JP2012192048A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の遊技状態となると普通電動役物が開放し易くなることで、主遊技用始動口への入球が容易となるよう構成されたぱちんこ遊技機において、遊技が単調とならないことに加え、遊技状態が容易に判別できない興趣ある遊技機を提供する。
【解決手段】特別遊技後における主遊技用識別情報の変動回数の増加に伴い段階が変遷するに伴い、単位時間における易入球遊技に係る特定時間が占める割合が低下するように構成されているぱちんこ遊技機。
【選択図】図12

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、主遊技用始動口に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「主遊技図柄(特別図柄)」と称される図柄が変動表示され、当該主遊技図柄が所定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種(従来の「第一種遊技機」)である。
ところで、この種の多くのぱちんこ遊技機には、主遊技用始動口に遊技球が入球し易くなるように、主遊技用始動口には普通電動役物と称される役物が備え付けられている。そして、特定の遊技状態となると、前記普通電動役物が開放し易くなることで、主遊技用始動口への入球が容易となるよう構成されている。具体的には、補助遊技用始動口が存在し、当該補助遊技用始動口に遊技球が入球した場合、易入球状態を実行するか否かの当否抽選(当選図柄かハズレ図柄かを決定する場合であってもよい)が実行される。そして、補助遊技用識別情報が所定時間変動した後、当否抽選の結果を表示する。そして、当選図柄が表示された場合、普通電動役物が所定時間開放(又は開閉)する易入球状態となる。
ここで、多くのぱちんこ遊技機は、易入球状態となり難い「第一状態(補助遊技側通常遊技状態)」と当該第一状態よりも易入球状態となり易い「第二状態(補助遊技側特定遊技状態)」とを実現可能に構成されている。そして、易入球状態は、一般的に次の三要素の組み合わせで実現している。第一の要素としては、易入球状態を実行するか否かの当否抽選確率(当り図柄の当選確率であってもよい)が所定確率である「補助遊技側低確率抽選状態」と、補助遊技側低確率抽選状態時の当否抽選確率よりも高い確率である「補助遊技側高確率抽選状態」とがある。第二の要素としては、補助遊技側識別情報の変動時間が所定時間(選択率を踏まえての平均時間)である「補助遊技側識別情報非時短状態」と、補助遊技側識別情報非時短状態の前記所定時間よりも短い変動時間(選択率を踏まえての平均時間)である「補助遊技側識別情報時短状態」とがある。第三の要素としては、易入球状態が所定時間(選択率を踏まえての平均時間)である「易入球状態非延長状態」と、易入球状態非延長状態の前記所定時間よりも長く易入球状態が続く「易入球状態延長状態」とがある。
ところで、補助遊技は主遊技をサポートする遊技であり、基本的には主遊技に従属した内容となるため、前述した補助遊技側の易入球状態に係る遊技状態は、主遊技側の遊技状態{特別遊技への移行抽選確率が通常時よりも高い主遊技側高確率遊技状態、主遊技図柄の変動時間(選択率を踏まえての平均時間)が通常時よりも短い主遊技側時短遊技状態}に従属した形で切り替えられる。しかしながら、このような構成下では、遊技が単調となってしまうことに加え、主遊技側の遊技状態から補助遊技側の遊技状態が、或いは、補助遊技側の遊技状態から主遊技側の遊技状態が容易に判別できてしまい、遊技の興趣性に欠くという課題がある。
特開2005−152440 特開2007−313212
このような課題を解決するために、従来からいくつかの技術が提案されている。例えば、特許文献1には、確率変動機能と変動短縮機能とを組合せてなるゲーム期間をチャンス期間とし、当該チャンス期間には、チャンス期間の長さ、確率変動期間と時間短縮期間の組合せ順、確率変動期間の回数及び時間短縮期間の回数の内少なくとも1つを異にする、複数パターンのチャンス期間を設け、当該複数パターンのチャンス期間の中から選択されたチャンス期間を設定する技術について開示されている。また、特許文献2には、ベース又は大当り確率が異なる複数種類の遊技状態のいずれかに制御可能であり、当該大当り前の遊技状態及び当該大当りの種類に応じて、大当り遊技状態終了後に制御されるベース状態が決定される技術について開示されている。しかしながら、このような技術は、前述したような課題には必ずしも有効ではない場合があり、補助遊技側の遊技状態を活かした遊技の興趣性向上という観点においては、未だ課題が残存している状況である。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
入賞容易状態と入賞非容易状態とに変位可能な可変入賞口(例えば、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)と、
主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球を契機として、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段1120)と、
主遊技用乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段1120)が取得した主遊技用乱数に基づき、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて実行される主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動表示時間と主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の確定停止表示態様としての停止主遊技用識別情報とを決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)と、
主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)による決定に基づき、主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)を主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)で変動表示した後、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)上に停止主遊技用識別情報を表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の停止主遊技用識別情報として、複数存在する所定態様のいずれかが停止した場合、可変入賞口(例えば、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)を入賞非容易状態から入賞容易状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と
を管理する主遊技部(例えば、主制御装置1000)、及び
遊技球が入球可能な補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口2410)と、
補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)を変動表示及び停止表示可能な補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部2421)と、
主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口2110)に取り付けられた、第一位置及び第二位置に変位可能な可変部材であって、第一位置に変位したときには主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)に遊技球が入球可能であると共に、第二位置に変位したときには主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口2110)に遊技球が入球不能又は入球可能であるときと比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物2112)と、
補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口2410)への遊技球の入球を契機として、補助遊技用乱数を取得する補助遊技用乱数取得手段(例えば、補助遊技乱数取得判定実行手段1123)と、
補助遊技用乱数取得手段(例えば、補助遊技乱数取得判定実行手段1123)が取得した補助遊技用乱数に基づき、補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部2421)にて実行される補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)の変動表示時間と補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)の確定停止表示態様としての停止補助遊技用識別情報とを決定する補助遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、補助遊技内容決定手段1143)と、
補助遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、補助遊技内容決定手段1143)による決定に基づき、補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部2421)にて補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)を所定時間変動表示させた後、停止補助遊技用識別情報を表示するよう制御する補助遊技用識別情報表示制御手段(例えば、補助遊技図柄制御手段1154)と、
補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)の停止補助遊技用識別情報が特定態様である場合、前記第一位置を基準として可変部材が変位している期間である特定時間にて可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物2112)を前記第二位置から前記第一位置に変位させた後、前記第二位置に変位させるという一連の動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段(例えば、電動役物開閉制御手段1160)と
を管理する、主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、補助遊技周辺機器2400)
を有しており、
補助遊技部(例えば、補助遊技周辺機器2400)は、
補助遊技部(例えば、補助遊技周辺機器2400)側の遊技状態に関しては、補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)の停止補助遊技用識別情報として前記特定態様が選択される確率に関する状態である補助遊技用識別情報当選確率状態として、特定確率で前記特定態様が選択され得る補助遊技用識別情報当選確率第一状態と、前記特定確率よりも高確率で前記特定態様が選択され得る補助遊技用識別情報当選確率第二状態と、が少なくとも存在し、更に、補助遊技用識別情報(例えば、補助遊技図柄)の変動表示時間の平均時間(ここで、当該状態で選択され得る変動表示時間は一つでも複数でもよく、一つである場合には当該「平均時間」は当該一つの変動表示時間となり、複数である場合には当該「平均時間」は各変動表示時間の選択頻度を踏まえた平均時間となる)に関する状態である補助遊技用識別情報変動時間状態として、第一の時間である補助遊技用識別情報変動時間第一状態と、前記第一の時間よりも短い第二の時間である補助遊技用識別情報変動時間第二状態と、が少なくとも存在し、更に、一回の易入球遊技における前記特定時間の合計値(易入球遊技が「可変部材が開放し続ける開放態様」である場合は一の特定時間が「前記特定時間の合計値」となり、易入球遊技が「可変部材が開閉する開閉態様」である場合には複数の特定時間の合計値が「前記特定時間の合計値」となる)の平均時間(ここで、当該状態で選択され得る「前記特定時間の合計値」は一つでも複数でもよく、一つである場合には当該「平均時間」は当該一つの「前記特定時間の合計値」となり、複数である場合には当該「平均時間」は各「前記特定時間の合計値」の選択頻度を踏まえた平均時間となる)に関する状態である易入球遊技時間状態として、第一の時間である易入球遊技時間第一状態と、前記第一の時間よりも長い第二の時間である易入球遊技時間第二状態と、が少なくとも存在する状況下、補助遊技部(例えば、補助遊技周辺機器2400)側の遊技状態を決定する補助遊技部側遊技状態決定手段(例えば、特定遊技可否・内容決定手段1183)と、
補助遊技部側遊技状態決定手段(例えば、特定遊技可否・内容決定手段1183)により決定された補助遊技部側遊技状態に移行させる補助遊技部側遊技状態移行制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を更に有しており、
補助遊技部側遊技状態決定手段(例えば、特定遊技可否・内容決定手段1183)は、補助遊技部(例えば、補助遊技周辺機器2400)側の遊技状態として、特別遊技後における主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動回数の増加に伴い変遷し得る複数段階からなる補助遊技部側変遷遊技状態を決定可能であり、ここで、補助遊技部側変遷遊技状態が決定された場合、当該補助遊技部側変遷遊技状態を構成する前記複数段階の各段階では、補助遊技用識別情報当選確率状態、補助遊技用識別情報変動時間状態及び易入球時間状態の内、少なくとも一の状態が他の段階とは相違し、且つ、特別遊技後における主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動回数の増加に伴い段階が変遷するに伴い、単位時間における前記特定時間が占める割合が低下する
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
尚、本態様に係るぱちんこ遊技機は、更に、
主遊技部側の遊技状態として、主遊技用識別情報の変動表示時間の平均時間が第一の時間である主遊技用識別情報変動時間第一状態と、主遊技用識別情報の変動表示時間の平均時間が前記第一の時間よりも短い第二の時間である主遊技用識別情報変動時間第二状態と、が少なくとも存在する状況下、主遊技部側の遊技状態を決定する主遊技部側遊技状態決定手段と、
主遊技部側遊技状態決定手段により決定された主遊技部側遊技状態に移行させる主遊技部側遊技状態移行制御手段と
を更に有すると共に、
補助遊技部側遊技状態決定手段は、
主遊技部側の遊技状態が主遊技用識別情報変動時間第一状態に切り替わった場合には、補助遊技部側の補助遊技用識別情報当選確率状態、補助遊技用識別情報変動時間情報及び易入球遊技時間状態を、補助遊技用識別情報当選確率第一状態、補助遊技用識別情報変動時間第一状態及び易入球遊技時間第一状態にそれぞれ切り替える一方、主遊技部側の遊技状態が主遊技用識別情報変動時間第二状態に切り替わった場合には、補助遊技部側の補助遊技用識別情報当選確率状態、補助遊技用識別情報変動時間情報及び易入球遊技時間状態を、補助遊技用識別情報当選確率第二状態、補助遊技用識別情報変動時間第二状態及び/又は易入球遊技時間第二状態にそれぞれ切り替え得る
ように構成してもよい。
ここで、本態様における補助遊技側の遊技状態について説明する。
まず、本態様における補助遊技用識別情報当選確率状態の内、補助遊技用識別情報当選確率第二状態は、補助遊技用識別情報当選確率第一状態よりも当選確率が高い一の状態に限られず、相互に当選確率が異なる状態(即ち、補助遊技用識別情報当選確率第二状態の1、補助遊技用識別情報当選確率第二状態の2、補助遊技用識別情報当選確率第二状態の3、・・・)から構成されていてもよい。この場合、特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態決定用情報記憶手段(例えば、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192c)に一時記憶されている、特別遊技終了後に移行させるべき遊技状態としては、補助遊技用識別情報当選確率状態の内、どの状態(即ち、補助遊技用識別情報当選確率第二状態の1、補助遊技用識別情報当選確率第二状態の2、補助遊技用識別情報当選確率第二状態の3、・・・のいずれ)であるかも記憶されている。
同様に、本態様における補助遊技用識別情報変動時間状態の内、補助遊技用識別情報変動時間第二状態は、補助遊技用識別情報変動時間第一状態よりも変動時間が短い一の状態に限られず、相互に変動時間が異なる状態(即ち、補助遊技用識別情報変動時間第二状態の1、補助遊技用識別情報変動時間第二状態の2、補助遊技用識別情報変動時間第二状態の3、・・・)から構成されていてもよい。この場合、特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態決定用情報記憶手段(例えば、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192c)に一時記憶されている、特別遊技終了後に移行させるべき遊技状態としては、補助遊技用識別情報変動時間状態の内、どの状態(即ち、補助遊技用識別情報変動時間第二状態の1、補助遊技用識別情報変動時間第二状態の2、補助遊技用識別情報変動時間第二状態の3、・・・のいずれ)であるかも記憶されている。
同様に、本態様における易入球遊技時間状態の内、易入球遊技時間状態は、易入球遊技時間第一状態よりも易入球遊技時間が長い一の状態に限られず、相互に易入球遊技時間が異なる状態(即ち、易入球遊技時間第二状態の1、易入球遊技時間第二状態の2、易入球遊技時間第二状態の3、・・・)から構成されていてもよい。この場合、特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態決定用情報記憶手段(例えば、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192c)に一時記憶されている、特別遊技終了後に移行させるべき遊技状態としては、易入球遊技時間状態の内、どの状態(即ち、易入球遊技時間第二状態の1、易入球遊技時間第二状態の2、易入球遊技時間第二状態の3、・・・のいずれ)であるかも記憶されている。
このように、補助遊技用識別情報当選確率第二状態、補助遊技用識別情報変動時間第二状態及び易入球遊技時間状態のいずれか(例えば易入球遊技時間状態のみ)、任意の二の組み合わせ又はすべては、第二状態が更に細分化(即ち、第二状態の1、第二状態の2、第二状態の3・・・)され得る。この場合、補助遊技側第X段階と補助遊技側第(X+1)段階(ここで、Xは1以上の整数であり、上限は例えば10000)とを比較した際(例えば、補助遊技側第1段階と補助遊技側第2段階)、いずれも、補助遊技用識別情報当選確率第一状態/第二状態、補助遊技用識別情報変動時間第一状態/第二状態、易入球遊技時間第一状態/第二状態、という括りでは同一であるとしても、補助遊技用識別情報当選確率第二状態、補助遊技用識別情報変動時間第二状態及び易入球遊技時間状態のいずれか一つ、任意の二の組み合わせ又はすべてについて、第二状態が異なる態様についても、本態様の範囲内である。例えば、易入球遊技時間状態について、第二状態の1(例えば、実施形態における「開放延長フラグA」がオンである場合=5秒)と第二状態の2(例えば、実施形態における「開放延長フラグB」がオンである場合=3秒)とが存在する場合、補助遊技部側第一段階遊技状態が、補助遊技用識別情報当選確率第二状態、補助遊技用識別情報変動時間第二状態及び易入球遊技時間第二状態の1であり、補助遊技部側第一段階遊技状態が、補助遊技用識別情報当選確率第二状態、補助遊技用識別情報変動時間第二状態及び易入球遊技時間第二状態の2である態様をも本態様は含む。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、特別遊技後における主遊技用識別情報の変動回数の増加に伴い段階が変遷するに伴い、単位時間における易入球遊技に係る特定時間が占める割合が低下するように構成されているので、ある特別遊技の終了後からの次回の特別遊技の発生が早期の段階であればある程、遊技者にとって有利になるという状況を構築することが可能となり、遊技が単調となってしまうことを回避することができる。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、更に、特別遊技後における主遊技用識別情報の変動回数の増加に伴い段階が変遷するに伴い、補助遊技部側の遊技状態が変遷するよう構成されているため、遊技状態が容易に判別できてしまうことを回避することができる。

図1は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図4は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図5は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での乱数取得処理のフローチャートである。 図6は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。 図8は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定実行処理のフローチャートである。 図9は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常遊技制御処理のフローチャートである。 図10は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄の変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。 図12は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図13は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理フローチャートである。 図14は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図15は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図16は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図17は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での保留情報管理・保留表示制御処理のフローチャートである。 図18は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図19は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図20は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図21は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での遊技状態報知制御処理のフローチャートである。 図22は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における作用図である。 図23は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での遊技状態報知制御処理のフローチャートである。 図24は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのミッション演出表示制御処理のフローチャートである。 図25は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における作用図1である。 図26は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における作用図2である。 図27は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における作用図3である。 図28は、実施形態の変更例1−2に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図29は、実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での遊技状態報知制御処理のフローチャートである。 図30は、実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での時差時短報知演出表示制御処理のフローチャートである。 図31は、実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における作用図である。
実施するための形態
