ２３３０に移行する。尚、ステップ２３２２でＮｏの場合にも、ステップ２３３０に移行する。

次に、ステップ２３３０で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、補助遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する（例えば、メイン側情報一時記憶手段２１１０を参照し、主制御基板Ａ側から補助遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する）。ステップ２３３０でＹｅｓの場合、ステップ２３３２で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装飾図柄の停止表示コマンド（確定表示コマンド）をセット（ステップ２５００の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部２５００側に送信される）する。次に、ステップ２３３４で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図変動時間管理タイマ２２１３を停止すると共にリセット（ゼロクリア）する。次に、ステップ２３３６で、装飾図柄表示制御手段２２１０は、装図表示関連情報一時記憶手段２２１２のフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ２３１０及びステップ２３３０でＮｏの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

次に、図２０は、図１６におけるステップ２４００のサブルーチンに係る、時短遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ２４０２で、背景演出表示制御手段２２３０は、背景演出関連情報一時記憶手段２２３２のフラグエリアを参照し、時短遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ２４０２でＹｅｓの場合、ステップ２４０４で、背景演出表示制御手段２２３０は、メイン側情報一時記憶手段２１１０を参照し、メイン側から時短遊技開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ２４０４でＹｅｓの場合、ステップ２４０６及びステップ２４０８で、背景演出表示制御手段２２３０は、背景演出関連情報一時記憶手段２２３２のフラグエリア内にある、時短遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置２５５０上で時短遊技開始表示を行い（当りの種類に基づき適宜表示を行う）、ステップ２４１０に移行する。尚、ステップ２４０２でＮｏの場合にも、ステップ２４１０に移行する。

次に、ステップ２４１０で、背景演出表示制御手段２２３０は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置２５５０上にて連続時短遊技回数と入賞個数とを逐次表示する（遊技性や当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい）。次に、ステップ２４１２で、背景演出表示制御手段２２３０は、メイン側情報一時記憶手段２１１０を参照し、メイン側から時短遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ２４１２でＹｅｓの場合、ステップ２４１４で、背景演出表示制御手段２２３０は、演出表示装置２５５０上で、時短遊技終了表示を行う（当りの種類・総獲得賞球数等に基づき適宜表示を行う）。次に、ステップ２４１６で、背景演出表示制御手段２２３０は、背景演出関連情報一時記憶手段２２３２のフラグエリア内にある、時短遊技中フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ２４０４又はステップ２４１２でＮｏの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。

（作用）
次に、図２１の作用図を参照しながら、本実施形態に係る遊技機における、補助遊技及び主遊技に係る作用図について説明する。同図は主に、補助遊技図柄変動、主遊技始動口電動役物１１２、主遊技図柄変動、補助遊技長開放図柄優先選択フラグ状態、特別遊技、確変大当りリミットカウンタ１２４３、主遊技確率変動遊技状態、特別遊技終了後の遊技状態（特に、補助遊技側の遊技状態）について図示したタイミングチャートである。尚、主遊技始動口電動役物１１２の開放中には、主遊技始動口１１０に遊技球が入球し、そのタイミングは、主遊技図柄の変動開始のタイミングであるものとする。

まず、補助遊技側の遊技状態が、非確率変動遊技状態・非時間短縮遊技状態（主遊技側：非確変）における状況下、図中１のタイミングにおいて、補助遊技側で当り図柄「４Ｈ」が停止表示されたことを契機として、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２が所定時間（ここでは、当り図柄が「４Ｈ」であることに起因して、３秒間）開放される。

次に、当該主遊技始動口電動役物１１２の開放中に遊技球が主遊技始動口１１０に入球し、図中２のタイミングにおいて、主遊技側で大当り図柄「７Ａ」が停止表示されたことを契機として、２ラウンドの特別遊技が開始されることとなる。

次に、図中３のタイミングにおいて、特別遊技が終了したことを契機として、（特に、確変大当りリミットカウンタ１２４３が非作動状態であることに起因して）確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値に初期値（例えば、２０）がセットされて作動状態になると共に、（当該特別遊技が「７Ａ」図柄に係る特別遊技であることに起因して）主遊技側の遊技状態が確率変動遊技状態に移行し、補助遊技側の遊技状態が、確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態へと移行することとなる。