はじめに、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の意義を説明することとする。尚、各用語の意義は特に限定されないが、理解の容易上例示的に説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよく、例えば、視覚的なものとしては、数字、文字、図柄等の形状のあるものを通じて情報出力するもの(例えば、主制御装置側で管理する主遊技図柄や補助遊技図柄、副制御装置側で管理する演出遊技に関連する装飾図柄)を挙げることができる。「入賞容易状態」とは、遊技球が流入可能な状態や流入し易い状態を指し、「入賞非容易状態」とは、遊技球が流入不能な状態や遊技球が流入困難な状態を指す。ここで、例えば、一般的な大入賞口(所謂、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態とを採り得る構成(所謂、ベロ型アタッカー)においては、当該突き出した状態=入賞容易状態であり、当該引っ込んだ状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、主遊技用乱数としては、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。また、補助遊技用乱数としては、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」を挙げることができる{但し、これはあくまで一例であり、前述した図柄決定乱数の他、或いはこの乱数の代わりに、易入球状態への移行可否を決定する「当選乱数」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、易入球状態の継続時間や易入球状態の実行態様(例えば、開放態様、開閉態様)を決定するための「易入球状態決定用乱数」のいずれか一又は任意の複数の組み合わせを含んでいてもよい}。「可変部材」は、少なくとも第一位置(可変部材が当該位置にあるとき、主遊技用始動口が入球可能となる)及び第二位置(可変部材が当該位置にあるとき、主遊技用始動口が入球不能又は困難となる)に変位可能であれば変位態様は特に限定されない。変位態様としては、第一位置が開放状態である位置であり第二位置が閉鎖状態である位置となる可変部材{例えば、それぞれが下端で軸支されている、相互に対向した二部材が、一方(遊技者から見て右)は時計回り、他方(遊技者から見て左)は反時計回りに移動した「第一位置」と、前記一方が反時計回り、前記他方が時計回りに移動した「第二位置」とを採り得る、所謂周知の「電動チューリップ」}や、第一位置が遊技者側に突き出した状態である位置であり第二位置が遊技者に対して引っ込んだ状態である位置である可変部材(例えば、周知の「ベロ電動役物」)を挙げることができる。更に、可変部材の位置として、第一位置や第二位置だけでなく、第一位置よりも遊技球が入球し易い一又は複数の位置や、第二位置よりも遊技球が入球し難い一又は複数の位置を採り得る態様も含む。ここで、本発明では、この位置の違いを「易入球遊技時間状態」の代わりとしてもよく(即ち、易入球遊技時間第一状態→易入球遊技位置第一状態、易入球遊技時間第二状態→易入球遊技位置第二状態)、或いは、「易入球遊技時間状態」と組み合わせてもよい(即ち、「易入球遊技時間状態」+「易入球遊技位置状態」)。例えば、前者の場合、易入球遊技位置第二状態は、易入球遊技位置第一状態よりも遊技球が入球し易い限り、一の位置のみならず、相互に異なる複数の位置{例えば、第一状態(開放角度0)、第二状態の1(開放角度30度)、第二状態の2(開放角度60度)・・・}から構成されていてもよい。また、後者の場合、易入球遊技時間/位置第二状態は、易入球遊技時間/位置第一状態よりも遊技球が入球し易い限り、一の時間及び一の位置の組合せのみならず、時間と位置とが異なる組合せ{例えば、第一状態(開放角度60度、開放時間0.2秒)、第二状態の1(開放角度60秒、開放時間0.3秒)、第二状態の2(開放角度90度、開放時間0.5秒)・・・・}から構成されていてもよい。また、一回の易入球遊技における易入球遊技態様についても、可変部材が開放し続ける態様と、可変部材が複数回開閉する態様とがある。このような態様の違いを「異なる状態」とする場合も本発明の範囲内である。例えば、X秒開放し続ける態様と、Y秒をZ回繰り返す態様(Y×Z=X秒)とは、一回の易入球遊技における特定時間の合計値は同一であるが、これらを異なる易入球遊技状態としてもよい。尚、特定時間の合計時間が同一である場合でも、通常、開閉態様よりも開放態様の方が有利である。また、前述の例だと、特定時間の合計値がX秒であった場合、通常、Zが小さい方が有利である。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本特許請求の範囲や本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「平均時間」とは、選択頻度を踏まえての平均時間を指す(例えば、変動時間1秒の選択率が10%で変動時間5秒の選択率が90%である場合、平均時間は4.6秒)。「遊技者にとって有利な補助遊技部側遊技状態となる」とは、単位時間当りの可変部材の開放時間が多くなることを指す。「遊技者にとって不利な補助遊技部側遊技状態となる」とは、単位時間当りの可変部材の開放時間が少なくなることを指す。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、本実施形態に係る第1種第1種複合機には何ら限定されず、始動口の入球容易状態が異なる構成を有するぱちんこ遊技機{例えば、ぱちんこ遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等)}に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、本形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、演出表示装置2310、補助遊技図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置2111と、第2主遊技始動口電動役物2112と、第2主遊技始動口電動役物2112を開閉させるための第2主遊技始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞不能な閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞可能な開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1主遊技始動口2210の存在により、第2主遊技始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2主遊技始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを重ねるように配置したがこれにも限定されず、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを離隔して設けるよう構成してもよい。その場合には、例えば、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110との入球割合が略同一となるよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置2411を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110側に設けられた第2主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄)が大当り図柄や小当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した、各主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a(第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a)とを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1主遊技に基づく特別遊技と第2主遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。また、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態とを採り得る態様(所謂、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2310は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装図表示部2311と、装図保留表示部2312とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2310は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2311上等での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置(サブサブ基板)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置(主制御基板)1000は、遊技に係る各種周辺機器と情報伝達可能に接続されている。まず、主制御装置1000は、I/Oポートを介して、遊技周辺機器2000(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器2400)と接続されている。具体的には、第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)や第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)又は補助遊技始動口2410等からの各種入球信号を受信したり、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)や補助遊技図柄表示装置2420等への表示コマンドを送信したりする。更に、主制御装置1000は、演出制御を司る演出制御手段(サブメイン基板)2320と、一方向的に情報送信可能なように接続されている。尚、演出制御手段2320は、演出を実行する演出表示装置2310(サブサブ基板)に演出コマンドを送信可能なように接続されている。更に、主制御装置1000は、賞球払出の制御を司る賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と双方向に情報伝達可能に接続されている。尚、賞球払出制御装置3000は、賞球払出動作を実行する賞球払出装置(ステッピングモータ等の駆動手段とスプロケット等を含む装置)を駆動制御可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御基板1000、サブ基板(演出制御手段2320、演出表示装置2310)、賞球払出制御基板3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1遊技、第2遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報〔例えば、サブメイン基板2320側には、主遊技に関しては、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り(出球あり)、2R大当り(出球あり)、2R大当り(出球無し)、小当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等;補助遊技に関しては、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(当り、ハズレ)、変動時間に関する情報、電動役物の開始信号・終了信号、保留情報等;賞球払出制御基板3000側には、賞球払出コマンド〕を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動開始条件{特別遊技中でないこと、主遊技図柄の変動中でないこと等}を充足したか否か及び補助遊技図柄の変動開始条件(電動役物が開放中でないこと、補助遊技図柄が変動中でないこと)の判定処理を司る図柄変動開始条件充足判定手段1138と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110側に設けられた第2主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、限定頻度遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(入賞容易状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技関連情報一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1主遊技当選乱数、第1主遊技変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2主遊技当選乱数、第2主遊技変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数(例えば、補助遊技当選乱数、補助遊技変動態様決定乱数、補助遊技図柄決定乱数等)を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄に係る変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄に係る変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄に係る変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、大当りや小当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に特別遊技実行許可フラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、第2主遊技始動口電動役物2112を開放させるか否かを決定する電動役物開放可否決定手段1135cと、第2主遊技始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電動役物開放当否抽選テーブル1135dと、を有している。以下、特別遊技の当否抽選の際に参照される当否抽選用テーブル1135bと第2主遊技始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電動役物開放当否抽選テーブル1135dとを詳述する。
まず、特別遊技の当否抽選の際に参照される当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本実施形態では、大当りと小当りとを同一テーブルに構成したが、これには限定されず、別テーブルで大当りと小当りを決定するよう構成してもよい。ここで、表1は、当否抽選用テーブル1135bの一例である。尚、以下での大当り及び小当りの確率はあくまで例示である。
Figure 2012192048
次に、表2は、第2主遊技始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電動役物開放当否抽選テーブル1135dの一例を示したものである。ここで、当該表から分かるように、本実施形態では、補助遊技確変フラグがオンであるか否かによって参照されるテーブルが異なるよう構成されており、補助遊技確変フラグがオンである場合の方が、電動役物開放当選確率が高く構成されている。尚、本例のように、確変時にはより高確率で当選(例えば、50%以上、より好適には90%以上)し、通常時にはほぼ当選しない(例えば、30%以下、より好適には10%以下)ことが好適である。このように構成することで、特別遊技終了時点で補助遊技情報が変動(当該状況下においては、通常時用の当否抽選テーブルに基づく変動)していたとしても、特別遊技終了後に特定遊技状態に移行した際の、当該変動結果=ハズレとすることをほぼ担保できる(これにより、特別遊技終了後に遊技状態をサブ側で報知する前に、電動役物の様子を見て遊技者が遊技状態を把握できてしまうことを防止しやすくなる)。
Figure 2012192048
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1主遊技側乱数(特に、第1主遊技図柄決定乱数及び第1主遊技変動態様決定乱数)に基づき、第1主遊技図柄に係る停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した第2主遊技側乱数(特に、第2主遊技図柄決定乱数及び第2主遊技変動態様決定乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技側乱数(特に、補助遊技図柄決定乱数及び補助遊技変動態様決定乱数)に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を有している。そして、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)は、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1141a−1(第2主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1142a−1)と、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動態様(変動時間)を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル1141a−2(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル1142a−2)と、を有している。以下、これらを詳述する。
まず、表3は、第1主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1141a−1及び第2主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1142a−1の一例を示したものである。下記例から分かるように、本実施形態では、大当り図柄として複数存在している。そして、後述するように、この図柄の種類や遊技状態等に基づいて、特別遊技時の利益状態や特別遊技後の遊技状態が決まるよう構成されている(これについては後述する)。
Figure 2012192048
次に、表4は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル1141a−2及び第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル1142a−2の一例を示したものである。尚、本実施形態では両者のテーブル構成は共通するので一纏めにしてある。当該表から分かるように、主遊技時短遊技時のテーブル(同表の下段)においては、非主遊技時短遊技時のテーブル(同表の上段)と比較して相対的に短い変動時間が選択されるよう構成されている。即ち、主遊技時短遊技状態である状況下においては、主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮されることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、保留球数に応じて、異なる変動態様が選択されるよう構成してもよい(例えば、保留消化時に保留が3個又は4個存在している場合には、短い変動時間が選択されるよう構成してもよい)。
Figure 2012192048
次に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有している。更に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、補助遊技図柄の停止図柄を決定する際に参照される補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1と、補助遊技図柄の変動態様(変動時間)を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2とを有している。以下、表を参照しながら各テーブルを説明する。
まず、表5は、補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1の一例を示したものである。この表から分かるように、本実施形態では、補助遊技側乱数(当選乱数)に基づき当選が決定された場合には、所定の当り図柄「7」が割り当てられる一方、ハズレが決定された場合には、所定のハズレ図柄「−」が割り当てられるように構成されている。
Figure 2012192048
次に、表6は、補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2の一例を示したものである。本例に示されるように、補助遊技時短フラグがオンである状況下で補助遊技図柄が変動する場合、当該フラグがオフである状況下と比較して短時間変動するように構成されている(例えば、変動時間T=1秒、変動時間T=30秒)。
Figure 2012192048
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1154と、を有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1154aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1154aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1154a−1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間を決定する際に参照される電動役物開放時間決定用参照テーブル1163と、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間を管理する電動役物開放時間管理用タイマ1162と、第2主遊技始動口電動役物2112の開閉態様を決定する電動役物開閉態様決定手段1164と、を有している。
ここで、表7は、電動役物開放時間決定用参照テーブル1163の一例を示したものである。当該表から分かるように、本実施形態では、電動役物開放時間に係るフラグ(開放延長フラグ)として、開放延長フラグA〜Dの複数のフラグ種を有しており、当該オンとなっている開放延長フラグ種に基づき、電動役物開放時間の時間値が決定されるよう構成されている。(本例では、開放延長フラグAオン=TL1、開放延長フラグBオン=TL2、開放延長フラグCオン=TL3、開放延長フラグDオン=TL4、開放延長フラグA〜Dがすべてオフ=T)。尚、開放延長フラグ毎に設定される電動役物開放時間の時間値には特に限定されない{本例では、TL1>TL2>TL3>TL4>Tとなるよう時間値を設定(例えば、TL1=5秒、TL2=3秒L3=1秒L4=0.3秒、T=0.2秒)}。尚、本実施形態においては、電動役物を開閉させる態様として、所定の時間分だけ開放動作のみを行うよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、所定の時間分だけ開放動作を行う態様だけでなく、所定の時間内において複数回の開閉動作を行うよう構成してもよい。例えば、開放延長フラグAオンの場合、所定時間(本例では、5秒)分だけ開放動作を行う態様と、所定時間内において、複数回の開閉動作(例えば、2.5秒の開閉動作を2回)を行う態様の何れかを、抽選によって決定するよう構成する例を挙げることができる。
Figure 2012192048
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(高利益特別遊技、低利益特別遊技、実質賞球無特別遊技)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当りに当選している(特別遊技実行許可フラグがオンである)か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。
また、特別遊技時間管理手段1174は、ラウンド時間を管理するラウンド実行用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
ここで、表8は、特別遊技内容参照テーブル1172aの一例である。この表から分かるように、当り図柄「7A及び7B」は、多くの出球を獲得できる高利益特別遊技である。他方、「5A、5B」は、高利益特別遊技よりも少ない出球しか獲得できない低利益特別遊技である。尚、設計値的には、高利益特別遊技の累積賞球払出予定数をA(本例では、1Rの最大入賞個数=10個、R数=16R、賞球払出数=14球、であるので、10×16×14=2240個)、低利益特別遊技の累積賞球払出予定数をB(本例では、1Rの最大入賞個数=10個、R数=2R、賞球払出数=15球、であるので、10×2×15=300個)とした場合、B/Aが所定値C以上{例えば1/8以上(本例では1/約7.5)}となるよう設計されている。更に、「1A、1B、3A、3B、2A、2B、4A、4B」は、殆ど出球を獲得できない実質賞球無特別遊技である。また、当り図柄「7A、7B」と当り図柄「1A、1B、3A、3B」の場合、開放時間が異なる(前者は30秒、後者は0.5秒)ものの、ラウンド中は開放し続ける特別遊技が実行されるという点で共通する。他方、当り図柄「2A、2B、4A、4B」(小当り)の場合は、1ラウンド中に開閉する開放パターンの特別遊技が実行される。このように、前述した当り図柄「1A、1B、3A、3B」と当り図柄「2A、2B、4A、4B」とを比較すると、内部的には相違するものの、一回の開閉時間(0.25秒)が同じ点及び開閉回数が同一である点(前者が1ラウンド当り1開閉を2ラウンドの2回、後者が1ラウンド当り2開閉を1ラウンドの2回)で共通するので、見た目上は全く同一の開放時間・開放パターンの特別遊技が繰り広げられる。尚、当り図柄「1A、1B、3A、3B」と、当り図柄「2A、2B、4A、4B」(小当り)では、特別遊技後の遊技状態の移行態様(後述の表9参照)が異なっており、特に小当りである当り図柄「2A、2B、4A、4B」においては、特別遊技移行時の遊技状態と特別遊技後の遊技状態が同一である(即ち、遊技状態が移行しない)ことを補足しておく。
Figure 2012192048
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技の内容を決定する特定遊技可否・内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、を有している。ここで、特定遊技可否・内容決定手段1183は、第1主遊技及び第2主遊技に関する特定遊技への移行可否及びその内容を決定する際に参照される主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183aと、補助遊技に関する特定遊技の移行可否及びその内容を決定する際に参照される補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bと、を更に有している。以下、これらについて詳述する。
まず、表9は、主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に遊技状態決定用参照テーブル)の一例を示したものである。ここで、本例の内容を説明する前に本実施形態における各遊技状態を整理する。まず、本実施形態における「主遊技確変遊技状態」とは、特別遊技への移行当選確率が「主遊技通常遊技状態」のそれよりも高い状態(主遊技確変フラグがオン)を指す。また、「主遊技時短遊技状態」とは、主遊技図柄の変動時間が「主遊技通常遊技状態」よりも相対的に短い状態(主遊技時短フラグがオン)を指す。
Figure 2012192048
尚、本実施形態では、当該特別遊技後の主遊技遊技状態は、当該特別遊技移行時における主遊技遊技状態と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、例えば、当該特別遊技移行時における主遊技遊技状態のみに基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄のみに基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。
次に、表10は、遊技状態が切り替わったときに主遊技側での遊技状態の回数を決定する際に参照される、主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に回数決定用参照テーブル)の一例を示したものである。表10から分かるように、本実施形態では、主遊技側での遊技状態が主遊技確変遊技状態に移行した場合には、所定回数(本例では、100回)分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまで当該遊技が継続するように構成されている。また、主遊技側での遊技状態が主遊技時短遊技状態に移行した場合にも同様に、所定回数(本例では、100回)分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまで当該遊技が継続するように構成されている。即ち、主遊技側での遊技状態が主遊技確変遊技状態且つ主遊技時短遊技状態に移行した場合には、当該所定回数分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでは、相対的に短い期間で次回の大当り発生を期待できるという、遊技者にとって有利な遊技状態となるのである。尚、本実施形態では、確変と時短回数を同一としたがこれに限定されず、確変回数>時短回数、時短回数>確変回数、としてもよい。更には、確変及び/又は時短の回数に制限を設けず次の大当りまで継続するように構成してもよい(例えば、99999回、∞回)。
Figure 2012192048
次に、表11は、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に遊技状態決定用参照テーブル)の一例である。表11から分かるように、本実施形態における補助遊技側の遊技状態は、当該遊技状態を表す入賞容易状態種別に基づき一義的に決定されるよう構成されている。ここで、入賞容易状態種別とは、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ、開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)のオン/オフ状態の組合せ毎に異なる種別である。例えば、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別が「状態種別19」である場合には、補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オン、開放延長フラグA=オン(開放延長フラグB〜D=オフ)と決定されるのである。尚、本実施形態においては、理解を容易にするため、入賞容易状態種別の種別番号が大きくなるに伴い(「状態種別0」<「状態種別1」<・・・<「状態種別19」)、入賞容易状態の性能が向上する(換言すれば、単位時間当たりの第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間が長くなる)よう構成されている(但し、これには限定されない)。また、入賞容易状態種別の種別数には特に限定されないが、例えば、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ、開放延長フラグのオン/オフ状態の組合せ最大数を、入賞容易状態種別として設定し得る最大の種別数とするよう構成する例を挙げることができる{本例では、補助遊技確変フラグ2通り×補助遊技時短フラグ2通り×開放延長フラグ5通り(A〜Dの何れかがオンの4通り+全てオフの1通り)=20通りが組合せ最大数である}。尚、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ、開放延長フラグのオン/オフ状態の組合せが同一であっても、異なる入賞容易状態種別として設定することも可能である(このような構成の具体例については後述する)。
Figure 2012192048
次に、表12は、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の一例である。表12から分かるように、本実施形態では、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別は、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nの何れかの移行態様に基づき、一義的に決定されるよう構成されている。ここで、本実施形態では、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nは、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されている。例えば、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別が「状態種別0」であり、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「7A」であった場合には、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様7A−0」と決定される。また、補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nの何れかの移行態様は、当該遊技状態移行態様種別及び特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数(変動回数)に基づき一義的に決定されるよう構成されている。例えば、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様7A−0」である場合には、当該特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数が「6回転〜30回転」である際に、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別が「状態種別18」と決定され、当該特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数が「31回転〜50回転」である際には、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別が「状態種別17」と決定されるのである。そして、当該決定された入賞容易状態種別に基づき、補助遊技側の遊技状態を決定する各種フラグのオン/オフ(表11参照)が決定されることとなる。ここで、本形態では、入賞容易状態が高い利益状態のときに当選した場合には、当該利益状態よりも低い入賞容易状態のときに当選した場合と比較し、より利益状態が高い遊技状態移行態様種別が選択されるように構成されている。
Figure 2012192048
ここで、本実施形態においては、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「7A、7B」であった場合について着目している。このような場合には、前述のように、当該特別遊技後において、主遊技側での遊技状態が主遊技確変遊技状態且つ主遊技時短遊技状態に移行し、所定回数分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでは、遊技者にとって有利な遊技状態となる。そして、当該遊技者にとって有利な遊技状態である状況下において、本例に示すように、補助遊技側の入賞容易状態を変化させることで、新たな遊技性を生み出すことを目的としている。即ち、当該状況下において、主遊技図柄の図柄変動回数が累積していくことに伴い、入賞容易状態が「状態種別19」→「状態種別18」→「状態種別17」・・と移行していくことを特徴としているのである(このような特徴が生み出す作用については後述する)。
尚、本実施形態では、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別は、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されず、他のファクタに基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。例えば、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別ではなく、補助遊技側の遊技状態を示す各種フラグの内、任意のフラグのオン/オフ状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、当該特別遊技への移行契機時における主遊技側の遊技状態(即ち、主遊技確変フラグ、主遊技時短フラグのオン/オフ状態)に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるように構成されていてもよい。また、更なる例として、主遊技側の遊技状態として、主遊技限定頻度状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。ここで、主遊技限定頻度状態とは、主遊技図柄の変動態様を決定する際に、主遊技限定頻度状態であるか否かによって、参照される抽選テーブルが異なるよう構成されていることを前提とし、所定の主遊技図柄が停止表示されたことを契機として、以降限定された回数だけ、本来参照されるテーブルとは異なる特殊なテーブルを参照して、主遊技図柄の変動態様を決定する状態のことである。
次に、特定遊技終了条件判定手段1181は、特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数をカウントするための回転数カウンタ1181aと、特別遊技終了後における特別図柄の変動回数の累積値と対応して段階的に変遷する補助遊技側の遊技状態の段階値(補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける現在の移行態様に係る値)を特定するための補助遊技状態移行カウンタ1181bと、遊技状態移行態様1〜Nにおける切り替えタイミングとなる図柄変動に係る回転数をカウントするための入賞容易状態切換カウンタ1181cと、を更に有している。
次に、遊技関連情報一時記憶手段1190は、主遊技図柄に関する制御や特別遊技に関する制御等の主遊技に関連した処理の際の情報を一時記憶するための主遊技関連情報一時記憶手段1191と、補助遊技図柄に関する制御や第2主遊技始動口電動役物2112に関する制御等の補助遊技に関連した処理の際の情報を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192と、を有している。
ここで、主遊技関連情報一時記憶手段1191は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の表示制御に関する情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aと、主遊技側の遊技状態に関する情報を一時記憶するための主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bと、特別遊技の処理に関する情報を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cと、を有している。
また、補助技関連情報一時記憶手段1192は、補助遊技図柄の表示制御に関する情報を一時記憶するための補助遊技図柄関連情報一時記憶手段1192aと、補助遊技側の遊技状態に関する情報を一時記憶するための補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bと、特別遊技終了後における補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nに関する情報を一時記憶するための入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cと、を有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1主遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400と、演出出力に係るサブ基板(サブメイン基板2320、サブサブ基板2310)と、払出実行に係る賞球払出制御基板3000と、を有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、を有する。
次に、補助遊技周辺機器2400は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
次に、演出制御手段2320(サブメイン基板と称される副制御基板)は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための情報受信手段2321と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2310上で演出表示制御を行う表示制御手段2322と、を有している。ここで、演出制御手段2320が実行する主たる演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄と称される、遊技の結果に影響を与えない演出用図柄の表示制御である。以下、上記各手段を詳述する。
まず、情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの主遊技に関する情報(例えば、図柄情報、遊技状態情報、特別遊技情報等)や補助遊技に関する情報(例えば、図柄情報、遊技状態情報、電動役物の開閉情報等)を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2321aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2322は、演出表示装置2310の装図表示部2311上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2322aと、演出表示装置2310の装図保留表示部2312上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2322bと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2322a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2322a−2と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1と、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照するための停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2と、を更に有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2322bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2322b−1を有している。
尚、演出制御手段2320は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本実施形態においては、演出制御手段2320が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出制御手段2320により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4〜図21のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図15のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。
はじめに、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する補助遊技始動口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理10を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定実行処理を実行する。次に、ステップ14で、主制御装置1000は、後述の通常遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理を実行し、再びステップ10に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図5は、図4におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技側乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技側乱数取得処理を実行し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定実行処理)に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段1113は、補助遊技始動口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(本例では、4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技側乱数を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算する。次に、ステップ1110で、情報送信手段1300は、当該保留情報を演出制御手段2320側に送信し、次の処理(ステップ1300の主遊技側乱数取得処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合には、次の処理(ステップ1300の主遊技側乱数取得処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1主遊技始動口入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(本例では、4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306及びステップ1308で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技側乱数(第1主遊技当選乱数、第1主遊技変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得し、第1主遊技図柄保留手段1131が、第1主遊技図柄について何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第1主遊技側乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1309で、情報送信手段1300は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が第1主遊技図柄について何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1310で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(本例では、4個)でないか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314及びステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技側乱数(第2主遊技当選乱数、第2主遊技変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数)を取得し、第2主遊技図柄保留手段1132が、第2主遊技図柄について何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第2主遊技側乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aにセットする。次に、ステップ1317で、情報送信手段1300は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が第2主遊技図柄について何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を表示制御手段2320側に送信し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定実行処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合はステップ1310に移行し、ステップ1310及びステップ1312でNoの場合は次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定実行処理)に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。以下、当該ステップ1206でYesである場合、補助遊技電動役物(第2主遊技始動口電動役物2112)の開放当否抽選(補助遊技図柄の停止図柄決定)処理、補助遊技図柄の変動時間の決定処理、補助遊技図柄の変動表示処理、補助遊技電動役物の開放時間決定処理、補助遊技電動役物の開放制御処理、が実行される。
まず、ステップ1250〜ステップ1254にかけて、補助遊技電動役物の開放当否抽選(補助遊技図柄の停止図柄決定)処理が実行される。具体的には、はじめに、ステップ1250で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、補助遊技確変フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1250でYesの場合、ステップ1252で、電動役物開放可否決定手段1135cは、今回消化される補助遊技側乱数に基づき、電動役物開放当否抽選テーブル1135d(補助遊技確変時用)を参照して当否を決定し、続いて、補助遊技内容決定手段1143は、当否結果に基づき、補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1を参照して停止図柄を決定する。他方、ステップ1250でNoの場合、ステップ1254で、電動役物開放可否決定手段1135cは、今回消化される補助遊技側乱数に基づき、電動役物開放当否抽選テーブル1135d(補助遊技通常時用)を参照して当否を決定し、続いて、補助遊技内容決定手段1143は、当否結果に基づき、補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1を参照して停止図柄を決定する。尚、本実施形態では、補助遊技電動役物の開放当否抽選を実行した後、当否結果と対応した停止図柄を割り当てるように構成したが、当選図柄とハズレ図柄が存在する停止図柄決定用抽選テーブルを用いて停止図柄を直接決定するように構成してもよい。この場合、補助遊技確変時用テーブルにおける当選図柄の選択率が補助遊技通常時用テーブルにおけるそれよりも高く設定されている。また、本例では、補助遊技確変フラグは1種類のみしかないが、複数種(例えば3種)設け、それぞれ当選確率を異ならしめるように構成してもよい(例えば、当選確率が高い順に、補助遊技確変Aフラグオン>補助遊技確変フラグBオン>補助遊技確変フラグCオン>補助遊技確変フラグオフ)。
次に、ステップ1256〜ステップ1260にかけて、補助遊技図柄の変動時間の決定処理が実行される。具体的には、はじめに、ステップ1256で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、補助遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1256でYesの場合、ステップ1258で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2を参照し、補助遊技図柄の変動時間(本例では、T)をセットする。他方、ステップ1256でNoの場合、ステップ1260で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2を参照し、補助遊技図柄の変動時間{本例では、T(T>T)}をセットする。尚、本実施形態では、補助遊技図柄の変動時間を決定する際、補助遊技時短フラグのオンオフで一義的に変動時間が割り当てられる(即ち、参照テーブルの形)ように構成したが、これに限定されず、抽選テーブルの構成を採ってもよい。この場合、選択頻度を踏まえての選択される時間の平均時間が、補助遊技時短時の方が補助遊技通常時よりも短くなるように構成されていればよく、補助遊技時短時と補助遊技通常時とで同一変動時間のものが選択される場合があっても、更には補助遊技時短時の方が補助遊技通常時よりも長い変動時間のものが選択される場合があってもよい。また、本例では、補助遊技時短フラグは1種類のみしかないが、複数種(例えば3種)設け、それぞれ変動時間(或いは前述した平均時間)を異ならしめるように構成してもよい(例えば、変動時間が短い順に、補助遊技時短Aフラグオン>補助遊技時短フラグBオン>補助遊技時短フラグCオン>補助遊技時短フラグオフ)。