次に、補助遊技側の遊技状態が確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態である状況下、補助遊技図柄当選、主遊技始動口電動役物１１２の開放、主遊技図柄当選、に関して、図中１〜３と略同様に遊技が進行し、図中４のタイミングにおいて、主遊技側で大当り図柄「９Ａ」が停止表示されたことを契機として、２ラウンドの特別遊技が開始されると共に、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値が１減算（デクリメント）されて「２０」から「１９」になる。以降、主遊技側で確率変動遊技状態に移行する特別遊技の開始時に、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値が１減算（デクリメント）されることとなる。次に、図中５のタイミングにおいて、特別遊技が終了したことを契機として、（当該特別遊技が「９Ａ」図柄に係る特別遊技であることに起因して）主遊技側の遊技状態が確率変動遊技状態に移行し、補助遊技側の遊技状態が、確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態へと移行する。

次に、補助遊技側の遊技状態が確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態（主遊技側：確変）である状況下、補助遊技図柄当選、主遊技始動口電動役物１１２の開放、と遊技が進行し、図中６のタイミングにおいて、主遊技側で大当り図柄「４Ａ」が停止表示されたことを契機として、２ラウンドの特別遊技が開始されることとなる。尚、当該大当り図柄「４Ａ」は、「４Ａ」に係る特別遊技終了から次の特別遊技開始までの間、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間が長い補助遊技図柄（例えば、「７Ｈ」）が選択され易く、また、主遊技図柄の変動時間が相対的に長時間である変動時態様（例えば、同図では図示していないが、「Ａ２」）となる大当り図柄であり、補助遊技長開放図柄優先選択フラグがオン状態となる。ここで、主遊技側の大当り図柄が、非確変大当り図柄（本例では、「４Ａ」）であることに起因して、確変大当りリミットカウンタ１２４３がリセットされる。次に、図中７のタイミングにおいて、特別遊技が終了したことを契機として、（特に、当該特別遊技の契機となった大当り図柄が、主遊技側：非確変大当り図柄である「４Ａ」であることに起因して）、主遊技側の遊技状態は、非確率変動遊技状態に移行し、補助遊技側の遊技状態は、確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態となる。

次に、図中８のタイミングにおいて、補助遊技側で当り図柄「７Ｈ」（主遊技始動口電動役物１１２の開放時間が長時間となる図柄であり、補助遊技長開放図柄優先選択フラグがオンであるために選択され易い）が停止表示されたことを契機として、主遊技始動口１１０の主遊技始動口電動役物１１２が所定時間（ここでは、当り図柄が「７Ｈ」であることに起因して、６秒間）開放される。

次に、図中９のタイミングにおいて、主遊技図柄の変動が開始するが、前回の主遊技図柄変動で「４Ａ」が停止表示されたことに起因して、当該図柄変動は、変動時間が相対的に長い（例えば、１２０秒となる）変動態様にて実行される。また、当該図柄変動中には補助遊技図柄が変動可能であるため、補助遊技側で当り図柄が停止表示されると、主遊技始動口電動役物１１２が開放されることとなる（特に、補助遊技長開放図柄優先選択フラグがオンであるため、開放時間が長い「７Ｈ」図柄が選択され易く、主に６秒間開放されることとなる）。

次に、図中１０のタイミングにおいて、主遊技図柄の変動時間（ここでは、１２０秒）が終了し、主遊技側で大当り図柄「９Ａ」が停止表示されたことを契機として、２ラウンドの特別遊技が開始されると共に、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値が１減算（デクリメント）されて「２０」から「１９」になる。また、補助遊技長開放図柄優先選択フラグがオフ状態となる。次に、図中１１のタイミングにおいて、特別遊技が終了したことを契機として、（当該特別遊技が、「９Ａ」図柄に係る特別遊技であることに起因して）主遊技側の遊技状態は、確率変動遊技状態に移行し、補助遊技側の遊技状態は、確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態となる。

以降、遊技が進行し（中略）、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値が「１」である状況下、図中１２のタイミングにおいて、主遊技側で大当り図柄「９Ａ」が停止表示されたことを契機として、２ラウンドの特別遊技が開始されると共に、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値が１減算（デクリメント）されて「１」から「０９」になる。次に、図中１３のタイミングにおいて、特別遊技が終了したことを契機として、また、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値が「０」であることに起因して（特に、当該特別遊技の契機となった大当り図柄が、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値を再セットしない大当り図柄である「９Ａ」であることに起因して）、確変大当りリミットカウンタ１２４３が非作動状態となると共に、主遊技側の遊技状態は、非確率変動遊技状態に移行し、補助遊技側の遊技状態は、非確率変動遊技状態・非時間短縮遊技状態となる。

以上のように構成することで、補助遊技図柄当選によって、通常時は遊技球が入球不能（又は困難）である主遊技始動口１１０への遊技球の入球を可能（又は容易）な状態に変位（例えば、開放）する、主遊技始動口電動役物１１２を有しており、当該主遊技始動口電動役物１１２の開放中における、主遊技始動口１１０への遊技球の入球により、遊技者が賞球を獲得し得るよう構成されている遊技機において、当該主遊技始動口電動役物１１２の開放態様が複数存在する状況下、補助遊技側の当選確率が通常時よりも高い補助遊技確率変動遊技状態中、所定の主遊技図柄（例えば、「４Ａ」）に係る特別遊技の終了を契機として、次回の主遊技図柄の変動時間が通常時よりも長い所定状態（例えば、主遊技長変動フラグオン状態）になると共に、当該所定状態中には、補助遊技図柄の当選時に、主遊技始動口電動役物１１２を開放する時間が当該所定状態以外における開放時間よりも長時間（長時間開放）となる当り図柄（例えば、「７Ｈ」）が選択され易い状態（補助遊技長開放図柄優先選択フラグオン状態）となるよう構成されている。その結果、所定の主遊技図柄が停止表示された次回の変動において、主遊技始動口電動役物１１２が長時間開放される状態を、通常時よりも長い期間、維持できることとなり、遊技の興趣性を向上させることができることとなる。また、当該所定の主遊技図柄（本例では、「４Ａ」）が、確変大当りリミットカウンタ１２４３のカウンタ値をリセットする図柄であるため、本実施形態の構成下において、当該所定状態を確実に主遊技時間短縮遊技状態（補助遊技確率変動遊技状態・補助遊技時間短縮遊技状態）にて実行することが可能となり、発生確率の低い当該所定状態の効果が低減してしまう事態を防止することができることとなる。

尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されない。本例では、所定の主遊技図柄に係る特別遊技終了後に、主遊技図柄の変動時間が長時間となり易い状態に移行するよう構成したが、状態移行の要因、タイミング、状態等、これには限定されず、例えば、所定の補助遊技図柄への当選によって状態移行し得るよう構成してもよいし、所定の主遊技図柄（例えば、特定ハズレ図柄等）の変動時に、変動時間が長時間となるよう構成してもよいし、変動固定時間、特別遊技開始デモ時間・終了デモ時間、等の時間が長時間となりやすい状態に移行し得るよう構成してもよい。更に、本実施形態においては、すべての大当り時における特別遊技のラウンド数は２Ｒとなっており、大入賞口３１０の開放パターンとして短時間（２秒間）の開放が行われることで、当該特別遊技での獲得賞球数が低減化されるよう構成されているが、これには限定されず、所定の大当り図柄（例えば、本実施形態において示した「４Ａ」図柄）に係る大当り時には特別遊技のラウンド数として最大値（例えば、１６Ｒ）をセットし、大入賞口３１０の開放期間も最大値（例えば、３０秒間）の開放が行われるよう構成し、他の大当り図柄との差別化を図るよう構成してもよい（尚、このような差別化を行う場合、当該所定の大当り図柄に係る特別遊技中には大当り中の演出を実行容易とする期間が確保できるため、例えば、当該大当り中の演出として、当該特別遊技後における主遊技図柄の変動時間に係る情報や主遊技始動口電動役物１１２の開放態様に係る情報といった、遊技者にとって有利な状況が構築され得る旨の情報を示唆・報知するよう構成することも好適である）。

また、本例では、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間が異なるよう構成したが、これには限定されず、例えば、主遊技始動口電動役物１１２の開放回数が異なるよう構成してもよい。また、遊技機の構成も、本例には限定されず、例えば、ある補助遊技に当選することで、当該ある補助遊技に対応した入賞口が開放され、当該入賞口内に設けられた始動口への入球に基づいて、他の補助遊技を実行し、当該他の補助遊技結果に基づき、他の入賞口が開放し得るよう構成されている遊技機（いわゆる、一般電役遊技機）において、本実施形態における構成を適用することも可能である。