次に、ステップ1212〜ステップ1220にかけて、補助遊技図柄の変動表示処理が実行される。まず、ステップ1212で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1154a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1215で、情報送信手段1300は、補助遊技図柄の変動表示を開始した旨の情報(補助遊技図柄変動開始情報)を演出制御手段2310側に送信する。次に、ステップ1216で、補助遊技図柄変動時間管理手段1154aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1154a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技図柄表示部2421上で、ステップ1252又はステップ1254で補助遊技内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。次に、ステップ1219で、情報送信手段1300は、補助遊技図柄の変動表示が終了した旨の情報(補助遊技図柄変動終了情報)を演出制御手段2310側に送信する。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1222〜ステップ1266にかけて、補助遊技電動役物の開放時間決定処理が実行される。まず、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1262で、電動役物開閉態様決定手段1164は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、開放延長フラグ(開放延長フラグA〜Dのいずれか)がオンであるか否かを判定する。ステップ1262でYesの場合、ステップ1264で、電動役物開閉態様決定手段1164は、電動役物開放時間決定用参照テーブル1163を参照し、オンとなっている開放延長フラグに対応した開放時間(本例では、開放延長フラグAオン=開放時間TL1、開放延長フラグBオン=開放時間TL2、開放延長フラグCオン=開放時間TL3、開放延長フラグDオン=開放時間TL4)を補助遊技関連情報一時記憶手段1192にセットする。他方、ステップ1262でNoの場合、ステップ1266で、電動役物開閉態様決定手段1164は、電動役物開放時間決定用参照テーブル1163を参照し、開放延長フラグがオフの場合に対応した開放時間(本例では、開放延長フラグA〜Dオフ=開放時間T)を補助遊技関連情報一時記憶手段1192にセットする。尚、本実施形態では、開放延長フラグを複数(本例では3種)設けたものを例示したが、開放延長フラグ自体を1つとしてもよい。この場合、開放延長フラグがオンであるときには、所定タイミング(例えば、補助遊技用乱数取得時、補助遊技図柄の変動開始時、補助遊技図柄の変動終了時)に開放延長時間決定乱数を取得し(或いは補助遊技用乱数をそのまま利用し)、複数の開放時間が選択可能な開放延長時間抽選用テーブルを備えるように構成してもよい。
次に、ステップ1226〜ステップ1234にかけて、補助遊技電動役物の開放制御処理が実行される。まず、ステップ1226で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を開放すると共に、電動役物開放期間管理用タイマ1162をスタートする。次に、ステップ1229で、情報送信手段1300は、第2主遊技始動口電動役物2112の開放動作を開始した旨の情報(電動役物開放開始情報)を演出制御手段2310側に送信する。次に、ステップ1230で、電動役物開閉制御手段1160は、電動役物開放期間管理用タイマ1162を参照し、補助遊技関連情報一時記憶手段1192に一時記憶した開放時間の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、電動役物開放期間管理用タイマ1162を停止(及びゼロクリア)する。次に、ステップ1233で、情報送信手段1300は、第2主遊技始動口電動役物2112の開放動作を終了した旨の情報(電動役物開放終了情報)を演出制御手段2310側に送信する。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ14の通常遊技処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(ステップ14の通常遊技処理)に移行する。
次に、図9は、図4におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述する第1主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述する第2主遊技図柄表示処理を実行する。そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述する特別遊技作動条件判定処理を実行し、次のステップ(特別遊技制御処理16)に移行する。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理及び第2主遊技図柄表示処理のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側及び第2主遊技図柄側で共通するため、特記する場合を除き、第1主遊技図柄側を主に記載することとし、第2主遊技図柄側は括弧書きで記載する。まず、ステップ1800で、主制御装置1000は、後述する変動開始条件充足判定処理を実行する。次に、ステップ1402で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に係る変動開始許可フラグがオンであるか否かを判定する。尚、「変動開始許可フラグ」とは、後述する変動開始条件充足判定処理においてオンとなる、特別遊技中や主遊技図柄が変動中でないこと等を条件としてオンになるフラグである。ステップ1402でYesの場合、ステップ1403で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191のフラグ領域にアクセスし、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に係る変動開始許可フラグをオフにする。
次に、ステップ1404で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)を読み出す。次に、ステップ1405で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から当該読み出した第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)を削除すると共に、残りの図柄変動に係る第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)をシフトする。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、第1主遊技側乱数(第1当選乱数){第2主遊技側乱数(第2当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、主遊技図柄当否(大当り、小当り)抽選を実行する。尚、本実施形態では、同一の抽選テーブルで大当り及び小当りの抽選を実行したがこれには限定されない。例えば、当否抽選に際しては、先に大当り抽選テーブルを参照して大当り抽選を実行し、大当り抽選にはずれた場合、更に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行するように構成してもよい。更には、先に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行し、小当り抽選にはずれた場合又は当たった場合でも重ねて大当り抽選を実行してもよい。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当りか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191a内の当りフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
そして、ステップ1412で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1主遊技側乱数(例えば、第1主遊技図柄決定乱数、第1主遊技変動態様決定乱数){第2主遊技側乱数(例えば、第2主遊技図柄決定乱数、第2主遊技変動態様決定乱数)}に基づいて第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aに一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態(確率変動遊技状態等)に基づいて決定される(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信手段1300は、ステップ1412で決定した第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1416で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、所定時間{前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間}を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1418で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aに一時記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始すると共に、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)をスタートする。次に、ステップ1420で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191内の変動中フラグをオンする。
そして、ステップ1422で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)を参照して、当該主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1426で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。
次に、ステップ1438で、遊技制御手段1100は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aを参照し、当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1438でYesの場合、ステップ1440で、遊技制御手段1100は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191a内の当りフラグをオフにする。次に、ステップ1446で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技実行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1447−1で、特定遊技制御手段1180は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aを参照し、今回の当りが小当りでないか否かを判定する。ステップ1447−1でYesの場合、ステップ1447−2で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190における遊技内容決定用情報一時記憶領域内の記憶内容を、今回の特別遊技への移行契機となった当選図柄、現在の遊技状態(主遊技側及び補助遊技側及び現在の入賞容易状態種別)にて更新し、ステップ1428に移行する。他方、ステップ1447−1でNoの場合、ステップ1447−3で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190における遊技内容決定用情報一時記憶領域内の記憶内容を、今回の特別遊技への移行契機となった当選図柄及び現在の入賞容易状態種別にて更新し、ステップ1428に移行する。尚、ステップ1438でNoの場合にも、ステップ1428に移行する。ここで、ステップ1447−2及び1447−3の処理にて更新(バックアップ)された遊技内容決定用情報一時記憶領域内の記憶内容は、後述するように、当該特別遊技後の遊技状態を決定する際に適宜参照されることとなる。
次に、ステップ1428で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)は、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)を停止(及びリセット)する。
このように主遊技図柄の変動が終了した後、ステップ1433−1で、特定遊技制御手段1180は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmに1加算する。ここで、当該回数数カウンタ1181aのカウンタ値Cmは、特別遊技(特に大当り)終了後に実行された当否抽選回数(或いは主遊技図柄の変動回数)である。次に、ステップ1433−2で、特定遊技制御手段1180は、入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csに1加算する。ここで、当該入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csは、特別遊技(大当り及び小当り)終了後に実行された当否抽選回数(或いは主遊技図柄の変動回数)である。尚、本実施形態では、主遊技図柄変動終了後に回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cm及び入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csに1加算する処理を実行したが、これには限定されず、主遊技図柄変動開始前や変動中に当該加算処理を実行してもよい。更には、特別遊技終了後に何回の当否抽選回数(或いは主遊技図柄の変動回数)が実行されたのかを把握可能であればよいので、この回転数カウンタ1181a及び入賞容易状態切換カウンタ1181cは必ずしもインクリメント方式でなくともデクリメント方式であってもよい。尚、回転数カウンタ1181aをデクリメント方式とする場合には、例えば、図15のステップ9002のタイミング、換言すれば、主遊技遊技状態(主遊技確変遊技状態や主遊技時短遊技状態)が切り替わるタイミングにおいて、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmとして、表10に示される値に基づき当該切り替わり後の主遊技遊技状態の継続数がセットされるよう構成すればよい。また、入賞容易状態切換カウンタ1181cをデクリメント方式とする場合には、例えば、図15のステップ9012や図12のステップ1480のタイミング、換言すれば、入賞容易状態が切り替わるタイミングにおいて、入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csとして、表12に示される値(移行態様1〜Nにおける終了条件となる変動回数及び開始条件となる変動回数との差)に基づき当該切り替わり後の入賞容易状態の継続数がセットされるよう構成すればよい。
そして、ステップ1434で、情報送信手段1300は、サブ基板(演出制御手段)2320側に回転終了情報(即ち、当該変動が終了した旨の情報)を送信する。尚、この情報を受信したサブ基板側では、サブ基板側で管理する回転数カウンタに1加算する処理を実行する。そして、サブ基板側では、後述するように、主制御基板側から特別遊技終了後に送信される「特別遊技後遊技状態情報」と、サブ基板側で管理する回転数カウンタの「カウンタ値」とを踏まえ、補助遊技の遊技状態に関する情報報知の可否決定及び報知処理を実行することになる。尚、本実施形態では、サブ基板側で補助遊技の遊技状態に関する情報報知の可否決定、報知される情報内容の決定及び情報報知を実行するように構成されているが、これには限定されず、主制御基板側からの遊技状態情報(例えば、図12での遊技状態情報の受信)を受けて、変更後の遊技状態に関する情報を常に報知又は示唆したり、或いは、抽選で報知の可否決定を実行するように構成してもよい。更には、抽選回数の管理についても、変動終了毎に回転終了情報を送信する構成ではなく、主制御基板側で管理する回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cm及び入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csをサブ基板側に送信する構成でもよい。
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技開始・終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図11は、図10におけるステップ1800(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄に係る変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cをそれぞれ参照し、特別遊技中でないか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、主遊技関連情報一時記憶手段1191にアクセスし、現在第1主遊技図柄も第2主遊技図柄も変動中でないか否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1808で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、優先消化側の保留、即ち、本例では第2主遊技図柄側の保留が存在するか否かを判定する。ステップ1808でYesの場合、ステップ1810で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、主遊技関連情報一時記憶手段1191にアクセスし、優先消化側の第2主遊技図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。他方、ステップ1808でNoの場合(優先消化側の保留が無い場合)には、ステップ1812で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、非優先消化側の保留が存在するか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、主遊技関連情報一時記憶手段1191にアクセスし、非優先消化側の第1主遊技図柄に係る変動許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。尚、ステップ1802又はステップ1804でNoの場合にも次の処理(ステップ1402)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に係る特定遊技開始・終了判定処理のフローチャートである。はじめに、本処理では、ステップ1452〜ステップ1462において、主遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理を実行し、ステップ1464〜ステップ1480において、補助遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理を実行する。
まず、ステップ1452〜ステップ1462における、主遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理について説明する。はじめに、ステップ1452で、特定遊技終了条件判定手段1181は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技確変フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技終了条件判定手段1181は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmを参照し、主遊技側の確変遊技状態の終了回数{表10の主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に回数決定用参照テーブル)参照}に到達したか否かを判定する。ステップ1454でYesの場合、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技確変フラグをオフにして、ステップ1458に移行する。尚、ステップ1452又はステップ1454でNoの場合にも、ステップ1458に移行する。次に、ステップ1458で、特定遊技終了条件判定手段1181は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1458でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技終了条件判定手段1181は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmを参照し、主遊技側の時短遊技状態の終了回数に到達したか否かを判定する。ステップ1460でYesの場合、ステップ1462で、特定遊技制御手段1180は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技時短フラグをオフにして、ステップ1464に移行する。尚、ステップ1458又はステップ1460でNoの場合にも、ステップ1464に移行する。
次に、ステップ1464〜ステップ1480における、補助遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理について説明する。はじめに、ステップ1464で、特定遊技終了条件判定手段1181は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1470で、特定遊技終了条件判定手段1181は、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cを参照し、当該特別遊技終了時にセットされた補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cw番目の移行態様を特定すると共に、当該特定した移行態様における終了回転数(表12参照)を取得する。例えば、表12で示した例の場合、現在実行されている遊技状態移行態様種別が態様7A−0であり且つ移行態様2(Cw=2)であるとき(入賞容易状態種別=18)、特別遊技後の抽選回数が30回に到達したか否か、即ち、当該移行態様を終了して次の移行態様に移行させるタイミングに到達したか否かを判断するための情報を取得する。次に、ステップ1472で、特定遊技終了条件判定手段1181は、当該取得した終了回転数(前記の例の場合だと30回)と入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csとが同値であるか否か、換言すれば、当該図柄変動の終了を契機として補助遊技側の遊技状態(入賞容易状態)を移行させるか否かを判定する。ステップ1472でYesの場合、ステップ1474で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cwに1を加算する(前記の例の場合とCw=3)。次に、ステップ1476で、特定遊技制御手段1180は、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cを参照し、当該特別遊技終了時にセットされた補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cw番目(前記の例の場合とCw=3)の移行態様(前記の例の場合だと移行態様7A−0)を特定すると共に、当該特定した移行態様(前記の例の場合だと移行態様7A−0)における入賞容易状態種別(前記の例の場合だと状態種別17)を取得する。次に、ステップ1478で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した入賞容易状態種別(前記の例の場合だと状態種別17)に基づき、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル(特に遊技状態決定用参照テーブル)1183bを参照して、各種フラグ状態(フラグのオン/オフ状態)を取得する(表11参照;前記の例の場合だと、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグCがそれぞれオン)。次に、ステップ1480で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した各種フラグ状態に基づき、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)のフラグ状態を更新する。そして、ステップ1490で、情報送信手段1300は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191b及び補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bに一時記憶されている全ての遊技状態に係る情報をサブ側(演出制御手段2320側)に送信し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1464でNoの場合、ステップ1482で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)の全てのフラグ状態をオフにセットし、ステップ1490に移行する。このように、本実施形態では、主遊技時短フラグがオフとなった場合には、特別遊技後に決定された遊技状態移行態様種別で予定されていた移行態様のすべてが全うされていない状況(例えば、態様7A−0で移行態様2であり、まだ移行態様3が実行されていない状況)であっても、補助遊技側のフラグを強制的にすべてオフにするよう構成されている。但し、このように補助遊技側の遊技状態が主遊技側の遊技状態に従属するように構成しなくてもよく、主遊技側の遊技状態に拘わらず、予定されているすべての移行態様が実行されるように構成してもよい。尚、ステップ1472でNoの場合には、ステップ1490に移行する。
次に、図13は、図9におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、特別遊技実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、各種パラメータに基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(表8参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットする。以上で、特別遊技内容のセット処理を終了する。
次に、ステップ1508〜ステップ1515にかけて、特別遊技が大当りである場合のフラグやカウンタのクリア処理が実行される。具体的には、まず、ステップ1508で、特定遊技終了条件判定手段1181は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、今回の当りが小当りでないか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191b及び補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、特定遊技に係る遊技状態フラグの内、オンであるフラグが存在しているか否かを判定する。ステップ1512でYesの場合、ステップ1514で、特定遊技制御手段1180は、ステップ1512で該当するフラグ(即ち、オンである特定遊技に係る遊技状態フラグ)をすべてオフにして、ステップ1515に移行する。尚、ステップ1512でNoの場合にも、ステップ1515に移行する。次に、ステップ1515で、特定遊技制御手段1180は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmをクリア(ゼロクリア)する。
次に、ステップ1516〜ステップ1517にかけて、補助遊技側遊技状態に関連した各カウンタのクリア処理等が実行される(特別遊技が大当り・小当りのいずれの場合も)。まず、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csをクリア(ゼロクリア)する。次に、ステップ1517で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cwに初期値(本例では、1)をセットする。
そして、ステップ1518で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技移行許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行し、ステップ1508でNoの場合にはステップ1516に移行する。
次に、図14は、図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信手段1300は、演出制御手段2320側に特別遊技の開始表示を指示する旨の情報(特別遊技開始表示指示情報)を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ5000の賞球払出制御処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1626に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技制御手段1170は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに一時記憶されている開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放すると共に、ラウンド実行用タイマ1174aをスタートし、ステップ1626に移行する。
次に、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cの入賞球カウンタを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド実行用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して当該ラウンド実行に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628でYesの場合には、ステップ1630に移行し、他方、ステップ1628でNoの場合には、次の処理(ステップ5000の賞球払出制御処理)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド実行用タイマ1174aを停止(及びリセット)する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、高利益特別遊技に係る大当りであれば16ラウンド、実質賞球無特別遊技に係る小当りであれば1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信手段1300は、演出制御手段2320側に特別遊技の終了表示を指示する旨の情報(特別遊技終了表示指示情報)を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
次に、図15は、図14におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。ここで、本処理では、まず主遊技側の遊技状態を決定し、次いで補助遊技側の遊技状態を決定する。そこでまず前者の処理から説明すると、ステップ9001で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、今回の当りが小当りでないか否かを判定する。ここで、ステップ9001でNoの場合、換言すれば、今回の当りが小当りである場合には、ステップ9002の処理を実行することなく、ステップ9004に移行する。このような処理とすることで、小当りを契機として主遊技側の遊技状態は移行しないこととなる。ステップ9001でYesの場合、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の遊技内容決定用情報一時記憶領域(図10のステップ1447−2でバックアップした内容)を参照して、今回の当りの契機となった図柄情報及び遊技状態(主遊技側)情報を取得した上、主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183aを参照して主遊技遊技状態を決定し(表9参照)、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bに当該決定した主遊技遊技状態をセットする。尚、主遊技側の特定遊技の可否及び/又は内容を決定する際、本形態では特別図柄の停止図柄と遊技状態とに基づき決定したがこれに限定されず、例えば、特別図柄の停止図柄のみで決定しても、当選時における主遊技側の特定遊技状態のみで決定してもよい。
次に、補助遊技側の遊技状態の決定処理を説明する。まず、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の遊技内容決定用情報一時記憶領域(図10のステップ1447−3でバックアップした内容)を参照して今回の当りの契機となった図柄情報及び遊技状態情報(本例では、補助遊技側の遊技状態に係る入賞容易状態種別)を取得した上、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(入賞容易状態種別決定用参照テーブル)を参照して補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様種別を決定する。次に、ステップ9006で、特定遊技制御手段1180は、当該決定した遊技状態移行態様種別に基づき、補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nに係る情報を入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cにセットする(表12参照)。次に、ステップ9008で、特定遊技制御手段1180は、当該セットした補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Cw番目(ここでは、図13のステップ1517でセットされた初期値であるCw=1)の移行態様における入賞容易状態種別を取得する。次に、ステップ9010で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した入賞容易状態種別に基づき、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル(特に遊技状態決定用参照テーブル)1183bを参照して、各種フラグ状態(フラグのオン/オフ状態)を取得する(表11参照)。次に、ステップ9012で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した各種フラグ状態に基づき、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)のフラグ状態を更新する。
そして、ステップ9014で、情報送信手段1300は、ステップ9002でセットした主遊技遊技状態、ステップ9012でセットした補助遊技遊技状態及びステップ9006でセットした遊技状態移行態様1〜Nに係る情報をサブ側(演出制御手段2320側)に送信し、次の処理(ステップ5000の賞球払出制御処理)に移行する。
尚、本実施形態では、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別は、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されず、他のファクタに基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。例えば、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別ではなく、補助遊技側の遊技状態を示す各種フラグの内、任意のフラグのオン/オフ状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、当該特別遊技への移行契機時における主遊技側の遊技状態(即ち、主遊技確変フラグ、主遊技時短フラグのオン/オフ状態)に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるように構成されていてもよい。また、更なる例として、主遊技側の遊技状態として、主遊技限定頻度状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。ここで、主遊技限定頻度状態とは、主遊技図柄の変動態様を決定する際に、主遊技限定頻度状態であるか否かによって、参照される抽選テーブルが異なるよう構成されていることを前提とし、所定の主遊技図柄が停止表示されたことを契機として、以降限定された回数だけ、本来参照されるテーブルとは異なる特殊なテーブルを参照して、主遊技図柄の変動態様を決定する状態のことである。
次に、図16〜図21のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図16は、演出制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ6500で、演出制御手段2320は、後述する保留情報管理・保留表示処理を実行する。次に、ステップ6100(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6200(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6300で、演出制御手段2320は、後述する特別遊技中(大当り中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ6400で、演出制御手段2320は、後述する遊技状態報知制御処理を実行し、ステップ6500に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図17は、図16でのステップ6500のサブルーチンに係る、保留情報管理・保留表示処理のフローチャートである。まず、ステップ6502で、装図保留情報表示制御手段2322bは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から保留情報を受信したか否かを判定する。ステップ6502でYesの場合、ステップ6504で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値に1を加算する。そして、ステップ6505で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値と同数の保留表示をし、次の処理{ステップ6100(1)の第1装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。他方、ステップ6502でNoの場合、ステップ6506で、装図保留情報表示制御手段2322bは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6506でYesの場合、ステップ6508で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値に1を減算する。そして、ステップ6510で、演出制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアにアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ6505に移行する。
次に、図18は、図16でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ6100(1)と第2装飾図柄に係るステップ6100(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ6106で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から受信した新たな図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1及び停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2を参照し、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定し、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶する。そして、ステップ6108で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアにアクセスし、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理{ステップ6200(1)の第1装飾図柄表示制御処理}に移行する。
次に、図19は、図16でのステップ6200(1)及び(2)のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ6200(1)と第2装飾図柄に係るステップ6200(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ6202で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322aのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6210で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(変動態様)に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6212で、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から図柄停止に係る情報(図10のステップ1424参照)を受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6216で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6300の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6212に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理(ステップ6300の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図20は、図16でのステップ6300のサブルーチンに係る、特別遊技中(大当り中)表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302でYesの場合、ステップ6304で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ6304でYesの場合、ステップ6306及びステップ6308で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当り開始表示を行う。そして、ステップ6358で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を適宜表示(大当りの種類によっては表示しないよう構成してもよい)する。次に、ステップ6312で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、大当り終了表示を行う。そして、ステップ6316で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6400の遊技状態報知制御処理)に移行する。
尚、ステップ6302、ステップ6304でNoの場合には、ステップ6358に移行し、ステップ6312でNoの場合には、次の処理(ステップ6400の遊技状態報知制御処理)に移行する。
次に、図21は、図16でのステップ6400のサブルーチンに係る、遊技状態報知制御処理のフローチャートである。はじめに、本処理では、ステップ6402〜6406において、特別遊技終了後の遊技状態受信・管理処理を実行し、ステップ6410〜6412において、特別遊技後からの図柄変動回数管理処理を実行し、ステップ6420〜6422において、遊技状態関連情報の出力制御処理を実行する。
まず、ステップ6402〜6406における、特別遊技終了後の遊技状態受信・管理処理について説明する。はじめに、ステップ6402で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側(主制御装置1000側)からの特別遊技後の遊技状態情報(図15のステップ9014参照)を受信したか否かを判定する。ステップ6402でYesの場合、ステップ6404で、表示制御手段2322は、ステップ6402で受信した情報を、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特別遊技後遊技状態情報一時記憶領域に一時記憶する。次に、ステップ6405で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、今回の特別遊技に係る当りが小当りでないか否かを判定する。ステップ6405でYesの場合、ステップ6406で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図回転数カウンタのカウンタ値Czをクリアして、ステップ6410に移行する。ここで、ステップ6405及びステップ6406のような処理とすることで、小当りを契機とした特別遊技終了後には、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図回転数カウンタのカウンタ値Czがクリア(ゼロクリア)されないこととなる。即ち、装図回転数カウンタのカウンタ値Czは、大当りを契機とした特別遊技終了後からの通算した変動回転数を意味することとなる。尚、ステップ6402又はステップ6405でNoの場合にも、ステップ6410に移行する。
次に、ステップ6410〜6412における、特別遊技後からの図柄変動回数管理処理について説明する。はじめに、ステップ6410で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側(主制御装置1000側)からの回転終了情報(図10のステップ1434参照)を受信したか否かを判定する。ステップ6410でYesの場合、ステップ6412で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図回転数カウンタのカウンタ値Czに1加算(インクリメント)して、ステップ6420に移行する。尚、ステップ6410でNoの場合にも、ステップ6420に移行する。
次に、ステップ6420〜6422における、遊技状態関連情報の出力制御処理について説明する。はじめに、ステップ6420で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特別遊技後遊技状態情報一時記憶領域を参照し、主遊技遊技状態が特定遊技状態(主遊技確変遊技状態及び/又は主遊技時短遊技状態)に移行したか否かを判定する。ステップ6420でYesの場合、ステップ6422で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310等を駆使して、現在の遊技状態が特定遊技状態である旨を報知すると共に、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図回転数カウンタのカウンタ値Czに基づき、当該特定遊技状態の残り回数に関する情報を出力し、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。尚、ステップ6420でNoの場合にも、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
次に、図22のタイミングチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用について説明する。はじめに、図22は、入賞容易状態種別が「状態種別0」である状況下において「7A」図柄当りが発生し、当該特別遊技後において補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様種別として「態様7A−0」が決定された場合における作用図である。尚、本例における電動役物開放時間の時間値は、開放延長フラグAオン=5秒、開放延長フラグBオン=3秒開放延長フラグCオン=1秒開放延長フラグDオン=0.3秒、開放延長フラグA〜Dオフ=0.2秒、と設定されているものとする。
まず、図中1のタイミングにおいて、当該特別遊技後における補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様として「態様7A−0」が決定され、「態様7A−0」における1番目の移行態様に係る入賞容易状態種別「状態種別19」が設定される。ここで、入賞容易状態種別として「状態種別19」が設定された場合には、補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オン、開放延長フラグA=オン(開放延長フラグB、C、D=オフ)のフラグ状態となる。また、主遊技側での遊技状態が、主遊技確変遊技状態(主遊技確変フラグ=オン)且つ主遊技時短遊技状態(主遊技時短フラグ=オン)となり、遊技者にとって有利な遊技状態となる。そして、当該遊技状態にて遊技進行した結果、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となるため、遊技者は自身の持ち球の減少を抑えつつ次回の大当り発生を期待できることとなる。
次に、図中2のタイミングにおいて、主遊技図柄の変動回数「5回」目の図柄変動が終了したことを契機として、「態様7A−0」における2番目の移行態様に係る入賞容易状態種別「状態種別18」が設定される。ここで、入賞容易状態種別として「状態種別18」が設定された場合には、補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オン、開放延長フラグB=オン(開放延長フラグA、C、D=オフ)のフラグ状態となる。そして、当該遊技状態にて遊技進行した結果、補助遊技図柄は引き続き高確率且つ高頻度で当選する一方、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「3秒間」の開放状態となる。即ち、第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間が、「5秒間」→「3秒間」へと変化するため、第2主遊技始動口電動役物2112へ入球し難くなる結果、遊技者の持ち球の減少度合いが大きくなることとなる。
次に、図中3のタイミングにおいて、主遊技図柄の変動回数「30回」目の図柄変動が終了したことを契機として、「態様7A−0」における3番目の移行態様に係る入賞容易状態種別「状態種別17」が設定される。ここで、入賞容易状態種別として「状態種別17」が設定された場合には、補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オン、開放延長フラグC=オン(開放延長フラグA、B、D=オフ)のフラグ状態となる。そして、当該遊技状態にて遊技進行した結果、補助遊技図柄は引き続き高確率且つ高頻度で当選する一方、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「1秒間」の開放状態となる。即ち、第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間が、「3秒間」→「1秒間」へと変化するため、第2主遊技始動口電動役物2112へ更に入球し難くなる結果、遊技者の持ち球の減少度合いが更に大きくなることとなる。また、同様に、図中4のタイミングにおいて、主遊技図柄の変動回数「50回」目の図柄変動が終了したことを契機として、入賞容易状態種別「状態種別16」が設定されたと仮定した場合には、第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間が、「0.3秒間」となり、遊技者は通常遊技状態時のベース出玉値と略同様の状態にて遊技を進行することとなる。
以上のような作用となる結果、当該特別遊技終了後からの主遊技図柄の変動回数が少ない段階(早期の段階)にて次回の特別遊技が発生することで、当該2回分の特別遊技における出玉の期待値が相対的に大きくなることとなる。ここで、特別遊技終了後から所定回数分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまで主遊技確変遊技状態が継続するよう構成された、従来のぱちんこ遊技機(所謂、ST機)においては、早期の段階にて次回の特別遊技が発生した場合、換言すれば、主遊技確変遊技状態が継続する残り変動回数が多い状態にて次回の特別遊技が発生した場合、遊技者は当該残り変動回数が無効となってしまうことに損失感を抱く恐れがある。しかしながら、本実施形態においては、早期の段階にて次回の特別遊技が発生した場合には、出玉の期待値が相対的に大きくなるという特典を遊技者に付与することができるため、遊技者に損失感を抱かれてしまうことを回避することができるのである。