また、本例においては、主遊技図柄の変動時間の決定に係る長開放フラグと、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間の決定に係る補助遊技長開放図柄優先選択フラグと、を同時にオン・オフするよう構成したが、これには限定されず、各フラグを夫々別のタイミングでオン・オフし得るよう構成してもよい。例えば、補助遊技側の遊技状態が、非確率変動遊技状態・非時間短縮遊技状態である状況下での補助遊技図柄当り（いわゆる、初当り）に係る主遊技始動口電動役物１１２の開放のみ、開放時間が短いよう構成してもよく、そのように構成した場合、主遊技始動口電動役物１１２の短時間開放中に、遊技球を入球させることができれば特定遊技状態に移行、遊技球を入球させることが出来なければ、特定遊技状態に移行しない、といった、新たな遊技性を創出することも可能である。尚、本実施形態においては、主遊技図柄の変動時間が長期間となる事象、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間が長期間となる事象は、それぞれ独立して発生させ得るものである。そのため、主遊技図柄の変動時間が長期間となる事象と主遊技始動口電動役物１１２の開放時間が長期間となる事象とが同時に発生している期間が遊技者にとって最も有利な（最も出玉を稼げる）期間であるが、その他にも、主遊技図柄の変動時間が長期間となる事象のみ単体で発生した期間（主遊技始動口電動役物１１２の開放時間が短期間となっている状況）であっても、遊技者にとって有利な（補助遊技確率変動遊技状態が終了せず、継続して出玉を稼げる）期間となるが故、遊技者にとっては有利度合い（利益率）の異なる有利状態が複数種類あるものとして認識できることとなり、当該有利状態が出玉獲得だけの単調な期間となってしまうことを回避することができる（有利状態を差別化することで遊技にメリハリをつけることができる）のである。

また、本実施例における構成を応用することで、所定の状況下で主遊技始動口電動役物１１２の開放態様を変更することができるため、主遊技始動口１１０に遊技球が入球することが重要な状況（例えば、前述の初当り時）において、主遊技始動口電動役物１１２の開放時間を長時間とすることで、主遊技始動口１１０に遊技球が入球しないことで遊技者の不利益となるような状況を回避できるようなユーザーフレンドリーな遊技機を提供することができることとなる。また、主遊技始動口電動役物１１２の短時間開放が、同長時間開放に先行してなされた場合、主遊技始動口電動役物１１２の短時間開放時であっても遊技球が入球可能な状況であることが担保されるため、以降の遊技において主遊技始動口電動役物１１２の長時間開放がなされた際に、同短時間開放時と同様の操作にて、主遊技始動口電動役物１１２に遊技球を確実に入球させることができる状況が構築されることとなる。

Ａ 主制御基板、１０００ 遊技制御手段
１０１０ 入球判定手段、１０１１ 主遊技始動口入球判定手段
１０１３ 補助遊技入球口入球判定手段、１０１４ 第１大入賞口入球判定手段
１０２０ 乱数取得判定実行手段、１０２１ 主遊技乱数取得判定実行手段
１０２３ 補助遊技乱数取得判定実行手段、１０３０ 保留制御手段
１０３１ 保留消化制御手段、１０３１ａ 変動開始条件充足判定手段
１０３２ 主遊技図柄保留手段、１０３２ａ 主遊技図柄保留情報一時記憶手段
１０３４ 補助遊技図柄保留手段、１０３４ａ 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
１１００ 遊技内容決定手段、１１１０ 当否抽選手段
１１１１ 主遊技当否抽選手段、１１１１ａ 主遊技用当否抽選テーブル
１１１３ 補助遊技当否抽選手段、１１１３ａ 補助遊技用当否抽選テーブル
１１１４ 特別遊技移行決定手段、１１３０ 図柄内容決定手段
１１３１ 主遊技図柄決定手段、１１３１ａ 主遊技図柄決定用抽選テーブル
１１３３ 補助遊技図柄決定手段、１１３３ａ 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
１１４０ 変動態様決定手段、１１４１ 主遊技変動態様決定手段
１１４１ａ 主遊技変動態様決定用抽選テーブル、１１４３ 補助遊技変動態様決定手段
１１４３ａ 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル、１２００ 表示制御手段
１２０１ 主遊技図柄制御手段、１２０２ 主遊技図柄変動時間管理手段
１２０２ａ 主遊技図柄変動管理用タイマ、１２０３ 補助遊技図柄制御手段
１２０４ 補助遊技図柄変動時間管理手段、１２０４ａ 補助遊技図柄変動管理用タイマ
１２１０ 主遊技始動口電動役物開閉制御手段、１２１１ 主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段
１２１２ 主遊技始動口電動役物開放タイマ、１２１３ 主遊技始動口電動役物入賞球カウンタ
１２２０ 特別遊技制御手段、１２２１ 条件判定手段
１２２２ 特別遊技内容決定手段、１２２２ａ 特別遊技内容参照テーブル
１２２３ 特別遊技実行手段、１２２３ａ 大入賞口電動役物開閉制御手段
１２２３ｂ 入賞球カウンタ、１２２４ 特別遊技時間管理手段
１２２４ａ 特別遊技用タイマ、１２４０ 特定遊技制御手段
１２４２ 時短終了条件判定手段、１２４２ａ 時短回数カウンタ
１２４３確 変大当りリミットカウンタ、１２５０ 遊技状態一時記憶手段
１２５１ 主遊技状態一時記憶手段、１２５１ａ 主遊技図柄情報一時記憶手段
１２５２ 補助遊技状態一時記憶手段、１２５２ａ 補助遊技図柄情報一時記憶手段
１２５３ 特別遊技関連情報一時記憶手段、１２５４ 特定遊技関連情報一時記憶手段
１３００ 情報送信制御手段、１３０１ コマンド送信用バッファ
１４００ 賞球払出決定手段
１００ 主遊技周辺機器、１１０ 主遊技始動口
１１１ 主遊技始動口入球検出装置、１２０ 主遊技図柄表示装置
１２１ 主遊技図柄表示部、１２２ 主遊技図柄保留表示部
３１０ 大入賞口、３１１ 大入賞口入賞検出装置
３１２ 大入賞口電動役物、４００ 補助遊技周辺機器
４１０ａ 第１補助遊技始動口、４１１ａ 第１補助遊技始動口入球検出装置
４１０ｂ 第２補助遊技始動口、４１１ｂ 第２補助遊技始動口入球検出装置
４２０ 補助遊技図柄表示装置、４２１ 補助遊技図柄表示部
４２２ 補助遊技図柄保留表示部
Ｂ 副制御基板、２０００ 演出表示制御手段（サブメイン制御基板）
２１００ 表示情報受信手段、２１１０ メイン側情報一時記憶手段
２２００ 演出表示制御手段、２２１０ 装飾図柄表示制御手段
２２１１ 装図表示内容決定手段、２２１１ａ 装図変動内容決定用抽選テーブル
２２１２ 装図関連情報一時記憶手段、２２１３ 装図変動時間管理タイマ
２２２０ 装図保留情報表示制御手段、２２２１ 装図保留情報一時記憶手段
２２３０ 背景演出表示制御手段、２２３１ 背景演出表示内容決定手段
２２３２ 背景演出関連情報一時記憶手段、２２４０ 予告演出表示制御手段
２２４１ 予告演出表示内容決定手段、２２４２ 予告演出関連情報一時記憶手段
２２５０ リーチ演出表示制御手段、２２５１ リーチ演出表示内容決定手段
２２５２ リーチ演出関連情報一時記憶手段、２４００ 情報送受信制御手段
２５００ 演出表示手段（サブサブ制御部）、２５１０ 副情報送受信制御手段
２５２０ 画像表示制御手段、２５２１ 画像表示関連情報一時記憶手段
２５５０ 演出表示装置、２５５１ 表示領域
２５５１ａ 装飾図柄表示領域、２５５１ｂ 補助遊技保留表示部
３０００ 賞球払出制御基板
３２００ 賞球払出装置