次に、図22のタイミングチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の別の作用について説明する。まず、図22の図中1〜2の期間(入賞容易状態種別「状態種別19」である期間)にて「7A」図柄当りが発生した場合には、当該特別遊技後において補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様種別として「態様7A−19」が決定される。ここで、「態様7A−19」が決定された場合には、当該特別遊技終了後から主遊技図柄の図柄変動が「100回」終了するまでは入賞容易状態種別「状態種別19」が設定される。即ち、当該特別遊技終了後から主遊技確変・時短遊技状態が継続している期間においては、遊技者は自身の持ち球の減少を抑えつつ次回の大当り発生を期待できるため、遊技者にとって最も有利な遊技状態となるのである。他方、例えば、図22の図中3〜4の期間(入賞容易状態種別「状態種別17」である期間)にて「7A」図柄当りが発生した場合には、当該特別遊技後において補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様種別として「態様7A−17」が決定される。ここで、「態様7A−17」が決定された場合には、当該特別遊技終了後から主遊技図柄の図柄変動が「10回」終了するまでは入賞容易状態種別「状態種別19」が設定され、以降、「状態種別18」→「状態種別17」と移行する。このように、早期の段階にて次回の特別遊技が発生した場合には、当該次回の特別遊技終了後における入賞容易状態が、遊技者にとって有利となるよう作用するのである。よって、遊技者は、早期の段階にて次回の特別遊技が発生することを強く望むようになるのである。
尚、単位時間あたりの第2主遊技始動口電動役物2112の開状態時間(理論値)が特別遊技終了後の主遊技図柄の変動回数に伴い段階的に短くなることが好適である。ここで、上記の例では、遊技図柄の変動回数が累積することに伴い、入賞容易状態を「状態種別19」→「状態種別18」→「状態種別17」→・・・と移行する、換言すれば、第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間を次第に短時間とするよう構成することで、遊技者にとって有利/不利となるよう調整している。その他の例として、補助遊技図柄の当選確率を低下させる態様や補助遊技図柄の変動時間を短縮させない態様を単独で又は組み合わせることで、上述した好適態様を実現することが可能である。例えば、「状態種別19」→「状態種別14」→「状態種別9」→・・・と移行するよう構成した例を挙げることができる。
(変更例1)
尚、本実施形態においては、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の一例として、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「7A、7B」(回数制限付きの確率変動大当り)であった場合についてのみ着目しているが、他の停止図柄について着目し入賞容易状態を活用することで、本実施形態とは異なる態様を概念することができる。以下、その場合の変更例を変更例1として、本実施形態からの変更点について説明する。
はじめに、変更例1においては、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「5A、5B」(回数制限付きの時短大当り)であった場合について着目する。このような場合には、表9に示されるように、当該特別遊技後において、主遊技側での遊技状態が主遊技時短遊技状態に移行し、所定回数(本例では、100回)分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでは、主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(表4参照)。このような構成下、従来のぱちんこ遊技機においては、主遊技側での遊技状態が主遊技時短遊技状態に移行したことと連動して、補助遊技側の遊技状態を遊技者にとって有利な状態(例えば、本実施形態における「状態種別19」)に移行させる機種が多い。このように構成することで、主遊技時短遊技状態である状況下においては、単位時間あたりにおける主遊技図柄の変動回数を増加させると共に、遊技者は自身の持ち球の減少を抑えつつ次回の大当り発生を期待できることとなる。
しかしながら、このような遊技者にとって有利な状態には、当該特別遊技終了後を契機として移行するのみであるため、遊技者は当該有利な状態を自力で獲得したとの達成感を抱くことができず、遊技の興趣性に乏しいという課題がある。そこで、このような課題を解決するための方法を以下に詳述する。
まず、表13は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に遊技状態決定用参照テーブル)の一例である。本実施形態からの変更点は、入賞容易状態種別における「状態種別19−A1」〜「状態種別19−A10」及び「状態種別19−B2」〜「状態種別19−B10」の存在についてである。ここで、これらの入賞容易状態は、本実施形態における遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」におけるフラグ状態{補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オン、開放延長フラグA=オン(開放延長フラグB〜D=オフ)}と同一のフラグ状態となるよう構成されている。即ち、これらの入賞容易状態である状況下にて遊技進行した場合、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となるため、遊技者は自身の持ち球の減少を低減することができるのである。
Figure 2012192048
次に、表14は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の一例である。本例に示されるように、変更例1においては、主遊技図柄の図柄変動が「1回」終了する度に、「状態種別19−A1」〜「状態種別19−A10」及び「状態種別19−B2」〜「状態種別19−B10」の内の、ある入賞容易状態から当該ある入賞容易状態とは異なる入賞容易状態へと移行するよう構成されている。具体的には、(1)任意の入賞容易状態(本例では、「状態種別0」)である状況下において、主遊技図柄の図柄変動が特定の当り図柄(本例では、大当り図柄「5A」)にて停止した場合には、当該特別遊技後にミッション発動条件を充足する遊技状態(本例では、「状態種別19−A1」)に移行する。(2)入賞容易状態が第一のミッション達成条件となる入賞容易状態{本例では、「状態種別19−AX」(X=1〜9)}である状況下において、当該第一のミッション達成条件を充足しない場合(本例では、主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止した場合)には、当該図柄変動終了時に「状態種別19−AX」から「状態種別19−A(X+1)」に移行する。また、(3)入賞容易状態が第二のミッション達成条件となる入賞容易状態{本例では、「状態種別19−BX」(X=2〜9)}である状況下において、当該第二のミッション達成条件を充足しない場合(本例では、主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止した場合)には、当該図柄変動終了時に「状態種別19−BX」から「状態種別19−B(X+1)」に移行する。また、(4)入賞容易状態が第一のミッション達成条件となる入賞容易状態{「状態種別19−AX」(X=1〜9)}である状況下において、当該第一のミッション達成条件を充足した場合{本例では、主遊技図柄の図柄変動が特定の当り図柄(本例では、小当り図柄「2B」)にて停止した場合}には、当該特別遊技後に「状態種別19−AX」から「状態種別19−B(X+1)」に移行する。また、(5)入賞容易状態が第二のミッション達成条件となる入賞容易状態{本例では、「状態種別19−BX」(X=2〜10)}である状況下において、当該第二のミッション達成条件を充足した場合{本例では、主遊技図柄の図柄変動が特定の当り図柄(本例では、小当り図柄「2B」)にて停止した場合}には、当該特別遊技後に遊技者にとって有利な入賞容易状態(本例では、「状態種別19」)に移行する。そして、(6)ミッション終了条件となる入賞容易状態(本例では、「状態種別19−A10」又は「状態種別19−B10」)である状況下において、ミッション達成条件を充足しない場合(本例では、主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止した場合)には、当該図柄変動終了時に遊技者にとって不利な入賞容易状態(本例では、「状態種別0」)に移行する。以上の(1)〜(6)の特徴を有するよう構成されており、これらの特徴によって、従来のぱちんこ遊技機には存在しない新たな遊技性を実現することができるのである。
Figure 2012192048
次に、図23は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、図16でのステップ6400(変1)のサブルーチンに係る、遊技状態報知制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ6430(変1)についてであり、その目的は、前述したように、従来のぱちんこ遊技機には存在しない新たな遊技性に基づき、遊技の興趣性を更に高めるための演出表示を実行することである。即ち、ステップ6430(変1)で、表示制御手段2322は、後述するミッション演出表示制御処理を実行する。
次に、図24は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、図23でのステップ6430(変1)のサブルーチンに係る、ミッション演出表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態の変更例1におけるミッション演出とは、所定期間及び当該所定期間内において予め定められたミッション達成条件を遊技者に報知すると共に、遊技が進行することに伴い当該ミッション達成条件を充足したか否かを逐次遊技者に報知することで、当該ミッション達成条件を充足した際の遊技者の達成感を高め、遊技の興趣性を向上させるための演出である。ここで、本例におけるミッション達成条件とは、前述した(1)〜(6)の特徴に基づき、ミッション発動条件を充足した場合{本例では、特定の状況下において発生した大当り(本例では、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下において発生した「5A」図柄の大当り)に係る特別遊技終了後}において、ミッション終了条件を充足する(本例では、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了する)までに、第一及び第二のミッション達成条件を充足する{本例では、小当り(本例では、「2B」図柄の小当り)が「2回」発生する}こと、となることを補足しておく。
まず、ステップ6432(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のミッション演出実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6432(変1)でYesの場合、ステップ6434(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特別遊技後遊技状態情報一時記憶領域を参照し、当該特別遊技後における入賞容易状態がミッション発動条件を充足する遊技状態に移行したか否か(本例では、「状態種別19−A1」に移行したか否か)、換言すれば、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下における「5A」図柄の大当りに係る特別遊技終了後であるか否かを判定する。ステップ6434(変1)でYesの場合、ステップ6436(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310を駆使して、ミッション開始表示(例えば、「10回転以内に小当りを2回当てれば時短回数が延長!」とのメッセージ表示)を実行する。次に、ステップ6438(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の小当り回数カウンタのカウンタ値Ckをクリア(ゼロクリア)する。次に、ステップ6440(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のミッション演出実行中フラグをオンにし、ステップ6442(変1)に移行する。尚、ステップ6432(変1)でNoの場合には、ステップ6442(変1)に移行し、ステップ6434(変1)でNoの場合には、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
次に、ステップ6442(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図回転数カウンタのカウンタ値Czがカウントアップ{図23のステップ6412(変1)参照}したか否か(換言すれば、ミッションに係る遊技状況が進行したか否か)を判定する。ステップ6442(変1)でYesの場合、ステップ6444(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図回転数カウンタのカウンタ値Czを参照し、当該カウンタ値Czが「10」未満であるか否か(換言すれば、ミッション終了条件を充足していないか否か)を判定する。ステップ6444(変1)でYesの場合、ステップ6446(変1)で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、小当り(本例では、「2B」図柄の小当り)が発生したか否か(換言すれば、第一又は第二のミッション達成条件を充足したか否か)を判定する。ステップ6446(変1)でYesの場合、ステップ6448(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の小当り回数カウンタのカウンタ値Ckに1を加算する。次に、ステップ6450(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の小当り回数カウンタのカウンタ値Ckを参照し、当該カウンタ値Ckが「2」であるか否か(換言すれば、第一及び第二のミッション達成条件を充足したか否か)を判定する。ステップ6450(変1)でYesの場合、ステップ6452(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310を駆使して、ミッション達成表示(例えば、「ミッション成功・・・時短回数が延長されました!」とのメッセージ表示)を実行する。次に、ステップ6454(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のミッション演出実行中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
他方、ステップ6450(変1)でNoの場合、ステップ6456(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310を駆使して、ミッション途中経過表示(例えば、「もう1回小当りを当てれば時短回数が延長!」とのメッセージ表示)を実行し、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
他方、ステップ6444(変1)でNoの場合、ステップ6458(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310を駆使して、ミッション終了表示(例えば、「ミッション失敗・・・時短遊技が終了します」とのメッセージ表示)を実行する。次に、ステップ6460(変1)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のミッション演出実行中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。尚、ステップ6442(変1)又はステップ6446(変1)でNoの場合には、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
次に、図25〜図27のタイミングチャートを参照しながら、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機の作用について説明する。はじめに、図25〜図27は、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下において発生した「5A」図柄の大当りに係る特別遊技終了後の様子を示したものである。また、図25は、当該特別遊技終了後において、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了するまでに、1度も小当りが発生しなかった場合の様子を示している。また、図26は、当該特別遊技終了後において、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了するまでに、「2B」図柄の小当りが1度だけ発生した場合の様子を示している。そして、図27は、当該特別遊技終了後において、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了するまでに、「2B」図柄の小当りが2度発生した場合の様子を示している。ここで、前述のように、当該特別遊技終了後においては、演出表示装置2310にてミッション演出が実行されることとなり、ミッション達成条件を充足した際には遊技者に特典が付与されること(例えば、「10回転以内に小当りを2回当てれば時短回数が延長!」)を報知している状態である。
次に、図25のタイミングチャートについて説明する。まず、当該特別遊技終了後には、補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様5A−0」と決定されると共に、当該遊技状態移行態様種別に基づき、入賞容易状態が「状態種別19−A1」に移行する。ここで、「状態種別19−A1」である状況下においては、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となるため、遊技者は自身の持ち球の減少を低減しつつ遊技を進行している。
次に、当該特別遊技終了後から1回目となる主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止したことを契機として、入賞容易状態が「状態種別19−A1」から「状態種別19−A2」に移行する。また、同様に、当該特別遊技終了後から2回目〜9回目となる主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止する度に、入賞容易状態が「状態種別19−A2」から「状態種別19−A10」まで順次移行する。ここで、「状態種別19−A2」から「状態種別19−A10」である状況下においては、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となる。
次に、当該特別遊技終了後から10回目となる主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止したことを契機として、入賞容易状態が「状態種別19−A10」から「状態種別0」に移行する。ここで、「状態種別0」である状況下においては、第2主遊技始動口電動役物2112が開放困難な状態となると共に、「状態種別0」の終了条件には上限が課せられていない。即ち、「10回転以内に小当りを2回当てれば」とのミッション達成条件を充足することができなかったため、「時短回数が延長」との特典が遊技者に付与されないこととなる。
次に、図26のタイミングチャートについて説明する。まず、図25における作用と同様に、当該特別遊技終了後には、入賞容易状態が「状態種別19−A1」に移行し、遊技者は自身の持ち球の減少を低減しつつ遊技を進行している。
次に、当該特別遊技終了後から1回目となる主遊技図柄の図柄変動が小当り図柄「2B」にて停止したことを契機として、小当りに係る特別遊技が実行される。また、当該小当りに係る特別遊技終了後には、補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様2B−19−A1」と決定されると共に、当該遊技状態移行態様種別に基づき、入賞容易状態が「状態種別19−B2」に移行する。ここで、「状態種別19−B2」である状況下においては、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となるため、遊技者は自身の持ち球の減少を低減しつつ遊技を進行している。
次に、当該特別遊技終了後から2回目(当該小当りに係る特別遊技後から1回目)となる主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止したことを契機として、入賞容易状態が「状態種別19−B2」から「状態種別19−B3」に移行する。また、同様に、当該特別遊技終了後から3回目〜9回目(当該小当りに係る特別遊技後から2回目〜8回目)となる主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止する度に、入賞容易状態が「状態種別19−B3」から「状態種別19−B10」まで順次移行する。ここで、「状態種別19−B3」から「状態種別19−B10」である状況下においては、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となる。
次に、当該特別遊技終了後から10回目(当該小当りに係る特別遊技後から9回目)となる主遊技図柄の図柄変動がハズレ図柄にて停止したことを契機として、入賞容易状態が「状態種別19−B10」から「状態種別0」に移行する。ここで、「状態種別0」である状況下においては、第2主遊技始動口電動役物2112が開放困難な状態となると共に、「状態種別0」の終了条件には上限が課せられていない。即ち、「10回転以内に小当りを2回当てれば」とのミッション達成条件を充足することができなかったため、「時短回数が延長」との特典が遊技者に付与されないこととなる。
次に、図27のタイミングチャートについて説明する。まず、図25及び図26における作用と同様に、当該特別遊技終了後には、入賞容易状態が「状態種別19−A1」に移行し、遊技者は自身の持ち球の減少を低減しつつ遊技を進行している。
次に、当該特別遊技終了後から3回目となる主遊技図柄の図柄変動が小当り図柄「2B」にて停止したことを契機として、小当りに係る特別遊技が実行される。また、当該小当りに係る特別遊技終了後には、補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様2B−19−A3」と決定されると共に、当該遊技状態移行態様種別に基づき、入賞容易状態が「状態種別19−B4」に移行する。
次に、当該特別遊技終了後から6回目(当該小当りに係る特別遊技後から3回目)となる主遊技図柄の図柄変動が小当り図柄「2B」にて停止したことを契機として、2度目の小当りに係る特別遊技が実行される。また、当該2度目の小当りに係る特別遊技終了後には、補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様2B−19−B6」と決定されると共に、当該遊技状態移行態様種別に基づき、入賞容易状態が「状態種別19」に移行する。ここで、「状態種別19」である状況下においては、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となることに加え、当該2度目の小当りに係る特別遊技終了後から主遊技図柄の「94回」分の図柄変動が終了するまで継続する。即ち、「10回転以内に小当りを2回当てれば」とのミッション達成条件を充足できたため、「時短回数が延長」との特典が遊技者に付与された結果、当該特別遊技終了後から主遊技図柄の「100回」分の図柄変動が終了するまで、遊技者は自身の持ち球の減少を低減しつつ次回の大当り発生を期待できるという有利な状態を獲得できたこととなる。
以上のような作用となる結果、遊技者は当該有利な状態を自力で獲得したとの達成感を抱くことができると共に、当該ミッション演出は従来機にありがちな単なる見せかけ上の演出ではなくなるため、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。
尚、本実施形態の変更例1においては、ミッションに係る諸条件について一例のみを例示しているが、これには何ら限定されない。即ち、補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様は、第1主遊技側における「5A」図柄当り及び第2主遊技側における「2B」図柄当りに係る特別遊技終了を契機として変更(再セット)する場合のみ例示しているが、これには何ら限定されず、他の当り図柄(例えば、「5B」図柄当りや「2A」図柄当り)に係る特別遊技終了を契機として変更するよう構成してもよい。また、当り図柄でなくとも、特定のハズレ図柄が停止したことを契機として変更するよう構成してもよく、その場合には、ハズレ図柄を複数種類設けておき、当該複数種類のハズレ図柄を契機として変更するよう構成してもよい。
尚、本実施形態の変更例1においては、表14に示されるように、入賞容易状態が遊技者にとって不利な入賞容易状態(本例では、「状態種別0」)へ移行した際には当該入賞容易状態の終了条件に上限が課せられていない。即ち、遊技者にとって不利な入賞容易状態へ移行後は次回の特別遊技が発生するまでは、他の入賞容易状態へ移行しないよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、遊技者にとって不利な入賞容易状態へ移行した際の終了条件に上限を設けておき、当該終了条件を充足した際には、再度ミッション発動条件を充足する入賞容易状態(本例では、「状態種別19−A1」)へ移行するよう構成する例を挙げることができる。例えば、「態様5A−4」であれば、遊技者にとって不利な入賞容易状態へ移行した際の終了条件(本例では、移行態様11の終了条件)を所定の変動回数(本例では、「100」)とすると共に、ミッション達成条件となる入賞容易状態(本例では、移行態様1〜11と同様の構成)を当該再度のミッション発動条件を充足した場合の移行態様(本例では、移行態様12以降)として新たに設けておくのである。このように構成することで、例えば、図25に示されるように、ミッション達成条件を充足することなくミッション終了条件を充足した場合(本例では、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了するまでに、1度も小当りが発生しなかった場合)において、以降次回の特別遊技が発生しなくとも、主遊技図柄が所定の変動回数(本例では、「100回」)分の変動を終了した時点で、前述したようなミッションを再度発動させることが可能となり、遊技の興趣性を更に向上させることができる。
尚、本実施形態の変更例1においては、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)が有する特徴(1)〜(6)に基づき、ミッション終了条件を充足する(本例では、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了する)までに、第一及び第二のミッション達成条件を充足する(本例では、小当りが「2回」発生する)ことを条件として遊技者に特典を付与する{本例では、遊技者にとって有利な状態(本例では、「状態種別19」)に移行する}構成としているが、ミッションの諸条件として、当該ミッション終了条件である「10回」や当該ミッション達成条件である「2回」には何ら限定されない。その場合、前者の条件を変更するには、「状態種別19−AX」及び「状態種別19−BX」におけるXの範囲が増減するよう、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bの構成を変更すればよい。また、後者の条件を変更するには、「状態種別19−AX」及び「状態種別19−BX」とは異なる入賞容易状態{例えば、「状態種別19−CX」(X=3〜10)等}を新たに設け、当該異なる入賞容易状態を経由した上で「状態種別19」に移行するよう、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bの構成を変更すればよい。このように構成することで、ミッションの諸条件として様々な条件を設定することが可能となる。より具体的には、例えば、「状態種別19−AX」、「状態種別19−BX」及び「状態種別19−CX」を設けた場合、ミッション達成条件としては、「10回転以内に小当りが3回発生する」よう構成することが可能である。更には、「状態種別19−AX」→「状態種別19−BX」→「状態種別19−CX」→「状態種別19」と移行する態様以外にも、「状態種別19−AX」→「状態種別19−CX」と移行する態様や、「状態種別19−AX」→「状態種別19」と移行する態様を設ける(このように移行する小当り図柄を設ける)ことで、当該ミッション達成条件を充足しやすい小当り図柄(後者の場合には、「10回転以内に小当りが3回発生する」というミッション達成条件である状況下、1度小当りが発生することで当該ミッション達成条件を充足する)を設けることが可能となり、遊技の興趣性を更に向上させることができる。また、例えば、「状態種別19−AX(X=1〜3)」、「状態種別19−BX(X=1〜3)」、「状態種別19−CX(X=1〜3)」及び「状態種別19−DX(X=1〜3)」を設けておき、小当りを契機として、「状態種別19−AX(X=1〜3)」→「状態種別19−B1」と移行し、且つ「状態種別19−BX(X=1〜3)」→「状態種別19−C1」と移行し、且つ「状態種別19−CX(X=1〜3)」→「状態種別19−D1」と移行し、且つ「状態種別19−DX(X=1〜3)」→「状態種別19」と移行するよう構成した場合、「3回転以内に小当りが発生することを4回連続させる」ことをミッション達成条件として設定することが可能となる。即ち、一の終了条件を充足するまでに一の達成条件を充足した場合には、新たな終了条件及び達成条件が設定されるという、ミッション達成条件を設定することが可能となるのである。
尚、本実施形態の変更例1においては、「10回転以内に小当りを2回当てれば」とのミッション達成条件を充足した際に、当該特別遊技終了後から主遊技図柄の「100回」分の図柄変動が終了するまで、遊技者にとって有利な状態が継続するよう構成されている。即ち、「状態種別19−AX」→「状態種別19−BX」→「状態種別19」→「状態種別0」という一連の状態移行が、当該特別遊技終了後から主遊技図柄の「100回」分の図柄変動が終了するまでの間に実行されるよう構成されている(そのため、表14において、「状態種別19」に移行した際の終了変動回数が異なるよう構成されている)。しかしながら、これには限定されず、例えば、「状態種別19」に移行した際の終了変動回数を、一の所定回数(例えば、100回)とするよう構成してもよい。このように構成することで、「状態種別19」への移行後から主遊技図柄の「100回」分の図柄変動が終了するまで、遊技者にとって有利な状態が継続するよう構成することが可能となる。
尚、本実施形態の変更例1においては、前述したようなミッション内容を実現するために、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の内容を変更する手法を採っているが、これには限定されず、図12によって示される、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に係る特定遊技開始・終了判定処理を変更する手法を採ってもよい。その場合の変更例を変更例1−2として、本実施形態からの変更点について説明する。尚、変更例1−2においては、変更例1と同様に、ミッション発動条件を充足した場合{本例では、特定の状況下において発生した大当り(本例では、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下において発生した「5A」図柄の大当り)に係る特別遊技終了後}において、ミッション終了条件を充足する(本例では、主遊技図柄が「10回」分の変動を終了する)までに、第一及び第二のミッション達成条件を充足する{本例では、小当り(本例では、「2B」図柄の小当り)が「2回」発生する}こと、であることについて例示している。
次に、図28は、本実施形態の変更例1−2に係るぱちんこ遊技機における、図10におけるステップ1450(1)及び(2)(変1−2)のサブルーチンに係る、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に係る特定遊技開始・終了判定処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ1470(変1−2)〜ステップ1476(変1−2)についてであり、その目的は、当該フローチャートを変更することで、前述したようなミッション内容を実現することである。即ち、ステップ1470(変1−2)で、特定遊技終了条件判定手段1181は、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cを参照し、ミッション実行条件を充足したか否か(例えば、補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様5A−0」と決定されたか否か)を判定する。ステップ1470(変1−2)でYesの場合、ステップ1471(変1−2)で、特定遊技終了条件判定手段1181は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmが「10」未満であるか否か(換言すれば、ミッション終了条件を充足していないか否か)を判定する。ステップ1471(変1−2)でYesの場合、ステップ1472(変1−2)で、特定遊技終了条件判定手段1181は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aを参照し、小当りが発生したか否か(換言すれば、第一又は第二のミッション達成条件を充足したか否か)を判定する。ステップ1472(変1−2)でYesの場合、ステップ1473(変1−2)で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の小当り回数カウンタのカウンタ値Ckに1を加算する。次に、ステップ1474(変1−2)で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の小当り回数カウンタのカウンタ値Ckが「2」であるか否か(換言すれば、第一及び第二のミッション達成条件を充足したか否か)を判定する。ステップ1474(変1−2)でYesの場合、ステップ1475(変1−2)で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)の全てのフラグ状態をオンにセットし(換言すれば、遊技者にとって有利な遊技状態とし)、ステップ1490に移行する。他方、ステップ1471(変1−2)でNoの場合、ステップ1476(変1−2)で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の小当り回数カウンタのカウンタ値Ckをクリア(ゼロクリア)し、ステップ1490に移行する。
以上のように処理を変更することで、図25〜図27のタイミングチャートによって示される作用と略同様の作用を生み出すことが可能となる。また、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bの内容を変更する必要がないため、表13及び表14によって示されるように、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bのテーブル容量が増大することにより主制御ROM容量を圧迫してしまうという事態を回避することができるのである。
(変更例2)
尚、本実施形態(及び変更例1)においては、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の一例として、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「7A、7B」(及び「5A、5B」)であった場合についてのみ着目しているが、他の停止図柄について着目し入賞容易状態を活用することで、本実施形態(及び変更例1)とは異なる態様を概念することができる。以下、その場合の変更例を変更例2として、本実施形態からの変更点について説明する。
はじめに、変更例2においては、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「3A、3B」及び「1A、1B」であった場合について着目する。このような場合、表9に示されるように、主遊技側の停止図柄が「3A、3B」である特別遊技後においては、主遊技側での遊技状態が主遊技確変遊技状態且つ主遊技時短遊技状態に移行する一方、主遊技側の停止図柄が「1A、1B」である特別遊技後においては、主遊技通常遊技状態に移行する。また、表8に示されるように、主遊技側の停止図柄が「3A、3B」及び「1A、1B」であった場合には、特別遊技内容(開放対象の大入賞口、ラウンド数、大入賞口の開放パターン等)が同一であると共に、当該特別遊技が短期間で終了するため、何れの停止図柄に係る特別遊技が実行されたのかが外見上判別困難となるよう構成されている。このような構成下、従来のぱちんこ遊技機においては、当該特別遊技終了直後において遊技状態を報知する機種が多い。即ち、主遊技側の停止図柄が「3A、3B」(所謂、突然確変当り)である特別遊技終了直後には、遊技者にとって有利な遊技状態に移行することを報知する一方、主遊技側の停止図柄が「1A、1B」(所謂、突然通常当り)である特別遊技終了直後には、遊技者にとって不利な遊技状態に移行することを報知するのである。そして、興趣性の高い演出(例えば、ルーレットを模した動画像の再生)によって当該報知内容を遊技者へ伝達可能に構成することで、当該特別遊技終了直後の興趣性を高めているのである。
しかしながら、当該報知内容を遊技者に伝達した以降は、所定の遊技状態に基づき遊技を進行するのみであり、特に、遊技者にとって不利な遊技状態に移行することを報知した場合には、以降の遊技進行における興趣性が著しく低下してしまうという課題がある。そこで、このような課題を解決するための方法を以下に詳述する。
まず、表15は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル1141a−2及び第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル1142a−2の一例を示したものである。本例に示されるように、変更例2においては、主遊技時短遊技状態であるか否かに係らず、ハズレ時に選択される変動時間の期待値(夫々のハズレ時テーブルにおける選択確率×変動時間の総計)が同一となるよう構成されている。即ち、遊技者は、主遊技図柄の変動時間を視認することのみでは、現在の遊技状態を推測することが困難となるよう構成されているのである。
Figure 2012192048
次に、表16は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の一例である。本例に示されるように、変更例2においては、「3A、3B」又は「1A、1B」当り時に係る特別遊技終了後の1変動目には、入賞容易状態が「状態種別14」又は「状態種別0」に設定されるよう構成されている。ここで、入賞容易状態が「状態種別14」及び「状態種別0」である状況下では、補助遊技時短フラグがオフと設定されるため、何れの入賞容易状態においても当該特別遊技終了後の1変動目には、補助遊技図柄が必ず長時間変動することとなる(表6に示されるように、本例では、長時間変動=変動時間T=30秒)。そして、入賞容易状態が「状態種別0」の場合にあっては、当該補助遊技図柄の長時間変動終了後において、第2主遊技始動口電動役物2112が開放困難(補助遊技確変フラグ=オフ、開放延長フラグA〜D=全てオフ)となる一方、入賞容易状態が「状態種別14」の場合にあっては、当該補助遊技図柄の長時間変動終了後において、第2主遊技始動口電動役物2112が開放容易(補助遊技確変フラグ=オン、開放延長フラグA=オン)となるよう構成されている。更に、「3A、3B」当り時に係る特別遊技終了後の2変動目以降は、入賞容易状態が「状態種別19」へと移行し、主遊技図柄が所定回数(本例では、100回)分の変動を終了するまでは、遊技者にとって有利な遊技状態となるよう構成されている。
Figure 2012192048
次に、図29は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、図16でのステップ6400(変2)のサブルーチンに係る、遊技状態報知制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ6430(変2)についてであり、その目的は、特別遊技終了後において遊技の興趣性を高めるための演出表示を実行することである。即ち、ステップ6430(変2)で、表示制御手段2322は、後述する時差時短報知演出表示制御処理を実行する。
次に、図30は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、図29でのステップ6430(変2)のサブルーチンに係る、時差時短報知演出表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態の変更例2における時差時短報知演出とは、特別遊技終了後において遊技者にとって有利な遊技状態に移行した場合であっても、当該移行した旨を特別遊技終了後に直ぐに報知するのではなく、所定期間を経過した後に当該移行した旨を報知することで、当該特別遊技終了後における遊技の興趣性を向上させるための演出である。
まず、ステップ6432(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時差時短報知演出実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6432(変2)でYesの場合、ステップ6434(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特別遊技後遊技状態情報一時記憶領域を参照し、当該特別遊技後における入賞容易状態が「状態種別14」に移行したか否か、換言すれば、時差時短報知演出の実行条件を充足したか否かを判定する。ステップ6434(変2)でYesの場合、ステップ6436(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の報知タイミング計時タイマに所定時間(例えば、補助遊技図柄の長時間変動時間T=30秒)をセットする。次に、ステップ6438(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時差時短報知演出実行中フラグをオンにし、ステップ6442(変2)に移行する。尚、ステップ6432(変2)でNoの場合には、ステップ6442(変2)に移行し、ステップ6434(変2)でNoの場合には、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
次に、ステップ6442(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の報知タイミング計時中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6442(変2)でYesの場合、ステップ6444(変2)で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、当該特別遊技後において補助遊技図柄側が新たな図柄変動を開始したか否かを判定する。ステップ6444(変2)でYesの場合、ステップ6446(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の報知タイミング計時タイマをスタートさせる。次に、ステップ6448(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の報知タイミング計時中フラグをオンにし、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
他方、ステップ6442(変2)でNoの場合、ステップ6452(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の報知タイミング計時タイマのタイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ6452(変2)でYesの場合、ステップ6454(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310を駆使して、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態である旨の報知(例えば、「時短遊技状態に突入!」とのメッセージ表示)を実行する。次に、ステップ6456(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の報知タイミング計時中フラグをオフにする。次に、ステップ6458(変2)で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時差時短報知演出実行中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。尚、ステップ6444(変2)又はステップ6452(変2)でNoの場合には、次の処理(ステップ6500の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
次に、図31のタイミングチャートを参照しながら、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機の作用について説明する。はじめに、同図の上段は、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下において発生した「1A」図柄の大当りに係る特別遊技終了後の様子を示したものである。また、同図の下段は、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下において発生した「3A」図柄の大当りに係る特別遊技終了後の様子を示したものである。
まず、図中1のタイミングにおいて、特別遊技が終了し主遊技図柄及び補助遊技図柄の図柄変動が開始される。ここで、同図の上段(「1A」図柄当り時)においては、主遊技確変フラグ及び主遊技時短フラグ=オフ、入賞容易状態=「状態種別0」(補助遊技確変フラグ=オフ、補助遊技時短フラグ=オフ)である状況下での図柄変動となる。他方、同図の下段(「3A」図柄当り時)においては、主遊技確変フラグ及び主遊技時短フラグ=オン、入賞容易状態=「状態種別14」(補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オフ)である状況下での図柄変動となる。即ち、同図の上段(「1A」図柄当り時)においては、補助遊技図柄は高確率でハズレ図柄が選択され、同図の下段(「3A」図柄当り時)においては、補助遊技図柄は高確率で当り図柄が選択される一方、補助遊技図柄の図柄変動時間は共に長時間(本例では、30秒)となる。
次に、図中2のタイミングにおいて、特別遊技終了後における主遊技図柄の1回目の図柄変動が終了する。ここで、同図の上段(「1A」図柄当り時)においては、入賞容易状態=「状態種別0」が維持される。他方、同図の下段(「3A」図柄当り時)においては、入賞容易状態が「状態種別14」から「状態種別19」へと移行する。尚、本タイミングでは、補助遊技図柄が図柄変動中であるため、図中1のタイミングにおける補助遊技図柄の図柄変動時間に基づき図柄変動が継続することとなる。
次に、図中3のタイミングにおいて、特別遊技終了後における補助遊技図柄の1回目の図柄変動が終了する。ここで、同図の上段(「1A」図柄当り時)においては、補助遊技図柄がハズレ図柄で停止し、第2主遊技始動口電動役物2112が閉鎖状態を維持する。他方、同図の下段(「3A」図柄当り時)においては、補助遊技図柄が当り図柄で停止し、第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態(本タイミングでは、入賞容易状態が「状態種別19」であることに基づく)となる。また、同図の下段(「3A」図柄当り時)においては、時差時短報知演出表示制御処理が実行されており、本タイミングにて遊技者にとって有利な遊技状態である旨が報知(例えば、「時短遊技状態に突入!」とのメッセージ表示が実行)される。そして、同図の下段(「3A」図柄当り時)においては、図中4のタイミング以降、入賞容易状態が「状態種別19」であることに基づき、補助遊技図柄は高確率且つ高頻度で当選すると共に、当選時には第2主遊技始動口電動役物2112が「5秒間」の開放状態となる。
このように、図中3のタイミングに到達するまでは、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態であるか否かを外見上判別することが困難となる。よって、例えば、同図の下段(「3A」図柄当り時)における図中1のタイミング等で、遊技者にとって不利な遊技状態へ移行したとの偽りの情報を一旦報知した場合には、遊技者は図中3のタイミングにおいて突然有利な遊技状態へ移行したものと認識するため、当該有利な遊技状態を獲得できたことに満足感を抱くようになり、特別遊技終了以降の遊技の興趣性を向上することができるのである。
尚、本実施形態の変更例2のように構成する場合、図31の図中1〜図中3のタイミングにおいては、第2主遊技始動口電動役物2112が極力開放状態とならないよう構成しておくことが望ましい(例えば、特別遊技中に変動開始した補助遊技図柄が、当該タイミングにて停止表示されることを想定)。このような観点から、電動役物開放当否抽選テーブル1135d(補助遊技通常時用)においては、当選確率を極めて低確率に設定しておく(例えば、当選確率を1/65536に設定しておく)ことが好適である。また同様に、同図の下段(「3A」図柄当り時)における図中3のタイミングにおいては、第2主遊技始動口電動役物2112が極力開放状態となるよう構成しておくことが望ましいため、電動役物開放当否抽選テーブル1135d(補助遊技確変時用)においては、当選確率を極めて高確率に設定しておく(例えば、当選確率を65535/65536に設定しておく)ことが好適である。尚、「極めて低確率に設定」とは、例えば、所定の抽選確率において抽選確率値の分子を最小値(例えば、1)とすることを意味しており、より好適には当該所定の抽選確率値の分母を大きく(例えば、65536等)することを意味する。また、「極めて高確率に設定」とは、所定の抽選確率において抽選確率値の分子を最大値{例えば、(分母−1)}とすることを意味しており、より好適には当該所定の抽選確率値の分母を大きく(例えば、65536等)することを意味する。
また、図31に示されるような作用は、特別遊技終了後において主遊技図柄及び補助遊技図柄の保留数が残存している状況を想定している。しかしながら、特別遊技終了後において主遊技図柄及び補助遊技図柄の保留数が残存しているとは必ずしも限らない(特に、本実施形態における「1A」当り及び「3A」当りに係る特別遊技のように、実質賞球無特別遊技である場合には保留数が残存していないことが考えられる)。このような観点から、主遊技図柄又は補助遊技図柄の保留数が残存していない場合には、図中3のタイミングにて遊技状態を報知することに限らず、例えば、図中1のタイミング以前にて遊技状態を報知するよう構成しておくことで、意図せず遊技者が遊技を止めてしまうことを回避することができる。他方、特別遊技終了後において主遊技図柄の保留数が多く残存している場合(例えば、8個の保留が残存している場合)には、保留数を全て消化するまでは遊技者が遊技を止めてしまう可能性が低いため、当該残存している保留数が全て消化されるまでの予定時間を導出すると共に、当該予定時間内の任意のタイミングにおいて第2主遊技始動口電動役物2112が開放状態となるよう、図柄変動時間(主遊技図柄の変動時間及び/又は補助遊技図柄の変動時間)を調整するよう構成してもよい。