Claims (2)

1. 遊技球が入球可能な始動口と、
   閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と、
   始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
   乱数取得手段が取得した乱数に基づき、当否判定を実行する当否判定手段と、
   前記当否判定の結果が当選となった場合、所定期間が経過するまで可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする遊技である単位遊技を実行可能な有利遊技制御手段と、
   前記当否判定の実行に係る遊技状態として、前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率当選状態と前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率当選状態とを有し、所定条件を充足した場合には高確率当選状態とし得るよう制御する高確率当選状態移行制御手段と
   を備え、
   前記単位遊技として、可変入賞口を第一の開放態様にて閉状態から開状態とし得る第一単位遊技又は可変入賞口を第二の開放態様にて閉状態から開状態とし得る第二単位遊技を少なくとも実行可能であって、第一の開放態様よりも第二の開放態様の方が、単位遊技の実行期間中において可変入賞口が開状態となる総期間が相対的に長期間となるよう構成されており、
   高確率当選状態である場合であって前記当否判定の結果が当選となった場合には、前記単位遊技として第一単位遊技を実行する第一高確率当選状態と、高確率当選状態である場合であって前記当否判定の結果が当選となった場合には、前記単位遊技として第二単位遊技を実行する第二高確率当選状態と、を少なくとも有し、第一高確率当選状態にて実行した第一単位遊技における可変入賞口への遊技球の入球に基づき、第二高確率当選状態へ移行し得る一方、第一高確率当選状態にて実行した第一単位遊技において可変入賞口へ遊技球が入球しなかった場合であっても、高確率当選状態を維持するよう構成されている
   ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
2. 低確率当選状態である場合であって前記当否判定の結果が当選となった場合には、前記単位遊技として第一単位遊技を実行し、当該実行した第一単位遊技における可変入賞口への遊技球の入球に基づき、前記所定条件を充足し得るよう構成されている、請求項１記載のぱちんこ遊技機。

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