尚、本実施形態の変更例2においては、「3A、3B」当り(所謂、突然確変当り)時に係る特別遊技終了後の1変動目にて、補助遊技図柄が必ず長時間変動するよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、例えば、表17に示されるように、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)を変更する例を挙げることができる。このように構成することで、特別遊技終了後から主遊技図柄が所定回数(本例では、10回)分の変動を終了するまでは、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態であるか否かを外見上判別することが困難となる。よって、当該主遊技図柄の所定回数分の変動が終了するまで、遊技者にとって有利な遊技状態に移行しているか否かに係る期待感を持続させることができることとなる(例えば、当り図柄に係らず特別遊技終了後に「大当り10回転まではチャンスゾーン!」等のメッセージを表示することで、少なくとも当該表示された期間においては、特別遊技終了後の遊技の止めどきを曖昧にすることができる)。
Figure 2012192048
また、表18に示すように、移行態様1に係る入賞容易状態に滞在している状況下において、「3A、3B」当り(所謂、突然確変当り)が発生した場合には、入賞容易状態種別を変更するよう構成してもよい。このように構成することで、当該遊技者にとって有利な遊技状態に移行しているか否かに係る期待感を持続させる期間内において、実質賞球無特別遊技である「3A、3B」当りが発生した場合、換言すると、遊技者にとっては遊技進行上、略意味のない(遊技者にとって有利な「状態種別19」への移行が遅延してしまう)当りが発生した場合において、遊技者に特典を付与することが可能となる。例えば、本例に示されるように、当該期間内に「3A、3B」当りが発生する度に、入賞容易状態が「状態種別1」→「状態種別11」→「状態種別16」と移行するよう構成することで、第2主遊技始動口電動役物2112の開閉頻度が上昇(開放時間は短時間であるためベース出玉値は低状態)することとなる。即ち、当該期間内における実質賞球無特別遊技の終了後、遊技者は第2主遊技始動口電動役物2112の開閉頻度を視認することで、以降入賞容易状態が遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」に移行するか否かを事前に推測することができる(当該実質賞球無特別遊技が、例えば、「1A」図柄当りや小当りを契機としている場合には、第2主遊技始動口電動役物2112の開閉頻度が上昇せず、以降入賞容易状態が遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」に移行しない場合がある)結果、遊技の止めどきを見誤ることで損失を被ることを回避することができるという特典が遊技者に付与されたことになる。
Figure 2012192048
尚、入賞容易状態を活用する他の例として、例えば、表19に示されるように、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)を変更することで、主遊技遊技状態が切り替わった際の遊技の興趣性を向上することも可能である。まず、本例に示されるように、「3A、3B」当り(所謂、突然確変当り)発生時においては、遊技者にとって不利な入賞容易状態「状態種別0」である状況下における当りであるのか、遊技者にとって不利な入賞容易状態「状態種別1」である状況下における当りであるのかを外見上判別することが困難となる(「状態種別0」及び「状態種別1」は共に、第2主遊技始動口電動役物2112が開放困難な状態であると共に、例えば、「1A、1B」当り時において示されるように、一方の状態から他方の状態へ定期的に移行するよう構成されているため)。そして、入賞容易状態が「状態種別0」である状況下における「3A、3B」当りに係る特別遊技終了後には、主遊技図柄が所定回数(本例では、100回)分の図柄変動を終了するまで入賞容易状態が遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」(即ち、第2主遊技始動口電動役物2112が開放容易な状態)に移行した後、遊技者にとって不利な入賞容易状態「状態種別1」に移行する。ここで、主遊技遊技状態は、当該主遊技図柄が「100回」分の図柄変動を終了したことを契機として、主遊技確変遊技状態から主遊技非確変遊技状態(主遊技時短遊技状態は継続)へと移行しているものとする。他方、遊技者にとって不利な入賞容易状態「状態種別1」である状況下における「3A、3B」当りに係る特別遊技終了後には、主遊技図柄が所定回数(本例では、100回)分の図柄変動を終了するまで遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」に移行した後、「状態種別14」への移行を経由して再度遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」へと移行する。即ち、主遊技図柄が当該所定回数分の図柄変動を終了したことを契機として、主遊技確変遊技状態から主遊技非確変遊技状態(主遊技時短遊技状態は継続)へと移行しているものの、第2主遊技始動口電動役物2112は開放容易な状態を維持することとなる。よって、図31にて示される作用と同様、遊技者は当該主遊技遊技状態が主遊技非確変遊技状態へと移行したタイミングにおいて、遊技者にとって有利な補助遊技状態へと突然移行したものと認識するため、主遊技確変遊技状態から主遊技非確変遊技状態へ移行した以降における遊技の興趣性を向上することができるのである。
Figure 2012192048
また、表19の「1A、1B」当り時において示されるように、特定の区間(本例では、移行態様N)における入賞容易状態は、移行態様種別に係らず「状態種別1」に設定されるよう構成されている。このように構成することで、当該特定の区間にて「3A、3B」当りが発生した場合、換言すれば、前回の「1A、1B」当り時から主遊技図柄が所定回数(本例では、1000回)分の図柄変動を終了した以降において「3A、3B」当りが発生した場合、当該「3A、3B」当りに係る特別遊技後から主遊技図柄が特定回数(本例では、100回)分の図柄変動を終了した際には、必ず第2主遊技始動口電動役物2112が開放容易な状態を維持することとなる。即ち、前回の「1A、1B」当りから長期間に亘って次回の大当りが発生しない状況下(所謂、ハマリ)においては、次回の大当り発生を契機として獲得できる出玉の期待値が上昇し得る(所謂、天井機能)という特典を遊技者に付与することが可能となり、ハマリ発生時における遊技の興趣性を向上することができるのである。尚、天井機能の発動となる図柄変動回数(所謂、天井到達回数)は、当り図柄に基づき予め定められることとなるため、当該当り図柄毎に異なる天井到達回数を設定することで遊技の興趣性を向上させることができる。
更に、このような天井機能によって遊技者に付与される特典をより大きくするよう構成することも可能である。例えば、表20に示されるように、特定の区間(本例では、移行態様3及び移行態様N)における入賞容易状態は、移行態様種別に係らず遊技者にとって有利な入賞容易状態「状態種別19」に設定されるよう構成するのである。このように構成することで、当該特定の区間に到達するまで主遊技図柄の図柄変動数が累積した場合には、第2主遊技始動口電動役物2112が開放容易な状態へと移行することとなる(本例における、移行態様3に滞在している区間が所謂チャンスゾーンとなり、移行態様Nに滞在している区間が所謂天井となる)。ここで、本実施形態においては、大当り発生時において多くの出球を獲得できる高利益特別遊技(本例では、「7A、7B」図柄当り)は、第2主遊技図柄側の方が第1主遊技図柄側よりも高頻度で選択されるよう構成されている(表3参照)。即ち、当該特定の区間に到達した際には、ベース出玉値が高状態にて遊技を進行することができると共に、大当り発生時には高利益特別遊技が選択され易いという特典を遊技者に付与することが可能となる。また、移行態様種別毎に当該特定の区間を異なるよう構成する(例えば、「態様1A−0」の場合には、「移行態様2」における入賞容易状態を「状態種別19」とし、「態様1A−1」の場合には、「移行態様3」における入賞容易状態を「状態種別19」とする)ことで、当該特定の区間に到達するタイミングを外見上判別することが困難となるため、遊技の興趣性を更に向上することができるのである。
Figure 2012192048
尚、本実施形態においては、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)について例示しているが、これには限定されない。特に、本実施形態の変更例2においては、従来の第1種パチンコ遊技機(小当り発展付き)を二つ混在させたような機種(第1種第1種小当り発展複合機)に適用することで、前述したような天井機能によって遊技者に付与される特典を更に大きくするよう構成することも可能である。ここで、第1種第1種小当り発展複合機とは、所定の振分装置(例えば、遊技球の転動態様によって複数穴のうちいずれかに振り分けられる所謂「クルーン」)内に設けられた特定領域に遊技球が入球した場合には特別遊技に移行するよう構成されていると共に、補助遊技側の遊技状態が時短遊技(例えば、本実施形態にいう入賞容易状態「状態種別19」)に移行した際には、当該振分装置内へ遊技球を誘導容易とするよう構成されたぱちんこ遊技機である。即ち、表20に示されるような構成を、第1種第1種小当り発展複合機に適用した場合、特定の区間(本例では、移行態様3及び移行態様N)に到達するまで主遊技図柄の図柄変動数が累積した場合には、極めて高い確率で特別遊技に移行させることが可能となるのである。
本実施形態によれば、特別遊技の終了後において入賞容易状態が変遷した場合、変遷の度に遊技者にとって不利な入賞容易状態となるように構成されているので、ある特別遊技の終了後からの次回の特別遊技の発生が早期の段階であればある程、遊技者にとって有利になるという状況を構築することが可能となり、遊技が単調となってしまうことを回避することができる。
本実施形態によれば、更に、特別遊技終了後における主遊技図柄の変動回数の増加に伴い入賞容易状態が変遷するよう構成されているため、遊技状態が容易に判別できてしまうことを回避することができる。
本実施形態によれば、更に、入賞容易状態が高い利益状態のときに当選した場合には、当該利益状態よりも低い入賞容易状態のときに当選した場合と比較し、より利益状態が高い遊技状態移行態様種別が選択されるように構成されているため、ある特別遊技の終了後からの次回の特別遊技の発生が早期の段階であればある程、遊技者にとって有利になるという状況を構築することが可能となり、遊技の興趣性を更に向上させることができる。
本実施形態の変更例1によれば、ミッション発動条件を充足する遊技状態に移行した際、ミッション達成条件となる入賞容易状態である状況下において、ミッション達成条件を充足した場合には、当該特別遊技後に遊技者にとって有利な入賞容易状態に移行する一方、ミッション終了条件となる入賞容易状態である状況下において、ミッション達成条件を充足しない場合には、当該図柄変動終了時に遊技者にとって不利な入賞容易状態に移行するよう構成されているため、遊技者は当該有利な状態を自力で獲得したとの達成感を抱くことができるようになり、遊技の興趣性を向上させることができる。
本実施形態の変更例1によれば、更に、予め定められたミッション達成条件を遊技者に報知すると共に、遊技が進行することに伴い当該ミッション達成条件を充足したか否かを逐次遊技者に報知するよう構成されているため、当該ミッション演出は従来機にありがちな単なる見せかけ上の演出ではなくなり、遊技の興趣性を更に向上させることができる。
本実施形態の変更例2によれば、当該特別遊技終了後の1変動目には、補助遊技図柄が必ず長時間変動すると共に、遊技者にとって不利な遊技状態に移行する場合には、当該補助遊技図柄の長時間変動終了後において、第2主遊技始動口電動役物2112が開放困難となる一方、遊技者にとって有利な遊技状態に移行する場合には、当該補助遊技図柄の長時間変動終了後において、第2主遊技始動口電動役物2112が開放容易となるよう構成されているため、遊技者は当該有利な遊技状態を獲得できたことに満足感を抱くようになり、特別遊技終了以降の遊技の興趣性を向上することができる。
本実施形態の変更例1によれば、更に、当該補助遊技図柄の長時間変動終了後において遊技状態に係る情報を報知するよう構成されているため、遊技の興趣性を更に向上させることができる。
1000 主制御装置
1100 遊技制御手段、1110 入球判定手段
1111 第1主遊技始動口入球判定手段、1112 第2主遊技始動口入球判定手段
1113 補助遊技始動口入球判定手段、1120 乱数取得判定実行手段
1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段、1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段
1123 補助遊技乱数取得判定実行手段、1130 保留制御手段
1131 第1主遊技図柄保留手段、1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
1132 第2主遊技図柄保留手段、1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
1133 補助遊技図柄保留手段、1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
1135 当否抽選手段、1135a 特別遊技移行決定手段
1135b 当否抽選用テーブル、1135b−1 第1主遊技用当否抽選テーブル
1135b−3 第2主遊技用当否抽選テーブル、1135c 電動役物開放可否決定手段
1135d 電動役物開放当否抽選テーブル、1138 図柄変動開始条件充足判定手段
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1141a−1 第1主遊技停止図柄決定用抽選テーブル
1141a−2 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1142a−1 第2主遊技停止図柄決定用抽選テーブル
1142a−2 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1143a−1 補助遊技停止図柄決定用参照テーブル
1143a−2 補助遊技変動態様決定用参照テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a−1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a−1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 補助遊技図柄制御手段、1154a 補助遊技図柄変動時間管理手段
1154a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ、1160 電動役物開閉制御手段
1161 条件判定手段、1163 電動役物開放時間決定用参照テーブル
1162 電動役物開放時間管理用タイマ、1164 電動役物開閉態様決定手段
1170 特別遊技制御手段、1171 条件判定手段
1172 特別遊技内容決定手段、1172a 特別遊技内容参照テーブル
1173 特別遊技実行手段、1174 特別遊技時間管理手段
1174a ラウンド実行用タイマ、1180 特定遊技制御手段
1183 特定遊技可否・内容決定手段、1183a 主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル
1183b 補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル、1181 特定遊技終了条件判定手段
1181a 回転数カウンタ、1181b 補助遊技状態移行カウンタ
1190 遊技関連情報一時記憶手段、1191 主遊技関連情報一時記憶手段
1191a 第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段、1191b 主遊技側遊技状態一時記憶手段
1191c 特別遊技関連情報一時記憶手段、1192 補助遊技関連情報一時記憶手段
1192a 補助遊技図柄関連情報一時記憶手段、1192b 補助遊技側遊技状態一時記憶手段
1192c 入賞容易状態移行態様一時記憶手段、1300 情報送信手段
1400 賞球払出決定手段
2000 遊技周辺機器
A 第1主遊技周辺機器
2210 第1主遊技始動口、2211 第1主遊技始動口入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器
2110 第2主遊技始動口、2111 第2主遊技始動口入球検出装置
2112 第2主遊技始動口電動役物、2230 第2主遊技図柄表示装置
2231 第2主遊技図柄表示部、2232 第2主遊技図柄保留表示部
C 第1・第2主遊技共用周辺機器
2120 第1大入賞口
2121 第1大入賞口入賞検出装置、2122 第1大入賞口電動役物
2220 第2大入賞口、2221 第2大入賞口入賞検出装置
2222 第2大入賞口電動役物
2400 補助遊技周辺機器
2410 補助遊技始動口、2411 補助遊技始動口入球検出装置
2420 補助遊技図柄表示装置、2421 補助遊技図柄表示部
2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出制御手段(サブメイン基板)
2321 情報受信手段、2321a メイン側情報一時記憶手段
2322 表示制御手段、2322a 装飾図柄表示制御手段
2322a−1 装図表示内容決定手段、2322a−1−1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322a−1−2 停止図柄決定用抽選テーブル、2322a−2 装図変動態様記憶手段
2322b 装図保留情報表示制御手段、2322b−1 装図保留情報一時記憶手段
2322c 演出表示関連情報一時記憶手段
2310 演出表示装置(サブサブ制御基板)
2311 装図表示部、2312 装図保留表示部
3000 賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)

Claims (3)

  1. 遊技球が入球可能な主遊技用始動口と、
    主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
    入賞容易状態と入賞非容易状態とに変位可能な可変入賞口と、
    主遊技用始動口への遊技球の入球を契機として、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、
    主遊技用乱数取得手段が取得した主遊技用乱数に基づき、主遊技用識別情報表示部にて実行される主遊技用識別情報の変動表示時間と主遊技用識別情報の確定停止表示態様としての停止主遊技用識別情報とを決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段と、
    主遊技用識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部で変動表示した後、主遊技用識別情報表示部上に停止主遊技用識別情報を表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
    主遊技用識別情報の停止主遊技用識別情報として、複数存在する所定態様のいずれかが停止した場合、可変入賞口を入賞非容易状態から入賞容易状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と
    を管理する主遊技部、及び
    遊技球が入球可能な補助遊技用始動口と、
    補助遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な補助遊技用識別情報表示部と、
    主遊技用始動口に取り付けられた、第一位置及び第二位置に変位可能な可変部材であって、第一位置に変位したときには主遊技用始動口に遊技球が入球可能であると共に、第二位置に変位したときには主遊技用始動口に遊技球が入球不能又は入球可能であるときと比較して入球困難に構成されている可変部材と、
    補助遊技用始動口への遊技球の入球を契機として、補助遊技用乱数を取得する補助遊技用乱数取得手段と、
    補助遊技用乱数取得手段が取得した補助遊技用乱数に基づき、補助遊技用識別情報表示部にて実行される補助遊技用識別情報の変動表示時間と補助遊技用識別情報の確定停止表示態様としての停止補助遊技用識別情報とを決定する補助遊技用識別情報表示内容決定手段と、
    補助遊技用識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、補助遊技用識別情報表示部にて補助遊技用識別情報を所定時間変動表示させた後、停止補助遊技用識別情報を表示するよう制御する補助遊技用識別情報表示制御手段と、
    補助遊技用識別情報の停止補助遊技用識別情報が特定態様である場合、前記第一位置を基準として可変部材が変位している期間である特定時間にて可変部材を前記第二位置から前記第一位置に変位させた後、前記第二位置に変位させるという一連の動作を一又は複数回行う易入球遊技を実行する易入球遊技決定実行手段と
    を管理する、主遊技をサポートする補助遊技部
    を有しており、
    補助遊技部は、
    補助遊技部側の遊技状態に関しては、補助遊技用識別情報の停止補助遊技用識別情報として前記特定態様が選択される確率に関する状態である補助遊技用識別情報当選確率状態として、特定確率で前記特定態様が選択され得る補助遊技用識別情報当選確率第一状態と、前記特定確率よりも高確率で前記特定態様が選択され得る補助遊技用識別情報当選確率第二状態と、が少なくとも存在し、更に、補助遊技用識別情報の変動表示時間の平均時間に関する状態である補助遊技用識別情報変動時間状態として、第一の時間である補助遊技用識別情報変動時間第一状態と、前記第一の時間よりも短い第二の時間である補助遊技用識別情報変動時間第二状態と、が少なくとも存在し、更に、一回の易入球遊技における前記特定時間の合計値の平均時間に関する状態である易入球遊技時間状態として、第一の時間である易入球遊技時間第一状態と、前記第一の時間よりも長い第二の時間である易入球遊技時間第二状態と、が少なくとも存在する状況下、補助遊技部側の遊技状態を決定する補助遊技部側遊技状態決定手段と、
    補助遊技部側遊技状態決定手段により決定された補助遊技部側遊技状態に移行させる補助遊技部側遊技状態移行制御手段と
    を更に有しており、
    補助遊技部側遊技状態決定手段は、補助遊技部側の遊技状態として、特別遊技後における主遊技用識別情報の変動回数の増加に伴い変遷し得る複数段階からなる補助遊技部側変遷遊技状態を決定可能であり、ここで、補助遊技部側変遷遊技状態が決定された場合、当該補助遊技部側変遷遊技状態を構成する前記複数段階の各段階では、補助遊技用識別情報当選確率状態、補助遊技用識別情報変動時間状態及び易入球時間状態の内、少なくとも一の状態が他の段階とは相違し、且つ、特別遊技後における主遊技用識別情報の変動回数の増加に伴い段階が変遷するに伴い、単位時間における前記特定時間が占める割合が低下する
    よう構成されたぱちんこ遊技機。
  2. 補助遊技部側遊技状態決定手段は、
    主遊技用識別情報の停止主遊技用識別情報として複数存在している所定態様のそれぞれと、それぞれの所定態様を契機として実行された特別遊技終了後に移行させるべき補助遊技部側の遊技状態と、の対応関係が記憶されていると共に、補助遊技部側変遷遊技状態については、特別遊技後の主遊技用識別情報の変動回数を基準として、何回目で次の段階に切り替えるべきかを定めた段階切替タイミングに関する情報が更に記録されている特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態決定用情報記憶手段と、
    主遊技用識別情報が所定態様で停止した場合、当該所定態様に基づき、特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態決定用情報記憶手段を参照し、当該所定態様を契機とした特別遊技終了後における補助遊技部側遊技状態を決定する特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態決定手段と
    を更に有しており、
    補助遊技部側遊技状態移行制御手段は、
    補助遊技部側遊技状態として補助遊技部側変遷遊技状態が決定された場合、当該補助遊技部側変遷遊技状態を構成する前記複数段階の各段階での補助遊技部側遊技状態に関する情報と、前記段階切替タイミングに関する情報と、を一時記憶するための特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態情報一時記憶手段と、
    特別遊技終了後からの主遊技用識別情報の変動回数を一時記憶する主遊技用識別情報変動回数一時記憶手段と、
    特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態情報一時記憶手段と主遊技用識別情報変動回数一時記憶手段とを参照し、補助遊技部側遊技状態を切り替えるタイミングに到達したか否かを判定する補助遊技部側遊技状態切替タイミング判定手段と、
    補助遊技部側遊技状態切替タイミング判定手段により切替タイミングに到達したと判定された場合、特別遊技終了後補助遊技部側遊技状態情報一時記憶手段を参照し、当該切替タイミングにて切り替えられるべき補助遊技側遊技状態に関する情報を取得した上、当該切替タイミングにて切り替えられるべき補助遊技側遊技状態に移行させる補助遊技部側遊技状態切替実行制御手段と
    を更に有する、請求項1記載のぱちんこ遊技機。
  3. 主遊技部側の遊技状態として、主遊技用識別情報の停止主遊技用識別情報として所定確率で前記複数存在する所定態様のいずれかが選択され得る主遊技用識別情報当選確率第一状態と、主遊技用識別情報の停止主遊技用識別情報として前記所定確率よりも高確率で前記複数存在する所定態様のいずれかが選択され得る主遊技用識別情報当選確率第二状態と、を有しており、
    主遊技部側遊技状態決定手段は、
    特別遊技が終了した後、主遊技部側の遊技状態として主遊技用識別情報当選確率第二状態を決定し得ると共に、主遊技用識別情報当選確率第二状態を決定した場合には、主遊技用識別情報の変動回数が特別遊技終了後から所定回数に到達したことを契機として、主遊技部側の遊技状態として主遊技用識別情報当選確率第一状態を決定する、請求項1又は2記載のぱちんこ遊技機。
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